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J2X1-7610-05Z0(05) 20138Windows/Linux ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.1 導入ガイド

Cloud Edition V3.1.1 ServerView Resource …software.fujitsu.com/jp/manual/manualfiles/m130020/j2x...設定環境の保存について説明します。 第20章 アンインストール

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J2X1-7610-05Z0(05)2013年8月

Windows/Linux

ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.1

導入ガイド

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まえがき

本書の目的

本書は、ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition(以降、本製品)の導入時に必要な操作や設定について説明しています。

本書の読者

本書は、本製品を利用してプライベートクラウドやデータセンターでインフラを運用する管理者を対象にしています。

また、システムを構築するにあたり、導入するサーバ、ストレージ、ネットワーク機器、サーバ仮想化ソフトウェア、Active Directoryや

LDAPなどディレクトリサービスの一般的な知識があることを前提としています。

本書の構成

本書は、以下の構成になっています。

第1章 本製品の導入作業の流れ

本製品利用時の導入作業の全体の流れについて説明します。

第2章 インストール

本製品のインストールについて説明します。

第3章 RORコンソールのSSL通信の環境設定

SSL通信に必要な環境設定について説明します。

第4章 RORコンソールへのログイン

RORコンソールの起動と終了について説明します。

第5章 ライセンスの設定と確認

本製品を使用するときに必要なライセンスの設定と確認方法について説明します。

第6章 ブラウザへの証明書のインポート

テスト用のサイト証明書を使用する場合に必要なブラウザへの証明書のインポートについて説明します。

第7章 インフラ管理者の登録

インストール後のセットアップについて説明します。

第8章 定義ファイルの作成

本製品を利用し、ネットワーク機器を管理(監視や自動設定など)するために必要な定義ファイルの作成について説明します。

第9章 本製品へのリソースの登録

本製品で使用するリソースの登録、変更、削除について説明します。

第10章 HBA address rename設定サービスの設定

HBA address rename設定サービスの設定について説明します。

第11章 VMホストに対するソフトウェアのインストールとエージェントの登録

VMホストに対するソフトウェアのインストールとエージェントの登録について説明します。

第12章 リソースのグローバルプールへの登録

リソースのリソースプールへの登録について説明します。

第13章 L-Serverテンプレートの作成

L-Serverテンプレートの作成について説明します。

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第14章 インフラ管理者用L-Serverの作成

インフラ管理者用L-Serverの作成について説明します。

第15章 クローニングイメージの採取と登録

システム全体で共通に利用できるクローニングイメージを採取し、登録する方法について説明します。

第16章 L-Platformテンプレートの作成

L-Platformテンプレートの作成について説明します。

第17章 テナント、テナント管理者、テナント利用者の作成

テナント、テナント管理者、テナント利用者の作成について説明します。

第18章 導入後の環境設定

導入後の環境設定について説明します。

第19章 設定環境の保存

設定環境の保存について説明します。

第20章 アンインストール

本製品のアンインストールについて説明します。

付録A Systemwalker Centric ManagerまたはETERNUS SF Storage Cruiserと共存させる場合の注意事項

本製品とSystemwalker Centric ManagerまたはETERNUS SF Storage Cruiserを共存させる場合の注意事項について説明します。

付録B 物理L-Server作成のための設定

物理L-Serverを作成する場合の設定について説明します。

付録C 仮想L-Server作成のための設定

仮想L-Serverを作成する場合の設定について説明します。

付録D 物理L-Serverに対するVMホストの導入

物理L-ServerにVMホストを導入する方法について説明します。

付録E ダッシュボードのカスタマイズ

ダッシュボードのカスタマイズ方法について説明します。

付録F 旧バージョンからのアップグレード

旧バージョンからのアップグレードについて説明します。

付録G 旧バージョンからの互換について

旧バージョンからの互換について説明します。

付録I 他製品との連携

本製品と他製品の連携について説明します。

付録J ServerView Deployment Managerとの共存

本製品とServerView Deployment Managerを同一ネットワークで使用する手順について説明します。

付録H イーサネット・ファブリックを利用するための設定

ネットワークデバイスとしてイーサネット・ファブリックを利用する場合の設定について説明します。

本書の表記について

本書中の表記方法は以下のとおりです。

・ 本製品のエディションに応じて異なる記事がある場合、以下のように区別して記述します。

【エディション共通】 全エディション対応記事

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【Cloud Edition】 Cloud Edition対応記事

