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広島県教育委員会会議録 平成28年10月14日 広島県教育委員会

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広島県教育委員会会議録

平 成 2 8 年 1 0 月 1 4 日

広島県教育委員会

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広島県教育委員会会議出席者名簿

平成28年10月14日(金) 13:00開会

14:51閉会

1 出 席 者

教 育 長 下 﨑 明

委 員 細 川 喜 一 郎

中 村 一 朗

志 々 田 ま な み

近 藤 い ず み

2 欠 席 委 員 佐 藤 卓 已

3 出 席 職 員

教 育 次 長 佐 藤 隆 吉

管 理 部 長 樽 谷 敏 治

教 育 部 長 諸 藤 孝 則

参 与 北 川 千 幸

総 務 課 長 畦 地 博 之

秘 書 広 報 室 長 佐 藤 哲 義

教 職 員 課 長 福 嶋 一 彦

文 化 財 課 長 加 藤 謙

学びの変革推進課長 寺 田 拓 真

義 務 教 育 指 導 課 長 中 村 正 博

高 校 教 育 指 導 課 長 吉 村 薫

豊 か な 心 育 成 課 長 山 垣 内 雅 彦

特 別 支 援 教 育 課 長 山 下 睦 子

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教 育 委 員 会 会 議 定 例 会 日 程

開催日時:平成28年10月14日(金)

13:00~

日程第1 会議録署名者について 1

日程第2 第 1 号 議 案 広島県重要文化財の指定について 1

日程第3 第 2 号 議 案 広島県無形文化財の保持者の追加認定について 3

日程第4 報告・協議1 平成29年度広島県・広島市公立学校教員採用候補

者選考試験の結果について

日程第5 報告・協議2 グローバルリーダー育成校(仮称)新築工事に伴

う基本・実施設計の公募型建築プロポーザルの最

終審査結果について

日程第6 報告・協議3 広島版「学びの変革」推進寄附金の受付開始につ

いて

10

日程第7 報告・協議4 平成28年度全国学力・学習状況調査の結果の概要

について

12

日程第8 報告・協議5 小・中学校課題発見・解決学習推進プロジェクト

の指定校の状況について

13

日程第9 報告・協議6 「ひろしま給食100万食プロジェクト」の取組状

況について

16

日程第10 報告・協議7 平成29年度に使用する教科用図書の採択結果につ

いて

18

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下﨑教育長: 会議に先立ちまして,教育長職務代理者の指名につきまして,御報告いたします。教

育長職務代理者には,佐藤委員を指名させていただき,御承諾をいただきましたこと

を御報告いたします。

それではただ今から本日の会議を開きます。

直ちに日程に入ります。

まず,会議録署名者の件ですが,本件は会議規則第22条の規定によりまして,私から

御指名を申し上げます。会議録署名者として,中村委員及び志々田委員を御指名申し上

げますので,御承諾をお願いいたします。

本日の会議議題は,お手元のとおりです。

議題のうち,公開になじまないものがあれば,最後に回して審議したいと思いますが,

いかがいたしましょうか。

( な し )

下﨑教育長: それでは,本日の議題は全て公開で審議することといたします。

第1号議案 広島県重要文化財の指定について

下﨑教育長: それでは,第1号議案,広島県重要文化財の指定について,加藤文化財課長,説明を

お願いします。

加藤文化財課長: 広島県重要文化財の指定について,でございます。

平成28年9月12日に,広島県文化財保護審議会から答申を受けました,広島県重要文

化財3件の指定について,御提案をいたします。

お手元の資料と併せて,添付しております写真も御覧いただきながら,御説明いた

します。

まず,資料の1ページでございます。絹本著色仏涅槃図(けんぽんちゃくしょくぶ

つねはんず)の指定について,でございます。本図は,尾道市の持光寺に伝来したも

のでございます。

資料の2ページを御覧ください。この写真が仏涅槃図でございます。

仏涅槃図は,釈迦の臨終の場面を描いた仏画で,宝台上に横たわる釈迦を中心に,

宝台を囲む仏弟子・諸菩薩などの会衆や数多くの動物を画面下半分に描き,画面上半

分には,沙羅双樹や摩耶夫人一行などを表しております。

これらはいずれも卓越した筆致・画技によって描かれており,画師の優秀さがうか

がえます。

資料の1ページにお戻りください。この図の伝来につきましては,軸装の裏に貼り付

けてあります旧裏打ち紙の銘文によりまして,鎌倉時代後期の弘安7年,1284年に,画

師法橋若狭によって描かれ,江戸時代中期までに3度の修理が行われたと伝わっており

ます。

修理箇所が多く認められるものの,涅槃図の主要な部分であります釈迦と周囲の会衆

の表現は,ほぼ制作当初の状態をとどめております。中世に制作された涅槃図は,県内

では6例が知られており,そのうち鎌倉時代に遡るものは,国指定文化財の2例のみで

ございます。全国的にも遺例の少ないものでございます。その中で,この図は制作優秀

であると共に,度重なる修理を経ながら大切に使用され,受け継がれてきた歴史的価値

を有することから,大変貴重でございます。

続きまして,資料3ページを御覧ください。木造阿弥陀如来立像(もくぞうあみだに

ょらいりゅうぞう)の指定について,でございます。この像は,尾道市常称寺の本堂の

本尊でございます。

資料の4ページの写真を御覧ください。この写真が阿弥陀如来立像でございます。

檜材で寄木造の技法により制作されております。手は上品下生の来迎印を結んで,踏

み割り蓮華座の上に立つ姿は,頭躰部のバランスがよく整えられております。流れる

ような着衣のひだが的確に掘り出されて,着衣全体に細かな文様が截金や盛り上げ彩

色による高度な技術で表現されておりまして,これらはほぼ当初の姿をとどめており

ます。

資料の3ページにお戻りください。この図の制作時期等につきましては,平成24年

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度の保存修理の際,足ほぞの銘文から,鎌倉時代末期の正中2年,1325年に仏師美作

法橋宗擔により,約3か月弱の期間で制作されたことや,50人以上の仏名の寄進者な

どが確認されております。また,顔の形から,後の修理ではないかと考えられていた

頭の部分も,各部材の詳細な確認の結果,当初のものということが確認されておりま

す。

これらの成果によりまして,この像は彫刻史上の鎌倉時代最晩年の基準作に位置付

けられることになりました。

この像は,数少ない時宗寺院の本堂の本尊として,制作年次あるいは日数,制作者

などが分かる貴重な作品でございます。加えて,制作が非常に優秀で,特に県内の

国・県指定文化財の仏像において,この像のように着衣全体に精緻な装飾が施されて

いるものや,これらが当初のまま,ほぼ完全に残っている例がないことからも高く評

価できます。

最後になりましたが,資料の5ページを御覧ください。木造五劫思惟阿弥陀如来坐

像(もくぞうごこうしいあみだにょらいざぞう)の指定について,でございます。こ

の像は,尾道市の持光寺の本堂の本尊でございます。

資料の6ページを御覧ください。この写真が五劫思惟阿弥陀如来坐像でございます。

檜材と推定される木材で,寄木造の技法により制作されております。両手を胸前に挙

げて合掌し,蓮華座の上に右足を上にして結跏趺坐(けっかふざ)する姿を表してい

ます。悟りを開く前の阿弥陀如来が人々を救うために,五劫という非常に長い時間思

索にふけって,理髪をしなかったために長大な頭髪となったことを表しており,大き

く膨らんだ頭部が特徴でございます。

風格のある姿態のバランス,ふくよかであるが目鼻立ちのすっきりとした顔立ちの

表現,整えられた着衣のひだの表現などに優れた造形感覚が認められると共に,像の

底に蓋がございますが,その蓋を,漆を使った布貼りにする丁寧な仕上げをしており

まして,造像に関して非常に特別な計らいがうかがえます。

資料の5ページにお戻りください。この像の制作時期につきましては,持光寺の古

記録によりますと,元禄15年,1702年に仏師法橋安清により造像されたことなどが記

されております。

江戸時代以前の木造彫像の五劫思惟阿弥陀如来像は,中四国地方においては,現時

点でこの像が知られるのみでございます。また,全国的にも極めて例が少ない像種に

なっております。その中でこの像は,非常に彫刻技術が的確であり,造形的に優れて

いるのみでなく,制作年代や由緒が分かるものとして,大変貴重でございます。

以上のように,これら3件の文化財はいずれも高い文化財的な価値を有し,広島県

重要文化財としての要件を十分に満たすものであると考えられるために,指定が適当

と考えます。

説明は以上でございます。御審議のほど,よろしくお願いいたします。

下﨑教育長: ただ今の説明に対しまして,御質問又は御意見がありましたら,お願いいたします。

中 村 委 員: 御説明をお聞きして,いずれも文化財として高い価値を持っているとよく分かりま

した。阿弥陀仏も散髪をしないと髪が伸びるということも,勉強になりました。

1点だけ,このタイミングでの指定ということの意味を教えてください。

加藤文化財課長: 涅槃図から御説明いたします。涅槃図につきましては,平成25年に尾道市の指定文化

財になり,平成26年に修理を行いました。その際に,旧裏打ち紙が確認されまして,

鎌倉時代末期,弘安7年の銘文が出てきたところでございまして,それによって,単

に像の描き方といった様式だけではなくて,制作年代が絞れる証拠が出てきたことが

ございます。

それから,木造阿弥陀如来立像でございますが,昭和61年に尾道市の重要文化財にな

ってございますけれども,平成24年に修理をいたしました。その際に,台座に止める

足のほぞがあるのですが,そこに,正中2年,1325年制作ということが確認されまし

た。それが大きな要因でございます。

最後の木造五劫思惟阿弥陀如来坐像でございますが,これも平成25年に尾道市の重要

文化財になりまして,その時点でお寺の文書等を調査しまして,江戸時代元禄15年,

1702年の造像ということが明確になりましたので,3件まとめて,このタイミングに

なった次第であります。

下﨑教育長: ほかはいかがでしょうか。よろしいでしょうか。

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( な し )

