日本の学校教育小学校の現在

日本の学校教育

小学校の現在

補足説明資料

い　ま

2

日本の学校系統図

出所：文部科学省ホームページ「学校制度」『学校教育』より抜粋

高等教育

高等専門学校

各種学校

専修学校一般教育

幼稚園中学校

　専修学校専門課程

通信制過程

大学院（前期過程）

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18

3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24

専修学校高等課程

就学前教育

専攻科

高等部中学部

初等教育中等教育

専攻科

定時制

（後期過程）

通信制

小学部

小学校通信制過程定時制過程

高等学校

専攻科

専攻科

専攻科

短期大学

通信制過程

大学専攻科

専攻科

中等教育学校

幼稚部

年齢

学齢

盲学校・聾学校・養護学校

3

日本の学校数・在学者数・教員数（ 2003 年 5 月現在　通信制を除く）

区分学校数在学者数教員数

国公立私立国公立私立国公立私立幼稚園 5,785 8,389 367,854 1,392,640 26,151 82,671

小学校 23,454 179 7,158,847 68,063 410,526 3,364

中学校 10,434 700 3,515,591 232,728 239,472 12,578

高等学校 4,132 1,318 2,694,669 1,115,158 198,212 60,325

中等教育学校 7 9 1,974 2,762 164 218

盲・聾・養護学校 980 15 95,643 830 60,836 258

高等専門学校 60 3 55,624 2,251 4,309 165

大学・短期大学 238 989 765,381 2,288,661 73,837 95,852

専修・各種学校 322 5,072 44,266 931,408 3,495 48,005

計 45,412 16,674 14,699,849 6,034,501 1,017,002 303,436注　：中等教育学校は中高一貫教育の一形態。中高一貫校ともいう。出所：文部科学省ホームページ「学校制度」『学校教育』の統計資料を基に作成

4

学校運営体制（校務分掌）

出所： JICA,2003,『日本の教育経験－途上国の教育開発を考える－』　 P61より抜粋

学年等主任会

主任

入学式委員会卒業式委員会予算委員会

校務運営委員会（校長、教頭、主任）

職員会議

校　長

教　頭

学校評議員

ＰＴＡ同窓会

教育課程の編成・届出

教育計画（

年・月・週）

の作成

学年・学級経営案作成

学籍管理

教育評価

学校行事の策定・管理

教科・領域外研修の実施

授業研究の実施

研究発表

校内生活指導計画・指導

児童会活動の運営・指導

全校集会・クラブ活動の計画・指導

課外活動の指導

保健指導・健康診断

環境衛生及び美化の管理

学校給食の指導

交通安全の指導

事務（

文書・予算管理等）

連絡網の整備

施設・備品の管理

ＰＴＡ

同窓会

教職員互助会

活動組織

　　渉外部　　　　庶務部　　　　　　保健安全部　　　　生活指導部　　　　研究・研修部　　　　　　教務部

機能組織

5

主任の職務教務主任学校における教育計画（年間計画、学

期間・月間計画）の作成など

生徒指導主任

校内における生徒指導のみならず、校外における活動、問題行動、教育相談、児童会、清掃・美化、安全指導、クラブ活動など

学年主任学校教育目標を受けて学年経営計画の策定、実施、評価など

保健主任学校保健安全計画の作成、校内保健組織活動や児童保健委員会の指導など


6

学校保健の仕組み

出所：文部科学省ホームページ , 「健康教育（学校保健・学校給食）」『我が国の教育経験について』より抜粋

　　　・健康に適した日課表・時間割の編成　　　・休憩時間中の遊びや運動　　　・学校生活の情緒的雰囲気

　　　・学校環境衛生検査（定期、日常）

○日常の学校生活における指導

○体育科の保健領域、保育体育科の「保健分野」「科目保健」○関連教科における健康・安全及び食に関する学習○「総合的な学習の時間」における健康・安全及び食に関する学習○学級活動・ホームルーム活動における保健指導○学校行事等における保健指導○児童会活動・生徒会活動、クラブ活動等における保健指導○保健室や学級における個別指導

