18 彩り野菜のチリソース 1. さつまいも、かぼちゃとじゃがいもは一口大に切り、 水に少しさらしてから素揚げする。ピーマンはゆで て切る。 2. 小鍋を火にかけてチリソースの材料を混ぜ、水で溶 いた片栗粉でとろみをつける。 3. 野菜をチリソースで和え、彩りにピーマンを散らす。 【材料】さつまいも 1 本、かぼちゃ1/4 個、 赤じゃがいも 1 個、ピーマン 1 個 <チリソース> 酢 40 cc、砂糖40 g、しょうゆ 10 cc、にんにく 小さじ 2 分の 1、しょうが 小さじ 3 分の 1、粉唐 辛子 小さじ 4 分の 1、塩・こしょう 少々 のんちゃん 1 11 51 © 1 94 79 使[4]木の花ファミリー通信 Vol.51 2011 年 11 月号 2 田楽祭で歌うちなっぴー。 今月の木の花菜食レシピ

木の花ファミリー通信 Vol.51 2011年11月号

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木の花ファミリー通信 Vol.51 2011年11月号

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Page 1: 木の花ファミリー通信 Vol.51 2011年11月号

 

みなさん、こんにちは!「木の花

楽団」でボーカルをさせていただい

ているちなっぴーです。

 

私は、ファミリーの創立メンバー

の一人です。18年前、仲間たちとと

もにこの富士山の麓にやってきて、

数年後のクリスマス・イブの晩にみ

かちゃんに出会いました。

 

初めてみかちゃんの歌声を聞いた

とき、私は「こんなに美しい歌声で

彩り野菜のチリソース

1. さつまいも、かぼちゃとじゃがいもは一口大に切り、水に少しさらしてから素揚げする。ピーマンはゆでて切る。

2. 小鍋を火にかけてチリソースの材料を混ぜ、水で溶いた片栗粉でとろみをつける。

3. 野菜をチリソースで和え、彩りにピーマンを散らす。

【材料】さつまいも1本、かぼちゃ1/4 個、   赤じゃがいも1個、ピーマン1個

<チリソース>酢40cc、砂糖 40g、しょうゆ10cc、にんにく小さじ 2分の1、しょうが小さじ 3分の1、粉唐辛子小さじ 4分の1、塩・こしょう少々

のんちゃん

木の花ファミリー通信

2011年11月号・第51号

編集・制作/木の花ファミリー

©2011

木の花ファミリー

★木の花ファミリーとは

94年創立、富士山の麓で有機農業による

自給自足を生活の基盤に79人が血縁を超

えた家族として生活を営む共同体です。

 

このニューズレターはクリエイティ

ブ・コモンズにもとづき、原著作者の

クレジットを表示し、改変せず、非営

利目的で使用する限りにおいて、自由

に複製、頒布、展示することができます。

心の歌を表現する人がいるんだ!」

と感動しました。まさに、みかちゃ

んは私たちへのクリスマスプレゼン

トでした。

 

それから数年後、みかちゃんはファ

ミリーのメンバーになり、みかちゃ

んをメイン・ボーカルとして「木の

花楽団」がスタートしました。私も

ボーカルとして参加させていただい

たのですが、歌が大好きとはいえ、

曲の実際のテンポとずれてしまった

り、ハーモニーのパートを歌ってい

るはずがいつのまにかメイン・パー

んをいただきました。そのとき、み

かちゃんは私たちに「みかこは、死

にました」と言ったのです。もちろん、

みかちゃんは生きていますし、相変

わらず歌を神様から下ろしてくれる

存在としてあり続けます。でも、私

はその言葉を聞いて、今までみかちゃ

んに頼っていた心を切り替えること

ができたのです。

 

私たち一人ひとりが主役としての

自覚をもち、神様から頂いた歌を表

現できる者となるように、日々精進

していきます。そして私たちの体を

通して、いただいた歌が天に、宇宙

全体に広がって行くように、心を込

めて歌っていきたいと思っています。

(文・ちなつ)

