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8-1 施工の準備
8-1-1 施工の手順
墨出し
水切取り付け
スターター取り付け
クリーニング
シーリング(別途工事)
引き渡し
出隅捨板、入隅捨板取り付けフラッシング(横)(上)
①
パネル本体取り付け
出隅カバー、入隅カバー取り付け ③
納め方 必要部材 手順
出隅カバー出隅捨板出隅カバー(出隅カバージョイント)
専用ビス使用部位
断熱ヴァンドNZ50V
TWL665RN TW570
パネル本体取り付け用
表面付属品取り付け(パネル本体脳天打ち)
①③
入隅カバー入隅捨板入隅カバー(入隅カバージョイント)
①③
部位
出隅部
入隅部
開口部
かん合部パッキンGX吹き上がり防止シーリング流れ込み防止シーリングフラッシング(下) ②
〔サッシ横〕フラッシング(横)見切(現場加工)
フラッシング(上)
フラッシング(下)(後付水切・別途工事)
〔サッシ上〕
〔サッシ下〕
①③
①
②
パネル本体施工の要領(たて張り)8
97
工程 必要工具類 調達資材
荷下ろし用クレーン吊り具、しぼり防止材ナイロンスリング運搬用治具
リン木、合板、保護材
水準器、下げ振り墨壺、スケール
墨出し
荷受け荷揚げ
パネル本体運搬
各部材に適用するビスシートテクス、防水テープシーリング材(変成シリコーン系)
充電ドライバービス用ビット差し金、スケールコーキングガン(電動ウインチ)
水切取り付け捨板類取り付け
平頭ビス、防水テープシーリング材(変成シリコーン系)
充電ドライバービス用ビット差し金、スケールコーキングガン
スターター取り付けパネル本体取り付け出・入隅カバー取り付け捨てシーリング
チップソー、ハンマー金はさみ、つかみハケ、ブロワー
パネル本体現場加工
金はさみ、つかみハンマー
板金部材現場加工
アングルカッター(アルミ用刃)
アルミ部材現場加工
ビットTWLは専用ビスTWL665RN1箱に1本付属します。
・調達資材は現場手配となります。
・電源をあらかじめ確保してくだ
さい。
・ここに記載した以外の工具が必
要になることもあります。
・各工具の取り扱いにつきまして
は、それぞれの取扱説明書に従っ
てください。
8-1-2 工具の準備
〔準備〕
〔加工〕
〔取り付け〕
8
パネル本体施工の要領
(たて張り)
98
パネル仮想左端パネル左端
50
600/900
10
642/942
10
墨出し位置墨出し位置
8-2 墨出し
単位:㎜
ポイント
・たて墨が必要です。
・水切、スターターなどの取り付け用レベル墨も必要です。
・目地位置とパネル先端位置は異なります。
99
平頭以外のテクスビス不可。スターターやパネルが納まりません。
GL65水切ジョイント
GL65水切小口蓋
両面防水テープまたは、捨てシーリング
両面防水テープまたは、捨てシーリング
≒2㎜
1000
平頭ビスGL水切65
・墨に合わせて取り付けてください。
・平頭ビスで1,000㎜間隔で取り付けてください。
・防水テープはt=1.0㎜、W=20㎜程度のものを用意してください。
単位:㎜
8-3 水切取り付け
〔水切のジョイント方法〕
※ 図は右側の場合です。
〔水切小口蓋の取り付け方法〕※
8
パネル本体施工の要領
(たて張り)
100
防水パッキン50㎜以上除去
長さ50㎜以上端部切り落とし
捨てシーリング
防水テープ貼り付け
捨てシーリング
入隅捨板留め付け箇所は上中下の3ヶ所
出隅捨板留め付け箇所は上中下の3ヶ所
平頭ビス
ビス頭シーリング
平頭ビス
ビス頭シーリング
防水パッキン50㎜以上除去
両面テープ貼り付け
5~20㎜あける
5~20㎜あける
長さ50㎜以上端部切り落とし
単位:㎜
8-4 捨板取り付け
8-4-1 入隅部・出隅部
・必要に応じて墨出しをしてください。
・水切奥面(勾配天端)から5~20㎜上げて取り付けてください。
・取り付けには平頭ビスを使用し、なべ頭ビスなどの頭の大きなものは使用しないでください。
・留め付けビスのビス頭はシーリングで防水してください。(P79参照)
下の入隅捨板の表側に50㎜以上重ねてジョイントしてください。つなぎのアダ折り部に防水テープを貼り付けてください。
下の出隅捨板の表側に50㎜以上重ねてジョイントしてください。つなぎのアダ折り部に防水テープを貼り付けてください。
〔出隅捨板のジョイント方法〕 〔入隅捨板のジョイント方法〕
101
窓上
パネル下端
500㎜以下
500㎜以下
GL水切65
スターターRZ-V
PAN419
8-5 スターター取り付け
・スターターは土台部パネル下端の他、窓上など開口部にも必要です。
・スターターは「通し」で取り付けます。但し、捨板と交差する部分ではスターターを切断
します。
