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Oracleセミナー (2009-10-01) 講演資料『CMS最新動向と企業が求める次のコンテンツ管理とは ~楽天 清水氏、キノトロープ 門別氏が語るコンテンツ管理の現実とこれからのあり方~』
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Oracleセミナー
次世代コンテンツ管理の理論と実践
2009-10-01
楽天株式会社 編成部
清水 誠
/ 29© 2009 Makoto Shimizu 2
自己紹介(CMS関連の知識・経験)
1. Webコンテンツ制作・管理の現場を体験
制作・開発・マーケティング (1995~)
2. エンタープライズコンテンツ管理:ECMの立ち上げをリード (2005~2008)
3. Webの分析・最適化を推進中
SEO・Web解析 (2008~)
文部科学省CMSアドバイザー委員
/ 29© 2009 Makoto Shimizu 3
Agenda
A) 楽天にとってのCMS
B) コンテンツ管理のポイント
C) コンテンツ管理の実際
D) 運用視点の実践ノウハウ
/ 29© 2009 Makoto Shimizu 4
ビジネスの拡大を見越して7年前に導入
1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年
2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年
A.楽天にとってのCMS
4
/ 29© 2009 Makoto Shimizu 5
5300万会員の楽天経済圏へ
A.楽天にとってのCMS
5
/ 29© 2009 Makoto Shimizu 6
増え続けるコンテンツの管理を支えるCMS650 人の社内ユーザー
2,064 のワークフロー(日平均)
8,060 のテンプレート
3,008,459 のファイル
A.楽天にとってのCMS
0
5,000
10,000
15,000
20,000
25,000
30,000
35,000
40,000
45,000
2002/04
2002/06
2002/08
2002/10
2002/12
2003/02
2003/04
2003/06
2003/08
2003/10
2003/12
2004/02
2004/04
2004/06
2004/08
2004/10
2004/12
2005/02
2005/04
2005/06
2005/08
2005/10
2005/12
2006/02
2006/04
2006/06
2006/08
2006/10
2006/12
2007/02
2007/04
2007/06
2007/08
2007/10
2007/12
2008/02
2008/04
2008/06
2008/08
2008/10
2008/12
2009/02
2009/04
2009/06
更新件数(単位:件)
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
7,000
8,000
9,000
テンプレート登録
累計数(単位:件)
6
/ 29
7
短期の改善サイクル反復が可能に
常に実験・検証を行っている
Web解析やA/Bテストにより定量的に評価
変更は改善として奨励する文化
A.楽天にとってのCMS
楽天にとってCMSは不可欠の「インフラ」
役割の明確化により容易な更新を実現
大量の配信を管理
/ 29© 2009 Makoto Shimizu 8
コンテンツのマルチユースが多い
大量の印刷物とWebサイトを管理
新製品は企画段階からコンテンツ制作を開始
大量の変更で更新モレが発生
B2C販売企業にとってのCMS
担当A 担当B 担当C
シングルソースのためにCMSを導入
ドキュメント管理とWebのCMSを併用(ECM)
自動フォーマット変換やXML出力も
CMSでコンテンツの再利用を促進
/ 29© 2009 Makoto Shimizu 9
10万ページ以上のアーカイブサイト
既存の更新はほとんどない
毎週数百ページを追加
数年ごとにリニューアルを試みるが、上層階層
のみで断念→何世代ものデザインが混在
官公庁にとってのCMS
CMSでサイトをコントロールできる状態に
コンテンツと管理プロセスの整理を優先
既存コンテンツの移行は不可能と割り切った
管理業務が増えたため、専任チームを常駐
/ 29© 2009 Makoto Shimizu 10
コンテンツの再利用が少ない小規模サイト
インタラクティブな機能を簡単に実現できる
検索、ログイン、ブログ、投票、広告管理など
サイト構築フレームワーク/アプリに近い
オープンソースのほとんどはこのタイプ
動的サイト構築のためのCMS
コンテンツの管理は苦手
簡易エディタでアドホックに更新
コンテンツは構造化しない
サイトによってはマッチする
/ 29© 2009 Makoto Shimizu 11
ホスティング+CMSという新潮流
Google Sites、Office Live、Jimdoなど
(ブログやWikiに近い)
オンラインHTMLエディタのようなCMSも
インストール不要のSaaS型CMS
テキストの簡易入力だけなら十分
カスタマイズできないため、選定が重要
コンテンツが増えると管理が大変に
やめる場合のコンテンツ移行が課題
/ 29© 2009 Makoto Shimizu 12
オンラインHTMLエディタのようなCMSもある
1. サーバーがFTPでHTMLファイルを取得
インストール不要のSaaS型CMS
Webサーバ
CMS HTML
①FTPダウンロード
③アップロード
HTML
3. 書き換えたHTMLをFTPでアップロード
②フォーム生成
2. HTMLのCSSをベースに入力フォームを生成
入力
/ 29© 2009 Makoto Shimizu 13
Agenda
A) 楽天にとってのCMS
B) コンテンツ管理のポイント
1. 何をどう管理したいのか明確に
2. 社内コンテンツこそ管理が必要
3. コンテンツを流通させる
C) 運用視点の実践ノウハウ
D) 事例
/ 29© 2009 Makoto Shimizu 14
(1)何をどう管理したいのか明確に
管理対象の「コンテンツ」とは?
