11
環境省サンゴ礁生態系保全行動計画2016-2020 与論におけるモデル事業(2019年) フォローアップ会議 モデル事業の進捗状況 令和元年1129与論町役場 環境課 主事 俊樹 1. 与論島の概況 〇与論島の概況 面積:20.49km 2 最高標高:97.08m 周囲:23.65km 人口:5,056(2018年10月) 主な産業:農業・観光 与論島周辺海域のサンゴ再生状況 1 【資料5-3】

1.与論島の概況環境省サンゴ礁生態系保全行動計画2016-2020 与論におけるモデル事業(2019年) フォローアップ会議 モデル事業の進捗状況

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環境省サンゴ礁生態系保全行動計画2016-2020与論におけるモデル事業(2019年)

フォローアップ会議

モデル事業の進捗状況

令和元年11月29日

与論町役場 環境課 主事 光 俊樹

1. 与論島の概況〇与論島の概況面積:20.49km2

最高標高:97.08m周囲:23.65km人口:5,056人 (2018年10月)主な産業:農業・観光

与論島周辺海域のサンゴ再生状況

1

【資料5-3】

ゾーンⅠ

ゾーンⅡ

ゾーンⅢ

ゾーンⅣ

サンゴ礁創生推進エリア

自然環境保全減災推進エリア

水源涵養保全推進エリア

生活排水処理推進エリア

環境省サンゴ礁再生計画2016-2020与論におけるモデル事業(2017年~)

0 200 400 600 800 1000 1200

嶺岡

立長

朝戸

町本

久氏

大木

池畑

ハレルヤ

水道古里5

水道古里4

山氏

池田

坂元

シゴー

ヤゴー

土持

川畑

玄氏

前浜

茶花

クラスター2

クラスター1

クラスター3

クラスター5

クラスター4

0

1

2

3

4

5

6

0 1 2 3 4 5 6

嶺岡

立長

池畑

ハレルヤ

茶花

池田 町本

大木久氏

山氏

朝戸

川畑

シゴー

ヤゴー

土持

玄氏

前浜

古里第4

坂元

古里第5

0

1

2

3

4

5

6

0 1 2 3 4 5 6

NO3-N(mg/L)

2009年~2011年平均値5.2

0.1

2.6

4.7

4.0

3.4

6.7

6.6

5.4

2.8

4.3

6.5

3.4

5.7

3.3

6.0

0.7

4.6

4.4

6.3

6.3

6.7

7.0

7.6

7.1

7.5

2

【資料5-3】

020406080100120140160180200

-10-8-6-4-202468

10

嶺岡

立長

ハレ

ルヤ

茶花

池畑

土持

玄氏

シゴー

ヤゴー

前浜

池田

町本

久氏

山氏

川畑

坂元

大木

朝戸

古里1

古里2

古里3

古里4

古里5

古里6

麦屋1

麦屋2

NO3-N(

mg・

L-1)

NO3-N標高

調査地

点標

高(

m)

古里エリア茶花エリア

城エリア

与論島地下水のNO3-‐Nと標高の関係

0

1

2

3

4

5

6

0 1 2 3 4 5 6

PO43-P

(μg・L-1)

40

0

0

00

1670

121

0

54

0625056

129

65

00

00

与論島地下水のPO43-‐Pの平面濃度分布

020406080100120140160180200

-200

-150

-100

-50

0

50

100

150

200

嶺岡

立長

ハレ

ルヤ

茶花

池畑

土持

玄氏

シゴ

ーヤ

ゴー

前浜

池田

町本

久氏

山氏

川畑

坂元

大木

朝戸

古里

4古

里5

PO43 -P

(m

g・L-1

PO43-標高

調査地

点標高(

m)

茶花エリア

城エリア

古里エリア

与論島地下水のPO43-‐Pと標高の関係

与論島古里エリアの地下水窒素動態と海域への陸水栄養塩(窒素・リン)の影響

0

0.5

1

1.5

2

2.5

3

3.5

4

0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4

吉田

ウノキ平田

麥1

麥 2

コイン

里光

杣野

坂元

大金久マスダ

古里4

古里3

古里6古里1

塩田

中村

川畑

古里2

古里5

消防田畑

山田木根奈

西賀補呂 屋根七

森長島

町上

谷山

大原

与論島古里エリア地下水の調査地点

3

【資料5-3】

0

0.5

1

1.5

2

2.5

3

3.5

4

0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4

9.0

2.5

6.37.7

9.74.1 3.6

5.15.1

4.65.2

5.4

3.95.6

7.57.4

5.7 3.3

6.46.36.75.1

6.15.05.33.74.3

4.1

6.6

5.3

4.3 2.7

4.6 2014年

NO3-N(mg/L)

