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4 ほうさ 1980 10 名古屋市 左文庫 Nagoyashi H sabunko |展|示!恩|ょ I I 絵入 本展 むか 1 0. 4(土)~12.24(水) ここでは装 l 般的であるが、 “絵人イヌ”といえば、姉絵入りの近|山坂本をさすのが およそ , 1 ::'.(:°i・ と汚えられるもののうち 、Ni 絵の加えられたものは、たとえば絵巻物から瓦版 だわらず、 をも合めて、広義に “絵人本”として取り倣うこととする。とすれば、絵人本の起源は、 1 本ではお これは 1 j1[1;J(J;lf) おむね千五:時 代 (絵巻物の lii 古のill 品 として「絵凶:i 訴し (奈良11.'j:( りがあるが 応例外とする)である。このころの絵巻物の他に、主lllf HIJ から江 {ぷ米のものの与しであるから 、 Jτ11fi より!よい 111111 1 では|り!代末!日l から泊代にわたり、 絵入本は極rn 1 止もきわめて多く、今 1111 の展示で盲は、その - fill を示したにすぎないが、あるものは あるいは文 l,";:ーだけでは*たしえない↑ J 旅行をかもし,' ! ,す役;iflj をし、実JIJ I l 然科 文. . 作品を説 lJ し、 主そ公 Lh りのへ fV9 λ ,,,九品すり z t ゼラ Q Yj n iY 6 r ?を人 7 237 n y At 7 8 fhjzt p ι 句、必 T Y Q7 て之 E4 A p re 7 ytp zkits 予いえ 2 i u GV4 アーヲ伶 i f λT b VT f 台市川 λ ldi ゆハ にはさらにイffut で、 絵人本の歴史 ・ J l がせないところで 俗資1 :;↓としての fili 値の大きさは見の ある 。 奈良絵本「しくれ」

ほうさ 第 4 号housa.city.nagoya.jp/archive/pdf/housa004.pdfほうさ 第 4 号 1980年 0月 名古屋市 蓬 左文庫 Nagoyashi Hゐsabunko |展 示!恩 ょ I ~) I 0

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第4号ほうさ

1980年 10月

名古屋市 蓬 左文庫

Nagoyashi Hゐsabunko

|展|示!恩|ょI~) I

絵入 本 展のしむ か1 0. 4(土)~ 12.24(水)

ここでは装 l般的であるが、“絵人イヌ”といえば、姉絵入りの近|山坂本をさすのが

およそ ,1::'.(:°i・と汚えられるもののうち 、Ni絵の加えられたものは、たとえば絵巻物から瓦版だわらず、

をも合めて、広義に “絵人本”として取り倣うこととする。とすれば、絵人本の起源は、11本ではお

これは1j1[1;J(J;lf) おむね千五:時代 (絵巻物のlii古のill品として「絵凶:i訴し (奈良11.'j:(りがあるが、

応例外とする)である。このころの絵巻物の他に、主lllf末HIJから江{ぷ米のものの与しであるから 、

Jτ11fi HIJ にかけて、 l ~:(ft彩色の奈良絵本がしばらく流行するが、 11i1.',\j:_HIJ は f11f とい っ ても II 本では近 111;、

より!よいともに 印!1l1JHl•f.rの進歩発展と経済ブJに必付けられて 、1111111では|り!代末!日lから泊代にわたり、

階府の人々が、 文化を’lミ産 ・ •;£受していた II.引tであ っ た 。

絵入本は極rnも1止もきわめて多く、今1111の展示で盲は、その-fillを示したにすぎないが、あるものは

あるいは文l,";:ーだけでは*たしえない↑ J旅行をかもし,' !',す役;ifljをし、実JIJ ,1~ • I’l然科文..;::作品を説llJJし、

学,!?プ;;においては 、 当日午の ih'l:..fi の視党(I'~ な fi ll併を助けた。 このことはまた 、 II .\:(\: を隔てた現代の読者

