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ユーザーズマニュアル 2560A プレシジョン DC キャリブレータ IM 2560A-01JA 3版

2560A プレシジョンDCキャリブレータ ユーザーズマニュアル[email protected] 【フリーダイヤル受付時間:祝祭日を除く月〜金曜日の9:00〜12:00、13:00〜17:00】

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ユーザーズマニュアル

2560AプレシジョンDCキャリブレータ

IM 2560A-01JA3 版

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ユーザー登録のお願い今後の新製品情報を確実にお届けするために、お客様にユーザー登録をお願いしております。当社 Web サイトにあるユーザー登録のページでご登録ください。

http://www.yokogawa.com/jp-ymi/

計測相談のご案内当社では、お客様に正しい計測をしていただけるよう、当社計測器製品の仕様、機種の選定、および応用に関するご相談を下記カスタマサポートセンターにて承っております。なお、価格や納期などの販売に関する内容については、最寄りの営業、代理店にお問い合わせください。

横河計測株式会社 カスタマサポートセンター

FAX ファクシミリ

0422-52-60130120-137046 フリーダイヤル

[email protected]

【フリーダイヤル受付時間:祝祭日を除く月〜金曜日の 9:00 〜 12:00、13:00 〜 17:00】

PIM 106-14

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iIM 2560A-01JA

はじめにこのたびは、プレシジョン DC キャリブレータ 2560A をお買い上げいただきましてありがとうございます。本機器は、直流電圧、直流電流、および抵抗の発生と、温度センサーを模擬した熱起電力と抵抗を発生する直流校正器です。直流電圧 -1224V ~ +1224V直流電流 -12.24A ~ +36.72A抵抗 1Ω ~ 400Ω温度センサー 熱電対:R、S、B、J、T、E、K、N、C、A、ユーザー定義

測温抵抗体:Pt100、ユーザー定義

このユーザーズマニュアルは、本機器の機能、操作方法、取り扱い上の注意などについて説明したものです。ご使用前にこのマニュアルをよくお読みいただき、正しくお使いください。お読みになったあとは、大切に保存してください。ご使用中に操作がわからなくなったときなどにきっとお役に立ちます。なお、2560A のマニュアルとして、このマニュアルを含め、次のものがあります。あわせてお読みください。マニュアル名 マニュアルNo. 内容2560A プレシジョン DC キャリブレータユーザーズマニュアル

IM 2560A-01JA 本書です。本機器の取り扱い上の注意、機能、操作、仕様、通信インタフェースなどについて説明しています。

Model 2560A Precision DC Calibrator Userʼs Manual

IM 2560A-92Z1 中国向け文書

マニュアル No. の「JA」、「Z1」は言語コードです。

各国や地域の当社営業拠点の連絡先は、次のシートに記載されています。ドキュメントNo. 内容PIM 113-01Z2 国内海外の連絡先一覧

ご注意・ 本書の内容は、性能・機能の向上などにより、将来予告なしに変更することがあります。また、実

際の表示内容が本書に記載の表示内容と多少異なることがあります。・ 本書の内容に関しては万全を期していますが、万一ご不審の点や誤りなどお気づきのことがありま

したら、お手数ですが、お買い求め先か、当社支社・支店・営業所までご連絡ください。・ 本書の内容の全部または一部を無断で転載、複製することは禁止されています。・ 保証書が本書に付いています。よくお読みいただき、ご理解のうえ大切に保存してください。・ 本製品の TCP/IP ソフトウェア、および TCP/IP ソフトウェアに関するドキュメントは、カリフォル

ニア大学からライセンスされた BSD Networking Software, Release 1 をもとに当社で開発 / 作成したものです。

高電圧

本機器は最大で1224Vの直流電圧を発生します。・ 感電を防止するために、ご使用になる前に必ずこのマニュアルをお読みください。・ 操作を誤ると人命に関わる重大な事故が発生する危険があります。操作がわからなくな  ったときに、使用者がこのマニュアルをいつでも読めるように本機器のお近くに保管し てください。

3rd Edition: August 2019 (YMI)All Rights Reserved, Copyright © 2015 Yokogawa Test & Measurement Corporation

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ii IM 2560A-01JA

商標・ Microsoft、Internet Explorer、MS-DOS、Windows、Windows NT、Windows XP、Windows Vista、

Windows 7、および Windows 8 は、米国 Microsoft Corporation の、米国およびその他の国における登録商標または商標です。

・ Adobe、Acrobat は、アドビシステムズ社の登録商標または商標です。・ 本文中の各社の登録商標または商標には、®、TM マークは表示していません。・ その他、本文中に使われている会社名、商品名は、各社の登録商標または商標です。

履歴2015 年 11 月 初版発行2017 年 12 月 2 版発行2019 年 8 月 3 版発行

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iiiIM 2560A-01JA

梱包内容の確認梱包箱を開けたら、ご使用前に以下のことを確認してください。万一、お届けした品の間違いや品不足、または外観に異常が認められる場合は、お買い求め先にご連絡ください。

2560A 本体本体リアパネルの銘板に記載されている MODEL( 形名 ) と SUFFIX( 仕様コード ) で、ご注文どおりの品であることを確認してください。

MODEL( 形名 ) と SUFFIX( 仕様コード )形名 仕様コード *1 仕様内容2560A プレシジョン DC キャリブレータ

-1200VDC ~ +1200VDC、-12ADC ~ +36ADCバージョン -VA バージョン A温度単位 -UC 温度単位 摂氏 ( )電源コード *2 -D UL/CSA 規格適合、PSE 適合、最大定格電圧:125V

-F VDE 規格適合、最大定格電圧:250V-R AS 規格適合、最大定格電圧:250V-Q BS 規格適合、最大定格電圧:250V-H GB 規格適合、最大定格電圧:250V-N NBR 規格適合、最大定格電圧:250V-T 台湾規格適合、最大定格電圧:125 V-B インド規格適合、最大定格電圧:250 V-U IEC プラグ Type B 適合、最大定格電圧:250 V-Y 電源コードなし *3

*1 仕様コードに 「Z」 が記載されている製品には、専用のマニュアルが添付されている場合があります。標準のマニュアルと併せてお読みください。

*2 付属の電源コードが、電源コードを使用する国や地域で指定している規格に適合していることを確認してください。

*3 本機器を使用する国や地域で指定されている規格に適合した電源コードをご用意ください。

No.( 計器番号 )お買い求め先にご連絡いただく際には、この番号もご連絡ください。

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iv IM 2560A-01JA

付属品次の付属品が添付されています。品不足や損傷がないことを確認してください。

底面脚用ゴムA9088ZM

マニュアル一式

UL/CSA規格、PSEA1006WD

VDE 規格A1009WD

D F

電源コード(仕様コードに合わせ、1本付属します。)*1

GB規格A1064WD

H

NBR 規格A1088WD

N

端子プラグA2119JT

IM 2560A-01JAユーザーズマニュアル(本書)IM 2560A-92Z1中国向け文書PIM 113-01Z2国内海外の連絡先一覧

AS規格A1024WD

R

BS規格A1054WD

Q

測定リード*2

B8506ZK測定リード*2

B8506WAワニグチアダプタ*2

B8506ZLフォーク端子アダプタ*3

758921

台湾規格A1100WD

T B

インド規格A1101WD

IECプラグType BA1102WD

U

付属品は本機器の保証範囲に含まれません。*1 付属の電源コードが、電源コードを使用する国や地域で指定している規格に適合していることを確

認してください。仕様コードが「-Y」の場合、電源コードは付属されません。*2 付属の測定リード、ワニグチアダプタセットは本製品用です。*3 製品の構造上、フォーク端子アダプタ 758921 の金属部に触れることができるので感電する恐れが

あります。ご注意ください。

アクセサリ ( 別売 )別売アクセサリとして、次のものがあります。

・ 本書で指定されているアクセサリを使用してください。また、本機器のアクセサリは、これらをアクセサリとして指定している当社製品にだけ使用してください。

・ 本機器のアクセサリを使用するときは、各アクセサリの定格の範囲内で使用してください。アクセサリを組み合わせて使用する場合、定格が低いアクセサリの仕様範囲内で使用してください。

品名 形名 /部品番号 販売単位 記事3 極 -2 極変換アダプタ A1253JZ 2 日本国内でのみ使用可。PSE 適合。測定リード B8506ZK 1 セット 安全端子ケーブル、長さ 1m、定格 1500V/19A

B8506WA 1 セット 電流出力ケーブル、長さ 1.5m、定格 42V/80A758917 1 セット 安全端子ケーブル、長さ 0.75m、定格 1000V/32A758933 1 セット 安全端子ケーブル、長さ 1m、定格 1000V/19A

ワニグチアダプタ ( 大 ) B8506ZL 1 セット 安全端子 - ワニグチ変換、赤黒各 1 個、定格 1500V/32A758929 1 セット 安全端子 - ワニグチ変換、赤黒各 1 個、定格 1000V/32A

ワニグチアダプタ ( 小 ) 758922 1 セット 安全端子 - ワニグチ変換、赤黒各 1 個、定格 300V/15Aフォーク端子アダプタ 758921 1 セット 安全端子 - フォーク端子変換、赤黒各 1 個、

定格 1000V/20ARJ センサー 257875 1 基準接点補償用 Pt100 センサーラックマウント用キット 751535-E4 1 セット EIA 規格対応 単装用

751535-J4 1 セット JIS 規格対応 単装用アクセサリ ( 別売 ) は本機器の保証範囲に含まれません。

梱包内容の確認

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vIM 2560A-01JA

本機器を安全にご使用いただくために本機器は、専門知識のある方がご使用いただくことを前提に開発された製品です。本機器は IEC 規格保護クラス I( 保護接地端子付き ) の製品です。本機器を正しく安全に使用していただくため、本機器の操作にあたっては次の安全注意事項を必ずお守りください。このマニュアルで指定していない方法で使用すると、本機器の保護機能が損なわれることがあります。このマニュアルは製品の一部として重要な内容を含んでいます。本機器を廃棄するまで、本機器を使用するときにすぐご覧になれるところに、このマニュアルを大切に保存してください。なお、これらの注意に反したご使用により生じた障害については、YOKOGAWA は責任と保証を負いかねます。

本機器には、次のようなシンボルマークを使用しています。

“取扱注意” ( 人体および機器を保護するために、ユーザーズマニュアルやサービスマニュアルを参照する必要がある場所に付いています。)

感電、危険

接地、または機能接地端子 ( 保護接地端子として使用しないでください。)

交流

オン ( 電源 )

オフ ( 電源 )

オン ( 電源 ) の状態

オフ ( 電源 ) の状態

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vi IM 2560A-01JA

次の注意事項をお守りください。取扱者の生命や身体への危険や機器損傷の恐れがあります。

警  告本機器の用途本機器は、直流電圧、直流電流、および抵抗の発生と、温度センサーを模擬した熱起電力と抵抗を発生する直流校正器です。これらの用途以外には使用しないでください。

外観の確認外観に異常が認められる場合は、本機器を使用しないでください。

高電圧発生・ 本機器は高電圧を発生します。感電、放電にご注意ください。・ 感電防止のため、指輪、時計などの金属や宝石類を身につけないで操作してください。

電源供給電源の電圧が本機器の定格電源電圧に合っていて、使用する電源コードの最大定格電圧以下であることを確認したうえで、電源コードを接続してください。

電源コードとプラグ感電や火災防止のため、電源コードおよび 3 極 -2 極変換アダプタ ( 日本国内でのみ使用可 )は本機器用のものを必ずご使用ください。主電源プラグは保護接地端子を備えた電源コンセントにだけ接続してください。保護接地線を備えていない延長用コードを使用すると、保護動作が無効になります。また、本機器用の電源コードを他の機器に使用しないでください。

保護接地感電防止のため、本機器の電源を入れる前に、必ず保護接地をしてください。本機器で使用できる電源コードは接地線のある 3 極電源コードです。したがって、保護接地端子のある 3極電源コンセントを使用してください。また、3極 -2極変換アダプタ (日本国内でのみ使用可 )を使用する場合は、保護接地端子に変換アダプタの接地線を確実に接続してください。

保護接地の必要性本機器の内部または外部の保護接地線を切断したり、保護接地端子の結線を外さないでください。いずれの場合も本機器が危険な状態になります。

保護機能の欠陥本機器を動作させる前に、保護接地やヒューズなどの保護機能に欠陥がないか確認してください。欠陥があると思われるときは、本機器を動作させないでください。

ガス中での使用可燃性、爆発性のガスまたは蒸気のある場所では、本機器を動作させないでください。そのような環境下で本機器を使用することは大変危険です。

ケースの取り外し・分解・改造の禁止当社のサービスマン以外は、本機器のケースの取り外し、分解、または改造しないでください。本機器内には高電圧の箇所があり、危険です。

本機器を安全にご使用いただくために

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viiIM 2560A-01JA

外部接続確実に保護接地をしてから、出力対象や外部制御回路への接続をしてください。また、出力対象に手を触れる場合は、本機器の出力を OFF にして、電圧や電流が発生していないことを確認してください。

測定カテゴリ本機器の端子の測定カテゴリはなし「O(Other)」です。主電源の回路、または測定カテゴリII、III、および IV内の回路に本機器を使用しないでください。

設置または使用する場所・ 屋外、または雨や水にあたる場所に本機器を設置しないでください。また、そのような場

所で本機器を使用しないでください。・ 本機器が異常または危険な状態になったときに、直ちに電源コードを外せるように設置し

てください。

結線本機器は大きな電圧 / 電流を発生する機器です。正しく結線しないと本機器や出力対象を損傷するだけでなく、感電、火災を起こす恐れがあります。結線には十分注意し、以下のことを必ず確認してください。

出力前 ( 本機器の出力を ON にする前 )・ 本機器の出力端子への結線が正しいか 高電圧出力端子や大電流出力端子に、低電圧 - 電流出力端子 (OUTPUT1) に接続すべき出

力対象のリード線が結線されていないか。・ 出力対象への結線が正しいか 誤結線、リード線の被覆の破れ、および接触してはならない導電部の接触などによる短絡

( ショート ) した状態になっていないか。・ 端子の締め付けがゆるんでいないか。・ 端子部分に異物付着などの異常はないか。

出力中 ( 本機器の出力が ON のときは、端子やリード線には触れないでください。)・ 端子部分に異物付着などの異常はないか。・ 端子が異常に発熱していないか。 長期にわたって使用していると、使用中に端子がゆるむことがあります。端子がゆるむと

接触抵抗の変化により発熱する場合があります。定期的に端子がゆるんでいないことを確認してください。確認するときは、本機器と出力対象の電源を必ずオフにしてください。

出力後 ( 本機器の出力 OFF 直後 ) 電圧 / 電流を出力したあとは、本機器の出力を OFF にしても電圧がしばらく残留すること

があります。残留した電圧によって感電する恐れがあります。本機器の出力を OFF にしても、すぐに端子などに触らないでください。電圧が残留する時間は、出力対象によって異なります。

注  意使用環境の制限本製品はクラス A( 工業環境用 ) の製品です。家庭環境においては、無線妨害を生ずることがあり、その場合には使用者が適切な対策を講ずることが必要となることがあります。

本機器を安全にご使用いただくために

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viii IM 2560A-01JA

各国や地域での規制と販売について

廃電気電子機器指令 廃電気電子機器指令

( この指令は EU 圏内のみで有効です。) この製品は WEEE 指令マーキング要求に準拠します。このマークは、この電気電子製品を一般

家庭廃棄物として廃棄してはならないことを示します。

製品カテゴリ WEEE 指令に示される製品タイプに準拠して、この製品は “監視及び制御装置” の製品として

分類されます。

EU 圏内で製品を廃棄する場合は、お近くの横河ヨーロッパ・オフィスまでご連絡ください。家庭廃棄物では処分しないでください。

EEA内の認定代理人 (AR)横河ヨーロッパ・オフィスは EEA 内で本製品の当社認定代理人 (AR) を務めます。横河ヨーロッパ・オフィスの住所については別紙のお問い合わせ先 (PIM 113-01Z2) をご覧ください。

關於在台灣銷售ここの説明は台湾でのみ有効です。關於在台灣所販賣的符合其相關規定的電源線A1100WD的限用物質含量信息,請至下麵的網址進行查詢

https://tmi.yokogawa.com/support/service-warranty-quality/product-compliance/

廃棄方法当社製品を廃棄するときは、廃棄する国、地域の法令に従って廃棄してください。

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ixIM 2560A-01JA

このマニュアルで使用している記号と表記法

注記このマニュアルでは、注記を以下のようなシンボルで区別しています。

本機器で使用しているシンボルマークで、人体への危険や機器の損傷の恐れがあることを示すとともに、その内容についてユーザーズマニュアルを参照する必要があることを示します。ユーザーズマニュアルでは、その参照ページに目印として、「警告」「注意」の用語と一緒に使用しています。

警  告 取り扱いを誤った場合に、使用者が死亡または重傷を負う危険があるときに、その危険を避けるための注意事項が記載されています。

注  意 取り扱いを誤った場合に、使用者が軽傷を負うか、または物的損害のみが発生する危険があるときに、それを避けるための注意事項が記載されています。

Note 本機器を取り扱ううえで重要な情報が記載されています。

7 セグメント LED で表示する文字本機器のディスプレイは、7 セグメント LED 表示のため、数字 / アルファベット / 四則演算記号を、特殊な文字で表示しています。詳細は「1.3 ディジタル数字 / 文字」をご覧ください。

操作説明のページで使用しているシンボルと表記法説明内容を区別するために、次のようなシンボルを使用しています。

操  作 数字で示す順序で各操作をしてください。ここでは、初めて操作をすることを前提に手順を説明しています。したがって設定内容を変更する場合は、すべての操作を必要としない場合があります。

解  説 操作に関連する設定内容や限定事項について説明しています。ここでは、機能そのものについては詳しく説明していない場合があります。その場合の機能については、2 章をご覧ください。

<<対応コマンドニーモニック >> 操作説明のページで説明している一部の機能に対応する通信コマンドを示しています。

操作説明中の表示文字と用語ダイヤル / スイッチ

操作説明のページに記載されている太字の英数字は、操作対象のパネル上のダイヤル / スイッチを示します。

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3.3、3.5、3.6、5.4、15.10 にアラートマーク

目次はじめに...................................................................................................................................................................................i梱包内容の確認...................................................................................................................................................................iii本機器を安全にご使用いただくために.......................................................................................................................v各国や地域での規制と販売について....................................................................................................................... viiiこのマニュアルで使用している記号と表記法........................................................................................................ix

第 1 章 各部の名称と働き1.1 パネル.................................................................................................................................................................. 1-11.2 ダイヤル / スイッチ....................................................................................................................................... 1-31.3 ディジタル数字 / 文字.................................................................................................................................. 1-6

第 2 章 機能説明2.1 システム構成.................................................................................................................................................... 2-12.2 直流電圧 / 直流電流 / 抵抗の発生............................................................................................................ 2-22.3 温度センサーを模擬した熱起電力と抵抗の発生............................................................................... 2-42.4 スケール............................................................................................................................................................. 2-62.5 出力分割............................................................................................................................................................. 2-72.6 偏差出力............................................................................................................................................................. 2-82.7 スイープ...........................................................................................................................................................2-102.8 その他の機能..................................................................................................................................................2-11

第 3 章 本機器の準備3.1 使用上の注意.................................................................................................................................................... 3-13.2 本機器の設置.................................................................................................................................................... 3-33.3 電源の接続......................................................................................................................................................... 3-63.4 電源スイッチのオン / オフ......................................................................................................................... 3-73.5 結線時の注意.................................................................................................................................................... 3-93.6 結線方法...........................................................................................................................................................3-11

第 4 章 SETUP メニュー4.1 SETUP メニューのツリー構成.................................................................................................................... 4-14.2 SETUP メニューの操作方法........................................................................................................................ 4-3

第 5 章 電圧 / 電流 / 抵抗の発生5.1 電圧 / 電流 / 抵抗レンジの選択................................................................................................................. 5-15.2 主設定値と極性の設定.................................................................................................................................. 5-35.3 出力のスケール設定...................................................................................................................................... 5-55.4 出力の ON/OFF................................................................................................................................................ 5-7

第 6 章 温度センサーを模擬した熱起電力と抵抗の発生6.1 熱電対 / 測温抵抗体の選択......................................................................................................................... 6-16.2 温度の設定......................................................................................................................................................... 6-36.3 出力のスケール設定...................................................................................................................................... 6-56.4 出力の ON/OFF と出力値表示モードの設定........................................................................................ 6-76.5 ユーザー定義データの書き込み.............................................................................................................6-106.6 基準接点補償の設定....................................................................................................................................6-15

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第 7 章 出力の分割 / 偏差 / スイープ7.1 出力分割............................................................................................................................................................. 7-17.2 偏差出力............................................................................................................................................................. 7-27.3 スイープ出力.................................................................................................................................................... 7-4

第 8 章 その他の機能8.1 分解能モードの選択...................................................................................................................................... 8-18.2 ビープ音の ON/OFF....................................................................................................................................... 8-3

第 9 章 GP-IB インタフェースについて9.1 GP-IB インタフェースの機能と仕様........................................................................................................ 9-19.2 GP-IB インタフェースによる接続............................................................................................................ 9-39.3 2560A の設定 (GP-IB).................................................................................................................................... 9-59.4 インタフェースメッセージに対する応答............................................................................................. 9-8

第 10 章 イーサネットインタフェースについて10.1 イーサネットインタフェースの機能と仕様......................................................................................10-110.2 イーサネットインタフェースによる接続...........................................................................................10-210.3 2560A の設定 ( イーサネット )................................................................................................................10-3

第 11 章 USB インタフェースについて11.1 USB インタフェースの機能と仕様.........................................................................................................11-111.2 USB インタフェースによる接続.............................................................................................................11-211.3 2560A の設定 (USB).....................................................................................................................................11-3

第 12 章 プログラムを組む前に12.1 メッセージ.......................................................................................................................................................12-112.2 命令....................................................................................................................................................................12-312.3 応答....................................................................................................................................................................12-512.4 データ................................................................................................................................................................12-612.5 コントローラとの同期................................................................................................................................12-8

第 13 章 コマンド13.1 コマンド一覧表..............................................................................................................................................13-113.2 COMMunicate グループ.............................................................................................................................13-413.3 DEViation グループ......................................................................................................................................13-513.4 DIVider グループ...........................................................................................................................................13-613.5 OUTPut グループ..........................................................................................................................................13-713.6 SOURce グループ..........................................................................................................................................13-813.7 STATus グループ........................................................................................................................................ 13-1513.8 SWEep グループ......................................................................................................................................... 13-1613.9 SYSTem グループ....................................................................................................................................... 13-1713.10 共通コマンドグループ............................................................................................................................. 13-19

第 14 章 ステータスレポート14.1 ステータスレポートについて..................................................................................................................14-114.2 ステータスバイト.........................................................................................................................................14-314.3 標準イベントレジスタ................................................................................................................................14-414.4 拡張イベントレジスタ................................................................................................................................14-514.5 出力キューとエラーキュー.......................................................................................................................14-6

目次

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3.3、3.5、3.6、5.4、15.10 にアラートマーク

第 15 章 トラブルシューティングと保守・点検15.1 故障?ちょっと調べてみてください.....................................................................................................15-115.2 異常発生時の表示.........................................................................................................................................15-215.3 エラーコードの内容と対処方法.............................................................................................................15-415.4 通信エラーメッセージ................................................................................................................................15-515.5 エラーログの表示.........................................................................................................................................15-915.6 機器の異常検出と解除............................................................................................................................. 15-1215.7 セルフテスト............................................................................................................................................... 15-1315.8 設定の初期化............................................................................................................................................... 15-1515.9 製品情報の表示........................................................................................................................................... 15-1615.10 フィルターの清掃...................................................................................................................................... 15-1815.11 交換推奨部品............................................................................................................................................... 15-2015.12 調整・校正.................................................................................................................................................... 15-20

第 16 章 仕様16.1 発生部................................................................................................................................................................16-116.2 機能....................................................................................................................................................................16-616.3 外部入力...........................................................................................................................................................16-716.4 コンピュータインタフェース..................................................................................................................16-716.5 一般仕様...........................................................................................................................................................16-816.6 RJ センサー 257875 の仕様................................................................................................................... 16-1016.7 外形図............................................................................................................................................................. 16-11

付録付録 1 ブロック図......................................................................................................................................................付 -1付録 2 メーターやトランスデューサの校正例...............................................................................................付 -2付録 3 熱電対の校正結線例...................................................................................................................................付 -5付録 4 測温抵抗体の校正結線例..........................................................................................................................付 -7付録 5 2 台並列接続..................................................................................................................................................付 -8付録 6 熱電対 / 測温抵抗体のユーザー定義....................................................................................................付 -9付録 7 初期設定と保存される設定項目一覧.................................................................................................付 -13付録 8 IEEE488.2-1992 について.......................................................................................................................付 -14付録 9 ASCII キャラクタコード..........................................................................................................................付 -15

索引

目次

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第 1章 各部の名称と働き

1.1 パネル

フロントパネル

底面脚→3.2節

OUTPUT DIVIDER セクション出力範囲を等分割します。→1.2 節、7.1 節

RANGE ダイヤル・ 電圧、電流、抵抗、および温度のレンジを切り替えます。→5.1 節、6.1 節・ SETUPを選択すると、SETUPメニューが表示されます。→4章

出力表示器 ( 出力値と単位の表示 )

HIGH VOLTAGE ランプレンジが 100V、1000V のときに点灯します。→5.1 節

主設定セクション

DEVIATION/PRESET セクション

通信によるリモート状態のときに点灯します。→9.1 節、10.1 節、11.1 節

・ 電圧、電流、抵抗、および温度の出力範囲を設定 / 表示します。→1.2 節、5.2 節、5.3 節、6.2 節、6.3 節

・ SETUP メニューを表示します。→4 章

・ 偏差を設定します。高分解能モードのときの最下位桁を表示します。→1.2 節、7.2 節

・ SETUP メニューの設定値や選択肢を表示 / 設定します。→4 章

出力されている電圧、電流、抵抗、および温度の値と単位を表示します。→5.4 節、6.4 節

基準接点補償ランプ設定されている基準接点補償モードを示します。→6.6節

取っ手左右に付いています。→3.1節、3.2節

高電圧出力端子 *・ 付属の測定リードを接続します。

→3.6 節・ レンジが 100V、1000V のときの

出力端子です。→2.1 節、5.1 節

大電流出力端子 *・ 付属の測定リードを接続します。→3.6 節・ レンジが 10A、30A のときの出力端子です。→2.1 節、5.1 節

OUTPUT セクション・ 電圧、電流、抵抗、および温度の出力を ON/OFF します。→1.2

節、5.4 節、6.4 節・ 通信によるリモート状態をローカルにします。→9.1 節、10.1 節、

11.1 節SWEEP セクションUP/DOWN のスイープ動作をさせます。→1.2 節、7.3 節

SCALE セクション出力範囲の主設定値 (MAX) と主設定値 (MIN) を選択します。→1.2 節、5.3 節、6.3 節TEMPERATUREダイヤル

熱電対/測温抵抗体のタイプや基準接点補償モードを切り替えます。→6.1節、6.5節、6.6節

電源スイッチ電源をオン/オフします。→3.4節

REMOTE ランプ

OUTPUT 2 ランプレンジが 100V、1000V、10A、30A のときに点灯します。高電圧出力端子から電圧が、または大電流出力端子から電流が出力されることを示します。→2.1 節、5.1 節

低電圧 - 電流出力端子 *・ 付属の測定リードを接続しま

す。→3.6 節・ レンジが 100mV、1V、10V、

100µA、1mA、10mA、100mA、1A、400Ω、TEMP のときの出力端子です。→2.1 節、5.1 節、6.1節

OUTPUT 1 ランプレンジが 100mV、1V、10V、100µA、1mA、10mA、100mA、1A、400Ω、TEMP のときに点灯します。低電圧 - 電流出力端子から電圧や電流が出力されることを示します。→2.1 節、5.1 節、6.1 節

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リアパネル

電源コネクタ電源コードを接続します。→3.3 節

機能接地端子接地電位で測定リードをシールドするときに使用します。

銘板

GP-IB コネクタGP-IB インタフェースを介して、本機器をPC からリモート制御するときに使用します。→9 章

外部 RJ センサー入力端子外部の基準接点 (RJ) センサーを接続するときに使用します。→3.6 節、6.6 節

USB ポート ( タイプ Bコネクタ )・ PC から本機器に熱電対や測温抵抗体の温度発生のユーザー定義ファイルを書き込むと

きに使用します (USB マスストレージ )。→6.5 節

・ USB インタフェースを介して、本機器を PC からリモート制御するときに使用します(USB-TMC)。→11 章

イーサネットポート (100BASE-TX/10BASE-T)イーサネットインタフェースを介して、本機器を PC からリモート制御するときに使用します。→10 章

吸気口・ 本機器を設置するときに、吸気口をふさがないようにしてください。

→3.2 節・ フィルターに目詰まりがないか定期的に点検してください。

→15.10 節

トップパネル / ボトムパネル

排気口本機器を設置するときに、排気口をふさがないようにしてください。→3.2 節

トップパネル ボトムパネル

背面脚→3.2 節

1.1 パネル

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1.2 ダイヤル / スイッチ

主設定セクション電圧、電流、抵抗、および温度の出力範囲を設定 / 表示します。後述の SCALE スイッチで、MAX ランプを点灯させて設定した主設定値は出力範囲の最大値 (MAX)、MIN ランプを点灯させて設定した主設定値は出力範囲の最小値 (MIN) になります。

POLARITY スイッチ極性を設定します。

主設定ダイヤル主設定ダイヤルで主設定値を設定します。向かって左から順に主設定第1、第2、第3、第4、第5ダイヤルです。各主設定ダイヤルで、枠内の桁の値を設定します。設定範囲内で自動的に桁上がり /桁下がりをします。

SETUP メニューを設定するときの操作については、4.2 節をご覧ください。

主設定表示器5.5桁の大型7セグメントLEDを使用しています。極性を含めて、主設定値が表示されます。

極性表示

単位表示器2 つの 5×7ドットマトリックス LEDを使用しています。RANGE ダイヤルで設定したレンジに合わせて、単位が表示されます。

SCALE セクション出力範囲の最大値 (MAX) と最小値 (MIN) を SCALE スイッチで選択します。出力分割、偏差、およびスイープの各機能は、(MAX - MIN) を 100% として、動作します。

SCALEスイッチ

MAX ランプ

MIN ランプNon Zero ランプ

MAX( 主設定値 (MAX)) SCALE スイッチを上側に倒すと MAX ランプが点灯します。この状態で POLARITY スイッチと主設

定ダイヤルを操作して、出力範囲の最大値を設定します。出力を ON にすると、設定された値の電圧、電流、抵抗、または温度が出力端子から発生します。

MIN( 主設定値 (MIN)) SCALE スイッチを下側に倒すと MIN ランプが点灯します。この状態で POLARITY スイッチと主設

定ダイヤルを操作して、出力範囲の最小値を設定します。出力を ON にすると、設定された値の電圧、電流、抵抗、または温度が出力端子から発生します。

± 0( ゼロ ) 以外の値を設定すると、Non Zero ランプが点灯します。

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OUTPUT セクション電圧、電流、抵抗、および温度の出力を ON/OFF します。

OUTPUT スイッチ

通信でのリモート状態のときに OUTPUT スイッチを下側に倒すと、ローカル状態になります (Local Lockout の場合を除く(9.4 節参照 ))。

ONランプ

OFF ランプ

出力表示器 (+100.000V の出力表示例 )6桁の7セグメントLEDを使用しています。

単位ランプ

出力 ON OUTPUT スイッチを上側に倒すと ON ランプが点灯します。設定した電圧、電流、抵抗、および温

度 ( 設定した温度に対応した熱起電力や抵抗 ) が出力端子から発生します。 出力端子に発生しているそれらの出力値が出力表示器に表示されます。

出力 OFF OUTPUT スイッチを下側に倒すと OFF ランプが点灯します。出力端子からの発生を停止します。

出力表示器は、バー表示「 」になります。

OUTPUTDIVIDER セクション出力範囲を等分割します。

mダイヤル分割値の分母mを設定します。設定範囲は 4~ 15 です。mダイヤルを回すと、分子 nは分母mの値に初期化されます。

n ダイヤル分割値の分子 nを設定します。設定範囲は 0~mです。

n 表示器分割値の分子の値を表示します。

m表示器分割値の分母の値を表示します。

出力を ON にすると、n/m 分割された電圧、電流、抵抗、または温度が出力端子から発生します。

1.2 ダイヤル /スイッチ

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DEVIATION/PRESET セクション出力範囲を 100% として、偏差を百分率で設定します。

偏差第2ダイヤル0.01の分解能で、小数点以下第2位の桁を設定します。他のダイヤルよりも小さい力で回せます。

偏差第1ダイヤル0.2の分解能で、小数点以下第1位の桁を設定します。どちらも±20.00%の設定範囲内で自動的に桁上がり /桁下がりをします。

SETUP メニューを設定するときの操作については、4.2 節をご覧ください。

偏差表示器4桁の7セグメントLEDを使用しています。

極性表示ランプ PRESETスイッチ

偏差プリセットを選択します。

PRESETランプPRESETスイッチで選択したプリセットのランプが点灯します。

出力を ON にすると、偏差分を加算または減算された電圧、電流、抵抗、または温度が出力端子から発生します。高分解能モードのときは、偏差表示器の最上位桁が主設定値の最下位桁の表示となり、偏差第 1 ダイヤルが最下位桁の操作ダイヤルとして使用されます。

SWEEP セクションUP/DOWN のスイープ動作をさせます。

SWEEPスイッチ

UPランプ

DOWNランプ

UP スイープ 出力 ON のときに SWEEP スイッチを上側に倒すと UP ランプが点灯します。主設定値 (MAX) の方

向へスイープを開始します。UP スイープ中に SWEEP スイッチを下側に倒したとき、またはスイープ終了値までスイープしたときは、ビープ音が鳴りスイープを停止します (HOLD 状態 )。

DOWN スイープ 出力 ON のときに SWEEP スイッチを下側に倒すと DOWN ランプが点灯します。主設定値 (MIN) の

方向へスイープを開始します。DOWN スイープ中に SWEEP スイッチを上側に倒したとき、またはスイープ終了値までスイープしたときは、ビープ音が鳴りスイープを停止します (HOLD 状態 )。

設定されているレンジが 400Ω( 抵抗 ) の場合、DOWN スイープの到達値が 1.00 Ω未満であっても、出力される抵抗値は、1.00 Ω未満にはなりません。出力表示器は「1.00」を表示したまま点滅します。

1.2 ダイヤル /スイッチ

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1.3 ディジタル数字 / 文字

本機器の 7 セグメント LED は、数字 / アルファベット / 四則演算記号を、次のように特殊な文字や数字で表示しています。以下の文字や数字は、本機器では使用していないものもあります。

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2.1 システム構成

低電圧 - 電流

出力(OUTPUT 1)

HILO

高電圧出力(OUTPUT 2)

大電流出力(OUTPUT 2)

LO HI

LO HI

DUT( 発生対象 ) DUT( 発生対象 )

レンジ100

110

mVVV

1001

10100

1

µAmAmAmA

A

400 TEMPΩレンジ

1001000

VV

1030

AA

GP-

IB

USB

( USB

-TM

C)

イーサネット

( VXI

-11)

コマンド制御

通信インタフェース外部 RJ センサー

PC

第 2章 機能説明

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2.2 直流電圧 / 直流電流 / 抵抗の発生

本機器は、直流電圧、直流電流、および抵抗の発生と、温度センサーを模擬した熱起電力と抵抗を発生する直流校正器です。ここでは、直流電圧、直流電流、および抵抗の発生機能について説明します。熱起電力と抵抗の発生については、2.3 節をご覧ください。

直流電圧の発生各電圧レンジの発生範囲と出力電流は次のとおりです。最大出力電流以下の範囲で、本機器の出力端子に接続された負荷回路に、設定した直流電圧を出力します。

レンジ 発生範囲*1 最大出力電流*2

低電圧-電流出力端子(OUTPUT 1)

高電圧出力端子(OUTPUT 2のプラグイン端子)

レンジ 発生範囲*1 最大出力電流*2

1001

10

mVVV

122.4001.2240012.2400

±±±

mVVV

mA以上*3

mAmA

12120120

約約

1001000

VV

122.4001224.00

±±

VV

mAmA

3010

約約

*1 主設定値 (MAX) をレンジの 120%、主設定値 (MIN) をレンジの 0% 、分割値 n/m を 1、および偏差を -2%に設定したとき、レンジの 122.4%まで発生可能です。

*2 レンジの 1%~ 120% の発生範囲のときに出力可能です。*3 100mV レンジは、出力電流が 12mA を超えると、出力電圧が大きく降下することがあります。

出力電流が 12mA を超えない範囲の負荷を接続して使用してください。 本機器はシンク動作も可能です ( 次ページ参照 )。ただし、仕様として規定しているものではあり

ません。

直流電流の発生各電流レンジの発生範囲と出力電圧は次のとおりです。最大出力電圧以下の範囲で、本機器の出力端子に接続された負荷回路に、設定した直流電流を出力します。

レンジ 発生範囲*1 最大出力電圧*2

低電圧-電流出力端子(OUTPUT 1)

1001

10100

1

µAmAmAmA

A

122.4001.2240012.2400122.4001.22400

±±±±±

µAmAmAmA

A

VVVVV

3030303010

約約約約約

レンジ 発生範囲*1 最大出力電圧*2

大電流出力端子(OUTPUT 2の大型バインディングポスト)

1030

AA

±12.24000~+36.720

AA

VV

21.5

約約

*1 主設定値 (MAX) をレンジの 120%、主設定値 (MIN) をレンジの 0% 、分割値 n/m を 1、および偏差を -2%に設定したとき、レンジの 122.4%まで発生可能です。

*2 レンジの 1%~ 120% の発生範囲のときに出力可能です。

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2.2 直流電圧 /直流電流 /抵抗の発生

シンク本機器の 100mA レンジでは、電流の流れ出しだけでなくシンク動作 ( 吸い込み )* が可能です。正負どちらの電圧を発生させた場合でもシンク動作が可能です。他のレンジでもシンク動作は可能ですが、仕様として規定しているものではありません。

* ディストリビュータのような電圧発生源から電流を吸い込むことで、2 線式伝送器のような負荷の模擬ができます。

−122.4mA −30mA 122.4mA30mA

約−30V

約30V

電圧

電流

シンク発生

発生シンク

シンク可能な電流は、100mAレンジの発生範囲と同じです。

: この範囲のシンクをした直後は、本機器内の温度上昇により確度を超える誤差を生じる場合があります。

抵抗の発生本機器は、設定した抵抗値 R と本機器の低電圧 - 電流出力端子 (OUTPUT 1) に供給される校正対象機器 * からの抵抗測定用励起電流 I を乗算した電圧 V( = R × I) を本機器の低電圧 - 電流出力端子 (OUTPUT 1) に出力することによって、模擬抵抗値 R( = V/I) を発生します。たとえば、励起電流が 1mA、設定した抵抗値が 100 Ωの場合、0.1V の電圧を出力します。抵抗の発生範囲と励起電流は次のとおりです。

* 抵抗測定器や測温抵抗体温度計など

0.1mA 2mA

400Ω

レンジ400Ω

発生範囲1.00Ω~400.00Ω

励起電流0.1mA~2mA

抵抗

励起電流

発生

出力の ON/OFF設定した電圧、電流、または抵抗値の出力や電流のシンクを ON/OFF できます。

・ ON 設定した電圧、電流、または抵抗を各出力端子から出力します。主設定値の表示が点滅していると

きは、出力を ON にできません。 電流のシンクの場合は、シンク動作をします。

・ OFF 出力しません。レンジを変更したときや過負荷保護機能が動作したときは、自動的に OFF になり

ます。

出力値本機器の出力値は、この節で説明した直流電圧、直流電流、および抵抗の発生範囲内で、後述のスケール、出力分割、偏差の各設定値から算出されます。その関係式を次に示します。

出力値= MIN + (MAX - MIN) × (n/m) + (MAX - MIN) × ( -偏差 )

MAX: スケール ( 出力範囲 ) の最大値 (2.4 節参照 )MIN: スケール ( 出力範囲 ) の最小値 (2.4 節参照 )m: 出力分割の分母 (2.5 節参照 )n: 出力分割の分子 (2.5 節参照 )偏差: 2.6 節参照

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2.3 温度センサーを模擬した熱起電力と抵抗の発生

設定した温度に対応した、熱電対や測温抵抗体を模擬した熱起電力と抵抗を発生します。

熱電対選択した熱電対のタイプに応じて、設定した温度に対応する熱起電力 ( 電圧 ) を本機器の低電圧 - 電流出力端子 (OUTPUT 1) から出力 * します。IEC または JIS 規格で規定している下表の R ~ A の熱電対タイプを選択できます。また温度と熱起電力の関係をユーザー定義して、その定義に従った熱起電力の出力もできます。

* 熱電対レンジは分圧器を使用しているため、出力抵抗が約 1 Ωです。電流を流す低インピーダンス負荷との接続には適しません。出力電圧が降下します。出力抵抗に比べて十分に大きな高インピーダンス負荷を接続してください。熱電対レンジを使用するときは、外部から電圧や電流を印加しないでください。分圧器が故障する場合があります。

タイプ 発生範囲R -50 ~ +1768S -50 ~ +1768B 0 ~ +1820J -210 ~ +1200T -270 ~ +400E -270 ~ +1000K -270 ~ +1300N -270 ~ +1300C 0 ~ +2315A 0 ~ +2500

TC USER( ユーザー定義 )

-9999.9 ~ +9999.9ただし、電圧発生範囲 (-120.000mV ~+120.000mV) に相当する範囲

基準接点補償モード基準接点補償 *(RJC) モードを自動、内部、および手入力から選択できます。選択したモードで、発生する熱起電力を補正 ( 基準接点補償 ) します。補正をしない熱起電力の発生も可能です。

・ 自動・ 本機器のリアパネルにある外部 RJ センサー入力端子に RJ センサーが接続されていることを本

機器が検知すると、外部の RJ センサーの測定温度で補正した熱起電力を発生します。本機器に接続した校正対象機器の端子温度を RJ センサーで測定して、その測定した温度で補正した熱起電力を発生できます。

・ 本機器に RJ センサーが接続されていない、または検知できない場合は、内部の基準接点補償を適用します。

・ 別売アクセサリとして、RJ センサー 257875 が用意されています。また、測温抵抗体 Pt100 をRJ センサーとして使用可能です。

・ 内部 本機器の低電圧 - 電流出力端子 (OUTPUT 1) の温度で補正した熱起電力を発生します。

・ 手入力 手入力した温度で補正した熱起電力を発生します。 補正しない ( 基準接点補償の機能を使用しない ) 場合は、0を設定します。

* 熱電対の温度測定は、測定点ともう一方の接点の温度差によって発生する熱起電力から、温度を測定します。もう一方の接点が 0であれば、熱起電力からそのまま測定点の温度がわかります。通常は、もう一方の接点は測定器の端子なので、測定器の端子の温度を測定し補正します。これを基準接点補償といいます。

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測温抵抗体設定した温度に対応した測温抵抗体 Pt100 の抵抗値を本機器の低電圧 - 電流出力端子 (OUTPUT 1) から出力します。IEC または JIS 規格で規定している Pt100 に対応しています。また温度と抵抗値の関係をユーザー定義して、その定義に従った抵抗値の出力もできます。

タイプ 発生範囲Pt100 -200.0 ~ +850.0

RTD USER( ユーザー定義 )

-9999.9 ~ +9999.9ただし、抵抗発生範囲 (1.00Ω ~400.00Ω) に相当する範囲

温度の単位温度の単位は摂氏 ( ) です。

出力の ON/OFF設定した温度に対応した熱起電力または抵抗値の出力を ON/OFF できます。

・ ON 熱起電力または抵抗値を低電圧 - 電流出力端子 (OUTPUT 1) から出力します。主設定値の表示が点

滅しているときは、出力を ON にできません。・ OFF 出力しません。熱電対や測温抵抗体のタイプを変更したときは、自動的に OFF になります。

出力値本機器の出力値は、この節で説明した熱起電力と抵抗の発生範囲内で、後述のスケール、出力分割、偏差の各設定値から算出されます。その関係式を次に示します。

出力値= MIN + (MAX - MIN) × (n/m) + (MAX - MIN) × ( -偏差 )

MAX: スケール ( 出力範囲 ) の最大値 (2.4 節参照 )MIN: スケール ( 出力範囲 ) の最小値 (2.4 節参照 )m: 出力分割の分母 (2.5 節参照 )n: 出力分割の分子 (2.5 節参照 )偏差: 2.6 節参照

出力値の単位 出力表示器の出力値の単位を次の中から選択できます。SETUP メニューに入って選択します。

・ 熱電対と測温抵抗体共に「°」・ 熱電対は「mV」、測温抵抗体は「Ω」

ユーザー定義熱電対や測温抵抗体を模擬した熱起電力と抵抗を任意に定義 ( ユーザー定義 ) して、その定義に従った熱起電力や抵抗の発生ができます。ユーザー定義のデータは、温度区間ごとの多項式の係数を記述して作成します。作成したデータは次の方法で本機器に書き込みます。

・ USB マスストレージ機能を使って、ファイルに保存したユーザー定義のデータを本機器に書き込む。・ 通信コマンドを使って、ユーザー定義のデータを温度区間ごとに本機器に送信し、送信したデータ

