Oracle Enterprise Manager 11g Grid Control Release 1 仮想化管理 …otndnld.oracle.co.jp/products/em11g/pdf/User_Guide_for... · 2010-12-06 · Oracle VM Agentのアップグレード

User Guide for New Features of Virtualization Management in EMGC11gR1

User Guide for New Features of Virtualization Management in EMGC11gR1 1

Copyright© 2010, Oracle. All rights reserved.

Oracle Enterprise Manager 11g Grid Control Release 1 仮想化管理新機能ユーザー・ガイド

Creation Date: 2010.08.08

Last Update: 2010.10.13

Version: 1.0




Document Control

Author

Name E-mail

Hang yin(Based on a document by Keen) [email protected]

Change Logs

Date Author Version Change Log

2010.09.20 Hang Yin Created

2010.10.13 Hang Yin Updated Revised Japanese expression

based on Oracle Japan members’

feedback

Reviewers

Name Position

Miki Kowa

Toshihiko Nose

Approvals

<Approver 1>

<Approver 2>

Distribution

Copy No. Name Location

mailto:[email protected]�




目次

目次 ......................................................................................................................................................... 3

はじめに ................................................................................................................................................. 4

テストの環境 ......................................................................................................................................... 4

1 用語と概念 ......................................................................................................................................... 5

1.1 Oracle VMのコンポーネント ................................................................................................. 5

1.2 Domainドメイン ......................................................................................................................... 5

1.3 Oracle VMアーキテクチャ ..................................................................................................... 6

1.4 ゲストVM タイプ ....................................................................................................................... 7

1.5 仮想サーバーのタイプ ............................................................................................................. 7

1.6 サーバー・プール ..................................................................................................................... 8

2 環境の設定 ......................................................................................................................................... 9

2.1 参考インストール・ガイド ...................................................................................................... 9

2.2 すべてのVMサーバーの構成 ...................................................................................................... 9

2.3 ストレージ・リポジトリの準備 ............................................................................................ 12

2.4 仮想サーバー・プールの作成 ............................................................................................. 13

3 新機能の紹介 ................................................................................................................................... 16

3.1 高可用性（HA） ....................................................................................................................... 17

3.2 VMの管理 ................................................................................................................................... 26

3.3 リソースの管理 ....................................................................................................................... 42

4 既知の不具合 ................................................................................................................................... 48

5付録 .................................................................................................................................................... 49




はじめに本資料は、Oracle Virtualization Management Packを構成するための手順書です。

Oracle Enterprise Manager 11g Grid Control Release 1（以下 EMGC11gR1）における

Virtualization Management の新機能についても説明しています。

テストの環境この文書に記載されているインストールと構成例は、以下の環境に基づいて作成します。

コンポーネントバージョン

Oracle VM Agent ovs-agent-2.3-35.noarch.rpm

Oracle VM Server 2.2.0 (x86_32bit)

Oracle Enterprise Manager

Grid Control

Oracle Enterprise Manager 11g Grid Control

Release 1(11.1.0.1.0) on OEL 5.2 (x86_32bit)

http://ca-build32.us.oracle.com/auto-build/i386-build-output-5/ovs-agent-2.3-35.noarch.rpm�




