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DRONE BORG 第一回ドローンビジネス勉強会資料

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本日のプログラム

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本日のプログラム 1. 講演者の自己紹介 2. 背景トレンド 3. ドローンビジネスを捉えるためのフレームワーク 4. 農業、建設、測量、警備、在庫・資材管理、インフラ点検、

医療、保険、広告などに利用されるドローン 5. 物流を大きく変えるドローン配送サービスの可能性 6. ドローンとインターネットビジネス 7. まとめ

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本日のプログラム

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本日のプログラム 1. 講演者の自己紹介 2. 背景トレンド 3. ドローンビジネスを捉えるためのフレームワーク 4. 農業、建設、測量、警備、在庫・資材管理、インフラ点検、

医療、保険、広告などに利用されるドローン 5. 物流を大きく変えるドローン配送サービスの可能性 6. ドローンとインターネットビジネス 7. まとめ

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1. 講演者の自己紹介

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講演者 阿部亮介株式会社CLUE CEO and Founder 大学院修了後、DeNA、シンガポールのスタートアップLCO Creation, Inc.を経て、 2014年8月にCLUEを設立。 ファッションシェアリングサービス「Lovin’Box」をリリース後、同事業を株式会社airClosetに事業譲渡 ドローン事業に参入後、ドローン専用メディア「DRONE BORG」やドローン用データ管理クラウドサービス「DroneCloud」をリリース

DRONE BORG DroneCloud

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本日のプログラム

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本日のプログラム 1. 講演者の自己紹介 2. 背景トレンド 3. ドローンビジネスを捉えるためのフレームワーク 4. 農業、建設、測量、警備、在庫・資材管理、インフラ点検、

医療、保険、広告などに利用されるドローン 5. 物流を大きく変えるドローン配送サービスの可能性 6. ドローンとインターネットビジネス 7. まとめ

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2. 背景トレンド:市場と事業機会

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商業向けドローン市場が今後、最も大きく成長 全世界のドローンの商業利用の2015年で$1B2019年では$5Bまで成長 米国際無人機協会の試算では2025年にはアメリカ国内だけで$82Bまで成長すると予想

http://www.cnbc.com/id/102676023

海外のマーケット 国内のマーケット

http://www.seedplanning.co.jp/press/2015/2015041501.html

2020年に186億円、2022年に406億円まで成長

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2. 背景トレンド:消費者向けドローン

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市場規模 地域別シェア

2015年度は市場規模が世界全体で前年比167%の伸びで約$1.7Bにまで成長 販売台数は世界全体で430万台 今後も消費者向けドローンの販売台数は増加傾向にあると予測されている

2014年度では国単体ではアメリカでの売上シェアが 35%でトップ、ついで中国が15% 地域別ではヨーロッパ全体のシェアが30%

https://t.co/QccyBWn8hj https://t.co/QccyBWn8hj

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2. 背景トレンド:投資環境

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投資環境

https://www.cbinsights.com/blog/drone-startup-funding-q315/

2012年~2015年までドローン市場への投資額、件数は共に増加傾向 2015年度の調達金額の総額は$450Mで前年比4倍に(2014年度は$107M) 2015年度の調達件数は74件で前年比2倍(2014年度は35件)

https://www.cbinsights.com/blog/drone-funding-2015/

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2. 背景トレンド:投資環境

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各ラウンドの調達金額

2010~2015年2月までの各ラウンドの調達金額 ドローン産業は黎明期で各社も創業数年の企業が多いためシリーズAラウンドが中心 ハードウェアスタートアップが多いため$5M~$25Mなど多額の調達を実施

https://www.cbinsights.com/blog/drone-startups-venture-capital/

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2. 背景トレンド:投資環境

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2015年度の資金調達ステージ

2015年度はエンジェル/シード~シリーズAで67% 海外ではドローンスタートアップへの投資が加速している

https://www.cbinsights.com/blog/drone-funding-2015/

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2. 背景トレンド:投資環境

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https://www.cbinsights.com/blog/drone-startup-venture-capital/