Webページ・サイト (社外・社内)
汎用コンテンツ (文書・素材・配信物)
制作プロセス (制作・管理・配信)
B.コンテンツ管理のポイント
C ontentM anagementS ystem
W ebC ontentM anagement
≠
/ 29© 2009 Makoto Shimizu 15
(1)何をどう管理したいのか明確に
そのコンテンツはなぜ「管理」すべきか?
大量の制作・更新作業をこなすため
確実なプロセスでミスを減らすため
変化や変更に素早く対応するため
B.コンテンツ管理のポイント
だからこそ、システムに求められる役割は
HTMLエディタ
Webアプリケーション
ドキュメント管理システム
情報の構造化と再利用を促進するシステム
/ 29© 2009 Makoto Shimizu 16
(2)社内コンテンツこそ管理が必要
社内ドキュメント(イントラ・ファイルサーバ)は重要
社員の生産性や製品の品質に直結
中身はカオス状態 →重複・散在・埋没
IT部門がハコのみ導入し、消極的に管理
B.コンテンツ管理のポイント
イントラネットへのCMS導入が進んでいる
WebのCMSのみでは力不足の場合も
/ 29© 2009 Makoto Shimizu 17
(3)コンテンツは抱え込まずに流通させる
コンテンツの「編集」「保管」から「流通」へ
コンテンツは人へ伝えるためのもの
データは編集されてコンテンツになる
マッシュアップのためのRSSやAPIが普及
B.コンテンツ管理のポイント
システム間のデータ交換を促進する標準化が進行中
保管フォーマット: XML、DITA通信方式: Webサービス、CMIS
/ 29© 2009 Makoto Shimizu 18
Agenda
A) 楽天にとってのCMS
B) コンテンツ管理のポイント
C) コンテンツ管理の実際(事例)
D) 運用視点の実践ノウハウ
1. 小さく始めて大きく育てる
2. コンテンツは貯めて勝つ
3. 日々の管理が重要
4. 社内のエンドユーザーを巻き込む
/ 29© 2009 Makoto Shimizu 19
事例:グローバル規模のコンテンツ管理
サイトとコンテンツの増加で管理に限界
積極的なメディア展開のための先行投資
コンテンツをライブラリ化し、効率よく使いまわしたい
コンテンツの量
制作
・管
理コスト
befo
re
投資するほど有効活用できる
after
C.コンテンツ管理の実際
/ 29© 2009 Makoto Shimizu 20
リポジトリ
事例:グローバル規模のコンテンツ管理
画像や原稿、企画書なども管理が必要
関連ファイルが無いと再利用しにくい
使える部品を検索できることが重要
C.コンテンツ管理の実際
ソースドキュメント
• 取材スクリプト
• レイヤー付画像
• 企画書
複合ドキュメント
• HTML
• 印刷用PDF/X
コンポーネント
• テキスト部品
• 画像部品
• テンプレート
/ 29© 2009 Makoto Shimizu 21
事例:グローバル規模のコンテンツ管理
C.コンテンツ管理の実際
プロセス管理
リポジトリ
XML 画像
検索
DITA文書管理
画像管理(DAM)
翻訳メモリ
WCM社内
ポータル
自動組版(印刷物)
作成 保管 配信
汎用コンテンツのライフサイクルを管理
WCMDM
/ 29© 2009 Makoto Shimizu 22
事例:グローバル規模のコンテンツ管理
C.コンテンツ管理の実際
WCMでコンテンツを収集し配信
WCM
DAM
DM
DB
分散したリポジトリ
抽出・加工
社内ポータル
検索・閲覧・入手
配信
Webカタログ
API他のシステム
Web
DTPなどの
手作業
自動組版
/ 29© 2009 Makoto Shimizu 23
1.小さく始めて大きく育てる
未体験の業務プロセスは要件定義できない
想像ベースのRFPには限界がある
使ってみて分かることが多い
D.運用視点の実践ノウハウ
最初から変更を想定しておくフェーズ分けして導入
• 管理対象を徐々に広げていく
• ワークフローは後から導入
• CMS導入後、毎月システムをUpdate
• オープンソースで慣れてから商用製品を導入
例
/ 29
蓄積と活用によって価値が高まる
古くなったコンテンツは更新して再活用
価値がなくなるコンテンツは廃棄する
© 2009 Makoto Shimizu 24
2.コンテンツは貯めて勝つ
Text 画像
企画書
画像
原稿 ポータル
印刷物
Web
翻訳
DB
コンテンツ
D.運用視点の実践ノウハウ
/ 29© 2009 Makoto Shimizu 25
引越(リニューアル)は育てるチャンス
引越先の収納能力に合わせて量を調節する
不要なものは捨てる/アーカイブ化(退避)
引越日という締め切り(時間の制約)がある
ある程度割り切る大胆さが必要
次の引越しに先送りも
終わった後は整理されてキレイに
忘れていた不要物を捨てられる
