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図書館向けデジタル化資料送信サービス
操作マニュアル
(送信先機関職員向け)
1.7 版【令和 2 年 1 月 24 日改訂】
2
目次 1 はじめに .............................................................................................................................. 3
1.1 このマニュアルについて ............................................................................................. 3
1.2 「図書館向けデジタル化資料送信サービス」とは ..................................................... 3
1.3 閲覧用及び管理用の ID について ................................................................................. 3
2 デジタル化資料の閲覧 ......................................................................................................... 4
2.1 送信資料の閲覧利用について ...................................................................................... 4
2.2 ログイン ....................................................................................................................... 5
2.3 検索の方法 ................................................................................................................... 6
2.4 閲覧の方法 ................................................................................................................. 10
2.5 閲覧の終了 ................................................................................................................. 12
3 デジタル化資料の複写 ....................................................................................................... 13
3.1 送信資料の複写利用について .................................................................................... 13
3.2 複写端末の設定 .......................................................................................................... 14
3.3 ログイン ..................................................................................................................... 15
3.4 複写する資料の表示 ................................................................................................... 16
3.5 複写(印刷)の方法 ................................................................................................... 17
3.6 複写の終了 ................................................................................................................. 19
4 利用統計情報の取得 .......................................................................................................... 20
4.1 概要 ............................................................................................................................ 20