[4]木の花ファミリー通信 Vol.51 2011 年 11 月号

トを歌っていたりと、人の百倍くら

い練習が必要な状態でした。そんな

私に、みかちゃんは「声は頭のてっ

ぺんから足の裏まで通して出すんだ

よ。そして、一音一音、大地に根を

下ろすように落とすこと」と、手取

り足取り指導してくれました。

 

そんなみかちゃんは、これまで「木

の花楽団」の光り輝く太陽であり、

道しるべの役割をしてくれていまし

たが、新たに楽団に加わったこはる

ちゃんやちーちゃん、ひろみちゃん

にボーカルの役割を譲りつつありま

す。そして、楽団のリーダーシップも、

みんなに託されるようになりました。

 

今月号の「みんなの暮らし」の記

事にもあるように(2ページ参照)、

みかちゃんは最近、神様から子宮が

楽団だより

田楽祭で歌うちなっぴー。

今月の木の花菜食レシピ

Page 2: 木の花ファミリー通信 Vol.51 2011年11月号

笑うと目がなくなる?じゅんじマン

[3]木の花ファミリー通信 Vol.51 2011 年 11 月号

 

じゅんじマンが初めていさどんに

出会ったのは、29歳の時でした。「難

しい話はちんぷんかんぷん。ここに

移住する時も、いいとか悪いとかは

考えなかったね。ただ空気と同じよ

うに、この道があったんだよ」

 「あの頃は出来が悪かったからね

え。自分の執着の心に苦しんだりも

してね。正直を出すのが大事と言わ

れても、何が正直なのかもわからな

かった」。なぜ正直であることが大事

なの、と聞くと、「正直っていうのは、

心がきれいだということだから」。

 「けっこうね、つらいと思ったこと

も、忘れていくね。だからいかんの

かなあ。だって本気でいやだと思っ

たら、目覚めるもの。いやだという

エネルギーを反対に向ければ、いい

方向に向かう力になるんだよ。超え

方は人それぞれだけど、一番は、大

切な道を優先すること。そうすれば

必ず乗り越えられる」。今の僕は毎日

真剣、だけど昔はいい加減、と冗談

を交えながら話すじゅんちゃん。そ

の言葉は、多くを乗り越えてきた人

が持つやさしさにあふれています。

 

全くの素人から農業を始めて「出

来が悪いなりに一生懸命歩んできた」

というじゅんちゃんは、今やすっか

り田んぼのエキスパート。農作業の

みならず、お誕生日会の余興では個

性あふれるダンサーとして場を盛り

上げるなど、あらゆる面で今日の木

の花の大きな力となっています。

 「思うのは、この道には終わりがな

いということ。普通の物事は、成し

遂げることができる。でも心の道は、

生涯やっても答えが出るかどうか。

毎日、今日はどんな学びがあるだろ

うってわくわくしてるよ」。そして一

言、こう言いました。「これからはバ

ラ色の人生だよ!」

(インタビューと文・ともこ)

 

18年前、愛知県から20人の仲間と

共に富士の麓にやって来たじゅんじ

マン。ファミリーの創立メンバーの

ひとりとして、陰に陽にみんなの大

きな支えとなってきました。

 「最初はおんぼろの借家住まい。お

風呂は薪で、入浴してる最中に濡れ

た手で薪をくべると火が消えちゃっ

たりしてね」。愛知では造園業を営み、

物質的にも恵まれた暮らしをしてい

たじゅんじマンにとって、それは

まったく新しいスタートでした。「百

姓経験もなかったから、失敗は数え

切れないよ。種まきに発酵した土を

使ったら発芽するわけないのに、そ

んな事も知らずに何度もやり直して

ね。芽が出るまではハラハラドキド

キだった」。今思うとよくやってたな

あ、とじゅんじマンは笑います。「大

変だったけど、何があってもやって

いく、という気持ちだけは変わらな

かった。これは大切な生き方だと確

信していたから」

て、この世界で生きていることの意

味を我々に教えてくれるからです。

不幸は喜びの種であり、すべてが尊

いのだと気付いた時、我々は初めて

生きる事の本当の意味を知るのです。

 

