Transcript

B1FW-6006-04Z0(00)2015年10月

FUJITSU StorageETERNUS SF Storage Cruiser 16.3 / AdvancedCopy Manager 16.3

クラスタ適用ガイド

まえがき

本書の目的本マニュアルは、クラスタシステムで、以下の製品のうち、FUJITSU Storage ETERNUS SF Storage CruiserまたはFUJITSU StorageETERNUS SF AdvancedCopy Managerを利用する際の導入および運用方法を説明しています。

・ FUJITSU Storage ETERNUS SF Express (以降、“Express”と略します)

・ FUJITSU Storage ETERNUS SF Storage Cruiser (以降、“Storage Cruiser”と略します)

・ FUJITSU Storage ETERNUS SF AdvancedCopy Manager (以降、“AdvancedCopy Manager”と略します)

本書の読者本マニュアルは、クラスタシステムで、Storage CruiserまたはAdvancedCopy Managerを利用してストレージ管理を行うシステム管理者を対象としています。

本書の構成本マニュアルは、次の構成になっています。

第1章 概要

クラスタシステムの概要について説明します。

第2章 動作環境

クラスタシステムにStorage CruiserおよびAdvancedCopy Managerを導入する場合の動作環境を説明します。

第3章 ETERNUS SF Managerのインストール

ETERNUS SF Managerのインストール方法について説明します。

第4章 運用管理サーバ業務のカスタマイズの準備

運用管理サーバ業務のカスタマイズに必要な準備について説明します。

第5章 運用管理サーバ業務のカスタマイズ

運用管理サーバ業務のカスタマイズ方法について説明します。

第6章 ETERNUS SF Agentのインストール

ETERNUS SF Agentのインストール方法について説明します。

第7章 管理対象サーバ業務のカスタマイズの準備

管理対象サーバ業務のカスタマイズに必要なリソース、入力項目について説明します。

第8章 管理対象サーバ業務のカスタマイズ

管理対象サーバ業務のカスタマイズ方法について説明します。

第9章 AdvancedCopy Manager CCMのインストール

AdvancedCopy Manager CCMのインストール方法について説明します。

第10章 CCMサーバ業務のカスタマイズの準備

CCMサーバ業務のカスタマイズに必要な準備について説明します。

第11章 CCMサーバ業務のカスタマイズ

CCMサーバ業務のカスタマイズ方法について説明します。

第12章 運用環境の変更

ETERNUS SF Managerの環境を変更する方法について説明します。

- i -

第13章 運用管理サーバ業務のクラスタ環境削除

運用管理サーバ業務のクラスタ環境を削除する方法について説明します。

第14章 管理対象サーバ業務のクラスタ環境削除

管理対象サーバ業務のクラスタ環境を削除する方法について説明します。

第15章 CCMサーバ業務のクラスタ環境削除

CCMサーバ業務のクラスタ環境を削除する方法について説明します。

第16章 コマンドリファレンス

各種コマンドの使用方法を説明します。

本書の表記について本マニュアルでは、製品名または製品群を以下の略称で表記します。

オペレーティングシステム

正式名称 略称

Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard (32-bit)(64-bit)Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard without Hyper-V(TM) (32-bit)(64-bit)Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise (32-bit)(64-bit)Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise without Hyper-V(TM) (32-bit)(64-bit)Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter (32-bit)(64-bit)Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter without Hyper-V(TM) (32-bit)(64-bit)

Windows Server2008

Windows

Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 FoundationMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 StandardMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 EnterpriseMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Datacenter

Windows Server2008 R2

Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 StandardMicrosoft(R) Windows Server(R) 2012 Datacenter

Windows Server2012

Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 R2 StandardMicrosoft(R) Windows Server(R) 2012 R2 Datacenter

Windows Server2012 R2

Windows Vista(R) Home BasicWindows Vista(R) Home PremiumWindows Vista(R) BusinessWindows Vista(R) EnterpriseWindows Vista(R) Ultimate

Windows Vista

Windows(R) 7 Home BasicWindows(R) 7 Home PremiumWindows(R) 7 ProfessionalWindows(R) 7 EnterpriseWindows(R) 7 Ultimate

Windows 7

Windows(R) 8Windows(R) 8 Pro

Windows 8

Windows(R) 8.1Windows(R) 8.1 Pro

Windows 8.1

Windows(R) 10 HomeWindows(R) 10 ProWindows(R) 10 Mobile

Windows 10

- ii -

正式名称 略称

Solaris(TM) 9 オペレーティングシステム Solaris 9 SolarisまたはSolaris OS

Oracle Solaris 10 Solaris 10

Oracle Solaris 11 Solaris 11

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for Intel64)

RHEL5 Linux

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6 (for Intel64)

RHEL6

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 7 (for Intel64) RHEL7

HP-UX 11i v1HP-UX 11i v2HP-UX 11i v3

HP-UX

AIX(R) V6.1AIX(R) V7.1

AIX

VMware vSphere(R) 4 VMware vSphere 4 VMware

VMware vSphere(R) 5 VMware vSphere 5

VMware vSphere(R) 6 VMware vSphere 6

Oracle SolarisはSolaris、Solaris Operating System、Solaris OSと記載することがあります。

FUJITSU Storage ETERNUS

正式名称 略称

FUJITSU Storage ETERNUS DX60FUJITSU Storage ETERNUS DX80FUJITSU Storage ETERNUS DX90

― ― ETERNUS DXseriesまたはETERNUS ディスクアレイFUJITSU Storage ETERNUS DX410

FUJITSU Storage ETERNUS DX440ETERNUS DX400 series

FUJITSU Storage ETERNUS DX8100FUJITSU Storage ETERNUS DX8400FUJITSU Storage ETERNUS DX8700

ETERNUS DX8000 series

FUJITSU Storage ETERNUS DX60 S2FUJITSU Storage ETERNUS DX80 S2FUJITSU Storage ETERNUS DX90 S2

― ETERNUS DX S2 series

FUJITSU Storage ETERNUS DX410 S2FUJITSU Storage ETERNUS DX440 S2

ETERNUS DX400 S2 series

FUJITSU Storage ETERNUS DX8100 S2FUJITSU Storage ETERNUS DX8700 S2

ETERNUS DX8000 S2 series

FUJITSU Storage ETERNUS DX60 S3FUJITSU Storage ETERNUS DX100 S3FUJITSU Storage ETERNUS DX200 S3

― ETERNUS DX S3 series

FUJITSU Storage ETERNUS DX500 S3FUJITSU Storage ETERNUS DX600 S3

FUJITSU Storage ETERNUS DX8700 S3FUJITSU Storage ETERNUS DX8900 S3

ETERNUS DX8000 S3 series

FUJITSU Storage ETERNUS DX200F ―

FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver ETERNUS Multipath Driver

- iii -

文中における個々の装置の表記では、"FUJITSU Storage"を省略しています。

ソフトウェア製品

正式名称 略称

Windows(R) Internet Explorer(R) Internet Explorer

Mozilla(R) Firefox(R) Firefox

Microsoft(R) Windows Server(R) Failover Clustering WSFC

Microsoft(R) Exchange Server Exchange Server

Microsoft(R) SQL Server(R) SQL Server

VMware(R) ESX(R) VMware ESX

VMware(R) ESXi(TM) VMware ESXi

VMware(R) vCenter(TM) Server VMware vCenter ServerまたはvCenter Server

FUJITSU Software PRIMECLUSTER Global Disk Services GDS

FUJITSU Software PRIMECLUSTER Global File Services GFS

マニュアル

正式名称 略称

FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopy Managerクイックリファレンス

ETERNUS SF クイックリファレンス

FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopy Managerリリース情報

ETERNUS SF リリース情報

FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager導入ガイド

ETERNUS SF 導入ガイド

FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager移行ガイド

ETERNUS SF 移行ガイド

FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopy ManagerWebコンソール説明書

ETERNUS SF Webコンソール説明書

FUJITSU Storage ETERNUS SF Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager クラスタ適用ガイド

ETERNUS SF クラスタ適用ガイド

FUJITSU Storage ETERNUS SF Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager 運用ガイド VMware vSphere Virtual Volumes編

ETERNUS SF 運用ガイド VMwarevSphere Virtual Volumes編

FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopy Managerメッセージ説明書

ETERNUS SF メッセージ説明書

FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser イベント説明書 ETERNUS SF イベント説明書

FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager用語集

ETERNUS SF 用語集

上記のほか、文中における個々のマニュアルの表記では、"FUJITSU Storage"を省略しています。

その他の表記

- 本マニュアルでは、Windowsで使用されている「フェールオーバー」の用語を「フェイルオーバ」に統一して表記します。

- 本マニュアルでは、Windows Server Failover Clusteringで使用されている「共有ボリューム」と、PRIMECLUSTERで使用されている「共用ディスク」の用語を、「共有ディスク」に統一して表記します。

- iv -

- 本マニュアルでは、以下の製品群をまとめて表す場合に“Windows Server 2008以降”と記載しています。

- Windows Server 2008

- Windows Server 2008 R2

- Windows Server 2012

- Windows Server 2012 R2

- 本マニュアルでは、以下の製品群をまとめて表す場合に“Windows Server 2012以降”と記載しています。

- Windows Server 2012

- Windows Server 2012 R2

- 本ドキュメントにおいて、特別な断り書きがない場合の「ETERNUS ディスクアレイ」には、ETERNUS DX200F オールフラッシュアレイを含みます。ただし、以下の機能は、ETERNUS DX200F オールフラッシュアレイを未サポートです。

- 装置の省電力運用

- 装置のNAS運用

- 複数階層(2階層以上)でのストレージ自動階層制御運用

輸出管理規制について本ドキュメントを輸出または第三者へ提供する場合は、お客様が居住する国および米国輸出管理関連法規等の規制をご確認のうえ、必要な手続きをおとりください。

商標について

・ Microsoft、Windows、Windows Server、Windows Vistaまたはその他のマイクロソフト製品の名称および製品名は、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。

・ UNIXは、米国およびその他の国におけるThe Open Groupの登録商標です。

・ OracleとJavaは、Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。

・ Linuxは、Linus Torvalds氏の登録商標です。

・ Red Hat、RPMは、米国およびそのほかの国において登録されたRed Hat, Inc.の商標です。

・ HP-UXは、Hewlett-Packard Companyの米国およびその他の国における登録商標です。

・ AIXは、International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

・ VMware、VMwareロゴ、Virtual SMPおよびvMotionは、VMware, Inc.の米国およびその他の国における登録商標または商標です。

・ その他の会社名および製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。

出版年月および改版履歴

出版年月 版数マニュアルコード

PDF形式 HTML形式

2013年12月 初版 B1FW-6006-01Z0(00) B1FW-6006-01Z2(00)

2014年 5月 第1.1版 B1FW-6006-01Z0(01) B1FW-6006-01Z2(01)

2014年 6月 第2版 B1FW-6006-02Z0(00) B1FW-6006-02Z2(00)

2014年 7月 第2.1版 B1FW-6006-02Z0(01) B1FW-6006-02Z2(01)

2015年 1月 第3版 B1FW-6006-03Z0(00) B1FW-6006-03Z2(00)

- v -

出版年月 版数マニュアルコード

PDF形式 HTML形式

2015年 3月 第3.1版 B1FW-6006-03Z0(01) B1FW-6006-03Z2(01)

2015年 7月 第3.2版 B1FW-6006-03Z0(02) B1FW-6006-03Z2(02)

2015年10月 第4版 B1FW-6006-04Z0(00) B1FW-6006-04Z2(00)

お願い

・ 本マニュアルの内容を、無断でほかに転載しないようお願いします。

・ 本マニュアルは、予告なしに変更されることがあります。

著作権表示Copyright 2013-2015 FUJITSU LIMITED

変更履歴

変更内容 変更箇所 版数

ETERNUS DX200Fについての情報を記載しました。 まえがきの「その他の表記」 第1.1版

不要となった情報を削除しました。 4.1.3、5.2.3、7.3、(旧)12.1.4、(旧)12.2.4、13.1.4、13.2.7、13.3.7、16.3.4、A.1.1、(旧)A.1.2、A.2.3、A.3.1、A.3.2

第2版

作業手順を改善しました。 3.1.2、3.2.2、5.1.1.4、5.1.2.4、12.1.1~12.1.4、12.2.1~12.2.4、13.1.2.1、13.1.3.1、A.2.2、A.4.2

Administrator権限を持つユーザーまたはroot(スーパーユーザー)で実施する必要があることを、注意事項として記載しました。

5.1.1.4、5.1.2.4、8.1.2、13.1.2、13.1.3、14.1.2、16.1、16.2、16.3、A.2.2、A.4.2

[注意]の記事を追加しました。 5.1、5.2、5.3 第2.1版

ETERNUS DX200Fについての情報を修正しました。 まえがきの「その他の表記」 第3版

RHEL7についての情報を記述しました。 2.1.2、2.2.1.2、2.3.2、5.3.1.1.2、5.3.2.1.1、13.3.4.4、13.3.6.4、A.2.3

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) AS v.4およびRed Hat(R) EnterpriseLinux(R) ES v.4の情報を削除しました。

2.2.1.2

章内の構成を改善しました。 3章、15章、16章

VMware連携を行う場合の記事を追加しました。 3.2、5.1.1.1.4、5.1.1.1.5、5.1.2.1.3、5.1.3、13.1.4

Windows環境用の汎用スクリプトファイル(Startスクリプト、Stopスクリプト)において、Function Terminate()を追加しました。

4.1.1

Solaris/Linux環境用の汎用スクリプトファイル(Startスクリプト、Stopスクリプト)において、startSFmanagerコマンドのパス名を変更しました。

4.1.1

Windows Server 2012環境の手順を記載しました。 5.1.1.1.2、5.1.1.4、5.1.3、5.2.1.1.1、5.2.1.5、5.2.2.1.2、5.2.2.5、5.3.1.1.1、5.3.1.5、5.3.2.1.2、5.3.2.5、7.2、7.3、8.1.2、11.1.2、11.2.2、13.1.3.1、

- vi -

変更内容 変更箇所 版数13.1.4、13.2.3、13.2.4.4、13.2.5、13.2.6.4、13.3.3、13.3.4.4、13.3.5、13.3.6.4

手順を修正しました。 5.1.1.2、5.1.2.2

表5.4に、依存するリソースを追加しました。 5.1.3

VMware社の表記に合わせ、VMware Virtual VolumesをVMwarevSphere Virtual Volumesに変更しました。

全体 第3.1版

VMware vSphere(R) 6についての情報を追加しました。 まえがきの「本書の表記について」

VMware連携を行う場合の記事を削除しました。 3.2、5.1.1.1.4、5.1.1.1.5、5.1.2.1.3、5.1.3、13.1.4

swstg.iniファイルに関する注意事項を記載しました。 A.2.3,A.4.3

ETERNUS DX8700 S3/DX8900 S3の情報を追加しました。 まえがきの「本書の表記について」 第3.2版

Windows Server 2003の情報を削除しました。 まえがきの「本書の表記について」、2.2.1.2、2.4.1.2、2.4.2、7.3、8.1、8.1.2、14.1.2、16.1.1、16.1.2

第4版

Windows 10の情報を追加しました。 まえがきの「本書の表記について」

記載内容を見直しました。また、付録Aの記事を各章に移動し、付録Aを削除しました。

第4章~第8章、第10章~第16章

汎用スクリプトのサンプル提供に関する記事を記載しました。 4.1、8.2.2、第10章

レジストリキーの表示例を修正しました。 5.1.1.4、5.1.2.3

作業手順を修正しました。 12.1.1~12.1.3、12.2.1~12.2.3

マニュアル体系と読み方

マニュアル体系Express、Storage Cruiser、AdvancedCopy Managerのマニュアル体系は、以下のとおりです。 読む時期

対象マニュアル(略称)

対象製品(注)説明

EXP SC ACM

導入前 クイックリファレンス ○ ○ ○ 製品共通マニュアルです。

リリース情報 ○ ○ ○ 製品共通マニュアルです。

概説書 - - ○ 製品固有マニュアルです。

導入 導入ガイド ○ ○ ○ 製品共通マニュアルです。

クラスタ適用ガイド - ○ ○ 製品共通マニュアルです。

移行ガイド ○ ○ ○ 製品共通マニュアルです。

運用 運用ガイド ○ ○ ○ 製品固有マニュアルです。以下のものがあります。

・ Express 運用ガイド

・ Storage Cruiser 運用ガイド

・ Storage Cruiser 運用ガイド Optimization機能編

・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)

・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)

- vii -

読む時期

対象マニュアル(略称)

対象製品(注)説明

EXP SC ACM

・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Linux版)

・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(HP-UX版)

・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(AIX版)

・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編

・ Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager 運用ガイドVMware vSphere Virtual Volumes編

Webコンソール説明書 ○ ○ ○ 製品共通マニュアルです。

随時 イベント説明書 ○ ○ - 製品共通マニュアルです。

メッセージ説明書 ○ ○ ○ 製品共通マニュアルです。

用語集 ○ ○ ○ 製品共通マニュアルです。

注: "EXP"はExpressを、"SC"はStorage Cruiserを、"ACM"はAdvancedCopy Managerを指します。

マニュアルの読み方Express、Storage Cruiser、AdvancedCopy Managerのマニュアルは、以下の表を参考に目的・用途に合わせてお読みください。

目的・用途 マニュアル名称 主な記載項目 読み方

製品の概要、運用・使用するうえでの基礎知識を得る。

クイックリファレンス ・ 製品の概要

・ 導入判断基準

・ インストールから運用開始までに必要な作業の概要

実際に製品を運用するために、必要な基礎知識や導入判断基準を知りたい場合に、お読みください。

AdvancedCopy Manager 概説書 ・ 主な機能

・ 連携できるアプリケーション

・ ETERNUS ディスクアレイのアドバンスト・コピーの処理概要

製品のバージョンレベルアップの内容を知る。

リリース情報 ・ 追加機能の概要

・ 互換に関する情報

・ プログラム修正一覧

以前のバージョンレベルから追加された内容を知りたい場合や、新バージョンレベルに移行する場合に、お読みください。

製品のバージョンレベルアップを判断する。

移行ガイド ・ バージョンレベルアップ時の注意事項

・ バージョンレベルアップの作業の流れ

旧バージョンレベルからバージョンレベルアップしたい場合に、お読みください。

製品をインストールして、正しく動作できるようにする。

導入ガイド ・ 動作環境

・ インストール手順

・ セットアップ手順

・ アンインストール手順

製品のインストール手順、導入目的に応じたセットアップ手順などを知りたい場合に、お読みください。

- viii -

目的・用途 マニュアル名称 主な記載項目 読み方導入目的に応じてシステム環境を設定する。

クラスタ適用ガイド ・ サポートしているクラスタソフトウェア

・ クラスタシステムでのインストール手順

・ クラスタシステムでのセットアップ手順

・ クラスタシステムでのアンインストール手順

製品をクラスタシステムにインストールする場合に、お読みください。

構築したシステムを運用・操作する。

Express 運用ガイド ・ ソフトウェアの起動・停止方法

・ 装置の監視方法

・ ストレージ装置内のデータのバックアップ・リストア方法

・ システム構成変更時に必要な作業と製品の保守方法

システムの起動・停止、運用状況の把握・監視操作方法、バックアップ・リストア方法などのシステムの運用方法を知りたい場合に、お読みください。

Storage Cruiser 運用ガイド ・ ソフトウェアの起動・停止方法

・ 装置の監視方法

・ システム構成変更時に必要な作業と製品の保守方法

・ コマンドリファレンス

Storage Cruiser 運用ガイドOptimization機能編

・ 運用環境の構築方法

・ 運用状況の監視方法

・ システム構成変更時に必要な作業と製品の保守方法

・ コマンドリファレンス

AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)

AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)

AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Linux版)

AdvancedCopy Manager 運用ガイド(HP-UX版)

AdvancedCopy Manager 運用ガイド(AIX版)

AdvancedCopy Manager 運用ガイドCopy Control Module編

・ ソフトウェアの起動・停止方法

・ ストレージ装置内のデータのバックアップ・リストア方法

・ システム構成変更時に必要な作業と製品の保守方法

・ コマンドリファレンス

- ix -

目的・用途 マニュアル名称 主な記載項目 読み方

Storage Cruiser / AdvancedCopyManager 運用ガイド VMware vSphereVirtual Volumes編

・ 運用環境の構築方法

・ Virtual Volumeを使用した仮想マシンの運用方法

・ 仮想マシンのバックアップ・リストア方法

・ システム構成変更時に必要な作業と製品の保守方法

Webコンソール説明書 ・ 動作環境

・ 画面構成の説明

・ 画面の操作方法

Webコンソールを理解したい場合に、お読みください。

出力されたメッセージに対して、対処する。

メッセージ説明書 ・ メッセージとその意味

・ パラメーター(可変情報)の意味

・ システムの処理

・ 対処方法

出力されたメッセージに対して、具体的な対処方法を調べる場合に、お読みください。

出力されたイベントに対して、対処する。

イベント説明書 ・ イベントが発生した事象

・ 対処方法

出力されたイベントに対して、具体的な対処方法を調べる場合に、お読みください。

重要な用語や、製品固有の用語を調べる。

用語集 ・ 製品固有の用語とその説明

・ マニュアルを読むときに必要な専門用語とその説明

・ 同義語および関連語

・ 略語の正式名称

マニュアルを読むときに必要な専門用語、製品固有の用語の意味や略語の正式名称がわからない場合に、お読みください。

- x -

目 次第1章 概要..........................................................................................................................................................................................1

1.1 スタンバイ運用........................................................................................................................................................................11.1.1 1:1運用待機....................................................................................................................................................................... 11.1.2 相互待機............................................................................................................................................................................ 21.1.3 n:1運用待機....................................................................................................................................................................... 21.1.4 カスケード........................................................................................................................................................................ 31.1.5 移動待機............................................................................................................................................................................ 3

1.2 スケーラブル運用....................................................................................................................................................................4

第2章 動作環境.................................................................................................................................................................................. 52.1 ETERNUS SF Managerの動作環境..............................................................................................................................................5

2.1.1 ハードウェア条件............................................................................................................................................................. 52.1.2 ソフトウェア条件............................................................................................................................................................. 5

2.2 ETERNUS SF Agentの動作環境.................................................................................................................................................. 62.2.1 AdvancedCopy Managerエージェントの動作環境............................................................................................................ 6

2.2.1.1 ハードウェア条件...................................................................................................................................................... 62.2.1.2 ソフトウェア条件...................................................................................................................................................... 6

2.3 AdvancedCopy Manager CCMの動作環境.................................................................................................................................. 72.3.1 ハードウェア条件............................................................................................................................................................. 72.3.2 ソフトウェア条件............................................................................................................................................................. 7

2.4 運用形態................................................................................................................................................................................... 82.4.1 サポートする運用形態..................................................................................................................................................... 8

2.4.1.1 ETERNUS SF Managerがサポートする運用形態......................................................................................................... 82.4.1.2 AdvancedCopy Managerエージェントがサポートする運用形態.............................................................................. 92.4.1.3 AdvancedCopy Manager CCMがサポートする運用形態..............................................................................................9

2.4.2 クラスタ業務とローカル業務........................................................................................................................................ 102.4.3 サーバ種別とサーバ業務種別........................................................................................................................................ 112.4.4 アプリケーションの業務種別........................................................................................................................................ 12

2.5 クラスタ運用の環境構築...................................................................................................................................................... 122.5.1 1:1運用待機クラスタシステムの構築............................................................................................................................122.5.2 相互待機クラスタシステムの構築.................................................................................................................................132.5.3 n:1運用待機クラスタシステムの構築........................................................................................................................... 142.5.4 カスケードと移動待機クラスタシステムの構築..........................................................................................................152.5.5 スケーラブル運用の業務との複合運用......................................................................................................................... 16

第3章 ETERNUS SF Managerのインストール................................................................................................................................... 183.1 インストール手順の概要...................................................................................................................................................... 183.2 ETERNUS SF Managerのインストール手順(Windows環境).................................................................................................... 183.3 ETERNUS SF Managerのインストール手順(Solaris/Linux環境).............................................................................................. 19

第4章 運用管理サーバ業務のカスタマイズの準備....................................................................................................................... 214.1 カスタマイズ項目の確認...................................................................................................................................................... 21

第5章 運用管理サーバ業務のカスタマイズ...................................................................................................................................325.1 Windows版クラスタシステムでのカスタマイズ..................................................................................................................32

5.1.1 プライマリノードのカスタマイズ.................................................................................................................................325.1.1.1 汎用スクリプトの準備.............................................................................................................................................325.1.1.2 クラスタリソースの作成......................................................................................................................................... 335.1.1.3 共用ディスクのファイル設定................................................................................................................................. 355.1.1.4 環境設定ファイルとレジストリの設定.................................................................................................................. 385.1.1.5 共有ディスクのアクセス権設定..............................................................................................................................395.1.1.6 クラスタセットアップコマンドの実行.................................................................................................................. 40

- xi -

5.1.2 セカンダリノードのカスタマイズ.................................................................................................................................435.1.2.1 汎用スクリプトの準備.............................................................................................................................................435.1.2.2 共有ディスクのファイル設定................................................................................................................................. 435.1.2.3 環境設定ファイルとレジストリの設定.................................................................................................................. 455.1.2.4 共有ディスクのアクセス権設定..............................................................................................................................465.1.2.5 クラスタセットアップコマンドの実行.................................................................................................................. 46

5.1.3 サービスリソースの登録................................................................................................................................................495.1.4 ETERNUS SF Managerの起動.............................................................................................................................................525.1.5 AdvancedCopy Manager CCMの環境設定......................................................................................................................... 52

5.2 Solaris版/Linux版クラスタシステムでのカスタマイズ........................................................................................................ 545.2.1 プライマリノードのカスタマイズ.................................................................................................................................55

5.2.1.1 クラスタアプリケーションの停止..........................................................................................................................555.2.1.2 ETERNUS SF Managerの起動設定.............................................................................................................................. 555.2.1.3 共有ディスクのファイル設定................................................................................................................................. 565.2.1.4 汎用スクリプトの準備.............................................................................................................................................625.2.1.5 ローカルディスクのファイル設定..........................................................................................................................625.2.1.6 クラスタセットアップコマンドの実行.................................................................................................................. 695.2.1.7 共有ディスクのアンマウント................................................................................................................................. 71

5.2.2 セカンダリノードのカスタマイズ.................................................................................................................................715.2.2.1 ETERNUS SF Managerの起動設定.............................................................................................................................. 715.2.2.2 共有ディスクのファイル設定................................................................................................................................. 725.2.2.3 汎用スクリプトの準備.............................................................................................................................................735.2.2.4 ローカルディスクのファイル設定..........................................................................................................................735.2.2.5 クラスタセットアップコマンドの実行.................................................................................................................. 805.2.2.6 共有ディスクのアンマウント................................................................................................................................. 81

5.2.3 クラスタアプリケーションの設定.................................................................................................................................815.2.4 ETERNUS SF Managerの起動.............................................................................................................................................82

第6章 ETERNUS SF Agentのインストール........................................................................................................................................ 83

第7章 管理対象サーバ業務のカスタマイズの準備....................................................................................................................... 847.1 クラスタシステムで必要なリソース....................................................................................................................................847.2 共有ディスクに必要な容量...................................................................................................................................................857.3 カスタマイズ項目の確認...................................................................................................................................................... 85

第8章 管理対象サーバ業務のカスタマイズ...................................................................................................................................908.1 Windows版クラスタシステムでのカスタマイズ..................................................................................................................90

8.1.1 カスタマイズの流れ....................................................................................................................................................... 908.1.2 カスタマイズ作業詳細................................................................................................................................................... 91

8.2 Solaris版/Linux版/HP-UX版クラスタシステムでのカスタマイズ....................................................................................... 1028.2.1 カスタマイズの流れ..................................................................................................................................................... 1028.2.2 カスタマイズ作業詳細................................................................................................................................................. 103

第9章 AdvancedCopy Manager CCMのインストール......................................................................................................................118

第10章 CCMサーバ業務のカスタマイズの準備............................................................................................................................ 119

第11章 CCMサーバ業務のカスタマイズ....................................................................................................................................... 12211.1 Windows版クラスタシステムでのカスタマイズ..............................................................................................................122

11.1.1 カスタマイズの流れ................................................................................................................................................... 12211.1.2 カスタマイズ作業詳細............................................................................................................................................... 124

11.2 Solaris版/Linux版クラスタシステムでのカスタマイズ.................................................................................................... 12911.2.1 カスタマイズの流れ................................................................................................................................................... 12911.2.2 カスタマイズ作業詳細............................................................................................................................................... 131

第12章 運用環境の変更.................................................................................................................................................................138

- xii -

12.1 Windows版クラスタシステムでの運用環境の変更..........................................................................................................13812.1.1 運用管理サーバ業務のIPアドレスの変更.................................................................................................................. 13812.1.2 運用管理サーバ業務のポート番号の変更................................................................................................................. 13812.1.3 運用管理サーバ業務のAdvancedCopy Managerのサーバ名の変更........................................................................... 13912.1.4 論理ノード名の変更................................................................................................................................................... 140

12.2 Solaris版/Linux版クラスタシステムでの運用環境の変更................................................................................................ 14212.2.1 運用管理サーバ業務のIPアドレスの変更.................................................................................................................. 14212.2.2 運用管理サーバ業務のポート番号の変更................................................................................................................. 14212.2.3 運用管理サーバ業務のAdvancedCopy Managerのサーバ名の変更........................................................................... 14312.2.4 論理ノード名の変更................................................................................................................................................... 144

第13章 運用管理サーバ業務のクラスタ環境削除....................................................................................................................... 14613.1 Windows版クラスタシステムでのクラスタ環境の削除.................................................................................................. 146

13.1.1 ETERNUS SF Managerの停止.........................................................................................................................................14613.1.2 セカンダリノードでの設定解除................................................................................................................................ 14613.1.3 プライマリノードでの設定解除................................................................................................................................ 14813.1.4 ETERNUS SF Managerのアンインストール..................................................................................................................151

13.2 Solaris版/Linux版クラスタシステムでのクラスタ環境の削除.........................................................................................15413.2.1 ETERNUS SF Managerの停止.........................................................................................................................................15413.2.2 リソースの削除...........................................................................................................................................................15413.2.3 セカンダリノードでの設定解除................................................................................................................................ 15413.2.4 プライマリノードでの設定解除................................................................................................................................ 16113.2.5 ETERNUS SF Managerのアンインストール..................................................................................................................168

第14章 管理対象サーバ業務のクラスタ環境削除....................................................................................................................... 16914.1 Windows版クラスタシステムでのクラスタ環境の削除.................................................................................................. 169

14.1.1 クラスタ環境削除の流れ............................................................................................................................................16914.1.2 クラスタ環境削除作業詳細........................................................................................................................................ 169

14.2 Solaris版/Linux版/HP-UX版クラスタシステムでのクラスタ環境の削除..........................................................................17514.2.1 クラスタ環境削除の流れ............................................................................................................................................17514.2.2 クラスタ環境削除作業詳細........................................................................................................................................ 176

第15章 CCMサーバ業務のクラスタ環境削除................................................................................................................................18515.1 クラスタ環境削除の流れ.................................................................................................................................................. 18515.2 クラスタ環境の削除手順(Windows環境)..........................................................................................................................18515.3 クラスタ環境の削除手順(Solaris/Linux環境).................................................................................................................... 187

第16章 コマンドリファレンス..................................................................................................................................................... 19016.1 Windows版クラスタシステムでの環境設定/環境解除コマンド......................................................................................190

16.1.1 stgclset_mscs(Windows版クラスタシステムでの環境設定コマンド)....................................................................... 19016.1.2 stgclunset_mscs(Windows版クラスタシステムでの環境解除コマンド)................................................................... 190

16.2 Solaris版/Linux版/HP-UX版クラスタシステムでの環境設定/環境解除コマンド............................................................. 19116.2.1 clset_FJSVswstf(フレームワークの環境設定/環境解除コマンド).............................................................................. 19116.2.2 clset_FJSVswsts(バックアップ機能の環境設定/環境解除コマンド).......................................................................... 19116.2.3 clset_FJSVswsrp(レプリケーション機能の環境設定/環境解除コマンド).................................................................. 19216.2.4 StgDbSetup(リポジトリ機能の環境設定/環境解除コマンド)................................................................................... 193

- xiii -

第1章 概要本章では、クラスタシステムの概要について説明します。

クラスタシステムとは、2台以上のサーバを1台の仮想サーバとして運用することで、高可用性(High Availability)を実現するシステムです。

1台のサーバでの運用では、サーバやその上で動作するサーバアプリケーションが停止した場合に再起動が必要となるため、その間、運用が停止してしまいます。クラスタシステムでは、2台以上のサーバを使用して、一方のサーバやその上で動作しているアプリケーションにトラブルが発生した場合、そのサーバ上で動作していたアプリケーションをほかのサーバで再起動することで、業務をすぐに再開でき、業務の停止時間を短縮できます。このように、異常が発生したサーバから正常なサーバへ業務の制御を切り替えることを、“フェイルオーバ”と呼びます。

クラスタシステムでは、クラスタシステムを構成するサーバを“ノード”と呼びます。

クラスタシステムの運用形態は次のどれかに分類されます。PRIMECLUSTERの名称で説明します。

・ スタンバイ運用

- 1:1運用待機

- 相互待機

- n:1運用待機

- カスケード

- 移動待機

・ スケーラブル運用

参照

クラスタソフトウェアごとに、サポートしている運用形態やその名称が異なります。詳細は、クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

1.1 スタンバイ運用スタンバイ運用のクラスタシステムとは、業務を行う運用ノードと、その業務を引き継ぐための待機ノードが存在するシステムです。

1.1.1 1:1運用待機1台の運用系ノードと1台の待機系ノードで構成されるクラスタシステムです。運用ノードが業務を行い、待機ノードがその待機を行います。

- 1 -

図1.1 1:1運用待機

1.1.2 相互待機2台以上のノードで構成されるクラスタシステムです。一般的に、2ノードが「運用」として使用されます。2台のノードはそれぞれが別の業務を行い、同時に相手の業務の待機を行います。どちらのノードがダウンした場合は、残っている側のノードが両方の業務を行います。

図1.2 相互待機

1.1.3 n:1運用待機n台の運用系ノードと1台の待機系ノードで構成されるクラスタシステムです。n台の運用ノードはそれぞれ別の業務を行い、それらと別の待機ノードがすべての運用ノードの待機を行います。

- 2 -

図1.3 n:1運用待機

1.1.4 カスケード3台以上のノードで構成されるクラスタシステムです。1台のノードが運用ノードになり、残りのノードが待機ノードになります。

図1.4 カスケード

1.1.5 移動待機3台以上のノードで構成されるクラスタシステムです。1台のノードが運用ノード、1台のノードが待機ノード、残りのノードが停止ノードになります。

- 3 -

図1.5 移動待機

1.2 スケーラブル運用スケーラブル運用のクラスタシステムとは、複数台のサーバを用いて並列に作業することで、性能向上と故障発生時の縮退を目的としたシステムです。スタンバイ運用と異なり、運用ノード・待機ノードという分け方はされません。クラスタシステム内の1台のサーバがダウンすると、残りのサーバに縮退して業務を継続します。

図1.6 スケーラブル

- 4 -

第2章 動作環境本章では、クラスタシステムにStorage CruiserおよびAdvancedCopy Managerを導入する場合の動作環境を説明します。

Storage CruiserマネージャーとAdvancedCopy Managerマネージャーを総称して、“ETERNUS SF Manager”と表記します。

2.1 ETERNUS SF Managerの動作環境ETERNUS SF Managerに必要な動作環境を説明します。

2.1.1 ハードウェア条件ETERNUS SF Managerをインストールするサーバの詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」にある「ハードウェア条件」を参照してください。

2.1.2 ソフトウェア条件ETERNUS SF Managerが動作するOSと連携できるクラスタソフトウェアは、以下のとおりです。 表2.1 ETERNUS SF Managerが動作するOSとクラスタソフトウェア

OS種別 OSレベル クラスタソフトウェアの種類とバージョン

Windows Windows Server 2012 R2 Standard (注1)Windows Server 2012 R2 Datacenter (注1)Windows Server 2012 Standard (注1)Windows Server 2012 Datacenter (注1)Windows Server 2008 R2 Enterprise SP1Windows Server 2008 R2 Datacenter SP1Windows Server 2008 R2 EnterpriseWindows Server 2008 R2 DatacenterWindows Server 2008 Enterprise SP2 (64-bit)Windows Server 2008 Datacenter SP2 (64-bit)Windows Server 2008 Enterprise (64-bit)Windows Server 2008 Datacenter (64-bit)Windows Server 2008 Enterprise SP2 without Hyper-V (64-bit)Windows Server 2008 Datacenter SP2 without Hyper-V (64-bit)Windows Server 2008 Enterprise without Hyper-V (64-bit)Windows Server 2008 Datacenter without Hyper-V (64-bit)

Windows Server Failover Clustering

Solaris Solaris 11 (11/11以降) PRIMECLUSTER 4.3A10以降 (注2)

Solaris 10 PRIMECLUSTER 4.1A40以降 (注2)

Linux Red Hat Enterprise Linux 7 (for Intel64) PRIMECLUSTER 4.3A40以降 (注2)

Red Hat Enterprise Linux 6 (for Intel64) PRIMECLUSTER 4.3A10以降 (注2)

Red Hat Enterprise Linux 5 (for Intel64) PRIMECLUSTER 4.2A30以降 (注2)

注1: Windows Server 2012以降の場合、「フェールオーバー クラスター コマンド インターフェイス」がインストールされている必要があります。

注2: PRIMECLUSTERのホットスタンバイ運用は未サポートです。

- 5 -

ポイント

ETERNUS SF Managerをインストールするサーバに必要なソフトウェア条件の詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUSSF Managerの動作環境」にある「ソフトウェア条件」で確認してください。

2.2 ETERNUS SF Agentの動作環境ETERNUS SF Agentに必要な動作環境を説明します。

なお、Storage Cruiserエージェントはクラスタ運用に非対応です。

2.2.1 AdvancedCopy Managerエージェントの動作環境AdvancedCopy Managerエージェントに必要な動作環境を説明します。

2.2.1.1 ハードウェア条件AdvancedCopy Managerエージェントをインストールするサーバの詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopyManagerエージェントの動作環境」にある「ハードウェア条件」を参照してください。

2.2.1.2 ソフトウェア条件AdvancedCopy Managerエージェントが動作するOSと連携できるクラスタソフトウェアは、以下のとおりです。 表2.2 AdvancedCopy Managerエージェントが動作するOSとクラスタソフトウェア

OS種別 OSレベル クラスタソフトウェアの種類とバージョン

Windows Windows Server 2012 R2 Standard (注1)Windows Server 2012 R2 Datacenter (注1)Windows Server 2012 Standard (注1)Windows Server 2012 Datacenter (注1)Windows Server 2008 R2 Enterprise SP1Windows Server 2008 R2 Datacenter SP1Windows Server 2008 R2 EnterpriseWindows Server 2008 R2 DatacenterWindows Server 2008 Enterprise SP2 (32-bit)(64-bit)Windows Server 2008 Datacenter SP2 (32-bit)(64-bit)Windows Server 2008 Enterprise (32-bit)(64-bit)Windows Server 2008 Datacenter (32-bit)(64-bit)Windows Server 2008 Enterprise SP2 without Hyper-V (32-bit)(64-bit)Windows Server 2008 Datacenter SP2 without Hyper-V (32-bit)(64-bit)Windows Server 2008 Enterprise without Hyper-V (32-bit)(64-bit)Windows Server 2008 Datacenter without Hyper-V (32-bit)(64-bit)

Windows Server Failover Clustering

Solaris Solaris 11 (11/11以降) PRIMECLUSTER 4.3A10以降 (注2)

Solaris 10 PRIMECLUSTER 4.1A40以降 (注2)VERITAS Cluster Server 4.1VERITAS Cluster Server 5.0VERITAS Cluster Server 5.1VERITAS Cluster Server 6.0Sun Cluster 3.1Sun Cluster 3.2

Solaris 9 SafeCLUSTER 2.0PRIMECLUSTER 4.1A30以降 (注2)

- 6 -

OS種別 OSレベル クラスタソフトウェアの種類とバージョン

VERITAS Cluster Server 4.0VERITAS Cluster Server 4.1

Linux Red Hat Enterprise Linux 7 (for Intel64) PRIMECLUSTER 4.3A40以降 (注2)

Red Hat Enterprise Linux 6 (for x86) PRIMECLUSTER 4.3A10以降 (注2)

Red Hat Enterprise Linux 6 (for Intel64) PRIMECLUSTER 4.3A10以降 (注2)Veritas Storage Foundation StandardHA 5.1

Red Hat Enterprise Linux 5 (for x86) PRIMECLUSTER 4.2A30以降 (注2)

Red Hat Enterprise Linux 5 (for Intel64) PRIMECLUSTER 4.2A30以降 (注2)Veritas Storage Foundation StandardHA 5.1

HP-UX HP-UX 11i v3(Itanium) Serviceguard A.11.17Serviceguard A.11.18Serviceguard A.11.19

HP-UX 11i v2(PA-RISC)HP-UX 11i v2(Itanium)

MC/ServiceGuard A.11.17VERITAS Cluster Server 5.0

HP-UX 11i v1 MC/ServiceGuard A.11.13

AIX AIX V6.1AIX V7.1

なし

注1: Windows Server 2012以降の場合、「フェールオーバー クラスター コマンド インターフェイス」がインストールされている必要があります。

注2: PRIMECLUSTERのホットスタンバイ運用は未サポートです。

ポイント

AdvancedCopy Managerエージェントをインストールするサーバに必要なソフトウェア条件は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Managerエージェントの動作環境」にある「ソフトウェア条件」で確認してください。

2.3 AdvancedCopy Manager CCMの動作環境AdvancedCopy Manager Copy Control Module(以降、“AdvancedCopy Manager CCM”と略します)に必要な動作環境を説明します。

2.3.1 ハードウェア条件AdvancedCopy Manager CCMをインストールするサーバの詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Manager CCMの動作環境」にある「ハードウェア条件」を参照してください。

2.3.2 ソフトウェア条件AdvancedCopy Manager CCMが動作するOSと連携できるクラスタソフトウェアは、以下のとおりです。

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表2.3 AdvancedCopy Manager CCMが動作するOSとクラスタソフトウェア

OS種別 OSレベル クラスタソフトウェアの種類とバージョン

Windows Windows Server 2012 R2 Standard (注1)Windows Server 2012 R2 Datacenter (注1)Windows Server 2012 Standard (注1)Windows Server 2012 Datacenter (注1)Windows Server 2008 R2 Enterprise SP1Windows Server 2008 R2 Datacenter SP1Windows Server 2008 R2 EnterpriseWindows Server 2008 R2 DatacenterWindows Server 2008 Enterprise SP2 (64-bit)Windows Server 2008 Datacenter SP2 (64-bit)Windows Server 2008 Enterprise (64-bit)Windows Server 2008 Datacenter (64-bit)Windows Server 2008 Enterprise SP2 without Hyper-V (64-bit)Windows Server 2008 Datacenter SP2 without Hyper-V (64-bit)Windows Server 2008 Enterprise without Hyper-V (64-bit)Windows Server 2008 Datacenter without Hyper-V (64-bit)

