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Bio-Rad NewsVol.9
2016年11月Contents ■ 超高感度にケミルミ検出 Clarity Max Western ECL Substrate発売開始 ■ 免疫沈降に利用した一次抗体の重鎖・軽鎖と反応しないウェスタン用二次抗体 ■ 定量ウェスタンブロッティングの新しいトレンド ■ ウェスタンブロッティング検証済み抗体 ■ 抗体医薬品開発のサポートツール ■ alamarBlueⓇ─簡単・無毒性かつ高感度な細胞増殖モニタリング試薬 ■ BrdU抗体─DNA合成やアポトーシス、DNA断片化実験用抗体 ■ ZOETM蛍光セルイメージャー ■ RNaseH+の逆転写酵素 iScript RNA Transferase リアルタイム用の逆転写酵素を見直してみませんか? ■ NEW PrimePCR:リアルタイムPCRによるパスウェイ解析
■ デジタルPCRの最新アプリケーションをピックアップ QX100 / 200 Droplet Digital PCR Application Guide
Life Science GroupResearch. Together.
Clarity Max Western ECL Substrate既 に 多くの お 客 様 にご 利 用 い た だ い て いるClarity Western ECL
Substrateに、 新しく超 高 感 度 検 出 用 Clarity Max Western ECL
Substrateが加わりました。
Clarity MaxはLow-fgレベルの検出感度を持ち、現在市販されている同
クラスの超高感度検出試薬の中でも同等、もしくはより高感度にターゲッ
トを検出できるケミルミ検出試薬です。また、室温保存ができる点も使
用する上で嬉しいポイントです(表1)。しかも短時間で検出できるため、ウェスタン実験がより効率的に行えるよ
うになります。
ClarityとClarity Maxを使い分けご好評いただいているClarityは通常の目的タンパク質の検出には十分な
感度を持っていますが、低発現タンパク質の検出や限られたサンプル量
での検出が難しい場合があります。一方Clarity Maxは、Clarityに比べ
およそ10倍の感度で検出を行えるため、Clarityが苦手な感度レンジの
検出でも十分検出が可能となります(図1)。ルーチンで行うウェスタンにはClarity、サンプル量が少なかったり、低
発現タンパク質の検出にはClarity Maxと、目的や実験系に応じて使い
分けをすることで、無駄の無い効率的なウェスタン実験を行え、Clarityシリーズの利用で幅広い検出感度をカバーします。
ClarityとClarity Maxでウェスタン実験をより効率的にケミルミ検出を行った際、何らかの原因で全体的にシグナルが弱かった
り、見たいバンドが見えなかったりしたことはありませんか(図2A)? 通常こういった場合、サンプル量を増やして再度電気泳動からやり直した
超高感度にケミルミ検出 Clarity Max Western ECL Substrate発売開始
表1 Clarity MaxとClarity仕様比較
バイオ・ラッドの Clarity シリーズは、高いコストパフォーマンスで確実にターゲット検出を行える、ウェスタンブロッティング化学発光検出用試薬です。
Clarity ケミルミ検出試薬シリーズには、超高感度検出用のClarity Max、高感度および長時間検出用Clarity の 2種類があります。
Purified IKB alpha, ng
5.3 3.6 2.4 1.6 1.1 0.70 0.47 0.31 0.21 0.14 0.092 0.062 0.041 0.027 0.018
Clarity
Clarity Max
Clarity Max™ Western ECL Substrate
Clarity™ Western ECL Substrate高感度、および長時間検出用
Purified IKB alpha, pg
700 470 310 210 140 90 60 40 30
Clarity Max
G社同等品S
G社同等品P
T社同等品F
T社同等品D
A
Clarity MaxG社同等品ST社同等品F
Sig
nal-t
o-no
ise
ratio
25
20
15
10
5
040 30
Protein per well, pg
B
ND
Clarity は他社同等品の中でも、より高い感度でターゲットを検出します。
長時間発光タイプなので、長時間露光や繰り返し検出にも最適です。
高感度試薬
超高感度試薬
発光開始後、1時間後にシグナル検出
Purified ADH, ng
10 5 2.5 1.25 0.6 0.3
Clarity
T社同等品Plus
T社同等品D
[C]
[D]ClarityT社同等品PlusT社同等品D
Res
pon
se, R
U
70
60
50
40
30
20
10
010.0 5.0 2.5 1.3 0.6
Protein per well, ng
希釈倍率
T社同等品Plus
1 1/2 1/4
T社同等品D
1 1/2 1/4
Clarity
1 1/2 1/4
[A]
Pea
k in
tens
ity
200
150
100
50
010.0 5.0 2.5
Total protein load, µg
T社同等品PlusClarityT社同等品D
[B]
(お客様ご提供データ)
*ミニゲル:60cm2 相当換算 2016年6月現在。バイオ・ラッド調べ
超高感度検出用Get Clarity .■Clarityケミルミ検出試薬シリーズ
■ClarityとClarity Maxで幅広い検出感度に対応
高感度検出
超高感度検出
高いシグナル安定性
■ )ytiralCとxaM ytiralC( スンマーォフパトスコたれ優
200500130100103100
200050001300100010001000
33枚84枚17枚16枚16枚16枚
¥600¥480¥1,240¥2,124¥2,318¥4,087
¥20,000¥40,000¥27,000¥35,400¥37,100¥65,400
Clarity Western ECL SubstrateClarity Western ECL SubstrateP社 同等製品ProG社 同等製品PT社 同等製品PlusT社 同等製品D
100100100
100010001000
16枚16枚16枚
¥2,375¥3,125¥4,268
¥38,000¥50,000¥68,300
Clarity Max Western ECL SubstrateG社 同等製品ST社 同等製品F
容量(ml)
使用可能面積(cm2)
使用可能メンブレン枚数(ミニゲルサイズ*)
ミニゲル1枚分のランニングコスト価格製品名
容量(ml)
使用可能面積(cm2)
使用可能メンブレン枚数(ミニゲルサイズ*)
ミニゲル1枚分のランニングコスト価格製品名
超高感度検出試薬の中でもトップクラスの検出感度でターゲットを確認できます。
Clarity Max、Clarityは共に感度とランニングコストに優れ、コストパフォーマンスの高い検出を行えます。
Clarityシリーズの利用で高感度から超高感度まで幅広くケミルミ検出をカバー
製品感度発光時間保存温度対応検出方法対応メンブレン
約 2時間 約 24 時間Low-fg レベル Mid-fg レベル
Clarity Max Western ECL Substrate Clarity Western ECL Substrate
室温デジタルイメージング(CCDカメラ等)、X線フィルム
ニトロセルロース、PVDF、低蛍光 PVDF
超高感度検出用 高感度検出用
ターゲットの検出感度に応じて使い分けが可能で、Clarity と Clarity Max の両方があれば高感度検出から超高感度検出まで、ほとんどの検出感度レンジをカバーします。
図1 Clarity MaxとClarity感度比較
バイオ・ラッドの Clarity シリーズは、高いコストパフォーマンスで確実にターゲット検出を行える、ウェスタンブロッティング化学発光検出用試薬です。
Clarity ケミルミ検出試薬シリーズには、超高感度検出用のClarity Max、高感度および長時間検出用Clarity の 2種類があります。
Purified IKB alpha, ng
5.3 3.6 2.4 1.6 1.1 0.70 0.47 0.31 0.21 0.14 0.092 0.062 0.041 0.027 0.018
Clarity
Clarity Max
Clarity Max™ Western ECL Substrate
Clarity™ Western ECL Substrate高感度、および長時間検出用
Purified IKB alpha, pg
700 470 310 210 140 90 60 40 30
Clarity Max
G社同等品S
G社同等品P
T社同等品F
T社同等品D
A
Clarity MaxG社同等品ST社同等品F
Sig
nal-t
o-no
ise
ratio
25
20
15
10
5
040 30
Protein per well, pg
B
ND
Clarity は他社同等品の中でも、より高い感度でターゲットを検出します。
長時間発光タイプなので、長時間露光や繰り返し検出にも最適です。
高感度試薬
超高感度試薬
発光開始後、1時間後にシグナル検出
Purified ADH, ng
10 5 2.5 1.25 0.6 0.3
Clarity
T社同等品Plus
T社同等品D
[C]
[D]ClarityT社同等品PlusT社同等品D
