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リスクテイクについて考える 株式会社ネクスト 技術基盤本部 リッテル研究所 所長 東京大学情報基盤センター 特任講師 清田 陽司 2011422マイニング探検会#12 @株式会社ネクスト 会議室 1

マイニング探検会#12

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リスクテイクについて考える

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Page 1: マイニング探検会#12

リスクテイクについて考える

株式会社ネクスト 技術基盤本部リッテル研究所 所長

東京大学情報基盤センター 特任講師清田 陽司

2011年4月22日マイニング探検会#12@株式会社ネクスト会議室

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(株)ネクストリッテル研究所

• 2011年4月に発足

– 完全子会社化した(株)リッテルの吸収合併

– 12名でスタート

• 研究テーマ

– レコメンデーション

– ユーザの感性分析

– モバイル向け検索インタフェース

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主な要素技術

• レコメンデーション– 協調フィルタリング

– プロファイル分析

• 自然言語処理

• 機械学習– 教師(あり/なし)学習

– 教師なし学習

– 確率モデル

• 多変量解析

• グラフ理論– ナビゲーションシステム

• 大規模分散処理インフラ– Hadoop– 検索エンジン (Solr)– KVS (Cassandra)

• 地理情報・時間情報解析

• SSD• クローリング

• Web UI

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研究所としての考え方

• 他の部門との積極的交流

– フラットな交流

• 仕組み化の徹底

– 「楽をする」ために頭をフル回転させる

• ビジネスマインドをもつ

– 持てる技術で誰をHappyにできるか?

• ヒトの本質についての徹底的な洞察

– 理系センスと文系センスの融合

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自分自身の研究方針情報検索システムの研究には一般ユーザによる実運用評価が必要

⇒実世界から研究へのフィードバックを重視

現行サービスの分析 システムの実装 実運用

評価

• ユーザの満足度• 関連研究に対する位置づけ

情報検索プロセスのモデル化

自然言語理解

自然言語処理技術 一般ユーザの利用

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学部~博士課程

• 京大工学部電気系長尾研 (現黒橋・河原研) 1997年– 長尾先生が総長に就任…

• 京大情報学研究科修士1期生 1998年– 中村順一先生に師事、しかし…– その後、黒橋禎夫先生に指導していただくことに

• 博士課程に進学 2000年– D2のとき黒橋先生が東大に転任

– 学籍を京大に残したまま、東京に移ることを決意

– 東大西田・黒橋研にてMSとの共同研究

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博士課程~ポスドク~助手(助教)

• 3年間では博士号取得できず、ポスドクのポストを2つ経験– 2003年: 東大産学連携研究員@東大 (マイクロソフトからの資金)

– 2004年: JSTさきがけ研究員@京大 (河原達也先生の研究室にてダイアログナビ音声インタフェースの研究に従事)

• 2004年秋に博士号を取得し、東大情報基盤センター図書館電子化研究部門(中川裕志研)に助手として着任

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本音

• 実運用評価って論文の生産性が悪いなあ

– 評価基準が明確なテーマならもっと論文が書けるんだろうなあ

• でも、検索の本質に迫るには実運用しかないだろう

• 自分はどうしても「みんなの役に立つシステム」を作りたい!

• このままのやり方では研究者の世界でのサバイバルは難しいかも、ではどうする?

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2006年頃に考えていたこと

• リッテルナビゲータのアイディアなら「みんなの役に立つシステムを作りたい」という自分のミッションと合致

• 根拠はないけど自信はある

• でも、自分ひとりの力ではとても無理

• 大学の中の世界ではスピードが不足している

• 外部の力を借りることはできないか?

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起業のきっかけ

学部時代のバイト先の社長と再会

私「こういうシステムを実現したいと考えています」

社長「だったら出資するからぜひ一緒にやってみない?」

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リスクとは?

過去 未来

成功

失敗

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極論かもしれませんが…

• 人生はギャンブルそのもの

– いつ死ぬかわからない

– 安定というのは幻想

• リスクをまったくとらないほど大きなリスクはない

– リスクを主体的にコントロールするのが大事