テンプレート - OSDN€¦ · –iDempiere World Conference in Krefeld

2013年3月2日

@早稲田大学

Copyright © 2013 Open Source ERP Users Group All Rights Reserved.

2

1. はじめに [10min]

2. お知らせ [10min]

3. 特別編 [40min]

4. 業務/システム編 [40min]

5. 今後の活動 [40min]


3

1. はじめに

2. お知らせ

3. 特別編

4. 業務/システム編

5. 今後の活動


4

目的 ADempiereに関する知識を共有し、全般的な理解を深める。

想定参加者

ADempiereの利用に興味を持っている人 (当面はユーザ視点に立ち、ADempiereの標準機能を説明の中心とする。)

参加者の前提知識

特になし

勉強会の構成

・業務編・システム編・特別編

参考資料 ●Bayu Chauya Pamungkas, “ADempiere 3.4 ERP Solutions “, PACKT ●湯浅和雄, 「この1冊ですべてわかる物流とロジスティクスの基本」, 日本実業出版社


5

領域

理解度

実利用に求められる知識に対して、体系的な整理が行われていない

領域

理解度連続勉強会により、体系的な情報整理

⇒勉強会の知識を基礎として、より高次の知見へ展開

本勉強会では、ADempiereの導入支援として、基礎となる体系的な情報整理とその共有を目指し

ます。コミュニティ参加者には本勉強会の知識をベースとして、より高次の理解に取り組んで頂き、知り得た内容を、コミュニティに共有頂く、といった”お互いに教えあう場”となればと考えています。

以前の課題

勉強会の目標


6

ADempiereの概要中小企業向けERPとして開発されたCompiereから2006年に分岐して、開発されているソフトウェアおよび、その開発コミュニティ。

Eric Raymondの著作、『伽藍とバザール』のバザール方式により開発がすすめられているプロジェクト。

ADempiereのシステム機能 – Enterprise Resource Planning (ERP)

– Supply Chain Management (SCM)

– Customer Relationship Management (CRM)

– Financial Performance Analysis

– Integrated Point of sale (POS) solution

– Integrated Web Store


7


8

受注

出荷

売上

債権管理

入金

生産

在庫

財務会計

人事給与

発注

入荷

仕入

債務管理

支払

顧客取引先販売管理

生産・在庫管理

購買管理

債務管理債権管理人事管理

財務会計

商品商品商品商品

注文注文受注情報発注指示

請求書請求書

代金代金


9

1. はじめに

2. お知らせ

3. 特別編


5. 今後の活動


10

• 2013年3月5日週 – 日本ADempiereの会総会

• 2013年3月7,8日 – Cloud Day Osaka 2013/springにて、ブライトビジネスパートナーズ社より、

Java7対応のXEBEC375が展示

• 2013年3月15日 – 日本ADempiereの会勉強会「ADempiereのご紹介セミナー」

• 2013年4月 – iDempiere World Conference in Krefeld

主なイベントのお知らせを以下に記載します。

http://www.oss-erp.jp/?p=186



http://wiki.idempiere.org/en/IDempiere_World_Conference




11

• Workflowの設定でconditionのレコード作成ができない (詳細は後述) – http://sourceforge.jp/ticket/browse.php?group_id=2599&tid=30718

主なインシデントのお知らせを以下に記載します。

http://sourceforge.jp/ticket/browse.php?group_id=2599&tid=30718


12

• ADempiere – http://adempiere.hg.sourceforge.net/hgweb/adempiere/adempiere/log/

– 1/22以後、新規commitなし

– リポジトリ構成はADempiere Wiki参照 (新規追加) • http://www.adempiere.com/Mercurial_Repositories_ja

