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1 植物図鑑

nishihataTen-2016 catalog 0806Lophophora williamsii cristed 石化烏羽玉 サボテン メキシコ “食べると幻覚を招く”といわれ、ウイチョ ル族やネイティブアメリカンたちにとって神の

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植物図鑑

2 表紙・本文写真:Shuhei Nomachi

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Adenium arabicum砂漠のバラキョウチクトウイエメン・サウジアラビア

“ 情熱大陸 ” が密着していた2011年2月、ディレクターとともに旅したイエメンは、近隣の中東諸国と同じく緊張状態であった。エジプトで100万人規模のデモが発生、30年に渡ったムバラク大統領の政権が崩壊したちょうど2月11日に、滞在していたタイーズというちいさな村付近で出会い、心を奪われたのが、この砂漠のバラの素朴な花である。一輪の花を美しいと思えることは、なんて平和なことなのか、と教えてくれた恩人のような植物である。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Quercus suberコルクガシブナスペイン・モロッコ

“ ワインという飲料 ” をここまで世界中に普及させた陰の立役者は、地中海などに自生するコルクガシに違いない。この木の樹皮が原材料になりコルク栓になるからである。また一度樹皮を剥いでも10年以内にまた完全に再生する、まさにサステナブルな有用樹であり、これは日本ではあまり見る事ができない貴重なコルクの生態標本である。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Agathis lamceolataカウリナンヨウスギオーストラリア・ニュージーランド・ニューカレドニア

“ 超大陸ゴンドワナ ” で大いに栄えたカウリの木は、現在ニュージランドやオーストラリア、そしてニューカレドニアに分布し、かつて遠い昔にそれらが繋がっていたことをわかりやすく伝えてくれる。とりわけニューカレドニアには危険な動物が発達しなかった為、このような貴重な太古の植物が多く現存している(ちなみに国中どこを探してもトゲがある植物がない!)ちなみにカウリとは、ニュージランド・マオリ族の言葉で “ 森の神 ” を意味し、その木が一本あることでその場はパワースポットに変わる。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Dicksonia antercticaソフトツリーファーンタカワラビオーストラリア・ニュージーランド

“ 生物多様性条約締約国会議 ”COP10 が名古屋で開かれた直後、会議に参加していたオーストラリア代表のメンバーがそら植物園本社を訪れたことがきっかけで取り扱うことになった、太古の植物。オーストラリア政府は開発にかかって伐採しないといけない個体などにのみ番号を打ち、輸出を許可している。4、5億年前に植物が川から陸上に上がってきた時、初めて巨大化に成功したのがこの木性シダの仲間である。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Ginkgo biloba var.チチイチョウイチョウ中国

“ おっぱい ” が垂れているような気根がでる、イチョウの変種。普通の銀杏に比べて異常に成長が遅い。周知の通り、イチョウにはオスとメスがあるが、大変残念なことは、この垂れた乳根はある程度樹齢に達した場合、雄株にも雌株にも出てくることである。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Agonis flexuosa ‘Nana’アゴニス フレクシオーサ ‘ ナナ ’フトモモオーストラリア

“ この葉に触った瞬間、必ず恋に落ちる ”ほど、心地よい香りを持つ植物である。今後日本のランドスケープに大きな影響を与えると予測している有望品種である。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Tectona grandisチークシソインド

“ 家具でよく使われるチーク ” は、材質が固く強健で水に強いことから船や建築材としても広く使われているが、実はシソ科の植物である。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Serenoa repensノコギリヤシヤシメキシコ

“ ハゲに効く植物 ”といえばこのヤシから穫れるエキスが一番有名だろう。日本で初めて大株の輸入に成功したのはそら植物園である。ハゲ対策以外にも、頻尿や尿漏れに効くとか、副作用で性欲が減退するなどさまざまなウワサがまことしやかに囁かれているが、本当に気になるなら試してみるも一興だ。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Pinus longaevaイガゴヨウマツマツアメリカ

“ 樹齢4700年 ”とも言われる木がかつて存在し、この地球上で最も長生きする生物といわれる松の、苗木。アメリカ人でも滅多に行く事のない、この地球上で最も過酷だというアメリカ・カリフォルニア州のデスバレー近くのホワイトマウンテンの高山地帯にひっそりと自生する。原産地で、樹齢1000年〜4000年の樹々が織りなす風景と、大自然が創った彫刻のようなその姿は、目にするだけでただただ震えるほどである。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Satakentia liukiuensisヤエヤマヤシヤエヤマヤシ八重山諸島