【Express】 Express対応記事

【Virtual Edition】 Virtual Edition対応記事

・ 本製品を使用する際、必要になる基本ソフトウェアに応じて異なる機能がある場合、以下のように区別して記述します。

【Windowsマネージャー】 Windowsマネージャー対応記事

【Linuxマネージャー】 Linuxマネージャー対応記事

【Windows】 Windows対応記事

【Linux】 Linux対応記事

【Solaris】 Solaris対応記事

【VMware】 VMware対応記事

【Hyper-V】 Hyper-V対応記事

【Xen】 RHEL5-Xen対応記事

【KVM】 RHEL-KVM対応記事

【Solarisゾーン】 Solarisゾーン対応記事

【OVM for x86 2.2】 Oracle VM Server for x86 2.2対応記事

【OVM for x86 3.2】 Oracle VM Server for x86 3.2対応記事

【OVM for SPARC】 Oracle VM Server for SPARC対応記事

【Citrix Xen】 Citrix XenServer対応記事

【物理サーバ】 物理サーバ対応記事

・ 特に説明がない場合、本文中の"ブレードサーバ"はPRIMERGY BXシリーズを指します。

・ Oracle SolarisはSolaris、Solaris Operating System、Solaris OSと記載することがあります。

・ Oracle Solarisゾーンは、Solaris ContainersまたはSolaris Containerと記載することがあります。

・ Oracle VM Server for x86は、Oracle VMと記載することがあります。

・ 本製品では、以下のサーバをSPARC Enterpriseと記載します。

- SPARC Enterprise M3000/M4000/M5000/M8000/M9000

- SPARC Enterprise T5120/T5140/T5220/T5240/T5440

・ 本製品では、以下のサーバをSPARC M10と記載します。

- SPARC M10-1/M10-4/M10-4S

・ 参照先は「 」でくくります。

・ 画面名、ダイアログ名、メニュー名およびタブ名は[ ]でくくります。

・ ボタン名は< >または[ ]でくくります。

・ メニューの選択順を[ ]-[ ]の形式で示します。

・ ユーザーが入力する文字は太字で示します。

・ 可変部分は斜体で示します。

・ 特に強調が必要な文字列、数値をダブルクォーテーション( " )でくくります。

・ メニュー名には、設定、操作画面の起動を示す"..."は表記しません。

・ 使用例は、プロンプトをWindowsの">"で表記しています。Linuxの場合は"#"に読み替えてください。

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・ Windows 8およびWindows Server 2012で本製品を使用する場合は以下のように読み替えてください。