• iDempiere – https://bitbucket.org/idempiere/idempiere/commits/

– 2/2以後、約200件のcommit

– Vigor Tomcatとの連携

– 主なcommiterはHen Sin, Eleine Tan, Carlos Ruiz, Thomas Byen, Richard Morals

主なChangeLogのお知らせを以下に記載します。

http://adempiere.hg.sourceforge.net/hgweb/adempiere/adempiere/log/

http://www.adempiere.com/Mercurial_Repositories_ja

https://bitbucket.org/idempiere/idempiere/commits/


13

1. はじめに

2. お知らせ

3. 特別編 1. 会計業務とERP

2. 連結会計

3. ERD作成ツールの紹介

4. 業務フローとセットアップシート


5. 今後の活動


14

1. はじめに

2. お知らせ


2. 連結会計




5. 今後の活動

連結会計の意義

・投資家は、財務諸表を見ることにより会社の経営成績を判断する。個社レベルの財務諸表では、グループ間の内部取引が記録されており、投資家が正しい会社の財務状況を判断することを困難にしている。

10億円の売上

本体会社A

企業グループA

子会社B

企業グループという観点からみると、売上では

ない

企業集団を一つの会計主体と考えて作成される財務諸表

が連結財務諸表が必要

連結業務フロー

個社PKG収集

換算

合算

消去/振替仕訳

連結財務諸表

各拠点担当者が個社PKG（個社財務データ）を本社に送付/

送信する。相手先別売上/在庫、相手先別買掛金/売掛金、相手先別明細別借入金/貸付金データ等が該当する。連結勘定

科目と個社の勘定科目が異なる場合、この段階で組換を実施する。

現地通貨→連結通貨への換算処理を実施する。

基本的に、以下を元に換算処理を実施する。

BS科目→期末日レート(CR) PL科目→期中平均レート(AR)

※固定資産/資本の取得は、取得時レートを使用する

換算後個社データを単純合算する。

PLからの利益引継もこのタイミングで実施する。

会社間取引を実施する。

債権/債務消去

売上高/売上原価消去

棚卸未実現/固定資産未実現消去

資本取引

連結後の財務諸表を作成する。

・連結B/S

・連結P/L

・連結CF

・連結S/S (※株主資本変動計算書)

論点：データの持ち方

Account

売上

Partner

会社A

会社B

会社C

外部

Account

貸付金

Partner

会社A

会社B

会社C

FL

PL

FL

期首残高

増加

減少

期末残高

論点：ERPとの連携

・勘定科目マッピング(個社勘定科目→連結勘定科目)

・個社データの自動連携

・著名な連結パッケージには、連携ツールが準備されている

SAPBOFC→FIM

Hyperion→FDM

ERP 連結パッケージ

重要ポイント

・連携データの粒度が連結データにふさわしいものになっているか

(収益/費用、AP/ARは相手先別か、貸付金/借入金は相手先/明細別か)


19

1. はじめに

2. お知らせ


2. 連結会計




5. 今後の活動


20

• Schemaspy

– http://schemaspy.sourceforge.net/ (GPL2.1)

– Javaベースのツール (1.5以上)

– 実行手順 • Graphviz (dot) をインストール

• Schemaspy (jarファイル) をダウンロード

• 実行

– java -jar schemaSpy.jar -t dbType -db dbName [-s schema] -u user [-p password] -o outputDir

Schemaspyの概要を以下に示す。

http://schemaspy.sourceforge.net/


21

テーブルレベルのERDのみでは、人間の頭での理解が困難であるため、論理エンティティレベルのER図と物理テーブルレベルのER図の双方を整備し、ADempiere Wiki等で共有できるといいのでは。

組織

従業員

取引先

発注

論理エンティティにおけるER図

C_Order

C_OrderLine

物理テーブルにおけるER図


22

1. はじめに

2. お知らせ


2. 連結会計




5. 今後の活動


23

業務フローのイメージを以下に示す。

後述のセットアップシートとあわせ、導入実績のあるサンプルケースとして、こういった資料をADempiere Wiki等で共有できると導入への障壁がさがるのでは。


24

セットアップウィンドウ、セットアップシート、SQLの関係を以下に示す。

業務フローとそれに対応するセットアップシートをサンプルケースとして整備していきたい。

Purchase Order Purchase Order Line

セットアップシート

(Spreadsheet)

ADempiereセットアップウィンドウ

登録SQLファイル


25

1. はじめに

2. 入門編

3. お知らせ

4. 特別編

5. 業務/システム編 1. ADempiereの基本コンセプト

2. ADempiere3.4 ERP Solutions

6. 今後の活動


26

ADempiereのワークフローはテーブルと対応づけて定義される。

Table Window Document

Record Infoから確認可能

C_Payment Payment AR Receipt

Workflow


27

ワークフローの種別としては、大きく以下に分類される。

Workflow Type 概要

General 品目マスターのセットアップなど、セットアップの順序を提示してくれるワークフロー (Setup_で始まるワークフロー)

