令和2年6月

株式会社ビーイズム

新型コロナウィルス感染リスク低減の為の器材管理について

新型コロナウィルス感染症（COVID-19）予防、リスク低減について、政府機関、研究機関より有効な方法など

が発信されており、ダイビング活動に関しても、ダイビング指導団体や関連団体からもガイドライン等も発表さ

れております。

つきましては、新型コロナウィルス感染リスク低減の為の、弊社器材の取扱いと管理方法について以下ご案内

申し上げます。

また、ダイビング中の感染防止対策につきましては各指導団体の指導などに従ってください。

１、個人所有・個人使用の器材取扱と管理について

器材を取り扱う際は、取扱説明書に記載のある方法での取扱いに加え、手指の消毒をした上で、以下の

手順にて実施ください。個人所有・個人使用の器材でも他人と共用した場合は第２項に従ってください。

〇セッティング

レギュレーターのセッティングの際は、タンクバルブが消毒されているか確認した上でセッティングく

ださい。レギュレーターとの接続部分が汚染されていた場合はレギュレーター内を汚染し、ウィルスを吸

気してしまう可能性があります。タンクバルブの消毒に関しては、ダイビングサービスなどに依頼してく

ださい。万一ご自分で消毒する場合は可燃性の高いエタノール等は使用しないでください。火災などの危

険があります。

〇洗う

水につける際は、消毒された桶を使い、水は水道蛇口から直接放水されるものを使用してください。桶

は共用しないでください。また、つけて塩分や汚れを落とした後の水洗は、水道蛇口から直接放水される

綺麗な水を直接使用してください。

〇乾かす

他人の器材との密集を避け、十分な間隔を空けてください。直射日光を避け、乾燥した、風通しの良い

日陰で、十分に乾燥させます。

〇保管

バッグなどに保管するなどして飛沫などによる汚染を避けてください。

２、レンタル器材や、他人と共用使用した器材管理について

レンタルなど含め他人が触ったり使用したダイビング器材は、すべて消毒が必要となります。

消毒方法については＜別紙＞をご確認ください。器材によって消毒剤・方法が異なります。新型コロナ

ウィルスに対して有効な消毒剤、消毒方法については、政府機関、研究機関より順次発表されております。

弊社では、発表されております消毒剤の弊社ダイビング器材への使用の可否を順次検証・調査しておりま

す。＜別紙＞につきましても検証状況により変更となる場合がありますのでご注意ください。

＜別紙＞ 2020年6月16日

新型コロナウィルス感染拡大下におけるビーイズム製品の消毒・洗浄方法について

注意１：

注意２：

注意３：

注意４：

注意５：

注意６：

界面活性剤（洗濯用洗剤）を使用する場合

消毒剤 作り方 使用について 参考資料

界面活性剤（洗濯用洗剤）

市販の洗濯用洗剤、アタッ

クZEROを３０００倍に希

釈、又はアタック高浸透リ

セットパワー(花王㈱）を１

L当たり3.5g溶かして消毒剤

を作ります。

使用にあたっては、製品パッケージや HP の説明

をご確認ください。

学校法人北里研究所 https://www.kitasato-

u.ac.jp/jp/albums/abm.php?f=abm00026588.pdf&n=20200417

消毒剤 消毒方法

・レギュレーターセットのダストキャップを閉め、両方の２NDステージから

 マウスピースを外します。

・レギュレーターセットとマウスピースを１０分間漬け込みをして消毒してください。

 その際は、２NDステージのケース内に空気が残らないようマウスピース接続口を

 上にして、２NDステージケース内に残っている空気を出し、消毒剤でケース内部を

 満たしてください。その際、パージボタンは押さないでください。パージボタンを押

 すと、ホース内部に消毒剤が入り込みオーバーホールが必要となります。

・１０分間漬けた後、レギュレーターセット、マウスピース共、消毒剤より取り出し、

 流水でしっかりと消毒剤を洗い流してください。

・２NDステージケース内は流水を流し込み消毒剤の臭いがなくなるまでしっかり

 洗い流してください。

・消毒剤をしっかり洗い流した後は、日陰で風通しの良いところで乾燥してください。

・乾燥してからマウスピースを取り付けストラップで固定してください。使用者以外が