1 用語と概念この章では、Oracle VMに関する用語と概念について説明します。

1.1 Oracle VM のコンポーネント Oracle VMは、仮想化テクノロジの利点を活用するための環境を完備したプラットフォームで

す。 Oracle VM を使用すると、サポートされている仮想化環境に、オペレーティング・シス

テムおよびアプリケーション・ソフトウェアを配置できます。 Oracle VM のコンポーネント

は、次のとおりです。

Oracle VM Manager

Oracle VM Server、仮想マシンおよびリソースを管理するためのユーザー・インタフェース

を提供します。このインタフェースは、標準 ADF（アプリケーション開発フレームワーク）Web

アプリケーションです。

仮想マシンを実行するための軽量でセキュアなサーバー・ベース・プラットフォームを提供

する独立型仮想化環境。 Oracle VM Serverは、基盤となる Xen ハイパーバイザ・テクノロジ

の更新版に基づき、これには Oracle VM Agentが含まれます。

Oracle VM Server

Oracle VM Serverとともにインストールされます。 Oracle VM Managerと通信して仮想マシ

ンを管理します。

Oracle VM Agent

1.2 Domainドメインドメインは、構成可能な一連のリソースで、メモリー、仮想 CPU、仮想マシンを実行するネッ

トワーク・デバイスおよびディスク・デバイスを含みます。ドメインには、仮想リソースが

提供され、単独で起動、停止および再起動することができます。

Oracle VM Server 環境におけるほとんどのハードウェアの検出管理は、ドメイン 0（dom0）

と呼ばれる管理ドメインが行います。 dom0カーネルは、様々なデバイス、ファイル・システ

ムおよびソフトウェア RAID とボリューム管理をサポートする完全な Linux カーネルです。

Oracle VM Serverにおける dom0 の役割は、多くのシステム・ハードウェアへのアクセスを可

能にし、ゲスト・オペレーティング・システムを作成、破棄、管理し、これらのゲストに対

して共通の仮想ハードウェアを使用可能にすることです。

dom0

管理ドメイン（dom0）以外のドメインは、domUと呼ばれます。これらのドメインは、ハード

ウェアまたはデバイス・ドライバに直接アクセスする権限を持たないドメインです。各 domU

は、dom0の Oracle VM Serverによって起動します。

domU




1.3 Oracle VM アーキテクチャ

下記の図は、Oracle VMのアーキテクチャを示しています。詳細は、Oracle VMのコンポーネ

ントの章を参照してください。

Oracle VM アーキテクチャ




1.4 ゲスト VM タイプ

ハードウェア仮想化マシン（Hardware virtualized machine：HVM）

修正されていないゲスト・オペレーティング・システムの仮想マシン。仮想環境用に再コン

パイルされません。ハードウェア仮想化ゲストとして実行すると、パフォーマンスが大幅に

低下する場合があります。 Microsoft Windows™オペレーティング・システムやレガシー・オ

ペレーティング・システムを実行できます。ハードウェア仮想化は、Intel VTまたは AMD SVM

の CPUでのみ実行できます。

準仮想化マシン（Para-virtualized machine：PVM）

仮想環境を認識するために再コンパイルされるカーネルを使用した仮想マシン。メモリー、

ディスクおよびネットワーク・アクセスが最大のパフォーマンスで最適化されるため、ほぼ

ネイティブの速度で実行されます。

1.5 仮想サーバーの役割

サーバー・プール・マスターは、サーバー・プール操作の中心です。外部に対するサーバー・

プールの窓口としての役割を果たすとともに、サーバー・プール内の他のサーバーへのディ

スパッチャとして機能します。ロード・バランシングは、サーバー・プール・マスターによ

って実装されます。たとえば仮想マシンを起動すると、サーバー・プール・マスターは、仮

想マシンの実行に利用可能なリソースが最大の仮想マシン・サーバーを選択します。サーバ

ー・プール・マスターは、サーバー・プールに一度に 1つのみ存在します。サーバー・プー

ル・マスターで障害が発生するか、またはサーバー・プール・マスターが使用できなくなる

と、その役割は、サーバー・プール内の別の Oracle VM Server（使用可能なものが存在する

場合）に自動的に割り当てられます。

サーバー・プール・マスター（Server Pool Master）

ユーティリティ・サーバーは、ファイルのコピーや移動といった I/O集中操作を行います。こ

の機能は、仮想マシン、サーバー、サーバー・プールの作成と削除に関する操作に焦点を当

てています。1つのサーバー・プール内に、1つ以上のユーティリティ・サーバーを配置でき

ます。複数のユーティリティ・サーバーがある場合、サーバー・プール・マスターは、使用

可能な CPUリソースが最大のユーティリティ・サーバーを選択して、タスクを実行します。

ユーティリティ・サーバー(Utility Server)

仮想マシン・サーバーの主要な機能は、仮想マシンを実行することにあります。そのため、

ハイパーバイザとして動作します。仮想マシン・サーバー上に設定された Oracle VM Agent

によって、サーバー・プール・マスター、その他のユーティリティ・サーバーおよび仮想マ

シン・サーバー間の通信が確立されます。1つのサーバー・プール内に、1つまたは複数の仮

想マシン・サーバーを配置できます。複数の仮想マシン・サーバーを配置した場合、サーバ

ー・プール・マスターは、使用可能なリソース（メモリーなど）が最大の仮想マシン・サー

バーを選択して、仮想マシンを起動および実行します。

仮想マシン・サーバー(Virtual Machine Server)




1.6 サーバー・プールサーバー・プールは、1つ以上の Oracle VM Serverを含む論理的に独立した領域です。サー

バー・プールは、仮想マシンが存在するストレージの統一ビューで、サーバープールメンバ

ーを 1 つのコミュニティにグループ化します。サーバー・プールごとに独自の共有ストレー

ジが必要です。




2 環境の設定この章では EMGC 仮想化プラグインを利用して、仮想サーバー・プールを作成する方法につ

いて説明します。

2.1 前提条件この章を開始する前に、 EMGC11gR1(11.1.0.1.0)(x86_32bit) と Oracle VM Server

2.2.0(x86_32bit)をインストールする必要があります。詳細は

Oracle Enterprise Manager Grid Control Basic Installation Guide 11g Release 1

(11.1.0.1.0)と

Oracle VM Server Installation Guide Release 2.2を参照してください。

2.2 すべての VM サーバーの構成以下の手順に従って全ての Oracle VM Serverを構成します。

ネットワークの構成

1) 全ての VMサーバーで、ファイアウォールを無効にします。

2) エントリの「<Public IP Address> <Host Name>」は、/etc/hostsファイルに存在すること

を確認してください。

http://download.oracle.com/docs/cd/E11857_01/install.111/e15838/install_em_exist_db.htm#insertedID0�

http://download.oracle.com/docs/cd/E11857_01/install.111/e15838/install_em_exist_db.htm#insertedID0�

http://download.oracle.com/docs/cd/E15458_01/doc.22/e15442/ovsig.htm�




3) DNSを利用する場合、DNSは/etc/resolv.confファイルに存在することを確認してください。

システム・サービスの構成

次のコマンドを入力して、サービスは reboot する時、自動的に再起動できるようにします。

# chkconfig portmap on

# chkconfig nfs on

Sudo の構成

/etc/sudoers ファイルの中に、「Defaults requiretty」をコメントすることを確認してくだ

さい。




Oracle VM Agent のアップグレード

1) Oracle VM Agentバージョンのチェック

EMGC11g R1 に基づいて、Oracle VM Server2.2.0 を使用する場合、Agentは 2.3-35 以上のバ

ージョン必要があります。

Oracle VM Server2.2.0をインストール時、Oracle VM Agent2.3-19をインストールしました

（下記の図を示す）。だから、Agentは 2.3-35以上のバージョンにアップグレードする必要が

あります。

2) Oracle VM Agentのアップグレード

http://ca-build32.us.oracle.com/auto-build/i386-build-output-5 からovs-agentをダウ

ンロードします。

全ての Oracle VM Server で、次のコマンドを入力して、Oracle VM Agent をアップグレード

します。

# rpm -e ovs-agent-2.2-19 [uninstall]

# rpm -ivh ovs-agent-2.3-35.noarch.rpm [install]

http://ca-build32.us.oracle.com/auto-build/i386-build-output-5�




2.3ストレージ・リポジトリは、仮想マシン、外部リソースおよびサーバー・プール内の Oracle VM

Server間で共有される他のデータファイルを格納するために実装されます。

ストレージ・リポジトリの準備

サーバー・プールを作成する前に、ストレージ・リポジトリを構成する必要があります。

サーバー・プールを作成した後で、ストレージ・リポジトリは自動的にサーバー・プール内

のすべての仮想マシンサーバに反映されます。

1) 次のコマンドを入力して、サービスはストレージ・リポジトリ・ホストで、自動的に再起

動できるようにします。。（ヒント：ストレージ・リポジトリ・ホストは、「non-VM Server」

のホストを使用するようにします）

2) 次のコマンドを入力して、ストレージ・リポジトリのディレクトリを作成します。

# mkdir -p /mnt/storage

3) /etc/exportsファイルの中に、「/mnt/storage *(rw,no_root_squash,no_wdelay,sync)」の

エントリを追加します。

4) 次のコマンドを入力して、設定を有効にするため、サービスを停止/再起動をします。

# /etc/init.d/portmap restart

# /etc/init.d/nfs restart

5) サーバー・プール・マスター・ホストで、次のスクリプトを実行すると、ストレージ・リ

ポジトリを作成します：

# /opt/ovs-agent-2.3/utils/repos.py -n <storage_location>

「storage location」は、NFSまたは OCFS2(iSCSI と SAN等)をサポートします。

作成例： NFSを設定する時、次のコマンドを実行します。

# /opt/ovs-agent-2.3/utils/repos.py -n cdcjp34:/mnt/storage

[ NEW ] 8ebdcfb6-c218-44e8-96d9-18743b77f3ce => cdcjp34:/mnt/storage (コマンド・ロ

グ)コマンド「repos.py -n」を実行すると、作成したストレージ・リポジトリの UUIDを表示

することができます。この UUID はクラスタ・ルートを設定する必要があります。

6) Use the UUID of the storage repository to set the cluster root with the command: 7) 次のコマンドを入力して、ストレージ・リポジトリの UUIDを利用して、クラスタ・ルート

を設定します。

# /opt/ovs-agent-2.3/utils/repos.py -r <UUID>

設定例：

# /opt/ovs-agent-2.3/utils/repos.py -r 8ebdcfb6-c218-44e8-96d9-18743b77f3ce

[ R ] 8ebdcfb6-c218-44e8-96d9-18743b77f3ce => cdcjp34:/mnt/storage (Command

Outputコマンドログ)




8) 次のコマンドを入力して、ストレージ・リポジトリをリストします。

# /opt/ovs-agent-2.3/utils/repos.py –l

2.4 仮想サーバー・プールの作成以下の手順に従って仮想サーバー・プールを作成します。

1) Oracle Enterprise Manager 11g Grid Control Release 1にログインします。

2) 「ターゲット」を選択し、「仮想サーバー」を選択し、「仮想サーバー・プール」のアクシ

ョンで、「仮想サーバー・プールの作成」を選択して、「実行」ボタンをクリックします。




3) 「Enterprise Managerに登録する仮想サーバー・プールとマスター仮想サーバー」と「マ

スター仮想サーバーの詳細」が正しく入力されていることを確認し、「OK」をクリックし

ます。

次のフィールドを指定する必要があります。：

要素説明

仮想サーバー・プール名作成する仮想サーバー・プールの名前を指定します。

共有ディレクトリ共有ディレクトリとしてマウントされるディレクトリを指

定します。この共有ディレクトリは、仮想サーバー・プール

内のすべての仮想サーバーについて同じです。たとえば、

/OVS などです。すべてのゲスト仮想マシン・テンプレート

と実行中のゲスト仮想マシンは、この場所に保持されます。

高可用性モード仮想サーバー・プールで高可用性モードを有効にする場合

は、このチェック・ボックスを選択します。

マスター・サーバーの仮想

IP

高可用性モードを有効にすることを選択した場合は、マスタ

ー・サーバーのフェイルオーバーをサポートし、マスター・

サーバーに接続するための仮想 IP として使用される未使用

の IPアドレスをオプションで指定します。

仮想サーバー・ホストサーバー・プールのマスター仮想サーバーの名前を指定しま

す。

監視サーバー監視エージェントが存在するホストの名前を指定します。

監視サーバーのユーザー監視サーバーに存在するエージェントの所有者を指定しま

す。監視および構成収集中、またプロビジョニング中にユー

ザー資格証明が使用されます。監視サーバー・ユーザーと




仮想サーバー上の SSH ユーザー間に SSH接続が設定され、こ

れらの操作が実行されます。

監視サーバーのパスワード監視サーバー・ユーザーのパスワード資格証明を指定しま

す。

SSH ユーザー名仮想サーバー上のユーザーを指定します。SSH接続は、監視

サーバー・ユーザーと SSHユーザーを使用して監視サーバー

と仮想サーバーの間に設定されます。

SSH パスワード SSHユーザーのパスワード資格証明を指定します。

Oracle VMエージェントのパ

スワード

仮想サーバーで実行されている Oracle VMエージェントのパ

スワードを指定します。

ステージング・ディレクト

リ

仮想サーバーが Enterprise Manager で登録されるときに監

視と管理に必要なスクリプトが格納される仮想サーバー上

のディレクトリを指定します。

4) 前ステップの処理は成功に完了した後で、作成した仮想サーバー・プールが「仮想化セン

トラル」で表示されます。

5) 仮想サーバー・プールに基づいて、仮想サーバーをレジスターや、ゲスト VMを作成や、EMGC

仮想化コンソールで、各種の処理などを行うことができます。詳細は

Chapter 13 Virtualization Management in Oracle Enterprise Manager Concepts 11g

Release 11.1.0.1を参照してください。

http://download.oracle.com/docs/cd/E11857_01/em.111/e11982/virtualization_management.htm#CHDCIDICM�





3 新機能の紹介 Oracle VM Managerリリース 2.2.0の新機能および拡張機能は次のとおりです。

EMGC11g Release 1仮想化コンポーネントの新機能 OVMマネージャ・バージョン

マスター・サーバーのフェールオーバー 2.2.0

サーバー・メンテナンス・モード 2.2.0

P2V 2.1.2

V2V 2.1.2

CPU のスケジューリング優先度＆CPU上限 2.2.0

QoS 優先度クラス 2.1.2

共有ディスク・タイプ：ファイル・バックアップ 2.2.0

共有ディスク・タイプ：マルチパス（デバイス）・バック

アップ

2.2.0




3.1 高可用性（HA） Oracle VMでは、仮想マシンが実行されている仮想マシン・サーバーで障害が発生した場合ま

たは仮想マシン・サーバーが再起動された場合に仮想マシンの可用性が保証されるように HA

を設定できます。仮想マシン・サーバーが再起動または停止された場合、この仮想マシン・

サーバーで実行されている仮想マシンは、別の仮想マシン・サーバーで再起動されるか、ま

たは別の仮想マシン・サーバーに移行されます。

HA は Oracle VM Manager で管理します。 HA を実装するには、サーバー・プールに仮想マシ

ン・サーバーのクラスタを作成し、Oracle VM Managerで管理する必要があります。 HAはOracle

VM Serverのみでは実装できません。

EMGC11g R1 仮想化機能は、次の機能を提供して、マスター仮想サーバーの高可用性とフェイ

ルオーバーを高めるようにします。

☆ マスター・サーバーのエージェントで障害が発生した場合、自動的に（サーバー・プール

内）別の仮想マシン・サーバーに移行されます。

☆ サーバー・メンテナンス・モードをサポートします。

3.1.1 マスター・サーバーのフェールオーバー

プール内で、自動的にマスター・仮想サーバーのフェールオーバー（および割り当てをする）

をサポートするために、プール内の全体サーバー用の仮想 IPを構成する必要があります。

この IPは、フローティング・IP であり、フェールオーバー時に、新しいマスター仮想サーバ

ーに割り当てられます。

HA 実装例を以下に示します。

1) 実装シナリオ

1.1)HA実装前の動作

マスター仮想サーバーで障害が発生する時、マスター・サーバーのフェールオーバー機能を

構成しない状態です。

シャットダウンされる前に、サーバー・プールのマスター仮想サーバーは、cdcjp33です。




二つの VMは別の仮想サーバーで実行しています。

この場合、マスター仮想サーバーが障害でシャットダウンされた後、サーバー・プール内、

マスター仮想サーバーはありません。マスター・サーバーで実行する VMもシャットダウンさ

れます。

1.2)HA実装後の動作

マスター・サーバーのフェールオーバーを利用して、マスター・サーバーは自動的に（サー

バー・プール内）別の仮想マシン・サーバーに移行されます。（cdcjp33 シャットダウン後、

cdcjp29は新しいマスター・サーバーになります。）




Oracle VM（マスター・サーバで実行しているもの）は、HAを有効にすると、再起動し、プー

ル内の別のサーバーでの実行も可能になりす。

2) HA の実装

1)のシナリオを実現するためには、以下の設定をします。

2.1)サーバー・プールの HA設定

「Oracle VMサーバー・プール」ページの「ホーム」タブで、「高可用性モード」は「有効」

に設定し、「マスター・サーバーの仮想 IP」は有効な IPv4アドレスを設定します。




2.2) ゲスト VMの HA 設定

「ゲスト仮想マシンの編集」ページで、「高可用性モードの有効化」をチェックします。




または、「ゲスト仮想マシンの作成」ページで、ゲスト仮想マシンを作成する時、「高可用性

モードの有効化」をチェックします。

2.3) Oracle VM Agentのパスワードの設定

サーバー・プール・マスターのフェイルオーバー機能を使用するには、サーバー・プール内

にあるすべての Oracle VM Serverの Oracle VM Agentのパスワードが同じであることを確認

する必要があります。

＜ヒント＞

サーバー・プール・マスターは、ユーティリティ・サーバー・ロールを実行する場合、障害

でシャットダウンされる時、

そのユーティリティ・サーバー・ロールは、別の Oracle VMサーバーに移動されることがで

きません。

ユーティリティ・サーバー・ロールをフェールオーバーさせたい場合は、サーバー・プール

内で、一つ以上のユーティリティ・サーバーを配置する必要があります。




3.1.2 サーバー・メンテナンス・モード

管理者は、EMGC11g R1 のサーバー・メンテナンス・モード機能を利用して、重要なパッチを

適用する時、または必要なその他のハードウェアのメンテナンスする時、仮想サーバーをメ

ンテすることができるようになります。

仮想サーバーが、メンテナンスモードになっている場合、コンソールからの仮想マシン起動

や、ライブ移行などの操作は許可されます。仮想サーバー・インプリメンテーションは、自

動的に割り当てまたは移行などの操作を行わないことを確認します。EMGC は、非必要なアラ

ートを回避するために、その仮想サーバーのステータスに「ブラックアウト」を設定します。

この処理は、他の EMGC ターゲットの「ブラックアウト」処理と一致することがあります。こ

れは EMGC「ブラックアウト」API と統合することが達成されます。

1) サーバー・メンテナンス・モードの動作

（アップグレード/パッチの適用などの）メンテナンスの活動は期待するように実行するこ

とができます。

新しい VMの起動、またはサーバーに移行などの操作は、メンテナンス・モードを削除され

るまでに行うことができません。

メンテナンスモードのサーバーで実行する VMは、実行し続けることができます。

仮想サーバーのターゲットは、この操作中、"ブラックアウト"モードを設定されます。

2) 制限事項

ユーティリティ・サーバーをメンテナンスモードに配置する時、サーバー・プール内で少

なくとも 1つの別ユーティリティ・サーバーが存在する必要があります。

マスター・サーバーをメンテナンス・モードに配置することはできません。

3) サーバー・メンテナンス・モードの有効化

3.1)「仮想化セントラル」で、仮想サーバーを選択し、「アクション」で「仮想サーバー」

と「サーバー・メンテナンス・モードの有効化」を選択し、「実行」ボタンをクリックし

ます。




3.2)「サーバー・メンテナンスの有効化」ページで、三つの「ブラックアウト」設定項があ

ります。

Oracle VM Server とそのサーバーで実行中のすべてのホスト・ターゲットのブラックアウ

ト（十分な権限を持つターゲットのみがブラックアウトされます）

ブラックアウト中にホストのジョブを実行します、このオプションの選択を解除して

