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JVIMS判定基準について
2017年7月16日,23日
日本バレーボール協会 情報企画委員会
Vリーグ機構 技術情報委員会
判定に当たっての心構え
1.データの重要性を認識して、国内で統一されたレベルでの評価・判定を行う
2.素晴らしいプレーなのか、単純なミスなのかを的確に判断する(ミスプレーを誘発させた相手方プレーの素晴らしさを優先)
3.プレーの流れを見極めて正確な判定を心掛ける
判定基準・指標の見直し
1.サーブレシーブ判定基準及び評価指標の見直し(3段階評価の導入)
2.ディグ、セット評価の追加(判定基準及び評価指標を新設)
3.アタック定義の明確化と一部の取扱い変更
4. サーブ評価指標の変更
判定基準見直しに当たっての基本的考え方
1.判定のバラツキ要因の排除⇒ ある線で割り切って、可能な限り曖昧さを排除した判定基
準とする。
2.ファン目線を重視⇒ チームとは異なる視点になるが、ファン目線での分かり易
い判定基準を目指す。
3.ディグ/セットの判定規準の制定⇒ FIVBのVIS判定基準との整合性を考慮するが、基本的に
はVリーグ・国内競技会独自の判定基準として制定する。
サーブレシーブ判定基準
1.成功(優)- Aパス
a. セッターの定位置に返り、全ての攻撃パターンが使えるサーブレシーブ。
b. 目安としてセッターの定位置から1m以内のサーブレシーブとし、セッターが余裕を持ってオーバーハンドでトスができて、かつ全てのコンビネーションプレーが使える場合とする。
c. 判定員は「 A 又は ○(マル)」とコールする。
【補足解説】① Data VolleyのAパスと同義とし、真に優れたサーブレシーブのみを成功(優)と見な
す。
② 「セッターの定位置から1m」の目安は1~2歩とする。(小幅で小刻みに動いた場合を除き、セッターが定位置から3歩以上移動した場合には成功(優)とはしない。)
③ セッターがバックゾーンからセットアップするケースで、セッターがネット際の定位置に付く前にサーブレシーブがセッター近くに返球され、セットアップの動きを止める形でトスしたような場合は、仮にセッターから1m以内であっても成功(優)とはしない。
サーブレシーブ判定基準
2.成功(良)- Bパス
a. アタックゾーン内でセッターが複数の攻撃パターンが使えるサーブレシーブ。
b. 目安としてセッターの定位置から1~3mの範囲のサーブレシーブとし、セッターが余裕を持ってトスができて、かつ複数のアタッカーの攻撃が使える場合とする。
c. 判定員は「 B 又は △(サンカク)」とコールする。
【補足解説】① 「セッターの定位置から1~3mの範囲」とは、右図
の斜線の範囲(両サイドラインから1.5m以上内側のアタックゾーン)と見なし、この範囲内へのサーブレシーブで、かつセッターが余裕を持って複数の攻撃が使えるレシーブを成功(良)とみなす。
② サーブレシーブがネット際に返球されセッターがワンハンドトスになった場合でも、セッターがある程度余裕を持ってクイックやサイド攻撃を使い分けられるような場合は、成功(良)とする。
1.5m 1.5m
サーブレシーブ判定基準
3.失敗 - Dパス
a. 前記1,2以外の以下のようなサーブレシーブ・ ワンパターンの限定された攻撃しか使えないような場合・ セッターに返球できなかったり、味方の攻撃に繋がらなかった場合・ 相手コートへ直接返球された場合・ 味方の選手が繋ぐことができなかったり、反則をとられた場合
b. 判定員は「 D 又は ×(バツ)」とコールする。
【補足解説】① セッターがサーブレシーブを行った場合には、仮にその後複数のアタッカーの攻撃
が使える状況であっても、サーブレシーブ失敗とする。
② セッターがアタックラインを踏み越してトスした場合には、仮に複数の攻撃が使えるような場合でもサーブレシーブ失敗とする。 (セッターの足の位置で判断する)
サーブレシーブ判定基準【その他補足解説】
① サーブレシーブの成否は、セッターの位置や向きとサーブレシーブの返球方向の関係やチームのフォーメーションにも左右されるので、セッターの体勢などを良く見て、コンビネーションが使える返球だったかどうかを見極めること。