下﨑教育長: 以上で本件の審議を終わります。

採決に移ります。

原案に賛成の方は挙手をお願いします。

( 全 員 挙 手 )

下﨑教育長: 全員賛成と認めます。

よって本案は原案のとおり可決されました。

第2号議案 広島県無形文化財の保持者の追加認定について

下﨑教育長: 続いて第2号議案,広島県無形文化財の保持者の追加認定について,加藤文化財課長,

説明をお願いします。

加藤文化財課長: 広島県無形文化財の保持者の追加認定について,でございます。

平成28年9月12日に,広島県文化財保護審議会から答申を受けました,広島県無形文

化財保持者の追加認定について,御提案いたします。

資料の1ページを御覧ください。久保 善博(刀匠銘 善博)さんを広島県無形文化

財「日本刀製作技術」の保持者として追加認定することについて,でございます。

日本刀は,その姿の美しさと地鉄の鍛え肌や刃文の多様さから,鉄の芸術品として高

く評価を受けております。

本県では,鎌倉時代後期以来700年以上にわたり,中国山地のたたら製鉄を背景とし

て,多くの刀匠が創意工夫を重ね,連綿として日本刀の製作技術が継承されておりま

す。

このような日本刀製作技術は,平成18年4月17日に広島県無形文化財に指定され,

現在は三上 孝德(刀匠銘 貞直)さんが保持者に認定をされております。

資料の2ページを御覧ください。左上の写真が,久保 善博さんでございます。久

保さんは昭和40年鹿児島でお生まれになり,平成元年に大学院修了後,東京都無形文

化財保持者の刀匠である吉原 義人氏に入門・師事し,5年間の修業期間を経て,平

成6年に独立され,平成13年に,庄原市西城町に善博日本刀鍛錬道場を開設されまし

た。この間,たたら製鉄と日本刀についての研究を続けながら日本刀製作技術を練磨

し,高度に体得して,現在に至られています。

久保さんの作風は,備前伝一文字風の華やかな作風を始め,山城風の直刃など多岐

にわたります。近年では,鎌倉時代の備前伝の古刀などに見られる「映り」という焼

き入れにより刀身の地肌に現れる現象について,科学的な根拠に基づいて意識的に再

現する技術が高い評価を得てございます。

久保さんの作品は,新作刀剣の展示会として最も伝統のある公益財団法人日本美術

刀剣保存協会主催の新作名刀展におきまして,平成6年に初出品で優秀賞・新人賞を

受賞された後,平成19年及び平成27年に,一等賞であります最高賞,高松宮記念賞を

受賞するなど,全国的に高く評価されております。

また,展覧会や講演活動,公開鍛錬等を通じて現代刀の普及に努めると共に,日本

刀製作に係る実技指導講師を歴任するなど,後進の指導・育成にも尽力しておられま

す。

以上のことから,久保 善博さんは,日本刀製作技術を正しく高度に体得し,かつ,

これに精通していると認められるため,広島県無形文化財「日本刀製作技術」の保持

者として追加認定することがふさわしいと考えております。

説明は以上でございます。御審議のほど,よろしくお願いいたします。

下﨑教育長: ただ今の説明に対しまして,御質問又は御意見がありましたら,お願いいたします。

志々田委員: 先ほどの第1号議案のように,県の重要文化財に指定されるということは,保存に関

わる支援というか資金が県から補助されるということを以前お聞きしましたが,無形

文化財の場合は,どのような形で保持されている方を支援されるのかお聞かせくださ

い。

加藤文化財課長: 基本的には,後継者あるいは日本刀製作に対する広報的な活動について支援をすると

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いう考えでございます。後継者あるいは広報等について,いろいろな活動をされてお

られますけれども,例えば,今,広島県立歴史民俗資料館で「麗しき日本刀」という

展覧会をされております。そのようなところで場を御提供するとか,あるいはそのよ

うな活動に対して,補助金を出すなど,具体的な支援としては,そのようなことが考

えられます。

中 村 委 員: 先ほどの仏像は,県も国も重要文化財。無形文化財は,「重要」と付いてないのは

なぜですか。

加藤文化財課長: 特段の意味はないと思います。条例で,県重要文化財に指定する,県無形文化財に指

定すると決めているのですが,決めた時の経緯は申し訳ありませんが,もう分からな

くなっております。ただ,条例で無形文化財あるいは無形民俗文化財の場合は「重要」

という文言を付けないと決めてございますので,そのようにさせていただいておりま

す。

下﨑教育長: ほか,いかがでしょうか。よろしいでしょうか。

( な し )

下﨑教育長: 以上で本件の審議を終わります。

採決に移ります。

原案に賛成の方は挙手をお願いします。

( 全 員 挙 手 )

下﨑教育長: 全員賛成と認めます。

よって本案は原案のとおり可決されました。

報告・協議1 平成29年度広島県・広島市公立学校教員採用候補者選考試験の結果について

下﨑教育長: 続いて,報告・協議1,平成29年度広島県・広島市公立学校教員採用候補者選考試験

の結果について,福嶋教職員課長,説明をお願いします。

福嶋教職員課長: それでは,報告・協議1によりまして,平成29年度広島県・広島市公立学校教員採

用候補者選考試験の結果について,御説明申し上げます。

資料の1ページ目を御覧ください。本年度の選考試験でございますが,資料の下の方

にございますとおり,第1次選考試験を7月16日(土),第2次選考試験を8月18日

(木)から20日(土)に実施すると共に,平成21年度から実施しております現職教員

を対象とした特別選考,及び一昨年度から実施しておりますグローバル人材を対象と

した特別選考,これは教職経験者,英語でございますが,これを8月21日(日)に実

施し,選考を行いました。

資料中段の表を御覧ください。まず,A欄の志願者数ですが,志願者数は3,781名で

ございます。次にB欄の受験者数でございますが,先ほどの志願者数3,781名のうち,

受験した者の総数が,3,506名でございました。この3,506名につきまして,厳正な選

考を行いまして,C欄の登載者数のとおり,966名を採用候補者として名簿登載いたし

ました。なお,受験者を基にして計算した最終倍率は,約3.6倍となってございます。

資料の2ページを御覧ください。この資料は,選考区分ごとの内訳の詳細でございま

す。まず,特別選考の状況でございますが,表中の太字でB受験者数全体,その中の

③最終選考受験者数のところを御覧いただけたらと思います。

社会人を対象とした特別選考は,受験者7名でございました。これは工業と看護につ

いて実施したものでございますけれども,この7名はいずれも工業の希望者でござい

ます。この下の太字のC登載者数のところを御覧いただきまして,社会人を対象とし

た特別選考では,7名のうち工業の3名を登載したところでございます。

続きまして,臨時的任用等教職経験者を対象とした特別選考につきましては,表中の

太字の①1次選考受験者数,ここにございますように,教職経験者の受験者484名,こ

のうち,先ほどと同様に③を御覧いただきますと,196名が最終選考を受験しまして,

更にその下のCにございますように,そのうちの151名を名簿登載したところでござい

ます。

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もう一つ,身体に障害のある者を対象とした特別選考でございます。これも表を見て