Res
pon
se, R
U
70
60
50
40
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20
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010.0 5.0 2.5 1.3 0.6
Protein per well, ng
希釈倍率
T社同等品Plus
1 1/2 1/4
T社同等品D
1 1/2 1/4
Clarity
1 1/2 1/4
[A]
Pea
k in
tens
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200
150
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50
010.0 5.0 2.5
Total protein load, µg
T社同等品PlusClarityT社同等品D
[B]
(お客様ご提供データ)
*ミニゲル:60cm2 相当換算 2016年6月現在。バイオ・ラッド調べ
超高感度検出用Get Clarity .■Clarityケミルミ検出試薬シリーズ
■ClarityとClarity Maxで幅広い検出感度に対応
高感度検出
超高感度検出
高いシグナル安定性
■ )ytiralCとxaM ytiralC( スンマーォフパトスコたれ優
200500130100103100
200050001300100010001000
33枚84枚17枚16枚16枚16枚
¥600¥480¥1,240¥2,124¥2,318¥4,087
¥20,000¥40,000¥27,000¥35,400¥37,100¥65,400
Clarity Western ECL SubstrateClarity Western ECL SubstrateP社 同等製品ProG社 同等製品PT社 同等製品PlusT社 同等製品D
100100100
100010001000
16枚16枚16枚
¥2,375¥3,125¥4,268
¥38,000¥50,000¥68,300
Clarity Max Western ECL SubstrateG社 同等製品ST社 同等製品F
容量(ml)
使用可能面積(cm2)
使用可能メンブレン枚数(ミニゲルサイズ*)
ミニゲル1枚分のランニングコスト価格製品名
容量(ml)
使用可能面積(cm2)
使用可能メンブレン枚数(ミニゲルサイズ*)
ミニゲル1枚分のランニングコスト価格製品名
超高感度検出試薬の中でもトップクラスの検出感度でターゲットを確認できます。
Clarity Max、Clarityは共に感度とランニングコストに優れ、コストパフォーマンスの高い検出を行えます。
Clarityシリーズの利用で高感度から超高感度まで幅広くケミルミ検出をカバー
製品感度発光時間保存温度対応検出方法対応メンブレン
約 2時間 約 24 時間Low-fg レベル Mid-fg レベル
Clarity Max Western ECL Substrate Clarity Western ECL Substrate
室温デジタルイメージング(CCDカメラ等)、X線フィルム
ニトロセルロース、PVDF、低蛍光 PVDF
超高感度検出用 高感度検出用
ターゲットの検出感度に応じて使い分けが可能で、Clarity と Clarity Max の両方があれば高感度検出から超高感度検出まで、ほとんどの検出感度レンジをカバーします。
Bio-Rad News2
に微量なターゲットでもClarity Maxなら定量(比較定量)可能なシグナ
ル値を得ることが可能です (図3)。
高いコストパフォーマンスClarity Maxは、超高感度検出試薬の中でも同等、またはより高感度に
ターゲットを検出できるLow-fgレベルの検出感度を持っていますが、ラ
ンニングコストも非常に魅力的です(表3)。また、Clarityも高感度検出が可能でありながら、高いコストパフォーマ
ンスのケミルミ検出試薬ですので、ウェスタン実験全体のランニングコス
トをおさえることができます。
まとめClarity Max Western ECL Substrateは非常に優れた検出感度を持つ
ケミルミ検出用試薬であり、またランニングコストを抑えたウェスタンブ
ロッティング実験に効果的に用いることが可能です。
同じClarityシリーズ製品であるClarity Western ECL Substrateと併用
することで、求める検出感度によって使い分けができ、また、Clarityの
感度を補う連続使用も可能となります。
Clarity Maxのサンプルをご希望の方は、弊社代理店にお問い合わせく
ださい。
り、実験全体の条件を見なおしたりします。
しかし、Clarity Maxなら検出感度に満たなかったバンドでも実験をやり
直さずに検出できる場合があります。
図2Cは、Clarityで検出後、ブロットに直接Clarity Maxを加えた結果です。Clarityで検出されていないバンドがClarity Maxで検出できてい
ることがわかります。しかもそれぞれのバンドシグナルは、直接Clarity
Maxで検出した場合と遜色ないレベルで検出されており(図2B、2C、表2)、備えとしてのClarity Maxの利用も効率的なウェスタンには欠かせないツールとなります。
超高感度検出Clarity Maxは、超高感度検出試薬の中でも同等、またはより高感度に
ターゲットを検出できるLow-fgレベルの検出感度を持っています。非常
図3 様々な超高感度検出、高感度検出用試薬を用いた検出感度比較Clarity MaxはG社同等品S試薬とほぼ同等の感度で検出ができた。また、T社同等品Fよりも高感度に検出ができた。
バイオ・ラッドの Clarity シリーズは、高いコストパフォーマンスで確実にターゲット検出を行える、ウェスタンブロッティング化学発光検出用試薬です。
Clarity ケミルミ検出試薬シリーズには、超高感度検出用のClarity Max、高感度および長時間検出用Clarity の 2種類があります。
Purified IKB alpha, ng
5.3 3.6 2.4 1.6 1.1 0.70 0.47 0.31 0.21 0.14 0.092 0.062 0.041 0.027 0.018
Clarity
Clarity Max
Clarity Max™ Western ECL Substrate
Clarity™ Western ECL Substrate高感度、および長時間検出用
Purified IKB alpha, pg
700 470 310 210 140 90 60 40 30
Clarity Max
G社同等品S
G社同等品P
T社同等品F
T社同等品D
A
Clarity MaxG社同等品ST社同等品F
Sig
nal-t
o-no
ise
ratio
25
20
15
10
5
040 30
Protein per well, pg
B
ND
Clarity は他社同等品の中でも、より高い感度でターゲットを検出します。
長時間発光タイプなので、長時間露光や繰り返し検出にも最適です。
高感度試薬
超高感度試薬
発光開始後、1時間後にシグナル検出
Purified ADH, ng
10 5 2.5 1.25 0.6 0.3
Clarity
T社同等品Plus
T社同等品D
[C]
[D]ClarityT社同等品PlusT社同等品D
Res
pon
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U
70
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010.0 5.0 2.5 1.3 0.6
Protein per well, ng
希釈倍率
T社同等品Plus
1 1/2 1/4
T社同等品D
1 1/2 1/4
Clarity
1 1/2 1/4
[A]
Pea
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tens
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200
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010.0 5.0 2.5
Total protein load, µg
T社同等品PlusClarityT社同等品D
[B]
(お客様ご提供データ)
*ミニゲル:60cm2 相当換算 2016年6月現在。バイオ・ラッド調べ
超高感度検出用Get Clarity .■Clarityケミルミ検出試薬シリーズ
■ClarityとClarity Maxで幅広い検出感度に対応
高感度検出
超高感度検出
高いシグナル安定性
■ )ytiralCとxaM ytiralC( スンマーォフパトスコたれ優
200500130100103100
200050001300100010001000
33枚84枚17枚16枚16枚16枚
¥600¥480¥1,240¥2,124¥2,318¥4,087
¥20,000¥40,000¥27,000¥35,400¥37,100¥65,400
Clarity Western ECL SubstrateClarity Western ECL SubstrateP社 同等製品ProG社 同等製品PT社 同等製品PlusT社 同等製品D
100100100
100010001000
16枚16枚16枚
¥2,375¥3,125¥4,268
¥38,000¥50,000¥68,300
Clarity Max Western ECL SubstrateG社 同等製品ST社 同等製品F
