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Keysight Technologies E5052B シグナル・ソース・アナライザ 10 MHz 7 GHz/26.5 GHz/110 GHz Technical Overview 信号源の評価に必要な すべての機能を凝縮

Keysight Technologies E5052B シグナル・ソース・アナライザ 10 MHz

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Keysight TechnologiesE5052B シグナル・ソース・アナライザ10 MHz~ 7 GHz/26.5 GHz/110 GHz

Technical Overview

信号源の評価に必要なすべての機能を凝縮

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信号源の評価に必要なすべての機能を 1台のアナライザに凝縮

高速データ通信システムでは、電圧制御発振器(VCO)、表面弾性波(SAW)発振器、誘電体発振器(DRO)、PLLシンセサイザー、RFIC、トランスミッター、クロックジェネレーターなどの次世代信号源デバイスが使用され、その性能を評価するには、さまざまな測定器を使いこなす必要があります。さまざまなツールの使い方を学習し、最適なツールを判断して、それらを校正し、正しいパラメータを得るには、多くの貴重な時間が必要です。さらに、旧型の測定器は機能が不十分なので、正確なパラメータを得るのが困難だったり、長い時間が必要な場合もあります。

しかし、キーサイトの新しいシグナル・ソース・アナライザを使えば、ベンチ上に山積されたツールはもう必要ありません。次世代信号源を評価するために、包括的なテストソリューション1台で済みます。

Keysight E5052B シグナル・ソース・アナライザ(SSA)の特長 – 信号源の評価に不可欠な測定が1台で可能。 – 複雑で時間のかかる測定も短時間で可能。 – 優れた位相雑音/トランジェント測定。 – 性能と使いやすさが優れ、校正サイクルとスイッチのメンテナンス回数の低減により、デザイン、テストの生産性を飛躍的に向上させます。

E5052B SSAは、無線通信、航空宇宙防衛、衛星通信、自動車、教育などの、さまざまな分野の幅広い信号源に対応する、他のソリューションにはない性能と柔軟性を備えています。

E5052B SSAの周波数オプション

E5052B SSA

E5052B SSA+E5053A

E5052B SSA+ E5053A+11970 シリーズ ミキサー

10 MHz 7 GHz

10 MHz 26.5 GHz

10 MHz 110 GHz

信号源の評価に必要なツールでベンチが山積みになることはありません。

エンジニアはこれ1台で信号源の評価が

行えます。

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1台の測定器で十分…

E5052B SSAは、以下の測定機能を1台で実現しました。 – 位相雑音 – 周波数/位相/パワートランジェント対時間 – 周波数、RFパワー、DC電流 – スペクトラムモニター – AM雑音 – ベースバンドノイズ

特長 利点

単一接続で信号源を評価 – 何度も接続したり個々の測定器を設定しなくて済むため、複雑な測定手順が劇的に簡素化し、時間が短縮。

ワンステップの位相雑音測定 – 手間のかかる作業がワンステップで簡単に行えるため、従来の方法に比べて測定速度が10倍以上向上。

低雑音の基準信号源を内蔵 – 位相雑音測定のために最適化され、優れた位相雑音感度を提供。

– この手法はAM雑音測定、ベースバンドノイズ測定にも利用可能。

相互相関法 – システムの位相雑音を低減して、これまでにない位相雑音感度を実現。

周波数/位相/パワー対時間の

同時測定 – 周波数スイッチング信号源のテストに必要なすべての測定機能。

– 広帯域と狭帯域の同時測定。 – 被試験信号源のすべての動作を捕捉でき、信号の詳細な情報を解析可能。

– ビデオトリガ機能の向上、前モデルよりメモリが100倍増加。

8 nsのサンプリング分解能、 周波数分解能の向上

– セトリング周波数の許容差が厳しい、高速スイッチング信号源の測定が可能。非常に短い周期にも対応可能。

超低雑音DC電源 – 高確度と柔軟性を提供する超低雑音のDC電源によるスループットの向上。

マルチ測定ウィンドウと

豊富な解析機能 – 4つの測定ウィンドウと1つのユーザーウィンドウを同時に表示可能なので、解析が加速。

VBAプログラミングを内蔵 – 複雑な測定の簡素化、テストの自動化が可能。

スペクトラムモニター

周波数/パワー /DC電流測定

トランジェント測定

位相雑音測定

AM雑音測定、 ベースバンド ノイズ測定

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業界最高の性能を、 使いやすい ワンボックス測定器に凝縮