4.2 取得の方法 ................................................................................................................. 20
5 システム障害、メンテナンス等の連絡 ............................................................................. 22
5.1 システム障害時に確認いただきたいこと .................................................................. 22
5.2 システム障害時の国立国会図書館への連絡 .............................................................. 25
6 お問い合わせ ..................................................................................................................... 25
3
1 はじめに
1.1 このマニュアルについて
このマニュアルは、国立国会図書館による「図書館向けデジタル化資料送信サービス」
を受けることができる機関(以下「送信先機関」といいます。)の職員を対象に、同サービ
スを利用者に提供するための操作方法等をまとめたマニュアルです。
1.2 「図書館向けデジタル化資料送信サービス」とは
「図書館向けデジタル化資料送信サービス」(以下「図書館送信」といいます。)とは、国
立国会図書館のデジタル化資料のうち、絶版等資料のデジタル画像を図書館等に送信する
サービスです。
ログインするための ID・パスワードを、所定の手続を経て承認を受けた図書館等に対し
て発行します。利用方法は、「閲覧」「複写」の 2 種類です。「閲覧」は職員がログインした
閲覧用端末で利用者が閲覧を行いますが、「複写」は職員がログインした管理用端末で職員
が複写物(画像を印刷したもの)を作成し、その複写物を利用者に提供します。
1.3 閲覧用及び管理用の ID について
承認を受けた機関には、下表のとおり ID・パスワードを発行します。ID・パスワードは、
「閲覧用」「管理用」の 2 種類があります。いずれの ID・パスワードとも、利用者や部外者
に知られないように、各機関において厳重に管理してください。
承認区分 利用できる範囲 発行する ID・パスワード
閲覧用 管理用
閲覧のみ
承認館
閲覧利用のみ 閲覧用端末において「デジタ
ル画像の閲覧」だけができる
閲覧用 ID・パスワード
管理用端末において「利用
統計の参照」ができる管理
用 ID・パスワード
閲覧・複写
承認館
閲覧利用、複写
利用の両方
閲覧用端末において「デジタ
ル画像の閲覧」だけができる
閲覧用 ID・パスワード
管理用端末において「デジ
タル画像の複写」及び「利用
統計の参照」ができる管理
用(兼複写用)ID・パスワー
ド
表 1-1 閲覧用 ID 及び管理用 ID
4
2 デジタル化資料の閲覧
2.1 送信資料の閲覧利用について
2.1.1 閲覧利用のフロー
承認時に交付した閲覧用 ID・パスワードを使用して、利用者から閲覧の申請があった都
度、閲覧用端末から「国立国会図書館デジタルコレクション」にアクセスします。アクセス
のためのログイン操作は、必ず送信先機関の職員が行ってください。また、アクセスには、
承認時に申請した端末のみをご利用ください。
図 2-1 閲覧利用のフロー
2.1.2 送信資料を閲覧利用できる利用者
送信を受けた資料を利用できるのは、送信先機関における「登録利用者」です。利用者か
らの閲覧の申込みの都度、当該利用者が登録利用者であることを確認してください。
「登録利用者」とは、送信先機関が、一定の基準のもとに「特定のサービスを利用する資
格がある(資料の館外貸出を受けることができる、など)」と認めた利用者を指します。
2.1.3 閲覧利用時の留意事項
閲覧中、利用者が次の行為をしない(できない)よう、監視・注意喚起等の対策をとって
ください。
・ 閲覧用端末の持ち出し
・ 閲覧用端末に利用者が持ちこんだ機器(ノート PC、USB フラッシュメモリ等の外部記
憶装置等)を接続すること。
・ 閲覧用端末の画面をカメラ等で撮影すること。
・ 画面キャプチャまたは資料の電子ファイルを取得すること。
利用者 閲覧用端末
国立国会図書館
閲覧用
職員
①申請 ②ログイン
④資料送信 ③検索・閲覧
サーバ
5
2.2 ログイン
利用者から閲覧の申込みを受けたら、職員は閲覧用端末のブラウザから「図書館向けデジ
タル化資料送信サービス(図書館送信)」のページ(スタートページ、図 2-2)
<https://www.dl.ndl.go.jp/soushinLogin>にアクセスします。
スタートページの登録利用者 ID 欄とパスワード欄(図 2-2 赤枠 a)に閲覧用 ID・パスワ
ードを入力し、「ログインして利用する」ボタン(図 2-2 赤枠 b)を押下します。
ログインに成功すると「国立国会図書館デジタルコレクション」トップページ(図 2-3)