いただきまして,昨年度1次選考に合格した,1次選考の免除者が1名ございまして,

今年新規に5名,計6名の受験者がございまして,そのうちの4名を名簿登載いたし

ました。

現職教員を対象とした特別選考,これは他県で現職の教員をやっている者を対象とし

た特別選考でございますけれども,③の太字のところにございますように,全校種の

合計で65名の受験者のうち,Cのところにございますように,31名を名簿登載したと

ころでございます。

一昨年度から実施してございますグローバル人材を対象とした特別選考,教職経験者

(英語),これは中学校と高校で英語の教員を目指すものでございますけれども,受

験者2名,この両方とも名簿登載いたしました。

更に,昨年度から実施してございます2つの特別選考がございますが,1つはグロー

バル人材を対象とした特別選考の外国人留学生等,これは受験者1名でございました

けれども,名簿登載は0名です。更に,スポーツ実績のあるものを対象とした特別選

考では,受験者16名のうち,名簿登載した者が6名でございます。

また,Cの登載者数の太字の966名の下に括弧の数字がございます。これは,大学院

等に引き続き就学する者に対しまして,名簿登載期間を1年間延長する制度を適用す

る登載者でございます。登載者の966名のうち23名が,この制度の適用を希望してござ

います。今後本人からの正式な申請に基づきまして,名簿登載期間の1年間延長の決

定をしていく予定でございます。なお,3ページにつきましては,名簿登載者の職種,

校種,教科別の登載者の状況,選考区分別,新規卒業,過年度卒業の状況等につきま

してお示ししたものでございます。

今回の採用選考試験の結果につきましては,去る9月30日(金)に,最終結果の通知

を本人宛に発送し,名簿登載者の受験番号を教育委員会のホームページに掲載したとこ

ろでございます。

今後とも,より優秀な教員の確保のため,受験者の獲得に向けて引き続き努力してま

いりたいと考えております。説明は,以上でございます。

下﨑教育長: ただ今の説明に対しまして,御質問又は御意見がありましたら,お願いいたします。

志々田委員: 今年の倍率は,前年度より少し上がったと考えていいのでしょうか。

福嶋教職員課長: 倍率そのものは,昨年度よりも下がっております。というのは,採用の予定者数を

増やし,実際の登載者の数も前年度よりも増やしたことで,実質倍率が下がるという

ことでございます。

志々田委員: 引き続き受験者をいかに確保できるのかということを,もう少し継続してやっていか

なくてはならないのかなというのが1つと,もう1つ気になっているのは,社会人特

別選考の中で,今年は看護と工業ということで,看護がなかなか集まらないという話

を事前に聞いています。考えうる方法を使って募集をしてくださったと思うのですが,

残念ながら受験してくださる方が0名というのは,今後,大丈夫なのかということと,

別の方法を何か考えておられるのかどうかということをお聞かせいただければと思い

ます。

福嶋教職員課長: 確かに高等学校の看護の志願者の確保は,委員が御指摘のとおり,大変苦慮してい

るところでございます。県内の看護師の養成課程の大学等を訪問いたしまして,個別

にお願いをさせていただいている状況でございます。大学からのお話を伺えば,そう

いったところで学ぶ学生は,本来看護師を目指して入っていらっしゃる方なので,な

かなか教育現場へという視点を持ち合わせていない方がほとんどであるとのことでご

ざいます。しかしながら,県立高等学校で申しましても,広島皆実高校の衛生看護科

等ございますので,その辺りの卒業生には,将来そういったところでの就業も希望し

ている者がいるということも聞いている状況もございますので,引き続き,こういっ

た採用職種があるということの広報を含めながら,しっかりと確保に努めてまいりた

いと思います。

中 村 委 員: 倍率の話がありましたけれども,特に小学校では2.1倍ということで過去最低を更新

したことと思います。教員の資質の向上というか,質の高い教員の確保という点で,

心配だと言わざるを得ないと思います。教員の資質向上ということでも,いろいろな

論点があると思いますけれども,委員から提出させていただいた議題にもありました

けれども,特に採用前の取組,1つは志望者を増やすということ。特に高校生以前の

取組を,本気で考えていかなくてはいけないだろうと。

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もう1つは,選考にあたって採用すべき人間の数が増えてきていることがあるわけで

すが,しっかり適性のある人を,受験者の中から選ばないといけないということがも

ちろん大事ですが,適性がある人を選べているということの確認をさせていただきた

い。つまり,採らなくてはいけない人数がこれだけあるから,多少基準を緩めて採っ

ているということはない,ということの確認をさせていただきたいと思います。

福嶋教職員課長: 確かに,倍率が下がっていることは大変大きな課題でございますが,厳正な選考試験

の中で能力実証を踏まえた上でのこの度の登載者でございますので,私どもの方でこの

度登載した者については,本県の教育を担ってくれる力を有していると判断したもので

ございます。また,前段の方で委員の方からございました,これから採用を,教員を目

指してくれる人への課題につきましては,まだ計画の段階ではございますけれども,大

学等と連携した,仮称ですけれども教員養成塾等を通しまして,ある面,早い段階で教

育現場の状況を体験していただくことによって,ミスマッチを防ぐことも場合としては

できると考えておりますので,いろいろな手を考えながら,努力をしてまいりたいと考

えております。

中 村 委 員: 広島の教員養成塾のことですね。そういった取組もあると思います。そのようなこ

とを今後の選考にも生かしてもらえればと思います。

近 藤 委 員: 志願者数の確保ということが2人の委員からも話が出ていましたけれども,近年の

課題として,志願者数が減っているとか,倍率が下がってきているという問題がそも

そもあるということでしょうか。

福嶋教職員課長: 全国的な共通の課題なのですけれども,ほとんどの県が50代後半の方に年齢構成の

大きな山がございます。本県の小学校教員の例を取りますと,これからの定年退職予

定者が,平成30年をピークにまだ増えていく状況にございますので,その穴を埋める

ための努力は,採用の方でしていく必要がございます。一方で,志願者数の状況でご

ざいますけれども,ここ数年,3千数百名前後で推移をしている状況でございます。

他県の状況を聞きましても,いずれの県もなかなか志願者数が増えないという悩みを

持っておるようでございますが,ある面これは,全国の中でも優秀な人材の取り合い

ということになっているというのは当然ということでございますけれども,一層本県

の教育の中身の良さの部分をしっかりとPRしながら,人材を確保していく努力とい

うのがこれからも必要だと考えております。

細 川 委 員: 倍率は下がってはいるのですが,小学校教諭の志願者数は増えているのですよね。

この辺は何か理由がございますか。

福嶋教職員課長: 数そのものが増えたと申しましても,そんなに大きな増加ではございませんので,

経年の中での誤差の範囲かと思います。もう1つは,この度,事前に採用試験の説明

会を県内外16か所で実施いたしましたけれども,その時の参加者は例年よりも100名程

度多い状況もございました。ただ,何か理由があって増えたということよりも,経年

の中の誤差の範囲と捉えております。

細 川 委 員: この名簿登載者数の小学校教諭のところを見ますと,昨年が409名で今年が491名と

なっておりますが,平成30年度の予定は,これよりまだ増えるのでしょうか。

福嶋教職員課長: これからの採用予定者数につきましては,財政的な協議がこれからございますので,

具体的な数字は固まってはございません。けれども,当然ながらこれよりも増やして

いかないと,いわゆる定員内臨時採用といったところが生じてしまうことになります

ので,その穴を埋めていく努力をしていかないといけない,という状況です。

細 川 委 員: 先ほどの現職員の年齢構成からして,高齢の方が多いので退職者が増えるにつれて

新しく雇い入れる方も増えていくのは当たり前のことでございますけれども,中村委

員が先ほど御質問された,資質の問題で,下げているわけではない,一定の基準を持

たれて登載者を決めているということになりますと,現場としては,例えば教員の数

がこれだけ欲しいのに,それだけ確保できなかった場合,今課長がおっしゃったよう

に臨時採用でその穴を埋めるという状況が生まれていて,保護者としましては,その

方が登載者の方なのか臨時採用の方なのかは分からない。臨時採用というのは,臨時

採用ですから,いわゆる力量とか資質の面で,授業の進め方ですとか,児童生徒に対

する指導とかというところに差が出てきて,現場もお困りになるところがあるのでは

ないかと思うのです。その辺のところが,登載者を増やせばいいじゃないかというと,

言われたような問題が起きるでしょうから,トータルとして臨採の方への教育指導と

いうか,そちらの方も登載者と同等のことをやっておられるとは思うのですが,今後

とも資質を確保する意味では一層お願いしたいというのと,志願者数から受験者数が

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若干下がってきていることを見ますと,何らかの事情で受験されてない,ひょっとし

たら他県の受験をされて本県をキャンセルされた可能性もある。逆の場合もあると思

います。そういったところで,本県教育の良さ,いいところを先ほど言われた説明会

などでも参加者が増えたとおっしゃったので,このような努力を重ねていただいて,

倍率だけを見ると確かに下がったというのはあるのでしょうけれども,内容は決して

引けを取らない,自信があるということを今後とも続けていただければと思うのです

が,来年度に向けて何かお考えはございますか。

福嶋教職員課長: 今の御質問,現場のお困りの声を私どもも聞くことがございますが,いわゆる臨時的

任用職員の方の指導力の向上ということについては,それぞれの所属校の中の校内研

修等で所属校の校長が努力してくれていると,私どもは聞いてございます。トータル

として,その辺りの教育現場の中のバランスをどう保っていくかということは大事で

ございますので,委員からもございましたように,本県の教員を志願していただいた

方には,他県に誇れるような研修の中身等を準備してございますし,「学びの変革」

を中心としました大きな教育施策も出しておりますので,その辺りを中心にしっかり

と広報を図って,優秀な人材の確保に努めていきたいと思います。

下﨑教育長: 説明会に来て,広島県の「学びの変革」等について関心があって,広島県でという話

もあったと聞くのですが,その辺りはいかがですか。

福嶋教職員課長: 実は,約3,800名の志願者のうち,採用試験説明会を受けた者が約半数,1,900名程度

が説明会の参加人数でございます。その1,900名程度というのは説明会に参加された者

の約75%です。説明会を受けてくれた方の75%は試験を受けてくれているし,志願者

のうちの半分は説明会を受けてくれている。

もう1つ申しますと,本県の採用試験は政令指定都市でございます広島市と共同で実

施をしてございますけれども,志願者のアンケートを採ったところ,今回説明会の方

でこういった教育施策の説明をしっかりした影響かと推測されますが,広島県を希望

される方が例年よりも5ポイントぐらい多くなってきているという状況でございます。

したがいまして,そういった説明会で本県の教育の内容をしっかりと訴えていくとい

うことは,重要であり効果があるという手ごたえを,本年度は持ってございます。

下﨑教育長: 特に小学校の方は地元志向が強いですので,どれだけ地元で教員を目指すという人材

を作るのかということと,本県の取組というのは全国的にも注目されている部分が多

いので,その辺をしっかり広報して,是非広島の中で素晴らしい実践を一緒にやりま

しょうということになれば,もう少しいい人材が集まってくるのではないかと思いま

す。その辺もお願いしたいと思います。

ほか,よろしいでしょうか。

( な し )

下﨑教育長: 以上で本件の審議を終わります。

報告・協議2 グローバルリーダー育成校(仮称)の新築工事に伴う基本・実施設計の公募型建築

プロポーザルの最終審査結果について

下﨑教育長: 続いて報告・協議2,グローバルリーダー育成校(仮称)の新築工事に伴う基本・実

施設計の公募型建築プロポーザルの最終審査結果について,寺田学びの変革推進課長,

説明をお願いします。

寺田学びの変革推進課長: グローバルリーダー育成校,仮称でございますが,その新築工事に伴う基本・実施

設計の公募型建築プロポーザルの最終審査結果について,御報告させていただきます。

御案内とおり,「学びの変革」を先導的に実践する学校でございます,いわゆるグロ

ーバルリーダー育成校につきましては,本年2月の基本構想策定以来,様々な準備検

討を進めてきたところでございまして,5月には設置場所を豊田郡大崎上島町にする

こと,7月には開校時期を平成31年4月にするということをそれぞれ御決定いただい

たところでございます。

恐れ入りますが,資料の2ページ目を御覧いただければと思います。学校の設置場所

や開校時期の決定を受けまして,学校施設に関しましては,本年の7月より公募型建

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築プロポーザル方式によりまして,設計者を全国から募集してまいりました。そして,

