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業務を動かし続けるための 情報システム運用 山田修

設備のBcp早期復旧編

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ITのBCP(Business Continuity Plan)についての資料です。

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Page 1: 設備のBcp早期復旧編

業務を動かし続けるための情報システム運用

山田修

Page 2: 設備のBcp早期復旧編

東日本大震災の直後

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Page 3: 設備のBcp早期復旧編

情報システムは機能していましたか?

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外部からの問い合わせに対応できましたか?

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本日のレジュメ

何を動かし続けなければならないか

システムを動かし続けるために

設備の復旧だけで大丈夫?

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何を動かし続けなければならないか

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顧客は世界中にいる

インターネットの発達

会社の規模に関係なく、世界中どこの会社からでも受注できる。

宅配便の発達

世界中どこへでも輸出できる

→約1週間で納品

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いいことばかりではない

世界中に輸出できる

ライバル企業も世界中に輸出できる。

顧客も世界中から調達する。

世界中に競争相手

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顧客の視点から

顧客が生産を維持するために

災害時、納品が可能か確認。(特に海外)→連絡が取れなければ、別の調達先に発注。

調達先の復旧を長期間待つ必要はない。

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Page 10: 設備のBcp早期復旧編

ものづくりの視点から

ものづくりにITは必須

測定結果の保存:紙→EXCELのグラフ(サーバーの共有フォルダに保存)

製造工程のトレーサビリティもデータ化されてきている。→(不良が発生した際の原因調査に利用)

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早期復旧が必須なもの

通信手段

とにかくメール→メールは1日以内に復旧

出荷に必要な品質測定データ(主にEXCELファイル)

データは1週間以内に復旧。

測定結果の添付が出荷に必要。→製品が出荷できない。

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システムを動かし続けるために(短時間で復旧するために)

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Page 13: 設備のBcp早期復旧編

過去の自然災害からの教訓

緊急時に、非常用設備を使える?

阪神大震災のとき、防災行政無線などは活用できなかった。

いざというとき、本当に動く?

普段使っていないものを使える?

災害に強いものを普段から使う

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過去の自然災害からの教訓

リケンはなぜ早期復旧できたのか

2007年の中越沖地震のとき、「リケン」は1週間で復旧できた。

2004年の地震の経験をもとに耐震対策をしている最中だった。

復旧するための計画を考えていた。→BCP(事業継続計画)

情報システムが無傷だった。→被害状況を地震の翌日に発信できた。http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/special/325/

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クラウドサービスを利用する

メール

クラウドサービスの方が信頼性が高い。

レスポンスが多少遅くても影響がない。

大容量のユーザー領域を提供できる。

ユーザー数により社内設置より安い。

スパムウォール保守料:数10万

ウィルスウォール保守料:数10万

メールサーバー 15

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地震に耐えられるようにする

サーバーラックの地震対策

免振装置の採用。(耐震ではない。)

固定すると、中のディスク装置に影響を与える可能性がある。

THK社の免振モジュールTGS型

アイディールブレイン社のミューソレーター

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免振と耐震の違い

免震構造は地震の力が伝わらない。

上の方は、揺れが増幅される。(THKのホームページより)

免震 耐震

ディスク装置に力を伝えない 17

Page 18: 設備のBcp早期復旧編

免振装置関連のサイト

免振装置のリンク

ミューソレーターのリンク(動画あり)http://www.ibrain.jp/?page_id=288

THK免振装置のリンクhttp://www.menshin.biz/?q=menshin/node/355

THKの免振動画関連http://www.menshin.biz/?q=menshin/node/378

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Page 19: 設備のBcp早期復旧編

短時間で復旧するために

遠隔地に仮想サーバーをバックアップ

データだけでは、復旧に時間がかかる。→仮想サーバーで運用し、環境まるごとバックアップ。

遠隔地(データセンター)にバックアップ。

復旧にIaasの利用を想定。

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Page 20: 設備のBcp早期復旧編

短時間で復旧するために

クラウドサービスにバックアップ

クラウド上にデータをバックアップ。

仮想サーバーをデータと考えてバックアップすれば、早期復旧できる。

Azure Backup、富士通のAZCLOUDなどhttp://azure.microsoft.com/ja-jp/services/backup/http://www.fjm.fujitsu.com/solution/azservice/easy_bc/

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Page 21: 設備のBcp早期復旧編

短時間で復旧するために

Hyper-V レプリカの利用

30秒~15分ごとにレプリケーション

仮想サーバーのレプリカを利用すると簡単に短時間で復旧できる。

専用のハードウェア、ネットワーク不要

プライマリサイト(本番環境)

レプリカサイト(バックアップ環境)

レプリケーション

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Page 22: 設備のBcp早期復旧編

短時間で復旧するために

クラウドのレプリケーションサービス

Azure Site RecoveryAzure上にレプリカを作成する。http://azure.microsoft.com/ja-jp/services/site-recovery/

AZCLOUD サーバーレプリケーション富士通のクラウドサービス上にレプリカを作成する。http://www.fjm.fujitsu.com/solution/azservice/easy_bc/

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Page 23: 設備のBcp早期復旧編

設備の復旧だけで大丈夫?

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設備が復旧すれば動くのか?

電源を入れれば、システムは動くのか? 正常に稼働しているかは、確認する手段を知らないと判断できない。

外部業者が知らないシステムもある。→システムが多様化し、新しいシステムを知らない場合がある。

社内でシステムを

知る人間が複数人必要24

Page 25: 設備のBcp早期復旧編

ご清聴ありがとうございました。

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