に自動的に遷移します。利用者が操作するのは、この画面になって以降としてください。
図 2-3 「国立国会図書館デジタルコレクション」トップページ(閲覧用 ID でのログイン時)
閲覧用 ID によるログイン時には、「国立国会図書館デジタルコレクション」の画面右上
に「図書館送信資料利用可」というアイコン( )が表示されます(図 2-3
赤枠)。管理用 ID によるログイン時にはこのアイコンは表示されませんので(ただし、承
認区分が閲覧のみ承認館では表示されます)、このアイコンの表示により、閲覧用 ID でロ
図 2-2 「図書館向けデジタル化資料送信サービス
(図書館送信)」(スタートページ)
(a)
(b)
6
グインしていることを判別できます。
なお、何も操作をせずに 30 分が経過すると、自動的にログアウトします。もし利用者
から尋ねられてログアウトしていれば、再度初めからログイン操作を行ってください。
2.3 検索の方法
デジタル化資料の検索方法には、簡易検索と詳細検索があります。簡易検索では検索結果
が多すぎる場合などは、詳細検索を使用してください。
2.3.1 簡易検索
「国立国会図書館デジタルコレクション」の簡易検索ボックス(図 2-4 赤枠 a)にキーワ
ードを入力して検索してください。タイトル、著者、出版者、目次に含まれる言葉などがキ
ーワードとなります。
ボックスの左側の部分が「すべて▼」となっている場合は、図書や雑誌など、全ての種類
の資料が検索対象となりますが、▼を押すと、検索対象を「図書だけ」や「雑誌だけ」など
に切り替えることができます。
図 2-4 簡易検索ボックス
検索ボックス下のチェックボックス(図 2-4 赤枠 b)により、公開範囲を限定した検索を
行うことができます。それぞれのチェックボックスの示す公開範囲は表 2-1 のとおりです。
チェックボックス 公開範囲 送信先機関
での閲覧
インターネット公開 インターネットでどこからでも閲覧可能な資料 可
図書館送信資料 国立国会図書館及び送信先機関において閲覧可
能な資料(インターネット公開資料を除く) 可
国立国会図書館内限定 国立国会図書館の施設内(東京本館、関西館、
国際子ども図書館)でのみ閲覧可能な資料 不可
表 2-1 それぞれのチェックボックスが示す公開範囲
送信先機関で閲覧できるデジタル化資料を検索する場合は、「インターネット公開」と「図
書館送信資料」のチェックボックスにチェック(☑)を入れてください。
国立国会図書館内限定資料を含め、「国立国会図書館デジタルコレクション」に収録され
(a)
(b)
7
ている全ての資料を検索する場合は、全てのチェックボックスにチェックを入れてくださ
い。「国立国会図書館内限定」の資料は、送信先機関では本文画像の閲覧はできませんが、
書誌情報や目次は閲覧可能です。また、複写箇所が特定できる場合は、国立国会図書館の遠
隔複写サービスもご利用いただけます。
2.3.2 詳細検索
簡易検索フォームの右側にある「詳細条件」のリンク(図 2-5 赤枠)をクリックすると、
詳細検索画面(図 2-6)に遷移します。
図 2-5 詳細検索画面へのリンク
図 2-6 「詳細検索」画面
詳細検索画面では、タイトル、著者、出版者等の項目ごとに検索語を入力して検索ができ
ます。なお、全ての項目に入力する必要はありませんので、分かっている項目だけ入力して
検索してください。また、画面上部のボタン(図 2-6 赤枠)で検索対象コレクションを切り
替えて、図書、雑誌等のコレクション毎に詳細な条件で検索することができます。
検索方法の詳細については、「国立国会図書館デジタルコレクション」のヘルプをご参照
ください。
「国立国会図書館デジタルコレクション」のヘルプ
<https://dl.ndl.go.jp/ja/help.html>
8
2.3.3 検索結果一覧画面
検索を実行すると、検索結果一覧が表示されます。閲覧したい資料のタイトル部分をクリ
ックすると閲覧画面に遷移します。
図 2-7 検索結果一覧
2.3.3.1 検索結果一覧の見方
一覧の部分(図 2-7 赤枠 d)に、ヒットした資料について、タイトル、著者名、出版者、
出版年などのデータが表示されますので、閲覧したい資料のタイトル(青字部分)をクリッ
クすると、その閲覧画面に移動します。
検索結果の量が多い場合は、複数のページで表示されますので、ページ切り替えボタン
(図 2-7 赤枠 c)でページを切り替えてください。なお、検索結果が 3,000 件を超える場合
は、3,000 件までしか表示されません。
また、一画面に表示する資料数や、資料の表示順(タイトル順、年代順)を変更するには、
図 2-7 赤枠 b の部分を変更して「再表示」のボタンを押してください。
検索結果一覧でタイトルの右に表示される「国立国会図書館限定」アイコン(図 2-8 赤枠
a)や「国立国会図書館/図書館送信限定」アイコン(図 2-8 赤枠 b)で、各資料の公開範
囲を確認することができます。それぞれのアイコンが示す公開範囲は、表 2-2 のとおりで
す。
(d)
(b) (a)
(c)
9
図 2-8 公開範囲を示すアイコンの例
アイコン 公開範囲 送信先機関
での閲覧
国立国会図書館の施設内(東京本館、関西館、
国際子ども図書館)でのみ閲覧可能な資料 不可
国立国会図書館及び送信先機関において閲覧