一番下の(3)に記載をしてございますように,日本を代表する建築家でいらっしゃ

います,内藤 廣先生を部会長とする選定委員会を開催いたしまして,審査を行って

きたところでございます。

具体的には中ほどの(2)に記載をしてございますとおり,まず25の事業者から参加

表明書の提出がございました。そして,1次選考において6社に絞り込みを行った上で,

9月15日には第3回審査部会といたしまして,公開の場において各社からのプレゼンテ

ーションを行っていただきました。この公開ヒアリングにつきましては,一番上(1)

に記載しておりますように,定員の200名を大きく上回る方々の御聴講がございまして,

この学校に関する県民の皆様の御関心の高さがうかがわれたところでございます。

恐れ入りますが1ページ目にお戻りいただきまして,このような審査を経まして最終

的には,2の最終審査結果に記載をしていますとおり,シーラカンスアンドアソシエ

イツ及び土井一秀建築設計事務所の建築設計共同体を受託候補者として特定をいたし

たものでございます。

審査につきましては,学校づくり・配置計画・施設計画・施設整備方針という4つの

基準に基づいて行われております。恐れ入りますが,3ページ目にございます特定者

の技術提案書より抜粋いたしましたイメージ図を御覧いただきながら特定者の提案が

評価された主な点について,御説明をさせていただきたいと思います。

まず,学校づくりに関しましては,主として図面の左下にございますコラボレーショ

ン・ラボ。これは通常の授業を行う教室ですとか,あるいはこの周辺に位置する3つ

のセンターに関するものということで,国際バカロレアと日本の学習指導要領の双方

に対応すると共に,様々な集団規模,あるいは学習形態の授業にも対応することが可

能な平面計画が検討されているということで,実現性が高いと考えられる点,また配

置計画に関しましては,北側の寮と南側の校舎の間にみかん広場と呼ばれる広場や,

あるいはコミュニケーションセンター,図書・メディアセンターなど地域に開放いた

しまして,地域交流の拠点となる町のような空間を配置いたしますことにより,地域

との一体性と安全性の両立が図られており,また寮から町を通って校舎に登校する生

徒の動線など,学習と生活のイメージが具体的に生まれてくる点が評価されておりま

す。

続きまして,施設計画の関係では,真ん中の学びの庭ですとか,みかん広場などの空

間を様々な施設の中心に配置いたしまして,これらの空間をコネクター,すなわち接合

部分として機能させることにより,全体の一体性を生み出すと共に,諸室の重ね合わせ

につきましても検討が可能な,骨格のしっかりとしたプランとなっている点も評価され

ております。

最後,施設整備方針に関しましては,平成31年4月の開校に向けまして,段階施工も

可能なプランとして提案をされているなど,実現性が高く,またコストバランスも優れ

た提案となっている点などが評価されてございます。

最後に,今後につきましては準備が整い次第,土木建築局におきまして,特定者と設

計に係る委託の契約を締結する予定としております。この学校に入学してくる生徒達に

魅力あふれる教育環境を提供することができますよう,事務局といたしましても,今後,

土木建築局及び設計者と十分な連携を図りながら検討を進めてまいりたいと考えており

ます。

御報告は以上でございます。

下﨑教育長: ただ今の説明に対しまして,御質問又は御意見がありましたら,お願いいたします。

中 村 委 員: 確認なのですが,今回設計者を選定したということですけれども,このイメージ図

をベースに,これに近いようになっていくのですか。それとも,これはあくまで選定

のためであって,もう一度ゼロから提案してもらうということなのでしょうか。

寺田学びの変革推進課長: 基本的には,これを踏まえた形にしていきます。今回プロポーザルという形式でや

っておりますので,私どもの方でお示しをした仕様書に記載したコンセプトを,どれ

くらい御理解いただいて提案がなされるかということを判断するための材料として,

この図面をいただいているところがございます。したがいまして,この図のとおりに

はならないとは思いますが,これを踏まえながら具体的には私どもと,あるいは土木

建築局と設計者の方で調整をしながら図面として仕上げていくことになると思います。

中 村 委 員: 設計費用については,決まっているのですか。

寺田学びの変革推進課長: 設計費用につきましては,本年度の予算のところでいただいていますのと,来年度

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の債務負担行為として考えています金額がもうございますので,それは確定しており

ます。

細 川 委 員: 1ページの下,施設設備方針で,平成31年4月開校というのが余裕を持った開校を

迎えられるのか,それともギリギリで間に合いそうだというスケジュールなのか,ど

ちらでしょう。

寺田学びの変革推進課長: その点につきましても,具体的なことにつきましては今後の設計者との協議によっ

てくると思っております。提案の中身によりますと,基本的には平成31年4月に全て

の施設が整えられるような設計を検討していきますということは,提案されてござい

ます。しかしながら,それが間に合わない場合には,一部,例えば,中学校1年生が

最初には使わない施設については,段階的に整備をするような形にして開校するとい

うことも提案をされております。しかしながら,その場合につきましても,例えば工

事の車両ですとか,資材搬入の動線というところと生徒の生活ラインをきちんと分け

たりすることによりまして,学習環境がきちんと整えられるような環境をつくってい

こうということを提案されておられます。スケジュールももちろんございますけれど

も,どのような形でもきちんと平成31年4月に環境が整えられるよう,事務局として

は調整をしっかりしていきたいと思っております。

細 川 委 員: ありがとうございました。なかなか私たちの経験からしても,学んでいる隣で工事

をしているということがかつてあったのですが,安全面ということもそうでしょうし,

学ぶ環境づくりというところでも,十分に御配慮を頂けたらということを切にお願い

をいたします。

それともう1点,大崎上島町は,ダイダイは作っておられなかったですか。ダイダイ

という木は去年の実と今年の実が同じ木についているのだそうです。お正月の鏡餅の上

には,みかんではなくてダイダイを載せなさいと。あれは,「代々」栄えるという意味

なのだと,先日萩へ行った時にガイドさんがおっしゃっていて,ダイダイがもしあると

したら,この学校がどんどん歴史を重ねていって発展するのですよという,将来発展型

のような意味がどうかなとも思いましたので,御配慮をお願いします。

寺田学びの変革推進課長: ダイダイにそのような意味があるとは,初めて知りました。イメージ図の真ん中の

みかん広場,あるいはその左側にもみかんの木を植えたりという図がございますけれ

ども,そういった部分でこの学校のシンボルといいますか,ここに通った生徒達が,

卒業した後も戻ってきて,ここにあった木がこんなに大きくなったのだなとか,ここ

は変わっていないのだなとかを感じてもらえるような,そのようなものを整備してい

く必要があると思っております。どちらかというと,大崎だとみかんよりもレモンだ

ったりブルーベリーというところもありますけれども,どういった環境,空間が生徒

の心に残って,更にメッセージが伝わるのかというところをしっかり業者と調整をし

ていきたいと思います。

志々田委員: 6社の中からいいものを選んでいただいたのだろうと思っているのですが,新規に入

ってくる業者さんが悪いというわけではないですけれども,この選定をされましたシ

ーラカンスアンドアソシエイツと土井一秀建築設計事務所さんは,これまでもこのよ

うな大規模な建物を作る仕事を請け負ったような経験が豊富なところなのか,それと

も新しく請け負うのか。それで信頼性を測るつもりではないですけれども,どうなの

かと思いまして。

寺田学びの変革推進課長: この2つでございますけれども,今回,県外の事業者さんが提案される場合には,

必ず県内の事業者さんと共同でJV(Joint Venture:共同企業体)を

組んで応募するという形で,募集を求めてまいりましたので,そういった意味で愛知

県の事業者さんと広島県の事業者さんが提案しているわけなのですが,まずシーラカ

ンスアンドアソシエイツの関係につきましては,これまでインターナショナルスクー

ル等,あるいは一般の学校も含めてですが,かなり実績があるところでございます。

学校施設を中心に多くの賞を取っておられて,軽井沢にございますアイザックと呼ば

れますインターナショナルスクールの設計も請け負ったことがある実績があるところ

です。

もう1つの土井一秀建築設計事務所に関しましても,学校ではございませんが,県の

方で発注している公共施設の関係で事業委託を受けているということもありますので,

それぞれの専門性をしっかり発揮していただきながら,学校の設計を進めていただくこ

とを期待したいと思っております。

下﨑教育長: ほか,よろしいでしょうか。

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( な し )