本書では、OSの操作を説明する際、Windows 7およびWindows Server 2008 以前のOSを例にしています。Windows 8および

Windows Server 2012で本製品を使用する場合、[スタート]メニューに関する記述を、[アプリ]画面に読み替えてください。

[アプリ]画面は、[スタート]画面を右クリックして表示される、[すべてのアプリ]を右クリックすることで表示できます。

RORコンソールのメニューについて

RORコンソールでの操作は、メニューまたはポップアップメニューから行います。

本書では、メニューおよびポップアップメニューのどちらでも実行できる操作については、ポップアップメニューによる手順を記載して

います。

インストールフォルダーのパスについて

インストールフォルダーのパスとしてC:\Fujitsu\RORと記載されている場合があります。

以下のように読み替えてください。

・ Windows 64bit(x64)の場合

C:\Program Files (x86)\Resource Orchestrator

・ Windows 32bit(x86)の場合

C:\Program Files\Resource Orchestrator

コマンド使用例について

コマンドの使用例ではパスを省略しています。実際の使用時は「名前」の欄にあるパスで実行してください。

参照先URLについて

本文中に記載されている参照先URLは、2013年8月時点の情報です。

予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。

ServerView Resource Orchestrator Webサイト

ServerView Resource Orchestrator Webサイトでは、 新のマニュアルや技術情報を公開しています。

本製品を利用する前に、ServerView Resource Orchestrator Webサイトを参照することをお勧めします。

URL: http://software.fujitsu.com/jp/ror/

略称

本書中の略称は以下のとおりです。

略称 製品

Windows

Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard x64 EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise x64 EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 StandardMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 EnterpriseMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 StandardMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Enterprise

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略称 製品

Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 DatacenterMicrosoft(R) Windows Server(R) 2012 StandardMicrosoft(R) Windows Server(R) 2012 DatacenterMicrosoft(R) Windows(R) XP Professional operating systemWindows Vista(R) BusinessWindows Vista(R) EnterpriseWindows Vista(R) UltimateWindows(R) 7 ProfessionalWindows(R) 7 UltimateWindows(R) 8 ProWindows(R) 8 Enterprise

Windows Server 2003

Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard x64 EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise x64 Edition

Windows 2003 x64 EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard x64 EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise x64 Edition

Windows Server 2008

Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 StandardMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 EnterpriseMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 StandardMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 EnterpriseMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Datacenter

Windows 2008 x86 EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard (x86)Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise (x86)

Windows 2008 x64 EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard (x64)Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise (x64)

Windows Server 2012Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 StandardMicrosoft(R) Windows Server(R) 2012 Datacenter

Windows PE Microsoft(R) Windows(R) Preinstallation Environment

Windows XP Microsoft(R) Windows(R) XP Professional operating system

Windows VistaWindows Vista(R) BusinessWindows Vista(R) EnterpriseWindows Vista(R) Ultimate

Windows 7Windows(R) 7 ProfessionalWindows(R) 7 Ultimate

Windows 8Windows(R) 8 ProWindows(R) 8 Enterprise

Linux

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.1 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.1 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.2 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.2 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.3 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.3 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.4 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.4 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.5 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.5 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.6 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.6 (for Intel64)

- v -

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略称 製品

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.7 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.7 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.8 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.8 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.2 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.2 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.3 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.3 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.4 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.4 (for Intel64)

Red Hat Enterprise Linux

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.1 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.1 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.2 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.2 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.3 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.3 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.4 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.4 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.5 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.5 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.6 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.6 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.7 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.7 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.8 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.8 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.2 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.2 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.3 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.3 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.4 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.4 (for Intel64)

Red Hat Enterprise Linux 5

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.1 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.1 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.2 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.2 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.3 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.3 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.4 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.4 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.5 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.5 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.6 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.6 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.7 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.7 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.8 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.8 (for Intel64)

Red Hat Enterprise Linux 6Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.2 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.2 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.3 (for x86)

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略称 製品

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.3 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.4 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.4 (for Intel64)

RHEL5-XenRed Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.4 (for x86) Linux 仮想マシン機能

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.4 (for Intel64) Linux 仮想マシン機能

RHEL-KVM

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.2 (for x86) 仮想化機能

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.2 (for Intel64) 仮想化機能

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.3 (for x86) 仮想化機能

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.3 (for Intel64) 仮想化機能

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.4 (for x86) 仮想化機能

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.4 (for Intel64) 仮想化機能

DOS Microsoft(R) MS-DOS(R) operating system, DR DOS(R)

OVM for x86 2.2 Oracle(R) VM Server for x86 2.2

OVM for x86 3.2 Oracle(R) VM Server for x86 3.2

OVM for SPARC Oracle(R) VM Server for SPARC

Oracle VM Manager Oracle(R) VM Manager

Citrix XenServerCitrix XenServer(R) 6.0Citrix XenServer(R) 6.0.2Citrix XenServer(R) 6.1.0

