平成平平成成平成22 222222年度 年年度度年度 財 …...平成平平成成平成22...

Preview:

Citation preview

- 1 -

元気ビジョン(第2ステージ)の下、財政局では平成 22 年度前半におきまし

ても、局実施プランの着実な推進を通じて、行財政改革プランの達成に向けた

取組などを進めてまいりました。

国政の状況や経済の動向がめまぐるしく変化し、札幌市を取り巻く社会・経

済情勢は一段と厳しさを増しており、今後の財政運営に与える影響も懸念され

るところですが、地域主権改革が進みつつある中、税収の確保を図りながら、

将来的にも持続可能な行財政構造をいかに実現していくか、また契約及び工事

検査について、いかに公正性・競争性を確保していくかが札幌市にとって重要

な課題となっております。

これから 23 年度予算の編成作業も本格化しますが、局・区とも十分な議論を

重ねながら、予想される収支不足の解消を目指すとともに、そうした課題にも

しっかりと対応し、局実施プランに掲げた取組の実現を図ってまいりたいと考

えております。

平成 22 年(2010 年)9 月 30 日

財政局長 金﨑 健太郎

税務監 広川 英人

財政局理事 大居 正人

平成平成平成平成 22222222 年度年度年度年度 財政局実施財政局実施財政局実施財政局実施プランプランプランプラン中間報告中間報告中間報告中間報告

- 2 -

1111 持続可能持続可能持続可能持続可能なななな財政構造財政構造財政構造財政構造へのへのへのへの転換転換転換転換をさらにをさらにをさらにをさらに進進進進めますめますめますめます。。。。

平成平成平成平成 22222222 年度予算年度予算年度予算年度予算におけるにおけるにおけるにおける財政構造改革財政構造改革財政構造改革財政構造改革のののの取組取組取組取組のののの実現実現実現実現にににに向向向向けたけたけたけた進行管理進行管理進行管理進行管理

予算の執行段階においても収支不足を発生させないよう、また、財政調整基金の支消を最小限とするように、各局への配分予算の一般財源ベースでの執行管理を徹底する 【上半期の進捗状況】

予算執行方針に基づき、予算執行段階における各局の執行状況の詳細な把握を徹底した。

【年度後半の取組内容】

引き続き予算執行段階における一般財源管理を徹底する。 また歳入の確保を徹底するとともに、予算計上した財政調整基金の支消が最小限

となるよう努める。

これまで財源対策として活用してきたまちづくり推進基金や財政調整基金などの残高が減少する見込みであることから、まちづくりのための財源を将来に向かって安定的に確保していくため、市民参加による事業仕分けなども活用しながら大胆な見直しを検討し、「持続可能な財政構造への転換」を着実に推進します。 <成果指標> ・行財政改革プラン未達成項目や中長期的な取組とされている項目の見直しを着実に実施することにより、平成 23 年度予算における収支不足を解消できたか。

平成 23 年度に予想される収支不足の解消のみならず、次期行財政改革プランを見据えた大胆な見直しを検討するため、市長政策室が主体となって実施する事業仕分けなどを活用し、持続可能な財政構造への転換に向けた庁内議論をスピード感を持って進める。 【上半期の進捗状況】

市民評価(事業仕分け)について、市長政策室と連携し、その実施を支援した。

【年度後半の取組内容】 市民評価(事業仕分け)の結果、見直し等が必要と判定された事業について、そ

の評価結果や市民意見を踏まえた見直しを行い、可能な限り平成 23 年度予算に反映する。

事業仕分事業仕分事業仕分事業仕分けなどのけなどのけなどのけなどの活用活用活用活用

- 3 -

2222 税収税収税収税収をををを確保確保確保確保するためのするためのするためのするための取組取組取組取組をををを推進推進推進推進しますしますしますします。。。。