を本機器に書き込む。

ユーザー定義を他のユーザー定義と区別するためのタイプ文字 ( 文字数は 1 つ ) を設定できます。設定したタイプ文字は、ユーザー定義を選択したとき、本機器の単位を表示するドットマトリックスLED の 2 文字目に表示されます。

ユーザー定義の書式や設定の仕方については、付録 6 をご覧ください。

2.3 温度センサーを模擬した熱起電力と抵抗の発生

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2.4 スケール

スケールでは、各レンジの設定範囲内で、任意に出力範囲の最大値 ( 主設定値 (MAX)) と最小値 ( 主設定値 (MIN)) を設定します。本機器の出力分割、偏差、およびスイープの機能をより広く活用できます。高分解能モードのときは、スケールは使用できません。

・ 後述の出力分割、偏差、およびスイープの各機能は、( 主設定値 (MAX) -主設定値 (MIN)) を 100%として動作します。

・ 4 ~ 20mA メータ―の 4mA、8mA、12mA、16mA、20mA の校正をする場合、主設定値 (MAX) を20mA、主設定値 (MIN) を 4mA に設定します。出力分割と偏差の機能を使用して、4mA、8mA、12mA、16mA、20mA 各点を校正できます。

・ 正~負のレンジを持つメーターやディジタルメーターなどの校正をする場合、主設定値 (MIN) に- 極性の値、主設定値 (MAX) に + 極性の値を設定します。その間を出力分割、偏差、およびスイープの機能を使用して校正できます。

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2.5 出力分割

出力分割は、主設定ダイヤルで設定した電圧、電流、抵抗、および温度を設定した数だけ等分割して出力する機能です。高分解能モードのときは、出力分割の機能を使用できません。

出力対象のメーターを校正する場合に、校正する点数分だけ電圧、電流、抵抗、および温度のレベルを等分割します。主設定値を対象メーターの最大指針にし、分割値を変更しながらメーターの各点を校正できます。

分割値の設定範囲 m( 分母 ):4 ~ 15、n( 分子 ):0 ~ m

設定例 主設定値 (MAX) = 10A、主設定値 (MIN) = 0A、m = 4、n = 0 ~ 4 のとき 出力値= 0A(10A × 0/4) → 2.5A(10A × 1/4) → 5A(10A × 2/4) → 7.5A(10A × 3/4) →

10A(10A × 4/4)

電流計0A

n=0m=4

n=1m=4

n=2m=4

n=3m=4

n=4m=4

電流計2.5A

電流計5A

電流計7.5A

電流計10A

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2.6 偏差出力

偏差出力は、主設定ダイヤルで設定した電圧、電流、抵抗、および温度に対して、偏差を加算または減算して出力する機能です。高分解能モードのときは、偏差の機能を使用できません。

偏差メーターの目盛校正の誤差率 ( 偏差 ) を確認できます。メーターの指針が正確に目盛を指示していない場合に、フロントパネル上の偏差ダイヤルを回して本機器の電圧、電流、抵抗、および温度のレベルを微調整して正確に目盛を指示させます。そのときの微調整の量を偏差として表示します。

設定例 主設定値 (MAX) = 10A、主設定値 (MIN) = 0A、分割値 n/m = 1 のとき 偏差は、(MAX - MIN) を 100% として、-20.00% ~ +20.00% の範囲から設定します。ただし、出

力値が各レンジの発生範囲外になる偏差は設定できません。

電流計9.97A

電流計10A

誤差 ( 偏差 )

偏差ダイヤルでメーターの指針を正確な目盛の位置に合わせます。

偏差は-0.30%です。

上図の例では、微調整前は本機器からの電流出力 10A に対して、メーターの指針は 0.3% 小さい値の9.97A を指示しています。本機器の偏差の極性 ( ±の符号 ) は、正確な位置よりも大きいか小さいかを示します。例では、本機器の出力値に対して 0.30% 小さい値を指示しているため、-0.30% と表示されます。

各校正点の偏差 2.5 節の出力分割機能と組み合わせて使用すると、各校正点での偏差を最大目盛値に対する偏差の

値として確認できます。 たとえば、10A( 最大目盛値 ) の場合の 1% は 0.1A です。出力分割機能を使用し、n=2、m=10 と

設定して 2A を出力している場合の 1% も 0.1A になります。

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偏差プリセット出力分割機能を操作したときに、偏差をプリセットしてメーターの指針を正確な目盛位置の手前に指示させる機能です。出力分割機能を用いて目盛校正時の上げ読み下げ読みをするときに使用します。 5%: 上げ読み ( 上昇 ) 時は偏差に +5.00% を設定する。 下げ読み ( 下降 ) 時は偏差に -5.00% を設定する。 2%: 上げ読み ( 上昇 ) 時は偏差に +2.00% を設定する。 下げ読み ( 下降 ) 時は偏差に -2.00% を設定する。 0%: 分割値を変更したときは偏差をクリアする。 OFF:分割値を変更したときも設定されている偏差を維持する。

電流計4.5A

n=2m=4

n=4m=4

電流計9.5A

校正点からプリセット分だけ手前を指示します。

校正点からプリセット分だけ手前を指示します。

上げ読み時の例 プリセット (5%)

n ダイヤルでメーターの指針を上げます。

上図の例では出力設定値の -5.00% を出力しています。目盛校正時は偏差ダイヤルを回して、メーターの指針を正確な位置に指示させます。偏差の読み方については、前ページの偏差をご覧ください。

2.6 偏差出力

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2.7 スイープ

スイープは、設定したスイープ時間で、主設定値 (MAX) または主設定値 (MIN) の方向に連続してなめらかに出力値を変化させる機能です。高分解能モードのときは、スイープの機能を使用できません。

メーターの指針を最小目盛から最大目盛の 120% まで一定の速度で動かして、メーターの指針が移動するときのひっかかりの有無を確認するときに使用します。メーターの種類によってスイープ時間を選択できます。広角度メーターをスイープ動作させるときは長いスイープ時間を選択して、メーターの指針をゆっくり動かすことができます。

設定例 主設定値 (MAX) = 10A、主設定値 (MIN) = 0A スイープ時間は、(MAX - MIN) を 100% として、0% ~ 100% の間をスイープする時間です。約 8 秒、

約 16 秒、約 32 秒、約 64 秒から選択します。

電流計0A→12A

電流計12A→0A

UP スイープ

DOWNスイープ

設定された時間をかけて指針をスイープします。

UP スイープ時は最大目盛の 120% までスイープします。

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2.8 その他の機能

高分解能モード通常は、発生する電圧や電流を 5.5 桁 (30A レンジは 4.5 桁 ) の分解能で主設定値を設定します。高分解能モードにすると、発生する電圧や電流を 6.5 桁 (30A レンジは 5.5 桁 ) の分解能で主設定値を設定できます。通常の分解能のときは、5 つの主設定ダイヤルで 5.5 桁を設定します。高分解能モードのときは、5 つの主設定ダイヤルと偏差第 1 ダイヤルで 6.5 桁を設定します。

高分解能モードのときは、出力分割、偏差出力、スイープ、およびスケールの機能を使用できません。また、温度や抵抗のレンジには高分解能モードを適用できません。

ビープ音の ON/OFF機器の動作状態をビープ音で知らせる機能です。SETUP メニューに入って ON/OFF を選択します。次の状態を知らせる場合に、ビープ音の ON/OFF ができます。音量は変更できません。

・ 出力の ON/OFF にかかわらず、+150V 以上または -150V 以下の電圧が出力される状態のとき・ スイープ動作が HOLD 状態になったとき

次の状態を知らせる場合のビープ音は OFF にできません。・ 冷却用ファン停止 ( エラーコード:E.901、E.907)・ 温度異常検出 ( エラーコード:E.902、E.903)・ 内部電源異常検出 ( エラーコード:E.904、E.905、E.908)・ 電源オンやその他の操作による自己診断実行時のエラー ( エラーコード:E.911 ~ E.950) を検出し

たとき。ただし、このときは次の操作をすると、ビープ音を止められます。・ 電源オン時 フロントパネルのダイヤルやスイッチを操作したとき

・ その他の操作による自己診断実行時 PRESET スイッチを下側に倒したとき

エラーログ表示本機器が電源オンのときに通信および自己診断で検出したエラーコードを記録する機能です。SETUPメニューに入ってエラーログの表示を実行します。本機器の電源をオフにするとエラーログはクリアされます。

設定の初期化本機器の設定を初期化する機能です。SETUP メニューに入って初期化を実行します。通信に関する設定やその他一部の設定は初期化されません。初期化される項目については付録 7 をご覧ください。

製品情報の表示ファームウェアのバージョンやシリアル No. などの情報を表示します。SETUP メニューに入って製品情報の表示を実行します。

・ ファームウェアのバージョン・ ロジックプログラムのバージョン・ ブートプログラムのバージョン・ シリアル No.( 計器番号 )

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3.1 使用上の注意

安全にご使用いただくための注意初めてご使用になるときは、必ず v ~ vii ページに記載の「本機器を安全にご使用いただくために」をお読みください。

ケースを外さないでください本体のケースを外さないでください。内部には高電圧部があり、大変危険です。内部の点検および調整は、お買い求め先にお申しつけください。

異常の場合には本体から煙が出ていたり変な臭いがするなど、異常な状態になったときは、直ちに電源スイッチをオフにするとともに、電源コードをコンセントから抜いてください。また、出力端子に接続されている対象機器の電源を切ってください。異常な状態になったときは、お買い求め先までご連絡ください。

電源コードについて電源コードの上に物を載せたり、電源コードが発熱物に触れないようにご注意ください。また、電源コードの差し込みプラグをコンセントから抜くときは、コードを引っ張らずに必ずプラグを持って引き抜いてください。電源コードが損傷した場合、または電源の規格の異なる場所で使用する場合は、ご使用の地域の規格に合った電源コードをお買い求めください。

出力が自動的に OFF になった場合には電圧 / 電流の過負荷、電圧 / 電流出力の発振などにより内部回路の異常を検出すると、出力を自動的に OFF にして、出力表示器に、No.027 ~ 040 の警告メッセージを表示します。メッセージの内容については、15.3 節をご覧ください。電圧出力の場合は、まず外部に接続されている負荷などの要因を取り除いてから再度出力 ON の操作をしてください。電流出力の場合は、まず外部に接続されている負荷などの要因を取り除き、電流端子を短絡してから再度出力 ON の操作をしてください。それでも出力が OFF になってしまう場合は故障が考えられます。お買い求め先までご連絡ください。

過熱状態、内部回路の異常を検出した場合にはファン停止や内部の過熱状態、または内部回路の異常を検出すると、出力を自動的に OFF にしてNo.901 ~ 908 のエラーコードを表示し、ビープ音が断続的に鳴り続けます。この場合は、直ちに電源スイッチをオフにしてください。冷却用ファンの排気口や吸気口がふさがれていないか、本機器の周囲に十分なスペースがあるか、リアパネルのフィルタに異物が詰まっていないかを確認し、異物があれば取り除いてください。1 時間以上の時間をおいてから、もう一度電源スイッチをオンにしたときに、同じエラーコードが表示される場合には、故障が考えられます。お買い求め先までご連絡ください。

使用環境、使用条件について本機器は、特定の使用環境および使用条件において EMC 規格に適合しています。設置方法や配線方法などが異なると、EMC 規格の適合条件を満たさない場合があります。その場合は、使用者による適切な対策が必要になることがあります。

第 3章 本機器の準備

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取り扱い上の一般的注意上に物を置かないでください本機器の上に他の機器や水の入った容器などを置かないでください。故障の原因になります。本機器の重ね置きについては 3.2 節をご覧ください。

帯電したものを近づけないでください。帯電したものを入力端子や出力端子に近づけないでください。内部回路が破壊される可能性があります。

長時間使用しないときには本機器の電源を切り、本機器の電源コードをコンセントから抜いておいてください。

持ち運ぶときはまず、電源スイッチをオフにし、電源コードを本体から外し、その他に接続しているリード線やケーブルをすべて外したことを確認してください。持ち運ぶときは、下図のように両手で取っ手を持って、慎重に移動してください。

警  告・ 取っ手を持つときや格納するときは、取っ手とケースの間に手を挟まないように注意して

ください。・ 持ち運ぶときは、壁や設置面に手を挟まないように注意してください。

汚れを取るときにはケースや操作パネルの汚れを取るときは、本機器の電源を切り、本機器の電源コードをコンセントから抜いてから、柔らかく乾いたきれいな布で軽く拭き取ってください。ベンジンやシンナーなどの薬品を使用しないでください。変色や変形の原因になります。

3.1 使用上の注意

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3.2 本機器の設置

警  告・ 屋外、または雨や水にあたる場所に本機器を設置しないでください。・ 本機器が異常または危険な状態になったときに、直ちに電源コードを外せるように設置し

てください。

注  意本機器の上面の排気口および背面の吸気口をふさぐと機器が高温になり故障する恐れがあります。また、結露した状態で本機器の電源を入れると故障する恐れがあります。

設置条件次の条件に合う場所に設置してください。

本機器の上面には排気口があります。また、背面には冷却用ファンの吸気口があります。内部の温度上昇を防ぐため、下図に従って周囲に十分なスペースをとり、これらの排気口および吸気口をふさがないようにしてください。出力端子に空調の風が直接当たる、あるいは熱源の影響を受けるような場所には設置しないでください。誤差の原因になります。

20cm以上

各種リード線やケーブルを接続するときは、上図のスペースの他に、操作に必要な十分なスペースをとってください。

周囲温度と周囲湿度周囲温度 5~ 40周囲湿度 20%RH ~ 80%RH( 結露しないこと )

周囲温度 30を超える場合は、20%RH ~ 70%RH

Note・ 温度、湿度の低い場所から高い場所に移動したり、急激な温度変化があると、結露することがあります。

このようなときは、周囲の温度に 1 時間以上慣らして結露が取り除かれた状態でご使用ください。梱包箱に入れて移動したときなども、結露しないように、周囲環境に 1 時間以上馴染ませてから、箱から取り出してください。

・ 高温多湿の環境で保存していた場合は、一日以上ウォームアップしてからご使用ください。

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設置姿勢デスクトップ安定した場所に、左右前後とも水平を保ち、すべりにくい場所に設置してください。底面脚に付属品のすべり止め用のゴムを付けることができます。可動脚を立てた傾斜設置が可能です。ただし、前方の底面脚に底面脚用ゴムを取り付けると、本機器の重ね置きはできません。

可動脚

警  告・ 不安定な状態で可動脚を操作しないでください。・ 危険防止のため、上図以外の姿勢では設置しないでください。・ 可動脚を立てた状態で本機器を重ね置きしないでください。・ 本機器を重ね置きできるのは 1 台だけです。本機器の上に 2 台以上の重ね置きをしないで

ください。

底面脚用ゴム A9088ZM

底面脚

Note前方の底面脚に底面脚用ゴムを取り付けると、本機器の重ね置きはできません。

3.2 本機器の設置

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ラックマウントラックにマウントするときは、別売のラックマウント用キットをご使用ください。品名 形名Model 751535-E4 ラックマウント用キット (EIA 単装用 ) 751535-E4Model 751535-J4 ラックマウント用キット (JIS 単装用 ) 751535-J4

以下に取り付け手順の概略を記載します。取り付け手順の詳細は、ラックマウント用キットに添付されている取扱説明書をご覧ください。

1. 本体両側面にある取っ手を外します。2. 本体底面にある 4 つの脚を外します。3. 本体両側面の手前にある 4 箇所のラックマウント取り付け穴のシールをはがします。4. 取っ手の取り付け穴と、底面脚の穴にシールを貼ります。5. ラックマウント用キットを取り付けます。6. 本体をラックに取り付けます。

取っ手の外し方

カバー

カバー取っ手

Note・ ラックに取り付けるときは、内部の温度上昇を抑えるため、上面の排気口と設置面との距離は 5cm 以上

空けてください。背面の吸気口と設置面との距離は 20cm 以上空けてください。・ 必ず下からの支えを施してください。このとき、本機器の吸気口や排気口をふさがないようにしてくだ

さい。・ 取り外した部品は大切に保存してください。・ ラックに取り付けるときに、背面の脚がラックにぶつかって取り付けられない場合は、背面の脚を取り

外してください。本体をラックに取り付けたあとに、再度、背面の脚を本体に取り付けてください。・ ダイヤルや出力端子がフロントパネルの位置より突起しているので、取り付け時にラックにぶつからな

いようにしてください。

次のような場所には設置しないでください・ 直射日光や強い光が当たる場所、熱発生源の近く・ 油煙、湯気、ほこり、腐食性ガスなどの多い場所・ 強電磁界発生源の近く・ 高電圧機器や動力線の近く・ 機械的振動の多い場所・ 不安定な場所・ 屋外、または雨や水にあたる場所・ 空調の風が直接当たる、熱源の影響を受けるような場所

3.2 本機器の設置

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3.3 電源の接続

電源を接続する前に電源を接続する前に、次の警告をお守りください。感電の危険や機器を損傷する恐れがあります。

警  告・ 供給電源の電圧が本機器の定格電源電圧に合っていて、使用する電源コードの最大定格電

圧以下であることを確認したうえで、電源コードを接続してください。・ 本機器の電源スイッチがオフになっていることを確認してから、電源コードを接続してく

ださい。・ 感電や火災防止のため、電源コードおよび 3 極 -2 極変換アダプタ ( 日本国内でのみ使用可 )

は、本機器用のものをご使用ください。・ 感電防止のため必ず保護接地をしてください。本機器の電源コードは、保護接地端子のあ

る 3 極電源コンセントに接続してください。やむを得ず、2 極電源コンセントに接続するときは、別売の 3 極 -2 極変換アダプタ ( 日本国内でのみ使用可 ) を使用して、電源コンセントの保護接地端子に変換アダプタの接地線を確実に接続してください。

・ 保護接地線のない延長用コードは使用しないでください。保護動作が無効になります。・ 使用する電源コードに適合した電源コンセントを使用できず、保護接地ができない場合は、

本機器を使用しないでください。

電源コードの接続1. フロントパネルにある電源スイッチ (POWER) がオフであることを確認します。2. リアパネルの電源コネクタに、電源コードのプラグを接続します。3. 次の条件を満たす電源コンセントに、電源コードのもう一方のプラグを接続します。電源コン

セントは保護接地端子を備えた 3 極コンセントを使用してください。やむを得ず 2 極コンセントを使用するときは、別売の 3 極 -2 極変換アダプタ ( 日本国内でのみ使用可 ) を使用して、アダプタから出ている緑色の接地線を必ず電源コンセントの保護接地端子に接続してください。項目 仕様定格電源電圧 * 100VAC ~ 120VAC/200VAC ~ 240VAC電源電圧変動許容範囲 90VAC ~ 132VAC/180VAC ~ 264VAC定格電源周波数 50Hz/60Hz電源周波数変動範囲 48Hz ~ 63Hz最大消費電力 約 200VA

* 本機器は、100V 系と 200V 系のどちらの電源電圧でも使用できます。電源コードは、種類によって最大定格電圧が異なります。本機器に供給される電源電圧が、使用する電源コードの最大定格電圧以下であることを確認のうえ、ご使用ください。

3極コンセント2560A

別売の3極-2極変換アダプタ(日本国内でのみ使用可)

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3.4 電源スイッチのオン / オフ

電源をオンにする前に確認すること・ 本機器が正しく設置されているか→「3.2 本機器の設置」・ 電源コードが正しく接続されているか→「3.3 電源の接続」

電源スイッチの位置電源スイッチはフロントパネルの左下にあります。

電源スイッチのオン / オフプッシュボタンを 1 度押すとオンになり、もう 1 度押すとオフになります。

オンオフ2560A

電源スイッチオン時の動作電源スイッチをオンにすると、自動的にセルフテストが開始されます。正常に終了すると、電源スイッチをオフする直前の設定になります。電源オフ時に設定値が保存される項目については付録 7 をご覧ください。本機器が正常に起動したことを確認してから本機器を使用してください。

電源オン時に正常に起動しない場合 電源スイッチをオフにしてから、次のことを確認してください。

・ 電源コードが確実に接続されているか。・ 電源コンセントに正しい電圧が来ているか→「3.3 電源の接続」をご覧ください。・ 本機器の設定を初期化する→「15.8 設定の初期化」をご覧ください。

確認後に電源スイッチをオンにしても変わらない場合は、お買い求め先まで修理をお申しつけください。エラーコードが表示された場合は、15.3 節で内容を確認して、対処してください。

Note電源スイッチをオフにしてからオンにするときは、10 秒以上間隔をあけてください。

精度のよい発生をするには・ 電源スイッチをオンにしてから、30 分以上のウォームアップをしてください。高温多湿の環境で

保存していた場合は、一日以上ウォームアップしてからご使用ください。 ウォームアップ中は、OUTPUT スイッチを OFF にしてください。

・ 本機器の電源は常にオンにしておくことをおすすめします。

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電源スイッチオフ時の動作電源スイッチをオフにする直前前 ( 約 1 秒前 ) の設定情報を記憶します。電源コードが抜けたときも同じです。次に電源スイッチをオンにすると、電源スイッチをオフにする直前の設定状態 ( 保持する設定項目については付録 7 参照 ) で立ち上がります。

注  意本機器が出力中 ( 出力 ON) に本機器の電源をオフしないでください。本機器が故障する恐れがあります。また本機器に接続されている機器に損傷を与える恐れがあります。本機器の出力を OFF にしてから本機器の電源をオフにしてください。

3.4 電源スイッチのオン /オフ

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3.5 結線時の注意

警  告本機器は高電圧を発生します。感電、放電にご注意ください。感電防止のため、指輪、時計などの金属や宝石類を身につけないで結線してください。

結線前・ 出力対象を接続する前に本機器を保護接地してください。本機器に使用できる電源コード

は、接地線のある 3 極電源コードです。電源コードを保護接地端子のある 3 極電源コンセントに接続してください。別売の 3 極 -2 極変換アダプタ ( 日本国内でのみ使用可 ) を使用する場合は、保護接地端子に変換アダプタの接地線を確実に接続してください。

・ 出力対象を接続したり外したりする場合は、本機器の出力を必ず OFF にしてください。・ 結線時に誤って OUTPUT スイッチを ON にしたときの損傷を防止するため、スケールの最

大値と最小値がすべて「0( ゼロ )」になっていることを確認してください。・ 出力端子に大きな誘導負荷、大きな容量負荷、または共振回路の負荷を接続すると、発振

して出力端子に大きな電圧が加わる危険があります。発振した場合はすぐに OUTPUT スイッチを OFF にしてください。

結線・ 結線したリード線が出力端子から外れないように、端子のねじをしっかり締め付けてくだ

さい。・ 高電圧出力端子 (OUTPUT2 のプラグイン端子 ) には、導電部が露出していないリード線を

使用してください。導電部が露出していると感電する危険があります。・ 被覆の破れによる導電部の露出や断線している箇所があるリード線は、短絡や感電の恐れ

があるため使用しないでください。・ 高電圧出力の対象になる端子には、導電部が露出していない安全端子が付いたリード線を

使用してください。導電部が露出している端子 ( 例:バナナ端子 ) を使用していると、端子が抜けたとき危険です。

・ 高電圧出力端子 (OUTPUT2 のプラグイン端子 ) から出力するときは、フォーク端子アダプタ 758921を使用しないでください。製品の構造上、フォーク端子アダプタ 758921 の金属部に触れることができるので感電する恐れがあります。

・ 本機器のアクセサリを使用するときは、各アクセサリの定格の仕様範囲内 (iv ページ参照 )で使用してください。アクセサリを組み合わせて使用する場合、定格が低いアクセサリの仕様範囲内で使用してください。

出力前 ( 本機器の出力を ON にする前 )・ 本機器の出力端子への結線が正しいか 高電圧出力端子や大電流出力端子に、低電圧 - 電流出力端子 (OUTPUT1) に接続すべき出

力対象のリード線が結線されていないか。・ 出力対象への結線が正しいか 誤結線、リード線の被覆の破れ、および接触してはならない導電部の接触などによる短絡

( ショート ) した状態になっていないか。・ 端子の締め付けがゆるんでいないか。・ 端子部分に異物付着などの異常はないか。

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3-10 IM 2560A-01JA

出力中 ( 本機器の出力が ON のときは、端子やリード線には触れないでください。)・ 端子部分に異物付着などの異常はないか。・ 端子が異常に発熱していないか。 長期にわたって使用していると、使用中に端子がゆるむことがあります。端子がゆるむと

接触抵抗の変化により発熱する場合があります。定期的に端子がゆるんでいないことを確認してください。確認するときは、本機器と出力対象の電源を必ずオフにしてください。

・ 電圧出力が 33Vrms、46.7Vpeak を超える場合は、高電圧のため感電する危険があります。十分に注意してください。

出力後 ( 本機器の出力 OFF 直後 )電圧 / 電流を出力したあとは、本機器の出力を OFF にしても電圧がしばらく残留することがあります。残留した電圧によって感電する恐れがあります。本機器の出力を OFF にしても、すぐに端子などに触らないでください。電圧が残留する時間は、出力対象によって異なります。

注  意・ 結線に使用するリード線には、発生する電圧 / 電流に対して耐電圧 / 電流容量ともに十分

余裕があるものをお使いください。 例:電流 20A で使用するときは、導体断面積 「4mm2」 以上の銅線を使用してください。・ 電流を出力するときは、電流端子を開放状態にしないでください。開放状態にすると保護

機能がはたらき、出力が OFF になります。・ 電圧を出力するときは、電圧端子を短絡状態にしないでください。短絡状態にすると保護

機能がはたらき、出力が OFF になります。・ 発振防止のため、使用するリード線はツイストペアのものを使用してください。・ 熱電対レンジを使用するときは、外部から電圧や電流を印加しないでください。また充電

された容量負荷にも接続しないでください。外部から電圧や電流を印加すると、本機器内部の分圧器が故障する場合があります。

・ 本機器の電源をオフにするとき、本機器の出力端子に異常電圧が発生する場合があります。本機器の出力を OFF にしてから本機器の電源をオフにしてください。

3.5 結線時の注意

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本機器の準備

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3.6 結線方法

注  意・ 出力端子とリード線の接触部分に異物が挟まっていないことを確認してください。・ 出力端子のつまみに緩みが発生していないか、出力端子とリード線の接触部分に異常がな

いか、定期的に確認してください。・ 端子プラグを本機器の外部 RJセンサー入力端子に取り付けるとき、端子プラグの上下の

向きが反対のまま取り付けようとすると、端子プラグや外部 RJセンサー入力端子を損傷する恐れがあります。上下の向きを確認してから取り付けてください。

出力対象から本機器の出力端子にリード線を結線します。次の方法で結線してください。感電や機器の損傷を防ぐため、「3.5 結線時の注意」の注意事項をお守りください。

高電圧出力端子の結線高電圧出力端子 (OUTPUT 2) は、ф 4mm 安全プラグイン端子 ( バナナジャック ) です。導電部が露出していない安全端子を差し込んでください。

結線例

HI LO(±)

電圧計

2560A

高電圧出力端子

大電流出力端子の結線大電流出力端子 (OUTPUT 2) は、大型バインディングポスト端子です。締め付けねじは M6 です。ねじに導線を巻き付けるか、圧着端子をねじ軸に通してから、出力端子のつまみを手でしっかり締め付けてください。過大トルクをかけると破損する場合があります。

結線例

HI LO(±)

電流計

2560A

大電流出力端子

6

7

単位:mm大電流出力端子

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3-12 IM 2560A-01JA

丸形圧着端子の接続方法 大電流出力端子に丸形圧着端子付きのリード線を接続する場合は、次の手順で接続してください。

1. 大電流出力端子のつまみを回して、つまみを外します。

大電流出力端子

端子台 つまみ

2. つまみのねじを圧着端子に通して、出力端子のつまみを手でしっかり締め付けてください。過大トルクをかけると破損する場合があります。

圧着端子

低電圧 - 電流出力端子の結線電圧計 / 電流計との結線低電圧 - 電流出力端子 (OUTPUT 1) の締め付けねじは M6 です。出力端子のねじにリード線の導電部を巻き付けるか、圧着端子をねじ部に挟んでから、出力端子のつまみを手でしっかり締め付けてください。過大トルクをかけると破損する場合があります。

結線例

HI LO(±)

電圧計 /電流計

2560A

低電圧 - 電流出力端子

抵抗出力の結線抵抗出力の結線 には 3 線式と 4 線式の結線方法があります。結線例や注意事項については、付録 4 をご覧ください。

3.6 結線方法

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本機器の準備

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Note・ 電圧や電流のレンジでは電流のシンク ( 吸い込み ) 動作が可能です。たとえば、ディストリビュータのよ

うな電圧発生源から電流を吸い込むことで、2 線式伝送器のような負荷の模擬ができます。シンク可能な最大電流については、2.2 節の「発生とシンク」をご覧ください。30mA を超えるシンクをした直後は、本機器内の温度上昇により確度を超える誤差を生じる場合があります。

下図の例では、値を 20mA、極性を「-」 に設定しています。

HILO

電圧発生源( ディストリビュータなど )

4-20mA

・ 100mV のような出力が小さいレンジを使用する場合は、出力端子に直接銅線を巻き付けてください。リード線、圧着端子、バナナプラグ、およびその他導電体の結線時の接触や、周囲の空気の動きなどで出力端子の温度が変化すると、出力が小さいレンジでは確度を超える誤差を生じる場合があります。このような場合は出力が安定するまでお待ちください。

温度記録計との結線低電圧 - 電流出力端子 (OUTPUT 1) の締め付けねじは M6 です。出力端子のねじに熱電対の素線または測温抵抗体のリード線を巻き付けてから、出力端子のつまみを手でしっかり締め付けてください。過大トルクをかけると破損する場合があります。結線例については付録 3 と付録 4 もご覧ください。

結線例

−(B)+(A)

温度記録計

2560A

低電圧 - 電流出力端子

Note熱電対や補償導線などの結線時の接触、外部 RJ センサー接続時の接触、および周囲の空気の動きなどで出力端子の温度が変化すると、確度を超える誤差を生じる場合があります。このような場合は出力が安定するまでお待ちください。

3.6 結線方法

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3-14 IM 2560A-01JA

外部 RJ センサー入力端子への結線本機器のリアパネルにある外部 RJ センサー入力端子に、外部の基準接点 (RJ) センサーを結線する方法は次のとおりです。

端子プラグへの RJセンサーの結線1. 端子プラグの上面にあるリード線固定ねじを緩めて、被覆を剥いたリード線をリード線接続端

子に差し込みます。白のリード線は端子プラグの白の位置に、赤のリード線は端子プラグの赤の位置に差し込みます。・ 剥き線長さ:7mm・ 導体断面積 単線: 0.14mm2 ~ 1.5mm2

撚り線: 0.14mm2 ~ 1.5mm2

AWG: 28 ~ 16

2. リード線固定ねじを締めて、差し込んだリード線を固定します。ねじ締め付けトルク:0.22 N・m ~ 0.25 N・m

リード線

白 (WHITE) 赤 (RED)

接地 (GND)白 (WHITE) 赤 (RED)

未接続 (NC)

端子プラグ固定ねじ

端子プラグ

リード線接続端子

リード線固定ねじ

端子プラグのピンアサイン

RJ センサーの 3線式、4線式に合わせて、リード線をそれぞれの端子に接続します。

3 線式 (3-WIRE)

4 線式 (4-WIRE)

本機器の外部 RJ センサー入力端子に、この端子プラグを取り付けるときは、こちら側が上面になります。

外部 RJセンサー入力端子への端子プラグの取り付け3. RJ センサーを接続した端子プラグを本機器の外部 RJ センサー入力端子に取り付けます。

端子プラグの上下の向きが反対になっていると取り付けられません。上下を正しい向きにしてください。操作 2 に示している端子プラグのリード線固定ねじが下側になるよう、本機器の外部 RJ センサー入力端子に取り付けます。

外部 RJ センサー入力端子

4. 端子プラグの左右の固定ねじを締めて、端子プラグを本機器に固定します。ねじ締め付けトルク:0.2 N・m ~ 0.3 N・m

3.6 結線方法

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SETUP

メニュー

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4.1 SETUP メニューのツリー構成

SETUP メニューは RANGE ダイヤルを回して、SETUP を選択したときに表示されます。ここではSETUP メニューのツリー図を示しています。SETUP メニューの操作概要を 4.2 節で説明しています。各メニューの詳細な操作については、ツリー図中の参照節をご覧ください。

SWEEP スイープ時間を設定します。 → 7.3 節設定値: 8, 16, 32, 64 ( 秒 )

GP-IB アドレス設定値: 0 ~ 30

RANGE ダイヤル

SETUP ランプ点灯

RESOL 分解能モードを設定します。 → 8.1 節

GP-IB の条件を設定します。 → 9.3 節

ビープ音を設定します。 → 8.2 節

選択肢: NORMHIGH

5.5 桁6.5 桁 ( 高分解能 )

選択肢: NORMCOMP

IEEE 488.22560 互換

選択肢: ONOFF

鳴らす鳴らさない

DHCP選択肢: ON

OFF使う使わない

BEEP

GPIB

ADRS

NEXT

NEXT

コマンドの種類TYPE

ネットワーク環境を設定します。 → 10.3 節LAN

DHCP

IP アドレス設定値: 0.0.0.0 ~ 255.255.255.255例: 192 (IP 1).168 (IP 2).0 (IP 3).1 (IP 4)

IP 1IP 2IP 3IP 4

次のページへ

次の階層に進む / から戻る

次の階層に進む / から戻る

サブネットマスク設定値: 0.0.0.0 ~ 255.255.255.255例: 255 (MASK 1).255 (MASK 2).255 (MASK 3).0 (MASK 4)

MASK 1

MASK 2

MASK 3

MASK 4

ツリー図の左側に SETUP メニュー、右側にその設定情報を示しています。

第 4章 SETUP メニュー

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4-2 IM 2560A-01JA

USB

デフォルトゲートウェイ設定値: 0.0.0.0 ~ 255.255.255.255例: 0 (GATE 1).0 (GATE 2).0 (GATE 3).0 (GATE 4)

USB 通信機能を選択します。

GATE 1GATE 2GATE 3GATE 4

MAC アドレスの表示表示文字:a ~ f と 0 ~ 9 で構成される 10 文字例: 01.23.45.67.89

MAC

前のページから

INIT

選択肢: TMCSTOR

リモート制御 → 11.3 節マスストレージ → 6.5 節

設定温度に対応する熱起電力出力や抵抗出力の表示単位 → 6.4 節

温度の表示条件を設定します。

設定値: −1.00Ω ~ 1.00Ω(100.00Ωと R0 の差分を設定 )

選択肢: DEGV.OHM

°( 度 )V( 電圧 ) またはΩ( 抵抗 )

TEMP

MONI

NEXT

外部の RJ センサー (Pt100) の 0のときの抵抗値 R0 → 6.6 節RJC.R0

EXEC 消去の実行

ログ番号 とエラーコードを表示

エラーログ ( 履歴 ) を表示 / 消去します。 → 15.5 節

( エラーログがないときは、ログ番号「0」、エラーコード「NO」を表示 )

ERROR

LOG

NEXT

次の階層に進む / から戻る

次の階層に進む / から戻る

エラーログの消去

EXEC 初期化の実行設定内容を初期化します。 → 15.8 節

CLEAR

ファームウェアバージョン

ロジックプログラムバージョン (PCL)

ロジックプログラムバージョン (AMP)

ブートプログラムバージョン

機器のシリアル No.

製品情報を表示します。 → 15.9 節INFO

FIRM

NEXT

次の階層に進む / から戻る

TEST EXEC セルフテストの実行セルフテストを実行します。 → 15.7 節

PCLAMP

BOOTSER.NO

パスワードの入力パスワードや簡易調整の方法については、次の Web ページをご覧ください。http://www.yokogawa.com/jp-ymi/tm/Bu/2560A/

簡易調整します。 CAL

PASS

NEXT

次の階層に進む / から戻る

4.1 SETUP メニューのツリー構成

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SETUP

メニュー

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4.2 SETUP メニューの操作方法

ここでは、SETUP メニューの操作方法について概要を説明しています。SETUP メニューの個々の機能を設定するときの詳細な説明については、それぞれの設定操作を説明している各節をご覧ください。

SETUP メニューを表示しているときは、メニューの設定や表示に使用するダイヤルとスイッチだけを操作できます。他のダイヤルやスイッチの操作は無効です。また、SETUP メニューで使用しない表示器は点灯しません。

RANGEダイヤル

SETUPメニューの表示主設定ダイヤルを回して選択したSETUPメニューを表示します。

補助情報の表示SETUPメニューの補助情報を表示します。(IPアドレスのように、設定する数値が多い場合の補助番号を表示します。)

設定情報1の表示SETUPメニューの設定値や選択肢を表示します。

設定情報2の表示設定情報1だけでは表示しきれない設定情報を表示します。(MACアドレス、エラーログ表示のときのエラーコードなど)

PRESETスイッチ偏差ダイヤル向かって左から順に偏差第1、第2ダイヤルです。

主設定ダイヤル向かって左から順に主設定第1、第2、第3、第4、第5ダイヤルです。

PRESETランプ設定情報1に表示されている現在の設定を変更すると、すべてのPRESETランプが点灯します。PRESETスイッチで、設定内容を確定すると、すべてのPRESETランプが消灯します。

RANGE ダイヤル最初に、このダイヤルで SETUPを選択して、SETUP メニューに入ります。

主設定ダイヤルどの主設定ダイヤルを回しても、SETUP メニューを選択できます。ただし、次の場合は個別の設定ダイヤルとして働きます。

・ 補助情報の表示を切り替えるメニュー ( 補助情報付きメニュー ) では、主設定第 5 ダイヤル ( 主設定ダイヤルの右端 ) を操作して表示を切り替えます。

・ 補助情報付きメニューでは、主設定第 1 ~第 4 ダイヤルを操作すると、補助情報をそのままにして、次の SETUP メニューを選択できます。補助情報を表示しないメニューまで移動したあと、主設定第 1 ~第 4 ダイヤルを操作して補助情報付きメニューに戻ると、各補助情報付きメニューの最初の補助情報が付くメニューが表示されます。たとえば、デフォルトゲートウェイの GATE 3 から MACアドレスのメニューに移動したあと、主設定第 1 ~第 4 ダイヤルを操作してデフォルトゲートウェイの GATE のメニューに戻ると、GATE 1(1 という最初の補助情報付き ) メニューが表示されます。

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偏差ダイヤル偏差ダイヤルを回して、各 SETUP メニューの設定内容 ( 選択肢や設定値 ) を、選択または設定します。

・ 選択肢のとき 偏差第 1、第 2 ダイヤルのどちらを回しても同じ項目を選択できます。

・ 設定値のとき 偏差ダイヤルを回して、数値を設定します。設定範囲内で自動的に桁上がり / 桁下がりをします。

・ 偏差第 1 ダイヤル 本機器のパネルに向かって右から 2 つ目の桁の値を入力します。偏差第 1 ダイヤルを回すと通

常は設定値が 2 つずつ増減します。2 つ増減すると設定範囲の上限値または下限値を超える場合は、設定範囲の上限値または下限値が設定されます。

・ 偏差第 2 ダイヤル 本機器のパネルに向かって右から 1 つ目の桁の値を入力します。偏差第 2 ダイヤルを回すと設

定値が 1 つずつ増減します。

PRESET スイッチ操作した設定内容の確定や、確定せずにそのメニューから 1 つ前の階層に戻る場合に操作します。

・ PRESET スイッチを下側に倒すと、表示されている設定内容が確定します。・ NEXT の文字が設定情報 1 に表示されている場合は、次の階層メニューに進みます。・ 偏差ダイヤルで現在の設定を変更すると、すべての PRESET ランプが点灯します。このときに

PRESET スイッチを下側に倒すと、すべての PRESET ランプが消灯し、変更した設定内容が確定します。

・ 実行メニューで PRESET スイッチを下側に倒すと、実行する前の状態に戻せません。・ PRESET スイッチを上側に倒すと、設定操作をする前の状態に戻ります。

・ 1 つ前の階層メニューがある場合、NEXT の文字が設定情報 1 に表示され、1 つ前の階層メニューに戻ります。

・ 偏差ダイヤルで現在の設定を変更して、すべての PRESET ランプが点灯しているときに、PRESETスイッチを上側に倒しても表示は変わりません。設定内容は変更されません。

Noteエラーログの消去や設定の初期化などを実行すると、元に戻せません。実行前に問題がないかを確認してください。

4.2 SETUP メニューの操作方法

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電圧/電流/抵抗の発生

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5.1 電圧 / 電流 / 抵抗レンジの選択

操  作RANGEダイヤルを回して、電圧 / 電流 / 抵抗レンジを選択します。

・ 選択したレンジのランプが点灯します。・ 選択したレンジに対応する単位が表示されます。

電圧レンジ

電流レンジ抵抗レンジ

RANGE ダイヤル例:10V10V のランプが点灯します。

解  説

出力端子の位置出力端子の位置は下図のとおりです。選択したレンジによって出力端子が異なります。選択したレンジに対応する出力端子については、後述の各レンジの表をご覧ください。

低電圧 - 電流出力端子

(OUTPUT 1)

HI

LO

高電圧出力端子(OUTPUT 2)

大電流出力端子(OUTPUT 2)

LO HI

LO HI

レンジの選択電圧 / 電流 / 抵抗の各レンジを選択します。

・ 出力を ON にすると、選択したレンジに応じた出力端子から出力されます。・ 出力が ON のときにレンジを変更すると、出力が OFF になります。

電圧レンジ 次の中から選択します。 100mV、1V、10V、100V、1000V

レンジ 出力端子100mV、1V、10V 低電圧 - 電流出力端子 (OUTPUT 1)

フロントパネルの OUTPUT 1 ランプが点灯します。100V、1000V 高電圧出力端子 (OUTPUT 2)

フロントパネルの OUTPUT 2 ランプが点灯します。出力が OFF のときでも HIGH VOLTAGE ランプが点灯します。

第 5章 電圧 / 電流 / 抵抗の発生

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5-2 IM 2560A-01JA

電流レンジ 次の中から選択します。 100µA、1mA、10mA、100mA、1A、10A、30A

レンジ 出力端子100µA、1mA、10mA、100mA、1A 低電圧 - 電流出力端子 (OUTPUT 1)

フロントパネルの OUTPUT 1 ランプが点灯します。10A、30A 大電流出力端子 (OUTPUT 2)

フロントパネルの OUTPUT 2 ランプが点灯します。

抵抗レンジ 400Ω です。

レンジ 出力端子400Ω 低電圧 - 電流出力端子 (OUTPUT 1)

フロントパネルの OUTPUT 1 ランプが点灯します。

Note本機器には、主設定値に応じて自動でレンジが切り替わるオートレンジはありません。

<< 対応コマンドニーモニック >> :SOURce:FUNCtion VOLTage|CURRent|RESistance

:SOURce:RANGe < 電圧 >|< 電流 >|< 抵抗 >

5.1 電圧 / 電流 / 抵抗レンジの選択

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電圧/電流/抵抗の発生

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5.2 主設定値と極性の設定

操  作

主設定値の設定主設定ダイヤルを回して、発生する電圧、電流、または抵抗の値を設定します。

設定した電圧、電流、抵抗の値が、主設定表示器に表示されます。

極性の設定POLARITYスイッチを上側または下側に倒して、極性を設定します。

1.5000A の設定例

単位

各主設定ダイヤルで、枠内の桁の値を設定できます。設定範囲内で自動的に桁上がり /桁下がりをします。

POLARITY スイッチ

極性

解  説

設定範囲各レンジの設定範囲、設定分解能は次のとおりです。詳細な仕様については、16.1 節をご覧ください。

・ レンジを変更しなければ、出力中でも主設定値や極性を変更できます。・ 30A レンジでは、- の極性は設定できません。・ 抵抗レンジでは、極性の設定操作は無効です。

電圧レンジレンジ 設定範囲 設定分解能100mV ±120.000mV 1 µV

1 V ±1.20000 V 10 µV10 V ±12.0000 V 100 µV

100 V ±120.000 V 1mV1000 V ±1200.00 V 10mV

+150V 以上または -150V 以下の電圧が出力される状態のとき、ビープ音が鳴ります。ビープ音のON/OFF 操作については、8.2 節をご覧ください。

電流レンジレンジ 設定範囲 設定分解能100 µA ±120.000 µA 1 nA

1mA ±1.20000mA 10 nA10mA ±12.0000mA 100 nA

100mA ±120.000mA 1 µA1 A ±1.20000 A 10 µA

10 A ±12.0000 A 100 µA30 A 0 ~ +36.000 A 1mA

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5-4 IM 2560A-01JA

抵抗レンジレンジ 設定範囲 設定分解能400Ω 0.00Ω ~ 400.00Ω 0.01Ω

* 1.00Ω 未満に設定して出力を ON にすると、1.00Ω が発生します。詳細については 5.4 節の Note をご覧ください。

主設定値の表示・ 主設定値は各レンジの設定分解能で右詰めに表示されます。・ レンジに対する主設定値の比率は、レンジを変更しても変更後の主設定値に引き継がれます。 例: 電流レンジ 10A で主設定値が 1.5000A(15%) のときに電流レンジを 30A にすると、主設定値は

4.500A になります。

10A レンジ

30A レンジ

・ レンジを変更したとき、設定されている主設定値が変更後のレンジの設定範囲外の場合は、主設定値と極性の表示が点滅します。この状態で主設定ダイヤルをどれか 1 つでも回したとき、主設定値が変更後のレンジの設定範囲内にならない場合は、変更後のレンジの最大または最小設定値になり、主設定値と極性の点滅が点灯に変わります。