調達金額の多いスタートアップ

2015年4月時点

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2. 背景トレンド:投資環境

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シード、アーリーのスタートアップトレンド

2015年8月時点https://www.cbinsights.com/blog/early-stage-drone-startups-to-watch/

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本日のプログラム

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本日のプログラム 1. 講演者の自己紹介 2. 背景トレンド 3. ドローンビジネスを捉えるためのフレームワーク 4. 農業、建設、測量、警備、在庫・資材管理、インフラ点検、

医療、保険、広告などに利用されるドローン 5. 物流を大きく変えるドローン配送サービスの可能性 6. ドローンとインターネットビジネス 7. まとめ

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3. フレームワーク:提供する価値

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データを取る ドローンの仕事

作業をする モノを運ぶ

ドローンが提供する価値とは 「ドローンとは二次元空間に制約されていたロボットの仕事を三次元空間に拡張するもの」

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3. フレームワーク:提供する価値

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ドローンが提供する価値とは 「モノを運ぶ」「データを取る」「作業をする」の3つに大別できる

具体例

モノを運ぶ ・配送

データを取る ・空撮(動画、静止画) ・各種センサーデータ

作業をする・インフラ点検作業・ソーラパネルの掃除

・街を修復する

既存技術で可能 すでに様々なプレイヤーが存在 直近数年はこの部分のビジネスが発達

ロボットアームのようなものをドローンに搭載 技術的に未発達 ビジネスとしては5~10年のスパンが必要か

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3. フレームワーク:プレイヤーの構造

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ハードウェア

ソフトウェア

クラウド

ホビー向け 商業向け

サービス 空撮のみ

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農業 配送 建設 点検

様々な産業のエンド・カスタマーハードからソフト、クラウドまで大手のドローンメーカーが垂直的に展開 商業利用には耐えないため、空撮のみが可能

商業向けの100万~1000万円前後するドローンを製造・販売するハードウェアメーカー ドローンサービスを展開する企業は各産業に特化して事業を展開 サービスを提供する会社は自社でソフトウェアやクラウドを構築しているが、ハードウェアは既成品を利用していることが多い

垂 直 統 合 型

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3. フレームワーク:既存システム

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http://dronekit.io

ドローンのシステム関係図

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3. フレームワーク:既存システム(日本)

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http://dronekit.io

ドローンのシステム関係図

国内では電波法の関係で飛行中のドローンからクラウドに直接データを送信することができない

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3. フレームワーク:既存システム

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ドローン エアフレーム バッテリー・モーター・プロペラ

ドローン センサー カメラ・位置情報

センサー ファームウェア アプリ SDKオートパイロット ファームウェア アプリ SDK

Drone to Ground Comm SDKGround to Drone CommSDK

フライトコントローラー

スマホ / タブレット /PC SDK ジョイスティック

グラウンド データ コントローラー

スマホ / タブレット / PC SDK

コントローラーソフトウェアレイヤー オートパイロット センサー データ 保存と分析

RF RFWi-Fi Wi-Fi

クラウド 保存管理

LTE Wi-Fi

ドローンデータ ・位置情報 ・飛行ログ ・センサーデータ ・ビデオストリーム

センサーデータ

ドローンデータセンター

パフォーマンスデータ

ビデオデータ

エアフレームデータ

位置情報データ

飛行ログデータ

SDK /API

ビデオアプリ

データ分析アプリ

データは操縦者のコントローラー経由でクラウドに送信 (電波法に依存する部分)

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本日のプログラム

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本日のプログラム 1. 講演者の自己紹介 2. 背景トレンド 3. ドローンビジネスを捉えるためのフレームワーク 4. 農業、建設、測量、警備、在庫・資材管理、インフラ点検、

医療、保険、広告などに利用されるドローン 5. 物流を大きく変えるドローン配送サービスの可能性 6. ドローンとインターネットビジネス 7. まとめ

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4. 多様なユースケース:農業

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フランスの農業関連スタートアップ ドローンを利用した精密農業を実現 様々なデータ加工を通じて、農家に対して必要な施策をアドバイスする フランス国内で十数人のドローン操縦士と契約 各農家でドローンを飛行させて、データをAirnov本社に送信 得られたデータを解析し、肥料や農薬の散布データを農家に送る 農家はそれに従って最適な場所に最適な量の肥料や農薬を撒き、生産性を向上 2015年度の飛行回数は約2万回で、前年比で4倍にまで成長

