34
Oracleセミナー 次世代コンテンツ管理 の理論と実践 2009-10-01 楽天株式会社 編成部 清水

CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

Embed Size (px)

DESCRIPTION

Oracleセミナー (2009-10-01) 講演資料『CMS最新動向と企業が求める次のコンテンツ管理とは ~楽天 清水氏、キノトロープ 門別氏が語るコンテンツ管理の現実とこれからのあり方~』

Citation preview

Page 1: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

Oracleセミナー

次世代コンテンツ管理の理論と実践

2009-10-01

楽天株式会社 編成部

清水 誠

Page 2: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu 2

自己紹介(CMS関連の知識・経験)

1. Webコンテンツ制作・管理の現場を体験

制作・開発・マーケティング (1995~)

2. エンタープライズコンテンツ管理:ECMの立ち上げをリード (2005~2008)

3. Webの分析・最適化を推進中

SEO・Web解析 (2008~)

文部科学省CMSアドバイザー委員

Page 3: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu 3

Agenda

A) 楽天にとってのCMS

B) コンテンツ管理のポイント

C) コンテンツ管理の実際

D) 運用視点の実践ノウハウ

Page 4: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu 4

ビジネスの拡大を見越して7年前に導入

1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年

2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年

A.楽天にとってのCMS

4

Page 5: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu 5

5300万会員の楽天経済圏へ

A.楽天にとってのCMS

5

Page 6: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu 6

増え続けるコンテンツの管理を支えるCMS650 人の社内ユーザー

2,064 のワークフロー(日平均)

8,060 のテンプレート

3,008,459 のファイル

A.楽天にとってのCMS

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

40,000

45,000

2002/04

2002/06

2002/08

2002/10

2002/12

2003/02

2003/04

2003/06

2003/08

2003/10

2003/12

2004/02

2004/04

2004/06

2004/08

2004/10

2004/12

2005/02

2005/04

2005/06

2005/08

2005/10

2005/12

2006/02

2006/04

2006/06

2006/08

2006/10

2006/12

2007/02

2007/04

2007/06

2007/08

2007/10

2007/12

2008/02

2008/04

2008/06

2008/08

2008/10

2008/12

2009/02

2009/04

2009/06

更新件数(単位:件)

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

9,000

テンプレート登録

累計数(単位:件)

6

Page 7: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29

7

短期の改善サイクル反復が可能に

常に実験・検証を行っている

Web解析やA/Bテストにより定量的に評価

変更は改善として奨励する文化

A.楽天にとってのCMS

楽天にとってCMSは不可欠の「インフラ」

役割の明確化により容易な更新を実現

大量の配信を管理

Page 8: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu 8

コンテンツのマルチユースが多い

大量の印刷物とWebサイトを管理

新製品は企画段階からコンテンツ制作を開始

大量の変更で更新モレが発生

B2C販売企業にとってのCMS

担当A 担当B 担当C

シングルソースのためにCMSを導入

ドキュメント管理とWebのCMSを併用(ECM)

自動フォーマット変換やXML出力も

CMSでコンテンツの再利用を促進

Page 9: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu 9

10万ページ以上のアーカイブサイト

既存の更新はほとんどない

毎週数百ページを追加

数年ごとにリニューアルを試みるが、上層階層

のみで断念→何世代ものデザインが混在

官公庁にとってのCMS

CMSでサイトをコントロールできる状態に

コンテンツと管理プロセスの整理を優先

既存コンテンツの移行は不可能と割り切った

管理業務が増えたため、専任チームを常駐

Page 10: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu 10

コンテンツの再利用が少ない小規模サイト

インタラクティブな機能を簡単に実現できる

検索、ログイン、ブログ、投票、広告管理など

サイト構築フレームワーク/アプリに近い

オープンソースのほとんどはこのタイプ

動的サイト構築のためのCMS

コンテンツの管理は苦手

簡易エディタでアドホックに更新

コンテンツは構造化しない

サイトによってはマッチする

Page 11: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu 11

ホスティング+CMSという新潮流

Google Sites、Office Live、Jimdoなど

(ブログやWikiに近い)

オンラインHTMLエディタのようなCMSも

インストール不要のSaaS型CMS

テキストの簡易入力だけなら十分

カスタマイズできないため、選定が重要

コンテンツが増えると管理が大変に

やめる場合のコンテンツ移行が課題

Page 12: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu 12

オンラインHTMLエディタのようなCMSもある

1. サーバーがFTPでHTMLファイルを取得

インストール不要のSaaS型CMS

Webサーバ

CMS HTML

①FTPダウンロード

③アップロード

HTML

3. 書き換えたHTMLをFTPでアップロード

②フォーム生成

2. HTMLのCSSをベースに入力フォームを生成

入力

Page 13: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu 13

Agenda

A) 楽天にとってのCMS

B) コンテンツ管理のポイント

1. 何をどう管理したいのか明確に

2. 社内コンテンツこそ管理が必要

3. コンテンツを流通させる

C) 運用視点の実践ノウハウ

D) 事例

Page 14: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu 14

(1)何をどう管理したいのか明確に

管理対象の「コンテンツ」とは?

