Upload
others
View
3
Download
0
Embed Size (px)
Citation preview
事業実施主体(株)モス山形(山形市・酒田市)
1 耕作放棄農地を利用したコケ植物の
栽培プロジェクト
園芸
乾燥に強く土壌を必要としないコケ植物を、中山間地域において増加している耕作放棄
地に栽培することにより、その解消に寄与するとともに、近年需要が高まっている屋上(
屋根)や壁面の緑化資材として施工販売することにより産出額を増加させる。
プロジェクトの概要
H21:遮光ネット等栽培資材
購入(10,000㎡分)
H22:遮光ネット等栽培資材
購入(10,000㎡分)
具体的事業
①産出額の増加(H20:160,000千円→H23:220,000千円)〔H25目標:280,000千円〕
②栽培面積の拡大(H20:60,000㎡→H23:104,858㎡)〔H25目標:80,000㎡〕
③地域内雇用の確保(H23:4名雇用継続)
④コケ緑化施工実績(H23:8,000㎡)
事業の成果
H21採択プロジェクト
○栽培地として耕作放棄地を活用
○植付け直後に遮光ネットをかけ、風によ
るコケの飛散防止
創意工夫性
昨今、耕作放棄地が増えてきている状況下で、私どもは、本プロジェクトの支援をい
ただき、耕作放棄地を屋上(屋根)・壁面緑化用のコケ植物の生産地として活用してお
ります。
耕作放棄地の有効活用は地域を活性化し、生産・管理に比較的手間のかからない
コケ栽培は幅広い年齢層の雇用を生み出しております。
また近年、土木資材としてコケが利用され始めていますが、コストが高く、利用が広
がっていないこともあり、安価で施工性の良い商品の開発に取り組んでいます。
今後とも農地を含めた環境の保全に努め、より一層地域の活性化に寄与していきた
いと考えております。
事業実施主体の声
事業実施主体:森谷茂伸(天童市)
2 水稲(有機)栽培における機械整備に
よる産地拡大及び雇用創出プロジェクト
土地利用型
有機・特別栽培の拡大による安心安全の食の流通及び農業大学校研修生等の雇用及
び新規就農者育成による地域農業者の確保を図る。
プロジェクトの概要
H21:籾摺機、選別機、
乗用除草機、田植機の
導入
具体的事業
事業の成果
H21採択プロジェクト
○全国的にも希少な有機栽培用の乗用除草機を導
入し、除草作業の大幅な効率化を図るとともに、
水稲栽培の規模拡大を図る。
○通常の水稲栽培より手間のかかる有機栽培を拡
大することにより雇用を創出する。
創意工夫性
除草作業の効率化と、精米の品質向上が図られた。
また、市内に就農した研修生が、有機栽培による稲作栽培を行っており、市内の有機
農業の推進に貢献できた。
事業実施主体の声
①産出額の増加(H22実績:12,000千円 → H23:13,991千円)〔H25目標:21,164千円〕
②栽培面積の拡大(H20:11ha → H23:10ha)〔H25目標:15ha〕
③遊休農地の解消(H20:0a → 461a)〔H25目標:230a〕
④新規就農者の育成(H23年まで3人が就農)
事業実施主体:横山愛(天童市)
3 中山間地農地を活用した花卉の施設栽培
プロジェクト
園芸
中山間地域の特性を活かした平坦地との差別化を図った花き(デルフィニウム等)の施
設栽培の拡大
プロジェクトの概要
H21:加温施設(パイプハウ
ス)整備
具体的事業
①産出額の増加 (H20:2,525千円 → H23:5,440千円) 〔H25目標:8,264千円〕
②遊休農地の解消 (H20:0a → H23:10a) 〔H25目標:10a〕
③雇用の創出 (H23:231人日) 〔H25目標:135人日〕
④価格優位のある仙台、東京市場への出荷
事業の成果
H21採択プロジェクト
○中山間地栽培による平坦地との出荷時期の
差別化
○多品目栽培による通年での労働の平均化
創意工夫性
加温施設の導入により、高価格が確実に見込める3、4月と8月などにダイレクトに花き
を生産することが可能となりました。多品目を生産しながら、市場とコンタクトを密にとり、
購入者が必要としている商品を取り入れております。1年を通し安定した産出額を目指し
ます。
事業実施主体の声
事業実施主体:株式会社多田農園(山辺町)
4 真夏のルビー「紅姫」ブランド立上げ
プロジェクト
園芸
サクランボの晩生種(紅秀峰、紅てまり等)栽培を主体とした長期被覆施設(早期被覆フ
ル装備)を設置。収穫果に長期保存技術を利用して高付加価値をつけ、「紅姫」としてブラ
ンド化を目指す。
プロジェクトの概要