ESC ETERNUS SF Storage Cruiser

GLS PRIMECLUSTER GLS

Navisphere EMC Navisphere Manager

Solutions Enabler EMC Solutions Enabler

MSFC Microsoft Failover Cluster

SolarisOracle Solaris10 05/09(Update7) メディアパック

Oracle Solaris11 11/11 メディアパック

Oracle Solaris11.1 メディアパック

SCVMMSystem Center Virtual Machine Manager 2008 R2System Center 2012 Virtual Machine Manager

VMware

VMware vSphere(R) 4VMware vSphere(R) 4.1VMware vSphere(R) 5VMware vSphere(R) 5.1

VMware ESX VMware(R) ESX(R)

VMware ESX 4 VMware(R) ESX(R) 4

VMware ESXi VMware(R) ESXi(TM)

VMware ESXi 5.0 VMware(R) ESXi(TM) 5.0

VMware ESXi 5.1 VMware(R) ESXi(TM) 5.1

VMware Tools VMware(R) Tools

VMware vSphere 4.0 VMware vSphere(R) 4.0

VMware vSphere 4.1 VMware vSphere(R) 4.1

VMware vSphere 5 VMware vSphere(R) 5

VMware vSphere 5.1 VMware vSphere(R) 5.1

VMware vSphere Client VMware vSphere(R) Client

- vii -

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略称 製品

VMware vCenter Server VMware(R) vCenter(TM) Server

VMware vClient VMware(R) vClient(TM)

VMware FT VMware(R) Fault Tolerance

VMware DRS VMware(R) Distributed Resource Scheduler

VMware DPM VMware(R) Distributed Power Management

VMware Storage VMotion VMware(R) Storage VMotion

VMware vDS VMware(R) vNetwork Distributed Switch

VIOM ServerView Virtual-IO Manager

BladeLogic BMC BladeLogic Server Automation

Internet ExplorerWindows(R) Internet Explorer(R) 8Windows(R) Internet Explorer(R) 9Windows(R) Internet Explorer(R) 10

RCVE ServerView Resource Coordinator VE

ROR ServerView Resource Orchestrator

ROR VE ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition

ROR CE ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition

リソースコーディネータ

Systemwalker Resource CoordinatorSystemwalker Resource Coordinator Base EditionSystemwalker Resource Coordinator Virtual server Edition

輸出管理規制表記

当社ドキュメントには、外国為替および外国貿易管理法に基づく特定技術が含まれていることがあります。特定技術が含まれている場

合は、当該ドキュメントを輸出または非居住者に提供するとき、同法に基づく許可が必要となります。

商標について

・ BMC、BMC Software、そしてBMCのロゴは、米国ならびにその他の国においての登録商標または商標です。

・ Citrix(R)、Citrix XenServer(R)、Citrix Essentials(TM)、Citrix StorageLink(TM)は、Citrix Systems, Inc.の米国およびその他の国

における登録商標または商標です。

・ EMC、EMC2、CLARiX、SymmetrixおよびNavisphereは、EMC Corporationの登録商標または商標です。

・ HPは、Hewlett-Packard Companyの登録商標です。

・ Linuxは、Linus Torvalds氏の米国およびその他の国における登録商標または商標です。

・ Microsoft、Windows、MS-DOS、Windows Server、Windows Vista、Excel、Active DirectoryおよびInternet Explorerは、米国

Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。

・ NetAppは、米国およびその他の国におけるNetwork Appliance, Incの登録商標です。また、Data ONTAP、Network Appliance、