E5052B SSAは、信号源の評価のための究極のツールです。最先端の技術を使用して、信号源の評価に不可欠な測定機能と性能を、ワンボックス測定器として提供するためにデザインされました。

このオールインワンソリューションは、効率の高い測定と高信頼のために最適化されています。また、使いやすいさまざまな特長により、トレーニング時間も短縮され、生産性が向上します。

E5052B SSAは性能と柔軟さの両面から、現在および将来にわたって充分な信号源の評価機能を提供します。

マルチウィンドウ:測定評価をスピードアップ。多くの測定結果を同時に見られるので、デザインのための理解が深まります。

大型10.4インチのカラー LCD:必要なパラメータとともに測定結果をクリアに表示。

超低雑音DC電源:広い同調電圧で、正確な発振器の測定が可能(-15~35 V)。

低雑音DC電源:発振器をドライブし、周波数測定を容易にします(0~16 V)。

Windowsベースインタフェース:タッチスクリーンによる直感的な操作。

ベースバンドノイズ測定入力:AC結合50 Ω BNCコネクターを装備(1 Hz

~ 100 MHz信号)。

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操作しやすいインタフェースによる簡単な作業。

セーブ/リコール(リムーバブルHDD) – 機器設定 – スクリーンキャプチャー(.bmpまたは.png) – 実測データ(.csv)

内蔵VBAプログラミング:複雑な測定を簡素化し、オペレーターのミスを低減します。外部の自動測定/手順の構築、測定専用のGUI作成などが簡単に行えます。

E5053A マイクロ波ダウンコンバーター用の 接続ポート。

プローブ電源:高インピーダンスのプローブに対応(+15 V、-12.6 V)。

単一のRF入力ですべての測定に対応。

さまざまなインタフェース(リアパネルコネクター)24ビットI/O:ユーザー定義I/O信号を使用して、パーツハンドラなどの機器と高速ハンドシェイクGPIB:確実な機器制御LAN:高速な機器制御とデータ転送USB:外部機器、周辺機器を制御USB-TMCポート:高い柔軟性を提供XGA:外部ディスプレイ用

E5053A マイクロ波ダウンコンバーターを使用すると、周波数範囲を26.5 GHzまで拡張できます。また、11970シリーズ ハーモニック・ミキサーにより、110 GHzまでの位相雑音測定が可能。

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位相雑音測定を10倍以上高速化

簡単なワンステップの位相雑音測定

E5052B SSAは、真のワンステップ位相雑音測定を可能にしました。測定のセットアップ、システムの校正などの面倒な作業は一切不要です。内蔵の低雑音基準信号源が、測定信号のキャリアに対してシステムを自動的にロックするので、測定速度が劇的に向上しています。時間のかかる位相雑音測定が、これまでの10分の1以下の時間で行えます。

リアルタイムの位相雑音測定

測定速度は、非常に高速です。1 kHz~ 100 MHzの周波数オフセットレンジで、1回の測定に0.45

秒しかかかりません。リアルタイムの位相雑音測定はテスト時間を大幅に短縮できるだけでなく、被試験信号源の好ましくない動作をいち早く発見して、その原因を特定するのに役立ちます。

PLL

PLL

CPU

RF

LO

LO

ADC

A/D

A/D

Ch2

Ch1

レシーバー

レシーバー

デジタル・ループ・フィルター

DSPFFT

FFT

デジタル・ループ・フィルター

E5052B SSAの高度な位相雑音測定アーキテクチャー

0.45 s /測定と 非常に高速

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優れた位相雑音感度優れた位相雑音感度を実現する相互相関法

デュアル・チャネル・レシーバーにより、すべてのオフセット周波数で測定器のノイズフロアを低減でき、「相互相関法」が可能になりました。従来は、システムの基準信号源の位相雑音が、測定感度を制限していました。相互相関法は内蔵基準信号源のノイズを本質的にキャンセルして、この制限を克服するものです。ノイズキャンセルの量は、相関の「数」に依存しています。例えば、100回の相関は位相雑音フロアを10 dB低減させます。最大10,000回の相関により、位相雑音感度は20 dB向上します。