② セッターが十分にコンビネーションが使える体勢だったにもかかわらず、セッターのミスと思われるプレーで味方の攻撃に繋がらなかった場合には、サーブレシーブ失敗とはせずに、サーブレシーブ成功(優)又は(良)とする。
③ 将来的には失敗を更に以下の2区分に分けて4段階評価の導入を検討する予定。C(可) ワンパターンの限定された攻撃しか使えない場合、セッターに返らなかっ
たが攻撃に繋がった場合などD(失敗) 味方チームの攻撃につながらなかった場合、相手コートに直接返球され
た場合、サービスエースとなった場合
【評価指標】従 来 サーブレシーブ成功率 = (成功/受数)×100見直し後 サーブレシーブ成功率 = (A[成功(優)] + 0.5×B[成功(良)])/受数)×100
従来の成功がA[成功(優)]とB[成功(良)]に分かれ、かつ従来は失敗と見なしていたレシーブの一部がB[成功(良)]となって成功の数が増えるので、サーブレシーブ成功率としては従来と同レベルになるものと予想される。
サーブレシーブ判定基準
区分 JVIMS新評価基準(案) 現状JVIMS評価基準FIVB VIS
(2005年版Evaluation Criteria)Data Volley
レセプション(サーブレシーブ)
システム的には失点も自動的にカウント可能
F 失点 E(=)
Error失点
× 上記の○、△以外のサーブレシーブ
○ セッターから半径1.5m程度の円内に返球され,かつセッターが余裕を持ってオーバーハンドで処理でき,コンビネーションプレーが使えるサーブレシーブ
A○
セッターの定位置(目安としてセッターから1m以内)に返り、全ての攻撃パターンを使えるサーブレシーブ
B△
アッタクゾーン内でセッターが複数の攻撃パターンを使えるサーブレシーブ(目安といてセッターから1~3m以内の範囲) × 上記の○以外のサーブレシーブ
Cパス(-)
Negativeワンパターンの限定された攻撃しか使えない乱れたサーブレシーブ
Dパス(/)
Poor相手コートへ直接返球又はアタックに繋がらなかったサーブレシーブ
Ex ネット近くのセッターに返り、全ての攻撃パターンを使えるサーブレシーブ⇒日本では、運用として現状JVIMS評価基準の○をそのまま適用
Att 上記以外で失点にならなかったサーブレシーブ
Aパス(#)
Perfectセッターの定位置に返り、全ての攻撃パターンを使えるサーブレシーブ
Bパス(+)
Positiveアタックゾーンのセッターから1~3m以内に返り、ほぼ全ての攻撃パターンを使えるサーブレシーブ
各システムでのサーブレシーブ判定基準の比較
ディグ判定基準
【評価対象プレー】
a. 相手側のアタックにより返球されたボール(強打、軟打、フェイントなど)に対するレシーブ(味方ブロックに接触した後のボールを含む)
b. 相手側のブロックに当たって返ってきたボールに対するレシーブ
c. 味方選手に接触した後の弾かれたようなボールに対するレシーブ
d. 次のようなプレーはたとえ緩い山なりのボールであってもディグの評価対象とする。・ 相手アタッカーの山なりのフェイント攻撃・ 味方ブロッカーがワンタッチして、上に上がった山なりのボール
e. 相手側からの攻撃の意図を持たない以下のような返球は、フリーボールと見なして、ディグ評価の対象外とする。・ ネット上端より下からオーバー又はアンダーハンドパスで返球されたボール・ 相手アタッカーが不十分な体勢から緩く手に当てただけの攻撃的な意図を持たな
い返球(相手側選手のアタック打数に入れない返球)・ 味方のアタッカーが相手側ブロックに緩く当てて返ってきたリバウンドボール
ディグ判定基準
1.成功
a. セッターに返球され、セッターが余裕を持ってトスができ、かつ複数のアタッカーの攻撃が使えるレシーブ(オーバーハンドレシーブを含む)
b. ファインプレイと判断されるレシーブ(強打に対するレシーブ、フライングレシーブなど)
【補足解説】① レシーブしたボールがセッターに返球され、セッターがある程度余裕をもってクイッ
クやサイド攻撃を使い分けられるような場合には、ディグ成功と判定する。(サーブレシーブの成功(優)又は(良)と同様の基準で判断する)