容量(ml)
使用可能面積(cm2)
使用可能メンブレン枚数(ミニゲルサイズ*)
ミニゲル1枚分のランニングコスト価格製品名
容量(ml)
使用可能面積(cm2)
使用可能メンブレン枚数(ミニゲルサイズ*)
ミニゲル1枚分のランニングコスト価格製品名
超高感度検出試薬の中でもトップクラスの検出感度でターゲットを確認できます。
Clarity Max、Clarityは共に感度とランニングコストに優れ、コストパフォーマンスの高い検出を行えます。
Clarityシリーズの利用で高感度から超高感度まで幅広くケミルミ検出をカバー
製品感度発光時間保存温度対応検出方法対応メンブレン
約 2時間 約 24 時間Low-fg レベル Mid-fg レベル
Clarity Max Western ECL Substrate Clarity Western ECL Substrate
室温デジタルイメージング(CCDカメラ等)、X線フィルム
ニトロセルロース、PVDF、低蛍光 PVDF
超高感度検出用 高感度検出用
ターゲットの検出感度に応じて使い分けが可能で、Clarity と Clarity Max の両方があれば高感度検出から超高感度検出まで、ほとんどの検出感度レンジをカバーします。
表3 超高感度検出試薬、高感度検出試薬のランニングコスト比較
バイオ・ラッドの Clarity シリーズは、高いコストパフォーマンスで確実にターゲット検出を行える、ウェスタンブロッティング化学発光検出用試薬です。
Clarity ケミルミ検出試薬シリーズには、超高感度検出用のClarity Max、高感度および長時間検出用Clarity の 2種類があります。
Purified IKB alpha, ng
5.3 3.6 2.4 1.6 1.1 0.70 0.47 0.31 0.21 0.14 0.092 0.062 0.041 0.027 0.018
Clarity
Clarity Max
Clarity Max™ Western ECL Substrate
Clarity™ Western ECL Substrate高感度、および長時間検出用
Purified IKB alpha, pg
700 470 310 210 140 90 60 40 30
Clarity Max
G社同等品S
G社同等品P
T社同等品F
T社同等品D
A
Clarity MaxG社同等品ST社同等品F
Sig
nal-t
o-no
ise
ratio
25
20
15
10
5
040 30
Protein per well, pg
B
ND
Clarity は他社同等品の中でも、より高い感度でターゲットを検出します。
長時間発光タイプなので、長時間露光や繰り返し検出にも最適です。
高感度試薬
超高感度試薬
発光開始後、1時間後にシグナル検出
Purified ADH, ng
10 5 2.5 1.25 0.6 0.3
Clarity
T社同等品Plus
T社同等品D
[C]
[D]ClarityT社同等品PlusT社同等品D
Res
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010.0 5.0 2.5 1.3 0.6
Protein per well, ng
希釈倍率
T社同等品Plus
1 1/2 1/4
T社同等品D
1 1/2 1/4
Clarity
1 1/2 1/4
[A]
Pea
k in
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ity
200
150
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010.0 5.0 2.5
Total protein load, µg
T社同等品PlusClarityT社同等品D
[B]
(お客様ご提供データ)
*ミニゲル:60cm2 相当換算 2016年6月現在。バイオ・ラッド調べ
超高感度検出用Get Clarity .■Clarityケミルミ検出試薬シリーズ
■ClarityとClarity Maxで幅広い検出感度に対応
高感度検出
超高感度検出
高いシグナル安定性
■ )ytiralCとxaM ytiralC( スンマーォフパトスコたれ優
200500130100103100
200050001300100010001000
33枚84枚17枚16枚16枚16枚
¥600¥480¥1,240¥2,124¥2,318¥4,087
¥20,000¥40,000¥27,000¥35,400¥37,100¥65,400
Clarity Western ECL SubstrateClarity Western ECL SubstrateP社 同等製品ProG社 同等製品PT社 同等製品PlusT社 同等製品D
100100100
100010001000
16枚16枚16枚
¥2,375¥3,125¥4,268
¥38,000¥50,000¥68,300
Clarity Max Western ECL SubstrateG社 同等製品ST社 同等製品F
容量(ml)
使用可能面積(cm2)
使用可能メンブレン枚数(ミニゲルサイズ*)
ミニゲル1枚分のランニングコスト価格製品名
容量(ml)
使用可能面積(cm2)
使用可能メンブレン枚数(ミニゲルサイズ*)
ミニゲル1枚分のランニングコスト価格製品名
超高感度検出試薬の中でもトップクラスの検出感度でターゲットを確認できます。
Clarity Max、Clarityは共に感度とランニングコストに優れ、コストパフォーマンスの高い検出を行えます。
Clarityシリーズの利用で高感度から超高感度まで幅広くケミルミ検出をカバー
製品感度発光時間保存温度対応検出方法対応メンブレン
約 2時間 約 24 時間Low-fg レベル Mid-fg レベル
Clarity Max Western ECL Substrate Clarity Western ECL Substrate
室温デジタルイメージング(CCDカメラ等)、X線フィルム
ニトロセルロース、PVDF、低蛍光 PVDF
超高感度検出用 高感度検出用
ターゲットの検出感度に応じて使い分けが可能で、Clarity と Clarity Max の両方があれば高感度検出から超高感度検出まで、ほとんどの検出感度レンジをカバーします。
Ordering Informationカタログ番号 品名 価格 保存化学発光検出試薬(Clarityシリーズ)1705060 Clarity Western ECL Substrate 200ml* ¥20,000 室温1705061 Clarity Western ECL Substrate 500ml* ¥40,000 室温1705062 Clarity Max Western ECL Substrate 100ml* ¥38,000 室温1705062J1 Clarity Max (100ml) & Clarity (200ml) セット ¥52,500 室温
*ClarityおよびClarity Maxは2液混合タイプです。
表2 図2の*印のバンド強度測定結果 (バックグランド補正済み値。ImageLabソフトで解析)
検出方法 検出シグナル値
Clarity による検出 410,214
Clarity Max による検出 6,118,566
Clarity による検出の後、Clarity Max で検出 6,904,447
図2 ClarityとClarity Maxの連続使用プレシジョンPlusスタンダードの希釈系列を泳動し、転写後StrepTactin-HRPを反応させた後、Clarity (A)、Clarity Max (B)を用いてChemiDoc Touchにて5秒間露出撮影。Clarityでの検出後
(A)、Clarity Maxを添加し再度5秒間露出撮影を行った(C)。画像は全て同じ階調幅で表示している。
A
C
B
* *
*
3Bio-Rad Laboratories 2016
内在性イムノグロブリンに富む組織サンプルのウェスタンブロッティング用二次抗体通常の二次抗体は、イムノグロブリン重鎖と軽鎖を認識するように設計
されており、サンプル中に還元処理されたイムノグロブリン重鎖と軽鎖を
含む場合、それぞれのシグナルが50kDaと25kDaに検出されます(図1左)。一方、TidyBlotはSDS-PAGEで分離されたイムノグロブリン重鎖と軽鎖とはほとんど反応しません(図1右)。血液サンプルや内在性イムノグロブリンを含む組織サンプルを使ったウェスタンブロッティングで
は、TidyBlotを使うことでイムノグロブリン重鎖と軽鎖のシグナルを検出
せずターゲットをクリアーに検出できます。
お使いのプロトコールを変更する必要はありませんTidyBlotを使ったウェスタンブロッティングのプロトコールは、使用して
いる二次抗体をTidyBlotに変更するだけです。HRP標識された製品の
ため、すでに研究室にある検出試薬と機器を使ってケミルミ検出が可能
です。
構造認識二次抗体TidyBlotはイムノグロブリンの高次構造を認識する特長を有しています。
TidyBlotは還元処理されたイムノグロブリン重鎖と軽鎖とは反応しませ
んが、ウェスタンブロッティングの検出用に用いたイムノグロブリンの構
造が保持された一次抗体だけを検出できるHRP標識済み二次抗体です
(図2)。
免疫沈降後のウェスタンブロッティングの検出に便利免疫沈降で得られたサンプルには、免疫沈降に用いた大量のイムノグロ
ブリンが含まれています。このようなサンプルを使ったウェスタンブロッ
ティングは、免疫沈降由来の変性したイムノグロブリン重鎖と軽鎖が検出
されてしまいます。通常のHRP標識二次抗体は一次抗体だけでなくサン
