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111 全身麻酔剤 111 全身麻酔剤 【販売名】 【一般名】 【規格単位】 【薬効分類名】 【効能又は効果/用法又は用量】 【禁忌】 【投与 経路】 ケタラール静注用50mg ケタミン塩酸塩 50mg5mL1管 注射用全身麻酔剤 手術、検査および処置時の全身麻酔および吸入麻酔の導入 通常、ケタミンとして、初回体重1kg当り1~2mgを静脈内に緩徐(1分間以上)に投 与し、必要に応じて、初回量と同量又は半量を追加投与する。 1.麻酔方法 本剤の用法及び用量は患者の感受性、全身状態、手術々式、麻酔方法等に応じ てきめるが、一般に行われている方法を示すと次のとおりである。 手術の少なくとも6時間前から絶飲絶食とし、アトロピン硫酸塩水和物等の前投薬 を行い、次いで本剤の1回量を緩徐に静注する。麻酔の維持には、本剤の追加投 与を行うが、手術の時間が長くなる場合には点滴静注法が用いられる。投与速度 は最初30分間が0.1mg/kg/分、それ以後は0.05mg/kg/分を一応の基準として、必 要に応じ若干これを増減し、手術終了の30分前に投与を中止する1) ,2) 。なお、手術の種類によっては、吸入麻酔剤に切り替える。また必要によりスキサメ トニウム塩化物水和物等の筋弛緩剤を併用する。 2.作用発現及び持続 健康成人に通常用量を静注した場合、30秒~1分で手術可能な麻酔状態が得ら れ、作用は5~10分前後持続する3) 1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴 のある患者 2.脳血管障害、高血圧(収縮期圧 160mmHg以上、拡張期圧 100mmHg以上)、脳圧亢進症及び重 症の心代償不全の患者[一過性の血 圧上昇作用、脳圧亢進作用がある。] 3.痙攣発作の既往歴のある患者[痙 攣を誘発することがある。] 4.外来患者[麻酔前後の管理が行き 届かない。] ドロレプタン注射液25mg ドロペリドール 2.5mg1mLバイアル 麻酔用神経遮断剤 ・フェンタニルとの併用による、手術、検査、および処置時の全身麻酔並びに局所 麻酔の補助 ・ドロペリドールの単独投与による麻酔前投薬 ・フェンタニルクエン酸塩との併用による場合 導入麻酔剤として投与する場合には通常成人ドロレプタン注射液 0.1~0.2mL/kg(ドロペリドールとして0.25~0.5mg/kg)をフェンタニル注射液 0.1~0.2mL/kg(フェンタニルクエン酸塩として7.85~15.7μg/kg)と共に緩徐に静 注するか、またはブドウ糖液等に希釈して点滴静注する。 局所麻酔の補助として投与する場合には局所麻酔剤投与10~15分後に通常成 人ドロレプタン注射液0.1mL/kg(ドロペリドールとして0.25mg/kg)をフェンタニル注 射液0.1mL/kg(フェンタニルクエン酸塩として7.85μg/kg)と共に緩徐に静注する なお、患者の年齢・症状に応じて適宜増減する。 ・ドロペリドール単独で麻酔前投薬として投与する場合 通常成人ドロレプタン注射液0.02~0.04mL/kg(ドロペリドールとして 0.05~0.1mg/kg)を麻酔開始30~60分前に筋注する。 なお、患者の年齢・症状に応じて適宜増減する。 本剤の用法及び用量は、患者の感受性、全身状態、手術々式、麻酔方法等に応 じてきめるが、一般にフェンタニルとの併用による導入麻酔・局所麻酔、また本剤 単独投与による麻酔前投薬は通常次のとおり行われている。 1.導入麻酔剤として アトロピン硫酸塩水和物など通常の麻酔前投薬に引き続き、本剤及びフェンタニ ルの1回量を緩徐に静注(点滴静注が安全で確実)する。なお症例により、同時に GO、GOF等の吸入麻酔やチアミラール等の静注用全身麻酔剤の併用も行われる 2.局所麻酔の補助として メピバカイン等による持続硬膜外麻酔の補助として本剤を併用する(症例によって は、全身麻酔や気管内挿管を必要としないで手術可能な例もある)。 3.麻酔前投薬として 通常麻酔開始30分~1時間前に本剤1回量の筋注を行う。 1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴 のある患者 2.痙攣発作の既往歴のある患者[痙 攣を誘発することがある。] 3.外来患者[麻酔前後の管理が行き 届かない。] 4.重篤な心疾患を有する患者[重篤 な副作用が生じる可能性がある。] [慎重投与 (新様式「合併症・既往歴 等のある患者」) 2. 参照] 5.QT延長症候群のある患者[QT延 長が発現したとの報告がある。] [慎重投与 (新様式「合併症・既往歴 等のある患者」) 2. 参照] 6.新生児、乳児及び2歳以下の幼児 [小児等 参照] - 1 -

111 全身麻酔剤 - IMS...111 全身麻酔剤 【販売名】 【一般名】 【規格単位】 【薬効分類名】 【効能又は効果/用法又は用量】 【禁忌】 【投与。

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  • 111 全身麻酔剤

    111 全身麻酔剤

    【販売名】

    【一般名】

    【規格単位】

    【薬効分類名】

    【効能又は効果/用法又は用量】 【禁忌】 【投与

    経路】

    ケタラール静注用50mg

    ケタミン塩酸塩

    50mg5mL1管

    注射用全身麻酔剤

    手術、検査および処置時の全身麻酔および吸入麻酔の導入

    通常、ケタミンとして、初回体重1kg当り1~2mgを静脈内に緩徐(1分間以上)に投

    与し、必要に応じて、初回量と同量又は半量を追加投与する。

    1.麻酔方法

    本剤の用法及び用量は患者の感受性、全身状態、手術々式、麻酔方法等に応じ

    てきめるが、一般に行われている方法を示すと次のとおりである。

    手術の少なくとも6時間前から絶飲絶食とし、アトロピン硫酸塩水和物等の前投薬

    を行い、次いで本剤の1回量を緩徐に静注する。麻酔の維持には、本剤の追加投

    与を行うが、手術の時間が長くなる場合には点滴静注法が用いられる。投与速度

    は最初30分間が0.1mg/kg/分、それ以後は0.05mg/kg/分を一応の基準として、必

    要に応じ若干これを増減し、手術終了の30分前に投与を中止する1)

    ,2)

    。なお、手術の種類によっては、吸入麻酔剤に切り替える。また必要によりスキサメ

    トニウム塩化物水和物等の筋弛緩剤を併用する。

    2.作用発現及び持続

    健康成人に通常用量を静注した場合、30秒~1分で手術可能な麻酔状態が得ら

    れ、作用は5~10分前後持続する3)

    1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴

    のある患者

    2.脳血管障害、高血圧(収縮期圧

    160mmHg以上、拡張期圧

    100mmHg以上)、脳圧亢進症及び重

    症の心代償不全の患者[一過性の血

    圧上昇作用、脳圧亢進作用がある。]

    3.痙攣発作の既往歴のある患者[痙

    攣を誘発することがある。]

    4.外来患者[麻酔前後の管理が行き

    届かない。]

    ドロレプタン注射液25mg

    ドロペリドール

    2.5mg1mLバイアル

    麻酔用神経遮断剤

    ・フェンタニルとの併用による、手術、検査、および処置時の全身麻酔並びに局所

    麻酔の補助

    ・ドロペリドールの単独投与による麻酔前投薬

    ・フェンタニルクエン酸塩との併用による場合

    導入麻酔剤として投与する場合には通常成人ドロレプタン注射液

    0.1~0.2mL/kg(ドロペリドールとして0.25~0.5mg/kg)をフェンタニル注射液

    0.1~0.2mL/kg(フェンタニルクエン酸塩として7.85~15.7μg/kg)と共に緩徐に静

    注するか、またはブドウ糖液等に希釈して点滴静注する。

    局所麻酔の補助として投与する場合には局所麻酔剤投与10~15分後に通常成

    人ドロレプタン注射液0.1mL/kg(ドロペリドールとして0.25mg/kg)をフェンタニル注

    射液0.1mL/kg(フェンタニルクエン酸塩として7.85μg/kg)と共に緩徐に静注する

    なお、患者の年齢・症状に応じて適宜増減する。

    ・ドロペリドール単独で麻酔前投薬として投与する場合

    通常成人ドロレプタン注射液0.02~0.04mL/kg(ドロペリドールとして

    0.05~0.1mg/kg)を麻酔開始30~60分前に筋注する。

    なお、患者の年齢・症状に応じて適宜増減する。

    本剤の用法及び用量は、患者の感受性、全身状態、手術々式、麻酔方法等に応

    じてきめるが、一般にフェンタニルとの併用による導入麻酔・局所麻酔、また本剤

    単独投与による麻酔前投薬は通常次のとおり行われている。

    1.導入麻酔剤として

    アトロピン硫酸塩水和物など通常の麻酔前投薬に引き続き、本剤及びフェンタニ

    ルの1回量を緩徐に静注(点滴静注が安全で確実)する。なお症例により、同時に

    GO、GOF等の吸入麻酔やチアミラール等の静注用全身麻酔剤の併用も行われる

    2.局所麻酔の補助として

    メピバカイン等による持続硬膜外麻酔の補助として本剤を併用する(症例によって

    は、全身麻酔や気管内挿管を必要としないで手術可能な例もある)。

    3.麻酔前投薬として

    通常麻酔開始30分~1時間前に本剤1回量の筋注を行う。

    1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴

    のある患者

    2.痙攣発作の既往歴のある患者[痙

    攣を誘発することがある。]

    3.外来患者[麻酔前後の管理が行き

    届かない。]

    4.重篤な心疾患を有する患者[重篤

    な副作用が生じる可能性がある。]

    [慎重投与 (新様式「合併症・既往歴

    等のある患者」) 2. 参照]

    5.QT延長症候群のある患者[QT延

    長が発現したとの報告がある。]

    [慎重投与 (新様式「合併症・既往歴

    等のある患者」) 2. 参照]

    6.新生児、乳児及び2歳以下の幼児

    [小児等 参照]