○学校生活の管理

○学校環境の衛生的管理

○学校環境の美化等情操面への配慮

○健康観察○健康相談

○伝染病予防○応急処置（応急手当等）

○家庭との連携○教職員の組織、協力体制の確立

○地域の関係機関・団体との連携及び学校間の連携○学校保健委員会

○要観察者の継続観察・指導

○健康生活の実態状況の把握及び規正

○健康診断（保健調査）

保健学習

保健指導

心身の管理

生活の管理

対人管理

学校環境の管理対物管理

組織活動

保健教育

保健管理

学校保健

7

小学校の授業時数区分国語社会算数理科生活音楽図画

工作家庭体育道徳特別活動

総合的な学習の時間

総授業時

数

第１学年

２７２－１１

４－１０２６８６８－９０３４３４－７８

２

第２学年

２８０－１５

５－１０５７０７０－９０３５３５－８４

０

第３学年

２３５７０１５

０７０－６０６０－９０３５３５１０５９１０

第４学年

２３５８５１５

０９０－６０６０－９０３５３５１０５９４５

第５学年

１８０９０１５

０９５－５０５０６０９０３５３５１１０９４５

第６学年

１７５

１００

１５０９５－５０５０５５９０３５３５１１０９４

５


8

時間割（例）月火水木金

8 ： 30

職員朝礼朝読書

健康観察朝の会







朝会


8 ： 50 1 校時 1 校時 1 校時 1 校時 1 校時

2 校時 2 校時 2 校時 2 校時 2 校時

10 ： 20 中間休み中間休み中間休み中間休み中間休み10 ： 40 3 校時 3 校時 3 校時 3 校時 3 校時

4 校時 4 校時 4 校時 4 校時 4 校時

12 ： 10給食

歯みがき給食

歯みがき給食

歯みがき給食

歯みがき給食

歯みがき12 ： 55 昼休み昼休み昼休み昼休み昼休み

13 ： 15清掃準備

清掃準備

5校時

14： 00 終わりの会

14： 15 委員会ｸﾗﾌﾞ･15： 00　自由時間

下校

清掃準備

清掃準備

13 ： 30 自習自習自習自習

13 ： 45 5 校時 5 校時 5 校時 5 校時

14 ： 30 6 校時 6 校時終わりの会 6 校時

15 ： 15 終わりの会終わりの会自由時間

終わりの会

15 ： 30 自由時間自由時間部活動

16 ： 20 下校下校下校下校

出所：上鳥羽小学校の時間割に基づき作成。なお、 1～ 6校時には各教科目が挿入される。

9

教科書が使用されるまで著作・編集　（教科書発行者）

検定　　（文部科学大臣）

採択　　（公立：教育委員会　　　　　　　　　国立・私立：校長）

製造　　（教科書発行者）供給　　（教科書供給業者）

使用　　（児童・生徒）

1年目

2年目

3年目

4年目

出所： JICA,2003,ビデオ『日本の教育経験－途上国の教育開発を考える－』に基づき作成

10

授業３者に緊張関係がある状態＝よい授業

教員

子ども教材

出所： JICA,2003,『日本の教育経験－途上国の教育開発を考える－』　 P164より抜粋・加筆

11

授業展開の流れ（例）

出所： JICA,2003,『日本の教育経験－途上国の教育開発を考える－』　 P139より一部抜粋

学習課題を提示する

課題を討議する

予想や仮説を立てる

方法を考え、解決する

解決方法や考えたことを

表現する

発表を基にした討議

学習内容や方法のまとめ

次時の予告

レディネスの把握

前時の学習のつまずき

12

板書計画日時・時限

教材名　

本時の発表グループ名

１発表で注目して聞いて

ほしいところ

発表の論点　

本時の発表グループ名

２新しい課題　

発表で注目して聞いて

ほしいところ

発表の論点　


13

学習形態の種類と特質名称個別学習一斉学習小集団学習

形態

一人一人の児童がその特性や必要に応じて独自に学習を進めていくように指導する形態

一人の教員が、児童全体に同じ内容を一つの方法で同時に教える形態

２人以上数人の児童を１グループとして、各グループ別に共同で学習させていく形態

長所