“ 佐竹製作所 ”といえば日本を代表する金属部品会社であるが、二代目の佐竹利彦氏が世界的なヤシ研究者であったことは意外に知られていない。植物の学名は、ラテン語がベースになっているが、サタケンチャ・リュウキュウエンシスという学名の属名は、佐竹氏の功績に敬意を示して記載された。八重山諸島に自生する日本在来種のヤシである。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Pseudobombax ellipticumプセウドボンバックス エリプティカム パンヤメキシコ・ガテマラ

“ 偽物の綿 ”という意味のプセウドボンバックスという学名が付けられた由来は、まず、このようなパンヤ科の植物の実のなかにある繊維が、綿(ボンバックス)に似ているからであり、加えて本当の綿が穫れるアオイ科の植物とは違うという意味で、偽物(プセウド)、つまりプセウドボンバックスと名付けられたようである。南米の砂漠に自生し、姿を岩に似せる特性を持つ。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Stephania venosa ‘Variegata’斑入り 偽おっぱいプランツツツラフジタイ・マレーシア

“ 食べたらおっぱいが大きくなる”というプエラリアという植物にそっくりな、偽おっぱいプランツの珍しい斑入り種。偽おっぱいプランツについてくわしくは、そらみみ植物園(東京書籍)まで。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Melocactus bahiensis涼雲サボテンコロンビア

“ アンパンマン ” の顔が幼児たちを惹き付けてやまない理由として、あの真っ赤なお鼻を乳輪に見立て、顔がおっぱいを思わせる…という都市伝説があるが、もしかしたら、メロカクタスが私たち大人を惹き付けてやまない理由は、この真っ赤な花座が乳輪に似ているからかもしれない。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Euphorbia echinus大正キリントウダイグサモロッコ

“ 毒を持っている” ことや、有用植物でないがゆえに、原産地では人為的にあまり栽培されないが、それゆえにこの植物の花から採れる無農薬の蜂蜜は非常に重宝されるという。モロッコの海辺に数百万本単位で群を成して自生する景色は、まさに浮世離れしているほど圧巻である。大正時代に日本に輸入されたので和名を大正キリンという。ちなみに昭和キリンという名前の植物も存在するが、平成キリンという名前の植物はない。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Opuntia galapageiaガラパゴスウチワサボテンサボテンガラパゴス諸島

“ ガラパゴス島のイグアナ ” に葉っぱを食べられないよう、背を高くし、幹を持つことを覚えたウチワサボテンの一種。前年のウルトラ植物博覧会では白いトゲの品種を展示した。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Lophophora williamsii cristed石化烏羽玉サボテンメキシコ

“ 食べると幻覚を招く”といわれ、ウイチョル族やネイティブアメリカンたちにとって神の使者とされ神聖な存在であるウバ玉。本種は、そのウバ玉が突然変異し、成長点が異常発達する“石化 ”と言われる状態になったものである。 

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Operculicarya decaryiオペルクリカリア デカリーウルシマダガスカル

“ ウルシ科随一 ” の成長の遅さを誇る塊根植物で、何百年単位で時間をかけて成長するという性質を念頭におくと、マダガスカル南西部の世界的に有名で貴重な “ 棘の森 ” にて10m ほどまで巨大に育ったこの塊根植物の上に登って見た景色は、一生モノであると確信できる。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Aechmea brevicollisエクメア ブレビコウリスアナナスブラジル

“ 着生種のパイナップル ”。通常この属の植物は他の木に着生して過ごすゆえ、根からは水分を取ることには消極的であり、葉から貪欲に水を体内に溜められるような構造になっている。しかしこの品種のひねくれているところは、着生種のパイナップルのくせに葉からも水を積極的に取り入れない構造になっているところであり、他のエクメア属の植物に対してその変わり者っぷりは、“ エクメア属 ”と検索すると一目瞭然である。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Myrtus communis ‘Variegated’斑入りギンバイカフトモモイタリア・トルコ

“ 聖書やギリシャ神話 ” などに登場し、キリスト教やユダヤ教など古くから宗教上重要視されてきたのがこの植物である。エデンの園の香りの象徴とも言われ、たしかにアゴニスの次くらいにいい香りがする植物である。本種は、その斑入り種。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Ceropegia sandersoniiパラシュートプランツガガイモ南アフリカ

“ 別名アンブレラフラワー ”という見たまんまの英名と、酔竜というパッとしない和名を持つ。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Kalanchoe synsepalaカランコエ シンセパーラベンケイソウマダガスカル