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  • 111 全身麻酔剤

    【販売名】

    【一般名】

    【規格単位】

    【薬効分類名】

    【効能又は効果/用法又は用量】 【禁忌】 【投与

    経路】

    投与後10~30分後にはほとんどの例に十分な鎮静効果が得られる。

    なお症例により、アトロピン硫酸塩水和物が併用される場合もある。

    プロポフォール静注

    1%20mL「マルイシ」

    プロポフォール

    200mg20mL1管

    全身麻酔・鎮静用剤

    1.全身麻酔の導入及び維持

    2.集中治療における人工呼吸中の鎮静

    1.全身麻酔の導入及び維持

    1.導入通常、成人には本剤を0.05mL/kg/10秒(プロポフォールとして

    0.5mg/kg/10秒)の速度で、患者の全身状態を観察しながら、就眠が得られるまで

    静脈内に投与する。なお、ASAIII及びIVの患者には、より緩徐に投与する。

    通常、成人には本剤0.20~0.25mL/kg(プロポフォールとして2.0~2.5mg/kg)で就

    眠が得られる。高齢者においては、より少量で就眠が得られる場合がある。就眠後

    は必要に応じて適宜追加投与する。

    2.維持通常、酸素もしくは酸素・亜酸化窒素混合ガスと併用し、本剤を静脈内に投

    与する。適切な麻酔深度が得られるよう患者の全身状態を観察しながら、投与速

    度を調節する。通常、成人には、本剤0.4~1.0mL/kg/時(プロポフォールとして

    4~10mg/kg/時)の投与速度で適切な麻酔深度が得られる。

    また、鎮痛剤(麻薬性鎮痛剤、局所麻酔剤等)を併用すること。

    なお、局所麻酔剤併用時には通常より低用量で適切な麻酔深度が得られる。

    2.集中治療における人工呼吸中の鎮静

    成人(高齢者を含む)には本剤を0.03mL/kg/時(プロポフォールとして

    0.3mg/kg/時)の投与速度で、持続注入にて静脈内に投与を開始し、適切な鎮静

    深度が得られるよう患者の全身状態を観察しながら、投与速度を調節する。

    通常、成人には本剤0.03~0.30mL/kg/時(プロポフォールとして

    0.3~3.0mg/kg/時)の投与速度で適切な鎮静深度が得られる。

    なお、疾患の種類、症状の程度を考慮し、必要とする鎮静深度に応じて投与速度

    を増減すること。また、必要に応じて鎮痛剤を併用すること。

    [全身麻酔の導入及び維持の場合]

    維持における使用例

    (図略)

    [集中治療における人工呼吸中の鎮静の場合]

    1.本剤は、持続注入により投与すること。急速投与を行わないこと。

    2.本剤は、通常、7日を超えて投与しないこと。ただし、鎮静効果が認められ、7日

    を超えて本剤投与による鎮静が必要な場合には、患者の全身状態を引き続き慎

    重に観察すること。

    使用例

    (図略)

    1.本剤又は本剤の成分に対し過敏症

    の既往歴のある患者

    2.小児(集中治療における人工呼吸

    中の鎮静)(「小児等への投与」の項

    参照)

    プロポフォール静注

    1%50mL「マルイシ」

    プロポフォール

    500mg50mL1瓶

    全身麻酔・鎮静用剤

    1.全身麻酔の導入及び維持

    2.集中治療における人工呼吸中の鎮静

    1.全身麻酔の導入及び維持

    1.導入通常、成人には本剤を0.05mL/kg/10秒(プロポフォールとして

    0.5mg/kg/10秒)の速度で、患者の全身状態を観察しながら、就眠が得られるまで

    静脈内に投与する。なお、ASAIII及びIVの患者には、より緩徐に投与する。

    通常、成人には本剤0.20~0.25mL/kg(プロポフォールとして2.0~2.5mg/kg)で就

    眠が得られる。高齢者においては、より少量で就眠が得られる場合がある。就眠後

    は必要に応じて適宜追加投与する。

    2.維持通常、酸素もしくは酸素・亜酸化窒素混合ガスと併用し、本剤を静脈内に投

    与する。適切な麻酔深度が得られるよう患者の全身状態を観察しながら、投与速

    度を調節する。通常、成人には、本剤0.4~1.0mL/kg/時(プロポフォールとして

    4~10mg/kg/時)の投与速度で適切な麻酔深度が得られる。

    また、鎮痛剤(麻薬性鎮痛剤、局所麻酔剤等)を併用すること。

    なお、局所麻酔剤併用時には通常より低用量で適切な麻酔深度が得られる。

    2.集中治療における人工呼吸中の鎮静

    成人(高齢者を含む)には本剤を0.03mL/kg/時(プロポフォールとして

    0.3mg/kg/時)の投与速度で、持続注入にて静脈内に投与を開始し、適切な鎮静

    深度が得られるよう患者の全身状態を観察しながら、投与速度を調節する。

    通常、成人には本剤0.03~0.30mL/kg/時(プロポフォールとして

    0.3~3.0mg/kg/時)の投与速度で適切な鎮静深度が得られる。

    1.本剤又は本剤の成分に対し過敏症

    の既往歴のある患者

    2.小児(集中治療における人工呼吸

    中の鎮静)(「小児等への投与」の項

    参照)

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  • 111 全身麻酔剤

    【販売名】

    【一般名】

    【規格単位】

    【薬効分類名】

    【効能又は効果/用法又は用量】 【禁忌】 【投与

    経路】

    なお、疾患の種類、症状の程度を考慮し、必要とする鎮静深度に応じて投与速度

    を増減すること。また、必要に応じて鎮痛剤を併用すること。

    [全身麻酔の導入及び維持の場合]

    維持における使用例

    (図略)

    [集中治療における人工呼吸中の鎮静の場合]

    1.本剤は、持続注入により投与すること。急速投与を行わないこと。

    2.本剤は、通常、7日を超えて投与しないこと。ただし、鎮静効果が認められ、7日

    を超えて本剤投与による鎮静が必要な場合には、患者の全身状態を引き続き慎

    重に観察すること。

    使用例

    (図略)

    ラボナール注射用0.5g

    チオペンタールナトリウ

    500mg1管

    全身麻酔剤

    ・全身麻酔

    ・全身麻酔の導入

    ・局所麻酔剤・吸入麻酔剤との併用

    ・精神神経科における電撃療法の際の麻酔

    ・局所麻酔剤中毒・破傷風・子癇等に伴う痙攣

    ・精神神経科における診断(麻酔インタビュー)

    〈静脈内投与〉

    ・溶液濃度:2.5%水溶液(5%溶液は静脈炎を起こすことがある)

    ・投与量・投与法:調製したチオペンタール水溶液を静脈より注入する。

    本剤の用量や静注速度は年齢・体重とは関係が少なく個人差があるため一定で

    はないが、大体の基準は次のとおり。

    1.全身麻酔の導入

    最初に2~4mL(2.5%溶液で50~100mg)を注入して患者の全身状態、抑制状態等

    を観察し、その感受性より追加量を決定する。次に患者が応答しなくなるまで追加

    注入し、応答がなくなった時の注入量を就眠量とする。更に就眠量の半量ないし

    同量を追加注入した後、他の麻酔法に移行する。

    なお、気管内に挿管する場合は筋弛緩剤を併用する。

    2.短時間麻酔

    1.患者とコンタクトを保ちながら最初に2~3mL(2.5%溶液で50~75mg)を10~15秒

    位の速度で注入後30秒間麻酔の程度、患者の全身状態を観察する。更に必要な

    らば2~3mLを同速度で注入し、患者の応答のなくなった時の注入量を就眠量と

    する。なお、手術に先立ち、更に2~3mLを同速度で分割注入すれば、10~15分

    程度の麻酔が得られる。

    2.短時間で手術が終了しない場合は、注射針を静脈中に刺したまま呼吸、脈拍、

    血圧、角膜反射、瞳孔対光反射等に注意しながら手術の要求する麻酔深度を保

    つように1~4mL(2.5%溶液で25~100mg)を分割注入する(1回の最大使用量は

    1gまでとする)。

    3.精神神経科における電撃療法の際の麻酔

    通常、12mL(2.5%溶液で300mg)をおよそ25~35秒で注入し、必要な麻酔深度に

    達したことを確かめた後、直ちに電撃療法を行う。

    4.併用使用

    本剤は局所麻酔剤あるいは吸入麻酔剤と併用することができる。

    通常、2~4mL(2.5%溶液で50~100mg)を間歇的に静脈内注入する。

    1.ショック又は大出血による循環不全

    、重症心不全のある患者[血管運動

    中枢抑制により過度の血圧低下をお

    こすおそれがある。]

    [重大な副作用 1. 参照]

    2.急性間歇性ポルフィリン症の患者

    [酵素誘導によりポルフィリン合成を

    促進し、症状を悪化させるおそれがあ

    る。]

    3.アジソン病の患者[催眠作用が持

    続又は増強するおそれがある。血圧

    低下を生じやすい。また本疾患は高

    カリウム血症を伴うがカリウム値が上

    昇するおそれがある。]

    4.重症気管支喘息の患者[気管支痙

    攣を誘発するおそれがある。]

    5.バルビツール酸系薬物に対する過

    敏症の患者

    [慎重投与 (新様式「合併症・既往歴

    等のある患者」) 7. 参照]

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  • 111 全身麻酔剤

    【販売名】

    【一般名】

    【規格単位】

    【薬効分類名】

    【効能又は効果/用法又は用量】 【禁忌】 【投与

    経路】

    点滴投与を行う場合は静脈内点滴麻酔法に準ずる。

    5.痙攣時における使用

    患者の全身状態を観察しながら、通常、2~8mL(2.5%溶液で50~200mg)を痙攣

    が止まるまで徐々に注入する。

    6.精神神経科における診断(麻酔インタビュー)