児童の個々の反応、個人差に対応ができる。教員と児童の人格的な接触ができる。

全員に早く共通の情報が伝えられるため、共通の学力を得やすい。異なった経験・情報から集団思考できる。

積極的に発言しやすく集団思考ができる。メンバー間相互作用により人格形成ができる。困難な課題に取り組む積極性が向上する。

短所

共通の学力を与えにくい。費用と教員の労力がかかる。

詰め込み、押し付け、言語のみの伝達の指導になりやすい。個人差に対応しにくい。取り残される児童が出る。

優れた児童に依存しがちになる。規律が低いと非効率的な学習になる。


14

指導方法の種類方　法特　徴

講義法児童に教員が知識情報を口述で説明する方法。時間的に効率的だが児童が受動的になりやすい。

討議法問題の発見・解決のために話し合いや相談、討議により共同思考する方法。

問答法教員の発する問いに児童が答える形で学習を広げ深める指導方法。児童からの問いを引き出す方法を重視する必要がある。児童への過度の誘導の危険がある。

発表法個別学習やグループ学習を通して得た感想や意見、調査結果などを発表させる指導方法。

練習法主として基礎・基本的な技能や要素の定着を図る練習（ドリル）を中心とする指導方法

実験・観察法

実験や観察などを実施し、児童の直接的かつ具体的な経験を基に指導する方法。


15

教室の種類（学習関係諸室）

教室

普通教室

多目的教室

特殊学級教室

理科教室

生活科のための施設

音楽教室

図画工作教室

家庭教室

視聴覚教室

コンピュータ教室

図書室

特別活動室

教育相談室

放送室

教材・教具の作成・収納空間

特別教室

共通学習空間

出所：文部科学省 ,2003,「小学校施設整備指針」を基に作成

16

小学校の理科教育の設備の基準単元使用する理科設備単元使用する理科設備

生物と

その環境

植物双眼鏡、剪定はさみ、植物胴乱、顕微鏡、茎の構造模型、花の模型等

地球と宇宙

日光平面鏡等

動物飼育箱、定温器、顕微鏡等月と星地球儀、星座早見盤等動物の体のつくりと働き

血液循環の模型、腕関節の模型、解剖模型、骨格模型等

水の状態変化

温度計、鉄製ｽﾀﾝﾄﾞ、ｱﾙｺｰﾙﾗﾝﾌﾟ、実験用保護ﾒｶﾞﾈ等

物質とエネルギー

光平面鏡、光電池等気象百葉箱、気象観測セット等電気電流計、電圧計、簡易検流計、

豆電球、ﾆｸﾛﾑ線、電池、磁石ｾｯﾄ、方位磁針等

河川地形模型等磁石地形・

地質地形図、岩石・化石標本、地層模型等

電磁気汎用の器具長さ測定用具（巻尺）教材提示器具薬品廃液処理装置教材作成用具（工具一式）保管庫（器具保管庫、薬品戸棚）映像資料（ﾋﾞﾃﾞｵｿﾌﾄ、ﾊﾟｿｺﾝｿﾌﾄ）等

圧力簡易真空容器、水準器等熱温度計、伝熱／対流実験器等溶液ﾒｽｼﾘﾝﾀﾞｰ、上皿天秤、温度計等力バネばかり、てこ、輪軸等運動ｽﾄｯﾌﾟｳｫｯﾁ、力学実験用おもり、

空気ﾎﾟﾝﾌﾟ等燃焼鉄製ｽﾀﾝﾄﾞ、ｱﾙｺｰﾙﾗﾝﾌﾟ、保護ﾒｶﾞ

ﾈ


17

特殊教育の現状（ 2001 年 5 月現在　義務教育段階）

学校区分学校数学級数児童生徒数

盲・聾・養護学校

盲学校 71 －　 1,169

聾学校 107 －　 3,499

養護学校 818 －　 45,621

小学校特殊学級－ 27,711 　 77,240

通級による指導－－　 29,565

計－－ 157,094

出所：文部科学省ホームページ , 「障害児への教育」『我が国の教育経験について』より一部抜粋

18

特別活動

目標

望ましい集団活動を通して、心身の調和のとれた発達と個性の伸長を図るとともに、集団の一員としての自覚を深め、協力してよりよい生活を築こうとする自主的、実践的な態度を育てる。

(1) 望ましい集団活動の展開(2) 心身の調和のとれた発達(3) 個性の発見と理解(4) 社会性の育成(5) 自主的、実践的な態度の育成

内容

① 学級活動　　　・学級や学校の生活の充実と向上に関すること。　　　・日常の生活や学習への適応及び健康や安全に関すること。② 児童会活動③ クラブ活動④ 学校行事　　　・儀礼的行事、学芸的行事、健康安全・体育的行事、遠足・集団宿泊的行事、　　　　勤労生産・奉仕的行事