迅速で正確なジッタ解析を可能にするトレース積分とジッタ変換

バンドマーカー機能により、指定した2つのポイント間の積分位相雑音を自動的に計算できます。また、rmsジッタと残留FMの表示も可能です。このため、通信チャネルでのノイズの影響や、クロックソースのランダムジッタを迅速かつ正確に評価できます。ランダムジッタ測定では、SSA

の感度はオシロスコープよりも優れています(fsのレベル)。さらに、オプションのE5001Aプレシジョン・クロック・ジッタ解析ソフトウェアを使用すると、RJ/PJ分離、ジッタトレンド、ヒストグラムなどのジッタ評価が行えます。

高確度と柔軟性を備えた超低雑音DC電源

E5052B SSAは、DC電源とDC制御(同調)電圧源も装備しています。これらのDC電源はグランドからフローティングされており、外部ノイズからもアイソレートされているので高確度と再現性が保証されます。

特にDC制御電圧源は、自励電圧制御発振器の測定のために超低雑音のDC信号(10 kHzのオフセットで1 nV/√Hz)を使用し、ローパスフィルターの必要がありません。また制御信号のノイズが低減(電圧を高速に制御)するとともに柔軟性と全体のテストスループットが向上しています。

同調DC信号源

DC電源

DC電流計

A

被試験発振器

ローパスフィルターなしのVCO測定が可能な、内蔵の低雑音DC電源

位相雑音感度が向上する相互相関法

SSAの位相雑音-ジッタ変換解析(反転色画面)

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柔軟性と高性能:高速周波数 スイッチング信号源の評価

シンセサイザーの測定:マルチ測定ウィンドウにより、より多くのデータが表示され、迅速な解析が行えます。

トランジェント測定に必要な全機能

E5052B SSAは、スイッチング信号源をフルに特性評価するデュアルチャネル測定機能を搭載しています。ワイドバンドモードでは、周波数ジャンプの動作全体を表示できます。ナローバンドモードでは、周波数/位相/パワー対時間の詳細な情報を解析できます。これらすべての測定を同時に実行して、複数のトレースで表示することができ、シンセサイザー、LO回路、トランスミッターの動的な応答を迅速に評価できます。

サンプリングレート、周波数分解能の向上

高速な周波数スイッチング信号源のテストは、今日の測定課題の1つとなっています。μs以内でロックアップするこれらの信号源は、高速無線データ通信や航空宇宙/防衛関連のレーダーで使用されています。これらの需要に応えるために、E5052B SSAは8 nsのサンプリングレートを実現しました。このため、将来の高速スイッチング信号源の評価にも対応するサンプリングレートと周波数分解能が得られます(8 nsのサンプリングレートで7 kHzの周波数分解能、8 μsのサンプリングレートで0.2 Hzの周波数分解能)。

ワイドバンドモード (周波数対時間)

ナローバンドモード (パワー対時間)

ナローバンドモード (周波数対時間)

ナローバンドモード (位相対時間)

ハードウェアトリガ、 ビデオトリガ、プリトリガ

E5052B SSAは、被試験信号源と同期させることができるハードウェアトリガを備えています。また、プリトリガ機能を使うとイベント前後の現象を表示できます。ビデオトリガも、周波数ジャンプの動作を迅速にチェックするのに便利です。

周波数/位相/パワー対時間を詳細に解析できる同時測定(広帯域と狭帯域)

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強力な解析機能

強力な解析機能とバンドマーカー

測定結果は、素早くクリアに表示する必要があります。E5052B SSAのユニークなバンドマーカー機能を使用すると、解析したい測定データの範囲をX軸およびY軸で指定できます。

周波数と時間の表示では、Δ-Hz、Y軸基準周波数の%、ppmの各フォーマットがサポートされ、合否テストも行えます。1つのトレース上で最大10個のマーカーを使用して、ピーク値、最小/最大値、ターゲット値をサーチできるので、詳細な解析が行えます。トレース上のどのマーカーも時間軸と結合でき、周波数、位相、パワーのさまざまなパラメータを同時に使用して、PLLのロックアップタイムも容易に評価できます。