    1分間に約1mLの速度で3~4mL注入し入眠させる。その後2~10分で呼びかけれ

    ば覚醒し、質問に答えるようになればインタビューを実施する。その後は1分間約

    1mLの速度で追加注入する。

    場合により次のような方法を用いる。

    〈直腸内注入〉

    ・溶液濃度:10%水溶液

    ・投与量:体重kg当たり20~40mg(10%溶液で0.2~0.4mL/kg)を基準とする。

    ・注入法:溶液を注射器に入れ、注射器の先に導尿用カテーテルをつけ肛門より

    直腸に挿入し、注腸する。注入後15分で麻酔に入り、約1時間持続する。

    〈筋肉内注射〉

    ・溶液濃度:2.0~2.5%水溶液、特に7歳以下の小児に対しては2%溶液を使用する

    (2.5%以上の濃度は組織の壊死を起こす危険がある)。

    ・筋注部位:大腿筋肉、上腕部筋肉など筋肉の多い部位を選んで注射する。

    ・投与量:体重kg当たり20mg(2%溶液で1mL/kg)を基準とする。

    ・投与法:一度に全量を注入してはならず、全量を2~3等分して、5分ごとに必要

    に応じて追加投与する。注入後5~15分で麻酔に入り、約40~50分程度持続する

    1.本剤の筋肉内注射は、乳幼小児で静脈が確保できないなどの場合の使用経験

    が報告されている。しかし、動物実験で筋注部位の壊死並びに局所障害が認めら

    れているので、本剤の筋肉内注射は患者の受ける恩恵が、その危険性よりも重要

    視される場合にのみ適用すること。

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  • 112 催眠鎮静剤,抗不安剤

    112 催眠鎮静剤,抗不安剤

    【販売名】

    【一般名】

    【規格単位】

    【薬効分類名】

    【効能又は効果/用法又は用量】 【禁忌】 【投与

    経路】

    アルプラゾラム錠0.4mg「

    トーワ」

    アルプラゾラム

    0.4mg1錠

    マイナートランキライザー

    心身症(胃・十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群、自律神経失調症)における身体症

    候並びに不安・緊張・抑うつ・睡眠障害通常、成人にはアルプラゾラムとして1日

    1.2mgを3回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。増量

    する場合には、最高用量を1日2.4mgとして漸次増量し、3~4回に分けて経口投

    与する。

    高齢者では、1回0.4mgの1日1~2回投与から開始し、増量する場合でも1日

    1.2mgを超えないものとする。

    1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴

    のある患者

    2.※急性閉塞隅角緑内障の患者[抗

    コリン作用により眼圧が上昇し、症状

    を悪化させることがある。]

    3.重症筋無力症の患者[筋弛緩作用

    により症状が悪化するおそれがある。

    4.HIVプロテアーゼ阻害剤(インジナ

    ビル等)を投与中の患者(「相互作用」

    の項参照)

    サイレース錠1mg

    フルニトラゼパム

    1mg1錠

    不眠症治療薬

    不眠症麻酔前投薬通常成人1回、フルニトラゼパムとして、0.5~2mgを就寝前又は

    手術前に経口投与する。

    なお、年齢・症状により適宜増減するが、高齢者には1回1mgまでとする。

    不眠症には、就寝の直前に服用させること。また、服用して就寝した後、睡眠途中

    において一時的に起床して仕事等をする可能性があるときは服用させないこと。

    1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴

    のある患者

    2.**急性閉塞隅角緑内障の患者

    〔抗コリン作用により眼圧が上昇し、症

    状を悪化させることがある。〕

    3.重症筋無力症の患者

    〔重症筋無力症の症状を悪化させる

    おそれがある。〕

    サイレース静注2mg

    フルニトラゼパム

    2mg1管

    麻酔導入剤

    全身麻酔の導入局所麻酔時の鎮静本剤は用時注射用蒸留水にて2倍以上に希

    釈調製し、できるだけ緩徐に(フルニトラゼパムとして1mgを1分以上かけて)静脈

    内に注射する。

    用量は通常成人に対し全身麻酔の導入としてはフルニトラゼパムとして体重1kgあ

    たり0.02~0.03mg、局所麻酔時の鎮静としてはフルニトラゼパムとして体重1kgあ

    たり0.01~0.03mgとし、必要に応じて初回量の半量ないし同量を追加投与する。

    なお、患者の年齢、感受性、全身状態、手術術式、麻酔方法などに応じて適宜増

    減する。

    1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴

    のある患者

    2.**急性閉塞隅角緑内障の患者

    〔抗コリン作用により眼圧が上昇し、症

    状を悪化させることがある。〕

    3.重症筋無力症の患者

    〔重症筋無力症の症状を悪化させる

    おそれがある。〕

    ジアゼパム錠2「トーワ」

    ジアゼパム

    2mg1錠

    精神安定剤

    ○神経症における不安・緊張・抑うつ

    ○うつ病における不安・緊張

    ○心身症(消化器疾患、循環器疾患、自律神経失調症、更年期障害、腰痛症、頸

    肩腕症候群)における身体症候並びに不安・緊張・抑うつ

    ○下記疾患における筋緊張の軽減

    脳脊髄疾患に伴う筋痙攣・疼痛

    ○麻酔前投薬

    通常、成人には1回ジアゼパムとして2~5mgを1日2~4回経口投与する。ただし

    、外来患者は原則として1日量ジアゼパムとして15mg以内とする。

    また、小児に用いる場合には、3歳以下は1日量ジアゼパムとして1~5mgを、

    4~12歳は1日量ジアゼパムとして2~10mgを、それぞれ1~3回に分割経口投与

    する。

    筋痙攣患者に用いる場合は、通常成人には1回ジアゼパムとして2~10mgを1日

    3~4回経口投与する。

    なお、年齢、症状により適宜増減する。

    麻酔前投薬の場合は、通常成人には1回ジアゼパムとして5~10mgを就寝前また

    は手術前に経口投与する。

    なお、年齢、症状、疾患により適宜増減する。

    1.※※急性閉塞隅角緑内障の患者

    [抗コリン作用により眼圧が上昇し、症

    状を悪化させることがある。]

    2.重症筋無力症のある患者[本剤の

    筋弛緩作用により症状が悪化するお

    それがある。]

    3.リトナビル(HIVプロテアーゼ阻害剤

    )を投与中の患者(「相互作用」の項参

    照)

    セディール錠10mg

    タンドスピロンクエン酸塩

    10mg1錠

    セロトニン作動性抗不安

    ○神経症における抑うつ、恐怖

    ○心身症(自律神経失調症、本態性高血圧症、消化性潰瘍)における身体症候な

    らびに抑うつ、不安、焦躁、睡眠障害

    通常、成人にはタンドスピロンクエン酸塩として1日30mgを3回に分け経口投与する

    なお、年齢・症状により適宜増減するが、1日60mgまでとする。

    - 内

    5mgセルシン錠

    ジアゼパム

    5mg1錠

    マイナートランキライザー

    ○神経症における不安・緊張・抑うつ

    ○うつ病における不安・緊張

    ○心身症(消化器疾患、循環器疾患、自律神経失調症、更年期障害、腰痛症、頸

    肩腕症候群)における身体症候並びに不安・緊張・抑うつ

    ○下記疾患における筋緊張の軽減

    1.**急性閉塞隅角緑内障の患者[抗

    コリン作用により眼圧が上昇し、症状

    を悪化させることがある。]

    2.重症筋無力症のある患者[本剤の

    筋弛緩作用により症状が悪化するお

    - 5 -

  • 112 催眠鎮静剤,抗不安剤

    【販売名】

    【一般名】

    【規格単位】

    【薬効分類名】

    【効能又は効果/用法又は用量】 【禁忌】 【投与

    経路】

       脳脊髄疾患に伴う筋痙攣・疼痛

    ○麻酔前投薬

    通常、成人には1回ジアゼパムとして2~5mgを1日2~4回経口投与する。ただし、

    外来患者は原則として1日量ジアゼパムとして15mg以内とする。

    また、小児に用いる場合には、3歳以下は1日量ジアゼパムとして1~5mgを、

    4~12歳は1日量ジアゼパムとして2~10mgを、それぞれ1~3回に分割経口投与

    する。

    筋痙攣患者に用いる場合は、通常成人には1回ジアゼパムとして2~10mgを1日

    3~4回経口投与する。

    なお、年齢、症状により適宜増減する。

    麻酔前投薬の場合は、通常成人には1回ジアゼパムとして5~10mgを就寝前また

    は手術前に経口投与する。なお、年齢、症状、疾患により適宜増減する。

    それがある。]

    3.リトナビル(HIVプロテアーゼ阻害剤

    )を投与中の患者(「相互作用」の項

    参照)

    ゾピクロン錠7.5mg「サワ

    イ」

    ゾピクロン

    7.5mg1錠

    睡眠障害改善剤

    1.不眠症

    通常、成人1回、ゾピクロンとして、7.5~10mgを就寝前に経口投与する。なお、年

    齢・症状により適宜増減するが、10mgを超えないこと。

    2.麻酔前投薬

    通常、成人1回、ゾピクロンとして、7.5~10mgを就寝前または手術前に経口投与

    する。なお、年齢・症状・疾患により適宜増減するが、10mgを超えないこと。

    1.本剤を投与する場合、反応に個人差があるため少量(高齢者では1回3.75mg)か

    ら投与を開始すること。また、肝障害のある患者では3.75mgから投与を開始するこ

    とが望ましい。やむを得ず増量する場合は観察を十分に行いながら慎重に投与す

    ること。ただし、10mgを超えないこととし、症状の改善に伴って減量に努めること。

    2.不眠症には、就寝の直前に服用させること。また、服用して就寝した後、睡眠途

    中において一時的に起床して仕事等をする可能性があるときは服用させないこと。

    1.本剤の成分又はエスゾピクロンに対

    し過敏症の既往歴のある患者

    2.重症筋無力症の患者〔筋弛緩作用

    により症状を悪化させるおそれがある

    。〕

    3.**急性閉塞隅角緑内障の患者〔抗

    コリン作用により眼圧が上昇し、症状

    を悪化させることがある。〕

    ゾルピデム酒石酸塩錠

    10mg「杏林」

    ゾルピデム酒石酸塩

    10mg1錠

    入眠剤

    不眠症(統合失調症及び躁うつ病に伴う不眠症は除く)

