121212 pragmatics02

Preview:

Citation preview

2012年12月12日

語用論ごようろん pragmatics 2 推意すいい implicatureと 前提ぜんてい presumption

グライス Paul Grice

会話かいわの公理こうり

Maxims of Conversation

1. 量りょうの公理こうり Maxim of Quantity

2. 質しつの公理こうり Maxim of Quality

3. 関連性かんれんせいの公理こうり Maxim of Relation

4. 方法ほうほうの公理こうり Maxim of Manner

紅茶こうちゃを飲みに行きませんか?

これから授業じゅぎょうがありますから。 ことわる

推測すいそく guessしている

私たちは、ことばを使うときどんな推測すいそくをしているのでしょうか?

含意がんい entailment

推意すいい implicature

私たちは、ことばを使うときどんな推測すいそくをしているのでしょうか?

含意がんい entailment

含意がんい entailment

黒田さんは今ケラニア大学で言語学の講義をしている。

P

含意がんい entailment

黒田さんは今ケラニア大学で言語学の講義をしている。

黒田さんは今ケラニア大学にいる。

P

Q

含意がんい entailment

黒田さんは今ケラニア大学で言語学の講義をしているなら…

黒田さんは必ず今ケラニア大学にいる。

P

Q

Pならいつも必ずQ

QはPの含意がんい entailment

黒田さんは今ケラニア大学で言語学の講義をしている。

黒田さんは今ケラニア大学にいる。

P

Q

含意がんい entailment

Pならいつも必ずQ

Qならいつも必ずP

論理的含意ろんりてきがんい

ラクマーリさんはバーッギャさんにプレゼントをあげた。

P

ラクマーリさんはバーッギャさんにプレゼントをあげた。

P

Q バーッギャさんはラクマーリさんにプレゼントをもらった。

Pならいつも必ずQ

ラクマーリさんはバーッギャさんにプレゼントをあげた。

P

Q バーッギャさんはラクマーリさんにプレゼントをもらった。

Pならいつも必ずQ

含意がんい entailment

Qならいつも必ずP

ラクマーリさんはバーッギャさんにプレゼントをあげた。 含意がんい entailment

Qならいつも必ずP P

Q バーッギャさんはラクマーリさんにプレゼントをもらった。

Pならいつも必ずQ

Qならいつも必ずP

意味的含意いみてきがんい

含意がんい entailment

意味的含意いみてきがんい

論理的含意ろんりてきがんい

含意がんい entailment

文脈ぶんみゃく contextに影響えいきょう

されない

黒田さんは今ケラニア大学で言語学の講義をしている。

P

黒田さんは今ケラニア大学にいる。

Q

黒田さんはシンハラ語ができない。

黒田さんはケラニア大学の教授きょうじゅ professorになった。

黒田さんは言語学が専門せんもん

ではない。

こんな文脈ぶんみゃくでも…

黒田さんは今ケラニア大学で言語学の講義をしている。

P

黒田さんは今ケラニア大学にいる。

Q

Pならいつも必ずQ

ラクマーリさんはバーッギャさんにプレゼントをあげた。

P

Q バーッギャさんはラクマーリさんにプレゼントをもらった。

ラクマーリさんとバーッギャさんは友だちではない。

ラクマーリさんの誕生日たんじょうび

だ。

ラクマーリさんは日本にいて、バーッギャさんはスリランカにいる。

こんな文脈ぶんみゃくでも…

Pならいつも必ずQ

Qならいつも必ずP

含意がんい entailment

Pならいつも必ずQ

(Qならいつも必ずP)

文脈ぶんみゃく contextに影響えいきょう

されない

推意すいい implicature

推意すいい implicature 推意すいい implicature

たいてい正しいが、正しくない場合もある。

推意すいい implicature

A: コーヒーでも飲まない?

B: 私コーヒーは苦手にがてなんだ。

推意すいい implicature

A: コーヒーでも飲まない?

B: 私コーヒーは苦手にがてなんだ。

Bさんはコーヒーを飲まない。

推意 implicature

A: コーヒーでも飲まない?