主そ公LhりのへfV9

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にはさらにイffutで、

絵人本の歴史 ・J且l

がせないところで

俗資1:;↓としてのfilli

値の大きさは見の

ある。

奈良絵本「しくれ」

Page 2: ほうさ 第 4 号housa.city.nagoya.jp/archive/pdf/housa004.pdfほうさ 第 4 号 1980年 0月 名古屋市 蓬 左文庫 Nagoyashi Hゐsabunko |展 示!恩 ょ I ~) I 0

出 仁I

口口

〈日本〉

I .古代・中世

(t;:どさ1 i防i氏物,]/\;会宅さ.

ll(j手II46il'・ t担当4(川,i車社)f.t\川苦言llJJ会・ 1;_,1;:; 夫卜1・jf!{(本 5枚

2 鋭式;'ii)I I記松谷ーll(j利 i2 :ド:;l~ l'/1 < A:.fll~j\j ,;Jh’会)

的~rit'.i・4正本 1 •I!’iii 3 J1i.j 1,・i: ~;!.~

ll(l相4z:r.影印( Il本|民F会) 1~11 ;·~本 1 •liJIJ 4. 過去劇作,,,,以料 6・4

11({.fll 8 q・.:;r~ I:’ /1 ( j,'(j ,11 ~';")

九十川本必 .~Jt;l主 6 ( 1254) q:ー本 1 •1!11J 5 X. (-iHWJ i何1 ;;}~

II{{利 43:r.~m ('::・;内m山内1i'm~ :\li1' 3'I!’iii

II .近世(五~ H*j:~ イぉ)6 しくれ ;i: ,; ~IJHll ’•j: 5 mt

7 飢のさうし を I; Ii ;J 1 lllr

( 11 1 i,ri ’ド I~以)

8 f)r~う~vJ,JI¥ ii:, ; r.JJJrn 1り 2111r

( J'l-*止本IJ.X::Y,!?(-) 9 むしのうた介 〔+: 1,・長町l:i(-〕

J¥IF. Wf. 1証明(?品川担干-~会 ) 克1k111i,fj";・版 i 111t

10 とりのうた介II{{有I2 l・ ~主事Hfil;, 1 fl日~~~)克1k i1i i,r;· j·版 i 111t

(i手Ill:,・,・.:(-)

1 1 絵入I;.[-色ー代リ; Ji' /J;( J llj (~(\ 大 11'’ 15l-l~製( ·>.i ii\,1l院 ) J(州2(1682Jfl'・版 8{i>8illl

12 {itf{’J A .代,{t.'. X llJJ 8( 1788) :r. F1J 5{主sun

(ぷt 本)13 1¥i 総' I~- ~.i_ 八犬 f.t; 1111··/ . 1. '~~t

ノd~'. (j'.l/:J( 1830-44) !'I] 101谷l06lllr

(!AN.剥u14 Ii.人υj1JLi J_[¥, 1IVr’N:. 山以)j〔(L;f'1°・ .l占;.'{-111Jj

・;ι.fll 4 ( 1804):ド r11 1 mt

(i州浜イ£)

is rf/J;f十J,lj・主 山 ~tJj((ム}( II/JS ( 1788) :i'H 11],j..: 1 lilr

(汁i附イ£)16 初1191新川浮 Ill:/;i( トIJ対uiI・.・ ;・\・・/ '·.II~ fl] 1 lllr

17 1Jljff道1ltJW栄℃ flil',1!.!W文字汚 ・ i高 {~j;'幾1・111Jjlリlifi ~)) fド1I] } ~1\1,,i( 3.4制欠 J25111t

(人・t,'i-1~ ) ,,,ニよ み

凶 作色仰児 lj.夫 j印字以:i1!k存ホ)作・柳川長信l両ノ~ f~'. 3 ( 1832) q:. fl] 4 ~机 12111r

(介谷)