    本剤の投与は、不眠症の原疾患を確定してから行うこと。なお、統合失調症あるい

    は躁うつ病に伴う不眠症には本剤の有効性は期待できない。

    通常、成人にはゾルピデム酒石酸塩として1回5~10mgを就寝直前に経口投与す

    る。なお、高齢者には1回5mgから投与を開始する。年齢、症状、疾患により適宜増

    減するが、1日10mgを超えないこととする。

    1.本剤に対する反応には個人差があり、また、もうろう状態、睡眠随伴症状(夢遊

    症状等)は用量依存的にあらわれるので、本剤を投与する場合には少量(1回

    5mg)から投与を開始すること。やむを得ず増量する場合は観察を十分に行いなが

    ら慎重に投与すること。ただし、10mgを超えないこととし、症状の改善に伴って減

    量に努めること。

    2.本剤を投与する場合、就寝の直前に服用させること。また、服用して就寝した後

    、患者が起床して活動を開始するまでに十分な睡眠時間がとれなかった場合、又

    は睡眠途中において一時的に起床して仕事等を行った場合などにおいて健忘が

    あらわれたとの報告があるので、薬効が消失する前に活動を開始する可能性があ

    るときは服用させないこと。

    1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴

    のある患者

    2.重篤な肝障害のある患者[代謝機

    能の低下により血中濃度が上昇し、

    作用が強くあらわれるおそれがある。

    3.重症筋無力症の患者[筋弛緩作用

    により症状を悪化させるおそれがある

    。]

    4.**急性閉塞隅角緑内障の患者[眼

    圧が上昇し、症状を悪化させるおそ

    れがある。]

    ゾルピデム酒石酸塩錠

    5mg「杏林」

    ゾルピデム酒石酸塩

    5mg1錠

    入眠剤

    不眠症(統合失調症及び躁うつ病に伴う不眠症は除く)

    本剤の投与は、不眠症の原疾患を確定してから行うこと。なお、統合失調症あるい

    は躁うつ病に伴う不眠症には本剤の有効性は期待できない。

    通常、成人にはゾルピデム酒石酸塩として1回5~10mgを就寝直前に経口投与す

    る。なお、高齢者には1回5mgから投与を開始する。年齢、症状、疾患により適宜増

    減するが、1日10mgを超えないこととする。

    1.本剤に対する反応には個人差があり、また、もうろう状態、睡眠随伴症状(夢遊

    症状等)は用量依存的にあらわれるので、本剤を投与する場合には少量(1回

    5mg)から投与を開始すること。やむを得ず増量する場合は観察を十分に行いなが

    ら慎重に投与すること。ただし、10mgを超えないこととし、症状の改善に伴って減

    量に努めること。

    2.本剤を投与する場合、就寝の直前に服用させること。また、服用して就寝した後

    、患者が起床して活動を開始するまでに十分な睡眠時間がとれなかった場合、又

    は睡眠途中において一時的に起床して仕事等を行った場合などにおいて健忘が

    あらわれたとの報告があるので、薬効が消失する前に活動を開始する可能性があ

    るときは服用させないこと。

    1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴

    のある患者

    2.重篤な肝障害のある患者[代謝機

    能の低下により血中濃度が上昇し、

    作用が強くあらわれるおそれがある。

    3.重症筋無力症の患者[筋弛緩作用

    により症状を悪化させるおそれがある

    。]

    4.**急性閉塞隅角緑内障の患者[眼

    圧が上昇し、症状を悪化させるおそ

    れがある。]

    トフィソパム錠50mg「日

    医工」

    下記疾患における心悸亢進,発汗,頭痛・頭重,倦怠感等の自律神経症状更年

    期障害・卵巣欠落症状,自律神経失調症,頭部・頸部損傷

    *ロミタピドメシル酸塩を投与中の患者

    (「相互作用」の項参照)

    - 6 -

  • 112 催眠鎮静剤,抗不安剤

    【販売名】

    【一般名】

    【規格単位】

    【薬効分類名】

    【効能又は効果/用法又は用量】 【禁忌】 【投与

    経路】

    トフィソパム

    50mg1錠

    自律神経調整剤

    通常,成人には1回1錠,1日3回経口投与する。

    なお,年齢,症状により適宜増減する。

    ドラール錠15

    クアゼパム

    15mg1錠

    睡眠障害改善剤

    1.不眠症

    通常,成人にはクアゼパムとして1回20mgを就寝前に経口投与する.

    なお,年齢,症状,疾患により適宜増減するが,1日最高量は30mgとする.

    2.麻酔前投薬

    手術前夜:通常,成人にはクアゼパムとして1回15~30mgを就寝前に経口投与す

    る.

    なお,年齢,症状,疾患により適宜増減するが,1日最高量は30mgとする.

    不眠症には,就寝の直前に服用させること.また,服用して就寝した後,睡眠途中

    において一時的に起床して仕事等をする可能性があるときは服用させないこと.

    1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴

    のある患者

    2.急性閉塞隅角緑内障のある患者〔

    眼圧を上昇させるおそれがある.〕

    3.重症筋無力症のある患者〔重症筋

    無力症の症状を悪化させるおそれが

    ある.〕

    4.睡眠時無呼吸症候群の患者〔呼吸

    障害を悪化させるおそれがある.〕

    5.リトナビルを投与中の患者(「相互

    作用」の項参照)

    トリアゾラム錠0.25mg「日

    医工」

    トリアゾラム

    0.25mg1錠

    睡眠導入剤

    不眠症

    麻酔前投薬

     ・不眠症通常成人には1回トリアゾラムとして0.25mgを就寝前に経口投与する。

    高度な不眠症には0.5mgを投与することができる。

    なお,年齢・症状・疾患などを考慮して適宜増減するが,高齢者には1回

    0.125mg~0.25mgまでとする。

     ・麻酔前投薬手術前夜:通常成人には1回トリアゾラムとして0.25mgを就寝前に経

    口投与する。

    なお,年齢・症状・疾患などを考慮し,必要に応じ0.5mgを投与することができる。

    1.本剤に対する反応には個人差があり,また,眠気,めまい,ふらつき及び健忘等

    は用量依存的にあらわれるので,本剤を投与する場合には少量(1回0.125mg以下

    )から投与を開始すること。やむを得ず増量する場合は観察を十分に行いながら

    慎重に行うこと。ただし,0.5mgを超えないこととし,症状の改善に伴って減量に努

    めること。

    2.不眠症には,就寝の直前に服用させること。また,服用して就寝した後,患者が

    起床して活動を開始するまでに十分な睡眠時間がとれなかった場合,又は睡眠途

    中において一時的に起床して仕事等を行った場合などにおいて健忘があらわれ

    たとの報告があるので,薬効が消失する前に活動を開始する可能性があるときは

    服用させないこと。

    1.本剤に対し過敏症の既往歴のある

    患者

    2.**急性閉塞隅角緑内障の患者[抗

    コリン作用により眼圧が上昇し,症状

    を悪化させることがある。]

    3.重症筋無力症の患者[筋弛緩作用

    により,症状を悪化させるおそれがあ

    る。]

    4.次の薬剤を投与中の患者:イトラコ

    ナゾール,フルコナゾール,ホスフル

    コナゾール,ボリコナゾール,ミコナゾ

    ール,HIVプロテアーゼ阻害剤(イン

    ジナビル,リトナビル等),エファビレ

    ンツ,テラプレビル(「相互作用」の項

    参照)

    ニトラゼパム錠5mg「トー

    ワ」

    ニトラゼパム

    5mg1錠

    睡眠誘導剤・抗痙攣剤

    1.不眠症2.麻酔前投薬3.異型小発作群(点頭てんかん、ミオクロヌス発作、失立発

    作等)

    焦点性発作(焦点性痙攣発作、精神運動発作、自律神経発作等)

    1.不眠症に用いる場合通常、成人にはニトラゼパムとして1回5~10mgを就寝前に

    経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減する。

    2.麻酔前投薬の場合通常、成人にはニトラゼパムとして1回5~10mgを就寝前又

    は手術前に経口投与する。なお、年齢・症状・疾患により適宜増減する。

    3.抗てんかん剤として用いる場合通常、成人・小児ともニトラゼパムとして1日

    5~15mgを適宜分割投与する。なお、年齢・症状により適宜増減する。

    不眠症には、就寝の直前に服用させること。また、服用して就寝した後、睡眠途中

    において一時的に起床して仕事等をする可能性があるときは服用させないこと。

    1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴

    のある患者

    2.※※急性閉塞隅角緑内障の患者

    [抗コリン作用により眼圧が上昇し、症

    状を悪化させることがある。]

    3.重症筋無力症の患者[重症筋無力

    症の症状を悪化させるおそれがある。

    フェノバール錠30mg

    フェノバルビタール

    30mg1錠

    催眠・鎮静・抗けいれん

    不眠症

    不安緊張状態の鎮静

    てんかんのけいれん発作強直間代発作(全般けいれん発作、大発作)、

    焦点発作(ジャクソン型発作を含む)

    自律神経発作、精神運動発作フェノバルビタールとして、通常成人1日

    30~200mgを1~4回に分割経口投与する。

    不眠症の場合は、フェノバルビタールとして、通常成人1回30~200mgを就寝前に

    経口投与する。

    なお、年齢、症状により適宜増減する。

    不眠症には、就寝の直前に服用させること。また、服用して就寝した後、睡眠途中

    において一時的に起床して仕事等をする可能性があるときは服用させないこと。

    〔共通(原末、散、錠、エリキシル)〕

    1.本剤の成分又はバルビツール酸系

    化合物に対して過敏症の患者

    2.急性間欠性ポルフィリン症の患者

    [ポルフィリン合成が増加し、症状が

    悪化するおそれがある。]

    3.*ボリコナゾール、タダラフィル(肺

    高血圧症を適応とする場合)、アスナ

    プレビル、ダクラタスビル、バニプレビ

    ル、マシテンタン、エルバスビル、グラ

    ゾプレビル、チカグレロル、アルテメテ

    ル・ルメファントリン、ダクラタスビル・ア

    スナプレビル・ベクラブビル、ダルナビ

    ル・コビシスタット、リルピビリン、リルピ

    - 7 -

  • 112 催眠鎮静剤,抗不安剤

    【販売名】

    【一般名】

    【規格単位】

    【薬効分類名】

    【効能又は効果/用法又は用量】 【禁忌】 【投与

    経路】

    ビリン・テノホビル ジソプロキシル・エ

    ムトリシタビン、リルピビリン・テノホビ

    ル アラフェナミド・エムトリシタビン、エ

    ルビテグラビル・コビシスタット・エムト

    リシタビン・テノホビル アラフェナミド、

    エルビテグラビル・コビシスタット・エム

    トリシタビン・テノホビル ジソプロキシ

    ル、ソホスブビル・ベルパタスビル、ド

    ルテグラビル・リルピビリンを投与中の

    患者[「相互作用」の項参照]

