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平成28年度 第20号 発行日平成28年11月24日 発行者 甲府市立中道南小学校 加賀美 いよいよ長かった2学期も残りわずかとなりました。どの学年もみんなで力を合わせて数々の行事に全力 で取り組んできました。互いに協力する力、よく考え伝える力、ねばり強さ、たくましさなどたくさんの成 長を見ることができています。とはいえ、まだ伸び盛り・成長真っ只中の子どもたちです。各々に課題もあ るのも事実です。いよいよ学年の締めくくりに近づく時期、学校の学習との両輪であります、「自学」:家 庭学習にも励んでいくことが、さらなる成長につながっていくことと思います。 また、本年度の全国学力・学習調査の結果から、本県の児童生徒の家庭学習時間が全国平均より劣ってい るという結果が出ています。さらに、家庭学習時間が 確保できている児童生徒ほど平均正答率が高いという 調査結果もあります(右グラフ)。このような傾向か らも家庭学習に取り組むことの必要性を感じます。 そこで、これからの家庭学習に向け取り組んでほし いことなどをお伝えしたいと思います。 本校ではもうみなさんご存知の通り、学習に向かう習慣を 身につけ、目標を決めて継続的に取り組む姿勢を育てること を目的に、各家庭への「家庭学習の手引き」の配布と、自主 学習「南小がんばりノート」に全校で取り組んでいます。 ぜひ再度、手引きを確認し新たな出発として取り組んでほし いと思います。 その際、学習スタイルにも個性があり、一律に同じように 進めることは適当ではありません。各自の状況に応じて「もう少し、このくらいならできそうだ」という少し高めの目 標を定めて挑戦していくことが大切だと思います。まず、自分がどのくらいこれまで行ってきたかを確認し、その状況 に合わせて取り組みを続けてください。 です。 ☆ まだ、忘れることが多 く、続けられていない ☆ 半ページでもよいので、漢字や計算などできることを、続けよう。 ※ 1 年生は取り組みを始めたばかり。行うことが大切ですね。 ☆ ある程度、漢字や計算 を続けられている ☆ 歯磨きのような習慣になるようしっかり続けよう。 ☆ 漢字・計算など習慣に なっている ☆ 漢字は単なる繰り返しではなく、漢字や熟語の意味、それを使った短文 づくりなどバリエーションをつけよう。 ☆ 計算は、単なる計算の繰り返しだけでなく、問題を作ることや、計算を 活用した文章題など応用問題にも挑戦しよう。 ☆ 保護者の方に問題を作 ってもらうなどして取り 組んでいる ☆ これからも、答え合わせ(マル付け)や励ましなど、大いにかかわって いただけるとありがたいです。 ☆ そのうえで、発達段階に応じ「自学力」をつける視点から、問題を自分 で写す・問題を作るということは大事な力となります。徐々に保護者の手 から離れていく方向で挑戦していこう。 ☆ 上に示したようなこと がある程度クリアできて いる。習慣化できている。 ☆ (これは高学年が主にあてはまると思いますが)国語・算数を中心に毎 日の授業を振り返り、復習(や予習)として自分の考えが分かるようにノ ートをまとめる、自分の興味関心や課題としているような内容をノートに 残してみるなど「自分オリジナル」のノート作りに挑戦しよう。 家庭学習は、競争ではありません。また「〇〇がほしいから」という、見返りを求めるために行うものでも決してあ りません。ご褒美は、本人の学習に対する自発的な態度や意欲、主体的な姿など、学力の向上という形で現れ、きっと、 「将来を幸せに生きる力」として、実生活・実社会に本当に役立つ力として、それぞれに与えられていくものと信じて います。その姿をご家族や仲間、また(年を重ねた)先生方も、共に喜べたら、こんなうれしく幸せなことはありません。 ですので、学校では、順位付け等は一切いたしません。あくまでも、個人に「努力賞」という形で頑張った証を渡す こととしています。また、これまでのがんばりノートは 1 年間まとめて年度末にお返しし、学習の足跡を実感してもら い、保護者の方々にはそれを励ましていただけたら本当にありがたいと思っています。ぜひご理解くださり、ご協力を お願いいたします。 よく考え、学習する子ども