公共工事公共工事公共工事公共工事ののののコストコストコストコスト改善改善改善改善のののの推進推進推進推進

「札幌市公共工事コスト構造改善プログラム」に基づき、CO2排出抑制や技術

基準類の見直しなどを行い、公共工事のコストの改善を推進する。 【上半期の進捗状況】

排出ガス対策型建設機械の普及促進や構造物のプレキャスト化(工場製品)など構造改善プログラムに基づく取組を進めた。

【年度後半の取組内容】

前半の取組を行うとともに、設計や施工の段階においてもコスト改善が図られるよう、引き続き取組を進める。

市税事務所開設に向けた準備や市民周知を着実に進め、市税事務所に円滑に移行します。 歳入の確保、負担の公平性の観点から、様々な方策を講じて、税収の確保と滞納の解消になお努めます。

<成果指標> ・市税収入率 94.8%を達成する。

市税事務所市税事務所市税事務所市税事務所のののの円滑円滑円滑円滑なななな開設開設開設開設

平成 22 年 10 月 12 日の市税事務所開設に向けて、電算システムの改修、事務室整備などの準備を進めるとともに、市民に対し十分な広報を行い、区役所から市税事務所への移行を円滑に実施する。 【上半期の進捗状況】

市税事務所の開設に向けて、電算システムの改修や事務室整備などを行い、移転の準備を進めている。

4月には広報さっぽろに市税事務所に関する記事を掲載したほか、同月からチラシを納税通知書に同封し、さらに、9月にもチラシの配布とポスターの掲示などにより、事務所の案内図や電話番号等についての広報を実施するなど周知に努めた。 【年度後半の取組内容】

10 月 12 日の市税事務所への移行を円滑に実施する。また開設後には税務事務全般について、様々な問い合わせも想定されることから、親切で丁寧な説明を心掛けるとともに、テレビ・ラジオ等の媒体を活用し、引き続き市民に対する広報を進める。

- 4 -

公平公平公平公平・・・・適正適正適正適正なななな課税課税課税課税のののの推進推進推進推進

課税客体の捕捉や課税標準等の把握のための調査強化、固定資産税における固定資産税事務点検プロジェクトチームによる全区実地点検の実施等により、公平・適正な課税を図る。 【上半期の進捗状況】

課税客体の捕捉や課税標準等の把握のため、未申告法人調査(法人市民税、固定資産税(償却資産))、未申告・扶養親族調査(個人市民税)を実施している。

また、固定資産税について、固定資産税事務点検プロジェクトチームによる全区実地点検を実施した。

【年度後半の取組内容】

上記の未申告法人調査(法人市民税、固定資産税(償却資産))、未申告・扶養親族調査(個人市民税)を引き続き実施する。

また、固定資産税について、固定資産税事務点検プロジェクトチームによる全区実地点検の実施結果を踏まえマニュアル等の改善を図る。

滞納整理滞納整理滞納整理滞納整理のののの促進促進促進促進

電話納付呼びかけや、市税事務所移行にあわせ、新たに導入を予定している「機能分担型滞納整理」(現年課税分や滞納繰越分などの、案件の段階に応じた専属のチームを設け、効果的に案件を処理する)などを有機的に組み合わせ、より効率的かつ効果的な滞納整理体制を新たに構築し、市税収入率目標を達成する。

【上半期の進捗状況】

電話納付呼びかけの実施により、9月末現在 13,853 件の呼びかけを行った。

また、機能分担型滞納整理については、7 区において試行しており、電話納付呼

びかけ及び一斉催告書の送付との連携を図りつつ、市税事務所への移行後の本格実

施に備えている。

【年度後半の取組内容】 機能分担型滞納整理の円滑実施に努め、事務効率化を図るとともに、引き続き電

話納付呼びかけを実施する。

また、納付資力があるにもかかわらず納税に応じない者に対しては、滞納処分な

どを適正に実施し、税収の確保と予算収入率の達成に努める。

コンビニエンスストアコンビニエンスストアコンビニエンスストアコンビニエンスストア収納税目拡大収納税目拡大収納税目拡大収納税目拡大へへへへ向向向向けたけたけたけた準備準備準備準備