Document Process ドキュメントのステータス更新に伴うワークフローに利用 (Process_で始まるワークフロー)

Document Value データ更新が入った場合のアクション定義 (キャンセルされたら管理者にメール送信等)

Manufacturing “ADempiere 3.4 ERP Solutions”に記載なし

Quality “ADempiere 3.4 ERP Solutions”に記載なし


28

ワークフローのノードには、Actionという項目が管理されており、以下から選択する。

項目概要

Apps Process おそらく、プロセスを実行

Apps Report おそらく、レポートを出力

Apps Task おそらく、タスク (画面操作？)を実行

Document Action ドキュメントのステータス更新

Email メール送信

Set Variable 値設定

Sub Workflow サブワークフローを呼び出す(?)

User Choice 承認依頼等 (後述)

User Form (要確認)

User Window (要確認)

Wait (Sleep) スリープ(?)


29

Document Valueワークフローのトリガーとなるイベントは、ユーザーとシステムに分類される。

ワークフローの遷移の条件は、Document Valueとして設定する。

トリガーイベント例

ユーザー Saveボタンのクリック

システムプロセス実行、自動計算

設定項目記載例

Document value logic format @docstatus@=VO


30

Document Valueのコンフィグ対象としては以下項目が挙げられる。

構成内容記載例

Document value アイテムの定義

#テーブル名 @事前定義変数

@#AD_Org_Name @docstatus@

Operator 演算子

!... notequal =…equal ^…not equal >…bigger than <…lesser than

=


31

Document Valueのコンフィグ対象としては以下項目が挙げられる。

項目名内容記載例

Evaluation Value 評価値 (固定値) VO

複合演算子複合演算子 |…or &…and

XXX l YYY

@docstatus@=CO|@docstatus@=DR

SQL=DOCSTATUS=`CO` OR DOCSTATUS=`DR`

SQL=(DOCSTATUS=`CO` OR DOCSTATUS=`DR`)


32

1. はじめに

2. お知らせ

3. 入門編

4. 特別編


2. ADempiere3.4 ERP Solutions 1. 第9章 ADempiereワークフロー

2. 第10章レポート管理

6. 今後の活動


33

ADempiereワークフローの設定に関する情報として、以下の流れで説明する。

1) ワークフローの定義

2) ワークフローのメニュー登録

3) ワークフローへアクセスするための職責の設定

4) ワークフローの設定 1) Requisitionの承認設定 (Node追加)

2) Requisition承認の条件分岐 (Condition追加)

3) POの自動生成

4) Descriptionの自動設定


34

ワークフロー関連のERDを以下に示す。

ADempiere ERD http://www.adempiere.com/technical/340/schemaspy/

AD_WORKFLOW (Workflow)

AD_WF_NODE (Node)

AD_WF_NODENEXT (Transition)

AD_WF_NODE_PARA (Parameter)

XXX (Condition)


35

ワークフロー関連のERDを以下に示す。


AD_USER (User Contact)

AD_USER_ROLES (User Roles)

AD_ROLE (Role)


36

条件によって遷移を変更するWorkflowの変更イメージ例を以下に示す。

Process_Requisition

(Doc_Approval)

(Doc_Complete)

Workflow

Node

Transfer

(Doc_Prepare)

Node

>100

Requisition Valueが100以上の場合、

Start -> DocPrepare -> Doc Approval -> DocComplete

<=100


37

• Menu | System Admin | General Rules | Workflow | Workflowへアクセス

• NodeにDocApprovalを追加し、Transitionを設定。

• Conditionタブに移動し、Column、Operation、Valueを設定

ワークフローのステータス遷移を条件分岐する場合には、TransitionにConditionを定義する。


38

3.6で動作確認したところでは、どうもConditionに設定することができず・・・。

Conditionタブで、必須項目のColumn、Operationを入力できず、新規レコードを保存できない。 ⇒チケット追加


39

1. 対象ユーザのsupervisor

SupervisorはMenu | System | System Admin | General Rules | Security | Userウィンドウで、対象ユーザを選択の上、User ContactタブからSupervisorを確認可能。