プル中の変性イムノグロブリンの重鎖と軽鎖とも反応するため、重鎖
(50kDa)や軽鎖(25kDa)付近の目的分子は検出の妨害を受けてしまい
ます。
免疫沈降後、TidyBlotを使えばウェスタンブロッティングで重鎖と軽鎖付
近の分子量をもつターゲットでもデータを得ることができます(図3)。
様々な動物種由来の一次抗体に結合TidyBlotは様々な動物種由来のIgG一次抗体を認識することができるた
め、一次抗体の種に合わせた複数種類の二次抗体を準備することなく、
この一本で汎用性高く検出を行えます(図4、表1)。さらに、複数の一次抗体を用いるときに同時検出ができます。もちろん、普段のウェスタン
ブロッティングの二次抗体としてもご利用いただけます。
免疫沈降に利用した一次抗体の重鎖・軽鎖と反応しないウェスタン用二次抗体
図1 変性IgGに対する反応性の確認実験還 元 処 理 し たMouse IgG2a Negative Control
(MCA1210)をそれぞれの量でレーンにアプライした。転写後、一次抗体処理をせず二次抗体反応をした。左側は二次抗体Goat anti-Mouse IgG
(H&L):HRP (0300-0108P)、右側はTidyBlotを 反応させた。左側は変性したIgGの重鎖(約50 kDa)と軽鎖(約25 kDa)を検出したのに対し、右側のTidyBlotでは変性IgGは検出されなかった。
図2 一次抗体の構造を認識するTidyBlotと通常の二次抗体の反応性TidyBlotは高次構造を保持した一次抗体(図中 )のみを認識するが、通常の二次抗体では変性したIgG重鎖と軽鎖にも反応する。
TidyBlot
一次抗体
通常のHRP標識二次抗体
IgG軽鎖 IgG重鎖
TidytBlo 通常のHRP標識二次抗体
ターゲット IgG軽鎖 IgG重鎖ターゲット
図3 免疫沈降後のウェスタンブロットでTidyBlotを使った実例
免疫沈降後のサンプルに対してウェスタンブロッティング を 行っ た。TidyBlotはMouse anti-Actin Gamma(VMA00049)とのみ反応した(レーン2)。レーン3と6は一次抗体なしのコントロールである。一方、通常の二次抗体anti-Mouse IgG (H+L)は一次抗体だけでなくサンプル由来の変性IgG重鎖と軽鎖にも反応した(レーン5、6)。ウェスタンブロッティングのバンドは赤色、プロテインスタンダードは緑色の疑似カラーで示している。
図4 抗ヤギ、ウサギ、ヒツジ抗体(ポリクローナル)に対するTidyBlotの交差性
Hela細胞(YAP1とmTORのポジティブコントロール)とHEK293細胞(NF kappaB p65のポジティブコント ロ ー ル )をSDS-PAGEし た。Goat anti-YAP1
(VPA00104)、Rabbit anti-mTOR (VPA00174)、sheep anti-NF kappaB p65 (VPA00015)を一次抗体としてそれぞれ1000倍希釈で反応させ、二次抗体としてTidyBlotを200倍希釈で使用し、3種すべてのポリクローナル一次抗体に反応することを確認した。ウェスタンブロッティングのバンドは赤色、プロテインスタンダードは緑の疑似カラーで示している。
表1 TidyBlotのIgGに対する交差性
動物種 モノクローナル抗体 ポリクローナル抗体
Bovine IgG2
すべて使用可能
Goat IgG2
Human IgG1、IgG2、IgG4
MouseIgG2a、IgG2b、IgG3、IgG1*1
Rabbit IgG
Rat IgG2c
Sheep IgG2*1:マウスIgG1への親和性は弱いため、ご検討の際は確認試験を行ってください
本ページ記載の製品の国内販売代理店は、フナコシ株式会社、コスモ・バイオ株式会社、DSファーマバイオメディカル株式会社です。
カタログ番号 品名 容量STAR209P TidyBlot 0.5ml
製品情報
IgG
IgG
Anti-Mouse IgG H&L TidyBlot
250
150
10075
50
37
25
20
Bio-Rad News4
ライフサイエンス研究で広く用いられているウェスタンブロッティングは、
検出感度の高さから化学発光が良く用いられています。化学発光の検出
にはX線フィルムもしくは高感度CCDカメラのいずれかが用いられること
がほとんどです。X線フィルムを用いた方法は、古くから用いられている
手法であり、低バックグラウンドで高感度な検出を可能にします。しかし
ながらその反面、廃液や暗室のスペース確保、ランニングコスト、操作
の煩雑さなどの問題があります。一方、高感度CCDカメラによる検出は、
比較的最近用いられるようになった方法で、先に挙げたようなX線フィル
ムの問題点を解決し、近年ではCCDセンサーの改良もあり、高感度検
出が可能な方法として広く用いられるようになりました。さらに高感度
CCDカメラを用いた検出方法のもう一つ大きな利点として、定量的な解
析が可能であるという点が挙げられます。X線フィルムの場合、ダイナミッ
クレンジが狭く定量的な解析は困難なため、主に定性的な解析に用いら
れてきました。その点、CCDカメラで撮影した画像はダイナミックレン
ジが広く、定量的な解析が可能です。その結果、ウェスタンブロッティン
グを用い、定量的な解析を行った結果が論文等でも多く報告されるよう
になりました。
ウェスタンブロッティングにおける定量法ウェスタンブロッティングを用い定量的な評価を行う場合には、β-アクチ
ンやβ-チューブリン、GAPDHなどの代表的なハウスキーピングタンパ
ク質(House Keeping Protein : HKP)が、ローディングコントロール
として目的タンパク質量の補正に用いられています。しかし、これらの基
準となるHKPの発現量は様々な要因(以下参照)で変化することが指摘さ
れ、必ずしもローディングコントロールとして用いることは適切ではない
という報告がされるようになりました。
このような理由から、HKPをローディングコントロールとして使用する場
合、その発現量の安定性が指摘されることがあります。しかしながら、各
実験においてHKPの発現量の安定性を担保することは難しいのが現状で
す。その結果HKPを用いたデータ補正を代替する方法として、メンブレ
ン上にある各レーンの総タンパク質をローディングコントロールとして用
いる補正方法(Total Protein Normalization : TPN)が着目されるよう
になりました。
例えばJournals of Biochemistry(JBC)のガイドラインでは、ウェスタ
ンブロッティングを用いた定量的なデータ解析を行う場合、HKPを用い
たデータ補正の代わりに、TPNを用いることが推奨されています
(http://www.jbc.org/site/misc/ifora.xhtml)。
新しい総タンパク質補正方法 “定量ウェスタンV3ワークフロー”TPNではメンブレン上の総タンパク質を検出し、各レーンの総タンパク
質量を定量化する必要があります。メンブレン上の総タンパク質を検出
するためには、Coomassie Brilliant Blue(CBB)やPonceau Sなど
を用いて染色する方法が一般的です。これらの染色方法は、簡単な操作
で行うことができるのが特徴ですが、その反面ダイナミックレンジが狭く、
元のタンパク質量の差が反映されにくいといったデメリットがあります。
この欠点を補う方法として、バイオ・ラッドではStain Free TGXゲル※1
を用いたウェスタンブロッティング(定量ウェスタンV3ワークフロー)を提
案しております。本方法は、従来の染色方法と比べダイナミックレンジが
広く、メンブレン上の総タンパク質量を定量化することができるため、よ
り定量性の高いTPNを行うことが可能です。本方法は優れた定量性およ
び利便性で、ここ数年、急速に認知されるようになり、図1に示すように多くの論文で採用されるようになっています。
※1 Stain-Free TGXゲルは、染色色素による染色や固定操作をすることなくタンパク質を可視化できる、新しい電気泳動パターン確認ツールです。詳細はBio-Rad News Vol.6(2015年5月)を参照してください。
定量ウェスタンV3ワークフローを用いた代表的な論文リスト
定量ウェスタンブロッティングの新しいトレンド
ハウスキーピングタンパク質の発現量が変化する要因・細胞、組織等の齢や種の違いによる発現量の変化・転写後調節による変化・細胞周期のステージの違い・成長変化・実験条件の違い など
Stain-free total protein staining is a superior loading control to β-actin for western blots. Gilda JE, Gomes AV (2013). Anal Biochem 440, 186–188.
V3 stain-free workflow for a practical, convenient, and reliable total protein loading control in Western blotting. Posch A, Kohn J, Oh K, Hammond M, Liu N (2013). J Vis Exp, video ID 50948.
Rapid and precise engineering of the Caenorhabditis elegans genome with lethal mutation co-conversion and inactivation of NHEJ Repair. Ward JD (2015). Genetics 199, 363–377.
