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取扱説明書 トライキング モデル番号 67069 クボタ D722-E3B エンジン

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取扱説明書

トライキング

モデル番号 67069 クボタ D722-E3B エンジン

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警告:本機の誤った使用は深刻な怪我を招きます。本機操縦は元より、整備点検、セットアップを

行う前に必ず本書を熟読して下さい。

お読みになる前に

本取扱説明書はトライキングの安全な使用、操縦、調整、整備、

トラブルシューティングについて記載されており、巻末(又は別紙に

て)にはパーツリストを掲載しています。本機とともに大切に保管し、

必要に応じて参照できるようにして下さい。

本機を使用する前に、本取扱説明書を熟読して下さい。安全

な使用、操縦、整備に関する記載事項に従い。機械寿命を最大限に生かし、整備の効率化を図

って下さい。シリアル番号を打刻しているプレートは本機後方に取り付けられています。

目次

1 目次 3

2 安全 4

2.1 作業時の安全指針 4

2.2 重要な安全注意 5

3 仕様 6

3.1 製品証明 6

3.2 エンジン 6

3.3 刈込ユニット 6

3.4 トラクター 7

3.5 寸法と重量 7

3.6 アクセサリ 8

4 デカル 9

5 操作 13

5.1 表記 13

5.2 操作 15

5.3 フードの開閉 17

5.4 ステアリングコラムカバー 17

6 作業 18

6.1 日常点検 18

6.2 オペレーションバックアップシステム 18

6.3 作業手順 19

6.4 始動 20

6.5 停止、駐車 21

6.6 走行、移動 21

6.7 傾斜地のおける作業 22

6.8 刈込 23

6.9 牽引、運搬 23

6.10 日常点検 24

7 メンテナンス、グリスアップチャート 25

7.1 一般 25

7.2 グリスアプチャート 25

7.3 メンテナンスチャート 26

8 メンテナンス 27

8.1 一般 27

8.2 エンジン 27

8.3 エンジンオイル 28

8.4 エンジンフィルター 28

8.5 燃料 29

8.6 燃料システム 29

8.7 バッテリー 29

8.8 エンジンバッテリーのジャンプスター 30

8.9 バッテリー充電 30

8.10 油圧ホース 31

8.11 油圧オイル 31

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8.12 油圧オイルフィルター 32

8.13 電気システム 32

8.14 マフラーと排気 33

8.15 タイヤ 33

8.16 ホイールへの組み付け手順 33

8.17 管理と清掃 33

8.18 ラジエーター 34

8.19 バックラッピング 35

8.20 メンテナンス 35

9 調整 37

9.1 一般 37

9.2 ファンベルト 37

9.3 ポンプ稼働ベルト 37

9.4 ニュートラル・3WD スイッチ 38

9.5パーキングブレーキ 38

9.6 リフトリミットスイッチ 38

9.7 トラクションペダルニュートラル 38

9.8 トラクションペダルフォワードストップ 39

9.9 上下ペダル 39

9.10 パーキングブレーキ 40

9.11 リア・リフト・アーム 40

9.12 ダウンプレッシャー 40

9.13 リール・ベッドナイフの調整 41

9.14 リール・ベッドナイフ間隔の調整 41

9.15 刈込モード 42

9.16 刈高調整 43

9.17 刈込ユニットの取り外し 43

9.18 刈高-固定モード 43

9.19 刈高-フローティングモード 44

9.20 トルク 使用 45

9.21 トルク条件 45

10 問題解決 46

10.1 一般 46

11.1 刈込品質トラブルシューティング 46

11.2 洗濯板 47

11.3 マーシェリング 47

11.4 ステップカッティング 48

11.5 スカルピング 48

11.6 刈り残し A 49

11.7 刈り残し B 49

11.8 刈り残し C 50

11.9 路線状の刈残り 51

11.10 ユニットの組み合わせの不一致 51

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2 安全

2.1 作業時の安全指針

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3 仕様

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3 仕様

3.1 製品証明

67069 – トライキング、17.7馬力 ディーゼルエンジン、

ROPS、フロントリフトアーム及び刈込ユニット無し。コ

ーションプレートは右記のように、シリアルナンバーが刻

印されており、オペレーターから見て左側のホイールモ

ーターの後ろのシャーシ部分に取り付けられています。

常にこのシリアルナンバーを参照して、部品発注や修

理を行って下さい。

3.2 エンジン

製造 クボタ

モデル D722-E3B

馬力 17.7 馬力

備考:実馬力は、作業時の状況や環境によって記載上の仕様に比べ減少します。

排気量 719cc

トルク 35Nm@2,600rpm

燃料 タイプ:ディーゼル レート:セタンレート 45、容量:24.6 リットル

ガバナー設定 高回転:3,400rpm、低回転:1,450rpm

オイル 容量:3.2 リットル、粘度:SAE20W、SAE30W API 分類:CD、CE

エアフィルター 乾式エヴァキュレーターバルブ、サービスインジケーター付

オルタネーター 40Amp

3.3 刈込ユニット

リール 3 ユニット、26 インチ幅、30 インチ幅

リール径 7 インチ

ベアリング 調整式テーパーローラーベアリング

刈幅

26 インチモデル 1,828mm

30 インチモデル 2,134mm

全幅

26 インチモデル 1,994mm

30 インチモデル 2,298mm

刈込ピッチ 7枚刃 3.8mm/km/h

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3.4 トラクター

タイヤ

フロント 20x10-10 チューブレス

リア 20x10-8 チューブレス

空気圧

フロント 10-12psi

リア 8-10psi

バッテリー

タイプ 12ボルト 鉛/酸性

パーキングブレーキ

手動レバーによる機械式フロントホイールディスクブレーキ

速度

刈込 0-8km/h

前進 0-13.7km/h

後退 0-3.7km/h

油圧システム

容量 20.8 リットル

油種 グリーンケアオイル

チャージフィルター 10 ミクロン

リターンラインフィルター 10ミクロン

ステアリング 油圧パワーステアリング

3.5 寸法と重量

全長 251.9cm

全高 130.8cm

全幅 163.8mm

重量 655kg

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3.6 アクセサリ

パーツリストを参照にし、最寄りの営業所までお問い合わせ下さい。

注意:ジャコブセン社製以外のアクセサリ、部品の本機への取り付け、使用は怪我、機械故障の原

因となります。また、これらにより生じた不具合は保障の対象にはなりません。

アクセサリ

エアブローガン JAC5098

オレンジタッチアップペイント(12oz) 554598

2 ポスト ROPS シートベルト付 69157

ライトキット 69147

アームレスト 4139431

グラスキャッチャー26 インチリール用 69151

グラスキャッチャー30 インチリール用 69150

600RPM リールキット 5003062

ダウンプレッシャーキット 1002588

リール

刈込ユニット 左 7枚刃 26 インチ 67114

刈込ユニット 右 7枚刃 26 インチ 67115

刈込ユニット 中央 7 枚刃 26 インチ 67116

刈込ユニット 左 7枚刃 30 インチ 67123

刈込ユニット 右 7枚刃 30 インチ 67124

刈込ユニット 中央 7 枚刃 30 インチ 67125

バーチカルユニット 左 26 インチ 67139

バーチカルユニット 右 26 インチ 67140

バーチカルユニット 中央 26 インチ 67141

ローラー

グルーブドフロントローラー スチール 26 インチ

67731

グルーブドフロントローラー スチール 30 インチ

67729

取扱説明書

オペレーションマニュアル 4189624

パーツ&メンテナンスマニュアル 4304399

ディーゼルエンジンパーツカタログ 430480

オペレータートレーニング DVD 4191622

サービス&リペアマニュアル 4171674

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ソリッドローラー 26 インチ 132639

ソリッドローラー 30 インチ 132640

グルーブドフロントローラースクレイパー

26 インチ 69147

グルーブドフロントローラースクレイパー

30 インチ 69148

3.7 デカル

割愛

4 デカル

4.1 デカル

次のデカルに十分に熟知し、何の注意喚起をしているかを理解して下さい。損傷したデカルは直ちに

交換して下さい。

取扱説明書を読んで下さい。習熟していない作業者には本機を使用させないで下さい。

防護具と装着し、安全かつ確実に留めて下さい。

可動部には手足や着衣を近付けないで下さい。

清掃、調整、修理、を行なう前に本機の全て駆動箇所を停め、パーキングブレーキをかけ、エン

ジンを停めて下さい。

作業者以外の同乗者を搭乗させないで下さい。

周囲に人を近付けないで下さい。

16.2℃以上の斜面では使用しないで下さい。

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危険

バッテリー使用時の深刻な怪我を避けるために

1.黒いマイナスのアース線を常に先に取り外して下さい。

2.火燃性のあるものは近付けないようにし、希硫酸への接

触は避けて下さい。

バッテリー充填時の深刻な怪我を避けるために

1.プラスのターミナルへプラスのケーブルを繋いで下さい。

2.アースさせることのできる車両のフレームへ良好なバッテリ

ーのマイナスのケーブルを繋いで下さい。

警告

ラジエーター内に圧力がかかっている際は、怪我を負わないようにキャップを

ゆっくり取り外して下さい。

危険

大ケガを防ぐために、整備やグラスキ

ャッチャーを取り外す前に、全ての可

動部分を停め、パーキングブレーキを

かけ、エンジンを停めて下さい。

警告

整備を行う前に本書を読んで下さい。刈込ユニットを取り外す前に

リフトスプリングを取り外して下さい。

警告

火傷を防止するために、マフラーやマフラーシール

ドに触れないで下さい。66℃を超えている可能

性があります。

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11

ラジエーターを凍

らせないように、

-32℃以上を保

持して下さい。

沸きこぼれやゴミ、

錆を防ぐために、

清浄水と高品

質なエチレングリコールを元にした不凍液を同程度混合させて下さい。

冷却水は毎年交換して下さい。取扱説明書の追加指針を読んで下さい

前進するためにはペダル踏み込んで下さい。 リールを下降させ、回転させるためにペダルを

後進するためにはペダルを持ち上げて下さい。 踏み込んで下さい。レールを上昇させ、回転

を止めるためにはペダルを持ち上げて下さい。

5.3 のフード開閉の項目を

参照して下さい。

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12

重要

本機には生分解性油圧オイルのグリーンケア 68 を使用しています。

部品番号 5003103 5ガロン ペール缶

ブレーカー 回路通常作業 バックラップ

グロープラグ エンジンオイル圧

キースイッチ

OFF

ON

高い リール回転と 3WD 始動

エンジン回転数

低い

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5 操作

5.1 表記

取扱説明書を アワーメーター エンジン回転数 エンジン

読んで下さい 高い 低い OFF ON 始動

冷却水温度 パーキングブレーキ 燃料 リール回転/3WD スイッチ

繋ぐ 解除 ディーゼル 繋ぐ 解除

チョーク グロープラグ ブレーカー リール回転方向

ON OFF 正転 逆転

警告

取扱説明書を読み、全ての操作を正確に習熟するまで刈込操作を行わないで下さい。

刈込作業を行う前に、上記の全ての表記の意図や位置を習熟して下さい。

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A スロットルレバー

B グロープラグスイッチ

C ブレーカー

D 水温計

E エンジンオイル

F 電圧系

G アワーメーター

H イグニッションスイッチ

J リール回転/3WD スイッチ

K バックラップスイッチ

L パーキングブレーキランプ

M1 上昇ペダル

M2 下降ペダル

N1 前進ペダル

N2 後進ペダル

P パーキングブレーキ

R フード留め

S 左フード

T 右フード

U コンソール留め

V エアインテーク

W エンジンエアクリーナーインテーク

X ライトスイッチ(オプション)

