8
記者発表資料 令和2年2月28日 国土交通省 東北地方整備局 三陸国道事務所 一般国道106号宮古地区(根市~蟇目)における いち ひき 直轄調査結果等の送付について この度、一般国道106号宮古地区(根市~蟇目) における直轄調査結果がまとまり、岩手県にその結 果を別添のとおり送付したことをお知らせします。 発表記者会 岩手県政記者クラブ、宮古記者クラブ、東北専門記者会 お問い合わせ先 国土交通省 東北地方整備局 三陸国道事務所 電話:0193-62-1711(代表) 小山田 桂夫 (内線204) おやまだ かつら お 調査第一課長 松村 秀男 (内線451) まつむら ひでお

ねいち ひきめ 一般国道106号宮古地区(根市~蟇目)におけ …...H28台風10号災害 河 川浸水エリア(閉伊) 交通量台/日 施設 達曽部道路 道の駅

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記者発表資料令 和 2 年 2 月 2 8 日国土交通省 東北地方整備局

三陸国道事務所

一般国道106号宮古地区(根市~蟇目)におけるね い ち ひ き め

直轄調査結果等の送付について

この度、一般国道106号宮古地区(根市~蟇目)における直轄調査結果がまとまり、岩手県にその結果を別添のとおり送付したことをお知らせします。

発 表 記 者 会

岩手県政記者クラブ、宮古記者クラブ、東北専門記者会

お 問 い 合 わ せ 先

国土交通省 東北地方整備局 三陸国道事務所 電話:0193-62-1711(代表)

副 所 長 小山田 桂 夫 (内線204)お や ま だ かつら お

調査第一課長 松村 秀男 (内線451)まつむら ひ で お

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直轄調査結果概要書

国道106号 宮古地区(根市~蟇目)

東北地方整備局 三陸国道事務所令和2年2月28日

別 添

ね いち ひき め

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一般国道106号宮古地区(根市~蟇目) 技術的課題のまとめ

N

2号トンネル 1号トンネル3号トンネル4号トンネル

資料:地質図Navi(国立開発法人産業技術総合研究所,地質調査総合センター)、20万分の1地質図幅

橋梁

(仮)牛伏IC

盛岡

宮古根市IC

複数補助工法の組合せ事例トンネル切羽の崩落トンネル切羽観察例(不均一な地質)

チャート(白色部)と粘板岩の互層堆積⇒亀裂多数、掘削時は亀裂に沿って剥離発生

若干の湧水あり

チャートから粘板岩(黒色部)への変化点⇒岩盤強度の低下を確認

長尺鏡ボルト(追加対策)

地山地表面の抜け落ち

鏡面補強箇所の崩落

○ 地形・地質の課題として、検討区間は急峻な山地と谷地形からなり、混在岩を主とした地層で崖錘堆積物が広く分布しており、不連続で割れ目の多い混在岩をトンネルで通過するため、詳細な事前調査や類似例に基づく設計施工方法の選定が必要である。

○ トンネル施工時には、天端及び切羽の崩落・抜け落ちなどが生じやすいため、複数の補助工法を組合せた施工や、前方探査による事前の状況把握など適切なモニタリングによる切羽安定性の評価が必要である。

○ 以上のことより、事業を進めるためには、地山状況に応じた迅速な技術的判断や高度な技術力を活用することにより事業実施が可能となる。

いわて

みやこ

ひきめ

岩手県宮古市蟇目

いわて

みやこ

たくさり

岩手県宮古市田鎖

<隣接工区におけるトンネル施工例>

注入式フォアポーリング(当初設計)

ダブルラップAGF工法(追加対策)