Webページ・サイト (社外・社内)

汎用コンテンツ (文書・素材・配信物)

制作プロセス (制作・管理・配信)

B.コンテンツ管理のポイント

C ontentM anagementS ystem

W ebC ontentM anagement

Page 15: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu 15

(1)何をどう管理したいのか明確に

そのコンテンツはなぜ「管理」すべきか?

大量の制作・更新作業をこなすため

確実なプロセスでミスを減らすため

変化や変更に素早く対応するため

B.コンテンツ管理のポイント

だからこそ、システムに求められる役割は

HTMLエディタ

Webアプリケーション

ドキュメント管理システム

情報の構造化と再利用を促進するシステム

Page 16: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu 16

(2)社内コンテンツこそ管理が必要

社内ドキュメント(イントラ・ファイルサーバ)は重要

社員の生産性や製品の品質に直結

中身はカオス状態 →重複・散在・埋没

IT部門がハコのみ導入し、消極的に管理

B.コンテンツ管理のポイント

イントラネットへのCMS導入が進んでいる

WebのCMSのみでは力不足の場合も

Page 17: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu 17

(3)コンテンツは抱え込まずに流通させる

コンテンツの「編集」「保管」から「流通」へ

コンテンツは人へ伝えるためのもの

データは編集されてコンテンツになる

マッシュアップのためのRSSやAPIが普及

B.コンテンツ管理のポイント

システム間のデータ交換を促進する標準化が進行中

保管フォーマット: XML、DITA通信方式: Webサービス、CMIS

Page 18: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu 18

Agenda

A) 楽天にとってのCMS

B) コンテンツ管理のポイント

C) コンテンツ管理の実際(事例)

D) 運用視点の実践ノウハウ

1. 小さく始めて大きく育てる

2. コンテンツは貯めて勝つ

3. 日々の管理が重要

4. 社内のエンドユーザーを巻き込む

Page 19: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu 19

事例:グローバル規模のコンテンツ管理

サイトとコンテンツの増加で管理に限界

積極的なメディア展開のための先行投資

コンテンツをライブラリ化し、効率よく使いまわしたい

コンテンツの量

制作

・管

理コスト

befo

re

投資するほど有効活用できる

after

C.コンテンツ管理の実際

Page 20: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu 20

リポジトリ

事例:グローバル規模のコンテンツ管理

画像や原稿、企画書なども管理が必要

関連ファイルが無いと再利用しにくい

使える部品を検索できることが重要

C.コンテンツ管理の実際

ソースドキュメント

• 取材スクリプト

• レイヤー付画像

• 企画書

複合ドキュメント

• HTML

• 印刷用PDF/X

コンポーネント

• テキスト部品

• 画像部品

• テンプレート

Page 21: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu 21

事例:グローバル規模のコンテンツ管理

C.コンテンツ管理の実際

プロセス管理

リポジトリ

XML 画像

検索

DITA文書管理

画像管理(DAM)

翻訳メモリ

WCM社内

ポータル

自動組版(印刷物)

作成 保管 配信

汎用コンテンツのライフサイクルを管理

WCMDM

Page 22: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu 22

事例:グローバル規模のコンテンツ管理

C.コンテンツ管理の実際

WCMでコンテンツを収集し配信

WCM

DAM

DM

DB

分散したリポジトリ

抽出・加工

社内ポータル

検索・閲覧・入手

配信

Webカタログ

API他のシステム

Web

DTPなどの

手作業

自動組版

Page 23: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu 23

1.小さく始めて大きく育てる

未体験の業務プロセスは要件定義できない

想像ベースのRFPには限界がある

使ってみて分かることが多い

D.運用視点の実践ノウハウ

最初から変更を想定しておくフェーズ分けして導入

• 管理対象を徐々に広げていく

• ワークフローは後から導入

• CMS導入後、毎月システムをUpdate

• オープンソースで慣れてから商用製品を導入

Page 24: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29

蓄積と活用によって価値が高まる

古くなったコンテンツは更新して再活用

価値がなくなるコンテンツは廃棄する

© 2009 Makoto Shimizu 24

2.コンテンツは貯めて勝つ

Text 画像

企画書

画像

原稿 ポータル

印刷物

Web

翻訳

DB

コンテンツ

D.運用視点の実践ノウハウ

Page 25: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu 25

引越(リニューアル)は育てるチャンス

引越先の収納能力に合わせて量を調節する

不要なものは捨てる/アーカイブ化(退避)