下﨑教育長: 以上で本件の審議を終わります。

報告・協議3 広島版「学びの変革」推進寄附金の受付開始について

下﨑教育長: 続いて,報告・協議3,広島版「学びの変革」推進寄附金の受付開始について,寺田

学びの変革推進課長,説明をお願いします。

寺田学びの変革推進課長: 報告・協議3でございます。広島版「学びの変革」推進寄附金の受付開始につきま

して,御報告させていただきます。

資料の1ページ目をお開きください。趣旨に記載しておりますとおり,本寄附金は,

「学びの変革」に向けた県全体の機運の醸成を図ると共に,県民総ぐるみで児童生徒

や学校の新たな挑戦を応援する仕組みを構築するため,広島にゆかりのある方々から

広く寄附を募集するものでございます。

本件につきましては,本年2月の県議会におきまして,関連する条例の改正案が議決

をされまして,制度自体が創設されたところでございます。これを受けまして,内部で

の調整等,寄附の受入れの諸準備に取り組んでまいりまして,この度準備が整ったこと

を受け,本日10月14日より寄附の受付を開始するものでございます。

2「寄附金の概要」の(2)に記載いたしておりますように,寄附のメニューといた

しましては,大きく分けまして2つのメニューを用意しております。

まず,ア「県教育委員会の取組に対する支援」ということで,こちらにつきましては

寄附者が希望される使途を尊重した上で,例えば,児童生徒の課題発見・解決学習や

異文化間協働活動等への支援,あるいは経済的に困難を抱える家庭の児童生徒に対す

学習支援,更には,「学びの変革」を先導的に実践する学校,いわゆるグローバルリ

ーダー育成校の設置運営に係る経費への支援などについて活用をさせていただくこと

を想定しております。

また,イ「県内の国公立私立学校の取組に対する支援」を掲げておりまして,こちら

は寄附者が指定された学校に交付をいたしまして,各校における課題発見・解決学習や

異文化間協働活動等を進めるための支援として活用させていただくことを想定しており

ます。その際の具体的な各学校における使途につきましても,寄附者が希望した使途を

出来る限り尊重していくこととしております。

受け入れた寄附金につきましては,(4)に記載してございますように広島県教育振

興基金に積み立てた上で,翌年度に活用することを基本といたしております。

また,(5)に記載をいたしておりますように寄附金の5%程度を基金の運営経費と

して活用させていただくことを予定してございます。

なお,一番下の枠囲みの中に,米印の2番目として記載をしておりますが,対象とな

る学校種といたしましては,小・中・高等学校・中等教育学校・特別支援学校といた

してございます。また,御参考までに資料の後ろに本寄附金に係るリーフレットを加

えさせていただいてございます。

こちらに記載をしてございますように,本寄附金はふるさと納税の対象となるもので

ございまして,一定の条件はございますが,基本的には寄附額のうち,2,000円を超え

る部分について,所得税と住民税から原則として全額が控除されるものとなっておりま

す。事務局といたしましては,多くの方々から温かい御支援をいただくことができます

よう,今後リーフレットなども活用いたしまして,積極的なPR活動を行ってまいりた

いと考えてございます。委員の皆様方におかれましても,是非,可能な範囲でお力添え

をいただければ幸いに存じます。

報告は以上です。

下﨑教育長: ただ今の説明に対しまして,御質問又は御意見がありましたら,お願いいたします。

近 藤 委 員: リーフレットの裏側で,活用内容について記載されていまして,「寄附者が指定し

た学校に交付します。子供たちの学習環境の充実に活用します」ということで活用例

が書かれているのですが,「寄附者が指定した学校の課題発見・解決学習の支援」は,

結局何に使われるのかということが,いまいちピンとこないところがあるのですが,

実際に活用した例などが出てくれば,そういったものもリーフレットに反映させてい

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くということも考えておられるのでしょうか。

寺田学びの変革推進課長: 御指摘のとおり,どういったところが実践,実績としてあがってくるかというとこ

ろもあろうかと思っておりますし,さらに申し上げますと,学校によっていろいろな

使途ということが出てくればということも思っております。つまり,各学校において,

うちはこのような使い方をしたいとか,あるいはそこに生徒自身が絡んでくるような,

生徒がこういう学習活動をしたいと思っていて,その部分の支援として充てさせてい

ただきたいというような,学校でのPR,自分たちのやりたいことを作っていくきっ

かけにしていただけたらというところも考えてございます。

先ほどのリーフレットの最後のところに,寄附の申出書というものを入れさせていた

だきました。これが,実際に寄附を申し出ていただくときの書面になります。御覧のと

おり,例えば,先ほどの県内の国公私立学校の取組に対する支援というところで支援し

たい学校名と金額を記載していただき,その下のところで,用途について具体的な希望

があれば御記載くださいという形で,例示として課題発見・解決学習や異文化間協働活

動というのを記載しておりますけれども,具体的に寄附される方の思いというものを,

ここに自由記述で書いていただけるような形といたしてございます。こういったところ

と,「学びの変革」自体の認知度というところで,課題発見・解決学習,異文化間協働

活動として,どういった活動が行われているのかということを併せてPRしながら,寄

附者の方のニーズに沿った御寄附をいただけるような仕組みを作っていきたいと思って

ございます。

中 村 委 員: このリーフレットというか,寄附の周知は,是非県外の方にやっていただきたい。

広島に住んでいる方がふるさと納税をするというよりも,広島県出身者の県人会で配

るとか,是非,他県から入ってくるようなことを推進していただきたいと思います。

寺田学びの変革推進課長: 御指摘のとおり頑張りたいと思ってございます。実は,この寄附の仕組みができた

当初に東京の広島県人会さんとは連携をさせていただきまして,県人会の広報誌のよ

うなところで,こういう仕組みがこれからできますということは掲載をしていただき

ました。具体的に受付けが開始されるということで,東京に限らず,県人会等の方々

と連携をいたしまして,県外の方々からも御支援いただけるように,しっかりとPR

していきたいと思っております。

細 川 委 員: 大体,どのくらいの額を毎年度想定されているのかということは,なかなか答えに

くいかとは思うのですが,実はこういう寄附というのが,私の出身校でも教育育英基

金というものに同窓生が寄附をしてくださいということで,郵便物がきているのです

が,同窓会には税制上の優遇がありません。ですから,私としては,企業としても個

人としても,できればこちらで御支援して,税制上の優遇をいただいた方がやりやす

いわけです。そうすると,同窓会のやっていることとライバルではないですが,そう

いったところもあります。育英基金も学校に寄附をしていますから,学校を支援する

ことに変わりはないのですが,その辺のところで何か御懸念はございますか。

寺田学びの変革推進課長: まず,最初におっしゃっていただいた目標金額というところは,正直に申しますと

見通しが立ちにくいところもございます。1つの目安として考えてございますのは,

これまで寄附の仕組みがない中で,例えば物品や工作物といったもの,現金ではなく

物での寄附というのが,過去5年間の実績を見ますと,2億5千万円ぐらい頂戴して

いるということがございます。これが当然のことながら全てお金に代わる,寄附に代

わるわけではないと思いますけれども,1つの目安といたしまして毎年5千万円ぐら

いをいただいていることを踏まえますと,それを上回るような金額を出来るだけ確保

できるように,PRをしていきたいと思っております。

また,併せまして,これ以外の仕組みというところで,これまでもいただいている

様々な御支援があるというところは認識をいたしてございます。それが,こちらが増え

たらあちらが減ってしまうというではなく,全体として,あるいは県の寄附の話とは離

れるかもしれませんが,県の教育委員会の予算というところも含めて,より教育に対し

て,しっかりとした財政が回っていく形にできるような,相乗効果を発揮できる仕組み

を考えていきたいと思います。

志々田委員: 学校種ですが,幼稚園と高等専門学校が入っていない。入れなかった理由があろうか

と思いますが,それを教えてください。

寺田学びの変革推進課長: 学校種につきましては,まずはここから,ということが1つございまして,「学び

の変革」の関係の,もちろん全体として進めていかなくてはならないというところが

ございますけれども,例えば幼稚園が入ってくるということになりますと,幼稚園は

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学校法人立だけでなく,個人立があったり,宗教法人立があったり,更に認定こども

園や保育所というところがある中で,なかなか切り分けが難しい部分がございます。

ですので,整理がきちんとできましたら,それは検討していくことも必要だと思って

おりますが,まずは最初のとっかかりというところでは,このような学校種を対象と

してスタートできればと考えております。

高等専門学校は,悩ましいところではございますが,高等教育機関という位置付けだ

とすると,大学も入ってしまうということこともございまして,あえて,初等・中等教

育という,ある意味では教育委員会が主として所管をしている部分を中心に,私学がそ

こに入ってきていますので,一部例外もございますけれども,照準を合わせたところが

ございまして,高等専門学校や,あるいは大学というところもそのようなニーズがある

ようでしたら,今後検討してまいりたいというところです。

下﨑教育長: ほか,よろしいでしょうか。

( な し )

下﨑教育長: 以上で本件の審議を終わります。

報告・協議4 平成28年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

下﨑教育長: 続いて,報告・協議4,平成28年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について,

中村義務教育指導課長,説明をお願いします。

中村義務教育指導課長: 報告・協議4によりまして,全国学力・学習状況調査の結果の概要について,御説明

いたします。

本調査は,平成28年4月19日に,小学校と特別支援学校小学部の第6学年,及び中学

校と中等教育学校,特別支援学校の中学部第3学年の全児童生徒を対象として実施いた

しました。本来の予定では,文部科学省による調査結果の公表は,平成28年8月25日と

なっておりましたが,中学校の学校質問紙調査の集計漏れ等により,公表日が延期され

ておりました。

それでは,教科に関する調査につきまして,主として「知識」に関するA問題と,主

として「活用」に関するB問題の2種類からなります。

資料1ページ目の,「教科に関する調査の結果」を御覧ください。

今回出題された学習内容について,小学校は,国語A問題,国語B問題,算数A問題,

算数B問題,全ての教科におきまして,平均正答率が全国平均を上回りました。中学校

は,国語A問題,国語B問題,数学B問題で全国平均を上回りました。しかし,数学A

問題につきましては,全国平均を0.1ポイント下回りました。

また,主として「活用」に関する問題,B問題の平均正答率につきましては,主とし

て「知識」に関するA問題と比べると,小・中学校各教科においてそれぞれ低くなって

おります。

それでは,2ページを御覧ください。このページの見方について,小学校国語Aを例

に説明いたします。1の枠の中にございますように,小学校国語Aにつきましては,平

均正答率が78.4%であり,全ての領域等において,平均正答率は全国平均より高くなっ

ております。その下の右側のグラフ「領域等別平均正答率」を御覧いただくと,先ほど

申し上げましたが,全ての領域等で全国と比べて平均正答率が高くなっていることが分

かります。また,その左側「正答数分布グラフ」を御覧ください。棒が広島県,折れ線

が全国を示しております。グラフが右肩上がりの山型になっていることから,知識・技

能はおおむね定着していることが分かります。特に広島県では,15問中13問以上正答し

た児童の割合が,全国よりも高くなっております。また,その下のグラフには「正答率

上位2問」と「正答率下位2問」を示しております。他の教科も同様の構成になってお

りますので,お知りおきください。

最後に,今後の予定について御説明いたします。県教育委員会におきましては,県が

実施しております「基礎・基本」定着状況調査の結果と共に,全国学力・学習状況調査

結果の分析・考察を行い,来年1月を目途に「学力調査報告書」により,公表する予定

としております。

また,各学校の状況につきましては,各市町教育委員会及び各学校へ,文部科学省か

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ら直接送付されております。各市町教育委員会においては,所管内の状況を,各学校に