①産出額の増加(H20:18,000千円→H23:27,470千円)
②長期保存技術を活用したサクランボの販売額
⇒ 販売初年度 H23:1,600千円 、H24:3,200千円(H25目標:6,000千円)
③H22年度から新規就農者を2人採用
④他の生産者から長期保存技術についての問合せが寄せられはじめている。
事業の成果
H21採択プロジェクト
H21:おうとう長期被覆フル装
備施設整備
H23:冷蔵庫収納低温作業棟
建設
具体的事業
○晩生種栽培専用の灌水設備、送風ファン等の設置
○収穫果実の長期保存及び低温作業施設の設置
創意工夫性
H21、H23年度に整備した長期被覆施設(雨よけハウス)、低温作業棟により出荷をは
じめて2シーズンを迎えた。H24年度の販売実績が目標(300万円)を上回ることができ、
ここまで順調に来ている。来シーズンに向けて、H25年度販売目標600万円を達成する
ため、重点を絞った販促活動を行ってまいりたい。
今後とも新ブランド「紅姫」について関係機関からのご指導をいただきながら、質、量と
もに充実を図り、さらなる飛躍を目指している。
事業実施主体の声
事業実施主体:渡辺貞子(大江町)
5 施設整備で女性による周年栽培と新品目
での生産拡大と雇用確保
園芸
施設(ハウス5棟、400坪)の条件整備(園地の整備、除雪機の導入)で作業の効率化を
図り、周年にわたる出荷の拡大と新たな栽培品目の導入により生産額を増大させる。
女性の感性を生かした栽培に取組み、女性の雇用と新たな農業者を育成する。
プロジェクトの概要
H21:園地の整備、除雪機の
整備
具体的事業
①産出額の増加(H20:4,600千円 → H23:6,150千円)[H25目標:7,600千円]
②転作田での野菜栽培面積の増加(H20:10a → H23:30a)
③栽培品目の拡大(金魚草、スプレー菊、スターチス、タマネギ、ブロッコリー等)
④雇用の創出(H23:210人日)[H25目標:440人日]
⑤学校給食への野菜供給増加による地産地消の拡大
⑥女性農業者の育成(雇用している女性が野菜栽培・産直出荷を実践しながら、農業者
としての自立 をめざしている。)
事業の成果
H21採択プロジェクト
○施設周辺の整備、冬期作業の改善による省力化
○女性の感性を生かした農産物の生産
○女性の雇用創出
創意工夫性
このプロジェクトに取り組んで、自分で目標を決め、工夫しながら取り組めば、農業経
営の安定につながることを実感できた。若い人たちに地産地消で利益が出る農業を指
導していくことが、自分の楽しみでもある。
事業実施主体の声
事業実施主体:元木太志(東根市)
6 細霧冷房装置導入による高品質
・大玉生産プロジェクト
園芸
おうとう栽培において、細霧冷房装置の導入により雨よけ施設内の昇温を防ぎ、高品質
化・大玉生産並びに栽培期間の長期化による産出額増大を図る。
プロジェクトの概要
H21:細霧冷房装置の導入
具体的事業
①産出額の増加(H21:1,689千円→H23:1,984千円)〔H25目標:2,730千円〕
②贈答向け販売に伴う雇用の創出(H23:55人日) 〔H25目標:30人日〕
③大玉生産(H20:0a→H23:20.8a)
④栽培時期の延長(約1週間)
⑤異常気象(生育期の高温)における品質維持
事業の成果
H21採択プロジェクト
○高温障害によるウルミ果発生を抑える細霧冷房
装置の設置により、収穫を1週間程度遅らせ、高
品質・大玉のおうとうを生産する。
創意工夫性
地域への細霧冷房装置の普及に向け、まずは自園地のおうとうが高品質になるよう
に、土壌や樹木の適正管理を行っていきたい。
事業実施主体の声
①産出額の増加(H20:4,200千円 → H23:9,500千円) (H25目標:10,200千円)
②雇用の創出(H23:286人日) (H25目標:611人日)
③パプリカ及びホウレンソウ栽培面積
(パプリカ H20:0a → H23:10a) (H25目標:2.5a)
(ホウレンソウ H20:0a → H23:10a) (H25目標:2.5a)
④小中学校、保育園の給食へ尾花沢産パプリカを提供し、地域への食育活動を実施
⑤担い手を受け入れ、栽培技術等の指導を実施
事業の成果
H21採択プロジェクト
現在は小松菜を中心にパプリカとホウレンソウを栽培している。これらに加えて、H25
年度からは新規作物としてトマトを導入し、更なる産出額拡大を予定している。
また、生産している作物を使用した商品開発を行い、6次産業化につなげていきたい。
事業実施主体の声