宮古市街

(仮)蟇目IC

宮古田鎖IC

根市~蟇目(田鎖蟇目)ねいち ひきめ

石灰岩

平野堆積物

花崗閃緑岩

チャート

玄武岩

- 第四紀

- 前期白亜紀

中生代ジュラ紀

断層

混在岩

-古第三紀

【 凡 例 】: 対象区間

: 現道

: 整備済

: 整備中

: ルート帯

デイサイト・流紋岩

⇒隣接工区の混在岩は、場所毎に地質が複雑に変化し、一様ではない。

⇒不均質で未固結な土砂や岩塊類(混在岩、チャート等)で構成され、ルーズな状態であるため、表層崩壊、落石、地すべり等の素因となる。

様々な岩石(泥岩、砂岩、チャート、石灰岩、玄武岩、粘板岩など)が複雑に変形・混合した結果、亀裂(節理)の発達や、剥離しやすい特徴を持つ岩。

閉伊川が形成した急傾斜地から剥離した岩屑類が斜面下部の地表面に堆積層を形成。

<混在岩>

<崖錘堆積物>

風化した混在岩、崖錘堆積物が広く分布する区間をトンネルで通過

たくさりひきめ

別添

▲風化した混在岩の露頭(4号トンネル盛岡側坑口部)

細かな亀裂が発達

鏡ボルト

鏡面吹付けコンクリート

約4m

崖錘堆積箇所(トンネル坑口部)

ロックボルト 一次インバート

鋼製支保工(ウイングリブ付)

チャート(土砂混じり)と粘板岩の互層⇒容易にブレーカー掘削が可能(脆弱)

ねいち ひきめ

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国道106号 宮古地区道路技術検討会

岩手県

参 考 資 料

https://www.pref.iwate.jp/kendozukuri/douro/kaitsuu/index.html

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一般国道106号宮古地区における検討結果

【求められる機能】

①自然災害に強いネットワークの確保災害時の交通障害や道路寸断による孤立発生等を回避し、自然災害に強い道路ネットワークを確保することが必要。

②救急医療活動の支援宮古地域※には三次救急医療施設がなく、管外搬送先には内陸部の三次救急医療施設である「岩手医科大学附属病院」に搬送されており、到着時間の短縮と走行性改善により、医療サービスの向上が必要。

※宮古地域:宮古市、山田町、岩泉町、田野畑村

③広域周遊観光の拡大岩手県の観光振興施策において位置づけられた、新たな交通ネットワークの一部である沿岸と内陸を結ぶ宮古盛岡横断道路の更なる整備により広域周遊観光拡大の支援が可能。

【ルート・構造案】

JR山田線

106

根市~蟇目

延長7.2km

ねいち ひきめ

0 500m 1km 2km 3km

岩手県宮古市蟇目第2地割

いわて

みやこ

ひきめ

(終)

宮古箱石道路

(蟇目~腹帯地区)

みやこはこいし

ひきめ はらたい

宮古市街

みやこ

盛岡市

もりおか

たくさり田鎖地区

ねいち

根市地区けばらいち

花原市地区

うしぶし牛伏地区

ひきめ蟇目地区

岩手県い わ て

宮古市み や こ

延長7.0㎞

延長3.3㎞

宮古箱石道路

(宮古西道路)

みやこはこいし

みやこにし

(仮)牛伏接続うしぶし

JR山田線

牛伏地区農産物加工センター

うしぶし

宮古変電所みやこ 田鎖神社

たくさり

熊野神社くまの

11,528 台/日

岩手県宮古市田鎖第

地割

いわて

みやこ

たくさり

(起)

11

106 106

出典:国土地理院地図

盛岡IC

盛岡南IC

紫波IC

滝沢IC

手代森IC

田の沢IC

川目IC

矢巾SIC

盛岡市

紫波町

花巻市

宮古市

岩泉町

宮古南IC

宮古田鎖IC

宮古中央IC

340

396

4

456

45

46

106

45

4

岩手県宮古市藤原三丁目

(起)い

(終)

(終)宮古盛岡横断道路(宮古~盛岡)

岩手県盛岡市羽場

岩手県盛岡市手代森

都南川目道路 区界~簗川 平津戸・岩井~松草

延長2.6kmH28.3開通

延長8.0kmR2年内

開通予定

簗川道路(岩手県施行区間)

延長6.7kmH25.3開通

延長3.4kmR1.12開通

延長6.0km

宮古~箱石

達曽部道路(岩手県施行区間)

延長1.4kmH11年度開通済

延長33.0km

宮古西道路延長3.3kmH31.3開通

川井~

箱石地区下川井地区

延長2.0kmR1年度末開通予定

蟇目~

腹帯地区

宮古西道路(岩手県施行区間)