<< 対応コマンドニーモニック >> :OUTPut:POLarity[:AUTO] NORMal|INVerted

:OUTPut:POLarity:MAXimum NORMal|INVerted

:OUTPut:POLarity:MINimum NORMal|INVerted

:SOURce:FUNCtion VOLTage|CURRent|RESistance

:SOURce:LEVel[:AUTO] < 電圧 >|< 電流 >|< 抵抗 >|MINimum|MAXimum

:SOURce:LEVel:MAXimum < 電圧 >|< 電流 >|< 抵抗 >|MINimum|MAXimum

:SOURce:LEVel:MINimum < 電圧 >|< 電流 >|< 抵抗 >|MINimum|MAXimum

:SOURce:SLEVel[:AUTO] < 電圧 >|< 電流 >|< 抵抗 >|MINimum|MAXimum

:SOURce:SLEVel:MAXimum < 電圧 >|< 電流 >|< 抵抗 >|MINimum|MAXimum

:SOURce:SLEVel:MINimum < 電圧 >|< 電流 >|< 抵抗 >|MINimum|MAXimum

5.2 主設定値と極性の設定

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5.3 出力のスケール設定

操  作

主設定値 (MAX) の設定1. SCALEスイッチを MAX 側に倒します。2. 主設定ダイヤルを回して、主設定値 (MAX) を設定します。

主設定値 (MIN) の設定3. SCALEスイッチを MIN 側に倒します。4. 主設定ダイヤルを回して、主設定値 (MIN) を設定します。

最小値を± 0( ゼロ ) 以外に設定すると、Non Zero ランプが点灯します。

主設定ダイヤル2. 主設定値 (MAX) を設定4. 主設定値 (MIN) を設定

+10.0000Vの設定例

SCALEスイッチ1. MAX 側に倒す3. MIN 側に倒す

解  説スケールでは、各レンジの設定範囲内で、任意に出力範囲の最大値 ( 主設定値 (MAX)) と最小値 ( 主設定値 (MIN)) を設定します。本機器の出力分割、偏差、およびスイープの各機能は、このスケールの範囲内で動作します。高分解能モードのときは、スケールを使用できません。

主設定値 (MAX) と主設定値 (MIN) の設定次の条件を満たす範囲で設定できます。

・ 主設定値 (MAX) ≧主設定値 (MIN) の範囲です。・ 主設定値 (MAX) も主設定値 (MIN) も-極性の場合、| 主設定値 (MAX)| ≧ | 主設定値 (MIN)| の範囲です。・ 主設定値 (MAX) が - 極性で、主設定値 (MIN) が + 極性の組みあわせは設定できません。・ 主設定値 (MAX) と主設定値 (MIN) を設定するときの設定操作と操作後の状態の詳細については、次

表をご覧ください。主設定値 (MAX) と主設定値 (MIN) の元の極性

設定操作 操作後の状態

どちらも + 極性MAX を MIN 以下に設定 MIN=MAX( 設定した MAX の値 )MIN を MAX 以上に設定 MAX=MIN( 設定した MIN の値 )POLARITY スイッチで MAX を - 極性に設定 MIN も - 極性

POLARITY スイッチで MIN を - 極性に設定 MAX は + 極性のまま *

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5-6 IM 2560A-01JA

主設定値 (MAX) と主設定値 (MIN) の元の極性

設定操作 操作後の状態

どちらも - 極性|MAX| を |MIN| 以下に設定 MIN=MAX( 設定した MAX の値 )|MIN| を |MAX| 以上に設定 MAX=MIN( 設定した MIN の値 )POLARITY スイッチで MAX を + 極性に設定 MIN も + 極性

POLARITY スイッチで MIN を + 極性に設定 MAX も + 極性

MAX が + 極性、MIN が - 極性|MAX| ≧ |MIN| の場合 POLARITY スイッチで

MAX を - 極性に設定 MAX も MIN も - 極性

POLARITY スイッチで MIN を + 極性に設定 MAX も MIN も + 極性

|MAX| < |MIN| の場合 POLARITY スイッチで MAX を - 極性に設定

MAX も MIN も - 極性、 主設定表示器が点滅し、出力 OFF

POLARITY スイッチで MIN を + 極性に設定

MAX も MIN も + 極性、 主設定表示器が点滅し、出力 OFF

* 対応しないレンジもあります。詳細については、16.2 節の「スケール」の項目をご覧ください。

他の機能との関係・ SCALE スイッチで MAX または MIN を選択すると、主設定表示器、出力分割の n 表示器、偏差表示

器には、次の値が表示されます。SCALE スイッチの選択 MAX MIN主設定表示器の表示 主設定値 (MAX) 主設定値 (MIN)n 表示器の表示 m 表示器と同じ値 0偏差表示器の表示 0 0

・ レンジを切り替えると、スケールの各設定項目は次のようになります。・ 主設定値 (MIN) の極性は主設定値 (MAX) と同じ極性になります。・ 主設定値 (MIN) は 0( ゼロ ) になります。・ SCALE スイッチは MAX を選択した状態になります。

・ 出力 ON のときでも操作できます。・ 出力分割、偏差、およびスイープの各機能は、( 主設定値 (MAX) -主設定値 (MIN)) を 100% として

動作します。

5.3 出力のスケール設定

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5.4 出力の ON/OFF

警  告・ 本機器の出力を ON にする前に、正しく結線されていることを確認してください。・ 本機器の出力が ON のときは、端子や接続線に触れないでください。感電する恐れがあり

ます。

操  作OUTPUTスイッチを上側に倒します。

・ 出力が ON になります。OFF ランプが消灯して ON ランプが点灯します。・ 出力中に OUTPUT スイッチを下側に倒すと、出力が OFF になります。ON ランプが消灯して OFF ラン

プが点灯します。

出力表示器 (+100.000V の出力表示例 )

OUTPUT スイッチ単位

Note・ 電流を出力するときは、出力端子を開放状態にしないでください。 電圧を出力するときは、出力端子を短絡状態にしないでください。 どちらの場合も過負荷保護機能がはたらき、エラーコードが表示されて、出力が OFF になります。エラー

になるまでの時間は、設定しているレンジや出力値によって異なります。・ リード線、圧着端子、バナナプラグ、およびその他導電体の結線時の接触や、周囲の空気の動きなどで

出力端子の温度が変化すると、出力が小さいレンジでは確度を超える誤差を生じる場合があります。このような場合は出力が安定するまでお待ちください。出力中も空調の風やその他の熱源の影響などで出力端子の温度が変化しないようにしてください。

解  説出力を ON にすると、各出力端子から、設定した電圧、電流、または抵抗が発生します。

・ 選択したレンジによって出力端子が異なります。5.1 節をご覧ください。正しい出力端子に結線されていることを確認のうえ、出力を ON にしてください。

・ レンジを変更すると、出力が自動的に OFF になります。・ 出力表示器に出力値が表示され、単位ランプが点灯します。ただし、高分解能モード (8.1 節参照 )

のときは、出力表示器には何も表示されません。

ランプの表示と出力の状態出力状態 ONランプ ( 緑 ) OFF ランプ ( 赤 )ON 点灯 消灯OFF 消灯 点灯

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5-8 IM 2560A-01JA

Note抵抗 400Ω レンジの場合、出力値が 1.00Ω 未満に設定されているときは 1.00Ω が発生し、出力表示器が点滅します。

<< 対応コマンドニーモニック >> :OUTPut[:STATe] <Boolean>

:SOURce:READ?

5.4 出力のON/OFF

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温度センサーを模擬した熱起電力と抵抗の発生

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6.1 熱電対 / 測温抵抗体の選択

注  意熱電対レンジを使用するときは、外部から電圧や電流を印加しないでください。また充電された容量負荷にも接続しないでください。外部から電圧や電流を印加すると、本機器内部の分圧器が故障する場合があります。

操  作1. RANGEダイヤルを回して、TEMP を選択します。

TEMP のランプが点灯して、TEMPERATURE ダイヤルの設定が有効になります。

2. TEMPERATUREダイヤルを回して、熱電対 (R、S、B、J、T、E、K、N、C、A、TC USER)、または測温抵抗体 (Pt100、RTD USER) のタイプを選択します。

・ 選択したタイプのランプが点灯します。・ 単位はが表示されます。

RANGE ダイヤルTEMPERATURE ダイヤル

1. TEMP を選択 TEMP のランプが点灯します。

2. 熱電対または測温抵抗体のタイプを選択 選択したタイプのランプが点灯します。

例:BB のランプが点灯します。

解  説

出力端子の位置温度センサー ( 熱電対と測温抵抗体 ) を模擬した熱起電力や抵抗の出力端子の位置は、下図のとおりです。

低電圧 - 電流出力端子

(OUTPUT 1)

HI

LO

温度センサーの選択熱電対と測温抵抗体のタイプを選択します。出力が ON のときにタイプを変更すると、出力が OFF になります。

第 6章 温度センサーを模擬した熱起電力と抵抗の発生

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熱電対 次の中から選択します。 R、S、B、J、T、E、K、N、C、A、TC USER*

* TC USER を選択すると、あらかじめユーザー定義した熱電対の熱起電力の発生が可能です。ユーザー定義データの本機器への書き込みについては 6.5 節をご覧ください。データの定義仕様については付録 6 をご覧ください。

測温抵抗体 次の中から選択します。 Pt100、RTD USER*

* RTD USER を選択すると、あらかじめユーザー定義した測温抵抗体の抵抗の発生が可能です。ユーザー定義データの本機器への書き込みについては 6.5 節をご覧ください。データの定義仕様については付録 6 をご覧ください。

<< 対応コマンドニーモニック >> :SOURce:FUNCtion TCouple|RTD

:SOURce:TYPE R|S|B|J|T|E|K|N|C|A|PT100|USER

6.1 熱電対 /測温抵抗体の選択

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6.2 温度の設定

操  作

温度の設定 主設定ダイヤルを回して、温度を設定します。

設定した温度が主設定表示器に表示されます。

極性の設定 POLARITYスイッチを上側または下側に倒して、極性を設定します。

+100.0の設定例

単位

各主設定ダイヤルで、枠内の桁の値を設定できます。設定範囲内で自動的に桁上がり /桁下がりをします。

POLARITY スイッチ

極性

解  説

設定範囲各熱電対と測温抵抗体タイプの設定範囲、設定分解能は次のとおりです。詳細な仕様については、16.1 節をご覧ください。

・ タイプを変更しなければ、出力中でも主設定値や極性を変更できます。・ 極性を変えたときに設定範囲外になると出力が OFF になり主設定値と極性の表示が点滅します。

熱電対タイプ 設定範囲 設定分解能

R -50 ~ +1768 0.1S -50 ~ +1768 0.1B 0 ~ +1820 0.1J -210 ~ +1200 0.1T -270 ~ +400 0.1E -270 ~ +1000 0.1K -270 ~ +1300 0.1N -270 ~ +1300 0.1C 0 ~ +2315 0.1A 0 ~ +2500 0.1

TC USER-9999.9 ~ +9999.9

0.1ただし、電圧発生範囲 (-120.000mV ~+120.000mV) に相当する範囲

* TC USER を選択すると、あらかじめユーザー定義した温度に対応した熱起電力の発生が可能です。詳細な手順については 6.5 節をご覧ください。定義式の詳細については付録 6 をご覧ください。

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測温抵抗体タイプ 設定範囲 設定分解能Pt100 -200.0 ~ +850.0 0.1

RTD USER-9999.9 ~ +9999.9

0.1ただし、抵抗発生範囲の 1.00Ω ~400.00Ω に相当する範囲内

* RTD USER を選択すると、あらかじめユーザー定義した温度に対応した抵抗の発生が可能です。詳細な手順については 6.5 節をご覧ください。定義式の詳細については付録 6 をご覧ください。

主設定値の表示・ 主設定値は各熱電対と測温抵抗体の設定分解能で右詰めに表示されます。・ タイプや極性を変更したとき、設定されている主設定値が変更後のタイプの設定範囲外の場合は、

主設定値と極性の表示が点滅します。この状態で主設定ダイヤルをどれか 1 つでも回したとき、主設定値が変更後のタイプの設定範囲内にならない場合は、変更後のタイプの最大または最小設定値になり、主設定値と極性の点滅が点灯に変わります。

<< 対応コマンドニーモニック >> :OUTPut:POLarity[:AUTO] NORMal|INVerted

:OUTPut:POLarity:MAXimum NORMal|INVerted

:OUTPut:POLarity:MINimum NORMal|INVerted

:SOURce:FUNCtion TCouple|RTD

:SOURce:LEVel[:AUTO] < 温度 >|MINimum|MAXimum

:SOURce:LEVel:MAXimum < 温度 >|MINimum|MAXimum

:SOURce:LEVel:MINimum < 温度 >|MINimum|MAXimum

:SOURce:SLEVel[:AUTO] < 温度 >|MINimum|MAXimum

:SOURce:SLEVel:MAXimum < 温度 >|MINimum|MAXimum

:SOURce:SLEVel:MINimum < 温度 >|MINimum|MAXimum

6.2 温度の設定

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6.3 出力のスケール設定

操  作

主設定値 (MAX) の設定1. SCALEスイッチを MAX 側に倒します。2. 主設定ダイヤルを回して、主設定値 (MAX) を設定します。

主設定値 (MIN) の設定3. SCALEスイッチを MIN 側に倒します。4. 主設定ダイヤルを回して、主設定値 (MIN) を設定します。

最小値を± 0( ゼロ ) 以外に設定すると、Non Zero ランプが点灯します。

主設定ダイヤル2. 主設定値 (MAX) を設定4. 主設定値 (MIN) を設定

+10.0000Vの設定例

SCALEスイッチ1. MAX 側に倒す3. MIN 側に倒す

解  説スケールでは、各レンジの設定範囲内で、任意に出力範囲の最大値 ( 主設定値 (MAX)) と最小値 ( 主設定値 (MIN)) を設定します。本機器の出力分割、偏差、およびスイープの各機能は、このスケールの範囲内で動作します。高分解能モードのときは、スケールを使用できません。

主設定値 (MAX) と主設定値 (MIN) の設定次の条件を満たす範囲で設定できます。

・ 主設定値 (MAX) ≧主設定値 (MIN) の範囲です。・ 主設定値 (MAX) も主設定値 (MIN) も-極性の場合、| 主設定値 (MAX)| ≧ | 主設定値 (MIN)| の範囲です。・ 主設定値 (MAX) が - 極性で、主設定値 (MIN) が + 極性の組みあわせは設定できません。・ 主設定値 (MAX) と主設定値 (MIN) を設定するときの設定操作と操作後の状態の詳細については、次

表をご覧ください。主設定値 (MAX) と主設定値 (MIN) の元の極性

設定操作 操作後の状態

どちらも + 極性MAX を MIN 以下に設定 MIN=MAX( 設定した MAX の値 )MIN を MAX 以上に設定 MAX=MIN( 設定した MIN の値 )POLARITY スイッチで MAX を - 極性に設定 MIN も - 極性

POLARITY スイッチで MIN を - 極性に設定 MAX は + 極性のまま

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主設定値 (MAX) と主設定値 (MIN) の元の極性

設定操作 操作後の状態

どちらも - 極性|MAX| を |MIN| 以下に設定 MIN=MAX( 設定した MAX の値 )|MIN| を |MAX| 以上に設定 MAX=MIN( 設定した MIN の値 )POLARITY スイッチで MAX を + 極性に設定 MIN も + 極性

POLARITY スイッチで MIN を + 極性に設定 MAX も + 極性

MAX が + 極性、MIN が - 極性|MAX| ≧ |MIN| の場合 POLARITY スイッチで

MAX を - 極性に設定 MAX も MIN も - 極性

POLARITY スイッチで MIN を + 極性に設定 MAX も MIN も + 極性

|MAX| < |MIN| の場合 POLARITY スイッチで MAX を - 極性に設定

MAX も MIN も - 極性、 主設定表示器が点滅し、出力 OFF

POLARITY スイッチで MIN を + 極性に設定

MAX も MIN も + 極性、 主設定表示器が点滅し、出力 OFF

他の機能との関係・ SCALE スイッチで MAX または MIN を選択すると、主設定表示器と出力分割の n 表示器には、次の

値が表示されます。SCALE スイッチの選択 MAX MIN主設定表示器の表示 主設定値 (MAX) 主設定値 (MIN)n 表示器の表示 m 表示器と同じ値 0偏差表示器の表示 0 0

・ レンジを切り替えると、スケールの各設定項目は次のようになります。・ 主設定値 (MIN) の極性は主設定値 (MAX) と同じ極性になります。・ 主設定値 (MIN) は 0( ゼロ ) になります。・ SCALE スイッチは MAX を選択した状態になります。

・ 出力 ON のときでも操作できます。・ 出力分割、偏差、およびスイープの各機能は、( 主設定値 (MAX) -主設定値 (MIN)) を 100% として

動作します。

6.3 出力のスケール設定

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6.4 出力の ON/OFF と出力値表示モードの設定

操  作

出力の ON/OFFOUTPUTスイッチを上側に倒します。

・ 出力が ON になります。OFF ランプが消灯して ON ランプが点灯します。・ 出力中に OUTPUT スイッチを下側に倒すと、出力が OFF になります。ON ランプが消灯して OFF ラン

プが点灯します。

+100.0の出力表示例

OUTPUT スイッチ単位

上図は、次ページで説明している出力値表示モードが DEG に設定されていている場合の表示例です。単位は「°」が点灯しています。出力値表示モードを V.OHM に設定した場合の表示例を次に示します。

熱電対の場合の表示例

単位

測温抵抗体の場合の表示例

単位

出力値表示モードを V.OHMに設定した場合の表示例( 設定温度 +100.0のとき )

Note・ 温度を出力するときは、出力端子を短絡状態にしないでください。・ 熱電対や補償導線などの結線時の接触、外部 RJ センサー接続時の接触、および周囲の空気の動きなどで

出力端子の温度が変化すると、確度を超える誤差を生じる場合があります。このような場合は出力が安定するまでお待ちください。出力中も空調の風やその他の熱源の影響などで出力端子の温度が変化しないようにしてください。

本機器の設定温度に対する熱起電力や抵抗の出力値表示の単位は、初期設定では「°」になっています。出力値表示モードの設定を変更して、熱電対の場合は単位を「mV」に、測温抵抗体の場合は単位を「Ω」に変更できます。次ページにその操作を示します。

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6-8 IM 2560A-01JA

出力値表示モードの設定1. RANGEダイヤルを回して、SETUP を選択します。

SETUP メニューが表示されます。

RANGE ダイヤル

1. SETUP を選択 SETUP のランプが点灯します。

2. 主設定ダイヤルを回して、TEMP を選択します。NEXT の文字が偏差表示器に表示されます。すべての PRESET ランプが点灯します。

3. PRESETスイッチを下側に倒します。TEMP メニューが表示されます。すべての PRESET ランプが消灯します。

PRESET スイッチ3. TEMP メニューを表示

主設定ダイヤル ( どれでも可 )2. TEMP を選択

PRESET ランプ

4. 主設定ダイヤルを回して、MONI を選択します。現在の出力値表示モードが偏差表示器に表示されます。

5. 偏差ダイヤルを回して、DEG または V.OHM を選択します。・ 設定を変更すると、すべての PRESET ランプが点灯します。・ 設定を変更しない場合は、操作 6 は不要です。

6. PRESETスイッチを下側に倒します。設定内容が確定します。すべての PRESET ランプが消灯します。

PRESET スイッチ6. 設定内容を確定

主設定ダイヤル ( どれでも可 )4. MONI を選択

偏差ダイヤル ( どちらでも可 )5. DEG または V.OHM を選択

PRESET ランプ

6.4 出力のON/OFF と出力値表示モードの設定

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解  説

出力の ON/OFF出力を ON にすると、出力端子から、設定した温度に対応した熱起電力または抵抗が発生します。

・ レンジ、または熱起電力や抵抗のタイプを変更すると、出力が自動的に OFF になります。・ 主設定値が設定範囲外のときは、出力を ON にできません。

ランプの表示と出力の状態出力状態 ONランプ ( 緑 ) OFF ランプ ( 赤 )ON 点灯 消灯OFF 消灯 点灯

出力値表示モード設定温度に対する熱起電力や抵抗の出力値表示の単位を、次の中から選択します。

・ DEG:タイプがどの場合でも、単位「°」が点灯します。 表示分解能:0.1°

・ V.OHM:タイプが熱電対の場合は単位「mV」が、測温抵抗体の場合は単位「Ω」が点灯します。 表示分解能:0.001mV、0.01Ω

Note熱電対タイプ B で出力値が 43.0未満の場合、出力値表示モードが DEG のときは出力表示器が点滅し、出力値表示モードが V.OHM のときは点滅しません。

<< 対応コマンドニーモニック >> :OUTPut[:STATe] <Boolean>

:SOURce:READ? [DUAL]

6.4 出力のON/OFF と出力値表示モードの設定

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6.5 ユーザー定義データの書き込み

注  意ユーザー定義データの本機器への書き込みには、USB マスストレージ機能を使用します。本機器のコンピュータウィルスへの感染を防ぐため、PC を本機器に接続する前に、PC がコンピュータウィルスに感染していないことを確認してください。コンピュータウィルスに感染した本機器を他の機器に接続すると、接続された機器が感染する恐れがあります。本機器に接続した PC がコンピュータウィルスに感染していたことがわかった場合は、本機器の電源スイッチをオフにしてください。本機器内のコンピュータウィルスは消滅します。

操  作本機器と PC( パーソナルコンピュータ ) を起動します。どちらも正常に起動したことを確認します。本機器の電源スイッチのオン操作やオンにしたときの本機器の動作については、3.4 節をご覧ください。

本機器の USB 通信機能をマスストレージに設定1. RANGEダイヤルを回して、SETUP を選択します。

SETUP メニューが表示されます。

RANGE ダイヤル

1. SETUP を選択 SETUP のランプが点灯します。

マスストレージ機能の選択2. 主設定ダイヤルを回して、USB を選択します。

現在の設定が偏差表示器に表示されます。

3. 偏差ダイヤルを回して、STOR を選択します。・ 設定を変更すると、すべての PRESET ランプが点灯します。・ 設定を変更しない場合は、操作 4 は不要です。

4. PRESETスイッチを下側に倒します。設定内容が確定します。すべての PRESET ランプが消灯します。

PRESET スイッチ4. 設定内容を確定

主設定ダイヤル ( どれでも可 )2. USB を選択

偏差ダイヤル ( どちらでも可 )3. STOR を選択

PRESET ランプ

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本機器と PC の USB 接続5. 本機器のリアパネルにある USB コネクタ ( タイプ B) と PC を USB ケーブルで接続します。

11.1 節の USB インタフェースの仕様と 11.2 節の接続図をご覧ください。

PC での操作コンピューターフォルダーの開示6. PC のスタートメニューからコンピューターフォルダーを開きます。

ユーザー定義データの書き込み7. コンピューターフォルダーにある 2560AINドライブをダブルクリックします。

2560A IN フォルダーが開きます。

8. 2560A IN フ ォ ル ダ ー に、 作 成 し た ユ ー ザ ー 定 義 デ ー タ の フ ァ イ ル (TCUSER.TXT ま た はRTDUSER.TXT) を置きます。

・ ユーザー定義データの定義仕様については付録 6 をご覧ください。・ ユーザー定義データのファイル名は固定です。2560A IN フォルダーに置くときは、別のファイル名

でもエラーになりません。ただし、次項の操作 9 を実行する前に、ファイル名を TCUSER.TXT またはRTDUSER.TXT に替えてください。

2560AIN フォルダーに、熱電対ユーザー定義データのファイル (TCUSER) を置いた例

6.5 ユーザー定義データの書き込み

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6-12 IM 2560A-01JA

9. ナビゲーションウィンドウの 2560AIN上にマウスポインタを置いた状態で右クリックすると、ショートカットメニューが表示されるので、取り出しをクリックします。

・ 2560A IN と 2560A OUT ドライブが、コンピューターフォルダーから取り出されます。2560A IN フォルダにあるファイルのユーザー定義データが、2560A の内部メモリーに書き込まれたあと、2560A IN と2560A OUT ドライブがコンピューターフォルダーに再度表示されます。

・ 2560A IN フォルダーにあるファイルは削除されます。・ 2560A OUT フォルダーには、2560A の内部メモリーに書き込まれている内容が、TCUSER.TXT または

RTDUSER.TXT のファイル名で保存されます。

ショートカットメニュー

[ 取り出し ] をクリック

ナビゲーションウィンドウ

ユーザー定義データに誤りがある場合操作 9 のときに、データに誤りがないかどうかを本機器が確認します。誤りがある場合は、出力表示器にエラーコードを表示し、本機器の内部メモリーの内容は更新されません。

6.5 ユーザー定義データの書き込み

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温度センサーを模擬した熱起電力と抵抗の発生

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解  説ここでは、ユーザー定義データを書き込む方法を説明しています。ユーザー定義データを本機器に書き込んだあと、TEMPERATURE ダイヤルで発生タイプを TC USER または RTD USER にして、ユーザー定義した熱電対の熱起電力または測温抵抗体の抵抗を発生できます。発生タイプの選択操作については 6.1 節をご覧ください。データの定義仕様については付録 6 をご覧ください。

マスストレージ機能ユーザー定義データを保存したファイルを本機器が PC とやりとりするには、本機器の USB 通信機能をマスストレージ機能に設定する必要があります。通信コマンドで本機器をリモート制御する場合は、USB をリモート制御のプロトコル (TMC) に設定する必要があります。この設定操作については、11.3 節をご覧ください。

本機器と PC の USB 接続本機器のリアパネルにある USB コネクタはタイプ B です。PC の USB コネクタはタイプ A です。一方がタイプB、もう一方がタイプ A の USB コネクタを備えた USB ケーブルで接続します。

Note・ 本機器または PC が起動する前でも起動したあとでも、どちらでも接続できます。ただし、起動途中では

接続しないでください。・ ユーザー定義データの書き込み中に、USB ケーブルを装着したり外したりしないでください。データが

正しく書き込まれない場合があります。また、本機器や PC が正常に動作しなくなる場合があります。

[2560AIN] と [2560AOUT] フォルダー 本機器と PC が正常に起動していて、本機器の USB 通信機能がマスストレージになっているとき、

本機器と PC を USB 接続すると、PC のコンピューターフォルダーに 2560A IN と 2560A OUT ドライブが表示されます。

・ USB 接続したとき、2560A IN と 2560A OUT ドライブのそれぞれに対して、PC の自動再生機能が動作する場合があります。この場合は、自動再生ウィンドウで「フォルダーを開いてファイルを表示」をクリックしても 2560A IN と 2560A OUT フォルダーのそれぞれを開くことができます。

・ 2560A IN フォルダーは読み込みと書き込みが可能なフォルダーです。本機器に書き込むユーザー定義データのファイルを置く場所です。

・ 2560A OUT フォルダーは読み込みだけが可能なフォルダーです。本機器の内部メモリーに書き込まれているユーザー定義データの内容がファイル保存されている場所です。

ユーザー定義データの書き込み 2560A IN ドライブの [ 取り出し ] 操作で、本機器の内部メモリーへのユーザー定義データの書き込

みを実行します。すでに書き込みデータが存在する場合は、更新されます。・ 書き込みを実行すると、2560A IN フォルダーのファイルは削除されます。・ 書き込みを実行すると、本機器の内部メモリーに書き込まれたデータが 2560A OUT フォルダー

にファイル保存されます。ファイルのデータは、更新されます。・ 2560A OUT フォルダーは読み込みだけが可能なため、テキストエディタで 2560A OUT フォルダー

上のファイルの内容を見ることはできますが、保存や削除はできません。・ 通信コマンドを使って、本機器の内部メモリーに書き込まれているデータを削除できます。ユー

ザー定義に関するコマンドの詳細については、13 章の「SOURce グループ」をご覧ください。

6.5 ユーザー定義データの書き込み

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定義ファイル [2560A IN] と [2560A OUT] フォルダーの両方に保存されるユーザー定義データのファイル名は固定

です。大文字小文字の区別はありません。・ 熱電対 TC USER のファイル名: TCUSER.TXT・ 測温抵抗体 RTD USER のファイル名: RTDUSER.TXT

ユーザー定義データに誤りがある場合ユーザー定義データの内容に誤りがあるとエラーが発生します。そのときは、本機器の内部メモリーの内容は更新されません。

エラーファイル エラーが発生すると、その内容は 2560A OUT フォルダーに次のファイル名で保存されます。

・ TC USER のエラーファイル名: ERRORTCUSER.TXT・ RTD USER のエラーファイル名: ERRORRTDUSER.TXT

エラーの内容については、付録 6 の「定義仕様」または「ユーザー定義に関するエラーメッセージ」をご覧ください。

ユーザー定義データの内容が正しく、本機器の内部メモリーの内容が更新されると、エラーファイルは削除されます。

ユーザー定義データが書き込まれていない場合工場出荷時の状態、または通信コマンドでユーザー定義のデータを削除した場合は、本機器の内部メモリーにデータが書き込まれていない状態になります。ユーザー定義の熱起電力や抵抗を発生する選択をすると、本機器は次の状態になります。主設定値 バー表示 ( ーーーー . - ) が点滅します。極性 消灯します。基準接点補償 (RJC) ランプ 点灯していたランプが点滅します。出力 (OUTPUT) ON にできません。通信コマンドでの主設定値の問い合わせ 9.91E+37 が返されます。

<< 対応コマンドニーモニック >>・ 熱電対の場合 :SOURce:TCouple:DEFine < 文字列 >

:SOURce:TCouple:DELete

:SOURce:TCouple:SETTing?

:SOURce:TCouple:TYPE < 文字列 >

:SOURce:TCouple:WRITe

・ 測温抵抗体の場合 :SOURce:RTD:DEFine < 文字列 >

:SOURce:RTD:DELete

:SOURce:RTD:SETTing?

:SOURce:RTD:TYPE < 文字列 >

:SOURce:RTD:WRITe

6.5 ユーザー定義データの書き込み

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6.6 基準接点補償の設定

操  作1. RANGEダイヤルを回して、TEMP を選択します。

TEMP のランプが点灯して、TEMPERATURE ダイヤルの設定が有効になります。

2. TEMPERATUREダイヤルを回して、R.J. TEMP を選択します。・ R.J. TEMP のランプが点灯します。・ 単位はが表示されます。

RANGE ダイヤルTEMPERATURE ダイヤル

1. TEMP を選択 TEMP のランプが点灯します。

2. R.J. TEMP を選択 R.J. TEMP のランプが点灯します。

基準接点補償モードの設定3. 偏差第 1ダイヤルを回して、RJC( 基準接点補償 ) モードを AUTO、INT、または MAN から選択

します。選択した基準接点の温度が、主設定表示器に表示されます。

基準接点の温度を表示

偏差第 2 ダイヤル3. AUTO、INT、MAN

を選択

RJCメニュー

RJCメニュー自動

内部

手入力設定値が「0.00」以外の場合 設定値が「0.00」の場合

外部の RJ センサーが接続されている場合

外部の RJ センサーが接続されていない場合

:ランプ消灯

:ランプ点灯:ランプ点滅

内部 RJC を適用数秒後

外部の RJ センサーが接続され、本機器が検知した場合

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6-16 IM 2560A-01JA

基準接点補償モードが MAN( 手入力 ) のときの基準接点の温度の設定4. MAN( 手入力 ) を選択した場合は、右端以外の主設定ダイヤルを回して、基準接点の温度を設

定します。

右端以外の主設定ダイヤル4. 手入力を選択した場合の基準接点の温度を設定

外部の RJ センサーの抵抗値 R0 の設定外部の RJ センサーの測定温度を基準接点の温度にする場合は、使用する RJ センサーの 0のときの抵抗値を設定します。

1. RANGEダイヤルを回して、SETUP を選択します。SETUP メニューが表示されます。

RANGE ダイヤル

1. SETUP を選択 SETUP のランプが点灯します。

2. 主設定ダイヤルを回して、TEMP を選択します。NEXT の文字が偏差表示器に表示されます。すべての PRESET ランプが点灯します。

3. PRESETスイッチを下側に倒します。TEMP メニューが表示されます。すべての PRESET ランプが消灯します。

PRESET スイッチ3. TEMP メニューを表示

主設定ダイヤル ( どれでも可 )2. TEMP を選択

PRESET ランプ

6.6 基準接点補償の設定

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4. 主設定ダイヤルを回して、RJC.R0 を選択します。・ 現在設定されている 100.00Ω と R0 の差分が偏差表示器に表示されます。・ 現在の R0 が出力表示器に表示されます。

主設定ダイヤル ( どれでも可 )4. RJC.R0 を選択

100.00Ωと R0 の差分 現在の R0

5. 偏差ダイヤルを回して、100.00Ω と R0 の差分を設定します。・ 設定を変更すると、すべての PRESET ランプが点灯します。・ 設定を変更しない場合は、操作 6 は不要です。

6. PRESETスイッチを下側に倒します。設定内容が確定します。すべての PRESET ランプが消灯します。

偏差ダイヤル5. 100.00Ωと R0 の差分を設定

PRESET スイッチ6. 設定内容を確定

PRESET ランプ

6.6 基準接点補償の設定

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解  説本機器は、設定した温度に対応する熱起電力 ( 電圧 ) を発生するときに、基準接点補償をしたあとの熱起電力の発生が可能です。基準接点補償をしない熱起電力の発生も可能です。

基準接点補償モード基準接点補償 (RJC) モードを次の中から選択します。選択したモードで、発生する熱起電力を補正 ( 基準接点補償 ) します。

自動・ 外部 RJ センサー検知 本機器のリアパネルにある外部 RJ センサー入力端子に RJ センサーが接続されていることを本

機器が検知すると、外部の RJ センサーの測定温度で補正した熱起電力を発生します。・ 外部 RJ センサー未検知 本機器に RJ センサーが接続されていない、または検知できない場合は、内部の基準接点補償を

適用します。 別売アクセサリとして、RJ センサー 257875 が用意されています。また、測温抵抗体 Pt100 を RJ

センサーとして使用可能です。

内部 本機器の出力端子の温度で補正した熱起電力を発生します。

手入力 基準接点の温度を主設定ダイヤルで設定できます。設定した温度で補正した熱起電力を発生します。

補正しない ( 基準接点補償の機能を使用しない ) 場合は、0.00を設定します。 設定範囲:-20.00~ +60.00

基準接点の温度の表示基準接点の温度は、0.01°の分解能で表示されます。

・ 外部または内部の基準接点の温度が仕様範囲外の -20未満のときは「-199.99」を、+60を超えているときは「+199.99」を表示して、RJC ランプが点滅します。

・ 手入力の場合、極性を + から - に変更したとき、設定値が手入力の設定範囲外になると設定値と極性の表示が点滅します。この状態で主設定ダイヤルをどれか 1 つでも回したとき、設定値が手入力の設定範囲内にならない場合は、設定値が -20.00になり、設定値と極性の点滅が点灯に変わります。

外部の RJ センサーの抵抗値 R0 の差分偏差第 1、第 2 ダイヤルを回して、100.00Ω に対する R0 の抵抗値の差分を設定することによって、使用する RJ センサー ( 測温抵抗体 Pt100) の 0のときの抵抗値を設定します。100.00Ω に対する R0 の差分の設定範囲:-1.00Ω ~ +1.00Ω、初期値:0.00Ω

<< 対応コマンドニーモニック >> :SOURce:RJC:MODE AUTO|INTernal|MANual

:SOURce:RJC:STATe?

:SOURce:RJC:TEMPerature:AUTO

:SOURce:RJC:TEMPerature:EXTernal?

:SOURce:RJC:TEMPerature:INTernal?

:SOURce:RJC:TEMPerature:MANual

:SOURce:RJC:RESister?

:SYSTem:RJC:RESister < 抵抗 >

6.6 基準接点補償の設定

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7.1 出力分割

操  作1. mダイヤルを回して、分割値の分母 ( 分割数 ) を設定します。

m 表示器に設定した値が表示されます。

2. nダイヤルを回して、分割値の分子を設定します。n 表示器に設定した値が表示されます。

m ダイヤル1. 分母 m を設定

n ダイヤル2. 分子 n を設定

分割値の例:x ー15

解  説出力分割は、主設定ダイヤルで設定した電圧、電流、抵抗、および温度を設定した数だけ等分割して出力する機能です。高分解能モードのときは、出力分割の機能を使用できません。分母 m の設定範囲:4 ~ 15分子 n の設定範囲:0 ~ m

・ m ダイヤルを回すと、分子 n は分母 m の値に初期化されます。・ m の値より大きな n の値は設定できません。・ 分割値を設定しても主設定値の表示には影響しません。・ 電源をオンにしたとき、前回の分母 m の設定値を保持しています。このとき、分子 n は分母 m と

同じ値になります。・ 高分解能モードのときは、出力分割の機能を使用できません。

出力例 100V レンジで、主設定値 (MAX) を +100.000V、主設定値 (MIN) を +0.000V に設定しているときは、

次のように分割して出力されます。・ n/m = 0/5 のとき:+0.000V・ n/m = 1/5 のとき:+20.000V・ n/m = 2/5 のとき:+40.000V・ n/m = 3/5 のとき:+60.000V・ n/m = 4/5 のとき:+80.000V・ n/m = 5/5 のとき:+100.000V

出力を ON にすると、電圧、電流、抵抗、および温度の出力値が出力表示器に表示され、設定しているレンジに応じて、対象となる出力端子から電圧、電流、抵抗、および温度が出力されます。出力のON/OFF 操作やレンジの設定操作については、5 章または 6 章をご覧ください。

<< 対応コマンドニーモニック >> :DIVider:NUMerator<NRf>|MINimum|MAXimum :DIVider:DENominator<NRf>|MINimum|MAXimum

第 7章 出力の分割 /偏差 / スイープ

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7.2 偏差出力

操  作

偏差の設定 偏差第 1、第 2ダイヤルを回して、偏差を設定します。

・ 設定した偏差が、偏差表示器に表示されます。・ 偏差を反映した出力値が、出力表示器に表示されます。・ 偏差第 1、第 2 ダイヤルを右に回すと偏差は減少し、出力が増加します。反対に左に回すと偏差は増加し、

出力が減少します。

偏差第2ダイヤル

偏差第1ダイヤル0.01の分解能で、小数点以下第2位の桁を設定

0.2の分解能で、小数点以下第1位の桁を設定どちらも設定範囲内で自動的に桁上がり /桁下がりをします。

プリセットの設定 PRESETスイッチを上側または下側に倒してプリセットを選択します。

選択した PRESET ランプが点灯し、偏差のプリセット値が偏差表示器に表示されます。

PRESETスイッチプリセットを選択

プリセット

解  説偏差出力は、主設定ダイヤルで設定した電圧、電流、抵抗、および温度に対して、偏差を加算または減算して出力する機能です。スイープ中や高分解能モードのときは、偏差やプリセットの機能を使用できません。

偏差偏差を次の範囲で設定します。設定範囲:-20.00% ~ +20.00%、分解能:0.01%ただし、発生範囲を超える偏差の設定はできません。

・ 出力を ON にしていると、偏差ダイヤルで偏差を変更しても出力は ON の状態を継続します。・ 主設定値や出力分割の分母 m 分子 n を変更したときの偏差の変化は、後述のプリセットの設定に

よって変わります。プリセットの説明をご覧ください。

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・ 偏差によって出力値が発生範囲を超える場合、偏差表示器が点滅します。このときに偏差を変更すると、出力値が発生範囲内になる偏差の最大値または最小値になり、偏差表示器が点滅から点灯に変わります。

例 校正対象のメーターの誤差 ( 目盛と指針のずれ ) を読み取るために操作します。主設定と出力分割

機能を使用してメーターの目盛の値 ( 公称値 ) を出力し、偏差第 1、第 2 ダイヤルを操作してメーターの指針を目盛に一致させます。

ダイヤルを右に回して偏差を -( 負 ) の値に設定したときは、元の出力値に対して、主設定値×偏差だけ大きい値が出力されます。偏差が負のときには、メーターの指針が本機器の出力に対して小さく振れていることを示します。

主設定値 (MAX) を +100.000V、主設定値 (MIN) を +0.000V、分割値を 5/10 に設定している場合、偏差を -1% にすると次のようになります。 偏差= +100.000 × 0.01 = +1.000V 分割値が 5/10 のとき、+50.000V+ 偏差 (+1.000V) になり、+51.000V が出力されます。

出力を ON にすると、電圧、電流、抵抗、および温度の出力値が出力表示器に表示され、設定しているレンジに応じて、対象となる出力端子から電圧、電流、抵抗、および温度が出力されます。出力のON/OFF 操作やレンジの設定操作については、5 章または 6 章をご覧ください。

プリセットプリセットを次の中から選択します。

・ 5%:出力分割機能の分子 n が増加したとき +5%、減少したとき -5% を偏差に設定します。・ 2%:出力分割機能の分子 n が増加したとき +2%、減少したとき -2% を偏差に設定します。・ 0:出力分割機能の分子 n が増減したとき偏差に 0% を設定します。・ OFF:プリセットを設定しません。

出力分割機能の分子 n を操作したときに、n の増減とプリセットに応じた値を偏差に設定します。メーターを校正するときに出力分割機能の分子 n を操作して校正点を移動します。移動時に校正点を超えないようにメーターの誤差や行き過ぎ量を考慮してプリセットを設定します。プリセットされる偏差の符号は、上げ読み ( 小さい値から校正 ) のときには「+」、下げ読み ( 大きい値から校正 ) のときには「-」になります。

・ プリセット 0%、2% または 5%(OFF 以外 ) を選択しているときは、主設定値または出力分割の分母m を変更すると偏差はクリアされます。出力分割の分子 n を変更すると、偏差は選択されているプリセットに戻ります。

・ プリセット OFF を選択していて、偏差ダイヤルで偏差を設定しているときは、主設定値や出力分割の分母 m 分子 n を変更しても偏差は変わりません。

・ プリセット OFF から PRESET スイッチを下側に倒すと偏差が 0% になります。・ スイープ中はプリセットを変更できません。

<< 対応コマンドニーモニック >> :DEViation:PRESet< パーセント >|OFF

:DEViation:VALue < パーセント >|MINimum|MAXimum

7.2 偏差出力

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7.3 スイープ出力

操  作

スイープ時間の設定1. RANGEダイヤルを回して、SETUP を選択します。

SETUP メニューが表示されます。

RANGE ダイヤル

1. SETUP を選択 SETUP のランプが点灯します。

2. 主設定ダイヤルを回して、SWEEP を選択します。現在のスイープ時間が偏差表示器に表示されます。

3. 偏差ダイヤルを回して、8、16、32、64 からスイープ時間 ( 秒 ) を選択します。・ 設定を変更すると、すべての PRESET ランプが点灯します。・ 設定を変更しない場合は、操作 4 は不要です。

4. PRESETスイッチを下側に倒します。設定内容が確定します。すべての PRESET ランプが消灯します。

PRESET スイッチ4. 設定内容を確定

主設定ダイヤル ( どれでも可 )2. SWEEP を選択

偏差ダイヤル ( どちらでも可 )3. スイープ時間を選択

PRESET ランプ

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スイープの開始UP スイープ 出力が ON のときに SWEEPスイッチを上側に倒します。

UP ランプが点灯して主設定値 (MAX) の方向へスイープを開始します。スイープ終了値までスイープしたとき、またはスイープ中に SWEEP スイッチを下側に倒すとスイープを停止します (HOLD 状態 )。HOLD 時にビープ音が鳴ります。

DOWN スイープ 出力が ON のときに SWEEPスイッチを下側に倒します。

DOWN ランプが点灯して主設定値 (MIN) の方向へスイープを開始します。スイープ終了値までスイープしたとき、またはスイープ中に SWEEP スイッチを上側に倒すとスイープを停止します (HOLD 状態 )。HOLD時にビープ音が鳴ります。

SWEEPスイッチUPスイープ:上側に倒すDOWNスイープ:下側に倒す

解  説スイープは、設定したスイープ時間で、主設定値 (MAX) または主設定値 (MIN) の方向に連続してなめらかに出力値を変化させる機能です。高分解能モードのときは、スイープの機能を使用できません。

スイープ時間スイープ出力が 0% ~ 100% の間を移動する時間を次の中から選択します。約 8 秒、約 16 秒、約 32 秒、約 64 秒スイープ時間の初期値は約 16 秒です。

出力例 100V レンジで、主設定値 (MAX) を +100.000V、主設定値 (MIN) を +0.000V とした場合のスイープ

動作は下図のようになります。

016 秒 19.2 秒

出力

100V

120VUP スイープ

100V

120V

03.2 秒 19.2 秒(16 秒 )

スイープ時間

DOWNスイープ

出力

スイープ時間

7.3 スイープ出力

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7-6 IM 2560A-01JA

スイープスイープは、出力が ON のときに開始されます。開始すると、電圧、電流、抵抗、および温度の出力値が出力表示器に表示され、設定しているレンジに応じて、電圧、電流、抵抗、および温度が各出力端子から出力されます。出力の ON/OFF 操作やレンジの設定操作については、5 章または 6 章をご覧ください。

UP スイープ 出力が ON のときに SWEEP スイッチを上側に倒すと UP ランプが点灯します。主設定値 (MAX) の

方向へスイープを開始します。

DOWN スイープ 出力が ON のときに SWEEP スイッチを下側に倒すと DOWN ランプが点灯します。主設定値 (MIN)