Airinovの事例①

http://www.airinov.fr/en/

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4. 多様なユースケース:農業

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MicaSenseの事例①

http://www.micasense.com/

農業に関するデータ収集と加工に特化、専用のデバイスを開発するスタートアップ 「MicaSense RedEdge」カメラはドローンに搭載可能なマルチスペクトルカメラ 専用のクラウドサービスと連携することでNDVIやオルソモザイク画像など様々な加工が可能 クラウド上で処理を行いたいエリアの境界線を設定したり、データの重ね合わせを行うことも可能

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4. 多様なユースケース:農業

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MicaSenseの事例②

http://www.micasense.com/

NDVIを測定することによって、作物の育成状況を把握

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4. 多様なユースケース:農業

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PrecisionHawkの事例①

3Dモデルを作成することで、作物の高さを測定

3Dモデルで、作物の成長が芳しくない特異点を発見

http://www.precisionhawk.com/

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4. 多様なユースケース:農業

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PrecisionHawkの事例②

高解像度カメラを利用することによって作物の個体数を算出

収穫可能なエリアの%比率の算定・可視化

http://www.precisionhawk.com/

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4. 多様なユースケース:農業

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PrecisionHawkの事例③

作物の健康状態のモニタリングや劣性遺伝子の検出、害虫被害の検出

シーズンごとの色の変化のモニタリング

http://www.precisionhawk.com/

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4. 多様なユースケース:建設・測量

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Skycatchの事例①

建設・測量に特化したソリューションを提供する米スタートアップ ハードウェア、ソフトウェア、クラウドを垂直統合型的に開発 事前に飛行経路を設定しておくと、自動でドローンが飛び立ち、建設現場の2D、3D画像を作成 ドローン用の基地から自動で離着陸し、バッテリーの交換や収集したデータの送信も自動 一度の飛行で30分程度の空撮が可能で最大15GBまでのデータを収集 クラウドにアップロードされたデータは用途に応じて様々な加工が可能

https://www.skycatch.com

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4. 多様なユースケース:建設・測量

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Skycatchの事例②

2点間距離や体積の測定画像データは日付事に管理

あらゆるデバイスで確認が可能

任意の場所にメモなどを追加可能 完成予定図との重ね合わせで進捗状況を管理

クラウド加工の例

https://www.skycatch.com

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4. 多様なユースケース:建設・測量

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Skycatchとコマツの事例

コマツは建設現場の基礎工事の大半を自動化する「スマートコンストラクション」の一環としてSkycatchのドローンを活用 ドローンで建設現場を空撮し、現場の3Dモデルを作成 3Dモデルや施工完成図面から施工を行う範囲の形状や運土量を正確に算出 それらのデータはブルドーザーや掘削機などの ICT建機に送信され、自動で基礎工事を行う 操作に熟練の作業者は必要なく、進捗状況を確認しながら必要があれば機械を操作 工事が進行中もドローンで適時工事状況を空撮し施行計画に反映、進捗を確認 従来1週間かかっていた地形データの取得作業が1時間程度にまで短縮

https://www.skycatch.com

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4. 多様なユースケース:警備

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セコムの事例

ドローンの防犯サービス 工場や商業施設が対象 2015年12月11日から提供開始 固定カメラを多数設置するより効率的で経済的 監視カメラとLEDライトを搭載したセコムドローンが侵入異常発生時に対象の車や人に接近 近距離で車の周囲を飛行し、車のナンバーや車種、ボディカラー、人の顔や身なりなどを撮影 画像を無線でセコムのコントロールセンターに送信し不審車(者)の確保に貢献 工事料(ドローンポート、制御部) 800,000円(税別)~ 月額5,000円(税別)~

http://www.secom.co.jp/corporate/release/2015/nr_20151210.html

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4. 多様なユースケース:資材・在庫管理

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千代田化工建設の事例

建設現場の資材管理にドローンを利用 ガスやプラントの建設には数十万点~百万点の資材が必要で盗難の被害も多かった 大型のプラントの建設では資材管理だけで300~500人の人手が必要 千代田化工建設は2014年から中東や東南アジアの 建設現場でGPS機能を搭載したドローンを導入 資材にRFIDを取り付け、ドローンにはRFIDリーダーを搭載し、建設現場を周回 RFIDは5~10メートル離れた位置からも読み取りが可能なため、飛行中のドローンからどの資材が どこにいくつあるのかを確認ができるように RFIDは1個あたり数十円で購入可能 人件費を3分の1まで削減