価値あるモノは発掘されて利用促進
D.運用視点の実践ノウハウ
/ 29© 2009 Makoto Shimizu 26
3.日々の管理が重要
あっという間に元の状態に戻ってしまう
だからこそ
目が行き届くクリーンな状態を保つための
プロセス構築と日々の管理が重要
図書館では、司書が蔵書の入手・保管・廃棄を行う店舗でも、商品の棚卸しを行う
コンテンツも管理が必要
D.運用視点の実践ノウハウ
/ 29© 2009 Makoto Shimizu 27
4.社内のエンドユーザーを巻き込む
ニーズ/課題ありきで進める
あると便利かも → 必要不可欠なものへ
エンドユーザーが主導、IT部門は裏方
どうしたいのかを考え体験するのが重要
導入コンサルは一時的な支援に過ぎない
D.運用視点の実践ノウハウ
/ 29© 2009 Makoto Shimizu 28
まとめ
A) 楽天にとってのCMS
CMSにもいろいろある
B) コンテンツ管理のポイント
1. 何をどう管理したいのか明確に
2. 社内コンテンツこそ管理が必要
3. コンテンツを流通させる
C) コンテンツ管理の実際(事例)
D) 運用視点の実践ノウハウ
1. 小さく始めて大きく育てる
2. コンテンツは貯めて勝つ
3. 日々の管理が重要
4. 社内のエンドユーザーを巻き込む
/ 29© 2009 Makoto Shimizu
ご清聴ありがとうございました。
最新版の資料は
にアップします
http://www.slideshare.net/mak00s/
/ 29© 2009 Makoto Shimizu
講演のご案内
10/28
『主要CMS徹底解剖セミナー』、ロフトワーク
11/18
『DESIGN IT! Conference 2009』、ソシオメディア
11/27
『デジタルドキュメントシンポジウム』、情報処理学会
11/28
『楽天Webディレクション&デザイン2009』
(参考)
/ 29© 2009 Makoto Shimizu
Web担当者Forum
『ステップ式!CMS活用はじめの一歩』http://web-tan.forum.impressrd.jp/l/2499
1. コンテンツの理解から始める導入準備
2. 4つのステップで進めるCMSの情報収集
3. CMS導入の提案を社内で通すための7つの説得手法
4. RFPでは失敗する? CMSをうまく選ぶためのチェックリスト
5. CMSの可能性を最大化するためのWeb担当者の心得
6. CMS導入でのコンテンツ移行を成功させるポイント
7. CMS導入はゴールではなくスタート、その「運用」の秘訣とは
8. CMSのROIを体感しよう
『Webのレビューに便利なオンライン付箋ツール』http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2009/02/20/4875
(参考)オンラインで読める記事
/ 29© 2009 Makoto Shimizu
MdN Web STRATEGY『実践CMS導入・運用ガイド』
http://www.mdn.co.jp/content/blank/101/149/
1. CMSの要件は何を定義すべき?
2. ツールの評価から運用上の問題点を見極めよう
3. CMSで解決できる分類・ナビゲーションの課題とは
4. ドキュメント管理で生産性をUP5. ワークフローの本当の意義とは
6. 資産としてのテンプレート
7. 複雑化するサイト配信
8. DAMとCMSでシングルソースを実現
9. コンテンツ移行をスムーズに進めるためのプランニング
10. 使いやすさの最先端?気になる3種類のCMSをレビュー
11. SOA流のCMS連携術
12. ECMの本命?ようやく動き出したOracleのCMSを徹底レビュー
13. CMSの真価はコンテンツの構造化にあり
14. マーケティングを加速するCMS
(参考)オンラインで読める記事
/ 29© 2009 Makoto Shimizu
ロフトワーク WebEXP.jp『CMSとIA〜デジタル時代を生き抜く情報整理術』
1. CMSとIAの接点:溢れる情報を整理しようhttp://www.webexp.jp/feature/200811/20081125_cmsia1.html
2. コンテンツ管理の本質:リポジトリとはhttp://www.webexp.jp/feature/200902/20090203_cmsia2_1.html
3. 音楽ファイル(MP3)をCMS流に管理しようhttp://www.webexp.jp/feature/200906/20090627_cmsia3_1.html
(参考)オンラインで読める記事
/ 29© 2009 Makoto Shimizu
実践CMS★IAhttp://www.cms-ia.info
CMSブログ
実践プロジェクト
講演資料
こどもIA日記
(参考)オンラインで読める記事
mak00s
実践CMS