2. 組織におけるsupervisor

Menu | System Admin | Organization Rules | Organizationウィンドウを開き、Organization Infoタブを選択し、Supervisorフィールドを確認可能。

3. 親組織のSupervisor

Organization InfoタブのParement Organizationフィールドから確認可能。

ワークフローのNodeにおけるActionで”User Choice”を選択し、IsApprovalとした場合、以下ロジックにより承認者が選定される。


40

Userに対するSupervisorは、以下から確認可能。

• Menu | System Admin | General Rules | Security | Userウィンドウを開き、対

象ユーザを選択の上、ContactタブでSupervisorを確認できる。


41

ユーザに対するSupervisorの設定がない場合には、下記流れで組織に対するSupervisorを参照する。

• Menu | System Admin | Organization Rules | Organizationから、組織におけるSupervisorを確認できる。

• もし、所属組織に対するSupervisorが設定されて

いない場合は親組織のSupervisorを参照する。


42

1. Supervisorに紐づけられている職責を確認

2. 対象職責のApprove own Documents, Approval Amountの確認

⇒Approve own Documents=checked かつ、Approval Amountが取得数量よりも大きい場合、承認要否を判定

※Approval Amountにより、承認できる範囲を規定

ワークフローのNodeにおけるActionで”User Choice”を選択し、IsApprovalとした場合、以下ロジックにより承認者が選定される。


43

Supervisorが確認された後、システムは以下の処理を実施する。

• Menu | System Admin | General Rules | Security | Userウィンドウで、ユーザーを選択し、UserRolesへ移動。

• 割り当てられているロールを確認


44

以下手順により、職責による承認者設定を確認できる。

• Menu | System Admin | General Rules | Security | Roleウィンドウで、Approval own Documents、Approval Amountを確認

⇒Approval Amountの範囲内であれば承認対象に

【要確認】

すべてのドキュメントで同じAmountが判定に利用される？


45

変更した承認ワークフローでの承認プロセスのイメージを以下に示す。

1. 担当者でログイン

2. Requisitionウィンドウから確定を実行

3. ステータスがCompleteではなく、In Progressとなる。(ワークフローに追加したTransitが反映されている)


46

以下手順により、ドキュメントの承認を行うことができる。

(追加した承認プロセスはドキュメントとは別ウィンドウ)

1. 承認者でログイン

2. Menu | System Admin | General Rules | Workflow | Workflow Activitiesウィンドウを開く。

3. 対象レコードをクリックすると、History recordsに情報が表示され、zoomボタンをクリックすると、承認対象のレコードを確認できる。

4. AnswerにYesを選択の上、OKボタンをクリックすると、承認待ちレコードの表示が消える。


47

管理者は、以下手順により、ワークフローのプロセス状況を確認できる。

• Menu | System Admin | General Rules | Workflow | Workflow Processウィンドウを開く。

• Processタブで対象のプロセスを選択の上、Activityタブへ移

動すると、対象ドキュメントに対するステータスの遷移を確認できる。

ドキュメントのワークフローのステータスが一覧化


48

承認待ちの間に、申請側でキャンセルを行いたい場合は、Workflow Processウィンドウで、Manage Activityボタンをクリックし、Abort Processチェックボックスを選択の上、OKボタンをクリックする。


49

1. クライアントごとのリクエストメール設定(送信側)

2. ユーザーごとのメール設定 (受信側)

3. メールテンプレートの設定

メール連携のための基本設定の流れを以下に示す。


50

ドキュメントの承認確認など、メールとの連携を行うための基本設定手順を以下に示します。

1. Systemでログインし、Menu | System Admin | Client Rules | Clientウィンドウを開く。

2. ワークフローのリクエスター設定として、Request Managementにあるメール関連設定(送信元)を行う。

3. Test Emailボタンをクリックすることで動作確認が可能。


51

ドキュメントの承認確認など、メールとの連携を行うための基本設定手順を以下に示します。

1. Menu | System Admin | General Rules | Security | User

ウィンドウから、各ユーザーのメール設定(送信先)を行う。

【要確認】

デフォルトのadmin職責ではUserMailタブを編集できない？


52

メール連携の際に用いるテンプレートの設定手順を以下に示す。

1. Menu | Partner Relations | Mail Templateウィンドウを開

き、メールのテンプレート設定を行う。


53

Workflowの変更イメージ例を以下に示す。

(Doc_Complete) (Doc_Prepare)