http://www.borg.media/chiyoda-drone-material-management-system/

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4. 多様なユースケース:資材・在庫管理

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Drone Scanの事例

在庫管理にドローンを利用する南アのスタートアップ 倉庫内の在庫管理には従来バーコードなどが利用 バーコードリーダーで人間が一つ一つ確認するのは 大きなコストとなってきた バーコードとRFIDを商品に貼り、ドローンにはバーコードリーダーやRFIDリーダーを取り付ける ドローンが倉庫内を一周するだけで倉庫内の在庫が確認できるようになり、大きなコスト削減に ドローンであれば、高い位置にある棚の商品も容易に確認できる 機体には各種センサーが搭載され、倉庫内のどこを飛んでいるのかを自律的に把握。位置情報を伝えるための固定センサーを倉庫内に設置する必要がなく、初期コストが安い ドローンはDrone Scanのデータベースに接続されており、スキャンしたデータはクラウド上で すぐに確認可能 http://www.dronescan.co

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4. 多様なユースケース:インフラ点検

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NTT東日本の事例

インフラ点検にドローンを利用 橋梁に設置されているケーブル配管の点検は従来は作業員が目視で実施。コストが高く作業効率も低いことが問題 ドローンを導入することでコストを下げ、 作業効率を上げることを目標に ドローンで橋梁の映像を撮影し、リアルタイムで 地上に無線LANで映像を送り、オペレーターがモニター画面でケーブル配管の状態を確認できるように 利用されている機体は市販のものを改造した機体で一基あたり数百万円程度

http://www.borg.media/ntt-drone-project/

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4. 多様なユースケース:インフラ点検

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Nokia Networksの事例

Nokiaの子会社であるNokia Networksはアラブ首長国連邦の携帯基地局のメンテナンスにドローンを利用 電波基地局鉄塔の検査やモバイル通信速度の計測、無線通信のテストなどをドローンで行う ドローンには各種データ分析のためのアプリがダウンロードされたスマートフォンが搭載され鉄塔の周囲を飛行しながらリアルタイムに データ収集と分析を実施 取得したデータは自動的にクラウドにアップロードされリアルタイムに通信状態の確認ができるように 携帯電波のマイクロ波は建物などの障害物によって乱されることがあるが、ドローンを利用して通信基地局の建設前に電波の見通しテストも実施できるようになり最適な場所に鉄塔を立てられるようになるメリットも

http://www.borg.media/nokia-uae-drone/

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4. 多様なユースケース:医療

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AED搭載ドローンの事例

AEDを搭載したドローン オランダのデルフト工科大学がAEDを搭載した救急用のドローンを開発 ドローンにはAEDだけでなく、Webカメラとスピーカーが搭載されており、医師がモニターで現場の状況を確認しながら救助者に対して指示を行う 日本でも東京大学と慶應大学が千葉市内のゴルフ場でAED搭載ドローンの実証実験を実施 2.5キロのAEDを搭載した機体は200mの距離を2分ほどで飛行して現場に到着

http://www.borg.media/aed-drone-save-life/

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4. 多様なユースケース:保険

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Precision Hawkの事例

保険会社が損害を評価するためにドローンを利用 洪水被害、森林火災、作物被害、公害調査原子力事故など、広範囲に影響がある被害調査にドローンを活用することで、短時間で正確な被害状況の把握が可能に 調査にかかるコストの大幅な削減に成功

損害保険ジャパン日本興亜の事例

自動車事故の際に現場の被害状況を正確に把握するためにドローンを利用 地上からは確認できない被害の様子も確認可能に 海面近くや山の急斜面、大規模な自然災害時にも活用を予定