② セッターがレシーブした場合には、次のトスを上げるプレイヤーが複数の攻撃パターンを使えるか否かで判断するものとする。(大部分のケースはクイックが使えないであろうから成功のケースは少ないと思われる)但し、ファインプレーと判断した場合にはこの限りではない。
ディグ判定基準
③ 以下に示すようなケースはファインプレイとして、レシーブしたボールがセッターに返球されるか否かにかかわらず、ディグ成功と評価する。・ ノーブロック又は味方ブロッカーの上、横、間を抜ける強打のアタックをレシーブし
て繋いだ場合・ 相手コートからのフェイントボールなどをフライングレシーブで繋いだ場合・ 味方ブロッカーやレシーバーに接触した後に大きく逸れたり弾かれたボールをフ
ライングレシーブやランニングレシーブなどで繋いだ場合
④ レシーブしたボールが直接相手コートに返った場合は、例えそのプレーが無ければ相手のアタックが決まっていた可能性が高いと思われるような場合でもディグ成功とはしない。
⑤ ディグの判定は判定員の主観によるところが大きいので、あまりシビアに考える必要は無い。特にファインプレーの判断は判定員の主観となるが、場内から歓声が沸くようなレシーブは、観客目線でファインプレイとしてディグ成功と判定することが望ましい。
⑥ データバレーでは、味方の攻撃に繋がったレシーブは全て成功としており、JVIMSとは取り扱いが異なる。但し、JVIMSにおいても味方攻撃に繋がったかどうかは、ファインプレーの判定を行う上での重要な判断材料のひとつになると考える。
⑦ 強打に対するレシーブと緩いボールに対するレシーブでは難易度が異なる。ディグの判定においては、相手からのアタックボールの質やコースも加味して、難易度が低いと思われるボールについては、セッターへの返球を厳しく見るなどのメリハリも必要と考える。
【評価指標】ディグ成功本数 : 1セット当たりの成功本数(新設)
ディグ判定基準
ディグ判定基準各システムでのディグ判定基準の比較
区分 JVIMS新評価基準(案) 現状JVIMS評価基準FIVB VIS
(2005年版Evaluation Criteria)Data Volley
ディグ(アタックレシーブ)
○(Ex)
セッターに返球されセッターが余裕を持ってトスができ、かつ複数のアタッカーの攻撃が使えるレシーブ
評価対象外 Ex*1
# アタックに繋がったレシーブ
ファインプレーと判断されるレシーブ(強打レシーブ、フライングレシーブ等)注)但し、フリーボール(相手コートからの緩い返球)は評価対象外とする
- アタックに繋がらなかったレシーブ
/ 相手コートへ直接返ったレシーブ
F 失点 = Error失点
フリーボール(チャンスボール)
評価対象外 評価対象外 # セッターが全ての攻撃パターンを使えるレシーブ
+ 完全でないがセッターがほぼ全ての攻撃パターンを使えるレシーブ
- 高いトスしか上げられないレシーブ
/ 相手コートへ直接返った又は攻撃に繋がらなかったレシーブ
= Error失点
*1:FIVBの英文版のStuff Guidelineでは上記の定義となっているが、実際の大会ではファインプレーも含めて上記判定基準で評価を行っている。
次のプレイヤーに繋がったレシーブ(オーバーハンド含む)⇒日本では、セッターに返球されトスに繋がったレシーブ及びファインプレーと判断されるレシーブ(強打レシーブ、フライングレシーブ等)をExで評価
ディグに含めて評価(ディグとフリーボールの区分けはしておらず、フリーボールも全てディグとして評価)
Att 上記以外のボールが繋がったレシーブ(相手コートへの返球も含む)
Exのみを評価
セット判定基準
1.成功
a.相手ブロッカーをノーブロック又は1枚ブロックにしたセット
【補足解説】① 仮に2枚のブロッカーが付いたとしても、セッターがブロッカーを振った結果としてブ
ロッカーの対応が遅れて、有効な2枚ブロックの体勢になっていないと判断される以下のような場合には、セット成功と判定する。・ 2枚のブロッカーの間が1m以上離れている場合・ 2枚ブロックのうち1枚のブロッカーの片手の手のひらが全てネット上端より上に
出ていない場合・ 上記のような場合であっても、アタックが遅れて飛んだブロッカーの手に当たって
ラリーが継続している場合には、2枚ブロックの効果と見なし、原則としてセット成功とはしない。