可能な資料(インターネット公開資料を除く) 可
(上記のアイコンなし) インターネット公開資料 可
表 2-2 検索結果一覧画面のアイコンごとの公開範囲
送信先機関では、「国立国会図書館/図書館送信限定」アイコンの資料とインターネット
公開資料(アイコン表示なし)を閲覧することができます。
2.3.3.2 絞り込み検索
検索結果の数が多すぎる場合などは、画面左側の「絞り込み」のエリア(図 2-7 赤枠 a)
を使って、検索結果を絞り込み、表示される数を減らすことができます。
一番上にある入力ボックスではキーワードの追加ができます。その下の部分では、公開範
囲、コレクション種別、NDC 分類、出版年等から絞り込むことができます。
送信先機関で閲覧可能な資料に絞りこむ場合は、「公開範囲」で図 2-9 のように絞り込む
ことができます。
図 2-9 「公開範囲」による絞り込み
(a)
(b)
インターネットでどこからでも閲覧可能な資料
国立国会図書館及び送信先機関で閲覧可能な
資料(インターネット公開資料を除く)
国立国会図書館でのみ閲覧可能な資料
10
2.4 閲覧の方法
2.4.1 閲覧画面の概要
検索結果一覧画面(図 2-7)で目的のデジタル化資料のタイトルをクリックすると、閲覧
画面(図 2-10)に遷移します。閲覧画面は、大きく分けて、書誌情報エリア(図 2-10 赤枠
a)、操作ボタンエリア(図 2-10 赤枠 b)、画像表示エリア(図 2-10 赤枠 c)で構成されて
います。
図 2-10 閲覧画面(閲覧用 ID でのログイン時)
なお、閲覧している資料が送信資料である場合には、画面左上に「送信資料」というアイ
コン( )が表示されます(図 2-10 赤枠 d)。インターネット公開資料を閲覧してい
る場合はこのアイコンは表示されませんので、このアイコンの表示の有無で、閲覧している
資料が送信資料なのかインターネット公開資料なのかが判別できます。また、資料の公開範
囲については、書誌情報エリアの「公開範囲」の欄でも確認できます。
図書館送信資料とインターネット公開資料では、閲覧画面の構成や機能が少し異なりま
す。このマニュアルでは、図書館送信資料の閲覧画面について説明しています。インターネ
ット公開資料の閲覧画面については、下記のページをご参照ください。
「国立国会図書館デジタルコレクション」のヘルプ
<https://dl.ndl.go.jp/ja/help.html>
(a) (c)
(b)
(d)
11
2.4.2 操作ボタンによる操作
操作ボタン(図 2-11)では、次のような操作ができます。なお、画像表示エリアの画像
は、マウスでドラッグすることで上下左右に動かすことができます。
図 2-11 操作ボタンエリア(閲覧用 ID でのログイン時)
(a) サムネイル(縮小した画像)を 20 コマずつ表示します。コマを選択するか、サムネイル
一覧ボタンを再度押すと、通常の画像表示に戻ります。
(b) コマ番号のリストから、コマを指定してそのコマに移動します。
(c) 「+」を押すと画像が拡大し、「-」を押すと縮小します。画像表示エリア上でマウスのホ
イールを回転させることでも操作可能です。
(d) 1 コマの全体が画像表示エリアに収まるように表示します。
(e) 画像を 90 度ずつ回転します。
(f) 印刷の申込方法を案内するページが立ち上がります。この「印刷するには?」ボタンが表
示される閲覧画面からは、印刷することはできません。
(g) 画面に表示する画像の画質を調整することができます。
※印刷用の画質調整は管理用(兼複写用)端末の印刷調整画面で行えます。
(h) 画像表示エリアをブラウザ内いっぱいに表示します。元の画面に戻るときは、「フルスク
リーン解除」をクリックします。なお、フルスクリーン表示にすると操作ボタン部分が見
えなくなりますが、マウスを画面上部に移動させると再度表示されます。
また、(g)と(h)の間のボタンで開閉する「その他ダイアログ」では、
(i) 先頭、最終のコマに移動します。
※前、次のコマには画像の左右に表示されている△をクリックすることで移動できます。
(j) 1 コマの横方向が画像表示エリアの横幅いっぱいになるように表示します。
(a) (b) (c) (d) (f) (h)
(i)
(j)
※インターネット公開資料を閲覧している場合は、この場所に「印刷する」ボタン
(プリンタのマーク)が表示され、PDF ファイルを作成することが可能です。図書
館送信資料と異なりますので、ご注意ください。
(e) (g)
12
2.4.3 書誌情報エリア
その資料の情報を表示します。上部のタブ(図 2-12 赤枠 a)を押下することで、「書誌情
報」タブ、「目次・巻号」タブ、「解題/抄録」タブに切り替えることができます。(「目次・巻
号」タブ及び「解題/抄録」タブの有無は、資料により異なります。)
図 2-12 書誌情報タブ
「書誌情報」タブ: 資料の書誌情報(メタデータ)を表示します。「詳細レコード表示する」
(図 2-12 赤枠 b)をクリックするとより詳細なメタデータが表示され
ます。永続的識別子(3.4 参照)はこの書誌情報タブで確認することが
できます(図 2-12 赤枠 c)。
「目次・巻号」タブ: 目次のデータがある場合に表示します。目次の見出し部分(青字)を
クリックすると、そのページに移動します。