Snapshotは、米国およびその他の国におけるNetwork Appliance, Incの商標です。

・ OracleとJavaは、Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。

・ Red Hat、RPMおよびRed Hatをベースとしたすべての商標とロゴは、Red Hat, Inc.の米国およびその他の国における登録商標ま

たは商標です。

・ VMware、VMwareロゴ、Virtual SMPおよびVMotionは、米国およびその他の地域におけるVMware, Inc.の登録商標または商標

です。

・ ServerView、Systemwalkerは富士通株式会社の登録商標です。

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・ その他の会社名および製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。

お願い

・ 本書を無断でほかに転載しないようお願いします。

・ 本書は予告なしに変更されることがあります。

出版年月および版数

版数 マニュアルコード

2011年11月 第1版 J2X1-7610-01Z0(00)

2011年12月 第1.1版 J2X1-7610-01Z0(01)

2012年1月 第1.2版 J2X1-7610-01Z0(02)

2012年2月 第1.3版 J2X1-7610-01Z0(03)

2012年3月 第1.4版 J2X1-7610-01Z0(04)

2012年4月 第1.5版 J2X1-7610-01Z0(05)

2012年7月 第2版 J2X1-7610-02Z0(00)

2012年10月 第3版 J2X1-7610-03Z0(00)

2012年12月 第4版 J2X1-7610-04Z0(00)

2013年1月 第5版 J2X1-7610-05Z0(00)

2013年1月 第5.1版 J2X1-7610-05Z0(01)

2013年1月 第5.2版 J2X1-7610-05Z0(02)

2013年3月 第5.3版 J2X1-7610-05Z0(03)

2013年6月 第5.4版 J2X1-7610-05Z0(04)

2013年8月 第5.5版 J2X1-7610-05Z0(05)

著作権表示

Copyright 2010-2013 FUJITSU LIMITED

- ix -

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目 次

第1章 本製品の導入作業の流れ................................................................................................................................................11.1 システム運用管理者の導入作業の流れ............................................................................................................................................4

1.1.1 本製品導入のための設計および事前設定................................................................................................................................51.1.2 管理サーバの構築.......................................................................................................................................................................61.1.3 マネージャーのインストール........................................................................................................................................................61.1.4 RORコンソールへのログイン........................................................................................................................................................61.1.5 ライセンスの設定..........................................................................................................................................................................61.1.6 マネージャーのインストール後の設定.........................................................................................................................................61.1.7 インフラ設定情報の通知..............................................................................................................................................................7

1.2 インフラ管理者の導入作業の流れ.....................................................................................................................................................71.2.1 インフラ設定情報の入手..............................................................................................................................................................81.2.2 リソースの設定..............................................................................................................................................................................8

1.2.2.1 物理L-Serverを作成する場合...............................................................................................................................................81.2.2.1.1 ブレードサーバを利用する場合....................................................................................................................................91.2.2.1.2 ラックマウントサーバおよびタワー型サーバを利用する場合.....................................................................................10

1.2.2.2 仮想L-Serverを作成する場合.............................................................................................................................................101.2.2.2.1 リソースの登録..............................................................................................................................................................101.2.2.2.2 VMホストに対するソフトウェアのインストールとエージェントの登録..........................................................................111.2.2.2.3 リソースのグローバルプールへの登録........................................................................................................................111.2.2.2.4 L-Serverテンプレートの作成........................................................................................................................................121.2.2.2.5 クローニングイメージの作成と登録..............................................................................................................................12

1.2.3 ネットワークデバイスの登録.......................................................................................................................................................131.2.4 グローバルテンプレートの作成・公開と課金情報の登録.........................................................................................................131.2.5 テナントの設定...........................................................................................................................................................................131.2.6 テナント情報の通知...................................................................................................................................................................13

1.3 テナント管理者の導入作業の流れ...................................................................................................................................................141.4 テナント利用者の運用作業の流れ...................................................................................................................................................15

第2章 インストール...................................................................................................................................................................162.1 マネージャーのインストール.............................................................................................................................................................16