も、エージェントにバインドされていないジョブはブラックアウト中も実行されま

す。

ホストの仮想マシンに関連するターゲットをブラックアウトします。

Oracle VM Serverのみのブラックアウト

ブラックアウトなし

3.3) [OK]をクリックした後で、仮想サーバーのステータスの変更過程を見ることができま

す。




4) メンテナンス・モードの削除

4.1)「仮想化セントラル」で、「アクション」で「仮想サーバー」と「サーバー・メンテナ

ンス・モードの削除」を選択し、「実行」ボタンをクリックします。

4.2)「確認ページ」で,「はい」ボタンをクリックして、続行します。




4.3) ジョブをサブミットした後で、仮想サーバーのステータスの変更過程を見えることが

できます。




3.2 VM の管理仮想サーバーでは、複数の仮想マシンを実行させることができます。但し、それらの仮想マ

シンは特別なリソースの使用要件が要求される場合があります。仮想マシン使用の優先順位

（物理リソースの使用）を管理するために、次の機能を提供します：

P2V を使用して、直接に EMGC 仮想システムへ物理マシンをインポートします。

V2V を使用して、直接に EMGC 仮想化システムへ VMware/Virtual Iron 仮想マシンをインポ

ートします。

CPU のスケジューリング優先度＆CPU上限の設定

仮想ディスク（共有ディスク、追加ディスクなど）の QoS を有効にすることができます。

そして、仮想マシンのディスク I / Oの優先度を指定することができます。

3.2.1 物理マシンから仮想マシンへの変換（P2V）

物理マシンから仮想マシンへの変換（P2V）ユーティリティを使用すると、コンピュータのオ

ペレーティング・システム（Linux および Windows）とアプリケーションを Oracle VM ハー

ドウェア仮想化ゲスト・イメージに変換できます。このイメージは、転送されること、実例

化されること、そして、ターゲットサーバーで Oracle VM としてスタートすることができま

す。

物理マシンは、再利用するために、VM テンプレートに変換すること、または直接に仮想マシ

ンとしてデプロイすることができます。

P2V の Oracleテクニカル・ホワイト・ペーパーは

http://www.oracle.com/lang/jp/technologies/virtualization/docs/p2v-whitepaper.pdf

を参照してください。

1) 目標

ハードウェア仮想化マシン/テンプレートのみ、P2Vを行うことができます。

2) サポートされているゲスト・オペレーティング・システム

OSタイプ OS名

Unix Solaris 10

Windows Microsoft Windows Server 2000

Microsoft Windows Server 2003 Edition

Microsoft Windows Server 2003 x64 Edition

Windows Vista

Windows XP

Microsoft Windows Server 2008 SP1

Linux Oracle Enterprise Linux 4

Oracle Enterprise Linux 4 64-bit

Oracle Enterprise Linux 5

Oracle Enterprise Linux 5 64-bit

Red Hat Enterprise Linux 3

Red Hat Enterprise Linux 3 64-bit




http://www.oracle.com/lang/jp/technologies/virtualization/docs/p2v-whitepaper.pdf�

http://www.oracle.com/lang/jp/technologies/virtualization/docs/p2v-whitepaper.pdf�





3) 前提条件

Oracle VM Server CDを挿入する前に、物理マシンは、すでに P2Vモードで起動されているこ

とが必要があります。

4) VM として、物理マシンをインポート

4.1)物理マシンは、P2Vモードで起動されていることを確認してください。詳細の設定は

Oracle VM Server User's Guide Release 2.2 (Section:10.1.1 Using the P2V Utility

Interactively)を参照してください。

次の画面が表示された後で、EMGCコンソールにログインして、P2Vの機能を使用することが

できます。

セキュアな Web サーバー（HTTPS）が起動します。マシンの IP アドレスとポート番号

が表示されます。このデータは、Oracle VM Managerを使用してイメージをインポート

する際に必要となります。

http://download.oracle.com/docs/cd/E15458_01/doc.22/e15444/ptov.htm#insertedID1�





4.2) EMGC コンソールに登録して、「ターゲット」→「仮想サーバー」を選択します。「仮想

化セントラル」で、「アクション」の「仮想サーバー・プール」と「P2V 変換」を選択して、

「実行」ボタンをクリックします。

4.3)「P2Vの変換」ページで、すべての入力領域を設定し、「OK」ボタンをクリックします。

次のフィールドを指定する必要があります：

要素説明

サーバー・プールゲスト仮想マシンが作成されるサーバー・プールを指定しま

す。

VM名サーバー・プールに作成されるゲスト仮想マシンの名前を指

定します。

Web サーバーの URL ディスク・イメージと構成にアクセスするための、P2Vモー

ドで起動したホストの Webサーバーの URLを HTTPS形式で指

定します。

OSタイプオペレーティング・システムのタイプを指定します。

OS名オペレーティング・システムの名前を指定します。




VNC コンソールのパスワー

ド

Enterprise Manager Grid Controlでは、新規作成されたゲ

スト仮想マシンに VNC コンソールが提供されます。これは、

VNCコンソールにアクセスするための VNC パスワードです。

高可用性モードの有効化前の仮想サーバーが停止した場合にゲスト仮想マシンを別

の仮想サーバーで自動的に実行する場合は、このオプション

を選択します。このフィールドは、サーバー・プールが高可

用性に対応している場合にのみ設定できます。

作成後に VM を開始変換後にゲスト仮想マシンを起動する場合は、このチェッ

ク・ボックスを選択します。

5) VM テンプレートとして、物理マシンをインポート

5.1) 物理マシンは、P2Vモードで起動されていることを確認してください。詳細の設定

は Oracle VM Server User's Guide Release 2.2 (Section:10.1.1 Using the P2V Utility