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4. 多様なユースケース:広告

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Hoovyの事例

ドローンに広告を吊るす事業を展開 機体にLEDが搭載されているため、夜間に約300メートル離れた地点からも広告を確認することが可能 8つのプロペラを持つオクトコプターを利用 最大で300メートルまで上昇 アメリカとインドで事業を展開 地域によって規制が異なるため、広告主と保険会社などと調整しながらPRを実施 一度の広告費用は$45,000~

http://hoovy.co

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本日のプログラム

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本日のプログラム 1. 講演者の自己紹介 2. 背景トレンド 3. ドローンビジネスを捉えるためのフレームワーク 4. 農業、建設、測量、警備、在庫・資材管理、インフラ点検、

医療、保険、広告などに利用されるドローン 5. 物流を大きく変えるドローン配送サービスの可能性 6. ドローンとインターネットビジネス 7. まとめ

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5. ドローン配送サービス

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物流の市場規模 国内だけでも年間20兆円弱

ラスト・ワン・マイル問題 EC市場の成長とともに顕在化 倉庫から顧客の自宅或いはトラックから顧客の自宅まで多大なコストがかかる

コスト削減の観点

なぜドローンによる配送が画期的なのか

スピードの観点 インフラの観点

ドローン配送が実現すれば大幅なコスト削減が実現可能

緊急性の高い荷物の配送 医薬品、血液、臓器など

車の渋滞などに依存せずに荷物をスピーディーに配送可能

ドローンであれば、既存の配送インフラよりも効率的かつスピーディーに荷物を配送できる

山間部などの孤立地域 雨季などの季節変動要件によって、周囲との交通網が寸断され、孤立集落になってしまう地域(アフリカや南米に多い)

周囲に商店が少ない山間部の孤立地域や、道路が舗装されていない途上国の孤立集落に対して、少ないコストで物流の配送インフラを構築することができる

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5. ドローン配送サービス

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Amazonの事例①

Amazon Prime Airプロジェクト ドローンを利用して商品を顧客の元へ配送 機体はVTOLやマルチコプターなど複数台を開発 商品の重さによって機体を使い分ける予定 飛行中に障害物を検知して避ける機能を搭載 最新のVTOLは高度122m、航続距離24km 飛行時間は30分、胴体部分が空洞になっており商品はその部分に格納 アメリカ、カナダ、イスラエル、イギリスで 開発・配送テストを実施 千葉県千葉市(国家戦略特区)でのドローン配送にも参入を表明

http://www.amazon.com/b?node=8037720011

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5. ドローン配送サービス

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Amazonの事例②

ドローン配送に関する技術について特許商標局に特許出願済み 自宅や職場だけでなく、スマートフォンで現在地を確認し自分が今いる場所まで商品を届ける仕組みなども申請(オンデマンドサービスの役割) 配送中に機体同士が通信を行い現在地や経路、高度などを互いに調整する技術も申請

http://www.amazon.com/b?node=8037720011

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三井物産の事例

医薬品のドローン配送 三井物産は日本が医療用医薬品の規制緩和を行うことを見越して、山奥など周囲に医療施設がない住宅向けの医薬品ドローン配送ビジネスに着手 現在は医薬品は対面販売が義務付けられているが規制緩和によって、対面でなくても購入が可能に 孤立地域に住んでいる高齢者が自ら病院に行かなくても自宅で医薬品をスピーディーに受け取れるようになる 2016年4月より、兵庫県養父市でドローン配送の実証実験を行う予定 養父市でビジネスモデルを確立したあとは、同様の問題を抱えている別の自治体へも広げる

http://www.borg.media/mitsui-drone-business/

http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/feature/15/327441/121700025/?P=2

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5. ドローン配送サービス

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Matternetの事例

ドローンで物流インフラを構築 世界人口の7分の1(約10億人)が道路が整備されていない地域や孤立地域に居住 Matternetはそのような地域に生活必需品や医薬品を届けるためのインフラを整備 対象はアフリカや中南米など ドミニカ共和国やハイチ共和国で輸送実験 2kgの貨物を10km運ぶためのコストは 24セント 高度120メートルを飛行し、10kmあたり15分間で飛行が可能 ドローンのための基地局も整備。電池の交換や配達品の受け渡しなども全自動で行うためのシステムを構築 各基地局に天候の監視システムを整えその地域の天候状況をリアルタイムに把握し ドローンに適切な経路を指示する