Windows Server Failover Clustering

Solaris Solaris 11 (11/11以降) PRIMECLUSTER 4.3A10以降 (注2)

Solaris 10 PRIMECLUSTER 4.1A40以降 (注2)

Linux Red Hat Enterprise Linux 7 (for Intel64) PRIMECLUSTER 4.3A40以降 (注2)

Red Hat Enterprise Linux 6 (for Intel64) PRIMECLUSTER 4.3A10以降 (注2)

Red Hat Enterprise Linux 5 (for Intel64) PRIMECLUSTER 4.2A30以降 (注2)

注1: Windows Server 2012以降の場合、「フェールオーバー クラスター コマンド インターフェイス」がインストールされている必要があります。

注2: PRIMECLUSTERのホットスタンバイ運用は未サポートです。

ポイント

AdvancedCopy Manager CCMをインストールするサーバに必要なソフトウェア条件は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Manager CCMの動作環境」にある「ソフトウェア条件」で確認してください。

2.4 運用形態Storage CruiserおよびAdvancedCopy Managerをクラスタシステムで運用する形態について説明します。

2.4.1 サポートする運用形態Storage CruiserおよびAdvancedCopy Managerがクラスタシステムでサポートする運用形態を説明します。

2.4.1.1 ETERNUS SF Managerがサポートする運用形態ETERNUS SF Managerがサポートする運用形態は、以下のとおりです。

- 8 -

表2.4 ETERNUS SF Managerがサポートする運用形態

OS種別 クラスタソフトウェア1:1運用待機運用

n:1運用待機運用

相互待機運用

カスケード運用

移動待機運用

スケーラブル運用

スケーラブルとの複合

運用

Windows Windows Server Failover Clustering ○ × × × × × ×

Solaris PRIMECLUSTER ○ × × × × × ×

Linux PRIMECLUSTER ○ × × × × × ×

○: サポート、×: 未サポート

2.4.1.2 AdvancedCopy Managerエージェントがサポートする運用形態AdvancedCopy Managerエージェントがサポートする運用形態は、以下のとおりです。 表2.5 AdvancedCopy Managerエージェントがサポートする運用形態

OS種別 クラスタソフトウェア1:1運用待機運用

n:1運用待機運用

相互待機運用

カスケード運用

移動待機運用

スケーラブル運用

スケーラブルとの複合

運用

Windows Windows Server Failover Clustering ○ ○ ○ ○ × × ×

Solaris SafeCLUSTERPRIMECLUSTER ○ ○ ○ ○ ○ × ○

VERITAS Cluster Server ○ ○ ○ ○ × × ×

Sun Cluster ○ × ○ × × × ×

Linux PRIMECLUSTER ○ ○ ○ ○ ○ × ○

VERITASCluster Server ○ × ○ × × × ×

HP-UX MC/ServiceGuard ○ ○ ○ ○ × × ×

VERITAS Cluster Server ○ × ○ × × × ×

○: サポート、×: 未サポート

2.4.1.3 AdvancedCopy Manager CCMがサポートする運用形態AdvancedCopy Manager CCMがサポートする運用形態は、以下のとおりです。 表2.6 AdvancedCopy Manager CCMがサポートする運用形態

OS種別 クラスタソフトウェア1:1運用待機運用

n:1運用待機運用

相互待機運用

カスケード運用

移動待機運用

スケーラブル運用

スケーラブルとの複合

運用

Windows Windows Server Failover Clustering ○ × × × × × ×

Solaris PRIMECLUSTER ○ × × × × × ×

Linux PRIMECLUSTER ○ × × × × × ×

VERITASCluster Server ○ × × × × × ×

- 9 -

○: サポート、×: 未サポート

2.4.2 クラスタ業務とローカル業務Storage CruiserおよびAdvancedCopy Managerでは、フェイルオーバするグループの構成単位を“クラスタ業務”と表現します。クラスタソフトウェアごとに、クラスタ業務の名称は異なっています。 表2.7 クラスタソフトウェアでのクラスタ業務の名称

クラスタソフトウェア クラスタ業務の名称

Windows Server Failover Clustering クラスタグループ

SafeCLUSTER クラスタサービス

Sun Cluster リソースグループ

PRIMECLUSTER クラスタアプリケーションまたはuserApplication

VERITAS Cluster Server サービスグループ

MC/ServiceGuard パッケージ

High Availability Cluster Multi-Processing リソースグループ

AdvancedCopy Managerを利用する場合

AdvancedCopy Managerのバックアップ管理/レプリケーション管理を使用して、クラスタ運用する業務ボリュームのバックアップを実施する場合、対象のクラスタ業務にAdvancedCopy Managerを追加します。相互待機運用のように複数のクラスタ業務で業務ボリュームのバックアップを実施する場合、それぞれのクラスタ業務にAdvancedCopy Managerを追加します。

実行されたAdvancedCopy Managerの機能(バックアップ管理のコマンドなど)が属しているクラスタ業務を判断するために、AdvancedCopy Managerはクラスタ業務ごとに一意の名称(論理ノード名)を割り当てます。この論理ノード名を環境変数SWSTGNODEに設定してAdvancedCopy Managerのコマンドを実行することで、コマンドは対象のクラスタ業務を判断し処理を実行します。

AdvancedCopy Managerのサーバ追加処理で「論理 IPアドレス」と「業務用通信デーモン /サービスのポート番号(stgxfws_logicalNodeName)」を設定することで、対象のクラスタ業務をAdvancedCopy Managerのサーバとして追加します。

注意

論理ノード名は、AdvancedCopy Managerだけで使用する値です。クラスタ業務やクラスタシステムで割り当てる論理ホスト名などとは連携しません。

AdvancedCopy Managerは、クラスタ運用のマシンでローカルディスク(クラスタ運用していないディスク)のバックアップ/レプリケーションを運用できます。このようなローカルディスクのバックアップ運用/レプリケーション運用を実施する業務をローカル業務と表現します。ローカル業務はフェイルオーバしません。クラスタ業務に属していないローカルボリュームのバックアップ/レプリケーションを運用する場合は、ローカル業務にバックアップ/レプリケーションを設定します。

ローカル業務は、論理ノード名を使用しません。環境変数SWSTGNODEは設定せず、AdvancedCopy Managerのコマンドを実行することで、コマンドはローカル業務と判断し処理を実行します。

AdvancedCopy Managerのサーバ追加処理で「物理IPアドレス」と「ローカル業務用通信デーモン/サービスのポート番号(stgxfws)」を設定することで、対象のマシンをAdvancedCopy Managerのサーバとして追加します。

クラスタ業務とローカル業務の関係を下図に示します。

- 10 -

図2.1 クラスタ業務とローカル業務

クラスタ業務Aのボリュームをバックアップ管理/レプリケーション管理で運用する場合、クラスタ業務AにAdvancedCopyManagerを追加します。クラスタ業務Bのボリュームをバックアップ管理/レプリケーション管理で運用する場合、クラスタ業務BにAdvancedCopyManagerを追加します。

ノード1のボリュームをバックアップ管理/レプリケーション管理で運用する場合、ローカル業務1を作成します。ノード2のボリュームをバックアップ管理/レプリケーション管理で運用する場合、ローカル業務2を作成します。

2.4.3 サーバ種別とサーバ業務種別Storage CruiserおよびAdvancedCopy Managerには、以下の3種類のサーバがあります。

・ 運用管理サーバ

・ 管理対象サーバ

・ CCMサーバ

クラスタシステムでも同様に、ETERNUS SF Managerをインストールしたクラスタシステムを“運用管理サーバ”、ETERNUSSF Agentをインストールしたクラスタシステムを“管理対象サーバ”と呼びます。AdvancedCopy Manager CCMをインストールしたクラスタシステムを、“CCMサーバ”と呼びます。この種別を“サーバ種別”と呼びます。

また、Storage CruiserおよびAdvancedCopy Managerのクラスタ運用では、運用管理サーバとしての業務を“運用管理サーバ業務”、管理対象サーバとしての業務を“管理対象サーバ業務”、CCMサーバとしての業務を“CCMサーバ業務”と呼びます。この種別を“サーバ業務種別”と呼びます。

Storage CruiserおよびAdvancedCopy Managerのクラスタ運用におけるサーバ種別と、サーバで運用可能なサーバ業務種別は以下のとおりです。

- 11 -

表2.8 運用可能なサーバ種別

サーバ種別 運用管理サーバ業務

管理対象サーバ業務

CCMサーバ業務

運用管理サーバ(ETERNUS SF ManagerおよびAdvancedCopy Manager CCM) △ △ △

管理対象サーバ(ETERNUS SF Agent) × ◎ ×

CCMサーバ(AdvancedCopy Manager CCM) × × △

◎: クラスタ運用可能な業務。相互待機運用において、複数のクラスタ業務で運用可能○: クラスタ運用可能な業務。相互待機運用において、1つの業務だけで運用可能△: クラスタ運用可能な業務。1:1運用待機運用において、1つの業務だけで運用可能×: パッケージに含まれない業務

2.4.4 アプリケーションの業務種別クラスタ運用における、各アプリケーションの業務種別は下表のとおりです。表中には、該当する業務について、その運用と待機の状態を記述しています。 表2.9 各アプリケーションの運用と待機の関係

アプリケーション(機能) 運用管理サーバ業務 管理対象サーバ業務 ローカル業務

構成管理Manager プライマリノードで運用セカンダリノードで待機

- -

業務用構成管理Agent プライマリノードで運用セカンダリノードで待機

プライマリノードで運用セカンダリノードで待機

-

ローカル用構成管理Agent - - 各ノードで運用

リポジトリ プライマリノードで運用セカンダリノードで待機

- -

業務用レプリケーション管理

プライマリノードで運用セカンダリノードで待機

プライマリノードで運用セカンダリノードで待機

-

ローカル用レプリケーション管理

- - 各ノードで運用

業務用バックアップ管理

プライマリノードで運用セカンダリノードで待機

プライマリノードで運用セカンダリノードで待機

-

ローカル用バックアップ管理

- - 各ノードで運用

管理対象サーバ業務の各リソースは、2つ以上の論理サーバに分けて運用できます。すなわち、管理対象サーバ業務は、論理サーバごとに運用するかどうかを選択できます。ローカル業務はクラスタ運用できません。

2.5 クラスタ運用の環境構築Storage CruiserおよびAdvancedCopy Managerをクラスタシステムで運用するための環境構築の方法について説明します。

2.5.1 1:1運用待機クラスタシステムの構築1:1待機運用のクラスタシステムで、運用管理サーバ業務と管理対象サーバ業務のクラスタ環境を構築する方法について説明します。

- 12 -

運用管理サーバ業務または管理対象サーバ業務の構築方法1:1運用待機運用のクラスタシステムで、運用管理サーバ業務または管理対象サーバ業務のクラスタ環境を構築する方法について説明します。

図2.2 1:1運用待機クラスタシステムでの運用管理サーバ業務または管理対象サーバ業務

上記構成では、運用管理サーバ業務を構築するため、ノード1とノード2にETERNUS SF Managerをインストールします。

運用管理サーバ業務を構築する場合は、両方のノードにETERNUS SF Managerをインストールします。管理対象サーバ業務を構築する場合は、両方のノードにETERNUS SF Agentをインストールします。

2.5.2 相互待機クラスタシステムの構築相互待機運用のクラスタシステムで、管理対象サーバ業務のクラスタ環境を構築する方法について説明します。

- 13 -

図2.3 相互待機クラスタシステムでの管理対象サーバ業務

管理対象サーバ業務で相互待機運用のクラスタ環境を構築する場合は、両方のノードにAdvancedCopy Managerエージェントをインストールします。

上記構成では、管理対象サーバ業務を構築するため、ノード1とノード2にAdvancedCopy Managerエージェントをインストールします。

2.5.3 n:1運用待機クラスタシステムの構築n:1運用待機運用のクラスタシステムで、管理対象サーバ業務のクラスタ環境を構築する方法について説明します。

- 14 -

図2.4 n:1運用待機運用のクラスタシステムでの管理対象サーバ業務

管理対象サーバ業務でn:1運用待機運用のクラスタ環境を構築する場合は、すべてのノードにAdvancedCopy Managerエージェントをインストールします。

上記構成では、管理対象サーバ業務を構築するため、すべてのノードにAdvancedCopy Managerエージェントをインストールします。

2.5.4 カスケードと移動待機クラスタシステムの構築カスケード運用と移動待機運用のクラスタシステムで、管理対象サーバ業務のクラスタ環境を構築する方法について説明します。

- 15 -

図2.5 カスケードと移動待機クラスタシステムでの管理対象サーバ業務

管理対象サーバ業務でカスケード運用と移動待機のクラスタ環境を構築する場合は、すべてのノードにAdvancedCopy Managerエージェントをインストールします。

上記構成では、管理対象サーバ業務を構築するため、すべてのノードにAdvancedCopy Managerエージェントをインストールします。

2.5.5 スケーラブル運用の業務との複合運用スケーラブル運用の業務ボリュームをAdvancedCopy Managerでバックアップ、レプリケーションするための運用形態について説明します。

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図2.6 スケーラブル運用の業務との複合運用

AdvancedCopy Managerはスケーラブル運用に対応していないため、スケーラブル運用のクラスタ業務へAdvancedCopy Managerのリソースを追加した運用はできません。

スケーラブル運用の業務の業務ボリュームに対して、AdvancedCopy Managerでバックアップやレプリケーションを運用する場合、新たに管理対象サーバ業務のクラスタ業務を構築し対応します(運用管理サーバ業務でも可能)。スケーラブル運用の業務が3ノード以上の場合、管理対象サーバ業務はカスケードのクラスタ業務になります。スケーラブル運用の業務が2ノードの場合、管理対象サーバ業務は相互待機のクラスタ業務になります。

スケーラブル運用の業務の業務ボリュームに対して、AdvancedCopy Managerのバックアップやレプリケーションは、管理対象サーバ業務を経由しての運用となります。

上図は、スケーラブル運用(3ノード)のクラスタ業務と、スケーラブル運用の業務ボリュームのバックアップ運用を実施するための管理対象サーバ業務のクラスタ業務との複合運用の形態を示しています。業務Aの業務ボリュームのバックアップは、管理対象サーバ業務を経由して運用します。業務Aの業務ボリュームについてのバックアップなどの管理情報は、管理対象サーバ業務の情報として管理します。

注意

スケーラブル運用の業務との複合運用の注意事項は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「クラスタ運用時の注意事項」を参照してください。

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第3章 ETERNUS SF Managerのインストール本章では、クラスタシステムにETERNUS SF Managerをインストールする方法について説明します。

旧製品からバージョンアップする場合は、『ETERNUS SF 移行ガイド』の「Storage Cruiserマネージャーのバージョンアップ」または「AdvancedCopy Managerマネージャーのバージョンアップ」を参照してください。

ポイント

クラスタシステムで運用管理サーバ業務を運用するには、クラスタソフトウェアのインストールと環境設定が必要です。詳細は、クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

3.1 インストール手順の概要インストール手順の概要を以下に示します。プライマリノード、セカンダリノードの順にインストールしてください。

3.2 ETERNUS SF Managerのインストール手順(Windows環境)Windows環境におけるETERNUS SF Managerのインストール手順は、以下のとおりです。

注意

・ Windows版WSFCでのカスタマイズ作業を、ドメインのAdministratorsに所属したユーザーで行う場合、Windowsサービスの「Computer Browserサービス」が開始されている必要があります。

・ Telnetサーバーサービスを利用して本処理を実行すると不具合が発生します。Telnetサーバーサービスは利用しないでください。

1. プライマリノードで、以下の作業を実施します。

a. ETERNUS SF Managerをインストールします。ただし、共有ディスクにインストールしないでください。

詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのインストール」を参照してください。

b. ETERNUS SF Managerをセットアップします。

詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのセットアップ」を参照してください。なお、「運用管理サーバのIPアドレス情報の更新」は実施不要です。

c. 共有ディスクを作成します。

d. サービスを停止します。

以下のサービスを停止して、起動設定を「手動」に変更してください。

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- ETERNUS SF Manager Apache Service

- ETERNUS SF Manager Tomcat Service

- ETERNUS SF Manager Postgres Service

- ETERNUS SF Storage Cruiser Optimization Option

2. セカンダリノードで、以下の作業を実施します。

a. ETERNUS SF Managerをインストールします。ただし、共有ディスクにインストールしないでください。

詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのインストール」を参照してください。インストール先には、プライマリノードで指定したパスと同じパスを指定してください。

b. ETERNUS SF Managerをセットアップします。

詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのセットアップ」を参照してください。なお、「運用管理サーバのIPアドレス情報の更新」は実施不要です。

c. サービスを停止します。

以下のサービスを停止して、起動設定を「手動」に変更してください。

- ETERNUS SF Manager Apache Service

- ETERNUS SF Manager Tomcat Service

- ETERNUS SF Manager Postgres Service

- ETERNUS SF Storage Cruiser Optimization Option

3.3 ETERNUS SF Managerのインストール手順(Solaris/Linux環境)Solaris/Linux環境におけるETERNUS SF Managerのインストール手順は、以下のとおりです。

注意

インストール時に指定する通信デーモンのポート番号は、ローカル業務用通信デーモンのポート番号です。クラスタ業務用通信デーモンのポート番号の設定は、「第8章 管理対象サーバ業務のカスタマイズ」を参照して、使用するクラスタソフトウェアに対応した手順で実施してください。

1. ETERNUS SF Managerが内部的に使用するユーザーID(例えば、15999)を決めます。プライマリノードとセカンダリノードの/etc/passwdファイルを参照して、両ノードとも未使用のユーザーIDを割り当ててください。

2. プライマリノードで、以下の作業を実施します。

a. 手順1で決めたユーザーIDをインストールパラメーター「esfpostgres_UID」に指定し、ETERNUS SF Managerをカスタムインストールします。ただし、共有ディスクにはインストールしないください。

詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのインストール」を参照してください。

b. ETERNUS SF Managerをセットアップします。

詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのセットアップ」を参照してください。なお、「運用管理サーバのIPアドレス情報の更新」は実施不要です。

c. 必要に応じて、共有ディスクを作成します。

d. デーモンを停止します。

以下のシェルスクリプトを実行してください。

# /opt/FJSVesfcm/bin/stopesf.sh

以下のデーモンが停止します。

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- ETERNUS SF Manager Apacheデーモン

- ETERNUS SF Manager Tomcatデーモン

- ETERNUS SF Manager Postgresデーモン

- ETERNUS SF AdvancedCopy Managerデーモン

- SNMPトラップデーモン

- ETERNUS SF Storage Cruiser Optimization Optionデーモン

3. セカンダリノードで、以下の作業を実施します。

a. 手順1で決めたユーザーIDをインストールパラメーター「esfpostgres_UID」に指定し、ETERNUS SF Managerをカスタムインストールします。ただし、共有ディスクにはインストールしないください。

詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのインストール」を参照してください。インストール先には、プライマリノードで指定したパスと同じパスを指定してください。

b. ETERNUS SF Managerをセットアップします。

詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのセットアップ」を参照してください。なお、「運用管理サーバのIPアドレス情報の更新」は実施不要です。

c. デーモンを停止します。

以下のシェルスクリプトを実行してください。

# /opt/FJSVesfcm/bin/stopesf.sh

以下のデーモンが停止します。

- ETERNUS SF Manager Apacheデーモン

- ETERNUS SF Manager Tomcatデーモン

- ETERNUS SF Manager Postgresデーモン

- ETERNUS SF AdvancedCopy Managerデーモン

- SNMPトラップデーモン

- ETERNUS SF Storage Cruiser Optimization Optionデーモン

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第4章 運用管理サーバ業務のカスタマイズの準備本章では、運用管理サーバ業務のカスタマイズに必要なリソースおよび入力項目について説明します。

4.1 カスタマイズ項目の確認運用管理サーバ業務のカスタマイズでは、以下の項目が必要です。各項目の内容を理解したうえで、設定するクラスタ業務ごとに準備・確認してください。 表4.1 カスタマイズに必要な項目

項目名インストール先サーバのOS

Windows Solaris Linux

業務名 ○ ○ ○

論理IPアドレス ○ ○ ○

共有データ用共有ディスク ○ ○ ○

共有データ用共有ディスクのディスクリソース ○ ○ ○

リソース種別 × ○ ○

クラスタ名 ○ × ×

ネットワーク名 ○ × ×

外部接続用ネットワーク ○ × ×

IPアドレスリソース ○ × ×

インストール時のユーザー ○ × ×

論理ノード名 ○ ○ ○

業務用通信サービス/デーモンのポート番号 ○ ○ ○

アクセスボリューム ○ ○ ○

汎用スクリプト ○ ○ ○

○: 必要な項目×: 不要な項目

各項目の詳細は、以下のとおりです。

業務名クラスタ業務の名称です。

論理IPアドレス

Webコンソールおよび管理対象サーバと通信するためのIPアドレスです。

ETERNUS SF Manager用に新規の論理IPアドレスを使用することを推奨します。

新規のIPアドレスを割り当てる場合は、既存の業務がIPアドレスを引継ぎリソースとしていて、IPアドレスリソースを追加しても業務に支障がないことを確認してください。

既存の論理IPアドレスを使用する場合は、論理IPアドレスをETERNUS SF Managerと共有することで、すでに論理IPアドレスを使用している製品に問題が発生しないことを確認してください。

共有データ用共有ディスクETERNUS SF Managerの共用データを格納するボリュームです。

信頼性や更新時性能などを考慮して、ETERNUS SF Manager専用の新しいボリュームを使用することを推奨します。

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注意

共有データ用共有ディスクを指定する場合は、以下の点に注意してください。

・ 共有データ用共有ディスクは、クラスタシステムの共有ディスクとして定義してください。

・ AdvancedCopy Managerのバックアップ/レプリケーション運用で使用するボリューム以外のディスクを割り当ててください。

・ AdvancedCopy Manager CCMのコピー元/コピー先ボリュームおよびアクセスボリューム以外のディスクを割り当ててください。

・ 共有データ用共有ディスクに、ファイルシステムを作成してください。

・ ファイルシステムで使用するため、マウントできるようにしてください。

・ Quorumディスク以外のディスクを使用してください。(Windows環境だけ)

ETERNUS SF Managerに必要な容量の詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」にある「動的ディスク容量」を参照してください。

共有データ用共有ディスクのディスクリソース共有データ用共有ディスクのディスクリソース名です。

リソース種別Cmdlineリソースです。

クラスタ名WSFCで指定したクラスタ名です。

ネットワーク名新しい論理IPアドレスを使用する場合に指定する、ETERNUS SF Manager専用のネットワーク名です。ETERNUS SF Managerは、このネットワーク名でネットワークリソースを作成します。

外部接続用ネットワーク新しい論理IPアドレスを使用する場合に指定する、WSFCで指定した外部通信用のネットワーク名です。

IPアドレスリソース

既存の論理IPアドレスを使用する場合に指定する、論理IPアドレスが設定されているIPアドレスリソース名です。

インストール時のユーザーETERNUS SF Managerをインストールしたときの、ユーザー名およびパスワードです。

論理ノード名AdvancedCopy Manager用の論理サーバの名前です。論理ノード名は、8バイト以下の英数字だけを使って、ユーザーが任意に設定できます。

実行されたAdvancedCopy Managerの機能(バックアップ管理のコマンドなど)がどのクラスタ業務に属しているかを判断するために、AdvancedCopy Managerはクラスタ業務ごとに一意の名称(論理ノード名)を割り当てます。この論理ノード名を環境変数SWSTGNODEに設定してAdvancedCopy Managerのコマンドを実行すると、実行されたコマンドは対象のクラスタ業務を判断して処理を行います。

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AdvancedCopy Managerのサーバ追加処理で、「論理 IPアドレス」と「業務用通信サービス /デーモンのポート番号(stgxfws_logicalNodeName)」を設定することによって、対象のクラスタ業務をAdvancedCopy Managerのサーバとして追加します。

注意

Solaris版PRIMECLUSTERまたはLinux版PRIMECLUSTERの場合、以下の13個の文字列は論理ノード名に設定できません。

audit、cluster、cmdevs、config、daemon、data、java、log、pid、report、samp、sh、tmp

業務用通信サービス/デーモンのポート番号

AdvancedCopy Managerの業務用通信サービス/デーモンに割り当てるポート番号です。プライマリノードとセカンダリノードで同じ番号にする必要があります。1024~65535の範囲で、未使用の番号(ほかのサービスが使用していない番号)を準備してください。

ポイント

業務用通信サービス/デーモンのポート番号は、ローカル業務用通信サービス/デーモンのポート番号やほかの業務用通信サービス/デーモンのポート番号と異なる番号にしてください。

アクセスボリューム

CCMサーバからETERNUS ディスクアレイにアドバンスト・コピーを指示するためのボリュームです。SAN経由コピー制御機能で運用するETERNUS ディスクアレイに、アドバンスト・コピーの指示を行う場合に必要です。

AdvancedCopy Manager CCM用のバックアップ対象のETERNUS ディスクアレイの中の論理ボリュームを1つ、アクセスボリューム用として、クラスタを構成するすべてのノードに接続してください。

・ Windows環境の場合

接続した論理ボリュームは、クラスタを構成するすべてのノードから同じ物理ディスク番号(ディスクの管理画面で表示されるディスク#の番号)で参照できるように環境設定してください。

・ Solaris/Linux環境の場合

接続した論理ボリュームは、クラスタを構成するすべてのノードから同じ物理デバイス名で参照できるように環境設定してください。

ポイント

ETERNUS Multipath Driverのデバイスファイルをアクセスボリュームに指定する場合は、デバイスファイル名およびシステムの設定をしてください。詳細は、ETERNUS Multipath Driverのマニュアルを参照してください。

汎用スクリプトサービス/デーモンを起動または停止するためのスクリプトです。

Windows環境の場合

以下のサービスの汎用スクリプトファイル(起動/停止用)を作成します。

- ETERNUS SF Manager Apache Service / Tomcat Service用の汎用スクリプト

- AdvancedCopy Manager CCM用の汎用スクリプト

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参考

汎用スクリプトのサンプルとして、以下のファイルが、<プログラムディレクトリ>\Common\sample\clusterディレクトリに格納されています。<プログラムディレクトリ>とは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

ファイル名 説明

esfmanager-web.vbs ETERNUS SF Manager Apache Service用の汎用スクリプトのサンプルです。

esfmanager-tomcat.vbs ETERNUS SF Manager Tomcat Service用の汎用スクリプトのサンプルです。

esfmanager-ccm.vbs AdvancedCopy Manager CCM用の汎用スクリプトのサンプルです。

これらのファイルを使用するときは、必ず、別ディレクトリへコピーしたものを使用してください。

ETERNUS SF Manager Apache Service / Tomcat Service用の汎用スクリプト

以下のスクリプトファイルを、それぞれのサービスに対して作成してください。ファイル名は任意ですが、拡張子は".vbs"にしてください。

スクリプト内のserviceName には、対象のサービス名(esfmanagerwebまたはesfmanagertomcatのどちらか)を指定してください。

Function Online()

Dim objWmiProvider Dim objService Dim strServiceState

' Check to see if the service is running set objWmiProvider = GetObject("winmgmts:/root/cimv2") set objService = objWmiProvider.get("win32_service='serviceName'") strServiceState = objService.state

If ucase(strServiceState) = "RUNNING" Then Online = True Else

' If the service is not running, try to start it. response = objService.StartService()

' response = 0 or 10 indicates that the request to start was accepted If ( response <> 0 ) and ( response <> 10 ) Then Online = False Else Online = True End If End IfEnd Function

Function Offline()

Dim objWmiProvider Dim objService Dim strServiceState

' Check to see if the service is running set objWmiProvider = GetObject("winmgmts:/root/cimv2") set objService = objWmiProvider.get("win32_service='serviceName'") strServiceState = objService.state

If ucase(strServiceState) = "RUNNING" Then

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response = objService.StopService()

If ( response <> 0 ) and ( response <> 10 ) Then Offline = False Else Offline = True End If Else Offline = True End IfEnd Function

Function Terminate() Dim objWmiProvider Dim objService ' Stopping the service set objWmiProvider = GetObject("winmgmts:/root/cimv2") set objService = objWmiProvider.get("win32_service='serviceName'") response = objService.StopService() Resource.LogInformation "Terminate Stop Response: " & response Terminate = TrueEnd Function

Function LooksAlive()

Dim objWmiProvider Dim objService Dim strServiceState

set objWmiProvider = GetObject("winmgmts:/root/cimv2") set objService = objWmiProvider.get("win32_service='serviceName'") strServiceState = objService.state

if ucase(strServiceState) = "RUNNING" Then LooksAlive = True Else LooksAlive = False End IfEnd Function

Function IsAlive()

Dim objWmiProvider Dim objService Dim strServiceState

set objWmiProvider = GetObject("winmgmts:/root/cimv2") set objService = objWmiProvider.get("win32_service='serviceName'") strServiceState = objService.state

if ucase(strServiceState) = "RUNNING" Then IsAlive= True Else IsAlive = False End If

End Function

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AdvancedCopy Manager CCM用の汎用スクリプト

AdvancedCopy Manager CCMの管理サービスを停止するためのスクリプトです。

共有データ用共有ディスクがオフラインになる前に、以下のサービスを停止する必要があります。サービスを停止するために、acservice stopコマンド(-lanオプション付き)を実行する汎用スクリプトファイルを作成してください。コマンドの詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「コマンドリファレンス」を参照してください。

- ETERNUS SF AdvancedCopy Manager CCM管理サービス

以下に、汎用スクリプトファイルの例を示します。ファイル名は任意ですが、拡張子は".vbs"にしてください。

スクリプト内の installDir には、ETERNUS SF Managerのインストール先ディレクトリを記述してください。

Dim WshShellSet WshShell = CreateObject("WScript.Shell")

Function Open( ) Open = TrueEnd Function

Function Online( ) Online = TrueEnd Function

Function LooksAlive( ) LooksAlive = TrueEnd Function

Function IsAlive( ) IsAlive = TrueEnd Function

Function Offline( ) Resource.LogInformation "--- start offline ---" Set oExec = WshShell.Exec("installDir\CCM\bin\acservice.exe stop -lan") Resource.LogInformation oExec.StdOut.ReadAll Resource.LogInformation oExec.StdErr.ReadAll Resource.LogInformation "--- end offline ---" Offline = TrueEnd Function

Function Close( ) Close = TrueEnd Function

Function Terminate( ) Terminate = TrueEnd Function

Solaris/Linux環境の場合

以下のデーモンの汎用スクリプトファイル(起動/停止/確認用)を作成します。

- ETERNUS SF Manager Apacheデーモン / Tomcatデーモン / Postgresデーモン用の汎用スクリプト

- AdvancedCopy Manager CCM用の汎用スクリプト

- AdvancedCopy Managerデーモン用の汎用スクリプト

参考

汎用スクリプトのサンプルとして、以下のファイルが、/opt/FJSVesfcm/sample/clusterディレクトリに格納されています。

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ファイル名 説明

EsfCmdline-Start ETERNUS SF Manager Apacheデーモン / Tomcatデーモン / Postgresデーモン用の、Startスクリプトのサンプルです。

EsfCmdline-Stop ETERNUS SF Manager Apacheデーモン / Tomcatデーモン / Postgresデーモン用の、Stopスクリプトのサンプルです。

EsfCmdline-Check ETERNUS SF Manager Apacheデーモン / Tomcatデーモン / Postgresデーモン用の、Checkスクリプトのサンプルです。

CcmCmdline AdvancedCopy Manager CCM用の汎用スクリプトのサンプルです。

AcmCmdline AdvancedCopy Managerデーモン用の汎用スクリプトのサンプルです。

これらのファイルを使用するときは、必ず、別ディレクトリへコピーしたものを使用してください。

ETERNUS SF Manager Apacheデーモン / Tomcatデーモン / Postgresデーモン用の汎用スクリプト

以下の設定で、汎用スクリプトファイルを作成してください。ファイル名は任意です。

種類 オーナー グループ アクセス権

Startスクリプト root root 544

Stopスクリプト root root 544

Checkスクリプト root root 544

[Startスクリプト]

#!/bin/sh

## ETERNUS SF Manager daemon start for PRIMECLUSTER#

/opt/FJSVesfcm/bin/startSFmanager startif [ $? -ne 0 ]; then exit 1fi

exit 0

[Stopスクリプト]

#!/bin/sh

## ETERNUS SF Manager daemon stop for PRIMECLUSTER#

/opt/FJSVesfcm/bin/startSFmanager stopif [ $? -ne 0 ]; then exit 1fi

exit 0

[Checkスクリプト]

- Solaris環境の場合 #!/bin/sh

- 27 -

## ETERNUS SF Manager Check script for PRIMECLUSTER#

PATH=/bin:/usr/bin:/sbin:/usr/sbinexport PATH

check_postgres(){ ps -ef | grep '/opt/FJSVesfcm/postgres/bin/postgres' | grep -v grep > /dev/null 2>&1 if [ $? -ne 0 ]; then return 1 fi

return 0}

check_apache(){ ps -ef | grep '/opt/FJSVesfcm/apache/bin/httpd' | grep -v grep > /dev/null 2>&1 if [ $? -ne 0 ]; then return 1 fi;

return 0}

check_tomcat(){ ps -ef | grep '/opt/FJSVesfcm/JRE/bin/java' | grep 'FJSVesfcm' | grep -v grep > /dev/null 2>&1 if [ $? -ne 0 ]; then return 1 fi;

return 0

}

for EXEC in check_postgres check_apache check_tomcatdo eval $EXEC if [ $? -ne 0 ]; then exit 1 fidone

exit 0

- Linux環境の場合 #!/bin/sh

## ETERNUS SF Manager Check script for PRIMECLUSTER#

PATH=/bin:/usr/bin:/sbin:/usr/sbinexport PATH

check_postgres(){ ps -ef --cols 90 | grep '/opt/FJSVesfcm/postgres/bin/postgres' | grep -v grep > /dev/null 2>&1 if [ $? -ne 0 ]; then

- 28 -

return 1 fi

return 0}

check_apache(){ ps -ef --cols 90 | grep '/opt/FJSVesfcm/apache/bin/httpd' | grep -v grep > /dev/null 2>&1 if [ $? -ne 0 ]; then return 1 fi;

return 0}

check_tomcat(){ ps -ef --cols 90 | grep '/opt/FJSVesfcm/JRE/bin/java' | grep 'FJSVesfcm' | grep -v grep > /dev/null 2>&1 if [ $? -ne 0 ]; then return 1 fi;

return 0

}

for EXEC in check_postgres check_apache check_tomcatdo eval $EXEC if [ $? -ne 0 ]; then exit 1 fidone

exit 0

AdvancedCopy Manager CCM用の汎用スクリプト

AdvancedCopy Manager CCMの管理サービスを停止するためのスクリプトです。

共有データ用共有ディスクがオフラインになる前に、以下のサービスを停止する必要があります。サービスを停止するために、acservice stopコマンド(-lanオプション付き)を実行する汎用スクリプトファイルを作成してください。コマンドの詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「コマンドリファレンス」を参照してください。

- ETERNUS SF AdvancedCopy Manager CCM管理サービス

以下に、PRIMECLUSTERのCmdlineリソース用Start/Stopスクリプトとして作成した場合の例を示します。

#!/bin/sh

case $1 in'start') exit 0 ;;'stop' ) /opt/FJSVccm/bin/acservice stop -lan exit 0 ;;esac

Cmdlineリソース登録の際、Startスクリプトの場合は引数に"start"を、Stopスクリプトの場合は引数に"stop"を指定してください。Start/Stopスクリプトの作成手順は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

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AdvancedCopy Managerデーモン用の汎用スクリプト

クラスタアプリケーション(業務)からAdvancedCopy Managerのデーモンを起動/停止するスクリプトです。以下を参照して、AdvancedCopy Managerデーモンの起動/停止スクリプトファイルを作成してください。

- クラスタ業務の起動時の処理

運用管理サーバ業務のAdvancedCopy Managerのサービスが起動するように設定します。

クラスタ業務の起動時に、AdvancedCopy Managerサービス起動コマンド(/opt/FJSVswstf/cluster/MgrStart)が実行されるように設定してください。

ポイント

AdvancedCopy Managerサービス起動コマンドが実行されるようにするため、環境変数SWSTGNODEに、起動する運用管理サーバ業務の論理ノード名を設定してください。

注意

クラスタソフトウェアには、起動処理の結果をクラスタソフトウェアへ通知する必要があるものが存在します。処理結果の通知が必要な場合は、AdvancedCopy Managerサービス起動コマンドの終了ステータスを基に、適切な値をクラスタソフトウェアへ通知するように設定してください。

AdvancedCopy Managerサービスの起動に必要な情報は、以下のとおりです。

項目 説明

環境変数SWSTGNODE 論理ノード名です。

AdvancedCopy Managerサービス起動コマンド名 /opt/FJSVswstf/cluster/MgrStart

AdvancedCopy Managerサービス起動コマンドの終了ステータス 正常終了: 0異常終了: 1

- クラスタ業務の停止時の処理

運用管理サーバ業務のAdvancedCopy Managerのサービスが停止するように設定します。

クラスタ業務の停止時に、AdvancedCopy Managerサービス停止コマンド(/opt/FJSVswstf/cluster/MgrStop)が実行されるように設定してください。

ポイント

AdvancedCopy Managerサービス停止コマンドが実行されるようにするため、環境変数SWSTGNODEに、停止する運用管理サーバ業務の論理ノード名を設定してください。

注意

クラスタソフトウェアには、停止処理の結果をクラスタソフトウェアへ通知する必要があるものが存在します。処理結果の通知が必要な場合は、AdvancedCopy Managerサービス停止コマンドの終了ステータスを基に、適切な値をクラスタソフトウェアへ通知するように設定してください。

AdvancedCopy Managerサービスの停止に必要な情報は、以下のとおりです。

項目 説明

環境変数SWSTGNODE 論理ノード名です。

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項目 説明

AdvancedCopy Managerサービス停止コマンド名 /opt/FJSVswstf/cluster/MgrStop

AdvancedCopy Managerサービス停止コマンドの終了ステータス 正常終了: 0異常終了: 1

PRIMECLUSTERのCmdlineリソース用Start/Stopスクリプトとして作成した場合の例は、以下のとおりです。

#!/bin/shSWSTGNODE=acmnode1export SWSTGNODE

case $1 in'start') /opt/FJSVswstf/cluster/MgrStart exit 0 ;;'stop' ) /opt/FJSVswstf/cluster/MgrStop exit 0 ;;esac

Cmdlineリソース登録の際、Startスクリプトの場合は引数に"start"を、Stopスクリプトの場合は引数に"stop"を指定してください。

Start/Stopスクリプトの作成手順は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

- 31 -

第5章 運用管理サーバ業務のカスタマイズ本章では、運用管理サーバ業務のカスタマイズ方法について説明します。

カスタマイズ方法は、OSによって異なります。Windows環境の場合は「5.1 Windows版クラスタシステムでのカスタマイズ」を、Solaris/Linux環境の場合は「5.2 Solaris版/Linux版クラスタシステムでのカスタマイズ」を参照してください。

5.1 Windows版クラスタシステムでのカスタマイズ運用管理サーバ業務のカスタマイズの流れは、以下のとおりです。

注意

Storage CruiserまたはAdvancedCopy Managerを、単独で利用する場合、併用する場合に関わらず、「AdvancedCopy ManagerCCMの環境設定」以外のすべての手順を実施する必要があります。

5.1.1 プライマリノードのカスタマイズプライマリノードでのカスタマイズ手順を説明します。

5.1.1.1 汎用スクリプトの準備以下の手順で、プライマリノードで使用する汎用スクリプトを準備してください。

1. プライマリノードのETERNUS SF Managerのプログラムディレクトリ配下に、「4.1 カスタマイズ項目の確認」で作成した汎用スクリプトファイルを格納します。

2. 格納した汎用スクリプトファイルのアクセス権を設定します。

格納した汎用スクリプトファイルを fileName に指定して、以下のコマンドを実行してください。

>cacls fileName /P "NT AUTHORITY\SYSTEM:F" "BUILTIN\Administrators:F"

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コマンド実行例は、以下のとおりです。

C:\ETERNUS_SF>cacls apache.vbs /P "NT AUTHORITY\SYSTEM:F" "BUILTIN\Administrators:F" よろしいですか (Y/N)?y 処理ファイル: C:\ETERNUS_SF\apache.vbs

5.1.1.2 クラスタリソースの作成プライマリノードで使用するクラスタリソースを作成します。

既存のクラスタサービス(業務)にETERNUS SF Managerを追加する場合

[フェールオーバークラスタマネージャー]画面を利用して、該当のクラスタサービスの業務を停止してください。ただし、ETERNUS SF Managerが使用する共有ディスクはオンラインの状態にしてください。

新規に作成するクラスタサービス(業務)にETERNUS SF Managerを作成する場合

以下の手順に従って、クラスタサービスにETERNUS SF Manager用のクラスタリソースを作成してください。

画面のメニューや項目の名称は、OSによって異なる場合があります。

Windows Server 2008およびWindows Server 2012での操作手順を、以下に説明します。

[Windows Server 2008の場合]

ここでは、Windows Server 2008でETERNUS SF Manager用の「サービスまたはアプリケーション」の名前を"ESF-manager"と設定したものとして説明しています。

1. [フェールオーバークラスタマネージャー]画面を起動し、クラスタシステムに接続します。

2. ETERNUS SF Manager用の「サービスまたはアプリケーション」を作成します。

a. [フェールオーバー クラスタマネージャー]ツリーの[サービスとアプリケーション]を右クリックし、表示されたメニューで[その他のアクション]-[空のサービスまたはアプリケーションの作成]を選択します。[サービスとアプリケーション]配下に、[新しいサービスまたはアプリケーション]が作成されます。

b. [新しいサービスまたはアプリケーション]を右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ]を選択します。[新しいサービスまたはアプリケーションのプロパティ]ダイアログが表示されます。

c. [全般]タブの[名前]を変更し、[優先する所有者]でプライマリノードのリソース名を選択し、[適用]ボタンをクリックします。

d. 設定が適用されてから、[OK]ボタンをクリックします。

3. ETERNUS SF Manager用の「サービスまたはアプリケーション」に、共有ディスクを割り当てます。

a. [サービスとアプリケーション]-[ESF-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[記憶域の追加]を選択します。[記憶域の追加]画面が表示されます。

b. [利用可能なディスク]からETERNUS SF Manager用の共有ディスクを選択し、[OK]ボタンをクリックします。

4. ETERNUS SF Manager用の「サービスまたはアプリケーション」に、クライアントアクセスポイントを割り当てます。

a. [サービスとアプリケーション]-[ESF-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[リソースの追加]-[1 -クライアント アクセス ポイント]を選択します。[新しいリソース ウィザード]画面が表示されます。