Contractile properties and sarcoplasmic reticulum calcium content in type I and type II skeletal muscle fibres in active aged humans. Lamboley CR, Wyckelsma VL, Dutka TL, McKenna MJ, Murphy RM, Lamb GD (2015). J Physiol 593, 2499–2514.
Alteration of mTOR signaling occurs early in the progression of Alzheimer disease (AD): Analysis of brain from subjects with pre-clinical AD, amnestic mild cognitive impairment and late-stage AD. Tramutola A, Triplett JC, Di Domenico F, Niedowicz DM, Murphy MP, Coccia R, Perluigi M, Butterfield DA (2015). J Neurochem 133, 739–749.
125
100
75
50
25
0 2012 2013 2014 2015
6
22
36
112
Num
ber
of p
ublic
atio
ns
図1 V3ウェスタンワークフローを用いた論文数の推移
分野別のStain-freeテクノロジーを用いたTPNの論文リストはbio-rad.com/V3publicationsをご参照ください。
5Bio-Rad Laboratories 2016
定量ウェスタンV3ワークフローのデータ解析ウェスタンブロッティングのデータ解析では、バンドの検出やバックグラ
ウンドの指定などを行い、画像から数値データの抽出を行います。バイオ・
ラッドのImageLabソフトウェアでは、自動でバンドの検出やバックグラ
ウンド補正を行い、HKPおよび総タンパク質を用いたデータノーマライ
ズまで行うことができ、Excelなどの計算ソフトを使用することなく、補正
された目的タンパク質の定量結果を簡単に得ることが可能です(下 定量
ウェスタンV3ワークフロー 解析の概略 参照)。
ImageLabソフトウェアはバイオ・ラッドの撮影装置に標準添付されてお
り、ノーマライズ機能の他、分子量の算出や画像の加工、3D表示、濃
淡の調整など電気泳動/ウェスタンブロッティングで求められる一通りの解
析、画像処理を行うことが可能です。また、本ソフトウェアはライセンス
キーを必要とせず、Windows OS / Mac OSに対応しているため、場
所を選ばず、画像の解析を行うことができます。さらに使用者の機能権
限を管理し、画像撮影・加工の履歴、解析履歴、などの全てのログを残
すことができるセキュアな対応が可能なソフトウェアも用意されています。
定量ウェスタンV3ワークフローの概要定量ウェスタンV3ブロッティングワークフローを行う場合には、一般的な
ウェスタンブロッティングで行われている方法から以下の3点を変更する
ことで行うことができます。
• Stain Free TGXゲルを用いる
• 低蛍光PVDFメンブレンを用いる
• Stain Free TGXゲルのイメージングが可能な撮影装置を用いる (バイオ・ラッドのChemiDoc、GelDocシリーズは全て対応しています)
上記のフロー概略で分かるように定量ウェスタンV3ワークフローでは、
転写ステップに入る前(2.)に電気泳動後のゲルを撮影し、電気泳動の結
果の確認をすることができます。また、(4.)で転写後のメンブレン(ゲル)
の撮影をすることで転写効率を確認することができます。このように定量
ウェスタンV3ワークフローはTPN(Total Protein Normalization)の他、
複数あるウェスタンブロッティングの途中の実験結果を確認することがで
き、安心して次の操作に移行することができます。
定量ウェスタンV3ワークフローの操作手順
1. Stain-Free TGXゲルを用いた電気泳動
2. ゲルの撮影
3. 低蛍光メンブレンへブロッティング
4. 転写後のメンブレン(ゲル)の撮影
5. 抗原抗体反応
6. 総タンパク質の検出、および目的タンパク質の検出
7. データ解析
定量ウェスタンV3ワークフロー 解析の概略
1) 総タンパク質を検出した画像、および目的タンパク質を検出した画像を開き、色調の調整を行います。
総タンパク質を検出した画像 目的タンパク質を検出した画像
2) 画像のレーンの指定、バックグラウンドの設定を行い、目的タンパク質バンドの検出を行います。
検出されたバンドはピンク色のラインが入ります
3) ノーマライズ方法を選択します(ハウスキーピングタンパク質補正か総タンパク質補正から選択することが可能です)。
4) 設定が終了すると、補正した定量結果まで自動計算され、以下の数値結果が得られます。補正を行った数値結果は、Norm. Vol(Int)に表示されます。
ソフトウェア内で自動で行われる補正計算式
Norm. Factor =
Norm. Vol (Int)= norm. Factor x volume (Int)
基準となるレーンのIntensityの合計
各レーンで検出されたIntensityの合計
Bio-Rad News6
PrecisionAbTM抗体シリーズPrecisionAb抗体シリーズはヒトタンパク質検出用です。抗体スクリーニ
ングの際は最大12細胞抽出液で検出を行い(図1)、厳しい品質基準をクリアーしたもののみを製品としてラインアップしています。
コントロールライセートとトライアルキット製品QCで用いられているコントロールライセート(1種類)を付属してい
ます。また、トライアルサイズ(少量の抗体とコントロールライセート)を
使えば、抗体の反応性を確認してから通常容量製品をご購入できます。
強いシグナルで定量性の高いデータを取得製品とする抗体候補を選別する際に他社同等製品と比べていますので、
推奨容量の抗体を用いた場合の検出シグナルは、たいていの製品にお
いてより高く優れています(図2)。
抗イディオタイプ抗体抗イディオタイプ 抗 体(Anti-
ID)は、抗体分子の抗原認識
領 域(CDR)を認 識 する抗 体
です(図3)。抗原結合領域(パラトープ)を
含めて、抗体の可変しうる部
分の組み合わせはイディオタイ
プと呼ばれ、それぞれの抗体
に固有のものです。ある抗体のイディオトープ(イディオタイプ中のエピ
ト ー プ )に 結 合 す る 抗 体 を 抗 イディオ タ イプ 抗 体(anti-idiotypic
antibody)といいます。抗イディオタイプ抗体にはパラトープに結合する
もの(中和抗体)とパラトープ外に結合するものがあります。
治療用抗体に対する抗イディオタイプ抗体医薬品開発において、血中の薬剤濃度を測定し、モニタリングすること
は薬効との関係性や薬剤の代謝を解析するうえで非常に重要です。抗イ
ディオタイプ抗体を使えば、血中に含まれる抗体医薬品の濃度を測定す
ることができます。
バイオ・ラッドでは、すでに利用されている治療用抗体に対する抗イディ
オタイプ抗体を多数ラインアップしています。バイオシミラーの開発や抗
体医薬品の薬物動態試験に活用できます。
抗イディオタイプ抗体を用いた薬物動態ブリッジングアッセイこのアッセイでは同一ないし二つの異なる
抗イディオタイプ抗体(Fab抗体、紫色)を
使用します。治療用抗体(Drug、金色)は
二価であるため、キャプチャー抗体と検出
抗体をブリッジすることで定量検出するこ
とができます。
抗イディオタイプ抗体を用いた免疫原性ブリッジングアッセイ治療用抗体(Drug、金色)を固層化し、抗
イディオタイプ抗体(Anti-ID、青色)の濃
度を変えて添加します。結合したAnti-IDは、
標識した治療用抗体で検出します。
ウェスタンブロッティング検証済み抗体 抗体医薬品開発のサポートツール
図1 PrecisionAb抗体の検証結果12種類の全細胞抽出物をウェスタンブロッティングした結果。一次抗体はMouse anti-PCNA antibody、二次抗体としてGoat anti-Mouse secondary antibodyを使用した。Clarity™� Western ECL Substrateで化学発光後、ChemiDoc™� MP Imaging Systemで 検出した。
図2 各社抗体反応性比較(HepG2セルライセート中のFibronectinタンパク質検出)ケミルミネッセンス検出結果。各抗体の希釈は各社推奨条件に従った(PrecisionAb 1:1,000、A社1:1,000、S社1:1,000)
トライアルサイズMinimum 2 western blots
(20μl)
抗体+コントロールライセートMinimum 10 western blots
(100μl)
抗体のみMinimum 10 western blots
(100μl)
SA(VPA00045K)
HepG2 HepG2 HepG2
250
150
100
75
50
kDa
図3 抗イディオタイプ抗体
下記の抗体医薬品に対する抗イディオタイプ抗体があります。
◦Adalimumab HUMIRA® ◦Alemtuzumab Lemtrada®
◦Bevacizumab Avastin® ◦Cetuximab Erbitux®
◦Golimumab Simponi® ◦Infl iximab Remicade®
◦Natalizumab Tysabri® ◦Omalizumab Xolair®
◦Palivizumab Synagis® ◦Panitumumab Vectibix®
◦Rituximab Rituxan® ◦Tocilizumab Actemra®
◦Trastuzumab Herceptin® ◦Ustekinumab STELARA®