https://mttr.net

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スイスポストの事例

スイス国営郵便事業会社のスイスポストは ドローンを利用した小荷物配達を計画 Matternetが協力し、ソフトウェアを開発 機体は中央部分が空洞になっており、荷物はその空洞内に搭載して飛行 1kgの荷物を10kmまで配送することが可能 自律飛行の安全性確保やバッテリーの寿命問題、法規制の枠組みの問題などをクリアする必要 商業利用が実現するまで最低5年程度はかかる見通し

http://www.borg.media/swiss-post-matternet-drone/

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本日のプログラム

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本日のプログラム 1. 講演者の自己紹介 2. 背景トレンド 3. ドローンビジネスを捉えるためのフレームワーク 4. 農業、建設、測量、警備、在庫・資材管理、インフラ点検、

医療、保険、広告などに利用されるドローン 5. 物流を大きく変えるドローン配送サービスの可能性 6. ドローンとインターネットビジネス 7. まとめ

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6. ドローンとインターネットビジネス

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データ加工プラットフォーム データ管理プラットフォーム オペレーター(操縦者)と企業のマッチングマーケットプレイス ドローン版ソーシャルネットワークサービス 飛行ナビゲーションサービス 画像、動画共有サービス・マーケットプレイス アプリケーション開発プラットフォーム 航空管制システム レンタルサービス

2016年現在のドローン関連インターネットビジネス

https://note.mu/drone_borg/n/nc11b48d1cc70

それぞれの詳しいビジネスモデルや収益性、将来性などのついての分析レポートはこちら

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6. ドローンとインターネットビジネス

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DroneDeployの事例

クラウド上のデータ加工ソリューションを提供 ドローンで取得したデータをクラウドサービス上にアップロードして、「Map Engine」というツールで様々なデータに加工 3DモデルやNDVIなど様々な形式に対応 複数枚の画像を繋ぎあわせてオルソモザイク画像を 作成後は標高や緯度経度、二点間距離、山の体積などを計測することが可能 完成したデータは分析に利用したりメンバーに簡単に共有可能 Androidアプリも公開しており、飛行経路の設定や飛行後の地図の作成、3Dモデルなどを提供 料金は月額定額制でフリープラン、$99、$499の3種類のプランが用意

https://www.dronedeploy.com

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6. ドローンとインターネットビジネス

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Hivemapperの事例

ドローン用のナビゲーションアプリ(カーナビのドローン版) Androidアプリを展開。地図上で目的地を設定することでアプリがドローンをナビゲートしながら誘導飛行してくれる 安全なナビゲーションのために建物の情報を収集しており、イギリスやアメリカのサンフランシスコを中心にすでに2300万以上の建物の情報を管理 Hivemapperでは建物情報から3Dマップを作成し、飛行中に機体が建物に接近するとアラートを表示し、その場にホバリング(停止)するようにドローンを操作できる 飛行禁止区域についてもアプリ内で確認可能 対象機体はDJIのPhantom 3やInspire 1など

http://hivemapper.com/home

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6. ドローンとインターネットビジネス

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DroneBaseの事例

企業とドローンオペレーターをマッチングするマーケットプレイス 多くの企業はドローン本体を購入したりドローンオペレーターを雇って育成するのに多大なコストを消費する 企業が欲しいのはドローンではなく空撮データ 企業はDroneBaseで撮影場所や欲しいデータを登録するだけで、必要なデータを手間なく納品してもらえる DroneBase側で優秀なオペレーターを確保しているため、企業のニーズや撮影場所に合わせて適切なオペレーターを派遣・撮影 料金は定額制で、撮影場所の数や面積、オルソモザイクや3Dモデルへの加工の有無などによって決定。$399~

http://www.dronebase.com

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6. ドローンとインターネットビジネス

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Airstocの事例

ドローンで空撮した映像を販売するためのマーケットプレイス 報道や映像作品にも利用できるような高品質な映像のみを取扱い イタリアのピサの斜塔に関する空撮動画であれば、17秒間のHDのものが$299 4Kのものが$399で販売 各企業や個人の要望に合わせるためにプロのドローンオペレーターを雇い現場で空撮してもらうサービスも展開