「解題/抄録」タブ: 主に古典籍資料で解題(資料の解説)がある場合などに表示します。
書誌情報エリアの最下段に表示される「古書店データベースで探す」というリンクは、
閲覧中の資料を古書店データベースで自動的に検索し、その検索結果を表示するもので
す。(リンク先は国立国会図書館のウェブサイトではありません。)
このリンクは、送信サービス参加館において閲覧用端末で送信資料を閲覧している場合
にのみ表示されます。それ以外の場合にはリンクは表示されません。
2.5 閲覧の終了
利用者の閲覧が終わったら、閲覧に使用したブラウザを速やかに閉じてください。ブラウ
ザを閉じることでログアウトとなります。
利用者から複写の申込みがあった場合は「3. デジタル化資料の複写」をご参照ください。
複写利用の承認を受けていない機関は、別途、国立国会図書館の遠隔複写サービスをご利用
ください
(b)
(c)
(a)
13
3 デジタル化資料の複写
3.1 送信資料の複写利用について
送信資料の複写利用の承認を受けている機関は、デジタル化資料の複写物(紙に印刷した
もの)を作成して利用者に提供することができます。複写利用の承認を受けていない機関で
複写の申込みがあった場合は、別途、国立国会図書館の遠隔複写サービスをご利用ください。
3.1.1 送信資料の複写のフロー
利用者の申請を受けて、図書館職員が管理用(兼複写用)ID・パスワードを使用して画像
を印刷し、複写物を作成します(電子ファイルの提供は不可)。複写には、閲覧用端末では
なく、管理用(兼複写用)端末をご使用ください。複写は必ず職員が行ってください(利用
者による操作は不可)。
図 3-1 送信資料の複写のフロー
3.1.2 送信資料を複写利用できる利用者
送信を受けた資料を利用できるのは、送信先機関における「登録利用者」です。利用者か
らの閲覧の申込みの都度、当該利用者が登録利用者であることを確認してください。
「登録利用者」とは、送信先機関が、一定の基準のもとに「特定のサービスを利用する資
格がある(資料の館外貸出を受けることができる、など)」と認めた利用者を指します。
【国立国会図書館の遠隔複写サービスについて】
図書館等から国立国会図書館への複写申込みについては、『国立国会図書館図書館協力ハンドブッ
ク』をご参照ください。また、利用者ご本人がインターネットで国立国会図書館に直接申し込む方法
については国立国会図書館ホームページ内の下記のページをご参照ください。
遠隔複写サービス <https://www.ndl.go.jp/jp/copy/remote/index.html>
利用者
国立国会図書館
サーバ
職員
管理用端末 (複写用端末)
プリンタ
①申請
②ログイン
④資料送信 ⑥印刷物引渡し
③職員が検索
⑤職員が印刷
管理用
14
3.1.3 複写記録
図書館送信で複写物を提供した場合は、複写記録を作成してください。記録する項目は、
「資料名」「複写箇所」「複写した日」です。この複写記録は、送信先機関において著作権法
の規定にのっとった複写が行われているかどうかの確認のため、国立国会図書館から提出
を求める場合があります。最低でも 1 年間保存してください。なお、保存が必要な情報は複
写の履歴のみです。申込者の個人情報を保存する必要はありません。
3.1.4 複写物の作成に関する留意事項
複写物の作成に当たっては、利用者の複写申込みが利用者本人の意思に基づくものであ
り、その目的が調査研究であること、複写箇所が著作物の一部分であること等の著作権法上
の要件に適合しているかをご確認ください。
3.2 複写端末の設定
複写に使用する管理用端末では、印刷用 PDF のデータを端末内(デスクトップ、ダウン
ロードフォルダ等)に残さないようにしてください。また、端末のキャッシュ内に自動的に
残ってしまうデータを削除するために、事前の設定において、表 3-1 を参考に、「ブラウザ
を閉じる際にキャッシュを自動的に削除する」という機能を常時有効にしてください。
ブラウザ 設定方法
Internet
Explorer
ツール→インターネットオプション→詳細設定→「ブラウザを閉
じたとき、[Temporary Internet Files]フォルダを空にする」にチ
ェック
Firefox ツール→オプション→プライバシー→履歴→記憶させる履歴を詳
細設定する→「Firefox の終了時に履歴を消去する」にチェック
Google Chrome Chrome ウェブストアで「Click&Clean」で検索→拡張機能の
「Click&Clean」をインストール→インストール後、右上に表示さ
れるアイコンをクリック→オプション→「Chrome が閉じるとき、
個人データを削除」にチェック
表 3-1 キャッシュを自動削除する設定方法
15
3.3 ログイン
利用者から複写の申込みを受けたら、図書館職員が使う管理用(兼複写用)端末のブラウ
ザから「図書館向けデジタル化資料送信サービス(図書館送信)」のページ(スタートペー
ジ、図 3-2)<https://www.dl.ndl.go.jp/soushinLogin>にアクセスします。
スタートページの登録利用者 ID 欄とパスワード欄(図 3-2 赤枠 a)に管理用(兼複写
用)ID とパスワードを入力し、「ログインして利用する」ボタン(図 3-2 赤枠 b)を押下
します。
ログインに成功すると「国立国会図書館デジタルコレクション」トップページ(図 3-3)