詳しくはbio-rad-antibodies.comをご覧ください。
本ページ記載の製品の国内販売代理店は、フナコシ株式会社、コスモ・バイオ株式会社、DSファーマバイオメディカル株式会社です。
Anti-ID(Fab, labeled)
Drug(HRP labeled)
Anti-ID(Fab)
Drug
Drug
Anti-ID(lgG1)in human serum
7Bio-Rad Laboratories 2016
alamarBlue®は迅速、かつ高感度にヒトを始めとした動物細胞やバクテ
リア、菌類の細胞生死判定や細胞増殖、細胞毒性の確認や測定ができる
試薬です。
主な特長・簡単なプロトコール
・吸光測定・蛍光測定の両方に対応
・細胞毒性が無く、培養の継続が可能
・MTTアッセイより高感度に測定可能*
測定原理alamarBlueはREDOX試薬を用いており(図1)、生きた細胞が持つ還元作用により青から赤への色変化、または蛍光の増大が起きます。吸光
度計で色変化(吸光度比)の測定、蛍光光度計で蛍光量の測定をするこ
とで細胞状態をモニタリングできます(図2)。
BrdU抗体 クローン BU1/75(ICR1)合成ヌクレオチドのBrdU (Bromodeoxyuridine) はチミジン(T)のア
ナログ分子として用いられています。DNA合成の際にチミジンの代わり
に取り込まれ、細胞分裂に有効なマーカーとなります。BrdU抗体 クロー
ンBU1/75(ICR1)は、このDNAに取り込まれたBrdUの検出ができ、
多数の論文で用いられています。
アポトーシスTUNELアッセイキットTUNEL法(Terminal deoxynucleotide transterase dUTP nick end
labeling)を用いたこのキットはDNA切断部位の3ʼ -OHを酵素でBrdUラベル化し、BrdU抗体で断片化されたDNAを検出できます。
組織免疫染色(凍結切片、パラフィン切片)や蛍光免疫染色、フローサイ
トメトリー用のキットがあります。
Apo-BrdU – Flow cytometry kit(TUNELアッセイキット)
Apo-BrdU Flow cytometry kit (APO001)はフローサイトメトリーや
測定結果は、オンライン計算機に入力することで自動解析を行うことがで
き、結果はスプレッドシートにエクスポートすることが可能です。
オンライン計算機、製品についての詳細やFAQ、使用例は bio-rad.
antibodies.com/alamarblue で公開しています。
蛍光細胞染色でアポトーシス後期の細胞を検出することができます。この
キットにはPropidium Iodide(PI)も含まれています。検出は2色の蛍光
(緑(515nm)と赤(635nm))で行います。
Apo-BrdU – IHC Immunohistochemistry kit(TUNELアッセイキット)
Apo-BrdU immunohistochemistry kit (APO002)は断片化DNAを免疫染色で検
出できるキットで、凍結切片とパラフィン切
片の両方で使用することができます。
どちらのキットもコントロールスライドが同梱
されているため、実験のベンチマークとして
利用でき、またトラブルシューティングにも役立ちます。
その他、Ki-67やPCNA、MCM2など細胞増殖関連分子の抗体も幅広
く取り揃えています。
詳しくは bio-rad-antibodies.com/proliferaton をご覧ください。
alamarBlueⓇ─簡単・無毒性かつ高感度な細胞増殖モニタリング試薬
BrdU抗体─細胞増殖やアポトーシス確認用抗体
図1 alamarBlueのREDOX試薬の変化
図2 使用方法概略
ResazurinBlue and weakly fluorescent
ResorufinRed and highly fluorescent
Reduction by
Metabolically active cells
培 養 液 の10 % 容 量 のalamarBlue溶液を添加
蛍光による測定(励起530-560nm、検出590nm)
吸光による測定570nmと600nm
37℃でインキュベート
* Comparison of alamarblue and MTT assays for high through-put screening; bu Hamid R, Rotshetyn Y, Rabadi L, Parikh R, Bullock P. Toxicol In Vitro. 2004 Oct; 18(5): 703-10.
カタログ番号 品名 フォーマット アプリケーションAPO001 APO-BrdU™ Flow Cytometry Kit Kit F, IFAPO002 APO-BrdU-IHC™ Immunohistochemistry Kit Kit C, PMCA2060 Rat anti BrdU Punfied F*, IF, P*
MCA2060A488 Rat anti BrdU:Alexa Fluor® 488 Alexa Fluor® 488 F*
MCA2060B Rat anti BrdU:Biotin Biotin F*
MCA2060F Rat anti BrdU:FITC FITC F*
C: Immunohistology - Frozen SectionsP:Immunohistology - Paraffi n SectionsF:Flow CytometryIF:Immunofl uorescence* 実験条件の確認が必要です。データシートをご確認く
ださい。
本ページ記載の製品の国内販売代理店は、フナコシ株式会社、コスモ・バイオ株式会社、DSファーマバイオメディカル株式会社です。
カタログ番号 品名 容量BUF012A alamarBlue 25mlBUF012B alamarBlue 100ml
製品情報
Bio-Rad News8
バイオ・ラッド社のZOE蛍光セルイメージャーは、明視野+3蛍光(青/緑/赤)の検出チャンネルを備えた、倒立型デジタル顕微鏡です。日々の
細胞培養ワークフローに適したシンプルで使いやすい装置です。
ZOE蛍光セルイメージャーの特長1. 柔軟性(Flexible)の高いシステム
• 明視野+3蛍光(青/緑/赤)検出を標準装備
• 光源には長寿命かつ発熱しないLEDを採用
2. 使いやすい(Easy to Use)
• タブレットのように操作できる10.1インチカラー液晶
• 20倍対物レンズ上で4倍対物レンズ相当の広視野
• HDMI端子より大画面出力が可能
3. コンパクトサイズ
• ライトシールド装備のため、環境光下での蛍光撮影が可能(暗室・
暗幕は不要)
上記のような特長を持つZOE蛍光セルイメージャーの撮影例を以下にご
紹介します。
ゲノム編集等での遺伝子導入後の蛍光タンパク質発現の確認や、共焦点
レーザー顕微鏡やセルソーターにサンプルを持ち込む前の細胞の状態、
発現の確認にも最適です。
ZOE蛍光セルイメージャーであれば、明視野観察も簡単です。特に学生
実習等-多人数で同時観察する場合には、10.1インチのタッチパネル液
晶が活躍します。
さらに、講義等で細胞をリアルタイムで見せたい場合には、ZOE背面に
あるHDMI端子をプロジェクターやTVと接続すればZOEの画面をミラリ
ング表示することができます。
組織サンプルでは、ZOE蛍光セルイメージャーの20倍対物レンズを搭載
しながら、4倍対物レンズ相当の広視野観察ができる特長を活かすのに
最適です。また視野の移動もタッチパネル上でスワイプするだけなので、
素早く的確に観察したい場所へ視野を移動することも簡単です。
また、図4の神経細胞のような軸索、樹状突起がある場合もZOEセルイメージャーの広い視野で神経突起をすべて視野に収めて簡単に観察して
頂けます。
本稿で掲載した他にもZOE蛍光セルイメージャーでのサンプル撮影例を
弊社ホームページに掲載しています。以下のURLもし
くは2Dバーコードよりアクセスして頂き「イメージャー
ギャラリー」をご参照ください。
URL:http://www.bio-rad.com/zoe
図1 HeLa細胞を3% PFAで固定し、αチューブリン(緑)、ラミンA/C(赤)、核をDAPIで対比染色した重ね合わせ画像
(倍率:175倍)
図2 タマネギの根端細胞の有糸分裂(倍率:700倍) Ordering Informationカタログ番号 品名 価格1450031J1 ZOE蛍光セルイメージャー ¥1,500,000
ZOETM蛍光セルイメージャー
〈培養細胞〉
図3 ヒト結腸腺癌-パラフィン上のヒト結腸腺癌を幹細胞因子(kit-ligand)(赤)とp53(緑)並びにDAPI(青)にて染色した重ね合わせ画像(倍率:175倍)右上の囲みは拡大図
(倍率:700倍)
〈組織サンプル〉
〈学生実習〉
〈神経細胞〉
図4 マウス神経細胞 ‒ チューブリン-Cy2、Nestin-Cy3、核をDAPIで染色した各チャンネル画像(左)と重ね合わせ画像(右)。倍率175倍
9Bio-Rad Laboratories 2016
•スーパーミックスタイプで、試薬調製ミスの低減
• RNaseH活性による、増幅効率アップ
• RNase阻害剤による、サンプル分解抑制
逆転写酵素の選択する際に、長鎖cDNAの合成量などで評価したり、
GC含量の高い配列に対する遺伝子の増幅を評価のため、全長のcDNAが合成されているか、アガロース電気泳動で評価しているデータが多い
かと思います。
しかし、リアルタイムPCRのためのcDNA合成においては、必ずしも全
長cDNAの取得は必要とされていません。というのもリアルタイムPCRで検出するのは、100bp程度の遺伝子特異的な産物が検出できれば十
分だからです。極端にGC含量が高い配列を増幅することもまれです。
では、リアルタイム用PCRのための逆転写酵素に最適な酵素、キットに
必要なことは何でしょうか?