② あまりスピードの無い高いトスをサイドに上げたケースで、相手側センターブロッカーの動きが悪く、その結果として1枚ブロックになったと判断される場合は、セット成功とはしない。
セット判定基準
③ トスが短い、低いなどでアタッカーとのコンビネーションのタイミングが合わなかった場合は、たとえ相手ブロックが1枚であったとしてもセット成功とはしない。
④ 相手ブロックが決まった場合でも、1枚ブロックの場合にはセット成功と判定する。例えばセンターからのクイックなどでアタックのコースが限定されるようなトスで相手ブロックが決まった場合でも、1枚ブロックであればセット成功とする。
⑤ 大きく乱れて通常ではセットできそうもないようなレシーブボール(例えばコート外に出たボールや地上スレスレのボール)に対して、セッターが走り込んで無理な体勢がらトスを上げて味方の攻撃に繋げた場合でもセット成功とはしない。(VISではセット成功と扱っているが、判断に差が出やすいと思われることから対象外とした)
【評価指標】セット成功本数 : 1セット当たりの成功本数(新設)
セット判定基準
各システムでのセット判定基準の比較
区分 JVIMS新評価基準(案) 現状JVIMS評価基準FIVB VIS
(2005年版Evaluation Criteria)Data Volley
セット(トス) ○(Ex)
ノーブロック又は1枚ブロックにしたトス
評価対象外 Ex*2
ノーブロック又は1枚ブロックにしたトス
# Perfectノーブロック又は1枚ブロックにしたトス
⇒日本では、セットできそうもないレシーブが返球されセッターが走り込んでセットしたトスもExで評価
+ Positive2枚又は3枚ブロックがついたトス
- Poorアタッカーがアタックできなかったトス
F 失点 = Error失点
Exのみを評価 Att 上記以外でセット後もプレーが続いている場合
アタックの定義の明確化
6人制競技規則では、「サービスとブロックを除き、ボールを相手チームに送る全ての動作はアタックヒットと見なされる」と定義されており、相手コートへの返球は全てアタックとされるが、国内競技会の技術統計におけるアタックは以下のように定義する。
【アタックの定義】
攻撃的な意図をもってネット上端より高い位置から相手コートへ返球するプレ(ティッピング(フェイント)で相手コートに返球するプレーを含む)」とする
① ネット上端より低い位置から片手又は両手で相手コートに返球するプレーは、例えそれが攻撃的意図を持ったプレーであったとしても、アタックとみなさない。
② ネット上端より高い位置でのプレーであっても、味方アタッカーにトスを上げようとしたボールが直接相手コートに返った場合は、そのプレーが片手、両手のいずれであっても、アタックとみなさない。
③ ネット上端より高い位置からの相手コートへの返球であっても、攻撃的な意図を持っていない又は攻撃的な効果が薄いと判断されるプレーは、アタックと見なさない。⇒ アタック打数にカウントしない
④ 相手コートから返ってくるボールをネット上端より上で阻止する(押さえ込む)プレーは、そのプレーが片手、両手のいずれであっても、アタックではなくブロックとみなす。
アタックの取り扱いの見直し
一連のアタック動作の前後で相手チームのブロッカーがタッチネットなどの反則をしてアウト・オブ・プレーとなった場合の取り扱いを、以下のように変更する。
① アタック動作の前にブロッカーが反則をした場合は、相手チームのブロッカーの「その他ミス」として、アタッカーのアタック打数は記録しない。
② アタックしたボールが直接コートに落ちたり、相手チームのレシーブが失敗していたり、ブロッカーのワンタッチでコート外にボールが出たり、ブロッカーの反則の有無に係らずプレーを繋ぐことができなかったと思われる場合は、「アタック決定」とする。
③ アタックしたボールを相手チームがレシーブして、ブロッカーの反則がなければプレーが繋がったと思われる場合は、相手チームのブロッカーの「その他ミス」とする。なお、この場合でもアタッカーのアタック打数は記録する。*
④ アタックしたボールがネットにかかったり、ボールアウトになった場合は、相手チームのブロッカーの「その他のミス」とする。なお、この場合でもアタッカーのアタック打数は記録する。*
*:従来からの変更点
アタックに関する確認事項