- 33 -

b. 以下の項目を設定し、[次へ]ボタンをクリックします。

- 名前

「4.1 カスタマイズ項目の確認」で用意したネットワーク名を設定してください。

- ネットワーク

使用するネットワークをチェックしてください。

- アドレス

「4.1 カスタマイズ項目の確認」で用意した論理IPアドレスリソース(IPアドレスリソース)を設定してください。

c. [確認]画面に表示された内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。

d. [概要]画面に表示された内容を確認し、[完了]ボタンをクリックします。

e. 設定した内容が反映されていることを確認します。

画面中央の[ESF-manager の概要]の[サーバー名]に、設定したリソースが追加されていることを確認してください。

[Windows Server 2012の場合]

ここでは、Windows Server 2012でETERNUS SF Manager用の「役割」の名前を"ESF-manager"と設定したものとして説明しています。

1. [フェールオーバークラスタマネージャー]画面を起動し、クラスタシステムに接続します。

2. ETERNUS SF Manager用の役割を作成します。

a. [フェールオーバー クラスタマネージャー]ツリーの[役割]を右クリックし、表示されたメニューで[空の役割の作成]を選択します。[役割]配下に、[新しい役割]が作成されます。

b. [新しい役割]を右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ]を選択します。[新しい役割のプロパティ]ダイアログが表示されます。

c. [全般]タブの[名前]を変更し、[優先所有者]でプライマリノードのリソース名を選択し、[適用]ボタンをクリックします。

d. 設定が適用されてから、[OK]ボタンをクリックします。

3. ETERNUS SF Manager用の役割に、共有ディスクを割り当てます。

a. [役割]-[ESF-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[記憶域の追加]を選択します。[記憶域の追加]画面が表示されます。

b. [利用可能なディスク]からETERNUS SF Manager用の共有ディスクを選択し、[OK]ボタンをクリックします。

4. ETERNUS SF Manager用の役割に、クライアントアクセスポイントを割り当てます。

a. [役割]-[ESF-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[リソースの追加]-[クライアント アクセス ポイント]を選択します。[新しいリソース ウィザード]画面が表示されます。

b. 以下の項目を設定し、[次へ]ボタンをクリックします。

- 名前

「4.1 カスタマイズ項目の確認」で用意したネットワーク名を設定してください。

- ネットワーク

使用するネットワークをチェックしてください。

- 34 -

- アドレス

「4.1 カスタマイズ項目の確認」で用意した論理IPアドレスリソース(IPアドレスリソース)を設定してください。

c. [確認]画面に表示された内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。

d. [概要]画面に表示された内容を確認し、[完了]ボタンをクリックします。

e. 設定した内容が反映されていることを確認します。

画面中央の[ESF-manager]の[リソース]タブの[サーバー名]に、設定したリソースが追加されていることを確認してください。

5.1.1.3 共用ディスクのファイル設定1. QuorumディスクとETERNUS SF Managerが使用する共有ディスクの所有権および業務の所有権を獲得します。

所有権の獲得方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

2. プライマリノードのETERNUS SF Managerの動的ディスクのファイルを、ETERNUS SF Manager用の共有ディスクにコピーします。

以下の手順で、ファイルをコピーしてください。クラスタ環境を再構築する場合で、共有ディスクに旧環境のファイルが残っているときは、事前に旧環境のファイルを削除してから、以下の手順を実施してください。

a. エクスプローラなどで、共有ディスク配下に以下のディレクトリを作成します。 共有ディスク配下に作成するディレクトリ 説明

<共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>

ETERNUS SF Manager共通の共有データ格納先ディレクトリです。共有ディスク内に、以下の名前で作成してください。

・ <共有ディスクのドライブ名>:\ETERNUS_SF

<共有ディスクのESCデータ格納先ディレクトリ>

Storage Cruiserマネージャーの共有データ格納先ディレクトリです。共有ディスク内に、任意の名前で作成してください。

・ 例えば、<共有ディスクのドライブ名>:\escdata

<共有ディスクのASTデータ格納先ディレクトリ>

Storage CruiserマネージャーのOptimizationオプションの共有データ格納先ディレクトリです。共有ディスク内に、任意の名前で作成してください。

・ 例えば、<共有ディスクのドライブ名>:\astdata

<共有ディスクのCCMデータ格納先ディレクトリ>

AdvancedCopy Manager CCMの共有データ格納先ディレクトリです。共有ディスク内に、任意の名前で作成してください。

・ 例えば、<共有ディスクのドライブ名>:\ccmdata

ポイント

共有ディスク配下に作成するディレクトリのパス名に使用できる文字は、空白を除く半角英数字です。パス名に指定できる長さは、<共有ディスクのドライブ名>を含めて76文字以下です。

b. エクスプローラなどで、プライマリノードのローカルディスクにあるファイルを、共有ディスクにコピーします。

以下のコピー元ディレクトリ配下の資源を、コピー先ディレクトリへコピーしてください。

- 35 -

<プログラムディレクトリ>、<環境設定ディレクトリ>、<作業用ディレクトリ>とは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」、「環境設定ディレクトリ」、「作業用ディレクトリ」です。

ローカルディスク(コピー元) 共有ディスク(コピー先)

<プログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\conf

<共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\apache\conf

<プログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\logs

<共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\apache\logs

<プログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\conf

<共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\tomcat\conf

<プログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\logs

<共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\tomcat\logs

<プログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\webapps\esf\WEB-INF\log

<共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\tomcat\webapps\esf\WEB-INF\log

<環境設定ディレクトリ>\Common\etc\db <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\db

<環境設定ディレクトリ>\Common\etc\message <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\message

<環境設定ディレクトリ>\ESC\Manager\etc <共有ディスクのESCデータ格納先ディレクトリ>\ESC\Manager\etc

<環境設定ディレクトリ>\AST\Manager\etc\opt\FJSVssast\data

<共有ディスクのASTデータ格納先ディレクトリ>\AST\etc\data

<環境設定ディレクトリ>\CCM\etc <共有ディスクのCCMデータ格納先ディレクトリ>\etc

<作業用ディレクトリ>\Common\var <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\var

<作業用ディレクトリ>\LM\var <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\LM\var

<作業用ディレクトリ>\ESC\Manager\var <共有ディスクのESCデータ格納先ディレクトリ>\ESC\Manager\var

<作業用ディレクトリ>\AST\Manager\var\opt\FJSVssast\data

<共有ディスクのASTデータ格納先ディレクトリ>\AST\var\data

<作業用ディレクトリ>\CCM\var <共有ディスクのCCMデータ格納先ディレクトリ>\var

3. エクスプローラなどで、以下のディレクトリ名を変更します。

- <プログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\conf

- <プログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\logs

- <プログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\conf

- <プログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\logs

- <プログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\webapps\esf\WEB-INF\log

- <環境設定ディレクトリ>\Common\etc\db

- <環境設定ディレクトリ>\Common\etc\message

- <環境設定ディレクトリ>\ESC\Manager\etc

- <環境設定ディレクトリ>\AST\Manager\etc\opt\FJSVssast\data

- 36 -

- <作業用ディレクトリ>\Common\var

- <作業用ディレクトリ>\ESC\Manager\var

- <作業用ディレクトリ>\AST\Manager\var\opt\FJSVssast\data

注意

上記ディレクトリ配下のファイルをほかのプログラムが使用している場合、ディレクトリ名の変更に失敗することがあります。ディレクトリ名の変更に失敗したときは、サーバを再起動してから再実行してください。

4. プライマリノードで、共有データ用共有ディスクのディレクトリへのシンボリックリンクを作成します。

プライマリノードのローカルディスクにある以下のディレクトリから、共有ディスクのディレクトリに対するシンボリックリンクを作成してください。

リンク ターゲット

<プログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\conf <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\apache\conf

<プログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\logs <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\apache\logs

<プログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\conf <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\tomcat\conf

<プログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\logs <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\tomcat\logs

<プログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\webapps\esf\WEB-INF\log

<共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\tomcat\webapps\esf\WEB-INF\log

<環境設定ディレクトリ>\Common\etc\db <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\db

<環境設定ディレクトリ>\Common\etc\message <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\message

<環境設定ディレクトリ>\ESC\Manager\etc <共有ディスクのESCデータ格納先ディレクトリ>\ESC\Manager\etc

<環境設定ディレクトリ>\AST\Manager\etc\opt\FJSVssast\data

<共有ディスクのASTデータ格納先ディレクトリ>\AST\etc\data

<作業用ディレクトリ>\Common\var <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\var

<作業用ディレクトリ>\ESC\Manager\var <共有ディスクのESCデータ格納先ディレクトリ>\ESC\Manager\var

<作業用ディレクトリ>\AST\Manager\var\opt\FJSVssast\data

<共有ディスクのASTデータ格納先ディレクトリ>\AST\var\data

シンボリックリンクは、Windowsのmklinkコマンドで作成できます。

<プログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\confディレクトリから<共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\apache\confディレクトリへのシンボリックリンクを作成する例は、以下のとおりです。

>mklink /d <プログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\conf <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\apache\conf

- 37 -

5.1.1.4 環境設定ファイルとレジストリの設定1. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルのバックアップディレクトリを作成します。

プライマリノードで、以下のディレクトリを作成してください。

<プログラムディレクトリ>とは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

- <プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\bin

- <プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\micc\sys

- <プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\sys

2. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルをバックアップします。

プライマリノードで、以下のファイルを、コピー先へコピーしてください。

コピー元ファイル コピー先ファイル

<プログラムディレクトリ>\CCM\micc\sys\.install.sys <プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\micc\sys\.install.sys

<プログラムディレクトリ>\CCM\bin\.stxc_install.sys <プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\bin\.stxc_install.sys

<プログラムディレクトリ>\CCM\sys\sys.properties <プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\sys\sys.properties

注意

コピーしたファイルは、「第13章 運用管理サーバ業務のクラスタ環境削除」の作業を実施するときに必要です。

3. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルを編集します。

プライマリノードで、以下のファイルの※1~※4のパス名を編集してください。

[<プログラムディレクトリ>\CCM\micc\sys\.install.sysファイル]

stxs_optdir= (ここの設定は修正しないでください)stxs_etcdir= (ここの設定は修正しないでください)stxs_vardir=※1stxs_jredir= (ここの設定は修正しないでください)

[<プログラムディレクトリ>\CCM\bin\.stxc_install.sysファイル]

stxc_optdir= (ここの設定は修正しないでください)stxc_etcdir=※2stxc_jredir= (ここの設定は修正しないでください)

[<プログラムディレクトリ>\CCM\sys\sys.propertiesファイル]

com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.optpath= (ここの設定は修正しないでください)com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.etcpath=※3com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.varpath=※4com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.micc.path= (ここの設定は修正しないでください)com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.grapi.path= (ここの設定は修正しないでください)com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.language= (ここの設定は修正しないでください)

注意

- ※3および※4において、ドライブ名の区切り文字には「\:」を指定してください。

- 38 -

- ※3および※4において、<共有ディスクのCCMデータ格納先ディレクトリ>のパス区切り文字には「\\」を使用してください。

※1~※4の設定値は、以下のとおりです。設定例は、<共有ディスクのCCMデータ格納先ディレクトリ>が"G:\ccmdata"の場合です。 設定箇所 設定値 設定例

※1 <共有ディスクのCCMデータ格納先ディレクトリ>\var\micc G:\ccmdata\var\micc

※2 <共有ディスクのCCMデータ格納先ディレクトリ>\etc G:\ccmdata\etc

※3 <共有ディスクのCCMデータ格納先ディレクトリ>\\etc\\ G\:\\ccmdata\\etc\\

※4 <共有ディスクのCCMデータ格納先ディレクトリ>\\var\\ G\:\\ccmdata\\var\\

4. ストレージ管理の詳細設定ファイル(<共有ディスクのESCデータ格納先ディレクトリ>\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\sanma.conf)を編集します。

テキストエディタを使用して、詳細設定ファイルに、LOGICAL_MANAGER_IPおよびLOGICAL_MANAGER_V6IPの行を追記してください。追記する内容は、運用管理サーバ業務の引継ぎIPアドレスによって、以下のように異なります。

- IPv4アドレスだけの場合

LOGICAL_MANAGER_IP="<運用管理サーバ業務の引継ぎIPアドレス(IPv4形式)>";

- IPv6アドレスだけの場合

LOGICAL_MANAGER_V6IP="<運用管理サーバ業務の引継ぎIPアドレス(IPv6形式)>";

- IPv4アドレスとIPv6アドレスがある場合

LOGICAL_MANAGER_IP="<運用管理サーバ業務の引継ぎIPアドレス(IPv4形式)>";LOGICAL_MANAGER_V6IP="<運用管理サーバ業務の引継ぎIPアドレス(IPv6形式)>";

詳細設定ファイルの詳細は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「sanma.confパラメーター説明」にある「LOGICAL_MANAGER_IP」および「LOGICAL_MANAGER_V6IP」を参照してください。

5. レジストリを編集します。

レジストリエディタを使用して、レジストリキーに記載されているライセンス管理機能のvarディレクトリのパスを、以下のように変更してください。

<作業用ディレクトリ>とは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「作業用ディレクトリ」です。

変更前 変更後

<作業用ディレクトリ>\LM\var <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\LM\var

[レジストリキーの表示例]

HKEY_LOCAL_MACHINE SOFTWARE Fujitsu ETERNUS SF License Manager CurrentVersion VarPathName

5.1.1.5 共有ディスクのアクセス権設定共有ディスクにあるディレクトリのアクセス権を設定します。

1. ログ格納用ディレクトリのアクセス権を設定します。

プライマリノードで、以下のコマンドを実行してください。

- 39 -

>cacls <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\var\log /T /P "NT AUTHORITY\SYSTEM:F" "BUILTIN\Administrators:F"

2. データベース用ディレクトリのアクセス権を設定します。

プライマリノードで、以下のコマンドを実行してください。

>cacls <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\db\data /T /P "NT AUTHORITY\SYSTEM:F" "BUILTIN\Administrators:F" "esfpostgres:C"

5.1.1.6 クラスタセットアップコマンドの実行以下の手順で、プライマリノードのセットアップを実施してください。

注意

・ 作業は、Administrator権限を持つユーザーで実施してください。なお、ドメインのAdministratorsに所属したユーザーで実施する場合は、Windowsサービスの「Computer Browserサービス」が開始されている必要があります。

・ Windows Server 2012以降の場合は、事前に「フェールオーバー クラスター コマンド インターフェイス」をインストールしてください。

・ Telnetサーバーサービスを利用して本作業を行うと、不具合が発生します。Telnetサーバーサービスは利用しないでください。

1. クラスタセットアップの開始を指示します。

プライマリノードで、以下のクラスタセットアップコマンドを実行してください。<プログラムディレクトリ>とは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

- <プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stgclset_mscs

2. ノード種別と共有ディスクを選択します。

クラスタセットアップコマンドの初期画面が表示されます。

各項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力したあと、[OK]ボタンをクリックしてください。

項目 説明

サーバ種別 「Storage管理サーバ」が表示されます。

ノード種別 「プライマリノード」を選択してください。

- 40 -

項目 説明

物理ディスクリソース 「4.1 カスタマイズ項目の確認」で準備した「共有データ用共有ディスクのディスクリソース」を選択してください。

ドライブ 物理ディスクリソースに対応したドライブ文字が表示されます。

必要なディスク容量 AdvancedCopy Managerのクラスタ環境に必要な 小のディスク容量が表示されます。

空きディスク容量 指定したドライブの空き容量が表示されます。

3. プライマリノードのクラスタ情報を設定します。

クラスタセットアップコマンドの設定画面が表示されます。

以下は、Windows Server 2008での「フェールオーバークラスタ管理」画面です。

以下は、Windows Server 2012での「フェールオーバークラスタ管理」画面です。

各項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力したあと、[OK]ボタンをクリックしてください。

項目 説明

サーバ種別 「Storage管理サーバ」が表示されます。

ノード種別 「プライマリノード」であることを確認してください。

ドライブ 物理ディスクリソースに対応したドライブ文字が表示されます。

- 41 -

項目 説明

論理ノード名 「4.1 カスタマイズ項目の確認」で準備した「論理ノード名」を入力してください。

業務名 「4.1 カスタマイズ項目の確認」で準備した「業務名」を入力してください。

クラスタ名 「4.1 カスタマイズ項目の確認」で確認した「クラスタ名」を入力してください。

IPアドレスリソース 「既存」を選択してください。

IPバージョン IPアドレスのIPバージョンを選択してください。

IPv4アドレス 「4.1 カスタマイズ項目の確認」で準備した「論理IPアドレス」を入力してください。[IPバージョン]で「IPv4」または「IPv4/IPv6」を選択した場合は、IPv4アドレスを入力してください。

IPv6アドレス 「4.1 カスタマイズ項目の確認」で準備した「論理IPアドレス」を入力してください。[IPバージョン]で「IPv6」または「IPv4/IPv6」を選択した場合は、IPv6アドレスを入力してください。IPv6アドレスは、WSFCで使用可能なものを指定してください。

Storage管理サーバ業務 この項目をチェックしてください。

4. ポート番号・サービスを設定します。

[ポート番号・サービス設定/解除コマンド]画面が表示されます。ただし、設定済みの場合は表示されません。

項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力したあと、[OK]ボタンをクリックしてください。

項目 説明

通信サービス 「4.1 カスタマイズ項目の確認」で準備した「業務用通信サービス/デーモンのポート番号」を入力してください。

5. ポート番号・サービス設定が完了します。

[OK]ボタンをクリックしてください。

- 42 -

6. プライマリノードのクラスタセットアップを終了します。

クラスタセットアップの完了画面が表示されるので、[OK]ボタンをクリックしてください。

5.1.2 セカンダリノードのカスタマイズセカンダリノードでのカスタマイズ手順を説明します。

5.1.2.1 汎用スクリプトの準備以下の手順で、セカンダリノードで使用する汎用スクリプトを準備してください。

1. セカンダリノードのETERNUS SF Managerのプログラムディレクトリ配下に、「4.1 カスタマイズ項目の確認」で作成した汎用スクリプトファイルを格納します。

2. 格納した汎用スクリプトファイルのアクセス権を設定します。

格納した汎用スクリプトファイルを fileName に指定して、以下のコマンドを実行してください。

>cacls fileName /P "NT AUTHORITY\SYSTEM:F" "BUILTIN\Administrators:F"

コマンド実行例は、以下のとおりです。

C:\ETERNUS_SF>cacls apache.vbs /P "NT AUTHORITY\SYSTEM:F" "BUILTIN\Administrators:F" よろしいですか (Y/N)?y 処理ファイル: C:\ETERNUS_SF\apache.vbs

5.1.2.2 共有ディスクのファイル設定1. QuorumディスクとETERNUS SF Managerが使用する共有ディスクの所有権および業務の所有権を獲得します。

所有権の獲得方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

2. エクスプローラなどで、以下のディレクトリ名を変更します。

<プログラムディレクトリ>、<環境設定ディレクトリ>、<作業用ディレクトリ>とは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」、「環境設定ディレクトリ」、「作業用ディレクトリ」です。

- <プログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\conf

- <プログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\logs

- <プログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\conf

- <プログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\logs

- <プログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\webapps\esf\WEB-INF\log

- <環境設定ディレクトリ>\Common\etc\db

- <環境設定ディレクトリ>\Common\etc\message

- 43 -

- <環境設定ディレクトリ>\ESC\Manager\etc

- <環境設定ディレクトリ>\AST\Manager\etc\opt\FJSVssast\data

- <作業用ディレクトリ>\Common\var

- <作業用ディレクトリ>\ESC\Manager\var

- <作業用ディレクトリ>\AST\Manager\var\opt\FJSVssast\data

注意

上記ディレクトリ配下のファイルをほかのプログラムが使用している場合、ディレクトリ名の変更に失敗することがあります。ディレクトリ名の変更に失敗したときは、サーバを再起動してから再実行してください。

3. セカンダリノードで、共有データ用共有ディスクのディレクトリへのシンボリックリンクを作成します。

セカンダリノードのローカルディスクにある以下のディレクトリから、共有ディスクのディレクトリに対するシンボリックリンクを作成してください。

リンク ターゲット

<プログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\conf <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\apache\conf

<プログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\logs <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\apache\logs

<プログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\conf <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\tomcat\conf

<プログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\logs <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\tomcat\logs

<プログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\webapps\esf\WEB-INF\log

<共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\tomcat\webapps\esf\WEB-INF\log

<環境設定ディレクトリ>\Common\etc\db <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\db

<環境設定ディレクトリ>\Common\etc\message <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\message

<環境設定ディレクトリ>\ESC\Manager\etc <共有ディスクのESCデータ格納先ディレクトリ>\ESC\Manager\etc

<環境設定ディレクトリ>\AST\Manager\etc\opt\FJSVssast\data

<共有ディスクのASTデータ格納先ディレクトリ>\AST\etc\data

<作業用ディレクトリ>\Common\var <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\var

<作業用ディレクトリ>\ESC\Manager\var <共有ディスクのESCデータ格納先ディレクトリ>\ESC\Manager\var

<作業用ディレクトリ>\AST\Manager\var\opt\FJSVssast\data

<共有ディスクのASTデータ格納先ディレクトリ>\AST\var\data

シンボリックリンクは、Windowsのmklinkコマンドで作成できます。

<プログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\confディレクトリから<共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\apache\confディレクトリへのシンボリックリンクを作成する例は、以下のとおりです。

- 44 -

>mklink /d <プログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\conf <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\apache\conf

5.1.2.3 環境設定ファイルとレジストリの設定1. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルのバックアップディレクトリを作成します。

セカンダリノードで、以下のディレクトリを作成してください。

<プログラムディレクトリ>とは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

- <プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\bin

- <プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\micc\sys

- <プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\sys

2. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルをバックアップします。

セカンダリノードで、以下のファイルを、コピー先へコピーしてください。

コピー元ファイル コピー先ファイル

<プログラムディレクトリ>\CCM\micc\sys\.install.sys <プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\micc\sys\.install.sys

<プログラムディレクトリ>\CCM\bin\.stxc_install.sys <プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\bin\.stxc_install.sys

<プログラムディレクトリ>\CCM\sys\sys.properties <プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\sys\sys.properties

注意

コピーしたファイルは、「第13章 運用管理サーバ業務のクラスタ環境削除」の作業を実施するときに必要です。

3. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルを編集します。

セカンダリノードで、以下のファイルの※1~※4のパス名を編集してください。

[<プログラムディレクトリ>\CCM\micc\sys\.install.sysファイル]

stxs_optdir= (ここの設定は修正しないでください)stxs_etcdir= (ここの設定は修正しないでください)stxs_vardir=※1stxs_jredir= (ここの設定は修正しないでください)

[<プログラムディレクトリ>\CCM\bin\.stxc_install.sysファイル]

stxc_optdir= (ここの設定は修正しないでください)stxc_etcdir=※2stxc_jredir= (ここの設定は修正しないでください)

[<プログラムディレクトリ>\CCM\sys\sys.propertiesファイル]

com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.optpath= (ここの設定は修正しないでください)com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.etcpath=※3com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.varpath=※4com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.micc.path= (ここの設定は修正しないでください)com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.grapi.path= (ここの設定は修正しないでください)com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.language= (ここの設定は修正しないでください)

- 45 -

注意

- ※3および※4において、ドライブ名の区切り文字には「\:」を指定してください。

- ※3および※4において、<共有ディスクのCCMデータ格納先ディレクトリ>のパス区切り文字には「\\」を使用してください。

※1~※4の設定値は、以下のとおりです。設定例は、<共有ディスクのCCMデータ格納先ディレクトリ>が"G:\ccmdata"の場合です。 設定箇所 設定値 設定例

※1 <共有ディスクのCCMデータ格納先ディレクトリ>\var\micc G:\ccmdata\var\micc

※2 <共有ディスクのCCMデータ格納先ディレクトリ>\etc G:\ccmdata\etc

※3 <共有ディスクのCCMデータ格納先ディレクトリ>\\etc\\ G\:\\ccmdata\\etc\\

※4 <共有ディスクのCCMデータ格納先ディレクトリ>\\var\\ G\:\\ccmdata\\var\\

4. レジストリを編集します。

レジストリエディタを使用して、レジストリキーに記載されているライセンス管理機能のvarディレクトリのパスを、以下のように変更してください。

<作業用ディレクトリ>とは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「作業用ディレクトリ」です。

変更前 変更後

<作業用ディレクトリ>\LM\var <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\LM\var

[レジストリキーの表示例]

HKEY_LOCAL_MACHINE SOFTWARE Fujitsu ETERNUS SF License Manager CurrentVersion VarPathName

5.1.2.4 共有ディスクのアクセス権設定共有ディスクにコピーしたETERNUS SF Managerのデータベース用ディレクトリに、アクセス権を設定します。

セカンダリノードで、以下のコマンドを実行してください。

>cacls <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\db\data /T /G "esfpostgres:C" /E

5.1.2.5 クラスタセットアップコマンドの実行以下の手順で、セカンダリノードのセットアップを実施してください。

注意

・ 作業は、Administrator権限を持つユーザーで実施してください。なお、ドメインのAdministratorsに所属したユーザーで実施する場合は、Windowsサービスの「Computer Browserサービス」が開始されている必要があります。

・ Windows Server 2012以降の場合は、事前に「フェールオーバー クラスター コマンド インターフェイス」をインストールしてください。

- 46 -

・ Telnetサーバーサービスを利用して作業を行うと、不具合が発生します。Telnetサーバーサービスは利用しないでください。

1. クラスタセットアップの開始を指示します。

セカンダリノードで、以下のクラスタセットアップコマンドを実行してください。<プログラムディレクトリ>とは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

- <プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stgclset_mscs

2. ノード種別と共有ディスクを選択します。

クラスタセットアップコマンドの初期画面が表示されます。

各項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力したあと、[OK]ボタンをクリックしてください。

項目 説明

サーバ種別 「Storage管理サーバ」が表示されます。

ノード種別 「セカンダリノード」を選択してください。

物理ディスクリソース 共有データ用共有ディスクのディスクリソースを選択してください。プライマリノードと同じリソースを選択してください。

ドライブ 物理ディスクリソースに対応したドライブ文字が表示されます。

必要なディスク容量 AdvancedCopy Managerのクラスタ環境に必要な 小のディスク容量が表示されます。

空きディスク容量 指定したドライブの空き容量が表示されます。

- 47 -

3. セカンダリノードのクラスタ情報を確認します。

プライマリノードで設定した値が表示されます。ノード種別だけは「セカンダリノード」と表示されます。

各項目の内容を確認してから、[OK]ボタンをクリックしてください。

4. ポート番号・サービスを設定します。

[ポート番号・サービス設定/解除コマンド]画面に、プライマリノードで設定した値が表示されます。ただし、設定済みの場合は表示されません。

- 48 -

[OK]ボタンをクリックしてください。

5. ポート番号・サービス設定が完了します。

[OK]ボタンをクリックしてください。

6. セカンダリノードのクラスタセットアップを終了します。

クラスタセットアップの完了画面が表示されるので、[OK]ボタンをクリックしてください。

5.1.3 サービスリソースの登録プライマリノードで、運用管理サーバで使用するサービスリソースを登録してください。

画面のメニューや項目の名称は、OSによって異なる場合があります。

Windows Server 2008およびWindows Server 2012での操作手順を、以下に説明します。

[Windows Server 2008の場合]

ここでは、Windows Server 2008でETERNUS SF Manager用の「サービスまたはアプリケーション」の名前を"ESF-manager"と設定したものとして説明しています。

1. ETERNUS SF Manager用の「サービスまたはアプリケーション」に、ETERNUS SF Managerのサービスを追加します。

以下のサービスを追加してください。

- ETERNUS SF Manager Postgres Service

- ETERNUS SF Storage Cruiser Optimization Option

サービスの追加手順は、以下のとおりです。

a. [フェールオーバークラスタマネージャー]ツリーの[サービスとアプリケーション]-[ESF-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[リソースの追加]-[3 - 汎用サービス]を選択します。

[新しいリソース ウィザード]画面が表示されます。

b. 追加するサービスを[サービスの選択]で選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

c. [確認]画面に表示された内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。

d. [完了]ボタンをクリックします。

- 49 -

e. 設定した内容が反映されていることを確認します。

画面中央の[ESF-manager の概要]の[その他のリソース]に、追加したサービスが表示されていることを確認してください。

2. ETERNUS SF Manager用の「サービスまたはアプリケーション」に汎用スクリプトを追加します。

「5.1.1.1 汎用スクリプトの準備」で格納したすべての汎用スクリプトファイルに対して、汎用スクリプトごとに以下の手順を実施してください。

a. [フェールオーバークラスタマネージャー]ツリーの[サービスとアプリケーション]-[ESF-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[リソースの追加]-[4 - 汎用スクリプト]を選択します。

[新しいリソース ウィザード]画面が表示されます。

b. [汎用スクリプト情報]の[スクリプト ファイル パス]に、「5.1.1.1 汎用スクリプトの準備」で格納したスクリプトファイルのファイル名を絶対パスで指定し、[次へ]ボタンをクリックします。

c. [確認]画面に表示された内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。

d. [概要]画面に表示された内容を確認し、[完了]ボタンをクリックします。

e. 設定した内容が反映されていることを確認します。

画面中央の[ESF-manager の概要]の[その他のリソース]に、追加した汎用スクリプトが表示されていることを確認してください。

3. ETERNUS SF Manager用の「サービスまたはアプリケーション」にある、リソースの依存関係を設定します。

以下の表に従って、リソースの依存関係を設定してください。 表5.1 リソースの依存関係の設定

設定対象のリソース 依存するリソース

ETERNUS SF Manager Apache Serviceスクリプト 共有ディスク

ETERNUS SF Manager Tomcat Serviceスクリプト ETERNUS SF Manager Apache Serviceスクリプト、ETERNUS SF Manager Postgres Service、ETERNUS SF Storage Cruiser Optimization Option、共有ディスク、IPアドレス

ETERNUS SF Manager Postgres Service 共有ディスク

ETERNUS SF Storage Cruiser Optimization Option 共有ディスク

ETERNUS SF Manager AdvancedCopy Manager CCM用汎用スクリプト 共有ディスク

AdvancedCopy Managerマネージャーを運用管理サーバ業務兼管理対象サーバ業務、または管理対象サーバ業務でバックアップ管理などの運用を実施する場合、以下のリソースの依存関係に業務用のディスクリソースを追加してください。

設定対象のリソース 依存するリソース

AdvancedCopy COM Service_logicalNodeName 業務用のディスクリソース

logicalNodeName には、「4.1 カスタマイズ項目の確認」で準備した論理ノード名を指定してください。

注意

AdvancedCopy COM Service_logicalNodeNameと業務用のディスクリソースとの依存関係は、業務のボリュームの追加/削除などを実施するときに設定し直す必要があります。詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「クラスタ運用時の注意事項」を参照してください。

- 50 -

4. 手順3で設定したリソースごとに、以下の設定を行います。

a. [フェールオーバークラスタマネージャー]画面の画面中央に表示される、[ESF-manager の概要]の[その他のリソース]の対象リソースを右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ]を選択します。

[対象リソースのプロパティ]画面が表示されます。

b. [依存関係]タブの[リソース]で、「表5.1 リソースの依存関係の設定」の[依存するリソース]の名前を選択し、[適用]ボタンをクリックします。

c. 設定が適用されたら、[OK]ボタンをクリックします。

[Windows Server 2012の場合]

ここでは、Windows Server 2012でETERNUS SF Manager用の「役割」の名前を"ESF-manager"と設定したものとして説明しています。

1. ETERNUS SF Manager用の「役割」に、ETERNUS SF Managerのサービスを追加します。

以下のサービスを追加してください。

- ETERNUS SF Manager Postgres Service

- ETERNUS SF Storage Cruiser Optimization Option

サービスの追加手順は、以下のとおりです。

a. [フェールオーバークラスタマネージャー]ツリーの[役割]-[ESF-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[リソースの追加]-[汎用サービス]を選択します。

[新しいリソース ウィザード]画面が表示されます。

b. 追加するサービスを[サービスの選択]で選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

c. [確認]画面に表示された内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。

d. [完了]ボタンをクリックします。

e. 設定した内容が反映されていることを確認します。

画面中央の[ESF-manager]の[リソース]タブに、追加したサービスが表示されていることを確認してください。

2. ETERNUS SF Manager用の「役割」に汎用スクリプトを追加します。

「5.1.1.1 汎用スクリプトの準備」で格納したすべての汎用スクリプトファイルに対して、汎用スクリプトごとに以下の手順を実施してください。

a. [フェールオーバークラスタマネージャー]ツリーの[役割]-[ESF-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[リソースの追加]-[汎用スクリプト]を選択します。

[新しいリソース ウィザード]画面が表示されます。

b. [汎用スクリプト情報]の[スクリプト ファイル パス]に、「5.1.1.1 汎用スクリプトの準備」で格納したスクリプトファイルのファイル名を絶対パスで指定し、[次へ]ボタンをクリックします。

c. [確認]画面に表示された内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。

d. [概要]画面に表示された内容を確認し、[完了]ボタンをクリックします。

e. 設定した内容が反映されていることを確認します。

画面中央の[ESF-manager]の[リソース]タブに、追加した汎用スクリプトが表示されていることを確認してください。

3. ETERNUS SF Manager用の「役割」にある、リソースの依存関係を設定します。

以下の表に従って、リソースの依存関係を設定してください。

- 51 -

表5.2 リソースの依存関係の設定設定対象のリソース 依存するリソース

ETERNUS SF Manager Apache Serviceスクリプト 共有ディスク

ETERNUS SF Manager Tomcat Serviceスクリプト ETERNUS SF Manager Apache Serviceスクリプト、ETERNUS SF Manager Postgres Service、ETERNUS SF Storage Cruiser Optimization Option、共有ディスク、IPアドレス

ETERNUS SF Manager Postgres Service 共有ディスク

ETERNUS SF Storage Cruiser Optimization Option 共有ディスク

ETERNUS SF Manager AdvancedCopy Manager CCM用汎用スクリプト 共有ディスク

AdvancedCopy Managerマネージャーを運用管理サーバ業務兼管理対象サーバ業務、または管理対象サーバ業務でバックアップ管理などの運用を実施する場合、以下のリソースの依存関係に業務用のディスクリソースを追加してください。

設定対象のリソース 依存するリソース

AdvancedCopy COM Service_logicalNodeName 業務用のディスクリソース

logicalNodeName には、「4.1 カスタマイズ項目の確認」で準備した論理ノード名を指定してください。

注意

AdvancedCopy COM Service_logicalNodeNameと業務用のディスクリソースとの依存関係は、業務のボリュームの追加/削除などを実施するときに設定し直す必要があります。詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「クラスタ運用時の注意事項」を参照してください。

4. 手順3で設定したリソースごとに、以下の設定を行います。

a. [フェールオーバークラスタマネージャー]画面の画面中央に表示される、[ESF-manager]の[リソース]タブの対象リソースを右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ]を選択します。

[対象リソースのプロパティ]画面が表示されます。

b. [依存関係]タブの[リソース]で、「表5.2 リソースの依存関係の設定」の[依存するリソース]の名前を選択し、[適用]ボタンをクリックします。

c. 設定が適用されたら、[OK]ボタンをクリックします。

5.1.4 ETERNUS SF Managerの起動プライマリノードでETERNUS SF Managerを起動するには、ETERNUS SF Manager用の「サービスまたはアプリケーション」をオンラインにします。

[操作]-[このリソースをオンラインにする]を選択し、リソースをオンラインにしてください。

5.1.5 AdvancedCopy Manager CCMの環境設定AdvancedCopy Manager CCMの環境を設定する場合は、ETERNUS SF Managerを起動したあと、以下の手順を実施してください。

- 52 -

ポイント

本項に記載のある以下のコマンドは、AdvancedCopy Manager CCMのコマンドです。これらのコマンドの詳細は、『ETERNUSSF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「コマンドリファレンス」を参照してください。

・ acarray removeコマンド

・ acutil devsコマンド

・ acarray addコマンド

1. 環境変数PATHを設定します。

環境変数PATHに、AdvancedCopy Manager CCMのbinディレクトリを追加してください。詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Manager CCMのセットアップ」にある「環境変数PATHの設定」を参照してください。

2. ネットワーク環境を設定します。

詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Manager CCMのセットアップ」にある「ネットワーク環境の設定」を参照してください。

3. ユーザーアカウントを作成します。

AdvancedCopy Manager CCMを利用するためのユーザーを作成してください。詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「CCM利用ユーザーの作成」を参照してください。

4. クラスタシステムを構成しているすべてのノードで、アクセスボリュームを設定します。

詳細は、「4.1 カスタマイズ項目の確認」、および『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「アクセスボリュームの設定」を参照してください。

5. ETERNUS ディスクアレイを登録します。

以下の手順に従って、ETERNUS ディスクアレイを登録してください。

ETERNUS ディスクアレイを登録済みの場合は、acarray removeコマンドを利用して登録を一旦削除したあと、以下の手順に従って再登録してください。

a. acutil devsコマンドを実行して、出力結果を確認します。ETERNUS ディスクアレイのBox ID(BOX-ID)と論理ボリューム番号(LV No)を基に、使用するアクセスボリュームを特定して、Deviceの値を確認してください。 >acutil devsDevice BOX-ID LV No Size-------------- ---------------------------------------- ----- -------PHYSICALDRIVE4 00E8000M9#####E890S20A####KO4070639003## 0x61 1048576PHYSICALDRIVE5 00E8000M9#####E890S20A####KO4070639003## 0x62 1048576PHYSICALDRIVE6 00E8000M9#####E890S20A####KO4070639003## 0x63 1048576

b. 上記a.で確認したDeviceの値を deviceValue に指定してacarray addコマンドを実行することで、ETERNUS ディスクアレイを登録します。

>acarray add -a diskArrayName -ip ipAddress -user userName -password password -path deviceValue

以下は、使用するアクセスボリュームのBOX-IDが"00E8000M9#####E890S20A####KO4070639003##"、LV Noが"0x61"の場合のコマンド実行例です。

>acarray add -a E8000 -ip 192.0.2.0 -user **** -password **** -path PHYSICALDRIVE4Successful completion.