に自動的に遷移します。
図 3-3 「国立国会図書館デジタルコレクション」トップページ(管理用 ID でのログイン時)
図 3-2 「図書館向けデジタル化資料送信サービス
(図書館送信)」(スタートページ)
(a)
(b)
16
管理用 ID によるログイン時には、「国立国会図書館デジタルコレクション」の画面右下
に「図書館送信アクセス統計」へのリンク( )が表示されます(図 3-3
赤枠)。閲覧用 ID によるログイン時にはこのリンクは表示されませんので、このリンクの
表示により、管理用 ID でログインしていることを判別できます。
なお、何も操作をせずに 30 分が経過すると、自動的にログアウトします。その場合は
再度初めからログイン操作を行ってください。
3.4 複写する資料の表示
複写をするために、まず、複写申込みのあった資料のコンテンツ閲覧画面を表示します。
デジタル化資料の検索方法は「2.3 検索の方法」をご参照ください。
永続的識別子(※)が分かっている場合は、簡易検索ボックスに永続的識別子を入力して
検索するか、あるいは、
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/{数字}
のように、ブラウザのアドレス欄に URL を直接入力することで、該当のデジタル化
資料を表示することができます(図 3-4)。
図 3-4 ブラウザの URL 欄に永続的識別子を含む URL を直接入力した画面
※永続的識別子とは、デジタル化資料を一意に特定できる ID 番号で、「info:ndljp/pid/{数
字}」の形(URL の info 以下の部分)となります。閲覧画面の書誌情報の欄にも表示さ
れます。デジタル化資料内には同じタイトルの資料もありますので、複写する資料の特
定には、永続的識別子をご利用ください。
17
3.5 複写(印刷)の方法
3.5.1 印刷するコマ番号の指定
閲覧画面にある「印刷する」ボタン(図 3-5 赤枠)を押下します。
図 3-5 「印刷する」ボタン
「印刷/保存する」画面(図 3-6)が立ち上がります。
図 3-6「印刷/保存する」画面
印刷するコマ番号(図 3-6 赤枠 a)を指定し、注意事項(図 3-6 赤枠 b)をご確認の上、
そのまま PDF ファイルで作成する場合は「PDF 作成」ボタン(図 3-6 赤枠 c)を、PDF フ
ァイルを作成する前に画像の調整やトリミングを行う場合は「印刷調整」ボタン(図 3-6 赤
枠 d)を、押下してください。
※コマ番号は、画面に表示される画像ごとに振られた一連の番号です。原資料に記されて
いるページ番号とは異なりますのでご注意ください。
(b)
(c) (d)
(a)
18
3.5.2 印刷調整
「印刷/保存する」画面の「印刷調整」ボタン(図 3-6 赤枠 d)を押下すると、「印刷調
整画面」(図 3-7)が立ち上がります。この画面で、印刷する範囲の設定(トリミング)、印
刷時の濃淡の設定などを行えます。
なお、設定はコマ単位で反映され、「全てのコマに設定を反映」ボタン(図 3-7 赤枠 e)
を押さない場合は他のコマには反映されませんのでご注意ください。
図 3-7「印刷調整画面」
「印刷調整画面」の各部分の説明は以下のとおりです。
(a) 画質調整の対象となっているコマを示します。また、図 3-6 のコマ番号指定画面で指定
した範囲内の別のコマに変更することもできます。
(b) 表示画像の傾きを補正します。
(c) 画像のトリミングができます。余白をカットするなど、画像の一部分のみを印刷したい
場合に、調整を施す画像(図 3-7 赤枠 i)の上でトリミングを行い、「設定」ボタンを押
します。
(d) 白黒画像に変更します。
(e) 「濃淡自動調整」ボタンをクリックすると、画像の濃淡調整パターンを変化させて表示
します(ボタンをクリックするたびに異なる調整パターンで表示します)。なお、この
機能は、最適な画質の表示を保証するものではありません。目視で画像をご確認いただ
き、さらに調整が必要な場合は手動設定を行ってください。
※手動設定(図 3-8)には、「全体明度」「コントラスト」「ガンマ補正」の 3 指標があり
(a)
(b)
(c)
(e) (f) (g)
(d)
(h)
(i)
19
ます。
図 3-8 手動設定
一般的に、次の調整を行うと画像がより鮮明になる傾向があります。
・画像が薄い場合 コントラストを高く ガンマ補正を暗く
・画像が著しく薄い場合 ガンマ補正を暗く
・画像が暗い場合 コントラストを高く ガンマ補正を明るく
・画像に裏写りがある場合 コントラストを高く
(f) クリックすると、現在表示されているコマに施した調整と同じ設定を、印刷する全ての
コマに反映させることができます。
(g) 調整を施した状態で PDF ファイルを作成します。
(h) 設定を初期状態に戻します。印刷調整を最初からやり直すときに使用します。
(i) 調整の対象となっているコマの画像を表示します。
「印刷調整画面」上での印刷する範囲の設定(トリミング)、印刷時の濃淡の設定等の詳
細については以下もご参照ください。
「国立国会図書館デジタルコレクション」のヘルプ
<https://dl.ndl.go.jp/ja/help.html>
3.5.3 紙への印刷
出力された PDF ファイルを、PDF 閲覧ソフトで印刷してください。
3.6 複写の終了