RNaseH活性:全長のcDNA合成をする際には、RNaseH活性は欠失している方が良いですが、RNAの一部を検出するリアルタイムPCRの場
合、逆にRNaseH活性により、鋳型RNAとcDNAハイブリッドが分解さ
れ、鋳型RNAが残存せず、リアルタイムPCRの反応時に効率よくDNAを増幅することができます。
耐熱性:cDNA合成の場合には、GCリッチな配列を合成するためにより高い温度で逆転写反応を行っている場合も、リアルタイムでは、合成す
る配列自体にGC含量が高い領域を選択しないので、それほどの温度や
熱安定性、高い逆転写酵素を選択する必要はありません。
iScriptは、こうしたリアルタイムPCRを行う上での、必要十分な活性を
持っています。さらに、バッファーと酵素量を最適化して、1チューブで
最大7.5ugのRNAからの逆転写を行うキットや、バッファー、プライマー、
RNaseA阻害剤を含む1チューブタイプの製品を取り揃えています。一度
実験の目的を考えて逆転写酵素を再度見直してみませんか?
RNaseH+の逆転写酵素 iScript RNA Transferaseリアルタイム用の逆転写酵素を見直してみませんか?
図1 iScript 逆転写酵素(RT)による、cDNA合成モデルiScript逆転写酵素(RT))は、RNaseH+活性があるため、cDNA(緑)の合成後、鋳型となったmRNA(オレンジ)は分解される。このため、mRNAに対して同量のcDNAが合成され、より高い定量性のあるアッセイが可能となる。iScriptの場合、図のオリゴdTからの逆転写以外にも、ランダムプライマーを使用しているので、目的領域のRNAを効率よく逆転写(cDNA合成)することが可能となる。
図2 iScript 逆転写酵素の製品構成iScript逆転写酵素を含む様々なキットをご用意しています。大量のcDNA取得のためにRNAサンプル量が多い場合や、ゲノムDNAを効率よく除去したい場合などの製品の他、酵素、バッファー、RNase阻害剤をプレミックスした1チューブタイプのキット製品は、リアルタイムPCRにお奨めです。
iScript RT Supermix for RT-qPCR
iScript gDNA ClearcDNA Synthesis Kit
iScript Advanced cDNASynthesis Kit for RT-qPCR
iScript cDNA Synthesis Kit
iScript Select cDNA Synthesis Kit
特長 プレミックスタイプでセットアップが簡単
gDNA除去により非特異的な増幅を大幅に抑制
大量cDNA合成用 豊 富 な 実 績、 信 頼 で き るバッファーと酵素システム
逆転写用のプライマーが選択可能
アプリケーション ・遺伝子発現解析・RNA定量
・遺伝子発現解析・RNA定量
・遺伝子発現解析・RNA定量
・遺伝子発現解析・RNA定量
・遺伝子発現解析・RNA定量・クローニング
RNAサンプル量 1pg-1μg 1pg-1μg 100fg-7.5μg 100fg-1μg 1pg-1μg
タイプ 1チューブ 3チューブ 2チューブ 2チューブ 5チューブ
構成 5x iScript RT Supermix 5x iScript RT Supermix iScript Reverse Transcriptase
iScript Reverse Transcriptase
iScript ReverseTranscriptase
No-RT control Supermix No-RT control Supermix 5x iScript Advanced Reaction Mix
5x iScript Reaction Mix 5x iScript Reaction Mix
DNase 3 priming options
DNase buff er
RNaseH+活性 あり あり あり あり ありプライマー ミックス ミックス ミックス ミックス 選択式(Oligo dT/random)
20μl×25反応 1708840 1725034 1725037 1708890 1708896
通常価格 ¥14,500 ¥24,000 ¥16,000 ¥21,000 ¥23,000
20μl×100反応 1708841 1725035 1725038 1708891 1708897
通常価格 ¥45,000 ¥72,000 ¥49,000 ¥65,000 ¥67,000
20μl×400反応 1708891B04
通常価格 ¥160,000
RNase H
iScriptのラインナップNEW
おすすめ 1 おすすめ 2
Bio-Rad News10
はじめにDNAチップや次世代シーケンサーを用いた網羅的な遺伝子の発現量変
化について多くの報告がされてきています。従来のリアルタイムPCRの
ように一つの遺伝子の発現の増減だけでなく、複雑なシグナル伝達経路
のパスウェイに関する遺伝子群の解析が基礎的な研究だけでなく、創薬
探索でも活用されています。ただしDNAチップや次世代シーケンス解析
では、1サンプルあたりのコストも高く、その結果サンプル数が多い場合
は対象遺伝子を絞ったリアルタイムPCRが行われてきました。
バイオ・ラッドでは、今回96/384ウェルプレートに遺伝子検出用のプラ
イマーセットを分注済みの製品を発売開始いたします。この製品を使うこ
とで、同時に複数の遺伝子発現量の変化をよりシンプルなリアルタイム
PCR法で、より安価で定量することが可能となります。
パスウェイ、コレクションパネルのデザインバイオ・ラッド は、インパクトファクターなどを算出していることでも有
名なトムソン・ロイター社の情報を基にリアルタイムPCRによる遺伝子
発現解析用のパスウェイパネルを用意しました。トムソン・ロイター社は、
これまで学術的な情報を元に標準的な270のパスウェイパネルを提供し
ています(右上図など)。
トムソン・ロイター社による精査されたパスウェイパネルから、①遺伝子
の発現の変化が報告されているもの、②現在だけでなく歴史的にも科学
研究で注目されているものをランク付けして、リアルタイムPCR用のパス
ウェイプレートを作成しました。
ランク付けは、データマイニングやパスウェイ解析用アプリケーションと
して有名なナレッジデータベースであるMetaCoreを利用しています。
MetaCoreのタンパク質間相互作用に関する情報は、100%専門家によ
る判断がなされており、信頼性が高いものです。パスウェイマップには
相互作用(活性化、阻害効果)の他、酵素反応(リン酸化、分解)などの
情報も記載されています。情報は最新の知見も加味されており、その遺
伝子のMetaCoreへのアクセス数などの情報も加味されています。
ターゲット遺伝子のプライマーデザインパスウェイパネルにある遺伝子は、次のような厳格な基準によってプライ
マーが設計されています。
①幅広い転写産物(アイソフォーム)を認識できる
②なるべくSNPを含まない配列
③できれば大きなイントロンを挟んでいる
④cDNAの二次構造を考慮
またMIQEガイドラインに即した実験であることを示すための情報(アン
プリコンサイズ、実験条件)を公開しています。ヒト、マウス、ラットの
遺伝子に対するプライマーは、実際の実験により、増幅効率、感度、特
異性、ダイナミックレンジを検証しています。詳細なデータは、各遺伝子
毎にダウンロードすることが可能です。
パネルの種類とバリデーションPrimePCRパスウェイパネルは270種類以上の代表的な反応経路に基
いて設計されており、全てのプレートにおいてバリデーション済みの
SYBR® Greenアッセイです。実験系の検証を行う必要はありません。
またバリデーションデータ/RunファイルはWebよりダウンロードして活用
できます。
PrimePCR:リアルタイムPCRによるパスウェイ解析NEW
パスウェイマップタンパク質間の関連を示しています。緑の矢印はポジティブな効果を、赤色の矢印は、ネガティブな効果を示しています。タンパク質間の結合(B)、分解(C)、リン酸化(+P)、輸送(Tn)などの情報が略号で記載されています。