 吸気・排気の検査を行うと再度汚染される可能性があるので、使用者以外は検査しな

 いでください。

・使用後のBCフロート内部には海水などが入っておりますので、一旦取扱説明書に

 従ってインフレーター、フロート内を真水で洗浄し、フロート内部の水を完全に排出

 してから消毒・洗浄を実施ください。

・インフレーターをフロートから外し（接続部のガスケットをなくさないように注意く

 ださい）、フロートへ消毒剤をフロート容量の１/4程度入れ、再びインフレーターを

 取り付けます。

・レギュレーターを使って、タンクからエアーを入れてフロートを8割程度膨らまし、

 フロート内部全体に消毒剤がまわるようにフロート全体を回します。

・その後、１０分間放置してから消毒剤をインフレーターから排出します。

・排出後、残った消毒剤を洗い流すため、インフレーターから真水をフロート容量の

 1/4程度入れ、タンクからエアーを八割ほど入れてフロート全体を回して消毒剤を

 洗浄し、真水を排出します。

・排出した水に泡が含まれなくなるまで、３回程度繰り返します。洗浄後は、日陰で

 風通しの良いところで乾燥してください。

・取扱説明書に従ってインフレーター、フロートを洗浄したあと、消毒剤に１０分間

 漬け込みをして消毒してください。

・消毒後は十分に水ですすいで洗剤を洗い流してから、日陰で風通しの良いところで

 乾燥してください。

・１０分間漬け込みをして消毒してください。

・消毒後は十分に水ですすいで消毒剤を洗い流してから、日陰で風通しの良いところで

 乾燥してください。＊リストコンパスは乾燥後、ベルト部分にシリコーングリスやシ

 リコーンオイルを塗布して、乾いた布で拭きとってください。

器材品種

レギュレーターセット

（レギュレーター、オクトパス、ゲージ）

界面活性剤（洗濯用洗剤）

BCジャケット

（オーラルインフレーションを実施した場合。内部汚染の

可能性がある場合。）

BCジャケット

（オーラルインフレーションをしていない場合）

リストコンパス/クリップマウントコンパス/マスク

スノーケル/フィン/ダイブコンピューター/グローブ

ブーツ/ウエットスーツ/ドライスーツ/インナー

消毒・洗浄・乾燥後は、未消毒の物とは分け、飛沫感染を防ぐように保管してください。

各消毒作業については、表面を消毒した手袋、マスク、ゴーグルを使用し飛沫感染の防止並びに、消毒剤などから身体を保護して実施ください。

消毒剤に漬けたり、消毒剤で拭いたりした後は、必ず消毒剤を十分にすすいで洗い流してください。

消毒時間測定のためタイマーやストップウォッチを使用して漬け込み時間を正確に計測し、漬け込み不足、漬け込み過ぎが起こらないようにしてください。万一、漬け込

み過ぎた場合は水で十分に洗浄したあと、使用は避けて、部品の点検のためオーバーホールを実施ください。

消毒剤の希釈の際は、軽量カップなどを使い、正確に計量して実施ください。

消毒剤は、保管によりゆっくりと分解し濃度が低下するものがありますので消毒剤は保管せず消毒する直前に作成ください。

●以下は２０２０年６月現在販売している弊社商品（一部商品除く）について検証した消毒・洗浄方法となります。それ以外の製品につきましては検証できておりませ

んので適用しないでください。古い製品については、すでに部品劣化が進んでいる場合があり、そういったケースでの検証は出来ておりません。下記に掲載のない品

種につきましては、弊社、営業部までお問合せください。

●消毒剤は用法用量を守らないと十分な消毒効果が得られなかったり、消毒剤の成分が人体に危険を及ぼす可能性もあります。また、濃度が濃すぎたり、漬け込み時間

が⾧すぎたり、洗浄が不十分ですと、器材の部品に、著しい劣化促進、変色、溶解などを引き起こし、器材が正常に使えなくなる原因にもなり危険です。消毒剤使用

の際は必ず用法用量を守っておこなってください。

●ダイビング器機は通常の使用でも紫外線や海水中の塩分や海水に含まれる成分によって材質の劣化等がありますので、特にレギュレーター、オクトパス、BCについて

は、１００ダイブに１回、１年に１回のオーバーホールを推奨しておりますが、消毒剤の利用により、部品によっては劣化が進みやすくなる場合もございますので、

取扱説明書に記載している使用前の動作点検と、定期的なオーバーホールを実施頂きますよう重ねてお願いいたします。

2020年6月16日