コンビニエンスストア収納については、納税者の利便性向上のため、平成 23年4月から個人市・道民税(普通徴収分)、固定資産税及び都市計画税へ拡大するための電算システム改修に着手するとともに取扱手数料などについて関係者との調整を進める。

【上半期の進捗状況】

個人市・道民税(普通徴収分)、固定資産税及び都市計画税のコンビニ収納の拡

大に向け、電算システムや各種帳票等の改修作業を行っている。

【年度後半の取組内容】 引き続き、電算システム等の改修作業を行うとともにコンビニ収納に係る手数料

について関係部局と調整を進める。

また、ホームページなどを活用し、コンビニ収納税目の拡大についてPRを積極

的に実施する。

- 5 -

3333 公正公正公正公正かつかつかつかつ適切適切適切適切なななな公共調達公共調達公共調達公共調達のののの取組取組取組取組をさらにをさらにをさらにをさらに進進進進めますめますめますめます。。。。

4444 市民市民市民市民とのとのとのとの情報共有情報共有情報共有情報共有をををを進進進進めるとともにめるとともにめるとともにめるとともに、、、、市民参加市民参加市民参加市民参加のののの促進促進促進促進にににに努努努努めますめますめますめます。。。。

公正公正公正公正かつかつかつかつ適切適切適切適切なななな公共調達公共調達公共調達公共調達のののの取組取組取組取組のののの推進推進推進推進

工事等の入札については、適切な競争環境の整備を促進するため、発注時期や発注方法等を工夫するとともに、入札制度の運用状況の把握に努め、引き続き競争性、透明性、公平性の向上に取り組む。

公共工事における品質確保の促進に向け、次の点を実施する。 1 成績重視型入札の拡充 2 低入札対策の強化 3 検査時の改善・指導事項の情報を全ての施工担当部と共有し、工事の品

質を確保する。 【上半期の進捗状況】 1 公共工事の品質確保を促進するため、成績重視型競争入札の拡充を行った。 2 適正な施工の確保を徹底するため、低入札価格調査基準価格を下回る金額

で落札した場合は、以下の2点を義務付ける措置を導入した。 ① 契約保証金の引上げ ② 一定の条件に該当する場合の配置予定技術者の増員

また、業者の積算能力向上を目的とし、予定価格の事後公表を、平成 22年 4 月から全ての工事に適用した。

3 改善・指導事項に関する情報について、検査員を通じて施工担当部へ周知の徹底を図るとともに、工事期間中の中間技術検査により、工事のさらなる品質向上に努めた。

【年度後半の取組内容】

今後も、成績重視型入札を継続することや、検査時の改善・指導事項の周知徹底などにより、公共工事の品質確保に取り組むとともに、公正かつ適切な公共調達の推進を図る。

談合等の不正行為防止を基本として、公共調達における競争性、公平性、透明性を向上させながら、入札から完成に至るまで、契約の確実な履行と品質を確保します。

<成果指標> ・競争性の向上や品質確保のための施策を拡大したか。

市民が主役のまちづくりを進めるために、市民、企業等との情報共有の充実に向けて、引き続き広報誌や冊子、ホームページなどを活用し、財政の現状や課題、市税、契約、売払予定地などに関する情報共有を進め、市民の市政参加へとつなげます。

<成果指標> ・ 市民との情報共有の充実が図られたか。 ・ 市政への市民参加の機会の充実が図られたか。

- 6 -

財政公表財政公表財政公表財政公表のののの更更更更なるなるなるなる充実充実充実充実

市民向け冊子「さっぽろのおサイフ」をはじめとするパンフレットや広報さっぽろ及びホームページ、さらには出前トークや出前講座などを活用して、市の財政状況をよりわかりやすく市民に伝えるとともに、その際に得られた意見などを作成時に反映させる。

住民参加型公募地方債については、市政参加の実感をもてるよう、充当する事業を市民にわかりやすくPRする。

格付けの取得による本市財政に対する客観的評価の継続や IR 活動の充実などにより、市民および投資家に対し本市の財政状況を分かりやすく伝える。

また、引き続き地方財政健全化法における健全化判断比率を公表するとともに、新地方公会計制度による財務諸表の公表に併せて、経年比較を行うとともに、資産の時価評価等への段階的移行を進める。 【上半期の進捗状況】