複写が終了したら、使用したブラウザを速やかに閉じてください。ブラウザを閉じること
でログアウトとなります。印刷用 PDF のデータを端末内(デスクトップ、ダウンロードフ
ォルダ等)に残さないようにしてください。
20
4 利用統計情報の取得
4.1 概要
管理用 ID でログインすることで、その館における送信資料のタイトル単位(雑誌は号単
位)での利用数(閲覧数及び複写数)を、月単位で取得することができます。なお、取得で
きる統計は過去 1 年以内の分のみとなります。
4.2 取得の方法
図書館職員が使う管理用端末のブラウザを立ち上げて「図書館向けデジタル化資料送信
サービス(図書館送信)」のページ(スタートページ、図 4-1)にアクセスします。
<https://www.dl.ndl.go.jp/soushinLogin>
スタートページの登録利用者 ID 欄とパスワード欄(図 4-1 赤枠 a)に管理用 ID とパス
ワードを入力し、「ログインして利用する」ボタン(図 4-1 赤枠 b)を押下します。
ログインに成功すると「国立国会図書館デジタルコレクション」トップページ(図 4-2)
に自動的に遷移します。
図 4-1 「図書館向けデジタル化資料送信サービス
(図書館送信)」(スタートページ)
(a)
(b)
21
図 4-2 「国立国会図書館デジタルコレクション」トップページ (管理用 ID でのログイン時)
画面右下部の「図書館送信アクセス統計」(図 4-2 赤枠)をクリックすると「統計情報出
力」画面(図 4-3)に遷移します。
図 4-3 「統計情報出力」画面
「統計情報出力」画面で、統計情報を取得したい年月を入力し、出力ボタンを押すと、当
該月に貴館で利用された資料について、書誌情報と利用数(閲覧数、複写数)のデータが出
力されます。なお、利用数は下記のような数字となっており、閲覧や複写の申込回数とは必
ずしも一致しませんのでご注意ください。
【閲覧数】閲覧用端末において、当該資料が利用された回数。(ただし、一度のログイン中
に同じ資料を複数回利用した場合は1回とカウントされます。)
【複写数】複写用端末において、当該資料の印刷用 PDF が作成された回数。(同一資料を複
数回に分けて印刷した場合は、複数回カウントされます。)
データは TSV(タブ区切り)形式で出力されますので、テキストエディタ(メモ帳等)
や表計算ソフト等でご確認ください。ただし、文字コードが UTF-8 となっているため、
Microsoft Excel で開くと文字化けする場合があります。その場合は、①TSV ファイルを一
旦デスクトップ等に保存した後、Excel を立ち上げ、「開く」から該当ファイルを指定して
開く、または、②TSV ファイルをメモ帳等で開き、全体をコピーして Excel のシートに貼
り付ける、等の手順でファイルを開いてください。
22
5 システム障害、メンテナンス等の連絡
5.1 システム障害時に確認いただきたいこと
「ウェブサイトに接続できない」「ログインできない」「画像が見られない」といった不具
合が発生した場合には、以下の手順に沿ってご確認ください。
なお、メンテナンス等のためサービスを休止する場合もありますことを予めご承知おき
ください。
(1) 国立国会図書館からの連絡の確認
システム障害が発生している場合や、メンテナンスのためにサービスを休止する場合に
は、国立国会図書館から送信先機関に対して、以下の 2 つの方法で連絡いたします。まずは
これらをご確認ください。
① 送信先機関向け電子メール
② 国立国会図書館公式 Twitter
国立国会図書館公式 Twitter <https://twitter.com/NDLJP>
国立国会図書館から連絡があった場合には、適宜、利用者の方にご周知ください。
(2) 状況の確認と対応
国立国会図書館からの連絡がない場合、次ページ以下の表に従ってご確認ください。
23
不具合の内容 確認いただきたいこと 確認後の対応
スタートページ、
「国立国会図書館
デジタルコレクシ
ョン」トップページ
にアクセスできな
い。
他のウェブサイトにはアクセ
スできますか?
アクセスできない→貴館のネットワークをご
確認ください。
アクセスできる→次行を確認してください。
フィルタリングソフト等で各
ページへのアクセスが制限さ
れていませんか?
制限されている→フィルタリングソフト等の
設定を修正してください。
制限されていない→5.2 のとおり、国立国会図
書館にご連絡ください。
スタートページで
ログインできない。
正しい ID、正しいパスワード
(英字の大文字・小文字の区
別を含む)を把握されていま
すか?
ID またはパスワードを忘れた→通常のお問い
合わせ窓口にご連絡ください。
ID、パスワードは正しい→5.2 のとおり、国立
国会図書館にご連絡ください。
検索ができない。 「国立国会図書館デジタルコ
レクション」トップページの
簡易検索窓に「国立国会図書
館」と入力して検索した場合、
検索結果が表示されますか?
表示される→検索機能は動作していますので、
「ヘルプ」も参照の上、検索語等をご確認くだ
さい。
表示されない→少し時間をおいて複数回試し
てください。複数回試しても表示されない場合
は、5.2 のとおり、国立国会図書館にご連絡く
ださい。
画像が見られない。 インターネット公開の資料の
画像が表示されますか?