生きていると、人はいろいろな出

来事に出会います。そのひとつひと

つを区切ってみれば、問題事に見え

ることもあります。しかし、その問

題事から喜びが生まれるのです。で

すから、問題事で悲しみ過ぎてはい

けません。そして、喜びで有頂天に

なってもいけません。それらはすべ

て、続いていく物語なのですから。

 

その物語を知って、それを表現し

ている「大いなるもの」の意図を理

解すること。それは、なぜ自分が生

まれてきたのか、なぜ自分はここに

いるのか、自分はどこへ行こうとし

ているのか、その目的が何であるか

を知ることです。そのことを探求し、

ひとつひとつ自分の中に解き明かし

ていく。それが、人としてこの世界

に生まれてきた最大の目的です。そ

して、その目的を果たすことが、充

実した人生を生きるということなの

です」

(インタビューと文・ともこ)

じゅんじマンの巻

メンバー紹介

Page 3: 木の花ファミリー通信 Vol.51 2011年11月号

できます。そしてそのことが持続可

能なコミュニティづくりの基盤とし

て決定的に重要であることを皆で体

感できる場となった、今回の「大人

サミット」でした。

(文・みちよ)

「地球暦・ヘリオセンター」に

なりました!

弾き語りをするみかちゃん。大人サミット(1 ページ)の会場にて

木の花ファミリー通信 Vol.51 2011 年 11 月号[2]

 

先月初め、ファミリー全員が集ま

る大人ミーティングの場で、みかちゃ

んは子宮がんと診断されたことをみ

んなにシェアしました。普段と変わ

らない落ち着いた様子で「自分がど

 

ファミリーが今年の三月に出会い、

暮らしに積極的に活用すると同時に

ワークショップの開催などを通じて

普及に一役買っている「地球暦」。10

月29日、その普及の拠点となる「ヘ

リオセンター」に木の花ファミリー

が任命されました。ファミリーでは

現在、新たな拠点施設を計画中です

が、その設計に地球暦を体感できる

デザインを盛り込む予定です。

 

また、地球暦はすべて「銀河の贈

り物」として寄付で制作され、希望

者に配布されています。まもなく

う癌に立ち向かっていくかを観てみ

たい」と語ったみかちゃんは、今も

毎日を穏やかに過ごしています。

 「この出来事を通じて、皆がさらに

充実した人生を生きるための扉が開

いた」と語ったいさどんに、改めて

その意味を聞いてみました。

 「多くの人は、目の前に起きている

問題事が解決されることを願いなが

ら日々を生きるものです。そこで癌

のような病気に出会ったら、即座に

自分から切り離したいと思うでしょ

う。そして、形だけの対策を取ろう

とします。

 

しかし、この世界の仕組みはそん

なに単純ではありません。問題事を

結果であるとしたら、そこには必ず

原因があるものです。人が生きてい

ると、その人の内面にある感情的な

ものが現象化して、さまざまな出来

事として目の前に現れます。病気も

また、怒りや悩み、愚痴などが原因

となって、その結果が現象としてあ

らわれ、長い人生の中で蓄積してき

たものです。人は、突然病気になる

わけではありません。その人に起こ

るすべての出来事は、物語としてつ

ながっているのです。

 

ですから、病気という結果をもらっ

たら、まずはその物語をさかのぼり、

病気が育ってきた過程を再確認する

必要があります。なぜなら、今もらっ

ている結果がまた次への原因となっ

て、未来に新たな結果を生むからで

す。つまり、未来にどのようなもの

を受け取るのかは、今、目の前に起

きている現象を未来への種としてど

う捉えていくかで変わるということ

です。

 

多くの人が、身体が生きているこ

とを生命として捉えています。しか

し、本当は魂が生きているのです。

生命の危険にさらされて人生観が変

わる人は多いでしょう。みかちゃん

も、今回の事がこれからの人生にとっ

て大切なきっかけになると感じてい

ます。

 

人が生きることには常に生

しょうろうびょうし

老病死

の苦しみが付きまとう、と仏教は説

いてきました。しかし、そういった

教えは、これからの時代には古いの

です。なぜなら、苦しみは自らの中

にその種があることを教えてくれる

ものであり、そこから結果が生まれ

充実した人生を

     