・留め付けはなべ頭テクス(PAN419)などを使用してください。500㎜以下の間隔で留め
付けてください。
8
パネル本体施工の要領
(たて張り)
102
出隅捨板
スターターRZ-V
入隅捨板35-50
GL水切65
スターターRZ-V
GL水切65
8-5-1 出隅捨板との取り合い
8-5-2 入隅捨板との取り合い
103
専用ビス
【注意!!】ビスの締めすぎには十分に注意してください。パネルが変形するおそれがあり
ます。
〔専用ビス締め付けの目安〕
専用ビスに付いている防水パッキンが潰れたら締め付けをやめてください。
・足場などへの接触に注意してください。
・パネル本体の取り付けには必ず専用ビ
スを使用してください。
・専用ビスにビットTWLが必要です。
一般の十字ビット2番は使えませんの
で注意してください。
・ビスの締めすぎには十分に注意してく
ださい。
8-6 パネル本体取り付け
8-6-1 パネル本体の取り付け
8
パネル本体施工の要領
(たて張り)
104
切粉
8-6-2 切粉の除去
テクスビスから切り粉が発生します。
切り粉は、放置するとさびが発生します
ので、ハケなどでその都度除去してくだ
さい。
105
外部へ排出
水の浸入
外部へ排出
内部へ浸入
内部へ浸入
水の浸入
かん合部パッキンGX
吹き上がり防止シーリング
かん合部パッキンGX
流れ込み防止シーリング
8-6-3 吹き上がり防止シーリングと流れ込み防止シーリング
【注意!!】納まりによってシールする位置が異なります。
シール位置が正しくないと、効果が得られませんので、十分に注意してください。
各納まり参考図で位置を確認してください。
・それぞれのシールはパネルがかん合したときにすき間が生じないように充てんしてください。
・シーリング(別途工事)とつながる位置に打ってください。
・たて目地方向に水が排出されるように傾斜をつけてシーリングを施してください。
・カバー類の外側にはみ出さないよう注意してください。
・水抜きパイプはたて目地下部に適宜配置してください。
パネルかん合部のパネル上端部に水の吹き上がりによる漏水を防止するために吹き上がり防
止シーリングが必要です。また、パネル下端部には水の流れ込みを防ぐために流れ込み防止
シーリングが必要です。
シーリングは、変成シリコーン系を使用してください。
〔パネル上端部〕
〔パネル下端部〕
■水抜きパイプの取り付け
8
パネル本体施工の要領
(たて張り)
106
捨てシーリング
マスキングテープ
出隅カバージョイント
出隅カバー35-50
シーリング(別途工事)
シーリング(別途工事)
シートテクス
1000以下
1000以下
≒2㎜ シートテクス
出隅カバー35-50
8-7 出隅、入隅カバー取り付け
〔出隅カバーのジョイント方法〕
単位:㎜
・出隅カバーは1,000㎜以下で歪みの無い程度で、左右交互に留め付けてください。
・出隅カバーのつなぎ部分では、左右にテクスビスを打ってください。
・入隅カバーの取り付けも同様に行ってください。
107
働き幅の2/3以上
養生テープなど
当て板
・欠き込んだパネル本体は破損しやすくなります。取り扱いには十分に注意してください。
・欠き込んだパネル本体を吊り込むときは、破損防止のために、当て板を当てるなどして、
補強してください。
8-8 パネル本体現場加工8-8-1 切断・切り欠き
・切断や切り欠き加工するところには、
あらかじめ養生テープなどを貼ってキ
ズ付きを防止してください。
・欠き込んだ残りの幅が、働き幅の2/3
以上となるようにしてください。
8
パネル本体施工の要領
(たて張り)
108
パネル本体長さ
合計する
屋外側
屋内側
1004135100
10
100 52
70 100
穴をあけないでください
穴をあけたら補強してください
穴をあけたら補強してください
単位:㎜
・かん合部は、気密性、防水性、耐火性を保つためパッキンなどが入っておりますので、屋内
側たて目地より左41㎜、右35㎜の範囲内( の部分)には穴をあけないでください。
・上記寸法より、左右100㎜の範囲内( の部分)にはなるべく穴をあけないでくださ
い。パネル本体の強度が低下し風荷重により変形した場合、目地が開く可能性が大きくな
ります。やむを得ず穴をあける場合は下地材を追加し、補強してください。
8-8-2 穴あけ加工
■かん合部への穴あけ
・1枚のパネル本体にあけた穴の大
きさを垂直方向で合計した値が、
パネル本体長さの1/3以内になる
ようにしてください。(重なり部
分は重複して加える必要はありま
せん)1/3を超える場合は、パネ
ル本体が「く」の字に折れないよ
うに中間部に外側からパネル本体
をテクスで脳天打ちする(下地が
必要になります)などの補強をし
てください。
・丸穴が連続しているような場合や、