住民参加型市場公募債(ライラック債)を予定通り 7 月に発行し、市民に身近な充当事業を具体的にPRすることで完売となった。

市債の格付けの取得を継続するとともに、機関投資家を訪問して本市の財政状況や市債などについて理解を深めた。

決算の姿や健全化判断比率を示した「21 年度決算の概要」をホームページに掲載した。新たな取組として、「さっぽろの家計簿」決算版をこの概要に盛り込んだ。

また、21年度決算版財務諸表の公表に向け、資産の評価など、具体的な作業を進めた。

【年度後半の取組内容】

23 年 2 月に発行を予定している住民参加型市場公募債(スズラン債)でも完売に向けて、積極的なPRを進めるとともに、IR活動に積極的に取り組み、本市の財政状況をわかりやすく伝えるよう努める。

また、財務諸表の公表に向け、引き続き準備を進めるとともに、資産の段階的移行を着実に進める。

予算編成予算編成予算編成予算編成プロセスプロセスプロセスプロセスのののの公開公開公開公開のののの充実充実充実充実

市民に対する説明責任を果たすともに、予算編成における透明性を確保するため、主要事業にかかる査定結果の公開を検討するなど、引き続き予算編成プロセスの情報公開を推進し、市民からの意見を募集する。 【上半期の進捗状況】

より多くの市民意見の反映及び効果的な査定結果の公開を目指し、公開方法の検討を行った。

【年度後半の取組内容】

予算編成過程においてより多くの市民、とりわけ将来を担う子どもたちに市政への関心を持ってもらうため、従来からの意見募集に加え、手軽で見やすい配布物を作成し子どもたちにも配布する。

また、主要事業にかかる査定結果の公開については、さらに詳しい情報の提供を行うなど、引き続き取組を進める。

- 7 -

市税市税市税市税にににに関関関関するするするする情報提供情報提供情報提供情報提供のののの推進推進推進推進

「さっぽろ市税のホームページ」、市民向け冊子「わたしたちの市税」に加え、市税事務所開設を契機に市民・団体等への出前講座を活用し、市税に関する情報提供を推進していく。