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平成28年度

第20号

発行日平成28年11月24日

発行者

甲府市立中道南小学校

校 長 加賀美 猛

いよいよ長かった2学期も残りわずかとなりました。どの学年もみんなで力を合わせて数々の行事に全力

で取り組んできました。互いに協力する力、よく考え伝える力、ねばり強さ、たくましさなどたくさんの成

長を見ることができています。とはいえ、まだ伸び盛り・成長真っ只中の子どもたちです。各々に課題もあ

るのも事実です。いよいよ学年の締めくくりに近づく時期、学校の学習との両輪であります、「自学」:家

庭学習にも励んでいくことが、さらなる成長につながっていくことと思います。

また、本年度の全国学力・学習調査の結果から、本県の児童生徒の家庭学習時間が全国平均より劣ってい

るという結果が出ています。さらに、家庭学習時間が

確保できている児童生徒ほど平均正答率が高いという

調査結果もあります(右グラフ)。このような傾向か

らも家庭学習に取り組むことの必要性を感じます。

そこで、これからの家庭学習に向け取り組んでほし

いことなどをお伝えしたいと思います。

○ 本校ではもうみなさんご存知の通り、学習に向かう習慣を

身につけ、目標を決めて継続的に取り組む姿勢を育てること

を目的に、各家庭への「家庭学習の手引き」の配布と、自主

学習「南小がんばりノート」に全校で取り組んでいます。

ぜひ再度、手引きを確認し新たな出発として取り組んでほし

いと思います。

○ その際、学習スタイルにも個性があり、一律に同じように

進めることは適当ではありません。各自の状況に応じて「もう少し、このくらいならできそうだ」という少し高めの目

標を定めて挑戦していくことが大切だと思います。まず、自分がどのくらいこれまで行ってきたかを確認し、その状況

に合わせて取り組みを続けてください。 です。

☆ まだ、忘れることが多

く、続けられていない

☆ 半ページでもよいので、漢字や計算などできることを、続けよう。

※ 1 年生は取り組みを始めたばかり。行うことが大切ですね。

☆ ある程度、漢字や計算

を続けられている ☆ 歯磨きのような習慣になるようしっかり続けよう。

☆ 漢字・計算など習慣に

なっている

☆ 漢字は単なる繰り返しではなく、漢字や熟語の意味、それを使った短文

づくりなどバリエーションをつけよう。

☆ 計算は、単なる計算の繰り返しだけでなく、問題を作ることや、計算を

活用した文章題など応用問題にも挑戦しよう。

☆ 保護者の方に問題を作

ってもらうなどして取り

組んでいる

☆ これからも、答え合わせ(マル付け)や励ましなど、大いにかかわって

いただけるとありがたいです。

☆ そのうえで、発達段階に応じ「自学力」をつける視点から、問題を自分

で写す・問題を作るということは大事な力となります。徐々に保護者の手

から離れていく方向で挑戦していこう。

☆ 上に示したようなこと

がある程度クリアできて

いる。習慣化できている。

☆ (これは高学年が主にあてはまると思いますが)国語・算数を中心に毎

日の授業を振り返り、復習(や予習)として自分の考えが分かるようにノ

ートをまとめる、自分の興味関心や課題としているような内容をノートに

残してみるなど「自分オリジナル」のノート作りに挑戦しよう。

☆ 家庭学習は、競争ではありません。また「〇〇がほしいから」という、見返りを求めるために行うものでも決してあ

りません。ご褒美は、本人の学習に対する自発的な態度や意欲、主体的な姿など、学力の向上という形で現れ、きっと、

「将来を幸せに生きる力」として、実生活・実社会に本当に役立つ力として、それぞれに与えられていくものと信じて

います。その姿をご家族や仲間、また(年を重ねた)先生方も、共に喜べたら、こんなうれしく幸せなことはありません。

☆ ですので、学校では、順位付け等は一切いたしません。あくまでも、個人に「努力賞」という形で頑張った証を渡す

