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CT画像の見方 胸部・心臓編の画像診断

【第7回中央地区地域オ-プンセミナ-】

社会医療法人 愛仁会千船病院 田中寛人

Ax

Cor

Sag

胸部CT撮影

任意の断面像を作成

縦隔条件 肺野条件 骨条件

透過像 仮想内視鏡画像3D

胸部CT

・特発性

・外傷性

穿通性,鈍的

・医原性

経皮的生検

中心静脈カテーテル

原因

気胸

CTは胸膜の癒着等を判別し,トロッカー挿入の位置決めに有用である

気胸

緊張性気胸

心臓まで圧迫すると急に血圧が下がり、およそ30分で死に至る。

外傷性

胸腔内が陽圧となり

血圧低下、ショックを起こす

傷口が弁の状態

大動脈瘤

2010年 2015年

大動脈瘤

2010年 2015年

動脈瘤 動脈瘤

大動脈瘤

2010年 2015年3D画像

ステントグラフト内挿術の術前計画に役立つ。

人工血管

大動脈瘤

ステントグラフト

大動脈解離

血流

丈夫な外膜

外膜

中膜

内膜

大動脈解離発生正常

解離腔(偽腔)

血流(真腔)内膜の破綻部位

大動脈解離

単純

動脈相 平衡相

大動脈解離

上行大動脈に解離がある:スタンフォードA上行大動脈に解離のない:スタンフォードB

大動脈解離

• 心タンポナーデ

• 大動脈弁閉鎖不全

• 急性心筋梗塞

• 脳梗塞、意識消失

スタンフォードA型解離に伴う危険な合併症

肺動脈血栓塞栓症

血栓

血栓

下肢深部静脈塞栓症

血栓

血栓

下大静脈フィルタ

結核

・S1,S2,S6に好発

・空洞病変

・散布像

特徴

肺嚢胞(ブラ・ブレブ)

肺気腫

正常画像

食道癌 食道透視

肺炎

浸 潤 影

肺胞細気管支

実質性肺炎( 肺 胞 性 )

すりガラス影

間質性肺炎

肺胞

細気管支

悪性腫瘍の画像特徴

・ 3cmを超える結節、造影CTで造影される

・ 辺縁不明瞭

・ 胸膜陥入像

・ スピキュラ形成

・ ノッチ

・ 肺静脈の巻き込み

(特にスピキュラや胸膜陥入像が複数あると原発性肺癌を示唆するといわれている。)

肺癌 (腺癌)

2015年

2015年2015年2016年

・スピキュラ

・胸膜陥入像(引き込み像)

・すりガラス陰影

特徴

肺癌 (扁平上皮癌)

・中枢側(気管支側)に発生ことが比較的多い

・丸い

・ノッチ(notching)

・空洞形成

特徴

転移性肺癌

原発腫瘍が静脈内に浸潤し、肺動脈経由がほとんど

過誤腫

・単発性結節

・丸い

・石灰化

・脂肪成分

特徴

差し歯を飲み込んだ

異物による気管支塞栓

食物残渣による食道塞栓

心臓CT

前処置 撮影準備 撮影 画像処理

ルートの確保

β

遮断薬服用

心電図装着

ポジショニング

検査内容の説明

呼吸停止の練習

位置決め撮影

心臓C

T撮影

冠動脈解析処理

心臓CT検査の流れ

患者入室

技師の一次所見

患者退室

ニトログリセリン舌下投与

・ 左腕からはNG

ルートの確保

・右肘静脈(尺側皮静脈)が理想・留置針は20Gで確保

(注入速度が4~5ml/sec必要であるため)

左腕頭静脈で血流の停滞や頸部静脈への逆流によって,

造影不良となることもある.

橈側皮静脈

左腕頭静脈

尺側皮静脈

心電図同期撮影法

CTでは心電図と撮影を同期させる方法には次の2つがある。

・Prospective -ECG triggering法

・Retrospective - ECG gating 法

Prospective -ECG triggering法

[特徴]1.スキャン前に設定した心位相の画像しか得られない。2.心拍数の変動・不整脈に弱い。

指定した心位相に対してのみ選択的にAxial scanを行い、これを繰り返すことによって心臓全体を撮影する方法。

X-rayX-rayX-ray X-ray

Retrospective - ECG gating 法

全ての心位相に対して連続的にヘリカル スキャンを行い、後から任意の心位相で画像を再構成する方法。

[特徴]1.心拍数の変動・不整脈に強い。2.被曝線量が多い。

X-ray

低心拍(~65bpm) 高心拍(85bpm~)

LV volume

拡張中期収縮末期

最適心位相の決定

R-R75%前後 R-R45%前後

心臓は、収縮末期(等容弛緩時間)や拡張中期(心拍静止時間)などにある程度静止している時相があり、この静止時間中にScanをして、一つの画像にすることが基本となる。

画質に影響する不整脈

期外収縮規則正しい脈の中に一瞬、予期したタイミングよりも早いタイミングの心拍が混じる形で出現します。そのため心室から心房への血液の逆流や脈拍の欠損が起こります。

心房細動心房自体から1分間に約350~600の頻度で不規則な電気信号が発生し、心房全体が細かくふるえ、心房のまとまった収縮と弛緩がなくなる不整脈である。

狭心症心臓CT アンギオ

心臓CT,アンギオ共に一致した部位に狭窄がみられる.

治療前 治療後

ステント

PTCA (経皮的冠動脈形成術)[Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty]

カテーテルの先にはバルーンが付いており、数気圧かけてこのバルーンを拡張することにより冠動脈の狭窄を開大する。ただし、手技にともない、冠状動脈が損傷する可能性や再狭窄する恐れもある。

PTCAとは、カテーテルを用いて冠動脈の狭窄病変を治療する方法。

STENT

冠動脈の内壁を支え、再狭窄を予防する目的で、右図にあるようなステンレスなどの金属製の筒状の冠動脈 ステント( STENT ) を使用する。

心筋ブリッジ

冠動脈が一部の心筋層内を走行し,心筋により血管が圧迫され,冠動脈造影上狭窄像を呈する

巨大冠動脈瘤

冠動脈バイパス術(CABG)(Coronary Artery Bypass Graft)

グラフト(導管の役目をする血管)を使い、狭窄より末梢の血管ヘの橋渡しをする。動脈を使う動脈グラフと静脈を使う静脈グラフととがある。

〈静脈グラフト〉大伏在静脈(Saphenous vein)が全身の血管の中で最も血管が厚く筋繊維が発達しているためによく使われる。しかしSVG(Saphenous vein Graft)は動脈グラフトと比べ10年後の開存率が50%程度といわれており、現在 大伏在静脈のみのCABGは緊急CABGが主流となっている。 大伏在静脈

(大腿部)

〈動脈グラフト〉

右胃大網動脈-右冠動脈枝(GEA-RCA)

第一のグラフトとして左内胸動脈(LITAまたはLIMA)第二として右内胸動脈(RITAまたはRIMA)第三として胃大網動脈(GEA)が使われる。

内胸動脈の10年後開存率は80%以上といわれておりこれらの動脈がCABGの主流である。

右内胸動脈-前下行枝(RITA-LAD)

左内胸動脈-回旋枝(LITA-LCX)

右胃大網動脈-右冠動脈枝(GEA-RCA)

バイパスの吻合部が確認出来るように3Dを作成する

CABG後

ご清聴ありがとうございました。

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