【上半期の進捗状況】

「さっぽろ市税のホームページ」を随時更新するほか、「わたしたちの市税」を

広く配布することにより、市税に関する情報提供を推進してきた。また、市税事務

所開設にあたり、出前講座の開催やリーフレットの配布、ポスターの掲示などを行

っている。

【年度後半の取組内容】 市税事務所開設後、「さっぽろ市税のホームページ」に各市税事務所からのお知

らせを掲載するほか、「広報さっぽろ」等を活用し、市税に関する情報を積極的に

発信する。

また、次の世代を担う子どもたちに対して税の重要性を知ってもらうため、市内

の小・中学校(1 区 1 校程度)において出前講座(租税教室)の開催を予定している。

市民市民市民市民へのへのへのへの契約関係情報提供契約関係情報提供契約関係情報提供契約関係情報提供のののの充実充実充実充実

引き続き入札情報サービス(入札に関する情報を容易に検索できる機能)により

入札告示や入札結果などの入札手続情報を提供するとともに、入札・契約制度の概

要やその改善の取組について、ホームページ等で、積極的に市民へ情報を提供す

る。 【上半期の進捗状況】

ホームページ等による情報提供を継続して行うとともに、入札結果の情報をより円滑に提供するため、入札情報サービスの回線容量を増強した。 【年度後半の取組内容】

平成 23・24 年度競争入札参加資格者登録申請受付の専用ホームページを設け、申請者へのQ&Aを充実させるなど、わかりやすい情報提供に努める。

売払売払売払売払予定地等予定地等予定地等予定地等にににに関関関関するするするする情報提供情報提供情報提供情報提供のののの実施実施実施実施

引き続きホームページ、新聞広告、ポスターなどの多様な手法で売払予定地等

に関する情報提供を行うとともに、他自治体等のホームページとの相互リンクを

行うなど積極的な情報発信に取り組む。 【上半期の進捗状況】

ホームページ等による情報提供を継続して行うとともに、8 月中旬から道内 7都市とホームページの相互リンクを行っている。 【年度後半の取組内容】

年度後半も、ホームページ、新聞広告、広報誌などにより市有地の売却などに関する情報を積極的に提供する。

また、他自治体とのホームページの相互リンクをさらに拡大することを目指す。

- 8 -

5555 出資団体出資団体出資団体出資団体のののの改革改革改革改革にににに積極的積極的積極的積極的にににに取取取取りりりり組組組組みますみますみますみます。。。。

6666 財政基盤財政基盤財政基盤財政基盤をををを強化強化強化強化するためのするためのするためのするための取組取組取組取組をををを推進推進推進推進しますしますしますします。。。。

地方税財政改革地方税財政改革地方税財政改革地方税財政改革へのへのへのへの対応対応対応対応

税財源の移譲や国庫補助金の見直し等を含めた、地方分権の進展に伴う今後の税財政改革が、地方の財政運営の着実な改善につながるものとなるよう、国に対し積極的に意見表明、提案等を行う。

【上半期の進捗状況】 指定都市市長会として「平成 23年度国の施策及び予算に関する提案」(通称「白本」)を作成し、国に対する要請活動を行った。

特に一括交付金については、札幌市単独の提案を行うとともに、指定都市市長会を通じて緊急意見を表明した。また、今後の地方財政に大きな影響を与える国の中期財政フレーム策定に対しても緊急要請を行い、その結果、地方財政に配慮した内容として反映された。

【年度後半の取組内容】

指定都市市長会として「平成 23 年度大都市財政の実態に即応する財源の拡充についての要望」(通称「青本」)や税制改正要望等をまとめ、今後国等に対する要望活動を行う。

さらに、今後予想される税財政制度の大幅な見直しなどに対しても、随時必要な要望活動や意見表明を積極的に行う。

札幌市土地開発公社札幌市土地開発公社札幌市土地開発公社札幌市土地開発公社のののの廃止廃止廃止廃止にににに向向向向けたけたけたけた取組取組取組取組

札幌市土地開発公社保有地の計画的な買戻しを行う。 【上半期の進捗状況】

「札幌市土地開発公社改革プラン」に基づき、計画的な買戻しを行い、公社の借入金の一部償還を進めた。 【年度後半の取組内容】

引き続き公社保有地の計画的な買戻しを行う。

「札幌市土地開発公社改革プラン」に基づき、公社の円滑な廃止(おおむね平成 26年度を目処)に向けた取組を札幌市、公社が協力して行います。

<成果指標> ・「土地開発公社改革プラン」に基づいた取組を行ったか。

今後の地方税財政の改革に適切に対応するとともに、さまざまな収入確保を講じ、財政基盤の強化に取り組みます。

<成果指標> ・取組により財政基盤の強化が図られたか。

- 9 -

効率的効率的効率的効率的でででで安定的安定的安定的安定的なななな資金調達資金調達資金調達資金調達へのへのへのへの取組取組取組取組

臨時財政対策債などの増により今年度の市債発行額は増加する見込みであるが、市場公募債の計画的な発行と金融情勢等に即応した発行を合わせて行うことにより、安定的な資金調達と機動的な起債運営の両立を目指す。

【上半期の進捗状況】 市場から一定の評価を得るなか、当初計画していた定例発行分について予定通り

発行し、安定的に資金調達を行った。また、これに加えて投資家の需要や金利の状況などを踏まえ、スポット債について機動的に起債することができた。

【年度後半の取組内容】

定例発行債を計画通り発行することを基本としつつ、スポット債を発行することにより、安定的かつ効率的な資金調達を目指す。

広告事業広告事業広告事業広告事業へのへのへのへの取組取組取組取組

ホームページや納税通知書発送用封筒への広告掲載を行うほか、市有地に設置す

る看板広告の箇所の増加を図り、着実な収入確保に取り組む。

【上半期の進捗状況】 財政部ホームページでは 5 枠のバナー広告を募集し、毎月 4 枠程度の広告を掲載した。また管財課のホームページでもバナー広告主を募集している。