の方向へスイープを開始します。

HOLD 状態 次の状態になったときまたは操作したとき、ビープ音が鳴り、スイープを停止して出力中の値を保

持します。通常の動作状態になります。・ UP スイープ中に SWEEP スイッチを下側に倒したとき、またはスイープ終了値までスイープし

たとき・ DOWN スイープ中に SWEEP スイッチを上側に倒したとき、またはスイープ終了値までスイープし

たとき・ SCALE スイッチを操作したとき

Note・ スイープ動作は、出力分割値と偏差を連続的に自動変更することで実現しています。出力分割値と偏差

の現在値からスイープを開始するため、これらの値を事前に設定しておくとスイープ範囲の任意の点からスイープを開始できます。

・ 0% から UP スイープする場合は、出力の分割値 (n) を 0 に、偏差を 0% にしてください。操作方法は 7.1節と 7.2 節をご覧ください。

・ レンジや主設定値を変更するとスイープは停止します。・ スイープを HOLD 状態にすると、出力分割値と偏差の自動変更を停止し、通常の動作状態に戻ります。

出力分割値と偏差は、スイープを HOLD した時点の値になっています。・ スイープ中に詳しく観察したい現象が現れたときは、スイープを HOLD 状態にします。偏差ダイヤルを

操作してゆっくりと出力値を変化させ、観察できます。

<< 対応コマンドニーモニック >> :SWEep:TIMe< 時間 >

:SWEep:DIRection HOLD|UP|DOWN

7.3 スイープ出力

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その他の機能

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8.1 分解能モードの選択

操  作1. RANGEダイヤルを回して、SETUP を選択します。

SETUP メニューが表示されます。

RANGE ダイヤル

1. SETUP を選択 SETUP のランプが点灯します。

2. 主設定ダイヤルを回して、RESOL を選択します。現在の分解能モードが偏差表示器に表示されます。

3. 偏差ダイヤルを回して、NORM または HIGH を選択します。・ 設定を変更すると、すべての PRESET ランプが点灯します。・ 設定を変更しない場合は、PRESET ランプは点灯しません。

4. PRESETスイッチを下側に倒します。・ 設定内容が確定します。すべての PRESET ランプが消灯します。・ SETUP メニューから発生モードに戻り、レンジの設定が 1V に切り替わります。

PRESET スイッチ4. 設定内容を確定

主設定ダイヤル ( どれでも可 )2. RESOL を選択

偏差ダイヤル ( どちらでも可 )3. NORM または HIGH を

選択

PRESET ランプ

第 8章 その他の機能

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解  説発生する電圧や電流の分解能モードを選択できます。NORM: 5.5 桁の分解能モードです。30A レンジでは 4.5 桁の分解能です。初期設定は NORM です。HIGH: 6.5 桁の高分解能モードです。30A レンジでは 5.5 桁の分解能です。高分解能モードのときは、

温度や抵抗のレンジには適用できないため、温度や抵抗のレンジを選択できません。

・ 高分解能モードのときの最下位桁が偏差表示器の最上位桁に表示されます。高分解能モードのときは、5 つの主設定ダイヤルと偏差第 1 ダイヤルで主設定値を設定します。

・ 高分解能モードのときは、出力分割、偏差出力、スイープ、およびスケールの機能を使用できません。また、温度や抵抗のレンジには高分解能モードを適用できません。

・ 分解能の設定を確定するために、PRESET スイッチを下側に倒すと、SETUP メニューから発生モードに戻り、レンジの設定が 1V に切り替わります。

表示例10V レンジで +10V を設定し、出力 ON にしている場合

・ 分解能モード NORM(5.5 桁 ) のとき 主設定値 +10.0000、スケール MAX を点灯、出力分割 10/10、偏差 0.00%、プリセット 0、

出力値 +10.0000 を表示しています。

・ 分解能モード HIGH(6.5 桁 ) のとき 主設定値 +10.00000(主設定表示器に +10.0000 を、偏差表示器の最上位桁に 0 を表示して、合わ

せて +10.00000) を表示しています。 出力分割、偏差、プリセット、出力値は表示されません。

8.1 分解能モードの選択

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8.2 ビープ音の ON/OFF

操  作1. RANGEダイヤルを回して、SETUP を選択します。

SETUP メニューが表示されます。

RANGE ダイヤル

1. SETUP を選択 SETUP のランプが点灯します。

2. 主設定ダイヤルを回して、BEEP を選択します。現在のビープ音の設定が偏差表示器に表示されます。

3. 偏差ダイヤルを回して、ON または OFF を選択します。・ 設定を変更すると、すべての PRESET ランプが点灯します。・ 設定を変更しない場合は、操作 4 は不要です。

4. PRESETスイッチを下側に倒します。設定内容が確定します。すべての PRESET ランプが消灯します。

PRESET スイッチ4. 設定内容を確定

主設定ダイヤル ( どれでも可 )2. BEEP を選択

偏差ダイヤル ( どちらでも可 )3. ON または OFF を選択

PRESET ランプ

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解  説機器の動作状態を知らせるビープ音を鳴らす (ON)/ 鳴らさない (OFF) を選択できます。音量は変更できません。

次の状態を知らせる場合のビープ音の ON/OFF ができます。・ 出力の ON/OFF にかかわらず、+150V 以上または -150V 以下の電圧が出力される状態のとき・ スイープ動作が HOLD 状態になったとき

次の状態を知らせる場合のビープ音は OFF にできません。・ 冷却用ファン停止 ( エラーコード:E.901、E.907)・ 温度異常検出 ( エラーコード:E.902、E.903)・ 内部電源異常検出 ( エラーコード:E.904、E.905、E.908)・ 電源オンやその他の操作による自己診断実行時のエラー ( エラーコード:E.911 ~ E.950) を検出し

たとき。ただし、このときは次の操作をすると、ビープ音を止められます。・ 電源オン時 フロントパネルのダイヤルやスイッチを操作したとき

・ その他の操作による自己診断実行時 PRESET スイッチを下側に倒したとき

8.2 ビープ音のON/OFF

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インタフェースについて

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9.1 GP-IB インタフェースの機能と仕様

GP-IB インタフェースの機能受信機能

・ 電源スイッチのオン / オフを除き、フロントパネルのキー操作による設定と同じ設定ができます。・ パネルの設定情報、エラーコードなどのコントローラからの出力要求を受けられます。・ ステータスレポートに関するコマンドを受けられます。

送信機能 パネルの設定情報、ステータスバイト、発生したエラーコードなどを出力できます。

Noteリスンオンリー、トークオンリー、およびコントローラ機能はありません。

GP-IB インタフェースの仕様項目 仕様対応機器 NATIONAL INSTRUMENTS 社

・PCI-GPIB および PCI-GPIB +・PCIe-GPIB および PCIe-GPIB +・PCMCIA-GPIB および PCMCIA-GPIB +

(Windows Vista、Windows 7 では非サポート )・GPIB-USB-HS および GPIB-USB-HS+ドライバ NI-488.2M Version 2.8.1 以降

電気的・機械的仕様 IEEE St’d 488-1978 に準拠機能的仕様 下表プロトコル IEEE St’d 488.2-1992 に準拠 ( コマンドの種類が標準コマンドのとき )使用コード ISO(ASCII) コードモード アドレッサブルモードアドレス設定 0 ~ 30 のアドレスを設定可能。リモート状態解除 OUTPUT スイッチを LOCAL 側に倒すことで、リモート状態の解除可能。

ただし、コントローラにより Local Lockout されているときは無効。

機能的仕様機能 サブセット名 内容ソースハンドシェイク SH1 送信ハンドシェイクの全機能ありアクセプタハンドシェイク AH1 受信ハンドシェイクの全機能ありトーカー T6 基本トーカー機能、シリアルポール、MLA(My Listen Address) に

よるトーカー解除機能あり、トークオンリー機能なしリスナー L4 基本リスナー機能、MTA(My Talk Address) によるリスナー解除機

能あり、リスンオンリー機能なしサービスリクエスト SR1 サービスリクエストの全機能ありリモートローカル RL1 リモート / ローカルの全機能ありパラレルポール PP0 パラレルポール機能なしデバイスクリア DC1 デバイスクリアの全機能ありデバイストリガー DT1 デバイストリガー機能ありコントローラ C0 コントローラ機能なし電気特性 E1 オープンコレクタ

第 9章 GP-IB インタフェースについて

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リモート / ローカル切り替え時の動作ローカル→リモート切り替え時

ローカル状態のときに PC から REN(Remote Enable) のメッセージを受け取ると、リモート状態になります。

・ REMOTE ランプが点灯します。・ OUTPUTスイッチによる、LOCAL 側に倒してのローカル切り替え操作以外のダイヤルおよびス

イッチが効かなくなります。・ ローカル状態での設定は、リモート状態になっても保持されます。

リモート→ローカル切り替え時 リモート状態のときに OUTPUTスイッチを LOCAL 側に倒すと、ローカル状態になります。ただし、

コントローラにより Local Lockout(9.4 節参照 ) になっているときは無効です。・ REMOTE ランプが消灯します。・ ダイヤル / スイッチ操作が可能になります。・ リモート状態での設定は、ローカル状態になっても保持されます。

NoteGP-IB インタフェースは、他のインタフェース (USB、イーサネット ) と同時に使用できません。

9.1 GP-IB インタフェースの機能と仕様

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9.2 GP-IB インタフェースによる接続

GP-IB ケーブル本機器の GP-IB コネクタは、IEEE St’d 488-1978 規格の 24 ピンコネクタです。GP-IB ケーブルは、IEEE St’d 488-1978 に合ったものを使用してください。

接続方法下図のように接続してください。

2560A

GP-IBコネクタ

接続時の注意・ GP-IB ケーブルのコネクタに付いているねじは、しっかりと固定してください。・ PC 側の GP-IB ボード ( またはカード ) には、N.I( ナショナルインスツルメンツ ) 社製をご使用く

ださい。詳細は、9.1 節をご覧ください。・ 本機器と PC 間を接続する通信ケーブルの途中に変換器を介した場合 ( たとえば、GP-IB と USB

変換のように )、正常に動作しないときがあります。詳細は、お買い求め先にお問い合わせください。

・ 複数のケーブルを接続して、複数の機器を接続することができます。ただし、1 つのバス上にコントローラを含め 15 台以上の機器を接続することはできません。

・ 複数の機器を接続するときは、それぞれのアドレスを同じに設定することはできません。・ 機器間をつなぐケーブルは 2m 以下のものを使用してください。・ ケーブルの長さは合計で 20m を超えないようにしてください。・ 通信を行っているときは、少なくとも全体の 2/3 以上の機器の電源を ON にしておいてください。・ 複数の機器を接続するときは、下図に示すようなリニア形またはスター形の結線にしてくださ

い。その組み合わせも可能です。ループ形の結線はできません。

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注  意通信ケーブルを接続したり、取り外したりするときは、必ず PC および本機器の電源をオフにしてください。オフにしないと、誤動作を生じたり、内部回路を破損したりすることがあります。

9.2 GP-IB インタフェースによる接続

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9.3 2560A の設定 (GP-IB)

操  作1. RANGEダイヤルを回して、SETUP を選択します。

SETUP メニューが表示されます。

RANGE ダイヤル

1. SETUP を選択 SETUP のランプが点灯します。

GP-IB インタフェースの選択2. 主設定ダイヤルを回して、GPIB を選択します。

NEXT の文字が偏差表示器に表示されます。すべての PRESET ランプが点灯します。

3. PRESETスイッチを下側に倒します。GP-IB メニューが表示されます。すべての PRESET ランプが消灯します。

PRESET スイッチ3. GP-IB メニューを表示

主設定ダイヤル ( どれでも可 )2. GPIB を選択

PRESET ランプ

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GP-IB アドレスの設定4. 主設定ダイヤルを回して、ADRS を選択します。

現在の GP-IB アドレスが、偏差表示器に表示されます。

5. 偏差ダイヤルを回して、GP-IB アドレスを設定します。・ 設定を変更すると、すべての PRESET ランプが点灯します。・ 設定を変更しない場合は、操作 6 は不要です。

6. PRESETスイッチを下側に倒します。設定内容が確定します。すべての PRESET ランプが消灯します。

偏差ダイヤル5. GP-IB アドレスを設定

PRESET スイッチ6. 設定内容を確定

PRESET ランプ

主設定ダイヤル ( どれでも可 )4. ADRS を選択

コマンドの種類の設定4. 主設定ダイヤルを回して、TYPE を選択します。

現在のコマンドの種類が、偏差表示器に表示されます。

5. 偏差ダイヤルを回して、NORM または COMP を選択します。・ 設定を変更すると、すべての PRESET ランプが点灯します。・ 設定を変更しない場合は、操作 6 は不要です。

6. PRESETスイッチを下側に倒します。設定内容が確定します。すべての PRESET ランプが消灯します。

偏差ダイヤル ( どちらでも可 )5. NORM または COMP を選択

PRESET スイッチ6. 設定内容を確定

PRESET ランプ

主設定ダイヤル ( どれでも可 )4. TYPE を選択

9.3 2560A の設定 (GP-IB)

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解  説GP-IB インタフェース機能を利用するには、GP-IB アドレスとコマンドの種類の設定が必要です。

GP-IB アドレス次の範囲で設定します。本機器のアドレスが他の機器と重ならないように設定してください。0 ~ 30

コマンドの種類本機器は、弊社従来機種である形名 2560 で対応しているリモート制御コマンドと互換性があります。ご使用環境によりどちらかを選択してください。

・ NORM 標準コマンドです。IEEE488.2 に準拠しています (13 章を参照 )。

・ COMP 形名 2560 の互換コマンドで動作します。本機器を高分解能モードにしているときは、互換コマン

ドを使用できません。

既存のプログラムを使用する場合の注意 形名 2560 で使用している既存のプログラムを 2560A で使用するときは、次の点に注意してくださ

い。・ 出力変更に関わる処理については 1 秒の待ち時間を挿入してください。待ち時間を挿入しない

とプログラムが動かない可能性があります。・ 2560A は電圧、電流、および温度の極性と主設定値を別々に保持しています。2560 は 1 つの極

性と出力設定値しか保持していません。そのため、2560 の既存のプログラムを使用する場合は、レンジを変更したあと、2560A に合わせて電圧、電流、および温度のそれぞれの極性と出力設定値を設定する必要があります。

COMP のコマンドの内容については、形名 2553 の取扱説明書をご覧ください。

Note・ USB、GP-IB、イーサネットのどれか 1 つの通信インタフェースだけを使用してください。他の通信イン

タフェースも同時にコマンドを送信すると、コマンドが正常に実行されません。・ GP-IB を介してコントローラが GP-IB で本機器または他のデバイスと通信しているときは、アドレスを変

更しないでください。・ GP-IB で接続できる各装置は、GP-IB システム内で固有のアドレスを持ちます。このアドレスによって他

の装置と識別されます。本機器を PC などに接続するときは、本機器のアドレスを他の機器と重ならないように設定してください。

・ コマンド種類の設定は、本機器の電源を入れ直すと反映されます。なお、COMP を選択した場合は、標準コマンドは認識できなくなり、USB/LAN による通信もできなくなります。

9.3 2560A の設定 (GP-IB)

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9.4 インタフェースメッセージに対する応答

インタフェースメッセージに対する応答ユニラインメッセージに対する応答・ IFC(InterfaceClear) トーカー、リスナーを解除します。データ出力中のときは出力を中止します。

・ REN(RemoteEnable) リモート状態 / ローカル状態を切り替えます。

IDY(Identify) はサポートしていません。

マルチラインメッセージ ( アドレスコマンド ) に対する応答・ GTL(GoToLocal) ローカル状態へ移行します。

・ SDC(SelectedDeviceClear)・ 受信中のプログラムメッセージ ( コマンド ) と、出力キュー (14.5 節 ) をクリアします。・ 実行中の *OPC、*OPC? は無効になります。・ *WAI、COMMunicate:WAIT は直ちに終了します。

PPC(Parallel Poll Configure)、TCT(Take Control) はサポートしていません。・ GET(GroupExecuteTrigger) GP-IB コマンドの種類が COMP( 互換コマンド ) に設定されているときに、設定の変更および動

作状態を示す情報を出力します。

マルチラインメッセージ ( ユニバーサルコマンド ) に対する応答・ LLO(LocalLockout) フロントパネルの OUTPUT スイッチによる LOCAL 切り替え操作を無効にし、ローカル状態への

移行を禁止します。

・ DCL(DeviceClear) SDC と同じ動作をします。

・ SPE(SerialPollEnable) バス上のすべての機器のトーカー機能をシリアルポールモードにします。コントローラは各機

器を順番にポーリングします。

・ SPD(SerialPollDisable) バス上のすべての機器のトーカー機能のシリアルポールモードを解除します。

PPU(Parallel Poll Unconfigure) はサポートしていません。

インタフェースメッセージとはインタフェースメッセージは、インタフェースコマンドまたはバスコマンドとも呼ばれ、コントローラから発せられるコマンドのことです。次のような分類になっています。

ユニラインメッセージ 1 本の管理ラインを経由してメッセージを送ります。次の 3 種類があります。

・ IFC(Interface Clear)・ REN(Remote Enable)・ IDY(Identify)

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9.4 インタフェースメッセージに対する応答

マルチラインメッセージ 8 本のデータラインを経由してメッセージを送ります。次のように分類されます。

・ アドレスコマンド 機器がリスナーあるいはトーカーに指定されているときに有効なコマンドです。次の 5 種類が

あります。

リスナーに指定している機器に有効なコマンド・ GTL(Go To Local)・ SDC(Selected Device Clear)・ PPC(Parallel Poll Configure)・ GET(Group Execute Trigger)

トーカーに指定している機器に有効なコマンド・ TCT(Take Control)

・ ユニバーサルコマンド リスナー・トーカーの指定の有無に関わらず、すべての機器に有効です。次の 5 種類があります。

・ LLO(Local Lockout)・ DCL(Device Clear)・ PPU(Parallel Poll Unconfigure)・ SPE(Serial Poll Enable)・ SPD(Serial Poll Disable)

その他、インタフェースメッセージとして、リスナーアドレス、トーカーアドレス、2 次コマンドがあります。

インタフェースメッセージ

ユニラインメッセージ アドレス

コマンドユニバーサルコマンド

IFCRENIDY

GTLSDCPPCGETTCT

LLODCLPPUSPESPD

リスナーアドレス

トーカーアドレス

2次コマンド

マルチラインメッセージ

印は本機器でサポートしているインタフェースメッセージです。

NoteSDC と DCL の違いマルチラインメッセージのうち、SDC はトーカー・リスナーの指定が必要なアドレスコマンド、DCL はトーカー・リスナーの指定が不要なユニバーサルコマンドです。したがって、SDC はある特定の機器を対象にしますが、DCL はバス上のすべての機器を対象にします。

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第 10章 イーサネットインタフェースについて

10.1 イーサネットインタフェースの機能と仕様

イーサネットインタフェースの機能受信機能

・ 電源スイッチのオン / オフを除き、フロントパネルのキー操作による設定と同じ設定ができます。・ パネルの設定情報、エラーコードなどのコントローラからの出力要求を受けられます。・ ステータスレポートに関するコマンドを受けられます。

送信機能 パネルの設定情報、ステータスバイト、発生したエラーコードなどを出力できます。

イーサネットインタフェースの仕様項目 仕様ポート数 1コネクタ形状 RJ-45 コネクタ電気的・機械的仕様 IEEE802.3 に準拠同時接続数 3伝送方式 ETHERNET(100BASE-TX/10BASE-T)通信プロトコル TCP/IP(VXI-11)対応サービス VXI-11 サーバー、DHCP クライアント

リモート / ローカル切り替え時の動作ローカル→リモート切り替え時

ローカル状態のときに PC から「:COMMunicate:REMote ON」コマンドを受け取ると、リモート状態になります。

・ REMOTE ランプが点灯します。・ OUTPUTスイッチによる、LOCAL 側に倒してのローカル切り替え操作以外のダイヤルおよびス

イッチが効かなくなります。・ ローカル状態での設定は、リモート状態になっても保持されます。

リモート→ローカル切り替え時 リモート状態のときに OUTPUTスイッチを LOCAL 側に倒すと、ローカル状態になります。ただし、

PC から「:COMMunicate:LOCKout ON」コマンドを受信しているとき ( ローカルロックアウト状態 ) は無効です。PC から「:COMMunicate:REMote OFF」コマンドを受信したときは、ローカルロックアウト状態に関係なくローカル状態になります。

・ REMOTE ランプが消灯します。・ ダイヤル / スイッチ操作が可能になります。・ リモート状態での設定は、ローカル状態になっても保持されます。

Noteイーサネットインタフェースは、他のインタフェース (GP-IB、USB) と同時に使用できません。

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10.2 イーサネットインタフェースによる接続

接続方法ハブなどに接続された UTP(Unshielded Twisted-Pair) ケーブルまたは STP(Shielded Twisted-Pair) ケーブルを本機器のリアパネルにあるイーサネットポートに接続します。

100BASE-TX/10BASE-T対応のハブやルーター

PC

UTPケーブルまたはSTPケーブル(いずれもストレートケーブル) ネットワークカード

2560A

イーサネットポート

RJ-45モジュラージャック

接続時の注意・ 本機器と PC をハブやルーターを介して接続する場合は、ストレートケーブルを使用してくださ

い。本機器と PC を 1 対 1 で接続する場合は、クロスケーブルを使用してください。・ ご使用のネットワーク環境 ( 伝送速度 ) に対応したケーブルを使用してください。

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10.3 2560A の設定 ( イーサネット )

操  作1. RANGEダイヤルを回して、SETUP を選択します。

SETUP メニューが表示されます。

RANGE ダイヤル

1. SETUP を選択 SETUP のランプが点灯します。

イーサネットインタフェースの選択2. 主設定ダイヤルを回して、LAN を選択します。

NEXT の文字が偏差表示器に表示されます。すべての PRESET ランプが点灯します。

3. PRESETスイッチを下側に倒します。LAN メニューが表示されます。すべての PRESET ランプが消灯します。

PRESET スイッチ3. LAN メニューを表示

主設定ダイヤル ( どれでも可 )2. LAN を選択

PRESET ランプ

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10.3 2560A の設定 ( イーサネット )

DHCP の ON/OFF4. 主設定ダイヤルを回して、DHCP を選択します。

現在の DHCP の設定が、偏差表示器に表示されます。

5. 偏差ダイヤルを回して、ON または OFF を選択します。・ 設定を変更すると、すべての PRESET ランプが点灯します。・ 設定を変更しない場合は、操作 6 は不要です。

6. PRESETスイッチを下側に倒します。設定内容が確定します。すべての PRESET ランプが消灯します。

偏差ダイヤル ( どちらでも可 )5. ON または OFF を選択

PRESET スイッチ6. 設定内容を確定

PRESET ランプ

主設定ダイヤル ( どれでも可 )4. DHCP を選択

IP アドレス / サブネットマスク / デフォルトゲートウェイの設定4. 左側 4 つの主設定ダイヤルを回して、IP(IP アドレス )、MASK( サブネットマスク )、または

GATE( デフォルトデートウェイ ) を選択します。5. 右端の主設定ダイヤルを回して、1 ~ 4 のうち設定するオクテット番号を選択します。

・ IP、MASK、または GATE に対して選択したオクテットの現在の設定が、偏差表示器に表示されます。・ オクテット番号 1 を選択しているとき、右端の主設定ダイヤルを左に回すと、前の SETUP メニュー

が表示されます。オクテット番号 4 を選択しているとき、右端の主設定ダイヤルを右に回すと、次のSETUP メニューが表示されます。

6. 偏差ダイヤルを回して、選択したオクテットの値を設定します。・ 設定を変更すると、すべての PRESET ランプが点灯します。・ 設定を変更しない場合は、操作 7 は不要です。

7. PRESETスイッチを下側に倒します。設定内容が確定します。すべての PRESET ランプが消灯します。

偏差ダイヤル6. 選択したオクテット

の値を設定

PRESET スイッチ7. 設定内容を確定

PRESET ランプ

左側 4 つの主設定ダイヤル4. IP、MASK、または GATE を選択

右端の主設定ダイヤル5. 設定するオクテット

番号を選択

オクテット番号を表示

8. 操作 5 ~操作 7 を繰り返して、4 つのオクテットを設定します。9. 操作 4 ~操作 8 を繰り返して、IP、MASK、または GATE を設定します。

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イーサネットインタフェースについて

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10.3 2560A の設定 ( イーサネット )

MAC アドレスの表示4. 主設定ダイヤルを回して、MAC を選択します。

現在の DHCP の設定が、偏差表示器と出力表示器に表示されます。

主設定ダイヤル ( どれでも可 )4. MAC を選択

MAC アドレスの第 2 と第 3 オクテットを表示

MAC アドレスの第 4 ~第 6 オクテットを表示

解  説イーサネットインタフェース機能を利用するには、TCP/IP の設定が必要です。

DHCPインターネットに接続する機器に、一時的に必要な情報を割り当てるプロトコルです。

ON DHCP サーバに対応したネットワークに接続する場合は、DHCP を ON にして接続できます。この

場合は、本機器をネットワークに接続すると、IP アドレスが自動的に取得できるため、IP アドレスを設定する必要はありません。

OFF DHCP を OFF にした場合は、IP アドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイを、接続

するネットワークに合わせて設定します。

IP アドレス / サブネットマスク / デフォルトゲートウェイ本機器では、IP アドレス、サブネットマスク、およびデフォルトゲートウェイは、次のように表示されます。

オクテット番号( 単位表示器に表示されます。)

各オクテットの値( 偏差表示器に表示されます。)

IP アドレスの表示例

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10-6 IM 2560A-01JA

10.3 2560A の設定 ( イーサネット )

MAC アドレスMAC アドレスは、a ~ f と 0 ~ 9 で構成される 12 文字からなる機器に取り付けられたイーサネットカード固有の認識番号です。MAC アドレスの表現には、オクテット区切りで 16 進数を用います。本機器では、MAC アドレスが 「00.00.12.34.56.78」 の場合、偏差表示器に 「00.12.」、出力表示器に

「34.56.78」 のように分かれて第 2 ~第 6 オクテットを表示します。第 1 オクテットは表示されません。

NoteUSB、GP-IB、イーサネットのどれか 1 つの通信インタフェースだけを使用してください。他の通信インタフェースを使って同時にコマンドを送信すると、コマンドが正常に実行されません。

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USB

インタフェースについて

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11.1 USB インタフェースの機能と仕様

USB インタフェースの機能受信機能

・ 電源スイッチのオン / オフを除き、フロントパネルのキー操作による設定と同じ設定ができます。・ パネルの設定情報、エラーコードなどのコントローラからの出力要求を受けられます。・ ステータスレポートに関するコマンドを受けられます。

送信機能 パネルの設定情報、ステータスバイト、発生したエラーコードなどを出力できます。

USB インタフェースの仕様項目 仕様ポート数 1コネクタ形状 タイプ B コネクタ ( レセプタクル )電気的・機械的仕様 USB Rev.2.0 に準拠対応転送規格 HS(High Speed) モード (480Mbps)、FS(Full Speed) モード (12Mbps)対応プロトコル USBTMC-USB488(USB Test and Measurement Class Ver.1.0)

リモート / ローカル切り替え時の動作ローカル→リモート切り替え時

ローカル状態のときに PC から「:COMMunicate:REMote ON」コマンドを受け取ると、リモート状態になります。

・ REMOTE ランプが点灯します。・ OUTPUTスイッチによる、LOCAL 側に倒してのローカル切り替え操作以外のダイヤルおよびス

イッチが効かなくなります。・ ローカル状態での設定は、リモート状態になっても保持されます。

リモート→ローカル切り替え時 リモート状態のときに OUTPUTスイッチを LOCAL 側に倒すと、ローカル状態になります。ただし、

PC から「:COMMunicate:LOCKout ON」コマンドを受信しているとき ( ローカルロックアウト状態 ) は無効です。PC から「:COMMunicate:REMote OFF」コマンドを受信したときは、ローカルロックアウト状態に関係なくローカル状態になります。

・ REMOTE ランプが消灯します。・ ダイヤル / スイッチ操作が可能になります。・ リモート状態での設定は、ローカル状態になっても保持されます。

NoteUSB インタフェースは、他のインタフェース (GP-IB、イーサネット ) と同時に使用できません。

第 11章 USB インタフェースについて

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11-2 IM 2560A-01JA

11.2 USB インタフェースによる接続

接続方法下図のように接続してください。

2560A

USBポート(タイプBコネクタ)

接続時の注意・ USB ケーブルは、USB コネクタに奥までしっかりと差し込んで接続してください。・ 本機器の電源を投入してから操作が可能になるまで ( 約 20 ~ 30 秒間 ) は、USB ケーブルを抜き

差ししないでください。本機器を損傷する恐れがあります。

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インタフェースについて

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11.3 2560A の設定 (USB)

操  作1. RANGEダイヤルを回して、SETUP を選択します。

SETUP メニューが表示されます。

RANGE ダイヤル

1. SETUP を選択 SETUP のランプが点灯します。

リモート制御機能の選択2. 主設定ダイヤルを回して、USB を選択します。

現在の USB 機能が、偏差表示器に表示されます。

3. 偏差ダイヤルを回して、TMC を選択します。・ 設定を変更すると、すべての PRESET ランプが点灯します。・ 設定を変更しない場合は、操作 4 は不要です。

4. PRESETスイッチを下側に倒します。設定内容が確定します。すべての PRESET ランプが消灯します。

偏差ダイヤル ( どちらでも可 )3. TMC を選択

PRESET スイッチ4. 設定内容を確定

PRESET ランプ

主設定ダイヤル ( どれでも可 )2. USB を選択

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解  説USB インタフェースをリモート制御の機能に設定します。選択肢 TMC を選択します。

Note• USB、GP-IB、イーサネットのどれか 1 つの通信インタフェースだけを使用してください。他の通信イン

タフェースを使って同時にコマンドを送信すると、コマンドが正常に実行されません。・ 当社の USB TMC(Test and Measurement Class) 用ドライバを PC にインストールしてください。当社の

USB TMC 用ドライバの入手方法については、お買い求め先にお問い合わせいただくか、下記の当社 Web サイトから USB ドライバ提供ページにアクセスし、USB TMC 用ドライバをダウンロードしてください。

http://www.yokogawa.com/jp-ymi/tm/F-SOFT/・ 当社以外の USB TMC 用ドライバ ( またはソフトウェア ) は、使用しないでください。

11.3 2560A の設定 (USB)

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プログラムを組む前に

第 12章 プログラムを組む前に

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プログラムメッセージユニットの書式プログラムメッセージユニットの書式は次のようになります。

,

<プログラムヘッダー> <プログラムデータ>スペース

< プログラムヘッダー >プログラムヘッダーは命令の種類を表わします。詳しくは、12.2 節を参照してください。

< プログラムデータ >命令を実行するときに必要な条件などがあるときは、プログラムデータを付けます。プログラムデータを付けるときは、ヘッダーとデータをスペース (ASCII コード「20H」) で区切ります。複数のデータがあるときは、データとデータの間を「,」( カンマ ) で区切ります。詳しくは、12.4 節を参照してください。例

:SOURce:LEVel lV<PMT>

ヘッダー データ

応答メッセージ応答メッセージの書式は次のようになりす。

<RMT>

;

<応答メッセージユニット>

< 応答メッセージユニット >応答メッセージは、1 つ以上の応答メッセージユニットをつないだものです。応答メッセージユニットが 1つの応答に相当します。応答メッセージユニットは「;」( セミコロン ) で区切られます。応答メッセージの書式については、次ページを参照してください。例

ユニット1

ユニット2

:SOURCE:FUNCTION VOLTAGE;RANGE 10V

<RMT>応答メッセージのターミネータで、NL^END です。

メッセージコントローラと本機器の間の送受信は、メッセージという単位で行います。コントローラから本機器に送信するメッセージをプログラムメッセージといい、コントローラが本機器から受信するメッセージを応答メッセージといいます。プログラムメッセージの中に応答を要求する命令 ( クエリーといいます ) があるときは、本機器はプログラムメッセージを受信したあとに、応答メッセージを送信します。1 つのプログラムメッセージに対する応答は、必ず 1 つの応答メッセージになります。

プログラムメッセージプログラムメッセージの書式は次のようになります。

<PMT>

;

<プログラムメッセージユニット>

<プログラムメッセージユニット>プログラムメッセージは、1 つ以上のプログラムメッセージユニットをつないだものです。プログラムメッセージユニットが 1 つの命令に相当します。本機器は受信した順序で命令を実行していきます。プログラムメッセージユニットは「;」( セミコロン )で区切ります。プログラムメッセージの書式については、次項を参照してください。例

ユニット ユニット

:SOURce:FUNCtion VOLTage; :SOURce:LEVel lV

<PMT>プログラムメッセージのターミネータです。次の 3 種類があります。NL( ニューライン ): LF( ラ イ ン フ ィ ー ド ) と 同 じ、

ASCII コード「0AH」の一文字^END: IEEE488.1 で定義されている END

メッセージ (END メッセージと同時に送信さ

れたデータバイトは、プログラムメッセージの最後のデータになります )

NL^END: END メッセージが付加された NL (NL はプログラムメッセージには

含まれません )

12.1 メッセージ

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12.1 メッセージ

応答メッセージユニットの書式応答メッセージユニットの書式は次のようになりす。

,

<応答ヘッダー> <応答データ>スペース

< 応答ヘッダー >応答データの前に応答ヘッダーが付くことがあります。ヘッダーとデータの間は、1 文字のスペースで区切られます。詳しくは、12.3 節を参照してください。

< 応答データ >応答データは、応答の内容を示します。複数のデータがあるときは、データとデータの間は「,」( カンマ )で区切られます。詳しくは、12.3 節を参照してください。例100.00E-03<RMT> :SOURCE:FUNCTION VOLTAGE<RMT>

ヘッダーデータ データ

プログラムメッセージに複数のクエリーがある場合、応答の順序はクエリーの順序に従います。クエリーの多くは 1 つの応答メッセージユニットを返しますが、複数のユニットを返すものもあります。1 番目のクエリーの応答は 1 番目のユニットですが、n 番目の応答は n 番目のユニットとは限りません。確実に応答を取り出したいときは、プログラムメッセージを分けるようにしてください。

メッセージの送受信時の注意・ クエリーを含まないプログラムメッセージを送信し

たときは、いつでも次のプログラムメッセージを送信できます。

・ クエリーを含むプログラムメッセージを送信したときは、次のプログラムメッセージを送信する前に応答メッセージを受信しなければなりません。もし、応答メッセージを受信しないか、途中までしか受信せずに次のプログラムメッセージを送信したときは、エラーになります。受信されなかった応答メッセージは捨てられます。

・ コントローラが応答メッセージがないのに受信しようとしたときは、エラーになります。もし、コントローラがプログラムメッセージを送信し終わる前に応答メッセージを受信しようとすると、エラーになります。

・ メッセージにユニットが複数あるプログラムメッセージを送信したときに、その中に不完全なプログラムユニットが存在すると、本機器は完全と思われるプログラムメッセージユニットを拾い上げて実行を試みますが、必ずしも成功するとは限りません。また、その中にクエリーが含まれていても、必ずしも応答が返るとは限りません。

デッドロック状態本機器は、送受信とも最低 1024 バイトのメッセージをバッファに蓄えておくことができます ( バイト数は、動作状態によって増減することがあります )。このバッファが送受信と同時にいっぱいになると、本機器は動作不能状態になります。これをデッドロック状態といいます。このときは、応答メッセージを捨てることで動作不能から回復します。プログラムメッセージを <PMT> も含めて 1024 バイト以下にしておけば、デッドロックすることはありません。また、クエリーがないプログラムメッセージは、デッドロックすることはありません。

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• 同じグループの命令を続けて記述する場合 本機器は、実行している命令がどの階層の命令であ

るかを記憶し、次に送信した命令も同じ階層に属しているものと仮定して解析を行っています。したがって、同じグループの命令は、共通のヘッダーの部分を省略することができます。例 :SYSTem:COMMunicate:ETHernet:DHCP OFF;

IP "10.0.5.8"<PMT>

• 違うグループの命令を続けて記述する場合 グループが違う命令を後ろに記述するときは、ヘッ

ダーの先頭に「:」( コロン ) を付けます ( 省略することはできません )。例 :SOURce:FUNCtion VOLTage; :SYSTem:COMMunicate:USB:FUNCtion TMC<PMT>

• 単純ヘッダーを続けて記述する場合 他の命令に単純ヘッダーを続けるときは、単純ヘッ

ダーの先頭に「:」( コロン ) を付けます ( 省略することはできません )。例 :SOURce:LEVel 1V;:OUTPut ON<PMT>

• 共通コマンドを続けて記述する場合 IEEE 488.2-1992 で定義された共通コマンドは、階層

には無関係です。「:」( コロン ) はつける必要はありません。例 :SOURce:RANGe 10V ;*CLS;

:SOURce:LEVel 1V<PMT>

• コマンド間を <PMT> で区切った場合 ターミネータで区切ると、2 つのプログラムメッ

セージを送信することになります。したがって、同じグループでのコマンドを続ける場合でも、共通のヘッダーを省略することはできません。例 :SOURce:FUNCtion VOLTage<PMT>: SOURCE:RANGE 10V<PMT>

12.2 命令

命令コントローラから本機器に送信される命令 ( プログラムヘッダー ) には、以下に示す 3 種類があります。それぞれプログラムヘッダーの書式が異なります。

共通コマンドヘッダーIEEE 488.2-1992 で規定されている命令を共通コマンドといいます。共通コマンドのヘッダーの書式は次のようになります。先頭に必ず「*」( アスタリスク ) 付けます。

* <ニーモニック> ?

共通コマンドの例 *CLS

複合ヘッダー共通コマンド以外の本機器固有の命令は、機能ごとに分類されて、階層化されています。複合ヘッダーの書式は次のようになります。下の階層を記述するときは、必ず「:」( コロン ) を付けます。

:

<ニーモニック> ?:

複合ヘッダーの例 :SOURce:FUNCtion

単純ヘッダー機能的に独立した、階層を持たない命令です。ヘッダーの書式は次のようなります。

<ニーモニック> ?:

単純ヘッダーの例 :OUTPut

Note< ニーモニック > とは、アルファベットと数字からなる文字列です。

命令を続けて記述する場合• グループについて ヘッダーが階層化された共通の複合ヘッダーを持つ

コマンド群をグループといいます。グループの中にさらに小さいグループが存在することもあります。例 通信インタフェースに関するグループ:SYSTem:COMMunicate:GPIB:ADDRess

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:DHCP

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:IP

:SYSTem:COMMunicate:USB:FUNCtion

:SYSTem:RJC:RESister

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12-4 IM 2560A-01JA

12.2 命令

上位クエリーグループの上位のコマンドに「?」を付けたクエリを上位クエリといいます。最上位クエリを実行すると、そのグループで設定できるすべての設定をまとめて受信できます。階層が 3 階層以上あるグループで、下の階層をすべて出力するものもあります。

上位クエリーの応答は、そのまま本機器にプログラムメッセージとして送信することができます。送信すると、上位クエリーを行ったときの設定を再現できます。ただし、上位クエリーでは現在使われていない設定情報を返さないものもあります。必ずしもそのグループのすべての情報が応答として出力されるわけではないので、注意してください。

ヘッダーの解釈の規則本機器は、受信したヘッダーを次の規則に従って解釈します。

・ ニーモニックのアルファベットの大文字 / 小文字は区別しません。

例 「SOURce」 -> 「source」「SOURCE」でも可・ 小文字の部分は省略できます。 例 「SOURce」 -> 「SOURc」「SOUR」でも可

・ ヘッダーの最後の「?」( クエスチョンマーク ) は、クエリーであることを示します。「?」は省略できません。

例 「SYSTem?」 -> 最小の省略形は「SYST?」・ [] で囲まれた部分は省略できます。 例  :OUTPut[:STATe] ON

-> 「OUTP ON」 でも可 ただし、上位クエリーの場合、最後の部分は省略で

きません。 例  「SYSTem?」と「SYSTem:COMMunicate?」は

別のクエリーになります。

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12.3 応答

応答コントローラが「?」の付いた命令であるクエリーを送信すると、本機器はそのクエリーに対する応答メッセージを返します。返される形式は、次の 2 つに分けられます。

・ ヘッダー + データの応答 応答をそのままプログラムメッセージとして利用で

きるものは、命令のヘッダを付けて返されます。例 :SOURce:FUNCtion?<PMT>

->:SOURCE:FUNCTION VOLTAGE<RMT>

・ データだけの応答 そのままプログラムメッセージとして利用できない

もの ( クエリ―専用の命令 ) は、ヘッダを付けないでデータだけで返されます。ただし、ヘッダを付けて返すクエリ―専用の命令もあります。例 :SOURce:RTD:SETTing?<PMT> ->

" 0.0, 850.0, 1.0000000000e+02,

3.9083000000e-01,-5.7750000000e-05,

0.0000000000e+00, 0.0000000000e+00,

0.0000000000e+00, 0.0000000000e+00,

0.0000000000e+00, 0.0000000000e+00,

0.0000000000e+00, 0.0000000000e+00,

0.0000000000e+00, 0.0000000000e+00,

0.0000000000e+00, 0.0000000000e+00,

0.0000000000e+00, 0.0000000000e+00,

0.0000000000e+00, 0.0000000000e+00,

0.0000000000e+00, 0.0000000000e+00"

<RMT>

ヘッダーを付けない応答を返したい場合「ヘッダー+データ」で返されるものでも、ヘッダー

を強制的に付けないようにすることができます。これには、「COMMunicate:HEADer」命令を使用します。

省略形について応答のヘッダーは、通常は小文字の部分を省略した形で返されます。これを省略しないフルスペルにすることもできます。これには、「COMMunicate:VERBose」命令を使用します。また、省略形のときは [] で囲まれた部分も省略されます。

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12-6 IM 2560A-01JA

12.4 データ

< 電圧 >、< 電流 >、< 抵抗 >、< 温度 >、< 時間 >< 電圧 >、< 電流 >、< 抵抗 >、< 温度 >、< 時間 > は、<10 進数 > のうち物理的な次元を持ったデータです。前述の <NRf> 形式に < 乗数 > および < 単位 > を付けることができます。次の書式のどれかで記述します。書式 例<NRf>< 乗数 >< 単位 > 5MV

<NRf>< 単位 > 5E-3V

<NRf>< 乗数 > 5M

<NRf> 5E-3

< 乗数 >使用できる < 乗数 > は下表のとおりです。記号 読み 乗数EX エクサ 1018

PE ペタ 1015

T テラ 1012

G ギガ 109

MA メガ 106

K キロ 103

M ミリ 10-3

U マイクロ 10-6

N ナノ 10-9

P ピコ 10-12

F フェムト 10-15

< 単位 >使用できる < 単位 > は下表のとおりです。記号 読み 意味V ボルト 電圧A アンペア 電流OHM オーム 抵抗CEL セルシウス 温度S セカンド 時間

・ < 乗数 > と < 単位 > は、大文字 / 小文字の区別がありません。

・ マイクロの「µ」は「U」で表します。・ メガの「M」はミリと区別するため、「MA」で表します。

ただし、電流のときは「MA」はミリアンペアと解釈します。

・ < 乗数 > も < 単位 > も省略したときは、基本単位 (V、A、S) になります。

データデータとは、ヘッダーの後ろにスペースを空けて記述する条件や数値です。データは次のように分類されます。データ 意味<10 進数 > 10 進数で表された数値< 電圧 >< 電流 > < 抵抗 >< 温度 > < 時間 >

物理的な次元を持った数値( 例:電圧レンジの設定->:SOURce:RANGe 30V)

<Register> 2、8、10、16 進数のどれかで表されたレジスタ値( 例:拡張イベントレジスタ値->:STATUS:EESE #HFE)

< 文字データ > 規定された文字列 ( ニーモニック )。 内から選択( 例:発生ファンクションの選択-> :SOURce:FUNCtion VOLTage|

CURRent)<Boolean> ON/OFF を表す。「ON」「OFF」または数値

で設定( 例:出力を ON->:OUTPut:STATe ON)

< 文字列データ > 任意の文字列( 例:イーサネットの IP アドレスの設定-> :SYSTem:COMMunicate:ETHernet:

IP "192.168.0.1")< ブロックデータ > 任意の 8 ビットの値を持つデータ

<10 進数 ><10 進数 > は下表のように 10 進数で表現された数値です。なお、これは ANSI X3.42-1975 で規定されている NR 形式で記述します。記号 意味 例<NR1> 整数 125 -1 +1000<NR2> 固定小数点数 125.0 -.90 +001.<NR3> 浮動小数点数 125.0E+0 -9E-1 +.1E4<NRf> <NR1> ~ <NR3> のどれでも可能

・ 本機器がコントローラから送られた 10 進数を受け取るときは、<NR1> ~ <NR3> のどの形式でも受け付けます。これを <NRf> で表します。

・ 本機器からコントローラに返される応答メッセージは、<NR1> ~ <NR3> のどれを使用するかはクエリーごとに決められています。値の大きさによって使用する形式が変わることはありません。

・ <NR3> 形式の場合、「E」のあとの「+」は省略できます。「-」は省略できません。

・ 設定範囲外の値を記述したときは、設定できる値でいちばん近い値になります。

・ 精度以上の値を記述したときは、四捨五入します。

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12-7IM 2560A-01JA

プログラムを組む前に

12.4 データ

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・ 応答メッセージは、必ず「"」( ダブルクォーテーション ) で囲って返されます。

・ < 文字列データ > は任意の綴りなので、最後の「'」( シングルクォーテーション ) または「"」( ダブルクォーテーション ) がないと、本機器は残りのプログラムメッセージユニットを < 文字列データ > の一部と解釈してしまい、エラーが正しく検出できない場合があります。