19 大j1: 1l1d~~F在 n炎卜返介ー九f1° ・ I iilt'i phj 文化 5 ( 1808) :ドJ'I] 2私i2 111t

20 「l 手¥JI ,¥'l;i 柳ド必" l•f!tl':';·:fj ; ・ 丹鋭機·~~' I El芹111Jj

。ifr水2(1849)~!1Jld1J6ff.r1J 70旬,\l04lllr

(' 1: ::f)\)白21 'r::状!'IT·.f.~ r11

(::fj; ぷ)J

22 よしこのふーの花 3. 7.9品目必水5(1852) If.刊 1 111r

( .I-L nu l 23 11 本J l~~ijij El 大も、かで•( ;if;1k1じ1848q:.) ::;-; 31』f!3校

i 111r

目 を柔

( ·Jqll~. ·J~ 梨)

24 利泌 L才lヌ1会 寺山l~・t.c紘1iリ i世 ~ ( 171引 f正「ifil本 1oc;朱.γrlt':flt I J巻 81111r

25 訓|袋lχi梨 ,, t村之欽(似溺)

l

i

- l

1

4

20谷 ・II 2 J.,_'< 13 lllr (j也,Ln26 自1sri1iJi・1:x11:;-秋'!!.高 iti::i;;,: .竹IJ;(繁11111

ノ~ llJJ 7 (1787):ド fl] 6径約il'.15{主 i1111t

27 11本ll1M:Y,11i'.11ヌl会 古ii 他人皇(!日1II) 吉正政11( 1799) q:. fl] 5 {き s111t

28 11光山志帆lII 4緋 丹 波 辺 市1I 1 -:i,・:11111

ノd'.t'.8 ( 1837) ii'・ fl] 5 {主 s111t

29 木内路杓i斤|ヌl会秋'!'.iliit1::; 文化 2 ( 1805) q:. flj

30 A言1Jlj!!J¥!..t也|χl,i5l 判イく11'ifMJ (俗的)

’比政J亡< 1789) :r. r11 i1と長 6mt 31 difh~:’L.'.IHI 111川店、0:1.' .ィ j!Ct.i 的~!.'.\.'. 下;·: 1111j

'£":£政 11( 1799) ii'・ I'll 13{主 6111r

6{会 71叶

(il(i ~)

32 /~~ ゑ・ 任

(1ifi制)

(後制)

大115\i ノjく.,:;•;

ィ[1fコ!<HIJr11 3 {さ 3111r

』Cll:8 < 1811H-f1J 2 {さ 2111t

(ニ:術)

33 34

35

メl耳11l1i.fili j与P.fli北京 i[J;ボHIJfr] 1 11:r

1洋蝶11hj失 災似: Jくf'.4'.4(1833) q:.刊1mt

屯持品物lヌl巧 |品l J亡胤

i [1 ;:;f<HIJ’ツ(米琳紫|品J'i'O36 ~~ I I 1 !£.§ )iif.L;

:ょ;泌) ~tH緩考資計¥ 20( 1735)年内刊本 3之さ3111t(i~編) 秋'I'舜 R,\ il1_;末1m~I 3J.,_'< 3 lllr

37 ’ j :_イと IHI . '~ i L1 ;ぶHIJ’ザ 2 111r

38 、'Iifil ぷ之渇i点以1-l 泌総1l:l~'I 日., Jl: M 7 ( 1694) ii'-J'rJ

39 たg::fj; いiJ'd'\~ 1'1] ( 1!f>l f~l-)

40 自ISJ!P.l俗fヒ中JUぶ 迷ノI'が111tt.:i11111 jヒ化10( 1813) il'-1'1] 3 {さ 3lllr

(氏五)

41 .fill;• : •; i;ft鉄Ii包之.'~ 2メ(;c休13( 1700 if・札ヰ 1 lilt

(|’|然科" ;ξ)42 述1Jlj観匁|ヌlJ兄 古統治:< 1N'.1cl

えーi攻6 ( 1823) fドJj-: l'I]本 3{会 3mt

43 4、,・;i:会物品 II U '.f'H i社編 XCt'.6(1835) :r. fi] 1 1111

(随市)