なお、平成 22 年度分の納税通知書発送用封筒への広告掲載は、景気の悪化等により落札者がおらず、実施できなかった。

さらに、屋外広告物用の看板設置用地5か所を、ホームページ、広報さっぽろ等でPRし、貸付の公募を行った。

【年度後半の取組内容】 バナー広告については、引き続き広告主を募集する。

平成 23 年度分の納税通知書発送用封筒への広告掲載に向け、募集手続きを行う。 屋外広告物の市有地貸付について応募者が無かったため、契約条件を緩和し随時

募集にするなど、引き続きPRを行い、収入確保に努める。

- 10 -

7777 市有地市有地市有地市有地のののの利活用利活用利活用利活用にににに計画的計画的計画的計画的にににに取取取取りりりり組組組組みますみますみますみます。。。。

収入未済額圧縮収入未済額圧縮収入未済額圧縮収入未済額圧縮のためののためののためののための取組取組取組取組

収入未済が多い収入(除く市税及び国民健康保険料)の収納率を向上させるため、弁護士等との連携により、各局職員を対象とした債権回収のための研修会を実施するほか、未収債権の管理・回収手法について検討を行う。

また、収入未済圧縮に資する取組に対して別途予算を配分する収入率向上インセンティブ制度を実施し、所管局の積極的な取組を促す。

【上半期の進捗状況】

札幌弁護士会の協力のもと、各局職員を対象に債権回収の法的知識についての研修会を実施した。

収納率向上計画の対象となる歳入について、平成 21 年度決算における各局の取組状況を集約した。

また、債権管理に関する法的な枠組についての調査・研究を進めた。

【年度後半の取組内容】 札幌弁護士会と連携し、未収債権の管理・回収手法を引き続き検討していく。 平成 21 年度決算に基づいて個別の収納率向上計画の見直しを行うほか、各局の

一層積極的な取組を促し、23年度予算に反映させる。

今後活用が見込まれない土地については、積極的な売却を進め、売却収入を確保するとともに、将来の税収増につなげていきます。

<成果指標> ・51 億円の売払いを目指す。

一般競争入札、価格公示売払、インターネット入札、民間業者から購入者の紹

介を受ける媒介制度などの多様な売却方法により、市有地の売却を積極的に進め

る。また、売出中の土地についても引き渡しまでの間は、貸付を行うなど市有地

の有効活用をより一層進める。

【上半期の進捗状況】 公募などによる売却を進め、目標 51億円に対して、上半期で約 17.9 億円の収入

を確保した。うち、インターネット公売で約 3.3 億円、媒介制度で約 4.7 億円を売却した。

売出中の土地について、貸付を実施し、3 件、約 40 万円の収入を確保した。

【年度後半の取組内容】 年度後半についても公募などによる売却を積極的に行い、収入の確保を目指す。 また、平成 23年度に向け、土地の売却準備を早期に実施していく。

市市市市有地有地有地有地のののの処分及処分及処分及処分及びびびび有効活用有効活用有効活用有効活用のののの促進促進促進促進

- 11 -

8888 よりよりよりより効率的効率的効率的効率的でででで効果的効果的効果的効果的なななな予算予算予算予算のののの編成編成編成編成とととと執行管理執行管理執行管理執行管理にににに努努努努めますめますめますめます。。。。

トップマネジメントトップマネジメントトップマネジメントトップマネジメントによるによるによるによる機動的機動的機動的機動的なななな予算編成予算編成予算編成予算編成とととと局区局区局区局区マネジメントマネジメントマネジメントマネジメント機能機能機能機能のののの推進推進推進推進