1.チャンスボールで相手コート側に返球される場合(ネットの上端より低い位置からパスにより返球される場合も含む)は、打数として入力しない。→ それが攻撃的意図をもったプレーであって,相手コートに直接落ちた場
合でも,「アタック決定」とはせず,一番近い選手の「その他ミス」とする。
2.トスがアンテナ付近に上がりやむなく相手コートに返球した場合や,コンビネーションが合わず相手コートへ返球したアタックが反則となった場合→ アタッカーがやむなくアタックした結果であると判定できる場合は、「ア
タックミス」とはしない。トスを上げた選手の「その他ミス」とする。
3.相手コートから返ってきたレシーブボールを直接ブロック(あるいはアタック)を行い決定した場合→ ブロックか,アタックかの判断を確実に行う。
片手で打ったようなプレーでも,相手方空間内で行われた場合には,ブロックとして判定する。
サーブ評価指標の見直し
現状のサーブ評価指標(サーブ効果率)(ノータッチエース×1+サービスエース×0.8+効果×0.25)/打数×100
新指標案(サーブ効果率)(ノータッチエース×1+サービスエース×1+効果×0.25-失敗×0.25)/打数×100
【見直しのポイント】
① 従来通り相手のサーブレシーブ失敗のみをサーブ効果率の指標に反映する。(成功(良)はサーブレシーブを崩しているわけではない)
② 相手レシーバーの判断ミスやお見合いでノータッチエースとなるケースが多く、一方で強烈なジャンプサーブを弾いたケースはサービスエースとなることなどから、ノータッチエースとサービスエースは同じ係数で評価する。
③ 特に男子においては、リスクを冒してジャンプサーブで攻める傾向にあり、この場合にはサーブ得点率/効果率は上がるが失点率も大きい。サーブミスをマイナス効果として効果率に反映させて、得点のみならずミスの少ない優秀なサーバーが上位にくるように評価指標を見直す。
④ なお、JVIMSでの入力においては、従来通りノータッチエースとサービスエースは区別して入力する。(Vスコアではノータッチエースと表記される)
サーブに関する確認事項
1.サーブレシーブの返球が悪く,セッターがボールを追った無理な体勢でダブルコンタクト等の反則となった場合は,サーブの効果によるものならば相手チームのサーバーのサービスエースとする。
2.相手チームのサーブレシーブが直接自コートに返ってきたボールに対して,ブロック(あるいはアタック)が決定した場合は,サービスエースとせずにブロック決定(あるいはアタック決定)とする。→ アタックかブロックかはよく見極めること
3.サービス順と異なったサーバーによる反則は,本来打つべきサーバーのサービスミスとする。
ブロックに関する確認事項
1.複数のブロッカーによるブロックが成功した場合
① より効果のあった選手の成功とする。
② 全く平等な効果と判断した時は,センターブロッカー
の成功とする。
③ 再度同じ選手同志で同様のケースがあった場合には,
もう一方の選手の成功とする。
選手のジェスチャーで判断しないブロック判定員のジャッジを参考に判断する
その他のミスに関する確認事項
1.タッチ・ネット,ポジショナルフォールト,トスミス,単純なレシーブミスなど,判定プレーに直接関連しないミスによる失点は「その他ミス」とする。
2.あまり選手の技術とは関係のない反則については,「その他のミス」と分類するのが適切である。「その他のミス」は,当該チームのチームフォールトにまとめられ,B帳票でも個人の失敗にはカウントされないし,各賞への計算にも関与しない。
3.サービスの際のポジショナルフォールトは,2人の位置関係により,どちらの選手の責任かを良く見極めて,当該選手の「その他ミス」とする。
その他のミスに関する確認事項
4.チームの遅延反則や選手・役員の不法行為は全て「その他のミス」とする。遅延反則→キャプテン*不法行為→コート内選手:当該選手
ベンチ選手:当該選手又はキャプテン*ベンチ役員:キャプテン*
*: チームキャプテンが試合に出場していない場合には
ゲームキャプテンとする。
5.遅延反則,不法行為での反則は,サービス前の反則であることから,サーブ打数は入れない。(サーブ打数と得点理論値が合致しなくても良い)→ この場合の入力方法は、サーバーの番号を右クリックで消した後、反則
チームの選手の番号をクリックし、その後「その他ミス」をクリックする。