引越日という締め切り(時間の制約)がある

ある程度割り切る大胆さが必要

次の引越しに先送りも

終わった後は整理されてキレイに

忘れていた不要物を捨てられる

価値あるモノは発掘されて利用促進

D.運用視点の実践ノウハウ

Page 26: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu 26

3.日々の管理が重要

あっという間に元の状態に戻ってしまう

だからこそ

目が行き届くクリーンな状態を保つための

プロセス構築と日々の管理が重要

図書館では、司書が蔵書の入手・保管・廃棄を行う店舗でも、商品の棚卸しを行う

コンテンツも管理が必要

D.運用視点の実践ノウハウ

Page 27: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu 27

4.社内のエンドユーザーを巻き込む

ニーズ/課題ありきで進める

あると便利かも → 必要不可欠なものへ

エンドユーザーが主導、IT部門は裏方

どうしたいのかを考え体験するのが重要

導入コンサルは一時的な支援に過ぎない

D.運用視点の実践ノウハウ

Page 28: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu 28

まとめ

A) 楽天にとってのCMS

CMSにもいろいろある

B) コンテンツ管理のポイント

1. 何をどう管理したいのか明確に

2. 社内コンテンツこそ管理が必要

3. コンテンツを流通させる

C) コンテンツ管理の実際(事例)

D) 運用視点の実践ノウハウ

1. 小さく始めて大きく育てる

2. コンテンツは貯めて勝つ

3. 日々の管理が重要

4. 社内のエンドユーザーを巻き込む

Page 29: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu

ご清聴ありがとうございました。

最新版の資料は

にアップします

http://www.slideshare.net/mak00s/

Page 30: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu

講演のご案内

10/28

『主要CMS徹底解剖セミナー』、ロフトワーク

11/18

『DESIGN IT! Conference 2009』、ソシオメディア

11/27

『デジタルドキュメントシンポジウム』、情報処理学会

11/28

『楽天Webディレクション&デザイン2009』

(参考)

Page 31: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu

Web担当者Forum

『ステップ式!CMS活用はじめの一歩』http://web-tan.forum.impressrd.jp/l/2499

1. コンテンツの理解から始める導入準備

2. 4つのステップで進めるCMSの情報収集

3. CMS導入の提案を社内で通すための7つの説得手法

4. RFPでは失敗する? CMSをうまく選ぶためのチェックリスト

5. CMSの可能性を最大化するためのWeb担当者の心得

6. CMS導入でのコンテンツ移行を成功させるポイント

7. CMS導入はゴールではなくスタート、その「運用」の秘訣とは

8. CMSのROIを体感しよう

『Webのレビューに便利なオンライン付箋ツール』http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2009/02/20/4875

(参考)オンラインで読める記事

Page 32: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu

MdN Web STRATEGY『実践CMS導入・運用ガイド』

http://www.mdn.co.jp/content/blank/101/149/

1. CMSの要件は何を定義すべき?

2. ツールの評価から運用上の問題点を見極めよう

3. CMSで解決できる分類・ナビゲーションの課題とは

4. ドキュメント管理で生産性をUP5. ワークフローの本当の意義とは

6. 資産としてのテンプレート

7. 複雑化するサイト配信

8. DAMとCMSでシングルソースを実現

9. コンテンツ移行をスムーズに進めるためのプランニング

10. 使いやすさの最先端?気になる3種類のCMSをレビュー

11. SOA流のCMS連携術

12. ECMの本命?ようやく動き出したOracleのCMSを徹底レビュー

13. CMSの真価はコンテンツの構造化にあり

14. マーケティングを加速するCMS

(参考)オンラインで読める記事

Page 33: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu

ロフトワーク WebEXP.jp『CMSとIA〜デジタル時代を生き抜く情報整理術』

1. CMSとIAの接点:溢れる情報を整理しようhttp://www.webexp.jp/feature/200811/20081125_cmsia1.html

2. コンテンツ管理の本質:リポジトリとはhttp://www.webexp.jp/feature/200902/20090203_cmsia2_1.html

3. 音楽ファイル(MP3)をCMS流に管理しようhttp://www.webexp.jp/feature/200906/20090627_cmsia3_1.html

(参考)オンラインで読める記事

Page 34: CMSトレンドと実践(Oracleセミナー)

/ 29© 2009 Makoto Shimizu

実践CMS★IAhttp://www.cms-ia.info

CMSブログ

実践プロジェクト

講演資料

こどもIA日記

(参考)オンラインで読める記事

mak00s

実践CMS