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2014年度 減収減益 売上高192,573百万円、経常利益1,014百万円
2014年5月29日
株式会社MPD
報道関係各位
TSUTAYA店舗で取り扱う商品の商物流事業会社、株式会社MPD(本社:東京都渋谷区 代表取締役
社長 奥村景二)の2014年度の売上高は192,573百万円(前年比96.6%)、経常利益1,014百万円(前年
比92.8%)の減収減益となりました。
日本は緩やかな回復基調ですが当社の事業環境は厳しいままです。出版物の推定販売額が10年連続
で下回り前年比95.5%、音楽ソフト販売額が同94%、映像ソフト販売額が同93%、GAME販売も「妖
怪ウォッチ2」以外に有力タイトルが少なく前年割れの様相です。
当社は物流改善・競合対策・収益改善・条件見直し等を進め、既存店取引高の回復に取り組みましたが、
売上げを改善できず前年比96.6%となりました。セル音楽、GAMEやレンタルが低調でしたが、映像
セル「アナと雪の女王」で洋画アニメジャンルを2.9倍に拡大させたことがトピックです。
また、経常利益についても、物流効率化施策や既存業務の効率化、更に経費の圧縮に努めましたが、
売上高減少分の利益をカバーできず、前年比92.8%の減益となりました。
■2010~2014年度売上高・経常利益推移
【売上高】
【経常利益】
≪株式会社MPD概要≫
本社所在地 東京都渋谷区南平台町16-17 渋谷ガーデンタワー13階
代表者名 奥村 景二
事業内容 ・書籍、雑誌、音楽、映像ソフト、ゲームソフト等の卸販売
・エンタテイメント関連商材の卸販売
・関連商材の卸販売、中古品(音楽、映像、ゲームソフト等)の売買
・レーベル事業
<本件に関するお問合せ窓口>
株式会社MPD 広報室:川村、諏訪部
TEL 03-5784-5050
■対処すべき課題と2015年度の見通しについて
コンテンツ消費スタイルが変化し、市場・顧客の縮小と競合に立ち向かうには、「変化に対応するだ
けでなく自ら変化を創造していく」ことと認識し、今年度から始まる中期経営計画では「変える」をメ
インにおき、お取引先様と価値を創造し続け、共に成長する「変えるため」の戦略を設定しました。
①新しい取り組みへの挑戦
CCCのT-SITE及び蔦屋書店の出店・運用をサポートし、文具雑貨事業他、取扱いアイテムを拡げて
シェアアップを目指し、顧客価値を一層高める活動に挑戦します。
②既存事業の変革
BOOK事業は業界の慣習を変える流通改革を更に進め、店舗収益改善を最大化させます。セル・レン
タル事業は協業・提携及びOPEN化を模索して流通リーダーを目指します。
③社内インフラの進化
①②を推進させるために、当社の特長である「オールインワン物流」に、新機能を追加して再整備を
行い、店舗の負荷軽減を目指します。
2015年度も厳しい状況が続きますが、増収増益を諦めずに、商品売上高*2,010億円、経常利益
10.5億円を目指して取組んでまいります。
2014年度 事業別売上高
TSUTAYA店舗で取り扱う商品の商物流事業会社、株式会社MPD(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:
奥村景二)の2014年度事業別売上高は次の通りです。
報道関係各位 2015年 5月29日
株式会社MPD
(百万円)
1. BOOK販売は前年比97.6%、雑誌(コミックス含む)が同99.2%、書籍が同94.9%でした。今期コミックスでは「ONE PIECE
74・75・76巻」(尾田栄一郎/集英社)、「進撃の巨人 13・14・15巻」(諫山創/講談社)、「東京喰種-トーキョーグールー 11・
12・13・14巻」(石田スイ/集英社)の3タイトルが独占し、文庫では東野圭吾著「マスカレード・ホテル」、「マスカレード・イブ」(集
英社)、「パラドックス13」(講談社)、「ナミヤ雑貨店の奇跡」(KADOKAWA)、百田尚樹著「海賊とよばれた男(上・下)」(講談
社)、「プリズム」(幻冬舎)、湊かなえ著「Nのために」(双葉社)、「白ゆき姫殺人事件」(集英社)と、宮部みゆき著「ソロモンの
偽証第1~3部」(新潮社)が占めました。また、書籍一般では「妖怪ウォッチ2元祖/本家 オフィシャル攻略ガイド」、「妖怪ウォッチ
2元祖/本家/真打 オフィシャル完全攻略ガイド」(利田浩一/小学館)が強力で、「銀翼のイカロス」(池井戸潤/ダイヤモンド
社)と「学生ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」(坪田信貴/KADOKAWA)が続きました。
2. CD・DVD販売用商品(AVセル)は、 CDで前年比96.4%、 DVDで同103.4%、全体では同102.7%と久しぶりの前年越えを達
成しました。最大のトピックは、社会現象とも言える大ヒットを記録したディズニー長編アニメ「アナと雪の女王」です。 5月発売のオリジ
ナルサウンドトラック、“MovieNEX”方式で7月に発売された映像ソフトは年間を通じて大きく売上げを牽引しました。その他、CDでは