“ 歩く植物 ”といえば、日テレの「世界一受けたい授業」で紹介したウォーキングパームが有名だが、このカランコエも細い茎を伸ばし、遠くへ子孫を運びながら移動することから、「歩くカランコエ」と呼ばれる。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Aglaonema nitidum curtisiiアグラオネマ ニティドゥム カーティシーサトイモインドネシア・タイ

“ 殺し屋レオン ” が、なにがあっても大切に大切に育てていたあの観葉植物こそ、このアグラオネマの品種である。当時は爆発的ブームとなったが現在ではやや希少になっている。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Phyllanthus mirabilisフィランサス ミラビリストウダイグサラオス・タイ

“ アサガオ ” が、なぜ朝寝坊しないかということについては、はつみみ植物園(東京書籍)に記したが、このフィランサスも夜になると葉を閉じて眠り、朝になると開く性質を持っている。ただし、アサガオとちがって朝寝坊したり、まだ夜になってないのに昼寝しているときもある。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Philodendron verrucosumフィロデンドロン ベルコーサムサトイモコスタリカ

“ フルチン ” で得体の知れない亀がいるとわかっているコスタリカの川を、恐る恐る一人飛び込んで対岸まで泳いで渡り、ようやくハンティングした珍種。通常のフィロデンドロン・ベルコーサムよりも色が立体的であることと、葉柄が毛深いというマニアックな特徴を持っている。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Hydnophytum formicarumアリノスダマアカネマレーシア

“ その名の通り ” この植物は普段は高い木の上に着生して暮らし、自分の体内のなかにアリの巣さながらの迷路のような穴を作ってアリを住まわせ、動物などの外敵から守ってもらいつつ、アリが自分の体内で出す排泄物を肥料代わりに吸収して生きている。アリにとっても天敵であるトカゲやアリジゴクから守られて、安心して暮らせる住まいを提供してもらっているまさに共存共栄のパートナーなのである。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Ariocarpus retusus retusus monstrosa村主モンストローササボテン日本

“ 安産の寺 ”として全国的に名高い大本山・中山寺の大僧正、村主康瑞 ( すぐりこうずい )猊下は、実はおれがもっとも敬愛するプラントハンターであり、日本屈指のサボテン・多肉植物博士である。このアリオカルプスは、村主猊下の育種下で突然変異として生まれた珍種で、村主モンストローサと呼ばれる。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Pyrrosia sp.ピロシア 不明種ウラボシタイ

“ 各国の植物収集家 ” たちは、常に互いに貴重植物の情報をやり取りし、時に売買やブツブツ交換をし、コレクションを増やしている。この白いシダは、Tという国の B という町のN という会社の S という植物収集家から10年ほど前にわけていただいた非常に変わった色をしたシダである。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Echinocereus rigidissimus var. rubrispinus紫太陽サボテンメキシコ

“ 男性にも女性にも ” 握りやすいようにできているのは偶然である。ただし、他のサボテンに比べて棘がやさしくて、握り心地は悪くない。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Melaleuca quinquenerviaニアウリフトモモニューカレドニア

“ 世界で一番天国に近い島 ”と言われるニューカレドニアに社員旅行で行った際に入手した枝を、挿し木した苗木。化粧品で有名ないわゆるティーツリーオイルが採れるメラレウカの仲間だが、このニアウリの精油はそのなかでも貴重で、生きた苗は日本では滅多に見る事ができない。ちなみにメラレウカという学名は、メラ=黒、レウカ=白、つまり黒白の木という意味で、山火事が起きたときに見れる焦げた黒い幹と、普段の白い幹から名付けられた。と、現地の植物学者さんに教えてもらった。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Euphorbia obesaユーフォルビア オベサトウダイグサ南アフリカ

“ 多肉植物マニア ” のなかでは根強い人気があり、人々がこのようなフォルムをした生ものに惹かれることを如実に物語っている。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Oreocereus celsionusライオン錦サボテンボリビア・ペルー

“ 極楽鳥花 ”と名付けられた、南アフリカ原産の植物があるが、実は極楽鳥はオーストラリアに生息する鳥で南アフリカには存在しない。そんな話と同様に、この、ライオン錦と名付けられたサボテンは、南米ボリビア原産で、もちろんライオンの故郷であるアフリカには自生しない。ちなみにアフリカなどにはトゲがある多肉植物が多数存在するが、サボテン科の植物は元々北米アメリカの原産なのである。ちなみにサボテンとその他のトゲがある多肉植物の見分け方については、棘の付け根に毛(刺座)が生えているかそうでないか、という見分け方もある。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Ficus microcarpaガジュマルイチジク台湾・インド・日本