- 53 -

ポイント

- クラスタシステムを構成しているすべてのノードで、同じアクセスボリュームを使用してください。

- アクセスボリュームを使用する場合は、ETERNUS ディスクアレイを登録するときに、-pathオプション付きでacarray addコマンドを実行してください。

6. コピーグループを作成します。

詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「コピーグループの作成」を参照してください。

7. コピーペアを追加します。

作成したコピーグループに、コピーペアを追加してください。詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「コピーペアの追加」を参照してください。

8. コピーボリューム保護を設定します。

オペレーションミスなどでボリュームを破壊することを防ぐため、業務ボリュームにボリューム保護機能を設定できます。詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「コピーボリューム保護の設定」を参照してください。

9. CCMサーバ業務の環境設定ファイルをバックアップします。

不測の事態に備えて、環境設定ファイルをバックアップしてください。バックアップするファイルは、『ETERNUS SFAdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「環境設定ファイルのバックアップ」を参照してください。

以上で、Windows版クラスタシステムでのカスタマイズ作業は終了です。

5.2 Solaris版/Linux版クラスタシステムでのカスタマイズ運用管理サーバ業務のカスタマイズの流れは、以下のとおりです。

- 54 -

注意

Storage CruiserまたはAdvancedCopy Managerを、単独で利用する場合、併用する場合に関わらず、すべての手順を実施する必要があります。

5.2.1 プライマリノードのカスタマイズプライマリノードでのカスタマイズ手順を説明します。

5.2.1.1 クラスタアプリケーションの停止既存のクラスタアプリケーション(業務)にETERNUS SF Managerを追加する場合は、そのクラスタアプリケーション(業務)を停止してください。クラスタアプリケーション(業務)を停止する手順は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

参考

新規に作成するクラスタアプリケーション(業務)にETERNUS SF Managerを追加する場合は、本手順を実施不要です。

5.2.1.2 ETERNUS SF Managerの起動設定ETERNUS SF Managerの起動処理が、OSではなく、クラスタソフトウェアに制御されるように設定してください。

・ Solaris環境の場合

1. プライマリノードで、以下のコマンドを実行します。

# ls /etc/rc*.d/*SFmanager*

2. 上記のコマンドで出力された、すべてのファイルをリネームします。

ファイル名の先頭に"X"を付けて、リネームしてください。

コマンド実行例は、以下のとおりです。

# mv /etc/rc2.d/S99startSFmanager /etc/rc2.d/XS99startSFmanager

・ Linux環境の場合

プライマリノードで、以下のコマンドを実行してください。

- RHEL5/RHEL6環境の場合

# mv /etc/rc0.d/K00startSFmanager /etc/rc0.d/XK00startSFmanager# mv /etc/rc1.d/K00startSFmanager /etc/rc1.d/XK00startSFmanager# mv /etc/rc2.d/K00startSFmanager /etc/rc2.d/XK00startSFmanager# mv /etc/rc3.d/S99startSFmanager /etc/rc3.d/XS99startSFmanager# mv /etc/rc4.d/S99startSFmanager /etc/rc4.d/XS99startSFmanager# mv /etc/rc5.d/S99startSFmanager /etc/rc5.d/XS99startSFmanager# mv /etc/rc6.d/K00startSFmanager /etc/rc6.d/XK00startSFmanager

- RHEL7環境の場合

# /usr/bin/systemctl disable fjsvesfcm-internalDB.service# /usr/bin/systemctl disable fjsvesfcm-webserver.service

- 55 -

# /usr/bin/systemctl disable fjsvesfcm-system.service# /usr/bin/systemctl disable fjsvswstf.service

5.2.1.3 共有ディスクのファイル設定

ポイント

以下の手順で記述している<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>のパス名に使用できる文字は、空白を除く半角英数字です。パス名に指定できる長さは、70文字以下です。

1. プライマリノードのETERNUS SF Managerの動的ディスクのファイルを、ETERNUS SF Manager用の共有ディスクにコピーします。

以下の手順で、ファイルをコピーしてください。なお、クラスタ環境を再構築する場合で、共有ディスクに旧環境のファイルが残っているときは、事前に旧環境のファイルを削除してから、以下の手順を実施してください。

a. プライマリノードで、ETERNUS SF Managerが使用する共有データ用共有ディスクをマウントします。

b. 共有データ用共有ディスクにディレクトリを作成します。

プライマリノードで、共有データ用共有ディスクに以下のディレクトリを作成してください。

- <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt

- <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt

<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>が"/esfmnt"の場合のディレクトリ作成例は、以下のとおりです。

# mkdir -p /esfmnt/etc/opt# mkdir -p /esfmnt/var/opt

c. プライマリノードのローカルディスクにあるファイルを、共有ディスクにコピーします。

プライマリノードで、以下のコピー元ディレクトリ配下の資源を、コピー先ディレクトリへコピーしてください。

コピー元ディレクトリ コピー先ディレクトリ

/etc/opt/FJSVesfcm <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/FJSVesfcm

/etc/opt/FJSVccm <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/FJSVccm

/var/opt/FJSVesfcm <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt/FJSVesfcm

/var/opt/FJSVccm <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt/FJSVccm

/var/opt/FJSVesflm <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt/FJSVesflm

ポイント

ファイルとディレクトリのオーナーおよびアクセス権は、コピー元とコピー先で同じ設定にしてください。

<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>が"/esfmnt"の場合のコピー実行例は、以下のとおりです。

- 56 -

# cp -Rp /etc/opt/FJSVesfcm /esfmnt/etc/opt/FJSVesfcm# cp -Rp /etc/opt/FJSVccm /esfmnt/etc/opt/FJSVccm# cp -Rp /var/opt/FJSVesfcm /esfmnt/var/opt/FJSVesfcm# cp -Rp /var/opt/FJSVccm /esfmnt/var/opt/FJSVccm# cp -Rp /var/opt/FJSVesflm /esfmnt/var/opt/FJSVesflm

d. コピー元ディレクトリの名前を、任意の名前に変更します。

以下のディレクトリの名前を変更してください。

- /etc/opt/FJSVesfcm

- /var/opt/FJSVesfcm

- /var/opt/FJSVesflm

ファイル名の末尾に"_bak"を付けてディレクトリ名を変更する場合の例は、以下のとおりです。

# mv /etc/opt/FJSVesfcm /etc/opt/FJSVesfcm_bak# mv /var/opt/FJSVesfcm /var/opt/FJSVesfcm_bak# mv /var/opt/FJSVesflm /var/opt/FJSVesflm_bak

2. 環境設定ファイルを編集します。

a. 共有データ用共有ディスクに、ディレクトリを作成します。

以下の構成になるように、各ディレクトリを作成してください。

<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>+---/etc| ---/opt| ---/swstorage+---/var ---/opt ---/swstorage

<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>が"/esfmnt"の場合のディレクトリ作成例は、以下のとおりです。

# mkdir -p /esfmnt/etc/opt/swstorage# chmod -R 755 /esfmnt/etc/opt/swstorage# chown -R root:root /esfmnt/etc/opt/swstorage# mkdir -p /esfmnt/var/opt/swstorage# chmod -R 755 /esfmnt/var/opt/swstorage# chown -R root:root /esfmnt/var/opt/swstorage

b. <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/swstorage/clsetup.iniファイルを作成します。 表5.3 clsetup.iniファイルの設定項目一覧

項目名 説明

Swstgnode 論理ノード名です。「4.1 カスタマイズ項目の確認」で準備した論理ノード名を指定してください。

Business クラスタ業務の名称です。

ShareEtc クラスタ業務用の環境設定ディレクトリ名です。<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt

- 57 -

項目名 説明

ShareVar クラスタ業務用の作業ディレクトリ名です。<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt

MountPoint 共有データ用共有ディスクのマウントポイントです。

IPVersion 引継ぎIPアドレスのIPバージョンです。使用する引継ぎIPアドレスのIPバージョンに応じて、以下の値を指定してください。

・ IPv4だけで運用する場合: IPv4

・ IPv6だけで運用する場合: IPv6

・ IPv4およびIPv6の両方で運用する場合: Dual

IPAddr 引継ぎIPアドレスです。「IPv4だけで運用する場合」または「IPv4およびIPv6の両方で運用する場合」は、IPv4アドレスを指定してください。

IPv6Addr 引継ぎIPアドレスです。「IPv6だけで運用する場合」または「IPv4およびIPv6の両方で運用する場合」は、IPv6アドレスを指定してください。指定するIPv6アドレスは、使用しているクラスタソフトウェアで使用可能なものである必要があります。

NodeName プライマリノード名(プライマリノードのホスト名)です。

BusiType AdvancedCopy Managerのサーバ種別です。1を指定してください。

Type

Version AdvancedCopy Managerのバージョンです。/etc/opt/swstorage/swstg.iniファイルの、[Common]-Version列と同じ値を指定してください。

Language AdvancedCopy Managerで使用する言語です。AdvancedCopy Managerで使用する言語に応じて、以下の文字列を指定してください。

・ 日本語の場合: JAPANESE

・ 英語の場合: ENGLISH

システム環境に合わせて、以下の斜体部分を変更してください。

[Cluster]System=GENSwstgnode=<論理ノード名>Business=<クラスタ業務の名称>ShareEtc=<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/optShareVar=<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/optMountPoint=<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>IPVersion=<IPアドレスのIPバージョン>IPAddr=<引継ぎIPv4アドレス>IPv6Addr=<引継ぎIPv6アドレス>IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=<プライマリノード名(プライマリノードのホスト名)>ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=BusiType=<AdvancedCopy Managerのサーバ種別>ResourceType=Procedure

- 58 -

[StorageMGR]Version=<AdvancedCopy Managerバージョン>Edition=EEType=<AdvancedCopy Managerのサーバ種別>AFSType=1Language=<AdvancedCopy Managerの使用言語>[Secondary]Setup=YESDate=00/00/00 00:00:00[Primary]Date=00/00/00 00:00:00Setup=YES

clsetup.iniファイルの編集例は、以下のとおりです。斜体部分が、編集した箇所です。

[IPv4だけで運用する場合]

[Cluster]System=GENSwstgnode=acmnode1Business=acmbiz01ShareEtc=/esfmnt/etc/optShareVar=/esfmnt/var/optMountPoint=/esfmntIPVersion=IPv4IPAddr=192.0.2.0IPv6Addr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=BusiType=1ResourceType=Procedure[StorageMGR]Version=V16.3Edition=EEType=1AFSType=1Language=JAPANESE[Secondary]Setup=YESDate=00/00/00 00:00:00[Primary]Date=00/00/00 00:00:00Setup=YES

[IPv6だけで運用する場合]

[Cluster]System=GENSwstgnode=acmnode1Business=acmbiz01ShareEtc=/esfmnt/etc/optShareVar=/esfmnt/var/optMountPoint=/esfmntIPVersion=IPv6

- 59 -

IPAddr=IPv6Addr=2001:db8::1234:0:0:1IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=BusiType=1ResourceType=Procedure[StorageMGR]Version=V16.3Edition=EEType=1AFSType=1Language=JAPANESE[Secondary]Setup=YESDate=00/00/00 00:00:00[Primary]Date=00/00/00 00:00:00Setup=YES

[IPv4およびIPv6の両方で運用する場合]

[Cluster]System=GENSwstgnode=acmnode1Business=acmbiz01ShareEtc=/esfmnt/etc/optShareVar=/esfmnt/var/optMountPoint=/esfmntIPVersion=DualIPAddr=192.0.2.0IPv6Addr=2001:db8::1234:0:0:1IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=BusiType=1ResourceType=Procedure[StorageMGR]Version=V16.3Edition=EEType=1AFSType=1Language=JAPANESE[Secondary]Setup=YESDate=00/00/00 00:00:00[Primary]Date=00/00/00 00:00:00Setup=YES

- 60 -

c. /etc/opt/swstorage/swstg.iniファイルをコピーします。

swstg.iniファイルを、以下のコピー先にコピーしてください。

コピー元ファイル コピー先ファイル

/etc/opt/swstorage/swstg.ini <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/swstorage/swstg.ini

コピー実行例は、以下のとおりです。

# cp -p /etc/opt/swstorage/swstg.ini /esfmnt/etc/opt/swstorage/swstg.ini

d. <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/swstorage/swstg.iniファイルを編集します。 表5.4 swstg.iniファイルの設定項目一覧

項目名 説明

Type AdvancedCopy Managerのサーバ種別です。1を指定してください。

注意

運用を開始したあと、本製品のプログラムが、swstg.iniファイルの「表5.4 swstg.iniファイルの設定項目一覧」以外のパラメーターを追加/変更/削除することがあります。このため、「表5.4 swstg.iniファイルの設定項目一覧」以外のパラメーターを追加/変更/削除しないでください。

システム環境に合わせて、以下の斜体部分を変更してください。

[Common]Edition=EEVersion=V16.3Type=<AdvancedCopy Managerのサーバ種別>AFSType=1Language=JAPANESEBaseDir_Opt=/optBaseDir_Var=/var/optBaseDir_Etc=/etc/opt[Install]FJSVswstf=20101116FJSVswtrc=20101116FJSVgrapi=20101116FJSVswsts=20101116FJSVswsrp=20101116

swstg.iniファイルの編集例は、以下のとおりです。斜体部分が、編集した箇所です。

[Common]Edition=EEVersion=V16.3Type=1AFSType=1Language=JAPANESEBaseDir_Opt=/optBaseDir_Var=/var/opt

- 61 -

BaseDir_Etc=/etc/opt[Install]FJSVswstf=20101116FJSVswtrc=20101116FJSVgrapi=20101116FJSVswsts=20101116FJSVswsrp=20101116

e. 共有データ用共有ディスク内のディレクトリへのシンボリックリンクを作成します。

リンク先ディレクトリの logicalNodeName には、「4.1 カスタマイズ項目の確認」で準備した論理ノード名を指定してください。

リンク元ディレクトリ リンク先ディレクトリ(シンボリックリンクファイル)

<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/FJSVesfcm

/etc/opt/FJSVesfcm

<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/swstorage

/etc/opt/swstorage/logicalNodeName

<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt/FJSVesfcm

/var/opt/FJSVesfcm

<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt/FJSVesflm

/var/opt/FJSVesflm

<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt/swstorage

/var/opt/swstorage/logicalNodeName

シンボリックリンクの作成例は、以下のとおりです。

# ln -s /esfmnt/etc/opt/FJSVesfcm /etc/opt/FJSVesfcm# ln -s /esfmnt/etc/opt/swstorage /etc/opt/swstorage/acmnode1# ln -s /esfmnt/var/opt/FJSVesfcm /var/opt/FJSVesfcm# ln -s /esfmnt/var/opt/FJSVesflm /var/opt/FJSVesflm# ln -s /esfmnt/var/opt/swstorage /var/opt/swstorage/acmnode1

5.2.1.4 汎用スクリプトの準備以下の手順で、プライマリノードで使用する汎用スクリプトを準備してください。

1. プライマリノードのETERNUS SF Managerのプログラムディレクトリ配下に、「4.1 カスタマイズ項目の確認」で作成した汎用スクリプトファイルを格納します。

2. 格納した汎用スクリプトファイルのアクセス権を設定します。

root(スーパーユーザー)がアクセスできる権限を設定してください。

5.2.1.5 ローカルディスクのファイル設定1. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルのバックアップディレクトリを作成します。

プライマリノードで、以下のディレクトリを作成してください。

- /opt/FJSVccm/noncluster/bin

- /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys

- /opt/FJSVccm/noncluster/sys

- 62 -

ポイント

- 各ディレクトリのオーナーは、root(スーパーユーザー)にしてください。

- 各ディレクトリのアクセス権は、"755"にしてください。

ディレクトリ作成例は、以下のとおりです。

# mkdir -p /opt/FJSVccm/noncluster/bin# chmod -R 755 /opt/FJSVccm/noncluster/bin# chown -R root:root /opt/FJSVccm/noncluster/bin# mkdir -p /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys# chmod -R 755 /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys# chown -R root:root /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys# mkdir -p /opt/FJSVccm/noncluster/sys# chmod -R 755 /opt/FJSVccm/noncluster/sys# chown -R root:root /opt/FJSVccm/noncluster/sys

2. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルをバックアップします。

プライマリノードで、以下のファイルを、コピー先へコピーしてください。

コピー元ファイル コピー先ファイル

/opt/FJSVccm/micc/sys/.install.sys /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys/.install.sys

/opt/FJSVccm/bin/.stxc_install.sys /opt/FJSVccm/noncluster/bin/.stxc_install.sys

/opt/FJSVccm/sys/sys.properties /opt/FJSVccm/noncluster/sys/sys.properties

コピー実行例は、以下のとおりです。

# cp -p /opt/FJSVccm/micc/sys/.install.sys /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys/.install.sys# cp -p /opt/FJSVccm/bin/.stxc_install.sys /opt/FJSVccm/noncluster/bin/.stxc_install.sys# cp -p /opt/FJSVccm/sys/sys.properties /opt/FJSVccm/noncluster/sys/sys.properties

注意

コピーしたファイルは、「第13章 運用管理サーバ業務のクラスタ環境削除」の作業を実施するときに必要です。

3. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルを編集します。

プライマリノードで、以下のファイルの※1~※4のパス名を編集してください。

[/opt/FJSVccm/micc/sys/.install.sysファイル]

stxs_optdir= (ここの設定は修正しないでください)stxs_etcdir= (ここの設定は修正しないでください)stxs_vardir=※1stxs_jredir= (ここの設定は修正しないでください)

[/opt/FJSVccm/bin/.stxc_install.sysファイル]

- 63 -

stxc_optdir= (ここの設定は修正しないでください)stxc_etcdir=※2stxc_jredir= (ここの設定は修正しないでください)

[/opt/FJSVccm/sys/sys.propertiesファイル]

com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.optpath= (ここの設定は修正しないでください)com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.etcpath=※3com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.varpath=※4com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.micc.path= (ここの設定は修正しないでください)com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.grapi.path= (ここの設定は修正しないでください)com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.language= (ここの設定は修正しないでください)

※1~※4の設定値は、以下のとおりです。設定例は、<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>が"/esfmnt"の場合です。 設定箇所

設定値 設定例

※1 <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt/FJSVccm/micc

/esfmnt/var/opt/FJSVccm/micc

※2 <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/FJSVccm/accc/etc

/esfmnt/etc/opt/FJSVccm/accc/etc

※3 <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/FJSVccm/ /esfmnt/etc/opt/FJSVccm/

※4 <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt/FJSVccm/ /esfmnt/var/opt/FJSVccm/

4. ポート番号を登録します。

OSのviコマンドなどを使用して、/etc/servicesファイルに、事前に準備した業務用通信デーモンのポート番号を以下のサービス名で記述してください。

- 業務用通信デーモン: stgxfws_logicalNodeName

注意

プライマリノードとすべてのセカンダリノードで、同じポート番号を記述してください。logicalNodeName には、「4.1 カスタマイズ項目の確認」で準備した論理ノード名を指定してください。

5. /opt/FJSVswstf/cluster/swcluster.iniファイルを編集します。 表5.5 swcluster.iniファイルの設定項目一覧

項目名 説明

Env_N 論理ノード名です。「4.1 カスタマイズ項目の確認」で準備した論理ノード名を指定してください。項目名の N には、1から20までの、重複しない値を指定してください。

BusiType AdvancedCopy Managerのサーバ種別です。1を指定してください。

Business クラスタ業務の名称です。

ShareEtc クラスタ業務用の環境設定ディレクトリ名です。<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt

ShareVar クラスタ業務用の作業ディレクトリ名です。<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt

MountPoint 共有データ用共有ディスクのマウントポイントです。

IPVersion 引継ぎIPアドレスのIPバージョンです。使用する引継ぎIPアドレスのIPバージョンに応じて、以下の値を指定してください。

・ IPv4だけで運用する場合: IPv4

- 64 -

項目名 説明・ IPv6だけで運用する場合: IPv6

・ IPv4およびIPv6の両方で運用する場合: Dual

IPAddr 引継ぎIPアドレスです。「IPv4だけで運用する場合」または「IPv4およびIPv6の両方で運用する場合」は、IPv4アドレスを指定してください。

IPv6Addr 引継ぎIPアドレスです。「IPv6だけで運用する場合」または「IPv4およびIPv6の両方で運用する場合」は、IPv6アドレスを指定してください。指定するIPv6アドレスは、使用しているクラスタソフトウェアで使用可能なものである必要があります。

NodeName プライマリノード名(プライマリノードのホスト名)です。

システム環境に合わせて、以下の斜体部分を変更・追加してください。

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_N=<論理ノード名>[<論理ノード名>]Type=PrimaryBusiType=<AdvancedCopy Managerのサーバ種別>Business=<クラスタ業務の名称>ShareEtc=<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/optShareVar=<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/optMountPoint=<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>IPVersion=<IPアドレスのIPバージョン>IPAddr=<引継ぎIPv4アドレス>IPv6Addr=<引継ぎIPv6アドレス>IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=<プライマリノード名(プライマリノードのホスト名)>ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

同一のサーバで 初のクラスタ業務を作成するときの、swcluster.iniファイルの編集例は、以下のとおりです。

[編集前]

[ClusterCommon]Cluster=OFFMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300

[編集後: IPv4だけで運用する場合]

- 65 -

斜体部分が、編集前から変更・追加した箇所です。

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_1=acmnode1[acmnode1]Type=PrimaryBusiType=1Business=acmbiz01ShareEtc=/esfmnt/etc/optShareVar=/esfmnt/var/optMountPoint=/esfmntIPVersion=IPv4IPAddr=192.0.2.0IPv6Addr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

[編集後: IPv6だけで運用する場合]

斜体部分が、編集前から変更・追加した箇所です。

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_1=acmnode1[acmnode1]Type=PrimaryBusiType=1Business=acmbiz01ShareEtc=/esfmnt/etc/optShareVar=/esfmnt/var/optMountPoint=/esfmntIPVersion=IPv6IPAddr=IPv6Addr=2001:db8::1234:0:0:1IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00

- 66 -

Setup=YESResourceType=Procedure

[編集後: IPv4およびIPv6の両方で運用する場合]

斜体部分が、編集前から変更・追加した箇所です。

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_1=acmnode1[acmnode1]Type=PrimaryBusiType=1Business=acmbiz01ShareEtc=/esfmnt/etc/optShareVar=/esfmnt/var/optMountPoint=/esfmntIPVersion=DualIPAddr=192.0.2.0IPv6Addr=2001:db8::1234:0:0:1IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

IPv4だけで運用する場合に、同一のサーバですでにクラスタ業務が作成されているときの、swcluster.iniファイルの編集例は、以下のとおりです。

[編集前]

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_2=acmnode2[acmnode2]Type=PrimaryBusiType=2Business=acmbiz02ShareEtc=/esfmnt02/etc/optShareVar=/esfmnt02/var/optMountPoint=/esfmnt02IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=

- 67 -

NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

[編集後]

斜体部分が、編集前から追加した箇所です。

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_2=acmnode2Env_1=acmnode1[acmnode2]Type=PrimaryBusiType=2Business=acmbiz02ShareEtc=/esfmnt02/etc/optShareVar=/esfmnt02/var/optMountPoint=/esfmnt02IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure[acmnode1]Type=PrimaryBusiType=1Business=acmbiz01ShareEtc=/esfmnt/etc/optShareVar=/esfmnt/var/optMountPoint=/esfmntIPVersion=IPv4IPAddr=192.0.2.0IPv6Addr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00

- 68 -

Setup=YESResourceType=Procedure

6. /etc/opt/swstorage/swstg.iniファイルを編集します。 表5.6 swstg.iniファイルの設定項目一覧

項目名 説明

Type AdvancedCopy Managerのローカル業務サーバ種別です。2を指定してください。

注意

運用を開始したあと、本製品のプログラムが、swstg.iniファイルの「表5.6 swstg.iniファイルの設定項目一覧」以外のパラメーターを追加/変更/削除することがあります。このため、「表5.6 swstg.iniファイルの設定項目一覧」以外のパラメーターを追加/変更/削除しないでください。

システム環境に合わせて、以下の斜体部分を変更してください。

[Common]Edition=EEVersion=V16.3Type=<AdvancedCopy Managerのローカル業務サーバ種別>AFSType=1Language=JAPANESEBaseDir_Opt=/optBaseDir_Var=/var/optBaseDir_Etc=/etc/opt[Install]FJSVswstf=20101116FJSVswtrc=20101116FJSVgrapi=20101116FJSVswsts=20101116FJSVswsrp=20101116

swstg.iniファイルの編集例は、以下のとおりです。斜体部分が、編集した箇所です。

[Common]Edition=EEVersion=V16.3Type=2AFSType=1Language=JAPANESEBaseDir_Opt=/optBaseDir_Var=/var/optBaseDir_Etc=/etc/opt[Install]FJSVswstf=20101116FJSVswtrc=20101116FJSVgrapi=20101116FJSVswsts=20101116FJSVswsrp=20101116

5.2.1.6 クラスタセットアップコマンドの実行以下の手順で、プライマリノードのセットアップを実施してください。

- 69 -

1. デーモンを停止します。

以下のシェルスクリプトを実行してください。

# /opt/FJSVesfcm/bin/stopesf.sh

以下のデーモンが停止します。

- ETERNUS SF Manager Apacheデーモン

- ETERNUS SF Manager Tomcatデーモン

- ETERNUS SF Manager Postgresデーモン

- ETERNUS SF AdvancedCopy Managerデーモン

- SNMPトラップデーモン

- ETERNUS SF Storage Cruiser Optimization Optionデーモン

2. プライマリノードで、Storage Cruiserマネージャーのクラスタセットアップコマンドを実行します。

共有データ用共有ディスクにほかのユーザーがアクセスしないようにして、プライマリノードで以下のコマンドを実行してください。運用管理サーバ業務の引継ぎIPアドレスにIPv6アドレスだけを使用する場合、<運用管理サーバ業務の引継ぎIPアドレス(IPv4形式)>には"127.0.0.1"を指定してください。

# /opt/FJSVssmgr/cluster/esc_clsetup -k Primary -m <共有データ用共有ディスクのマウントポイント> -i <運用管理サーバ業務の引継ぎIPアドレス(IPv4形式)>

3. セットアップ対象を確認します。

コマンドで指定した情報が表示されます。

# /opt/FJSVssmgr/cluster/esc_clsetup -k Primary -m /esfmnt -i 192.0.2.0ETERNUS SF Storage Cruiser settings are as follows.Cluster system : PRIMECLUSTERNode type : PrimaryMount point : /esfmntIP Address : 192.0.2.0Manager cluster setup : Are you sure? [y,n,?]

表示された内容を確認し、"y"を入力してください。プライマリノードがセットアップされます。セットアップを中断する場合は"n"を入力してください。

4. 以下のメッセージが表示されることを確認します。

FJSVrcx:INFO:27700:esc_clsetup:primary node setup completed

5. プライマリノードで、AdvancedCopy Managerマネージャーのクラスタセットアップコマンドを実行します。

以下のコマンドを順番に実行してください。環境変数PATHの値が800文字を超える場合は、800文字以下の値に変更してから、StgDbSetupコマンドを実行してください。 実行順 コマンド名

1 clset_FJSVswstfコマンド

2 clset_FJSVswstsコマンド

3 clset_FJSVswsrpコマンド

4 StgDbSetupコマンド

- 70 -

コマンド実行例は、以下のとおりです。

# /opt/FJSVswstf/bin/clset_FJSVswstf -f /esfmnt/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Primaryclset_FJSVswstf completed# /opt/FJSVswsts/bin/clset_FJSVswsts -f /esfmnt/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Primaryclset_FJSVswsts completed# /opt/FJSVswsrp/bin/clset_FJSVswsrp -f /esfmnt/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Primaryclset_FJSVswsrp completed# /opt/FJSVswstf/bin/StgDbSetup -f /esfmnt/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Primary

6. 運用管理サーバ業務の引継ぎIPアドレスにIPv6アドレスを設定する場合だけ、ストレージ管理の詳細設定ファイル(<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/FJSVssmgr/etc/opt/FJSVssmgr/2.0/sanma.conf)を編集します。

テキストエディタを使用して、詳細設定ファイルに、LOGICAL_MANAGER_V6IPの行を追記してください。追記する内容は、以下のとおりです。

LOGICAL_MANAGER_V6IP="<運用管理サーバ業務の引継ぎIPアドレス(IPv6形式)>";

また、運用管理サーバ業務の引継ぎIPアドレスとしてIPv4アドレスを使用しない場合は、詳細設定ファイルから以下の行を削除してください。

LOGICAL_MANAGER_IP="<運用管理サーバ業務の引継ぎIPアドレス(IPv4形式)>";

詳細設定ファイルの詳細は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「sanma.confパラメーター説明」にある「LOGICAL_MANAGER_IP」および「LOGICAL_MANAGER_V6IP」を参照してください。

5.2.1.7 共有ディスクのアンマウントプライマリノードで、ETERNUS SF Managerが使用する共有データ用共有ディスクをアンマウントします。

5.2.2 セカンダリノードのカスタマイズセカンダリノードでのカスタマイズ手順を説明します。

5.2.2.1 ETERNUS SF Managerの起動設定ETERNUS SF Managerの起動処理が、OSではなく、クラスタソフトウェアに制御されるように設定してください。

・ Solaris環境の場合

1. セカンダリノードで、以下のコマンドを実行します。

# ls /etc/rc*.d/*SFmanager*

2. 上記のコマンドで出力された、すべてのファイルをリネームします。

ファイル名の先頭に"X"を付けて、リネームしてください。

コマンド実行例は、以下のとおりです。

# mv /etc/rc2.d/S99startSFmanager /etc/rc2.d/XS99startSFmanager

・ Linux環境の場合

セカンダリノードで、以下のコマンドを実行してください。

- 71 -

- RHEL5/RHEL6環境の場合

# mv /etc/rc0.d/K00startSFmanager /etc/rc0.d/XK00startSFmanager# mv /etc/rc1.d/K00startSFmanager /etc/rc1.d/XK00startSFmanager# mv /etc/rc2.d/K00startSFmanager /etc/rc2.d/XK00startSFmanager# mv /etc/rc3.d/S99startSFmanager /etc/rc3.d/XS99startSFmanager# mv /etc/rc4.d/S99startSFmanager /etc/rc4.d/XS99startSFmanager# mv /etc/rc5.d/S99startSFmanager /etc/rc5.d/XS99startSFmanager# mv /etc/rc6.d/K00startSFmanager /etc/rc6.d/XK00startSFmanager

- RHEL7環境の場合

# /usr/bin/systemctl disable fjsvesfcm-internalDB.service# /usr/bin/systemctl disable fjsvesfcm-webserver.service# /usr/bin/systemctl disable fjsvesfcm-system.service# /usr/bin/systemctl disable fjsvswstf.service

5.2.2.2 共有ディスクのファイル設定セカンダリノードで、共有データ用共有ディスク内のディレクトリへのシンボリックリンクを作成してください。手順は以下のとおりです。

1. セカンダリノードで、ETERNUS SF Managerが使用する共有データ用共有ディスクをマウントします。

2. 以下のディレクトリ名を、任意の名前に変更します。

- /etc/opt/FJSVesfcm

- /var/opt/FJSVesfcm

- /var/opt/FJSVesflm

ファイル名の末尾に"_bak"を付けてディレクトリ名を変更する場合の例は、以下のとおりです。

# mv /etc/opt/FJSVesfcm /etc/opt/FJSVesfcm_bak# mv /var/opt/FJSVesfcm /var/opt/FJSVesfcm_bak# mv /var/opt/FJSVesflm /var/opt/FJSVesflm_bak

3. 共有データ用共有ディスク内のディレクトリへのシンボリックリンクを作成します。

リンク先ディレクトリの logicalNodeName には、「4.1 カスタマイズ項目の確認」で準備した論理ノード名を指定してください。

リンク元ディレクトリ リンク先ディレクトリ(シンボリックリンクファイル)

<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/FJSVesfcm /etc/opt/FJSVesfcm

<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/swstorage /etc/opt/swstorage/logicalNodeName

<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt/FJSVesfcm /var/opt/FJSVesfcm

<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt/FJSVesflm /var/opt/FJSVesflm

<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt/swstorage /var/opt/swstorage/logicalNodeName

シンボリックリンクの作成例は、以下のとおりです。

- 72 -

# ln -s /esfmnt/etc/opt/FJSVesfcm /etc/opt/FJSVesfcm# ln -s /esfmnt/etc/opt/swstorage /etc/opt/swstorage/acmnode1# ln -s /esfmnt/var/opt/FJSVesfcm /var/opt/FJSVesfcm# ln -s /esfmnt/var/opt/FJSVesflm /var/opt/FJSVesflm# ln -s /esfmnt/var/opt/swstorage /var/opt/swstorage/acmnode1

5.2.2.3 汎用スクリプトの準備以下の手順で、セカンダリノードで使用する汎用スクリプトを準備してください。

1. セカンダリノードのETERNUS SF Managerのプログラムディレクトリ配下に、「4.1 カスタマイズ項目の確認」で作成した汎用スクリプトファイルを格納します。

2. 格納した汎用スクリプトファイルのアクセス権を設定します。

root(スーパーユーザー)がアクセスできる権限を設定してください。

5.2.2.4 ローカルディスクのファイル設定1. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルのバックアップディレクトリを作成します。

セカンダリノードで、以下のディレクトリを作成してください。

- /opt/FJSVccm/noncluster/bin

- /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys

- /opt/FJSVccm/noncluster/sys

ポイント

- 各ディレクトリのオーナーは、root(スーパーユーザー)にしてください。

- 各ディレクトリのアクセス権は、"755"にしてください。

ディレクトリ作成例は、以下のとおりです。

# mkdir -p /opt/FJSVccm/noncluster/bin# chmod -R 755 /opt/FJSVccm/noncluster/bin# chown -R root:root /opt/FJSVccm/noncluster/bin# mkdir -p /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys# chmod -R 755 /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys# chown -R root:root /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys# mkdir -p /opt/FJSVccm/noncluster/sys# chmod -R 755 /opt/FJSVccm/noncluster/sys# chown -R root:root /opt/FJSVccm/noncluster/sys

2. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルをバックアップします。

セカンダリノードで、以下のファイルを、コピー先へコピーしてください。

コピー元ファイル コピー先ファイル

/opt/FJSVccm/micc/sys/.install.sys /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys/.install.sys

/opt/FJSVccm/bin/.stxc_install.sys /opt/FJSVccm/noncluster/bin/.stxc_install.sys

/opt/FJSVccm/sys/sys.properties /opt/FJSVccm/noncluster/sys/sys.properties

- 73 -

コピー実行例は、以下のとおりです。

# cp -p /opt/FJSVccm/micc/sys/.install.sys /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys/.install.sys# cp -p /opt/FJSVccm/bin/.stxc_install.sys /opt/FJSVccm/noncluster/bin/.stxc_install.sys# cp -p /opt/FJSVccm/sys/sys.properties /opt/FJSVccm/noncluster/sys/sys.properties

注意

コピーしたファイルは、「第13章 運用管理サーバ業務のクラスタ環境削除」の作業を実施するときに必要です。

3. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルを編集します。

セカンダリノードで、以下のファイルの※1~※4のパス名を編集してください。

[/opt/FJSVccm/micc/sys/.install.sysファイル]

stxs_optdir= (ここの設定は修正しないでください)stxs_etcdir= (ここの設定は修正しないでください)stxs_vardir=※1stxs_jredir= (ここの設定は修正しないでください)

[/opt/FJSVccm/bin/.stxc_install.sysファイル]

stxc_optdir= (ここの設定は修正しないでください)stxc_etcdir=※2stxc_jredir= (ここの設定は修正しないでください)

[/opt/FJSVccm/sys/sys.propertiesファイル]

com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.optpath= (ここの設定は修正しないでください)com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.etcpath=※3com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.varpath=※4com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.micc.path= (ここの設定は修正しないでください)com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.grapi.path= (ここの設定は修正しないでください)com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.language= (ここの設定は修正しないでください)

※1~※4の設定値は、以下のとおりです。設定例は、<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>が"/esfmnt"の場合です。 設定箇所

設定値 設定例

※1 <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt/FJSVccm/micc

/esfmnt/var/opt/FJSVccm/micc

※2 <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/FJSVccm/accc/etc

/esfmnt/etc/opt/FJSVccm/accc/etc

※3 <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/FJSVccm/ /esfmnt/etc/opt/FJSVccm/

※4 <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt/FJSVccm/ /esfmnt/var/opt/FJSVccm/

4. ポート番号を登録します。

OSのviコマンドなどを使用して、/etc/servicesファイルに、事前に準備した業務用通信デーモンのポート番号を以下のサービス名で記述してください。

- 業務用通信デーモン: stgxfws_logicalNodeName

- 74 -

注意

プライマリノードとすべてのセカンダリノードで、同じポート番号を記述してください。logicalNodeName には、「4.1 カスタマイズ項目の確認」で準備した論理ノード名を指定してください。

5. /opt/FJSVswstf/cluster/swcluster.iniファイルを編集します。 表5.7 swcluster.iniファイルの設定項目一覧

項目名 説明

Env_N 論理ノード名です。「4.1 カスタマイズ項目の確認」で準備した論理ノード名を指定してください。項目名の N には、1から20までの、重複しない値を指定してください。

BusiType AdvancedCopy Managerのサーバ種別です。1を指定してください。

Business クラスタ業務の名称です。

ShareEtc クラスタ業務用の環境設定ディレクトリ名です。<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt

ShareVar クラスタ業務用の作業ディレクトリ名です。<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt

MountPoint

共有データ用共有ディスクのマウントポイントです。

IPVersion 引継ぎIPアドレスのIPバージョンです。使用する引継ぎIPアドレスのIPバージョンに応じて、以下の値を指定してください。

・ IPv4だけで運用する場合: IPv4

・ IPv6だけで運用する場合: IPv6

・ IPv4およびIPv6の両方で運用する場合: Dual

IPAddr 引継ぎIPアドレスです。「IPv4だけで運用する場合」または「IPv4およびIPv6の両方で運用する場合」は、IPv4アドレスを指定してください。

IPv6Addr 引継ぎIPアドレスです。「IPv6だけで運用する場合」または「IPv4およびIPv6の両方で運用する場合」は、IPv6アドレスを指定してください。指定するIPv6アドレスは、使用しているクラスタソフトウェアで使用可能なものである必要があります。

NodeName プライマリノード名(プライマリノードのホスト名)です。

システム環境に合わせて、以下の斜体部分を変更・追加してください。

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_N=<論理ノード名>[<論理ノード名>]Type=SecondaryBusiType=<AdvancedCopy Managerのサーバ種別>Business=<クラスタ業務の名称>ShareEtc=<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/optShareVar=<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/optMountPoint=<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>IPVersion=<IPアドレスのIPバージョン>

- 75 -

IPAddr=<引継ぎIPv4アドレス>IPv6Addr=<引継ぎIPv6アドレス>IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=<プライマリノード名(プライマリノードのホスト名)>ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

同一のサーバで 初のクラスタ業務を作成するときの、swcluster.iniファイルの編集例は、以下のとおりです。

[編集前]

[ClusterCommon]Cluster=OFFMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300

[編集後: IPv4だけで運用する場合]

斜体部分が、編集前から変更・追加した箇所です。

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_1=acmnode1[acmnode1]Type=SecondaryBusiType=1Business=acmbiz01ShareEtc=/esfmnt/etc/optShareVar=/esfmnt/var/optMountPoint=/esfmntIPVersion=IPv4IPAddr=192.0.2.0IPv6Addr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

[編集後: IPv6だけで運用する場合]

- 76 -

斜体部分が、編集前から変更・追加した箇所です。

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_1=acmnode1[acmnode1]Type=SecondaryBusiType=1Business=acmbiz01ShareEtc=/esfmnt/etc/optShareVar=/esfmnt/var/optMountPoint=/esfmntIPVersion=IPv6IPAddr=IPv6Addr=2001:db8::1234:0:0:1IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

[編集後: IPv4およびIPv6の両方で運用する場合]

斜体部分が、編集前から変更・追加した箇所です。

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_1=acmnode1[acmnode1]Type=SecondaryBusiType=1Business=acmbiz01ShareEtc=/esfmnt/etc/optShareVar=/esfmnt/var/optMountPoint=/esfmntIPVersion=DualIPAddr=192.0.2.0IPv6Addr=2001:db8::1234:0:0:1IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00

- 77 -

Setup=YESResourceType=Procedure

IPv4だけで運用する場合に、同一のサーバですでにクラスタ業務が作成されているときの、swcluster.iniファイルの編集例は、以下のとおりです。

[編集前]

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_2=acmnode2[acmnode2]Type=SecondaryBusiType=2Business=acmbiz02ShareEtc=/esfmnt02/etc/optShareVar=/esfmnt02/var/optMountPoint=/esfmnt02IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

[編集後]

斜体部分が、編集前から追加した箇所です。

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_2=acmnode2Env_1=acmnode1[acmnode2]Type=SecondaryBusiType=2Business=acmbiz02ShareEtc=/esfmnt02/etc/optShareVar=/esfmnt02/var/optMountPoint=/esfmnt02IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001

- 78 -

ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure[acmnode1] Type=SecondaryBusiType=1Business=acmbiz01ShareEtc=/esfmnt/etc/optShareVar=/esfmnt/var/optMountPoint=/esfmntIPVersion=IPv4IPAddr=192.0.2.0IPv6Addr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

6. /etc/opt/swstorage/swstg.iniファイルを編集します。 表5.8 swstg.iniファイルの設定項目一覧

項目名 説明

Type AdvancedCopy Managerのローカル業務サーバ種別です。2を指定してください。

注意

運用を開始したあと、本製品のプログラムが、swstg.iniファイルの「表5.8 swstg.iniファイルの設定項目一覧」以外のパラメーターを追加/変更/削除することがあります。このため、「表5.8 swstg.iniファイルの設定項目一覧」以外のパラメーターを追加/変更/削除しないでください。

システム環境に合わせて、以下の斜体部分を変更してください。

[Common]Edition=EEVersion=V16.3Type=<AdvancedCopy Managerのローカル業務サーバ種別>AFSType=1Language=JAPANESEBaseDir_Opt=/optBaseDir_Var=/var/optBaseDir_Etc=/etc/opt[Install]FJSVswstf=20101116FJSVswtrc=20101116FJSVgrapi=20101116

- 79 -

FJSVswsts=20101116FJSVswsrp=20101116

swstg.iniファイルの編集例は、以下のとおりです。斜体部分が、編集した箇所です。

[Common]Edition=EEVersion=V16.3Type=2AFSType=1Language=JAPANESEBaseDir_Opt=/optBaseDir_Var=/var/optBaseDir_Etc=/etc/opt[Install]FJSVswstf=20101116FJSVswtrc=20101116FJSVgrapi=20101116FJSVswsts=20101116FJSVswsrp=20101116

5.2.2.5 クラスタセットアップコマンドの実行以下の手順で、セカンダリノードのセットアップを実施してください。

1. デーモンを停止します。

以下のシェルスクリプトを実行してください。

# /opt/FJSVesfcm/bin/stopesf.sh

以下のデーモンが停止します。

- ETERNUS SF Manager Apacheデーモン

- ETERNUS SF Manager Tomcatデーモン

- ETERNUS SF Manager Postgresデーモン

- ETERNUS SF AdvancedCopy Managerデーモン

- SNMPトラップデーモン

- ETERNUS SF Storage Cruiser Optimization Optionデーモン

2. セカンダリノードで、Storage Cruiserマネージャーのクラスタセットアップコマンドを実行します。

共有データ用共有ディスクにほかのユーザーがアクセスしないようにして、セカンダリノードで以下のコマンドを実行してください。

# /opt/FJSVssmgr/cluster/esc_clsetup -k Secondary -m <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>

3. セットアップ対象を確認します。

コマンドで指定した情報が表示されます。

# /opt/FJSVssmgr/cluster/esc_clsetup -k Secondary -m /esfmntETERNUS SF Storage Cruiser settings are as follows.Cluster system : PRIMECLUSTERNode type : SecondaryMount point : /esfmntIP Address : 192.0.2.0Manager cluster setup : Are you sure? [y,n,?]

