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環境報告書 EXEDY FUKUSHIMA Corporation Environmental Report 2019

EXEDY FUKUSHIMA Environmental Report 2019

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Page 1: EXEDY FUKUSHIMA Environmental Report 2019

環境報告書 EXEDY FUKUSHIMA Corporation Environmental Report

2 0 1 9

Page 2: EXEDY FUKUSHIMA Environmental Report 2019

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1 目次 P1

編集方針/対象期間/参考ガイドライン

2 会社概要 P2

3 トップメッセージ P3

4 安全衛生・環境方針 P4

5 環境マネジメント P5

環境管理委員会組織図/環境目的・目標/

国際的な環境マネジメントシステムの

取得状況

6 環境負荷状況 P6

2019 年度生産活動における環境負荷状況

7 持続可能な開発 2030 P7~P8

8 環境課題 P9~P10

1 目 次

■編集方針

この報告書は、株式会社エクセディ福島(以下エク

セディ福島)の環境活動を当社の利害関係者の皆様

にご報告するために作成しています。

2019年度は、環境管理委員会を中心に SDGs を

取り入れた活動を展開しました。表紙の“自然”は

企業・社会・環境全てが持続可能な開発をしていこ

うという意味を込めました。この報告書は、インタ

ーネットのホームページでも閲覧できます。専門用

語の使用は極力避け、使用した場合は※記しでペー

ジ下記に用語解説として記載しています。

■対象期間

2019年4月~2020年3月

■参考ガイドライン

環境省「環境報告ガイドライン2018年版」一部

松原工場

Page 3: EXEDY FUKUSHIMA Environmental Report 2019

2

社 名 株式会社エクセディ福島

EXEDY Fukushima Co., Ltd.

設 立 1960 年 12 月 1 日(クロイドン株式会社)

資 本 金 380 百万円

代表取締役社長 森島 泰

売 上 高 26.9 億円(2019 年度)

従 業 員 数 300 名(松原・村松工場合わせて)