根市~蟇目延長7.2km

:開通済

:事業中

:対象区間

:高規格道路

:一般国道

凡 例

延長7.0kmR2年度末開通予定

延長7.0kmR2年度末開通予定

延長7.0kmR2年度末開通予定

延長4.0kmR2年夏頃まで

開通予定

しわちょう

もりおか

はなまき

みやこ

いわいずみちょう

みやこもりおか

くざかい やながわ ひらつと いわい まつくさ

やながわ

となんかわめ

かわい

はこいし

しもかわいひきめ

はらたい

みやこにし

みやこにし

みやこ はこいし

たっそべ

ねいち ひきめ

滝沢中央SIC

宮古根市IC

約66km

宮古盛岡横断道路 計画延長 約100kmみやこもりおか

復興支援道路

(仮)蟇目ICひきめ

宮古田鎖ICみやこたくさり

宮古根市ICみ や こ ね い ち

ねじょう

根城地区牛伏コミュニティセンター

うしぶし

ろうき

老木地区

【岩手県における検討経緯】

平成28年8月 台風第10号災害により国道106号で11日間の全面通行止めが発生

⇒被災区間の防災機能強化に向けた調査を開始

平成30年9月 第1回国道106号宮古地区防災対策検討協議会

平成31年1月 第2回国道106号宮古地区防災対策検討協議会

⇒有識者と国を交えて、国道106号宮古地区における現状と課題や整備の必要性を

整理し、防災上の課題が集中している根市~蟇目、箱石~達曽部の2区間につ

いてルート帯を検討

平成31年4月 国において「直轄による権限代行実施の検討を行うための調査」

に着手

令和元年8月 地元説明会開催による地域住民へのルート帯案の提示

⇒ルート帯の合意形成を図り、ルート帯を決定

令和元年12月 第1回国道106号宮古地区道路技術検討会

令和2年2月 第2回国道106号宮古地区道路技術検討会

⇒有識者と国を交えて、詳細ルート・構造の検討および決定

⇒根市~蟇目間(田鎖蟇目)については、国において技術的課題を検討した結果、

事業実施には高度な技術力が必要とされることを確認

箱石~達曽部延長10.3km

はこいし たっそべ

凡 例

対象区間

高速道路

一般国道

主要地方道

一般都道府県道

その他道路

橋梁構造

トンネル構造

通行止め箇所

交通量(H27全国道路・街路交通情勢調査)

集落

主な施設

土石流危険渓流

急傾斜地崩壊危険個所

H28台風10号災害河川浸水エリア(閉伊川)

交通量台/日

○○施設

達曽部道路

道の駅やまびこ館

たっそべ

延長1.4㎞

盛岡市

もりおか

JR山田線

0 500m 1km 2km 3km

箱石~達曽部

延長10.3km

はこいし たっそべ

出典:国土地理院地図

岩手県宮古市川内第1地割

いわて

みやこ

かわうち

(終)

(始)岩手県宮古市箱石第2地割いわて みやこ はこいし

宮古箱石道路

(川井~箱石地区)

みやこはこいし

かわい はこいし

延長7.0㎞

(仮)川内ICかわうち

(仮)箱石接続は こ い し

かわうち川内地区

かわうち川内地区

なつや夏屋地区

かにおか蟹岡地区

宮古市立川井中学校みやこ かわい

すずくな鈴久名地区

はこいし箱石地区

鈴ヶ神社すずが

鈴久名発電所すずくな

鈴久名八幡神社すずくなやはた

木材加工工場

宮古市街

みやこ

川内発電所

岩手県

秋田県

山形県宮城県

青森県

箱石~達曽部はこいし たっそべ

根市~蟇目ねい ち ひき め

1

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求められる機能 ①自然災害に強いネットワークの確保

2

〇 国道106号現道区間では、土石流危険渓流箇所が存在するほか、通行止め時には代替路がなく広域迂回を強いられる。平成28年8月には台風第10号により道路決壊に伴う孤立集落の発生及び本復旧までの長期間の交通規制が発生するなど、ネットワークとしての信頼性が低い。