出所：文部省 , 1999,「小学校学習指導要領解説　特別活動編」を基に作成

19

学校図書館図書標準学級数

蔵書冊数小学校中学校

1 2,4004,800

2 3,000

3～ 6 3,000＋ 520× （学級数－ 2 ） 4,800＋ 640× （学級数－ 2 ） 7～ 12 5,080＋ 480× （学級数－ 6 ） 7,360＋ 560× （学級数－ 6 ） 13～

187,960＋ 400× （学級数－

12 ） 10,720＋ 480× （学級数－

12 ） 19～

3010,360＋ 200× （学級数－

18 ） 13,600＋ 320× （学級数－

18 ）

31～ 12,760＋ 120× （学級数－30 ）

17,440＋ 160× （学級数－30 ）

出所：文部科学省 ,2003 「学校図書館図書標準より一部抜粋

20

道徳

目標

学校の教育活動全体を通じて、道徳的な心情、判断力、実践意欲と態度などの道徳性を養うこと。(1) 人間尊重の精神と生命に対する畏敬の念を培う。(2) 豊かな心をはぐくむ。(3) 伝統的な文化を継承し、発展させ、更に個性豊かな文化の創造に努め

る人間を育成する。(4) 民主的な社会及び国家の形成発展に努める人間を育成する。(5) 平和的な国際社会の実現に貢献できる人間を育成する。(6) 未来を拓く主体性のある日本人を育成する。(7) 道徳性を養う。

内容

教師と児童が人間としてよりよい生き方を求め、共に考え、共に語り合い、その実行に努めるための共通の課題。＜四つの視点＞① 主として自分自身に関すること。② 主として他の人とのかかわりに関すること。③ 主として自然や崇高なものとのかかわりに関すること。④ 主として集団や社会とのかかわりに関すること。

出所：文部省 , 1999, 小学校学習指導要領解説　道徳編」を基に作成

21

総合的な学習の時間趣旨

総合的な学習の時間においては、各学校は、地域や学校、児童の実態等に応じて、横断的・総合的な学習や児童の興味・関心等に基づく学習など創意工夫を生かした教育活動を行うものとする。

ねらい

(1) 自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育てること。

(2) 学び方やものの考え方を身に付け、問題の解決や探究活動に主体的、創造的に取り組む態度を育て、自己の生き方を考えることができるようにすること。

学習活動

① 例えば国際理解、情報、環境、福祉・健康などの横断的・総合的な課題

② 児童の興味・関心に基づく課題③ 地域や学校の特色に応じた課題　などについて、学校の実態に応じた学習活動を行うものとする。

出所：文部省 , 1999,「小学校学習指導要領解説　総則編」を基に作成

22

生活科目標

具体的な活動や体験を通して、自分と身近な人々、社会及び自然とのかかわりに関心をもち、自分自身や自分の生活について考えさせるとともに、その過程において生活上必要な習慣や技能を身に付けさせ、自立への基礎を養う。

内容

＜基本的な視点＞(1) 自分と人や社会とのかかわり(2) 自分と自然とのかかわり(3) 自分自身

＜具体的な視点＞① 健康で安全な生活　　　　 ②　身近な人々との接し方③　公共の意識とマナー　　　④　生活と消費⑤　情報と交流　　　　　　　　　⑥　身近な自然との触れ合い⑦　時間と季節　　　　　　　　　⑧　遊びの工夫⑨ 成長への喜び　　　　　　　 ⑩　基本的な生活習慣や生活技能