参考）次亜塩素酸ナトリウムを使用する場合 注意：BCジャケット、ウエットスーツ等では脱色などの可能性が高いため使用出来ません。

消毒剤 作り方 使用について 参考資料

一般財団法人 日本海洋レジャー安全・振興協会

https://www.danjapan.gr.jp/blog/disinfection_of_scuba_equipment_and_covid-19

厚生労働省、経済産業省

https://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/0327 Divers Alert

器材品種 消毒箇所 消毒剤 消毒方法

2NDｽﾃｰｼﾞ内部

・２NDｽﾃｰｼﾞのマウスピースを外し、２NDｽﾃｰｼﾞとﾏｳｽﾋﾟｰｽを消毒剤に５分間漬け込み

 内部まで消毒してください（１STステージは漬け込まないでください）。

・バルブより内部に消毒剤が入らないように、漬け込み時はパージボタンを押さないで

 ください。

・消毒剤は人体に有毒であり、部品の劣化を促進する恐れがあるので、消毒後は、水で

 外側だけでなく内部まで十分にすすいで、消毒剤を洗い流してください。

・洗浄時は1STステージをタンクに接続し、水道からの流水をマウスピース部分より

 直接注水しながら数回パージを行い、洗浄しにくい内部のバルブ周辺の洗浄を十分に

 行い、外側とマウスピースについても流水で十分に洗ってください。

・洗浄後は日陰で風通しの良いところで乾燥させ、マウスピースを取り付けストラップ

 で固定してください。使用者以外が吸気・排気の検査を行うと再度汚染される可能性

 があるので、使用者以外は検査しないでください。

1STステージ・ホース等の

表面全体

・乾いた布に消毒剤を浸み込ませ表面を拭き、5分たってから水拭きして消毒剤

 を拭き取ってください。

・消毒剤は人体に有毒であり、部品の劣化を促進する恐れがあるので、十分に水

 拭きください。水での拭き取り後は、日陰で風通しの良いところで乾燥してく

 ださい。

コンソールゲージ

シングルゲージ表面全体

・乾いた布に消毒剤を浸み込ませ表面を拭き、5分たってから水拭きして消毒剤

 を拭き取ってください。

・消毒剤は人体に有毒であり、部品の劣化を促進する恐れがあるので、拭き取り後は

 水で十分にすすいで消毒剤を洗い流してから、日陰で風通しの良いところで乾燥して

 ください。

リストコンパス     ク

リップマウントコンパス表面全体

・乾いた布に消毒剤を浸み込ませ表面を拭き、5分たってから水拭きして消毒剤を

 拭き取ってください。

・消毒剤は人体に有毒であり、部品の劣化を促進する恐れがあるので、十分に水拭き

 ください。

・水での拭き取り後は、日陰で風通しの良いところで乾燥してください。

・乾燥後、ベルト部分にシリコーングリスやシリコーンオイルを塗布して、乾いた布で

 拭きとってください。

マスク         ス

ノーケル全体

・消毒剤に5分間漬け込み消毒してください。消毒後は水で十分にすすいで消毒剤を

 洗い流してから、日陰で風通しの良いところで乾燥してください。

フィン 表面全体

・乾いた布に消毒剤を浸み込ませ表面を拭き取ってください。

・消毒剤は人体に有毒であり、部品の劣化を促進する恐れがあるので、拭き取り後は

 水で十分にすすいで消毒剤を洗い流してから日陰で風通しの良いところで乾燥して

 ください。

次亜塩素酸ナトリウム0.1%

次亜塩素酸ナトリウムが５~

６％濃度含まれる市販のハ

イター、キッチンハイター

（花王㈱）を約50倍の水で

希釈し次亜塩素酸ﾅﾄﾘｳﾑ

0.1%濃度の消毒剤を作りま

す。

●上記のほかにも、次亜塩

素酸ナトリウムを成分とす

る製品は多数あります。

次亜塩素酸ナトリウムは人体に有毒なため、レ

ギュレーターの消毒では、２NDｽﾃｰｼﾞ内部に次亜

塩素酸ナトリウムが残留していると呼吸時に吸い

込んでしまい危険です。また、BCのインフレー

ター内部、フロート内部についても次亜塩素酸ナ

トリウムが残留しているとオーラルインフレー

ション時に吸い込んでしまう可能性があり危険で

す。消毒後は水で十分にすすいで次亜塩素酸ナト

リウムを洗い流してください。その他、製品の使

用上の注意事項に従ってください。

レギュレーター

オクトパス

次亜塩素酸ナトリウム0.1%濃度