Killer...Killer キラーと言えば、やはり高崎...

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 2014年 の 本 誌では何度か紹介させてもらったKG-

PRIME Signature 2014 verだが、じつはこれまで試奏用のモデルがなく、毎回、高崎本人のモデルを取材させてもらっていたのである。そういう状況だったため、なかなか直接、触って音を出す機会には恵まれなかったのだが、今回の企画で、ついに試奏が実現! 実際に音を出させてもらった。 まず、お世辞抜きで言おう。高崎モデルは、とにかくいいギターだ。値段も高いが、そのぶんクオリティがハンパない。厳選された材を使い、ボディ・シェイプからネックの角度、握り、すべてにおいてこだわりぬいた逸品がここにあるのだ。今回のモデルは、ボディ材にライト・アッシュを採用。ライト・アッシュとはいえ、軽くなりすぎないようにセレクトした木材を使用しているとのこ

■問い合わせ:キラーギターズ㈱(http://www.killer.jp)

➡ネックはロー・ポジションからハイ・ポジションにかけてV→Uシェイプとなっている

➡ハイ・ポジションが弾きやすいのはもちろんのこと、何もかもが行き届いた究極の1本と言っても過言ではない

➡右手の肘の部分が、ちょうどボディにフィットして安定感を増してくれる

キラー

KG-PRIME Signature 2014 ver¥560,000+税〈仕様〉 ●ボディ:セレクテッド・アッシュ ●ネック:ハード・メイプル、ディープ・インサート ●指板:フィガード・メイプル ●ピックアップ:セイモア・ダンカン SH-2N Jazz(フロント)&TB-14 Custom 5(リア) ●コントロール:1ヴォリューム、3ウェイ・ピックアップ・セレクター ●ブリッジ:フロイド・ローズ ●カラー:バーンド・ナチュラル

Killer

キラーと言えば、やはり高崎 晃(ラウドネス)モデルなわけだが、その2014年ヴァージョンのシグネイチャー・モデル、KG-PRIMEが発売された。このギター、やはりすごいです。記事を読んで!

高崎 晃の2014年度版シグネイチャー・モデルは、やっぱり素晴らしすぎる!!

プロ指向

高級指向

音質重視

ヘヴィ・メタル

スクープ! このシェイプのキラーが!?Killer 2014-2015

 今回の試奏企画で、まだ試作段階ではあるものの1本の新作モデルを試奏する機会に恵まれた。それが、このキラー:VIOLATOR DEACONだ。 現段階では試作モデルとのことだが、その完成度の高さは、さすがキラーである。ネックの握りは、ガッチリとしたUシェイプで、しっかりと握れるタイプ。フレットは太すぎず細すぎず、高すぎず低すぎず、あくまでもオーソドックスなスタイルと感じられる。実際に音を出してみると、レースセンサー・ピックアップのノイズのなさに驚かされた。サウンドは、良質なストラト・サウンドというのが適切であろうか。シングルコイルなのに適度な太さも持っていつつ、シャープなストラトっぽさが基本にある。いつ発売されるのか、正確な情報は発表されていないが、楽しみな1本であることに間違いない。

とだが、持ってみるとたしかに軽すぎず重すぎずもしない。PRIMEのボディ・バランスがいいので、座って弾いても立って弾いても持ち心地がいいというか、ずっと弾いていたいと思わせてくれるギターだ。 そして、やはり、そのサウンドが素晴らしすぎる。高崎 晃のギター・サウンドを生(ライヴ)で聴いたことがある方ならわかると思うが、もはや世界で最もいい音を出すギタリストと言っても

過言ではない。それは、もちろん高崎本人のテクニックが前提にあり、さらにアンプ、その他の機材があってのことかもしれないが、このギターを奏でると、いかに高崎サウンドが素晴らしいか、その一端が見えてくる。これまでのPRIMEでは、スルーネックのモデルではミッド・ローの素晴らしさがあったり、それぞれに特徴的なトーンを持っていたが、このモデルの最大の特徴は、まずブライトなトーンだろう。アンプをオーバードライブさせてリア・ピックアップで弾いてみると、そのブライトが際立つのと同時にレスポンスの速さに驚かされる。“ギターによって、そんなに違うの?”と思われる方は、とにかく楽器店などで試奏してほしい。このダイレクト感とブライトさは、ピックアップのほうで、極力、歪みを少なくクリアなトーンを出しているからではないだろうか。そのぶんギターの鳴りが充分に出せ、さらに倍音も豊かで、すごくパワー感も感じられる。音ヌケのよさも秀逸で、ヴォリューム・ポットにCTS社製500k-Aを採用している点やジャックなどにもこだわりのパーツを使用していることが、そこにつながっているのだろうか。 このモデルを試奏すると、こう思ってしまう。やはり、いいギターを使うべきだ、と。値段が高いが、いいギターは鳴ってくれるのだ。そして、例えばエディ・ヴァン・ヘイレンのモデルが、多くのプロ・ギタリストにも使われているように、キラーの高崎モデルも世界中のプロ・ギタリストに使われても不思議ではないぐらい素晴らしいギターということが、実感できた。

試奏!