    〔エリキシル〕4.ジスルフィラム、シアナ

    ミド、プロカルバジン塩酸塩を投与中

    の患者[「相互作用」の項参照]

    フェノバール注射液

    100mg

    フェノバルビタール

    10%1mL1管

    鎮静・抗けいれん剤

    不安緊張状態の鎮静(緊急に必要な場合)

    てんかんのけいれん発作

    強直間代発作(全般けいれん発作、大発作)、焦点発作(ジャクソン型発作を含む

    自律神経発作、精神運動発作

    フェノバルビタールとして、通常成人1回50~200mgを1日1~2回、皮下又は筋肉

    内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

    1.本剤の成分又はバルビツール酸系

    化合物に対して過敏症の患者

    2.急性間欠性ポルフィリン症の患者

    [ポルフィリン合成が増加し、症状が悪

    化するおそれがある。]

    3.*ボリコナゾール、タダラフィル(肺

    高血圧症を適応とする場合)、アスナ

    プレビル、ダクラタスビル、バニプレビ

    ル、マシテンタン、エルバスビル、グラ

    ゾプレビル、チカグレロル、アルテメテ

    ル・ルメファントリン、ダクラタスビル・ア

    スナプレビル・ベクラブビル、ダルナビ

    ル・コビシスタット、リルピビリン、リルピ

    ビリン・テノホビル ジソプロキシル・エ

    ムトリシタビン、リルピビリン・テノホビ

    ル アラフェナミド・エムトリシタビン、エ

    ルビテグラビル・コビシスタット・エムト

    リシタビン・テノホビル アラフェナミド、

    エルビテグラビル・コビシスタット・エム

    トリシタビン・テノホビル ジソプロキシ

    ル、ソホスブビル・ベルパタスビル、ド

    ルテグラビル・リルピビリンを投与中の

    患者[「相互作用」の項参照]

    プレセデックス静注液

    200μg/50mLシリンジ「

    マルイシ」

    デクスメデトミジン塩酸塩

    200μg50mL1筒

    α2作動性鎮静剤

    集中治療における人工呼吸中及び離脱後の鎮静

    局所麻酔下における非挿管での手術及び処置時の鎮静

    [局所麻酔下における非挿管での手術及び処置時の鎮静]

    全身麻酔に移行する意識下気管支ファイバー挿管に対する本剤の有効性及び安

    全性は確立されていない。

    1.集中治療における人工呼吸中及び離脱後の鎮静

    通常、成人には、デクスメデトミジンを6μg/kg/時の投与速度で10分間静脈内へ

    持続注入し(初期負荷投与)、続いて患者の状態に合わせて、至適鎮静レベルが

    得られる様、維持量として0.2~0.7μg/kg/時の範囲で持続注入する(維持投与)。

    また、維持投与から開始することもできる。

    通常、6歳以上の小児には、デクスメデトミジンを0.2μg/kg/時の投与速度で静脈

    内へ持続注入し、患者の状態に合わせて、至適鎮静レベルが得られる様、

    0.2~1.0μg/kg/時の範囲で持続注入する。

    通常、修正在胎(在胎週数+出生後週数)45週以上6歳未満の小児には、デクス

    メデトミジンを0.2μg/kg/時の投与速度で静脈内へ持続注入し、患者の状態に合

    わせて、至適鎮静レベルが得られる様、0.2~1.4μg/kg/時の範囲で持続注入す

    る。

    なお、患者の状態に合わせて、投与速度を適宜減速すること。

    本剤の成分に対し過敏症の既往歴の

    ある患者

    - 8 -

  • 112 催眠鎮静剤,抗不安剤

    【販売名】

    【一般名】

    【規格単位】

    【薬効分類名】

    【効能又は効果/用法又は用量】 【禁忌】 【投与

    経路】

    2.局所麻酔下における非挿管での手術及び処置時の鎮静

    通常、成人には、デクスメデトミジンを6μg/kg/時の投与速度で10分間静脈内へ

    持続注入し(初期負荷投与)、続いて患者の状態に合わせて、至適鎮静レベルが

    得られる様、維持量として0.2~0.7μg/kg/時の範囲で持続注入する(維持投与

    )。なお、患者の状態に合わせて、投与速度を適宜減速すること。

    [共通](集中治療における人工呼吸中及び離脱後の鎮静、局所麻酔下における

    非挿管での手術及び処置時の鎮静)

    1.本剤は患者の循環動態が安定し、循環動態、呼吸等について継続的な監視体

    制が整った状況で投与を開始すること。

    2.成人においては本剤の初期負荷投与中に一過性の血圧上昇があらわれた場合

    には、初期負荷投与速度の減速等を考慮すること。[本剤の末梢血管収縮作用に

    より一過性の血圧上昇があらわれることがある。]

    3.成人においては鎮静の維持開始速度は0.4μg/kg/時の速度を目安とし、初期

    負荷から維持への移行を慎重に行うこと。また、維持速度は0.7μg/kg/時を超え

    ないこと。[海外臨床試験において、0.7μg/kg/時を超えて投与した場合に呼吸

    器系、精神神経系及び心血管系の有害事象の発現率が増加することが報告され

    ている。]

    4.本剤は投与速度を適切に調節することができるシリンジポンプを用いて、緩徐に

    持続的に投与すること。

    [集中治療における人工呼吸中及び離脱後の鎮静]

    1.小児において投与速度を上げる場合、上昇幅0.1μg/kg/時あたり3~4分あるい

    はそれ以上の時間で緩徐に調節すること。

    2.小児においては初期負荷投与を行わないこと。[海外臨床試験において、初期

    負荷投与を行った場合に、高血圧の発現率が増加することが報告されている。]

    3.本剤は人工呼吸中、離脱過程及び離脱後を通じて投与可能であるが、本剤の

    持続投与期間が成人においては

    120時間(5日間)、小児においては24時間(1日間)を超える使用経験は少ないの

    で、それを超えて鎮静が必要な場合には、患者の全身状態を引き続き慎重に観

    察すること。

    ブロチゾラム錠0.25mg「ト

    ーワ」

    ブロチゾラム

    0.25mg1錠

    睡眠導入剤

    不眠症、麻酔前投薬本剤の用量は、年齢、症状、疾患などを考慮して適宜増減す

    るが、

    一般に成人には次のように投与する。

    ・不眠症

    1回ブロチゾラムとして0.25mgを就寝前に経口投与する。

    ・麻酔前投薬

    手術前夜:1回ブロチゾラムとして0.25mgを就寝前に経口投与する。

    麻 酔 前:1回ブロチゾラムとして0.5mgを経口投与する。

    不眠症には、就寝の直前に服用させること。また、服用して就寝した後、睡眠途中

    において一時的に起床して仕事等をする可能性があるときは服用させないこと。

    1.※※急性閉塞隅角緑内障の患者

    [抗コリン作用により眼圧が上昇し、症

    状を悪化させることがある。]

    2.重症筋無力症の患者[重症筋無力

    症を悪化させるおそれがある。]

    ホリゾン注射液10mg

    ジアゼパム

    10mg1管

    マイナートランキライザー

    ○ 神経症における不安・緊張・抑うつ

    ○ 下記疾患及び状態における不安・興奮・抑うつの軽減

      麻酔前、麻酔導入時、麻酔中、術後、アルコール依存症の禁断(離脱)症状、分

    娩時

    ○ 下記状態における痙攣の抑制

      てんかん様重積状態、有機リン中毒、カーバメート中毒

    本剤は、疾患の種類、症状の程度、年齢及び体重等を考慮して用いる。一般に成

    人には、初回2mL(ジアゼパムとして10mg)を筋肉内又は静脈内にできるだけ緩

    徐に注射する。以後、必要に応じて3~4時間ごとに注射する。なお、静脈内に注

    射する場合には、なるべく太い静脈を選んで、できるだけ緩徐に(2分間以上をか

    けて)注射する。

    1.次の患者には筋肉内注射しないこと。

    1.** 急性閉塞隅角緑内障の患者[抗

    コリン作用により眼圧が上昇し、症状

    を悪化させることがある。]

    2.重症筋無力症のある患者[本剤の

    筋弛緩作用により症状が悪化するお

    それがある。]

    3.ショック、昏睡、バイタルサインの悪

    い急性アルコール中毒の患者[ときに

    頻脈、徐脈、血圧低下、循環性ショッ

    クがあらわれることがある。]

    4.リトナビル(HIVプロテアーゼ阻害

    剤)を投与中の患者(「相互作用」の

    - 9 -

  • 112 催眠鎮静剤,抗不安剤

    【販売名】

    【一般名】

    【規格単位】

    【薬効分類名】

    【効能又は効果/用法又は用量】 【禁忌】 【投与

    経路】

    低出生体重児、新生児、乳・幼児、小児

    2.痙攣の抑制のために本剤を投与する時、特に追加投与を繰り返す際には、呼吸

    器・循環器系の抑制に注意すること。

    3.有機リン中毒、カーバメート中毒患者に本剤を投与する際は、特に下記事項に

    注意すること。

    1.有機リン中毒、カーバメート中毒における痙攣に対して投与する場合は、必ず呼

    吸状態の把握及び気道確保を行うこと。

    2.本剤は直接的な解毒作用を有さないため、アトロピン及びプラリドキシムを投与

    した上で本剤を投与すること。

    項参照)