Y ステアリングコンソールカバー

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5.2 操作

A. スロットルレバー

エンジン回転数の調整に使用します。

B. グロープラグスイッチ

グローを行う時に使用します。l

C. ブレーカー

計器またはイグニッションが適切に動作しない時は、ブレーカーを確認し、キャップを押してブレー

カーを復帰させて下さい。

D. 水温計

エンジンの冷却水の温度を表示し、通常の作業時は 85~91℃程度になります。

E. エンジンオイル

エンジンオイル圧が 0.4896kgf/cm2を下回るとランプが点灯します。エンジンを直ちに止めて、作業

を再開する

前に原因を突き止めて下さい。

F. 電圧計

バッテリーの状態を表示し、通常の作業を行っている間は点灯しません。

G. アワーメーター

定期点検や刈込作業時に使用します。イグニッションキーが ONになっている時間のみを計測し、

表示します。

H. イグニッションスイッチ

エンジンを始動する時に使用します。本機を使用しない時は鍵を取り外して下さい。

J. リール回転/3WD スイッチ

刈り込みを行う時、2WD また 3WD を選択する時に使用します。

a. スイッチを引くことでクラッチが繋がり、3WD モードになります。

b. スイッチを押すことでクラッチが解除され、2WD モードになります。

K. バックラップスイッチ

リールと下刃を研ぐ時にのみ使用します。

備考:通常作業時は正転方向に設定する必要があります。バックラップの後は鍵を取り外し、

保管して下さい。

L. パーキングブレーキランプ

パーキングブレーキを繋ぐとランプが点灯します。パーキングブレーキは走行ペダルを操作する前に

して下さい。

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M. 上昇/下降ペダル

刈込ユニットの上昇または下降に使用します。刈込ユニットを下降させ、リールを回転させるため

には、ペダル(M1)を踏み込んで下さい。刈込みユニットが完全に下降するまでペダルを踏み

続けてからペダルを離して下さい。

刈込ユニットを上昇させ、リールの回転を止めるにはペダル(M2)を後方へ押して下さい。刈込ユ

ニットが完全に上昇するまでペダルを押し続けて下さい。

N. 走行ペダル

本機の走行時の操作に使用します。前進するためには走行ペダル(N1)をゆっくり踏み込み、リア

ペダル(N2)を離して下さい。ペダルを離すと、ニュートラルの位置に戻ります。パーキングブレーキラ

ンプが点灯している時はどちらの方向にもペダルを倒さないで下さい。

P. パーキングブレーキレバー

レバーを引くことでパーキングブレーキを繋ぐことができ、レバーを倒すことでパーキングブレーキを解

除することができます。

R. フード留め

フードを閉じ、固定させるために使用します。

S. 左フード

エンジンやラジエーター周辺を保護します。(5.3 参照)

T. 右フード

走行ポンプと油圧フィルター周辺を保護します。(5.3参照)

U. コンソール留め

ステアリング機構のコンソールを固定させるために使用します・

V. エアインテーク

エンジンを冷却させるためにスクリーンを通して空気を吸入します。常にスクリーンの清掃を行って

下さい。

W. エンジンエアクリーナーインテーク

スクリーンを通してエンジンへ空気を吸入させます。常に周囲やスクリーンを清掃して下さい。

X. ライトスイッチ(オプション)

オプションのライトの ON/OFF に使用します。

Y. ステアリングコンソールカバー

ステアリングコラム、リレー、ヒューズを保護します。(5.4 参照)

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5.3 フードの開閉

本機の左右、前後は、作業者の通常作業時のシートに座った状態から見た左右前後になります。

1. フードを開けるためには、フットレストの右前方のフード留め(R)のロックを外し、ステアリングコンソー

ルカバーの妨げにならないように左フード全体を上へ持ち上げて下さい。

2. 本機の前に立ち、下記の図のようにフード(S)の右端を押して下さい。

3. 完全に開く位置までフードを回転させて下さい。

4. フード(T)を真っ直ぐ上に持ち上げ、本機から取り外して下さい。

5. フードを閉じるためには、フード(T)がラジエーターの上に来るように設置し、下方向へ押して下さ

い。

6. 本機の前に立ち、ステアリングコンソールの妨げにならないようにフード(S)を上方向へ回転させた

後、下方向へ押して留め具で固定させて下さい。

5.4 ステアリングコラムカバー

1. 最初に前方のフードを開いて下さい。(5.3参照)

2. コンソールカバーを取り外すために、両側の留め具を持ち上げて、外側に引いてロックを解除して

下さい。

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6 作業

6.1 日常点検

注意:日常点検はエンジンを停止させ、全ての作動液が冷えてから行なって下さい。刈込ユニットを

降ろし、駐車ブレーキをかけ、エンジンを止め、キーを抜いて下さい。

1. 機械全体を目視点検し、破損、消耗している箇所はないか、紛失物はないか確認して下さい。

燃料・オイル漏れはないか接続部、ホース、チューブを確認して下さい。

2. 燃料供給、ラジエータークーラント量、クランクケース内オイル、エアクリーナーインジケーターを確認

して下さい。全ての作動油、作動液はエンジンが冷却された状態で規定値まで満たして下さい。

3. 全ての刈込ユニットが同じ刈高になっているか確認して下さい。

4. タイヤ空気圧が適当かどうか確認して下さい。

5. インターロックシステムをテストして下さい。

注意:詳しい整備、点検、調整、グリスアップチャートについては、パーツ・メンテナンスマニュアルを確

認して下さい。

6.2 オペレーターバックアップシステム

1. オペレーターバックアップシステムはパーキングブレーキをかけ、走行ペダルがニュートラルであり、リー

ル/3WDスイッチがOFFである状態で、始動しないようにするシステムです。このシステムは、リール

/3WD スイッチが ON、走行ペダルがニュートラル以外、パーキングブレーキが解除されている状態

でオペレーターがシートから体を浮かせた時にエンジンを停止させます。

警告:決してインターロックシステムを解除したり、改造した状態で、本機を操縦しないで下さい。

2. オペレーターバックアップクシステムが適切に作動するかどうか、以下のテスト手順で確認して下さ

い。以下表の通りにテストできない時は、テストを中断し点検修理を行なって下さい。

●エンジンがテスト 1 で始動しない。

●テスト 2,3,4 でエンジンが始動しない。

●テスト 5,6 でエンジンが駆動し続ける。

3. 以下のチャート表を参照し、標注の X マーク通りにテストを行なって下さい。それぞれのテストの間

は一旦エンジンを停止させて下さい。

テスト 1:通常始動手順を示しています。オペレーターは席に座り、駐車ブレーキをかけ、ペダルから足

を離し、リール/3WD スイッチが OFF の状態です。エンジンは始動しなくてはいけません。

テスト 2:リール/3WD スイッチが ONのときは、エンジンは始動してはいけません。

テスト 3:駐車ブレーキが解除された状態でエンジンは始動してはいけません。

テスト 4:走行ペダルが踏まれているときエンジンは始動してはいけません。

テスト 5:エンジンを通常手順で始動し、リール/3WD スイッチを ON にし、座席より体を浮かせて下さ

い。(*)

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テスト 6:エンジンを通常始動させ、駐車ブレーキを解除し、座席より体を浮かせて下さい。(*)