〇 現道の道路寸断による孤立発生等の災害時交通障害リスクを回避し、自然災害に強い道路ネットワークの確保が求められる。

根市~蟇目

閉伊川→

国道106号

宮古市街

盛岡市

写真①

ねいち ひきめ

道路崩壊(花原市地区)けばらいち

箱石~達曽部はこいし たっそべ

写真②

道路崩壊(川内地区)かわうち

至 宮古市街

至 盛岡市

国道106号

宮古市街

《平成28年台風第10号被災時の広域迂回発生状況》

盛岡市

宮古市

通常時113分

迂回時213分(1.9倍)(H28.8台風10号直後)

出典:通常時はH27年度全国道路・街路交通情勢調査、迂回時はプローブデータより

もりおか

みやこ106

E46

E45

E4

写真②

箱石~達曽部はこいし たっそべ

根市~蟇目ねいち ひきめ

現道区間で通行止めが発生

写真①

《平成28年8月台風第10号被災状況》

← 夏屋川

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盛岡市109件96%

その他3件3%

釜石市1件1%

合計件数113件

出典:宮古地区広域行政組合消防本部搬送実績(H30)

宮古市→岩手医科大学附属病院搬送時間 115分

出典:平成27年度 全国道路・街路交通情勢調査(昼間非混雑時・上下平均速度)、R元年度末までに供用区間は規制速度(60・80km/h)で算出

9割が国道106号を使い盛岡市へ搬送

3

〇 宮古地域※には三次救急医療施設がなく、脳梗塞などの重篤患者は約100km離れた岩手医科大学附属病院(三次救急医療施設)へ、約2時間をかけて救急搬送が必要。

〇 発症から治療開始までの猶予時間が存在する中で、到着時間の短縮と走行性改善により、医療サービスの向上が求められる。

《現状の搬送経路》

地域の声(岩手医科大学附属病院 高度救命救急センター)

《脳疾患発症から病院到着までの猶予時間及び現在の状況》

※宮古地域:宮古市、山田町、岩泉町、田野畑村

《搬送時間と生存率》《宮古市内の救急患者の管外搬送先》

80 85 90 95 100 105 110 115 120 125 130

30%

35%

40%

45%

50%

55%

60%

65%

70%

出典:道路整備による救急医療改善効果 藤本ら(交通工学,2010年9月)の算定式より算出

生存率(

%)

搬送時間(分)

115分

49%

現状で生存率は半分以下

E4

現状115分

宮古盛岡横断道路 宮古~盛岡

E45出典:平成27年度 全国道路・街路交通情勢調査

昼間非混雑時・上下平均速度

岩手医科大学附属病院(高度救命救急センター含)

10分以内にバイタルチェック

25分以内に頭部CT撮影45分以内で治療方針の決定60分以内で「t-PA※」投与開始(治療開始)

①発見及び通報

②救急隊の出動

③医療機関へ搬送

④医療機関へ到着

⑤情報及び検査

⑥治療方針決定

⑦治療開始

出典:米国心臓病協会ガイドライン、脳卒中治療ガイドライン2015(日本脳卒中学会)、参考:国立循環機器研究センター循環病状サービスHP

発症から病院到達までの猶予時間は2時間「t-PA※」は発症から3時間以内に投与する必要あり

※t-PA(tissue-plasminogen avtivator)組織プラスミノゲン活性化因子:血栓を溶かす治療薬

ガイドライン

0分 60分 120分

現状 病院到達までに約115分 治療開始が遅れ、救命率低下を招く

◆国道106号の所要時間短縮によって、救命率の向上が想定される。

◆搬送時間の短縮により、重症患者に対する処置を今までより早く行うことができ、合併症や後遺症の発生を防ぐ可能性が高まる。

◆道路が整備されれば、運転者や患者の負担が少なくなる。

(H29.6 岩手医科大学附属病院 高度救命救急センターヒアリング結果)