Interactively)を参照してください。

次の画面が表示された後で、EMGCコンソールにログインして、P2Vの機能を使用することが

できます。

セキュアな Web サーバー（HTTPS）が起動します。マシンの IP アドレスとポート番

号が表示されます。このデータは、Oracle VM Managerを使用してイメージをインポ

ートする際に必要となります。







化セントラル」で、「アクション」の「仮想サーバー・プール」と「仮想サーバー・プールの

作成」を選択して、「実行」ボタンをクリックします。

5.3)「Oracle VMサーバー・プール」ページで、「リソース」タブを選択して、「Oracle VM

テンプレート」を選択して、「インポート」ボタンをクリックします。




5.4)「GVMテンプレートのインポート」ページで、「P2V変換」を選択し、各入力領域を入力

して、「OK」ボタンをクリックします。


要素説明

方式の選択 P2V変換：P2Vモードで実行中の物理マシンをOracle VMテン

プレートに変換します。

名前 P2V作成されるVMの名前を指定します。

VMのテンプレート情報について説明します。説明

Web サーバーの URL ディスク・イメージと構成にアクセスするための、P2Vモー

ドで起動したホストの Webサーバーの URLを HTTPS形式で指

定します。



6) 次の不具合にご注意ください。

Bug ID 問題点回避方法

9679719

(11)

TWO ETHERNET Activate anyone of two network

devices,then guest vm turns

pingable.

DEVICES EXIST IN GUEST VM

CREATED FROM P2V.(also happen in V2V)

9678907

(11)

FAIL TO DELETE 'OPERATION

ERROR(CREATING)‘ GUEST VM CREATED FROM

P2V

None

9772107

(90)

P2V FAIL DUE TO JAVA HEAP SPACE SIZE IF

PHYSICAL HOST DISK IS LARGER

Refer to Doc 1072763.1, apply

patch WDJ7 for Weblogic 10.3.2

https://bug.oraclecorp.com/pls/bug/webbug_edit.edit_info_top?report_title=&rptno=9679719&query_id=279000&rptno_count=15&pos=1�



https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&doctype=HOWTO&id=1072763.1�




3.2.2 仮想マシンから仮想マシンへの変換（V2V）

仮想マシンから仮想マシンへの変換（V2V）は、既存のVMware/VI仮想マシンからOracleの仮

想マシンまたはテンプレートに変換するプロセスです。ソース仮想マシンはシャットダウン

しなければならず、バイナリはアクセスできるhttp/ftp場所またはサーバー・プールのディ

レクトリ（/OVS/seed_pool）で格納する必要があります。

1) ソース VMの形式：VMwareと Virtual Iron

2) 目標

Oracle VM/

テンプレートは、ソースVMと同じ構成で、ターゲット・サーバー・プールに作成

されます。

3) サポートされているゲスト・オペレーティング・システムは P2V の章を参照してください。

4) 前提条件

VMware/VI の仮想マシンをインポートする時、/OVS/tmp ディレクトリ内で、十分な空きディ

スク領域があることを確認してください。Oracle VM は、OVS/running_pool ディレクトリ内

で、少なくとも 2倍以上の VMware/VIの仮想マシンのディスク領域が必要があります。(元イ

メージをコピーすると新しい Oracle VMイメージを作成する必要があります)