所 在 地 本社・松原工場 :福島県喜多方市松山町鳥見山字松原 65

村松工場 :福島県喜多方市松山町村松字常盤町 2600

技術開発部 :大阪府寝屋川市木田元宮 1-1-1

㈱エクセディ本社内

営業部 :静岡県富士市荒田島町 6 番地 20 号

リコーソリューションズ東静岡ビル 2F

㈱エクセディ静岡営業所内

事 業 内 容 スラストニードルローラー・ベアリングの製造・販売

スラストニードルローラー・ベアリング

当社は、2013 年度より株式会社エク

セディグループの関連企業として事

業しています。製品であるスラストニ

ードルローラー・ベアリングは、オー

トマチック用変速装置部品に組み込

まれ、高精密なベアリングです。

2 会 社 概 要

村松工場

Page 4: EXEDY FUKUSHIMA Environmental Report 2019

3

エクセディ福島は、自動車に使用されるスラストニードルベアリングを製造することだけを、深

く長く追及し、実績と信頼を着実に積み重ねてきました。当社の製品はいずれもユニークな一

体型構造となっており、お客様からは使いやすさとともに品質的にも高い評価をいただいており

ます。また、構成部品のすべてを内製していることから、急なオーダーにもフレキシブルに対応

できるような体制をとっております。

エクセディ福島がある地元会津に根付いた教えをしっかりと心に留めて、「決めたことはきっちり

とやる」の精神とエクセディグループの理念である、私たちの目指す姿「健全な企業活動」のも

と、全力で日々の生産活動に取り組んでおります。

またこれからも、今まで以上にもてる技術を通して環境問題への積極的な取組み、安全の確

保を行い、さまざまなステークホルダーとのコミュニケーションを通じて社会と共生するCSR活

動を環境方針に掲げ推進していく所存です。

本年度は、残念ながら世界規模での最悪の環境(新型コロナウィルス禍拡大)の中でのスタート

となりましたが、全社一丸となり環境活動対応をすると共に新たな環境目標であるSDGsへの

取組も推進してまいります。

今後とも皆様のご理解、ご支援を賜ることができますよう、お願い申し上げます。

2020年 4月

株式会社エクセディ福島

代表取締役社長 森島 泰

3 ト ップメッセージ

Page 5: EXEDY FUKUSHIMA Environmental Report 2019

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【基本方針】

安全衛生・環境の確保は、企業活動の基盤であり社会的責任(CSR)です。

安全最優先、健康増進、地球にやさしい環境づくりに取り組みます。

【安全衛生活動方針】

1.「安全なくして企業の存続なし」、ゼロ災害・ゼロ疾病に向けて、安全衛生に関する法令と、

社内ルールを順守します。

2.設備・作業環境などのピカピカ・5S5T 活動を継続的に実施します。

3.健康で快適な職場づくりを通じて、業務に関する疾病を予防し、心身の健康を維持・増進

します。

4.職場のあらゆる危険・有害要因を排除する活動を、Face to Face のコミュニケーションと

スピードを以って継続的に実施します。

5.異常発生時は「止める、呼ぶ、待つ」を徹底します。

【環境活動方針】

1.法令や利害関係者の要求事項を順守し、環境汚染を防止します。

2.生産、製品、サービスの分野において、環境マネジメントシステムを実行し、環境負荷低

減に向けて継続的に改善します。

3.省エネ・省資源を徹底し、使用と排出を最小限にします。

4.地域・社会と連携し、環境改善・自然保護活動へ積極的に参加・支援します。

2019 年 4 月 1 日制定

※ピカピカ・5S5T:エクセディグループ全体で行っている仕事への取組み姿勢。5S は、整理、整頓、清掃、清潔、躾。5T は、定位、定量、

定時、定姿、定質の略。

4 安全衛生・環境方針

Page 6: EXEDY FUKUSHIMA Environmental Report 2019

5

エクセディ福島では、環境管理責任者を筆頭とする環境管理委員会を中心にマネジメント体制を構築し

ています。

委員会は毎月開催され、環境目的・目標に基づき各部門の活動報告、管理を行っています。

内部監査:第 1 回目 2019/7/8~9/4 第 2 回目 2020/1/21~2/27

外部審査:24 か月定期審査 2020/3/18~3/19(審査機関:JHIA) 結果:不適合なし

■環境目的・目標(2019年度実績と2020年度目標)

■国際的な環境マネジメントシステムの取得状況(JIS Q14001:2015/ISO14001:2015)

5 環境マネジメント

■環境管理委員会組織図 代表取締役社長

常務取締役

環境管理責任者

事務局 環境管理委員(全部門各 1 名)

エネルギー管理統括者

エネルギー管理企画推進

者 エネルギー管理者

ISO14001 内部監査員

公害防止統括者(代理者)

公害防止管理者(代理者)

Page 7: EXEDY FUKUSHIMA Environmental Report 2019

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【CO2排出量と売上原単位※】

INPUT 【エネルギー】 【購入材料】 (前年度比)

・電気 ・材料(鉄材) 4,221.7t (▲778.3t)

・プロパンガス ・副資材 363.3t (▲126.7t)

・アンモニアガス

・炭酸ガス 【水資源】

・灯油 ・地下水 35.2千㎥ (▲2.8千㎥)

・ガソリン

・軽油

OUTPUT 【有価物の売却】 (前年度比)

・スクラップ 3675.7t(▲274.3t)

・廃油 49.4t(+1.4t)

【化学物質】

※PRTR制度対象物質 松 原 / 村 松

キシレン 0.8t / 0.4t

1.2.4 トリメチルベンゼン 0.8t / 0.4t

トルエン 0.2t / -

ホウ素 - / 0.2t

ノルマルヘキサン 0.1t / -

※2019年度は PRTR制度報告量未満

【製品】 【産業廃棄物排出量と売上原単位※】

・出荷数 26,963千個/年

6 環境負荷状況 ■2019 年度生産活動における環境負荷状況

2013年度比

▲6%

2013年度比

+16%

※PRTR 制度:汚染物質の排出および移動登録に関する制度であり、有

害性が疑われる汚染化学物質が、どこから、どの程度、環境中へ排出さ

れているか、あるいは廃棄物等の一部として移動しているかを把握し、

集計・公表する仕組みのこと

※原単位:排出量/売上高

(前年度比)

(▲416.3 千 kWh)

(▲34.4t)

(▲7.4t)

(▲1.3t)

(+16t)

(▲2.4kl)

(±0kl)

8083.7 千 kWh

212.6t

67.6t

4.7t

87.0t

8.0kl

0.3kl

Page 8: EXEDY FUKUSHIMA Environmental Report 2019

7

7 持続可能な開発 2030

SDGs とは?