https://www.airstoc.com

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6. ドローンとインターネットビジネス

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Garuda Roboticsの事例

インドネシア初のスタートアップでハードウェアからソフトウェア、クラウドまで垂直統合的に開発 「Garuda Cloud」というクラウドサービスではウェブ上でドローンへのミッションを作成可能。離陸、着陸といった予め作られている様々なモジュールをドラッグ・アンド・ドロップするだけでドローンへの命令群を作成することができる ドローンに搭載されているカメラから撮影された映像はリアルタイムで ブラウザ上で確認が可能 ブラウザ内でドローンの飛行経路の設定が可能 飛行経路を確認するために、Garuda Cloud上で2次元、3次元シミュレーションを行うこともできる ブラウザのダッシュボード上でデータの加工も

http://www.garuda.io

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6. ドローンとインターネットビジネス

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MyDroneHubの事例

ドローン版ソーシャルネットワークサービス ドローンの初心者から上級者までが互いにコミュニケーションを取りながら知識やスキルを向上させるためのプラットフォーム 互いにフォローすることでその人がアップロードした空撮動画などを確認できる コミュニティなどもあり、技術的な質問やDIYでドローンを作ってみたい場合の質問、法規制に関する質問などをやり取りできる 企業用アカウントを作成することが可能で世界各地のドローンユーザーにリーチできる

http://www.mydronehub.com

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6. ドローンとインターネットビジネス

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AirMapの事例

ドローンの安全航行のためにリアルタイムな 空域情報を提供 FAAが飛行禁止区域にしている場所だけでなく大統領が訪問している街や数日間の限定イベント など、突発的に飛行禁止区域に指定されるケースも反映 オペレーター向けに飛行禁止区域が分かるブラウザサービスを展開 ドローンメーカー向けにAPIを提供しており、APIをジオフェンシング・システムに統合 することで、機体が飛行禁止区域に侵入したり区域内で離着陸できないように制限をかけることが可能に。すでにDJIと3DRの機体で採用 ドローン関連のウェブアプリ開発者向けにSDKを公開しており、Javascriptのソースを埋め込むだけでAirMapの空域情報にアクセス可能

https://www.airmap.io

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6. ドローンとインターネットビジネス

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DroneCloudの事例

ドローン用データ管理クラウドサービス ドローンを利用して業務を行う企業が対象。空撮、建設、測量、インフラ点検など業界問わず利用が可能 事業上発生するプロジェクトの管理やドローンで取得したデータをクラウド上でアップロード、ダウンロードが可能。必要に応じてメンバーに共有。飛行毎のドローンの飛行ログを保存。各プロジェクトへの機体のアサインやメンテナンス履歴などもクラウド管理。 料金は月額定額制。9,800円~から利用が可能でお試しのためのフリープランも用意 今後はアプリも展開予定

https://www.drone-cloud.net/ja

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本日のプログラム

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本日のプログラム 1. 講演者の自己紹介 2. 背景トレンド 3. ドローンビジネスを捉えるためのフレームワーク 4. 農業、建設、測量、警備、在庫・資材管理、インフラ点検、

医療、保険、広告などに利用されるドローン 5. 物流を大きく変えるドローン配送サービスの可能性 6. ドローンとインターネットビジネス 7. まとめ

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7. まとめ

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ドローン産業は黎明期だが投資環境は良くなっている 今後20年間は成長し続ける市場 国内のマーケットはまだ小さい 直近5年間はハードウェアがマネタイズしやすい しかし、今から始めるならサービスやソフトウェアがおすすめ モノを運ぶ、データを取る、作業をするの3つの仕事ができる サービスであればコスト削減に通じるモデルが必要 物流のリプレイスは最も大きな有望市場 インターネット系ビジネスはまだマネタイズが難しい

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最後に:エンジニア募集

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DroneCloudのクラウドサービス開発・アプリ開発 画像処理ソフトウェア開発 ドローン関連のアプリケーション開発 ハードウェアもやってきます!

株式会社CLUEでは以下の開発をお手伝いしてくださるエンジニアの方を募集しています!

お気軽にお問い合わせください!

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ご清聴ありがとうございました。