5) V2V 変換


化セントラル」で、「アクション」の「仮想サーバー・プール」と「V2V 変換」を選択して、

「実行」ボタンをクリックします。




5.2)「V2Vの変換」ページで、すべての入力領域を設定し、「OK」ボタンをクリックします。


要素説明

サーバー・プールゲスト仮想マシンが作成されるサーバー・プールを指定しま

す。

VM名 Name of vm which will be created by V2V サーバー・プール

にインポートされるゲスト仮想マシンの名前を指定します。

仮想マシンの形式 VMWare または Virtual Iron

仮想マシンの場所仮想マシンにアクセスするための URL を指定します。VMWare

仮想マシンの場合、構成ファイル（.vmxファイル）へ完全な

http/ftpパスを指定します（ftp://host/vm/vm.vmxなど）。

Virtual Iron仮想マシンの場合、構成およびイメージ・ファイ

ルが格納されたフォルダの場所への http/ftpパスを指定しま

す（ftp://host/vm/など）。



VNC コンソールのパスワ

ード

Enterprise Manager Grid Control では、新規作成されたゲス

ト仮想マシンに VNC コンソールが提供されます。これは、VNC

コンソールにアクセスするための VNC パスワードです。

高可用性モードの有効化 Default: selected 前の仮想サーバーが停止した場合にゲスト

仮想マシンを別の仮想サーバーで自動的に実行する場合は、こ

のオプションを選択します。このフィールドは、サーバー・プ

ールが高可用性に対応している場合にのみ設定できます。

作成後に VM を開始 Default: selected 変換後にゲスト仮想マシンを起動する場合

は、このチェック・ボックスを選択します。

自動と手動を選択できます。優先サーバー・リスト




6) GVM テンプレートのインポート


化セントラル」で、あるサーバー・プールを選択します。

6.2)「Oracle VMサーバー・プール」ページで、「リソース」タブを選択し、「ソース」の「Oracle

VMテンプレート」を選択し、「インポート」ボタンをクリックします。




6.3)「GVMテンプレートのインポート」ページで、「V2V変換」を選択し、すべての入力領域

を入力し、「OK」ボタンをクリックします。


要素説明

仮想マシンの形式 VMWare またはVirtual

V2V作成される VMの名前を指定します。名前


仮想マシンの場所仮想マシンにアクセスするための URL を指定します。VMWare

仮想マシンの場合、構成ファイル（.vmxファイル）へ完全な

http/ftpパスを指定します（ftp://host/vm/vm.vmxなど）。

Virtual Iron仮想マシンの場合、構成およびイメージ・ファイ

ルが格納されたフォルダの場所への http/ftpパスを指定しま

す（ftp://host/vm/など）。

オペレーティング・システムのタイプを指定します。 OSタイプ

オペレーティング・システムの名前を指定します。 OS名




7) GVM テンプレートの検出

設定例：VMWareのVM テンプレート「cdcjp24vm2」は、

サーバー・プールの中に、既存のゲストVMテンプレートを検出することができます。Oracle VM

形式のテンプレート・バイナリ、またはVMWare/VI形式のテンプレート・バイナリを検出する

ことができますし、サーバー・プールにインポートすることもできます。検出できるように、

バイナリは、必ずサーバー・プールの/OVS/seed_poolディレクトリで格納します。

/OVS/seed_poolディレクトリで格納

します。


化セントラル」で、あるサーバー・プールを選択します。

7.2)「Oracle VMサーバー・プール」ページで、「リソース」タブを選択し、「ソース」の「Oracle

VMテンプレート」を選択し、「検出」ボタンをクリックします。




7.3)「GVMテンプレートの検出」ページで、すべての入力領域を入力し、「OK」ボタンをクリ

ックします。


要素説明

/OVS/seed_poolSelect Undiscovered

Template

ディレクトリで格納するテンプレート名を

選択することができます。

デフォルトはチェックを外します。変換後、ソールを削除


仮想化タイプ選択できません。

オペレーティング・システムのタイプを指定します。 OSタイプ

オペレーティング・システムの名前を指定します。 OS名

3.2.3 CPUのスケジューリング優先度＆CPU上限

1) CPU のスケジューリング優先度

EMGC11g Release 1 仮想化機能は、CPU のスケジューリング優先度（ゲスト VM と他の仮想マ

シンを競合する時、物理 CPUにアクセスする優先順位）を設定することができます。

次のテーブルは CPUのスケジューリング優先度の値を示します。

優先度値

100 高

中 50

1 低

ユーザー定義 1から 100までの数値

2) CPU 上限

EMGC11g Release 1 仮想化機能は、CPU上限（仮想マシンは、物理 CPUの使用率の制限）を設

定することができます。

次のテーブルは CPU上限の値を示します。

優先度値

100% 高

中 50%

10% 低

ユーザー定義 10%から 100%までの数値




3) CPU のスケジューリング優先度＆CPU上限の設定

「ゲスト仮想マシンの作成：構成」ページで、CPUのスケジューリング優先度と CPU 上限を設

定することができます。

4) CPU のスケジューリング優先度＆CPU上限の編集

「ゲスト仮想マシンの編集」ページで、CPUのスケジューリング優先度と CPU上限を編集する

ことができます。




3.2.4 仮想ディスクの QoS優先度クラス

EMGC11g R1仮想化機能は、VMサーバーで適切な QoS優先度クラスを設定して、仮想ディスク

I/O の優先度を有効にできます。

QoS 優先度クラスの範囲は 0から 7です。QoS 優先度クラス 0が最高の優先度、7が最低です。

また、「無効」を選択すると、仮想ディスクの QoS 優先度クラスに無効するとこができます。

1) QoS 優先度クラスの設定

1.1)

「ゲスト仮想マシンの作成：構成」ページで、「プライマリ・ディスク」、「追加ディスク」と

「共有ディスク」の QoS優先度クラスを別に設定することができます。

ゲストVMの作成




1.2)

「ゲスト仮想マシンの編集」ページで、「ディスク記憶域の追加」ボタンをクリックします。

追加ディスクの場合

「ディスク記憶域の追加」ページで、追加ディスクの QoS優先度クラスを設定することができ

ます。

1.3)