“ 絞め殺しの木 ”と呼ばれる一方で、風水上では幸せを運ぶ木として重宝される、ふたつの顔をもつガジュマル。こうみえてイチジクの仲間で、鳥などに実を食べてもらい種を運んでもらうことで分布を広げる。糞と一緒に運ばれた種は他の樹木や岩などに落ちても発芽・繁殖し、ついにはその対象物までを絞め殺してしまう、まさに生命力の固まりである。沖縄ではキジムナーが宿っていると言われる。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Adansonia digitataバオバブパンヤマダガスカル・セネガル

“ 自然崇拝と樹木信仰 ” は、世界各地で多発的に生まれたものだとしても、いずれにせよそのルーツを遡れば、自ずと人類発祥の地、アフリカまで辿り着くだろう。そして人類がまだ四つ足歩行をしている時代から最も長い時間、信仰の対象となってきた樹木こそバオバブに違いない。現在、日本とセネガル両政府の許可と協力を経て巨大なバオバブの輸送と移植に取り組んでいるが、この小さな個体はその折にセネガルを旅して見つけたもので、樹齢は推定200年とされる。

34 35 36 2F展示学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Prunus lannesiana sp. Olea europaea南阿蘇の桜 オリーブバラ モクセイ南阿蘇村 スペイン・イタリア・トルコ

“ 東日本大震災から1年後 ”、JR 関連会社の依頼で箭内道彦氏らとともに企画し、日本全国47都道府県すべてから桜の枝を集め、一同に咲かせた前代未聞の復興支援プロジェクトの際に、熊本県代表として南阿蘇村役場から分けていただいた桜の接ぎ木苗。100年ほど前に植樹されたもので品種名はわかっていないがバラほどの大きな花を咲かせる。また、南阿蘇村は一心行の大桜が有名で、日本一の桜の村を目指し活動している。

“ 平和と繁栄の象徴 ”として国連のシンボルにもなっているオリーブは、オリンピックのシンボルそのものでもある。また、果樹として世界一長生きする樹木とも言われ、その樹齢は千年を超えるという。シリアなど小アジアが原産で、その実や油は食用に、その材は家具や炭として、また近年ではその種がバイオ燃料になるなど、類い稀なる有用樹である。イスラム、キリスト、ユダヤ教徒にとって聖木とされ、つまりは世界でもっとも信仰の対象になっている樹木でもある。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Platycerium bifurcatum ssp. Willinckiiコウモリラン ウイリンキービカクシダインドネシア

“ 代々木ヴィレッジ ” の庭ができたとき、屋外で巨大コウモリランを吊るしてある景色を見て、中くらいに植物に詳しい人たちはみな口を揃えて「これは冬に寒さで枯れてしまうよ」と言った。5年経ったいまも絶好調のコウモリランを見て、今ではその人たちは恥をかいているわけであるが、いずれにせよ、この耐寒性のあるコウモリランは、“ 植物の性質はインターネットの情報範囲だけで判断していけない ”、ということをさりげなく教えてくれている。

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内田鋼一さんの植木鉢とウルトラな植物が一体となった本イベントオリジナルのセットをポーラ銀座ビル二階、HIGASHIYAで限定発売。( ほぼ ) 日本初販売のとなる植物や、命名されたばかりの新品種など、他では手に入りにくいものでありながら、育てやすいものがラインナップされている。器はひとつひとつ内田さんが焼くので、販売可能数量は内田さんの手にかかっている。

いまから10年ほど前、休日に大阪市内を車で走らせていると、ふと目に飛び込んできた、とあるショーウインドーの中の大きな器。その強さと美しさに、急いで車を停めて食い入るように眺めていたのを思い出す。門外漢だった自分が、初めて陶芸に物心ついた瞬間だった。それから数年が経ち、その器が世界が注目する内田鋼一さんが作ったものだと知った時は、すでに互いの家族と工房や農場に行き来するようになっていたが、今回の博覧会の開催に関して内田さんに相談した際、彼がかつて植木鉢を作る職人だったことを聞き、その不思議なご縁につくづく感心している今日この頃だ。