    ミダゾラム注射液10mg「

    テバ」

    ミダゾラム

    10mg2mL1管

    催眠鎮静剤

    麻酔前投薬

    全身麻酔の導入及び維持

    集中治療における人工呼吸中の鎮静

    歯科・口腔外科領域における手術及び処置時の鎮静

    [歯科・口腔外科領域における手術及び処置時の鎮静]目標とする鎮静レベルは

    、呼びかけに応答できる程度とすること。

    ・麻酔前投薬通常、成人にはミダゾラム0.08~0.10mg/kgを手術前30分~1時間に

    筋肉内に注射する。

    通常、修正在胎45週以上(在胎週数+出生後週数)の小児にはミダゾラム

    0.08~0.15mg/kgを手術前30分~1時間に筋肉内に注射する。

    ・全身麻酔の導入及び維持通常、成人にはミダゾラム0.15~0.30mg/kgを静脈内

    に注射し、必要に応じて初回量の半量ないし同量を追加投与する。

    静脈内に注射する場合には、なるべく太い静脈を選んで、できるだけ緩徐に(1分

    間以上の時間をかけて)注射する。

    ・集中治療における人工呼吸中の鎮静導入通常、成人には、初回投与はミダゾラ

    ム0.03mg/kgを少なくとも1分以上かけて静脈内に注射する。より確実な鎮静導入

    が必要とされる場合の初回投与量は0.06mg/kgまでとする。必要に応じて、

    0.03mg/kgを少なくとも5分以上の間隔を空けて追加投与する。但し、初回投与及

    び追加投与の総量は0.30mg/kgまでとする。

    通常、修正在胎45週以上(在胎週数+出生後週数)の小児には、初回投与はミダ

    ゾラム0.05~0.20mg/kgを少なくとも2~3分以上かけて静脈内に注射する。必要に

    応じて、初回量と同量を少なくとも5分以上の間隔を空けて追加投与する。

    維持通常、成人にはミダゾラム0.03~0.06mg/kg/hより持続静脈内投与を開始し、

    患者の鎮静状態をみながら適宜増減する。(0.03~0.18mg/kg/hの範囲が推奨さ

    れる)

    通常、修正在胎45週以上(在胎週数+出生後週数)の小児には、ミダゾラム

    0.06~0.12mg/kg/hより持続静脈内投与を開始し、患者の鎮静状態をみながら適

    宜増減する。(投与速度の増減は25%の範囲内とする)

    通常、修正在胎45週未満(在胎週数+出生後週数)の小児のうち、修正在胎32週

    未満ではミダゾラム0.03mg/kg/h、修正在胎32週以上ではミダゾラム

    0.06mg/kg/hより持続静脈内投与を開始し、患者の鎮静状態をみながら適宜増減

    する。

    ・歯科・口腔外科領域における手術及び処置時の鎮静通常、成人には、初回投与

    としてミダゾラム1~2mgをできるだけ緩徐に(1~2mg/分)静脈内に注射し、必要に

    応じて0.5~1mgを少なくとも2分以上の間隔を空けて、できるだけ緩徐に

    (1~2mg/分)追加投与する。但し、初回の目標鎮静レベルに至るまでの、初回投

    与及び追加投与の総量は5mgまでとする。

    なお、いずれの場合も、患者の年齢、感受性、全身状態、手術術式、麻酔方法等

    に応じて適宜増減する。1.ミダゾラムに対する反応は個人差があり、患者の年齢、

    感受性、全身状態、目標鎮静レベル及び併用薬等を考慮して、過度の鎮静を避

    けるべく投与量を決定すること。特に、高齢者、衰弱患者、心不全患者、及び麻酔

    薬、鎮痛薬(麻薬性及び非麻薬性鎮痛薬)、局所麻酔薬、中枢神経系抑制薬等を

    併用する場合は投与量を減じること。[作用が強くあらわれやすい](「慎重投与」

    及び「高齢者への投与」の項参照)

    2.患者によってはより高い用量が必要な場合があるが、この場合は過度の鎮静及

    び呼吸器・循環器系の抑制に注意すること。

    3.投与は常にゆっくりと用量調節しながら行うこと。また、より緩徐な静脈内投与を

    行うためには、本剤を適宜希釈して使用することが望ましい。

    [集中治療における人工呼吸中の鎮静]1.導入:過度の鎮静及び呼吸器・循環器

    系の抑制に注意すること。

    2.導入:導入時の用法・用量が設定されている修正在胎45週以上(在胎週数+出

    1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴

    のある患者

    2.**急性閉塞隅角緑内障の患者[抗

    コリン作用により眼圧が上昇し、症状

    を悪化させることがある]

    3.重症筋無力症のある患者[重症筋

    無力症の症状を悪化させるおそれが

    ある]

    4.*HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビ

    ルを含有する薬剤、インジナビル、ネ

    ルフィナビル、アタザナビル、ホスアン

    プレナビル、ダルナビルを含有する薬

    剤)、エファビレンツ、コビシスタットを

    含有する薬剤及びオムビタスビル・パ

    リタプレビル・リトナビルを投与中の患

    者(「相互作用」の項参照)

    5.ショックの患者、昏睡の患者、バイタ

    ルサインの抑制がみられる急性アル

    コール中毒の患者

    - 10 -

  • 112 催眠鎮静剤,抗不安剤

    【販売名】

    【一般名】

    【規格単位】

    【薬効分類名】

    【効能又は効果/用法又は用量】 【禁忌】 【投与

    経路】

    生後週数)の小児における初回投与及び追加投与の総量は0.60mg/kgまでを目

    安とすること。

    3.維持:鎮静を維持する場合は、目的とする鎮静度が得られる最低の速度で持続

    投与すること。

    4.全身麻酔後の患者など、患者の状態によっては、持続静脈内投与から開始して

    もよい。

    5.本剤を長期間(100時間を超える)にわたって投与する場合は、患者の状態をみ

    ながら投与量の増加あるいは鎮痛剤の併用を検討すること。[効果が減弱するとの

    報告があるため]

    [歯科・口腔外科領域における手術及び処置時の鎮静]1.目標とする鎮静レベル

    (呼びかけに応答できる程度)に達するまで、患者の鎮静状態を観察しながら緩徐

    に投与すること。低体重の患者では、過度の鎮静(呼びかけに対する応答がなくな

    る程度)にならないよう投与量に注意すること。

    2.目標とする鎮静レベルに達した後の追加投与については、更なる鎮静が明らか

    に必要な場合にのみ、患者の状態を考慮して、必要最少量を投与すること。

    ユーロジン2mg錠

    エスタゾラム

    2mg1錠

    睡眠剤

    不眠症、麻酔前投薬

    本剤の用量は、年齢、症状、疾患などを考慮して適宜増減するが、一般に成人に

    は次のように投与する。

    ○不眠症1回エスタゾラムとして1~4mgを就寝前に経口投与する。

    ○麻酔前投薬麻酔前1回エスタゾラムとして2~4mgを経口投与する。

    手術前夜1回エスタゾラムとして1~2mgを就寝前に経口投与する。

    不眠症には、就寝の直前に服用させること。また、服用して就寝した後、睡眠途中

    において一時的に起床して仕事等をする可能性があるときは服用させないこと。

    1.重症筋無力症の患者[本剤の筋弛

    緩作用により、症状が悪化するおそ

    れがある。]

    2.リトナビル(HIVプロテアーゼ阻害剤

    )を投与中の患者(「相互作用」の項

    参照)

    ルネスタ錠1mg

    エスゾピクロン

    1mg1錠

    不眠症治療薬

    不眠症

    通常、成人にはエスゾピクロンとして1回2mgを、高齢者には1回1mgを就寝前に経

    口投与する。なお、症状により適宜増減するが、成人では1回3mg、高齢者では

    1回2mgを超えないこととする。

    1.通常用量を超えて増量する場合には、患者の状態を十分に観察しながら慎重

    に行うこととし、症状の改善に伴って減量に努めること。

    2.本剤は就寝直前に服用させること。また、服用して就寝した後、睡眠途中で一時

    的に起床して仕事等で活動する可能性があるときは服用させないこと。

    3.高度の肝機能障害又は高度の腎機能障害のある患者では、1回1mgを投与する

    こととし、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。なお増量する場合には

    、1回2mgを超えないこと。

    〔「慎重投与」「薬物動態」の項参照〕

    4.本剤は食事と同時又は食直後の服用は避けること。

    〔食後投与では、空腹時投与に比べ本剤の血中濃度が低下することがある(「薬物

    動態」の項参照)。〕

    1.本剤の成分又はゾピクロンに対し過

    敏症の既往歴のある患者

    2.重症筋無力症の患者

    〔筋弛緩作用により症状を悪化させる

    おそれがある。〕

    3.**急性閉塞隅角緑内障の患者

    〔抗コリン作用により眼圧が上昇し、症

    状を悪化させることがある。〕

    ルネスタ錠2mg

    エスゾピクロン

    2mg1錠

    不眠症治療薬

    不眠症

    通常、成人にはエスゾピクロンとして1回2mgを、高齢者には1回1mgを就寝前に経

    口投与する。なお、症状により適宜増減するが、成人では1回3mg、高齢者では

    1回2mgを超えないこととする。

    1.通常用量を超えて増量する場合には、患者の状態を十分に観察しながら慎重

    に行うこととし、症状の改善に伴って減量に努めること。

    2.本剤は就寝直前に服用させること。また、服用して就寝した後、睡眠途中で一時

    的に起床して仕事等で活動する可能性があるときは服用させないこと。

    3.高度の肝機能障害又は高度の腎機能障害のある患者では、1回1mgを投与する

    こととし、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。なお増量する場合には

    、1回2mgを超えないこと。

    〔「慎重投与」「薬物動態」の項参照〕

    4.本剤は食事と同時又は食直後の服用は避けること。

    〔食後投与では、空腹時投与に比べ本剤の血中濃度が低下することがある(「薬物

    動態」の項参照)。〕

    1.本剤の成分又はゾピクロンに対し過

    敏症の既往歴のある患者

    2.重症筋無力症の患者

    〔筋弛緩作用により症状を悪化させる

    おそれがある。〕

    3.**急性閉塞隅角緑内障の患者

    〔抗コリン作用により眼圧が上昇し、症

    状を悪化させることがある。〕

    レキソタン錠1

    ブロマゼパム

    1mg1錠

    精神神経用剤

    ●神経症における不安・緊張・抑うつ及び強迫・恐怖

    ●うつ病における不安・緊張

    ●心身症(高血圧症,消化器疾患,自律神経失調症)における身体症候並びに

    不安・緊張・抑うつ及び睡眠障害

    ●麻酔前投薬

    1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴

    のある患者

    2.*急性閉塞隅角緑内障の患者[抗コ

    リン作用により眼圧が上昇し、症状を

    悪化させることがある。]