Node

>100

(EmailToManager) DocApproval

<=100

ConvertToPO

(SetVariable)


54

RequisitionからPurchase Orderを生成する、Create PO from Requisitionでは、下記に示すような11のパラメータが利用される。これらのパラメータ設定をワークフローで定義する必要がある。

【参考】 Ver3.4からProduct Category,

Business Partner Groupの2つが追加された模様


55

ここでは、ConvertToPOとして、Requisitionが確定されたら自動的にPOを生成するプロセスを用いる。プロセスの定義は以下から確認できる

1. Systemでログイン

2. Menu | Application Dictionary | Report & Processウィンドウを開く

3. Report & ProcessタブでM_Requisition_POCreateを選択し、Parameterタブを選択すると、11のパラメータが定義

されていることが確認できる。


56

Parameterタブで、各プロセスのパラメータ一覧および、対応するDBカラム名を確認できる。

Requisition (M_Requisition_ID)がキーカラムにあたるが、トランザクションを作成すると自動的に設定される。


57

PO自動生成を行うには、Requisition IDをパラメータとして引き継ぎ、プロセスを実行する必要がある。ワークフローにおけるプロセスに対するパラメータ設定を以下に示す。

1. Menu | System Admin | General Rules | Workflow | Workflowを開き、Nodeタブで、新規ノードを作成

2. Parameterタブに移動し、Attribute Valueに@M_Requisition_ID@を設定

【要確認】

Parameterは、ワークフローでプロセスを呼び出す設定としたときにのみ利用される？


58

ドキュメントがCompleteしたタイミングで、プロセスが呼び出されるようにTransitionの設定を行う。

1. Nodeタブへ移動し、(DocComplete)を選択の上、Transitionタブへ移動し、新規

作成したノードへの遷移を設定


59

1. はじめに

2. お知らせ

3. 入門編

4. 特別編


2. ADempiere3.4 ERP Solutions 1. 第9章 ADempiereワークフロー

2. 第10章レポート管理

6. 今後の活動


60

レポート管理について、以下の流れで説明する。

1) レポート出力 1) Drill down feature

2) Drill across feature

2) レポートのカスタマイズ

3) Finantial Reportの作成

4) 情報ウィンドウ


61

レポートにはドリルダウンの機能が組み込まれている。出力例を以下に示す。

1. Menu | Requisition-to-Invoice | Purchase Orderウィンドウを開き、レポートボタンをクリック

2. 左記にしめすようなレポートが出力される。

3. 下線が引かれている項目をダブルクリックすると、レポート上でドリルダウンされる。

【要確認】

ログインウィンドウで英語を選択しても、レポートは日本語？

要翻訳


62

Drill Downとは別に、Drill across featureとして、関連するドキュメントへ遷移することも可能。

1. Menu | Partner Relations | Business Partner Rules | Business Partnerウィンドウを開く

2. レポートボタンをクリック

3. レポート上部のDrillからOrder/Purchase Orderを選択の

上、レポートをクリックすると、対象のビジネスグループに対するPurchase Orderの一覧が表示される。


63

レポートのカスタマイズの流れを以下に示す。

1. レポートを開く

2. カスタマイズボタンをクリックすると、左記に示すようなカスタマイズウィンドウが表示される。


64

カスタマイズウィンドウは以下のような設定項目から構成される。

タブ名項目名概要

Print Format Table 参照テーブルを指定

Form Form形式か、リスト形式か選択デフォルトはリスト形式

Print paper 縦か横か

Font and Color フォント形式および色の指定

Copy/Create 既存をコピーして流用設定する場合に使用？

Display Order - リスト形式の場合の項目表示順序を設定

Sort Order - レコードの表示順を設定


65

カスタマイズウィンドウは以下のような設定項目から構成される。

タブ名項目名概要

Format Item Sequence 表示順序

Format Type Field Image Rectangle / Line Text Print Format

Display OrderとFormat Itemで、項目構成は一致し(参照テーブルが同じ)、Format Itemで項目表示の詳細な設定を行う。


66

Finantial Rerpotは財務諸表の出力設定の他、パフォーマンス計測のための各種レポート作成に利用される模様。

Finantial Reportの設定は大きく以下流れで設定を行う。

1. レポート出力項目の設定 (Report Line Set)