こととしています。また、これまでのがんばりノートは 1 年間まとめて年度末にお返しし、学習の足跡を実感してもら

い、保護者の方々にはそれを励ましていただけたら本当にありがたいと思っています。ぜひご理解くださり、ご協力を

お願いいたします。

よく考え、学習する子ども

※ 本校のホームページに、本校の「家庭学習の手引き」、市教委の「家庭学習の手引き」、県教委の「家庭学

習のすすめ」を掲載いたします。ぜひ、家庭での掲示や、指導の参考にご活用ください。

ここで、県教育委員会で示した「学びの甲斐善八か条」を(学校の考えもいれながら)簡単にご紹介します。

第一条 学ぶことの大切さを知る

「学ぶ」ことは「自分が良い方向に変わること」だと考えています。分からないことやできないことを乗り越え、

「わかった、できた」と感じる時の喜びは何事にも代えがたいことだと思います。そしてそのことは人の役に立つ

ことです。自ら学ぶ気持ちをもって「世のため人のため」になる人になってほしいと思います。

第二条 学びの計画を立てる

乗り越えていくためには、目標が大切。目標を達成するには計画を立てることが必要です。目標に向かって計画

を立てて進んで乗り越えたときの達成感をみんなに味わってほしいと思います。でも、計画通りにいかないことも

あります。そのときは、それを見直し新たな出発点としてください。そのプロセスこそが大切だと思います。

第三条 学んだことを伝える。

記憶に残す一番の方法は、「伝えること」という研究結果があります。本校でも伝える力の育成に重点をおいて

います。伝えることで、授業内容を振り返るだけでなく家庭での会話のきっかけとしてもらい、団らんの時間づく

りにしてほしいと思います。 {ほんなこんもわからんだか!}は厳禁ですよ。

第四条 学びの土台をつくる

授業と家庭をつなぐ家庭学習は、これから求められる、考えたり表現したりする力の基になります。基礎基本の

定着を図るだけでなく、自分にわかりやすくするためにどんなノートにしようか考えることも学習であり、力がつ

いてくると次第に楽しみも味わえる大切な営みだと思います。

第五条 疑問を持つ

「なぜ?」「どうして?」・・・幼いころ子どもたちがよく発する言葉ですよね。(保護者の方々もこれに悩まさ

れた方も多いのでは。)この疑問は、学びのエネルギーであるとともに、筋道をもって論理的に考える力の源とな

ると思います。そのためには、本校で行っている地域学習や地域の行事などでの体験や、遊び・買い物など身近な

生活体験も大きな糧となります。また、新聞、ニュース、書籍と付き合うことも疑問を解決したり新たな疑問を持

ったりするきっかけにもなります。

第六条 学びを生かす

一回行った学習をやったからといってそれで終わりとせず、新しい学習に発展させたり、様々な人に聞いたりし

て生活の中に生かしていくことも大切です。夏休みや冬休みなどの長期休業の課題に挑戦することもとてもよいこ

とだと思います。

第七条 体力をつける

健康・体力は、全ての行動の源です。家での座っての学習だけでなく、様々な体験学習をするのに、(どこかに

遊びに行くのにも)、病気をしたらとってもつまらないです。なんといっても、健康や体力は、幸せになるための

重要な資源です。変な話、必ず通り抜けなければならない、受験をはじめとする進路の壁を乗り切るには、たくま

しく、しなやかなに生きる健康や体力は欠かせません。運動・食事・睡眠しっかりと。

第八条 望ましい生活習慣を身に付ける

第七条と重なります。「早寝・早起き・朝ごはん」「学習用具の整理整頓」 テレビ・ビデオ・ゲーム・スマホ

などは、家庭のルールを決めて適切に。夜更かし厳禁です。

甲府市の家庭学習の現状、子どもたちに

身に付けさせる力のほか、家庭学習の計画

や10のステップなど参考になる情報が掲

載されています。

家庭学習を充実するために「学びの甲斐

善八か条」を示し家庭学習の意義やポイン

トなど、分かりやすく掲載されています。

今月各ご家庭に配布いたしました。

山梨県教委 家庭学習のすすめ

甲府市教委 家庭学習の手引き