出所：文部省 , 1999,「小学校学習指導要領解説　生活編」を基に作成

23

授業研究“Plan-Do-See”のサイクルを繰り返して授業を洗練する

＝授業研究の過程

教材研究（ Plan）

（問題の同定、授業計画の策定）

授業研究（ Do）

（授業の実施・参観）

授業検討会（ See）

（授業の評価と反省）

出所： JICA,2003,『日本の教育経験－途上国の教育開発を考える－』　 P165より抜粋・一部修正

24

校内研修の長所① 学校あるいは各教員の直面している切実な課

題に対して研究を深めることができる。② 日々の教育実践と結びついた形で研究を進め

ることができる。③ 研究の成果を直ちに次の教育実践に活かしや

すい。④ 円滑な人間関係の中、共同で研究を深めるこ

とができる。⑤ 保護者や地域の人々との連携のもとでの研究

がしやすい。出所： JICA,2003,『日本の教育経験－途上国の教育開発を考える－』　 P161より抜粋

25

教員にとっての研修の意義① 教育者としての人格的資質向上を図る

② 高度な専門知識・技術の習得

③ 新しい指導法の習得

④ 教員相互のコミュニケーションと情報収集

⑤ 行政が提供する情報の収集


26

実施主体ごとの研修の種類実施主体研修の種類

国教員のリーダーを養成するための研修喫緊の課題に対応するための研修

都道府県、指定都市

中核市教育委員会

教職経験年数に応じた研修職能に応じた研修

市町村教育委員会市町村の実情に応じた研修学校各学校の教育目標の達成等教員自己啓発による自己研修


27

教職経験年数に応じた研修の概要初任者研修

教職経験者研修会（ 5年目研修、 10年目研修、 20年目研修

等）

目的

大学での養成段階と学校現場での実践をつなぐ重要な時期に、教職への自覚を高め、自立した教育活動を展開していく素地を作るため、組織的、計画的な教職研修を実施する必要がある。こうした認識のもと、実践的指導力と使命感を養うとともに、幅広い知見を得させることを目的とする。

各教科などにおける指導の専門性を高めるとともに、教育研究への取り組みを深め、教員としての資質を高めることを目的とする。

実施形態

①校内研修：週 2日程度・年間 60日以上。指導教員が中心となり初任者に対する指導・助言を行う。②校外研修：週 1日程度・年間 30日以上。教育センター等における講義、他校種参観、社会体験活動等を行うほか、 4泊 5日程度の宿泊研修を行う。

〔例： 10年目研修〕在職期間が 10年に達した教員に対し、人事考課の評価を基にして 3段階のコースに分け、学習指導、生活指導等、教育公務員としての資質向上を研修内容とし、学校外 15日、学校内 15日の研修を実施する。

研修内容

教員の職務の遂行に必要な事項〔例〕教員としての心構え、基礎的素養、　　　学級経営、教科指導、道徳、特別活動、　　　生徒指導、保健指導と安全管理等

〔例〕教育者として必要な基本的事項　　（職務等）、児童・生徒の指導に関する　　　研修（教科／生活／進路指導等）、　　　学校経営に関する研修、社会の進展　　　への対応（情報処理／環境教育）、　　　教育課程に関する研修（教育評価等）出所： JICA,2003,『日本の教育経験－途上国の教育開発を考える－』　 P159より一

部抜粋

28

職能に応じた力量形成項目と研修例力量形成項目職能に応じた研修内容

校　長学校経営・管理能力学校内外調整能力マネジメント能力

学校経営と校長の役割、学校運営管理上の諸問題、学校管理規則について、勤務評定について、人事異動事務について、経理関係について

教　頭校内運営調整能力学校運営の課題と教頭の職務、学校管理運営上の諸問題、教員組合への対応、学校事故とその対応、教育法規演習

各主任教員のリーダーとしての力量教職員の指導

生徒指導推進者としての課題、教育相談概論、教務主任の実務、教育法規の見方・考え方、問題行動についての理解、青少年の非行の現状と警察の対応

一般教員教員としての基礎能力学級運営能力

初任者研修や 10 年目研修等（「教職経験年数に応じた研修の概要」参照）


29

教育行政機構・権限一覧教育行政機構権限

文部科学省文部科学大臣

・指導、助言、援助・調査、統計等の提出要求・国庫補助

・学校設置基準　・教科書検定　・教育課程基準・就学監督基準　・教員免許授与等の監督・省令、訓令、通達、告示・国立大学・国立学校所轄　・私立大学助成・公私立大学の所轄及び設置認可

