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事業継続のためのIt運用

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事業継続のための IT運用(中小製造業の場合)

技術ひろば .net  山田修

本日のレジュメ

• 事業継続のために何が必要か

• 短時間で復旧するには

• 設備の復旧だけでいいの?

• 限られた人員で運用するために

事業継続のために何が必要か

何か問題が発生した時に備え

どのような対策が必要かを

説明します

事業継続のために必要なもの

• 製造業なので、生産設備

• 生産設備を動かすためのインフラ(電気、水)

事業継続のために必要なもの

• 製造業なので、生産設備

• 生産設備を動かすためのインフラ(電気、水)

• ITインフラ(見落とされやすい)

 

ということで 本題

ITインフラがなぜ重要か

東日本大震災の直後

ITインフラがなぜ重要か

東日本大震災の直後

顧客からの問い合わせに

対応できましたか?

ITインフラがなぜ重要か

東日本大震災の直後

情報システムは機能していま

したか

背景1 自社の視点から

• 取引先を増やしたい

• 受注数量の平準化をしたい

• 少しでも高く販売したい

背景1 自社の視点から

• インターネットの発達

→世界中どこからでも受注可

• 宅配便の発達

→世界中どこへでも輸出可能

背景2 顧客の視点から(推測)

• 部品を安定調達したい

• 信頼できる品質の製品を調達したい

• 少しでも安く調達したい

背景2 顧客が事業を継続するために

• 世界中から調達

(調達先の復旧を待つ必要なし)

• 自然災害時に、調達先の状態を把握

(いつでもメールで連絡が取れるように)

• 品質測定データ必須(クレーム予防)

問い合わせ

ものづくりには ITが必須

• 品質測定結果

紙→ EXCELグラフ

• 製造工程のトレーサビリティ

紙→データベース (Point of Production)

• 新型工作機械はWindowsXP搭載

→ LAN経由でデータの送受信可能だけ

ど。。。

無停止・早期復旧が必要なもの

• 通信手段=メール→ 1日以内に復旧

• 測定データ(主に EXCELファイ

ル)→ 1週間以内に復旧(出荷に必須)

ITインフラを動かし続けるために

ITインフラの無停止

早期復旧に必要なことを

説明します

事例1  20年前の阪神大震災からの教訓

緊急時に、非常用設備を使える?

•普段使っていない設備が本当に動く?

•電池を交換している?

•普段使っていない設備を使える?

事例1  20年前の阪神大震災からの教訓

普段から災害に強いものを使う

事例2  2007年の中越沖地震からの教訓

リケン (新潟県 )は なぜ早期復旧できたの

•2007年の中越沖地震のとき、1週間で復旧

•情報システムが無傷→地震の翌日に被害状況発信

•早期復旧するための計画があった

事例2  2007年の中越沖地震からの教訓

備えあれば憂いなし

→BCP(事業継続計画)BCP= Business Continuity Plan

ITインフラは BCPから見落とされやすい

ところが、BCPに関して

I Tインフラは、存在感が薄

い。

ITインフラは BCPから見落とされやすい

• 普及してから日が浅い(意識がない)

• 障害があっても、影響が見えにくい

• BCPの主担当の総務部門は、 ITにあまり詳しく

ない

• IT 担当者が、業務に与える影響を把握していない

ITインフラの重要性を意識してもらうには

• IT 担当者が業務に対する重要性を意識する

• ニュースを利用してアピール(東日本大震災、阪神大震災などの教訓など)

• トラブル (運用失敗 )を利用してアピール(メールが使えなくなった、共有フォルダが使えなくなったな

ど)

事例3 東日本大震災の経験から(1)

ある勉強会の懇親会の時に聞いたこと

「問題なく使えたのは、

 クラウドのサービスだけだった」

事例3 メールのクラウドサービスを利用する

• メールがデータセンターにある

→動き続ける可能性大

→通信が維持できる可能性大

• レスポンスが多少遅くても

影響がない

クラウドの方が信頼できるなら。。。

全部クラウドにすれば?と思う方もいると思います

クラウドに移せないものもある(現時点で)

•レスポンスが要求されるもの(通信速度が遅いと業務に影響が出るもの)

•短時間の停止も避けたいもの(クラウドサービス、インターネットの障害を業務に影響さ

せないため)

事例4 東日本大震災の経験から(2)

2011年の 12 月にベンダーから配布された資料を見て

• 中途半端な免振装置だと耐えられない

• バックアップを遠隔地に取ることも必須

社内既存設備の耐震

サーバーラックの地震対策

• 免振装置の採用。

(耐震(固定)ではない。)

