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IT(情報技術)に関する提案書
平成 12 年 8 月 1 日 総務課 池原篤示
IITTががももたたららすす““ももののづづくくりり””のの変変化化 ――三三精精工工業業のの今今後後のの情情報報化化ににつついいてて――
最近やたらとIT(Information Technology:情報技術)という言葉を聞くようになり、
世界中のいろいろな分野の企業が急激にIT化を進めています。そんな中で製造業である
当社も例外ではなく、早い時代の流れに取り残されないよう、ITと言うものについて検
討、実行が必要だと思います。 取り残されると、今後は、全くと言っていいほど仕事にならない状況になります。その
理由として、生産のスピード化が進み、納期も短縮され、それに対応しきれない企業は他
社との競争に勝てないという状況になると思われます。そこでITによって、“ものづくり”
がどう変化するかを自分なりに検討してみました。 1.ITとは?
○ITを利用することによる変化は以下のとおりである。 □ 生産工程におけるムダを排除し、今まで人がしていたことをデータ化しコンピ
ュータ処理させることによる生産のスピードアップ(納期の短縮)。 これにより、多品種・少ロットの物をどんどん取り入れられ、需要者のニーズ
に即座に対応出来、業務の幅が広がる可能性もある。 □ 普段の業務中で得た知識や技能をデータベース化し、経営に生かすことが出来
る。(ナレッジマネージメント)。 □ 苦情処理、不良発生時の事項をデータベース化し社員の誰もがそれを利用する
ことにより未然にそれらを防ぐことによる不良の削減、品質レベルの向上。 □ ITの中心となる技術のインターネットを利用し、まずは会社を世間一般に広
め、当社の持っている技術を公開することにより他分野からの仕事の依頼が発
生し、ビジネスチャンスが広がる。 □ 社内の情報インフラ(LANの再構築等)を整備し、リアルタイムで情報のや
り取りをし、材料・部品の発注等では余分な物は在庫にしないで、今いる物を
今いるだけ購入することで在庫の削減、また、材料・部品の業者とインターネ
ットを介して取引することによって、より安くて、より良いものを仕入れるこ
とも可能。 そこで、当社としては、まずどのように対応していくか次のとおり検討しました。
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まず大きく分けて社内と社外に分けて考えて見ました。 ○ 社内・・・・・社内のLANを再構築、既存の業務の情報化など ○ 社外・・・・・当社の技術力のアピール、情報公開など
2. 当社の対応
○社内では、 □ まずは、現状の把握が必要。
・ LAN構成、端末機器(パソコン等)・・・ハード面 ・ 生産システム、体系の見直し ・・・・・・ソフト面
□ 現状の業務をコンピュータ化出来ないかを把握する為に各作業の工程表等を
細かく作成し、工程ごとに検討する。 □ 上記2点のことを前提とし、その後、いろいろ対策を実施する。
○社外では、
□ インターネットを通して情報を公開するには、独自のホームページを持つこと
が大前提であり、持っていないのなら当然、独自のホームページを作成し持た
なければ問題外である。 □ ホームページ作成における当社の問題点。
・ 何を目的としたホームページか?を明確にする。 ・ 会社としてどんな位置付けとしてとらえるか? ・ 当社が生産している物をどう表現し、掲載するか? ・ 関連会社との関係は? ・ 運営方法はどのようにするか? など、一社員としては判断出来ない問題も多いので、会社としての方針が必
要である。 現状把握した後は、それを実行して行かないと効果がないが、一気に実行するには多大
な時間・労力及び資金が必要であり、現状のままでは無理だと思われます。 しかしながら、多くの問題を解決し、IT化して行かないと同業他社との競争に負ける
のは現在のIT化の傾向からして必至だと思われます。 そこで、長期計画を立て段階を経て実施する必要がありますが、長期計画を立てるには
早急に計画を立てないと時代にとり残される一方であり、トップダウンとして全社に浸透
させる必要性があります。
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3. ファーストステップ まず、第1段階に当社として次の2点を進める必要があります。 ○社内では、IT化の基本として社内情報網(LAN等)の強化(インフラ整備)。
□ 社内で情報を共有すると言うことは、そのインフラ整備をしてやらなければ、
使えるものも使えなくなってしまいます。 □ 全社でデータベースを頻繁に使用するとなると多大な負荷がネットワーク上
にかかります。それを解消しないと、今後ITを使用し仕事をスピードアップ
しようにも逆に効率が悪くなることが考えられます。 □ インフラを強力に整備した上で、ソフト面を強化することが必要。
【具体的に必要な設備等は?】 □ 社内のネットワークにつなぐ為の端末(主にパソコン) □ 情報を蓄積し利用する為のサーバー機器 □ 端末とサーバーをつなぐ為の配線(光ケーブル等)、など
【ハード面が整備されればソフト面の強化!】 □ 生産システムの再構築 → この時に現状の業務体系も同時に見直す。 □ 各種データベースの構築(取引先、在庫情報、苦情・不良情報、などを一元化) □ その他、業務を行う上で必要なシステムを構築(基本は他の業務とダブらない
ようにする。ダブる物は一元化する。) □ データはリアルタイムに更新しておき、常に最新の情報が社内のどこからでも
わかるようにする。など。 ○社外としては、ITの基本技術であるインターネットを利用し情報公開する。
□ まず、三精工業独自のホームページを作成し、多くの人に三精工業という会社
を知ってもらう。 【内容としては、】
□ 会社案内・・・会社の概況や歴史など。 □ 生産技術・・・三精工業のもっている技術を紹介し、他社へアピールする。 □ 製品紹介・・・製造している物の紹介。
(関係会社のからみ等があるので具体的にどうするかは判断が必要) 最初として以上のことを公開し、反響を見る。 以後、e-コマース等への展開も可能。 4. 意見
これから来る生産のスピードアップ化及び多品種・少ロット生産の対応に関し、上
記記述の必要性を感じ、第1段階として社外への情報発信・情報収集を行い、これか
らの仕事につなげる為、ホームページの作成を行い、第2段階として、LANの再構
築及び強化を早急に実行し、“ものづくり”のスピードアップをして行かねばならない
と思い提案いたします。
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