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山菜や栽培した穀物を採ると
き、木の皮や草を材料として作っ
た袋を使うことがありました。
この袋のことをアイヌ語で何と
言うでしょうか。
① サシ
② サラニプ
③ サッカム
アイヌの人たちが、暮らしの中で使用した道具には身近な素材で作ったものや、交易で手に入れた
ものがあります。昔ながらの道具は現在では、生活環境の変化とともに、使われなくなってきました
が、地域の郷土館や博物館などで見ることができます。
本号では、暮らしの中で使用した道具に関するクイズを紹介します。
【二風谷イタ】
【二風谷アットウシ】
アイヌの人たちの歴史・
文化等に関する啓発資料
発行日 平成27年6月19日 25号発 行 北海道教育庁学校教育局義務教育課文 責 北海道アイヌ教育相談員
「ピラサ」とは、アイヌ語で「広げる」を意味する言葉です。
儀式のときに刀を身に付けるこ
とがありました。身に付けるとき
に使う帯のことをアイヌ語で何と
言うでしょうか。
① エムシアッ
② マタンプシ
③ サパンペ
【帯】
【刀】
アイヌ文化のクイズに挑戦 ~道具編~
Q1 Q3
穀物の穂を摘み取るために下の
写真のような道具を使うことがあ
りました。この道具のことをアイ
ヌ語で何と言うでしょうか。
① ピリカ
② ピパ
③ ピシ
Q2
指導に当たって道内初の伝統的工芸品
~「二風谷アットウシ」と「二風谷イタ」~
日高管内の沙流川流域に伝わるアイヌの人たちの工芸品である「二風谷
アットゥシ」と「二風谷イタ」が経済産業省の伝統的工芸品に指定されまし
た(平成25年)。北海道の工芸品が伝統的工芸品に指定されたのは初めて
のことです。
「二風谷アットウシ」は、沙流川流域に古くから伝わるオヒョウ等の樹皮の
内皮から作った糸を用い機織りされた反物です。水に強いことや通気性に優れ
ていること、天然繊維としては類稀な強靱さと独特の風合いをもっていること
等が特徴であり、着物や半纏、前掛け、帯や小物類等に使用されています。
「二風谷イタ」は、沙流川流域に古くから伝わる木製の浅く平たい形状
のお盆です。モレウノカとよばれるうずまき形を模したアイヌ文様、ラム
ラムノカとよばれるウロコ彫りなどが施されているのが特徴です。(経済産
業省Webページを参照)
(http://www.meti.go.jp/press/2012/03/20130308002/20130308002.pdf)
◆Q1~Q3のクイズの答えは、裏面に掲載しています。
かるたをつくろう
<参考資料>
「ポン カンピソシ アイヌ文化紹介」8 民具 北海道立アイヌ民族文化研究センター
「アコロ イタク アイヌ語テキスト1」 (社)北海道アイヌ協会
「アイヌ語ラジオ講座テキスト」 (公財)アイヌ文化振興・研究推進機構
「萱野茂アイヌ語会話-初級編-」 カムイトウラノ協会
「アイヌ語会話イラスト辞典」 知里むつみ・横山孝雄著 1998年 蝸牛社
<イラスト> sayo №24の訂正
かるたをつくろう
ムックリ フミ ク・ヌ
Mukkur humi ku=nu
ムックリをならす
ラッコ マ カネ アン
rakko ma kane an
ラッコが泳いでいる
ムックリ レクテ
mukkuri rek-te
ムックリをならす
ワッカウシ カムイ
イヤイライケレ
wakkaus kamuy
iyairaykere
水の神さま ありがとう
ヨイヤキ・アン ロ
yoyyaki=an ro
ぶらんこ遊びをしましょう
ヤム ア・ウオマレ ロ!
yam a=uomare ro!
栗を集めましょう!
ユカラ エン・ヌレ
yukar en = nure
ユーカラを聞かせて
(誤) (正)
ロルンプヤラ ポク タ
チャペ アン
rorunpuyar pok ta cape an
上座かみざ
の窓まど
の下にネコがいる
リムセ・アン ロ
rimse=an ro !
おどりましょう !
レラ ルイ
rera ruy
風が強つよ
い
ルイペ ウナルペ エ
ruype unarpe e
ルイベを、
おばさんが食べる
「アイヌ語かるた」を紹介しますので、ぜひ、声に出して、読み札を読んでください。
◆クイズの答
Q1 ①エムシアツ
Q2 ②ピパ
Q3 ①サラニプ
Q1マタンプシは「はちまき」、サパンペ「男性の儀式用のかぶりもの」のことです。
Q3のサシは「こんぶ」、サッカムは「干し肉」のことです。
「アイヌ語かるた」の紹介はこれで最後です。これまでの「アイヌ語かるた」を使ってかるた遊びをしてみてはいかがでしょうか。