2.1.1 マネージャーのインストール【Windowsマネージャー】.............................................................................................................162.1.1.1 事前準備.............................................................................................................................................................................162.1.1.2 ソフトウェアの準備と確認....................................................................................................................................................162.1.1.3 必要な情報の収集と確認...................................................................................................................................................212.1.1.4 構築条件の確認..................................................................................................................................................................232.1.1.5 使用ポートの確認................................................................................................................................................................232.1.1.6 インストール.........................................................................................................................................................................24

2.1.2 マネージャーのインストール【Linuxマネージャー】...................................................................................................................262.1.2.1 事前準備.............................................................................................................................................................................262.1.2.2 ソフトウェアの準備と確認....................................................................................................................................................272.1.2.3 必要な情報の収集と確認...................................................................................................................................................322.1.2.4 構築条件の確認..................................................................................................................................................................342.1.2.5 使用ポートの確認................................................................................................................................................................342.1.2.6 インストール.........................................................................................................................................................................35

2.1.3 セットアップ.................................................................................................................................................................................372.2 エージェントのインストール...............................................................................................................................................................41

2.2.1 事前準備....................................................................................................................................................................................412.2.1.1 ソフトウェアの準備と確認....................................................................................................................................................412.2.1.2 必要な情報の収集と確認...................................................................................................................................................46

2.2.2 インストール【Windows】【Hyper-V】...........................................................................................................................................472.2.3 インストール【Linux】【VMware】【Xen】【KVM】【OVM for x86 2.2】.........................................................................................502.2.4 インストール【Solaris】【Solarisゾーン】【OVM for SPARC】.......................................................................................................51

2.3 エージェント(ダッシュボード機能)のインストール.............................................................................................................................512.3.1 事前準備....................................................................................................................................................................................512.3.2 排他ソフトウェアの確認..............................................................................................................................................................52

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2.3.3 インストール【Windows】【Hyper-V】...........................................................................................................................................522.3.4 インストール【Linux】...................................................................................................................................................................532.3.5 インストール【Solaris】【Solarisゾーン】.......................................................................................................................................53

2.4 HBA address rename設定サービスのインストール...........................................................................................................................552.4.1 事前準備....................................................................................................................................................................................55

2.4.1.1 ソフトウェアの準備と確認....................................................................................................................................................552.4.1.2 必要な情報の収集と確認...................................................................................................................................................56

2.4.2 インストール【Windows】.............................................................................................................................................................562.4.3 インストール【Linux】...................................................................................................................................................................57

第3章 RORコンソールのSSL通信の環境設定..........................................................................................................................593.1 認証局からの証明書の取得と登録..................................................................................................................................................59

3.1.1 Interstage証明書環境の作成とSSL通信に使用する証明書の取得申請書の作成.................................................................593.1.2 SSL通信に使用する証明書の登録...........................................................................................................................................61

3.2 SSL定義の変更.................................................................................................................................................................................633.3 ServerViewSSO認証サーバへの証明書のインポート.....................................................................................................................64

第4章 RORコンソールへのログイン..........................................................................................................................................66

第5章 ライセンスの設定と確認.................................................................................................................................................68

第6章 ブラウザへの証明書のインポート...................................................................................................................................69

第7章 インフラ管理者の登録....................................................................................................................................................70

第8章 定義ファイルの作成.......................................................................................................................................................718.1 定義ファイル(物理L-Server/仮想L-Server共通)..............................................................................................................................718.2 定義ファイル(物理L-Server).............................................................................................................................................................728.3 定義ファイル(仮想L-Server共通).....................................................................................................................................................73

8.3.1 定義ファイル(VMware)..............................................................................................................................................................748.3.2 定義ファイル(Hyper-V)..............................................................................................................................................................748.3.3 定義ファイル(RHEL5-Xen)........................................................................................................................................................758.3.4 定義ファイル(OVM for x86 2.2)................................................................................................................................................768.3.5 定義ファイル(RHEL-KVM).......................................................................................................................................................768.3.6 定義ファイル(Solarisゾーン)......................................................................................................................................................768.3.7 定義ファイル(OVM for SPARC)................................................................................................................................................778.3.8 定義ファイル(OVM for x86 3.2)................................................................................................................................................77