    - 11 -

  • 112 催眠鎮静剤,抗不安剤

    【販売名】

    【一般名】

    【規格単位】

    【薬効分類名】

    【効能又は効果/用法又は用量】 【禁忌】 【投与

    経路】

    ●神経症・うつ病の場合通常、成人にはブロマゼパムとして1日量6~15mgを1日

    2~3回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

    ●心身症の場合通常、成人にはブロマゼパムとして1日量3~6mgを1日2~3回に

    分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

    ●麻酔前投薬の場合通常、成人にはブロマゼパムとして5mgを就寝前又は手術前

    に経口投与する。なお、年齢、症状、疾患により適宜増減する。

    3.重症筋無力症の患者[重症筋無力

    症の症状を悪化させるおそれがある。

    レキソタン錠2

    ブロマゼパム

    2mg1錠

    精神神経用剤

    ●神経症における不安・緊張・抑うつ及び強迫・恐怖

    ●うつ病における不安・緊張

    ●心身症(高血圧症,消化器疾患,自律神経失調症)における身体症候並びに

    不安・緊張・抑うつ及び睡眠障害

    ●麻酔前投薬

    ●神経症・うつ病の場合通常、成人にはブロマゼパムとして1日量6~15mgを1日

    2~3回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

    ●心身症の場合通常、成人にはブロマゼパムとして1日量3~6mgを1日2~3回に

    分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

    ●麻酔前投薬の場合通常、成人にはブロマゼパムとして5mgを就寝前又は手術前

    に経口投与する。なお、年齢、症状、疾患により適宜増減する。

    1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴

    のある患者

    2.*急性閉塞隅角緑内障の患者[抗コ

    リン作用により眼圧が上昇し、症状を

    悪化させることがある。]

    3.重症筋無力症の患者[重症筋無力

    症の症状を悪化させるおそれがある。

    ロフラゼプ酸エチル錠

    1mg「サワイ」

    ロフラゼプ酸エチル

    1mg1錠

    持続性心身安定剤

    神経症における不安・緊張・抑うつ・睡眠障害

    心身症(胃・十二指腸潰瘍、慢性胃炎、過敏性腸症候群、自律神経失調症)にお

    ける不安・緊張・抑うつ・睡眠障害

    通常、成人には、ロフラゼプ酸エチルとして2mgを1日1~2回に分割経口投与する

    なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。

    1.ベンゾジアゼピン系薬剤に対して

    過敏症の既往歴のある患者

    2.**急性閉塞隅角緑内障の患者〔眼

    圧が上昇し、症状が悪化するおそれ

    がある。〕

    3.重症筋無力症のある患者〔筋弛緩

    作用により症状が悪化するおそれが

    ある。〕

    ロラゼパム錠0.5mg「サワ

    イ」

    ロラゼパム

    0.5mg1錠

    マイナートランキライザー

    神経症における不安・緊張・抑うつ

    心身症(自律神経失調症、心臓神経症)における身体症候並びに不安・緊張・抑う

    通常、成人1日ロラゼパムとして1~3mgを2~3回に分けて経口投与する。なお、年

    齢・症状により適宜増減する。

    1.**急性閉塞隅角緑内障の患者〔抗

    コリン作用により眼圧が上昇し、症状

    を悪化させることがある。〕

    2.重症筋無力症のある患者〔筋弛緩

    作用により症状が悪化するおそれが

    ある。〕

    - 12 -

  • 113 抗てんかん剤

    113 抗てんかん剤

    【販売名】

    【一般名】

    【規格単位】

    【薬効分類名】

    【効能又は効果/用法又は用量】 【禁忌】 【投与

    経路】

    アレビアチン錠100mg

    フェニトイン

    100mg1錠

    抗てんかん剤

    てんかんのけいれん発作

     強直間代発作(全般けいれん発作、大発作)

     焦点発作(ジャクソン型発作を含む)

    自律神経発作

    精神運動発作

    フェニトインとして、通常成人1日200~300mg、小児には下記用量を毎食後3回に

    分割経口投与する。

    症状、耐薬性に応じて適宜増減する。

     学童 100~300mg

     幼児 50~200mg

     乳児 20~100mg

    眼振、構音障害、運動失調、眼筋麻痺等の症状は過量投与の徴候であることが多

    いので、このような症状があらわれた場合には、至適有効量まで徐々に減量するこ

    と。用量調整をより適切に行うためには、本剤の血中濃度測定を行うことが望まし

    い。〔「薬物動態」の項参照〕

    1.本剤の成分又はヒダントイン系化合

    物に対し過敏症の患者

    2.**,*タダラフィル(肺高血圧症を適

    応とする場合)、アスナプレビル、ダク

    ラタスビル、バニプレビル、マシテンタ

    ン、エルバスビル、グラゾプレビル、チ

    カグレロル、アルテメテル・ルメファント

    リン、ダクラタスビル・アスナプレビル・

    ベクラブビル、ダルナビル・コビシスタ

    ット、リルピビリン、リルピビリン・テノホ

    ビル ジソプロキシル・エムトリシタビン

    、リルピビリン・テノホビル アラフェナ

    ミド・エムトリシタビン、エルビテグラビ

    ル・コビシスタット・エムトリシタビン・テ

    ノホビル アラフェナミド、エルビテグ

    ラビル・コビシスタット・エムトリシタビン

    ・テノホビル ジソプロキシル、ソホス

    ブビル・ベルパタスビル、ソホスブビル

    、レジパスビル・ソホスブビル、ドルテ

    グラビル・リルピビリンを投与中の患者

    〔「相互作用」の項参照〕

    アレビアチン注250mg

    フェニトインナトリウム

    5%5mL1管

    抗けいれん剤

    1.てんかん様けいれん発作が長時間引き続いて起こる場合(てんかん発作重積症)

    2.経口投与が不可能でかつけいれん発作の出現が濃厚に疑われる場合(特に意

    識障害、術中、術後)

    3.急速にてんかん様けいれん発作の抑制が必要な場合

    本剤の有効投与量は、発作の程度、患者の耐薬性などにより異なるが、通常成人

    には、本剤2.5~5mL(フェニトインナトリウムとして125~250mg)を1分間1mLを越え

    ない速度で徐々に静脈内注射する。

    以上の用量で発作が抑制できない時には、30分後さらに2~3mL(フェニトインナト

    リウムとして100~150mg)を追加投与するか、他の対策を考慮する。

    小児には成人量を基準として、体重により決定する。

    本剤の投与により、けいれんが消失し、意識が回復すれば経口投与に切り換える

    1.眼振、構音障害、運動失調、眼筋麻痺等があらわれた場合は過量になっている

    ので、投与を直ちに中止すること。また、意識障害、血圧降下、呼吸障害があらわ

    れた場合には、直ちに人工呼吸、酸素吸入、昇圧剤の投与など適切な処置を行う

    こと。用量調整をより適切に行うためには、本剤の血中濃度測定を行うことが望まし

    い。

    2.急速に静注した場合、心停止、一過性の血圧降下、呼吸抑制等の循環・呼吸障

    害を起こすことがあるので、1分間1mLを超えない速度で徐々に注射すること。また

    、衰弱の著しい患者、高齢者、心疾患のある患者ではこれらの副作用が発現しや

    すいので、注射速度をさらに遅くするなど注意すること。

    1.本剤の成分又はヒダントイン系化合

    物に対し過敏症の患者

    2.洞性徐脈、高度の刺激伝導障害の

    ある患者〔心停止を起こすことがある。

    3.**,*タダラフィル(肺高血圧症を適

    応とする場合)、アスナプレビル、ダク

    ラタスビル、バニプレビル、マシテンタ

    ン、エルバスビル、グラゾプレビル、チ

    カグレロル、アルテメテル・ルメファント

    リン、ダクラタスビル・アスナプレビル・

    ベクラブビル、ダルナビル・コビシスタ

    ット、リルピビリン、リルピビリン・テノホ

    ビル ジソプロキシル・エムトリシタビン

    、リルピビリン・テノホビル アラフェナ

    ミド・エムトリシタビン、エルビテグラビ

    ル・コビシスタット・エムトリシタビン・テ

    ノホビル アラフェナミド、エルビテグ

    ラビル・コビシスタット・エムトリシタビン

    ・テノホビル ジソプロキシル、ソホス

    ブビル・ベルパタスビル、ソホスブビル

    、レジパスビル・ソホスブビル、ドルテ

    グラビル・リルピビリンを投与中の患者

    〔「相互作用」の項参照〕

    イーケプラ錠500mg

    レベチラセタム

    500mg1錠

    抗てんかん剤

    ・てんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)

    ・他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の強直間代発作

    に対する抗てんかん薬との併用療法

    成人:通常、成人にはレベチラセタムとして1日1000mgを1日2回に分けて経口投与

    する。なお、症状により1日3000mgを超えない範囲で適宜増減するが、増量は2週

    間以上の間隔をあけて1日用量として1000mg以下ずつ行うこと。

    小児:通常、4歳以上の小児にはレベチラセタムとして1日20mg/kgを1日2回に分

    けて経口投与する。なお、症状により1日60mg/kgを超えない範囲で適宜増減する

    が、増量は2週間以上の間隔をあけて1日用量として20mg/kg以下ずつ行うこと。た

    だし、体重50kg以上の小児では、成人と同じ用法・用量を用いること。

    本剤の成分又はピロリドン誘導体に

    対し過敏症の既往歴のある患者

    - 13 -

  • 113 抗てんかん剤

    【販売名】

    【一般名】

    【規格単位】

    【薬効分類名】

    【効能又は効果/用法又は用量】 【禁忌】 【投与

    経路】

    1.本剤を強直間代発作に対して使用する場合には、他の抗てんかん薬と併用する

    こと。強直間代発作に対する本剤単独投与での臨床試験は実施していない。

    2.成人腎機能障害患者に本剤を投与する場合は、下表に示すクレアチニンクリア

    ランス値を参考として本剤の投与量及び投与間隔を調節すること。また、血液透析

    を受けている成人患者では、クレアチニンクリアランス値に応じた1日用量に加えて

    、血液透析を実施した後に本剤の追加投与を行うこと。なお、ここで示している用

    法及び用量はシミュレーション結果に基づくものであることから、各患者ごとに慎重

    に観察しながら、用法及び用量を調節すること。

    [慎重投与 (新様式「腎機能障害患者」) 1. 参照]

    ,

    [慎重投与 (新様式「腎機能障害患者」) 2. 参照]

    ,

    [高齢者 参照]

    ,

    [薬物動態 特定の背景を有する患者 1. 参照]

    ,

    [薬物動態 特定の背景を有する患者 2. 参照]

    クレアチニンクリアランス(mL/min)

