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n-yuki
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発表論文
• タイトル
– 「Research Directions
in Requirements Engineering」
• 著者
– Betty H.C. Cheng、Joanne M. Atlee
• 出典
– Future of Software Engineering(FOSE) 2007
0
概要
• 目的:RE(要求工学)を見直して、今後のRE
の動向を特定する
• 手法1:最新のREを調査
• 手法2:REの研究成果を広げるための戦略の考察
• 結果:今後のREの研究の動向を特定した
1
要求工学が難しい理由
• 要求は業務担当者目線で示される
• 要求には、ソフトウェアのような制限がない
• エラーやリスクについても考慮する必要がある
• 要件定義書は、ソフトウェアに詳しくない人でも理解できる必要がある
2
最新のRE1( Elicitation )
• システムとして達成すべき目標と、
それを達成するために必要な要件を特定
→要件の精度を改良する技術が中心
• 利害関係者を特定
• 比喩・登場人物を使って、シナリオを特定
• 自然言語の文書から要件を特定
• ブレーンストーミングで要件を特定
• フィードバックを行い、要件を特定
3
最新のRE2( Modeling )
• システムの要件をモデル化する
→モデルの作成・結合・操作など様々
• 要件をモデル化するためのガイドライン作成
• システム化する際のパターン分析
• 既存のモデルを使って新しいモデルを作成
4
最新のRE3(Requirements Analysis)
• 要件の不備、誤り、曖昧さ、矛盾を見つけ出す
→要件を評価するテクニック中心
• 要求の衝突(矛盾)を分析
• 要求によるリスクを分析
• 要求の優先順位を分析
5
研究戦略
• Paradigm Shift:根本的に新しいアイディアを発明
• Leverage other disciplines:他の分野の知識・原則を応用
• Leverage technology:コンピュータの技術進歩と
関連分野を応用
• Evolutionary research:既存研究を改善していく
• Domain-specific:システムの用途に分けて、
ドメインを限定する
• Generalization:テクニックを一般化して広める
• Engineering:授業で扱えるぐらい簡素化する6
今後の研究1(大規模システム)
システムは大規模化・複雑化してきている
現在の要求分析技術では複雑な
大規模システムに対応できない
7
・ 今注目の大規模システム-次世代軍事システム-運送管理システム-重要インフラ保護システム-統合健康医療システム-災害応答システム
今後の研究2(セキュリティ)
情報システムがますます普及する
攻撃の的になりやすくなる
要件の中から、潜在的な脅威を特定する
8
・ セキュリティ向上のポイント-脆弱性の回避-システムと情報の保護-攻撃からの防御または回復
今後の研究3(方法論、パターン、ツール)
方法論・パターン・ツールの研究を行い、
要件定義書の質を向上
システム開発者側に求められる技術が簡素化
Elicitation 、 Modeling 、 Requirements
Analysisなどの成果を統合する9
今後の研究4(要件の再利用)
要件定義書をより規則的で、より統一的に
(システムごとに共通する機能をテンプレート化)
要件の再利用化が可能
現在、適切な要件定義書を作成できるだけの
再利用テンプレートを作ることは困難10
結論
現在のREを調査
REの研究成果を広める戦略を考察
今後のREの方向性を特定した
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私見
長所
• REについて、何も知らなかったことに気づけた
• 今後、論文を探す際に参考になる
• 今後、研究したい分野を考える上で参考になる
短所
• 論文中に概略図が何一つないため、
これからREを学ぶ人には概略がつかみづらい
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