おいては,個々の児童生徒の個人票をもとに,成果やつまずきを分析し,組織的な授業

改善を進めていただきたいと考えております。

説明は以上でございます。

下﨑教育長: ただ今の説明に対しまして,御質問又は御意見がありましたら,お願いいたします。

詳細の報告は,また整理をしてということですね。

中 村 委 員: 結果とは直接関係ないのですが,調査に対する過度な準備といいますか,過去問を

やったりするということが一部問題になっていたと思いますが,広島の場合はその状

況についてはいかがなのでしょうか。

中村義務教育指導課長: 委員の御指摘のとおり,この全国学力・学習状況調査,「基礎・基本」定着状況調査

もそうですが,この調査の趣旨・目的というのは,それぞれの子供たちがどの問題につ

まずき,自分の学校はどの問題を常に苦手にしているのか,それに基づいて授業改善を

組織的にやって,子供たちのためにやるということが大きい趣旨でございまして,単な

る数値の比較や,直前にだけ繰り返し,ドリル的にやるだけで点数に反映するというの

は,本来の趣旨から外れております。この趣旨につきましては,校長会や各市町の様々

な会議などで周知徹底をしてきたところでございます。各市町においても,年間を通し

て,このつまずきに応じてやっていくと報告を受けております。

中 村 委 員: そこは,評価する方の人たちの考え方であったり,褒めたり怒ったりというところ

の結果であることも多いのではないかと思います。まさにこの趣旨を的確に認識して,

改善につなげていくということです。結果が良かったから褒める,悪かったから怒る

ということではないということを,しっかりと皆さんに認識していただくことが大事

だと思いますので,引き続きお願いしたいと思います。

細 川 委 員: 今の中村委員の質問に関連しまして,非常に残念に思ったのが,一部全国紙でも広

島県のことが書かれていたと思うのですが,理科でしたかね。今の課長の御説明を聞

いて,大変安心したのですが,大変誤解を招くような記事内容であったと私は思うの

です。その辺のところが,県民の方も不安とか御心配をされたのではないかと思うの

で,これからもこの全国学力・学習状況調査に対する広島県のスタンスをしっかりと

学校と保護者にも御説明いただければと思います。

中村義務教育指導課長: 委員の言われたとおり,今後,学校がこの本来の趣旨を子供たちや保護者の方にも,

このテストは何のためにやるのかということを,説明して周知することが非常に大事だ

と思います。この度,そういった報道がされましたが,引き続き各市町を通じて,年間

を通して,子供たちのためにこのテストをやるのだという原点に立ち返った指導をして

いきたいと思っております。

中 村 委 員: ちょっとくどいかもしれませんが,もう一度申し上げておきたいのですが,結果が悪

ければ,分かっていないところが明らかになって良かった,そこをどう改善していこ

うかという捉え方を是非していただきたいと思います。

下﨑教育長: ほか,よろしいでしょうか。

( な し )

下﨑教育長: 以上で本件の審議を終わります。

報告・協議5 小・中学校課題発見・解決学習推進プロジェクトの指定校の状況について

下﨑教育長: 続いて,報告・協議5,小・中学校課題発見・解決学習推進プロジェクトの指定校の

状況について,中村義務教育指導課長,説明をお願いします。

中村義務教育指導課長: 報告・協議5によりまして,小・中学校課題発見・解決学習推進プロジェクトの指定

校の状況について御説明いたします。

まず,1「『学びの変革』パイロット校事業」について説明いたします。一番上の欄

にありますように,平成27年度は,課題発見・解決学習にかかる単元の開発を,小学校

14校,中学校16校,計30校をパイロット校に指定して,進めてまいりました。右側にあ

りますように,成果といたしましては,全ての指定校において,教科及び総合的な学習

の時間における課題発見・解決学習の単元を開発し,教科につきましては各学校で実践

を行っております。また,開発した単元は,県,各学校のホームページで広く公開して

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おります。

次に,平成28年度「基礎・基本」定着状況調査の課題発見・解決学習にかかる児童生

徒質問紙の欄を御覧ください。これは,昨年度から新設した質問項目で,全部で課題発

見・解決学習にかかる質問項目が15問あるものを,内容によって8の質問項目にまとめ

て示しております。例えば,表の一番上の「課題の設定」は,実際は2つの質問があり

ます。「授業では,解決しようとする課題について『なぜだろう』『やってみたい』と

思います」と,それからもう1つは,「授業では,解決しようとする課題について『多

分こうではないか』『こうすればできるのではないか』と予想しています」という2つ

の質問の肯定的回答の割合の平均値を示しております。小・中学校とも,県全体よりも

指定校の方が全ての項目において上回っていることが分かります。

次にその下の欄,「教科別平均通過率」を御覧ください。小学校のタイプⅠ及びタイ

プⅡ,中学校のタイプⅠ及びタイプⅡ,全ての教科におきまして,指定校が県全体を上

回っております。しかし一方で,県全体と同様に,タイプⅠに比べるとタイプⅡの平均

通過率が低く,引き続き指導課題と考えております。

続きまして,一番下の全国学力・学習状況調査,課題発見・解決学習に関連する児童

生徒質問紙の欄を御覧ください。今年度,全国学力・学習状況調査では,本県が進める

課題発見・解決学習との関連が見られるような質問が新設されております。表に示した

とおり,肯定的回答の割合は,小・中学校いずれも,全国や県全体より指定校が上回っ

ております。

資料の裏面を御覧ください。教科別平均正答率の表にありますように,小・中学校共

に,A問題B問題の平均正答率は,すべての教科において指定校が県全体と全国を上回

っております。一方で,県全体と同様に,A問題に比べ,B問題の平均正答率が低く,

課題と考えております。

続きまして,もう1つの事業,学力向上チャレンジ校事業につきまして説明いたしま

す。資料の2になります。学力向上チャレンジ校事業は,学力の課題を解決するための

指導内容や方法を研究するものであり,10校の中学校区を指定し,小学校23校,中学校

10校で事業を進めてまいりました。一番上の欄にありますように成果といたしましては,

各指定地域におきまして,重点取組表を作成し,小・中学校が共通理解した上で,「習

得」の学習活動の工夫を進めていることや,個別の指導計画を作成し,学力に課題があ

る,定着に課題がある児童生徒への指導に活用していることが挙げられます。

次にその下の,平成28年度「基礎・基本」定着状況調査の,指定校におけるタイプⅠ

の通過率30%未満の児童生徒の人数及び割合の表を御覧ください。小学校・中学校共に

各教科によって差はございますが,この通過率30%未満の児童生徒の一人一人の学力の

課題が解決するよう,各教科の調査結果を分析し,個別の指導計画の活用等,取組の一

層の充実を図ってまいります。

次に児童生徒質問紙の欄を御覧いただきますと,肯定的回答について表にあるように,

復習といった家庭学習に関する項目又は学習意欲に関する項目で,小・中学校とも県平

均を,指定校の方が上回っております。

最後に,「基礎・基本」定着状況調査のタイプⅠの平均通過率の欄を御覧ください。

小学校は,全ての教科において指定校が県全体を上回っております。中学校は,英語に

おいて指定校が県全体を上回っているものの,他の教科は指定校が県平均を下回ってお

ります。今後,小中連携を更に充実させ,「習得」の学習活動の一層の工夫を進めるこ

とで,基礎的・基本的な学習内容の定着を図っていく必要があると考えております。

今後の予定を最後に述べます。今後,通過率や正答率,児童生徒質問紙や学校質問紙

の結果について,改善に向けた更に詳細な分析を行い,特に課題が大きい指定校等に

つきましては,11月を目途に市町教育委員会と連携し,学校の状況に応じた支援や指

導を行ってまいりたいと考えております。

また,先ほども申し上げましたが,来年1月に配付予定の「学力調査報告書」におき

まして,指定校において成果を上げた取組を示して,全県の学力向上の一層の推進を

図りたいと考えております。

説明は以上でございます。

下﨑教育長: ただ今の説明に対しまして,御質問又は御意見がありましたら,お願いいたします。

近 藤 委 員: 「習得」の学習活動のところで,小中連携が図られているという,具体的な内容が

ここにあるのだろうと思うのですが,どういった工夫がされているのかいくつか教え

ていただければと思います。

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中村義務教育指導課長: 「習得」における学習の工夫につきましては,子供たちが基礎的・基本的な内容を繰