そして、そんな稀代の陶芸家とコラボして博覧する世界の植物を、どう空間として設えるべきか?と考えたとき、八雲茶寮でみた緒方慎一郎さんの " 和 "の世界が思い浮かぶまではそれほど時間はかからなかった。" 和 " の解釈は、西洋の " 洋 " の対しての対義語ではない。日本人の歴史をみれば、有形無形問わず世界のありとあらゆるものを自国に取り入れ、" 和えて " きたわけである。いけばなでは、そこにある要素が互いに引き立て合い、一つになることを " 和合する"と言うが、まさに " 和 " の心を重んじながら西洋東洋問わず数々の空間を手掛けてきた緒方さんが、たまたまこのビルに店を構えていたこと、内田さんとも交友があったことを最近知り、そのご縁に、これまたつくづく感心している今日この頃だ。

デザイナー・緒方慎一郎の和菓子店 “HIGASHIYA” にて数量限定販売!

西畠清順がキュレーションした植物 ×陶芸家・内田鋼一の器がコラボ!

<販売における注意事項>・植物および器の希少性がゆえに、点数および販売期間は限られます。・出来る限り状態の良い植物を提供させていただきたいため、 お品切れとなった場合でも、イベント会期中に再入荷することもございます。 (入荷情報は、http://from-sora.com/ にてご確認いただけます)・ご購入の際は返品・交換ができないことを、あらかじめご了承ください。 また、ご購入後の植物の生育状態、破損等に関しましては保障しかねます。 払い戻しはいたしませんのであらかじめご了承ください。・店頭より配送はできかねますのであらかじめご了承ください。

・販売期間:2016 年 8 月 4 日 ( 木 ) ~ 9 月 24 日 ( 土 ) *25 日 ( 日 ) が臨時休業のため、24 日 ( 土 ) まで販売させていただきます。 *数量限定、売切次第終了・販売場所:ヒガシヤギンザ 東京都中央区銀座 1-7-7 ポーラ銀座ビル 2F ・販売時間:11:00 ~20:00 (日曜:11:00 ~19:00)・定休日:月曜定休日(祝日の場合は営業・翌火曜日休)

学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Anastatica hierochunticaエリコのバラアンザンジュイスラエル

“ 死はすべての生物に ” 平等に与えられたものではないということを、このエリコのバラは教えてくれる。別名復活草とも呼ばれ、この個体のように水がなくて死したとしても、再び水を与えれば青々しく蘇る、驚くべき植物なのである。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Uncarina grandidieriシャンプーノキゴママダガスカル

“ 見た目以上に危険ですので ” この実を手に取って遊ぶ場合は、必ず気をつけてください。特にお子さんが手に取って遊ぶ場合は必ず親がそばに付いてください。棘先には鋭い “ 返し ” があり、一度手に刺さるとなかなか抜けず、もう一つの手で取ろうとするとその手に食い込みます。もし手から離れなくなってもパニックにならずにゆっくりとピンセットなどで取り除いてください。

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Salacca zalaccaサラッカヤシヤシインドネシア・フィリピン

“ スネークフルーツ ”と呼ばれるこのヤシの実は、まさに先日、里山で遭遇したマムシにソックリである。食べるとかなり腹持ちがよいので個人的にはダイエット食品になると信じているが、食べすぎると便秘になるという。

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“ 情熱大陸 ” が密着していた2011年2月、ディレクターとともに旅したイエメンは、近隣の中東諸国と同じく緊張状態であった。エジプトで100万人規模のデモが発生、30年に渡ったムバラク大統領の政権が崩壊したちょうど2月11日に、滞在していたタイーズというちいさな村付近で出会い、心を奪われたのが、この砂漠のバラの素朴な花である。一輪の花を美しいと思えることは、なんて平和なことなのか、と教えてくれた恩人のような植物である。

“ ガンコ親父 ” は、年老いて個性が煮詰まるとややこしくなり扱いに困ることもあるが、この老楽は、その名の通り例え老いたとしても割と安楽な性格をしているので非常に育てやすい。エスポストア属のサボテンのなかでは一番付き合いやすい品種である。ただし、頭から水をかけてしまうと、急に機嫌が悪くなるので要注意。

“ ポスト月下美人”と注目される、今後大注目の品種。夜にだけひっそりと咲く月下美人に対して、昼間からあっちこっちに向けてきれいな花を咲かせる様はまさに八方美人そのものである。短日植物で、夏から秋にかけて陽が短くなると花芽をつける性質がある。日本初登場で、そら植物園が命名した。

“ サボテンの中のサボテン ” であり、最も愛され、最も流通し、最も身近なサボテンといえる金鯱。この品種は、その金鯱の突然変異で、トゲが短くて痛くない珍しい変種である。