< ブロックデータ >< ブロックデータ > は、任意の 8 ビットの値を持つデータです。本機器では、応答メッセージだけに使用されます。書式は次のとおりです。書式 例#N<N 桁の 10 進数 >< データバイトの並び >

#800000010ABCDEFGHIJ

・ #N < ブロックデータ > であることを表します。「N」

は次に続くデータバイト数を表わす ASCII コードの文字数 ( 桁 ) を示します。

・ <N 桁の 10 進数 > データのバイト数を表します ( 例:00000010 =

10 バイト )。・ < データバイトの並び > 実際のデータを表します ( 例:ABCDEFGHIJ)。

・ データは 8 ビットでとり得る値 (0 ~ 255) です。したがって、「NL」を示す ASCII コード「0AH」もデータになることがありますので、コントローラ側では注意が必要です。

<Register><Register> は整数ですが、<10 進数 > のほかに <16 進数 ><8 進数 ><2 進数 > でも表現できるデータです。数値がビットごとに意味を持つときに使用します。次の書式のどれかで記述します。書式 例<NRf> 1

#H<0 ~ 9、A ~ F からなる 16 進数 > #H0F

#Q<0 ~ 7 からなる 8 進数 > #Q777

#B<0 または 1 からなる 2 進数 > #B001100

・ <Register> は、大文字 / 小文字の区別はありません。・ 応答メッセージは必ず <NR1> で返されます。

< 文字データ >< 文字データ > は、規定された文字 ( ニーモニック )のデータです。主に選択肢を表現するときに使用され、 内の文字列からどれか 1 つを選んで記述します。データの解釈のしかたは、12.2 節の「ヘッダーの解釈の規則」と同様です。書式 例VOLTage|CURRent VOLTage

・ 応 答 メ ッ セ ー ジ で は、 ヘ ッ ダ ー と 同 様 に「COMMunicate:VERBose」を使って、フルスペル

で返すか、省略形で返すかを選ぶことができます。・ 「COMMunicate:HEADer」の設定は < 文字データ

> には影響しません。

<Boolean><Boolean> は、ON または OFF を示すデータです。次の書式のどれかで記述します。書式 例ON|OFF|<NRf> ON OFF 1 0

・ <NRf> で表す場合は、整数に四捨五入した値が「0」のときが OFF、「0 以外」のときが ON になります。

・ 応答メッセージは必ず、ON のときは「1」、OFF のときは「0」で返されます。

< 文字列データ >< 文字列データ > は、< 文字データ > のように規定された文字列ではなく、任意の綴りの文字列です。次のように、「'」( シングルクォーテーション ) または「"」( ダブルクォーテーション ) で囲った書式で記述します。書式 例< 文字列データ > 'ABC' "IEEE488.2-1992"

・ 「""」内に文字列として「"」があるときは、「""」で表します。「'」のときも同様です。

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12-8 IM 2560A-01JA

12.5 コントローラとの同期

「:STATus:EESE 4」は、拡張イベントレジスタのビット 3 だけをステータスバイトに反映するようにする命令です。

「STATus:EESR?」は、拡張イベントレジスタをクリアするために行っています。

「*SRE 8」は、拡張イベントレジスタの原因だけでサービスリクエストが発生するようにする命令です。

次のコマンドは、サービスリクエストが発生するまで実行されません。

• COMMunicate:WAITコマンドを使う 「:COMMunicate:WAIT」は、特定のイベントが発

生するのを待つ命令です。例 :STATus:FILTer4 FALL;:STATus:EESR?;:

:SOURce:LEVel 10V<PMT>

(:STATus:EESR? の応答を読む ) :COMMunicate:WAIT #H0008<PMT>

次のコマンド 「:STATus:FILTer4 FALL」および「:STATus:

EESR?」の意味は、前述の拡張イベントレジスタの場合と同一です。

「:COMMunicate:WAIT #H0008」は、拡張イベントレジスタのビット 3 が「1」にセットされるのを待つことを示しています。

次のコマンドは、拡張イベントレジスタのビット 3が「1」になるまで実行されません。

オーバーラップコマンドとシーケンシャルコマンドコマンドには、オーバーラップコマンドとシーケンシャルコマンドの 2 種類があります。オーバーラップコマンドは、先に送信したコマンドによる動作が完了する前に、次のコマンドによる動作が開始することが許されるコマンドです。シーケンシャルコマンドは、連続してコマンドを送信したときでも、先の動作が完了するまで次のコマンドによる動作を待ちます。本機器のコマンドはすべてシーケンシャルコマンドです。ただし、シーケンシャルコマンドの場合でも、同期をとる必要がある場合もあります。たとえば出力値を変更してすぐに測定器で測定しても、変更後の出力値に達していないため、測定値が変更後の値になっていない可能性があります。このときは次に示す方法で出力値が変更した値に達したときのタイミングをとる必要があります。

オーバーラップコマンド以外の同期をとる方法• STATus:CONDition?クエリーを使う 「STATus:CONDition?」は状態レジスタ (14.4 節

参照 ) の内容を問い合わせる命令です。出力値の変更から約 500ms(2560A の応答時間 ) 経過したかは、状態レジスタのビット 3 を読むことで判断できます。状態レジスタのビット 3 が「1」なら出力値変更または出力 ON から約 500ms 経過していない、「0」なら出力値変更または出力 ON から約 500ms 経過したことを示します。例 :SOURce:LEVel 10V<PMT> :STATus:CONDition?<PMT>

( 応答を読んでビット 3 が 1 なら 1 つ前に戻る ) 次のコマンド

次のコマンドは、状態レジスタのビット 3 が「0」になるまで実行されません。

• 拡張イベントレジスタを使う 状態レジスタの変化は、拡張イベントレジスタ (14.4

節 ) に反映させることができます。例 :STATus:FILTer4 FALL;:STATus:EESE 8;

EESR?;*SRE 8;:SOURce:LEVel 10V<PMT>

(:STATus:EESR? の応答を読む ) ( サービスリクエストの発生を待つ ) 次のコマンド

「:STATus:FILTer4 FALL」は、状態レジスタのビット 3 が「1」から「0」に変化したときに、拡張イベントレジスタのビット 3 を「1」にセットするように、遷移フィルタを設定することを示しています。

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コマンド

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第 13章 コマンド

13.1 コマンド一覧表

コマンド 機能 ページCOMMunicate グループ:COMMunicate? 通信に関するすべての設定値を問い合わせます。 13-4:COMMunicate:HEADer クエリーに対する応答にヘッダーを付けるか付けないかを設定 / 問い合わせ

します。13-4

:COMMunicate:LOCKout ローカルロックアウトを設定 / 解除します。 13-4:COMMunicate:REMote リモート / ローカルを設定 / 問い合わせします。ON のときにリモートにな

ります。13-4

:COMMunicate:VERBose クエリーに対する応答をフルスペルで返送するか省略形で返送するかを設定/ 問い合わせします。

13-4

:COMMunicate:WAIT 指定された拡張イベントのどれかが発生するのを待ちます。 13-4:COMMunicate:WAIT? 指定された拡張イベントのどれかが発生したときに応答を作成します。 13-4DEViation グループ:DEViation? 偏差に関するすべての設定を問い合わせます。 13-5:DEViation:PRESet プリセット値を設定 / 問い合わせします。 13-5:DEViation:VALue 偏差を設定 / 問い合わせします。 13-5DIVider グループ:DIVider? 出力分割に関するすべての設定を問い合わせます。 13-6:DIVider:DENominator 出力分割の分母 m の値を設定 / 問い合わせします。 13-6:DIVider:NUMerator 出力分割の分子 n の値を設定 / 問い合わせします。 13-6OUTPut グループ:OUTPut[:STATe] 出力の ON/OFF を設定 / 問い合わせします。 13-7:OUTPut:POLarity[:AUTO] 主設定値 (MAX) と主設定値 (MIN) のどちらか選択されている主設定値の極

性を設定 / 問い合わせします。13-7

:OUTPut:POLarity:MAXimum 主設定値 (MAX) の極性を設定 / 問い合わせします。 13-7:OUTPut:POLarity:MINimum 主設定値 (MIN) の極性を設定 / 問い合わせします。 13-7SOURce グループ:SOURce? 発生に関するすべての設定を問い合わせます。 13-8:SOURce:FUNCtion 発生ファンクションを設定 / 問い合わせします。 13-8:SOURce:LEVel[:AUTO] 主設定値 (MAX) と主設定値 (MIN) のどちらか選択されている主設定値を設

定 / 問い合わせします。13-8

:SOURce:LEVel:MAXimum 主設定値 (MAX) を設定 / 問い合わせします。 13-8:SOURce:LEVel:MINimum 主設定値 (MIN) を設定 / 問い合わせします。 13-9:SOURce:RANGe 電圧 / 電流 / 抵抗レンジを設定 / 問い合わせします。 13-9:SOURce:READ? [DUAL] 出力値を問い合わせます 。 13-9:SOURce:RJC? 基準接点補償に関するすべての設定を問い合わせます。 13-11:SOURce:RJC:MODE 基準接点補償モードを設定 / 問い合わせします。 13-11:SOURce:RJC:STATe? 基準接点補償の動作状態を問い合わせます。 13-11:SOURce:RJC:TEMPerature? 基準接点の温度を問い合わせます。 13-11:SOURce:RJC:TEMPerature:AUTO 基準接点の温度を設定 / 問い合わせします。 13-11:SOURce:RJC:TEMPerature:EXTernal?

外部の基準接点の温度を問い合わせます。 13-11

:SOURce:RJC:TEMPerature:INTernal?

本機器内部の基準接点 ( 本機器の低電圧 - 電流出力端子 ) の温度を問い合わせます。

13-11

:SOURce:RJC:TEMPerature:MANual 基準接点補償モードが手入力の場合の温度を設定 / 問い合わせします。 13-12:SOURce:RJC:RESister? 外部の基準接点に使用する RJ センサーの 0のときの抵抗値を問い合わせ

ます。13-12

:SOURce:RTD? 測温抵抗体のユーザー定義に関するすべての設定を問い合わせます。 13-12:SOURce:RTD:DEFine 測温抵抗体のユーザー定義を設定します。 13-12:SOURce:RTD:DELete 測温抵抗体のユーザー定義を削除します。 13-12:SOURce:RTD:SETTing? 測温抵抗体のユーザー定義されているすべての温度区間の設定を問い合わせ

ます。13-12

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13-2 IM 2560A-01JA

13.1 コマンド一覧表コマンド 機能 ページ:SOURce:RTD:TYPE 測温抵抗体のユーザー定義を区別するためのタイプ文字を設定 / 問い合わせ

します。13-12

:SOURce:RTD:WRITe 測温抵抗体のユーザー定義を書き込みます。 13-12:SOURce:SCALe 主設定値 (MAX) と主設定値 (MIN) のどちらを設定するのかを選択 / 問い合わ

せします。13-13

:SOURce:SLEVel[:AUTO] 主設定値 (MAX) と主設定値 (MIN) のどちらか選択されている主設定値を極性付きで設定 / 問い合わせします。

13-13

:SOURce:SLEVel:MAXimum 主設定値 (MAX) を極性付きで設定 / 問い合わせします。 13-13:SOURce:SLEVel:MINimum 主設定値 (MIN) を極性付きで設定 / 問い合わせします。 13-13:SOURce:TCouple? 熱電対のユーザー定義に関するすべての設定を問い合わせます。 13-14:SOURce:TCouple:DEFine 熱電対のユーザー定義を設定します。 13-14:SOURce:TCouple:DELete 熱電対のユーザー定義を削除します。 13-14:SOURce:TCouple:SETTing? 熱電対のユーザー定義されているすべての温度区間の設定を問い合わせま

す。13-14

:SOURce:TCouple:TYPE 熱電対のユーザー定義を区別するためのタイプ文字を設定 / 問い合わせします。

13-14

:SOURce:TCouple:WRITe 熱電対のユーザー定義を書き込みます。 13-14:SOURce:TYPE 熱電対または測温抵抗体のタイプを設定 / 問い合わせします。 13-14STATus グループ:STATus? 通信のステータス機能に関連する設定をすべて問い合わせます。 13-15:STATus:CONDition? 状態レジスタの内容を問い合わせます。 13-15:STATus:EESE 拡張イベントイネーブルレジスタを設定 / 問い合わせします。 13-15:STATus:EESR? 拡張イベントレジスタの内容の問い合わせ、レジスタをクリアします。 13-15:STATus:ERRor? 発生したエラーのコードとメッセージの内容 ( エラーキューの先頭 ) を問い

合わせます。13-15

:STATus:FILTer<x> 遷移フィルタを設定 / 問い合わせします。 13-15:STATus:QENable エラー以外のメッセージをエラーキューに格納する (ON) かしない (OFF) か

を設定 / 問い合わせします。13-15

:STATus:QMESsage 「STATus:ERRor?」 の応答にメッセージ内容を付ける (ON) か付けない (OFF) かを設定 / 問い合わせします。

13-15

SWEep グループ:SWEep? スイープに関するすべての設定を問い合わせます。 13-16:SWEep:DIRection スイープ方向 (UP/DOWN) を指定してスイープを実行または停止します。ス

イープ状態を問い合わせます。13-16

:SWEep:TIMe スイープ時間を設定 / 問い合わせします。 13-16SYSTem グループ:SYSTem? システムに関連する設定をすべて問い合わせます。 13-17:SYSTem:BEEP ビープ音の ON/OFF を設定 / 問い合わせします。 13-17:SYSTem:COMMunicate? 通信に関連する設定のすべてを問い合わせます。 13-17:SYSTem:COMMunicate:ETHernet? イーサネット通信に関連する設定のすべてを問い合わせます。 13-17:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:DHCP

イーサネットの DHCP の ON/OFF を設定 / 問い合わせします。 13-17

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:GATEway

イーサネットのデフォルトゲートウェイを設定 / 問い合わせします。 13-17

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:IP イーサネットの IP アドレスを設定 / 問い合わせします。 13-17:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:MACaddress

イーサネットの MAC アドレスを問い合わせます。 13-17

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:MASK

イーサネットのサブネットマスクを設定 / 問い合わせします。 13-17

:SYSTem:COMMunicate:GPIB? GP-IB 通信に関連する設定のすべてを問い合わせます。 13-18:SYSTem:COMMunicate:GPIB:ADDRess

GP-IB アドレスを設定 / 問い合わせします。 13-18

:SYSTem:COMMunicate:GPIB:TYPE GP-IB コマンドの種類を設定 / 問い合わせします。 13-18:SYSTem:COMMunicate:USB:FUNCtion

USB 機能 (USB-TMC/ ストレージ ) を設定 / 問い合わせします。 13-18

:SYSTem:REBoot 時間を指定して本機器を再起動します。 13-18:SYSTem:RESolution 分解能モードを設定 / 問い合わせします。 13-18

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13-3IM 2560A-01JA

コマンド

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13.1 コマンド一覧表コマンド 機能 ページ:SYSTem:RJC:RESister 外部の基準接点に使用するセンサーの 0のときの抵抗値を設定 / 問い合わ

せます。13-18

:SYSTem:TEMPerature:MONitor 温度発生時の出力値表示モードを設定 / 問い合わせします。 13-18共通コマンドグループ*CLS 標準イベントレジスタ、拡張イベントレジスタ、エラーキューをクリアしま

す。13-19

*ESE 標準イベントイネーブルレジスタの値を設定 / 問い合わせします。 13-19*ESR? 標準イベントレジスタの値を問い合わせ、同時にクリアします。 13-19*IDN? 機種を問い合わせます。 13-19*OPC 指定したオーバーラップコマンドが終了したときに、標準イベントレジスタ

のビット 0(OPC ビット ) を 1 に設定します。13-19

*OPC? 指定したオーバーラップコマンドが終了していれば、ASCII コードの 「1」 を返します。

13-19

*OPT? 装備しているオプションを問い合わせます。 13-19*RST 設定を初期化します。 13-19*SRE サービスリクエストイネーブルレジスタの値を設定 / 問い合わせします。 13-20*STB? ステータスバイトレジスタの値を問い合わせます。 13-20*TST? セルフテストを実行し、結果を問い合わせます。 13-20*WAI 指定したオーバーラップコマンドが終了するまで、*WAI に続く命令を待ち

ます。13-20

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13-4 IM 2560A-01JA13-4

:COMMunicate?機能 通信に関するすべての設定値を問い合わせます。構文 :COMMunicate?

:COMMunicate:HEADer機能 クエリーに対する応答にヘッダーを付けるか付

けないかを設定 / 問い合わせします。構文 :COMMunicate:HEADer <Boolean>

:COMMunicate:HEADer?

ON|1:ヘッダーを付ける OFF|0:ヘッダーを付けない例 :COMMUNICATE:HEADER ON

:COMMUNICATE:HEADER?

-> :COMMUNICATE:HEADER 1

:COMMunicate:LOCKout機能 ローカルロックアウトを設定 / 解除します。構文 :COMMunicate:LOCKout <Boolean>

:COMMunicate:LOCKout?

例 :COMMUNICATE:LOCKOUT ON

:COMMUNICATE:LOCKOUT?

-> :COMMUNICATE:LOCKOUT 1

:COMMunicate:REMote機能 リモート / ローカルを設定 / 問い合わせします。

ON のときにリモートになります。構文 :COMMunicate:REMote <Boolean>

:COMMunicate:REMote?

ON|1:リモート OFF|0:ローカル例 :COMMUNICATE:REMOTE ON

:COMMUNICATE:REMOTE?

-> :COMMUNICATE:REMOTE 1

:COMMunicate:VERBose機能 クエリーに対する応答をフルスペルで返送する

か省略形で返送するかを設定 / 問い合わせします。

構文 :COMMunicate:VERBose <Boolean>

:COMMunicate:VERBose?

ON|1:フルスペルで返送 OFF|0:省略形で返送例 :COMMUNICATE:VERBOSE ON

:COMMUNICATE:VERBOSE?

-> :COMMUNICATE:VERBOSE 1

解説 ・ フルスペルで返送する例 :CALIBRATE:RANGE 1.0E+00

・ 省略形で返送する例 :CAL:RANG 1.0E+00

13.2 COMMunicate グループCOMMunicate グループは、通信に関するグループです。このグループに相当するフロントパネルのダイヤル / スイッチはありません。

:COMMunicate:WAIT機能 指定された拡張イベントのどれかが発生するの

を待ちます。構文 :COMMunicate:WAIT <Register>

<Register>=0 ~ 65535例 :COMMUNICATE:WAIT #H0008

解説 ・ :COMMunicate:WAIT コマンドを使った同期のとり方については、12.5 節をご覧ください。

・ 拡張イベントレジスタの詳細は 14.4 節をご覧ください。

:COMMunicate:WAIT?機能 指定された拡張イベントのどれかが発生したと

きに応答を作成します。構文 :COMMunicate:WAIT? <Register>

<Register>=0 ~ 65535例 :COMMUNICATE:WAIT? 65535 -> 1

解説 拡張イベントレジスタの詳細は 14.4 節をご覧ください。

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13-5IM 2560A-01JA 13-5

コマンド

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13.3 DEViation グループDEViation グループは、偏差 / プリセットの設定に関するグループです。フロントパネルの偏差ダイヤルと PRESET スイッチに相当します。

:DEViation?機能 偏差に関するすべての設定を問い合わせます。構文 DEViation?

:DEViation:PRESet機能 プリセット値を設定 / 問い合わせします。構文 :DEViation:PRESet < パーセント >|OFF

:DEViation:PRESet?

< パーセント > = 0PCT|0、2PCT|2、5PCT|5 0PCT|0:0.00% 2PCT|2:2.00% 5PCT|5:5.00% OFF:プリセット値を設定しない例 :DEVIATION:PRESET 0PCT

:DEVIATION:PRESET? -> 0

:DEViation:VALue機能 偏差を設定 / 問い合わせします。構文 :DEViation:VALue < パーセント >|

MINimum|MAXimum

:DEViation:VALue?

< パーセント > = -20.00PCT|-20.00 ~ 20.00PCT|20.00 -20.00PCT|-20.00:-20.00% 20.00PCT|20.00:20.00% MINimum:最小値 (-20.00%) MAXimum:最大値 (20.00%)例 :DEVIATION:VALUE -20.00

:DEVIATION:VALUE? -> -20.00

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13-6 IM 2560A-01JA13-6

13.4 DIVider グループDIvider グループは、出力分割の設定に関するグループです。フロントパネルの m ダイヤルと n ダイヤルに相当します。

:DIVider?機能 出力分割に関するすべての設定を問い合わせま

す。構文 :DIVider?

:DIVider:DENominator機能 出力分割の分母 m の値を設定 / 問い合わせしま

す。構文 :DIVider:DENominator <NRf>|MINimum|

MAXimum

:DIVider:DENominator?

<NRf>=4 ~ 15 MINimum:最小値 (4) MAXimum:最大値 (15)例 :DIVIDER:DENOMINATOR 4

:DIVIDER:DENOMINATOR? -> 4

:DIVider:NUMerator機能 出力分割の分子 n の値を設定 / 問い合わせしま

す。構文 :DIVider:NUMerator <NRf>|MINimum|

MAXimum

:DIVider:NUMerator?

<NRf>=0 ~分母 m MINimum:最小値 (0) MAXimum:最大値 ( 分母 m)例 :DIVIDER:NUMERATOR 4

:DIVIDER:NUMERATOR? -> 4

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13-7IM 2560A-01JA 13-7

コマンド

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13.5 OUTPut グループOUTPut グループは、出力の ON/OFF 設定、極性の設定に関するグループです。フロントパネルの OUTPUT スイッチ、POLARITY スイッチに相当します。

:OUTPut[:STATe]機能 出力の ON/OFF を設定 / 問い合わせします。構文 :OUTPut[:STATe] <Boolean>

:OUTPut[:STATe]?

ON|1:出力する OFF|0:出力しない例 :OUTPUT:STATE ON

:OUTPUT:STATE? -> :OUTPUT 1

解説 発生ファンクションが RJTemp の場合、出力のON/OFF を設定すると「221: Setting conflict.」のエラーになります。発生ファンクションは :SOURce:FUNCtion コマンドで設定します。

:OUTPut:POLarity[:AUTO]機能 主設定値 (MAX) と主設定値 (MIN) のどちらか選

択されている主設定値の極性を設定 / 問い合わせします。

構文 :OUTPut:POLarity[:AUTO] NORMal|

INVerted

:OUTPut:POLarity[:AUTO]?

NORMal:正 (+) 極性 INVerted:負 (-) 極性例 :OUTPUT:POLARITY:AUTO NORMAL

:OUTPUT:POLARITY:AUTO?

-> :OUTPUT:POLARITY:AUTO NORMAL

解説 ・ 発生ファンクションが RJTemp の場合、極性を設定すると「221: Setting conflict.」のエラーになります。問い合わせにはNORMal が返されます。発生ファンクションは :SOURce:FUNCtion コマンドで設定します。

・ 極性を変えたとき、発生ファンクションのレンジの設定範囲外になると、出力は OFF になります。出力を ON にできません。

:OUTPut:POLarity:MAXimum機能 主設定値 (MAX) の極性を設定 / 問い合わせしま

す。構文 :OUTPut:POLarity:MAXimum NORMal|

INVerted

NORMal:正 (+) 極性 INVerted:負 (-) 極性例 :OUTPUT:POLARITY:MAXimum NORMal

:OUTPUT:POLARITY:MAXimum?

-> :OUTPUT:POLARITY:MAXimum NORMAL

解説 発生ファンクションが RJTEMP の場合に設定すると「221: Setting conflict 」のエラーとなります。クエリは NORMAL を返します。

:OUTPut:POLarity:MINimum機能 主設定値 (MIN) の極性を設定 / 問い合わせします。構文 :OUTPut:POLarity:MINimum NORMal|

INVerted

NORMal:正 (+) 極性 INVerted:負 (-) 極性例 :OUTPUT:POLARITY:MINimum NORMal

:OUTPUT:POLARITY:MINimum?

-> :OUTPUT:POLARITY:MINimum NORMAL

解説 発生ファンクションが RJTEMP の場合に設定すると「221: Setting conflict 」のエラーとなります。クエリは NORMAL を返します。

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13-8 IM 2560A-01JA13-8

13.6 SOURce グループSOURce グループは、発生ファンクション ( 電圧 / 電流 / 熱電対 / 測温抵抗体 / 抵抗 ) の設定、主設定値の設定、基準接点補償の設定、熱電対 / 測温抵抗体のユーザー定義に関するグループです。フロントパネルの RANGE ダイヤル、TEMPERATURE ダイヤル、主設定ダイヤル、SCALE スイッチに相当します。

:SOURce?機能 発生に関するすべての設定を問い合わせます。構文 :SOURce?

:SOURce:FUNCtion機能 発生ファンクションを設定 / 問い合わせします。構文 :SOURce:FUNCtion VOLTage|CURRent|

TCouple|RTD|RESistance|RJTemp

:SOURce:FUNCtion?

VOLTage:電圧 CURRent:電流 TCouple:熱電対 (Thermocouple) RTD:測温抵抗体 (Resistance Temperature Detector) RESistance:抵抗 RJTemp:基準接点の温度 ( 基準接点補償値 )例 :SOURCE:FUNCTION VOLTAGE

:SOURCE:FUNCTION? -> VOLTAGE

解説 フロントパネルが SETUP メニュー表示の場合、問い合わせには「NONE」を返します。

:SOURce:LEVel[:AUTO]機能 主設定値 (MAX) と主設定値 (MIN) のどちらか選

択されている主設定値を設定 / 問い合わせします。

構文 :SOURce:LEVel[:AUTO] < 電圧 >|< 電流 >|

< 温度 >|< 抵抗 >|MINimum|MAXimum

:SOURce:LEVel[:AUTO]?

< 電圧 >:電圧値 < 電流 >:電流値 < 温度 >:温度 < 抵抗 >:抵抗値 MINimum:設定範囲の最小値 * MAXimum:設定範囲の最大値 * * 解説をご覧ください。例 :SOURCE:LEVEL:AUTO 10V

:SOURCE:LEVEL:AUTO?

-> :SOURCE:LEVEL:AUTO 10.0000E+00

解説 1. この :SOURce:LEVel[:AUTO] コマンドで、+ または - の符号を付けて設定しても極性は設定されません。極性は次のコマンドの設定に従います。最小値と最大値も次のコマンドで設定した極性側の絶対値の最小値と最大値になります。

:OUTPut:POLarity[:AUTO] :OUTPut:POLarity:MAXimum :OUTPut:POLarity:MINimum 2. 符号を付けて設定するには、

:SOURce:SLEVel[:AUTO] コマンドを使用してください。

3. < 電圧 > の設定前に :SOURce:FUNCtion コマンドで発生ファンクションを VOLTage にしてください。

< 電流 > の設定前に :SOURce:FUNCtion コマンドで発生ファンクションを CURRent にしてください。

< 温度 > の設定前に :SOURce:FUNCtion コマンドで発生ファンクションを TCouple またはRTD にしてください。

< 抵抗 > の設定前に :SOURce:FUNCtion コマンドで発生ファンクションを RESistance にしてください。

異なる発生ファンクションの主設定値を設定すると 「131:Invalid suffix.」 のエラーになります。

4. 発生ファンクションが RJTemp の場合、主設定値を設定すると「221: Setting conflict.」のエラーになります。問い合わせには 9.91E+37が返されます。

5. 電圧 / 電流 / 抵抗のレンジ設定、または熱電対 / 測温抵抗体のタイプ設定に従い、設定範囲が変わります。電圧 / 電流 / 抵抗のレンジは :SOURce:RANGe コマンド、熱電対 / 測温抵抗体のタイプは :SOURce:TYPE コマンドで設定します。

6. 分解能モードが HIGH の場合は、発生ファンクションが VOLTage または CURRent のときだけ、設定できます。設定できる分解能が 1 桁多くなります。

:SOURce:LEVel:MAXimum機能 主設定値 (MAX) を設定 / 問い合わせします。構文 :SOURCe:LEVel:MAXimum < 電圧 >|

< 電流 >|< 温度 >|< 抵抗 >|MINimum|

MAXimum

:SOURCe:LEVel:MAXimum?

< 電圧 >:電圧値 < 電流 >:電流値 < 温度 >:温度 < 抵抗 >:抵抗値 MINimum:設定範囲の最小値 * MAXimum:設定範囲の最大値 * * 解説をご覧ください。例 :SOURCE:LEVEL:MAXimum 10V

:SOURCE:LEVEL:MAXimum? -> 10.0000E+00

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13-9IM 2560A-01JA 13-9

コマンド

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解説 1. この :SOURCe:LEVel:MAXimum コマンドで、+または - の符号を付けて設定しても極性は設定されません。極性は次のコマンドの設定に従います。最小値と最大値も次のコマンドで設定した極性側の絶対値の最小値と最大値になります。

:OUTPut:POLarity[:AUTO] :OUTPut:POLarity:MAXimum 2. 符号を付けて設定するには、

:SOURce:SLEVel:MAXimum コマンドを使用してください。

3. その他の注意事項については、 :SOURce:LEVel[:AUTO] コマンドの解説にある項目 3 ~項目 6 をご覧ください。

:SOURce:LEVel:MINimum機能 主設定値 (MIN) を設定 / 問い合わせします。構文 :SOURCe:LEVel:MINimum < 電圧 >|

< 電流 >|< 温度 >|< 抵抗 >|MINimum|

MAXimum

:SOURCe:LEVel:MINimum?

< 電圧 >:電圧値 < 電流 >:電流値 < 温度 >:温度 < 抵抗 >:抵抗値 MINimum:設定範囲の最小値 * MAXimum:設定範囲の最大値 * * 解説をご覧ください。例 :SOURCE:LEVEL:MINimum 0V

:SOURCE:LEVEL:MINimum? -> 0.0E+00

解説 1. この :SOURCe:LEVel:MINimum コマンドで、+または - の符号を付けて設定しても極性は設定されません。極性は次のコマンドの設定に従います。最小値と最大値も次のコマンドで設定した極性側の絶対値の最小値と最大値になります。

:OUTPut:POLarity[:AUTO] :OUTPut:POLarity:MINimum 2. 符号を付けて設定するには、

:SOURce:SLEVel:MINimum コマンドを使用してください。

3. その他の注意事項については、 :SOURce:LEVel[:AUTO] コマンドの解説にある項目 3 ~項目 6 をご覧ください。

:SOURce:RANGe機能 電圧 / 電流 / 抵抗レンジを設定 / 問い合わせしま

す。構文 :SOURce:RANGe < 電圧 >|< 電流 >|< 抵抗 >

:SOURce:RANGe?

< 電圧 >:100mV、1V、10V、100V、1000V < 電流 >: 100uA、1mA、10mA、100mA、1A、

10A、30A < 抵抗 >:400OHM例 :SOURCE:RANGE 1V

:SOURCE:RANGE?

-> :SOURCE:RANGE 1.0E+00

解説 ・ < 電圧 > の設定前に :SOURce:FUNCtion コマンドで発生ファンクションを VOLTage にしてください。

< 電流 > の設定前に :SOURce:FUNCtion コマンドで発生ファンクションを CURRent にしてください。

< 抵抗 > の設定前に :SOURce:FUNCtion コマンドで発生ファンクションを RESistance にしてください。

異なる発生ファンクションのレンジを設定すると 「131:Invalid suffix.」 のエラーになります。

・ 発生ファンクションが TCouple、RTD、RJTemp の場合、レンジを設定すると「221: Setting conflict.」のエラーになります。問い合わせには 9.91E+37 が返されます。

・ レンジを変えたとき、出力は OFF になります。

:SOURce:READ? [DUAL]機能 出力値を問い合わせます 。構文 :SOURce:READ?

-> SOURce:READ < データ >

発生ファンクションに応じたデータが返されます。発生ファンクション データVOLTage 電圧値CURRent 電流値RESistance 抵抗値TCouple または RTD 温度

:SOURce:READ? DUAL

-> SOURce:READ < データ 1>,< データ 2> 発生ファンクションに応じたデータ 1、データ 2

が返されます。発生ファンクション データ 1 データ 2VOLTage 電圧値 電圧値CURRent 電流値 電流値RESistance 抵抗値 抵抗値TCouple 温度 熱起電力RTD 温度 抵抗値

13.6 SOURce グループ

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13-10 IM 2560A-01JA13-10

例 分解能モードが NORMal のとき :SOURCE:READ? ->

100uA レンジ :SOURCE:READ 100.000E-06

1mA レンジ :SOURCE:READ 1.00000E-03

10mA レンジ :SOURCE:READ 10.0000E-03

100mV または 100mA レンジ :SOURCE:READ 100.000E-03

1V または 1A レンジ :SOURCE:READ 1.00000E+00

10V または 10A レンジ :SOURCE:READ 10.0000E+00

30A レンジ :SOURCE:READ 30.0000E+00

100V レンジ :SOURCE:READ 100.000E+00

1000V レンジ :SOURCE:READ 1.00000E+03

400OHM レンジ :SOURCE:READ 400.00E+00

TCouple または RTD :SOURCE:READ 1.0000E+03

出力が OFF のとき :SOURCE:READ 9.91E+37

:SOURCE:READ? DUAL ->

100uA レンジ :SOURCE:READ 100.000E-06,100.000E-06

1mA レンジ :SOURCE:READ 1.00000E-03,1.00000E-03

10mA レンジ :SOURCE:READ 10.0000E-03,10.0000E-03

100mV または 100mA レンジ :SOURCE:READ 100.000E-03,100.000E-03

1V または 1A レンジ :SOURCE:READ 1.00000E+00,1.00000E+00

10V または 10A レンジ :SOURCE:READ 10.0000E+00,10.0000E+00

30A レンジ :SOURCE:READ 30.0000E+00,30.0000E+00

100V レンジ :SOURCE:READ 100.000E+00,100.000E+00

1000V レンジ :SOURCE:READ 1.00000E+03,1.00000E+03

400OHM レンジ :SOURCE:READ 400.00E+00,400.00E+00

TCouple :SOURCE:READ 1.0000E+03,40.2050E-03

RTD :SOURCE:READ 100.00E+00,138.51E+00

出力が OFF のとき :SOURCE:READ 9.91E+37,9.91E+37

分解能モードが HIGH のとき :SOURCE:READ? ->

100uA レンジ :SOURCE:READ 100.0000E-06

1mA レンジ :SOURCE:READ 1.000000E-03

10mA レンジ :SOURCE:READ 10.00000E-03

100mV または 100mA レンジ :SOURCE:READ 100.0000E-03

1V または 1A レンジ :SOURCE:READ 1.000000E+00

10V または 10A レンジ :SOURCE:READ 10.00000E+00

30A レンジ :SOURCE:READ 30.0000E+00

100V レンジ :SOURCE:READ 100.0000E+00

1000V レンジ :SOURCE:READ 1.000000E+03

出力が OFF のとき :SOURCE:READ 9.91E+37

:SOURCE:READ? DUAL ->

100uA レンジ :SOURCE:READ 100.0000E-06,100.0000E-06

1mA レンジ :SOURCE:READ 1.000000E-03,1.000000E-03

10mA レンジ :SOURCE:READ 10.00000E-03,10.00000E-03

100mV または 100mA レンジ :SOURCE:READ 100.0000E-03,100.0000E-03

1V または 1A レンジ :SOURCE:READ 1.000000E+00,1.000000E+00

10V または 10A レンジ :SOURCE:READ 10.00000E+00,10.00000E+00

30A レンジ :SOURCE:READ 30.0000E+00,30.0000E+00

100V レンジ :SOURCE:READ 100.0000E+00,100.0000E+00

1000V レンジ :SOURCE:READ 1.000000E+03,1.000000E+03

出力が OFF のとき :SOURCE:READ 9.91E+37,9.91E+37

13.6 SOURce グループ

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13-11IM 2560A-01JA 13-11

コマンド

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:SOURce:RJC:TEMPerature?機能 基準接点の温度を問い合わせます。構文 :SOURCE:RJC:TEMPerature?

例 :SOURCE:RJC:TEMPERATURE?

-> :SOURCE:RJC:TEMPERATURE:MANUAL 0.0

解説 手入力の基準接点の温度が返されます。

:SOURce:RJC:TEMPerature:AUTO機能 基準接点の温度を設定 / 問い合わせします。構文 :SOURCE:RJC:TEMPerature:AUTO < 温度 >

:SOURCE:RJC:TEMPerature:AUTO?

例 :SOURCE:RJC:TEMPERATURE:AUTO 0.0

:SOURCE:RJC:TEMPERATURE:AUTO?

-> :SOURCE:RJC:TEMPERATURE:AUTO 0.0

解説 ・ 基準接点補償 (RJC) モードを MANual に設定していると、基準接点の温度を設定できます。設定した値の問い合わせもできます。

RJC モードを AUTO または INTernal に設定していると、基準接点の温度の設定はできません。「221: Setting conflict.」のエラーになります。基準接点の温度の問い合わせはできます。

・ 基準接点の温度が測定範囲外の場合、問い合わせには 9.9E+37 または -9.9E+37 が返されます。

:SOURce:RJC:TEMPerature:EXTernal?機能 外部の基準接点の温度を問い合わせます。構文 :SOURCE:RJC:TEMPerature:EXTernal?

例 :SOURCE:RJC:TEMPERATURE:EXTernal?

-> :SOURCE:RJC:TEMPERATURE:

EXTERNAL 0.0

解説 基準接点の温度が測定範囲外の場合、9.9E+37 または -9.9E+37 が返されます。

:SOURce:RJC:TEMPerature:INTernal?機能 本機器内部の基準接点 ( 本機器の低電圧 - 電流出

力端子 ) の温度を問い合わせます。構文 :SOURCE:RJC:TEMPerature:INTernal?

例 :SOURCE:RJC:TEMPERATURE:INTernal?

-> :SOURCE:RJC:TEMPERATURE:

INTERNAL 0.0

解説 基準接点の温度が測定範囲外の場合、9.9E+37 または -9.9E+37 返されます。

:SOURce:RJC?機能 基準接点補償に関するすべての設定を問い合わ

せます。構文 :SOURce:RJC?

:SOURce:RJC:MODE機能 基準接点補償モードを設定 / 問い合わせします。構文 :SOURce:RJC:MODE AUTO|INTernal|

MANual

AUTO:自動 INTernal:内部 MANual:手入力例 :SOURCE:RJC:MODE INTERNAL

:SOURCE:RJC:MODE?

-> :SOURCE:RJC:MODE INTERNAL

解説 設定したモードで、発生する熱起電力を補正 ( 基準接点補償 ) します。

・ AUTO 外部の RJ センサーが検知されると外部の RJ セ

ンサーの測定温度で、外部の RJ センサーが検知されないと本機器の低電圧 - 電流出力端子( 内部 ) の温度で補正します。

・ INTernal 本機器の低電圧 - 電流出力端子 ( 内部 ) の温度

で補正します。 ・ MANual 手入力した温度で補正します。本機器のパ

ネル操作 (6.6 節、4 章参照 ) で設定できます。:SOURce:RJC:TEMPerature:MANual コマンドでも設定できます。補正しない場合は、0を設定します。

:SOURce:RJC:STATe?機能 基準接点補償の動作状態を問い合わせます。構文 :SOURce:RJC:STATe?

-> EXTernal|INTernal|MANual|OFF

EXTernal:外部 INTernal:内部 MANual:手入力 OFF: 手入力が選択されていて基準接点の温度が

0に設定されているとき。例 :SOURCE:RJC:STATE?

-> :SOURCE:RJC:STATE EXTERNAL

解説 基準接点補償 (RJC) モードを AUTO に設定していて、外部の RJ センサーが検知されているとEXTernal が返されます。外部の RJ センサーが検知されていないと INTernal が返されます。

RJC モードを INTernal に設定していると INTernalが返されます。

RJC モードを MANual に設定していて、手入力した基準接点の温度が 0以外に設定されているとMANual が返されます。0が設定されているとOFF が返されます。

13.6 SOURce グループ

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13-12 IM 2560A-01JA13-12

:SOURce:RJC:TEMPerature:MANual機能 基準接点補償モードが手入力の場合の温度を設

定 / 問い合わせします。構文 :SOURCE:RJC:TEMPerature:

MANual < 温度 >

:SOURCE:RJC:TEMPerature:MANual?

例 :SOURCE:RJC:TEMPERATURE:MANUAl 0.0

:SOURCE:RJC:TEMPERATURE:MANUAl?

-> :SOURCE:RJC:TEMPERATURE:MANUAL 0.0

:SOURce:RJC:RESister?機能 外部の基準接点に使用する RJ センサーの 0の

ときの抵抗値を問い合わせます。構文 :SOURCE:RJC:RESister?

例 :SOURCE:RJC:RESISTER?

-> :SOURCE:RJC:RESISTER 100.00

:SOURce:RTD?機能 測温抵抗体のユーザー定義に関するすべての設

定を問い合わせます。構文 :SOURce:RTD?

:SOURce:RTD:DEFine機能 測温抵抗体のユーザー定義を設定します。構文 :SOURce:RTD:DEFine < 文字列 >

< 文字列 >:温度区間と抵抗の関係の定義を記述。 文字列の書式の詳細については付録 6 をご覧く

ださい。例 :SOURCE:RTD:

DEFINE "-100.0,0.0,100.0,1.0"

解説 ・ 1 つの温度区間のユーザー定義を設定できます。複数の温度区間を設定する場合は、このコマンドを繰り返し実行します。

・ 必要な温度区間のユーザー定義を設定したあと、ユーザー定義した測温抵抗体の抵抗を発生するには、下表のコマンドを実行します。:SOURCE:RTD:WRITE

設定したユーザー定義を本機器の内部メモリーに書き込みます。設定したユーザー定義が有効になります。

:SOURCE:FUNCTION RTD発生ファンクションを RTD に設定します。

:SOURCE:TYPE USERタイプを USER に設定します。

:OUTPUT:STATE ON最後に出力を ON にすると、ユーザー定義した測温抵抗体の抵抗を発生します。

:SOURce:RTD:DELete機能 測温抵抗体のユーザー定義を削除します。構文 :SOURce:RTD:DELete

例 :SOURCE:RTD:DELETE

解説 このコマンドは、:SOURce:RTD:DEFine コマンドで設定したユーザー定義をすべて削除します。ユーザー定義を新規に設定するには、設定したユーザー定義をこのコマンドで削除してください。

:SOURce:RTD:SETTing?機能 測温抵抗体のユーザー定義されているすべての温

度区間の設定を問い合わせます。構文 :SOURce:RTD:SETTing?

例 :SOURCE:RTD:SETTING?

-> "...;100.0,200.0,100.00,-1.0E+3;

..."

解説 設定したユーザー定義のすべての温度区間の設定を ";"( セミコロン ) で区切った 1 つの文字列で返します。文字列の書式の詳細については付録 6 をご覧ください。

:SOURce:RTD:TYPE機能 測温抵抗体のユーザー定義を区別するためのタイ

プ文字を設定 / 問い合わせします。構文 :SOURce:RTD:TYPE < 文字列 >

:SOURce:RTD:TYPE?

< 文字列 >:文字なし、または ASCII コード 20~ 7E(16 進 ) の 1 文字。ASCII コード 20 ~ 7E に対応する文字については、付録 9 をご覧ください。

例 :SOURCE:RTD:TYPE "p"

:SOURCE:RTD:TYPE?

-> :SOURCE:RTD:TYPE "p"

解説 “文字なし” にした場合、「°」と「C」の 2 文字を本機器フロントパネルのドットマトリックスLED に表示します。

1 文字を設定した場合、「」をドットマトリックス LED の 1 文字目に、設定した 1 文字をドットマトリックス LED の 2 文字目に表示します。

:SOURce:RTD:WRITe機能 測温抵抗体のユーザー定義を書き込みます。構文 :SOURce:RTD:WRITe

例 :SOURCE:RTD:WRITE

解説 :SOURce:RTD:DEFine コマンドで設定したユーザー定義を本機器の内部メモリーに書き込みます。

13.6 SOURce グループ

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13-13IM 2560A-01JA 13-13

コマンド

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:SOURce:SCALe機能 主設定値 (MAX) と主設定値 (MIN) のどちらを設

定するのかを選択 / 問い合わせします。構文 :SOURce:SCALe MAXimum|MINimum

:SOURce:SCALe?

MAXimum:主設定値 (MAX) MINimum:主設定値 (MIN)例 :SOURCE:SCALE MAXIMUM

:SOURCE:SCALE? -> MAXIMUM

:SOURce:SLEVel[:AUTO]機能 主設定値 (MAX) と主設定値 (MIN) のどちらか選

択されている主設定値を極性付きで設定 / 問い合わせします。

構文 :SOURce:SLEVel[:AUTO] < 電圧 >|

< 電流 >|< 温度 >|< 抵抗 >|MINimum|

MAXimum

:SOURce:SLEVel[:AUTO]?

< 電圧 >:電圧値 < 電流 >:電流値 < 温度 >:温度 < 抵抗 >:抵抗値 MINimum:設定範囲の最小値 MAXimum:設定範囲の最大値例 :SOURCE:SLEVEL:AUTO -10V

:SOURCE:SLEVEL:AUTO -> -10.0000E+00

MINimum:設定範囲の最小値 MAXimum:設定範囲の最大値解説 1. - 符号を付けて設定すると極性が - に設定され、

+ 符号または符号なしで設定すると極性を +に設定します。

2. 符号無しで設定するには、 :SOURce:LEVel[:AUTO] コマンドを使用してください。

3. その他の注意事項については、 :SOURce:LEVel[:AUTO] コマンドの解説にある項目 3 ~項目 6 をご覧ください。

:SOURce:SLEVel:MAXimum機能 主設定値 (MAX) を極性付きで設定 / 問い合わせ

します。構文 :SOURCe:SLEVel:MAXimum < 電圧 >|

< 電流 >|< 温度 >|< 抵抗 >|MINimum|

MAXimum

:SOURCe:SLEVel:MAXimum?