り返し学習するときに,目的を持って,どのようなところに到達したらそのことが達

成できたのかということを,子供と指導者が共有して,しっかり習得をしていく,又

は「習得」と「活用」で,今学んでいることが実は活用したときに生きるのだという,

今学んでいることが,どのような意味を持つのかというところ,それと「習得」につ

きましては,学力の定着に課題のある学校などを指定しましたので,教師が教え込ん

でいるところを,子供たちが主体的に学ぶことを通して,勉強って楽しい,学習意欲

が高まる,そのような授業改善を各地域で特色あるように行っております。

近 藤 委 員: いまいちイメージがしにくいです。具体的に,例えば算数だったらとか,理科だっ

たらとかというものがあれば。

中村義務教育指導課長: まず,どの指定校でもやられていることで言うと,指定校では家庭学習が定着して

いないという課題があります。まずは,家庭学習をしっかりやる,習慣化する。ただ

し,やれと言うだけでは子供たちはやらないことが多いです。家庭学習をやることの

目的,やり方です。やり方もしっかり個に応じて教えていく。そして,家庭にも家庭

学習の手引き等をどの地域も作っております。それを保護者に周知して,家庭学習で

学んだことは,授業の中の例えば導入で生かして,皆がやってきた宿題を,皆で答え

合わせをしながら,今日の課題,学ぶことにつなげていく。特に今,算数などで,授

業で学んだことをしっかり家庭とつないでいく。1つの例でいえば,そういう例でご

ざいます。

近 藤 委 員: もう1つ,中学校区域の小学校を指定されているという,そのことによる連携の工

夫について教えていただきたい。

中村義務教育指導課長: 先ほど算数の話が出ましたので1つ例を挙げると,実は小学校で学んだことが,中学

校の数学と,積み重ね教科というか,関数なども,比例とか反比例とか割合とかが中

学校で出るときに,小学校で学んだことが理解されていないと,中学校の学習に入っ

ていけない。ということは,今回の学力調査で,自分の中学校の課題,小学校の課題

をお互いに見合うと,これは小学校の時からの授業改善や分かっていないところがあ

るから,こういった中学校の結果になっているのだなということを,小学校の先生と

中学校の先生が一緒に分析をする。そういうことで9年間を通して,学力の定着をど

う図っていくか。更に生活が乱れていたり学習意欲が低い子の実態を交流することに

よって,どういうことを取り除いてやれば学習意欲が高まるのか,小学校の担任の先

生は把握されていてつながりも深いので,中学校と連携をする会議をどの地域も位置

付けて,子供たちのための教育を進めております。

中 村 委 員: 学力向上チャレンジ校事業の同じところですが,通過率30%未満の児童生徒の人数

の割合が出ておりますが,これは前年との比較で言うと,いかがなのでしょうか。

中村義務教育指導課長: 例えば,前年を見ますと,教科によっては人数も違っていたりします。1つ紹介しま

すと,理科は,前年は41名というように,前年の数字もあるのですが,生徒の人数が

違ったり,問題の問い方も違ったりする中で,単純に比較はできないと捉えて出して

おりません。今,目の前にいる人数の一人一人をしっかり減らしていくことを考えて

いくために紹介させていただいております。

中 村 委 員: 比較というよりも,正におっしゃることの方が大事だと思いますので,是非丁寧に

対策,成果と課題のところにありますけれども,これを1つでもなくすということを

やっていただきたいと思います。

細 川 委 員: 「学びの変革」パイロット校事業と学力向上チャレンジ校事業の両方に関わると思

うのですが,先ほど,小中連携とおっしゃったのですが,例えば小学校が指定されて

いて,中学校が指定されていない,中学校が指定されていて,小学校が指定されてい

ない,そのような学校はありますか。

中村義務教育指導課長: チャレンジ校事業につきましては,中学校区ですが,パイロット校事業につきまして

は,小学校・中学校,基本的には各市町1校ずつはあるのですが,中学校の方が多い

とか,小学校がこの市町はちょっと多い,ということがあります。

細 川 委 員: ということは,その中学校区の小学校は全て指定校になっているということですか。

中村義務教育指導課長: チャレンジ校事業は,中学校区のところが全て指定校になります。ただしパイロット

校は,小・中学校同じ校区とは限りません。離れている場合もあります。小・中学校

の校区のつながりということでは指定をしていないです。

下﨑教育長: 指定の考え方が違うのですか。その辺をもう少し説明してください。

中村義務教育指導課長: チャレンジ校事業については,学力の定着に課題が大きいということを,小・中学校

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9年間で,子供たちの力を一人一人つけていこうということです。パイロット校は,

単元の研究開発です。その学校でしっかりと課題発見・解決学習を創造的につくって

いくというところが目的でございまして,パイロット校の研究したことを校区だけで

はなくて,その市町にこれから波及していくという目的がありまして,小中連携をし

ていないわけではないのですが,単元を開発していくということを目的としておりま

す。

細 川 委 員: 分かりました。以前,この事業とは異なるのですが,生徒指導で,中学校は指定さ

れているけれども,小学校は指定されていないというところが実はありまして,連携

を取りたくても,小学校に行ったら,担当がいないということで現場が非常に困って

おられたのです。そのような意味で,今おっしゃったような事情があるということは

理解をいたしましたが,この2つの事業で小中連携をとるべきところがあった方がい

いと思いましたので,そこのところはよろしくお願いしたいと思います。

中村義務教育指導課長: 紹介をさせていただきますと,実践指定校というのを今年から46校指定しております。

現在の進捗状況を市町から聞いたり,指導主事も市町を担当したりしているのですが,

5つぐらいの市町が,パイロット校,実践指定校以外の学校でも「学びの変革」担当を

決めて,市を挙げて皆でやっているというところが今年増えており,昨年になかった動

きがあります。正に,細川委員が言われましたけれども,単独でもやるのですが,それ

を市全体,市町を挙げてやるという体制づくりを進んでやっておられるところが増えて

おりますので,そのような連携がされればいいなと思っております。

細 川 委 員: よく分かりました。実は,私昨日,ある小学校の公開研究会に行きまして,数学に

関する「学びの変革」の研究会だったのですが,3年目ですけれども,授業参観をし

ても,子供たちも課題をちゃんとやっておりましたし,成果は出ているということは

実感いたしましたので,御報告をさせていただきます。

下﨑教育長: ほかはよろしいでしょうか。

( な し )

下﨑教育長: 以上で本件の審議を終了いたします。

報告・協議6 ひろしま給食100万食プロジェクトの取組状況について

下﨑教育長: 続いて,報告・協議6,ひろしま給食100万食プロジェクトの取組状況について,山

垣内豊かな心育成課長,説明をお願いします。

山垣内豊かな心育成課長: ひろしま給食100万食プロジェクトの取組状況について,御報告いたします。

1ページを御覧ください。1「事業目的」でございます。

本県の児童生徒が食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けることができる

よう,平成25年度から「ひろしま給食100万食プロジェクト」を実施しております。食

育の推進につきましては,学校,家庭,地域が一体となって取り組むことを目指し,

事業を展開しております。

次に,2「事業概要」(1)おいしく!食べる,でございます。本プロジェクトをよ

り広く県民の皆様に知っていただくことを目的に,広島ならではの給食メニューのレ

シピの募集をしましたところ,昨年度の1,826作品を大きく上回る3,022作品の応募を

いただきました。

これらの応募作品を審査するため,全市町から推薦のあった栄養教諭等26名によるメ

ニュー開発委員会を開催すると共に,プロジェクトの趣旨に賛同いただいた企業等11

団体の助言・協力を得て,今年度は統一メニューとして,「タコタコライス」を決定

いたしました。チラシには「タコタコライス」の写真を掲載しております。このメニ

ューは,三原市立大和中学校,第3学年の女子生徒が考案いたしました。

また,レシピの募集に加え,キャッチコピーも募集したところ,昨年の2,671作品を

大きく上回る5,705作品の応募があり,この中から,広高等学校,第1学年の女子生徒

が応募した「つくってみんさい 食べてみんさい 栄養満点ひろしま給食」に決定い

たしました。

このキャッチコピーを先ほどのチラシやポスターに掲載することなどにより,本プロ

ジェクトの周知に活用することとしております。

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次に,2ページの別紙1「ひろしま給食100万食プロジェクト」表彰式の概要を御覧