(トップページから古典籍コ
レクション画面に遷移し、そ
の画面で紹介されている画像
をクリックする等で確認でき
ます。)
表示されない→少し時間をおいて複数回試し
てください。複数回試しても表示されない場合
には、5.2 のとおり、国立国会図書館にご連絡
ください。
表示される→次行を確認してください。
画像が表示されるエリアに
「この資料は…国立国会図書
館へご来館ください…」と表
示されていますか?
表示されている→国立国会図書館の館内限定
提供の資料です。図書館送信サービスでの利用
はできません。
表示されていない→次行を確認してください。
画像が表示されるエリアに
「この資料は…国立国会図書
館または図書館送信参加館へ
ご来館ください…」と表示さ
れていますか?
表示されている→国立国会図書館に登録され
ている IPアドレス以外の IPアドレスからの利
用となっています。貴館の IP アドレスを再度
確認の上、通常のお問い合わせ窓口にご連絡く
ださい。
表示されていない→次行を確認してください。
画像が表示されるエリアに
「この資料は…ログインした
場合のみ閲覧できます…」と
表示されていますか?
表示されている→正しくログインがなされて
いません。ID と端末の種別が一致していること
を確認後、ログインをやり直してください。
表示されていない→次行を確認してください。
画像が表示されるエリアに
「この資料は、HTML5 対応
ブラウザでのみご覧いただけ
ます。」と表示されています
か?
表示されている→システム要件に従ったブラ
ウザでご利用ください。
表示されていない→次行を確認してください。
申請承認の際の疎通確認時か
ら、フィルタリングソフト等
変更した→フィルタリングソフト等の設定を
ご確認ください。
24
の設定を変更されていません
か?
変更していない→5.2 のとおり、国立国会図書
館にご連絡ください。
画像の表示が遅い。 時間をおいて、複数回確認し
てください。
時間はかかるが表示される、または、表示され
ない回数は少ない→一時的に込み合っている
可能性があります。ご了承ください。
表示されない回数が多い→5.2 のとおり、国立
国会図書館にご連絡ください。
印刷ができない。
(複写参加館のみ)
図書館送信資料以外の資料で
作成した PDF は、正しく印刷
されますか?
印刷されない→貴館側のネットワーク、プリン
タ等をご確認ください。
印刷される→次行を確認してください。
「国立国会図書館デジタルコ
レクション」トップページの
画面右下部に、「図書館送信ア
クセス統計」の文字が表示さ
れていますか?
表示されていない→管理用(兼複写用)ID でロ
グインされていません。再度ログインしてくだ
さい。
表示されている→次行を確認してください。
印刷画面で「PDF 作成」をク
リックすると正しく PDF が
作成されますか?
作成されず、「Gateway Timeout」という表示
が出る→PDF ファイルのサイズが大きいこと
による通信上の問題が発生している可能性が
あります。一度に作成するコマ数を減らして再
度印刷してみてください。改善しない場合は、
5.2 のとおり、国立国会図書館にご連絡くださ
い。
作成されない(上記以外)→5.2 のとおり、国立
国会図書館にご連絡ください。
作成される→次行を確認してください。
複数の資料で印刷を試してく
ださい。
どの資料も印刷されない→5.2 のとおり、国立
国会図書館にご連絡ください。
正しく印刷される資料もある→印刷されない
資料の画像データ、PDF ファイル表示用ソフ
ト、貴館のプリンタ等、複数の箇所に問題があ
る可能性があります。調査には時間を要します
ので、通常のお問い合わせ窓口にご連絡くださ
い。
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5.2 システム障害時の国立国会図書館への連絡
5.1 の表に従ってご確認いただいた上で、障害に該当する場合には、国立国会図書館の以
下の連絡先にご連絡ください。
なお、障害が発生している旨の連絡は迅速に行いますが、障害の復旧には時間がかかる場
合がありますことを予めご承知おきください。
① 平日及び土曜日の 9:00~18:00 digi-soshin@ndl.go.jp
② ①以外の時間帯 soshin-shogai@ndl.go.jp
メールの件名は「■障害■」で始めてください。
また、本文には、障害の内容と発生時刻を記載してください。
6 お問い合わせ
図書館送信に関するお問い合わせ先は以下のとおりです。なお、送信資料の利用や複写に
関する利用者からの質問等には、原則として貴館においてご対応ください。
【問い合わせ先】
国立国会図書館 関西館 文献提供課 複写貸出係
E-mail:digi-soshin@ndl.go.jp
TEL:0774-98-1330
(電話の受付、対応時間:月~土の 9:30~18:00。ただし、国立国会図書館関西館の休館日
を除きます。国立国会図書館関西館の休館日は、国立国会図書館ホームページ上のカレンダ
ーでご確認ください。)
国立国会図書館関西館 開館カレンダー
<https://www.ndl.go.jp/jp/kansai/time.html>
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