スペクトラムモニター機能

スペクトラムモニターは、最大15 MHzのスパンで近傍スプリアスを測定するのに最適な機能です。この機能では、PLLシンセサイザーのスプリアス成分など、好ましくない信号を素早くチェックできます。搬送波/高調波サーチ機能を使うと、スペクトラムモニターの中心周波数を搬送波周波数に自動的に合わせることができます。これを使うと、搬送波、高調波を簡単にチェックできます。

AM雑音/ベースバンドノイズ測定

正確な位相雑音測定機能の他にも、E5052B SSAはAM雑音測定モードとベースバンド測定モードも備えています。このため、RF信号源の潜在的なノイズの原因を効率的に調べることができます。

AM雑音は、RF入力ポート上の位相雑音測定と同じ接続を使用して測定できます。

低周波雑音(1 Hz~ 100 MHz)は、AC結合50 ΩインピーダンスのBNC

ベースバンド入力ポートを使用して測定できます。

スペクトラムモニター機能:PLLシンセサイザーのキャリア近傍スプリアスを簡単にチェック可能

リミットラインと合否テストの画面

φM/AM/ベースバンド・ノイズ・スペクトラムおよび信号のモニターリングが 一目で可能

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発振器の特性評価が容易

発振器の特性評価を効率化

E5052B SSAの周波数、RFパワー、DC電流の各測定機能は、発振器(固定から電圧制御まで)の特性評価のために最適化されています。周波数、RFパワー、DC電流(DC電源電圧ポートで)の測定は、DC制御電圧またはDC電源電圧のいずれかの電圧掃引と同期します。各パラメータのトレース曲線を、単一のケーブル接続で表示することができ、以下のパラメータが測定できます。

– 周波数対DC制御(同調)電圧 – 同調感度(周波数対DC制御電圧の微分) – 周波数対DC電源電圧 – 周波数プッシング(周波数対DC電源電圧の微分) – RFパワー対DC制御(同調)電圧 – RFパワー対DC電源電圧 – DC電流(DC電源電圧ポート)

周波数、RFパワー、DC電流のリアルタイムモニター

テスターモードでは、周波数、RFパワー、DC電流(DC電源電圧ポートで)のリアルタイムモニターが可能です。数値データが画面上で周波数カウンター、パワーメータ、DC電流計と同じように表示され、1点での高速製造テストに使用できます。

単一接続によるVCO測定により、セットアップ時間が短縮

テスターモードの画面

SSAのアナライザモード

発振器の包括的な特性評価が可能

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優れたユーザビリティーと生産性の向上

最新インタフェースと柔軟なプログラミング

今日のデザイン評価では、測定データを外部PCで解析しなければならない場合も多くあります。E5052B SSAは外部のPC、テスト機器、それにキーボード、マウス、プリンターなどの周辺機器とも、GPIB、LAN、USBポートを使用して簡単に接続できます。

E5052B SSAはさまざまなインタフェースを装備し、測定結果を別の側面から見たり、外部テスト機器からの制御などにより、生産性を大幅に向上させることができます。またE5052B SSAは、さまざまなプログラミング言語やLAN経由のソケット、SICLなどを使用した外部PCからの制御も簡単に行えます。さらにUSB-TMC(タイプB)ポートも備えています。

直感的な操作

大型の10.4インチLCDディスプレイ(解像度1,024×768)は、複数のウィンドウ上をクリアに表示できます。さらに、タッチスクリーンにより操作も簡単に行えるため、オペレーターのミスも減少します。

また専用キーも使用でき、表示ウィンドウやトレースを拡大して、測定結果を詳細に解析できます。

E5052B SSAはさまざまなI/Oインタフェースを装備し、 柔軟性にも優れています。

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強力な自動化ツール

高速で正確な統合ソリューション

E5052B SSAは、高速で再現性のある測定ができ、製造テストで必要とされる高い要件にも適合します。これらの高性能により、テストプロセスを簡素化する統合ソリューションが得られます。またラックに積み上げた測定システムと異なり、この包括的なソリューションはコンパクトで使いやすく、製造フロアの貴重なスペースも節約できます。さらに、オープンなWindows OS環境で自動化も容易に行えます。