《岩手医科大学附属病院高度救命救急センターの声》

宮古市

岩泉町

山田町

盛岡市

花巻市

矢巾町

盛岡南IC

盛岡IC

滝沢中央SIC

滝沢IC

紫波IC

紫波町

宮古根市IC

宮古田鎖IC

山田北IC

宮古南IC

宮古中央IC

E4

田老真崎海岸IC

田老北IC

岩泉南IC

岩泉龍泉洞IC

手代森IC

田の沢IC

川目IC

田老南IC

岩手県立宮古病院

求められる機能 ②救急医療活動の支援

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4

〇 岩手県では観光入込客数が伸び悩む中、復興道路等の新たな交通ネットワークを生かし、外国人観光客の誘客や広域周遊観光の拡大による観光消費促進に取り組んでいるが、沿岸と県央間の横断軸観光流動が少なく、観光資源の相互連携が不足。

〇 岩手県の観光振興施策において位置づけられた、新たな交通ネットワークの一部である沿岸と内陸を結ぶ宮古盛岡横断道路の更なる整備により広域周遊観光の拡大が求められる。

《国道106号(宮古盛岡横断道路)を観光目的で利用する際の問題・課題》

52%47%

41%34%

16% 15% 14%11% 11%

6% 6%1%

10%

急カーブによる走行性の悪さ

目的地への長時間移動

路面凍結等の走行性の悪さ

休憩施設が少ない

地域の見所が少ない

通行止め時の広域迂回

狭幅員

事故・災害による通行止めの多さ

移動時間が読めない

混雑のため通過に時間要する

案内看板が分かりづらい

その他

特になし

資料:H30観光WEBアンケート調査(N=140)

観光客は長時間の移動を課題として挙げている

《各観光関係者の声》

◆現地視察を行った大手旅行会社の社員に

よると、盛岡~沿岸間の移動時間がかかり

すぎると問題を指摘された。

◆盛岡-宮古間の所要時間が90分程度に短

縮された場合、宮古港からクルーズ船オプ

ショナルツアーエリアの盛岡周辺への拡大

が期待される。

◆港からの移動時間が90~120分圏域内で行

き来できる観光地域を目安にしている。新

幹線駅-港間が90分程度でアクセス可能に

なれば、岩手県内の港から乗下船するク

ルーズが増える。

( 岩手県 ヒアリング結果)

( 旅行会社 ヒアリング結果)

《岩手県の観光入込客数》

2,886 2,899 2,745 2,759 2,840

8.5 12.1

16.3

26.0

34.4

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

30.0

35.0

40.0

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

H26 H27 H28 H29 H30

観光入込客数(万人)

外国人観光客数(万人)入れ込み客数は横ばい

外国人観光客は増加

県北7.0%

4.0%

宮古盛岡横断道路

E46

E45E4

E46

E4

E4A

E4

ご し ょ の い せ き

御所野遺跡

はちまんたい

八幡平

いわてさん

岩手山

小岩井農場こいわいのうじょう

岩手銀行

赤レンガ館

いわてぎんこう

あかれんがかん

てんしょうち

展勝地

ちゅうそんじ

中尊寺

きたやまざき

りゅうせんどう

龍泉洞

じょうどがはま

浄土ヶ浜

北山崎

こそでかいがん

小袖海岸

沿岸20.7%

県央20.7%

県南8.6%

E45

30 0

4 42

53 3 3

2

2 25

0

2

4

6

8

H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 R1 R2

(回)

内航 外航

資料:H22~H29国土交通省、H30~R2宮古市港湾振興課公表資料

《宮古港クルーズ船寄港回数》

出典:岩手県観光統計

求められる機能 ③広域周遊観光の拡大

岩手銀行赤レンガ館(盛岡市) 浄土ヶ浜(宮古市)

沿岸の観光地内陸の観光地

道路整備により内陸・沿岸双方の広域周遊観光拡大

《岩手県内の観光流動》

:高規格道路:事業中

(R元年度末時点):国道:主要地方道:一般県道

:主な観光資源

※図中の割合は、県内流動のうち沿岸エリア関連を抽出、合計は100%にならない。

沿岸⇔県央は魅力的観光資源が

存在するが観光流動が低い

出典:H30岩手県観光統計概要

※主な観光地は、自治体観光協会、自治体統計書等に掲載の主要観光地点等を参考に抽出。

近年、外国船社のクルーズ船の寄港が増加