2015 年 9 月の国連サミットで採択された 2016 年から 2030 年までの国際目標です。

持続可能な世界を実現するための 17 のゴール・169 のターゲットから構成され、地球上の「誰一人と

して取り残さない」ことを誓っています。

・コンプレッサーの更新

多彩な省エネ性能を備えたコンプレッサーへ更新したことにより、コンプレッ

サー電力量が、前年度月平均▲43.6 千 kWh に抑制されました。

・設備の待機温度低減

当社の電力量40%は熱処理工程が占めております。稼働していない設備内保持設定温度を85

0℃から600℃にすることにより、▲3千 kWh/月となりました。3千 kWh とは毎月約 1%の電

力量に該当します。

・材料不良の削減

材料メーカーと協力し、規格外の材料返品を削減した活動です。

品質管理の改善、運搬の荷姿改善を行いました。

2016年度の活動以前から比べると▲24%でき、輸送エネルギーや廃棄物の削

減に貢献されます。

当社は、企業と環境と社会が持続可能な開発目標 SDGs を達成できるよう環境管理委員会

を中心に事業活動での環境保全活動も活発に行っております。2019 年度の主な活動をご

紹介します。

事業活動と SDGs

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・河川美化活動

2018 年度から地域の河川清掃と生物調査を行っています。今年は応名川と田付川

の清掃を実施しました。両河川、工場排水が放流される河川です。河川協力団体で

ある「阿賀川・川の達人の会」協力のもと、社員のみならず社員のお子さん、業者

様、が参加していただきました。

・喜多方商工フェア

地域のお子さんに向け

て、環境に影響があるも

のは何か。を自分で選択

してもらう体験をして

もらい、環境を身近に感

じていただきました。

・化学物質リスクコミュニケーション講演会

三春町にあるコミュタン福島にて、当社の化学物質に対する取り組みを県内の事業

者様へ紹介しました。

当社は、化学物質を使用する前にリスク評価を実施し作業を行っています。リスク

評価でリスクが高い物質については、①化学物質の変更 ②使用時の密閉 ③適切

な換気、局所排気装置の設置 ④適切な保護具の着用 の順でリスク低減に努めて

います。

コミュタン福島での講演会 化学物質リスク評価勉強会

・技能実習生の受入れ

フィリピンから6名の

技能実習生の受入れを

行っています。

実習生は、金属プレス技

能検定基礎2級を取得

しています。

喜多方商工フェア

Page 10: EXEDY FUKUSHIMA Environmental Report 2019

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8 環 境 課 題

正の影響の強化

負の影響の最小化

影響領域の特定

当社が社会や環境に与える正の影響、負の影響はなにかを決定し、2030 年を目途に決定

した最大の影響を優先課題として取り組んでいきます。

2019年度の産業廃棄物排出量は

2013年度比+16%でした。そ

の中でリサイクル率は34%です。

2030年度までに排出量を

▲10%、リサイクル率80%を目標

に活動します。

CO2 排出原単位評価前年度比▲1%

が大きな目標です。

老朽化している設備の更新及び電

力の見える化を進め、2030年度

までに▲10%を目標値と定めます。

地域住民の雇用を促進し、地域経済を活発にすることを優先

課題として特定します。

現在、綾金工業団地に建設中の工場は2020年内に完成予

定です。

地域と連携し、社会・環境・経済が持続可能な活動ができる

よう更に活動を強化します。

サプライチェーン

原材料 調達物流 操業

新工場建設の様子

Page 11: EXEDY FUKUSHIMA Environmental Report 2019

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5E とは?

Evolutionエ ウ ゙ ォ リ ュ ー シ ョ ン

進化 環境に対する意識を向上し、持続可能な事業活動に進化します。

Educationエ ト ゙ ュ ケ ー シ ョ ン

教育 正しく新しい知識を増やし、社内だけでなく子供たち、地域に発信します。

Effectエフェクト

達成 法の順守、環境マネジメントシステムを効果的に達成します。

Emissionエミッション

大気汚染 事業活動で排気する CO2 削減目標を立て、管理します。

Ecoエ コ

エコ 一人ひとりが環境にやさしい製品、化学物質、行動を選択します。

持続可能な発展に向けて経営者から作業者まで日常業務から実践する 5 項目です。

新しいことに取り組み、育み、有効的なマネジメントシステムを構築していきます。

5Eチャレンジ

製品の省エネ

当社のスラストニードルベアリングは、写真 1 のように摺動部が狭いので

摩擦抵抗を小さく抑えられ、省エネ・低燃費に大きく貢献しています。

(写真 1)

販売 製品使用 製品廃棄

当社

他社

ロストルク測定結果

Page 12: EXEDY FUKUSHIMA Environmental Report 2019

〒966-0901 福島県喜多方市字松山町鳥見山字松原 65

お問い合わせ先:安全環境部

編集責任者 伊藤 健一

作 成 安全環境部

TEL.0241-23-3100 FAX.0241-25-7367

発 行:2020 年 4 月