E5052B SSAはこれまでにないシンプルさで生産性を向上させます。

強力な内蔵VBAを使用したカスタム化

E5052B SSAの内蔵VBAプログラミング機能を使用すると、測定ニーズに合わせたプロセスの自動化や、GUIの作成も簡単に行えます。また、テストプログラムは内蔵エディタを使って作成できます。

自動化がテスト時間を短縮

テストの自動化も、テストプロセスから無駄を省くための方法の1つです。E5052B SSAの柔軟な自動化機能を使用すると、測定プロセスを簡素化してテストコストを削減できます。また24ビットのインタフェースによりハンドラーとの高速ハンドシェークが可能になり、SCPIコマンドで自動テストシステムを構築できます。

内蔵VBAにより、測定のカスタマイズと自動化が可能で、 テスト時間を短縮できます。

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-170.0

-160.0

-150.0

-140.0

-130.0

-120.0

-110.0

-100.0

-90.0

-80.0

-70.0

-60.0

-50.0

-40.0

-30.0

-20.0

1 10 100 1k 10k 100k 1M 10M 100Mオフセット周波数 [Hz]

SS

B位相雑音

[dB

c/H

z]3 GHz10 GHz18 GHz26.5 GHz

E5052B SSB位相雑音感度の向上、相関 @1 GHz

-190.0

-180.0

-170.0

-160.0

-150.0

-140.0

-130.0

-120.0

-110.0

-100.0

-90.0

-80.0

-70.0

-60.0

-50.0

-40.0

1 10 100 1k 10k 100k 1000k 1E+07 1E+08

オフセット周波数 [Hz]

SSB位相雑音

[dB

c/H

z]

10 MHz100 MHz1 GHz

-200.0

E5052B SSB位相雑音感度主な仕様 1

SB位相雑音感度(補足性能データ) (標準、相関=1、開始オフセット=1 Hz、+5 dBm入力)

1、10、100回の相関 @1 GHzキャリアによる、位相雑音の向上(補足性能データ)

E5052Bシグナル・ソース・アナライザ

周波数レンジ 10 MHz~ 7 GHz 10 MHz~ 26.5 GHz(E5053Aと併用) (外部ダウンコンバーターとハーモニックミキサーを使用して110 GHzまで拡張可能)

入力パワーレベル -20 dBm~+20 dBm(RF>30 MHz) -15 dBm~+20 dBm(RF<30 MHz)

測定パラメータ

周波数、RFパワー、DC電流測定パラメータ: テスターモード 周波数、RFパワー、DC電流 アナライザモード(標準モデルのみ) 周波数対DC制御電圧(同調感度) 周波数対DC電源電圧(周波数プッシング) RFパワー対DC制御/電源電圧 DC電流対DC制御/電源電圧

RFパワー分解能: 確度:

0.01 dB±0.5 dB(RF:30 MHz~ 3 GHz、 >-10 dBm)、±1 dB

周波数分解能:確度:

10 Hz、1 kHz、64 kHz±(周波数分解能+タイムベースの 確度)

位相雑音

オフセット周波数 レンジ:

1 Hz~ 100 MHz(標準モデル) 10 Hz~ 100 MHz(オプションE5052B-011)

位相雑音感度: 位相雑音グラフを参照(補足性能)

位相雑音感度の向上の 手法:

相互相関(1~ 10,000回)最大20 dBの 向上(標準モデルのみ)

確度: ±3 dB(100 Hz~ 1 kHzのオフセット)±2 dB(1 kHz~ 40 MHzのオフセット)±3 dB(40 MHz~100 MHzのオフセット)

測定時間:2 0.05 s(1 kHz~ 100 MHzのオフセット)0.41 s(100 Hz~ 100 MHzのオフセット)3.3 s(10 Hz~ 100 MHzのオフセット)12.9 s(1 Hz~ 100 MHzのオフセット)

トランジェント

測定パラメータ: 周波数対時間、位相対時間、パワー対 時間

タイムスパン: 10 μs~ 10 s(1-2-5ステップ)