テスト 着席 駐車ブレーキ 走 行 ペ ダ ル

ニュートラル

リール/3WD スイ

ッチ

エンジン始動

ハイ イイエ ハイ イイエ ハイ イイエ ハイ イイエ ハイ イイエ

1 X X X X X

2 X X X X X

3 X X X X X

4 X X X X X

5 X * X X X *

6 X * X X X *

*シート上でから体を浮かすと、エンジンが停止します。

6.3 作業手順

警告:ROPSは本機の一部です。ROPSが装備されている時は常にシートベルトを装着して下さい。

シートベルトの締まり具合は常に確認して下さい。ROPS 無しの本機においては、決してシー

トベルトを装着しないで下さい。本機が万が一転倒した場合は、ハンドルにしがみついて下さ

い。決して飛び降りようとしないで下さい。

注意:怪我のないように常に防眼具、防護シューズ、ヘルメット、防耳具を身につけて下さい。

1. シートに座らずに本機エンジンを決して始動させないで下さい。吹出し口付近には決して人を近

づけないで下さい。

2. 本機及びアタッチメントは、破損・紛失が認められるときは決して始動しないで下さい。

3. 本作業に取り組む前に必ずテストを行い、本機操作手順・方法を習熟して下さい。

備考:芝の上で刈り込みを行うまでは、決してリールを回転させないで下さい。ベッドナイフとリールに

よって熱を帯び、刃を痛めてしまいます。

4. 最善・安全な作業手順を遵守して下さい。芝の高さ、傾斜の具合、表面の状態を考慮して下さ

い。それぞれの条件は何らかの調整、注意を要する可能性があります。

5. 決して人に対して放出口を向けないで下さい。本機作業中は決して機械の傍に人を寄せないで

下さい。本機所有者・オペレーターは周囲の人又は物への破損、損害に対し責任があります。

注意:作業を行なう前には、作業予定地にあるゴミ等不要物をできる限り除去して下さい。これらは

ユニットに吸い込まれ、外部に飛び出してくる恐れがあります。新たな作業場所では細心の注

意を払って下さい。本機はいつでも制御可能な速度で走行させて下さい。

6. 砂利、小石等のあるような駐車場、カート道の傍での作業では、飛散した小石が周囲に当たら

ないように十分に注意して下さい。

7. 刈込を行なわない時は、必ずリール/3WD スイッチを常に OFF にして下さい。

8. 他の車両等が通る道を横断する際は、常に PTO スイッチを OFF にし、刈込ユニットを完全に上

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げて低速走行して下さい。

9. 障害物に当たった時、刈込ユニットに吸い込んだとき、異常な振動・音を発した時は直ちに本機

を停止させ、点検して下さい。作業を続行する前に、破損のある場合は必ず修理をして下さ

い。

警告:本機の洗浄、修理、調整を行なう前に、怪我をしないように常に全ての駆動を切断し、刈込

装置を下げ、駐車ブレーキをかけ、エンジンを停止させ、キーを抜いて下さい。

10. 傾斜地では速度を落とし、細心の注意を払って下さい。6.7 の項を参照し、特に下り斜面での

作業に注意して下さい。

11. 本機を上り坂で後進させるときは、後方に人・物がないか十分に確認して下さい。曲がり角、茂

み、木々等視界をさえぎるものの近くでは特に注意して下さい。

12. 刈込ユニットを掃除する前には決して手を使わないで下さい。刈込刃に付着した刈芝等を除く

時はブラシ等を使用して下さい。ブレードは極めて鋭利な状態で大怪我をする恐れがあります。

6.4 始動

注意:補助燃料を使用してエンジンを始動させないで下さい。この種の燃料を使用すると吸気口周

辺に破損を与え、エンジンが停止しなくなりエンジンに大きな破損を与える恐れがあります。

1. 燃料バルブが完全に開いていることを確認し、バックラップスイッチ(K)を通常作業へ設定し、

2. シートへ座り、リール/3WD スイッチ(J)が OFF に、パーキングブレーキがかかっていることを確認して

下さい。走行ペダルから足を離して下さい。ROPS を取り付けた本機で作業を行う時は、常にシ

ートベルトを使用して下さい。

3. スロットルレバー(A)を 1/8 から 2/1 の辺りまで動かし、イグニッションスイッチ(H)を始動の位置まで

回して下さい。

4. グロープラグスイッチ(C)を 3~5秒程度

押した後、スイッチから手を離して下さ

い。寒い時期はグロープラグをより長く

使用して下さい。エンジンが暖まってい

る時には、この手順は必要ありませ

ん。

5. イグニッションスイッチ(H)を始動の位置

まで回し、エンジンを始動させた後は

すぐにキーONの位置へ戻して下さい。

15 秒間以内に始動の位置からキー

ON の位置へ戻して下さい。

6. 高回転数での作業を行う前に、エンジ

ンの暖気を行って下さい。

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6.5 停止、駐車

停止:

走行ペダルから足を離し、ペダルがニュートラル位置に戻ると、自動的にブレーキがかかり減速し、やが

て停止します。本機が停止したら駐車ブレーキをかけ、エンジンを停止させ、運転席を離れる前には

必ずキーを抜いて下さい。

一般的な駐車:

1. リール/3WDスイッチを OFF にし、刈込ユニットを移動ポジションまで引上げ、作業地から退避して

下さい。

2. 駐車場所にふさわしい、平らな場所を探して下さい。

a. トラクションペダルから足を離し本機を完全に停止させて下さい。

b.. 全ての駆動を停止し、刈込ユニットを下げ、駐車ブレーキをかけ、スロットルをアイドリング状態

まで下げて下さい。エンジン 3-5 分無負荷状態で駆動させて下さい。

3. パーキングブレーキをかけ、エンジンを停止させて下さい。また停止後は常にキーを抜くようにして下

さい。

緊急事態で本機を急遽駐車しなければいけないときは、現場監督キーパーの指示に従って下さい。

傾斜地に駐車する時は必ず木片・ブロック等の輪留めをかけて下さい。

6.6 走行、移動

本機走行・移動のときは、本書記載の安全に関する事項を熟読して下さい。6.3 の項を参照し、後

進する時は背後の状況を常に確認して下さい。

刈込ユニットを移動ポジションまで引き上げる:

リール/3WDスイッチをOFFにし、リフトペダルを踏み続けて刈込ユニットを移動ポジションまで引き上げ

て下さい。

移動時の固定方法

1. 移動ポジションまで刈込ユニットを引き上げて下さい。

2. 全ての可動部分を停め、パーキングブレーキをかけ、エンジンを停めて下さい。

3. ピン(A)を取り外し、最上部の保管時の取付位置(C)から最下部の移動時の位置(D)へハンドル

(B)を移動させて下さい。ピン(A)を差し込み、(B)のハンドルで固定させて下さい。

作業者は 2WDまたは 3WDのどちらかで移動して下

さい。

1 本以上本機を保管する時は、固定を行って下さ

い。本機の破損を防ぐために、刈込ユニットを下降

させる時には必ず固定を解除して下さい。

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6.7 傾斜地における作業

警告:転倒の可能性を最小限に抑えるために、傾斜地では安全な方法で作業を行って下さい。傾

斜地に向かい垂直に登り降りし、決して平行に(一方の側面が傾斜に面した状態)作業を行なわな

いで下さい。不要な旋回は芝を痛め、速度を落とし、考えられる危険を考慮して作業を進めて下さ

い。

注意:決して傾斜 13 度を超える斜面では作業を行わないで下さい。

本機は通常作業条件下では十分な走行能力を

備えています。傾斜地、特に芝が濡れている時は、

細心の注意を払って作業を行なって下さい。濡れ

た芝は走行能力を落とし、ステアリング能力を減

退させます。

1. 本機がスライド、またはタイヤマークが芝に残る

場合は、傾斜への進入角をタイヤマークが消え、

走行力が回復するまで和らげて下さい。

2. タイヤマークが残る時は、傾斜侵入角が急であ

ることと同時に、作業不適であることを示していま

す。ゆっくり後進して退避して下さい。

最大の走行能力を得るには、正しいタイヤ空気圧

は必須です。

前輪/0.7-0.8kgf/cm2、後輪/0.5-0.7kgf/cm2

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6.8 刈込

警告:大怪我を防ぐために、リールを回転させる時は手足、や衣類を刈込ユニットから離して下さい。

決して手で刈込ユニットの清掃を行わないで下さい。ブラシ等を使用してリールから刈芝を取り除い

て下さい。

刈込ユニットの清掃を行う時は、リール回転スイッチを切り、パーキングブレーキをかけて、エンジンを切

り、鍵を取り外した後に清掃を行って下さい。

刈込:

