進行中の2つのイノベーション

クラウドコンピューティング

タブレットコンピューティング

クラウドサービスは「ITの死」

Schmidt called cloud services “the death of IT as

we know it.”

http://www.wired.com/epicenter/2011/06/googles-

schmidt-social/

過去50年間イノベーションの中心だったITが終わり、（イノベーションが滅多に起きない）単なるインフラになる

水道にイノベーションは起きない

クラウドコンピューティング

「所有から利用へ」

プライベートクラウドは？

スケーラブルなコンピュータシステム

拡張性？

伸縮自在性

クラウドサービス

インフラとして利用できるIT

「売り切り」からインフラ+端末の利用料モデル

浄水場+蛇口、発電所+コンセント、ガスタンク+ガス栓

ピークに合わせないコンピュータシステム

情報システム部とITベンダーの利害は一致しなくなる

事業部のためのコンピュータシステム

情報システム部はいらなくなる

タブレットコンピューティング

本来の姿をした「パーソナルコンピューター」

文章を書いたり、表計算をしたり、プレゼンを作ったりする用途ではないパーソナルコンピューティングの新しい形

GPS、加速度センサーが存在し、マウス、キーボードが存在しないことを前提としたアプリケーション

クラウド+タブレットのイノベーション

PCよりずっと安価で原価が1万円未満の機種もある

B2Bでインフラ+端末のサービスを提供できる

販売時の与信が不要

端末の継続利用で高利益率

ソリューション開発+運用費から、利用料収入への転換

タブレットでペーパーレス化

企業内でいまだに紙が使われている分野がタブレット化

店舗

飲食店のメニュー、店頭カタログ

ビジネス

営業資料、マニュアル、日報、プレゼン

パーソナルコンピューティングと

クラウドコンピューティング

Internet Explorer

Windows

PC

Apache

Linux

サーバー

Google Apps

モバイル版Safari

iPad

売上げ以外のデータが取れる

クラウドサービス運営者は、アプリケーション内の操作を集計し、ユーザーテストを繰り返せる（悪く言えば「筒抜け」 になる）

「ずっとベータ版」の別の意味

店内、客先など、いままで見えなかった企業活動がリアルタイムで集計できる

デザインが重要になる

紙の資料

個人が作るので、素人臭くても構わない

タブレットの資料

「○○クンの資料は説明不足でコンバージョン率の悪い」がわかってしまう

よいデザインの資料が重要になる

Googleがやっていること

現実世界

Googleのコンピューター

「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」

Web

画像

地図

動画

ニュース

ショッピング

“Smart World”がやってくる

タブレットが紙を置き換えることで、現実世界にたくさんの「センサー」が付く

Googleには収集できない大量のデジタルデータが出現する

Web解析の方法論を使って、現実世界のさまざまな事象を分析できるようになる

海外事例

金融機関のシステム導入でネットワーク資産管理ツールを無償提供

セールスエンジニアがユーザー企業とネットワーク資産管理ツールを共有

ネットワーク負荷を監視し、既存サーバーの置き換え、ロードバランサーの追加導入につなげた

国内事例

情シス部のない中小企業のIT投資効率を見る目的で、月額制の内部統制対応運用管理ツールを導入

運用管理を販売会社が代行

新入社員用PCの受注で、運用管理情報に基づいて機種を選定

Excelを捨ててDBに置き換えよう

”Smart World”のデータを活用して、 Webサイトと同じように、コンバージョン（契約）に至らなかった場合も分析する

サンプル調査ではなく、全数調査

巨大データを高速に扱えるデータベースを用意し、分析アプリケーションを作る

Excelは16,384列×1,048,576行までしか扱えない

本日のまとめ

偵察して、敵の状況を徹底的に把握し、味方の戦力のどのように配置すれば勝てるのかを考えてから攻撃する

クラウドサービスとタブレットで紙を置き換え、大量のデータを収集できるようなシステムを用意する

Webアクセス解析はビジネス解析に進化する

蛇口のイノベーション

結論

クラウド+タブレットコンピューティングは、PCの出現と同じくらいのインパクトがある

蛇口ですらサービスにできるのだから、サービスにできない事業はない、と考えるべき

大量データを上手に活用して、マーケティング活動がでる会社が勝つ