時間分解能: 8 ns(最小)

入力周波数レンジ: 50 MHz~ 7 GHz(ワイドバンドモード)10 MHz~ 7 GHz(ナローバンドモード)

トランジェント周波数 レンジ:

最小周波数対最大周波数=1:3 (ワイドバンドモード)

80 MHz、25.6 MHz、1.6 MHz、200 kHz、 25 kHz、3.125 kHz(ナローバンドモード)

ナローバンドモードの周波数分解能: 3.125 kHzバンド: 0.0004 Hz~ 0.01 Hz 25 kHzバンド: 0.01 Hz~ 0.2 Hz 200 kHzバンド: 0.2 Hz~ 5 Hz 1.6 MHzバンド: 5 Hz~ 110 Hz 25.6 MHzバンド: 0.3 kHz~ 7 kHz 80 MHzバンド: 0.9 kHz~ 7 kHz位相トランジェントの確度: 0.1°/GHz(0.1°、最小)パワートランジェントの確度: ±2 dB分解能: 0.01 dB

スペクトラムモニター 最大スパン15 MHz、 RBW=1 Hz~ 100 kHz

DC電源:

制御電圧(Vc): -15~+35 V、20 mA(最大)

電源電圧(Vs): 0~ 16 V、80 mA(最大)

雑音密度: 1 nV/√Hz @10 kHzオフセット(Vc) 10 nV/√Hz @10 kHzオフセット(Vs)

1. 詳しい仕様については、ウェブサイト(www.keysight.co.jp/find/ssa)の「Keysight E5052B Signal Source Analyzer Data Sheet」(カタログ番号5989-6388EN)をご覧ください。

2. 測定時間=0.4 s(捕捉:ノーマル)+上記の値×相互相関機能適用時の相関数(標準モデルのみ)。E5052B-011の場合は、相関数=1

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RFを超えてマイクロ波/ ミリ波周波数へ信号源のデザインやテストがマイクロ波やミリ波にまで及ぶ場合は、ミキサーとダウンコンバーターを加えるだけでE5052B SSAの周波数レンジを拡張できます。下の図に示すE5053Aマイクロ波ダウンコンバーターは、周波数レンジを26.5 GHzまで拡張します。さらに、E5053AをKeysight 11970シリーズ ハーモニック・ミキサーのペアおよび外部パワーディバイダと併用すると、周波数レンジを110 GHzまで拡張できます。

位相雑音感度の向上を可能にする相互相関法も、マイクロ波/ミリ波周波数にまで拡張されます。また、E5052B SSAのすべての機能が、ユーザーインタフェースにシームレスに統合されます。

SSAミリ波位相雑音構成

仕様:E5052B シグナル・ソース・アナライザと E5053A マイクロ波ダウンコンバーターの併用

SSB位相雑音感度(代表値) (標準、相関=1、開始オフセット=1 Hz)

-170.0

-160.0

-150.0

-140.0

-130.0

-120.0

-110.0

-100.0

-90.0

-80.0

-70.0

-60.0

-50.0

-40.0

-30.0

-20.0

1 10 100 1k 10k 100k 1M 10M 100Mオフセット周波数 [Hz]

SSB位相雑音

[dB

c/H

z]

3 GHz10 GHz18 GHz26.5 GHz

E5052B SSB位相雑音感度の向上、相関 @1 GHz

測定アシスタントVBA

主な測定性能 仕様

搬送波周波数レンジ 10 MHz~ 26.5 GHz/110 GHz 1

測定機能 周波数、パワー、DC電流、周波数対制御電圧(同調感度)、周波数対電源電圧(周波数プッシング)、位相雑音、周波数/位相/パワー対時間(トランジェント)、スペクトラム

入力パワーレンジ -10 dBm~+10 dBm

位相雑音感度(代表値) 位相雑音のグラフを参照

トランジェント測定レンジ 最大500 MHz(ワイドバンド) 80 MHz、25.6 MHz、1.6 MHz、 200 kHz(ナローバンド)

