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tsuyoshi-yamada
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Agenda
● Debian 7.0 "Wheezy"○ Wheezyって?○ Wheezyでのアップデート
● Debian Installer (d-i)○ さまざまなインストール方法の紹介○ USBメモリにd-iを入れる方法の紹介○ non-free firmware
アンケート
お使いのサーバOSは?
● Windows Server● Linux
○ Ubuntu, Linux Mint, ...○ RedHat, Fedora, CentOS, Scientific Linux, ...○ OpenSUSE, Slackware, PlamoLinux, ...○ Gentoo
● *BSD● UNIX
Debian の特徴『硬派だね』
● 自由○ DFSG (Debian Free Software Guideline)
● 豊富な公式パッケージ数○ 29000以上
● 品質○ Debian Policy Guide
● 定期的なリリース○ (だいたい) 2年おき
● 豊富な対応アーキテクチャ/カーネル
などなど...
ここ数年のstableのリリース
リリース日 バージョン コードネーム
2005-06-06 3.1 sarge2007-04-08 4.0 etch2009-02-14 5.0 lenny2011-02-06 6.0 squeeze2013-??-?? 7.0 wheezy
New In Wheezy (1)
● Linux 3.2● apt 0.9.7● gcc 4.7.2● Gnome 3.4, KDE 4.8, Xfce 4.8● eglibc 2.13● Xorg R7.7 ● LibreOffice 3.5.4
New In Wheezy (2)
● perl 5.14.2● ruby 1.9.3 / ruby 1.8.7
○ デフォルトは1.9系○ 1.8系はWheezyの次で消滅○ libfoo-ruby から ruby-foo へ変更
● python 2.7.3 / python 3.2.3 ● php 5.4.4
New In Wheezy (3)
● apache 2.2.22● nginx 1.2.1● memcached 1.4.13● postgresql 9.1.7● mysql 5.5.28● postfix 2.9.3● bind 9.8.4● munin 2.0.6● cacti 0.8.8a● nagios 3.4.1
New In Wheezy (4)
● デフォルトのファイルシステムがext4になる ● Debian InstallerでWiFiが使える (WPAサポー
トの追加)● Multiarch support
もっといろいろあるんですけど英語...orz参考サイトをみてね!
参考サイト
● http://www.debian.or.jp/● http://ja.wikipedia.org/wiki/Debian● http://wiki.debian.org/DebianWheezy● http://wiki.debian.org/NewInWheezy● google 画像検索 (wheezy toy story)● twitter @debianjp
d-i: さまざまなインストール方法 (2)
netinst CD イメージ
● isoイメージ(amd64は222MB)● ふつうにCDに焼いてブート● インストーラーでNICを認識させればそこから
ネットワークごしにパッケージダウンロード● ネットワークが使えるならこれ
d-i: さまざまなインストール方法 (3)
完全なCDセット、DVDセット
● CD: 8+3枚, DVD: 3枚 (amd64)● インストール中にネットワークを使うことができな
い場合にはこちら● ダウンロードに時間がかかる
d-i: さまざまなインストール方法 (4)
完全なCDセット、DVDセット、Blu-rayセット
(jigdoを利用)
● jigsaw (糸鋸) ダウンロード● 通常のDebianアーカイブミラーを利用してisoイ
メージを生成する● CD 71+3枚、DVD 10枚、Blu-ray 2枚 (amd64)● http://www.debian.org/CD/jigdo-cd/ 参照
/dev/sdbで認識されたUSBメモリに、
netinst CD イメージ iso ファイルを書き込む場合:
# cp debian-wheezy-DI-b4-amd64-netinst.iso /dev/sdb# sync
d-i: USBメモリの作り方 (1)ハイブリッドCD/DVDイメージ
demo: このUSBメモリを使って仮想マシンを起動してみましょう (kvm + virt-manager で USB Host Device をゲストOSに渡す)
d-i: USBメモリの作り方 (2)USBメモリへのファイルの手動コピー
● インストーラのファイルとCDイメージを手動で書き込む
● hd-media/boot.img.gz○ syslinux, その設定ファイル, インストーラの全
ファイル(カーネル含む)が入っている● boot.img をUSBメモリに書き込む● USBメモリをマウントしてCDイメージをファイルコ
ピー● デバイスの論理サイズが1GBに制限される
d-i: USBメモリの作り方 (2)USBメモリへのファイルの手動コピー
/dev/sdbで認識されたUSBメモリに、boot.img.gz と netinst CD イメージ iso ファイルを書き込む場合:
# zcat boot.img.gz > /dev/sdb# sync# mount -t vfat /dev/sdb /mnt# cp debian-wheezy-DI-b4-amd64-netinst.iso /mnt
demo: 仮想マシンをブートしてみましょう