    ≧80

    ≧50-

  • 113 抗てんかん剤

    【販売名】

    【一般名】

    【規格単位】

    【薬効分類名】

    【効能又は効果/用法又は用量】 【禁忌】 【投与

    経路】

    250mg

    最高投与量

    1回1500mg

    1日2回

    1回1000mg

    1日2回

    1回750mg

    1日2回

    1回500mg

    1日2回

    1回1000mg

    1日1回

    500mg

    3.重度の肝機能障害のある患者では、肝臓でのクレアチン産生が低下しており、ク

    レアチニンクリアランス値からでは腎機能障害の程度を過小評価する可能性があ

    ることから、より低用量から開始するとともに、慎重に症状を観察しながら用法及び

    用量を調節すること。

    [慎重投与 (新様式「肝機能障害患者」) 1. 参照]

    ,

    [薬物動態 特定の背景を有する患者 3. 参照]

    イーケプラ点滴静注

    500mg

    レベチラセタム

    500mg5mL1瓶

    抗てんかん剤

    一時的に経口投与ができない患者における、下記の治療に対するレベチラセタム

    経口製剤の代替療法

    ・てんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)

    ・他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の強直間代発作

    に対する抗てんかん薬との併用療法

    レベチラセタムの経口投与から本剤に切り替える場合:

    通常、レベチラセタム経口投与と同じ1日用量及び投与回数にて、1回量を15分か

    けて点滴静脈内投与する。

    レベチラセタムの経口投与に先立ち本剤を投与する場合:

    成人:通常、成人にはレベチラセタムとして1日1000mgを1日2回に分け、1回量を

    15分かけて点滴静脈内投与する。

    小児:通常、4歳以上の小児にはレベチラセタムとして1日20mg/kgを1日2回に分

    け、1回量を15分かけて点滴静脈内投与する。ただし、体重50kg以上の小児では

    、成人と同じ用法・用量を用いること。

    いずれの場合においても、症状により適宜増減できるが、1日最高投与量及び増

    量方法は以下のとおりとすること。

    成人:成人では1日最高投与量は3000mgを超えないこととし、増量は2週間以上の

    間隔をあけて1日用量として1000mg以下ずつ行う。

    小児:4歳以上の小児では1日最高投与量は60mg/kgを超えないこととし、増量は

    2週間以上の間隔をあけて1日用量として20mg/kg以下ずつ行う。ただし、体重

    50kg以上の小児では、成人と同じ投与量を用いること。

    本剤の成分又はピロリドン誘導体に

    対し過敏症の既往歴のある患者

    - 15 -

  • 113 抗てんかん剤

    【販売名】

    【一般名】

    【規格単位】

    【薬効分類名】

    【効能又は効果/用法又は用量】 【禁忌】 【投与

    経路】

    1.本剤は、希釈してから投与すること。

    [適用上の注意 1. 参照]

    2.本剤を強直間代発作に対して使用する場合には、他の抗てんかん薬と併用する

    こと。強直間代発作に対する本剤単独投与での臨床試験は実施していない。

    3.成人腎機能障害患者に本剤を投与する場合は、下表に示すクレアチニンクリア

    ランス値を参考として本剤の投与量及び投与間隔を調節すること。また、血液透析

    を受けている成人患者では、クレアチニンクリアランス値に応じた1日用量に加えて

    、血液透析を実施した後に本剤の追加投与を行うこと。なお、ここで示している用

    法及び用量はシミュレーション結果に基づくものであることから、各患者ごとに慎重

    に観察しながら、用法及び用量を調節すること。

    [慎重投与 (新様式「腎機能障害患者」) 1. 参照]

    ,

    [慎重投与 (新様式「腎機能障害患者」) 2. 参照]

    ,

    [高齢者 参照]

    ,

    [薬物動態 特定の背景を有する患者 1. 参照]

    ,

    [薬物動態 特定の背景を有する患者 2. 参照]

    クレアチニンクリアランス(mL/min)

    ≧80

    ≧50-

  • 113 抗てんかん剤

    【販売名】

    【一般名】

    【規格単位】

    【薬効分類名】

    【効能又は効果/用法又は用量】 【禁忌】 【投与

    経路】

    1回500mg

    1日1回

    250mg

    最高投与量

    1回1500mg

    1日2回

    1回1000mg

    1日2回

    1回750mg

    1日2回

    1回500mg

    1日2回

    1回1000mg

    1日1回

    500mg

    4.重度の肝機能障害のある患者では、肝臓でのクレアチン産生が低下しており、ク

    レアチニンクリアランス値からでは腎機能障害の程度を過小評価する可能性があ

    ることから、より低用量から開始するとともに、慎重に症状を観察しながら用法及び

    用量を調節すること。

    [慎重投与 (新様式「肝機能障害患者」) 1. 参照]

    ,

    [薬物動態 特定の背景を有する患者 3. 参照]

    5.点滴静脈内投与から経口投与に切り替える際の経口投与の用法及び用量は、

    点滴静脈内投与と同じ1日用量及び投与回数とすること。

    6.経口投与が可能になった場合は速やかにレベチラセタム経口製剤に切り替える

    こと。国内外の臨床試験において、5日間以上の点滴静脈内投与は実施していな

    い。

    エクセグラン散20%

    ゾニサミド

    20%1g

    抗てんかん剤

    部分てんかんおよび全般てんかんの下記発作型

     部分発作

      単純部分発作〔焦点発作(ジャクソン型を含む)、自律神経発作、精神運動発作

      複雑部分発作〔精神運動発作、焦点発作〕

      二次性全般化強直間代けいれん〔強直間代発作(大発作)〕

     全般発作

      強直間代発作〔強直間代発作(全般けいれん発作、大発作)〕

      強直発作〔全般けいれん発作〕

      非定型欠神発作〔異型小発作〕

     混合発作〔混合発作〕

    ゾニサミドとして、通常、成人は最初1日100~200mgを1~3回に分割経口投与す

    る。以後1~2週ごとに増量して通常1日量200~400mgまで漸増し、1~3回に分割

    経口投与する。

    なお、最高1日量は600mgまでとする。

    小児に対しては、通常、最初1日2~4mg/kgを1~3回に分割経口投与する。以後

    1~2週ごとに増量して通常1日量4~8mg/kgまで漸増し、1~3回に分割経口投

    与する。

    なお、最高1日量は12mg/kgまでとする。

    本剤の成分に対し過敏症の既往歴の

    ある患者

    ダイアップ坐剤4

    ジアゼパム

    小児に対して次の目的に用いる

    熱性けいれん及びてんかんのけいれん発作の改善

    1.**急性閉塞隅角緑内障の患者

    [抗コリン作用により眼圧が上昇し、症

    - 17 -

  • 113 抗てんかん剤

    【販売名】

    【一般名】

    【規格単位】

    【薬効分類名】

    【効能又は効果/用法又は用量】 【禁忌】 【投与

    経路】

    4mg1個

    小児用抗けいれん剤

    通常、小児にジアゼパムとして1回0.4~0.5mg/kgを1日1~2回、直腸内に挿入す

    る。

    なお、症状に応じて適宜増減するが、1日1mg/kgを超えないようにする。

    状を悪化させることがある。]

    2.重症筋無力症のある患者[筋弛緩

    作用により症状が悪化するおそれが

    ある。]

    3.低出生体重児・新生児[安全性は

    確立していない。](「小児等への投

    与」の項参照)

    4.リトナビル(HIVプロテアーゼ阻害剤

    )を投与中の患者(「相互作用」の項

    参照)

    ダイアップ坐剤6

    ジアゼパム

    6mg1個

    小児用抗けいれん剤

    小児に対して次の目的に用いる

    熱性けいれん及びてんかんのけいれん発作の改善

    通常、小児にジアゼパムとして1回0.4~0.5mg/kgを1日1~2回、直腸内に挿入す

    る。

    なお、症状に応じて適宜増減するが、1日1mg/kgを超えないようにする。

    1.**急性閉塞隅角緑内障の患者

    [抗コリン作用により眼圧が上昇し、症

    状を悪化させることがある。]

    2.重症筋無力症のある患者[筋弛緩

    作用により症状が悪化するおそれが

    ある。]

    3.低出生体重児・新生児[安全性は

    確立していない。](「小児等への投

    与」の項参照)

    4.リトナビル(HIVプロテアーゼ阻害剤

    )を投与中の患者(「相互作用」の項

    参照)

    テグレトール錠100mg

    カルバマゼピン

    100mg1錠

    向精神作用性てんかん

    治療剤・躁状態治療剤

    1.精神運動発作、てんかん性格及びてんかんに伴う精神障害、てんかんの痙攣発

    作:強直間代発作(全般痙攣発作、大発作)

    2.躁病、躁うつ病の躁状態、統合失調症の興奮状態

    3.三叉神経痛

    1.精神運動発作、てんかん性格及びてんかんに伴う精神障害、てんかんの痙攣発

    作:強直間代発作(全般痙攣発作、大発作)の場合

    カルバマゼピンとして通常、成人には最初1日量200~400mgを1~2回に分割経

    口投与し、至適効果が得られるまで(通常1日600mg)徐々に増量する。症状により

    1日1,200mgまで増量することができる。小児に対しては、年齢、症状に応じて、通

    常1日100~600mgを分割経口投与する。

    2.躁病、躁うつ病の躁状態、統合失調症の興奮状態の場合

    カルバマゼピンとして通常、成人には最初1日量200~400mgを1~2回に分割経

    口投与し、至適効果が得られるまで(通常1日600mg)徐々に増量する。症状により

    1日1,200mgまで増量することができる。

    3.三叉神経痛の場合

    カルバマゼピンとして通常、成人には最初1日量200~400mgからはじめ、通常1日

    600mgまでを分割経口投与するが、症状により1日800mgまで増量することができる

    小児に対しては、年齢、症状に応じて適宜減量する。

    1.本剤の成分又は三環系抗うつ剤に

    対し過敏症の既往歴のある患者

    2.重篤な血液障害のある患者〔副作

    用として血液障害が報告されており、

    血液の異常を更に悪化させるおそれ

    がある。〕

    3.第II度以上の房室ブロック、高度の

    徐脈(50拍/分未満)のある患者〔刺

    激伝導を抑制し、更に高度の房室ブ

    ロックを起こすことがある。〕

    4.**ボリコナゾール、タダラフィル

    (アドシルカ)、リルピビリン、マシテン

    タン、チカグレロル、グラゾプレビル、

    エルバスビル、ダクラタスビル・アス