「PLANET SEVEN」 (三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE/ rhythm zone)、「THE DIGITALIAN」(嵐/J
Storm)、DVDでは「ARASHI アラフェス‘13 NATIONAL STADIUM 2013」(嵐/J Storm)、「風立ちぬ」(宮崎駿/ウォ
ルト・ディズニー・ジャパン)といったタイトルが売上げ上位に入りました。
3. GAME販売は、ハードが84.0%、ソフトが90.0%、その他(アクセサリ)が89.4%、全体で89.7%でした。ハードに関しては、売上
構成の大きいニンテンドー3DSの普及が一旦落ち着いたことにより、前期ほど大型タイトルの発売によるハード売上げへの波及効果が
見られなくなっています。そんな中PS4は唯一前年売上を越えましたが、他ハードのマイナスを埋めるまでには至りませんでした。ソフトに
関しては、ニンテンドー3DSで7月発売「妖怪ウォッチ2元祖・本家」(レベルファイブ)、9月発売「大乱闘スマッシュブラザーズ for ニンテン
ドー3DS」(任天堂)、10月発売「モンスターハンター4G」(カプコン)、11月発売「ポケットモンスター アルファサファイア・オメガルビー」(任天
堂)、12月発売「妖怪ウォッチ2真打」 (レベルファイブ)と、5本ものミリオン越えタイトルが発売され、ほか主要プラットフォームの売上も前
年を越えましたが、3DSに次ぐ売上構成を持つPS3が、PS4への移行の過渡期にあたるため大幅なタイトル減と売上数も伸び悩み、
トータルとして前年を割る結果となりました。
4. RENTAL用商品は、DVDではシリーズ初の3D CG作品となった「STAND BY ME ドラえもん」(東宝)、CDでは「Tree」
(SEKAI NO OWARI/トイズファクトリー)、コミックレンタルでは「ONE PIECE」(尾田栄一郎/ジャンプコミックス)といったタイト
ルが売上げ上位に入りました。映像関連は前年比90.7%、音楽関連で同69.8%、コミック関連で同113.2%となり、特にコミックは
2013年度に続き前年越えを達成しています。
実績 前年差 前年比
全社計 192,573 -6,713 96.6%
BOOK 100,645 -2,506 97.6%
AVセル 33,837 892 102.7%
GAME 18,162 -2,092 89.7%
RENTAL 25,628 -5,025 83.6%
その他 14,301 2,018 116.4%
MPD店(925店舗)の 2014年度BOOK売上高の上位仕入先は以下の通りです。 ※各社、略称表記とさせて頂きます。
(単位全て:百万円)
□ジャンル別
■BOOK総合 *各社略称表記とさせて頂きます
順位 出版社名 売上金額 順位 出版社名 売上金額
1 集英社 13,744 11 白泉社 1,575
2 講談社 13,638 12 高橋書店 1,511
3 KADOKAWA 11,183 13 昭文社 1,406
4 小学館 10,026 14 秋田書店 1,371
5 宝島社 3,357 15 主婦の友社 1,312
6 学研マーケティング 3,150 16 幻冬舎 1,295
7 スクウェア・エニックス 2,424 17 光文社 1,278
8 新潮社 2,219 18 双葉社 1,268
9 デアゴスティーニ・ジャパン 2,029 19 JTBパブリッシング 1,154
10 文藝春秋 1,647 20 三栄書房 1,107
【雑誌】(週刊・月刊・定期誌・ムック) 【コミック】
順位 出版社名 売上金額 順位 出版社名 売上金額
1 小学館 3,398 1 集英社 9,798
2 集英社 2,407 2 講談社 8,877
3 宝島社 2,296 3 小学館 4,633
4 講談社 2,089 4 KADOKAWA 3,483
5 デアゴスティーニ・ジャパン 2,003 5 スクウェア・エニックス 2,189
6 KADOKAWA 1,778 6 白泉社 1,288
7 学研マーケティング 1,506 7 秋田書店 1,199
8 三栄書房 1,034 8 双葉社 490
9 JTBパブリッシング 917 9 徳間書店 467
10 NHK出版 861 10 少年画報社 419
【文庫】 【書籍】(文庫を除く)
順位 出版社名 売上金額 順位 出版社名 売上金額
1 KADOKAWA 3,359 1 KADOKAWA 2,563
2 講談社 1,210 2 学研マーケティング 1,622
3 新潮社 1,161 3 小学館 1,582
4 文藝春秋 780 4 高橋書店 1,511
5 集英社 756 5 講談社 1,463
6 幻冬舎 431 6 成美堂出版 886
7 双葉社 414 7 ダイヤモンド社 811
8 小学館 413 8 宝島社 792
9 光文社 312 9 集英社 783
10 宝島社 263 10 日本能率協会マネジメントセンター
781
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