1. 11970ミキサーのペアと外部パワーディバイダが必要です。 詳細は計測お客様窓口までお問い合わせください。

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精密クロックジッタ解析

デジタル通信システムでのクロックジッタを評価する必要があり、ジッタを正確に測定する最適なツールを求める声も強くなっています。このような状況で、E5052B SSAはクロックソースのランダムジッタ(RJ)と周期ジッタ(PJ)の両方を解析できます。さらに、オプションのE5001A

プレシジョン・クロック・ジッタ解析ソフトウェアを使用すると、E5052B SSAの位相雑音/ジッタ測定の能力をフル活用した、より優れたユーザビリティーが得られます。

位相雑音を利用した超低ランダムジッタの 測定

E5052B SSAは、位相雑音測定を介した超低ジッタ測定機能を備えています。10 Gビットのクロックレートではランダムジッタ雑音フロアは9 fsに達し、これは高性能サンプリングオシロスコープの感度の100倍と等価です。

ジッタスペクトラム解析

E5052B SSAは被試験クロックの周期ジッタを簡単に特定して、周期ジッタ成分をPJスペクトラムビューで表示できます。周期ジッタの周波数からその発生源を解析でき、より高品質のクロック信号をデザインできます。

正確なRJとPJの分離

E5052B SSAを使用すると、ジッタトレンド、ジッタヒストグラム、ランダム/周期ジッタを分離して表示でき、システムクロックのジッタ特性をクリアに把握することができます。このため、システムクロックの全ジッタからランダムジッタと周期ジッタを分離できます。

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オーダー情報

シグナル・ソース・アナライザ・シリーズE5052B シグナル・ソース・アナライザ 10 MHz~ 7 GHz

E5053A マイクロ波ダウンコンバーター 3 GHz~ 26.5 GHz

オプションE5052B-011 機能削除E5052BU-028 リムーバブルHDDキットの追加(シリアル番号:MY472xxxxx、 MY473xxxxx用)E5052BU-058 リムーバブルSSDキットの追加(シリアル番号:MY474xxxxx用)

信号源解析ソフトウェアE5001A-1FP SSA-Jプレシジョン・クロック・ジッタ解析

ハーモニックミキサー11970シリーズ ハーモニック・ミキサーは、E5053Aマイクロ波ダウンコンバーターまたはN5507Aダウンコンバーターと併用できます。

11970A 26.5~ 40 GHz

11970Q 33~ 50 GHz

11970U 40~ 60 GHz

11970V 50~ 75 GHz

11970W 75~ 110 GHz

プリアンプ87405B 10 MHz~ 4 GHz、24 dB

87405C 100 MHz~ 18 GHz、25 dB

アクセサリ82357B USB-GPIBコンバーター41800A アクティブプローブ41802A 1 MΩ入力アダプター

ウェブリソース

シグナル・ソース・アナライザに関する情報やカタログについては、SSAウェブサイトをご覧ください。www.keysight.co.jp/find/ssa

位相雑音測定www.keysight.co.jp/find/phasenoise

RF/マイクロ波テストアクセサリwww.keysight.co.jp/find/accessories

Page 17: Keysight Technologies E5052B シグナル・ソース・アナライザ 10 MHz

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17 | Keysight | E5052B シグナル・ソース・アナライザ - Technical Overview

© Keysight Technologies, 2009 - 2015Published in Japan, July 28, 20155989-6389JAJP0000-00DEPwww.keysight.co.jp

myKeysight

www.keysight.co.jp/find/mykeysightご使用製品の管理に必要な情報を即座に手に入れることができます。

www.axiestandard.org

AXIe(AdvancedTCA® Extensions for Instrumentation and Test)は、AdvancedTCA®を汎用テストおよび半導体テスト向けに拡張したオープン規格です。Keysightは、AXIeコンソーシアムの設立メンバーです。

www.lxistandard.org

LXIは、ウェブへのアクセスを可能にするイーサネットベースのテストシステム用インタフェースです。Keysightは、LXIコンソーシアムの設立メンバーです。

www.pxisa.org

PXI(PCI eXtensions for Instrumentation)モジュラー測定システムは、PCベースの堅牢な高性能測定/自動化システムを実現します。

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Keysight Electronic Measurement GroupDEKRA Certified ISO 9001:2008 Quality Management System

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