• 固定すると、

中のディスク装置に力が伝わる。

短時間で復旧するために

仮想サーバーをバックアップ

• データだけでは、復旧に時間がかかる

→仮想サーバーまるごとバックアップ

• データセンターの

物理サーバーにバックアップ

重複排除ストレージ

仮想環境

データセンター

短時間で復旧するために

• データセンターの物理サーバー

→クラウドサービス利用

 (初期投資が不要)

• Azure Backup

1GB = \20.40/ 月( 1TB = \20,400/ 月)

さらに短時間で復旧するために

Hyper-Vレプリカの利用

• 30 秒~ 15 分ごとにレプリケーション

• 簡単に短時間で復旧

• 専用のハードウェア不要

プライマリサイト(本番環境)

レプリカサイト(バックアップ環境)

レプリケーション

さらに短時間で復旧するために

• レプリカサイトを自社で準備

→クラウドサービス利用

• Azure Site Recovery(1インスタンス100 GB

  \5,508/ 月~)

レプリカサイト(バックアップ環境)

設備だけでいいのか?

ITインフラを動かし続けるには、

設備だけでは不十分なことを

説明します

設備が動けば大丈夫?

• ITの BCPあります

• メールもクラウドサービス

• バックアップも社内外にあ

ります

これで万全

設備が動けば大丈夫?

• ITの BCPあります

• メールもクラウドサービス

• バックアップも社内外にあ

ります

これで万全ではない!

ITインフラはまだ発展途上

ITインフラは水・電気とは違

• 水・電気と比較して不安定

• 幅広い専門知識が必要

• 変化が激しい

人に依存

人の BCP

ある勉強会の懇親会の際にお話ししたこと

「人の BCPも考えておかな

いと

 痛い目に会うよね。」

IT 担当者が出社できなくなるケース

•交通事故

•退職(特に海外)

•病気

ある日、突然出社できなくなる例

法定伝染病

• 結核の場合、専用施設に

長期間 (3 ヶ月以上 ) 隔離

• 確定した時点で、即日入院

地方中小企業の課題

• システム要員の確保が困難

• IT Proは望み薄

• 100人につき 1、 2人程度し

採用できない時間

知識(

種類)

必要な知識

1人の知識 ×人数(大企業)

(中小企業)

人員が確保できないので

中小企業の場合

設備の BCP <人の BCP

3人の中 1人がいなくなる

   →負荷は 1.5 倍に

外注業者がいれば大丈夫?

• 大規模災害の時には来れない。

• 外注業者 ≠ 神様

→全部把握できない。

最低限、何があるか把握が必要

限られた人員で運用するために

運用で気を付けていることを紹介します

限られた人材で運用するために

• 自社開発は必要最小限に

• 継続的に運用できるように

• クラウドサービスを利用

開発は必要最小限に

プログラマ確保は困難

• クラウドサービスがあるものは、クラウドサービスに

移行

• パッケージソフトがあるものは、パッケージに移行

• 自社開発は、サービスやパッケージがない場合に限定

開発は必要最小限に

ソースコードは共有す

べき

• 効率的にソースコード共有

• 変更の履歴を管理

→専用システムを利用

Visual Studio Online

継続的に運用できるように

• 詳しい人がいなくなる前に切替

(オフコン→Windows Server)

• 淘汰されない製品・サービスを選択

• 市場シェアの大きい製品を選定

• 「後出しが得意な会社」の登場を待つ

クラウドサービスを利用(見込める効果)

• 必要人員、運用コストの削減

• 必要な知識・技術を減らす

• 海外の関連会社の ITもサポート

(IT 担当者が突然退職しても、最低限のことができ

るように )

まとめ  

まとめ

• 事業継続するために必要なことを確認

• 運用方法、復旧方法を検討・訓練

(備えあれば憂いなし、 BCP)

• 人の BCPも忘れずに

最後に

リケンの BCP事例

http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/special/325/

ミューソレーターのリンク(動画あり)

http://www.ibrain.jp/?page_id=288

THK 免振装置のリンク

http://www.menshin.biz/?q=menshin/node/355

THKの免振動画関連

http://www.menshin.biz/?q=menshin/node/378

最後に

Azure Backup

http://azure.microsoft.com/ja-jp/services/backup/

Azure Site Recovery

http://azure.microsoft.com/ja-jp/services/site-recovery/

富士通の AZCLOUD バックアップ、サーバーレプリケーション

http://www.fjm.fujitsu.com/solution/azservice/easy_bc/