“ 古代オリンピックの勝者 ” にかつて与えられたのは、金メダルではなく、コティノスであった。コティノスとは野生のオリーブでできた冠で、金メダルがなかった時代の勝者の象徴的存在である。本種は、通常のオリーブの葉に比べて10分の1くらいの葉の大きさになるのも特徴で、樹形も、小さいながらに巨木のような姿をするように仕立てられることから、ヨーロッパの植木職人が盆栽仕立てにすることもある。

“ タイの王族 ” が経営する植物園より入手した新品種のドラセナ。ドラセナの仲間は幸福の木といわれ、リフレクサ種の仲間は、主にソングオブインディアという品種とソングオブジャマイカという品種が世界的に大ブレイクしており、日本でもテッパンの観葉植物である。本種は、タイにちなんでソングオブサイアムとそら植物園が名付けた、新発売の植物である。農林水産省種苗登録番号 17383

“ 観葉植物史上最強 ” の耐久性をもった植物と思われる。おれが尊敬するオーストラリア人の先輩プラントハンターが、海賊を恐れずにソマリアに植物採集に行った際、見つけて導入したサンスベリアのサムライという品種の矮性種である。一年に10~15回ほどの水遣りで生きていけるため重宝される。ちなみに、リトルサムライとは愛称。

内田鋼一さんの植木鉢とウルトラな植物が一体となった本イベントオリジナルのセットをポーラ銀座ビル二階、HIGASHIYAで限定発売。( ほぼ ) 日本初販売のとなる植物や、命名されたばかりの新品種など、他では手に入りにくいものでありながら、育てやすいものがラインナップされている。器はひとつひとつ内田さんが焼くので、販売可能数量は内田さんの手にかかっている。

いまから10年ほど前、休日に大阪市内を車で走らせていると、ふと目に飛び込んできた、とあるショーウインドーの中の大きな器。その強さと美しさに、急いで車を停めて食い入るように眺めていたのを思い出す。門外漢だった自分が、初めて陶芸に物心ついた瞬間だった。それから数年が経ち、その器が世界が注目する内田鋼一さんが作ったものだと知った時は、すでに互いの家族と工房や農場に行き来するようになっていたが、今回の博覧会の開催に関して内田さんに相談した際、彼がかつて植木鉢を作る職人だったことを聞き、その不思議なご縁につくづく感心している今日この頃だ。

そして、そんな稀代の陶芸家とコラボして博覧する世界の植物を、どう空間として設えるべきか?と考えたとき、八雲茶寮でみた緒方慎一郎さんの " 和 "の世界が思い浮かぶまではそれほど時間はかからなかった。" 和 " の解釈は、西洋の " 洋 " の対しての対義語ではない。日本人の歴史をみれば、有形無形問わず世界のありとあらゆるものを自国に取り入れ、" 和えて " きたわけである。いけばなでは、そこにある要素が互いに引き立て合い、一つになることを " 和合する"と言うが、まさに " 和 " の心を重んじながら西洋東洋問わず数々の空間を手掛けてきた緒方さんが、たまたまこのビルに店を構えていたこと、内田さんとも交友があったことを最近知り、そのご縁に、これまたつくづく感心している今日この頃だ。

デザイナー・緒方慎一郎の和菓子店 “HIGASHIYA” にて数量限定販売!

西畠清順がキュレーションした植物 ×陶芸家・内田鋼一の器がコラボ!

学 名 : 和 名 :科 名 :分布国 :

Adenium arabicum砂漠のバラキョウチクトウイエメン・サウジアラビア

¥13,000 ( 税込 )

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¥10,800 ( 税込 ) ¥10,300 ( 税込 )

¥10,800 ( 税込 ) ¥10,300 ( 税込 )

¥12,200 ( 税込 ) ¥13,000 ( 税込 )

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学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

学 名 : 通称名 :科 名 :分布国 :

Espostoa lanata

Epiphyllum sp.