B: 私コーヒーは苦手にがてなんだ。

Bさんはコーヒーを飲まない。

推意すいい implicature

たいてい正しいが、正しくない場合もある。

推意すいい implicature

A: コーヒーでも飲まない?

B: 私コーヒーは苦手にがてなんだ。

推意すいい implicature

A: コーヒーでも飲まない?

B: 私コーヒーは苦手にがてなんだ。

でも、今日は飲んでみようかな。

推意すいい implicature

たいてい正しいが、正しくない場合もある。

A: コーヒーでも飲まない?

B: 私コーヒーは苦手にがてなんだ。

推意すいい implicature

文脈ぶんみゃく contextの影響えいきょう

がある。

A: お客さんに紅茶を出しますか?コーヒーを出しますか?

A: お客さんに紅茶を出しますか?コーヒーを出しますか?

B: 私コーヒーは苦手にがてなんだ。

A: お客さんに紅茶を出しますか?コーヒーを出しますか?

B: 私コーヒーは苦手にがてなんだ。

Bさんはコーヒーをいれるのが苦手

推意すいい implicature

文脈ぶんみゃく contextの影響えいきょう

がある。

たいてい正しいが、正しくない場合もある。

推意はどのように

得えられますか?

あ、窓が開いている。

あ、窓が開いている。

閉めるべき?

開けておいてもいい?

あ、窓が開いている。

あ、窓が開いている。

閉めるべき?

開けておいてもいい?

あ、窓が開いている。

あ、窓が開いている。

閉めるべき?

開けておいてもいい?

推意 すいい implicature

推意 すいい implicature

発話はつわの状況じょうきょう

世界知識せかいちしき

knowledge of the world

これまでの経験

推意 すいい implicature

発話はつわの状況じょうきょう

世界知識せかいちしき

knowledge of the world

これまでの経験

会話の協調原則 きょうちょうげんそく

推意すいいは正しくない場合がある。

A/Cがついている。

窓を閉めてほしい。

A/Cがついている。

窓を閉めてほしい。

A: あ、窓が開いている。

A/Cがついている。

窓を閉めてほしい。

A: あ、窓が開いている。

B: “A/Cを消してもいい”

A/Cがついている。

窓を閉めてほしい。

A: あ、窓が開いている。

B: “A/Cを消してもいい”

B: A/Cを消す

前提ぜんてい presumption

前提ぜんてい presumption

ヒマーシャーさんは大学を2015年に卒業する予定だ。

P

前提ぜんてい presumption

ヒマーシャーさんは大学を2015年に卒業する予定だ。

P

ヒマーシャーさんは今大学生だ。

Q

前提ぜんてい presumption

ヒマーシャーさんは大学を2015年に卒業する予定だ。

P

ヒマーシャーさんは今大学生だ。

Q

前提ぜんてい

presumption

A: ニルマーニーさんは毎日車で大学に来ていますよ。

A: ニルマーニーさんは毎日車で大学に来ていますよ。

B: じゃ、ニルマーニーさんは車を持っているんですね。

A: ニルマーニーさんは毎日車で大学に来ていますよ。

前提ぜんてい

presumption

B: じゃ、ニルマーニーさんは車を持っているんですね。

A: ニルマーニーさんは毎日車で大学に来ていますよ。

A: ニルマーニーさんは毎日車で大学に来ていますよ。

B: じゃ、ニルマーニーさんは車を持っているんですね。

A: ニルマーニーさんは毎日車で大学に来ていますよ。

B: じゃ、ニルマーニーさんは車を持っているんですね。

A: いいえ。彼が毎日車で送ってくれるんですよ。

A: ニルマーニーさんは毎日車で大学に来ていますよ。

前提的推論ぜんていてきすいろん

B: じゃ、ニルマーニーさんは車を持っているんですね。

A: いいえ。彼が毎日車で送ってくれるんですよ。

私達は…

私達は…

含意がんい

私達は…

含意がんい

推意すいい

私達は…

含意がんい

推意すいい

前提ぜんてい

を持ちながら発話はつわを

解釈かいしゃくしている。

お疲れ様でした!

Recommended