d-i: USBメモリの作り方 (2)USBメモリへのファイルの手動コピー
● fdisk, cfdiskで見るとUSBメモリの全ブロックを使いつくしている
● マウントしてdfすると、/dev/sdb は vfat でサイズ952MB
● netinst CD イメージ、または通常のCDイメージくらいしか置けない
d-i USBメモリの作り方 (3)ファイルの手動コピー -- 柔軟な方法
● cfdisk で先頭にFAT16パーティションを作成● MBR をインストール● ファイルシステムを作成● FAT16パーティションにsyslinuxを置く● マウントしてインストーライメージ(hd-
media/vmlinuz,initrd.gz)をコピーする● syslinux.cfg を作成する● isoイメージファイルをコピーする
d-i USBメモリの作り方 (3)ファイルの手動コピー -- 柔軟な方法
# fdisk /dev/sdb# install-mbr /dev/sdb# mkdosfs /dev/sdb1# syslinux /dev/sdb1# mount -t vfat /dev/sdb1 /mnt# cp vmlinuz initrd.gz /mnt/# vi /mnt/syslinux.cfg# umount /mnt
USBメモリ(/dev/sdb) 先頭にFAT16パーティション作ってMBRインストールしてsyslinuxを置き、インストーライメージを置き、syslinux.cfg を書く
d-i USBメモリの作り方 (3)ファイルの手動コピー -- 柔軟な方法
インストーライメージ(hd-media/vmlinuz,initrd.gz)
グラフィカルインストーラーイメージ(hd-media/gtk/vmlinuz, initrd.gz)
d-i USBメモリの作り方 (3)ファイルの手動コピー -- 柔軟な方法
syslinux.cfg の内容
default vmlinuzappend initrd=initrd.gz
default vmlinuzappend initrd=initrd.gz vga=788
グラフィカルインストーラ用
d-i USBメモリの作り方 (3)ファイルの手動コピー -- 柔軟な方法
isoイメージファイルをUSBメモリ(/dev/sdb)内のファイルシステムにコピー(先頭のFAT16じゃなくてもいいのでUSBメモリの容量を余すことなく使える)
# mkfs.ext2 /dev/sdb2# mount -t auto /dev/sdb2 /mnt# cp debian-testing-amd64-DVD-1.iso /mnt# umount /mnt
demo: 仮想マシンをブートしてみましょう
d-i: non-free な firmware
Debian GNU/Linux インストールガイド
● 2.2 ファームウェアが必要なデバイス● 6.4 見つからないファームウェアの読み込み(http://www.debian.org/releases/testing/amd64/)
d-i: non-free な firmware
● ふつうに netinst CD イメージをCDに焼いても、どうせ firmware が必要になったら USB メモリにfirmwareを入れて挿す必要がある
● しかも職人技(挿しても認識されない→シェルからマウントしてファイルコピー)
● CDに焼くのも面倒だし全部USBメモリでやりたい
d-i: non-free firmware を入れる
(3) ファイルの手動コピー -- 柔軟な方法
をとっている場合の例:# mount -t auto /dev/sdb2 /mnt# mkdir /mnt/firmware# tar xf firmware.tar.gz -C /mnt/firmware# umount /mnt
● USBメモリは/dev/sdbとして認識されている● firmware.tar.gzは『6.4.1メディアの準備』のURLからダウン
ロード● メディアのファイルシステムのルート直下もしくは/firmware/
以下にまとめて入れる
d-i: non-free firmware入りUSBメモリ
# fdisk /dev/sdb# install-mbr /dev/sdb# mkdosfs /dev/sdb1# syslinux /dev/sdb1# mount -t vfat /dev/sdb1 /mnt# cp vmlinuz initrd.gz /mnt/# vi /mnt/syslinux.cfg# umount /mnt# mkfs.ext2 /dev/sdb2# mount -t auto /dev/sdb2 /mnt# cp debian-testing-amd64-DVD-1.iso /mnt# tar xf firmware.tar.gz -C /mnt/firmware# umount /mnt
完成版の手順:
d-i: non-free firmware入りUSBメモリ
● これでnon-free firmwareも怖くない(ダイアログ自体出なくなる)
● インストール時にNICのドライバをビルドするというようなことにも使える(USBメモリ内にカーネルソース、ドライバソース、ビルドツールを入れておく)
● preseedをUSBメモリ内に入れておくと自動化もできるかも…?
もっともっとd-i
● 残念ながら今回はd-iの中からWiFi (WPA) を利用できなかった…(ノートPC分解したとき壊したかも)
● Alt+F2, F3でシェルに入れるのでchrootしてapt-getしたり、ビルドしたりできます
● Alt+F4でsyslogが流れているので、そこから状況が見えます
● グラフィカルインストールだとスクリーンショットをとることができて資料作りに便利かも