- 80 -

表示された内容を確認し、"y"を入力してください。セカンダリノードがセットアップされます。セットアップを中断する場合は"n"を入力してください。

4. 以下のメッセージが表示されることを確認します。

FJSVrcx:INFO:27701:esc_clsetup:secondary node setup completed

5. セカンダリノードで、AdvancedCopy Managerマネージャーのクラスタセットアップコマンドを実行します。

以下のコマンドを順番に実行してください。環境変数PATHの値が800文字を超える場合は、800文字以下の値に変更してから、StgDbSetupコマンドを実行してください。 実行順 コマンド名

1 clset_FJSVswstfコマンド

2 clset_FJSVswstsコマンド

3 clset_FJSVswsrpコマンド

4 StgDbSetupコマンド

コマンド実行例は、以下のとおりです。

# /opt/FJSVswstf/bin/clset_FJSVswstf -f /esfmnt/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Secondaryclset_FJSVswstf completed# /opt/FJSVswsts/bin/clset_FJSVswsts -f /esfmnt/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Secondaryclset_FJSVswsts completed# /opt/FJSVswsrp/bin/clset_FJSVswsrp -f /esfmnt/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Secondaryclset_FJSVswsrp completed# /opt/FJSVswstf/bin/StgDbSetup -f /esfmnt/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Secondary

5.2.2.6 共有ディスクのアンマウントセカンダリノードで、ETERNUS SF Managerが使用する共有データ用共有ディスクをアンマウントします。

5.2.3 クラスタアプリケーションの設定ETERNUS SF Manager用のクラスタアプリケーション(業務)を設定してください。

・ 新規に作成するクラスタアプリケーション(業務)にETERNUS SF Managerを追加する場合

新規にクラスタアプリケーション(業務)を作成したあと、そのクラスタアプリケーション(業務)に必要なリソースを登録してください。

・ 既存のクラスタアプリケーション(業務)にETERNUS SF Managerを追加する場合

そのクラスタアプリケーション(業務)に必要なリソースを登録してください。

設定手順の詳細は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

ETERNUS SF Managerで必要なリソースは、以下のとおりです。

・ Cmdlineリソース

-「5.2.1.4 汎用スクリプトの準備」で準備した汎用スクリプトのCmdlineリソース

「5.2.1.4 汎用スクリプトの準備」で準備した汎用スクリプトファイルのパス、および必要に応じて引数を設定し、Cmdlineリソースを作成してください。

- 81 -

- ストレージ自動階層制御用のCmdlineリソース

以下の設定で、Cmdlineリソースを作成してください。

種類 入力するパス名

Startスクリプト /opt/FJSVssast/cluster/cmd/rcxclstartcmd

Stopスクリプト /opt/FJSVssast/cluster/cmd/rcxclstopcmd

Checkスクリプト /opt/FJSVssast/cluster/cmd/rcxclcheckcmd

・ 共有データ用共有ディスク

「4.1 カスタマイズ項目の確認」で準備した共有データ用共有ディスクです。

・ 論理IPアドレス

「4.1 カスタマイズ項目の確認」で準備した論理IPアドレスです。

注意

運用管理サーバ業務に登録するETERNUS SF Managerの各サービスの起動前(汎用スクリプトの実行前)に、以下のすべての条件が満たされていることを確認してください。

・ 論理IPアドレスで通信できる

・ 共有データ用共有ディスクがマウントされている

クラスタソフトウェアに設定が必要な場合は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照して、設定してください。

5.2.4 ETERNUS SF Managerの起動ETERNUS SF Managerを含むクラスタアプリケーション(業務)を起動してください。クラスタアプリケーション(業務)を起動する手順は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

注意

AdvancedCopy Managerマネージャーのローカル業務用通信デーモンは、停止しています。AdvancedCopy Managerマネージャーのローカル業務用通信デーモンを使用する場合は、以下のコマンドを実行してデーモンを起動してください。

# /opt/FJSVswstf/bin/stgfwcom start

詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版またはLinux版)』の「通信デーモンの起動と停止」を参照してください。

以上で、Solaris版/Linux版クラスタシステムでのカスタマイズ作業は終了です。

- 82 -

第6章 ETERNUS SF Agentのインストール本章では、クラスタシステムにETERNUS SF Agentをインストールする方法について説明します。ただし、導入できるのはAdvancedCopy Managerエージェントだけです。

ポイント

AdvancedCopy Managerエージェントをインストールする前に、クラスタソフトウェアのインストール・環境設定が必要です。クラスタソフトウェアのインストール・環境設定の詳細は、クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

「2.5 クラスタ運用の環境構築」および『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Managerエージェントのインストール」を参照し、インストール情報(インストール先ディレクトリ、通信サービス/デーモン用ポート番号)を同じにして、すべてのノードにAdvancedCopy Managerエージェントをインストールしてください。

n:1運用待機運用の場合、すでにセカンダリノードにAdvancedCopy Managerエージェントがインストールされているときがあります。このときは、セカンダリノードと同じインストール情報で、プライマリノードにAdvancedCopy Managerエージェントをインストールしてください。

注意

・ AdvancedCopy Managerエージェントを、共有ディスクにインストールしないでください。

・ インストール/カスタマイズ時に指定する通信サービス/デーモン用ポート番号は、ローカル業務用通信サービス/デーモンのポート番号です。クラスタ業務用通信サービス/デーモンのポート番号は、「第8章 管理対象サーバ業務のカスタマイズ」を参照して、使用するクラスタソフトウェアに対応した手順で設定してください。

- 83 -

第7章 管理対象サーバ業務のカスタマイズの準備本章では、管理対象サーバ業務のカスタマイズに必要なリソースおよび入力項目について説明します。

7.1 クラスタシステムで必要なリソースAdvancedCopy Managerエージェントをクラスタシステムに導入する場合、以下のリソースが必要です。

・ AdvancedCopy Manager用の引継ぎIPアドレス

・ AdvancedCopy Manager用の共有データを格納するパーティション

各項目の詳細は、以下のとおりです。

AdvancedCopy Manager用の引継ぎIPアドレス

クラスタシステムでAdvancedCopy Managerエージェントを運用する際に使用する、ネットワーク上で一意のIPアドレスを、AdvancedCopy Managerの業務ごとに1つずつ割り当ててください。

AdvancedCopy Manager用に新規の論理IPアドレスを準備し、追加することを推奨します。

新規のIPアドレスを割り当てる場合は、既存の業務がIPアドレスを引継ぎリソースとしていて、IPアドレスリソースを追加しても業務に支障がないことを確認してください。

既存の論理IPアドレスを使用する場合は、論理IPアドレスをAdvancedCopy Managerと共有することで、すでに論理IPアドレスを使用している製品に問題が発生しないことを確認してください。

AdvancedCopy Manager用の共有データを格納するパーティション

AdvancedCopy Manager用の共有データを格納するパーティションを、共有ディスク内に用意してください。必要なパーティション数は、以下の表のとおりです。AdvancedCopy Managerの業務ごとに必要なパーティション数であることに注意してください。共有ディスクに必要な空き容量は、「7.2 共有ディスクに必要な容量」を参照してください。 表7.1 AdvancedCopy Managerの業務ごとに必要なパーティション数

名称 管理対象サーバ業務

共有データ用共有ディスク 1

パーティション数の合計 1

注意

共有データ用共有ディスクを指定する場合は、以下の点に注意してください。

・ 共有データ用共有ディスクは、クラスタシステムの共有ディスクとして定義してください。

・ AdvancedCopy Managerのバックアップ/レプリケーション運用で使用するボリューム以外のディスクを割り当ててください。

・ AdvancedCopy Manager CCMのコピー元/コピー先ボリュームおよびアクセスボリューム以外のディスクを割り当ててください。

・ 共有データ用共有ディスクに、ファイルシステムを作成してください。

・ ファイルシステムで使用するため、マウントできるようにしてください。

・ Quorumディスク以外のディスクを使用してください。(Windows環境だけ)

・ 共有データ用共有ディスクに複数のパーティションを作成しないでください。(Windows環境だけ)

- 84 -

7.2 共有ディスクに必要な容量AdvancedCopy Managerエージェントの共有データ用共有ディスクに必要な容量は、以下のとおりです。 表7.2 AdvancedCopy Managerエージェントの共有データ用共有ディスクに必要な容量

業務種別 必要な容量

管理対象サーバ業務 以下の「レプリケーション運用」、「バックアップ運用」、および「クラスタ運用の管理データ用」を合計した値

レプリケーション運用レプリケーション運用に使用する複製元/複製先ボリュームのペア数をpとするとき、1.1×p [KB]

バックアップ運用

・ Solaris版SafeCLUSTER/PRIMECLUSTER、Solaris版VERITAS Cluster Server、Solaris版Sun Cluster、またはLinux版PRIMECLUSTERの場合

バックアップボリュームの個数をa、業務ボリュームの個数をb、バックアップ対象となっている全データベーススペースのDSI数をcとするとき

- Symfowareのデータベース資源をバックアップする場合

{(a + b×35) + (b + c×0.5)}/1024 [MB]

- Symfowareのデータベース資源をバックアップしない場合

(a + b×35)/1024 [MB]

・ 上記以外のクラスタソフトウェアの場合

バックアップボリュームの個数をa、業務ボリュームの個数をbとするとき

(a + b×35)/1024 [MB]

クラスタ運用の管理データ用

1024 [KB]

7.3 カスタマイズ項目の確認管理対象サーバ業務のカスタマイズでは、以下の項目が必要です。各項目の内容を理解したうえで、設定するクラスタ業務ごとに準備・確認してください。 表7.3 カスタマイズに必要な項目

項目名

Windows Solaris Linux HP-UX

WSF

C

Safe

CLUS

TER、

PRIM

ECLU

STER

VERI

TAS

Clus

ter S

erve

r

Sun

Clus

ter

PRIM

ECLU

STER

VERI

TAS

Clus

ter S

erve

r

MC/

Serv

iceG

uard

VERI

TAS

Clus

ter S

erve

r

論理ノード名 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

業務用通信サービス/デーモンのポート番号 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

- 85 -

項目名

Windows Solaris Linux HP-UX

WSF

C

Safe

CLUS

TER、

PRIM

ECLU

STER

VERI

TAS

Clus

ter S

erve

r

Sun

Clus

ter

PRIM

ECLU

STER

VERI

TAS

Clus

ter S

erve

r

MC/

Serv

iceG

uard

VERI

TAS

Clus

ter S

erve

r

業務名 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

論理IPアドレス ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

共有データ用共有ディスク ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

リソース種別 × ○ × × ○ × × ×

インストール時のユーザー ○ × × × × × × ×

クラスタ名 ○ × × × × × × ×

共有データ用共有ディスクのディスクリソース ○ × × × × × × ×

ネットワーク名 ○ × × × × × × ×

外部接続用ネットワーク名 ○ × × × × × × ×

ボリュームグループ名 × × × × × × ○ ×

汎用スクリプト × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

○: 必要な項目×: 不要な項目

各項目の詳細は、以下のとおりです。

論理ノード名AdvancedCopy Manager用の論理サーバの名前です。論理ノード名は、8バイト以下の英数字だけを使って、ユーザーが任意に設定できます。論理ノード名は、「2.4.2 クラスタ業務とローカル業務」を参照してください。

注意

Solaris版SafeCLUSTER/PRIMECLUSTER、Solaris版VERITAS Cluster Server、Solaris版Sun Cluster、Linux版PRIMECLUSTER、HP-UX版MC/ServiceGuard、HP-UX版VERITAS Cluster Serverの場合、以下の13個の文字列は論理ノード名に設定できません。

audit、cluster、cmdevs、config、daemon、data、java、log、pid、report、samp、sh、tmp

業務用通信サービス/デーモンのポート番号

業務用通信サービス/デーモンに割り当てるポート番号です。プライマリノードとセカンダリノードで同じ番号にする必要があります。1024~65535の範囲で、未使用の番号(ほかのサービスが使用していない番号)を準備してください。

ポイント

業務用通信サービス/デーモンのポート番号は、ローカル業務用通信サービス/デーモンのポート番号やほかの業務用通信サービス/デーモンのポート番号と異なる番号にしてください。

- 86 -

業務名クラスタ業務の名称です。

論理IPアドレス

「7.1 クラスタシステムで必要なリソース」の「AdvancedCopy Manager用の引継ぎIPアドレス」を参照してください。

ポイント

Windows版WSFC(IPv4アドレス使用時)またはHP-UX版MC/ServiceGuardの場合は、サブネットマスクも確認してください。

共有データ用共有ディスク「7.1 クラスタシステムで必要なリソース」の「AdvancedCopy Manager用の共有データを格納するパーティション」を参照してください。

リソース種別Cmdlineリソースです。ただし、Solaris版SafeCLUSTERでは、状態遷移プロシジャです。

インストール時のユーザーAdvancedCopy Managerをインストールしたユーザーとパスワードを確認します。

クラスタ名Windows版WSFCで指定したクラスタ名を確認します。詳細は、Windows版WSFCのマニュアルを参照してください。

共有データ用共有ディスクのディスクリソースAdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのディスクリソース名を確認します。

ネットワーク名新規論理IPアドレスを使用する場合、AdvancedCopy Manager用のネットワーク名を準備します。AdvancedCopy Managerは、このネットワーク名でネットワークリソースを作成します。詳細は、Windows版WSFCのマニュアルを参照してください。

外部接続用ネットワーク名IPv4の新規論理IPアドレスを使用する場合、Windows版WSFCで指定した、外部通信用ネットワーク名を確認します。詳細は、Windows版WSFCのマニュアルを参照してください。

ボリュームグループ名共有データ用共有ディスクのボリュームグループ名を確認します。

汎用スクリプトサービス/デーモンを起動または停止するためのスクリプトです。

以下のデーモンの汎用スクリプトファイル(起動/停止用)を作成します。

・ AdvancedCopy Managerデーモン用の汎用スクリプト

参考

汎用スクリプトのサンプルとして、以下のファイルが、/opt/FJSVswstf/clusterディレクトリに格納されています。

- 87 -

ファイル名 説明

AgtCmdline PRIMECLUSTERのCmdlineリソース用Start/Stopスクリプトのサンプルです。

このファイルを使用するときは、必ず、別ディレクトリへコピーしたものを使用してください。

AdvancedCopy Managerデーモン用の汎用スクリプト

クラスタアプリケーション(業務)からAdvancedCopy Managerのデーモンを起動/停止するスクリプトです。以下を参照して、AdvancedCopy Managerデーモンの起動/停止スクリプトファイルを作成してください。

- クラスタ業務の起動時の処理

管理対象サーバ業務のAdvancedCopy Managerのサービスが起動するように設定します。

クラスタ業務の起動時に、AdvancedCopy Managerサービス起動コマンド(/opt/FJSVswstf/cluster/AgtStart)が実行されるように設定してください。

ポイント

AdvancedCopy Managerサービス起動コマンドが実行されるようにするため、環境変数SWSTGNODEに、起動する管理対象サーバ業務の論理ノード名を設定してください。

注意

クラスタソフトウェアには、起動処理の結果をクラスタソフトウェアへ通知する必要があるものが存在します。処理結果の通知が必要な場合は、AdvancedCopy Managerサービス起動コマンドの終了ステータスを基に、適切な値をクラスタソフトウェアへ通知するように設定してください。

AdvancedCopy Managerサービスの起動に必要な情報は、以下のとおりです。

項目 説明

環境変数SWSTGNODE 論理ノード名です。

AdvancedCopy Managerサービス起動コマンド名 /opt/FJSVswstf/cluster/AgtStart

AdvancedCopy Managerサービス起動コマンドの終了ステータス

正常終了: 0異常終了: 1

- クラスタ業務の停止時の処理

管理対象サーバ業務のAdvancedCopy Managerのサービスが停止するように設定します。

クラスタ業務の停止時に、以下のAdvancedCopy Managerサービス停止コマンドが実行されるように設定してください。

- /opt/FJSVswstf/cluster/AgtStop(ただし、HP-UX版MC/ServiceGuardの場合は、/opt/FJSVswstf/cluster/mcsg/SmgrStop_mcsg)

ポイント

AdvancedCopy Managerサービス停止コマンドが実行されるようにするため、環境変数SWSTGNODEに、停止する管理対象サーバ業務の論理ノード名を設定してください。

- 88 -

注意

クラスタソフトウェアには、停止処理の結果をクラスタソフトウェアへ通知する必要があるものが存在します。処理結果の通知が必要な場合は、AdvancedCopy Managerサービス停止コマンドの終了ステータスを基に、適切な値をクラスタソフトウェアへ通知するように設定してください。

AdvancedCopy Managerサービスの停止に必要な情報は、以下のとおりです。

項目 説明

環境変数SWSTGNODE 論理ノード名です。

AdvancedCopy Managerサービス停止コマンド名 /opt/FJSVswstf/cluster/AgtStop

AdvancedCopy Managerサービス停止コマンドの終了ステータス

正常終了: 0異常終了: 1

PRIMECLUSTERのCmdlineリソース用Start/Stopスクリプトとして作成した場合の例は、以下のとおりです。

#!/bin/shSWSTGNODE=acmnode1export SWSTGNODE

case $1 in'start') /opt/FJSVswstf/cluster/AgtStart exit 0 ;;'stop' ) /opt/FJSVswstf/cluster/AgtStop exit 0 ;;esac

Cmdlineリソース登録の際、Startスクリプトの場合は引数に"start"を、Stopスクリプトの場合は引数に"stop"を指定してください。

Start/Stopスクリプトの作成手順は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

- 89 -

第8章 管理対象サーバ業務のカスタマイズ本章では、管理対象サーバ業務のカスタマイズ方法について説明します。

本章において、プライマリノードとは、管理対象サーバ業務を行うクラスタ業務の運用系ノードです。セカンダリノードとは、同クラスタ業務における待機系ノードです。セカンダリノードAとは、同クラスタ業務における待機ノードの中で、管理対象サーバ業務の環境を 初に作成するノードです。セカンダリノードBとは、同クラスタ業務における残りの待機ノードです。

1:1運用待機、相互待機、n:1運用待機の場合は、プライマリノードおよびセカンダリノードAの作業を実施してください。カスケード運用または移動待機運用の場合は、プライマリノード、セカンダリノードA、およびセカンダリノードBの作業を実施してください。

・ 3台のノードでカスケード運用の業務を構築する場合、プライマリノードが1台、セカンダリノードAが1台、セカンダリノードBが1台となります。

・ 4台のノードでカスケード運用の業務を構築する場合、プライマリノードが1台、セカンダリノードAが1台、セカンダリノードBが2台となります。

注意

・ すべてのノードの環境は同じである必要があります。

・ n:1運用待機運用の場合、すでにセカンダリノードの環境が設定されているときがあります。このときは、セカンダリノードと同じ内容で、プライマリノードの環境を設定してください。

・ 管理対象サーバ業務のカスタマイズは、1回の実施につき、1つのクラスタ業務について設定します。相互待機運用などを構築する場合は、カスタマイズの手順を繰り返してください。

・ 既存のクラスタ業務に追加するか、新規のクラスタ業務に追加するか、カスタマイズの前に決めておいてください。

・ セットアップ終了後、管理対象サーバ業務で使用するリソースを、別のクラスタ業務に移動しないでください。

カスタマイズ方法は、OSによって異なります。Windows環境の場合は「8.1 Windows版クラスタシステムでのカスタマイズ」を、Solaris/Linux/HP-UX環境の場合は「8.2 Solaris版/Linux版/HP-UX版クラスタシステムでのカスタマイズ」を参照してください。

8.1 Windows版クラスタシステムでのカスタマイズWindows版クラスタシステムでの管理対象サーバ業務のカスタマイズ方法について説明します。

注意

『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ファイアーウォールの設定(Windows環境だけ)」を参照し、Windowsファイアーウォール機能を設定してください。

8.1.1 カスタマイズの流れ管理対象サーバ業務のカスタマイズの流れは、以下のとおりです。

- 90 -

図8.1 Windows版クラスタシステムでのカスタマイズの流れ

8.1.2 カスタマイズ作業詳細管理対象サーバ業務のセットアップは、以下の手順で実施してください。

注意

・ 作業は、Administrator権限を持つユーザーで実施してください。なお、ドメインのAdministratorsに所属したユーザーで実施する場合は、Windowsサービスの「Computer Browserサービス」が開始されている必要があります。

・ Windows Server 2012以降の場合は、事前に「フェールオーバー クラスター コマンド インターフェイス」をインストールしてください。

・ Telnetサーバーサービスを利用して本作業を行うと、不具合が発生します。Telnetサーバーサービスは利用しないでください。

1. プライマリノードを再起動します。

2. 必要に応じて、既存のクラスタ業務を停止します。

管理対象サーバ業務を既存のクラスタ業務に追加する場合は、フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、該当のクラスタ業務を停止してください。新規にクラスタ業務を作成する場合、この手順は不要です。

AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクはオンラインにしておきます。

クラスタ業務の停止方法、共有ディスクのオンライン方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

- 91 -

3. 所有権を獲得します。

フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、プライマリノードで、QuorumディスクとAdvancedCopy Managerで使用する共有ディスクの所有権、および業務の所有権を獲得してください。所有権の獲得方法の詳細は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

4. クラスタセットアップ開始を指示します。

プライマリノードで、以下のクラスタセットアップコマンドを実行してください。<プログラムディレクトリ>とは、AdvancedCopy Managerエージェントをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

- 運用管理サーバで実行する場合 <プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stgclset_mscs

- 管理対象サーバで実行する場合 <プログラムディレクトリ>\bin\stgclset_mscs

5. ノード種別と共有ディスクを選択します。

クラスタセットアップコマンドの初期画面が表示されます。

各項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力したあと、[OK]ボタンをクリックしてください。

項目 説明

サーバ種別 「Storageサーバ」が表示されます。

ノード種別 「プライマリノード」を選択してください。

物理ディスクリソース 「7.3 カスタマイズ項目の確認」で準備した「共有データ用共有ディスクのディスクリソース」を選択してください。

ドライブ 物理ディスクリソースに対応したドライブ文字が表示されます。

必要なディスク容量 AdvancedCopy Managerクラスタ環境に必要な 小のディスク容量が表示されます。必要なディスク容量は、算出した共有ディスク容量を使用し、空き容量が十分か判断してください。

空きディスク容量 指定されたドライブの空き容量が表示されます。

- 92 -

6. プライマリノードのクラスタ情報を設定します。

クラスタセットアップコマンドの設定画面が表示されます。表示される設定画面は、OSによって異なります。

以下は、Windows Server 2008の画面です。

以下は、Windows Server 2012の画面です。

各項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力したあと、[OK]ボタンをクリックしてください。

項目 説明

サーバ種別 「Storageサーバ」が表示されます。

ノード種別 「プライマリノード」であることを確認してください。

ドライブ 物理ディスクリソースに対応したドライブ文字が表示されます。

論理ノード名 「7.3 カスタマイズ項目の確認」で準備した「論理ノード名」を入力してください。

業務名 「7.3 カスタマイズ項目の確認」で準備した「業務名」を入力してください。

クラスタ名 「7.3 カスタマイズ項目の確認」で確認した「クラスタ名」を入力してください。

IPアドレスリソース ・ 既存

既存のIPアドレスリソースを使用する場合に選択してください。

・ 新規

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項目 説明IPアドレスリソースを新規に作成する場合に選択してください。IPバージョンで「IPv4」または「IPv6」を選択した場合に指定できます。「IPv4/IPv6」を選択した場合は指定できません。

IPバージョン 管理対象サーバの運用を行うIPアドレスのIPバージョンを選択してください。管理対象サーバの場合に選択できるのは、「IPv4」または「IPv6」です。「IPv4/IPv6」は選択できません。

IPv4アドレス 管理対象サーバの運用をIPv4アドレスで行う場合は、「7.3 カスタマイズ項目の確認」で確認した「論理IPアドレス」(IPv4)を入力してください。

サブネットマスク IPアドレスリソースで「新規」、かつIPバージョンで「IPv4」を選択した場合は、IPv4アドレスに入力したIPアドレスのサブネットマスクを入力してください。

IPv6アドレス 管理対象サーバの運用をIPv6アドレスで行う場合は、「7.3 カスタマイズ項目の確認」で確認した「論理IPアドレス」(IPv6)を入力してください。IPv6アドレスは、WSFCで使用可能なものを指定してください。

ネットワーク名 IPアドレスリソースで「新規」を選択した場合は、「7.3 カスタマイズ項目の確認」で準備した「ネットワーク名」を入力してください。

外部接続用ネットワーク名

IPアドレスリソースで「新規」、かつIPバージョンで「IPv4」を選択した場合は、「7.3 カスタマイズ項目の確認」で確認した「外部接続用ネットワーク名」を入力してください。

Storage管理サーバ業務

管理対象サーバ業務の設定を行うため、この項目はチェックしないでください。

7. ポート番号・サービスを設定します。

[ポート番号・サービス設定/解除コマンド]画面が表示されます。ただし、設定済みの場合は表示されません。

項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力したあと、[OK]ボタンをクリックしてください。

項目 説明

通信サービス 「7.3 カスタマイズ項目の確認」で準備した「業務用通信サービス/デーモンのポート番号」を入力してください。

- 94 -

8. ポート番号・サービス設定が完了します。

[OK]ボタンをクリックしてください。

9. プライマリノードのクラスタセットアップを終了します。

クラスタセットアップの完了画面が表示されるので、[OK]ボタンをクリックしてください。引き続き、セカンダリの設定を行います。

10. セカンダリノードAを再起動します。

11. セカンダリノードAで業務の所有権を獲得します。

フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、セカンダリノードAで業務の所有権を獲得してください。所有権の獲得方法の詳細は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

12. クラスタセットアップ開始を指示します。

セカンダリノードAで、以下のクラスタセットアップコマンドを実行してください。<プログラムディレクトリ>とは、AdvancedCopy Managerエージェントをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

- 運用管理サーバで実行する場合 <プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stgclset_mscs

- 管理対象サーバで実行する場合 <プログラムディレクトリ>\bin\stgclset_mscs

- 95 -

13. ノード種別と共有ディスクを選択します。

クラスタセットアップコマンドの初期画面が表示されます。

各項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力したあと、[OK]ボタンをクリックしてください。

項目 説明

サーバ種別 「Storageサーバ」が表示されます。

ノード種別 「セカンダリノード」を選択してください。

物理ディスクリソース 「7.3 カスタマイズ項目の確認」で準備した「共有データ用共有ディスクのディスクリソース」を選択してください。プライマリノードの設定と同じ値を選択してください。

ドライブ 物理ディスクリソースに対応したドライブ文字が表示されます。

必要なディスク容量 AdvancedCopy Managerクラスタ環境に必要な 小のディスク容量が表示されます。

空きディスク容量 指定されたドライブの空き容量が表示されます。

- 96 -

14. セカンダリノードAにおけるクラスタ情報を設定します。

クラスタセットアップコマンドの設定画面に、プライマリノードで設定した値が表示されます(ノード種別だけ、「セカンダリノード」となります)。各項目を確認し、[OK]ボタンをクリックしてください。

15. ポート番号・サービスを設定します。

[ポート番号・サービス設定/解除コマンド]画面に、プライマリノードで設定した値が表示されます。ただし、設定済みの場合は表示されません。

- 97 -

[OK]ボタンをクリックしてください。

16. ポート番号・サービス設定が完了します。

[OK]ボタンをクリックしてください。

17. セカンダリノードAのクラスタセットアップを終了します。

クラスタセットアップの完了画面が表示されるので、[OK]ボタンをクリックしてください。

1:1運用待機、相互待機、n:1運用待機の場合は、手順27に進んでください。カスケード運用の場合は、手順18に進んでください。

18. セカンダリノードBを再起動します。

注意

セカンダリノードBとなるノードが複数台ある場合、すべてのセカンダリノードBで手順18~手順26の作業を実施する必要があります。

19. セカンダリノードBで業務の所有権を獲得します。

フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、セカンダリノードBで業務の所有権を獲得してください。所有権の獲得方法の詳細は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

20. クラスタセットアップ開始を指示します。

セカンダリノードBで、以下のクラスタセットアップコマンドを実行してください。<プログラムディレクトリ>とは、AdvancedCopy Managerエージェントをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

- 運用管理サーバで実行する場合 <プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stgclset_mscs

- 管理対象サーバで実行する場合 <プログラムディレクトリ>\bin\stgclset_mscs

- 98 -

21. ノード種別と共有ディスクを選択します。

クラスタセットアップコマンドの初期画面が表示されます。

各項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力したあと、[OK]ボタンをクリックしてください。

項目 説明

サーバ種別 「Storageサーバ」が表示されます。

ノード種別 「セカンダリノード」を選択してください。

物理ディスクリソース 「7.3 カスタマイズ項目の確認」で準備した「共有データ用共有ディスクのディスクリソース」を選択してください。プライマリノードの設定と同じ値を選択してください。

ドライブ 物理ディスクリソースに対応したドライブ文字が表示されます。

必要なディスク容量 AdvancedCopy Managerクラスタ環境に必要な 小のディスク容量が表示されます。

空きディスク容量 指定されたドライブの空き容量が表示されます。

22. セカンダリノードBの追加を確認します。

カスケード運用用に新たにセカンダリノードを追加するための確認画面が表示されます。カスケード運用の業務であることを確認し、[はい]ボタンをクリックしてください。

「設定済みのセカンダリノード数」には、セットアップ済みのセカンダリノードのノード数が出力されます。

注意

確認のデフォルトが[いいえ]ボタン(処理のキャンセル)であることに注意してください。

- 99 -

23. セカンダリノードBにおけるクラスタ情報を設定します。

クラスタセットアップコマンドの設定画面に、プライマリノードで設定した値が表示されます(ノード種別だけ、「セカンダリノード」となります)。各項目を確認し、[OK]ボタンをクリックしてください。

24. ポート番号・サービスを設定します。

[ポート番号・サービス設定/解除コマンド]画面に、プライマリノードで設定した値が表示されます。ただし、設定済みの場合は表示されません。

- 100 -

[OK]ボタンをクリックしてください。

25. ポート番号・サービス設定が完了します。

[OK]ボタンをクリックしてください。

26. セカンダリノードBのクラスタセットアップを終了します。

クラスタセットアップの完了画面が表示されるので、[OK]ボタンをクリックしてください。

注意

セカンダリノードBとなるノードが残っている(手順18~手順26を未実施のノードがある)場合、そのノードで手順18から実施してください。すべてのセカンダリノードBで作業(手順18~手順26)が終了したあと、手順27に進んでください。

27. 必要に応じて、リソースの依存関係と実行可能な所有者を設定します。

フェールオーバークラスタマネージャーを使用して、以下のリソースの依存関係に業務用のディスクリソースを追加してください。

- AdvancedCopy COM Service_logicalNodeName

注意

AdvancedCopy COM Service_logicalNodeName と業務用のディスクリソースとの依存関係は、業務のボリュームの追加/削除などを実施するときに再設定する必要があります。詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「クラスタ運用時の注意事項」を参照してください。

クラスタ業務のノード数よりクラスタシステムのノード数が多い場合(例えば、n:1運用待機運用の場合)は、フェールオーバークラスタマネージャーを使用して、当該クラスタ業務に属しているAdvancedCopy Managerのリソースのプロパティ情報(実行可能な所有者)をクラスタ業務で動作するノードだけに変更してください。実行可能な所有者の変更方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

変更するAdvancedCopy Managerのリソースは、以下のとおりです。

- AdvancedCopy COM Service_logicalNodeName

- AdvancedCopy IP Address_logicalNodeName (AdvancedCopy Managerのクラスタセットアップコマンドで、「IPアドレスリソース」-「新規」を選択した場合)

- 101 -

- AdvancedCopy Network_logicalNodeName (AdvancedCopy Managerのクラスタセットアップコマンドで、「IPアドレスリソース」-「新規」を選択した場合)

- AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク

- バックアップボリュームまたは複写先ボリューム

28. プライマリノードで、AdvancedCopy Managerサービスを起動します。

フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、設定を完了したクラスタ業務をオンラインとし、AdvancedCopyManagerのサービスを起動してください。

29. 環境をバックアップします。

不測の事態に備え、Windowsのエクスプローラのコピー機能などを使用して、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク内の以下のフォルダをバックアップしてください。

- <AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのドライブ>:\etc

- <AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのドライブ>:\var

30. 動作ノードを確認します。

フェールオーバークラスタマネージャーを使用して、該当するノードでクラスタ業務が動作することを確認してください。

31. 管理対象サーバ業務の環境を作成します。

AdvancedCopy Managerでレプリケーション運用またはバックアップ/リストア運用をする環境を、管理対象サーバ業務に作成してください。『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』を参照して、運用形態に応じた環境を作成してください。

注意

管理対象サーバ業務に管理対象サーバを追加するときは、stgxfwcmaddsrvコマンドを使用してください。

<プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stgxfwcmaddsrv [-n serverName] -i logicalIpAddr -p portNumber

<プログラムディレクトリ>: AdvancedCopy Managerエージェントをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」serverName : サーバ名logicalIpAddr : 論理IPアドレスportNumber : ポート番号

コマンドのオプションに指定する引数の詳細は、「2.4.2 クラスタ業務とローカル業務」を参照してください。コマンドの詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「コマンドリファレンス」を参照してください。

32. すべてのノードを再起動します。

n:1運用待機運用ですでにセカンダリノードのインストールとカスタマイズ(再起動を含む)が終了している場合は、プライマリノードだけを再起動してください。

以上で、作業は終了です。

8.2 Solaris版/Linux版/HP-UX版クラスタシステムでのカスタマイズSolaris版/Linux版/HP-UX版クラスタシステムでの管理対象サーバ業務のカスタマイズ方法について説明します。

8.2.1 カスタマイズの流れ管理対象サーバ業務のカスタマイズの流れは、以下のとおりです。

- 102 -

図8.2 Solaris版/Linux版/HP-UX版クラスタシステムでのカスタマイズの流れ

8.2.2 カスタマイズ作業詳細管理対象サーバ業務のセットアップは、以下の手順で実施してください。

- 103 -

ポイント

本項で説明するコマンド実行例は、以下の場合を例に記載しています。

・ <AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>: /acmdata01

・ 論理ノード名: acmnode1

注意

作業は、root(スーパーユーザー)で実施してください。

1. システムを再起動します。

管理対象サーバ業務を作成する、プライマリノードとセカンダリノードをすべて再起動してください。

2. 管理対象サーバ業務を既存のクラスタ業務に対して設定する場合、そのクラスタ業務を停止します。

クラスタ業務を停止する手順は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

3. プライマリノードをカスタマイズします。

プライマリノードで、以下の手順a~手順jを実施してください。

a. 共有ディスクをマウントします。

AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクをマウントしてください。

b. ポート番号を登録します。

OSのviコマンドなどを使用して、/etc/servicesファイルに、事前に準備した業務用通信デーモンのポート番号を以下のサービス名で記述してください。

- 業務用通信デーモン: stgxfws_logicalNodeName

注意

プライマリノードとすべてのセカンダリノードで、同じポート番号を記述してください。logicalNodeName には、「表8.2 clsetup.iniファイルの設定項目一覧」のSwstgnodeと同じ値を指定してください。

c. /opt/FJSVswstf/cluster/swcluster.iniファイルを編集します。 表8.1 swcluster.iniファイルの設定項目一覧

項目名 説明

Env_N 論理ノード名です。「表8.2 clsetup.iniファイルの設定項目一覧」のSwstgnodeと同じ値を指定してください。項目名の N には、1から20までの、重複しない値を指定してください。

BusiType AdvancedCopy Managerのサーバ種別です。2を指定してください。

Business クラスタ業務の名称です。

ShareEtc クラスタ業務用の環境設定ディレクトリ名です。<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt

ShareVar クラスタ業務用の作業ディレクトリ名です。<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt

MountPoint AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイントです。

NodeName プライマリノード名(プライマリノードのホスト名)です。

システム環境に合わせて、以下の斜体部分を変更・追加してください。

- 104 -

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_N=<論理ノード名>[<論理ノード名>]Type=PrimaryBusiType=<AdvancedCopy Managerのサーバ種別>Business=<クラスタ業務の名称>ShareEtc=<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/optShareVar=<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/optMountPoint=<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=<プライマリノード名(プライマリノードのホスト名)>ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

同一のサーバで 初のクラスタ業務を作成するときの、swcluster.iniファイルの編集例は、以下のとおりです。

[編集前]

[ClusterCommon]Cluster=OFFMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300

[編集後]

斜体部分が、編集前から変更・追加した箇所です。

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_1=acmnode1[acmnode1]Type=PrimaryBusiType=2Business=acmbiz01ShareEtc=/acmdata01/etc/optShareVar=/acmdata01/var/optMountPoint=/acmdata01IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001

- 105 -

ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

同一のサーバですでにクラスタ業務が作成されているときの、swcluster.iniファイルの編集例は、以下のとおりです。

[編集前]

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_2=acmnode2[acmnode2]Type=PrimaryBusiType=2Business=acmbiz02ShareEtc=/acmdata02/etc/optShareVar=/acmdata02/var/optMountPoint=/acmdata02IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

[編集後]

斜体部分が、編集前から追加した箇所です。

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_2=acmnode2Env_1=acmnode1[acmnode2]Type=PrimaryBusiType=2Business=acmbiz02ShareEtc=/acmdata02/etc/optShareVar=/acmdata02/var/opt

- 106 -

MountPoint=/acmdata02IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure[acmnode1]Type=PrimaryBusiType=2Business=acmbiz01ShareEtc=/acmdata01/etc/optShareVar=/acmdata01/var/optMountPoint=/acmdata01IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

d. AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクに、ディレクトリを作成します。

以下の構成になるように、各ディレクトリを作成してください。

<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>+---/etc| ---/opt| ---/swstorage+---/var ---/opt ---/swstorage

ディレクトリ作成例は、以下のとおりです。

# mkdir -p /acmdata01/etc/opt/swstorage# chmod -R 755 /acmdata01/etc/opt/swstorage# chown -R root:root /acmdata01/etc/opt/swstorage# mkdir -p /acmdata01/var/opt/swstorage# chmod -R 755 /acmdata01/var/opt/swstorage# chown -R root:root /acmdata01/var/opt/swstorage

e. <AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/swstorage/clsetup.iniファイルを作成します。

- 107 -

表8.2 clsetup.iniファイルの設定項目一覧項目名 説明

Swstgnode 論理ノード名です。8バイト以下の英数字だけを使ってください。論理ノード名に関するほかの制限は、「7.3 カスタマイズ項目の確認」の「論理ノード名」を参照してください。

Business クラスタ業務の名称です。

ShareEtc クラスタ業務用の環境設定ディレクトリ名です。<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt

ShareVar クラスタ業務用の作業ディレクトリ名です。<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt

MountPoint AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイントです。

NodeName プライマリノード名(プライマリノードのホスト名)です。

BusiType AdvancedCopy Managerのサーバ種別です。2を指定してください。

Type

Version AdvancedCopy Managerのバージョンです。/etc/opt/swstorage/swstg.iniファイルの、[Common]-Version列と同じ値を指定してください。

Language AdvancedCopy Managerで使用する言語です。AdvancedCopy Managerで使用する言語に応じて、以下の文字列を指定してください。

・ 日本語の場合: JAPANESE

・ 英語の場合: ENGLISH

システム環境に合わせて、以下の斜体部分を変更してください。

[Cluster]System=GENSwstgnode=<論理ノード名>Business=<クラスタ業務の名称>ShareEtc=<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/optShareVar=<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/optMountPoint=<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=<プライマリノード名(プライマリノードのホスト名)>ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=BusiType=<AdvancedCopy Managerのサーバ種別>ResourceType=Procedure[StorageMGR]Version=<AdvancedCopy Managerバージョン>Edition=EEType=<AdvancedCopy Managerのサーバ種別>AFSType=1Language=<AdvancedCopy Managerの使用言語>[Secondary]Setup=YESDate=00/00/00 00:00:00[Primary]

- 108 -

Date=00/00/00 00:00:00Setup=YES

clsetup.iniファイルの編集例は、以下のとおりです。斜体部分が、編集した箇所です。

[Cluster]System=GENSwstgnode=acmnode1Business=acmbiz01ShareEtc=/acmdata01/etc/optShareVar=/acmdata01/var/optMountPoint=/acmdata01IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=BusiType=2ResourceType=Procedure[StorageMGR]Version=V16.3Edition=EEType=2AFSType=1Language=JAPANESE[Secondary]Setup=YESDate=00/00/00 00:00:00[Primary]Date=00/00/00 00:00:00Setup=YES

f. /etc/opt/swstorage/swstg.iniファイルをコピーします。

swstg.iniファイルを、以下のコピー先にコピーしてください。

コピー元ファイル コピー先ファイル

/etc/opt/swstorage/swstg.ini <AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/swstorage/swstg.ini

コピー実行例は、以下のとおりです。

# cp -p /etc/opt/swstorage/swstg.ini /acmdata01/etc/opt/swstorage/swstg.ini

g. <AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/swstorage/swstg.iniファイルを編集します。

- 109 -

表8.3 swstg.iniファイルの設定項目一覧項目名 説明

Type AdvancedCopy Managerのサーバ種別です。2を指定してください。

注意

運用を開始したあと、本製品のプログラムが、swstg.iniファイルの「表8.3 swstg.iniファイルの設定項目一覧」以外のパラメーターを追加/変更/削除することがあります。このため、「表8.3 swstg.iniファイルの設定項目一覧」以外のパラメーターを追加/変更/削除しないでください。

システム環境に合わせて、以下の斜体部分を変更してください。

[Common]Edition=EEVersion=V16.3Type=<AdvancedCopy Managerのサーバ種別>AFSType=1Language=JAPANESEBaseDir_Opt=/optBaseDir_Var=/var/optBaseDir_Etc=/etc/opt[Install]FJSVswstf=20101116FJSVswtrc=20101116FJSVgrapi=20101116FJSVswsts=20101116FJSVswsrp=20101116

swstg.iniファイルの編集例は、以下のとおりです。斜体部分が、編集した箇所です。

[Common]Edition=EEVersion=V16.3Type=2AFSType=1Language=JAPANESEBaseDir_Opt=/optBaseDir_Var=/var/optBaseDir_Etc=/etc/opt[Install]FJSVswstf=20101116FJSVswtrc=20101116FJSVgrapi=20101116FJSVswsts=20101116FJSVswsrp=20101116

h. AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク内のディレクトリへのシンボリックリンクを作成します。

リンク先ディレクトリの logicalNodeName には、「表8.2 clsetup.iniファイルの設定項目一覧」のSwstgnodeと同じ値を指定してください。

リンク元ディレクトリ リンク先ディレクトリ(シンボリックリンクファイル)

<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/swstorage

/etc/opt/swstorage/logicalNodeName

- 110 -

リンク元ディレクトリ リンク先ディレクトリ(シンボリックリンクファイル)

<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt/swstorage

/var/opt/swstorage/logicalNodeName

シンボリックリンクの作成例は、以下のとおりです。

# ln -s /acmdata01/etc/opt/swstorage /etc/opt/swstorage/acmnode1# ln -s /acmdata01/var/opt/swstorage /var/opt/swstorage/acmnode1

i. 汎用スクリプトを準備します。

以下の手順で、プライマリノードで使用する汎用スクリプトを準備してください。

1. プライマリノードのAdvancedCopy Managerエージェントのプログラムディレクトリ配下に、「7.3 カスタマイズ項目の確認」で作成した汎用スクリプトファイルを格納します。

2. 格納した汎用スクリプトファイルのアクセス権を設定します。

root(スーパーユーザー)がアクセスできる権限を設定してください。

j. 以下のコマンドを順番に実行します。 実行順 コマンド名

1 clset_FJSVswstfコマンド

2 clset_FJSVswstsコマンド

3 clset_FJSVswsrpコマンド

コマンド実行例は、以下のとおりです。

# /opt/FJSVswstf/bin/clset_FJSVswstf -f /acmdata01/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Primaryclset_FJSVswstf completed# /opt/FJSVswsts/bin/clset_FJSVswsts -f /acmdata01/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Primaryclset_FJSVswsts completed# /opt/FJSVswsrp/bin/clset_FJSVswsrp -f /acmdata01/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Primaryclset_FJSVswsrp completed

k. 共有ディスクをアンマウントします。

AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクをアンマウントしてください。

4. セカンダリノードをカスタマイズします。

セカンダリノードAで、以下の手順a~手順fを実施してください。また、カスケード運用または移動待機運用の場合は、セカンダリノードBでも以下の手順a~手順fを実施してください。

a. 共有ディスクをマウントします。

AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクをマウントしてください。

b. ポート番号を登録します。

OSのviコマンドなどを使用して、/etc/servicesファイルに、事前に準備した業務用通信デーモンのポート番号を以下のサービス名で記述してください。

- 111 -

- 業務用通信デーモン: stgxfws_logicalNodeName

注意

プライマリノードとすべてのセカンダリノードで、同じポート番号を記述してください。logicalNodeName には、「表8.2 clsetup.iniファイルの設定項目一覧」のSwstgnodeと同じ値を指定してください。

c. /opt/FJSVswstf/cluster/swcluster.iniファイルを編集します。 表8.4 swcluster.iniファイルの設定項目一覧

項目名 説明

Env_N 論理ノード名です。「表8.2 clsetup.iniファイルの設定項目一覧」のSwstgnodeと同じ値を指定してください。項目名の N には、1から20までの、重複しない値を指定してください。

BusiType AdvancedCopy Managerのサーバ種別です。2を指定してください。

Business クラスタ業務の名称です。

ShareEtc クラスタ業務用の環境設定ディレクトリ名です。<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt

ShareVar クラスタ業務用の作業ディレクトリ名です。<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt

MountPoint AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイントです。

NodeName プライマリノード名(プライマリノードのホスト名)です。

システム環境に合わせて、以下の斜体部分を変更・追加してください。

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_N=<論理ノード名>[<論理ノード名>]Type=SecondaryBusiType=<AdvancedCopy Managerのサーバ種別>Business=<クラスタ業務の名称>ShareEtc=<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/optShareVar=<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/optMountPoint=<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=<プライマリノード名(プライマリノードのホスト名)>ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

- 112 -

同一のサーバで 初のクラスタ業務を作成するときの、swcluster.iniファイルの編集例は、以下のとおりです。

[編集前]

[ClusterCommon]Cluster=OFFMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300

