みんなでつくるデジタル地図教材 学校支援活動

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日本学術会議 「学校教育にもとめられるオープンデータを活用できる人材育成」での発表資料です。 http://www.iknowshachu.org/scj/index.html

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オープンデータで みんなでつくる デジタル地図教材 (学校教育支援活動)

NPO法人伊能社中    副理事長 仙石裕明

2014年8月20日 日本学術会議

合同会社マイクロベース CEO マイクロジオデータ研究会 副運営委員長 NPO法人伊能社中 副理事長 博士号(環境学) !六本木のジオデータサイエンティスト 夢はReal SimCityの実現!! !趣味: バイク、ランニング

自己紹介仙石裕明

@xianshiyuming

教育の情報化に向けて、学校教育におけるデジタル地図の普及活動・利活用支援を行っているNPO法人です。

ワークショップの開催 地図教材の普及活動地図教材ソフトの開発

伊能社中メンバー

現役教師、教師を目指す学生、研究者、地図好きなど…

↓理事⾧長

伊能社中を支える理事・監事

!理事 碓井照⼦子

理事 渡邊英徳奈良⼤大学名誉教授

慶應義塾普通部教諭

監事 太⽥田弘

⾸首都⼤大学准教授

2011.11 奈良

2011年11月に活動開始 2013年11月にNPO法人化

伊能社中の始まり

2013年11⽉月受賞 2013年1⽉月受賞

“電子地図を教材として使えるのではないか?” という興味範囲からいきなり実践へ

教育GISフォーラムを事業継承

2014年7月1日を持ちまして、教育GISフォーラムより事業継承することとなりました

http://iknowshachu.publishers.fm/issue/959/

詳しくは、伊能社中 地理・歴史科教育マガジン 2014年06月号 vol.4 【教育GISフォーラム事業継承に伴う特別号】をご覧ください!

AGENDA

•NPO法人伊能社中とは •なぜ電子地図教材なのか? •教材を普及させるための4つの条件 •“みんな”で教材つくる体制 •伊能社中の全国展開作戦

伊能社中のMission

電子地図で教育を豊かに• • • •

なぜ電子地図なのか?

地図は地球上に起きたあらゆる出来事を投影することのできるプラットフォームである

地図は社会科を学ぶうえで とても有用なツール

何を地図に載せるのか?

データ

主題図

主題図を電子地図教材 として制作

電子地図教材を普及させるためには

• 利用可能なデータ • 教材を動かすためのICT環境 • 教材を共有する体制 • データを加工して教材をつくる人手

電子地図教材を普及させるためには

• 利用可能なデータ • 教材を動かすためのICT環境 • 教材を共有する体制 • データを加工して教材をつくる人手

電子地図教材を普及させるためには

• 利用可能なデータ • 教材を動かす体制 • 教材を共有する体制 • データを加工して教材をつくる人手オープンデータの普及によってデータが 手に入りやすくなっている

イスラム教徒の割合 http://opentextmap.org/library/?p=472

世界⼈人⼝口2005年 http://opentextmap.org/library/?p=2325

戦国武将マップ http://opentextmap.org/library/?p=680

戦国武将マップ http://opentextmap.org/library/?p=680

時間軸も入れると時系列で変遷が分かる

電子地図教材を普及させるためには

• 利用可能なデータ • 教材を動かすためのICT環境 • 教材を共有する体制 • データを加工して教材をつくる人手

電子地図教材を普及させるためには

• 利用可能なデータ • 教材を動かすためのICT環境 • 教材を共有する体制 • データを加工して教材をつくる人手

必要な機材・環境

□パソコン  (タブレット) □プロジェクタ !

□インターネット  (あればなお良い) !

教員の校務用コンピュータ整備率(%)

出典: 文部科学省「平成24年度 学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(概要)」

プロジェクタの整備状況(台)

出典: 文部科学省「平成24年度 学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(概要)」

普通教室の校内LAN整備率(%)

出典: 文部科学省「平成24年度 学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(概要)」

学校におけるICT環境の整備状況は年々高まりつつあり、電子地図が扱える環境が整いつつある。

ただし、ソフトウェアやインターネット制限されている学校も多くあり、まだ途上である。

電子地図教材を普及させるためには

• 利用可能なデータ • 教材を動かすためのICT環境 • 教材を共有する体制 • データを加工して教材をつくる人手

電子地図教材を普及させるためには

• 利用可能なデータ • 教材を動かすためのICT環境 • 教材を共有する体制 • データを加工して教材をつくる人手

国・自治体や関係機関が普及に向けて尽力

電子地図教材を普及させるためには

• 利用可能なデータ • 教材を動かすためのICT環境 • 教材を共有する体制 • データを加工して教材をつくる人手

まだ体制が整っていない 伊能社中

電子地図教材を普及させるためには

• 利用可能なデータ • 教材を動かすためのICT環境 • 教材を共有する体制 • データを加工して教材をつくる人手

電子地図教材を普及させるためには

• 利用可能なデータ • 教材を動かすためのICT環境 • 教材を共有する体制 • データを加工して教材をつくる人手

教師・生徒は教材をどうやって取得したら良いのか?

GooglePlayやAppStoreの専用アプリからダウンロードして手に入れる?

郵送してもらったCD・DVD等で取得して、パソコンでコピーして使う?