トップマネジメントによる施策・事業の効果的な展開を図るため、限られた財源を重要な政策課題へより重点的かつ機動的に配分する。

また、引き続き庁内分権の観点から局区マネジメント機能を推進する。

【上半期の進捗状況】

平成 23 年度予算編成方針においては、市民評価(事業仕分け)において見直しを指摘された事業はもとより、それ以外の事業についても、市民評価(事業仕分け)における 4つの見直しの視点(必要(有効)性、担い手、事業水準、効率性)に立った見直しを各局において実施し、局配分額の範囲でスクラップアンドビルドを適切に実施することとした。

【年度後半の取組内容】

予算編成方針に基づき、4つの視点に基づく見直しを平成 23年度予算に反映させる。

事事事事務事業見直務事業見直務事業見直務事業見直ししししインセンティブインセンティブインセンティブインセンティブ制度制度制度制度のののの推進推進推進推進

予算執行段階におけるさらなる創意工夫や特定財源の確保を促すため、事務事業見直しインセンティブ制度を引き続き推進する。

【上半期の進捗状況】

新たな事務執行上の創意工夫や特定財源の確保を各局に促した。

【年度後半の取組内容】 引き続き積極的な見直し・取組を各局へ促し、平成 23年度予算に反映させる。

地域主権の確立に向けた国の動きが加速する中、予算の編成と執行には、一層の自主性・自立性が求められる。また、財政状況が厳しさを増す中においては、これまで以上に「伸ばすべきものは伸ばし、変えるべきものは思い切って変える」という意識を職員一人ひとりが持ち、「最少の経費で最大の効果」をあげることができるよう、平成 22年度予算の執行と平成 23年度の予算編成を進めます。

<成果指標> ・ 予算編成手法の改革が図られたか。 ・ 市債の発行抑制と償還の平準化が図られたか。 ・ 行財政改革プランで設定したベンチマークが達成できたか。

- 12 -

市債市債市債市債のののの発行抑制発行抑制発行抑制発行抑制とととと償還償還償還償還のののの平準化平準化平準化平準化

市債残高を減少させるため、毎年度の発行額を元金償還額の範囲内とするとともに、減債基金から資金を借り入れ借換債の発行を抑制する。

さらに、公債費の平準化により世代間の公平を図るため、市債を充当する施設の耐用年数と償還年限が一致していないものについては、引き続き 20 年償還から 30 年償還に変更する。

【上半期の進捗状況】

減債基金の活用により借換債の発行を 100 億円抑制した。 また、公債費の平準化を図るため、既発債についても引き続き、20 年償還から

30 年償還への変更を進めた。

【年度後半の取組内容】 市債残高を減少させるため、新規発行額については引き続き元金償還額の範囲内とするよう努める。 また、施設の耐用年数とのバランスを図るためにも、償還の平準化をさらに進めていく。

ベンチマークベンチマークベンチマークベンチマーク((((指標指標指標指標))))のののの達成達成達成達成にににに向向向向けたけたけたけた取組取組取組取組

行財政改革プランで設定したベンチマークの達成は厳しい状況にあるが、設定し

たベンチマークの趣旨を踏まえ、行財政改革プランに掲げた取組を着実に推進する

とともに、経費の節減や歳入の確保に努める。 (ベンチマーク)

○ 基礎的財政収支(プライマリーバランス)の標準財政規模に対する割合 を現行水準で維持することにより、平成 22 年度末の市債残高(債務残高ベース)を 1 兆円以下とする。

○ 平成 22 年度末の財政調整基金残高を 100 億円程度の水準に維持できる よう適切に運用する。

○ 経常収支比率を政令指定都市平均以下とする。

【上半期の進捗状況】 予算計上した財政調整基金の支消を最小限に止めるよう執行段階における一般

財源管理を徹底した。

【年度後半の取組内容】 引き続き執行段階における一般財源管理を徹底するとともに、平成 23 年度予算

編成においては、市民評価(事業仕分け)における視点に立った見直しの推進など、経常収支の改善に向けた取り組みを引き続き実施する。

- 13 -

9999 市民市民市民市民のののの視点視点視点視点にににに立立立立ちちちち、、、、市民自治市民自治市民自治市民自治によるまちづくりをによるまちづくりをによるまちづくりをによるまちづくりを推進推進推進推進しますしますしますします。。。。