< 電圧 >:電圧値 < 電流 >:電流値 < 温度 >:温度 < 抵抗 >:抵抗値 MINimum:設定範囲の最小値 MAXimum:設定範囲の最大値例 :SOURCE:SLEVEL:MAXimum -10V

:SOURCE:SLEVEL:MAXimum?

-> -10.0000E+00

解説 1. - 符号を付けて設定すると極性が - に設定され、+ 符号または符号なしで設定すると極性を +に設定します。

2. 符号無しで設定するには、 :SOURce:LEVel:MAXimum コマンドを使用してください。

3. その他の注意事項については、 :SOURce:LEVel[:AUTO] コマンドの解説にある項目 3 ~項目 6 をご覧ください。

:SOURce:SLEVel:MINimum機能 主設定値 (MIN) を極性付きで設定 / 問い合わせし

ます。構文 :SOURCe:SLEVel:MINimum < 電圧 >|

< 電流 >|< 温度 >|< 抵抗 >|MINimum|

MAXimum

:SOURCe:SLEVel:MINimum?

< 電圧 >:電圧値 < 電流 >:電流値 < 温度 >:温度 < 抵抗 >:抵抗値 MINimum:設定範囲の最小値 MAXimum:設定範囲の最大値例 :SOURCE:SLEVEL:MINimum 0V

:SOURCE:SLEVEL:MINimum? -> 0.0E+00

解説 1. - 符号を付けて設定すると極性が - に設定され、+ 符号または符号なしで設定すると極性を +に設定します。

2. 符号無しで設定するには、 :SOURce:LEVel:MINimum コマンドを使用してください。

3. その他の注意事項については、 :SOURce:LEVel[:AUTO] コマンドの解説にある項目 3 ~項目 6 をご覧ください。

13.6 SOURce グループ

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13-14 IM 2560A-01JA13-14

:SOURce:TCouple?機能 熱電対のユーザー定義に関するすべての設定を

問い合わせます。構文 :SOURce:TCouple?

:SOURce:TCouple:DEFine機能 熱電対のユーザー定義を設定します。構文 :SOURce:TCouple:DEFine < 文字列 >

< 文字列 >:温度区間と熱起電力の関係の定義を記述。

文字列の書式の詳細については付録 6 をご覧ください。

例 :SOURCE:TCOUPLE:

DEFINE "-100.0,0.0,-100.0,1.0"

解説 ・ 1 つの温度区間のユーザー定義を設定できます。複数の温度区間を設定する場合は、このコマンドを繰り返し実行します。

・ 必要な温度区間のユーザー定義を設定したあと、ユーザー定義した熱電対の熱起電力を発生するには、下表のコマンドを実行します。:SOURCE:TCOUPLE:WRITE

設定したユーザー定義を本機器の内部メモリーに書き込みます。設定したユーザー定義が有効になります。

:SOURCE:FUNCTION TCOUPLE発生ファンクションを TCouple に設定します。

:SOURCE:TYPE USERタイプを USER に設定します。

:OUTPUT:STATE ON最後に出力を ON にすると、ユーザー定義した熱電対の熱起電力を発生します。

:SOURce:TCouple:DELete機能 熱電対のユーザー定義を削除します。構文 :SOURce:TCouple:DELete

例 :SOURCE:TCOUPLE:DELETE

解説 このコマンドは、:SOURce:TCouple:DEFine コマンドで設定したユーザー定義をすべて削除します。ユーザー定義を新規に設定するには、設定したユーザー定義をこのコマンドで削除してください。

:SOURce:TCouple:SETTing?機能 熱電対のユーザー定義されているすべての温度

区間の設定を問い合わせます。構文 :SOURce:TCouple:SETTing?

例 :SOURCE:TCOUPLE:SETTING?

-> "...;100.0,200.0,1.0E+5,-1.0E+3;

..."

解説 設定したユーザー定義のすべての温度区間の設定を ";"( セミコロン ) で区切った 1 つの文字列で返します。文字列の書式の詳細については付録 6をご覧ください。

:SOURce:TCouple:TYPE機能 熱電対のユーザー定義を区別するためのタイプ

文字を設定 / 問い合わせします。構文 :SOURce:TCouple:TYPE < 文字列 >

:SOURce:TCouple:TYPE?

< 文字列 >:文字なし、または ASCII コード 20~ 7E(16 進 ) の 1 文字。ASCII コード 20 ~ 7E に対応する文字については、付録 9 をご覧ください。

例 :SOURCE:TCOUPLE:TYPE "k"

:SOURCE:TCOUPLE:TYPE?

-> :SOURCE:TCOUPLE:TYPE "k"

解説 “文字なし” にした場合、「°」と「C」の 2 文字を本機器フロントパネルのドットマトリックスLED に表示します。

1 文字を設定した場合、「」をドットマトリックス LED の 1 文字目に、設定した 1 文字をドットマトリックス LED の 2 文字目に表示します。

:SOURce:TCouple:WRITe機能 熱電対のユーザー定義を書き込みます。構文 :SOURce:TCouple:WRITe

例 :SOURCE:TCOUPLE:WRITE

解説 :SOURce:TCouple:DEFine コマンドで設定したユーザー定義を本機器の内部メモリーに書き込みます。

:SOURce:TYPE機能 熱電対または測温抵抗体のタイプを設定 / 問い合

わせします。構文 :SOURce:TYPE R|S|B|J|T|E|K|N|C|A|

PT100|USER

例 :SOURCE:TYPE B

:SOURCE:TYPE? -> :SOURCE:TYPE B

解説 タイプの設定前に :SOURce:FUNCtion コマンドで発生ファンクションを TCouple または RTD にしてください。発生ファンクションが VOLTage、CURRent、RESistance、RJTemp の場合、タイプを設定すると「221: Setting conflict.」のエラーになります。問い合わせには「NONE 」を返します。

13.6 SOURce グループ

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13-15IM 2560A-01JA 13-15

コマンド

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5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

13.7 STATus グループSTATus グループは、通信のステータス機能に関する設定と問い合わせをするグループです。このグループに相当するフロントパネルのダイヤル / スイッチはありません。ステータスレポートについては、14 章をご覧ください。

:STATus?機能 通信のステータス機能に関連する設定をすべて

問い合わせます。構文 :STATus?

:STATus:CONDition?機能 状態レジスタの内容を問い合わせます。構文 :STATus:CONDition?

例 :STATUS:CONDITION?

-> :STATUS:CONDITION 16

解説 状態レジスタについては、「 第 14 章 ステータスレポート 」 をご覧ください。

:STATus:EESE機能 拡張イベントイネーブルレジスタを設定 / 問い合

わせします。構文 :STATus:EESE <Register>

:STATus:EESE?

<Register>=0 ~ 65535例 :STATUS:EESE #7659

:STATUS:EESE? -> :STATUS:EESE #7659

解説 拡張イベントイネーブルレジスタについては、「第 14 章 ステータスレポート 」 をご覧ください。

:STATus:EESR?機能 拡張イベントレジスタの内容の問い合わせ、レジ

スタをクリアします。構文 :STATus:EESR?

例 :STATUS:EESR? -> :STATUS:EESR 1

解説 拡張イベントレジスタについては、「 第 14 章 ステータスレポート 」 をご覧ください。

:STATus:ERRor?機能 発生したエラーのコードとメッセージの内容 ( エ

ラーキューの先頭 ) を問い合わせます。構文 :STATus:ERRor?

例 :STATUS:ERROR?

-> 113,"Undefined header"

:STATus:FILTer<x>機能 遷移フィルタを設定 / 問い合わせします。構文 :STATus:FILTer<x> BOTH|FALL|NEVer|

RISE

:STATus:FILTer<x>?

<x>=1 ~ 16例 :STATUS:FILTER2 RISE

:STATUS:FILTER2?

-> :STATUS:FILTER1 RISE

解説 ・ 状態レジスタの各ビットがどのように変化したときにイベントをセットするかを決めます。たとえば RISE なら、遷移フィルタが 0 から 1 になったときにイベントをセットします。

・ 遷移フィルタについては、「 第 14 章 ステータスレポート 」 をご覧ください。

:STATus:QENable機能 エラー以外のメッセージをエラーキューに格納

する (ON) かしない (OFF) かを設定 / 問い合わせします。

構文 :STATus:QENable <Boolean>

:STATus:QENable?

例 :STATUS:QENABLE ON

:STATUS:QENABLE?

-> :STATUS:QENABLE 1

:STATus:QMESsage機能 「STATus:ERRor?」 の応答にメッセージ内容を付け

る (ON) か付けない (OFF) かを設定 / 問い合わせします。

構文 :STATus:QMESsage <Boolean>

:STATus:QMESsage?

例 :STATUS:QMESSAGE OFF

:STATUS:QMESSAGE?

-> :STATUS:QMESSAGE 0

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13-16 IM 2560A-01JA13-16

13.8 SWEep グループSWEep グループは、スイープの設定に関するグループです。フロントパネルの SWEEP スイッチに相当します。

:SWEep?機能 スイープに関するすべての設定を問い合わせま

す。構文 :SWEep?

:SWEep:DIRection機能 スイープ方向 (UP/DOWN) を指定してスイープを

実行または停止します。スイープ状態を問い合わせます。

構文 :SWEep:DIRection HOLD|UP|DOWN

:SWEep:DIRection?

HOLD:スイープを停止します。 UP:UP スイープを実行します。 DOWN:DOWN スイープを実行します。例 :SWEEP:DIRECTION UP

:SWEEP:DIRECTION? -> UP

:SWEep:TIMe機能 スイープ時間を設定 / 問い合わせします。構文 :SWEep:TIMe < 時間 >

:SWEep:TIMe?

< 時間 >:8S、16S、32S、64S例 :SWEEP:TIME 16S

:SWEEP:TIME? -> 16

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13-17IM 2560A-01JA 13-17

コマンド

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

13.9 SYSTem グループSYSTem グループは、GP-IB、イーサネット、USB などの通信インタフェースに関する設定と問合わせをするグループです。SETUP メニューの操作に相当します。

:SYSTem?機能 システムに関連する設定をすべて問い合わせま

す。構文 :SYSTem?

:SYSTem:BEEP機能 ビープ音の ON/OFF を設定 / 問い合わせします。構文 :SYSTem:BEEP <Boolean>

:SYSTem:BEEP?

ON|1:鳴らす OFF|0:鳴らさない例 :SYSTEM:BEEP ON

:SYSTEM:BEEP? -> :SYSTEM:BEEP 1

:SYSTem:COMMunicate?機能 通信に関連する設定のすべてを問い合わせます。構文 :SYSTem:COMMunicate?

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet?機能 イーサネット通信に関連する設定のすべてを問

い合わせます。構文 :SYSTem:COMMunicate:ETHernet?

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:DHCP機能 イーサネットの DHCP の ON/OFF を設定 / 問い

合わせします。構文 :SYSTem:COMMunicate:ETHernet:

DHCP <Boolean>

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:DHCP?

ON|1:DHCP を有効にする OFF|0:DHCP を無効にする例 :SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:DHCP ON

:SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:DHCP?

-> :SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:

DHCP 1

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:GATEway機能 イーサネットのデフォルトゲートウェイを設定 /

問い合わせします。構文 :SYSTem:COMMunicate:ETHernet:

GATEway < 文字列 >

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:

GATEway?

< 文字列 >="x.x.x.x":x=0 ~ 255例 :SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:

GATEWAY "192.168.0.1"

:SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:

GATEWAY?

-> :SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:

GATEWAY "192.168.0.1"

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:IP機能 イーサネットの IP アドレスを設定 / 問い合わせ

します。構文 :SYSTem:COMMunicate:ETHernet:

IP < 文字列 >

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:IP?

< 文字列 > ="x.x.x.x":x=0 ~ 255例 :SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:

IP "192.168.0.1"

:SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:IP?

-> :SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:

IP "192.168.0.1"

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:MACaddress機能 イーサネットの MAC アドレスを問い合わせます。構文 :SYSTem:COMMunicate:ETHernet:

MACaddress?

< 文字列 > ="xx:xx:xx:xx:xx:xx" xx は 0 ~ FF の範囲

例 :SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:

MACADDRESS "00:00:64:01:01:01"

:SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:

MACADDRESS?

-> :SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:

MACADDRESS "00:00:64:01:01:01"

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:MASK機能 イーサネットのサブネットマスクを設定 / 問い合

わせします。構文 :SYSTem:COMMunicate:ETHernet:

MASK < 文字列 >

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:MASK?

< 文字列 > ="x.x.x.x":x=0 ~ 255例 :SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:

MASK "255.255.255.0"

:SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:MASK?

-> :SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:

MASK "255.255.255.0"

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13-18 IM 2560A-01JA13-18

:SYSTem:COMMunicate:GPIB?機能 GP-IB 通信に関連する設定のすべてを問い合わせ

ます。構文 :SYSTem:COMMunicate:GPIB?

:SYSTem:COMMunicate:GPIB:ADDRess機能 GP-IB アドレスを設定 / 問い合わせします。構文 :SYSTem:COMMunicate:GPIB:

ADDRess <NRf>

:SYSTem:COMMunicate:GPIB:ADDRess?

<NRf>=0 ~ 30例 :SYSTEM:COMMUNICATE:GPIB:ADDRESS 1

:SYSTEM:COMMUNICATE:GPIB:ADDRESS?

-> :SYSTEM:COMMUNICATE:GPIB:ADDRESS 1

:SYSTem:COMMunicate:GPIB:TYPE機能 GP-IB コマンドの種類を設定 / 問い合わせします。構文 :SYSTem:COMMunicate:GPIB:

TYPE NORMal|COMPatible

:SYSTem:COMMunicate:GPIB:TYPE?

NORMal:IEEE488.2-1992 準拠の標準コマンド COMPatible:Model2560 の互換コマンド例 :SYSTEM:COMMUNICATE:GPIB:

TYPE COMPATIBLE

:SYSTEM:COMMUNICATE:GPIB:TYPE?

-> :SYSTEM:COMMUNICATE:GPIB:

TYPE COMPATIBLE

:SYSTem:COMMunicate:USB:FUNCtion機能 USB 機能 (USB-TMC/ ストレージ ) を設定 / 問い

合わせします。構文 :SYSTem:COMMunicate:USB:

FUNCtion TMC|STORage

:SYSTem:COMMunicate:USB:FUNCtion?

TMC:USB-TMC によるコマンド制御機能 STORage:ストレージ機能例 :SYSTEM:COMMUNICATE:USB:

FUNCTION STORAGE

:SYSTEM:COMMUNICATE:USB:FUNCTION?

-> :SYSTEM:COMMUNICATE:USB:

FUNCTION STORAGE

:SYSTem:REBoot機能 時間を指定して本機器を再起動します。構文 :SYSTem:REBoot < 時間 >

< 時間 >=0(S) ~ 60(S)例 :SYSTEM:REBOOT 3

:SYSTem:RESolution機能 分解能モードを設定 / 問い合わせします。構文 :SYSTem:RESolution NORMal|HIGH

:SYSTem:RESolution?

NORMal:通常分解能 (5.5 桁 ) モード HIGH:高分解能 (6.5 桁 ) モード例 :SYSTEM:RESOLUTION HIGH

:SYSTEM:RESOLUTION?

-> :SYSTEM:RESOLUTION HIGH

:SYSTem:RJC:RESister機能 外部の基準接点に使用するセンサーの 0のとき

の抵抗値を設定 / 問い合わせます。構文 :SYSTem:RJC:RESister < 抵抗 >

:SYSTem:RJC:RESister?

例 :SYSTEM:RJC:RESISTER 100.00

:SYSTEM:RJC:RESISTER?

-> :SYSTEM:RJC:RESISTER 100.00

:SYSTem:TEMPerature:MONitor機能 温度発生時の出力値表示モードを設定 / 問い合わ

せします。構文 :SYSTem:TEMPerature:

MONitor DEGree|VOHM

:SYSTem:TEMPerature:MONitor?

DEGRee:温度表示モード VOHM:電圧または抵抗表示モード例 :SYSTEM:TEMPERATURE:MONITOR DEGREE

:SYSTEM:TEMPERATURE:MONITOR?

-> :SYSTEM:TEMPERATURE:MONITOR DEGREE

解説 :SOURce:FUNCtion コマンドで、発生ファンクションを TCouple または RTD にしているとき、この :SYSTem:TEMPerature:MONitor コマンドでVOHM を設定すると、出力値表示は、それぞれ次の表示になります。

TCouple:電圧表示 (mV) RTD:抵抗表示 (Ω)

13.9 SYSTem: グループ

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13-19IM 2560A-01JA 13-19

コマンド

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

13.10共通コマンドグループ共通コマンドグループは、IEEE 488.2-1992 で規定されている、機器固有の機能に依存しないコマンドのグループです。このグループに相当するフロントパネルのダイヤル / スイッチはありません。

*CLS機能 標準イベントレジスタ、拡張イベントレジスタ、

エラーキューをクリアします。構文 *CLS

例 *CLS

解説 ・ *CLS コマンドがプログラムメッセージターミネータのすぐ後ろにあるときは、出力キューもクリアされます。

・ 各レジスタ、キューについては、「 第 14 章 ステータスレポート 」 をご覧ください。

*ESE機能 標準イベントイネーブルレジスタの値を設定 / 問

い合わせします。構文 *ESE <NRf>

*ESE?

<NRf>=0 ~ 255例 *ESE 251

*ESE? -> 251

解説 ・ 各ビットの 10 進数の和で設定します。 ・ たとえば、「*ESE 251」 とすると、標準イベン

トイネーブルレジスタを 「11111011」 に設定します。

つまり、標準イベントレジスタのビット 2 を無効にし、「 問い合わせエラー 」 が起こってもステータスバイトレジスタのビット 5(ESB) を「1」 にしません。

・ 初期値は 「*ESE 0」( 全ビット無効 ) です。 ・ *ESE? で問い合わせても、標準イベントイネー

ブルレジスタの内容はクリアされません。 ・ 標準イベントイネーブルレジスタについては、

14.1 節をご覧ください。

*ESR?機能 標準イベントレジスタの値を問い合わせ、同時に

クリアします。構文 *ESR?

例 *ESR? -> 32

解説 ・ 各ビットの 10 進数の和が返されます。 ・ SRQ が発生しているときに、どんな種類のイ

ベントが起こったかを調べることができます。 ・ たとえば、「32」 が返されると、標準イベント

レジスタが 「00100000」 に設定されていることを示します。

つまり、「 コマンド文法エラー 」 が起こったために SRQ が発生したことがわかります。

・ *ESR? で問い合わせると、標準イベントレジスタの内容がクリアされます。

・ 標準イベントレジスタについては、14.3 節をご覧ください。

*IDN?機能 機種を問い合わせます。構文 *IDN?

例 *IDN?

-> YOKOGAWA,2560A,123456789,1.01

解説 ・ < 製造者 >,< 機種 >,< シリアル No.>,< ファームウェアのバージョン > の形式で返されます。

・ < 機種 > は 「 形名 」 を返します。 形名については、「 梱包内容の確認 」 をご覧く

ださい。

*OPC機能 指定したオーバーラップコマンドが終了したと

きに、標準イベントレジスタのビット 0(OPC ビット ) を 1 に設定します。

構文 *OPC

例 *OPC

解説 本機器ではオーバーラップコマンドがないため、常に OPC ビットを 「1」 にセットします。

*OPC?機能 指定したオーバーラップコマンドが終了してい

れば、ASCII コードの 「1」 を返します。構文 *OPC?

例 *OPC? -> 1

解説 本機器ではオーバーラップコマンドがないため、常に 「1」 を返します。

*OPT?機能 装備しているオプションを問い合わせます。構文 *OPT?

例 *OPT? -> NONE

解説 オプションの有無が返されます。本機器にはオプションがないので常に「NONE」を返します。「*OPT?」 はプログラムメッセージの最後の問い合わせ ( クエリー ) でなければなりません。うしろにほかのクエリーがあるときは、エラーになります。

*RST機能 設定を初期化します。構文 *RST

例 *RST

解説 通信に関する設定やその他一部の設定は初期化されません。初期化される項目については付録 7をご覧ください。

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13-20 IM 2560A-01JA13-20

*TST?機能 セルフテストを実行し、結果を問い合わせます。構文 *TST?

例 *TST? -> 0

解説 ・ セルフテストについては、15.7 節をご覧ください。

・ セルフテスト結果が正常なときは 「0」、異常があるときは、「1」 を返します。

・ テストが終了するまで約 1 秒かかります。本機器からの応答を受信するときには、タイムアウト時間を長めに設定してください。

*WAI機能 指定したオーバーラップコマンドが終了するま

で、*WAI に続く命令を待ちます。構文 *WAI

例 *WAI

解説 本機器ではオーバーラップコマンドがないため、このコマンドを送っても無視されます。

*SRE機能 サービスリクエストイネーブルレジスタの値を

設定 / 問い合わせします。構文 *SRE <NRf>

*SRE?

<NRf>=0 ~ 255例 *SRE 239

*SRE? -> 175( ビット 6(MSS) の設定が無視されるため )

解説 ・ 各ビットの 10 進数の和で設定します。 ・ たとえば、「*SRE 239」 とすると、サービスリ

クエストイネーブルレジスタを 「11101111」 に設定します。

つまり、サービスリクエストイネーブルレジスタのビット 4 を無効にし、「 出力キューが空でない 」 ときでもステータスバイトレジスタのビット 4(MAV) を 「1」 にしません。

・ ただし、ステータスバイトレジスタのビット6(MSS) は MSS ビット自身なので、無視されます。

・ 初期値は 「*SRE 0」( 全ビット無効 ) です。 ・ *SRE? で問い合わせても、サービスリクエスト

イネーブルレジスタの内容はクリアされません。

・ サービスリクエストイネーブルレジスタについては、14.1 節をご覧ください。

*STB?機能 ステータスバイトレジスタの値を問い合わせま

す。構文 *STB?

例 *STB? -> 4

解説 ・ 各ビットの和が 10 進数で返されます。 ・ シリアルポールを実行せずにレジスタを読む

ので、ビット 6 は RQS ではなく MSS ビットになります。

・ たとえば、[4」 が返されると、ステータスバイトレジスタが 「00000100」 に設定されていることを示します。

つまり、「 エラーキューが空でない 」( エラーが発生した ) ことがわかります。

・ *STB? で問い合わせても、ステータスバイトレジスタの内容はクリアされません。

・ ステータスバイトレジスタについては、14.2節をご覧ください。

13.10 共通コマンドグループ

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ステータスレポート

14-1IM 2560A-01JA

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

第 14章 ステータスレポート

14.1 ステータスレポートについて

ステータスレポートシリアルポールで読まれるステータスレポートは下図のとおりです。これは、IEEE 488.2-1992 で規定されたものを拡張したものです。

15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

状態レジスタ

遷移フィルタ

拡張イベントレジスタ&

15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 拡張イベントイネーブルレジスタ

&&

&&

&&

&&

&&

&&

&&

&

7 6 5 4 3 2 1 0 標準イベントレジスタ&

&&

&&

&&

&7 6 5 4 3 2 1 0 標準イベントイネーブル

レジスタ

OR

OR

7 6 ESB MAV EES EAV 1 0 ステータスバイトMSS

RQS

出力キュー

エラーキュー

サービスリクエスト発生

&&

&&

&&

&7 6 5 4 3 2 1 0 サービスリクエストイネーブル

レジスタ

OR

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14-2 IM 2560A-01JA

14.1 ステータスレポートについて

各レジスタ・キューの概要名称 機能 書き込み 読み出しステータスバイト - − シリアルポール

(RQS)、*STB?(MSS)

サービスリクエストイネーブルレジスタ

ステータスバイトのマスク *SRE *SRE?

標準イベントレジスタ 機器の状態の変化 − *ESR?

標準イベントイネーブルレジスタ

標準イベントレジスタのマスク *ESE *ESE?

拡張イベントレジスタ 機器の状態の変化 − STATus:EESR?

拡張イベントイネーブルレジスタ

拡張イベントレジスタのマスク STATus:EESE STATus:EESE?

状態レジスタ 現在の機器の状態 − STATus:CONDition?

遷移フィルタ 拡張イベントレジスタの変化の条件 STATus:FILTer<x> STATus:FILTer<x>?

出力キュー 問い合わせに対する応答メッセージを格納

各問い合わせコマンド

エラーキュー エラー No. とメッセージを格納 − STATus:ERRor?

ステータスバイトに影響を与えるレジスタとキューステータスバイトの各ビットに影響を与えるレジスタを整理すると、次のようになります。レジスタ 影響を与えるステータスバイトのビット標準イベントレジスタ ビット 5(ESB) を 1/0 にセット出力キュー ビット 4(MAV) を 1/0 にセット拡張イベントレジスタ ビット 3(EES) を 1/0 にセットエラーキュー ビット 2(EAV) を 1/0 にセット

各イネーブルレジスタ各ビットをマスクして、そのビットが 1 であってもステータスバイトの要因にしないようにできるレジスタを整理すると、次のようになります。マスクされるレジスタ マスクするレジスタステータスバイト サービスリクエストイネーブルレジスタ標準イベントレジスタ 標準イベントイネーブルレジスタ拡張イベントレジスタ 拡張イベントイネーブルレジスタ

各レジスタの書き込み / 読み出したとえば、標準イベントイネーブルレジスタの各ビットを 1 または 0 にするには、*ESE コマンドを使います。また、標準イベントイネーブルレジスタの各ビットが 1 であるか 0 であるかを確認するには、*ESE? コマンドを使います。これらの各コマンドについては、13 章で詳しく説明しています。

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ステータスレポート

14-3IM 2560A-01JA

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

14.2 ステータスバイト

ステータスバイトの動作ステータスバイトのビット 6 が 1 になると、サービスリクエストを発生します。ビット 6 以外のどれかのビットが 1 になると、ビット 6 が 1 になります ( サービスリクエストイネーブルレジスタの対応するビットも 1 のとき )。たとえば、何かのイベントが起こって、標準イベントレジスタとそのイネーブルレジスタの各ビットの論理和が 1 になったときは、ビット 5(ESB) が1 にセットされます。このとき、サービスリクエストイネーブルレジスタのビット 5 が 1 であれば、ビット6(MSS) が 1 にセットされ、コントローラにサービスを要求します。また、ステータスバイトの内容を読むことにより、どんな種類のイベントが起こったのかを確認することができます。

ステータスバイトの読み出しステータスバイトの内容を読み出すには、次の 2 つの方法があります。• *STB? による問い合わせ *STB? で問い合わせると、ビット 6 は MSS になり

ます。したがって、MSS を読み出すことになります。読み出したあとは、ステータスバイトのどのビットもクリアしません。

• シリアルポール シリアルポールを実行すると、ビット 6 は RQS にな

ります。したがって、RQS を読み出すことになります。読み出したあと、RQS だけをクリアします。シリアルポールでは MSS を読み出すことはできません。

ステータスバイトのクリアステータスバイトの全ビットを強制的にクリアする方法はありません。各動作に対してクリアされるビットを以下に示します。• *STB? で問い合わせたとき どのビットもクリアされません。• シリアルポールを実行したとき RQS ビットだけがクリアされます。• *CLS コマンドを受信したとき *CLS コマンドを受信すると、ステータスバイト自

体はクリアされませんが、各ビットに影響する標準イベントレジスタなどの内容がクリアされます。その結果、それに対応したステータスバイトのビットがクリアされます。ただし、出力キューは *CLS コマンドではクリアできないので、ステータスバイトのビット 4(MAV) は影響を受けません。ただし、*CLS コマンドをプログラムメッセージターミネータのすぐあとに受信したときは、出力キューもクリアされます。

ステータスバイト

7 6 ESB MAV EES EAV 1 0RQS

MSS

• ビット 0、1、7 未使用 ( 常に 0)• ビット 2 EAV(ErrorAvailable) エラーキューが空でないときに 1 にセットされま

す。つまり、エラーが発生すると 1 になります。14.5 節を参照してください。

• ビット 3 EES(ExtendEventSummaryBit) 拡張イベントレジスタと、拡張イベントイネーブル

レジスタの論理積が 0 でないときに、1 にセットされます。つまり、機器の内部であるイベントが起こったときに 1 になります。14.4 節を参照してください。

• ビット 4 MAV(MessageAvailable) 出力キューが空でないときに 1 にセットされます。

つまり、問い合わせを行って出力するべきデータがあるときに 1 になります。14.5 節を参照してください。

• ビット 5 ESB(EventSummaryBit) 標準イベントレジスタと、標準イベントイネーブル

レジスタの論理積が 0 でないときに、1 にセットされます。つまり、機器の内部であるイベントが起こったときに 1 になります。14.3 節を参照してください。

• ビット 6 RQS(RequestService)/MSS(MasterStatusSummary)

ビット 6 以外のステータスバイトと、サービスリクエストイネーブルレジスタの論理積が 0 でないときに、1 にセットされます。つまり、機器がコントローラにサービス要求をしているときに 1 になります。

RQS は、MSS が 0 から 1 になったときに 1 にセットされ、シリアルポールされたときか、MSS が 0 になったときにクリアされます。

各ビットのマスクステータスバイトのあるビットをマスクして SRQ の要因にしたくないときには、サービスリクエストイネーブルレジスタの対応するビットを 0 にします。たとえば、ビット 2(EAV) をマスクして、エラーが発生してもサービスを要求しないようにするには、サービスリクエストイネーブルレジスタのビット 2 を 0 にします。これは *SRE コマンドで行います。また、サービスリクエストイネーブルレジスタの各ビットが 1 であるか 0 であるかは、*SRE? で問い合わせられます。*SRE コマンドについては、13 章をお読みください。

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14-4 IM 2560A-01JA

14.3 標準イベントレジスタ

標準イベントレジスタの動作標準イベントレジスタは、機器の内部に起こった 8 種類のイベントに対するレジスタです。どれかのビットが 1 になると、ステータスバイトのビット 5(ESB) を 1にセットします ( 標準イベントイネーブルレジスタの対応するビットも 1 のとき )。例1. 問い合わせエラー発生。2. ビット 2(QYE) が 1 にセットされる。3. 標準イベントイネーブルレジスタのビット 2 が 1 な

らば、ステータスバイトのビット 5(ESB) が 1 にセットされる。

また、標準イベントレジスタの内容を読むことにより、機器の内部に起こったイベントの種類を確認することができます。

標準イベントレジスタの読み出し標準イベントレジスタの内容は、*ESR? で読み出すことができます。読み出されたあとは、レジスタはクリアされます。

標準イベントレジスタのクリア標準イベントレジスタがクリアされるのは、次の 3 つの場合です。

・ *ESR? で標準イベントレジスタの内容が読み出されたとき

・ *CLS コマンドを受信したとき・ 電源再投入時

標準イベントレジスタ

URQ6

PON7 5 4 3 2 1 0

CME EXE DDE QYE RQC OPC

• ビット 7 PON(PowerON) 電源オン 本機器の電源がオンになったときに、1 になります。• ビット 6URQ(UserRequest)ユーザーリクエスト 未使用 ( 常に 0)• ビット5CME(CommandError)コマンド文法エラー コマンドの文法に誤りがあるときに、1 になります。

例 コマンド名のつづりの誤り、選択肢にない文字データを受信した。

• ビット 4EXE(ExecutionError)コマンド実行エラー コマンドの文法は正しいが、現在の状態では実行不

可能なときに、1 になります。例 パラメータが設定範囲外のコマンドを受信した。

• ビット 3DDE(DeviceError)機器特有のエラー コマンド文法エラー、コマンド実行エラー以外の機

器の内部的原因で、コマンドが実行できなかったときに、1 になります。

• ビット 2QYE(QueryError)問い合わせエラー 問い合わせコマンドを送信したが、出力キューが空

かデータが失われていたときに、1 になります。例 応答データがない、出力キューがあふれてデー

タが失われた。• ビット 1RQC(RequestControl)リクエストコント

ロール 未使用 ( 常に 0)• ビット 0OPC(OperationComplete)操作終了 *OPC コマンド (13 章参照 ) によって指定された動

作が終了したときに、1 になります。

各ビットのマスク標準イベントレジスタのあるビットをマスクして、ステータスバイトのビット 5(ESB) の要因にしたくないときには、標準イベントイネーブルレジスタの対応するビットを 0 にします。たとえば、ビット 2(QYE) をマスクして問い合わせエラーが発生しても ESB を 1 にしないようにするには、標準イベントイネーブルレジスタのビット 2 を 0 にします。これは *ESE コマンドで行います。また、標準イベントイネーブルレジスタの各ビットが 1 であるか0 であるかは、*ESE? で問い合わせられます。*ESE

コマンドについては、13 章をお読みください。

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ステータスレポート

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14.4 拡張イベントレジスタ

拡張イベントレジスタは、機器の内部状態を表す状態レジスタの状態変化が、遷移フィルタでエッジ検出された結果が入ります。

0

6EMR3

7 5 4 3 2 1 0EMR1 IRJC SCG ERJC OUT EOSOUCOSC

80

9EMR2

1011VLMT

120

13CID

14RJON

15

67 5 4 3 2 1 089101112131415

状態レジスタ:STATus:CONDition?

遷移フィルタ

01415拡張イベントレジスタ 167 5 4 38910111213 2

67 5 4 3 2 18910111213141516

:STATus:FILTer<x>RISE|FALL|BOTH|NEVer

:STATus:EESR?

FILTer<x>

状態レジスタの各ビットの意味は、次のとおりです。ビット 0 EOS (End of Sweep) SWEEP 中に「1」、HOLD 中に「0」になります。ビット 1 OUT (Output On) 出力中のときに「1」になります。ビット 2 ERJC (External Rjc Valid) 外部の基準接点の測定値が測定範囲内の場合に「1」になります。ビット 3 SCG (Source Change) 出力 ON または出力値の変更で「1」、約 500ms 後に「0」になります。ビット 4 IRJC (Internal Rjc Valid) 内部の基準接点の測定値が測定範囲内の場合に「1」になります。ビット 5 EMR1 (FAN Stop) ファンが停止したときに「1」になります。ビット 6 ‒ 常に 0ビット 7 EMR2 (Temprature Error) 機内温度異常を検出したときに「1」になります。ビット 8 EMR3 (Internal Power Error) 内部電源異常を検出したときに「1」になります。ビット 9 ‒ 常に 0ビット 10 OUC

(Output Uncontrol Error)出力制御異常を検出したときに「1」になります。

ビット 11 OSC(Oscillating)

本機器のアンプの発振異常を検出したときに「1」になります。

ビット 12 VLMT(Voltage Limiting)

過電圧負荷を検出したときに「1」になります。

ビット 13 ‒ 常に 0ビット 14 CID

(Current Input Detected)過大電流入力を検出したときに「1」になります。

ビット 15 RJON(RJ Connect)

外部の基準接点 (RJ) センサーが接続されているときに「1」になります。

遷移フィルタのパラメータは、状態レジスタの指定されたビット ( 数値サフィックス 1 ~ 16) の変化を次のように抽出し、拡張イベントレジスタを書き換えます。RISE 0 -> 1 の変化で、拡張イベントレジスタの指定ビットを、1 にします。FALL 1 -> 0 の変化で、拡張イベントレジスタの指定ビットを、1 にします。BOTH 0 -> 1 または 1 -> 0 の変化で、拡張イベントレジスタの指定ビットを、1 にします。NEVer 常に 0。

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14-6 IM 2560A-01JA

14.5 出力キューとエラーキュー

出力キュー出力キューは、問い合わせ ( クエリー ) に対する応答メッセージを格納します。たとえば、電圧 / 電流の出力値を要求する :SOURce:LEVel? を送信すると、その応答メッセージはそれが読み出されるまで出力キューに蓄えられます。下図のように、応答メッセージは順番に蓄えられ、古いものから読み出されます。読み出す以外にも、次のときに出力キューは空になります。

・ 新しいメッセージをコントローラから受信したとき・ デッドロック状態になったとき (12.1 節参照 )・ デバイスクリア (DCL または SDC) を受信したとき・ 電源の再投入

なお、*CLSコマンドでは出力キューを空にすることはできません。出力キューが空であるかは、ステータスバイトのビット 4(MAV) で確認できます。

D1D2D1 D2

D1

エラーキューエラーキューは、エラーが発生したときにその番号とメッセージを格納します。たとえば、コントローラが間違ったプログラムメッセージを送信したら、エラーが表示されたときに「113、"Undefined header"」という番号とエラーメッセージがエラーキューに格納されます。エラーキューの内容は、:STATus:ERRor? クエリーで読み出すことができます。エラーキューは出力キューと同様に古いものから読み出されます。エラーキューがあふれたときは、最後のメッセージを「350、"Queue overflow"」というメッセージに置き換えます。読み出す以外にも次のときにエラーキューは空になります。

・ *CLS コマンドを受信したとき・ 電源の再投入

なお、エラーキューが空であるかは、ステータスバイトのビット 2(EAV) で確認できます。

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トラブルシューティングと保守・点検

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15.1 故障?ちょっと調べてみてください

異常時の対処方法・ 出力表示器にエラーコードが表示されているときは、15.3 節をご覧ください。・ サービスが必要なとき、または対処方法どおりにしても正常に動作しないときは、お買い求め先ま

で修理をお申しつけください。

症状と対処方法 参照節電源スイッチをオンにしても、表示器になにも表示されない。

電源コードを本体の電源コネクタと電源コンセントに確実に接続してください。 3.3電源電圧と周波数を変動許容範囲内にしてください。 3.3

出力が ON にならない。負荷が仕様範囲内かを確認してください。 2.2抵抗発生の場合、励起電流が仕様範囲内かを確認してください。 2.2周囲温度や湿度が仕様範囲内かを確認してください。 3.2結線を確認してください。 3.6主設定値を設定範囲内にしてください。極性を変えたときに発生範囲外になったり、レンジやタイプを変えると出力は OFF になります。

5.4、6.4

電源をもう一度オン / オフしてください。 3.4ダイヤル / スイッチ操作ができない。

REMOTE ランプを確認してください。REMOTE ランプが点灯しているときは、OUTPUT スイッチを下側に倒して、REMOTE ランプを消灯してください。

1.1

n ダイヤル、m ダイヤル、偏差ダイヤル、PRESET スイッチ、SWEEP スイッチ、および SCALE スイッチを操作できない。高分解能モードのときは、通常の分解能モードに設定してください。 8.1

発生値がおかしい ( 共通 )。仕様の周囲温度 / 周囲湿度の範囲内で、安定した環境で使用してください。 3.2外来ノイズの影響を受けない環境で使用してください。 3.2電源をオンにしたあと、30 分以上ウォームアップしてください。 3.4許容範囲内の誘導負荷、容量負荷かを確認してください。 16.1

電圧 / 電流の発生値がおかしい。負荷が仕様範囲内かを確認してください。 2.2発生中は出力端子の温度が変化しないようにしてください。 特に 100µA、100mV レンジで出力する場合は注意してください。

3.2、3.5、3.6

熱電対の熱起電力の発生値がおかしい。負荷が仕様範囲内かを確認してください。 2.3発生中は出力端子の温度が変化しないようにしてください。 3.2、3.5、3.6基準接点補償モードの設定が正しいか確認してください。 2.3、6.6校正対象の測定器の入力端子に RJ センサー 257875 を直接接続した場合、その測定器の端子温度が周囲温度と異なると、RJ センサーとの温度不平衡により端子温度が変化するため、正しく基準接点補償ができない場合があります。このような場合は周囲と同じ温度の中継端子台をご使用ください。ただし、熱電対または補償導線が必要になります。

付録 3

抵抗の発生値、測温抵抗体の抵抗発生値がおかしい。3 線式か 4 線式か接続する校正対象の測定器に応じた正しい結線かを確認してください。

付録 4

励起電流が仕様範囲内であるかを確認してください。 2.2出力分割、偏差の設定をしているときに出力値がおかしい。

主設定値 (MIN) に意図していない値が設定されていないかを確認してください。 5.3、6.3ユーザー定義ファイルを書き込めない。

USB 通信機能をマスストレージ (STOR) に切り替えてください。 6.5通信インタフェースによる設定 / 動作制御ができない。

GP-IB アドレスの設定が、仕様に合っているかを確認してください。 9.3TCP/IP の各種の設定が、仕様に合っているかを確認してください。 10.3USB 機能の設定がリモート制御になっているかを確認してください。 11.3電気的 / 機械的仕様が合っているかを確認してください。 9.1、10.1、

11.1

第 15章 トラブルシューティングと保守・点検

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15.2 異常発生時の表示本機器は、設定値が設定範囲から外れていたり、他の設定と相違する設定をしたりすると、各種表示が点滅したり消灯したりします。それらの表示、原因、対処方法などについて、説明します。

主設定1. 主設定表示器の極性、主設定値、単位の表示が点滅する。高分解能モードのときは偏差表示器の最上位桁も点

滅する。出力が OFF になリ、出力を ON にできない。原因 レンジ、温度タイプ、極性、またはユーザー定義の定義域の変更で、主設定値が設定範囲外になっ

た場合。例:

・ 10A レンジで - 極性が設定されているときに、30A レンジに変更したとき・ 温度タイプ K で主設定値が +1300.0のときに、温度タイプを E に変更したとき・ ユーザー定義が “-9999.9, 9999.9, 0” で、主設定値が +9999.9のときに、ユーザー定義を “-120,

120, 0” に変えたとき対処方法 主設定ダイヤルを操作します。主設定値が、レンジや温度タイプの各極性側の最大設定値また

は設定範囲内の値に変わります。極性の変更で設定範囲内になる場合、極性を変更すると、表示の点滅が点灯に変わります。

2. 主設定表示器の主設定値の表示が “ーーーー . -” を点滅し、極性と単位が消灯する。出力を ON にできない。原因 熱電対または測温抵抗体出力のユーザー定義が未定義のときに、温度タイプで TC USER または

RTD USER を選択した場合。例:

通信コマンドで、ユーザー定義を削除したとき対処方法 温度タイプを TC USER や RTD USER 以外にするか、ユーザー定義を設定します。

3. 主設定表示器の極性、主設定値、単位の表示が点滅する。出力が OFF になリ、出力を ON にできない。原因 主設定値 (MAX) と主設定値 (MIN) が逆転した場合。

例:レンジが 10V、主設定値 (MAX) が +5.0000V、主設定値 (MIN) が -10.0000V で、主設定値 (MIN)を設定中に極性を + にしたとき

対処方法 レンジの設定範囲内で、主設定値 (MAX) と主設定値 (MIN) が逆転しないように主設定値を変更します。

出力1. 出力表示器に該当するエラーコードを点滅表示する。複数のエラーが発生している場合は、点滅のタイミング

で順次エラーコードを表示する。出力表示器の極性ランプと単位ランプは消灯する。出力が OFF になる。原因 警告コード要因 (15.3 節参照 ) を検出し、トリップした場合。対処方法 OUTPUT スイッチを下側 (OFF) に倒すと、警告表示が消えます。原因を取り除いたあと、

OUTPUT スイッチを上側 (ON) に倒すと、警告表示が消えて出力が ON になります。2. 出力表示器の出力値、極性ランプ、単位ランプが点滅する。出力表示器には発生可能な下限値を点滅表示する。

出力 ON 状態を維持し、発生可能な下限値が出力される。原因 出力値が発生可能な下限未満になっている場合。

例:レンジが 400Ω で、主設定値、出力分割、および偏差の設定から確定する出力値が 1Ω 未満のとき

対処方法 出力値が 1Ω 以上になるように主設定値、出力分割、および偏差を変更します。3. 出力表示器の出力値、極性ランプ、単位ランプが点滅する。出力表示器には 43を点滅表示する。出力 ON

状態を維持し、主設定値、出力分割、および偏差から確定する温度の熱起電力が出力される。原因 熱電対タイプが B で、主設定値、出力分割、および偏差の設定から確定する出力値が 43未満

の場合。( 熱電対タイプ B の 43未満の範囲では、同じ熱起電力に対応する温度が 2 点存在するため )

対処方法 出力値が 43以上になるように主設定値、出力分割、および偏差を変更します。4. 出力表示器の出力値、極性ランプ、単位ランプが点滅する。出力表示器には発生可能な下限値または上限値を

点滅表示する。出力 ON 状態を維持し、発生範囲内の値が出力される。原因 偏差の設定が 0( ゼロ ) で、主設定値と基準接点補償値 ( 基準接点の温度 ) のそれぞれの設定か

ら確定する出力値が発生範囲外の場合。例:

ユーザー定義の発生範囲の上限または下限付近で、基準接点補償値が変化したとき対処方法 出力値が発生範囲内になるように主設定値や基準接点補償値を変更します。

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偏差偏差表示器の偏差が点滅する。出力 ON 状態を維持し、発生範囲の最小値か最大値が出力される。

原因 主設定値、出力分割、および偏差のそれぞれの設定から確定する出力値が発生範囲外の場合。例:

・ ユーザー定義の主設定値、出力分割、および偏差のそれぞれの設定から確定する出力値が発生範囲外のとき

・ レンジが 1V、偏差プリセットが OFF、偏差が -6.43%、主設定値 (MIN) が +0V で、主設定値 (MAX)を +1.15006V 以上にしたとき

対処方法 偏差ダイヤルを操作します。出力値が発生範囲内になるように偏差が変わります。

基準接点補償1. RJC/EXT/INT ランプのうち、点灯していたランプが点滅する。基準接点補償モードが手入力 (MAN) に設定され

ていて、補正値が 0.00のときは、RJC/EXT/INT ランプがすべて消灯していて、点滅しません。原因 1-1 熱電対 / 測温抵抗体出力のユーザー定義が未定義のときに、温度タイプで TC USER/RTD USER

を選択した場合。例:

通信コマンドで、ユーザー定義を削除したとき* 出力を ON にできません。

対処方法 1-1 温度タイプを TC USER/RTD USER 以外にするか、ユーザー定義を設定します。原因 1-2 基準接点補償値 ( 基準接点の温度 ) が、選択している熱電対タイプの発生範囲外の場合。

例:熱電対タイプが B で、基準接点補償値が -20のとき

* 熱電対タイプの発生範囲の定義域を外れた場合でも、基準接点補償値まで本機器が定義域を拡大して、基準接点補償をした熱起電力を出力します。

対処方法 1-2 基準接点補償値を、選択している熱電対タイプの発生範囲内にします。熱電対タイプの変更が可能な場合、発生範囲が基準接点補償値を含む熱電対タイプに変更すると、表示の点滅が点灯に変わります。

原因 1-3 基準接点補償値が、ユーザー定義の熱電対の発生範囲外の場合。例:

ユーザー定義の熱電対の発生範囲が± 10.0で、基準接点補償値が -20のとき* ユーザー定義の熱電対の発生範囲を外れた場合でも、本機器は基準接点補償値を 0.00 ( 基

準接点補償なし ) として、基準接点補償をした熱起電力を出力します。対処方法 1-3 基準接点補償値をユーザー定義の発生範囲内にするか、基準接点補償値を含むユーザー定義に

変えます。2. 基準接点補償の設定値 ( 極性、主設定値、単位 ) の表示が点滅し、RJC ランプが点滅する。出力を ON にできる。

設定されている値で基準接点補償した熱起電力を出力する。原因 基準接点補償モードが手入力 (MAN) で、設定している基準接点補償値 ( 基準接点の温度 ) が設

定範囲 (-20~ +60 ) 外の場合。例:

基準接点補償値を +60から -60に極性変更したとき対処方法 第 1 ~第 4 の主設定ダイヤルを操作します。主設定値が、 各極性側の最大設定値または設定範

囲内の基準接点補償値に変わります。極性の変更で設定範囲内になる場合、極性を変更すると、表示の点滅が点灯に変わります。ただし、前述の原因 1-2 や原因 1-3 が継続している場合、RJC ランプの点滅は解消されません。

3. 基準接点補償の設定値の表示が「-199.99」または「+199.99」になリ、RJC ランプが点滅する。出力を ON にできる。設定されている値で基準接点補償した熱起電力を出力する。原因 基準接点補償モードが自動 (AUTO) または内部 (INT) で、基準接点補償値 ( 基準接点の温度 ) が

-20~ +60の範囲外の場合、それぞれ次の表示になります。・ -20未満のときは「-199.99」を表示します。・ +60を超えているときは「+199.99」を表示します。例:

基準接点に熱風が当たっているとき対処方法 基準接点補償値を -20~ +60の範囲内にする。ただし、前述の原因 1-2 や原因 1-3 が継続し

ている場合、RJC ランプの点滅は解消されません。

15.2 異常発生時の表示

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15-4 IM 2560A-01JA

15.3 エラーコードの内容と対処方法

ここでは、フロントパネルに表示されるエラーコードについて説明しています。

エラーコード次のエラーコードが表示されている場合はビープ音が連続で鳴ります。直ちに電源をオフにしてください。サービスが必要です。コード 内容E.901、E.907 冷却用ファンで異常を検出しました。E.902、E.903 内部温度の異常を検出しました。E.904、E.905、E.908 内部回路で異常を検出しました。

電源オン時またはセルフテスト時のエラーコード次のエラーコードが表示された場合はサービスが必要です。電源オン時に表示された場合は、ビープ音が鳴ります。コード 内容E.911 ~ E.914、 E.916

内部回路で異常を検出しました。

E.915、E.917 冷却用ファンで異常を検出しました。E.935、E.936 内部温度の異常を検出しました。

警告コードコード 内容 対処方法 参照節E.027 ~ E.030、 E.037、E.038

出力制御の異常を検出しました。 接続の状態または負荷を確認してください。 3.5、3.6

E.032 抵抗発生で過大入力を検出しました。 接続の状態または負荷を確認してください。 3.5、3.6E.033 電圧 / 電流アンプで発振異常を検出し

ました。接続の状態または負荷を確認してください。 3.5、3.6

E.034 過電圧負荷を検出しました。 接続の状態または負荷を確認してください。 3.5、3.6E.040 ユーザー定義ファイルでエラーを検出

しました。書式を確認してください。 付録 6

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15.4 通信エラーメッセージ

ここでは、通信に関するエラーメッセージについて説明しています。

• エラーメッセージを「:STATus:ERRor?」コマンドを用いて PC などで読み出したときは、英語で出力されます。本節では英語のメッセージの上に日本語の意味を記述しています。

• サービスが必要なときは、お買い求め先まで修理をお申しつけください。• ここに記載しているエラーメッセージは、「:STATus:ERRor」 コマンドを用いて PC などで読み出せる

エラーメッセージに限定しています。このエラーメッセージ以外のフロントパネルに表示されるエラーコードについては、15.3 節をご覧ください。

通信文法エラー (100 〜 199)Errorincommunicationcommandコード メッセージ 対処方法 ページ102 構文が間違っています。

Syntax error.通信文法エラーコード (100 ~ 199) 以外で構文が間違っています。

12 章、13 章

103 <DATA SEPARATOR> がありません。Invalid separator.