リベロのプレーに関する確認事項
1.リベロがフロントゾーンでオーバーハンドパスで上げたボールを,他のプレーヤーがネット上端より高い位置でのアタックヒットを完了した場合は、リベロの「その他ミス」とする。⇒ 実際に良く起こるケースとして,リベロがオーバーハンドでネット際に返
球したファーストレシーブのボールを,セッターが誤ってツーアタックをしてしまうケースがあるが,この場合もリベロの「その他のミス」と判定する。
1.試合の流れを良く見て判定する。
2.判定員は試合前に選手データのランキング確認を行うことが望ましい。(事前情報の入手)
3.JVIMSチーム(判定・入力・記録)として協力しあい正確なデータ作成に努める
4.前もってスコアラーとの連携を確認しておく。
5.特別なケースの取り扱い、JVIMSでの入力方法を事前に確認しておく。
判定に当たっての注意事項
Vリーグでの運用上の注意事項
1.サーブレシーブ判定については、本研修会のビデオ並びにトレーニングアプリにて、各開催地の判定員に基準の統一及び徹底を図る。
2.ノンスコアリングスキル判定は、個々のプレーの判断以上にマクロに判定レベルを合わせることが も重要なので、トレーニングアプリによる判定員の事前研修を必ず行って頂きたい。
3.試合の判定を担当する判定員は、Vリーグ機構が準備する「公式判定員」の腕章を着用する。
4.ブロック判定の補助員は、Vリーグ全試合に配置する。(ブロック補助員の判定員資格は不要)
5.試合終了後にテクニカルス-パーバイザーの指導のもと、当該試合の判定内容に関する確認のためのミーティングを行う。
6.判定に関する公式データ取扱いについてはハンドブック参照。(チームからの変更要求は受け付けない)
バックアップシート改訂版(記入要領)
J V A 技 術 統 計 入 力 バ ッ ク ア ッ プ シ ー トSet-No. 1-2
左 右 左 右 左 右 左 右 左 右 左 右 左 右 左 右 左 右 左 右 左 右 左 右 左 右 左 右
チーム サーブ サーブ サーブ サーブ サーブ サーブ サーブ サーブ サーブ サーブ サーブ サーブ サーブ
JT 東レ 5 5 5 2 1 1 9 9 8 10 3 13
点数 サーブレシーブ サーブレシーブ サーブレシーブ サーブレシーブ サーブレシーブ サーブレシーブ サーブレシーブ サーブレシーブ サーブレシーブ サーブレシーブ サーブレシーブ サーブレシーブ サーブレシーブ
6 7選手
11 7 1 7 3 1 7 1 11
評価
〇 △ × 〇 △ × 〇 △ × 〇 △ × 〇 △ × 〇 △ × 〇 △ × 〇 △ × 〇 △ × 〇 △ × 〇 △ × 〇 △ × 〇 △ ×
ラリー ラリー ラリー ラリー ラリー ラリー ラリー ラリー ラリー ラリー ラリー ラリー ラリー
2 2 8 10 MC 8 15 3 15
8 1 6 TO 3 6 15 3 3 5
B1 6 11 ↓ CH 10 CH 11
3 3 8 9 15 10
M8
M10
6 4 2
4 ↓
ソ15
点数 点数 点数 点数 点数 点数 点数 点数 点数 点数 点数 点数 点数 点数 点数 点数 点数 点数 点数 点数 点数 点数 点数 点数 点数 点数
6 8 6 9 7 9 7 10 7 11 8 11 9 11 9 12 10 12 10 13 11 13 11 14
B : ブロック M : ミス ソ : その他のミス MC : 競技者交替 TTO : テクニカルタイムアウト TO : タイムアウト CH : チャレンジ
M
両チームの略称、
記入開始時点の得点
得点・失点は○で囲む
ブロック決定
その他のミス
アタック決定
(何も無く○印が
ある時)アタックミス
サーブレシーブの
評価を○で囲むノータッチサービスエース
(サーブレシーブ欄は斜線) サービスエース
サービスミス
ラリー終了時点の得点
左チーム
メンバーチェンジ
(2組)
左チーム
タイムアウト
チャレンジ前のプ
レーは×で消して、
最終決定プレーを
記入し直す 左チーム
チャレンジ失敗
(CHを×で消す)
TTOテクニカル
タイムアウト
サーバー
右チーム
チャレンジ成功アタック打数
(番号のみ記載)
M
シートの番号
セット - セット通し番号