8.4 定義ファイル(ネットワーク)................................................................................................................................................................77

第9章 本製品へのリソースの登録............................................................................................................................................789.1 リソース登録の必要性.......................................................................................................................................................................789.2 リソースの登録順序と登録方法........................................................................................................................................................79

第10章 HBA address rename設定サービスの設定..................................................................................................................80

第11章 VMホストに対するソフトウェアのインストールとエージェントの登録................................................................................82

第12章 リソースのグローバルプールへの登録..........................................................................................................................8612.1 物理L-Serverの場合.......................................................................................................................................................................8612.2 仮想L-Serverの場合.......................................................................................................................................................................86

第13章 L-Serverテンプレートの作成........................................................................................................................................88

第14章 インフラ管理者用L-Serverの作成................................................................................................................................89

第15章 クローニングイメージの採取と登録...............................................................................................................................9015.1 物理L-Serverの場合.......................................................................................................................................................................9115.2 仮想L-Serverの場合.......................................................................................................................................................................91

第16章 L-Platformテンプレートの作成......................................................................................................................................93

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第17章 テナント、テナント管理者、テナント利用者の作成..........................................................................................................94

第18章 導入後の環境設定.......................................................................................................................................................9518.1 メールの設定...................................................................................................................................................................................95

18.1.1 マネージャーの停止................................................................................................................................................................9518.1.2 テナント管理から送信されるメールの設定..............................................................................................................................9518.1.3 L-Platform管理画面から送信されるメールの設定.................................................................................................................9618.1.4 利用料金計算機能から送信されるメールの設定...................................................................................................................9718.1.5 マネージャーの起動................................................................................................................................................................9818.1.6 申請プロセスから送信されるメールの設定.............................................................................................................................9818.1.7 ダッシュボードから送信されるメールの設定.........................................................................................................................100

18.2 申請プロセスの設定......................................................................................................................................................................10118.2.1 申請プロセスの審査者の登録...............................................................................................................................................101

18.2.1.1 インフラ管理者/兼任管理者の作成................................................................................................................................10118.2.1.2 インフラ管理者/兼任管理者をIflowUsersグループに追加...........................................................................................102

18.2.2 マネージャーの停止..............................................................................................................................................................10318.2.3 申請プロセスの設定の変更方法...........................................................................................................................................10318.2.4 使用する申請プロセスの変更方法........................................................................................................................................10418.2.5 マネージャーの起動..............................................................................................................................................................105

18.3 ダッシュボードのカスタマイズ.......................................................................................................................................................10518.4 仮想サーバのホスト名設定...........................................................................................................................................................105

18.4.1 設定方法................................................................................................................................................................................10618.4.2 設定方式................................................................................................................................................................................107

18.5 リソース名の設定方式の設定.......................................................................................................................................................10918.5.1 設定方法................................................................................................................................................................................11018.5.2 設定方式................................................................................................................................................................................111

18.6 オーバーコミット機能の設定.........................................................................................................................................................11318.7 L-Platform APIの環境設定の変更...............................................................................................................................................11518.8 RHEL5-Xenを利用する場合の設定.............................................................................................................................................11618.9 物理L-Serverのシステムディスク設定...........................................................................................................................................11618.10 マネージャーの再起動に関する設定.........................................................................................................................................11718.11 マネージャーの処理の多重度の変更........................................................................................................................................11718.12 許諾の編集..................................................................................................................................................................................117

18.12.1 L-Platform利用申請時の利用許諾の編集.........................................................................................................................11718.12.2 L-Platform構成変更時の利用許諾の編集.........................................................................................................................11818.12.3 L-Platform解約時の解約許諾の編集.................................................................................................................................119

18.13 利用者登録時の規約の編集......................................................................................................................................................120