データとデータは「,」( カンマ ) で区切ってください。 12-1

104 <DATA> の種類が間違っています。Data type error.

正しいデータ形式で記述してください。 12-6 ~12-7

108 <DATA> が多すぎます。Parameter not allowed.

データの数を確認してください。 12-6、13 章

109 必要な <DATA> がありません。Missing parameter.

必要なデータを記述してください。 12-6、13 章

111 <HEADER SEPARATOR> がありません。Header separator error.

ヘッダーとデータはスペースで区切ってください。 12-1

112 <mnemonic> が長すぎます。Program mnemonic too long.

ニーモニック ( アルファベットと数字からなる文字列 )を確認してください。

13 章

113 そのような命令はありません。Undefined header.

ヘッダーを確認してください。 13 章

114 <HEADER> の数値が間違っています。Header suffix out of range.

ヘッダーを確認してください。 13 章

120 数値の仮数部分がありません。Numeric data error.

<NRf> 形式のときは数字が必要です。 12-6

123 指数が大きすぎます。Exponent too large.

<NR3> 形式のときの「E」のあとの指数を小さくしてください。

12-6、13 章

124 有効桁数が多すぎます。Too many digits.

数字は 255 桁以内にしてください。 12-6、13 章

128 数値データは使えません。Numeric data not allowed.

<NRf> 形式以外のデータ形式で記述してください。 12-6、13 章

131 単位が間違っています。Invalid suffix.

< 電圧 >、< 電流 >、< 抵抗 >、< 温度 >、< 時間 > の単位を確認してください。

12-6

134 単位のつづりが長すぎます。Suffix too long.

< 電圧 >、< 電流 >、< 抵抗 >、< 温度 >、< 時間 > の単位を確認してください。

12-6

138 単位は使えません。Suffix not allowed.

< 電圧 >、< 電流 >、< 抵抗 >、< 温度 >、< 時間 > 以外の単位は使えません。

12-6

141 そのような選択肢はありません。Invalid character data.

...|...|... の中にある文字列を記述してください。 12 章、13 章

144 <CHARACTER DATA> のつづりが長すぎます。Character data too long.

...|...|... の文字列のつづりを確認してください。 13 章

148 <CHARACTER DATA> は使えません。Character data not allowed.

...|...|... 以外のデータ形式で記述してください。 13 章

150 <STRING DATA> の右の区切りがありません。String data error.

< 文字列 > の場合は「"」または「'」で囲ってください。12-7

151 <STRING DATA> の内容が不適当です。Invalid string data.

< 文字列 > が長すぎるか、使用不可能な文字があります。13 章

158 <STRING DATA> は使えません。String data not allowed.

< 文字列 > 以外のデータ形式で記述してください。 13 章

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15-6 IM 2560A-01JA

コード メッセージ 対処方法 ページ161 <BLOCK DATA> のデータ長が合っていません。

Invalid block data.< ブロックデータ > は使用できません。 12-7、

13 章168 <BLOCK DATA> は使えません。

Block data not allowed.< ブロックデータ > は使用できません。 12-7、

13 章171 <EXPRESSION> の右括弧がありません。

Missing Right演算式は使用できません。 -

172 <EXPRESSION DATA> の中に許されない文字があります。Invalid expression.

演算式は使用できません。 13 章

178 <EXPRESSION DATA> は使えません。Expression data not allowed.

演算式は使用できません。 13 章

181 プレースホルダーがマクロの外にあります。Invalid outside macro definition.

IEEE488.2 のマクロ機能には対応していません。 -

通信実行エラー (200 〜 299)Errorincommunicationexecutionコード メッセージ 対処方法 ページ203 その命令はパスワードにより保護されています。

Command protected15.12 節の 「 調整・校正 」 をご覧ください。 15-20

221 設定内容に矛盾があります。Setting conflict.

関連のある設定値を確認してください。 13 章

222 データの値が範囲外です。Data out of range.

設定範囲を確認してください。 13 章

223 データのバイト長が長すぎます。Too much data.

データのバイト長を確認してください。 13 章

224 データの値が不適当です。Illegal parameter value.

設定範囲を確認してください。 13 章

225 オーバーフローOverFlow.

プログラムメッセージは <PMT> も含めて 1024 バイト以下にしてください。

12-2

226 データの格納領域が足りません。Out Of Memory.

プログラムメッセージは <PMT> も含めて 1024 バイト以下にしてください。

12-2

241 ハードウェアが実装されていません。Hardware missing.

オプションの有無を確認してください。 -

260 <EXPRESSION DATA> が間違っています。Expression error.

演算式は使用できません。 -

270 マクロのネストが深すぎます。Macro error.

IEEE488.2 のマクロ機能には対応していません。 -

272 マクロでは使用できません。Macro execution error.

IEEE488.2 のマクロ機能には対応していません。 -

273 マクロラベルが不適当です。Illegal macro label.

IEEE488.2 のマクロ機能には対応していません。 -

275 マクロが長すぎます。Macro definition too long.

IEEE488.2 のマクロ機能には対応していません。 -

276 マクロが再帰呼び出しされました。Macro recursion error.

IEEE488.2 のマクロ機能には対応していません。 -

277 マクロの二重定義はできません。Macro redefinition not allowed.

IEEE488.2 のマクロ機能には対応していません。 -

278 そのようなマクロは定義されていません。Macro header not found.

IEEE488.2 のマクロ機能には対応していません。 -

15.4 通信エラーメッセージ

Page 145: 2560A プレシジョンDCキャリブレータ ユーザーズマニュアルtmi-cs@csv.yokogawa.co.jp 【フリーダイヤル受付時間:祝祭日を除く月〜金曜日の9:00〜12:00、13:00〜17:00】

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通信クエリーエラー (400 〜 499)ErrorincommunicationQueryコード メッセージ 対処方法 ページ410 応答の送信が中断されました。

Query INTERRUPTED.送受信の順序を確認してください。 12-2

420 送信できる応答がありません。Query UNTERMINATED.

送受信の順序を確認してください。 12-2

430 送受信がデッドロックしました。送信を中止します。Query DEADLOCKED.

プログラムメッセージは <PMT> も含めて 1024 バイト以下にしてください。

12-2

440 応答を要求する順番が間違っています。Query UNTERMINATED after indefinite response.

*IDN?、*OPT? の後ろにはクエリーを記述しないでください。

システムエラー ( 通信 ) (300、399)ErrorinSystemOperationコード メッセージ 対処方法 ページ300 通信デバイスエラー。

Communication device-specific error.サービスが必要です。 -

399 通信ドライバエラー。Fatal error in the communication driver.

サービスが必要です。 -

警告 ( 通信 ) (50)Warningコード メッセージ 対処方法 ページ50 *OPC/? がメッセージの途中にあります。

*OPC/? exists in message.*OPC または *OPC? は、プログラムメッセージの最後においてください。

その他 (350)コード メッセージ 対処方法 ページ350 Queue overflow. エラーキューを読み出してください。 14-6

Noteコード 350 はエラーキューがあふれたときに発生します。

インフォメーション (1 〜 99)コード メッセージ 対処方法 ページ51 スイープ中です。

Sweeping in progress.スイープが HOLD のときだけ設定が変更できます。 7-6

52 スイープの上限値と下限値が同じ値です。The upper and lower sweep limits are set to the same value.

スイープの上下限値を確認してください。 7-6

53 出力が OFF です。The output is off.

出力が OFF のためスイープ実行ができません。出力をON にしてください。

5-7、6-7

15.4 通信エラーメッセージ

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実行エラー (800 〜 899)コード メッセージ 対処方法 ページ802 本機器の状態により受け付けられないコマンドを

受信しました。Invalid command.

調整モード時 (SETUP メニューの CAL) は実行できません。

4-2

804 本機器の状態により受け付けられないコマンドを受信しました。Invalid command.

通信コマンドの種類が COMP( 互換モード ) のため実行できません。

9-7

805 本機器の状態により受け付けられないコマンドを受信しました。Invalid command.

RANGE ダイヤルで SETUP が選択されているため通信コマンドを実行できません。

システムエラー (900 〜 999)コード メッセージ 対処方法 ページ911 ~999

CPU ボードが正しく動作していません。CPU board error.

メッセージの内容と対処方法については 15.3 節をご覧ください。

15-4

15.4 通信エラーメッセージ

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15.5 エラーログの表示

操  作1. RANGEダイヤルを回して、SETUP を選択します。

SETUP メニューが表示されます。

RANGE ダイヤル

1. SETUP を選択 SETUP のランプが点灯します。

エラーログメニューの表示2. 主設定ダイヤルを回して、ERROR を選択します。

NEXT の文字が偏差表示器に表示されます。すべての PRESET ランプが点灯します。

3. PRESETスイッチを下側に倒します。エラーログメニューが表示されます。すべての PRESET ランプが消灯します。

PRESET スイッチ3. エラーログメニューを表示

主設定ダイヤル ( どれでも可 )2. ERROR を選択

PRESET ランプ

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エラーログの表示4. 主設定ダイヤルを回して、LOG を選択します。

・ エラーログがある場合は、偏差表示器にエラーのログ番号、出力表示器にエラーコードを表示します。・ エラーログがない場合は、偏差表示器に「0( ゼロ )」、出力表示器に「NO」を表示します。エラーログ

がない場合は、操作 5 は不要です。

5. 偏差ダイヤルを回して、エラーのログ番号を選択します。ログ番号に対応して、エラーコードが表示されます。

主設定ダイヤル ( どれでも可 )4. LOG を選択

エラーコードを表示ログ番号を表示

偏差ダイヤル5. ログ番号を選択

エラーログの消去4. 主設定ダイヤルを回して、CLEAR を選択します。

EXEC の文字が偏差表示器に表示されます。すべての PRESET ランプが点灯します。

5. PRESETスイッチを下側に倒します。エラーログがすべて消去されます。すべての PRESET ランプが消灯します。

PRESET スイッチ5. エラーログ消去の実行

主設定ダイヤル ( どれでも可 )4. ERROR を選択

PRESET ランプ

Noteエラーログの消去を実行すると、元に戻せません。実行前に問題がないかを確認してください。

15.5 エラーログの表示

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解  説

エラーログの表示エラーのログ ( 履歴 ) を表示できます。

・ エラーログがない場合は、偏差表示器に「0( ゼロ )」、出力表示器に「NO」を表示します。

・ エラーログがある場合は、偏差表示器にエラーのログ番号、出力表示器にエラーコードを表示します。ロギングされているエラーが複数あるときは、偏差ダイヤルを回してログ番号を選択します。ログ番号に対応したエラーコードが表示されます。ログ番号はエラーが発生した順に付けられます。

エラーコードを表示ログ番号を表示

Note・ エラーコードの内容については 15.3 節と 15.4 節をご覧ください。・ 15.3 節の警告コードはロギングされないため、エラーログには表示されません。・ ログ番号は 1 ~ 64 までです。64 を超えるエラーはロギングされません。64 を超えた場合は、通信エラー

コード 350 が発生します。本機器を PC と通信インタフェースで接続してご確認ください。

エラーログの消去エラーログを消去できます。実行するとすべてのエラーログが消去されます。消去したエラーログは復元できません。

15.5 エラーログの表示

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15.6 機器の異常検出と解除

異常検出 ( トリップ検出 )出力制御異常 / 過大入力 / 発振異常 / 過電圧負荷を検出すると、出力が自動的に OFF になります ( トリップ )。トリップが発生すると、出力表示器に警告コードが表示されます。接続の状態または負荷を確認しトリップの原因を取り除いてください。警告コードの内容については 15.3 節をご覧ください。

解除方法 異常を検出し本機器がトリップしたときは、その原因を取り除いたあと、警告表示を消してくださ

い。・ OUTPUT スイッチを下側 (OFF) に倒すと、警告表示が消えます。・ OUTPUT スイッチを上側 (ON) に倒すと、警告表示が消えて出力が ON になります。

高電圧設定通知電圧出力値を +150V 以上または -150V 以下に設定するとビープ音が鳴ります。電圧レンジを 100V 以上に設定すると HIGH VOLTAGE ランプが点灯します。上記の動作は高電圧による感電の注意を促すためのものです。機器の異常ではありません。

解除方法 電圧出力値が± 150V 未満になるとビープ音は止まります。 電圧レンジを 100V 未満に設定すると HIGH VOLTAGE ランプは消灯します。

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15.7 セルフテスト

操  作1. RANGEダイヤルを回して、SETUP を選択します。

SETUP メニューが表示されます。

RANGE ダイヤル

1. SETUP を選択 SETUP のランプが点灯します。

セルフテストの実行2. 主設定ダイヤルを回して、TEST を選択します。

EXEC の文字が偏差表示器に表示されます。すべての PRESET ランプが点灯します。

3. PRESETスイッチを下側に倒します。セルフテストが実行されます。すべての PRESET ランプが消灯します。偏差表示器に WAIT、出力表示器にセルフテストの項目が表示されます。テスト中は、すべてのキー操作が無効です。

主設定ダイヤル ( どれでも可 )2. TEST を選択

実行すると、セルフテストの項目を表示

PRESET スイッチ3. セルフテストの実行

PRESET ランプ

セルフテスト実行後の表示正常に終了した場合4. すべての PRESET ランプが点灯し、偏差表示器に「EXIT」、出力表示器に「DONE」が表示され

るので、PRESETスイッチを下側に倒します。セルフテストの実行メニューに戻ります。

PRESET スイッチ4. セルフテストの実行メニューに戻る

PRESET ランプ

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エラーを検出した場合4. すべての PRESET ランプが点灯し、偏差表示器に「EXIT」、出力表示器にエラーコードが表示さ

れます。エラーコードを確認して、PRESETスイッチを下側に倒します。・ セルフテストの実行メニューに戻ります。・ エラーを複数検出した場合は、エラーコードを繰り返し順次表示します。

PRESET スイッチ4. セルフテストの実行メニューに戻る

PRESET ランプ エラーコードを表示

解  説セルフテストを実行できます。セルフテストの実行中は、出力表示器にセルフテストの項目が表示されます。

・ セルフテストが正常に終了すると、偏差表示器に「EXIT」、出力表示器に「DONE」が表示されます。・ エラーを検出するとエラーコードを表示します。

Note・ エラーコードの内容については 15.3 節をご覧ください。・ エラーが複数発生した場合は、エラーコードを繰り返し順次表示します。

15.7 セルフテスト

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15.8 設定の初期化

操  作1. RANGEダイヤルを回して、SETUP を選択します。

SETUP メニューが表示されます。

RANGE ダイヤル

1. SETUP を選択 SETUP のランプが点灯します。

2. 主設定ダイヤルを回して、INIT を選択します。EXEC の文字が偏差表示器に表示されます。すべての PRESET ランプが点灯します。

3. PRESETスイッチを下側に倒します。・ 本機器の設定が初期化されます。すべての PRESET ランプが消灯します。・ SETUP メニューから発生モードに戻り、レンジの設定が 1V に切り替わります。

PRESET スイッチ3. 初期化の実行

主設定ダイヤル ( どれでも可 )2. INIT を選択

PRESET ランプ

Note設定の初期化などを実行すると、元に戻せません。実行前に問題がないかを確認してください。

解  説設定値を初期化します。通信に関する設定やその他一部の設定は初期化されません。初期化される項目については付録 7 をご覧ください。

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15.9 製品情報の表示

操  作1. RANGEダイヤルを回して、SETUP を選択します。

SETUP メニューが表示されます。

RANGE ダイヤル

1. SETUP を選択 SETUP のランプが点灯します。

2. 主設定ダイヤルを回して、INFO を選択します。NEXT の文字が偏差表示器に表示されます。すべての PRESET ランプが点灯します。

3. PRESETスイッチを下側に倒します。製品情報メニューが表示されます。すべての PRESET ランプが消灯します。

PRESET スイッチ3. 製品情報メニューを表示

主設定ダイヤル ( どれでも可 )2. INFO を選択

PRESET ランプ

4. 主設定ダイヤルを回して、FIRM、PCL、AMP、BOOT、および SER.NO から、表示する製品情報を選択します。選択した項目に応じて、偏差表示器または出力表示器に製品情報が表示されます。

主設定ダイヤル ( どれでも可 )4. FIRM、PCL、AMP、BOOT、および SER.NO のどれかを選択

SER.NO の表示例

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解 説製品情報を表示できます。

ファームウェア (FIRM)、ロジック (PCL、AMP)、ブート (BOOT)本機器のシステムを制御するプログラムの、それぞれのバージョンが表示されます。システムのバージョンアップや修理のときに、確認が必要な場合があります。

シリアル No.(SER.NO)本機器のシリアル No.( 計器番号 ) を確認できます。シリアル No. はアルファベットと数字を組み合わせています。USB を使って他の機器と通信をする場合、シリアル番号を設定するときのアルファベットの文字はすべて大文字にしてください。

15.9 製品情報の表示

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15.10フィルターの清掃

注  意吸気口に装着されているフィルターが汚れていると、吸気効率が落ちて機器が高温になり故障する恐れがあります。

本機器のリアパネルの吸気口にはフィルターが取り付けられています。このフィルターに目詰まりがないか定期的に点検してください。

フィルターの取り外し方法1. 本機器の電源をオフにします。2. フィルターカバーの両端にあるロックボタンを手前に引っ張ります。

カチッと音が鳴るまで引っ張ってください。ロックが外れた状態になります。

ロックボタン

3. フィルターカバーを手前に引き出します。フィルターカバーが外れます。

4. フィルターカバーからフィルターを取り外します。

フィルター

フィルターカバー

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フィルターの取り付け方法1. フィルターをフィルターカバーに付けます。

フィルターには取付方向の指定はありません。

2. フィルターカバーのロックボタンをリアパネルのフィルターカバー取付用の穴にはめ込みます。ロックを外した状態ではめ込んでください。

3. ロックボタンを押します。カチッと音が鳴るまで押し込んでください。

フィルターカバーの取付穴

フィルターの洗浄方法中性洗剤でフィルターの汚れを落としてください。フィルターの汚れが落ちたら、水道水でよくすすいでください。洗浄後は、フィルターを絞らずに上下に振って余分な水滴を落としてください。フィルターを自然乾燥させてください。

Noteフィルターが目詰まりすると、本機器の内部温度が上昇し、本機器の動作や性能に影響を及ぼします。フィルターは 3 カ月に一度定期的に点検してください。なお、フィルターの汚れ方は使用環境により異なります。フィルターの汚れがひどく完全に汚れが落ちない場合は、フィルターの交換が必要です。お買い求め先にお申し付けください。

15.10 フィルターの清掃

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15.11交換推奨部品

使用状況により寿命や交換周期が異なります。下表は目安としてご覧ください。部品交換やご購入はお買い求め先にお申し付けください。

部品名称 推奨交換周期冷却用ファン 3 年フィルター 1 年

15.12調整・校正

校正本機器の確度 (1 年確度 ) を維持するため、1 年ごとの校正をおすすめします。校正についてはお買い求め先にお申し付けください。

調整調整についてはお買い求め先にお申し付けください。なお、本機器はお客様にて調整可能です。専門の技術者の責任において、十分な精密さをもつ設備で調整してください。本機器の簡易調整方法を説明したマニュアルは、下記 Web ページからダウンロードできます。ダウンロードをするにはユーザー登録が必要です。http://www.yokogawa.com/jp-ymi/tm/Bu/2560A/

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仕様

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第 16章 仕様

16.1 発生部

直流電圧 / 直流電流発生直流電圧発生レンジ 発生範囲 *1 設定分解能 *2 最大出力電流 *3 出力抵抗 *4 最大容量負荷100 mV ± 122.400 mV 1 µV 12 mA 以上 6 mΩ 以下 10 µF

1 V ± 1.22400 V 10 µV 約 120 mA 6 mΩ 以下 10 µF10 V ± 12.2400 V 100 µV 約 120 mA 6 mΩ 以下 10 µF

100 V ± 122.400 V 1 mV 約 30 mA 30 mΩ 以下 1 µF1000 V ± 1224.00 V 10 mV 約 10 mA 1000 mΩ 以下 0.01 µF

レンジ 表示分解能安定度 (1h)*5

± (ppmofsetting+V)確度( ± (ppmofsetting+V))*6,*7,*8,*9 温度係数

± (ppmofsetting+V)/180 日 1年100 mV 1 µV 20 + 3 µ 40 + 4 µ 60 + 4 µ 5 + 0.3 µ

1 V 10 µV 5 + 5 µ 40 + 10 µ 55 + 15 µ 3 + 1 µ10 V 100 µV 5 + 50 µ 40 + 100 µ 55 + 150 µ 3 + 10 µ

100 V 1 mV 5 + 500 µ 40 + 1 m 55 + 1.5 m 3 + 100 µ1000 V 10 mV 5 + 5 m *10 40 + 10 m *10 55 + 15 m *10 3 + 1 m

直流電流発生レンジ 発生範囲 *1 設定分解能 *2 最大出力電圧 *3 出力抵抗 最大誘導負荷100 µA ± 122.400 µA 1 nA 約 30 V 100 MΩ 以上 1 mH

1 mA ± 1.22400 mA 10 nA 約 30 V 100 MΩ 以上 1 mH10 mA ± 12.2400 mA 100 nA 約 30 V 100 MΩ 以上 1 mH

100 mA ± 122.400 mA 1 µA 約 30 V 10 MΩ 以上 1 mH1 A ± 1.22400 A 10 µA 約 10 V 1 MΩ 以上 1 mH

10 A ± 12.2400 A 100 µA 約 2 V 10 kΩ 以上 1 mH30 A 0 ~ +36.720 A 1 mA 約 1.5 V 5 kΩ 以上 1 mH

レンジ 表示分解能安定度 (1h)*5

± (ppmofsetting+A)確度( ± (ppmofsetting+V))*7,*8,*9 温度係数

± (ppmofsetting+A)/180 日 1年100 µA 1 nA 50 + 5 n 100 + 12 n 150 + 20 n 10 + 0.5 n

1 mA 10 nA 5 + 15 n 50 + 20 n 70 + 30 n 3 + 1.5 n10 mA 100 nA 5 + 150 n 50 + 200 n 70 + 300 n 5 + 15 n

100 mA *11 1 µA 10 + 1.5 µ 70 + 2 µ 90 + 3 µ 10 + 150 n1 A 10 µA 25 + 25 µ 250 + 50 µ 350 + 70 µ 15 + 6 µ

10 A 100 µA 50 + 500 µ 300 + 1 m 380 + 1.2 m 30 + 60 µ30 A 100 µA 70 + 1.2 m 450 + 1.5 m 540 + 1.8 m 30 + 300 µ

*1 主設定値 (MAX) をレンジの 120%、主設定値 (MIN) をレンジの 0% 、分割値 n/m を 1、および偏差を -2%に設定したとき、レンジの 122.4%まで発生可能です。

*2 高分解能モードのときの設定分解能は、1ppm of range です。ただし、30A レンジは 100µA です。*3 レンジの 1%~ 120% の発生範囲のときに出力可能です。*4 測定リード B8506ZK、758917、または 758933 を使用時で、測定リードの経年変化を含まず、しかも測定リードの内部抵抗

を含みません。*5 基準動作状態で、さらに周囲温度 23± 1、出力を ON にして電圧または電流を発生させた状態で 1 時間経過したあとの

1 時間の安定度を示します。*6 出力抵抗による電圧降下を除きます。*7 基準動作状態での仕様です。*8 周囲温度 5~ 20と 26~ 40のときは、確度に温度係数分を加算します。*9 レンジの 120% を超える発生範囲のときは、500ppm of range を加算します。*10 100V を超える発生範囲のときは、12ppm × ( 発生電圧 /1000)2 of range を加算します。*11 100mA レンジだけ、30mA までの電流のシンク動作 ( 吸い込み ) を仕様として規定します。30mA を超えるシンク動作をし

た直後は、本機器内の温度上昇により確度を超える誤差を生じる場合があります。

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16-2 IM 2560A-01JA

抵抗発生レンジ 発生範囲 設定分解能 /表示分解能 励起電流400Ω 1.00Ω ~ 400.00Ω 0.01Ω 0.1mA ~ 2mA

レンジ安定度 (1h)*1

± (ppmofsetting+Ω)確度( ± (ppmofsetting+Ω))*2 温度係数

±Ω/180 日 1年400Ω 5 + 0.003 55 + 0.005 75 + 0.005 0.002

*1 基準動作状態で、さらに周囲温度 23± 1、励起電流 1mA での仕様です。*2 基準動作状態での仕様です。周囲温度 5~ 20と 26~ 40のときは、確度に温度係数分を加算します。励起電流 Is[mA]

が 0.1mA ~ 1mA 未満のときは、(0.0025/Is)Ω を加算します。

熱電対 - 熱起電力発生設定した温度に対応した熱起電力を発生します。

タイプ 発生範囲 設定分解能 出力抵抗R -50 ~ +1768 0.1 約 1ΩS -50 ~ +1768 0.1 約 1ΩB 0 ~ +1820 0.1 約 1ΩJ -210 ~ +1200 0.1 約 1ΩT -270 ~ +400 0.1 約 1ΩE -270 ~ +1000 0.1 約 1ΩK -270 ~ +1300 0.1 約 1ΩN -270 ~ +1300 0.1 約 1ΩC 0 ~ +2315 0.1 約 1ΩA 0 ~ +2500 0.1 約 1Ω

TC USER( ユーザー定義 ) -9999.9 ~ +9999.9 0.1 約 1Ω

熱電対対応規格 JIS C1602 R、S、B、J、T、E、K、N、CIEC 60584-1 R、S、B、J、T、E、K、N、C、A

確度は次の表のとおりです。

タイプ 設定温度

安定度 (1h)*1±

確度 (1 年 )*2±

温度係数± ( × 10-3 )/

基準接点補償誤差 *3

±

R

-50 0.50 1.10 0.88 0.560 0.30 0.80 0.00 0.41

100 0.25 0.55 0.88 0.28600 0.15 0.40 3.40 0.19

1600 0.15 0.40 8.52 0.161768 0.20 0.45 8.69 0.18

S

-50 0.40 1.03 0.93 0.520 0.30 0.75 0.00 0.38

100 0.25 0.56 0.90 0.28400 0.20 0.47 3.43 0.22

1600 0.20 0.44 8.54 0.181768 0.20 0.51 10.46 0.20

B

400 0.40 1.00 0.90 0.04600 0.30 0.70 1.75 0.03

1000 0.20 0.50 3.40 0.021200 0.20 0.44 4.27 0.021820 0.20 0.44 6.91 0.02

J

-210 0.10 0.25 2.83 0.84-100 0.05 0.11 0.86 0.40

0 0.05 0.08 0.00 0.321200 0.10 0.15 6.68 0.29

16.1 発生部

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16-3IM 2560A-01JA

仕様

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15

16

タイプ 設定温度

安定度 (1h)*1±

確度 (1 年 )*2±

温度係数± ( × 10-3 )/

基準接点補償誤差 *3

±

T

-250 0.30 0.72 5.98 2.13-200 0.15 0.29 2.55 0.86-100 0.10 0.16 0.86 0.50

100 0.05 0.10 0.85 0.30400 0.05 0.09 1.92 0.22

E

-250 0.20 0.50 5.95 2.07-200 0.10 0.20 2.56 0.82-100 0.05 0.10 0.85 0.44

0 0.05 0.07 0.00 0.341000 0.05 0.12 5.53 0.27

K

-250 0.40 0.94 7.71 2.65-200 0.15 0.30 2.55 0.84-100 0.10 0.15 0.86 0.44

0 0.05 0.11 0.00 0.35800 0.10 0.15 4.26 0.32

1300 0.10 0.21 7.67 0.38

N

-240 0.40 1.00 5.10 1.99-200 0.20 0.44 2.55 0.87-100 0.10 0.21 0.86 0.43

0 0.10 0.16 0.00 0.34800 0.10 0.15 3.92 0.22

1300 0.10 0.20 7.32 0.25

C

0 0.15 0.30 0.00 0.34200 0.10 0.26 1.72 0.27600 0.10 0.25 3.40 0.24

1000 0.15 0.30 6.81 0.252000 0.20 0.51 15.30 0.372315 0.25 0.70 20.72 0.51

A

0 0.15 0.34 0.00 0.35100 0.10 0.29 0.87 0.29600 0.10 0.28 3.42 0.25

1600 0.15 0.47 11.09 0.352500 0.20 0.79 22.67 0.54

タイプ 発生電圧範囲 安定度 (1h)*4± (ppmofsetting+V)

確度 (1 年 )*5± (ppmofsetting+V)

温度係数± (ppmofsetting+V)/

TC USER( ユーザー定義 ) ± 120.000 mV 20 + 3 µ 60 + 4 µ 5 + 0.3µ

*1 基準接点補償機能を使用しない ( 手入力モードで 0.00を設定 )、基準動作状態で、さらに周囲温度 23± 1での仕様です。*2 基準接点補償機能を使用しない ( 手入力モードで 0.00を設定 )、基準動作状態での仕様です。周囲温度 5~ 20と 26~

40のときは、確度に温度係数分を加算します。*3 基準接点補償機能を使用した場合、基準接点温度測定誤差± 0.3ごとに、確度に基準接点補償誤差を加算します ( 入力端子

の温度平衡時 )。・ 本機器の内部基準接点温度測定確度は、± 0.3です。・ 別売アクセサリの RJ センサー 257875 を本機器に使用した場合の外部基準接点温度測定確度は、± 0.3 ( 代表値 ) です。

*4 基準動作状態で、さらに周囲温度 23± 1での仕様です。*5 基準動作状態での仕様です。周囲温度 5~ 20と 26~ 40のときは、確度に温度係数分を加算します。

・ 熱電対の誤差を含みません。・ 設定温度間の温度に対する安定度と確度は、直線補間した値になります。・ 設定温度間の温度に対する確度に対して、温度係数分や基準接点補償誤差を加算する場合は、加算後の確度を直線補間します。・ 表外の温度に対する熱起電力は、IEC 60584-1 の補間多項式の規準熱起電力 VT に対して、± (60ppm of VT + 4µV) になります。

16.1 発生部

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16-4 IM 2560A-01JA

測温抵抗体 (RTD)- 抵抗発生設定した温度に対応した抵抗を発生します。

タイプ 発生範囲 設定分解能 励起電流Pt100 -200.0 ~ +850.0 0.1 0.1mA ~ 2mA

RTD USER( ユーザー定義 )

-9999.9 ~ +9999.90.1 0.1mA ~ 2mAただし、抵抗発生範囲の 1.00Ω ~

400.00Ω に相当する範囲内

測温抵抗体対応規格 JIS C1604 Pt100IEC 60751-1 Pt100

タイプ 確度( ± )* 温度係数± /180 日 1年

Pt100 0.1 0.12 0.006

* 基準動作状態での仕様です。周囲温度 5~ 20と 26~ 40のときは、確度に温度係数分を加算します。

出力ノイズレンジ DC〜 10Hz 10Hz 〜 10kHz レンジ DC〜 10Hz 10Hz 〜 10kHz100 mV 5 µVp-p 10 µVrms 100 µA 0.1 µAp-p 0.2 µArms

1 V 15 µVp-p 20 µVrms 1 mA 0.5 µAp-p 0.5 µArms10 V 50 µVp-p 30 µVrms 10 mA 1 µAp-p 1 µArms

100 V 500 µVp-p 400 µVrms 100 mA 5 µAp-p 10 µArms1000 V 1 mVp-p 1 mVrms 1 A 0.1 mAp-p 0.1 mArms

10 A 1 mAp-p 4 mArms30 A 1 mAp-p 4 mArms

出力端子項目 仕様端子形状 低電圧 - 電流出力端子: バインディングポスト ( プラグイン付き )、HI( 赤 ) と LO( 黒 ) の出力端子

を各 1 つ装備しています。高電圧出力端子: 安全プラグイン端子、HI( 赤 ) と LO( 黒 ) の出力端子を各 1 つ装備してい

ます。大電流出力端子: 大型バインディングポスト、HI( 黒 ) と LO( 黒 ) の出力端子を各 1 つ装備

しています。出力 LO 端子 非接地最大同相電圧 出力 LO 端子 - ケース間 ± 15Vpk

16.1 発生部

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16-5IM 2560A-01JA

仕様

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応答時間項目 仕様電圧 / 電流発生 1000V レンジ以外:

1000V レンジ:約 0.5s約 3s

無負荷の状態で、変化開始から最終値の 0.02% 以内になるまでの時間抵抗 / 測温抵抗体発生 0.1ms 以下 ( 励起電流の変化に対する時定数 )

コモンモード除去比 ( 電圧 / 電流発生 )項目 仕様 (DC または 50/60 Hz の信号に対して )電圧出力 1000V レンジ以外:

1000V レンジ:120dB 以上100dB 以上

電流出力 1A レンジ以下:10A レンジ以上:

100nA/V 以下10µA/V 以下

出力値計算式本機器の出力値は、各レンジの発生範囲内で、スケール、出力分割、偏差の各設定値から算出されます。その関係式を次に示します。

出力値= MIN + (MAX − MIN) × (n/m) + (MAX − MIN) × ( −偏差 )

MAX: スケール ( 出力範囲 ) の最大値 (2.4 節参照 )MIN: スケール ( 出力範囲 ) の最小値 (2.4 節参照 )m: 出力分割の分母 (2.5 節参照 )n: 出力分割の分子 (2.5 節参照 )偏差: 2.6 節参照

16.1 発生部

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16-6 IM 2560A-01JA

16.2 機能

項目 仕様レンジ 直流電圧、直流電流、抵抗、温度 ( 熱電対と測温抵抗体 ) の各レンジ表示

主設定表示器 主設定値: 6 桁の LED 表示極性: + または -単位: mV、V、µA、mA、A、、Ω

偏差表示器 偏差: 4 桁の LED 表示極性: + または -偏差プリセット: 5%、2%、0、OFF

出力表示器 出力値: 6 桁の LED 表示極性: + または -単位: mV、V、µA、mA、A、°、Ω

n 表示器 出力分割の分子: 2 桁の LED 表示m 表示器 出力分割の分母: 2 桁の LED 表示その他ランプ OUTPUT1、OUTPUT2、HIGH VOLTAGE ランプ、ON ランプ、OFF ランプ、MAX ランプ、MIN ランプ、

Non Zero ランプ、UP ランプ、DOWN ランプ、基準接点補償ランプ、REMOTE ランプスケール 出力分割、偏差、スイープする範囲の最大値 (MAX) と最小値 (MIN) を設定。

1000V、10A、30A、400Ω のレンジでは、MAX と MIN の極性が異なる設定は不可。出力分割 対象: 電圧、電流、抵抗、温度

分母 m の設定範囲: 4 ~ 15分子 n の設定範囲: 0 ~ m

偏差 対象: 電圧、電流、抵抗、温度設定範囲: ± 20.00%設定方式: 2 ダイヤル設定方式

偏差第 1 ダイヤルの設定分解能:主設定値の 0.2%偏差第 2 ダイヤルの設定分解能:主設定値の 0.01%

プリセット 5%: プリセット選択時、または出力分割 n の変更時に、偏差を± 5% に設定。上昇時 +5%、 下降時 -5% にプリセット。

2%: プリセット選択時、または出力分割 n の変更時に、偏差を± 2% に設定。上昇時 +2%、 下降時 -2% にプリセット。

0: プリセット選択時、または出力分割 n の変更時に、偏差を 0% にリセット。OFF: 偏差を保持します。プリセットしません。

スイープ 対象: 電圧、電流、抵抗、温度速度: 設定値の 0% -> 100%、100% -> 0% の間を移動する時間を、約 8 秒、約 16 秒、約 32 秒、

約 64 秒から選択。基準接点補償 (RJC)( 熱電対 - 熱起電力発生)

次の 3 つのモード。選択したモードで、発生する熱起電力を補正 ( 基準接点補償 )。自動 (AUTO) 外部の RJ センサーが検知されると外部の RJ センサーの測定温度で補正。

外部の RJセンサーが検知されないと本機器の出力端子 ( 内部 ) の温度で補正。RJ センサー 257875 を使用したときの確度や、257875 のその他の仕様については、16.6 節参照。

内部 (INT): 本機器の出力端子 ( 内部 ) の温度で補正。本機器の内部基準接点温度測定確度や基準接点補償誤差については、16.1 節参照。

手入力 (MAN): 手入力した温度で補正。本機器のパネル操作 (6.6 節参照 ) で設定。補正しない場合は、0.00を設定する。設定範囲:-20.00~ +60.00

ユーザー定義 熱電対 ユーザー定義した多項式に従い、設定温度に対応した熱起電力の発生が可能。測温抵抗体 ユーザー定義した多項式に従い、設定温度に対応した抵抗の発生が可能。

高分解能モード 直流電圧または直流電流の主設定値を 6.5 桁の分解能で設定できます ( ただし、30A レンジでは 5.5桁 )。抵抗と温度には適用不可。高分解能モードのときは、出力分割、偏差、プリセット、スイープ、およびスケールの使用不可。

設定情報の保存 電源スイッチをオフにする直前 ( 約 1 秒前 ) の設定情報を保存。次に電源スイッチをオンにすると、オフ直前の設定で本機器が起動する。

エラーログ 本機器が検出したエラーのエラーコードを記録。エラーログの表示も可能。セルフテスト 本機器の状態を自己診断。設定の初期化 設定内容を初期設定に戻す。製品情報の表示 ファームウェアのバージョンやシリアル No. などを表示。通信 通信コマンドを使用して、本機器をリモート制御可能です。通信インタフェースは GP-IB、イーサネット、

USB から選択します。本機器の保護 過電圧、過電流、発振、内部加熱の検出によるトリップ機能があります。

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16-7IM 2560A-01JA

仕様

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16.3 外部入力

項目 仕様外部 RJ センサー入力端子 3 線式、4 線式対応入力コネクタ 付属の端子プラグ A2119JT を接続します。

端子プラグ A2119JT の入力端子はねじ締め式です。端子プラグ A2119JT には、別売アクセサリの RJ センサー 257875、または一般の測温抵抗体 Pt100を接続してください。

励起電流 約 1mA

16.4 コンピュータインタフェース

GP-IB項目 仕様電気的、機械的仕様 IEEE St'd 488-1978 に準拠機能的仕様 SH1、AH1、T6、L4、SR1、RL1、PP0、DC1、DT1、C0プロトコル IEEE St'd 488.2-1992 に準拠アドレス 0 ~ 30

イーサネット項目 仕様ポート数 1コネクタ形状 RJ-45 コネクタ電気的、 機械的仕様 IEEE 802.3 に準拠伝送方式 Ethernet(100BASE-TX/10BASE-T)伝送速度 最大 100Mbpsプロトコル TCP/IP対応サービス VXI-11 サーバー、DHCP クライアント

PC 接続用 USB項目 仕様ポート数 1コネクタ形状 タイプ B コネクタ ( レセプタクル )電気的、機械的仕様 USB Rev2.0 に準拠対応転送規格 HS(High Speed) モード (480Mbps)、 FS(Full Speed) モード (12Mbps)対応プロトコル USBTMC-USB488 (USB Test and Measurement Class Ver.1.0)

USB バスを使用し GP-IB コマンドを使用可能Mass Storage Class Ver. 1.1

PC から本機器にアクセス可能

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16-8 IM 2560A-01JA

16.5 一般仕様

項目 仕様基準動作状態 周囲温度: 23± 3

周囲湿度: 20%RH ~ 80%RH ( 結露しないこと )ウォームアップ時間経過後

ウォームアップ時間 約 30 分 ( 動作環境に 1 時間以上慣らした状態において )高温多湿の環境で保存していた場合は、1 日以上ウォームアップすること。

動作環境 温度: 5~ 40湿度: 20%RH ~ 80%RH ( 結露しないこと )

周囲温度 30を超える場合は、20%RH ~ 70%RH保存環境 温度: -15~ 60

湿度: 20%RH ~ 80%RH ( 結露しないこと )使用高度 2000m 以下設置場所 屋内設置姿勢 水平、または可動脚を立てた傾斜設置定格電源電圧 100VAC ~ 120VAC/200VAC ~ 240VAC ( 自動切り替え )電源電圧変動許容範囲 90VAC ~ 132VAC/180VAC ~ 264VAC定格電源周波数 50Hz/60Hz電源周波数変動許容範囲 48Hz ~ 63Hz最大消費電力 約 200VA耐電圧 電源 - ケース間 1500VAC、1 分間