Echinocactus grusonii

Olea europaea var.sylvestris

Dracaena refl exa ‘Song of Siam’

Sansevieria Ehrenbergii ‘Samurai Dwarf’

老楽

八方美人

短棘金鯱

ワイルドオリーブ

ドラセナ レフレクサ ソング オブ

リトルサムライ

サボテン

サボテン

サボテン

モクセイ

リュウゼツラン

キジカクシ

エクアドル・ペルー

アメリカ

メキシコ

スペイン

タイ

ソマリア

※写真はイメージです

※すべてお手入れが簡単なものをご用意しました。お手入れ方法は、購入時に同封される説明書をご参考ください。※購入後の植物のメンテナンスなどについては、受け付けておりません。

39

この「ウルトラ植物博覧会」は、まさにその共有欲が具現化したものなのか

もしれない。普段では、わざわざ大事にしている植物コレクションを一般に

見せるようなことはしない自分が、年間50万キロ以上に及ぶ移動距離の旅

路と年間240トン以上の海外諸国との植物の取引の日々なかで出会う世界

中の多様な植物たちは、 さりげなく圧倒的だったり、愉快であったり、やや

こしかったり、カリスマ的であったり、とにかくその魅力と言ったら、、、やっ

ぱりみなに届けたい。と、心の中では結局そう思っているのだろう。本博覧

会は、そんなことから POLA 美術館との御縁もあり、生まれたものである。

ひとつ勘違いしてならないのが、植物はアートではない。アートの元であり、

アートよりも地球上に先にあったものであることは歴然たる事実だからだ。

しかしそれら 植物は、芸を持った人と出会うことで劇的にアートに変わる。

今回のウルトラ植物博覧会は、内田鋼一さんの器と緒方慎一郎さんの空間に、

世界の植物が出会うことで生まれる妙を楽しんでいただければと思う。

かつて数々の新種を発見し、学名に記載をしていった多数のプラントハン

ターたちもさることながら、冒頭のように芸術、食、科学、産業などありと

あらゆるジャンルに影響を与え世界を変えてきた過去の偉大なるプラントハ

ンターたちに対して、現代のプラントハンターが世界を変えるとしたら、な

にをすべきだろう?

ちょっとだけ特殊な植物問屋に生まれ、植物を届けることを生業にしてきた

日本人のプラントハンターが20代の頃のある日に、たった一人で15分ほ

ど真剣に考えたことだ。

そしてそれは今、“ 価値観を変えること " だとわかった。植物を運ぶ事でひ

とりでも多くのひとにその魅力を共有し、気付きをもたらし、世の中の植物

に対する価 値観を変えることができたなら、世界はもう少し有機的に変わ

るだろうと思う。そして、それを叶える為の手段としてのアートは、たぶん

有効なはずだ。

そら植物園 代表 西畠清順 拝

たとえばあの時代に、誰かがスペインにひまわりの種を運んでなかったら、ゴッホの

傑作「ひまわり」は生まれていなかっただろう。

たとえばあの時代に、コロンブスがトウモロコシをヨーロッパに運んでなかったら、いっ

たいどれだけの人が飢え死にしていただろうか。

カザフスタンの道端で売られていた野生のリンゴの苗が、たとえばあの時代にトルコ

を経由してヨーロッパに広まらなかったら、ニュートンは、人類は、いったいどれだけ

重力の発見に遅れただろう? 

1980 年~ 2000 年の 20 年間、アフリカだけでおおよそ 2000 万人の命をうばった

エイズという恐ろしい病気の脅威におびえていた人類に、一筋の希望の光を 与えたの

が、南米の古代文明で「涙を流す木」として知られたパラゴムの樹液だった。その樹

液はコンドームという名で姿を変え今日も世界中で活躍していると思うが、このように、

今となっては当たり前のように身の回りにある植物や、それらが姿を変えたものの恩

恵によって世の中は成り立っている。

とにかく、ひまわりやトウモロコシやリンゴやパラゴムの木が物語るように、芸術も、

食も、科学も、産業も、ありとあらゆるジャンルからみても、人類の歴史が 大きく動

いたその舞台裏で、世界を変えた植物を運んだプラントハンターたちの存在があった

ことは、紛れもない事実なのだ。

しかし、ここで勘違いしてはいけないのは、彼らプラントハンターたちは第一に世界を

変えようと思って植物を運んだのではないということである。世の中の多々 ある職業

に従事している者と同じように、一つの職業として雇われ、金になるから働いた……そ

んなシンプルな話が根底にはあるだろう。そして、そんな日々の なかで彼らは気がつ

けば、本来獲物だったはずの植物たちに恋をし、人にも見せたいという欲が生まれて

いったに違いない。もちろんおれ自身も同じである。2012 年、家業である卸業に加

え、“ ひとのこころに植物を植える活動 ”としてスタートさせた「そら植物園」の活動も、

さまざまな団体や企業、行政機関の植物プロジェクトを成功させ、それなりにたくさ

んの方に絶大なる支持をいただいているが、実際のところは、そもそも「そら植物園」

をスタートさせたのも、世のため人のためにと大それてやってきたわけではなく、どち

らかというと、おれ自身が植物が好きで一人でも多くの人に魅力を伝えたいという共

有欲の心理が作用したことが大きい。

 *はつみみ植物園(東京書籍)あとがきより抜粋

開催にあたって伝えたい、大事なこと。

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プロフィール

緒お が た

方 慎し ん い ち ろ う

一 郎 SIMPLICITY 代 表 / デ ザイナ ー。1998 年、SIMPLICITY 設立。「現代における日本の文化創造」をコンセプトに、和食料理店「八雲茶寮」