「ゲスト仮想マシンの編集」ページで、「共有ディスクのアタッチ」ボタンをクリックします。

共有ディスクの場合

「共有ディスクのアタッチ」ページで、共有ディスクの QoS 優先度クラスを設定することが

できます。




2) QoS 優先度クラスの変更

「ゲスト仮想マシンの編集」ページで、QoS優先度クラスを変更することができます。




3.3 リソースの管理

共有ディスクの検出機能は、EMGC11g R1 仮想化機能で、サーバー・プール内の既存の仮想デ

ィスク（ファイル）またはマルチパス・デバイスを再利用できるようになります。これらの

リソースは、仮想化コンソールで管理することができます。

共有ディスクのインポートをサポートするために、「Oracle VMサーバー・プール」ページの[リ

ソース]タブで、「検出」ボタンを提供しています。

3.3.1 共有仮想ディスク・イメージ・ファイルの管理

1) 目標

サーバー・プール内の既存の共有仮想ディスク・イメージ・ファイル（EMGC で管理されてい

ないもの）を再利用すると管理することができるようになります。

2) 前提条件

サーバー・プールの中に、事前作成の仮想ディスク・イメージ・ファイルは、/OVS/sharedDisk

ディレクトリに存在する必要があります。

3) 共有仮想ディスク・イメージの検出

3.1)「Oracle VM サーバー・プール」ページで、「リソース」の「共有ディスク」をクリ

ックして、「検出」ボタンをクリックします。




「test」イメージは EMGCで管理されていますが、他のファイル・バックアップ・ファイルは、

また EMGCで管理されませんでした。

3.2)「共有ディスクの検出」ページで、「共有ディスク・タイプ」の「ファイル・バックア

ップ」を選択し、/OVS/sharedDiskディレクトリに格納した仮想ディスク・イメージ・ファイ

ルを検出します。

3.3) あるファイルを選択し、「OK」ボタンをクリックします。




4) 検出したイメージ・ファイルの使用

4.1)ゲスト VMの作成

イメージ・ファイルを検出した後で、「共有ディスクの選択」ページで、リストすることが

できます。

4.2) ゲスト VMの編集

「共有ディスクのアタッチ」ページで、検出したイメージ・ファイルはドロップダウンリス

トでリストします。このファイルを選択すると、編集することができます。

3.3.2 マルチパス・デバイスの管理

1) 目標

サーバー・プール内の既存のマルチパス・デバイス（EMGC で管理されていないもの）を再利

用すると管理することができるようになります。

2) 前提条件

マルチパス・デバイス（iSCSIまたは、ファイバチャネルの SAN）は、サーバー・プールの中

に、すべての仮想サーバーで、構成と共有する必要があります。




下記の図を示すことは、すべての仮想サーバーで成功に構成したマルチパス・デバイス

（iSCSI）です。

3) マルチパス・デバイスの検出

3.1)「Oracle VM サーバー・プール」ページで、「リソース」の「共有ディスク」を選択し、

「検出」ボタンをクリックします。

3.2)「共有ディスクの検出」ページで、「共有ディスク・タイプ」の「マルチパス（デバイス）・

バックアップ」を選択し、「OK」ボタンをクリックします。




3.3) 検出したマルチパス・デバイスは、「Oracle VM サーバー・プール」ページで、リスト

することができます。

4) マルチパス・デバイスの使用

4.1)ゲスト VMの作成

マルチパス・デバイスを検出した後で、「共有ディスクの選択」ページで、リストすること

ができます。




4.2)ゲスト VMの編集

「共有ディスクのアタッチ」ページで、検出したマルチパス・デバイスはドロップダウンリ

ストでリストします。このファイルを選択すると、編集することができます。




4 既知の不具合

Bug ID 問題点回避方法

9679719

(11)

TWO ETHERNET DEVICES EXIST IN GUEST VM

CREATED FROM P2V OR V2V

Activate anyone of two network

devices,then guest vm turns

pingable.

9678907

(11)

FAIL TO DELETE 'OPERATION

ERROR(CREATING)‘ GUEST VM CREATED FROM

P2V

None

9772107

(90)

P2V FAIL DUE TO JAVA HEAP SPACE SIZE IF

PHYSICAL HOST DISK IS LARGER

Refer to Doc 1072763.1, apply

patch WDJ7 for Weblogic 10.3.2

9607499

(11)

RELATED LINKS DISAPPEAR AFTER CANCEL

ACTION: CREATE VIRTUAL SERVER POOL

Click 'Software Components' or

others tab/links, then go back

'Virtualization Central' tab.

9727662

(11)

REFRESH METRIC COLLECTIONS STEP FAIL

WHEN REBOOT VIRTUAL SERVER

Because job status is

'Succeeded', so ignore the

failed Step:'Refresh Metric

Collections for Virtual

Servers‘.

9750529

(11)

VIRTUALIZATION TYPE TURN TO HVM AFTER

SELECT HOST WHEN CREATE TEMPLATE

Need to confirm the

Virtualization Type after click

'Select Host'.

9485641

(74)

GUEST VM VNC ACCESS DOES NOT OPEN VNC

CONSOLE

Apply the one-off patch.











https://bug.oraclecorp.com/pls/bug/webbug_print.show?c_rptno=9485641#Topofthepage9485641�

https://bug.oraclecorp.com/pls/bug/webbug_print.show?c_rptno=9485641#Topofthepage9485641�




5付録

Oracle VM Documentation (OTN):

http://download.oracle.com/docs/cd/E15458_01/index.htm

Oracle Enterprise Manager Concepts 11g Release 11.1.0.1 – Chapter 13 Virtualization

Management:

http://download.oracle.com/docs/cd/E11857_01/em.111/e11982/virtualization_management

.htm#CHDCIDICM

Documents for preparing Multipath

devices:

ID 824095.1:Using ‘Tgtadm’ to Create an iSCSI Target on EL/RHEL5

ID 473179.1:How to Configure ISCSI Client on RHEL5/EL5

ID 555603.1:Configuration and Use of Device Mapper Multipathing on Oracle Enterprise

Linux (OEL)

http://download.oracle.com/docs/cd/E15458_01/index.htm�




https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=473179.1�

https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&doctype=BULLETIN&id=555603.1�




日本オラクル株式会社〒107-0061 東京都港区北青山2-5-8 オラクル青山センター

Copyright © 2010 Oracle Corporation Japan. All Rights Reserved.

無断転載を禁ず

このドキュメントは単に情報として提供され、内容は予告なしに変更される場合があります。このド

キュメントに誤りが無いことの保証や、商品性又は特定目的への適合性の黙示的な保証や条件を含

め明示的又は黙示的な保証や条件は一切無いものとします。日本オラクル株式会社は、このドキュメ

ントについていかなる責任も負いません。また、このドキュメントによって直接又は間接にいかな

る契約上の義務も負うものではありません。このドキュメントを形式、手段（電子的又は機械的）、

目的に関係なく、日本オラクル株式会社の書面による事前の承諾なく、複製又は転載することはでき

ません。

Oracle と Java は、Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における

登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。