尖閣問題の本質

•   尖閣諸島について（20分）  •   中国の海洋戦略（20分）  •   尖閣の防衛と日米同盟（20分）  

日本戦略国際フォーラム作成

尖閣諸島の位置

尖閣諸島の地図

尖閣諸島をめぐる経緯

•   １８９５．１　沖縄県に編入（閣議決定）  •   １９５１．９　サンフランシスコ平和条約に基づ　　  　　　　　　　　き米国に施政権  •   １９６８．　　国連極東経済委員会の調査報告  •   １９７１．６　台湾が領有権主張  •   １９７１．６　沖縄返還協定署名  •   １９７１．１２　中国が領有権主張  •   １９９２．　　中国が「領海法」制定

中台の主張

•   地理・地質・歴史・法に基づく  •   明代に領有、台湾の一部  •   日清戦争で「窃取」（中）・「不法占拠」（台）  •   カイロ宣言：「窃取」された領土を中華民国に返還  

•   ポツダム宣言：連合国が決める「諸小島」  •   ＳＦ条約：放棄された台湾に尖閣含まれる（台）、無効（中国）  

•   沖縄返還協定：「不当」  •   （中国）日中間に棚上げ合意

論点

•   どの国が最初に尖閣を実効支配したか  •   尖閣は沖縄の一部か台湾の一部か  •   台・中はなぜ1971年に主権を主張し始めたか  •   日中間に「棚上げ合意」はあったか

「国有化」の背景

•   1992　領海法  •   1996　中国系活動家の接近  •   2004　中国人活動家上陸→国外退去  •   2008.12　中国監視船、領海初侵入  •   2009.8　民主党政権の誕生と日米同盟の漂流  •   2010.1　海島保護法  •   2010.4　中国海軍宮古海峡通航  •   2010.9　漁船衝突事件→船長送検  •   2012.3　無人島命名  •   2012.4　石原都知事購入計画表明  

「国有化」後

•   中国各都市での暴動  •   交流の停止  •   監視船のパトロール常態化  •   領空侵犯  •   火器管制レーダー照射  •   一方的条件提示  

中国の海洋戦略の変遷 1952　海の長城  1982　近海防衛戦略  1985　劉華清の戦略  現在　近海積極防衛  　　　＝介入阻止戦略  

介入阻止戦略（A2/AD)

•   列島線防衛→近海防衛  •   主要兵器：潜水艦+対艦ミサイル  •   広範囲にわたる海洋監視の重要性  •   外国軍による海洋監視の拒否  •   監視能力・対潜水艦作戦能力の欠如  

尖閣の防衛と日米同盟

•   南西諸島防衛  •   海兵隊的能力  •   機動力  •   日米同盟の役割分担見直し  •   エアシーバトル  •   オフショア・コントロール  •   法の支配  •   中国との関与

尖閣問題とアジアの将来

•   遠い島の問題ではない  •   資源やナショナリズムだけではない  •   国際法秩序への挑戦  •   アジアの将来に関する3つのシナリオ  –  中国の覇権  –  勢力均衡  –  自由なアジア  

TGTと安全保障ダイアモンド