市民市民市民市民まちづくりまちづくりまちづくりまちづくり活動活動活動活動へのへのへのへの参加参加参加参加ととととエコエコエコエコ・・・・リサイクルリサイクルリサイクルリサイクルのののの推進推進推進推進

環境美化活動など、職場周辺のまちづくり活動へ積極的に参加するとともに、資

源を無駄なく使い、ごみの少ない循環型の社会を目指すため、事務室内でのごみ分

別を徹底し、エコ・リサイクルに対する職員の意識向上を図る。

【上半期の進捗状況】 各職場において、空き缶・ペットボトル等のごみ分別を徹底するとともに、EM

S(環境マネジメントシステム)の実践を呼びかけ、エコ・リサイクルの推進に努めた。

また、職場周辺でのボランティア活動(ごみ拾い)に参加した。 【年度後半の取組内容】 引き続き同様の取組を行い、職員のエコリサイクルに対する意識向上を図る。

職員一人ひとりが、市民に対するサービスアップを目指すとともに、「環境首都・札幌」の実現に向けた取組を進めます。

<成果指標> ・市民と市役所又は職員間のコミュニケーションの活性化が図られたか。 ・環境負荷の低減やごみ減量へ向け、具体的な取組が実施されたか。

庁内庁内庁内庁内におけるにおけるにおけるにおける接遇接遇接遇接遇のののの改善改善改善改善ととととコミュニケーションコミュニケーションコミュニケーションコミュニケーションのののの活性化活性化活性化活性化

市民応対の改善に資するため、所属や名前がわかりやすいよう大きな字を用いた

名札を着用するとともに、電話応対では所属と名前を名乗ることを徹底する。

さらに、10 月に新設する市税事務所においても、より親切・丁寧な対応ができる

よう接遇研修などを実施する。

また、局内でのコミュニケーションを活性化させるため、定期的な朝礼やミーテ

ィングを行うとともに、局全体での研修やレクリェーション機会の確保に努めるな

ど、局内横断的なコミュニケーションの活性化も図る。

【上半期の進捗状況】

エコスタイルなどのPRを兼ね、名前をひらがなで大きく書いた名札を着用した。

電話を受けた際、名前と所属を名乗り、丁寧でわかりやすい対応を心がけるなど、引き続き「あたりまえ」の対応を徹底した。

また、定期的な朝礼、ミーティングを行った。

【年度後半の取組内容】 引き続き名札の着用を徹底するとともに、職員一人ひとりの電話対応力のレベルアップに努める。

- 14 -

環境環境環境環境にににに配慮配慮配慮配慮したしたしたした公共工事公共工事公共工事公共工事のののの推進推進推進推進

ISO14001 の取得を競争入札参加資格者(工事)登録及び総合評価落札方式

の評価項目としているが、引き続き環境に配慮している事業者を評価する取組を

継続する。

また、工事施工の際に、環境に配慮した工法や建設機械の導入を進めることや、

リサイクル資材の使用促進の取組を引き続き行う。

【上半期の進捗状況】 総合評価落札方式及び平成 23・24 年度競争入札参加資格者(工事)登録申請

について、引き続き ISO14001 を評価項目の一つにすることとし、環境に配慮している事業者を評価する取組を継続した。

工事施工に際し、環境に配慮した建設機械の導入やチェックリストによる取組検証を義務付けた。

また、札幌市グリーン購入ガイドラインにある使用可能なリサイクル資材等について使用状況を取りまとめた。

【年度後半の取組内容】

引き続き、環境配慮チェックリストや工事仕様書により、環境に配慮した取組を推進するとともに、リサイクル資材等の使用実績を取りまとめ、施工担当部と情報共有を行い一層の使用促進を図る。

Recommended