1. 移動時の固定を解除して下さい。6.6 参照。

2. エンジンを始動し、刈込ユニットを下降させ接地させて下さい。リフトシリンダーを完全に伸ばし切り、

刈込ユニットを接地面に対して適切に追従させて下さい。

備考:リールとベッドナイフの破損を防ぐために、芝が無い場所では決して作業を行わないで下さい。

3. リール/3WD スイッチを ON にし、パーキングブレーキを解除させて下さい。

4. スロットルレバーを動かして回転数を上げ、希望する作業速度までゆっくり走行ペダルを踏んで下

さい。

a. 確実に刈り込むためには、5~7cm程度通り過ぎて下さい。

b. カート路等を走行する時は、刈込ユニットを停め、移動ポジションまで上昇させて下さい。

5. グラスキャッチャーを着脱するためには、刈込ユニットを接地させ、パーキングブレーキをかけて、エン

ジンを切って下さい。刈込ユニットの手前側のスペースを確保し、グラスキャッチャーを取り出してキャッ

チャーフレームから取り外して下さい。

6.9 牽引・運搬

本機が何らかの問題によりエンジン停止状態で作業地より引き上げなくてはならない際には、運搬

用トレーラーを用いるか、無いときは牽引をすることができます。

備考:牽引時は 3.2km/h 以内で走行して下さい。長距離の牽引走行はできるだけ行わないで下さ

い。

トレーラーへの積込、積降の際は十分に注意し、しっかりと縛り上げて下さい。移動中に動いたり、落

下する恐れがあります。

牽引する前には、牽引バルブを開き、エンジンをかけずに本機を動かして下さい。エンジンをかけると

他の油圧装置に破損を与える恐れがあ

ります。

牽引バルブは右フードの走行ポンプの下

にあり、スクリュー(G)のナット(F)を緩めて

下さい。スクリューを内側に回し、牽引バ

ルブピン(H)へ押し込んで下さい。

バルブを完全に閉め、牽引後はカバーを

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交換して下さい。

6.10 日常点検

重要:以下記載事項以上の整備、点検、調節についてはパーツ・メンテナンスマニュアルを参照して

下さい。

1. 本機を平らな場所に駐車し、エンジンを停止させ、パーキングブレーキをかけてキーを抜いて下さ

い。

2. 全ての潤滑ポイントに給油して下さい。発火を防ぐために、使用毎に本機及び刈込ユニットを必

ず洗浄して下さい。

a. 洗浄の際はきれいな水を使用して下さい。

b. 決して高圧洗浄機を使用しないで下さい。

備考:塩水または廃水を使用すると、金属部品の錆を促進させ、寿命や劣化を早めることになりま

す。

c. 水を直接操作パネル他電気関連装置に注がないで下さい。

d. 水はエンジン及び冷却装置吸引口に入らないように注意して下さい。

注意:エンジンが熱いうち又は駆動している状態で洗浄しないで下さい。刈込ユニットはエアで吹いて

下さい。ラジエーター、エンジンファンの水による劣化、その可能性を低減します。

燃料

作業後には必ず燃料タンクを満タンにして下さい。常にきれいなディーゼル燃料を使用して下さい。最

低セタン値は 45 です。

燃料の取り扱い

燃料を扱う際は注意して下さい。大変可燃性が高く危険です。適切な容器を用い、注入スポイトは

本機タンク受口にはまるものを用いて下さい。燃料運搬の際は缶を用いないで下さい。

警告:エンジンが稼働中又はエンジンが熱いうちは、燃料キャップを外したり、燃料補充をしないで下

さい。燃料取扱の際はタバコは決して吸わずに、給油は屋内で行なわないで下さい。

燃料をこぼさないように細心の注意を払って下さい。万が一こぼれた燃料は速やかに拭き取って下さ

い。燃料保管容器は発火装置を伴う施設、機械、及び火花の散る可能性の有るものの傍に近づ

けないで下さい。燃料タンクキャップはしっかりと閉めなおして下さい。

・燃料保管については地方自治体、国の法律を遵守して下さい。

・決してタンクに燃料を入れすぎないように、また空にならないように注意して下さい。

油圧ホース、オイル、フィルター

警告:加熱されたクーラント液の噴出から身を守るために、決してエンジン稼働中にキャップを外さな

いで下さい。エンジンを止め、十分な冷却時間を取って下さい。それでもなお細心の注意を払ってキ

ャップを外して下さい。冷たい水を加熱したラジエーターに注がないで下さい。適切な冷却液を使用

して下さい。キャップを元に戻し、しっかり締まっていることを確認して下さい。

1. 油圧チューブ、ホース類を注意深く点検して下さい。濡れた場所はないか、作動油がたれていな

いか確認して下さい。万が一漏れを発見したときは、速やかに該当ホース、部品等を交換して下

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さい。

2. エンジンオイル、油圧オイルチェックは始業前にエンジンをかけずに必ず行なって下さい。オイル量が

少ない時は、フィラーキャップを外し必要に応じて燃料を補充して下さい。決して溢れさせないで

下さい。

7 メンテナンス、グリスアップチャート

7.1 一般

警告:本機の洗浄、修理、調整を行なう前に、怪我をしないように常に全ての駆動を切断し、刈込

ユニットを下げ、駐車ブレーキをかけ、エンジンを停止させ、キーを抜いて下さい。

1. グリスアップ前後には、必ずグリスフィッティングをきれいに拭き取って下さい。

2. NLGI規格グレード 2LB以上のグリスを使用して下さい。グリスをさす際は手動グリスガンを使用し

、グリスがはみ出してくるまでゆっくりと注入して下さい。決してエアグリスガンは使用しないで下さい。

3. シートランナーに定期的にリチウム系のグリスを注して下さい。

4. 全てのレバーのスムースな動作を確保するために、注油ポイントとして掲載されていないその他の

摩擦ポイント及び支点については、40時間ごとに SAE30 規格のグリスを注して下さい。

5. グリスフィッティング(A-F)は 50 時間毎、フィッティング(G-K)は 100 時間毎に注して下さい。

7.2 グリスアップチャート

A. 刈込ユニット ピボット(3箇所)

B. フロントリフトアーム(2 箇所)

C. クランクハブ

D. 油圧シリンダー

E. センターリフトアーム

F. コントロールペダルポボット

(2 箇所)

G. ステアリングヨーク

H. ドライブシャフトベアリング

(2 箇所)

J. リールベアリング(6 箇所)

K. ローラー(必要に応じて)

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7.3 メンテナンスチャート

8-10

時間

50

時間

100

時間

250

時間

400

時間

500

時間

1000

時間

1

年毎

参照 グ リ ス

アップ

タイプ

エアクリーナー I AR R 4.4

バッテリー充電 I 4.7

ベルト I-A*1 I-A R 3.2-3

ブレーキ I-A*1 A 3.10

冷却水 I-C-A R 4.18 Ⅳ

電気配線 I*1 I 4.13

エンジンオイル I R*1 R 4.3 Ⅱ

エンジンオイルフィルター R*1 R

燃料装置 I 4.6

燃料フィルター R 7.2

グリスニップル L L L L 7.2 Ⅰ

油圧ホース,チューブ I*3 I 4.10

油圧オイル I-A R*2 R*2 4.11 Ⅲ

油圧オイルフィルター I R*1 R 4.12

マフラー I I 4.14

ラジエータースクリーン I-C/AR 4.18

タイヤ I-A 4.15

A - 補充、調整、B - 清掃、C - 点検、L - グリスアップ、R - 交換、AR - 必要に応じて

*1 – 新車時点検、 *2 – 1 年毎、初回、 *3 – ホース、チューブのオイル漏れ目視点検

Ⅰ –マニュアルグリスガンで NLGI グレード 2 を注油、 Ⅱ – エンジンオイル、 Ⅲ – ジャコブセン

油圧オイル – SAE 10W30、またはグリーンケア 68、 Ⅳ – 容量 2.8 リットル 水とエチリングリコール

を 1:1

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8 メンテナンス

8.1 一般

警告:本機を洗浄、調整、修理する前に、全ての駆動装置を切断し、刈込ユニットを完全に降ろし、

システム電源を落とし、キーを抜き、バッテリー接続を切離して下さい。

本機が、硬く、平らな場所に駐車していることを確認して下さい。本機をジャッキのみで支えた状態で

の整備は行わないで下さい。ジャッキスタンドを常に使用して下さい。

1. 調整、整備は練達した整備士がおこなって下さい。適当な措置が不可能な場合は、直ぐに最

寄りのジャコブセン社の販売店までお問い合わせ下さい。

2. 定期的に本機を点検して下さい。整備スケジュール・詳細な記録をつけるように習慣づけて下さ

い。

a. 本機をしっかり洗浄して下さい。

b. 全ての稼動部が適切に調整され、グリスアップされていることを確かめて下さい。

c. 本機を操作する前に、壊れている又は消耗している部品を交換して下さい。

d. 全てのオイル類が規定量であることを確認して下さい。

e. 全てのシールド類が所定の位置にあり、しっかり締め付けられていることを確認して下さい。

f. タイヤが適切な空気圧に保たれているか確認して下さい。

3. 調整、修理の際は、宝飾品、サイズの合わない衣服(大き過ぎる)を身に着けないで下さい。

4. 装置の分解、組立はパーツリストのイラストを確認しながら行って下さい。

5. バッテリー、燃料、オイル等の危険物廃棄、リサイクルについては、国・地方自治体の法令・規則

に従って下さい。

8.2 エンジン

重要: エンジンメーカーによりエンジンマニュアルが本機と共に供給されます。エンジンの操作、整備

について習熟できるまで、エンジンマニュアルを注意深く読んで下さい。エンジンメーカーの指示通りに

適切な整備ができると、エンジン自体の寿命を最大限生かすことができます。エンジマニュアルの紛

失、複数部必要な時は、エンジンメーカーに連絡して下さい。

適切な手順、方法によりエンジンを初期稼動するかどうかにより、エンジン寿命、性能に大きな差が

発生します。

注意:本機は、予め決められたガバナー設定で最高の性能を発揮できるように設計されています。

決して、ガバナーの設定を変更したり、エンジン速度を高めたりしないで下さい。

エンジン稼動初期は以下のことに特に気をつけて下さい。

ディーゼルエンジン:

1. 当初 50時間の作業時間では、エンジンは最低摂氏 60度に達するまで若干の時間がかか

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ります。この間、最高性能での本機使用は控えて下さい。

2. 最初の 50時間内は、1日に最低 2回オイル量を確認して下さい。通常想定以上のオイル

消費は稼動開始期としては正常ではありません。

3. 使用開始後 50 時間を経過したら、エンジンオイル、オイルフィルターを交換して下さい。

4. オルタネーターベルトを確認、調整して下さい。

5. エンジンそれぞれの装置整備間隔については、エンジンマニュアル及び本書 10.3項を参照し

て下さい。

インジェクションポンプ、インジェクター、燃料システムの整備が必要な場合は、最寄のジャコブセン社

の販売店にお問い合わせ下さい。

8.3 エンジンオイル

エンジンオイル量は、エンジンを始動させる前に、1 日の初めに必ず確認して下さい。オイルが少ない

場合は、給油して下さい。

使用開始後 50 時間で最初のオイル交換を行い、その後 400 時間毎に交換して下さい。エンジンマ

ニュアルを参照して下さい。

API 分類において、CD 又は CE 規格のオイルを使用して下さい。

上段から、摂氏 25 度以上、摂氏 0-25 度、摂氏 0 度より低い時

右コラムは適応オイル規格

8.4 エアフィルター

毎日点検表示を確認して下さい。赤い帯状の表示

が現れた際は、フィルター(C)を交換して下さい。点検、

洗浄の目的でエレメントを取り外さないで下さい。不

必要な取り外しは、エンジンにゴミ等不要物を紛れこ

ませる可能性があります。

整備が必要な場合は、最初にハウジングを清掃して

下さい。エレメントをできるだけ静かに取り外し、廃棄して下さい。

1. ゴミ等が、吸気口に入らないように、フィルターハウジングの内部を洗浄して下さい。

2. 新しく取り付けるエレメントを確認して下さい。破損しているエレメント、適合しないエレメントを使

用しないで下さい。

3. 新しいエレメントをしっかり組み込んで下さい。ボタン(D)を押し込み、インジケーターをリセットして

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下さい。

4. キャップをはめ、ハウジングが完全に密閉されているか確認して下さい。ダストエバキュエーター(不

要物吸出し口)(E)は下向きになるよう取り付けて下さい。

5. 全てのホースとエアダクトを確認し、ホースクランプを締めて下さい。

8.5 燃料

燃料はとても可燃性が高いため、細心の注意を払った上で、取り扱って下さい。適当な容器、注ぎ

込み用具(燃料タンク注ぎ口サイズに合うもの)を使用して下さい。燃料を運搬する際は缶、じょうご

等不適切な容器は使用しないで下さい。

警告:燃料タンクのキャップを外したままの状態にしないで下さい。エンジンが稼働中、過熱された状

態での給油は行わないで下さい。

燃料を取り扱っている時は、喫煙しないで下さい。

燃料をこぼさないようにし、こぼれた時は直ちに清掃して下さい。

屋内で給油しないで下さい。燃料をこぼさないで下さい。こぼした燃料は直ぐに拭き取って下さい。

燃料は、裸火のそば、火花を発するか装置のそば、気化した燃料に引火する恐れのある装置等の

そばに保管しないで下さい。

給油後、燃料キャップは必ずしっかり締め直して下さい。

・フィラーネックの 25mm 下の辺りまで燃料を補給して下さい。

・燃料の保管については、国、地方自治体の制度、規則に従って下さい。詳しい事情については、

直接管轄自治体にお問い合わせになるか、燃料供給業者にお問い合わせ下さい。

・決してタンクを完全に空にしたり、燃料を入れすぎないように注意して下さい。

・50 時間使用毎に燃料管、クランプを目視点検して下さい。異常を発見したら直ちに交換して下さ

い。

・きれいな低硫黄(#2)のディーゼル燃料を使用して下さい。セタン値は 45、詳しくはエンジンマニュア

ルを参照して下さい。

8.6 燃料システム

特定の装置それぞれについての整備間隔については、6.3 を参照して下さい。フィルターを交換する前

に、フィルターハウジング、フィルター周辺をきれいに清掃して下さい。燃料システム内にゴミ等が入らな

いように細心の注意を払って下さい。ディーゼルエンジンの燃料を完全に空にしてしまったり、燃料フィ

ルター、燃料チューブを外した場合の抽気作業については、エンジンメーカーマニュアルを参照して下さ

い。

8.7 バッテリー

バッテリーを整備する前には、必ずスイッチが OFF であること、キーが抜かれていることを再確認して下

さい。

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警告:バッテリーを整備する際は、防護服、防護レンズ、絶縁工具を使用して下さい。バッテリーメー