外部 RJ センサー 257875 接続時の RJ センサー 257875 の計測部とケース間耐電圧については、16.6 節をご覧ください。

外形寸法 約 426mm(W) ×約 177mm(H) ×約 400mm(D) 、突起部を除く質量 約 13kg安全規格 適合規格

EN 61010-1過電圧カテゴリ II*1

汚染度 2*2

EN 61010-2-030測定カテゴリ O(Other)*3

エミッション 適合規格EN 61326-1 Class AEN 55011 Class A、Group 1オーストラリア、ニュージーランドの EMC 規制 EN 55011 Class A, Group 1韓国電磁波適合性基準 ( 한국 전자파적합성기준 )EN 61000-3-2 Class AEN 61000-3-3本製品はクラス A( 工業環境用 ) の製品です。家庭環境においては、無線妨害を生ずることが あり、その場合には使用者が適切な対策を講ずることが必要となることがあります。

ケーブル条件GP-IB コネクタ (GP-IB)

長さ 3m 以下のシールドケーブルを使用してください。イーサネットポート (ETHERNET)

長さ 30m 以下の、カテゴリ 5 以上のイーサネットケーブル (STP) を使用してください。PC 接続用 USB ポート (USB)

長さ 3m 以下の USB シールド ケーブルを使用してください。低電圧 - 電流出力端子 (HI、LO)

付属の測定リード B8506ZK( 長さ 1m) を使用してください。高電圧出力端子 (HI、LO)

付属の測定リード B8506ZK( 長さ 1m) を使用してください。大電流出力端子 (HI、LO)

付属の測定リード B8506WA( 長さ 1.5m) を使用してください。外部 RJ センサー接続端子 (EXT RJ SENSOR Pt100)

別売アクセサリの RJ センサー 257875 を使用してください。

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16-9IM 2560A-01JA

仕様

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項目 仕様イミュニティ 適合規格

EN 61326-1 Table2( 工業立地用 )イミュニティ試験環境における影響度

レンジの± 15% 以内ケーブル条件

エミッションのケーブル条件と同じです。環境規制規格 適合規格

EN 50581 産業用を含む監視及び制御機器

*1 過電圧カテゴリ ( 設置カテゴリ ) は、過渡的な過電圧を定義する数値であり、インパルス耐電圧の規定を含みます。過電圧カテゴリ II は配電盤などの固定設備から給電される電気機器に適用されます。

*2 汚染度とは、耐電圧または表面抵抗率を低下させる固体、液体、気体の付着の程度に関するものです。汚染度 2 は通常の室内雰囲気 ( 非導通性汚染 ) だけに適用されます。

*3 本機器の端子の測定カテゴリはなし「O(Other)」です。主電源の測定、または測定カテゴリ II、III、および IV 内の測定に本機器を使用しないでください。

測定カテゴリなし O は、主電源に直接接続していない回路の測定に適用されます。コンセントからトランスなどを経由した機器内の 2 次側の電気回路の測定に適用されます。本機器の測定入力端子への印加が予想される過渡的な過電圧は 1500V です。

測定カテゴリ II は、家庭用電気製品や携帯電気工具など、低電圧設備に直接接続された回路の測定に適用されます。 測定カテゴリ III は、配電盤や回路遮断器など、建造物設備の回路の測定に適用されます。 測定カテゴリ IV は、建造物への引き込み線やケーブル系統など、低電圧設備への供給源の回路の測定に適用されます。

16.5 一般仕様

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16-10 IM 2560A-01JA

16.6 RJ センサー 257875 の仕様

項目 仕様測定範囲 -20~ +60確度 ± 0.3 ( 代表値 )、2560A との組み合わせにて励起電流 約 1mA耐電圧 257875 の計測部 -2560A のケース間 100VAC、1 分間

(2560A の外部 RJ センサー入力端子に接続した状態での耐電圧です。)コード長 約 1.95m

・ 2560A またはその他の指定された機器以外に RJ センサー 257875 を接続しないでください。・ 校正対象の測定器の入力端子に RJ センサー 257875 を直接接続した場合、その測定器の端子温度が周囲温度と異なると、RJ

センサーとの温度不平衡により端子温度が変化するため、正しく基準接点補償ができない場合があります。

単位:mm

1Φ4.3

9.5

計測部 リード線

約1.95mタグ

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16-11IM 2560A-01JA

仕様

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16.7 外形図

背 面 図

指示なき寸法公差は±3%(ただし、10mm未満は±0.3mm)とする。

単位 : mm

177

20

426 400 32(24.5)13 13

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付録

付 -1IM 2560A-01JA

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16

付録 1 ブロック図

Pt100

HI

LO

低電圧 - 電流出力端子

抵抗発生回路

レンジ切り替え回路パワーアンプ

+−

プリアンプ

パワーアンプ

+−

プリアンプ

基準電圧Vref

DAC

PWMADC

INT RJ センサー測定回路

• DAC 制御• レンジ / フィードバック

切り替え制御• 抵抗発生回路制御• INT RJ センサー測定

+ DAC コード生成

設定値スムージング

補正値計算

接地側FPGACPU へ

絶縁側接地側

絶縁側 FPGA

絶縁電源

(OUTPUT 1)

HI

LO

高電圧出力端子

(OUTPUT 2)パワーアンプ

+−

プリアンプ

HI

LO

大電流出力端子

(OUTPUT 2)

ガード

出力 ON と発生値変更時は、DAC 設定用の発生コードが接地側 CPU/FPGA から絶縁側 FPGA に送られます。絶縁側 FPGA では、発生コードに対して、オーバーシュート抑制や容量性負荷接続時の突入電流低減のための立ち上がり制御 ( スムージング ) をしてから、発生コードを DAC に転送します。一方、高速の PWM 方式 ADC は、高精度リファレンスを採用した基準電圧 Vref とゼロレベル、および DAC 自身の出力を逐次測定しています。発生コードはそれらと比較補正されて、絶縁側 FPGA から DAC に継続して転送されることにより長期安定度に優れた DAC 出力を得ることができます。プリアンプには、低ノイズの高精度アンプを採用し DAC 出力を正確に増幅します。パワーアンプは、パワートランジスタを用いたプッシュプル出力のアンプを採用しシンク動作が可能です。また、1000V、10A 以外のレンジには極性の反転にリレーを使用していないため、極性切替によるグリッチが発生しません。絶縁側の制御系は、コモンモードノイズの影響を抑えるためガード電位で包まれています。低電圧 - 電流出力の LO 端子は、ガードと接続されています。

付録

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付 -2 IM 2560A-01JA

付録 2 メーターやトランスデューサの校正例

出力分割アナログメーターの校正では、最小目盛、各値の目盛、最大目盛に指針を合せるように電圧や電流を出力します。本機器では主設定で最大目盛の電圧や電流の出力を設定しておき、主設定の値を変えずに出力値を分割しながらメーターの各点を校正できます。本機器の設定操作の詳細については、5 章または 7.1 節をご覧ください。

電流計0A

主設定値 (MAX)=10A主設定値 (MIN)=0A

n=0m=4 分割値:0/4

電流計5A

n=2m=4 分割値:2/4

プリセットアナログメーターの校正では、小さい値から校正する方法 ( 上げ読み ) と、大きい値から校正する方法 ( 下げ読み ) があります。どちらの校正方法でも次の校正点にメーターの指針を移動するときに校正する目盛の位置を超えないようにする必要があります。本機器ではプリセット値を設定しておき、電圧や電流の出力時にメーターの指針を正確な目盛位置の手前に指示させることができます。本機器の設定操作の詳細については、5 章または 7.2 節をご覧ください。

電流計4.5A

主設定値 (MAX)=10A主設定値 (MIN)=0A

出力分割でメーターの指針を上げます。

校正点からプリセット分だけ手前を指示します。

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付録

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偏差前ページのプリセットで正確な目盛位置の手前に指示させたメーターの指針を、偏差ダイヤルを回して正確な目盛位置に指示させます。そのときに偏差表示器に示される値が校正時の偏差となります。本機器の設定操作の詳細については、5 章または 7.2 節をご覧ください。

電流計4.5A→5A

主設定値 (MAX)=10A主設定値 (MIN)=0A

偏差ダイヤルでメーターの指針を正確な目盛の位置に合わせます。例:4.5A→5A  偏差は-0.03%

4-20mA メーターの場合4mA、8mA、12mA、16mA、20mA の各点を校正する場合、SCALE スイッチと主設定ダイヤルで、スケールの主設定値 (MAX) を 20mA、主設定値 (MIN) を 4mA に設定します。出力分割の分母 m を 4、分子n を 0 ~ 4 まで変更するごとに、偏差ダイヤルを回してメーターの指針を合わせて校正します。本機器の設定操作の詳細については、5 章、7.1 節、および 7.2 節をご覧ください。

4

812

16

20

n=0m=4

n=4m=4

n=1m=4

n=2m=4 n=3

m=4

主設定値 (MAX)=20mA主設定値 (MIN)=4mA

スケール設定

出力分割

付録 2 メーターやトランスデューサの校正例

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付 -4 IM 2560A-01JA

付録 2 メーターやトランスデューサの校正例

-10V 〜 +10V の範囲のメーターの場合前ページの「4-20mA メーターの場合」と同様に、SCALE スイッチと主設定ダイヤルで、スケールの主設定値 (MAX) を +10V、主設定値 (MIN) を -10V に設定してから、各点を校正します。本機器の設定操作の詳細については、5 章、7.1 節、および 7.2 節をご覧ください。

トランスデューサの場合温度変換器のリニアリティを含めた校正が可能です。入力が熱電対 Type K(-200~ +800 )、出力が電圧 (-10V ~ +10V) の温度変換器の場合、スケールの主設定値 (MAX) を +800、主設定値 (MIN) を -200に設定します。出力分割の分母 m を 10、分子 n を 0 ~ 10 まで変更したときの温度変換器の出力側に接続されたディジタルマルチメーター (DMM)の値を確認します。本機器の設定操作の詳細については、6.1 節~ 6.4 節、および 7.1 節をご覧ください。

熱電対線

トランスデューサ( 温度変換器 )

熱電対入力

電圧出力

DMM

Note温度の場合、本機器の + 側の発生範囲と - 側の発生範囲が異なります。主設定値 (MAX) と主設定値 (MIN)を設定する場合、極性を変更して発生範囲を超えたときは、主設定値と極性が点滅します。この状態で主設定ダイヤルを 1 つでも回すと、主設定値がその極性の発生範囲内の最大絶対値になり、点滅が点灯に変わります。

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付録

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付録 3 熱電対の校正結線例

熱電対の校正結線例を、以下に示します。

0基準接点を使用する場合結線例

熱電対入力対応の温度計、データロガーなど

2560A

熱電対線または補償導線銅線

0基準接点( アイスバス、0基準温度装置など )

本機器の設定操作1. 基準接点補償モードを手入力 (MAN) に設定し、基準接点の温度を 0.00に設定します。

本機器の設定操作の詳細については、6.6 節をご覧ください。

2. 熱電対タイプ、温度などを設定して校正します。本機器の設定操作の詳細については、6.1 節~ 6.4 節をご覧ください。

本機器内部の基準接点補償を使用する場合結線例

熱電対入力対応の温度計、データロガーなど

2560A

熱電対線または補償導線

本機器の設定操作1. 基準接点補償モードを内部 (INT) に設定します。

本機器の設定操作の詳細については、6.6 節をご覧ください。

2. 熱電対タイプ、温度などを設定して校正します。・ 本機器の設定操作の詳細については、6.1 節~ 6.4 節をご覧ください。・ 熱電対温度発生確度に基準接点補償誤差が加算されます。

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付 -6 IM 2560A-01JA

外部の基準接点補償を使用する場合結線例

校正対象機器に RJ センサーを直接接続する場合

熱電対入力対応の温度計、データロガーなど

2560A

銅線

校正対象機器の入力端子に RJ センサーの計測部を接続します。

中継端子台に RJ センサーを接続する場合

熱電対入力対応の温度計、データロガーなど

2560A

銅線

中継端子台に RJ センサーの計測部を接続します。

市販の中継端子台

熱電対線または補償導線

校正対象機器の入力端子に RJ センサーの計測部を接続した場合、校正対象機器の端子温度が周囲温度と異なると、RJ センサーとの温度不平衡により端子温度が変化するため、正しく基準接点補償ができない場合があります。このような場合は周囲と同じ温度の中継端子台をご使用ください。ただし、熱電対または補償導線が必要になります。

本機器の設定操作1. リアパネルにある外部 RJ センサー入力端子に、外部の基準接点 (RJ) センサーを接続します。

・ 結線の詳細については、3.6 節をご覧ください。・ 外部の RJ センサーの計測部は、校正対象機器の入力端子や中継端子台に接続します。

2. 基準接点補償モードを自動 (AUTO) に設定します。・ 本機器の設定操作の詳細については、6.6 節をご覧ください。

3. 熱電対タイプ、温度などを設定して校正します。・ 本機器の設定操作の詳細については、6.1 節~ 6.4 節をご覧ください。・ 熱電対温度発生確度に基準接点補償誤差が加算されます。

付録 3 熱電対の校正結線例

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付録

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付録 4 測温抵抗体の校正結線例

測温抵抗体の校正結線例を、以下に示します。

3 線式結線例

2560A

使用するリード線 (3 本 ) の抵抗値を同じにしてください。赤、白、A、B の識別は、IEC 60751: 2008、JIS C 1604: 2013 に規定されています。

測温抵抗体 Pt100 入力対応の温度計、データロガーなど

白 (A)赤 (b)赤 (B)

本機器の設定操作測温抵抗体、温度などを設定して校正します。

本機器の設定操作の詳細については、6.1 節~ 6.4 節をご覧ください。

4 線式結線例

2560A

赤、白、A、B の識別は、IEC 60751: 2008、JIS C 1604: 2013 に規定されています。

測温抵抗体 Pt100 入力対応の温度計、データロガーなど

白 (a)赤 (b)

白 (A)

赤 (B)

本機器の設定操作測温抵抗体、温度などを設定して校正します。

本機器の設定操作の詳細については、6.1 節~ 6.4 節をご覧ください。

Noteより正確に校正するには、付属または別売アクセサリのフォーク端子アダプタ 758921 を使用して、センシング側のリード線 (A と B) を本機器の出力端子の締付部に接続してください。

Hi

Lo

2560A 白 (A)

白 (a)

赤 (b)

赤 (B)

白 (A)

赤 (b)

赤 (B)

4 線式 3線式

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付 -8 IM 2560A-01JA

付録 5 2 台並列接続

本機器の大電流出力端子を 2 台並列に接続して、2 台ともに出力すると、最大 73.44A の直流電流を接続している機器に出力できます。

出力対象機器

LO

HI

Note確度、安定度、温度係数は、2 台分を加算した仕様になります。

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付録

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付録 6 熱電対 / 測温抵抗体のユーザー定義

本機器は、熱電対や測温抵抗体を模擬した熱起電力と抵抗を定義 ( ユーザー定義 ) して、その定義に従った熱起電力や抵抗の発生ができます。

機能熱電対の熱起電力熱電対の熱起電力の発生を、温度区間ごとに多項式でユーザー定義します。多項式の書式については、後述の「定義仕様」をご覧ください。

温度区間 1

多項式多項式

熱起電力 Eu [μV] 多項式

温度区間 2 温度区間 k温度 t [°C]

Σa1i t1i

Σa2i t2i

Σaki tki

温度区間 1の下限

温度区間 1の上限

温度区間 2の下限

温度区間 2の上限

温度区間 kの下限

Eu(t)

基準接点の温度 t r

基準接点の温度 t r のときの熱起電力 Eu(tr)

温度 t[ ] のときの熱起電力 Euout[µV] を多項式と次の式から算出して、その値を出力します。基準接点の温度がユーザー定義したどの温度区間にも入っていない場合は、基準接点の温度を 0.0として計算 ( 基準接点補償 ) されます。Euout=Eu(t) - Eu(tr)

測温抵抗体の抵抗測温抵抗体の抵抗の発生を、温度区間ごとに多項式でユーザー定義します。多項式の書式については、後述の「定義仕様」をご覧ください。

温度区間 1

多項式多項式

抵抗 Ru [Ω] 多項式

温度区間 2 温度区間 k温度 t [°C]

Σa1i t1i

Σa2i t2i

Σaki tki

温度区間 1の下限

温度区間 1の上限

温度区間 2の下限

温度区間 2の上限

温度区間 kの下限

Ru(t)

温度 t[ ] のときの抵抗 Ru[Ω] を多項式から算出して、その値を出力します。

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付 -10 IM 2560A-01JA

データの作成ユーザー定義データは下図のようにテキスト形式で作成します。ユーザー定義を区別するためのタイプを示す文字 ( タイプ文字 ) や、温度区間の上限と下限、多項式の係数などを記述します。詳細な書式については、後述の「定義仕様」をご覧ください。次の Web ページにユーザー定義データのサンプルがあります。 http://www.yokogawa.com/jp-ymi/tm/Bu/2560A/

TYPE:L

0, 10, 0.00E+00, 1.00E+00, 2.00E+00

10, 20, 0.1E+00, 1.10E+00, 2.10E+00

1 行目

2行目

3行目

タイプ文字 (1 文字 )

区間の下限 0次係数 1次係数 2次係数

区間の上限

( 温度区間1つ目 )

( 温度区間2つ目 ) 区間の下限 0次係数 1次係数 2次係数

区間の上限

テキスト形式のデータ

保存ファイル作成したデータを定義ファイルとして保存します。定義ファイル名は固定です。大文字小文字の区別はありません。

・ TC USER の定義ファイル名: TCUSER.TXT・ RTD USER の定義ファイル名: RTDUSER.TXT

本機器への書き込み本機器の USB マスストレージ機能を使用して、定義ファイルからユーザー定義データを本機器に書き込みます。書き込みをする前にデータに誤りがないかどうかを本機器が確認します。誤りがなければ、本機器の内部メモリーにデータが書き込まれます。すでにデータが書き込まれている場合は、更新されます。誤りがあると、内部メモリーの内容は更新されません。

通信コマンドでの書き込み 通信コマンドを使って、ユーザー定義データを本機器に書き込めます。温度区間 1 つずつを

文字列として通信コマンドで送信します。文字列はシングルクォーテーションまたはダブルクォーテーションで囲います。通信コマンドでユーザー定義データに沿った熱起電力や抵抗を発生するには、一連のコマンドを実行する必要があります。詳細については、SOURce グループの :SOURce:RTD:DEFine コマンドまたは :SOURce:TCouple:DEFine コマンドの解説をご覧ください。

例:通信コマンドで送信する文字列

"0, 10, 0.00E+00, 1.00E+00, 2.00E+00"'0, 10, 0.00E+00, 1.00E+00, 2.00E+00'

付録 6 熱電対 /測温抵抗体のユーザー定義

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付録

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定義仕様項目 仕様ユーザー定義の 個数

熱電対ユーザー定義 (TC USER): 1 組、測温抵抗体ユーザー定義 (RTD USER): 1 組

温度区間 下限: -9999.9、上限: +9999.9温度区間の個数 最大 100 区間まで出力の単位 TC USER: µV、RTD USER: Ω出力範囲 TC USER: -120.000mV ~ +120.000mV、RTD USER: 1.00Ω ~ 400.00Ωパネルに表示され る温度の単位

多項式 1 変数の高次多項式の形で、TC USER や RTD USER の定義式を作成します。

Σn

i = 0ai ti

n: 最大 20 までa: 係数、固定小数点または浮動小数点での設定が可能です。省略したときは、「0( ゼ

ロ )」として計算されます。t: 温度単位: TC USER のとき µV、RTD USER のとき: Ω

多項式作成時の制約事項・ TC USER と RTD USER のどちらのユーザー定義も、単位の温度に対する熱起電力や抵抗

の多項式を作成することを前提にしています。・ TC USER の場合、0のときに 0V を出力するように多項式を作成してください。

書式 1 行目2 行目3 行目4 行目⁞101 行目

TYPE:< タイプ >< 改行 >< 温度区間 1>< 改行 >< 温度区間 2>< 改行 >< 温度区間 3>< 改行 >⁞< 温度区間 100>< 改行 >

・ 1 行の文字数は 512 以内にしてください。・ 温度区間の数は 100 までです。100 を超えた温度区間は設定されていても無視されます。< タイプ > 文字なし、または ASCII コード 20 ~ 7E(16 進 ) の 1 文字を設定します。ASCII コー

ド 20 ~ 7E に対応する文字については、付録 9 をご覧ください。< 温度区間1 ~ 100>

[ 下限 ], 上限 [, 0 次係数 [, 1 次係数 [, 2 次係数 ・・・[, 20 次係数 ]・・・]]]・ 各数値の区切りには、「,( カンマ )」を使用します。・ [ ] で囲まれた部分は省略可能です。

下限 温度区間ごとの下限の温度を設定します。固定小数点または浮動小数点での設定が可能です。

設定範囲:-9999.9~ +9999.9省略したときは、「-9999.9」が設定されます。設定範囲が低いほうの温度区間と重なる場合は、下限は低いほうの温度区間の上限と同じ値になります。設定範囲が低いほうの温度区間の上限よりも大きい場合も、下限は低いほうの温度区間の上限と同じ値になります。

上限 温度区間ごとの上限の温度を設定します。固定小数点または浮動小数点での設定が可能です。

設定範囲:-9999.9~ +9999.9上限は省略できません。下限≦上限になるように設定してください。

n 次係数 温度区間ごとの多項式の n 次係数を設定します。固定小数点または浮動小数点での設定が可能です。省略したときは、「0」が設定されます。係数の区切り「,( カンマ )」の数は、21 までです。最大出力を超えない熱起電力または抵抗になるように係数を設定します。

< 改行 > CR、LF、および CR+LF を使用可能です。・ 前の行よりも低い範囲の温度区間を設定しても、本機器に書き込むときにソートされます。・ 行の先頭に「#( シャープ )」を設定すると、その行は「空行」として扱われます。・ 改行だけの行は、無視されます。・「,( カンマ )」や「数値」のあとの半角スペースは、無視されます。・ 極性符号「-」 や 「+」直後に半角スペースを設定しないでください。・ 全角スペースを設定しないでください。

付録 6 熱電対 /測温抵抗体のユーザー定義

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付 -12 IM 2560A-01JA

項目 仕様定義ファイル 書式に従って作成したユーザー定義データは、次のファイル名でテキスト形式で保存します。

定義データのファイル名は固定です。大文字小文字の区別はありません。TC USER の定義ファイル名: TCUSER.TXTRTD USER の定義ファイル名: RTDUSER.TXT

エラーファイル ユーザー定義の内容に誤りがあると、エラーが発生します。エラーは 2560A OUT フォルダーに次のファイル名で保存されます。ファイル名は固定です。

TC USER のエラーファイル名: ERRORTCUSER.TXTRTD USER のエラーファイル名: ERRORRTDUSER.TXT

エラーファイルの書式

LINE x, CHAR y : エラーメッセージ・ LINE x: 定義したテキストデータの x 行目でエラーが発生していることを示します。・ CHAR y: エラーが発生した行の y 文字目でエラーが発生していることを示します。・ エラーメッセージ : 後述の「ユーザー定義に関するエラーメッセージ」をご覧ください。

通信コマンドでのユーザー定義の 設定

通信コマンドを使って、TC USER と RTD USER のユーザー定義を本機器に設定できます。ユーザー定義に関するコマンドの詳細については、13 章の「SOURce グループ」をご覧ください。

・ TC USER と RTD USER のユーザー定義は、それぞれ別のコマンドで設定します。・ 温度区間 1 つずつを文字列として設定します。シングルクォーテーションまたはダブル

クォーテーションで囲った文字列を送信します。・ ユーザー定義を区別するためのタイプを示す文字の設定ができます。・ 本機器の内部メモリーに書き込まれているユーザー定義データを削除できます。

ユーザー定義に関するエラーメッセージエラーメッセージ 意味There is no TYPE description. タイプの記述がありません。The number of characters for TYPE is not correct. タイプの文字数が正しくありません。The character type used in TYPE is not correct. タイプの文字種別が正しくありません。The output is outside the possible range. 出力が可能な範囲を超えています。The number of characters in a line exceeds 512. 1 行の文字数が 512 を超えています。The upper limit of the temperature range is omitted. 温度区間の上限が省略されています。The upper or lower limit of the temperature range is outside the allowed range.

温度区間の上限もしくは下限が指定可能な範囲を超えています。

The upper limit of the temperature range is less than the lower limit.

温度区間の上限が下限よりも小さい。

A polynomial coefficient is not specified. 多項式係数が指定されていません。The format of the upper limit, lower limit, or polynomial coefficient is not correct.

上限、下限、多項式係数の書式が正しくありません。

The number of polynomial coefficients exceeds 21. 多項式係数の個数が 21 を超えています。

付録 6 熱電対 /測温抵抗体のユーザー定義

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付録

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付録 7 初期設定と保存される設定項目一覧

設定項目 初期設定( 工場出荷時の値 )

設定の初期化または*RST コマンドで初期化される項目

:初期化対象×:初期化対象外

電源オフ時に保存される項目

:保存対象×:保存対象外

出力 OFF ×レンジ 1V 温度タイプ 熱電対 K 主設定値 (MAX)主設定値 (MIN)

電圧 / 電流 0.00000 ×小数点の位置は、レンジ設定により異なります。

温度 0.0 ×抵抗 0.00 ×電圧 / 電流の極性 + ×温度の極性 + ×

スケール選択 MAX ×出力分割 分子n 10 ×

分母 m 10 偏差 0.00% ×プリセット 0% ×スイープ HOLD ×スイープ時間 約 16 秒 ×分解能モード NORM(5.5 桁 ) 基準接点補償(RJC)

モード AUTO( 自動 ) 手入力補償値 0.00 100.00Ω と外部 RJ センサーの 0のときの抵抗値 R0 との差分 (RJC.R0)

0.00Ω ×

ユーザー定義 熱電対 なし × 測温抵抗体 なし ×

温度の出力値表示 ° ビープ音 ON GP-IB インタフェース

アドレス 1 × コマンドの種類 (TYPE) NORMAL ×

イーサネットインタフェース(LAN)

DHCP ON × IP アドレス 192.168.0.1 × サブネットマスク 255.255.255.0 × デフォルトゲートウェイ 0.0.0.0 ×

USB インタフェース TMC ×

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付 -14 IM 2560A-01JA

付録 8 IEEE488.2-1992 について本機器の GP-IB インタフェースは、IEEE 488.2-1992 規格に準じています。この規格では、以下の 23 の項目について「ドキュメントに記載しなければならない」としています。ここでは、これらについて説明しています。

(1)IEEE488.1 インタフェース機能のうち、サポートしているサブセット

「9.1 GP-IB インタフェースの機能と仕様」を参照してください。

(2)アドレスが 0 〜 30 以外に設定されたときのデバイスの動作

本機器では、アドレスを 0 ~ 30 以外に設定することはできません。

(3) ユーザーがアドレス変更をしたときの動作 アドレスの変更は、RANGE ダイヤル -> SETUP ->

GP-IB メニュー -> ADRS メニューでアドレスを設定した時点で行われます。設定したアドレスは、次に変更するまで有効です。

(4) 電源 ON 時のデバイスのセッティング。電源 ON 時に使用可能なコマンド

基本的には、以前の設定 ( その前に電源を OFF にしたときの設定 ) になります。

電源 ON 時に実行を制限されるコマンドはありません。

(5) メッセージ交換のオプション (a) 入力バッファのサイズ

1024 バイト (b) 複数の応答メッセージユニットを返すクエリー

13 章の各コマンドの例を参照してください。 (c) 構文解析時に応答データを作成するクエリー

すべてのクエリーは、構文を解析すると応答データを作成します。

(d) 受信時に応答データを作成するクエリー コントローラが受信する時点で応答データを作

成するクエリーはありません。 (e) 制限しあうパラメータを有するコマンド

13 章の各コマンドの例を参照してください。(6)コマンドを構成する機能エレメントおよび複合ヘッ

ダーのエレメントに含まれるもの 12 章と 13 章を参照してください。(7) ブロックデータの転送に影響するバッファのサイズ ブロックデータの送信時には、そのサイズに合わせ

て出力キューを拡張します。(8) 演算式で使えるプログラムデータのエレメントの

一覧と、そのネストの制限 演算式は使えません。(9) 各問い合わせに対する応答の構文 13 章の各コマンドの例を参照してください。

(10) 応答の文法に従わないデバイス間の通信について サポートしていません。(11) 応答データのブロックデータのサイズ 0 バイト(12) サポートしている共通コマンドの一覧 「13.7 共通コマンドグループ」を参照してくださ

い。(13) キャリブレーション正常終了時のデバイスの状態 *CAL はサポートしていません。(14)*DDTのトリガーマクロの定義で使用できるブロッ

クデータの最大長 サポートしていません。(15) マクロ定義のマクロラベルの最大長、マクロ定義

で使用できるブロックデータの最大長、マクロ定義で再帰を使ったときの処理

マクロ機能は対応していません。(16)*IDN? に対する返送 「13.7 共通コマンドグループ」を参照してくださ

い。(17)*PUD、*PUD? のプロテクトユーザーデータの保

存エリアのサイズ *PUD、*PUD? はサポートしていません。(18)*RDT、*RDT? のリソース名の長さ *RDT、*RDT? はサポートしていません。(19)*RST、*LRN?、*RCL、*SAV による状態の変化

*RST 「13.7 共通コマンドグループ」を参照してくださ

い。 *LRN?、*RCL、*SAV これらの共通コマンドはサポートしていません。(20)*TST? によるセルフテストの実行範囲 「13.7 共通コマンドグループ」を参照してくださ

い。(21) 拡張されたリターンステータスの構造 12 章を参照してください。(22) 各コマンドの処理がオーバーラップするか、シー

ケンシャルに行われるか 「12.5 コントローラとの同期」と 13 章を参照して

ください。(23) 各コマンドの実行内容 13 章の各コマンドの機能を参照してください。

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付録

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付録 9 ASCII キャラクタコードここでは、ASCII のキャラクタコード表を紹介しています。

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アドレスコマンド

ユニバーサルコマンド

リスナーアドレス

トーカーアドレス

2次コマンド

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PPU

NAK8進

16進

GP-IBコード

10進

ASCIIキャラクタコード例

0 1 2 3 4 5 6 7

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数字 ページ5 × 7 ドットマトリックス LED .................................................................1-37 セグメント .........................................................................................................1-67 セグメント LED ............................................................................1-3, 1-4, 1-510BASE-T .................................................................................................................1-210 進数 ...................................................................................................................12-6100BASE-TX ............................................................................................................1-2

A ページAMP ...................................................................................................................... 15-17AR .................................................................................................................................viii

B ページBoolean .................................................................................................................12-7BOOT .................................................................................................................... 15-17

D ページDCL(Device Clear) ...............................................................................................9-8DEVIATION/PRESET ............................................................................................1-5DHCP ....................................................................................................... 10-4, 13-17DOWN ................................................................................................................. 13-16DOWN スイープ ........................................................................................ 1-5, 7-6DOWN ランプ .......................................................................................................1-5

F ページFIRM ...................................................................................................................... 15-17

G ページGET(Group Execute Trigger) .........................................................................9-8GP-IB アドレス ......................................................................................9-6, 13-18GP-IB インタフェース ......................................................................................9-1GP-IB コネクタ .....................................................................................................1-2GTL(Go To Local) .................................................................................................9-8

H ページHIGH VOLTAGE ランプ ............................................................1-1, 5-1, 15-12HOLD ..........................................................................................................1-5, 13-16HOLD 状態 ..............................................................................................................7-6

I ページIFC(Interface Clear) .............................................................................................9-8IP アドレス ........................................................................................... 10-4, 13-17

L ページLLO(Local Lockout) ............................................................................................9-8LOCAL ...............................................................................................9-2, 10-1, 11-1

M ページMAC アドレス .................................................................................... 10-6, 13-17MAX ............................................................................................................................1-3MIN .............................................................................................................................1-3MODEL ......................................................................................................................... iiim ダイヤル .................................................................................................1-4, 13-6m 表示器 ..................................................................................................................1-4

N ページNon Zero ランプ .................................................................................................1-3n ダイヤル ..................................................................................................1-4, 13-6n 表示器 ...................................................................................................................1-4

O ページOFF ランプ .............................................................................................................1-4ON/OFF .......................................................................................................... 5-7, 6-7ON ランプ ...............................................................................................................1-4OUTPUT ....................................................................................................................1-4OUTPUT 1 ランプ................................................................................................1-1OUTPUT 2 ランプ................................................................................................1-1OUTPUT DIVIDER .................................................................................................1-4OUTPUT スイッチ ..................................................................................1-4, 13-7

P ページPCL ........................................................................................................................ 15-17PMT ..........................................................................................................................12-1POLARITY スイッチ ...............................................................................1-3, 13-7PRESET スイッチ ........................................................................... 1-5, 7-2, 13-5PRESET ランプ ......................................................................................................1-5

R ページR0 ..............................................................................................................................6-16RANGE ダイヤル .................................................................................................1-1Register ..................................................................................................................12-7REMOTE ランプ ...................................................................................................1-1REN(Remote Enable) .........................................................................................9-8RJ センサー ............................................................................................................... ivRJ センサーの抵抗値 .....................................................................................6-16RMT ..........................................................................................................................12-1

S ページSCALE ........................................................................................................................1-3SCALE スイッチ ...................................................................................................1-3SDC(Selected Device Clear) ..........................................................................9-8SER.NO ................................................................................................................ 15-17SETUP メニュー ....................................................................................4-1, 13-17SETUP メニューの操作方法 ..........................................................................4-3SPD(Serial Poll Disable) ....................................................................................9-8SPE(Serial Poll Enable) ......................................................................................9-8SUFFIX .......................................................................................................................... iiiSWEEP .......................................................................................................................1-5SWEEP スイッチ ...................................................................................1-5, 13-16

T ページTEMPERATURE ダイヤル .................................................................................1-1

U ページUP .......................................................................................................................... 13-16UP スイープ ................................................................................................. 1-5, 7-6UP ランプ ................................................................................................................1-5USB インタフェース ......................................................................................11-1USB ドライバ .....................................................................................................11-4USB ポート .............................................................................................................1-2

W ページWEEE 指令 ................................................................................................................viii

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ア ページアクセサリ ................................................................................................................ iv上げ読み .............................................................................................................. 付 -2脚用ゴム ..................................................................................................................... iv圧着端子 ...............................................................................................................3-12安全規格 ...............................................................................................................16-8安全注意事項 ............................................................................................................ v

イ ページイーサネットインタフェース ..................................................................10-1イーサネットポート .........................................................................................1-2異常検出 ( トリップ検出 )........................................................................ 15-12異常時の対処方法 ...........................................................................................15-1異常発生時の表示 ...........................................................................................15-2イミュニティ .....................................................................................................16-9インタフェースメッセージ ..........................................................................9-8

ウ ページウォームアップ ...................................................................................................3-7ウォームアップ時間 ......................................................................................16-8

エ ページエミッション .....................................................................................................16-8エラーコード .....................................................................................................15-4エラーログ ..............................................................................................2-11, 15-9

オ ページ応答データ ..........................................................................................................12-2応答ヘッダー .....................................................................................................12-2応答メッセージ ................................................................................................12-1オーバーラップコマンド ............................................................................12-8汚染度 ....................................................................................................................16-8オプション ....................................................................................................... 13-19温度.....................................................................................................6-3, 12-6, 16-8温度センサー ........................................................................................................6-1温度の単位 .............................................................................................................2-5温度の発生 .............................................................................................................2-4

カ ページ外形図 ................................................................................................................. 16-11解除方法 ............................................................................................................ 15-12外部 RJ センサー入力端子 .............................................................................1-2形名................................................................................................................................ iii過電圧カテゴリ ................................................................................................16-8可動脚 .......................................................................................................................3-4環境..........................................................................................................................16-8環境規制 ...............................................................................................................16-9

キ ページ規格..........................................................................................................................16-8基準接点補償 ............................................................................................2-4, 6-15基準接点補償用 ...................................................................................................... iv基準接点補償ランプ .........................................................................................1-1基準動作状態 .....................................................................................................16-8機能接地端子 ........................................................................................................1-2吸気口 .......................................................................................................................1-2極性................................................................................................................... 5-3, 6-3極性表示 ..................................................................................................................1-3極性表示ランプ ...................................................................................................1-5

ク ページクエリー ...............................................................................................................12-1クエリーエラー ( 通信 )................................................................................15-7

ケ ページ計器番号 ..................................................................................................................... iii警告コード ..........................................................................................................15-4警告 ( 通信 ) .........................................................................................................15-7結線時の注意 ........................................................................................................3-9結線方法 ...............................................................................................................3-11結露..........................................................................................................................16-8

コ ページ交換推奨部品 .................................................................................................. 15-20校正....................................................................................................................... 15-20高電圧出力端子 ...................................................................................................1-1高電圧設定通知 ............................................................................................. 15-12高分解能 ...............................................................................................................2-11互換コマンド ........................................................................................................9-7互換コマンド (COMPatible) .................................................................... 13-18ゴム................................................................................................................................ iv

サ ページ下げ読み .............................................................................................................. 付 -2サブネットマスク ............................................................................ 10-4, 13-17

シ ページシーケンシャルコマンド ............................................................................12-8時間..........................................................................................................................12-6システムエラー ................................................................................................15-8システムエラー ( 通信 )................................................................................15-7システム構成 ........................................................................................................2-1姿勢..........................................................................................................................16-8実行エラー ..........................................................................................................15-8実行エラー ( 通信 ) ..........................................................................................15-6湿度..........................................................................................................................16-8質量..........................................................................................................................16-8周囲温度 ...............................................................................................................16-8周囲湿度 ...............................................................................................................16-8主設定ダイヤル ...................................................................................................1-3主設定値 ..................................................................................................................5-3主設定値 (MAX) ................................................................................1-3, 5-5, 6-5主設定値 (MIN) ..................................................................................1-3, 5-5, 6-5主設定表示器 ........................................................................................................1-3出力が自動的に OFF になった場合 ..........................................................3-1出力端子 ..................................................................................................................1-1出力値 ............................................................................................................. 2-3, 2-5出力値の単位 ........................................................................................................2-5出力値表示モード ..............................................................................................6-9出力の ON/OFF .......................................................................................... 2-3, 2-5出力のスケール ......................................................................................... 5-5, 6-5出力表示器 .............................................................................................................1-4出力分割 ............................................................................... 2-7, 7-1, 13-6, 付 -2使用高度 ...............................................................................................................16-8仕様コード ................................................................................................................ iii症状と対処方法 ................................................................................................15-1使用上の注意 ........................................................................................................3-1乗数..........................................................................................................................12-6消費電力 ...............................................................................................................16-8省略形 ....................................................................................................................12-5初期化 ...................................................................................... 2-11, 13-19, 15-15シリアル No. ......................................................................... 2-11, 13-19, 15-17指令..............................................................................................................................viiiシンク .......................................................................................................................2-3シンボルマーク ....................................................................................................... vシンボルマーク ( マニュアルの ) ................................................................. ix

ス ページスイープ ................................................................................................ 2-10, 13-16スイープ時間 .........................................................................................7-5, 13-16

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スイープ出力 ........................................................................................................7-4スケール ..................................................................................................................2-6

セ ページ製品情報 ................................................................................................ 2-11, 15-17設置..........................................................................................................................16-8設置条件 ..................................................................................................................3-3設定の初期化 ...................................................................................... 2-11, 15-15セルフテスト ................................................................................... 13-20, 15-13

ソ ページ測温抵抗体 ................................................................................................... 2-5, 6-2測定カテゴリ .....................................................................................................16-8測定リード ................................................................................................................ iv

タ ページ耐電圧 ....................................................................................................................16-8大電流出力端子 ...................................................................................................1-1タイプ B コネクタ ..............................................................................................1-2単位..........................................................................................................................12-6単位表示 ..................................................................................................................1-3端子プラグ ................................................................................................................ iv

チ ページ注意事項 ..................................................................................................................... vi注記マーク ................................................................................................................ ix長時間使用しないとき ....................................................................................3-2調整....................................................................................................................... 15-20直流電圧の発生 ...................................................................................................2-2直流電流の発生 ...................................................................................................2-2

ツ ページ通信エラーメッセージ .................................................................................15-5

テ ページ定格電源周波数 ................................................................................................16-8定格電源電圧 .....................................................................................................16-8抵抗..........................................................................................................................12-6抵抗の発生 .............................................................................................................2-3抵抗レンジ .............................................................................................................5-2ディジタル数字 ...................................................................................................1-6ディジタル文字 ...................................................................................................1-6低電圧 - 電流出力端子 .....................................................................................1-1底面脚 .......................................................................................................................1-1底面脚用ゴム .................................................................................................. iv, 3-4デッドロック .....................................................................................................12-2デフォルトゲートウェイ ............................................................. 10-4, 13-17電圧..........................................................................................................................12-6電圧レンジ .............................................................................................................5-1電源コード ................................................................................................................ iv電源コードの接続 ..............................................................................................3-6電源コネクタ ........................................................................................................1-2電源スイッチ ........................................................................................................1-1電源スイッチのオン / オフ ...........................................................................3-7電流..........................................................................................................................12-6電流レンジ .............................................................................................................5-2

ト ページ動作環境 ...............................................................................................................16-8特殊な文字 .............................................................................................................1-6取っ手 .......................................................................................................................1-1ドットマトリックス LED ...............................................................................1-3トップパネル ........................................................................................................1-2

ニ ページ認定代理人 ..............................................................................................................viii

ネ ページ熱起電力 ..................................................................................................................2-4熱電対 ............................................................................................................. 2-4, 6-2

ハ ページバージョン ..........................................................................................................2-11排気口 .......................................................................................................................1-2廃電気電子機器指令 ..........................................................................................viii背面脚 .......................................................................................................................1-2発生.............................................................................................................................2-2発生ファンクション ......................................................................................13-8パネル .......................................................................................................................1-1

ヒ ページビープ音 ............................................................2-11, 8-4, 13-17, 15-4, 15-12表記法 .......................................................................................................................... ix標準コマンド ........................................................................................................9-7標準コマンド (NORMal) ............................................................................ 13-18

フ ページファームウェア ............................................................................................. 15-17ファームウェアのバージョン ............................................................... 13-19フィルターの清掃 ........................................................................................ 15-18ブート ................................................................................................................. 15-17付属品 .......................................................................................................................... ivプリセット ...................................................................................... 2-9, 7-3, 付 -2プログラムデータ ...........................................................................................12-1プログラムヘッダー ......................................................................................12-1プログラムメッセージ .................................................................................12-1ブロックデータ ................................................................................................12-7フロントパネル ...................................................................................................1-1分解能モード ........................................................................................................8-2分割値 .......................................................................................................................2-7文法エラー ( 通信 ) ..........................................................................................15-5

ヘ ページ別売................................................................................................................................ iv偏差...................................................................................................... 2-8, 7-2, 付 -3偏差出力 ........................................................................................................ 2-8, 7-2偏差ダイヤル ............................................................................................1-5, 13-5偏差表示器 .............................................................................................................1-5偏差プリセット ...................................................................................................2-9

ホ ページ保護接地 ..................................................................................................................... vi保存環境 ...............................................................................................................16-8ボトムパネル ........................................................................................................1-2本機器の用途 ........................................................................................................... vi

マ ページマルチラインメッセージ ...............................................................................9-8

メ ページ銘板.............................................................................................................................1-2メッセージ ..........................................................................................................12-1メニューのツリー ..............................................................................................4-1

モ ページ文字データ ..........................................................................................................12-7文字列データ .....................................................................................................12-7持ち運ぶとき ........................................................................................................3-2

索引

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索 -4 IM 2560A-01JA

ユ ページユーザー定義 ............................................................................................2-5, 6-10ユニラインメッセージ ....................................................................................9-8

ヨ ページ用途................................................................................................................................ vi汚れを取るとき ...................................................................................................3-2

ラ ページラックマウント ...................................................................................................3-5

リ ページリアパネル .............................................................................................................1-2リモート制御 .....................................................................................................11-3

ロ ページロジック ............................................................................................................ 15-17

索引

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保証書

計器番号*

ご購入日*       年     月

保証期間 ご購入日より1年間

形名 2560A

お願い本保証書の内容はアフターサービスの際必要となります。お手数でも * 印箇所ご記入のうえ、本器の最終御使用者のお手許に保管してください。修理をご依頼される場合は、形名、計器番号、ご購入日をご連絡ください。

保証期間中に正常な使用状態で、万一故障等が生じました場合は下記に記載の保証規程により無償で修理いたします。

本保証書は日本国内でのみ有効です。(This warranty is valid only in Japan.)

保証規程保証期間中に生じました故障は無償で修理いたします。但し、下記事項に該当する場合は無償修理の対象から除外いたします。

記(1) 不適当な取扱いまたは使用による故障、または損傷。(2) 設計仕様条件をこえた取扱いや使用または保管による故障、または損傷。(3) 電池、ヒューズ等の消耗品および自然消耗部品の補充。(4) 当社もしくは当社が委嘱した者以外の改造または修理に起因する故障、または損傷。(5) 火災・水害・地震その他の天災を始め故障の原因が本器以外の理由による故障、または損傷。(6) その他当社の責任とみなされない故障、または損傷。

以上