2. 出力項目の対象期間等の設定 (Report Column Set)

3. 出力項目のフィルタリング設定 (Reporting Hierarchy)

4. レポート出力 (Financial Report)


67

Finantial Reportのためのレポート関連のERDを以下に示す。

Financial Reportでは、レポートのタイプに応じて個別にレコード定義を行う。


AD_PRINTFORMAT

PA_REPORT (Financial Report)

PA_REPORTCOLUMNSET (Report Column Set)

PA_REPORTLINESET (Report Line Set)


68

Report Line Setでレポートの表示項目を、Report Column Setで表示対象期間等の定義を行う。


PA_REPORTLINESET (Report Line Set)

PA_REPORTLINE (Report Line)

PA_REPORTSOURCE (Report Source) PA_REPORTCOLUMNSET

(Report Column Set)

PA_REPORTCOLUMN (Report Column)


69

ここでは、Financial Reportの例として、以下のような構成のものの作成の流れを示す。

Beginning Balance

Debit Transaction

Credit Transaction

Period Balance

Ending Balance

Growth

Asset

Liabilities

Owner Equity

Total


70

各項目の意味を以下に示す。

項目概要

Beginning Balance 期首残高 Total balance in the previous period

Debit Transaction 貸方 (Total debit transaction)

Credit Transaction 借方 (Total credit transaction in the active period)

Period Balance 対象期間における収支 (Total balance in the active period)

Ending Balance 期末残高 (Ending balance up to and including active period)

Growth 増減率 (Percentage difference between Ending balance and Beginning balance)


71

Financial Reportの設定として、Report Line Setとして、レポートの表示項目とその参照先科目を設定する。

1. Menu | Performance Analysis | Financial Reporting | Report Line Setを開く

2. Report Lineタブにて表示項目を設定

3. Report Sourceタブにて紐づける勘定科目を設定


72

Resourceの紐づけとして、Assetに対して、1-Assetを紐づけた場合は、Posting, non-postingを含めたすべての資産関連のサマリが表示される。


73

Report Column Setとして、出力項目の仕訳タイプ、対象期間、表示順序等の設定を行う。

1. Menu | Performance Analysis | Financial Reporting | Report ColumnSetを開く

2. Report Column Setで出力項目の期間、表示順序等を設定

3. Report Columnタブで、出力項目の算出ロジック等の詳細を設定

※3.6ではAmount Type, Period_Typeがわかれている？


74

Report Column Setの設定例を以下に示す。

項目設定値#1 設定値#2 設定値#3 設定値#4 設定値#5

Organization * * * * *

Name Beginning

Balance

Debit

Transaction

Credit

Transaction

Period Balance Ending

Balance

Sequence 10 20 30 40 50

Posting Type Actual Actual Actual Actual Actual

Amount Type Balance

(accounted

sign)

Debit Only Credit Only Balance

(accounted

sign)

Balance

(accounted

sign)

Period Type Total Period Period Period Total

Column Type Relative Period Relative

Period

Relative

Period

Relative

Period

Relative

Period

Relative Period -1 0 0 0 0


75

Report Columnの設定例を以下に示す。

項目設定値#6 設定値#7

Organization * *

Name Deviation Growth(%)

Sequence 60 70

Posting Type Actual Actual

Amount Type Blank Blank

Column Type Calculation Calculation

Calculation Subtract(Op1-

Op2)

Percentage (Op1

of Op2)