出典: wikipedia CD DVD Collections http://en.wikipedia.org/wiki/Polycarbonate#mediaviewer/File:CD_DVD_Collections.jpg

オープンデータだと国・省庁・自治体等のホームページ等から取得可能

地図教材共有サイトにて教材提供 

OpenTextMap http://opentextmap.org/ 伊能社中がワーク

ショップ等で制作した教材を掲載

地図教材共有サイトにて教材提供 

OpenTextMap http://opentextmap.org/

教材はライセンス付きで一般公開

電子地図教材を普及させるためには

• 利用可能なデータ • 教材を動かすためのICT環境 • 教材を共有する体制 • データを加工して教材をつくる人手

電子地図教材を普及させるためには

• 利用可能なデータ • 教材を動かすためのICT環境 • 教材を共有する体制 • データを加工して教材をつくる人手

誰がやるのか?

教材なんだから 教師がつくればいいでしょ?

それができるんだったら、 伊能社中はいりません!!

しかし、実際にはその代表である

教師は生徒指導、部活指導等 教科指導以外にもやらなくては いけないことが沢山あって大変!!

電子地図教材の作成には専門的な知識やスキルが必要な場合が多い

ではどうやって?

教育関係者だけでなく、 ”地域”を巻き込んで 教材を制作していく!!!

教師だけに閉じない社会を使って教材をつくる

地域単位でユニットを組む

NPO

大学 自治体

企業 学校

生徒

地域単位で教材を制作し、全体に共有

生徒

浦安市立志塾におけるDIG教材制作事例(図上防災訓練)

浦安市立の中学校から未来の浦安を担うリーダーを育成する浦安市立志塾にて、宿泊型防災研修を実施

一般社団法人 FutureLab NPO法人 伊能社中

東京大学 浦安市

マップコンシェルジュ Georepublic Apple Japan その他

浦安市教育委員会

浦安 立志塾

浦安市立志塾 宿泊型防災研修「すごい災害訓練」

DECo(Disaster Evacuation Coaching)

ベースマップ(避難施設等)

ソースデータ提供:浦安市 制作: 伊能社中  CC BY-NCで公開

過去の航空写真

ソースデータ提供:国⼟土地理院 航空写真 制作: 伊能社中  CC BY-NCで公開予定

倒壊棟数!震度6強の場合

震災時の被害想定倒壊棟数(棟)  ■40以上 ■30-40 ■20-30 ■10-20 ■0-10

ソースデータ提供:株式会社ゼンリン 『住宅地図TOWNⅡ 建物』 制作: 東京大学 柴崎・関本研究室  CC BY-NCで公開

倒壊棟数(棟)  ■40以上 ■30-40 ■20-30 ■10-20 ■0-10

倒壊棟数!震度7の場合

震災時の被害想定

ソースデータ提供:株式会社ゼンリン 『住宅地図TOWNⅡ 建物』 制作: 東京⼤大学 柴崎・関本研究室  CC BY-NCで公開

地域単位でユニットを組む

NPO

大学 自治体

企業 学校

生徒

最終的に一つの学習教材セット として公開していく

http://hiroshima.mapping.jp/

広島アーカイブ

タブレット・スマートフォンからも操作可能

“みんな”で教材をつくる流れ

NPO国・自治体学校

全国の生徒・教師へ

教師・生徒・地域住民・ボランティア 等

企画調整ワークショップ

ウェブから公開

コーディネート

共同研究: 中部大学中部高等学術研究所 国際GISセンター「問題複合体を対象とするデジタルアース」

ワークショップ・デザイン制作する教材のテーマに応じて、ワークショップの作業内容・難易度・時間を調整しながら実施

伊能社中の全国展開作戦

会員のプロジェクト案が運営委員会で認定 されると、NPOから活動支援を受けられる

プロジェクト申請制度

伊能社中の組織戦略デジタル地図教材 に関する研修会開催 (教師向け)

デジタル地図教材作成に関する 資料を定期的に公開 デジタル地図教材を公開

デジタル地図教材作成に関する コンテスト・ワークショップを開催

デジタル地図教材を 作成可能な人材・コミュニティを増やす

生徒・教師

会員となって一緒に活動しましょう!!

オープンデータを活用し、地域の抱える資源または問題を地域住民の手によってデジタルマップ上で情報共有・作成し、学習教材として全体へ公開していく体制を実証的に構築する。

まとめ

ご清聴いただきありがとうございました !

メンバー募集中

注) 伊能社中がつくろうとしているのは教材であって、教科書ではない

学びへの意欲や関心、理解を深めるための”教材”を普及させていく

引用:Apple iTunes 元素図鑑 http://a2.mzstatic.com/jp/r30/Purple4/v4/5b/b0/09/5bb00942-b1fc-c517-9250-10b3bf61dfac/screen480x480.jpeg

引用:エスマックス - 元素図鑑がアップデート!元素の歌が日本語になった!「元素図鑑 http://livedoor.2.blogimg.jp/smaxjp/imgs/3/e/3e0a4f94.jpg

”この本は教科書になることを目指したのではありません。むしろ、子どもたちを豊かにする本として学校の図書館に置いてもらってに自発的に読んでもらったり、両親から買い与えてもらう本、というポジションを狙っています。”

引⽤用: IT Media:「元素図鑑」はハリー・ポッターの世界を⺫⽬目指してつくられた    http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1007/23/news068.html

セオドア・グレイ - 元素図鑑作成者

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