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one day245x420mmフォトポリマーグラビュール、ドライポイント、雁皮刷り/ 2014
Rain1040×1825 mmフォトエッチング、エッチング、アクアチント/ 1997
[コメント]
版画には版画でしかその表現が成立しない領域
を持ち合わせてます。版画の魅力とはイメージ
の定着とそのイメージの物質化であると思いま
す。イメージの定着と物質化は魅力です。例え
ば、闇は闇でなく闇を暗示するモノとして、そ
こに出現してくる魅力です。そんな魅力に取り
憑かれ作品を作り続けています。
また、版表現と共にタブローだったりオブジェ
だったりも作りますが、おそらく仕事のメイン
は版制作ということになります。卒業後しばら
くの間は専ら銅版を用いた作品を作っていまし
たが、現在は感光性樹脂版を用いた凹版画で表
現することが多くなりました。そして版画制作
で心がけていることは版画以外の視点から版画
を見ると言うことです。確かに版画には特別な
技術が必要ですが、技術に頼りすぎると美術の
本質から逸れて行ってしまう危険性を感じてい
るからです。
1953 横須賀市に生まれる
1979 多摩美術大学絵画科油画専攻卒業
1990 第 18 回日本国際美術展・ブリヂストン美術館賞受賞
1992 第 21 回現代日本美術展・国立国際美術館賞受賞 (93 年 和歌山県立近代美術館賞、95 年 横浜美術館賞受賞 )
2010 「藤田修—深遠なるモノローグ」( 横須賀美術館 ) 他、個展、グループ展多数。
藤田 修 FUJITA Osamu