カーの指示をしっかり守って下さい。

バッテリーターミナルとケーブルがしっかり締め込まれているか確認し、絶縁グリスをターミナル、ケーブル

端に薄く施し、腐食を防いで下さい。通気キャップ、ケーブルカバーを所定の位置に取り付けて下さ

い。

100 時間毎に電圧を確認し、ターミナル、バッテリー端子を常時清掃して下さい。

バッテリーケーブルの取り付けまたは取り外しをする前に極性を確認して下さい。

1. バッテリーを取り付ける際、必ずプラスの赤ケーブルを先に、次にマイナスケーブル(黒)を接続して

下さい。

2. 取り外す際は、マイナスケーブルを先に、次にプラスケーブルを外して下さい。

3. バッテリーとケーブルがしっかり接続されているか、バッテリートレイにしっかり固定されているか確認し

て下さい。

危険:バッテリーを扱った後は、しっかり手等を洗浄して下さい。

8.8 エンジンバッテリーのジャンプスタート

本機をジャンプスタートする際は、放電したバッテリーの状態を確認して下さい。7.7参照。

警告:バッテリーは水素ガス爆発を引き起こします。爆発の機会を起こさないようにし、バッテリー付近

での火花の発生を避けて下さい。常にバッテリーから離し、放電をさせるためにマイナスケーブルを本

機のフレームに取り付けて下さい。

ジャンプケーブルを接続する際:

1. 良い状態のバッテリーを搭載した車輌のエンジンを止めて下さい。

2. 良いバッテリーのプラスターミナルと放電したバッテリーのプラスターミナルをケーブルでつないで下さ

い。

3. 良いバッテリーのマイナスターミナルと放電したバッテリーのマイナスターミナルをケーブルでつないで

下さい。

ケーブルを接続した後、良いバッテリーを搭載した機械のエンジンを始動し、本機を起動して下さい。

8.9 バッテリー充電

バッテリー充電は、十分に換気のある場所で行って下さい。バッテリーから生じるガスは爆発を誘発す

る恐れがあります。爆発しないように、火炎・火花を発する機器をバッテリー周辺で使用しないで下さ

い、また近づけないで下さい。

怪我をしないように、チャージャーが ONのときはバッテリーから離れて下さい。破損しかけているバッテリ

ーは爆発する恐れがあります。

1. 7.7 項を参照し、詳しい指示については、チャージャーの取扱説明書を参照して下さい。

2. 充電する前は、常に本機青色の 12 ボルトコネクターを切離して下さい。バッテリーがシールされて

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いない場合は、全てのセルにカバーが付いているか確認して下さい。

3. チャージャーが OFF であることを確認して下さい。チャージャーマニュアルにあるように、チャージャー

をバッテリーターミナルに接続して下さい。

4. バッテリーターミナルから、チャージャーを切離す前に、常にチャージャー電源を OFF にして下さい。

8.10 油圧ホース

警告;高温、高圧オイルによる大怪我防止のため、絶対に素手でオイル漏れを点検しないで下さい。紙

または段ボールを使って下さい。高圧で漏れる油圧オイルは皮膚を貫通する危険があります。皮膚に侵

入した油圧オイルを放置すると壊疽に発展する恐れがあるため、数時間以内に専門医により外科的に

除去して下さい。

1. 油圧ホースやチューブを点検及び取り外す際は、全ての駆動装置を切断し、カッティングユニット

を完全に降ろし、システム電源を落とし、キーを抜いて下さい。

2. 毎日油圧ホース、チューブを点検して下さい。ホースに濡れた箇所,油染みのある箇所がないか点検

し、磨耗または破損したホースやチューブは交換してから機械を運転して下さい。

3. 油圧ホースやチューブを交換する際は、同じ経路の取り回しを行って下さい。クランプやブラケット、タイ

等を動かし、取り回しを変更しないで下さい。

4. 全てのホースとチューブの接続を 250時間毎に点検して下さい。

重要:油圧システムは、オイルが汚れている際は永続的にダメージを受けることになります。油圧装置を取

り外す前にフィッティングやホースの周囲を清掃し、外部の不純物を取り除いて下さい。

a)油圧装置を取り外す際は、各々のホースの位置のタグや印を付けてフィッティングの周辺を清掃し

て下さい。

b)油圧装置を取り外した際は、ホースの先端にプラグやキャップを取り付け、ポートを開いて下さい。

これは油圧装置への不純物の混入やオイルのこぼれを予防するためです。

c)Oリングを清掃し、締め付ける前にホースのフィッティングが適切に取り付けて下さい。

d)ねじれたホースは、カプラーの緩みの原因になり、作業中の可動やオイル漏れを起こします。

e)よじれたりねじれているホースはオイルの流れを制限し、システムの故障やオイルのオーバーヒート、

ホース不良の原因になります。

8.11 油圧オイル

6.3 を参照すると仕様上の整備期間が記載されています。

大きな油圧装置の不良、オイル内への水の混入、異臭に気付いた際は、オイルを抜き取って交換し

て下さい。

油圧オイルを変更する時に、オイルがフィルターから少量でも抜けきらない際は、オイルフィルターを交

換して下さい。

油圧オイルの変更

1. 注入口やシステムへの不純物の混入を防ぐために、周囲を清掃して下さい。

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a. 油温は 16~30℃程度にし、高温時はオイル量の確認を行わないで下さい。

b. レベルゲージの最下部以下またはレベルゲージの最上部以上の間に油圧オイル量を保って下

さい。

2. タンクの底からドレンボルトを取り外して下さい。タンク最上部の油圧オイルキャップを緩めて取り

外して下さい。油圧オイルキャップを清掃し、必要に応じて交換して下さい。

3. オイルを抜き取った後に、ドレンボルトを取り付けて油圧オイルを補充して下さい。

4. エア抜き

a)システムのエア抜きを 5分間行い、オイル量を一定にして本機での作業を行って下さい。この時に、

オイル量の警告音が鳴る可能性があります。

b)オイル量が一定になり次第、エア抜きを行い、レベルゲージを参照してオイル補充を行って下さい。

エンジンを始動し、オイル警告音が消えたことを確認して下さい。

8.12 油圧オイルフィルター

油圧システムは 10 ミクロンのリターンフィルターが取り付けられており、作業中は常時フィルターを通し

て下さい。フィルターを通る油圧オイルの通過量が少ない際は、油圧オイルフィルター警告ランプが点

灯します。油圧システムを保護し続けるために、ランプが点灯した後はできる限り早くフィルターの交換

を行って下さい。

備考:気温が低い時期は、作業時の温度に達するまでの間はランプが点灯する可能性があります。

暖気運転を行い、ライトが消えた後に刈込作業を行って下さい。

オイルフィルター交換:

1. 古いフィルターを取り外して下さい。

2. 新しいフィルターを取り付け、手で絞めて下さい。

3. 油圧システムを使用せずに 5 分間アイドリングを行って下さい。この時、オイルレベル警告音が鳴

る可能性があります。

4. リザーバーの中の油圧オイル量を確認し、レベルゲージの適量値まで補充を行って下さい。

8.13 電気システム

警告:電気類の点検や作業を行う前に、常時イグニッションキーをオフの状態で黒いマイナスケーブル

を取り外して下さい。以下の項目は、電気トラブルを減少させるための一般的な予防策です。

1. 全ての接続部を清掃し、確実に取り付けを行って下さい。

2. ヒューズと配線ブレーカーを確認して下さい。オペレーターバックアップシステムが適切に動作しなか

ったり、問題が生じた際は、ジャコブセンの販売店に確認を行って下さい。

3. 破損を防ぐために、可動部分から配線を離して下さい。

4. シートスイッチハーネスがメインハーネスに接続されていることを確認して下さい。

5. バッテリーやバッテリー充電の配線を確認して下さい。

6. 電気システムや周辺には高圧洗浄機を使用しないで下さい。

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8.14 マフラーと排気

危険:排気ガスには一酸化炭素が含まれており、大変有害です。吸い込むと人体に悪影響を与え

ます。

適切な通気性のない場所では、決してエンジンをかけないで下さい。

一酸化炭素から身を守るため、排気システム全体を日常的に確認して下さい。また、破損したマフラ

ーは直ぐに交換して下さい。

排気の色、音の変化に気づいたときは、エンジンを直ぐに止めて下さい。問題を見つけ、直ぐに修理し

て下さい。

排気マニフォルドにあるネジ類を均等に締め付けて下さい。排気クランプを締め付ける又は交換して

下さい。

8.15 タイヤ

1. タイヤの寿命を延ばすために、タイヤの空気圧を適切に保って下さい。タイヤが冷えた状態で空

気圧の確認を行って下さい。タイヤの摩耗を点検して下さい。

2. タイヤの空気圧は低下して行くため、空気圧を正確に調節して下さい。

タイヤ空気圧 前輪/0.7-0.8kgf/cm2、後輪/0.5-0.7kgf/cm2

警告:もし適切な修練や工具、経験を所持していない際は、ホイールへのタイヤの組み付けは行わ

ないで下さい。不適切な組み付けは、バーストやそれによる大きな怪我を招く結果になります。

8.16 ホイールへの組み付け手順

警告:本機を平らな場所に駐車し、ジャッキアップだけの補助での作業は行わないで下さい。常にジャ

ッキスタンドを使用して下さい。

前側及び後ろ側だけを持ち上げる際は、タイヤの後方に必ず輪留めを使用して下さい。

1. 砂、グリスやオイルを取り払って下さい。グリスアップは行わないで下さい。

2. ハブへホイールを取り付けて、ホイールとハブまたはブレーキドラムの間の接地面が一致し、確実

に取り付けられているかを確認して下さい。

3. 全てのナットを手で絞め、一番上のナットから対角線上にナットを締め込んで行って下さい。

4. 毎日 115-128Nm で絞められているかを確認して下さい。

8.17 管理と清掃

本機の使用後は清掃し、常時清潔さを維持して下さい。

備考:一部分の水洗いだとしても熱湯や、高圧洗浄機は使用しないで下さい。冷水で自動車のよ

うに清掃を行って下さい

1. エアコンプレッサーを使用して、エンジンとラジエーターフィンを清掃して下さい。

2. 水洗いの際は、清潔な水を使用して下さい。

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備考:海水や廃水を使用することは金属部品の錆びや腐食を生み、部品の悪化を促進します。こ