ください。4「受賞者一覧」に記載しております,最優秀レシピ賞及び広島県教育委

員会賞各1作品,優秀レシピ賞3作品,協力企業が選定された特別賞10作品,それと

最優秀キャッチコピー1作品につきましては,「ひろしま食育ウィーク」の期間中で

あります,10月18日に表彰式を開催することとしております。

次に1ページに戻っていただきまして,2(2)学校で!食べる,でございます。統

一メニュー「タコタコライス」は,10月の「ひろしま食育ウィーク」を中心とした期

間に,全ての給食実施校の児童生徒,教職員約20万人に提供されます。これに合わせ

て,各市町では,地元の食材や地域の特色を生かしたおかずを提供することとしてお

ります。具体的なメニューは,3ページの別紙2のとおりでございます。

続いて,2(3)みんなで!食べる,でございます。先ほど御覧いただきましたチラ

シの裏にレシピを掲載し,県内の全ての児童生徒に配付しております。このチラシも

活用して,各家庭において,親子で楽しく料理をしていただき,家族で一緒に食事を

する中で,給食をはじめ,学校のことを話題にしていただきながら,食への理解や関

心を高めていただければと考えております。

併せて,県民の皆様にもこのプロジェクトを知っていただき,食への関心を高めてい

ただくため,スーパーマーケット等に,ポスターの掲示やチラシ配布について御協力

をいただく予定としております。

また,今年度は「作って!食べよう!ひろしま給食」をコンセプトとして,児童生徒

が家族と一緒に,調理やお手伝いなどにチャレンジできるよう,レシピ等を示したリ

ーフレットを作成・配付するなどの取組を進めているところでございます。

これらの取組を周知するため,右下に示しておりますロゴマークを使用し,県教育委

員会のホームページや広報紙くりっぷに加え,PTAの広報誌などを通じて,積極的

な広報に努めているところです。

こうした取組を推進することで,学校・家庭・地域が一体となって,本県の児童生徒

が,食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けることができるよう,食育の

一層の推進を図ってまいります。

説明は以上でございます。

下﨑教育長: ただ今の説明に対しまして,御質問又は御意見がありましたら,お願いいたします。

志々田委員: 今年もおいしそうなレシピがたくさん子供から寄せられて,良い取組だなといつも思

って見ています。今まで,応募して学校で食べるということを中心にしていますが,

そろそろ自分たちで家庭で作ってもらう。そして,できれば保護者の皆様と一緒に家

庭の中で食べてもらうということが,もっと取組として出てくればいいなと思ってい

ますが,今日の3ページ目の資料のところだと,あまり家庭への呼びかけだとかが,

各市町での特色ある取組として出てきづらいのかなと感じます。是非,学校の授業で

作ってみたので,おうちの人も作ってみましょうとか,子供がお母さん,お父さんと

一緒に作りたいというように関連付けられるような取組が,もっと出てくればいいな

と思います。また来年も楽しみにしています。

山垣内豊かな心育成課長: 志々田委員から前回も御指摘をいただきまして,作って食べるという,その作ると

いうことが,どういうものなのかということで,それぞれのレシピごとに,洗うとか

切るとか炒めるといったような,作るという行為そのものがどういうものかというこ

とを示す資料と,別に学校に通知したものですが,発達段階に応じてお手伝いコース,

基本コース,チャレンジコースといったような,どういったことが作るということか,

発達段階に応じたものも示させていただいて,少しでも家庭で楽しく調理がされるよ

うに取り組んでいるところです。

細 川 委 員: 市町の取組については別紙2に示されていて,いろいろなことをやっておられるの

だということがよく分かるのですが,県として盛り上がりというか,何かお考えの取

組はありますか。

山垣内豊かな心育成課長: 全県としてどう盛り上げていくかということでございますけれども,県教育委員会

が何か中心になって大きなイベントをするということは考えていませんが,他市町が

やっている効果的な取組,魅力的な取組を伝えていくということを中心にやっていき

たいと思っております。

下﨑教育長: ほか,いかがでしょうか。

( な し )

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下﨑教育長: 以上で本件の審議を終わります。

報告・協議7 平成29年度に使用する教科用図書の採択結果について

下﨑教育長: 続いて,報告・協議7,平成29年度に使用する教科用図書の採択結果について,吉村

高校教育指導課長,説明をお願いします。

吉村高校教育指導課長: 報告・協議7によりまして,平成29年度に県立高等学校及び県立特別支援学校高等部

で使用する教科用図書の採択結果について,御報告いたします。

資料の1ページを御覧ください。本年度の採択につきましては,本年4月の教育委員

会会議で決定していただきました「平成29年度に県立学校で使用する教科用図書の採

択基本方針」に基づいて進めてまいりました。

各学校における教科用図書の選定につきましては,各学校の校長が,教科用図書の専

門的な調査研究及び適正な選定を行うため,教科書選定会議等を設置いたしました。

各学校における平成29年度実施教育課程案及び生徒の学習状況や障害の状況等を踏ま

え,事務局が作成した教科用図書選定資料を参考に,教科用図書の調査研究を行い,

原則として,文部科学省発行の「高等学校用教科書目録」及び「平成29年度用一般図

書一覧」に登載された教科用図書のうちから,最も適切な教科用図書を選定しており

ます。その後,各学校から採択申請書,選定理由書が県教育委員会事務局に提出され

ました。

次に,資料の3ページを御覧ください。高等学校に対する点検・指導の結果について,

示しております。

まず,教育課程と選定教科用図書との整合性について,当該校の教育課程で履修する

こととなっている教科・科目の教科用図書が選定されていない課程が1課程ございまし

た。この学校については,指導し,適正な教科用図書を選定し直しております。

次に,採択申請された教科用図書の妥当性及び選定理由書に示された選定理由の妥当

性についてですが,全ての過程において,全ての教科用図書を十分に比較検討し,選定

したことが理由として選定理由書に示されておりました。

なお,採択申請された教科用図書が,当該校の生徒にとってどのような点で適合する

のかが理由に示されていない課程が7課程ありましたので,生徒の実態をより具体的に

選定理由書に明記するよう,指導いたしました。

続きまして,資料の4ページを御覧ください。県立特別支援学校に対する点検・指導

の結果について御説明いたします。

各県立特別支援学校につきましても,各学校の教育課程に基づき,障害種別ごとの観

点を踏まえ,適切に教科用図書を選定するよう指導してまいりました。

点検の結果,ほとんどの教科用図書について,教育課程に沿った適正な図書を選定し

ており,選定理由も適切でございました。なお,一般図書の選定において,生徒の実態

に適合していない図書を選定した学校が3校3件あり,適切な図書に選定し直しており

ます。また,選定理由書につきましては,生徒の障害の状態等を踏まえた内容となって

いないものが2校2件ございまして,適切な記述となるよう指導いたしました。

以上の過程と指導の結果を踏まえ,県教育委員会として,これらの教科用図書の選定

を適正とみなし,資料5ページ以降に示しておりますとおり,平成29年度使用教科用図

書として採択しております。

採択結果につきましては,その概要を県教育委員会のホームページに掲載すると共に,

採択理由につきましては,各学校の選定理由書を県庁の行政情報コーナーで閲覧に供す

る等,公開してまいりたいと考えております。

以上で説明を終わります。

下﨑教育長: ただ今の説明に対しまして,御質問又は御意見がありましたら,お願いいたします。

中 村 委 員: 今御説明があった中で,指導された点で,理由については書き直させたということ

だと思いますけれども,県立高校の1課程1科目と特別支援学校の3校3件の選定し

直しということについて,もう少し詳しく説明してください。

吉村高校教育指導課長: それではまず,高等学校につきましては,1課程につきまして指導いたしました。こ

れは,当該校が教育課程の中で設置している科目につきまして,この教科書の選定が漏

れておりました。それを教育課程と照らし合わせた中で,新たに選定をするように指導

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いたしました。それが1件ございます。

山下特別支援教育課長: 特別支援学校の3件につきましては,いずれも生徒の実態と難易度等が不整合であっ

たものでございます。そのうち1つは,障害が重い生徒のために,別の教育課程を編成

しておりますが,せっかく別の教育課程を編成したにもかかわらず,単一障害の教育課

程と同じものを選定しておりましたので,実態に合った教科用図書が適当ではないかと

いうことで選定のし直しを指導いたしました。

残りの2件は,いずれも知的障害の学校ですが,各学校で教材研究が進みまして,美

術の作品などで活躍する生徒も増えてきている中で,より生徒の能力を引き出したい

ということが学校の方であったのだと思いますけれども,高等学校の美術あるいは音

楽の教科書を選定しようとされていました。学習指導要領の目標や内容と大きくかい

離をしておりまして,知的障害のある生徒にとって,十分活用するのは難しいのでは

ないかと指摘をしたことから,選定し直しがされたものです。なお,高等部向けの一

般図書が今までなかった中で,毎年1教科から2教科ずつ,高等部の指導内容に合う

一般図書が次々と発刊されておりまして,現在6教科ぐらい揃ったところです。音楽,

美術といった芸術の教科においても,こうした図書の発刊が待たれるところでござい

ます。

細 川 委 員: 3ページの一番下,3のところですが,課題について2点ほど書かれておりまして,

今後,教科用図書を選定する校内体制の確立を図るということは,具体的にはどのよ

うなことを指されるのかということと,その下の,生徒の実態を踏まえ,ということ

で,生徒の実態とは具体的にはどのようなことを指しているのかということの2点を

お伺いしたいと思います。

吉村高校教育指導課長: それでは,まず1点目につきまして,今後の校内体制の確立ということでございま

すが,当然のことながら教科用図書の選定につきましては,各学校で非常に慎重に実

施していただく必要がございます。しかしながら,毎年このような形で指導を必要と

する実態があるということは課題ととらえており,目標としては指導件数を0に持っ

ていくために,教務主任等の理解,そして組織的な事務手続きの進め方,これらにつ

いて全校に徹底をしてまいりたいと思っております。

2つ目の生徒の実態ということでございますが,課程,コース等,各学校の特色も踏

まえると,様々な教育課程の中で,それぞれの生徒の実態というものがございます。

それらを的確に踏まえ,どのような教科書が生徒に力を付けさせる上で,一番適切な

ものであるかというものを,生徒の実態からその教科書の特色・特徴に照らして整理

するとともに,指導の目標を実現するための考え方を全ての教科において,正確に整

理をして記述された選定理由書が提出されるよう徹底したいと思っております。

細 川 委 員: ということは,生徒の実態というのは,例えば学習状況調査の習熟度とか,生徒の

理解が進んでいる学校とそうではない学校という意味合いなのでしょうか。

吉村高校教育指導課長: 単に理解がどの程度というだけではなくて,例えば生徒の状況を見る中で,全体的

に,表現をする力が弱いであるとか,教科によっては,まず正しく文章を読み理解す

ることが必要である,又は論理的に物事を考えてそれを的確に記述をするなど,様々

な場面で,生徒にまだ十分な力が身に付いていないという状況がございます。それを

身に付けさせるためには,それぞれ教科書が特色を持った形で編成をされております

ので,そのような視点で生徒の実態に合った教科書について研究していただいて,そ

れを的確に選定理由書に記入していただき,こちらに提出をお願いするということで

ございます。

下﨑教育長: いかがでしょうか。よろしいでしょうか。

( な し )

下﨑教育長: 以上で本件の審議を終わります。

以上で,本日の会議の全ての日程を終了します。

(14:51)