古里エリア地下水のNO3-‐Nの平面濃度分布

0123456789

02000400060008000

1000012000140001600018000

CL(

mg・

L-1)

CLNO3-N N

O3 -N(

mg・

L-1)

古里エリアの地下水・海岸湧水のNO3-‐NとCl-の関係

0

2

4

6

8

10

0 5,000 10,000 15,000 20,000

NO

3-N(

mg・

L-1)

CL(mg・L-1)

地下水海岸湧水海域

NO3-N = -0.0004CL + 6.6r 2 = 0.934

データ数(n)= 55

古里エリアの地下水・海岸湧水・海水におけるNO3

-‐NとCl-の関係

0

2

4

6

8

10

St.15

St.14

St.13

St.11 St.9

排水

口1

排水

口1-

1排

水口

2黒

花海

岸 St.2

St.3

St.6

St.11

St.M

5St

.M4

St.M

3St

.M2

St.M

1

窒素

濃度

(mg

/L)

硝酸性

窒素亜硝酸性

窒素アンモニア態

窒素有機性窒素

地下水

排水路海岸湧水

海水

古里エリアの地下水・排水路水・海岸湧水・海水における窒素濃度

4

【資料5-3】

0

0.1

0.2

0.3

0.4

0.5

0.6

St.1

5St

.14

St.1

3St

.11

St.9

排水

口1

排水

口1-

1排

水口

2黒

花海

岸 St.2

St.3

St.6

St.1

1St

.M5

St.M

4St

.M3

St.M

2St

.M1

リン

濃度

(m

g/L)

PO4-P

T-P地下水

排水路

海岸湧水

海水

古里エリアの地下水・排水路水・海岸湧水・海水におけるリン濃度

00.050.10.150.20.250.30.350.40.45

02000400060008000

1000012000140001600018000

CL(

mg・

L-1)

CLT-P

T-P(

mg・

L-1)

古里エリアの地下水・海岸湧水のT‐PとCl-の関係

0

2

4

6

8

10

12

14

16

地下水 排水路水 海岸湧水 海水

濃度

(m

g/L) SS COD

古里エリアの地下水・排水路水・海岸湧水・海水におけるSS濃度とCOD濃度

古里エリアの地下水・排水路水・海岸湧水・海水におけるSS濃度に対するT-N濃度,T-P濃度,COD濃度の関係

0

2

4

6

8

10

0 5 10 15 20

T-N

濃度

(m

g/L)

SS濃度(mg/L)

r = 0.19

0

0.2

0.4

0.6

0.8

0 5 10 15 20

T-P濃

度(

mg/L)

SS濃度(mg/L)

r = 0.76

0

5

10

15

0 5 10 15 20

CO

D濃

度(

mg

/L)

SS濃度(mg/L)

r = 0.73

5

【資料5-3】

地下水窒素濃度と陸域栄養塩負荷量(窒素)の推定

0

2

4

6

8

10

12

14

1619

8419

8619

8819

9019

9219

9419

9619

9820

0020

0220

0420

0620

0820

1020

1220

1420

16

NO

3-N(

mg/

L)

古里5

古里2

0

2

4

6

8

10

12

14

16

1984

1986

1988

1990

1992

1994

1996

1998

2000

2002

2004

2006

2008

2010

2012

2014

2016

NO

3-N

(m

g/L)

古里6

古里1

0

2

4

6

8

10

12

14

16

1984

1986

1988

1990

1992

1994

1996

1998

2000

2002

2004

2006

2008

2010

2012

2014

2016

NO

3-N(

mg/

L)

古里3

古里4

0

2

4

6

8

10

12

14

16

1984

1986

1988

1990

1992

1994

1996

1998

2000

2002

2004

2006

2008

2010

2012

2014

2016

NO

3-N(

mg/

L)

麦屋2

麦屋1

地下水窒素濃度の長期的推移と窒素負荷量の推定

0

2

4

6

8

10

12

14

16

1984

1986

1988

1990

1992

1994

1996

1998

2000

2002

2004

2006

2008

2010

2012

2014

2016

NO

3- -N(

mg・

L-1)