プレートのレイアウトアポトーシスに関する40遺伝子+3種のリファレンス遺伝子が1枚のプレートでアッセイ可能。gDNAの混入、PCR効率、RNAの品質、逆転写効率を確認するコントロール実験も合わせて実施できるようになっています。
11Bio-Rad Laboratories 2016
リファレンスジーンアッセイ遺伝子発現量の変化を調べるときに、比較対象となる遺伝子(リファレン
スジーン)が必要となります。一般にハウスキーピング遺伝子とも呼ばれ
ている遺伝子を使いますが、このハウスキーピング遺伝子の発現量は細
胞の種類や実験条件に応じて変化してしまうこともあります。
そこで、網羅的な解析を実施する前に、あらかじめ変化しにくい遺伝子
をリファレンスジーンとして決めておくことがおすすめです。リファレンス
ジーンアッセイプレートを使うことで、14種の遺伝子に関して、N=3×2サンプル比較することが可能です。
検索方法PrimePCR製品は、以下の検索サイトを使って製品を検索します。目的
のアッセイプレートを選択し、ショッピングカートを利用して、オーダフォー
ムを取得します。今回紹介したパスウェイプレートは、赤い↘の「パスウェイプレートの検索」をクリックし、専用ページで選択します。
PrimePCR検索ツールqPCRおよびドロップレットPCR用のプライマー、プローブを検索することが可能です。ヒト、マウス、ラットのプライマーに関しては、ほぼ100%のプライマーが、実験により特異性など検証済みです。
パスウェイパネル等の検索疾患関連(がん、心疾患、精神疾患、眼病等の25カテゴリー)、代謝関連(アミノ酸代謝、脂質代謝など9カテゴリー)のパネルを探すことも可能です。遺伝子名、Gene ID、キーワード等で検索することも可能です。
パスウェイパネル約270種のパスウェイパネルを用意しています。アポトーシス関連だけでも30のパネルがあり、全てのパネルの遺伝子情報は、製品をクリックすることで確認可能です。
ご注文方法と価格PrimePCR製品のご注文際には、バイオ・ラッドのホームページか
らご希望製品を検索し、ショッピングカートを利用します。ユーザー
登録を行い、オーダーフォーム(専用注文書)を取得し、販売代理
店様にお渡しください。価格は、プレートに分注された遺伝子の
数等によって異なります。一枚からご注文いただけます。
96ウェルプレート ¥26,000〜¥34,000
384ウェルプレート ¥38,000〜¥54,000
詳細は、PrimePCRで検索
↘
C11004L 1610a
バイオ・ラッド ラボラトリーズ 株式会社ライフサイエンス
取扱店www.bio-rad.com 本 社 〒140-0002 東京都品川区東品川 2-2-24 TEL:03-6361-7000大阪営業所 〒532-0025 大阪市淀川区新北野 1-14-11 TEL:06-6308-6568福岡営業所 〒812-0013 福岡市博多区博多駅東 2-5-28 TEL:092-475-4856 * 学術的お問い合わせは TEL:03-6404-0331
*価格( 税抜き)、仕様などは予告無く変更することがありますので、ご了承ください。*価格は 2016年10月現在のもので、メーカー希望小売価格(税別)です。※本カタログに記載されている会社名、商品名は各社の商標または登録商標です。
絶対定量・高感度・高精度・高処理性とバランスの良いデジタルPCRシ
ステムとして研究者の方々にご好評いただいておりますDroplet Digital
PCRシステム QXシリーズ(QX100/QX200)は、2012年販売開始以
降から既に全世界で400報を超える文献が掲載されています。国内の
ユーザー様におかれましてもDroplet Digital PCRシステム最大の強み
である絶対定量解析能力を用い、遺伝子変異解析やコピー数多型(CNV)
解析、次世代シーケンサー(NGS)データのバリデーションやゲノム編集
結果のスクリーニングなど幅広い分野にてアプリケーションをご使用いた
だき、多数の論文掲載をいただいております。弊社では論文投稿された
先生方監修のもと、実際にご使用いただいたアプリケーションをQX100
/ 200 Droplet Digital PCR Application Guideとしてご紹介しており
ます。実際に現在弊社QX100/200をお使いのユーザー様、これから
資料は下記のURLよりデジタルデータにて取得可能です。必要事項を記入の上、ダウンロード下さい。
専用Webサイト : https://info.bio-rad.com/LSG-DBC-JP-OP-digitalpcr-JP--_.html
資料作成にあたりご協力いただきました先生方に厚く御礼申し上げます。また、ユーザー様におかれましては、今後もこの様なアプリケーションノート
を追加していく予定ですので、その際は何卒ご協力のほどお願い致します。
Droplet Digital PCRシステムを用いようとご検討のお客様のお役に立
てれば幸いです。なお、裏面には関連論文等も紹介しておりますのでご
参照ください。
デジタルPCRの最新アプリケーションをピックアップQX100 / 200 Droplet Digital PCR Application Guide
が ん 細 胞 株 に お け るQX Droplet DigitalTM PCR (ddPCRTM)を用いたMET遺伝子のCNV増幅検出
近畿大学 医学部ゲノム生物学教室西尾 和人先生のグループ
QX Droplet DigitalTM PCR (ddPCRTM)を用いたC型肝炎ウィルス(HCV)コアタンパク70番目のアミノ酸変異のハイスループット & 高感度検出
国立国際医療研究センター肝炎・免疫研究センター溝上 雅史先生の研究グループ
非 薬 剤 選 択 に よ るTALEN、CRISPR/Cas9を用いた点変異ゲノム編集 iPS株樹 立 のQX Droplet DigitalTM PCR
(ddPCRTM)を用いた新スクリーニング法
東京都医学総合研究所再生医療プロジェクト宮岡 佑一郎先生のグループ
QX Droplet DigitalTM PCR (ddPCRTM)を用いた限局性皮質異形成症(FCD) タイプ IIbにおけるMTOR 体細胞モザイク変異率のバリデーション
横浜市立大学 医学部遺伝学教室松本 直通先生のグループ
QX Droplet DigitalTM PCR (ddPCRTM)を 用 い たPallister-Killian症 候 群(PKS)における12p イソ染色体モザイク率・コピー数のFISH法との定量比較
東京大学分子細胞生物学研究所ゲノム情報解析研究分野泉 幸佑先生と白髭 克彦先生のグループ
QX Droplet DigitalTM PCR (ddPCRTM)を用いた血漿cfDNA中のHER2遺伝子増幅の高感度・高精度検出による再発監視、分子標的薬治療効果予測・判定への可能性
徳島大学大学院医歯薬学研究部 人類遺伝学分野 井本 逸勢先生、京都府立医科大学大学院医学研究科 消化器外科 大辻 英吾先生の共同研究グループ
QX Droplet DigitalTM PCR (ddPCRTM)を用いた体系的HDR/NHEJ 比率の定量法
東京都医学総合研究所再生医療プロジェクト宮岡 佑一郎先生のグループ
QX Droplet DigitalTM PCR (ddPCRTM)を用いた血漿ctDNA中の腫瘍マーカー変異検出による大腸がん患者の体内腫瘍量の評価
岩手医科大学医学部外科学講座佐藤 慧 先生、西塚 哲 先生の研究グループ
QX Droplet DigitalTM PCR (ddPCRTM)を用いた膵癌特異的 反復配列RNAの血中高感度測定法による膵癌スクリーニング法開発と前膵癌病態囲い込みの可能性
東京大学医学部附属病院消化器内科岸川 孝弘先生、大塚 基之先生、小池 和彦先生の研究グループ
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