44 ・ ' i~· ,:,r,・ M¥111(治浪)符・牧’則容111r1 r11 3J.,_'-'3111r

6 J.,_'-' 2 111t

1 111r

〈中国・朝鮮〉

45 ,J,";:: 11 ~t.'.111文‘JU: ノ主 llJJ ・I火山IH'.ili ,1;111炎11111

Jif.約45(1566) fl'-·~]鮮 I'll 駿 ~uj 湖l,)f!』本 10{さ 2111r

46 t'Liilill遊覧芯 llJJ ・l"li!..rrixJ紫 l'I] 12{き 6111t 47 ノ•j( i,\↑ fぷ ;l:.胞耐l屯挟 11/J・全人間批『:f.

i1’f刻t1F.1l1 f1Jイ' 75{主241II | }

48 1Jlj遊よ三『i全( 1Jlj遊 Jじ) i1H~l!、{扶i襲 i1’1111 {<、 201 II | }

49 イ~!','•,必よ12(1672H・古H主I](Iり1-::・!(i1J1刊本)56{主38111[

50 新制イιr.~.m ・ 新針:,1.j 1','( .-j~ イじ与

lりI・ h'dr!,l池結1i ’•j: fキl{主1111t 2 111r

- 2 -

Page 3: ほうさ 第 4 号housa.city.nagoya.jp/archive/pdf/housa004.pdfほうさ 第 4 号 1980年 0月 名古屋市 蓬 左文庫 Nagoyashi Hゐsabunko |展 示!恩 ょ I ~) I 0

i割亙五L岸|所属[古[包囲宇)早)ιE「尾府名古屋図」解説

名古j毛城ドは、),'i]lcllのように、!主:1'<:15{j'. ( 1610)徳川家康の命令により、 r.古J壬築城にともなって

,l!-11111(110にllf.Iかれたものであるが、その!SIχ|はよt.'11交的すくなく、 j」:1i 1ifi Hllにまでさかのぼるものはきわ

めてめずらしく 、JJ,!_イぷの純IJrlでは、Jjif;{ド1::1( 1658~ 61)の版|ヌ| を延~iUド /Ill ( 1673~81)にfill訂した

|ヌI(:Y,古胤城th~~!w,会l店長)がl1i古といわれている。jノ:i111iidij主左文:1°ii1好11)J(の 『Ii;;1(.f 1ノ,iJ出|ヌ|』もこれ

に次いで古く 、 二i~ ノk 6 {ド(1709)の作と挑定されるが、単に古いというだけでなく、城ド|ヌ!としての内

科がよく控い、記・I夜は汗WIかつおおむね1[Ji'{J[で、総介(I'・)なf111ifu'[ においては 、 11i もすぐれた f~主準|ヌ|の

つといえる。

~~1ヌ|は多くの j乏所をもつが、先ず:f\ ーは 、{に 4足 f内な i丘 Illオj長 1..- 111rとしてのr.古13'iの午'1'色 を併!IJJにぷし

ている },"

1J1心、に、その点力から 1H方にわた って武家出政告がこれを包み、さらにその外側、とくに点プjから 1H

ブjにかけて社寺前によ って IJrl まれ、街路も ll とんど直線的で 、 1J• Ill:の城 ドIllf 1.¥'イiのジグザグ(i'・Jあるい

は山総(1'0迷路などは、あまりみられなし、。名古出城|’l体も典型的な、ド城で、a1:;路城や必似!J主のような

彼維な桝/J長はも っていなし、。、ド城とはいえ、 r.古桜子1.t也の北端に築かれ、はるかに木曽川や!庄内川な

どをひかえたスケールの大きな|リJ術総は 、 この均長 I'"の lllf'.ii!J りに 1J•lll:的な小和u~ を必要としなかったの

であろう 。 なお、城卜の米日|;にある iii大の寺院~1-11 寺(徳川家のぞ持品寺)やm応寺 (部甘L~安直の生 f :j:

おかめの }jの-,:・!,:j){寺)は、.o:'f=Nうの|見If系も ' ~ .m・

あるが、幼'I\と _l:l,1 : とをめぐらし 、 JI;·,: ;•;の

JM{'i'には併の役11をもなしうる,むII川とがあ

った。この },',i

は、織川氏ゆかりの総見 .'f:やjJ松 .'f=をは

じめ、 {'i山八|陥・,.;.,- .・J'l=,:':il>えなど、 100に近

い .'f:1・1:がt,t1J1しているが、 j亡米、このI也

j~Q は、 t1i1立b主や 1ifii It小林却五などのj立島がで、

熱川をひかえた力説1Hの~所として主II られ

る。

さて、名古ltiiJIX.1--は、 ~£1ILj ・ 1-}.j,Jtとも

およそ 6キロメートル、全体としては北 1(1(.f名前ltll-XJ(J-xJ-1056) ( 154. 5×165.0crn)

- 3一

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に!ぶく iiiにせまい逆ベf'J形をなしているが、こ れも地形に もとづいたこの城下@Iイ{の特色の一つであ

る。frt也|ーに作られた人 U/¥1n1sdiとして、「l然河川を l本ももたないため、 11Ljffllの低I也に、南北 6キ

ロメートルの述河を ll~J l 、て、物資輸送の大動脈とし 、 •r>J~ l:の;]<~を兼ねさせた。 これがすなわち府

川で、械の1JLjf!!iJヵ、ら直接、熱川港に通じている。川の,_,,ほどに納足柄がみえるが、この|時代の広小路

は、長11川通りが1JLj端で、納屋柿にまではAえんでいなかった。

次ぎに、城内の建造物、たとえば、天汁:|初はじめ、各棉 ・l"J.イ7垣などがキID待;に-ti'i'iかれているのも

大きな竹-色といえる。本文wには日1]に・j訂以末年ごろの城 |ご|ヌ|があり 、これも、その点は比較的よく似

ているが、それ以外の城ド|ヌ|には、l’!他ともにふくめて、ほとんど見られず、城郭I人j、とくに本メL•

二の )Lはど~ I’ ! となっているのが通例である 。

ところで、本|ヌ|は年記を欠いているが、これを宝永 6{ドと椛定した車山は、つぎの 2点による。ま

ず、城17サミの九に「-,i;f;・3院IJ役」( 5代;|寺市綱吉)の胸があるが、綱吉は:J7:1k6 {f正jlに病死しているの

で、 この fドが |:限となるが、 (I~州家公式の 『御記録』 宝水 6 q=. 7 JI 8 IIの条にも「三之丸市道院級i剤l

!併に参·It」とある 。)他方、サ111.'1'の滞士で、 r~~(l武島市中記』 の著名としてイI~うな’;リj I l重l;¥":(通称文左衛!”j、

のちに道右衛!”!と改名)の回数がヒ税lllf筋にあり 、 「·~JJ r1文左衛l"JJと記入されている。文左衛l"Jは、

j;:;k 5 "I'-8 J l 、 定右衛門へと改名阪!を漏に促~,' I 11 しており、その汗 11f に朽|二の 1111、?を~[するとしても、

翌 6{ドには、定右衛門をr,采ーったであろう 。 したがって、この両11.'i'!.'.i.のー欽により、本似lの成立'ij'.代

は、’i::ノ・k6 q=. 以|、1fiで、も以後でもないという結論に述せざるをえない。 なお、判|| 家は主保初年、 if:u:~:

の死後まもなく断絶しているが、 『則的活1j1記』という、まれにみるtt主な大資料を,1;:きのこした?I:お

のhi.放を;i.'.11在した|ヌ|は(也にみられないので、この !.'.i.からも、本|ヌ|の主要性がみとめられる。

本|ヌlは、かつて、 2、3の六J也lヌIfkに以,|在されたこともあるが、今川の彼製|ヌlは、スケールも大き

く、 f./ll1il]がきわめて魚下llJ!で、利!?:といえども、 11.広大3見をJllいれば、ほとんど読みとることができる。

色彩もまた、も っ とも)J~(色に近い I 枚111リりで、 ;iミ際の山Ji]にあた っては、むしろ、原|χ|よりも見やす

く搬いやすいのも、長所のひとつといえよう 。 (織l支)