れらの症状は保障の対象から外れます。

3. パネル、イグニッションスイッチ、コントローラー、その他の電気部品、ベアリングハウジングやシール

に直接水をかけないで下さい。

4. 全てのプラスティックやゴム部分は洗剤かビニール・ゴム製品用洗剤を使用して清掃を行って下さ

い。

5. 良いグレードのワックスを定期的に使用し、ファイバーグラスで高い光沢性を維持して下さい。

金属表面の傷を修復する際は、ジャコブセンのタッチアップペイントを使用して下さい。ワックスを使用

することにより最大限に塗装を保護することができます。

警告:刈込ユニット、駆動部分、マフラーやエンジンの燃焼性を妨げる刈芝やゴミを清掃して下さい。

危険:素手で刈込ユニットの清掃を行わないで下さい。ブラシを使用してブレードから刈芝を取って

下さい。ブレードは極めて鋭利であり、大きな怪我の原因になります。

8.18 ラジエーター

危険:高温な冷却水や吹き出す蒸気からの大怪我を防ぐためにも、エンジンが動作している間はラ

ジエーターキャップを取り外さないで下さい。エンジンを停めて、冷却水が冷めるまで待って下さい。そう

したとしても、キャップを外す時には特に気を付けて下さい。

警告:温まっているラジエーターの中に、冷たい水を注水しないで下さい。適切な冷却水を入れずに

作業を行わないで下さい。キャップを取り付け、確実に絞め込んで下さい。

冷却水の量は毎日確認を行って下さい。ラジエーターは満タンであり、リザーバータンクの適量水位よ

り上まで補充を行うことを推奨します。

一年に一度抜き取りと補充を行って下さい。ラジエーターキャップを取り外し、エンジンブロックドレンと

ラジエータードレンを開けて下さい。全て抜き取り、リザーバータンクを清掃して下さい。清潔な水に凍

結防止のため、主にエチレングリコールを含んだ不凍剤を混ぜて下さい。

常にラジエーターと油圧オイルクーラーの空冷性を良くして下さい。エアコンプレサーを使用してフィンを

清掃して下さい。

ブローガンを使用して、ラジエーターとオイルクーラーフィンを清掃して下さい。

備考:フレーム下のスライドパネルは、緩めることで砂やゴミを落とすことができます。

ファンベルトを確認し、張って下さい。2年に一度クランプとホースを交換して下さい。

月に 1回、4分 1以上冷却水を補充する必要がある際は、ジャコブセンの販売店に確認を行って下

さい。

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8.19 バックラッピング

警告:怪我を防ぐために、回転リールから手足や衣服を離してください。バックラップスイッチが入ってい

る時はオペレーターが操縦席にいなくてもリールが回転します。排気ガス内の一酸化炭素を吸い込む

と大変危険です。閉め切った状態での稼働は避けてください。

リールとベッドナイフを確認して、バックラッピングや研磨の必要性を確認してください。

ラッピングによって切れ味が戻らないほどの消耗や損傷は研磨し直す必要があります。

バックラップ:

1. セクション 9.13、9.14で表示されているよ

うにリールをベッドナイフに調整してくださ

い。

2. メカニックキーを接続してください。

a.リールから足や衣服を離してください。

b.駐車ブレーキが接続され、リールスイ

ッチとバックラップスイッチがオフになってい

る、そしてトラクションペダルがニュートラル

になっていることを確認してください。

c.エンジンを稼働させ、バックラップのメカニックキーを接続し、リールスイッチを入れてください。リ

ールが動く場合は、ナットで固定してください。

3. バックラップのためにリールを回転させると反対に回転します。

a.長いブラシ付きのラッピングを高い位置にあて、リールの長さに沿ってあててください。

b.ラッピングをすると同時に刃の長さに沿って均一な隙間ができるまでリール刃の微調整を行っ

てください。

c.刃が均等に研がれたら、調整ナット(A)をもとに戻してください。リールを前回転にする前にラ

ッピング・コンパウンドをリールとベッドナイフから完全に取り除きます。

d. リールのスイッチを切り、バックラップ・スイッチをオフにします。

4. リールモーターを前回転に再設定します。リール速度が変わるようなら、ナット(A)を完全に前回

転になるようにします。

5. バックラップキーを外します。

8.20 メンテナンス

一般

1. 本機をしっかり洗浄し、潤滑してください。損傷や剥がれた金属は交換や塗装をしてください。

2. 本機を点検し、全てのハードウェアを締め、消耗や損傷した部品は交換してください。

3. ラジエーター内の排出・再補充を行ってください。

4. タイヤを十分に清掃し、本機からタイヤを取り外して保管して下さい。本機をジャッキアップできな

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い際は、タイヤの使用期間と空気圧を必要に応じて確認して下さい。

5. 保管中は本機と全てのアクセサリの清潔さと通気性、防護性を維持して下さい。可燃性のある

ものや火花は、燃料が引火する可能性があるため、本機の近くでの保管は行わないで下さい。

バッテリー

1. 取り外し、清掃、保管は、伝導性が無く、涼しく乾燥している場所で真っ直ぐ直立させた状態で

行って下さい。

2. バッテリーは保管を行ってから 60~90 日毎に点検と充電を行って下さい。

3. 涼しく通気性の良い場所で保管を行って下さい。放電を減少させ、凍結による電解液を防ぐた

めに 20~27度の室内で保管を推奨します。

エンジン

1. エンジンを温める際は、ドレンボルトを外し、クランクケースからオイルを抜き取ってオイルフィルター

を交換して下さい。ドレンボルトを取り付けて新しいオイルを補充して下さい。30Nm でドレンボル

トを締め込んで下さい。エンジン稼働前には冷ましてください。

2. エンジンの外装を清掃し、金属部分の塗装の剥がれを塗装または錆止め剤を塗布して下さ

い。

3. 燃料内の細菌の発生を防ぐために殺虫剤等を追加して下さい。

刈込ユニット

1. 刈込ユニットを十分に清掃し、破損や金属部分の塗装の剥がれある際は修理や塗装を行って

下さい。

2. 全てのフィッティングや可動部分にグリスアップを行って下さい。

3. リールをバックラップしてリールをベッドナイフから離します。研磨を行ったブレードの刃に錆止め剤

を塗布して下さい。

危険:怪我や刃の損傷を防ぐため、十分注意してリールを扱ってください。

1. バッテリーを取り外し、確認を行って下さい。

2. 燃料フィルターとエアクリーナーを確認し、整備して下さい。

3. 冷却水の量を確認して下さい。

4. エンジンクランクケース内のオイルと油圧オイルの量を確認して下さい。

5. 新しい燃料を補充して下さい。

6. タイヤの空気圧を適切かつ確実に調節して下さい。

7. ブレードから錆止め剤を取り、刈高を合わせて下さい。ベッドナイフと刈高を調整してください。

8. 半開程度のエンジン回転数で始動と作業を行って下さい。十分に時間をかけてエンジンを暖め

てグリスアップを行って下さい

警告:排気ガスを吸い込むことは致命的な影響を体に及ぼすため、十分に通気性のある場所でエ

ンジンを始動させて下さい。

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9 調整

9.1 一般

警告:怪我を防ぐため、調整及び整備作業を行う前に刈込ユニットを下して接地させ、全ての動作

を止めて駐車ブレーキをかけ、エンジンを切ってイグニッションスイッチからキーを取り外して下さい。

本機を平らな場所に駐車し、ジャッキアップだけの補助での作業は行わないで下さい。常にジャッキス

タンドを使用して下さい。

前側及び後ろ側だけを持ち上げる際は、タイヤの後方に必ず輪留めを使用して下さい。

1. 調整及び整備は常に適切な技術者が行って下さい。適切な調整を行うことができない際は、ジ

ャコブセンの販売店に確認を行って下さい。

2. 使い古されたり、傷んでいる部品は調整ではなく、交換を行って下さい。

3. 調整、修理の際は、貴金属や緩やかな服装を身に着けないで下さい。

注意:本機の可動部分に手や指を挟まないように注意をして下さい。

4. ガバナー調整の変更は過回転の状態で行わないで下さい。

9.2 ファンベルト

新しいベルトの変更後の作業の最初の 10 時間

後に点検と調整を行って下さい。その後は 100 時

間毎に調整を行って下さい。

1. ベルト(B)は、真ん中に 10kg/cm2の力を加

えた時に、7~9mm のたわみが生じるように

発電機のプーリーを調整してください。

2. 張りが適切でない場合、ボルト(A)を緩め、

ベルトの張りが適切になるまで調整してくださ

い。金具(A)を締めてください。

9.3 ポンプ稼働ベルト

1. D と E を緩めます。

2. ポンプ/クラッチアッセンブリーを下に動かし、ベ

ルト(C)の張りを強め、金具(D と C)を締め

ます。

3. 金具(D と E)のトルクが 37~45Nm にしま

す。

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9.4 ニュートラル・3WD スイッチ

1. トラクションペダルの調整を確認する。

2. スイッチ開閉の切り替のためにボルト/オ

ームメーターを使用する。

a. アーム(F)が計測スイッチの中心に

行くようにスイッチ(G)を調整する。スイッ

チはニュートラルでトラクションペダルに近

づけてください。そして、ミニマルペダルト

ラベルが前方か逆方向の状態で開けて

ください。

b. 接触装置がトラクションペダルがニュートラルの状態で開くように 3WD 装置を調整します。そし

て、接触装置が前方方向にミニマルペダルトラベルを近づけてください。

9.5 パーキングブレーキ

ボルト(K)を緩め、両スイッチを調整し、ブレ

ーキレバーがエンゲージポジションに移動する

ように接着装置を近づけてください。

9.6 リフトリミットスイッチ

リフトリミットスイッチは、リールとベッドナイフの

間の切断面が 400mm に持ち上げられる前に

リールの回転が停止するように調整しなけれ

ばなりません。ボルト(L)を緩め、アーム(L)を

調整してください。

9.7 トラクションペダルニュートラル

1. エンジンは作動しているがトラクション・ペ

ダルが踏まれていない時に、トラクターが

いずれかの方向にクリープする場合は、

ペダルを離すと常にニュートラルに戻るよう

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にスプリングの張りを調整してください。

重要:油圧オイルが冷えていると本機がクリープすることがあります。調整の必要性を確認する前に

15 分間本機を作動させてください。

2. 調整をする際には車輪が地面を離れ、エンジンが稼働している場合があるので十分注意してく

ださい。

3. パーキングブレーキをかけ、エンジンを止め、フードを開いて全てのリンケージ・ピボットに注油してく

ださい。

4. 後部車輪を止め、本機の前方をジャックスタンドに置きます。

5. 全てのナット(N)を緩め、トラクションアームがニュートラルの位置になるようにリア・スプリングを調

整する。

a. 後部ナットを締め、前部ナット(N)をスプリング(O)が 9mm の伸びを維持するように調整しま

す。

b.エンジンをかけて、クリープを確認し、必要に応じてこの手順を繰り返します。

9.8 トラクションペダルフォワードストップ

ナット(P)を緩めます。トラクションペダルを最大

限前方に動かします。ボルト(Q)をトラクションペ

ダルアームに接触するまで調節します。トラクショ

ンペダルをニュートラル位置まで戻し、ボルト(Q)