生きるために

みんなの暮らし

Heliocompass

地球暦

太陽を中心に9つの惑星の位置を確認できるカレンダー

2012年版の配布が始まりますが、

ファミリーがその発送業務を担う予

定です。詳細は次号以降にお知らせ

します。

(文・いさお)

Page 4: 木の花ファミリー通信 Vol.51 2011年11月号

 

こんにちは、みちよです。10月18、

19日に出雲の国(島根県)で第3回

の「大人サミット」が開催されまし

た。「大人サミット」は昨年の秋に始

まった集いで、持続可能な社会づく

りに貢献したいと考えている方々や

熱意のある若者が語り合い、具体的

な取り組みにつなげていくための場

です。昨年の秋の第1回目、今年春

の第2回目に続く今回は、NPO法

人日本エコビレッジ研究会(JEF)

の召め

しこ古裕や

すし士さんと多た

くわあつし

久和厚さんが幹

事を務めてくださいました。

 

召古さんは東京に環境コンサル

ティング会社を創業、25年間経営し

た後、後進に道を譲って故郷の島根

県で社会貢献を志し、地元でIT企

業の社長をしていた多久和さんとと

もに昨秋、JEFを旗揚げされまし

た。会場となった雲南市のキャンプ

場「さえずりの森」にはJEFから

3名、ファミリーからはいさどんと

みかこ、いさお、私の4名、他に2

名の合計9名が集いました。

 

今回の大人サミットはそれぞれの

活動について近況を報告しあった

後、JEFが今後の活動を展開して

いくために必要な心のあり方が大き

なテーマとなりました。普通、こう

した場では活動の理念や具体的な事

業計画といったことを話しあうこと

が多いものですが、今回はサミッ

トに先立って私が個人のコミュニ

ケーション能力を磨くためのワーク

ショップを行い、その中で個人の心

の形を読み解く方法を紹介したこと

もあって、こうした場所が展開され

たのでした。

 

ファミリーのいさどんは、個人の

名前から人格やカルマ(業)を読み

解くことのできる法則に精通してい

ます。また、今年に入ってファミリー

が出会った「地球暦」では、誕生日

の惑星配置を読み解くことで、その

人に定められた役割の方向性を知る

ことができます。JEFの中核であ

る3人の皆さんは、それぞれ人格の

傾向は異なりますが、社会的な役割

を強く背負っている点が共通してい

ました。また、3人とも、行動的で

創造力豊かな一方で、自己主張の強

い世代の生まれでもあります。この

ことを踏まえて、いさどんから「若

手を前面に立てて、あなたたちが背

後から影となって支えていくことで、

組織全体が持続可能になる」とアド

バイスを受けた皆さんは、「そうして

いるつもりだったんだけど…」と思

わず苦笑いしながらも、深く納得さ

れていたようでした。

 

どんな社会も、それを創りだすの

は人の心です。個人の資質や傾向、

社会的な役割などを深く知ることで

相互を活かしあい、高めあうことが

Vol.51

木の花ファミリー通信

第3回大人サミット@出雲

トピックス

秋の畑では、収穫作業が真っ盛り。たくさんのイベント出店が続き、来年の初頭に新しい本の出版が決まっていたり、春には新しい家を建て始める計画があったりと、ファミリーは相変わらずにぎやかな毎日を過ごしています。「開花の年」も、いよいよラストスパート。それぞれの持ち場で発揮される多彩な力が集まって、大きな花を咲かせ始めている今日この頃です。 (ようこ)

2011 年 11 月号

[1]木の花ファミリー通信 Vol.51 2011 年 11 月号

大人サミットの会合中。和やかな雰囲気でした

木の花ファミリー/特定非営利活動法人 青草の会   電話 : 0544(66)0250 FAX : 0544(66)0810

〒 419-0302 静岡県富士宮市猫沢 238-1 おひさまハウスひまわり

ホームページ : http://www.konohana-family.org メールアドレス : [email protected]