横長で長方形の穴の場合は、その
全長が60㎝を超えないようにして
ください。
■穴の大きさ〔垂直方向〕
109
高さ13m以上の壁面 ・・・・・・ 20㎝まで
高さ13m未満の壁面 ・・・・・・ 30㎝まで
A
B
C
D
E
F
室内側のたて目地
下地材
室内側のたて目地
A
B
C
D
E
F
下地材
下地材
下地材
Bの直径
Fの直径
Bの
水平断面の欠損は、Bの縁よ
り垂直方向でBの直径以内の
範囲に開いている穴(A、C、
D)を対象として計算します。
Fの場合は穴(D、E)が対
象になります。
対象範囲内の穴の大きさを水
平方向で合計してください。
重なり部分は重複して加える
必要はありません。
同様にFなど他の穴について
も計算し欠損が最大になる値
を採用してください。
〔水平方向〕
パネル本体1枚、下地材スパン1つにおいて、垂直断面の欠損は下記のようにしてください。
これ以上の穴をあける場合は、下地材を付加するなどの補強をしてビス留めしてください。
【注意!!】パネル本体を加工(切断・切り欠き・穴あけなど)する際、ジグソーなど振動
の大きな工具は表面鋼板の剥離を招くおそれがあります。チップソーやホール
ソーなどを使用してください。また、加工後は切粉を十分に除去してください。
水平方向の穴の大きさを比較
穴Bの範囲 穴Fの範囲
(A、B)+(C、D)>(E)+(D、F)
以上より、穴Bの範囲の方が大きいので穴Bについて下地材の補強を検討します。
〔欠損範囲の比較〕
〔欠損範囲を求める〕
8
パネル本体施工の要領
(たて張り)
110
両面防水テープまたは、シーリングで防水
②フラッシング(上)
フラッシング(上)コーナー部曲げ返し
③スターターRZ-V
④フラッシング(下)端部
⑤見切材(現場加工)
捨てシーリング
①フラッシング(横)
シートテクス
後付水切(別途工事)
パネル本体
④フラッシング(下)中央部
防水パッキン10×10を貼り付ける
排水を誘導するために防水パッキン10×10を斜めに貼り付ける
サッシ枠
サッシ枠
捨てシーリング
水抜きパイプ(別途工事)
④フラッシング(下)と後付水切の取り合いシーリング(別途工事)
シーリングで防水
8-9 開口まわり(フラッシングの加工と取り付け手順)8-9-1 断熱ヴァンドNZ50V RCサッシの場合(P56、P58詳細)
①フラッシング(横)
②フラッシング(上)
③スターターRZ-V
パネル本体取り付け※
④フラッシング(下)
⑤見切材(現場加工)
後付水切(別途工事)
シーリング(別途工事)(水抜きパイプ設置)
■施工の手順
※ パネル本体施工の際は、吹き上がり防止シーリングと流れ込み防止シーリングを施工してください。
111
GL鋼板現場加工 t=0.35以上
GL鋼板現場加工 t=0.35以上 GL鋼板現場加工 t=0.35以上
GL鋼板現場加工 t=0.5
立ち上げ
切り欠き加工
コーナー部は曲げ返し
両面防水テープまたはシーリングで防水
②フラッシング(上)
切り欠き加工①フラッシング(横)
後付水切(別途工事)
上端部折り曲げ加工
排水経路を切り欠き加工
④フラッシング(下)端部
①フラッシング(横)
④フラッシング(下)
水抜きパイプ(別途工事)
捨てシーリング
シートテクス④フラッシング(下)端部
10
≧100 ≧100
10
30
15
50
61
10
40
15
10
・①フラッシング(横)と④フラッシング(下)端部が取り合う部分は切り欠き加工してく
ださい。
・サッシとの取り合いに捨てシーリングを施工してください。
・サッシに合わせてパネル本体を切断加工し、サッシまわりを張り上げてください。
・フラッシング(下)はサッシまわりのパネル施工後に取り付けます。
・フラッシング(下)は3分割に加工し、端部左右を取り付けた後中央部を取り付けます。
■施工のポイント
④フラッシング(下)(3分割)
①フラッシング(横)
⑤見切材(現場加工)
・サッシまわりにパネル本体を施工後、①フラッシング(横)の下に④フラッシング(下)
端部を内側から差し込んで取り付け、シートテクスでパネル本体に取り付けます。フラッ
シングの取り合い部をシーリングで防水してください。
・⑤見切材(現場加工)の上下端部を切り欠き加工してください。
②フラッシング(上)
④フラッシング(下)(3分割)
8
パネル本体施工の要領
(たて張り)
112
凹凸が発生パネル本体裏面に直接吹き付け
8-10 その他
【注意!!】
パネル本体裏面に現場発泡ウレタンなどを直接吹き付けすると、吹き付けた
現場発泡ウレタンなどの硬化収縮の影響でパネル本体表面に凹凸が発生する
場合があります。1回あたり厚さ10㎜程度を吹き付け後硬化させ、徐々に厚
くしていくなどの対策を採ってください。
■現場発泡ウレタンについて
113