を 1 回転させます。ナット(P)を締めます。

重要:ボルト(Q)は油圧トランスミッションのインタ

ーナルストップが接触する前に、トラクションペダル

を止めなければなりません。

9.9 上下ペダル

バルブ内のスプールがインターナル・ストップに触

れるのを止め、同時にモアの上げ下げのための

十分な作動域を保つようにボルト(R と S)を調

整します。

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9.10 パーキングブレーキ

1. リンケージケーブルとピボットがスムーズに作動することを確認してください。

2. 本機を 30%(16.7°)の傾斜地に駐車してください。本機の前部が斜面の下を向くようにしてくだ

さい。パーキングブレーキをかけ、エンジンを止めてください。

a.本機はクリーピングをせずに坂に停車してください。

b.ブレーキをかけられない場合、エンジンをかけて斜面の下に移動して調整を行います。

3. ブレーキ・レバーを外して“中心にぴったりとはまる”まで 1/4回転ごとにブレーキ・レバーを入れたり

外したりしながら、調整ノブを時計方向に回転させて調整します。

4.必要であれば、傾斜地でのテストを繰り返してください。

重要:過度な調整でレバーの動きが硬くなりますが、ブレーキの効果は上がりません。

9.11 リア・リフト・アーム

1. リア・モアのバンパーがフット・レストの下を

僅かに圧迫していれば、リア・リフト・アー

ムの位置は最適です。

2. クランクからリフト・チェーンを外し、必要

に応じてボールジョイント(U)を調整して

ください。

9.12 ダウンプレッシャー

1. 本機を固定モードにし、113kg を計測で

きるスケールモアを置きます。モアのリア・

ローラーはスケールの上になければなりま

せん。

2. リア・モアの圧力は、ナット(V)を緩め、希

望の圧力に調整します。

3. フロント・モアの圧力は、ナット(W)を緩め

て、ボルト(X)を調整します。ねじ山は最

低 13mm 入っている必要があります。

4. 刈高を均一に保つためには下向圧力は

すべて等しく調整してください。

5. ジャコブセン社では、モアの質量を“フロー

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ティング”モードでは 27kg に、“限定”モードでは 41kg に調整するように勧めています。

9.13 リール・ベッドナイフの調整

1. リールの軸方向および半径方向のあそ

びをチェックします。上下または横など

異常な動きがあれば、必要に応じて部

品を調整または交換してください。

注意:怪我や刃の損傷を防ぐために、リール

刃には十分注意して扱ってください。

2. リール刃やベッドナイフに凹みや欠け目

がなく、よい切れ味であることを確認し

てください。

a. リール刃やベッドナイフは鋭利でまっ

すぐでなければなりません。

b. ベッドナイフおよびベッドナイフの裏板

はしっかりと固定されていなければなり

ません。ベッドナイフはまっすぐで、鋭利

でなければなりません。

c. ベッドナイフの表面には常に最低 4mm の平面がなければなりません。ベッドナイフを装着する

ためには新聞紙を使用して切れ味を確認してください。

3. ラッピングでもリールやベッドナイフの摩耗や損傷を直せない場合、再研磨してください。

4. リール、ベッドナイフ間隔は適切に調整してください。リールとベッドナイフ全体で 0.025~

0.076mm の隙間を維持してください。

5. リール刃はベッドナイフと平行になっていなければなりません。不適切に調整されたリール刃は早く

切れ味をなくし、リール刃やベッドナイフに深刻な損傷を与えるかもしれません。

6. 芝の状態も調整に影響します。

a. 乾燥やまばらな状態では、温度の上昇やリール刃やベッドナイフへの損傷を防ぐために、広い

ギャップが必要になります。

b. 湿気を含んだ上質の芝を刈り取る場合は、ギャップが狭い(ゼロに近い)ほうがきれいにカット

できます。

9.14 リール・ベッドナイフ間隔の調整

1. 調整をする前に 9.13 の項目を読んでくださ

い。

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2. リールの先端から調整を始め、次に、(その反対側にある)後端の調整を行います。リール刃の

先端とは正回転で最初にベッドナイフの上を通過する部分です。

3. 刈込ユニットの両端で、ナット(C)を 1/4 回転させて緩めます。

a. アジャスター(A)を 1/16~1/18 回転ずつ回します。

b. リール刃とベッドナイフの間にすきまゲージまたはシム・ストック(0.025mm)を挿入します。リール

刃を回転させないでください。

c. リールの後端も同様に調整し、その後、先端の調整を再チェックします。

d. 全ての金具を締めて、調整を再チェックします。

e. 調整が適切な場合、リールは自由に回転し、新聞紙を 90°の角度で持つと、リール全体の

長さに沿って新聞紙をカットすることができます。

9.15 刈込モード

1. モアは固定モードかフローティングモードで稼働することができます。

2. 固定モードは通常刈高が 25mm 以上に使用します。地形がでこぼこしていない限りはフロントロ

ーラーは必要ありません。フロントローラーが必要な場合、ローラーは後方ローラーよりも 6mm 高

くし、短く刈りすぎるのを防ぐためにのみ使用します。

3. フローティングモードは 25mm 以下の刈高で

使用し、フロントローラーを必要とします。

63mm のソリッドローラーを使用する場合、刈

高の幅は 9~57mmです。76mmの溝付きロ

ーラーを使用する場合、刈高の幅は 9~

57mm です。

4. モアを固定モードからフローティングモードに切

り替える場合、三つのモアフレームの両側か

ら金具(H)を取り除いてください。フロントロー

ラーを取り付け、金具(H)は固定モードに変

える時のために保管してください。

5. モアをフローティングモードから固定モードへ切り替える時は、図で示されているように金具(H)を

組み立て、フロントローラーを取り除くか上げます。

9.16 刈高調整

1. リフトアームを移動モードに上げて、固定して

ください。

2. フロントリールの端のモーター刈高調整へ簡

単にアクセスできるようにジャコブセン社はモア

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前方を地面から数インチ離し、油圧ホースを傷つけないように注意して 90°傾けてモアを一緒

につなぐように勧めています。

3. リア・モアではシャフトのピンとカラーを取り除き、モアを後方へ滑らせます。

4. 刈高調整の前にリール・ベッドナイフ間隔の調整を行ってください。

5. 固定モードやフローティングモードを選択し、それに応じてモアを交換してください。

6. スキッド取付金具(図 9N-D)を緩め、刈高を調整してください(モアには特別キットが装備されて

います。5/8 のソケットとラチェットが必要です。)。

9.17 刈込ユニットの取り外し

1. 油圧システムの汚れ、オイルの損失を防ぐため、モーターからホースを外さないでください。

注意:モアを取り外す前に、リフト・スプリングを外してください。

2. リフト・アームを上げて、移動モードでロックし、スプリングを外してください。

3. 移動ピンを外し、リフト・アームを地面に下ろします。

4. ドライブ・ハウジングにモーターを固定している金具を取り外し慎重にモーターを取り外します。

5. モーターはきれいなプラスチックの袋に入れ、ギアボックスの開口部分にはカバーをします。

6. センター(リフト)アームからピンとカラーを取り外し、モアをトラクターから引き出します。

7. 刈込ユニットにフロントリフトアームを固定している金具を取り外し、トラクターから引き出します。

9.18 刈高-固定モード

9.16 で説明されている手順に従ってください。

1. リア・ローラーアジャスターの位置変更

a. 刈高が 9~44 ㎜の時、モアフレームの(M)

の穴、及び高さ調整(F)の 2 つの穴を図で示

された通り使用します。

b. 刈高が 44mm よりも高い場合、アジャスタ

ー(F)を外し、取付ブラケットを上下逆にする。

フレームの(N)の穴とアジャスター(F)の 2 つの

穴を使用する。

2. 刈込ユニットを地面に下ろします。

3. 望ましい高さ(J)のスペーサーを各リールの下

で、ベッドナイフのフロントエッジの隣へ置きま

す。

4. ナット(G)を緩め、リア・ローラーを地面へ下ろ

します。ナット(E)をアジャスターに対して締め、

リールの両側の設定を再度確認します。必要に応じて調整してください。

5. フロント・ローラーアジャスター(B)を 2番と 4番の穴に組み合わせます。1番と 3番の穴は使用し

ないでください。ローラーをリア・ローラーよりも 6 ㎜高くしてください。

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9.19 刈高-フローティングモード

9.16 で説明されている手順に従ってください。

1. フロント・ローラーアジャスター(B)を 2番と 4番

の穴に組み合わせます。1 番と 3 番の穴は使

用しないでください。使用時のフロント・ローラ

ーアジャスターの正確な穴は以下の表を参照

してください。

2. リア・ローラーアジャスター(F)の位置変更

a. 刈高 9~44mm に対して、図で示されてい

るように、モア・フレームの穴(M)とアジャスター

(F)の二つの穴(黒丸で示されている)を使用

してください。

b. 44mm以上の刈高に対しては、アジャスター

(F)を取り外し、取付ブラケットを上下逆にす

る。フレームの(N)の穴とアジャスター(F)の二つの穴(黒丸で示されている)を使用する。

3. ナット(L)を緩め、ボルト(K)を望ましい刈高(X)にするため調整し、ゲージ(P)に対してナット(L)