都道府県教育委員会

・指導、助言、援助・県費負担教職員任命・調査、統計等の提出要求・勤務評定計画

・教科書展示会・就学義務免除の認可・教員免許状授与・学校管理規則準則

市町村教育委員会

・学校管理・教職員服務監督・勤務評定実施

・教科書採択　・教育計画基準設定・届出・承認・教育計画作成　・就学義務履行強制・就学義務免除　・学校管理規則

市町村立学校・教育計画作成・教育委員会への出席不良児童の通知


30

教育委員会組織教育委員会委　員　長

委　員　　委　員委　員　　委　員

教　育　長

教育次長

教

育事務所

福　　利　　課

文　　化　　課

生

涯

教

育

課

体育・スポーツ課

指　　導　　課

学　　務　　課

財　　務　　課

総　　務　　課

指導主事・事務職員・技術職員・その他の職員

事務局

知事

県　立　学　校

図　　書　　館

博　　物　　館

その他の教育機関

（任命）教育機関

（任命、指揮監督）（総括、職員の監督）

出所：全国都道府県教育委員会

　　　連合会ホームページより抜粋

31

授業設計の基本となる指導計画指導計画の種類各指導計画の内容主体者（立案

者）

年間指導計画教科ごと及び学年ごとの年間における基本的な指導計画（各教科の指導要領に基づき作成）

各地方教育委員会各学校

単元指導計画

年間指導計画を実施するにあたり、各単元を細分化し、実際にその単元の学習指導を展開できるように、学習活動の区分に従って時間配分を行った指導計画

各学年各教員

本時の学習指導案単元指導計画を実施するにあたり、本時の学習指導を展開するための時間配分、授業展開、板書計画等を考慮に入れた綿密な指導計画

各教員


32

授業設計の構造化概念指導計画の種類項目内容

年間指導計画

教科の目標学校の各教科における子どもの能力育成のための全体目標

学年の目標教科目標達成のために教科ごとの各学年における能力育成目標

学年の内容学年目標達成のため単元の集合として設定される学習内容

単元指導計画単元の目標学年目標達成のための子どもの能力育成にか

かる本単元到達目標

単元の内容単元目標を達成するために設定される単元時間数内の学習目標

本時の学習指導案本時の目標単元目標達成のために設定される本時での子

どもの学習目標

本時の内容本時の目標を達成するために設定される本時の学習内容

出所： JICA,2003,『日本の教育経験－途上国の教育開発を考える－』　 P134より抜粋・表示形式変更

33

学習指導案（フォーマット例）単元：「　　　　　　　　　　　　　」

第○○時限目　計画案1. 日時2. 学級3. 単元名4. 本時（第○○時限目）の目標5. 本時の展開案　

　　　6. 板書計画7. 本時の評価

単元：「　　　　　　　　　　　　　」第○○時限目　計画案

1. 日時2. 学級3. 単元名4. 本時（第○○時限目）の目標5. 本時の展開案　

　　　6. 板書計画7. 本時の評価

学習活動予想される児童の活動教師の支援・・・・・・・・・


34

PTA の組織図（例）総会

運営委員会

地区委員会専門委員会学年委員会

学級委員会教養委員会厚生委員会広報委員会


役員会会計監査委員

35

聖職者たる教員像

専門家たる教員像労働者たる教員像

日本の教員像

出所： JICA,2003,『日本の教育経験－途上国の教育開発を考える－』　 P150の記述を基に作成

36

教職員免許の種類幼稚園

小学校

中学校（教科ご

とに区分）

高等学校（教科ご

とに区分）

盲学校

聾学校

養護学校

養護教諭

普通免許状

専修免許状（修士課程終了程

度）○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

一種免許状（大学卒業程度） ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○二種免許状

（短大卒業程度） ○ ○ ○ × ○ ○ ○ ○特別免許状

（有効期限 5～ 10 年） ×教科ごとの免許状

○ ○ ○ ○ ○ ×

臨時免許状（有効期限 3 年） ○ ○ ○ ○

○ ○ ○○幼・小・中・高等学校の

いずれかの免許状が必要

37

年間行事（例）月学期学校行事など保護者4 月春休み

1 学期入学式参加始業式身体検査

5 月家庭訪問参加遠足スポーツテスト修学旅行

6 月保護者参観／懇談会参加7 月大そうじ、終業式

夏休み8 月臨海／林間学校

月学期学校行事など保護者9 月 2 学期始業式10 月運動会参加11 月学習発表会（学芸

会）参加

12 月保護者参観／懇談会参加避難訓練大そうじ、終業式

冬休み1 月 3 学期始業式2 月マラソン大会

保護者参観／懇談会参加3 月大そうじ、終業式

卒業式参加春休み

出所： JICA,2003,『日本の教育経験－途上国の教育開発を考える－』　 P61より抜粋・一部変更

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日本の学校教育 小学校の現在

日本の学校教育小学校の現在