古里1 古里2 古里3

古里4 古里5 古里6

麦屋1 麦屋2 平均

0

100

200

300

400

500

600

700

1984

1986

1988

1990

1992

1994

1996

1998

2000

2002

2004

2006

2008

2010

2012

2014

2016

窒素

負荷

量(t/年

生活排水

堆肥

畜産排泄物

化学肥料

6

【資料5-3】

○ 計算領域と計算格子

海底地形観測点における地盤高 (m)

調査範囲におけるメッシュ毎の代表海底地盤高(m) ○計算格子の水深情報(与論島近傍を拡大、水深はDL(m)基準)

計算格子の水深情報(水深はMSL(m)基準 MSL=DL+1.08m)

7

【資料5-3】

m_ando
タイプライターテキスト

海域潮流場と窒素濃度分布

<0.05

<0.05

<0.05

<0.05

0.10

0.060.06

<0.05

0.08

5.7

6.33.7

5.14.7

単位:mg/L

平均流ベクトル

海域潮流場と窒素濃度分布

海域潮流場とリン濃度分布

0.015

0.014

0.010

0.005

0.007

0.0130.003

0.005

0.005

0.032

0.0300.030

0.0290.025

単位:mg/L

平均流ベクトル

海域潮流場とリン濃度分布

8

【資料5-3】

<凡例>

:生きたサンゴが観察された測点

サンゴ類と水質(窒素)の実測値・予測値の分布状況

(海域は全窒素、陸域は硝酸態窒素)

窒素分布実測・計算値

満潮時単位:mg/L

干潮時単位:mg/L

<凡例>

:生きたサンゴが観察された測点

サンゴ類と水質(リン)の実測値・予測値の分布状況

(海域は全リン、陸域はリン酸態リン)

満潮時単位:mg/L

干潮時単位:mg/L

干潮時単位:mg/L

リン分布実測・計算値

35

0

20

40

60

80

100

120

-0.1

-0.05

0

0.05

0.1

0.15

0.2

St.M-2St.M-1St.M-3St.M-4St.M-5St.M-6St.M-7

T-N濃

度(

mgL

-1)

T-Nサンゴ被度

サン

ゴ被

度(

%)

調査海域の全窒素(T-N)濃度とサンゴ被度

36

0

20

40

60

80

100

120

0

0.002

0.004

0.006

0.008

0.01

0.012

St.M-2St.M-1St.M-3St.M-4St.M-5St.M-6St.M-7T-

P濃度

(m

gL-1)

T-Pサンゴ被度

サン

ゴ被

度(

%)

調査海域の全リン(T-P)濃度とサンゴ被度

9

【資料5-3】

サンゴ分布域状況(1945年(昭和20年)頃)

サンゴ

サンゴ

サンゴの推定面積67.2 ha

ミドリイシサンゴエダサンゴ

ハマサンゴ 等

今から74年前

サンゴ分布域状況(1975年(昭和50年)頃)

リーフ

サンゴの推定面積48.3 ha

サンゴ

サンゴ

今から44年前

サンゴ分布域状況(1985年(昭和60年)頃)

リーフ

サンゴ

サンゴの推定面積32.5 ha

今から34年前

サンゴ

リーフ

今から29年前

サンゴの推定面積11.8 ha

サンゴ分布域状況(1990年(平成2年)頃)

10

【資料5-3】

リーフサンゴ今から14年前

サンゴの推定面積5.7 ha

サンゴ分布域状況(2005年(平成17年)頃)

リーフサンゴ今から4年前

サンゴの推定面積1.8 ha

サンゴ分布域状況(2015年(平成27年))

43

0

2

4

6

8

10

0

10

20

30

40

50

サン

ゴ生

息推

定面積

(h

a)

サンゴ面積 硝酸性窒素

硝酸

性窒

素N

O3- -

N(

mg・

L-1)

0

10

20

30

40

50

0 2 4 6 8 10

サン

ゴ生

息推定

面積(

ha)

硝酸性窒素NO3--N(mg・L-1)

1945年~1985年

1990年~2018年

与論島東北エリア海域のサンゴ分布面積と地下水硝酸性窒素の推移(1945年~2018年)

ご清聴ありがとうございました

44

11

【資料5-3】