豪雪地尾花沢において、耐雪型ハウス設置による冬期間の無加温野菜栽培(パプリ
カの育苗等)による周年農業を実践するとともに、顧客ニーズに対応した有機農法を確
立する。
プロジェクトの概要
事業実施主体:株式会社あさあけ農場(尾花沢市)
7 豪雪地の降雪期における野菜生産
プロジェクト
園芸
H21:播種機導入
H22:トラスハウス、加温設備
整備
具体的事業
○耐雪型パイプハウスによる豪雪地での周年農業
○農薬や化学肥料に頼らない有機農業の実践
○ワーコム農法による独自の土づくり
創意工夫性
事業実施主体:新庄もがみ農業協同組合(新庄市)
8 ねぎの生産拡大による産地形成と雇用
創出プロジェクト
園芸
ねぎ選果施設の導入により「調整・選別作業」の分業化と品質の高位平準化を図り、経
営面積の拡大と所得の向上を目指す。
プロジェクトの概要
H21 選果場の建設
H22 選果用機器の導入
具体的事業
①産出額の増加(H21:63,512千円 → H23:74,327千円)〔H25目標:168,000千円〕
②雇用の創出(H23:2,625人日)〔H25目標:3,000人日〕
③各農家の平均ねぎ栽培面積の増加(H23目標:60a/戸 → H23実績:72.5a/戸)
④最上地域の統一ブランド「もがみねぎ」の評価を高める原動力のひとつとなった
事業の成果
H21採択プロジェクト
○最上地域初のねぎの共同選果場の設置
○冬季間は山菜の選果場に転用
創意工夫性
選果施設の設置により、新規栽培者や従来の個選による出荷者に利用されるとともに、
地域全体のねぎ栽培面積の拡大につながっているが、平成23年度は市場単価が低く推
移したため、産出額は芳しくなかった。
今後は、新庄もがみのねぎとしてのブランド化を早急に確立し、有利販売につなげたい。
事業実施主体の声
地元産のふきを生鮮から缶詰加工にした。収穫時期だけの商品であるが香りが強
くて評価は高い。地元の農業参入建設会社と連携を密にして加工に取り組んでいき
たい。来年は栽培数量も増えるという事なので、期待している。
また、問題点としてはいまだにぜんまいの数量が確保ができていない。天然物のた
め、天候由来が大きい。栽培品でも全く問題ないので、産地化ができれば良いと考え
ている。
事業実施主体:農事組合法人 最上農産物加工組合(最上町)
9 山菜の一次加工による山菜王国やまがた
最上再生プロジェクト
農産加工
最上地域産の天然山菜と、遊休農地や転作田を活用した山菜栽培による原料の安定
供給を実現し、安全性の高い加工品製造と販売拡大で山菜王国やまがた最上の再生に
寄与する。
プロジェクトの概要
H21:一次加工乾燥施設の
設置
H22:一次加工塩蔵貯蔵施
設の設置
具体的事業
①産出額の増加(H20:0千円 → H23:9,506千円)〔H27目標:52,000千円〕
②原料買取により、山菜を収穫して収入につなげる事ができるとたくさんの方々、特に高
齢者には高い評価を得ている。
③山菜の取り子や山菜栽培農家が増加した(H23:390人)
事業の成果
H21採択プロジェクト
○収穫者任せであった原料の加工を、一貫した管理
で加工することで、品質の向上と安定供給につなげ
ることができ、消費者が製品のトレースを正確に出
来るようになる。
創意工夫性
事業実施主体の声
事業実施主体:さんらいずふぁーむ(真室川町)
10 耕畜連携による地産地消SGS
プロジェクト
畜産
水田フル活用対策として飼料用米(SGS用米)の生産拡大を図り、町内畜産農家が高
騰する輸入飼料から飼料自給量の向上を図ることで生産コストを低減する。
※SGS=ソフトグレインサイレージ=籾を粉砕、乳酸発酵させた飼料。
プロジェクトの概要
H21:飼料用米専用コンバイ
ンの導入
具体的事業
①産出額の増加(H20:2,317千円 → H23:12,028千円) 〔H25目標:12,285千円〕
・事業開始当初は農地の集積に苦労したが、耕畜連携の取組みがすすんだことから、
ほぼ目標どおり(H23目標:12,285千円)の産出額を確保できた。
②輸入飼料の代替の一部としてSGSが利用されるようになり、飼料の地産地消が進ん
でいる。
事業の成果
H21採択プロジェクト
○町内の耕畜連携によるSGSの地産池消技術の確
立を図る。
創意工夫性
自己管理水田などの遊休地を活用して飼料生産に取り組むことで、農地の保全と、生
産者の顔が見える安心安全な飼料を畜産農家に提供でき、さらには飼料の自給率向
上による輸入飼料の価格上昇リスクに備えるという一石三鳥の取組みとして軌道に乗
せることができました。
今後も町ぐるみでがんばっていきます。
事業実施主体の声