次回展示会のお主IIらせ

‘8 1. 1~ 3) J (れ主) 尾崎久弥コレク ショ ン展

i丘111:1.f!;、l\:文γ-を,,,心に、多彩な1J、l作をそなえた本コレ クションの全貌を初介します

蓬 左文庫名品展のお主IIらせ

12.9~‘81. 2. 1

r. ,'1J.i1i1nt1f.物館において!if.If¥¥(しま す (市北j長にfif:fll()

i11J1人j本「ilf,!L\:物,]/\」( if(立: ) は じめ、本土:Joi(の {', 品、約 120 :.'.i, を · ··~に集めておi介 します

- 4 -

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コラム尾張家初代義直 ・二代光友以後の蹴許印としては「尾]ff

内康問弁」と「張府内庫園内」の二種がひろく Illいられた。

それぞれ、方形(43×3&nm・ 42×41mm)と長方形( 75×42

mm ・ 75× 4&nm)の~rli妹印があるので、あわせて四個を数え

る。材ftは銅または蝋石で、徳川美術館に現存している。

「尾山」も「リ長Jff」も、いうまでもなく尾張務庁の所在地

蓬左文庫の蔵書印その 3. 「J.~J(.f内Jnilヌ1,1~ 」

戸P~c「娠が.fl人l峠ll)(I'I~ 」

俄ゑ:£t1

というなl味で、尾張という文字を 1-.下に分けたにすぎないから、語義にちがいはないが、学者、とく

にi奨学者は、尾J(Jとか尾少卜比かいう表現には手||呉があるとして、リ長]{.J・4長HIなどと称するのを好んだ

ようである。 ,I}:名にも、イ1・名な町長州、IJ{.J:志』(松平君山等編)や r,j長州維志』(内藤J以前著)などの例が

ある 。 ちなみに 『張州 ]{.f志』 には「帰J(.f 内航!ヌト, 1 ;.」、町長1·1 ・ l i!f~志』の方は 『尾府内庫|苅 ., 1;.」の印が際し

てある。

トー述の ~pは、江戸中HJIに作られたよう

であるが、さかのぼって 、初期!の古い絞

;!?、たとえば 『帝鍛|ヌ|説』(駿河御設木)

や 『竹取物語』(古写本)などにもそれら

の印記がみられる。 もちろん、あとから

掠したもので、一般に、利,1;:には「足J(.f

内川f.Iヌ1,1 ;:」 、 i~'.fii-1 こは「リ長 /(.f内庫|ヌ1,1 ;:」の

印記が多い。

(おりも さぶろう ・溢/じ文Joi(,U,¥Jft研究m

「!己J{.flJ、1W1-x1,1/J r:p~己 (JJ;i .]") 「張1{.fP..JWl'XJ,11」印記(す)

名古屋叢 書 三編収録書目について

先に「jノ' 1J1/;lil~ .1~ '.t;1ni 」の制!よー IiトJ~fi についてお主11

らせしたが、その全体椛忽{についてはしばらく H年11:1

をいただくとして、本りでは今年度末に 1・l]itするお

1 1111配本と、米fドlitのお 21111内己本について、その以

S止,11i lをお知1らせしようと,Uう。

¥.!¥ 1 1111配本には、 lr:'.1~ における附門派の{;J,'1··;::.((・、

制肝要t百の凶'ft「諸家雑談Jと「家事総議」を収録

する。!吹.t.iのJペ:,'H「イ(iの滴」という総延iのもとに政

·'~のかたちをと っ ているものカど多L 、) Iますこ ~5~ る 1.\1

大で、このl人jの代irn;、「1・3!.MJiM'fi」は、すでに「:y,•'了1;1政 .11 rn.ii '1'.:t<ittil」,,,、 4巻にわた って収められて

いるが、資料(l'·J {1llifu'[の大きさから、さらに ~' f.百のも

のをとりあげた。1ifi.(I は、ノd~'. 15ー lり!治 6 !j'.にわた

る ’•)!). ;:百の比llflUであり 、後行は、 i二に交政 3一文久

4 !ドにかけて、 f品:l二校ぴ予宇?としての*lll!l!f五ど1J、J:'fl>の

II'. 米‘J~ を記録しており、「1·3!.MJ没市」のゆj編 をなし、

その必1f1iを示すもので、いずれも r1 '1'.:制本 とみられ

るものをほ本とした。 編集·t!l 当は杉浦~~ifil及。

\.!~~ 2 I司配本には「張州年中行事抄」「尾張童遊集」

「尾張俗諺」のこ純を収録する。「必州 」は、小

山 11~、林 ・ 償ヲi'll.'t文の予になるもので、 j也 :y,の )ill りの

内俗であるが、特に寺.J'.I:の結起と俗諺に,\下しい。 「li~:

遊$」(小.')'玉比者)も、その :y,の通り、 rwの遊び

を図書草したもので、天保 2'.j'.に,,比 \f_し、 II({手II9 !j'. に

は名古屋嵐山文会により制主I)されているが、 f)/.11:、入

手がほとんどで不可能なため、!I}制主I)を決定した。

「j副長俗諺」は孫氷4!j'.の:Lj'..{;で、今1111初めて制主I)祁介

される 。 以 上、いずれも l出長のHlfn資料として i~ 、工

つことと思う 。編!till.、'Iはよドイ守川1-ltifi氏。

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Page 6: ほうさ 第 4 号housa.city.nagoya.jp/archive/pdf/housa004.pdfほうさ 第 4 号 1980年 0月 名古屋市 蓬 左文庫 Nagoyashi Hゐsabunko |展 示!恩 ょ I ~) I 0

出版物 Eモ=見

r.11,・/.\ldi;主J,:X:Wi:Aifff)HfilIU( s .so:ド 1:1J) 3,5001'1 f,11 ,N政, I ~税制総 ll W S .441ド|リ) 4001け

れ1111;1diJ'.'.iV1: >仁,!’j(j1;J ’ I i う~rn

γ, ,1,,苛:dii宝J,:止;Joi(111え.’11111t;;1χIII鉱(s .s1:1二|.リ!) 同 第二集(S.55年再版) 300円

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Ir:'.山奇久弥、コレクション 1Ii止抗 日主( s .52(ド I'll) 1,5001 'I j主/じ)(/rl(,示唆文化!!11χ|鈷(s .52(ド 1・リ) 2001'1

川 抗:集( s .s4q=. rり) 1,5001' l 11 本の llJlll~ (j宣伝文Joj(Jχlf:J)(s .52 :1二1:11) 2001 'I

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わせ I;主 L、。'"江’i

官t「 7存イ、角1~ :組|χIi止」の 1rrn1i がで.きました これはイ正文Jrj(のi序イ' ( [’t 刊χl ’ I ~ )について向干J記を/Jll.ええたもので、寸-が、

¥.!"¥ . !I;に は駿i 11Ji同l謀本の|人jか ら利 ,!?:|千•fi が、:~\__:_ !I:ーには J1il じく i:Ai下:·r ~卜じ純が、:~ :リーには 11~' 111(\;の,1,

』I~ : 卜長Eが~xH されています

実「!己J(.fれ古jゼ|χ1」の柏浄;な桜!裂を(1;りました。 3、HIにJ下しい解説を・|返せましたのでご覧 Fさl'0

I> I> I> 利用ご案内 <l<l <l

!>開館時間 ’F1i1J911.¥'30分~午後511年

!>休館日 11f)Jlli'tlll ・ ~"'\ 3 全||似 II (航 l付税.flJU I)

初日 ( ~I B/1'.に引なるt品{~LI. 11 Bli'mlflii. JI大f.f;fif:¥¥Jj B/1' II JI .火休館 /

!>閲 覧 館内に限り 、館外l'iL !\', いまl、たしません

(Jl!Jむ料) ;I町並|χ1,1} .1.~~n

e主要j・.<j,I} イIH(1 :'ill100l'I)

!>展 示 -,:;\·11.bi注目 I }の-:'ill を j必ノJ ~

(特別泌を除き人μノ~}.I!~料)

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「蓬左」第4号 会昭和55年I0 Jl I日発行会制.Jt.発行:名,1,屋市経左文H¥(京区徳川町2一27)

i:I無料公不定JUI刊行 公印刷:大同印WJ ( 京区 ~ll 2 -3 -18)

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