「HIGASHI-YAMA Tokyo」、和菓子店「HIGASHIYA」、プロダクトブランド「Sゝゝ[ エス ]」などを展開。自社ブランドのみならず、建築、インテリア、プロダクト、グラフィックなど多岐にわたるデザインやディレクションを行う。

内う ち だ

田 鋼こ う い ち

一  陶芸家。1969 年 愛知県名古屋市生まれ。東南アジア、中東、西アフリカなどの各地を旅し、現地でやきもの作りに参加。その後、四日市市の製陶工場で植木鉢や土鍋作りを体験し、独立、築窯。日々の食卓で活躍するプレーンな器から、巨大な陶壁や大壺まで多彩なやきものの世界を繰り広げる。世界の窯業地を放浪した経験と日本のやきものを研究しつくした該博な知識で、現在の陶芸シーンを牽引している。

西にしはた

畠 清せいじゅん

順  1980 年生まれ。幕末より150 年続く花と植木の卸問屋、花宇の五代目。日本全国・世界数十カ国を旅し、収集している植物は数千種類。日々集める植物素材で、国内はもとより海外からの依頼も含め年間 2000 件を超える案件に応えている。2012 年、ひとの心に植物を植える活動 “ そら植物園 ” をスタートさせ、植物を用い様々なプロジェクトを多数の企業・団体などと各地で展開、反響を呼んでいる。

Designer/Founder Shinichiro Ogata established SIMPLICITY in 1998. He has developed his own establishments including restaurants “Yakumo Saryo” and “HIGASHI-YAMA Tokyo,” confectionery brand “HIGASHIYA,” and product line “S[es]” based on the concept of redefi ning the next generation of Japanese culture and design. He is a multitalented designer in architecture, interior, product, and graphic design.

Born in 1969, in Aichi Prefecture, Uchida has traveled and gained experience crafting in Southeast Asia, the Middle East and West Africa. He has established a pottery house, after experimenting pottery factory in Yokkaichi City. His now makes crafts from dining-ware, clay walls, to decorative vases. With his knowledge and experience from overseas and Japan he is recognized as one of Japan’s leading craftsmen.

Born in 1980. The 5th successor of Hanau; a flower and plant supplier in business for 150 years from the end of the Edo period. Nishihata has traveled across Japan and all over the world collecting thousands of plants. He annually receives over 2000 requests from both Japanese and overseas clients. In 2012, He started the “Sola Botanical Garden” project, it was held across Japan to help cultivate passion for plants in the minds of the people.

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植物の持っている、壮大なスケールを想像できますか。

たとえば、あなたが朝起きてから歯磨きをして、玄関から出るまで一体何種類の植物のお世話になっているでしょう。毎朝歩く道では、一体何種類の植物を目にするでしょう。

植物の存在は、私たちの身近にいる 何気なくかけがえのないものです。

また、21世紀の現在では、植物の可能性は、建築、アート、教育、音楽、医療、政治、化学、デザインなど、あらゆるジャンルと交ざり合い、垣根を飛び越えます。

植物を愛でる心は、人種も年齢も性別も宗教も感じさせない。 そして植物のスケールは、人間の想像を遥かに超えるのです。

有史以前の時代から人 は々植物によって栄え、植物と共に生き、恩恵を受けてきました。いま時代が、有機的な思考にシフトしていかなければならないときを迎え、まずは植物のことを気になるひとが一人でも多く増え、この地球上で植物に対する愛情の絶対量が増えることを願います。そしてそのために、いま自分たちが実践できること…… 植物の魅力に出会えるようなあらゆる植物事業を日々推進し、サポー トしていくことを続けていきたいと思います。

「おれは植物に物心ついたときからずっと信じていることがあります。またいつかみなさんに話せる時まで。日 、々精進。」

“そら植物園 ”とは、ひとの心に植物を植える ”活動名 ”です