を固定する。

4. ゲージの端の片方をどちらかのリールの端のフロント・ローラーの下に置き、ボルト(K)をベッドナイ

フの上へ移動させます。

a. リア・ローラーを下げるため、ナット

(G)をゲージへ調整します。そして、

アジャスターに対してナット(E)を締め

ます。

b. ゲージをもう一方のリールの端へ

動かし、ステップ 4aと 4bを繰り返しま

す。

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9.20 トルク 使用

注意:表内の全てのトルクの数値は概算で参考までにしてください。これらのトルクの数値の使用は

自己責任で行ってください。ジャコブセン社はこの表の使用による損失、クレーム、損傷に関しては責

任を負いません。

いかなるトルクの使用も十分注意して行ってください。

ジャコブセン社は標準として、指摘がない限りグレード 5 プレートボルトを使用します。締め付けプレー

トボルトに対しては潤滑用の数値を使用してください。

9.21 トルク条件

1. タイ・ロッド・ボール・ジョイント(2):41~47Nm

2. エンジン・ドレイン・プラグ:30Nm

3. ステアリング・ボール・ジョイント:68~75Nm

4. ステアリング・ホイール・ナット:41~51Nm

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5. ホイール・ハードウェア:88~116Nm

10 問題解決

10.1 一般

以下のトラブルシューティングの表は始動や稼働時に起こりうる問題を挙げています。電気や油圧シ

ステムに関してより詳細な情報が必要な場合は、地域のジャコブセン販売代理店へお問い合わせく

ださい。

11.1 刈込品質トラブルシューティング

修理を開始する前に、刈込テストの結果で本機の性能を計ることを推奨します。

刈込テストができる場所を創設することを推奨します。この場所で、芝の状況に一致した本機の性

能の正確な結果を理解することができます。

その他の刈り込みテストとして、修理が完了または本機の性能を完全に調整した後に行うことを推奨

します。

確実な刈り上がりと本機の性能のための刈込テストを行う前に、刈込テストの正確さを保証するため

事象 可能性のある原因 対処エンジンが動かない 1. パーキングブレーキが接続されていない、トラクションペダルが

ニュートラルでないか、リール/3WDのスイッチがオンになっている。

2. バッテリーの充電不足か欠陥がある。

3. 燃料タンクが空か枯渇している。

4. ヒューズが茶色くなっている。

1. オペレーターバックアップシステムとスタートアップ手順を確認する。

2. バッテリーの状態と接続を確認する。

3. 新たに燃料を補充しする。燃料フィルターを交換する。燃料ラインに流す。

4. フューズを交換する。エンジンの始動や適切な稼働が難しい 1. 燃料の量が少ない。燃料や燃料フィルターが汚れている。

2. エアー・クリーナーが汚れている。

3. インジェクター、燃料ポンプ

4. エンジンの問題

1. 新しい燃料を補充する。燃料フィルターを交換する。燃料ラインに流す。

2. エア・フィルターの点検・交換をする。

3. エンジン・マニュアルを調べる。

4. エンジン・マニュアルを調べる。エンジンが止まる 1. エンジンタンクが空になっている。

2. 操縦席を離れる前に、インターロックをかしていない。

1. 新しい燃料を補充する。燃料ラインに流す。

2. パーキングブレーキをかけ、トラクション・レバーを(N)に動かし、リール・コントロールをオフに設定する。

エンジンのオーバーヒート 1. 冷却材の機能が低い。

2. 空気の取り入れ口が制限されている。

3. ウォーター・ポンプの故障または緩み。

4. エンジンに負荷がかかり過ぎ。

1. 冷却剤の点検と追加。

2. 冷却空気取り入れ口を洗浄する。

3. ベルトの引き締めまたは交換。

4. 前進速度を落とす。バッテリーに電力がない 1. 電池端子の緩みや腐食。

2. 電解液の不足。3. 交流発電機ベルトの緩みや破損。4. 充電システムに欠陥がある。

1. 電池端子の点検・洗浄。2. 適切な水準に補充する。3. ベルトの締めるか交換する。4. エンジンマニュアルを確認する。

リールの切れ味が不均等 1. ベッドナイフとリール刃が正しく調整されていない。2. エンジン速度が極端に低い。3. 油圧オイルの不足。

1. ベッドナイフとリール刃の間隔調整をする。2. エンジン速度を確認する。エンジンをフルスロットルで稼働させる。3. 燃料タンクを確認し、必要に応じて補充する。

モアのリアクションペダルが反応しない。 1. パーキングブレーキがかかっている。2. 牽引バルブが開いている。3. 油圧オイルの不足。

1. パーキングブレーキを切る。2. 牽引バルブを閉める。3. 燃料タンクを確認し、必要に応じて補充する。

機械が上下に動かない。 1. 油圧オイルの不足。 燃料タンクを確認し、必要に応じて補充する。ゲージ/インジケーターが稼働しない 1. ブレーカー

2. 回線の緩み。ブレーカーを再設定し、バルブを確認する。電気回線を確認する。

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に以下の事項を確認して下さい。

1. 刈込速度

2. リール刃の調整とプレロードの調整

3. リールばとベッドナイフの切れ味

4. リールへの下刃調整

5. 刈込ユニットの接触

6. 刈高

7. ローラーとベアリングの調整

11.2 洗濯板

横縞模様は周期的な刈高の変化を指し、その結

果刈り上がりが波のようになります。ほとんどの場合、

波と波の間が約 150~200mm の距離になります。

色目もまた明るい色から暗い色になります。

これは刈込ユニットの振動が原因とされています。

多様な刈込ユニットを持つ刈込機械のほとんどに

見ることができます。

横縞模様は芝の振動によるものかもしれません。

備考:矢印が進行方向を示します。

原因 対策

刈込速度が速すぎる 刈込速度を遅くする。

ローラーに芝が堆積している。 ローラーとスクレッパーを清掃する。

ローラーが回転しない。 ローラーを交換する。

同一方向への刈り込み。 刈込の進行方向を常に変える。

清掃された場所での作業 グルーマーは直線上作業に使用します。

11.3 マーシェリング

洗濯板のようなマーシェリングは横縞模様の周期的

な刈高の変化を指し、その結果刈り上がりが波のよ

うになります。ほとんどの場合、波と波の間が約

50mm かそれ以下の距離になります。

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備考:矢印が進行方向を示します。

原因 対策

刈込速度が速すぎる 刈込速度を遅くする。

刈高の設定が芝の状態に対して低すぎる。 刈高を確認して調整する。

刈込ユニットが消耗している 刈込ユニットを確認し、消耗しているようなら交換する。

11.4 ステップカッティング

刈込ユニットの片側の刈高が高い、または他の刈

込機械の横を刈り込んだ時にステップカッティングの

現象が起こります。これは機械摩耗、またはローラ

ー不良、刈高の調整等による原因がほとんどで

す。

備考:矢印が進行方向を示します。

原因 対策

片側の刈込ユニットの刈高設定、またはもう一つのユニ

ットの刈高設定が違う。

刈高を確認する。

ローラーベアリング、またはデッキキャスターが摩耗してい

る。

ローラーベアリングまたはデッキキャスターを確認する、交

換する。

刈込ユニット左右において、リール刃と下刃の刃調整が

異なる。

リール刃、下刃の刃調整を再確認してください。

刈込ユニットの可動が制限される。 ユニットの可動部分を確認する、取り外す。

芝の量の変化。 刈り込む進行方向を変える。

機械の左右の高さは不均一。 適切な空気圧を確認する、調整する。

11.5 スカルピング

芝地が周囲に比べて目に見えて短く刈り込むよ

うな際は、スカルピングが起こり、結果として一

区画が明るい緑色でさえも茶色になります。こ

れは芝に対して刈高が過度に低いことが原因に

なります。

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備考:矢印が進行方向を示します。

原因 対策

刈高設定が通常より低い。 刈高設定を確認する、調整する。

下刃の調整が適切でない。 最適な刈高に下端の設定を調整する。

本機が地面に対して追従しない。 刈り込む進行方向を変える。

1 度に芝を刈り過ぎてしまう。 刈り込む回数を増やす。

刈込速度が速過ぎる。 刈込速度を遅くする。

11.6 刈り残し A

刈れなかったり、刈りづらいブレードによって点々

と刈り残しができます。

備考:矢印が進行方向を示します。

原因 対策

下刃の調整が不適切。 下端の調整をする。

刈りづらいブレード。 ブレードを研磨する。

刈込速度が速過ぎる。 刈込速度を遅くする。

芝が伸び過ぎている。 刈り込む回数を増やす。

刈り込みの進行方向が同じ。 刈り込みの進行方向を変える。

刈込ユニットの損傷。 必要に応じて刈込ユニットを研ぐか交換する。

11.7 刈り残し B

ブレードの破損により、このような連続した線状の

刈り残しができます。

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備備考:矢印が進行方向を示します。

原因 対策

ブレードの破損。 ブレードを交換する。

刈込ユニットの損傷または摩耗 刈込ユニットを点検し、必要であれば交換する。

ブレード固定器具の緩みや紛失 ブレードのねじを確認する。緩んだねじは締め、紛失した

ねじは交換する。

ターンの速度が速過ぎる。ターンをする間、または坂の

横側を刈り込む時に刈込ユニットが重なり合っていな

い。

ターンの速度を刈込ユニットが重なり合う速度まで遅くす

る。刈り込む方向、または坂の刈り込み方法を変える。

刈り込む前に芝がタイヤに絡みつく。 タイヤの空気圧を確認する、調整する。

刈り込む前に濡れた芝が絡みつく。 芝が乾いている時に刈り込む。

11.8 刈り残し C

進行方向へ走行中に刈込ユニットの終端、また

は刈込ユニットの間に、刈芝が集中することを集

草列といいます。

備考:矢印が進行方向を示します。

原因 対策

芝が伸び過ぎている。 刈り込む回数を増やす。

濡れた芝を刈り込んでいる。 乾いている時に芝を刈り込む。

ローラーに芝が堆積している。 ローラーとスクレッパーを清掃する。

刈込ユニットに集草している。 刈込ユニットを設定調整する。

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11.9 路線状の刈残り

周期的な刈高の変化を指し、その結果として刈

上がりが波のようになります。ほとんどの場合、刈

込ユニットの接触個所に問題があります。

備考:矢印が進行方向を示します。

原因 対策

刈込ユニットが摩耗

している。

刈込ユニットを点検し

てください。必要に応

じて刈込ユニットを研

ぐか交換してくださ

い。

下刃のねじの紛失、

緩み、締め込みす

ぎ。

取り付け、交換、増

締めで適切な締め込

みを行ってください。

刈込速度が速すぎ

る。

刈込速度を減速す

る。

11.10 ユニットの組み合わせの不一致

ユニットの組み合わせ不一致には、刈高の違い

によって刈り上がりが変わって、結果としてステップ

カットのようになり、他のユニットとの刈高調整の

不一致をによるものがほとんどです。

備考:矢印が進行方向を示します。

原因 対策

他の刈込ユニットの刈高調整の不一致。 刈込ユニットの刈高が同じであるかを確認、調整する。

機械の左右の高さの違い。 タイヤの空気圧を確認する、調整する。

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