[編集後]

斜体部分が、編集前から変更・追加した箇所です。

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_1=acmnode1[acmnode1]Type=SecondaryBusiType=2Business=acmbiz01ShareEtc=/acmdata01/etc/optShareVar=/acmdata01/var/optMountPoint=/acmdata01IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

同一のサーバですでにクラスタ業務が作成されているときの、swcluster.iniファイルの編集例は、以下のとおりです。

[編集前]

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_2=acmnode2[acmnode2]Type=SecondaryBusiType=2

- 113 -

Business=acmbiz02ShareEtc=/acmdata02/etc/optShareVar=/acmdata02/var/optMountPoint=/acmdata02IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

[編集後]

斜体部分が、編集前から追加した箇所です。

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_2=acmnode2Env_1=acmnode1[acmnode2]Type=SecondaryBusiType=2Business=acmbiz02ShareEtc=/acmdata02/etc/optShareVar=/acmdata02/var/optMountPoint=/acmdata02IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure[acmnode1]Type=SecondaryBusiType=2Business=acmbiz01ShareEtc=/acmdata01/etc/optShareVar=/acmdata01/var/optMountPoint=/acmdata01IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=

- 114 -

GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

d. AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク内のディレクトリへのシンボリックリンクを作成します。

リンク先ディレクトリの logicalNodeName には、「表8.2 clsetup.iniファイルの設定項目一覧」のSwstgnodeと同じ値を指定してください。

リンク元ディレクトリ リンク先ディレクトリ(シンボリックリンクファイル)

<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/swstorage

/etc/opt/swstorage/logicalNodeName

<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt/swstorage

/var/opt/swstorage/logicalNodeName

シンボリックリンクの作成例は、以下のとおりです。

# ln -s /acmdata01/etc/opt/swstorage /etc/opt/swstorage/acmnode1# ln -s /acmdata01/var/opt/swstorage /var/opt/swstorage/acmnode1

e. 汎用スクリプトを準備します。

以下の手順で、セカンダリノードで使用する汎用スクリプトを準備してください。

1. セカンダリノードのAdvancedCopy Managerエージェントのプログラムディレクトリ配下に、「7.3 カスタマイズ項目の確認」で作成した汎用スクリプトファイルを格納します。

2. 格納した汎用スクリプトファイルのアクセス権を設定します。

root(スーパーユーザー)がアクセスできる権限を設定してください。

f. 以下のコマンドを順番に実行します。 実行順 コマンド名

1 clset_FJSVswstfコマンド

2 clset_FJSVswstsコマンド

3 clset_FJSVswsrpコマンド

コマンド実行例は、以下のとおりです。

# /opt/FJSVswstf/bin/clset_FJSVswstf -f /acmdata01/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Secondaryclset_FJSVswstf completed# /opt/FJSVswsts/bin/clset_FJSVswsts -f /acmdata01/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Secondaryclset_FJSVswsts completed# /opt/FJSVswsrp/bin/clset_FJSVswsrp -f /acmdata01/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Secondaryclset_FJSVswsrp completed

- 115 -

g. 共有ディスクをアンマウントします。

AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクをアンマウントしてください。

5. プライマリノードで、クラスタ業務とリソースを作成します。

作成方法の詳細は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

6. プライマリノードで、クラスタソフトウェアにAdvancedCopy Managerのサービスを登録します。

AdvancedCopy Managerのサービスを管理対象サーバ業務で起動・停止できるように、手順3-iで準備したスクリプトをクラスタソフトウェアに設定してください。設定方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

ポイント

AdvancedCopy Managerサービス起動コマンドが実行されるようにするため、以下のすべての条件を満たすようにクラスタソフトウェアを設定してください。なお、1つ目と2つ目は、リソースの依存関係として設定する必要があります。

- AdvancedCopy Manager用の引継ぎIPアドレスで通信できる

- AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク内のファイルシステムがマウントされている

- 管理対象サーバ業務の論理ノード名が、環境変数SWSTGNODEに設定されている

PRIMECLUSTERのCmdlineリソース用Start/Stopスクリプトとして汎用スクリプトを作成した場合の例は、以下のとおりです。

#!/bin/shSWSTGNODE=acmnode1export SWSTGNODE

case $1 in'start') /opt/FJSVswstf/cluster/AgtStart exit 0 ;;'stop' ) /opt/FJSVswstf/cluster/AgtStop exit 0 ;;esac

Cmdlineリソース登録の際、Startスクリプトの場合は引数に"start"を、Stopスクリプトの場合は引数に"stop"を指定してください。

以下を、クラスタリソースとしてクラスタ業務へ登録してください。

- AdvancedCopy Manager用の引継ぎIPアドレス

- AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク

また、クラスタ業務の起動時に、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク内のファイルシステムがマウントされるように、クラスタリソースを登録してください。

7. プライマリノードで、クラスタソフトウェアに登録したAdvancedCopy Managerのサービスを起動します。

8. プライマリノードで、環境をバックアップします。

不測の事態に備え、OSのcpコマンドなどを使用して、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク内の以下のディレクトリをバックアップしてください。

- <AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc

- 116 -

- <AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var

以上で、作業は終了です。

- 117 -

第9章 AdvancedCopy Manager CCMのインストール本章では、クラスタシステムにAdvancedCopy Manager CCMを単体でインストールする方法について説明します。

ポイント

AdvancedCopy Manager CCMをインストールする前に、クラスタソフトウェアのインストール・環境設定が必要です。クラスタソフトウェアのインストール・環境設定の詳細は、クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Manager CCMのインストール」を参照し、インストール情報(インストール先ディレクトリ)を同じにして、すべてのノードにAdvancedCopy Manager CCMをインストールしてください。

注意

AdvancedCopy Manager CCMを、共有ディスクにインストールしないでください。

- 118 -

第10章 CCMサーバ業務のカスタマイズの準備本章では、AdvancedCopy Manager CCMを単体でインストールした場合の、CCMサーバ業務のカスタマイズに必要な準備について説明します。ETERNUS SF Managerをインストールした場合は、「第4章 運用管理サーバ業務のカスタマイズの準備」を参照してください。

AdvancedCopy Manager CCMをクラスタシステムに導入する場合、以下のリソースが必要です。

・ 共有データ用共有ディスク

・ AdvancedCopy Manager CCM用の汎用スクリプト

・ アクセスボリューム

各項目の詳細は、以下のとおりです。

共有データ用共有ディスクAdvancedCopy Manager CCMの共用データを格納するボリュームです。信頼性や更新時性能を考慮して、AdvancedCopy ManagerCCM専用の新しいボリュームを使用することを推奨します。このボリュームに必要な空き容量は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Manager CCMの動作環境」にある「動的ディスク容量」を参照してください。

注意

共有データ用共有ディスクを指定する場合は、以下の点に注意してください。

・ 共有データ用共有ディスクは、クラスタシステムの共有ディスクとして定義してください。

・ AdvancedCopy Managerのバックアップ/レプリケーション運用で使用するボリューム以外のディスクを割り当ててください。

・ AdvancedCopy Manager CCMのコピー元/コピー先ボリュームおよびアクセスボリューム以外のディスクを割り当ててください。

・ 共有データ用共有ディスクに、ファイルシステムを作成してください。

・ ファイルシステムで使用するため、マウントできるようにしてください。

・ Quorumディスク以外のディスクを使用してください。(Windows環境だけ)

AdvancedCopy Manager CCM用の共有データを格納するパーティション

AdvancedCopy Manager CCM用の共有データを格納するパーティションを、共有ディスク内に用意してください。必要なパーティション数は、以下の表のとおりです。AdvancedCopy Manager CCMの業務ごとに必要なパーティション数であることに注意してください。 表10.1 AdvancedCopy Manager CCMの業務ごとに必要なパーティション数

名称 CCMサーバ業務

共有データ用共有ディスク 1

パーティション数の合計 1

AdvancedCopy Manager CCM用の汎用スクリプト

AdvancedCopy Manager CCMの管理サービスを停止するためのスクリプトです。

共有データ用共有ディスクがオフラインになる前に、以下のサービスを停止する必要があります。サービスを停止するために、acservice stopコマンド(-lanオプション付き)を実行する汎用スクリプトファイルを作成してく

- 119 -

ださい。コマンドの詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「コマンドリファレンス」を参照してください。

・ ETERNUS SF AdvancedCopy Manager CCM管理サービス

Windows版WSFCの場合

参考

汎用スクリプトのサンプルとして、以下のファイルが、<プログラムディレクトリ>\Common\sample\clusterディレクトリに格納されています。<プログラムディレクトリ>とは、AdvancedCopy Manager CCMをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

ファイル名 説明

esfmanager-ccm.vbs AdvancedCopy Manager CCM用の汎用スクリプトのサンプルです。

このファイルを使用するときは、必ず、別ディレクトリへコピーしたものを使用してください。

以下に、汎用スクリプトファイルの例を示します。ファイル名は任意ですが、拡張子は".vbs"にしてください。

スクリプト内の installDir には、AdvancedCopy Manager CCMのインストール先ディレクトリを記述してください。

Dim WshShellSet WshShell = CreateObject("WScript.Shell")

Function Open( ) Open = TrueEnd Function

Function Online( ) Online = TrueEnd Function

Function LooksAlive( ) LooksAlive = TrueEnd Function

Function IsAlive( ) IsAlive = TrueEnd Function

Function Offline( ) Resource.LogInformation "--- start offline ---" Set oExec = WshShell.Exec("installDir\CCM\bin\acservice.exe stop -lan") Resource.LogInformation oExec.StdOut.ReadAll Resource.LogInformation oExec.StdErr.ReadAll Resource.LogInformation "--- end offline ---" Offline = TrueEnd Function

Function Close( ) Close = TrueEnd Function

Function Terminate( ) Terminate = TrueEnd Function

Solaris版/Linux版PRIMECLUSTERの場合

- 120 -

参考

汎用スクリプトのサンプルとして、以下のファイルが、/opt/FJSVesfcm/sample/clusterディレクトリに格納されています。

ファイル名 説明

CcmCmdline AdvancedCopy Manager CCM用の汎用スクリプトのサンプルです。

このファイルを使用するときは、必ず、別ディレクトリへコピーしたものを使用してください。

以下に、PRIMECLUSTERのCmdlineリソース用Start/Stopスクリプトとして作成した場合の例を示します。

#!/bin/sh

case $1 in'start') exit 0 ;;'stop' ) /opt/FJSVccm/bin/acservice stop -lan exit 0 ;;esac

Cmdlineリソース登録の際、Startスクリプトの場合は引数に"start"を、Stopスクリプトの場合は引数に"stop"を指定してください。Start/Stopスクリプトの作成手順は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

アクセスボリューム

CCMサーバからETERNUS ディスクアレイにアドバンスト・コピーを指示するためのボリュームです。SAN経由コピー制御機能で運用するETERNUS ディスクアレイに、アドバンスト・コピーの指示を行う場合に必要です。

AdvancedCopy Manager CCM用のバックアップ対象のETERNUS ディスクアレイの中の論理ボリュームを1つ、アクセスボリューム用として、クラスタを構成するすべてのノードに接続してください。

・ Windows環境の場合

接続した論理ボリュームは、クラスタを構成するすべてのノードから同じ物理ディスク番号(ディスクの管理画面で表示されるディスク#の番号)で参照できるように環境設定してください。

・ Solaris/Linux環境の場合

接続した論理ボリュームは、クラスタを構成するすべてのノードから同じ物理デバイス名で参照できるように環境設定してください。

ポイント

ETERNUS Multipath Driverのデバイスファイルをアクセスボリュームに指定する場合は、デバイスファイル名およびシステムの設定をしてください。詳細は、ETERNUS Multipath Driverのマニュアルを参照してください。

- 121 -

第11章 CCMサーバ業務のカスタマイズ本章では、CCMサーバ業務のカスタマイズ方法について説明します。

本章において、プライマリノードとは、CCMサーバ業務を行うクラスタ業務の運用系ノードです。セカンダリノードとは、同クラスタ業務における待機系ノードです。

カスタマイズ方法は、OSによって異なります。Windows環境の場合は「11.1 Windows版クラスタシステムでのカスタマイズ」を、Solaris/Linux環境の場合は「11.2 Solaris版/Linux版クラスタシステムでのカスタマイズ」を参照してください。

参照

本章に記載のある以下のコマンドは、AdvancedCopy Manager CCMのコマンドです。これらのコマンドの詳細は、『ETERNUSSF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「コマンドリファレンス」を参照してください。

・ acopc cancelコマンド

・ acsnap cancelコマンド

・ acec cancelコマンド

・ acservice stopコマンド

・ acarray removeコマンド

・ acutil devsコマンド

・ acarray addコマンド

11.1 Windows版クラスタシステムでのカスタマイズWindows版クラスタシステムでのCCMサーバ業務のカスタマイズ方法について説明します。

11.1.1 カスタマイズの流れCCMサーバ業務のカスタマイズの流れは、以下のとおりです。

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図11.1 Windows版クラスタシステムでのカスタマイズの流れ

注意

・ 指示がある場合を除き、AdvancedCopy Manager CCMのコマンドを使用しないでください。

・ プライマリノードでのETERNUS ディスクアレイの登録は、すべてのノードでアクセスボリュームを設定したあとに実施してください。

- 123 -

11.1.2 カスタマイズ作業詳細CCMサーバ業務のセットアップは、以下の手順で実施してください。

1. プライマリノードとセカンダリノードに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。

注意

- クラスタシステムを構成しているノードで運用中のAdvancedCopy Manager CCMがある場合は、以下のコマンドを使用して、実行中のすべてのアドバンスト・コピーを停止してください。

- acopc cancelコマンド

- acsnap cancelコマンド

- acec cancelコマンド

- 管理サービスを実行中の場合は、-lanオプション付きでacservice stopコマンドを実行し、管理サービスを停止してください。

2. CCMサーバ業務を停止します。

CCMサーバ業務を既存のクラスタ業務に設定する場合は、対象のクラスタ業務を停止してください。クラスタ業務を停止する手順は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

3. 共有データ用共有ディスクをマウントします。

プライマリノードから、共有データ用共有ディスクのファイルシステムにアクセスできるようにしてください。

4. プライマリノードをカスタマイズします。

ポイント

以下の手順で記述している<共有ディスクのAdvancedCopy Manager CCMデータ格納先ディレクトリ>のパス名に使用できる文字は、空白を除く半角英数字です。パス名に指定できる長さは、ドライブ名を含めて76文字以下です。

<共有ディスクのAdvancedCopy Manager CCMデータ格納先ディレクトリ>とは、共有データ用共有ディスク内に存在する、AdvancedCopy Manager CCMの「環境設定ディレクトリ」および「作業用ディレクトリ」の、格納先ディレクトリです。

a. プライマリノードのAdvancedCopy Manager CCMのプログラムディレクトリ配下に、「第10章 CCMサーバ業務のカスタマイズの準備」で作成した汎用スクリプトファイルを格納します。

b. 格納した汎用スクリプトファイルのアクセス権を設定します。

格納した汎用スクリプトファイルを fileName に指定して、以下のコマンドを実行してください。

>cacls fileName /P "NT AUTHORITY\SYSTEM:F" "BUILTIN\Administrators:F"

c. 共有データ用共有ディスクにディレクトリを作成します。

プライマリノードで、共有データ用共有ディスクに以下のディレクトリを作成してください。

- <共有ディスクのAdvancedCopy Manager CCMデータ格納先ディレクトリ>\etc

- <共有ディスクのAdvancedCopy Manager CCMデータ格納先ディレクトリ>\var

d. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルを、共有データ用共有ディスクにコピーします。

プライマリノードで、以下のコピー元ディレクトリ配下の資源を、コピー先ディレクトリへコピーしてください。

<環境設定ディレクトリ>とは、AdvancedCopy Manager CCMをインストールしたときの「環境設定ディレクトリ」です。

- 124 -

<作業用ディレクトリ>とは、AdvancedCopy Manager CCMをインストールしたときの「作業用ディレクトリ」です。

コピー元ディレクトリ コピー先ディレクトリ

<環境設定ディレクトリ>\CCM\etc <共有ディスクのAdvancedCopy Manager CCMデータ格納先ディレクトリ>\etc

<作業用ディレクトリ>\CCM\var <共有ディスクのAdvancedCopy Manager CCMデータ格納先ディレクトリ>\var

e. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルのバックアップディレクトリを作成します。

プライマリノードで、以下のディレクトリを作成してください。

<プログラムディレクトリ>とは、AdvancedCopy Manager CCMをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

- <プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\bin

- <プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\micc\sys

- <プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\sys

f. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルをバックアップします。

プライマリノードで、以下のファイルを、コピー先へコピーしてください。

コピー元ファイル コピー先ファイル

<プログラムディレクトリ>\CCM\micc\sys\.install.sys

<プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\micc\sys\.install.sys

<プログラムディレクトリ>\CCM\bin\.stxc_install.sys

<プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\bin\.stxc_install.sys

<プログラムディレクトリ>\CCM\sys\sys.properties

<プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\sys\sys.properties

注意

コピーしたファイルは、「第15章 CCMサーバ業務のクラスタ環境削除」の作業を実施するときに必要です。

g. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルを編集します。

プライマリノードで、以下のファイルの※1~※4のパス名を編集してください。

[<プログラムディレクトリ>\CCM\micc\sys\.install.sysファイル]

stxs_optdir= (ここの設定は修正しないでください)stxs_etcdir= (ここの設定は修正しないでください)stxs_vardir=※1stxs_jredir= (ここの設定は修正しないでください)

[<プログラムディレクトリ>\CCM\bin\.stxc_install.sysファイル]

stxc_optdir= (ここの設定は修正しないでください)stxc_etcdir=※2stxc_jredir= (ここの設定は修正しないでください)

[<プログラムディレクトリ>\CCM\sys\sys.propertiesファイル]

com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.optpath= (ここの設定は修正しないでください)com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.etcpath=※3com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.varpath=※4

- 125 -

com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.micc.path= (ここの設定は修正しないでください)com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.grapi.path= (ここの設定は修正しないでください)com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.language= (ここの設定は修正しないでください)

注意

- ※3および※4において、ドライブ名の区切り文字には「\:」を指定してください。

- ※3および※4において、<共有ディスクのAdvancedCopy Manager CCMデータ格納先ディレクトリ>のパス区切り文字には「\\」を使用してください。

※1~※4の設定値は、以下のとおりです。設定例は、<共有ディスクのAdvancedCopy Manager CCMデータ格納先ディレクトリ>が"G:\ccmdata"の場合です。 設定箇所

設定値 設定例

※1 <共有ディスクのAdvancedCopy Manager CCMデータ格納先ディレクトリ>\var\micc

G:\ccmdata\var\micc

※2 <共有ディスクのAdvancedCopy Manager CCMデータ格納先ディレクトリ>\etc

G:\ccmdata\etc

※3 <共有ディスクのAdvancedCopy Manager CCMデータ格納先ディレクトリ>\\etc\\

G\:\\ccmdata\\etc\\

※4 <共有ディスクのAdvancedCopy Manager CCMデータ格納先ディレクトリ>\\var\\

G\:\\ccmdata\\var\\

5. セカンダリノードをカスタマイズします。

a. セカンダリノードのAdvancedCopy Manager CCMのプログラムディレクトリ配下に、「第10章 CCMサーバ業務のカスタマイズの準備」で作成した汎用スクリプトファイルを格納します。

b. 格納した汎用スクリプトファイルのアクセス権を設定します。

格納した汎用スクリプトファイルを fileName に指定して、以下のコマンドを実行してください。

>cacls fileName /P "NT AUTHORITY\SYSTEM:F" "BUILTIN\Administrators:F"

c. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルのバックアップディレクトリを作成します。

セカンダリノードで、以下のディレクトリを作成してください。

<プログラムディレクトリ>とは、AdvancedCopy Manager CCMをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

- <プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\bin

- <プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\micc\sys

- <プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\sys

d. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルをバックアップします。

セカンダリノードで、以下のファイルを、コピー先へコピーしてください。

コピー元ファイル コピー先ファイル

<プログラムディレクトリ>\CCM\micc\sys\.install.sys

<プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\micc\sys\.install.sys

<プログラムディレクトリ>\CCM\bin\.stxc_install.sys

<プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\bin\.stxc_install.sys

- 126 -

コピー元ファイル コピー先ファイル

<プログラムディレクトリ>\CCM\sys\sys.properties

<プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\sys\sys.properties

注意

コピーしたファイルは、CCMサーバ業務のクラスタ環境を削除するときに必要です。

e. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルを編集します。

セカンダリノードで、以下のファイルの※1~※4のパス名を編集してください。

[<プログラムディレクトリ>\CCM\micc\sys\.install.sysファイル]

stxs_optdir= (ここの設定は修正しないでください)stxs_etcdir= (ここの設定は修正しないでください)stxs_vardir=※1stxs_jredir= (ここの設定は修正しないでください)

[<プログラムディレクトリ>\CCM\bin\.stxc_install.sysファイル]

stxc_optdir= (ここの設定は修正しないでください)stxc_etcdir=※2stxc_jredir= (ここの設定は修正しないでください)

[<プログラムディレクトリ>\CCM\sys\sys.propertiesファイル]

com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.optpath= (ここの設定は修正しないでください)com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.etcpath=※3com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.varpath=※4com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.micc.path= (ここの設定は修正しないでください)com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.grapi.path= (ここの設定は修正しないでください)com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.language= (ここの設定は修正しないでください)

注意

- ※3および※4において、ドライブ名の区切り文字には「\:」を指定してください。

- ※3および※4において、<共有ディスクのAdvancedCopy Manager CCMデータ格納先ディレクトリ>のパス区切り文字には「\\」を使用してください。

※1~※4の設定値は、以下のとおりです。設定例は、<共有ディスクのAdvancedCopy Manager CCMデータ格納先ディレクトリ>が"G:\ccmdata"の場合です。 設定箇所

設定値 設定例

※1 <共有ディスクのAdvancedCopy Manager CCMデータ格納先ディレクトリ>\var\micc

G:\ccmdata\var\micc

※2 <共有ディスクのAdvancedCopy Manager CCMデータ格納先ディレクトリ>\etc

G:\ccmdata\etc

※3 <共有ディスクのAdvancedCopy Manager CCMデータ格納先ディレクトリ>\\etc\\

G\:\\ccmdata\\etc\\

※4 <共有ディスクのAdvancedCopy Manager CCMデータ格納先ディレクトリ>\\var\\

G\:\\ccmdata\\var\\

- 127 -

6. プライマリノードで、CCMサーバ業務にリソースを登録します。

CCMサーバ業務で必要なリソースは、以下のとおりです。詳細は、「第10章 CCMサーバ業務のカスタマイズの準備」を参照してください。

- 共有データ用共有ディスク

- AdvancedCopy Manager CCM用の汎用スクリプト

CCMサーバ業務にリソースを登録する手順は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

注意

共有データ用共有ディスクをマウントしたあとに、AdvancedCopy Manager CCM用の汎用スクリプトが実行されるように、依存関係を設定してください。

7. プライマリノードで、CCMサーバ業務を起動します。

8. 環境変数PATHを設定します。

環境変数PATHに、AdvancedCopy Manager CCMのbinディレクトリを追加してください。詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Manager CCMのセットアップ」にある「環境変数PATHの設定」を参照してください。

9. ネットワーク環境を設定します。

詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Manager CCMのセットアップ」にある「ネットワーク環境の設定」を参照してください。

10. ユーザーアカウントを作成します。

AdvancedCopy Manager CCMを利用するためのユーザーを作成してください。詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「CCM利用ユーザーの作成」を参照してください。

11. クラスタシステムを構成しているすべてのノードで、アクセスボリュームを設定します。

詳細は、「第10章 CCMサーバ業務のカスタマイズの準備」、および『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド CopyControl Module編』の「アクセスボリュームの設定」を参照してください。

12. ETERNUS ディスクアレイを登録します。

以下の手順に従って、ETERNUS ディスクアレイを登録してください。

ETERNUS ディスクアレイを登録済みの場合は、acarray removeコマンドを利用して登録を一旦削除したあと、以下の手順に従って再登録してください。

a. acutil devsコマンドを実行して、出力結果を確認します。ETERNUS ディスクアレイのBox ID(BOX-ID)と論理ボリューム番号(LV No)を基に、使用するアクセスボリュームを特定して、Deviceの値を確認してください。 >acutil devsDevice BOX-ID LV No Size-------------- ---------------------------------------- ----- -------PHYSICALDRIVE4 00E8000M9#####E890S20A####KO4070639003## 0x61 1048576PHYSICALDRIVE5 00E8000M9#####E890S20A####KO4070639003## 0x62 1048576PHYSICALDRIVE6 00E8000M9#####E890S20A####KO4070639003## 0x63 1048576

b. 上記a.で確認したDeviceの値を deviceValue に指定してacarray addコマンドを実行することで、ETERNUS ディスクアレイを登録します。

>acarray add -a diskArrayName -ip ipAddress -user userName -password password -path deviceValue

- 128 -

以下は、使用するアクセスボリュームのBOX-IDが"00E8000M9#####E890S20A####KO4070639003##"、LV Noが"0x61"の場合のコマンド実行例です。

>acarray add -a E8000 -ip 192.0.2.0 -user **** -password **** -path PHYSICALDRIVE4Successful completion.

ポイント

- クラスタシステムを構成しているすべてのノードで、同じアクセスボリュームを使用してください。

- アクセスボリュームを使用する場合は、ETERNUS ディスクアレイを登録するときに、-pathオプション付きでacarray addコマンドを実行してください。

13. コピーグループを作成します。

詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「コピーグループの作成」を参照してください。

14. コピーペアを追加します。

作成したコピーグループに、コピーペアを追加してください。詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「コピーペアの追加」を参照してください。

15. コピーボリューム保護を設定します。

オペレーションミスなどでボリュームを破壊することを防ぐため、業務ボリュームにボリューム保護機能を設定できます。詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「コピーボリューム保護の設定」を参照してください。

16. CCMサーバ業務の環境設定ファイルをバックアップします。

不測の事態に備えて、環境設定ファイルをバックアップしてください。バックアップするファイルは、『ETERNUS SFAdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「環境設定ファイルのバックアップ」を参照してください。

以上で、作業は終了です。

11.2 Solaris版/Linux版クラスタシステムでのカスタマイズSolaris版/Linux版クラスタシステムでのCCMサーバ業務のカスタマイズ方法について説明します。

11.2.1 カスタマイズの流れCCMサーバ業務のカスタマイズの流れは、以下のとおりです。

- 129 -

図11.2 Solaris版/Linux版クラスタシステムでのカスタマイズの流れ

注意

・ 指示がある場合を除き、AdvancedCopy Manager CCMのコマンドを使用しないでください。

・ プライマリノードでのETERNUS ディスクアレイの登録は、すべてのノードでアクセスボリュームを設定したあとに実施してください。

- 130 -

11.2.2 カスタマイズ作業詳細CCMサーバ業務のセットアップは、以下の手順で実施してください。

1. プライマリノードとセカンダリノードにログインします。ログイン後の操作は、root(スーパーユーザー)で実施してください。

注意

- クラスタシステムを構成しているノードで運用中のAdvancedCopy Manager CCMがある場合は、以下のコマンドを使用して、実行中のすべてのアドバンスト・コピーを停止してください。

- acopc cancelコマンド

- acsnap cancelコマンド

- acec cancelコマンド

- 管理サービスを実行中の場合は、-lanオプション付きでacservice stopコマンドを実行し、管理サービスを停止してください。

2. CCMサーバ業務を停止します。

CCMサーバ業務を既存のクラスタ業務に設定する場合は、対象のクラスタ業務を停止してください。クラスタ業務を停止する手順は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

3. 共有データ用共有ディスクをマウントします。

プライマリノードから、共有データ用共有ディスクのファイルシステムにアクセスできるようにしてください。

4. プライマリノードをカスタマイズします。

ポイント

以下の手順で記述している<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>のパス名に使用できる文字は、空白を除く半角英数字です。パス名に指定できる長さは、70文字以下です。

a. プライマリノードのAdvancedCopy Manager CCMのプログラムディレクトリ配下に、「第10章 CCMサーバ業務のカスタマイズの準備」で作成した汎用スクリプトファイルを格納します。

b. 格納した汎用スクリプトファイルのアクセス権を設定します。

root(スーパーユーザー)がアクセスできる権限を設定してください。

c. 共有データ用共有ディスクにディレクトリを作成します。

プライマリノードで、共有データ用共有ディスクに以下のディレクトリを作成してください。

- <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/FJSVccm

- <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt/FJSVccm

ポイント

- 各ディレクトリのオーナーは、root(スーパーユーザー)にしてください。

- 各ディレクトリのアクセス権は、"755"にしてください。

- 131 -

<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>が"/esfmnt"の場合のディレクトリ作成例は、以下のとおりです。

# mkdir -p /esfmnt/etc/opt/FJSVccm# chmod -R 755 /esfmnt/etc/opt/FJSVccm# chown -R root:root /esfmnt/etc/opt/FJSVccm# mkdir -p /esfmnt/var/opt/FJSVccm# chmod -R 755 /esfmnt/var/opt/FJSVccm# chown -R root:root /esfmnt/var/opt/FJSVccm

d. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルを、共有データ用共有ディスクにコピーします。

プライマリノードで、以下のコピー元ディレクトリ配下の資源を、コピー先ディレクトリへコピーしてください。

コピー元ディレクトリ コピー先ディレクトリ

/etc/opt/FJSVccm <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/FJSVccm

/var/opt/FJSVccm <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt/FJSVccm

ポイント

ファイルとディレクトリのオーナーおよびアクセス権は、コピー元とコピー先で同じ設定にしてください。

<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>が"/esfmnt"の場合のコピー実行例は、以下のとおりです。

# cp -Rp /etc/opt/FJSVccm/* /esfmnt/etc/opt/FJSVccm# cp -Rp /var/opt/FJSVccm/* /esfmnt/var/opt/FJSVccm

e. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルのバックアップディレクトリを作成します。

プライマリノードで、以下のディレクトリを作成してください。

- /opt/FJSVccm/noncluster/bin

- /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys

- /opt/FJSVccm/noncluster/sys

ポイント

- 各ディレクトリのオーナーは、root(スーパーユーザー)にしてください。

- 各ディレクトリのアクセス権は、"755"にしてください。

ディレクトリ作成例は、以下のとおりです。

# mkdir -p /opt/FJSVccm/noncluster/bin# chmod -R 755 /opt/FJSVccm/noncluster/bin# chown -R root:root /opt/FJSVccm/noncluster/bin# mkdir -p /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys

- 132 -

# chmod -R 755 /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys# chown -R root:root /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys# mkdir -p /opt/FJSVccm/noncluster/sys# chmod -R 755 /opt/FJSVccm/noncluster/sys# chown -R root:root /opt/FJSVccm/noncluster/sys

f. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルをバックアップします。

プライマリノードで、以下のファイルを、コピー先へコピーしてください。

コピー元ファイル コピー先ファイル

/opt/FJSVccm/micc/sys/.install.sys /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys/.install.sys

/opt/FJSVccm/bin/.stxc_install.sys /opt/FJSVccm/noncluster/bin/.stxc_install.sys

/opt/FJSVccm/sys/sys.properties /opt/FJSVccm/noncluster/sys/sys.properties

コピー実行例は、以下のとおりです。

# cp -p /opt/FJSVccm/micc/sys/.install.sys /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys/.install.sys# cp -p /opt/FJSVccm/bin/.stxc_install.sys /opt/FJSVccm/noncluster/bin/.stxc_install.sys# cp -p /opt/FJSVccm/sys/sys.properties /opt/FJSVccm/noncluster/sys/sys.properties

注意

コピーしたファイルは、「第15章 CCMサーバ業務のクラスタ環境削除」の作業を実施するときに必要です。

g. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルを編集します。

プライマリノードで、以下のファイルの※1~※4のパス名を編集してください。

[/opt/FJSVccm/micc/sys/.install.sysファイル]

stxs_optdir= (ここの設定は修正しないでください)stxs_etcdir= (ここの設定は修正しないでください)stxs_vardir=※1stxs_jredir= (ここの設定は修正しないでください)

[/opt/FJSVccm/bin/.stxc_install.sysファイル]

stxc_optdir= (ここの設定は修正しないでください)stxc_etcdir=※2stxc_jredir= (ここの設定は修正しないでください)

[/opt/FJSVccm/sys/sys.propertiesファイル]

com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.optpath= (ここの設定は修正しないでください)com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.etcpath=※3com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.varpath=※4com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.micc.path= (ここの設定は修正しないでください)com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.grapi.path= (ここの設定は修正しないでください)com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.language= (ここの設定は修正しないでください)

※1~※4の設定値は、以下のとおりです。設定例は、<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>が"/esfmnt"の場合です。

- 133 -

設定箇所

設定値 設定例

※1 <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt/FJSVccm/micc

/esfmnt/var/opt/FJSVccm/micc

※2 <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/FJSVccm/accc/etc

/esfmnt/etc/opt/FJSVccm/accc/etc

※3 <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/FJSVccm/

/esfmnt/etc/opt/FJSVccm/

※4 <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt/FJSVccm/

/esfmnt/var/opt/FJSVccm/

5. セカンダリノードをカスタマイズします。

a. セカンダリノードのAdvancedCopy Manager CCMのプログラムディレクトリ配下に、「第10章 CCMサーバ業務のカスタマイズの準備」で作成した汎用スクリプトファイルを格納します。

b. 格納した汎用スクリプトファイルのアクセス権を設定します。

root(スーパーユーザー)がアクセスできる権限を設定してください。

c. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルのバックアップディレクトリを作成します。

セカンダリノードで、以下のディレクトリを作成してください。

- /opt/FJSVccm/noncluster/bin

- /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys

- /opt/FJSVccm/noncluster/sys

ポイント

- 各ディレクトリのオーナーは、root(スーパーユーザー)にしてください。

- 各ディレクトリのアクセス権は、"755"にしてください。

ディレクトリ作成例は、以下のとおりです。

# mkdir -p /opt/FJSVccm/noncluster/bin# chmod -R 755 /opt/FJSVccm/noncluster/bin# chown -R root:root /opt/FJSVccm/noncluster/bin# mkdir -p /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys# chmod -R 755 /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys# chown -R root:root /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys# mkdir -p /opt/FJSVccm/noncluster/sys# chmod -R 755 /opt/FJSVccm/noncluster/sys# chown -R root:root /opt/FJSVccm/noncluster/sys

d. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルをバックアップします。

セカンダリノードで、以下のファイルを、コピー先へコピーしてください。

コピー元ファイル コピー先ファイル

/opt/FJSVccm/micc/sys/.install.sys /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys/.install.sys

/opt/FJSVccm/bin/.stxc_install.sys /opt/FJSVccm/noncluster/bin/.stxc_install.sys

- 134 -

コピー元ファイル コピー先ファイル

/opt/FJSVccm/sys/sys.properties /opt/FJSVccm/noncluster/sys/sys.properties

コピー実行例は、以下のとおりです。

# cp -p /opt/FJSVccm/micc/sys/.install.sys /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys/.install.sys# cp -p /opt/FJSVccm/bin/.stxc_install.sys /opt/FJSVccm/noncluster/bin/.stxc_install.sys# cp -p /opt/FJSVccm/sys/sys.properties /opt/FJSVccm/noncluster/sys/sys.properties

注意

コピーしたファイルは、「第15章 CCMサーバ業務のクラスタ環境削除」の作業を実施するときに必要です。

e. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルを編集します。

セカンダリノードで、以下のファイルの※1~※4のパス名を編集してください。

[/opt/FJSVccm/micc/sys/.install.sysファイル]

stxs_optdir= (ここの設定は修正しないでください)stxs_etcdir= (ここの設定は修正しないでください)stxs_vardir=※1stxs_jredir= (ここの設定は修正しないでください)

[/opt/FJSVccm/bin/.stxc_install.sysファイル]

stxc_optdir= (ここの設定は修正しないでください)stxc_etcdir=※2stxc_jredir= (ここの設定は修正しないでください)

[/opt/FJSVccm/sys/sys.propertiesファイル]

com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.optpath= (ここの設定は修正しないでください)com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.etcpath=※3com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.varpath=※4com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.micc.path= (ここの設定は修正しないでください)com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.grapi.path= (ここの設定は修正しないでください)com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.language= (ここの設定は修正しないでください)

※1~※4の設定値は、以下のとおりです。設定例は、<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>が"/esfmnt"の場合です。 設定箇所

設定値 設定例

※1 <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt/FJSVccm/micc

/esfmnt/var/opt/FJSVccm/micc

※2 <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/FJSVccm/accc/etc

/esfmnt/etc/opt/FJSVccm/accc/etc

※3 <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/FJSVccm/

/esfmnt/etc/opt/FJSVccm/

※4 <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt/FJSVccm/

/esfmnt/var/opt/FJSVccm/

- 135 -

6. プライマリノードで、CCMサーバ業務にリソースを登録します。

CCMサーバ業務で必要なリソースは、以下のとおりです。詳細は、「第10章 CCMサーバ業務のカスタマイズの準備」を参照してください。

- 共有データ用共有ディスク

- AdvancedCopy Manager CCM用の汎用スクリプト

CCMサーバ業務にリソースを登録する手順は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

注意

共有データ用共有ディスクをマウントしたあとに、AdvancedCopy Manager CCM用の汎用スクリプトが実行されるように、依存関係を設定してください。

7. プライマリノードで、CCMサーバ業務を起動します。

8. 環境変数PATHを設定します。

環境変数PATHに、AdvancedCopy Manager CCMのbinディレクトリを追加してください。詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Manager CCMのセットアップ」にある「環境変数PATHの設定」を参照してください。

9. ネットワーク環境を設定します。

詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Manager CCMのセットアップ」にある「ネットワーク環境の設定」を参照してください。

10. ユーザーアカウントを作成します。

AdvancedCopy Manager CCMを利用するためのユーザーを作成してください。詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「CCM利用ユーザーの作成」を参照してください。

11. クラスタシステムを構成しているすべてのノードで、アクセスボリュームを設定します。

詳細は、「第10章 CCMサーバ業務のカスタマイズの準備」、および『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド CopyControl Module編』の「アクセスボリュームの設定」を参照してください。

12. ETERNUS ディスクアレイを登録します。

詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「ETERNUS ディスクアレイの登録」を参照してください。

ポイント

- クラスタシステムを構成しているすべてのノードで、同じアクセスボリュームを使用してください。

- アクセスボリュームを使用する場合は、ETERNUS ディスクアレイを登録するときに、-pathオプション付きでacarrayaddコマンドを実行してください。

13. コピーグループを作成します。

詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「コピーグループの作成」を参照してください。

14. コピーペアを追加します。

作成したコピーグループに、コピーペアを追加してください。詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「コピーペアの追加」を参照してください。

- 136 -

15. コピーボリューム保護を設定します。

オペレーションミスなどでボリュームを破壊することを防ぐため、業務ボリュームにボリューム保護機能を設定できます。詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「コピーボリューム保護の設定」を参照してください。

16. CCMサーバ業務の環境設定ファイルをバックアップします。

不測の事態に備えて、環境設定ファイルをバックアップしてください。バックアップするファイルは、『ETERNUS SFAdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「環境設定ファイルのバックアップ」を参照してください。

以上で、作業は終了です。

- 137 -

第12章 運用環境の変更本章では、クラスタシステムで運用している場合の、ETERNUS SF Managerの環境を変更する方法について説明します。

12.1 Windows版クラスタシステムでの運用環境の変更

12.1.1 運用管理サーバ業務のIPアドレスの変更以下の手順で、運用管理サーバ業務のIPアドレスを変更(追加および削除を含む)してください。

1. 運用管理サーバ業務を停止します。停止方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

2. IPアドレスリソースを変更します。変更方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

3. 運用管理サーバ業務の稼働状況を確認します。業務が停止している場合は、運用管理サーバ業務を起動します。起動方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

4. 運用管理サーバ業務の稼働ノードで、サーバ情報の変更指示ファイルを作成します。

stgxfwcmmodsrvコマンドを-fオプション付きで実行し、IPアドレスを変更してください。レプリケーション管理機能を使用している場合は、運用管理サーバで、swsrprecoverresコマンドを-rオプションおよび-hオプション付きで実行してください。-hオプションには、レプリケーション運用を行っている管理対象サーバのサーバ名を指定してください。コマンドの詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「コマンドリファレンス」を参照してください。

5. ストレージ管理の詳細設定ファイルを編集します。

編集方法は、「5.1.1.4 環境設定ファイルとレジストリの設定」の手順4を参照してください。

6.『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「サーバ情報の変更」を参照して、IPアドレス情報を変更します。

7. 管理対象のSNMPトラップ送信先を再設定します。

sanadm chtraprcvipコマンドを実行して、管理対象装置のSNMPトラップ送信先を再設定してください。コマンドの詳細は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「コマンドリファレンス」を参照してください。

注意

運用管理サーバのIPバージョンを変更/削除する場合は、変更/削除前のIPバージョンで登録されている管理対象サーバに対して、以下の処理を実施してください。

・ IPバージョンを変更(IPv4からIPv6への変更、またはIPv6からIPv4への変更)する場合

1. 対象となる管理対象サーバを削除します。

2. 手順に沿って運用管理サーバのIPアドレスを変更します。

3. 対象となる管理対象サーバを変更後のIPバージョンで再登録します。

・ IPバージョンを削除(IPv4/IPv6両方から、IPv6だけまたはIPv4だけへの変更)する場合

1. 対象となる管理対象サーバのIPアドレスを、変更後のIPバージョンに変更します。

2. 手順に沿って運用管理サーバのIPアドレスを変更します。

12.1.2 運用管理サーバ業務のポート番号の変更以下の手順で、運用管理サーバ業務のポート番号を変更してください。

- 138 -

1. 運用管理サーバ業務を停止します。停止方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

2. ポート番号を変更します。

- AdvancedCopy Managerの業務用通信サービスのポート番号を変更する場合

運用管理サーバ業務のプライマリノードとセカンダリノードで、%systemRoot%\system32\drivers\etc\servicesファイルに設定されている、以下のポート番号を変更してください。

- AdvancedCopy Managerの業務用通信サービス(stgxfws_logicalNodeName)

- ETERNUS SF Managerが使用するポート番号を変更する場合

『ETERNUS SF Express運用ガイド』の「ポート番号の変更(Windows環境)」の「Expressで使用するポート番号を変更する場合」の手順1~4を実施してください。手順4のhttpd.confファイルは、共有ディスク内に存在します。このため、httpd.confファイルの編集は、プライマリノードまたはセカンダリノードのどちらかで実施してください。

- Webコンソールが使用するポートを変更する場合

『ETERNUS SF Express運用ガイド』の「ポート番号の変更(Windows環境)」の「Webコンソールで使用するポート番号を変更する場合」の手順2~4を実施してください。server.xmlファイル、httpd.confファイル、およびpostgresql.confファイルは、共有ディスク内に存在します。このため、これらのファイルの編集は、プライマリノードまたはセカンダリノードのどちらかで実施してください。

