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岩手県立宮古病院
MEセンター
曾我 和紀 梶川 洋志
はじめに
�当院では臨床工学技士(以下CE)が2名配置されている。
�定期人事異動に伴い平成23年度、平成24年度の2年間でCEが入れ替わったことでのCE業務の変化と現状について報告する。
背景�人事異動
�平成23年度:1名(中央HP→宮古HP)
�平成24年度:1名(大船渡HP→宮古HP)
�平成22年度まではME機器管理業務が中心であったが、平成23年度の定期人事異動に加え、循環器医師の配置により、業務拡大を図り臨床業務が増加した。
主な業務内容
�ペースメーカ植え込み業務
�定期ペースメーカクリニック業務(ICD、CRT-D含む)
�ペースメーカ(ICD、CRT-D含む)緊急対応
�血液浄化業務(人工透析、特殊血液浄化)
�心臓カテーテル検査業務
�人工呼吸器関連業務
�ME機器管理業務
風景①�循環器外来でのペースメーカークリニック
風景②�血液浄化業務
風景③�心臓カテーテル検査業務
問題点と改善点
�MEセンター移設
�ME機器機種統一
�業務改善
�看護科への勉強会の開催
問題点と改善点①�新たに導入した医療機器管理システムを配置するにあたって、これまでのMEセンターのスペースでは十分なME機器中央管理を行うことが困難と考え、十分なスペースのある部屋への移設を要望し病院との検討の末移設となった。
�移設後は十分なスペースを確保でき、ME機器の点検・修理、貸出返却を充実して行えるようになった。
�移設後のMEセンター
�医療機器管理システムと作業台 問題点と改善点②�ME機器機種統一
�人工呼吸器
� 数機種あった人工呼吸器を2機種にすることで安全と効率の良い運用が行えるようになった。
�生体情報モニターシステム
� 当院では2メーカーの生体情報モニターシステムを使用しているが、現在の2メーカーから1メーカーへの統一に取り組んでいる。
問題点と改善点③�業務改善
�点検方法の見直し
� 人工呼吸器チェックリストや始業点検表の作成
� 送液ポンプのチェックリスト作成、点検方法の見直し
�マニュアル作成
� 各業務のマニュアルを作成
問題点と改善点④
�看護科への勉強会
�医療安全の一環として各部署でのME機器勉強会を開催(平成23年度:計70回以上)
� 輸液ポンプ、シリンジポンプ
� 人工呼吸器関連
� 除細動器
� その他ME機器
考察
�業務改善の結果、他職種とのコミュニケーションを持つことが多くなり、チーム医療の一員として意見や対応を求められることが増えた。それにより、信頼関係の向上にも繋がったと考える。しかし、今後も少人数体制の中で、専門性を持って安全に業務に取り組む為に、県立病院CEセミナーやメーカー主催の勉強会に積極的に参加し、知識・技術の向上に努めることが重要と考える。
結語
�今回の定期人事異動または各科医師の配置により業務内容に変化が生じたように、今後もこのようなことが懸念される中で、定期人事異動の際も各個人が同じ業務を同じレベルで行えるようCE業務の標準化を図る必要がある。その為にも、業務改善やME機器機種統一などを進め、他施設と同じ業務内容を共有することで、より安全で効率的に業務を行える環境を各施設で整備していくことが重要である。
ご清聴ありがとうございました
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