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Copyright (c) 2017, Masakazu Masujima, All rights reserved. 1
Token Sales (ICO)について
Agenda
Copyright (c) 2017, The Bank of Tokyo-Mitsubishi UFJ, All rights reserved. 2
1. Token Salesの現状2. Token Salesの正体3. Tokenの設計4.技術的側面
1.Token Salesの現状
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2017年6月の時点で、直近12カ月でブロックチェーン関連企業がToken Salesによって調達した資金の総額がVCからの調達額を上回っている。
出典:https://www.coinschedule.com/stats.php
4月から6月まで、毎月100%以上の伸び
7月の時点での調達時価総額はUSD1BLを突破(USD1,253MM)、案件数は93件、トップはTezosのUSD232,319,985
1.Token Salesの現状
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出典:https://www.coinschedule.com/stats.php
仮想通貨全体の時価総額は、6月のピーク時で1,160億ドル
出典:http://coinmarketcap.com/charts/
2.Token Salesの正体
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Tokenは、調達によって作られるプロダクトのネットワーク価値(エコシステム全体の価値)を表章する
特定の資金調達目的のために行う
ネットワーク全体の価値を表す
インターネット上で行う(=国は関係ない)
高い流動性
ボラティリティは大きくなりがち
特定の資金調達目的のために行う
事業体のキャッシュフローの割引現在価値を表す
リアルで行う(=国ごとに規制)
低い流動性(非上場株式)
TokenSecurities
プロジェクト全体のうちの「金稼ぎの部分」だけが評価される
事業はグローバルでも国ごとの規制に服する
「口座」の存在により胴元の下でしか移転できない
プロジェクト全体が社会に与えた良い影響(ソーシャル・キャピタル)も評価される
現状は規制がない P2Pで移転ができる(中間者不要)
2.Token Salesの正体
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Token Salesはデジタルトークンのグローバルなクラウドファンディング
正しくネットワークワーク効果を働かせて、プロジェクトのステークホルダー(投資家、事業パートナー、エンドユーザー)を自ら構築しようとするトークンエコノミーに巻き込むことが大切
Token
End users community
Supply chain/business partners community
Token Investors community
3.Tokenの設計
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Tokenのフィーチャーが有価証券、前払式支払手段に該当しないように設計しなければならない
やってはいけないこと
<コインのフィーチャー>
配当がもらえる ⇒ 有価証券
◯◯円分使える ⇒ 前払式支払手段(金額表示型)
◯◯回分使える ⇒ 前払式支払手段(度数表示型)
<売るときの振る舞い>
「将来は値が上がる」系のことを言う ⇒ 詐欺コイン
リアルで販売 ⇒ マルチ商法
トークンの購入を「投資」と言う ⇒ 投資型クラウドファンディング
そのほか、投資を連想させる言葉を使う
例)目論見書、ICO、投資ディスクレーマー
4.技術的側面
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ブロックチェーン上で発行することになるので、まずは技術基盤が必要
Distributed Ledger
Protocol(consensus algorithm)
Ether(token)
Smart contract Token
Smart contract Token
Smart contract Token
Blockchain
Protocol
Token
App App App App
<ブロックチェーンのレイヤーおさらい>
この開発資金を調達する、が基本発想
EthereumであればERC-20
4.技術的側面
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日本発のToken Salesプラットフォームの登場
4.技術的側面
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COMSAのエコシステム
ビットコイン、Ethereum、NEMと3種類のパブリックブロックチェーンに対応。複数の仮想通貨により資金を調達できる。
システム技術としてmijinにより構築したプライベートブロックチェーンを採用。
トークンの発行技術として、Ethereum上のトークン技術ERC20、NEMの技術であるMosaicを利用可能
仮想通貨交換業登録の準備中のZaifによる資金管理を実施
ICO協議会を設置し、ガバナンスを確保
既存の事業者による(ビジネスモデルができている≒キャッシュフローの安定した)Token Salesを指向
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