3. 運用管理サーバ業務を起動します。起動方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

4. 手順2でAdvancedCopy Managerの業務用通信サービスのポート番号を変更した場合は、運用管理サーバ業務の稼働ノードで、サーバ情報の変更指示ファイルを作成します。

stgxfwcmmodsrvコマンドを-fオプション付きで実行し、ポート番号を変更してください。レプリケーション管理機能を使用している場合は、運用管理サーバで、swsrprecoverresコマンドを-rオプションおよび-hオプション付きで実行してください。-hオプションには、レプリケーション運用を行っている管理対象サーバのサーバ名を指定してください。コマンドの詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「コマンドリファレンス」を参照してください。

5. Webコンソールで以下の操作を実施し、サーバ情報を再読込みします。

a. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。登録されているサーバの一覧が、メインペインに表示されます。

b. メインペインで、操作対象のサーバのチェックボックスをチェックします。

c. アクションペインで、[サーバ]の下にある[設定の再読み込み]をクリックします。

12.1.3 運用管理サーバ業務のAdvancedCopy Managerのサーバ名の変更以下の手順で、運用管理サーバ業務のAdvancedCopy Managerのサーバ名を変更してください。

1. 運用管理サーバ業務の稼働ノードで、サーバ情報の変更指示ファイルを作成します。

stgxfwcmmodsrvコマンドを-fオプション付きで実行し、サーバ名を変更してください。レプリケーション管理機能を使用している場合は、運用管理サーバで、swsrprecoverresコマンドを-rオプションおよび-hオプション付きで実行してください。-hオプションには、レプリケーション運用を行っている管理対象サーバのサーバ名を指定してください。コマンドの詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「コマンドリファレンス」を参照してください。

2. Webコンソールで以下の操作を実施し、サーバ情報を再読込みします。

a. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。登録されているサーバの一覧が、メインペインに表示されます。

- 139 -

b. メインペインで、操作対象のサーバのチェックボックスをチェックします。

c. アクションペインで、[サーバ]の下にある[設定の再読み込み]をクリックします。

12.1.4 論理ノード名の変更以下の手順で、運用管理サーバ業務の論理ノード名を変更してください。

1. 論理ノード名を変更する運用管理サーバ業務の稼働状況を確認します。業務が停止している場合は、運用管理サーバ業務を起動します。起動方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

2. 論理ノード名を変更する運用管理サーバ業務が、AdvancedCopy Managerの管理対象サーバ業務を兼ねているか確認します。管理対象サーバ業務を兼ねている場合は手順3に、兼ねていない場合は手順4に進んでください。

3. 管理対象サーバ業務の環境を削除します。

AdvancedCopy Managerのバックアップ管理機能を使用している場合は、業務ボリュームおよびバックアップボリュームを削除してください。削除方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「デバイスの削除」を参照してください。

AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用して複製元または複製先ボリュームを定義している場合は、複製元/複製先ボリュームの設定を削除してください。削除方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「複製元/複製先ボリュームの削除」を参照してください。

4. AdvancedCopy Managerのデータを退避します。

以下のデータをバックアップしてください。

- リポジトリデータバックアップ方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「共通制御とAdvancedCopyManagerリポジトリのバックアップ」を参照してください。

運用管理サーバ業務が管理対象サーバ業務を兼ねている場合は、以下のデータも退避してください。

- バックアップ/リストアの前後処理スクリプト

- レプリケーションの前後処理スクリプト

- ロック動作指定ファイル以下のロック動作指定ファイルを使用している場合は退避してください。

- バックアップ用業務ボリュームロック動作指定ファイル- バックアップ用バックアップボリュームロック動作指定ファイル

- リストア先ボリュームロック動作指定ファイル

- 複写元ボリュームロック動作指定ファイル

- 複写先ボリュームロック動作指定ファイル

AdvancedCopy Managerの管理情報一括バックアップ実行サーバの場合は、以下のデータも退避してください。

- 管理情報一括バックアップのポリシーファイルポリシーファイルのパスは、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「事前準備」を参照してください。

5. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定データを退避します。

詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「環境設定ファイルのバックアップ」を参照してください。

6. 論理ノード名を変更する運用管理サーバ業務のクラスタ環境を削除します。

削除方法は、「第13章 運用管理サーバ業務のクラスタ環境削除」を参照してください。

- 140 -

7. 新しい論理ノード名を指定して、運用管理サーバ業務のクラスタ環境を作成します。作成方法は、「第5章 運用管理サーバ業務のカスタマイズ」を参照してください。

注意

AdvancedCopy Managerのクラスタセットアップコマンドの論値ノード名の入力項目には、新規論理ノード名を入力してください。

8. 作成した運用管理サーバ業務を起動します。起動方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

9. AdvancedCopy Managerのデータを復元します。

以下のデータをリストアしてください。

- リポジトリデータ

リストア方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「共通制御とAdvancedCopyManagerリポジトリのリストア」を参照してください。

運用管理サーバ業務でAdvancedCopy Managerの管理対象サーバ業務を兼ねている場合は、以下のデータも復元してください。

- バックアップ管理とレプリケーション管理の前後処理スクリプト

- ロック動作指定ファイル

手順4でロック動作指定ファイルを退避した場合、退避したロック動作指定ファイルを復元バックアップ管理とレプリケーション管理の前後処理スクリプト

AdvancedCopy Managerの管理情報一括バックアップ実行サーバの場合は、以下のデータも復元してください。

- 管理情報一括バックアップのポリシーファイル

ポリシーファイルのパスは、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「事前準備」を参照してください。

10. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定データを復元します。復元方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「環境設定ファイルのリストア」を参照してください。

11. サーバ名を変更します。変更方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「運用管理サーバ業務/管理対象サーバ業務のサーバ名の変更」を参照してください。

12. AdvancedCopy Managerのバックアップ管理機能またはレプリケーション管理機能を使用する場合は、それぞれの管理機能の環境を再構築します。

バックアップ管理機能を使用する場合、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「バックアップ運用を行うサーバの環境設定」以降を実施してください。レプリケーション管理機能を使用する場合、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「複製元/複製先ボリュームの設定」以降を実施してください。

13. AdvancedCopy Managerの管理情報一括バックアップを実行する場合、管理情報一括バックアップ実行サーバとして登録します。登録方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「stgmgrinfoset(管理情報一括バックアップサーバ登録/削除コマンド)」を参照してください。

- 141 -

12.2 Solaris版/Linux版クラスタシステムでの運用環境の変更

12.2.1 運用管理サーバ業務のIPアドレスの変更以下の手順で、運用管理サーバ業務のIPアドレスを変更(追加および削除を含む) してください。

1. 運用管理サーバ業務を停止します。停止方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

2. IPアドレスリソースを変更します。変更方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

3. 運用管理サーバ業務の稼働状況を確認します。業務が停止している場合は、運用管理サーバ業務を起動します。起動方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

4. 運用管理サーバ業務の稼働ノードで、サーバ情報の変更指示ファイルを作成します。

stgxfwcmmodsrvコマンドを-fオプション付きで実行し、IPアドレスを変更してください。レプリケーション管理機能を使用している場合は、運用管理サーバで、swsrprecoverresコマンドを-rオプションおよび-hオプション付きで実行してください。-hオプションには、レプリケーション運用を行っている管理対象サーバのサーバ名を指定してください。コマンドの詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版またはLinux版)』の「コマンドリファレンス」を参照してください。

5. ストレージ管理の詳細設定ファイルを編集します。

編集方法は、「5.2.1.6 クラスタセットアップコマンドの実行」の手順5を参照してください。

6.『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「サーバ情報の変更」を参照して、IPアドレス情報を変更します。

7. 管理対象のSNMPトラップ送信先を再設定します。

sanadm chtraprcvipコマンドを実行して、管理対象装置のSNMPトラップ送信先を再設定してください。コマンドの詳細は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「コマンドリファレンス」を参照してください。

注意

運用管理サーバのIPバージョンを変更・削除する場合は、変更・削除前のIPバージョンで登録されている管理対象サーバに対して、以下の処理を実施してください。

・ IPバージョンを変更(IPv4からIPv6への変更、またはIPv6からIPv4への変更)する場合

1. 対象となる管理対象サーバを削除します。

2. 手順に沿って運用管理サーバのIPアドレスを変更します。

3. 対象となる管理対象サーバを変更後のIPバージョンで再登録します。

・ IPバージョンを削除(IPv4/IPv6両方から、IPv6だけまたはIPv4だけへの変更)する場合

1. 対象となる管理対象サーバのIPアドレスを、変更後のIPバージョンに変更します。

2. 手順に沿って運用管理サーバのIPアドレスを変更します。

12.2.2 運用管理サーバ業務のポート番号の変更以下の手順で、運用管理サーバ業務のポート番号を変更してください。

1. 運用管理サーバ業務を停止します。停止方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

- 142 -

2. ポート番号を変更します。

- AdvancedCopy Managerの業務用通信デーモンのポート番号を変更する場合

運用管理サーバ業務のプライマリノードとセカンダリノードで、/etc/servicesファイルに設定されている、以下のポート番号を変更してください。

- AdvancedCopy Managerの業務用通信デーモン(stgxfws_logicalNodeName)

- ETERNUS SF Managerが使用するポート番号を変更する場合

『ETERNUS SF Express運用ガイド』の「ポート番号の変更(Linux環境)」の「Expressで使用するポート番号を変更する場合」の手順1~4を実施してください。手順4のhttpd.confファイルは共有ディスク内に存在します。このため、httpd.confファイルの編集は、プライマリノードまたはセカンダリノードのどちらかで実施してください。

- Webコンソールが使用するポートを変更する場合

『ETERNUS SF Express運用ガイド』の「ポート番号の変更(Linux環境)」の「Webコンソールで使用するポート番号を変更する場合」の手順2~4を実施してください。server.xmlファイル、httpd.confファイル、およびpostgresql.confファイルは共有ディスク内に存在します。このため、これらのファイルの編集は、プライマリノードまたはセカンダリノードのどちらかで実施してください。

3. 運用管理サーバ業務を起動します。起動方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

4. 手順2でAdvancedCopy Managerの業務用通信デーモンのポート番号を変更した場合は、運用管理サーバ業務の稼働ノードで、サーバ情報の変更指示ファイルを作成します。

stgxfwcmmodsrvコマンドを-fオプション付きで実行し、ポート番号を変更してください。レプリケーション管理機能を使用している場合は、運用管理サーバで、swsrprecoverresコマンドを-rオプションおよび-hオプション付きで実行してください。-hオプションには、レプリケーション運用を行っている管理対象サーバのサーバ名を指定してください。コマンドの詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版またはLinux版)』の「コマンドリファレンス」を参照してください。

5. Webコンソールで以下の操作を実施し、サーバ情報を再読込みします。

a. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。登録されているサーバの一覧が、メインペインに表示されます。

b. メインペインで、操作対象のサーバのチェックボックスをチェックします。

c. アクションペインで、[サーバ]の下にある[設定の再読み込み]をクリックします。

12.2.3 運用管理サーバ業務のAdvancedCopy Managerのサーバ名の変更以下の手順で、運用管理サーバ業務のAdvancedCopy Managerのサーバ名を変更してください。

1. 運用管理サーバ業務の稼働ノードで、サーバ情報の変更指示ファイルを作成します。

stgxfwcmmodsrvコマンドを-fオプション付きで実行し、サーバ名を変更してください。レプリケーション管理機能を使用している場合は、運用管理サーバで、swsrprecoverresコマンドを-rオプションおよび-hオプション付きで実行してください。-hオプションには、レプリケーション運用を行っている管理対象サーバのサーバ名を指定してください。コマンドの詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版またはLinux版)』の「コマンドリファレンス」を参照してください。

2. Webコンソールで以下の操作を実施し、サーバ情報を再読込みします。

a. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。登録されているサーバの一覧が、メインペインに表示されます。

b. メインペインで、操作対象のサーバのチェックボックスをチェックします。

- 143 -

c. アクションペインで、[サーバ]の下にある[設定の再読み込み]をクリックします。

12.2.4 論理ノード名の変更以下の手順で、運用管理サーバ業務の論理ノード名を変更してください。

1. 論理ノード名を変更する運用管理サーバ業務の稼働状況を確認します。業務が停止している場合は、運用管理サーバ業務を起動します。起動方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

2. 論理ノード名を変更する運用管理サーバ業務が、AdvancedCopy Managerの管理対象サーバ業務を兼ねているか確認します。管理対象サーバ業務を兼ねている場合は手順3に、兼ねていない場合は手順4に進んでください。

3. 管理対象サーバ業務の環境を削除します。

AdvancedCopy Managerのバックアップ管理機能を使用している場合は、業務ボリュームおよびバックアップボリュームを削除してください。削除方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版またはLinux版)』の「デバイスの削除」を参照してください。

AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用して複製元または複製先ボリュームを定義している場合は、複製元/複製先ボリュームの設定を削除してください。削除方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版またはLinux版)』の「複製元/複製先ボリュームの削除」を参照してください。

4. AdvancedCopy Managerのデータを退避します。

以下のデータをバックアップしてください。

- リポジトリデータバックアップ方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版またはLinux版)』の「共通制御とAdvancedCopy Managerリポジトリのバックアップ」を参照してください。

運用管理サーバ業務が管理対象サーバ業務を兼ねている場合、以下のデータも退避してください。

- バックアップ/リストアの前後処理スクリプト

- レプリケーションの前後処理スクリプト

AdvancedCopy Managerの管理情報一括バックアップ実行サーバの場合は、以下のデータも退避してください。

- 管理情報一括バックアップのポリシーファイルポリシーファイルのパスは、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版またはLinux版)』の「事前準備」を参照してください。

5. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定データを退避します。詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「環境設定ファイルのバックアップ」を参照してください。

6. 論理ノード名を変更する運用管理サーバ業務のクラスタ環境を削除します。

削除方法は、「第13章 運用管理サーバ業務のクラスタ環境削除」を参照してください。

7. 新しい論理ノード名を指定して、運用管理サーバ業務のクラスタ環境を作成します。作成方法は、「第5章 運用管理サーバ業務のカスタマイズ」を参照してください。

注意

AdvancedCopy Managerのクラスタセットアップコマンドの論値ノード名の入力項目には、新規論理ノード名を入力してください。

8. 作成した運用管理サーバ業務を起動します。起動方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

- 144 -

9. AdvancedCopy Managerのデータを復元します。

以下のデータをリストアします。

- リポジトリデータリストア方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版またはLinux版)』の「共通制御とAdvancedCopy Managerリポジトリのリストア」を参照してください。

運用管理サーバ業務でAdvancedCopy Managerの管理対象サーバ業務を兼ねている場合は、以下のデータも復元してください。

- バックアップ管理とレプリケーション管理の前後処理スクリプト

AdvancedCopy Managerの管理情報一括バックアップ実行サーバの場合は、以下のデータも復元してください。

- 管理情報一括バックアップのポリシーファイルポリシーファイルのパスは、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版またはLinux版)』の「事前準備」を参照してください。

10. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定データを復元します。復元方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「環境設定ファイルのリストア」を参照してください。

11. サーバ名を変更します。変更方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版またはLinux版)』の「運用管理サーバ業務/管理対象サーバ業務のサーバ名の変更」を参照してください。

12. バックアップ管理機能またはレプリケーション管理機能を使用する場合は、それぞれの管理機能の環境を再構築します。

AdvancedCopy Managerのバックアップ管理機能を使用する場合、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版またはLinux版)』の「バックアップ運用を行うサーバの環境設定」以降を実施してください。AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用する場合、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版またはLinux版)』の「複製元/複製先ボリュームの設定」以降を実施してください。

13. AdvancedCopy Managerの管理情報一括バックアップを実行する場合、管理情報一括バックアップ実行サーバとして登録します。登録方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版またはLinux版)』の「stgmgrinfoset(管理情報一括バックアップサーバ登録/削除コマンド)」を参照してください。

- 145 -

第13章 運用管理サーバ業務のクラスタ環境削除本章では、運用管理サーバ業務のクラスタ環境を削除する方法について説明します。

本章において、プライマリノードとは、「第5章 運用管理サーバ業務のカスタマイズ」でプライマリノードとして設定したクラスタ業務のノードです。セカンダリノードとは、セカンダリノードとして設定した同クラスタ業務のノードです。

クラスタ環境の削除方法は、OSによって異なります。Windows環境の場合は「13.1 Windows版クラスタシステムでのクラスタ環境の削除」を、Solaris/Linux環境の場合は「13.2 Solaris版/Linux版クラスタシステムでのクラスタ環境の削除」を参照してください。

13.1 Windows版クラスタシステムでのクラスタ環境の削除運用管理サーバ業務のクラスタ環境を削除する作業の流れは、以下のとおりです。

13.1.1 ETERNUS SF Managerの停止セカンダリノードで、フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務を停止してください。ただし、ETERNUS SF Managerで使用していた共有ディスクはオンラインにしてください。

13.1.2 セカンダリノードでの設定解除セカンダリノードで、以下の手順で各設定を解除してください。

注意

作業は、Administrator権限を持つユーザーで実施してください。

1. フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務の所有権をセカンダリノードで獲得します。

2. アドバンスト・コピーを停止します。

AdvancedCopy Manager CCMで実行している、すべてのアドバンスト・コピーを停止してください。アドバンスト・コピーの停止方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「コマンドリファレンス」に記載されている、コピー種別ごとの停止コマンドを参照してください。

3. -lanオプション付きでacservice stopコマンドを実行し、管理サービスを停止します。

>acservice stop -lan

4. AdvancedCopy Managerの環境設定ファイルをコピーします。

以下のコピー元ファイルをコピー先へコピーしてください。<環境設定ディレクトリ>とは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「環境設定ディレクトリ」です。

- 146 -

コピー元ファイル コピー先ファイル

<環境設定ディレクトリ>\ACM\etc\swstg.ini <環境設定ディレクトリ>\ACM\etc\swstg.ini.cluster.bk

5.「第5章 運用管理サーバ業務のカスタマイズ」でバックアップしておいたAdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルをリストアします。

以下のファイルを、コピー先に上書きコピーしてください。<プログラムディレクトリ>とは、AdvancedCopy Manager CCMをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

コピー元ファイル コピー先ファイル

<プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\micc\sys\.install.sys

<プログラムディレクトリ>\CCM\micc\sys\.install.sys

<プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\bin\.stxc_install.sys

<プログラムディレクトリ>\CCM\bin\.stxc_install.sys

<プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\sys\sys.properties

<プログラムディレクトリ>\CCM\sys\sys.properties

6. <環境設定ディレクトリ>\ACM\etc\swstg.ini.cluster.bkファイルを編集します。

[Common]タグのTypeの値を、"1"に変更してください。

7. セカンダリノードでクラスタアンセットアップコマンドを実行します。

a. セカンダリノードで、以下のコマンドを実行してください。

- <プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stgclunset_mscs

b. クラスタアンセットアップコマンドの画面が表示されます。

削除する運用管理サーバ業務の論理ノード名を選択してください。ハードウェア障害などで片側のノードがダウンしているときにアンセットアップする場合は、[強制実行]をチェックしてください。

各項目を確認したあと、[OK]ボタンをクリックしてください。

- 147 -

c. ポート番号・サービス設定/解除コマンドの開始画面が表示されます。

[OK]ボタンをクリックしてください。

d. ポート番号・サービス設定/解除コマンドの削除完了画面が表示されます。

[OK]ボタンをクリックしてください。

e. セカンダリノードのクラスタアンセットアップを終了します。

クラスタアンセットアップの完了画面が表示されるので、[OK]ボタンをクリックしてください。

8. 業務用に設定したAdvancedCopy Managerのポート番号を削除します。

Windowsのメモ帳などを利用して、削除対象のサーバ業務で設定したポート番号を、%SystemRoot%\system32\drivers\etc\servicesファイルから削除してください。servicesファイル内のサービス名は以下のとおりです。

- stgxfws_logicalNodeName

9. バックアップしておいたAdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルを削除します。

<プログラムディレクトリ>\CCM\nonclusterディレクトリごと、削除してください。

13.1.3 プライマリノードでの設定解除プライマリノードで、以下の手順で各設定を解除してください。

注意

作業は、Administrator権限を持つユーザーで実施してください。

- 148 -

1. フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務の所有権をプライマリノードで獲得します。

2. フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務がオフラインになっていることを確認します。

ただし、ETERNUS SF Managerで使用していた共有ディスクはオンラインにしてください。

3. AdvancedCopy Managerの環境設定ファイルをコピーします。

以下のコピー元ファイルをコピー先へコピーしてください。<環境設定ディレクトリ>とは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「環境設定ディレクトリ」です。

コピー元ファイル コピー先ファイル

<環境設定ディレクトリ>\ACM\etc\swstg.ini <環境設定ディレクトリ>\ACM\etc\swstg.ini.cluster.bk

4.「第5章 運用管理サーバ業務のカスタマイズ」でバックアップしておいたAdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルをリストアします。

以下のファイルを、コピー先に上書きコピーしてください。<プログラムディレクトリ>とは、AdvancedCopy Manager CCMをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

コピー元ファイル コピー先ファイル

<プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\micc\sys\.install.sys

<プログラムディレクトリ>\CCM\micc\sys\.install.sys

<プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\bin\.stxc_install.sys

<プログラムディレクトリ>\CCM\bin\.stxc_install.sys

<プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\sys\sys.properties

<プログラムディレクトリ>\CCM\sys\sys.properties

5. <環境設定ディレクトリ>\ACM\etc\swstg.ini.cluster.bkファイルを編集します。

[Common]タグのTypeの値を、"1"に変更してください。

6. プライマリノードでクラスタアンセットアップコマンドを実行します。

a. プライマリノードで、以下のコマンドを実行してください。

- <プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stgclunset_mscs

- 149 -

b. クラスタアンセットアップコマンドの画面が表示されます。

削除する運用管理サーバ業務の論理ノード名を選択してください。ハードウェア障害などで片側のノードがダウンしているときにアンセットアップする場合は、[強制実行]をチェックしてください。

各項目を確認したあと、[OK]ボタンをクリックしてください。

c. ポート番号・サービス設定/解除コマンドの開始画面が表示されます。

[OK]ボタンをクリックしてください。

d. ポート番号・サービス設定/解除コマンドの削除完了画面が表示されます。

[OK]ボタンをクリックしてください。

- 150 -

e. プライマリノードのクラスタアンセットアップを終了します。

クラスタアンセットアップの完了画面が表示されるので、[OK]ボタンをクリックしてください。

7. 業務用に設定したAdvancedCopy Managerのポート番号を削除します。

Windowsのメモ帳などを利用して、削除対象のサーバ業務で設定したポート番号を、%SystemRoot%\system32\drivers\etc\servicesファイルから削除してください。servicesファイル内のサービス名は以下のとおりです。

- stgxfws_logicalNodeName

8. バックアップしておいたAdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルを削除します。

<プログラムディレクトリ>\CCM\nonclusterディレクトリごと、削除してください。

13.1.4 ETERNUS SF ManagerのアンインストールETERNUS SF Managerをアンインストールします。

Windows Server 2008およびWindows Server 2012の操作手順を、以下に説明します。

[Windows Server 2008の場合]

ここでは、ETERNUS SF Managerのアンインストールに伴って削除するクラスタサービス名を、"ESF-manager"として説明します。

1. プライマリノードでETERNUS SF Managerをアンインストールします。

a. フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務の所有権をプライマリノードで獲得します。

b.『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのアンインストール」を参照して、ETERNUS SF Managerをアンインストールします。

2. セカンダリノードでETERNUS SF Managerをアンインストールします。

a. フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務の所有権をセカンダリノードで獲得します。

b.『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのアンインストール」を参照して、ETERNUS SF Managerをアンインストールします。

3. プライマリノードとセカンダリノードから、サービスリソースを削除します。

[フェールオーバークラスタマネージャー]画面を利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務から以下のリソースを削除してください。別のサービスで利用する場合、共有ディスクとIPアドレスの削除は不要です。

- 共有ディスク

ETERNUS SF Managerで使用していた共有ディスクリソースを右クリックして、[ESF-managerから削除]を選択し、共有ディスクリソースを削除してください。

- IPアドレス

ETERNUS SF Managerで使用していたIPアドレスリソースを右クリックして、[削除]を選択してください。[動作の確認]が表示されます。[はい]ボタンをクリックしてください。

- 151 -

- スクリプト

ETERNUS SF Managerで使用していたスクリプトを右クリックして、[削除]を選択してください。[動作の確認]が表示されます。[はい]ボタンをクリックしてください。

- サービス

以下のサービスを右クリックして、[削除]を選択してください。[動作の確認]が表示されます。[はい]ボタンをクリックしてください。

- ETERNUS SF Manager Postgres Service

- ETERNUS SF Storage Cruiser Optimization Option

- AdvancedCopy Manager COM Service for logicalNodeName ("AdvancedCopy COM Service_logicalNodeName"が残っている場合)

4. プライマリノードとセカンダリノードから、クラスタリソースを削除します。

ETERNUS SF Managerだけ属していた業務の場合は、以下の作業を実施して、クラスタサービス(業務)を削除してください。

[フェールオーバークラスタマネージャー]ツリーの[サービスとアプリケーション]-[ESF-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[削除]を選択してください。[動作の確認]が表示されます。[はい]ボタンをクリックしてください。

5. 不要な資源を削除します。

以下に残っているディレクトリやファイルが不要な場合は削除してください。

- プライマリノードのETERNUS SF Managerインストールディレクトリ配下

- セカンダリノードのETERNUS SF Managerインストールディレクトリ配下

- 動的ディスクのファイルをコピーした共有ディスクのフォルダ配下

- ETERNUS_SF\ESC配下をコピーした共有ディスクのフォルダ配下

- ETERNUS_SF\AST配下をコピーした共有ディスクのフォルダ配下

- 以下の汎用スクリプトの格納先

- ETERNUS SF Manager Apache Service

- ETERNUS SF Manager Tomcat Service

- AdvancedCopy Manager CCM

6. フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、停止した業務を再開します。

クラスタ業務の起動方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

[Windows Server 2012の場合]

ここでは、ETERNUS SF Managerのアンインストールに伴って削除するクラスタサービス名を、"ESF-manager"として説明します。

1. プライマリノードでETERNUS SF Managerをアンインストールします。

a. フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務の所有権をプライマリノードで獲得します。

b.『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのアンインストール」を参照して、ETERNUS SF Managerをアンインストールします。

2. セカンダリノードでETERNUS SF Managerをアンインストールします。

a. フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務の所有権をセカンダリノードで獲得します。

- 152 -

b.『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのアンインストール」を参照して、ETERNUS SF Managerをアンインストールします。

3. プライマリノードとセカンダリノードから、サービスリソースを削除します。

[フェールオーバークラスタマネージャー]画面を利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務から以下のリソースを削除してください。別のサービスで利用する場合、共有ディスクとIPアドレスの削除は不要です。

- 共有ディスク

ETERNUS SF Managerで使用していた共有ディスクリソースを右クリックして、[ESF-managerから削除]を選択し、共有ディスクリソースを削除してください。

- IPアドレス

ETERNUS SF Managerで使用していたIPアドレスリソースを右クリックして、[削除]を選択してください。[クライアント アクセス ポイントの削除]が表示されます。[はい]ボタンをクリックしてください。

- スクリプト

ETERNUS SF Managerで使用していたスクリプトを右クリックして、[削除]を選択してください。[汎用スクリプトの削除]が表示されます。[はい]ボタンをクリックしてください。

- サービス

以下のサービスを右クリックして、[削除]を選択してください。[汎用サービスの削除]が表示されます。[はい]ボタンをクリックしてください。

- ETERNUS SF Manager Postgres Service

- ETERNUS SF Storage Cruiser Optimization Option

- AdvancedCopy Manager COM Service for logicalNodeName ("AdvancedCopy COM Service_logicalNodeName"が残っている場合)

4. プライマリノードとセカンダリノードから、クラスタリソースを削除します。

ETERNUS SF Managerだけ属していた業務の場合は、以下の作業を実施して、クラスタサービス(業務)を削除してください。

[フェールオーバークラスタマネージャー]ツリーの[役割]-[ESF-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[削除]を選択してください。[その他の削除]が表示されます。[はい]ボタンをクリックしてください。

5. 不要な資源を削除します。

以下に残っているディレクトリやファイルが不要な場合は削除してください。

- プライマリノードのETERNUS SF Managerインストールディレクトリ配下

- セカンダリノードのETERNUS SF Managerインストールディレクトリ配下

- 動的ディスクのファイルをコピーした共有ディスクのフォルダ配下

- ETERNUS_SF\ESC配下をコピーした共有ディスクのフォルダ配下

- ETERNUS_SF\AST配下をコピーした共有ディスクのフォルダ配下

- 以下の汎用スクリプトの格納先

- ETERNUS SF Manager Apache Service

- ETERNUS SF Manager Tomcat Service

- AdvancedCopy Manager CCM

6. フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、停止した業務を再開します。

クラスタ業務の起動方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

- 153 -

13.2 Solaris版/Linux版クラスタシステムでのクラスタ環境の削除運用管理サーバ業務のクラスタ環境を削除する作業の流れは、以下のとおりです。

13.2.1 ETERNUS SF Managerの停止ETERNUS SF Managerが属するクラスタアプリケーション(業務)を停止してください。

クラスタアプリケーション(業務)を停止する手順は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

13.2.2 リソースの削除ETERNUS SF Managerが利用していたリソースを削除します。

1. リソースを削除します。

クラスタアプリケーション(業務)から、ETERNUS SF Managerだけが利用していたリソースを削除してください。既存の業務で使用しているリソースは、削除不要です。

2. クラスタアプリケーション(業務)を削除します。

ETERNUS SF Managerだけが属している業務の場合は、クラスタアプリケーション(業務)を削除してください。

参照

リソースおよびクラスタアプリケーション(業務)を削除する手順は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

13.2.3 セカンダリノードでの設定解除セカンダリノードで、以下の手順で各設定を解除してください。

1. ETERNUS SF Managerが使用していた共有データ用共有ディスクをマウントします。

2. アドバンスト・コピーを停止します。

AdvancedCopy Manager CCMで実行している、すべてのアドバンスト・コピーを停止してください。アドバンスト・コピーの停止方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「コマンドリファレンス」に記載されている、コピー種別ごとの停止コマンドを参照してください。

3. -lanオプション付きでacservice stopコマンドを実行し、管理サービスを停止します。

# acservice stop -lan

4. AdvancedCopy Managerマネージャーのクラスタアンセットアップコマンドを実行します。

以下のコマンドを順番に実行してください。

- 154 -

実行順 コマンド名

1 StgDbSetupコマンド

2 clset_FJSVswsrpコマンド

3 clset_FJSVswstsコマンド

4 clset_FJSVswstfコマンド

ポイント

それぞれのコマンドは、環境解除を指定する-uオプションを付けて実行してください。

コマンド実行例は、以下のとおりです。

# /opt/FJSVswstf/bin/StgDbSetup -u -f /esfmnt/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Secondary# /opt/FJSVswsrp/bin/clset_FJSVswsrp -u -f /esfmnt/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Secondaryclset_FJSVswsrp completed# /opt/FJSVswsts/bin/clset_FJSVswsts -u -f /esfmnt/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Secondaryclset_FJSVswsts completed# /opt/FJSVswstf/bin/clset_FJSVswstf -u -f /esfmnt/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Secondaryclset_FJSVswstf completed

5. Storage Cruiserマネージャーのクラスタアンセットアップコマンドを実行します。

共有データ用共有ディスクにほかのユーザーがアクセスしないようにして、以下のコマンドを実行してください。

# /opt/FJSVssmgr/cluster/esc_clunsetup

参考

共有データ用共有ディスクのデータ量に対してセカンダリノードのローカルディスクの空き容量が不足している場合は、以下のように、-lオプションを指定して実行してください。

# /opt/FJSVssmgr/cluster/esc_clunsetup -l

なお、この場合、共有データ用共有ディスクのデータがローカルディスクにコピーされないため、運用は継続できません。

6. 削除対象を確認します。

ETERNUS SF Storage Cruiser settings were as follows. Cluster system : PRIMECLUSTER Node type : Secondary Mount point : /esfmnt IP Address : 192.0.2.0 Mode : Normal (restore from Shared Disk)Manager cluster deletion : Are you sure? [y,n,?]

クラスタ環境解除の作業を継続する場合は"y"を、中断する場合は"n"を入力してください。

7. 以下のメッセージが表示されることを確認します。

FJSVrcx:INFO:27703:esc_clunsetup:secondary node deletion completed

8.「第5章 運用管理サーバ業務のカスタマイズ」で作成した、以下のシンボリックリンクファイルを削除します。

logicalNodeName は、「4.1 カスタマイズ項目の確認」で準備した論理ノード名です。

- 155 -

- /etc/opt/FJSVesfcm

- /etc/opt/swstorage/logicalNodeName

- /var/opt/FJSVesfcm

- /var/opt/FJSVesflm

- /var/opt/swstorage/logicalNodeName

コマンド実行例は、以下のとおりです。

# rm /etc/opt/FJSVesfcm# rm /etc/opt/swstorage/acmnode1# rm /var/opt/FJSVesfcm# rm /var/opt/FJSVesflm# rm /var/opt/swstorage/acmnode1

9.「第5章 運用管理サーバ業務のカスタマイズ」でバックアップしておいたAdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルをリストアします。

以下のファイルを、コピー先に上書きコピーしてください。

コピー元ファイル コピー先ファイル

/opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys/.install.sys /opt/FJSVccm/micc/sys/.install.sys

/opt/FJSVccm/noncluster/bin/.stxc_install.sys /opt/FJSVccm/bin/.stxc_install.sys

/opt/FJSVccm/noncluster/sys/sys.properties /opt/FJSVccm/sys/sys.properties

コピー実行例は、以下のとおりです。

# cp -p /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys/.install.sys /opt/FJSVccm/micc/sys/.install.sys# cp -p /opt/FJSVccm/noncluster/bin/.stxc_install.sys /opt/FJSVccm/bin/.stxc_install.sys# cp -p /opt/FJSVccm/noncluster/sys/sys.properties /opt/FJSVccm/sys/sys.properties

10. バックアップしておいたAdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルを削除します。

/opt/FJSVccm/nonclusterディレクトリごと、削除してください。

削除実行例は、以下のとおりです。

# rm -r /opt/FJSVccm/noncluster

11.「第5章 運用管理サーバ業務のカスタマイズ」で変更した以下のディレクトリ名を、元のディレクトリ名に戻します。

- /etc/opt/FJSVesfcm

- /var/opt/FJSVesfcm

- /var/opt/FJSVesflm

- 156 -

ファイル名の末尾に"_bak"を付けてディレクトリ名を変更した場合の例は、以下のとおりです。

# mv /etc/opt/FJSVesfcm_bak /etc/opt/FJSVesfcm# mv /var/opt/FJSVesfcm_bak /var/opt/FJSVesfcm# mv /var/opt/FJSVesflm_bak /var/opt/FJSVesflm

12. ETERNUS SF Managerの起動停止処理がOSによって制御される設定に戻します。

- Solaris環境の場合

以下のコマンドを実行してください。

# ls /etc/rc*.d/*SFmanager*

上記のコマンドで出力されたすべてのファイルを、変更前のファイル名に戻してください。ファイル名の先頭から"X"を削除して、リネームしてください。

コマンド実行例は、以下のとおりです。

# mv /etc/rc2.d/XS99startSFmanager /etc/rc2.d/S99startSFmanager

- RHEL5/RHEL6環境の場合

以下のコマンドを実行してください。

# mv /etc/rc0.d/XK00startSFmanager /etc/rc0.d/K00startSFmanager# mv /etc/rc1.d/XK00startSFmanager /etc/rc1.d/K00startSFmanager# mv /etc/rc2.d/XK00startSFmanager /etc/rc2.d/K00startSFmanager# mv /etc/rc3.d/XS99startSFmanager /etc/rc3.d/S99startSFmanager# mv /etc/rc4.d/XS99startSFmanager /etc/rc4.d/S99startSFmanager# mv /etc/rc5.d/XS99startSFmanager /etc/rc5.d/S99startSFmanager# mv /etc/rc6.d/XK00startSFmanager /etc/rc6.d/K00startSFmanager

- RHEL7環境の場合

以下のコマンドを実行してください。

# /usr/bin/systemctl enable fjsvesfcm-internalDB.service# /usr/bin/systemctl enable fjsvesfcm-webserver.service# /usr/bin/systemctl enable fjsvesfcm-system.service# /usr/bin/systemctl enable fjsvswstf.service

13. /opt/FJSVswstf/cluster/swcluster.iniファイルを編集します。

システム環境に合わせて、以下の斜体部分を変更/削除してください。

[ClusterCommon]Cluster=ON (注1)Max=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GEN (注2)Env_N=<論理ノード名>[<論理ノード名>]Type=SecondaryBusiType=<AdvancedCopy Managerのサーバ種別>Business=<クラスタ業務の名称>ShareEtc=<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/optShareVar=<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt

- 157 -

MountPoint=<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>IPVersion=<IPアドレスのIPバージョン>IPAddr=<AdvancedCopy Manager用の引継ぎIPv4アドレス>IPv6Addr=<AdvancedCopy Manager用の引継ぎIPv6アドレス>IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=<プライマリノード名(プライマリノードのホスト名)>ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

注1: 同一サーバで 後に削除するクラスタ業務の場合、修正してください。注2: 同一サーバで 後に削除するクラスタ業務の場合、削除してください。

同一のサーバで 後のクラスタ業務を削除するときの、swcluster.iniファイルの編集例は、以下のとおりです。

[編集前]

斜体部分が、変更/削除する箇所です。

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_1=acmnode1[acmnode1]Type=SecondaryBusiType=1Business=acmbiz01ShareEtc=/esfmnt/etc/optShareVar=/esfmnt/var/optMountPoint=/esfmntIPVersion=IPv4IPAddr=192.0.2.0IPv6Addr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

[編集後]

[ClusterCommon]Cluster=OFFMax=20

- 158 -

StartTimeOut=300StopTimeOut=300

同一のサーバでほかのクラスタ業務が作成されているときの、swcluster.iniファイルの編集例は、以下のとおりです。

[編集前]

斜体部分が、変更/削除する箇所です。

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_2=acmnode2Env_1=acmnode1[acmnode2]Type=SecondaryBusiType=2Business=acmbiz02ShareEtc=/esfmnt02/etc/optShareVar=/esfmnt02/var/optMountPoint=/esfmnt02IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure[acmnode1]Type=SecondaryBusiType=1Business=acmbiz01ShareEtc=/esfmnt/etc/optShareVar=/esfmnt/var/optMountPoint=/esfmntIPVersion=IPv4IPAddr=192.0.2.0IPv6Addr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

- 159 -

[編集後]

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_2=acmnode2[acmnode2]Type=SecondaryBusiType=2Business=acmbiz02ShareEtc=/esfmnt02/etc/optShareVar=/esfmnt02/var/optMountPoint=/esfmnt02IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

14. /etc/opt/swstorage/swstg.iniファイルを編集します。 表13.1 swstg.iniファイルの設定項目一覧

項目名 説明

Type AdvancedCopy Managerのローカル業務サーバ種別です。1を指定してください。

注意

「表13.1 swstg.iniファイルの設定項目一覧」以外のパラメーターを追加/変更/削除しないでください。

システム環境に合わせて、以下の斜体部分を変更してください。

[Common]Edition=EEVersion=V16.3Type=<AdvancedCopy Managerのローカル業務サーバ種別>AFSType=1Language=JAPANESEBaseDir_Opt=/optBaseDir_Var=/var/optBaseDir_Etc=/etc/opt[Install]FJSVswstf=20101116FJSVswtrc=20101116FJSVgrapi=20101116FJSVswsts=20101116FJSVswsrp=20101116

- 160 -

swstg.iniファイルの編集例は、以下のとおりです。斜体部分が、編集した箇所です。

[Common]Edition=EEVersion=V16.3Type=1AFSType=1Language=JAPANESEBaseDir_Opt=/optBaseDir_Var=/var/optBaseDir_Etc=/etc/opt[Install]FJSVswstf=20101116FJSVswtrc=20101116FJSVgrapi=20101116FJSVswsts=20101116FJSVswsrp=20101116

15. ポート番号を削除します。

OSのviコマンドなどを使用して、/etc/servicesファイルから、以下のサービスが記述されている行を削除してください。

- 業務用通信デーモン: stgxfws_logicalNodeName

16. ETERNUS SF Managerが使用していた共有データ用共有ディスクをアンマウントします。

13.2.4 プライマリノードでの設定解除プライマリノードで、以下の手順で各設定を解除してください。

1. ETERNUS SF Managerが使用していた共有データ用共有ディスクをマウントします。

2. AdvancedCopy Managerマネージャーのクラスタアンセットアップコマンドを実行します。

以下のコマンドを順番に実行してください。 実行順 コマンド名

1 StgDbSetupコマンド

2 clset_FJSVswsrpコマンド

3 clset_FJSVswstsコマンド

4 clset_FJSVswstfコマンド

ポイント

それぞれのコマンドは、環境解除を指定する-uオプションを付けて実行してください。

コマンド実行例は、以下のとおりです。

# /opt/FJSVswstf/bin/StgDbSetup -u -f /esfmnt/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Primary# /opt/FJSVswsrp/bin/clset_FJSVswsrp -u -f /esfmnt/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Primaryclset_FJSVswsrp completed# /opt/FJSVswsts/bin/clset_FJSVswsts -u -f /esfmnt/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Primaryclset_FJSVswsts completed

- 161 -

# /opt/FJSVswstf/bin/clset_FJSVswstf -u -f /esfmnt/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Primaryclset_FJSVswstf completed

3. Storage Cruiserマネージャーのクラスタアンセットアップコマンドを実行します。

共有データ用共有ディスクにほかのユーザーがアクセスしないようにして、以下のコマンドを実行してください。

# /opt/FJSVssmgr/cluster/esc_clunsetup

参考

共有データ用共有ディスクのデータ量に対してプライマリノードのローカルディスクの空き容量が不足している場合は、以下のように、-lオプションを指定して実行してください。

# /opt/FJSVssmgr/cluster/esc_clunsetup -l

なお、この場合、共有データ用共有ディスクのデータがローカルディスクにコピーされないため、運用は継続できません。

4. 削除対象を確認します。

ETERNUS SF Storage Cruiser settings were as follows. Cluster system : PRIMECLUSTER Node type : Primary Mount point : /esfmnt IP Address : 192.0.2.0 Mode : Normal (restore from Shared Disk)Manager cluster deletion : Are you sure? [y,n,?]

