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CONTENTS

＜広告目次＞

表 2／建築資料研究社表 4／総合資格学院

オープン・カフェ近角 真一本会会長新年のあいさつ 多分野の建築士が協働し共有の価値を探る

東京物語岡山 理香“猪熊弦一郎”

近代化遺産のカタチ 176増田 彰久旧ハンター邸

建築を斬る 25五十嵐 太郎東大寺・鐘楼の折衷主義

青年委員会活動紹介

CPD技術講座児玉 達朗障害者の雇用 （第8回／全10回）

インフォメーション

編集後記／執筆者紹介

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東京建築士会会員の皆様、新年 明けましておめでとうございます。江戸・東京のコア

の地「日本橋」富沢町へ事務局が移転して５か月、当地、中央区に新支部が誕生する運び

になり12支部体制での士会活動がいよいよ始まります。

昨年は日本各地で過去に例を見ない規模の多くの自然災害に見舞われました。地震や

台風・集中豪雨による堤防決壊・土砂災害は、戦後間もない頃、毎年繰り返されていた風

水害を思い起こさせる程の衝撃でした。この異常気象に基づく自然の猛威は、新たに学

び直して対処方策を積み上げて行く他に道は無いと実感させられました。各地の建築士

会にはブロック塀の安全対策などの地域の防災安全性確保への取り組みが強く要請さ

れています。当会は毎年防災ボランティア（応急危険度判定員）の登録講習を担っていま

すが、既登録者を対象に支部単位で行われている実践スキルアップセミナーの一層の充

実と普及に努めて参りたいと思っています。

既存住宅状況調査技術者講習で好評だった当会のスキルアップセミナーをモデルに日

本建築士会連合会が作成したビデオが全国の士会を廻る予定です。しかし、技術は身に付

いたが、それを活用する調査の要請が一向に無く、方々から落胆の声が上がっています。売

買時の既存住宅状況調査の義務化や、調査依頼者を売り手から買い手へシフトさせる等の

制度の手直しを国へ働き掛けて行きたいと思います。士会独力でも自主基準を設けて、建

築士が主導するリフォーム工事では必ず既存住宅状況調査を実施することや、金融業・保

険業・メーカー・施工会社等との連携でリフォームの高規格化をアピールする活動を構想

しています。同様の取り組みを、マンションの大規模修繕工事にも拡大して行く積りです。

としまアンダーハイウェイ・デザインコンペは、委員会横断的にタスクフォースを結

成して全士会でその運営に取り組みました。担い手を公共とも民間とも決め難い都市の

中間領域の課題を「建築士のアイデアで解決する」道筋をアピールできたと思っていま

す。今年も継続的に、このような試みを続けたいと思います。

設計者・施工者・メーカー・発注者・行政マン・教育者等の様々な立場・分野で活躍する

建築士がそれぞれの狭い殻から出て、協働して新しい共有の価値の創造に向かうことこ

そ、建築士会に相応しい社会貢献活動だと思います。

今年は告示15号の改正や建築士法の改正などによって建築士の資格や業務の有り方が

大きく変わって行く節目の年になります。当士会の会員獲得戦略や技術力研鑚の方向も

大きく変化して行くことが予想されます。建築士の技術力の向上と公益マインド研鑚の

為のセミナー企画へ、各委員会メンバーの意欲的な取り組みに期待するとともに、多く

の会員の皆様が当会の新たなセミナールームに足繁く訪れて下さることを願っています。

　　　　　　　近角 真一

OVol. 55 | No. 651

本会会長新年のあいさつ

多分野の建築士が協働し共有の価値を探る

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