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120301第4回JSISH総会でプレゼンした、シミュレーションの動向とJSISHの方向性です。
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シミュレーション医療学習の動向と JSISHの方向性
120301
Global Network forSimulation in
Healthcare
International Meeting onSimulation in Healthcare
GNSHのコンセンサス
•シミュレーション医療学習•経験学習•医学教育のパラダイムシフト
経験学習理論
まず経験
•失敗から学ぶ•失敗のプロセスを記録するGather
デブリーフィング•Advocacy
•選択・行動の擁護
•Inquiry
•フレームへの気づき
Analyze, Summarize
概念化
•経験から学習したことを深める
•認知スキルの向上
Congitive Process-Based Education
Education is an admirable thing, but it is well to remember from time to time that nothing that is worth knowing can be taught.
実験
•学習成果•認知スキル•仕事への応用
Those who know how to think need no
teachers. - Mahatma Gandhi
TEACHING MINDSROGER SCHANK
概念化:予測Prediction
•いまこの選択をしたら、その結果としてこんなことが起こるだろう。
•経験(選択と結果、失敗と成功)をデータベースとして蓄積
•ドメイン特異性
概念化:手順Modeling
•電車に乗って旅行する、大学を卒業する、業務の手順、蘇生
•「説明」だけでは理解できない•シミュレーションが効果的
概念化:実験Experimentation
• 失敗した経験をもとに、「あのときは計画がまずくてうまくいかなかった」ので、「こんどは計画を立て直してやってみよう。きっと成功するはずだ」
• デブリーフィング• 一人で対話ができる( reflective
practitioner)
• 映画、読書でも学習が成立
概念化:評価Evaluation
•プロフェッショナルや社会的な組織には「規範」(価値観にもとづいた行動のよりどころ、すなわち判断の基準)がある
•プロフェッショナリズム
分析:診断Diagnosis
•複雑な状況の原因として関連する要因を探索する
•ドメイン特異的、知識・経験量に依存する•科学的方法としての診断
•エビデンスにもとづいて仮説を形成する•仮説をし多彩な方法で検証する
分析:プランニングPlanning
•ゴールを達成するための計画を立案する•学習法
•プランの立て方を学習する(しかし学習は難しい)
•新しいゴールを達成するために既存のプランを修正する
•ドメイン特異的なケースで練習する
分析:因果関係Causation
•連続するできごとの因果関係を見出すことができる
•エキスパート(ドメイン特異的)が獲得している能力
•学習法:対話によりケースに索引付ける(ひもづけ)
分析:判断Judgment
•エビデンスを集め、判断し、それが正しかったかどうかは後に知る
•学習には指導者、同僚からのフィードバックが不可欠(判断のプロセスで)
社会性:影響Influence
•人にやってもらいたいことを依頼したとき、その人がどのような反応を示すかを理解し、そのプロセスを改善する(意識的、無意識的)
社会性:チームワークTeamwork
•チームでゴールを達成する、役割分担、建設的なインプットを活用する、人間関係の調整と紛争への対応
•チームワークの不具合に対する効果的な助言により、チームワークは学習される
社会性:交渉Negotiation
•交渉の学習は交渉の失敗を通じて学習される
•テクニックはコンテキストに依存しない
•コーチングによる学習が理想的
社会性:記述Description
•問題が発生したとき状況を記述することで、解決すべき問題を明らかにする
•問題解決の第一歩•問題を分析的に記述する•他者の援助を得る前提
•実際の経験を通して学習
経験学習• 知識、知的スキル、態度、テクニカルスキルの獲得(卒前教育・卒後研修)
• 認知スキルの獲得も支援• 経験を重ねる(一人前への成長)
• 認知スキルの獲得も支援• Deliberate practiceでエキスパート養成
• 認知スキルの獲得も支援
JSISHの方向性• 卒前教育・卒後研修
• ISD、パフォーマンス向上
• 一人前への成長
• ワークプレイス・ラーニング
• 一つのドメイン
• エキスパート養成
• ワークプレイス・ラーニング
• 一つのドメイン+関連ドメイン
JSISHの方向性• 卒前教育・卒後研修
• ISD、パフォーマンス向上
• 一人前への成長
• ワークプレイス・ラーニング
• 一つのドメイン
• エキスパート養成
• ワークプレイス・ラーニング
• 一つのドメイン+関連ドメイン
学習デザイン 1.0
学習デザイン2 .0
学習デザイン 3.0
学習デザイン 1.0学習デザインの基礎知識インストラクションの基本
学習デザイン 2.0状況的学習論
状況的学習論
•個人が主体の認知や行動•状況に埋め込まれている•状況や環境には個人の認知や行動統制するリソースが埋め込まれた場
•個人はリソース(もの、イベント、他者)と相互作用によって認知・行動を獲得することを可能にする
学習デザイン 2.0
• デザインとは
• 認知・行動(パフォーマンス)の獲得を支援する
• デザインすべきもの
• リソース、リソース間の関係
• 学習デザイン 1.0よりデザインすべきものが拡張
• 学習者のコミュニティ、同僚のコミュニティ
• 仮想的なコミュニティ( facebookなど)
• 情報、出来事、経験のデザイン
• 生み出されるもの
• レベル 3の実践者
学習デザイン 2.0ワークプレイスラーニングデザイン、開発、普及、評価、モデル化
学習デザイン 2.0RRTトレーニングパッケージデザイン、開発、普及、評価、モデル
化
学習デザイン 3.0医療現場の実践を持続的に
変革・改善する
学習デザイン 3.0
• ターゲット
• 現場の変革・改善
• 職場の変革・改善
• 組織の変革・改善
• 方法
• 学習科学
• デザイン研究
学習デザインの実践者
• 学習デザイン 1.0
• インストラクター
• 学習デザイン 2.0
• 職場のスタッフ
• 学習デザイン 3.0
• 組織学習をプロモートする「ラーニング・マネジャー」( ibstpiトレーニングマネジャーコンピテンシーに準拠)
JSISHのプロジェクト
• 学習デザイン 1.0
• 医学教育学会等における「授業・実習改善ワークショップ」
• 学習デザイン 2.0
• ISDセミナー・事例研究会
• RRTトレーニングパッケージ
• 学習デザイン 3.0
• トレーニングマネジャー( ibstpi 2001)
• 今風だと、パフォーマンスマネジャー、の育成
RRTトレーニングパッケージ
• デザイン研究
• 現場を変革するために、複数のモデル・原則を処方的に活用する
• このパッケージが複数の現場に implementationできれば、その有用性が支持されたことになる
• 開発・普及・評価を長期的に行なうコミュニティ
• コミュニティに参加し恊働することが学習
• 学習デザイン 2.0の普及
• 学習デザイン 3.0の準備