クラスタ環境解除の作業を継続する場合は"y"を、中断する場合は"n"を入力してください。

5. 以下のメッセージが表示されることを確認します。

FJSVrcx:INFO:27702:esc_clunsetup:primary node deletion completed

6.「第5章 運用管理サーバ業務のカスタマイズ」で作成した、以下のシンボリックリンクファイルを削除します。

logicalNodeName は、「4.1 カスタマイズ項目の確認」で準備した論理ノード名です。

- /etc/opt/FJSVesfcm

- /etc/opt/swstorage/logicalNodeName

- /var/opt/FJSVesfcm

- /var/opt/FJSVesflm

- /var/opt/swstorage/logicalNodeName

コマンド実行例は、以下のとおりです。

# rm /etc/opt/FJSVesfcm# rm /etc/opt/swstorage/acmnode1# rm /var/opt/FJSVesfcm# rm /var/opt/FJSVesflm# rm /var/opt/swstorage/acmnode1

7.「第5章 運用管理サーバ業務のカスタマイズ」でバックアップしておいたAdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルをリストアします。

以下のファイルを、コピー先に上書きコピーしてください。

- 162 -

コピー元ファイル コピー先ファイル

/opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys/.install.sys /opt/FJSVccm/micc/sys/.install.sys

/opt/FJSVccm/noncluster/bin/.stxc_install.sys /opt/FJSVccm/bin/.stxc_install.sys

/opt/FJSVccm/noncluster/sys/sys.properties /opt/FJSVccm/sys/sys.properties

コピー実行例は、以下のとおりです。

# cp -p /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys/.install.sys /opt/FJSVccm/micc/sys/.install.sys# cp -p /opt/FJSVccm/noncluster/bin/.stxc_install.sys /opt/FJSVccm/bin/.stxc_install.sys# cp -p /opt/FJSVccm/noncluster/sys/sys.properties /opt/FJSVccm/sys/sys.properties

8. バックアップしておいたAdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルを削除します。

/opt/FJSVccm/nonclusterディレクトリごと、削除してください。

削除実行例は、以下のとおりです。

# rm -r /opt/FJSVccm/noncluster

9.「第5章 運用管理サーバ業務のカスタマイズ」で変更した以下のディレクトリ名を、元のディレクトリ名に戻します。

- /etc/opt/FJSVesfcm

- /var/opt/FJSVesfcm

- /var/opt/FJSVesflm

ファイル名の末尾に"_bak"を付けてディレクトリ名を変更した場合の例は、以下のとおりです。

# mv /etc/opt/FJSVesfcm_bak /etc/opt/FJSVesfcm# mv /var/opt/FJSVesfcm_bak /var/opt/FJSVesfcm# mv /var/opt/FJSVesflm_bak /var/opt/FJSVesflm

10. ETERNUS SF Managerの起動停止処理がOSによって制御される設定に戻します。

- Solaris環境の場合

以下のコマンドを実行してください。

# ls /etc/rc*.d/*SFmanager*

上記のコマンドで出力されたすべてのファイルを、変更前のファイル名に戻してください。ファイル名の先頭から"X"を削除して、リネームしてください。

コマンド実行例は、以下のとおりです。

# mv /etc/rc2.d/XS99startSFmanager /etc/rc2.d/S99startSFmanager

- 163 -

- RHEL5/RHEL6環境の場合

以下のコマンドを実行してください。

# mv /etc/rc0.d/XK00startSFmanager /etc/rc0.d/K00startSFmanager# mv /etc/rc1.d/XK00startSFmanager /etc/rc1.d/K00startSFmanager# mv /etc/rc2.d/XK00startSFmanager /etc/rc2.d/K00startSFmanager# mv /etc/rc3.d/XS99startSFmanager /etc/rc3.d/S99startSFmanager# mv /etc/rc4.d/XS99startSFmanager /etc/rc4.d/S99startSFmanager# mv /etc/rc5.d/XS99startSFmanager /etc/rc5.d/S99startSFmanager# mv /etc/rc6.d/XK00startSFmanager /etc/rc6.d/K00startSFmanager

- RHEL7環境の場合

以下のコマンドを実行してください。

# /usr/bin/systemctl enable fjsvesfcm-internalDB.service# /usr/bin/systemctl enable fjsvesfcm-webserver.service# /usr/bin/systemctl enable fjsvesfcm-system.service# /usr/bin/systemctl enable fjsvswstf.service

11. /opt/FJSVswstf/cluster/swcluster.iniファイルを編集します。

システム環境に合わせて、以下の斜体部分を変更/削除してください。

[ClusterCommon]Cluster=ON (注1)Max=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GEN (注2)Env_N=<論理ノード名>[<論理ノード名>]Type=PrimaryBusiType=<AdvancedCopy Managerのサーバ種別>Business=<クラスタ業務の名称>ShareEtc=<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/optShareVar=<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/optMountPoint=<共有データ用共有ディスクのマウントポイント>IPVersion=<IPアドレスのIPバージョン>IPAddr=<AdvancedCopy Manager用の引継ぎIPv4アドレス>IPv6Addr=<AdvancedCopy Manager用の引継ぎIPv6アドレス>IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=<プライマリノード名(プライマリノードのホスト名)> ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

注1: 同一サーバで 後に削除するクラスタ業務の場合、修正してください。注2: 同一サーバで 後に削除するクラスタ業務の場合、削除してください。

同一のサーバで 後のクラスタ業務を削除するときの、swcluster.iniファイルの編集例は、以下のとおりです。

[編集前]

- 164 -

斜体部分が、変更/削除する箇所です。

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_1=acmnode1[acmnode1]Type=PrimaryBusiType=1Business=acmbiz01ShareEtc=/esfmnt/etc/optShareVar=/esfmnt/var/optMountPoint=/esfmntIPVersion=IPv4IPAddr=192.0.2.0IPv6Addr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

[編集後]

[ClusterCommon]Cluster=OFFMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300

同一のサーバでほかのクラスタ業務が作成されているときの、swcluster.iniファイルの編集例は、以下のとおりです。

[編集前]

斜体部分が、変更/削除する箇所です。

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_2=acmnode2Env_1=acmnode1[acmnode2]Type=PrimaryBusiType=2Business=acmbiz02ShareEtc=/esfmnt02/etc/optShareVar=/esfmnt02/var/opt

- 165 -

MountPoint=/esfmnt02IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure[acmnode1]Type=PrimaryBusiType=1Business=acmbiz01ShareEtc=/esfmnt/etc/optShareVar=/esfmnt/var/optMountPoint=/esfmntIPVersion=IPv4IPAddr=192.0.2.0IPv6Addr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

[編集後]

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_2=acmnode2[acmnode2]Type=PrimaryBusiType=2Business=acmbiz02ShareEtc=/esfmnt02/etc/optShareVar=/esfmnt02/var/optMountPoint=/esfmnt02IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=

- 166 -

Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

12. /etc/opt/swstorage/swstg.iniファイルを編集します。 表13.2 swstg.iniファイルの設定項目一覧

項目名 説明

Type AdvancedCopy Managerのローカル業務サーバ種別です。1を指定してください。

注意

「表13.2 swstg.iniファイルの設定項目一覧」以外のパラメーターを追加/変更/削除しないでください。

システム環境に合わせて、以下の斜体部分を変更してください。

[Common]Edition=EEVersion=V16.3Type=<AdvancedCopy Managerのローカル業務サーバ種別>AFSType=1Language=JAPANESEBaseDir_Opt=/optBaseDir_Var=/var/optBaseDir_Etc=/etc/opt[Install]FJSVswstf=20101116FJSVswtrc=20101116FJSVgrapi=20101116FJSVswsts=20101116FJSVswsrp=20101116

swstg.iniファイルの編集例は、以下のとおりです。斜体部分が、編集した箇所です。

[Common]Edition=EEVersion=V16.3Type=1AFSType=1Language=JAPANESEBaseDir_Opt=/optBaseDir_Var=/var/optBaseDir_Etc=/etc/opt[Install]FJSVswstf=20101116FJSVswtrc=20101116FJSVgrapi=20101116FJSVswsts=20101116FJSVswsrp=20101116

13. ポート番号を削除します。

OSのviコマンドなどを使用して、/etc/servicesファイルから、以下のサービスが記述されている行を削除してください。

- 業務用通信デーモン: stgxfws_logicalNodeName

14. ETERNUS SF Managerが使用していた共有データ用共有ディスクをアンマウントします。

- 167 -

13.2.5 ETERNUS SF ManagerのアンインストールETERNUS SF Managerをアンインストールします。

1. プライマリノード、セカンダリノードの順で、ETERNUS SF Managerをアンインストールします。

アンインストール方法は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのアンインストール」を参照してください。

2. 不要な資源を削除します。

以下に残っているディレクトリやファイルが不要な場合は削除してください。

- 以下の共有データ用共有ディスクのディレクトリおよびディレクトリ配下のファイル

- <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/FJSVesfcm

- <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/FJSVccm

- <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/swstorage

- <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt/FJSVesfcm

- <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt/FJSVccm

- <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt/FJSVesflm

- <共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt/swstorage

- 以下の汎用スクリプトの格納先 (プライマリノード、セカンダリノードとも)

- ETERNUS SF Manager Apacheデーモン

- ETERNUS SF Manager Tomcatデーモン

- ETERNUS SF Manager Postgresデーモン

- AdvancedCopy Managerデーモン

- AdvancedCopy Manager CCM

- 168 -

第14章 管理対象サーバ業務のクラスタ環境削除本章では、管理対象サーバ業務のクラスタ環境を削除する方法について説明します。

本章において、プライマリノードとは、「第8章 管理対象サーバ業務のカスタマイズ」でプライマリノードとして設定したクラスタ業務のノードです。セカンダリノードとは、セカンダリノードとして設定した同クラスタ業務のノードです。セカンダリノードAとは、同クラスタ業務におけるセカンダリノードの中で、管理対象サーバ業務の環境を 後に削除するノードです。セカンダリノードBとは、同クラスタ業務における残りのセカンダリノードです。

1:1運用待機、相互待機、n:1運用待機の場合は、プライマリノードおよびセカンダリノードAの作業を実施してください。カスケード運用または移動待機運用の場合は、プライマリノード、セカンダリノードA、およびセカンダリノードBの作業を実施してください。

クラスタ環境の削除方法は、OSによって異なります。Windows環境の場合は「14.1 Windows版クラスタシステムでのクラスタ環境の削除」を、Solaris/Linux/HP-UX環境の場合は「14.2 Solaris版/Linux版/HP-UX版クラスタシステムでのクラスタ環境の削除」を参照してください。

14.1 Windows版クラスタシステムでのクラスタ環境の削除Windows版クラスタシステムでの削除方法について説明します。

14.1.1 クラスタ環境削除の流れ管理対象サーバ業務のクラスタ環境を削除する作業の流れは、以下のとおりです。

図14.1 Windows版クラスタシステムでのクラスタ環境削除の流れ

14.1.2 クラスタ環境削除作業詳細管理対象サーバ業務のクラスタ環境削除は、以下の手順で実施してください。

- 169 -

注意

・ 作業は、Administrator権限を持つユーザーで実施してください。なお、ドメインのAdministratorsに所属したユーザーで実施する場合は、Windowsサービスの「Computer Browserサービス」が開始されている必要があります。

・ Telnetサーバーサービスを利用して本処理を実行すると不具合が発生します。Telnetサーバーサービスは利用しないでください。

1. ノードを削除します。

AdvancedCopy Managerのコマンドを使用してノードを削除してください。

2. クラスタ業務を停止します。

フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、当該AdvancedCopy Managerの属するクラスタ業務を停止してください。

AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクはオンラインにしておきます。

クラスタ業務の停止方法、共有ディスクのオンライン方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

1:1運用待機、相互待機、n:1運用待機の場合は、手順5に進んでください。カスケード運用の場合は、手順3に進んでください。

3. セカンダリノードBで業務の所有権を獲得します。

フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、セカンダリノードBで当該AdvancedCopy Managerの属する業務の所有権を獲得してください。所有権の獲得方法の詳細は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

注意

セカンダリノードBとなるノードが複数台ある場合、すべてのセカンダリノードBで手順3および手順4の作業を実施してください。

4. セカンダリノードBでクラスタアンセットアップコマンドを実行します。

a. 以下のコマンドを実行します。

<プログラムディレクトリ>とは、AdvancedCopy Managerエージェントをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

- 運用管理サーバで実行する場合 <プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stgclunset_mscs

- 管理対象サーバで実行する場合 <プログラムディレクトリ>\bin\stgclunset_mscs

- 170 -

b. クラスタアンセットアップコマンドの画面が表示されます。

削除するAdvancedCopy Manager業務の論理ノード名を選択してください。ハードウェア障害などで片側のノードがダウンしているときにアンセットアップする場合は、[強制実行]をチェックしてください。

各項目を確認したあと、[OK]ボタンをクリックしてください。

c. ポート番号・サービス設定/解除コマンドの開始画面が表示されます。

[OK]ボタンをクリックしてください。

d. ポート番号・サービス設定/解除コマンドの完了画面が表示されます。

[OK]ボタンをクリックしてください。

e. セカンダリノードBのクラスタアンセットアップを終了します。

クラスタアンセットアップの完了画面が表示されるので、[OK]ボタンをクリックしてください。

- 171 -

注意

セカンダリノードBの場合、完了メッセージはswstf8143になります。

注意

セカンダリノードBとなるノードが残っている(手順3および手順4を未実施のノードがある)場合、そのノードで手順3から実施してください。すべてのセカンダリノードBで作業(手順3および手順4)が終了したあと、手順5に進んでください。

5. セカンダリノードAで業務の所有権を獲得します。

フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、セカンダリノードAで当該AdvancedCopy Managerの属する業務の所有権を獲得してください。所有権の獲得方法の詳細は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

6. セカンダリノードAでクラスタアンセットアップコマンドを実行します。

a. 以下のコマンドを実行します。

<プログラムディレクトリ>とは、AdvancedCopy Managerエージェントをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

- 運用管理サーバで実行する場合 <プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stgclunset_mscs

- 管理対象サーバで実行する場合 <プログラムディレクトリ>\bin\stgclunset_mscs

b. クラスタアンセットアップコマンドの画面が表示されます。

削除するAdvancedCopy Manager業務の論理ノード名を選択してください。ハードウェア障害などで片側のノードがダウンしているときにアンセットアップする場合は、[強制実行]をチェックしてください。

各項目を確認したあと、[OK]ボタンをクリックしてください。

- 172 -

c. ポート番号・サービス設定/解除コマンドの開始画面が表示されます。

[OK]ボタンをクリックします。

d. ポート番号・サービス設定/解除コマンドの完了画面が表示されます。

[OK]ボタンをクリックしてください。

e. セカンダリノードAのクラスタアンセットアップを終了します。

クラスタアンセットアップの完了画面が表示されるので、[OK]ボタンをクリックしてください。引き続き、プライマリノードのアンセットアップを実施してください。

7. プライマリノードで業務の所有権を獲得します。

フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、プライマリノードで当該AdvancedCopy Managerの属する業務の所有権を獲得してください。所有権の獲得方法の詳細は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

8. プライマリノードでクラスタアンセットアップコマンドを実行します。

a. 以下のクラスタアンセットアップコマンドを実行します。

<プログラムディレクトリ>とは、AdvancedCopy Managerエージェントをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

- 運用管理サーバで実行する場合 <プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stgclunset_mscs

- 管理対象サーバで実行する場合 <プログラムディレクトリ>\bin\stgclunset_mscs

- 173 -

b. クラスタアンセットアップコマンドの画面が表示されます。

セカンダリノードのクラスタアンセットアップ画面で選択した論理ノード名を選択してください。ハードウェア障害などで片側のノードがダウンしているときにアンセットアップする場合は、[強制実行]をチェックしてください。

各項目を確認したあと、[OK]ボタンをクリックしてください。

c. ポート番号・サービス設定/解除コマンドの開始画面が表示されます。

[OK]ボタンをクリックしてください。

d. ポート番号・サービス設定/解除コマンドの完了画面が表示されます。

[OK]ボタンをクリックします。

- 174 -

e. プライマリノードのクラスタアンセットアップを終了します。

クラスタアンセットアップの完了画面が表示されるので、[OK]ボタンをクリックしてください。

9. AdvancedCopy Managerで使用したリソースを移動/削除します。

- AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクを業務で使用しない場合

フェールオーバークラスタマネージャーを使用して、リソースをほかの業務に移動してください。

- AdvancedCopy Managerのクラスタセットアップ時に[IPアドレスリソース]で"新規"を選択していた場合

以下のリソースを継続して使用しないときは、フェールオーバークラスタマネージャーを使用して削除してください。

- AdvancedCopy IP Address_logicalNodeName

- AdvancedCopy Network_logicalNodeName

リソースの移動・削除方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

10. 業務用に設定したAdvancedCopy Managerのポート番号を削除します。

Windowsのメモ帳などを利用して、当該管理対象サーバ業務で設定したポート番号を%SystemRoot%\system32\drivers\etc\servicesファイルから削除してください。ポート番号は、プライマリノードとセカンダリノードの両ノードで削除してください。servicesファイル内のサービス名は以下のとおりです。

- stgxfws_logicalNodeName

11. 停止したクラスタ業務を再開します。

フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、手順2で停止したクラスタ業務を再開してください。クラスタ業務の起動方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

以上で、作業は終了です。

14.2 Solaris版/Linux版/HP-UX版クラスタシステムでのクラスタ環境の削除

Solaris版/Linux版/HP-UX版クラスタシステムでの削除方法について説明します。

14.2.1 クラスタ環境削除の流れ管理対象サーバ業務のクラスタ環境を削除する作業の流れは、以下のとおりです。

- 175 -

図14.2 Solaris版/Linux版/HP-UX版クラスタシステムでのクラスタ環境削除の流れ

14.2.2 クラスタ環境削除作業詳細管理対象サーバ業務のクラスタ環境削除は、以下の手順で実施してください。

ポイント

本項で説明するコマンド実行例は、以下の場合を例に記載しています。

・ <AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>: /acmdata01

・ 論理ノード名: acmnode1

- 176 -

注意

作業は、root(スーパーユーザー)で実施してください。

1. ノードを削除します。

AdvancedCopy Managerのコマンドを使用してノードを削除してください。

2. クラスタソフトウェアの機能を利用して、プライマリノードでクラスタ業務を停止します。

クラスタ業務の停止方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

3. リソースを削除します。

対象クラスタ業務に登録されているAdvancedCopy Managerのリソースを削除してください。リソースの削除方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

4. セカンダリノードで、以下の作業を実施します。

カスケード運用または移動待機運用の場合は、すべてのセカンダリノードBで手順a~手順fを実施したあと、セカンダリノードAでも手順a~手順fを実施してください。1:1運用待機、相互待機、n:1運用待機の場合は、セカンダリノードAで手順a~手順fを実施してください。

a. 共有ディスクをマウントします。

AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクをマウントしてください。

b. 以下のコマンドを順番に実行します。 実行順 コマンド名

1 clset_FJSVswsrpコマンド

2 clset_FJSVswstsコマンド

3 clset_FJSVswstfコマンド

ポイント

それぞれのコマンドは、環境解除を指定する-uオプションを付けて実行してください。

コマンド実行例は、以下のとおりです。

# /opt/FJSVswsrp/bin/clset_FJSVswsrp -u -f /acmdata01/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Secondaryclset_FJSVswsrp completed# /opt/FJSVswsts/bin/clset_FJSVswsts -u -f /acmdata01/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Secondaryclset_FJSVswsts completed# /opt/FJSVswstf/bin/clset_FJSVswstf -u -f /acmdata01/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Secondaryclset_FJSVswstf completed

c. AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクへのシンボリックリンクを削除します。

以下のシンボリックリンクファイルを削除してください。logicalNodeName は、論理ノード名です。

- /etc/opt/swstorage/logicalNodeName

- /var/opt/swstorage/logicalNodeName

- 177 -

コマンド実行例は、以下のとおりです。

# rm /etc/opt/swstorage/acmnode1# rm /var/opt/swstorage/acmnode1

d. /opt/FJSVswstf/cluster/swcluster.iniファイルを編集します。

システム環境に合わせて、以下の斜体部分を変更/削除してください。

[ClusterCommon]Cluster=ON (注1)Max=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GEN (注2)Env_N=<論理ノード名>[<論理ノード名>]Type=SecondaryBusiType=<AdvancedCopy Managerのサーバ種別>Business=<クラスタ業務の名称>ShareEtc=<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/optShareVar=<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/optMountPoint=<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=<プライマリノード名(プライマリノードのホスト名)>ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

注1: 同一サーバで 後に削除するクラスタ業務の場合、修正してください。注2: 同一サーバで 後に削除するクラスタ業務の場合、削除してください。

同一のサーバで 後のクラスタ業務を削除するときの、swcluster.iniファイルの編集例は、以下のとおりです。

[編集前]

斜体部分が、変更/削除する箇所です。

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_1=acmnode1[acmnode1]Type=SecondaryBusiType=2Business=acmbiz01ShareEtc=/acmdata01/etc/opt

- 178 -

ShareVar=/acmdata01/var/optMountPoint=/acmdata01IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

[編集後]

[ClusterCommon]Cluster=OFFMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300

同一のサーバでほかのクラスタ業務が作成されているときの、swcluster.iniファイルの編集例は、以下のとおりです。

[編集前]

斜体部分が、削除する箇所です。

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_2=acmnode2Env_1=acmnode1[acmnode2]Type=SecondaryBusiType=2Business=acmbiz02ShareEtc=/acmdata02/etc/optShareVar=/acmdata02/var/optMountPoint=/acmdata02IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure[acmnode1]

- 179 -

Type=SecondaryBusiType=2Business=acmbiz01ShareEtc=/acmdata01/etc/optShareVar=/acmdata01/var/optMountPoint=/acmdata01IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

[編集後]

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_2=acmnode2[acmnode2]Type=SecondaryBusiType=2Business=acmbiz02ShareEtc=/acmdata02/etc/optShareVar=/acmdata02/var/optMountPoint=/acmdata02IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

e. ポート番号を削除します。

OSのviコマンドなどを使用して、/etc/servicesファイルから、以下のサービスが記述されている行を削除してください。

- 業務用通信デーモン: stgxfws_logicalNodeName

f. 共有ディスクをアンマウントします。

AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクをアンマウントしてください。

- 180 -

5. プライマリノードで、以下の作業を実施します。

a. 共有ディスクをマウントします。

AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクをマウントしてください。

b. 以下のコマンドを順番に実行します。 実行順 コマンド名

1 clset_FJSVswsrpコマンド

2 clset_FJSVswstsコマンド

3 clset_FJSVswstfコマンド

ポイント

それぞれのコマンドは、環境解除を指定する-uオプションを付けて実行してください。

コマンド実行例は、以下のとおりです。

# /opt/FJSVswsrp/bin/clset_FJSVswsrp -u -f /acmdata01/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Primaryclset_FJSVswsrp completed# /opt/FJSVswsts/bin/clset_FJSVswsts -u -f /acmdata01/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Primaryclset_FJSVswsts completed# /opt/FJSVswstf/bin/clset_FJSVswstf -u -f /acmdata01/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Primaryclset_FJSVswstf completed

c. AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクへのシンボリックリンクを削除します。

以下のシンボリックリンクファイルを削除してください。logicalNodeName は、論理ノード名です。

- /etc/opt/swstorage/logicalNodeName

- /var/opt/swstorage/logicalNodeName

コマンド実行例は、以下のとおりです。

# rm /etc/opt/swstorage/acmnode1# rm /var/opt/swstorage/acmnode1

d. /opt/FJSVswstf/cluster/swcluster.iniファイルを編集します。

システム環境に合わせて、以下の斜体部分を変更/削除してください。

[ClusterCommon]Cluster=ON (注1)Max=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GEN (注2)Env_N=<論理ノード名>[<論理ノード名>]Type=PrimaryBusiType=<AdvancedCopy Managerのサーバ種別>Business=<クラスタ業務の名称>

- 181 -

ShareEtc=<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/optShareVar=<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/optMountPoint=<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=<プライマリノード名(プライマリノードのホスト名)>ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

注1: 同一サーバで 後に削除するクラスタ業務の場合、修正してください。注2: 同一サーバで 後に削除するクラスタ業務の場合、削除してください。

同一のサーバで 後のクラスタ業務を削除するときの、swcluster.iniファイルの編集例は、以下のとおりです。

[編集前]

斜体部分が、変更/削除する箇所です。

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_1=acmnode1[acmnode1]Type=PrimaryBusiType=2Business=acmbiz01ShareEtc=/acmdata01/etc/optShareVar=/acmdata01/var/optMountPoint=/acmdata01IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

[編集後]

[ClusterCommon]Cluster=OFFMax=20

- 182 -

StartTimeOut=300StopTimeOut=300

同一のサーバでほかのクラスタ業務が作成されているときの、swcluster.iniファイルの編集例は、以下のとおりです。

[編集前]

斜体部分が、削除する箇所です。

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_2=acmnode2Env_1=acmnode1[acmnode2]Type=PrimaryBusiType=2Business=acmbiz02ShareEtc=/acmdata02/etc/optShareVar=/acmdata02/var/optMountPoint=/acmdata02IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure[acmnode1]Type=PrimaryBusiType=2Business=acmbiz01ShareEtc=/acmdata01/etc/optShareVar=/acmdata01/var/optMountPoint=/acmdata01IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

[編集後]

- 183 -

[ClusterCommon]Cluster=ONMax=20StartTimeOut=300StopTimeOut=300System=GENEnv_2=acmnode2[acmnode2]Type=PrimaryBusiType=2Business=acmbiz02ShareEtc=/acmdata02/etc/optShareVar=/acmdata02/var/optMountPoint=/acmdata02IPAddr=IPUseType=0IPRscName=Hostname=NodeName=m40001ClusterName=DiskName=GroupName=SubNetMask=MSCSNetName=Date=00/00/00 00:00:00Setup=YESResourceType=Procedure

e. クラスタ環境のセットアップでAdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクに作成した、ディレクトリを削除します。

以下のディレクトリを削除してください。

- <AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/swstorage

- <AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/var/opt/swstorage

f. ポート番号を削除します。

OSのviコマンドなどを使用して、/etc/servicesファイルから、以下のサービスが記述されている行を削除してください。

- 業務用通信デーモン: stgxfws_logicalNodeName

g. 共有ディスクをアンマウントします。

AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクをアンマウントしてください。

h. 停止したクラスタ業務をAdvancedCopy Manager以外で使用するときは、クラスタ業務を起動します。

クラスタ業務の起動方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

以上で、作業は終了です。

- 184 -

第15章 CCMサーバ業務のクラスタ環境削除本章では、CCMサーバ業務のクラスタ環境を削除する方法について説明します。

本章において、プライマリノードとは、「第11章 CCMサーバ業務のカスタマイズ」でプライマリノードとして設定したクラスタ業務のノードです。セカンダリノードとは、セカンダリノードとして設定した同クラスタ業務のノードです。

参照

本章に記載のある以下のコマンドは、AdvancedCopy Manager CCMのコマンドです。これらのコマンドの詳細は、『ETERNUSSF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「コマンドリファレンス」を参照してください。

・ acservice stopコマンド

・ acarray removeコマンド

・ acarray addコマンド

15.1 クラスタ環境削除の流れCCMサーバ業務のクラスタ環境削除の流れは、以下のとおりです。

注意

指示がある場合を除き、AdvancedCopy Manager CCMのコマンドを実行しないでください。

15.2 クラスタ環境の削除手順(Windows環境)Windows環境におけるCCMサーバ業務のクラスタ環境削除手順は、以下のとおりです。

1. プライマリノードとセカンダリノードに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。

2. CCMサーバ業務を停止します。

停止方法は、使用するクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

CCMサーバ業務を停止したあと、共有データ用共有ディスクをマウントしてください。

- 185 -

3. セカンダリノードでAdvancedCopy Manager CCMの設定を解除します。

a. アドバンスト・コピーを停止します。

AdvancedCopy Manager CCMで実行している、すべてのアドバンスト・コピーを停止してください。アドバンスト・コピーの停止方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「コマンドリファレンス」に記載されている、コピー種別ごとの停止コマンドを参照してください。

b. -lanオプション付きでacservice stopコマンドを実行し、管理サービスを停止します。

>acservice stop -lan

c.「第11章 CCMサーバ業務のカスタマイズ」でバックアップしておいたAdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルをリストアします。

以下のファイルを、コピー先に上書きコピーしてください。<プログラムディレクトリ>とは、AdvancedCopy Manager CCMをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

コピー元ファイル コピー先ファイル

<プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\micc\sys\.install.sys

<プログラムディレクトリ>\CCM\micc\sys\.install.sys

<プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\bin\.stxc_install.sys

<プログラムディレクトリ>\CCM\bin\.stxc_install.sys

<プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\sys\sys.properties

<プログラムディレクトリ>\CCM\sys\sys.properties

d. バックアップしておいたAdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルを削除します。

<プログラムディレクトリ>\CCM\nonclusterディレクトリごと、削除してください。

4. プライマリノードでAdvancedCopy Manager CCMの設定を解除します。

a.「第11章 CCMサーバ業務のカスタマイズ」でバックアップしておいたAdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルをリストアします。

以下のファイルを、コピー先に上書きコピーしてください。<プログラムディレクトリ>とは、AdvancedCopy Manager CCMをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

コピー元ファイル コピー先ファイル

<プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\micc\sys\.install.sys

<プログラムディレクトリ>\CCM\micc\sys\.install.sys

<プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\bin\.stxc_install.sys

<プログラムディレクトリ>\CCM\bin\.stxc_install.sys

<プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\sys\sys.properties

<プログラムディレクトリ>\CCM\sys\sys.properties

b. バックアップしておいたAdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルを削除します。

<プログラムディレクトリ>\CCM\nonclusterディレクトリごと、削除してください。

5. クラスタシステムの設定を解除します。

セットアップ時に実施した、クラスタシステムの設定を解除してください。設定の解除方法は、使用するクラスタシステムのマニュアルを参照してください。

6. 環境設定を引き継ぎます。

クラスタ環境で定義した環境設定ファイルを非クラスタ環境に引き継ぐ場合は、以下の手順で環境設定ファイルをリストアしてください。

- 186 -

a. クラスタ環境で、環境設定ファイルをバックアップします。

詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「環境設定ファイルのバックアップ」を参照してください。

b. バックアップした環境設定ファイルを、非クラスタ環境にリストアします。

詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「環境設定ファイルのリストア」にある「クラスタ運用でない場合」を参照してください。ただし、以下のファイルはリストアしないでください。

- <プログラムディレクトリ>\CCM\micc\sys\.install.sys

- <プログラムディレクトリ>\CCM\bin\.stxc_install.sys

- <プログラムディレクトリ>\CCM\sys\sys.properties

- <プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\micc\sys\.install.sys

- <プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\bin\.stxc_install.sys

- <プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\sys\sys.properties

c. アクセスボリュームの情報が変更されている場合は、acarray removeコマンドを実行して装置情報を一旦削除したあと、acarray addコマンドを実行して再登録してください。

7. 共有データ用共有ディスクの、ディレクトリとファイルを削除します。

「11.1.2 カスタマイズ作業詳細」の手順4-cで作成した、共有データ用共有ディスクのディレクトリ配下のすべての資源を削除してください。

8. 停止したクラスタ業務をAdvancedCopy Manager CCM以外で使用する場合は、クラスタ業務を起動します。

クラスタ業務の起動方法は、使用するクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

以上で、作業は終了です。

15.3 クラスタ環境の削除手順(Solaris/Linux環境)Solaris/Linux環境におけるCCMサーバ業務のクラスタ環境削除手順は、以下のとおりです。

1. プライマリノードとセカンダリノードにログインします。ログイン後の操作は、root(スーパーユーザー)で実施してください。

2. CCMサーバ業務を停止します。

停止方法は、使用するクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

CCMサーバ業務を停止したあと、共有データ用共有ディスクをマウントしてください。

3. セカンダリノードでAdvancedCopy Manager CCMの設定を解除します。

a. アドバンスト・コピーを停止します。

AdvancedCopy Manager CCMで実行している、すべてのアドバンスト・コピーを停止してください。アドバンスト・コピーの停止方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「コマンドリファレンス」に記載されている、コピー種別ごとの停止コマンドを参照してください。

b. -lanオプション付きでacservice stopコマンドを実行し、管理サービスを停止します。

# acservice stop -lan

c.「第11章 CCMサーバ業務のカスタマイズ」でバックアップしておいたAdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルをリストアします。

以下のファイルを、コピー先に上書きコピーしてください。

- 187 -

コピー元ファイル コピー先ファイル

/opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys/.install.sys /opt/FJSVccm/micc/sys/.install.sys

/opt/FJSVccm/noncluster/bin/.stxc_install.sys /opt/FJSVccm/bin/.stxc_install.sys

/opt/FJSVccm/noncluster/sys/sys.properties /opt/FJSVccm/sys/sys.properties

コピー実行例は、以下のとおりです。

# cp -p /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys/.install.sys /opt/FJSVccm/micc/sys/.install.sys# cp -p /opt/FJSVccm/noncluster/bin/.stxc_install.sys /opt/FJSVccm/bin/.stxc_install.sys# cp -p /opt/FJSVccm/noncluster/sys/sys.properties /opt/FJSVccm/sys/sys.properties

d. バックアップしておいたAdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルを削除します。

/opt/FJSVccm/nonclusterディレクトリごと、削除してください。

削除の実行例は、以下のとおりです。

# rm -r /opt/FJSVccm/noncluster

4. プライマリノードでAdvancedCopy Manager CCMの設定を解除します。

a.「第11章 CCMサーバ業務のカスタマイズ」でバックアップしておいたAdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルをリストアします。

以下のファイルを、コピー先に上書きコピーしてください。

コピー元ファイル コピー先ファイル

/opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys/.install.sys /opt/FJSVccm/micc/sys/.install.sys

/opt/FJSVccm/noncluster/bin/.stxc_install.sys /opt/FJSVccm/bin/.stxc_install.sys

/opt/FJSVccm/noncluster/sys/sys.properties /opt/FJSVccm/sys/sys.properties

コピー実行例は、以下のとおりです。

# cp -p /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys/.install.sys /opt/FJSVccm/micc/sys/.install.sys# cp -p /opt/FJSVccm/noncluster/bin/.stxc_install.sys /opt/FJSVccm/bin/.stxc_install.sys# cp -p /opt/FJSVccm/noncluster/sys/sys.properties /opt/FJSVccm/sys/sys.properties

b. バックアップしておいたAdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルを削除します。

/opt/FJSVccm/nonclusterディレクトリごと、削除してください。

削除の実行例は、以下のとおりです。

# rm -r /opt/FJSVccm/noncluster

- 188 -

5. クラスタシステムの設定を解除します。

セットアップ時に実施した、クラスタシステムの設定を解除してください。設定の解除方法は、使用するクラスタシステムのマニュアルを参照してください。

6. 環境設定を引き継ぎます。

クラスタ環境で定義した環境設定ファイルを非クラスタ環境に引き継ぐ場合は、以下の手順で環境設定ファイルをリストアしてください。

a. クラスタ環境で、環境設定ファイルをバックアップします。

詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「環境設定ファイルのバックアップ」を参照してください。

b. バックアップした環境設定ファイルを、非クラスタ環境にリストアします。

詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「環境設定ファイルのリストア」にある「クラスタ運用でない場合」を参照してください。ただし、以下のファイルはリストアしないでください。

- /opt/FJSVccm/micc/sys/.install.sys

- /opt/FJSVccm/bin/.stxc_install.sys

- /opt/FJSVccm/sys/sys.properties

- /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys/.install.sys

- /opt/FJSVccm/noncluster/bin/.stxc_install.sys

- /opt/FJSVccm/noncluster/sys/sys.properties

c. アクセスボリュームの情報が変更されている場合は、acarray removeコマンドを実行して装置情報を一旦削除したあと、acarray addコマンドを実行して再登録してください。

7. 共有データ用共有ディスクの、ディレクトリとファイルを削除します。

「11.2.2 カスタマイズ作業詳細」の手順4-cで作成した、共有データ用共有ディスクのディレクトリ配下のすべての資源を削除してください。

8. 停止したクラスタ業務をAdvancedCopy Manager CCM以外で使用する場合は、クラスタ業務を起動します。

クラスタ業務の起動方法は、使用するクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

以上で、作業は終了です。

- 189 -

第16章 コマンドリファレンス

16.1 Windows版クラスタシステムでの環境設定/環境解除コマンドWindows版クラスタシステムで使用する、環境設定コマンドおよび環境解除コマンドについて説明します。

ポイント

コマンドは、Administrator権限を持つユーザーで実行してください。

16.1.1 stgclset_mscs(Windows版クラスタシステムでの環境設定コマンド)

名前stgclset_mscs - Windows版クラスタシステムでのセットアップ

形式運用管理サーバで実行する場合

<プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stgclset_mscs

管理対象サーバで実行する場合

<プログラムディレクトリ>\bin\stgclset_mscs

機能説明

Windows版クラスタシステムで、環境設定を行います。

16.1.2 stgclunset_mscs(Windows版クラスタシステムでの環境解除コマンド)

名前stgclunset_mscs - Windows版クラスタシステムでのアンセットアップ

形式運用管理サーバで実行する場合

<プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stgclunset_mscs

管理対象サーバで実行する場合

<プログラムディレクトリ>\bin\stgclunset_mscs

機能説明

Windows版クラスタシステムで、環境設定を解除します。

注意事項クラスタアンセットアップコマンドを実行して表示されるIPアドレスの情報は、クラスタセットアップコマンドで指定したIPアドレスの情報です。『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「運用管理サーバ業務のIPアドレスの変更」または「管理対象サーバ業務のIPアドレスの変更」で変更したIPアドレスではありません。

- 190 -

16.2 Solaris版/Linux版/HP-UX版クラスタシステムでの環境設定/環境解除コマンド

Solaris版/Linux版/HP-UX版クラスタシステムで使用する、環境設定コマンドおよび環境解除コマンドについて説明します。

ポイント

各コマンドは、root(スーパーユーザー)で実行してください。

16.2.1 clset_FJSVswstf(フレームワークの環境設定/環境解除コマンド)

名前clset_FJSVswstf -クラスタシステムでのフレームワークの環境設定または環境解除

形式

/opt/FJSVswstf/bin/clset_FJSVswstf [-u] -f <AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t {Primary | Secondary}

機能説明

Solaris版/Linux版/HP-UX版クラスタシステムで、フレームワークの環境設定または環境解除を行います。

オプション-u

環境解除を行います。本オプションを省略した場合は、環境設定を行います。

-f

clsetup.iniファイル(AdvancedCopy Managerの設定ファイル)を使用することを指定します。clsetup.iniファイルの編集方法は、以下の箇所を参照してください。

-「第5章 運用管理サーバ業務のカスタマイズ」の「5.2 Solaris版/Linux版クラスタシステムでのカスタマイズ」

-「第8章 管理対象サーバ業務のカスタマイズ」の「8.2 Solaris版/Linux版/HP-UX版クラスタシステムでのカスタマイズ」

-t {Primary | Secondary}

ノード種別を指定します。

- プライマリノードを設定/解除する場合: Primary

- セカンダリノードを設定/解除する場合: Secondary

終了ステータス

=0 : 正常終了>0 : 異常終了

16.2.2 clset_FJSVswsts(バックアップ機能の環境設定/環境解除コマンド)

名前clset_FJSVswsts - クラスタシステムでのバックアップ機能の環境設定または環境解除

- 191 -

形式

/opt/FJSVswsts/bin/clset_FJSVswsts [-u] -f <AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t {Primary | Secondary}

機能説明

Solaris版/Linux版/HP-UX版クラスタシステムで、バックアップ機能の環境設定または環境解除を行います。

オプション-u

環境解除を行います。本オプションを省略した場合は、環境設定を行います。

-f

clsetup.iniファイル(AdvancedCopy Managerの設定ファイル)を使用することを指定します。clsetup.iniファイルの編集方法は、以下の箇所を参照してください。

-「第5章 運用管理サーバ業務のカスタマイズ」の「5.2 Solaris版/Linux版クラスタシステムでのカスタマイズ」

-「第8章 管理対象サーバ業務のカスタマイズ」の「8.2 Solaris版/Linux版/HP-UX版クラスタシステムでのカスタマイズ」

-t {Primary | Secondary}

ノード種別を指定します。

- プライマリノードを設定/解除する場合: Primary

- セカンダリノードを設定/解除する場合: Secondary

終了ステータス

=0 : 正常終了>0 : 異常終了

16.2.3 clset_FJSVswsrp(レプリケーション機能の環境設定/環境解除コマンド)

名前clset_FJSVswsrp - クラスタシステムでのレプリケーション機能の環境設定または環境解除

形式

/opt/FJSVswsrp/bin/clset_FJSVswsrp [-u] -f <AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t {Primary | Secondary}

機能説明

Solaris版/Linux版/HP-UX版クラスタシステムで、レプリケーション機能の環境設定または環境解除を行います。

オプション-u

環境解除を行います。本オプションを省略した場合は、環境設定を行います。

-f

clsetup.iniファイル(AdvancedCopy Managerの設定ファイル)を使用することを指定します。clsetup.iniファイルの編集方法は、以下の箇所を参照してください。

-「第5章 運用管理サーバ業務のカスタマイズ」の「5.2 Solaris版/Linux版クラスタシステムでのカスタマイズ」

- 192 -

-「第8章 管理対象サーバ業務のカスタマイズ」の「8.2 Solaris版/Linux版/HP-UX版クラスタシステムでのカスタマイズ」

-t {Primary | Secondary}

ノード種別を指定します。

- プライマリノードを設定/解除する場合: Primary

- セカンダリノードを設定/解除する場合: Secondary

終了ステータス

=0 : 正常終了>0 : 異常終了

16.2.4 StgDbSetup(リポジトリ機能の環境設定/環境解除コマンド)

名前StgDbSetup - クラスタシステムでのリポジトリ機能の環境設定または環境解除

形式

/opt/FJSVswstf/bin/StgDbSetup [-u] -f <共有ディスクのマウントポイント>/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t {Primary | Secondary}

機能説明

Solaris版/Linux版クラスタシステムで、リポジトリ機能の環境設定または環境解除を行います。本コマンドは、運用管理サーバ業務の場合だけ使用できます。

オプション-u

環境解除を行います。本オプションを省略した場合は、環境設定を行います。

-f

clsetup.iniファイル(AdvancedCopy Managerの設定ファイル)を使用することを指定します。clsetup.iniファイルの編集方法は、「第5章 運用管理サーバ業務のカスタマイズ」の「5.2 Solaris版/Linux版クラスタシステムでのカスタマイズ」を参照してください。

-t {Primary | Secondary}

ノード種別を指定します。

- プライマリノードを設定する場合: Primary

- セカンダリノードを設定する場合: Secondary

終了ステータス

=0 : 正常終了>0 : 異常終了

注意事項Solaris/Linux環境において、環境変数PATHの値が800文字を超える場合は、800文字以下の値に変更してから、本コマンドを実行してください。

- 193 -


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