Operand1 Ending Balance Deviation

Operand2 Beginning Balance Beginning Balance


76

Financial Reportの出力手順を以下に示す。

1. Menu | Performance Analysis | Financial Reporting | Financial Reportを開く

2. データを設定の上、Create Reportボタンをクリック。対象のレポート設定を行いOKをクリックすると、Financial Reportが出力される。


77

Financial Reportの出力例を以下に示す。


78

Financial Reportにサマリー項目を追加する場合の設定の流れを以下にしめす。

1. New summary product creation

品目ごとのサマリー情報の追加

2. Managing tree

ツリー構成の定義

3. Setting up the reporting hierarchy

レポートにおける階層設定


79

品目ごとのサマリーの出力は以下手順で設定する。

(ADempiere 3.4 ERP Solutionsでは、品目カテゴリーとビジネスパートナーでのサマリーを例に説明)

1. Menu | Material Management | Material Management Rules | Product Categoryウィンドウで、サマリー用カテゴリーを作成

2. Productウィンドウでサマリー用品目を作成 (ex: Summary of products)


80

Financial Reportに反映させるためのサマリー用Treeを追加作成する。

1. Menu | System Admin | General Rules | System Rules | Treeウィンドウでサマリー用レコードを作成

2. Tree Maintenanceを行った後、Tree定義の検証として、Verify Treeボタンをクリックする。


81

新規追加したTreeに対して、Tree Maintenanceにて、サマリーの集計対象とする品目の紐づけ設定を行う。

1. Menu | System Admin | General Rules | System Rules | Tree Maintenanceウィンドウを開く。

サマリーへの紐づけを設定


82

レポートに対するTreeとの紐づけ設定を行う。

1. Menu | Performance Analysis | Financial Reporting | Reporting Hierarchyウィンドウを開き、レポートに対するTreeの対応関係を定義する。

おそらく、Account Combination

に割り当てられている項目に対して、Tree設定(フィルタリング設定)を行うことができる。

利用するTree

を設定


83

Report Hierarchyにより、Tree Maintenanceによって定義した抽出内容がレポートに反映される。

レポート出力時に作成したReporting Hierarchyを選択すると出力内容がサマリーの定義内容に基づき、変更される。


84

1. はじめに

2. 入門編

3. お知らせ

4. 特別編


6. 今後の活動 1. 今後の活動

2. GamificationとWiki


85

現時点における、各WGのメンバー構成を以下に示す。

業務・青木さん・八塚

アプリ・萩原さん・林さん・八塚

インフラ (I/F) ・喜田さん・八塚


86

勉強会トピックの分担イメージを以下に示す。

有志には、oss-erp.jpドメインのメールアカウントを進呈。

入門編発展編特別編業務/システム編

業務アプリインフラゲスト

2月 - - - - 八塚 - 八塚

3月 - - 青木さん林さん

八塚 - - 八塚

4月萩原さん萩原さん - - - (TBD) 八塚

5月 - 萩原さん青木さん吉川さん喜田さん - 八塚

6月 - 萩原さん林さん渡邉さん (八塚) - 八塚

7月萩原さん萩原さん - - - (TBD) 八塚


87

第3回 (4月) • 入門編 (萩原さん) • 発展編 (萩原さん) • 特別編

– ゲストスピーカー (未定) – アプリ編 (萩原さん/要確認)

• 業務/システム編 (八塚/データインポート、セキュリティ) 第4回 (5月) • 発展編 (萩原さん) • 特別編

– 業務編 (青木さん/棚卸、固定資産) – アプリ編 (吉川さん/Jasperレポート) – アプリ編 (八塚/グローバルリポジトリの管理方針) – インフラ編 (喜田さん/要確認)

• 業務/システム編 (八塚)

今後の勉強会トピック予定について以下に示す。


88

著作権

本書の記載内容は、著作権の対象となっています。

本書の内容の全部または一部について、私的使用または引用等著作権法上認められた行為として、適宜の方法により出所を明示することにより、引用・転載複製を行うことができます。

免責事項

本書に記載されている情報の正確さについては万全を期しておりますが、利用者が本書の情報を用いて行う一切の行為について、何ら責任を負うものではありません。

その他

本書は、予告なしに内容を変更またはSourceForge.jpからの公開の取りやめを行う場合がありますが、あらかじめご了承ください。

本書の記載内容に関するお問い合わせ先

ADempiere Japan Users Group

http://sourceforge.jp/projects/adempiere/