第19章 設定環境の保存........................................................................................................................................................122

第20章 アンインストール........................................................................................................................................................12320.1 マネージャーのアンインストール..................................................................................................................................................123

20.1.1 事前準備................................................................................................................................................................................12320.1.2 アンセットアップ......................................................................................................................................................................12420.1.3 アンインストール【Windowsマネージャー】............................................................................................................................12520.1.4 アンインストール【Linuxマネージャー】..................................................................................................................................12820.1.5 アンインストール後の作業......................................................................................................................................................131

20.1.5.1 Fujitsu XMLプロセッサのアンインストール【Windowsマネージャー】...........................................................................13120.1.5.2 SMEEのアンインストール【Linux】..................................................................................................................................13120.1.5.3 Securecryptoライブラリランタイムのアンインストール【Linux】........................................................................................13220.1.5.4 アンインストール後に残るグループ................................................................................................................................13220.1.5.5 SMEEとSecurecryptoライブラリランタイムのアンインストール後の注意事項【Linux】...................................................13220.1.5.6 ServerView Operations Managerに登録した証明書の削除..........................................................................................132

20.2 エージェントのアンインストール....................................................................................................................................................13320.2.1 アンインストール【Windows】【Hyper-V】................................................................................................................................13320.2.2 アンインストール【Linux】【VMware】【Xen】【KVM】【OVM for x86 2.2】..............................................................................13420.2.3 アンインストール【Solaris】【Solarisゾーン】【OVM for SPARC】............................................................................................135

20.3 エージェント(ダッシュボード機能)のアンインストール..................................................................................................................136

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20.3.1 アンインストール【Windows】【Hyper-V】................................................................................................................................13620.3.2 アンインストール【Linux】........................................................................................................................................................13720.3.3 アンインストール【Solaris】【Solarisゾーン】............................................................................................................................137

20.4 HBA address rename設定サービスのアンインストール................................................................................................................13820.4.1 アンインストール【Windows】..................................................................................................................................................13820.4.2 アンインストール【Linux】........................................................................................................................................................139

20.5 "アンインストールと管理(ミドルウェア)"のアンインストール.........................................................................................................140

付録A Systemwalker Centric ManagerまたはETERNUS SF Storage Cruiserと共存させる場合の注意事項.........................142

付録B 物理L-Server作成のための設定.................................................................................................................................144B.1 定義ファイルの作成........................................................................................................................................................................144

B.1.1 SANストレージのポート組合せ定義ファイルの作成..............................................................................................................145B.1.2 ESCで管理されている仮想ストレージリソース名、ディスクリソース名の形式の選択............................................................147B.1.3 シン・プロビジョニングおよびストレージ自動階層制御におけるリソース選択の優先順の設定...........................................148B.1.4 ダイナミックLUNミラーリングにおけるミラーリング定義ファイルの作成.................................................................................149B.1.5 EMCストレージ用定義ファイル...............................................................................................................................................150B.1.6 L-Serverテンプレートでモデル名を指定せずに物理L-Serverを作成する場合の設定........................................................151B.1.7 物理サーバごとのFC搭載数および実装位置の設定............................................................................................................154B.1.8 生存監視の定義ファイル.........................................................................................................................................................156B.1.9 管理LAN用のアップリンクセット定義ファイル........................................................................................................................157B.1.10 iSCSIネットワーク定義ファイル..............................................................................................................................................157B.1.11 FalconStor NSS用定義ファイル............................................................................................................................................158

B.2 本製品へのリソースの登録............................................................................................................................................................159B.2.1 ブレードサーバを利用する場合..............................................................................................................................................159B.2.2 ブレードサーバ以外を登録する場合......................................................................................................................................160

B.3 リソースのリソースプールへの登録................................................................................................................................................161B.3.1 ネットワーク自動設定...............................................................................................................................................................162B.3.2 ネットワーク手動設定...............................................................................................................................................................164

B.4 L-Serverテンプレートの作成..........................................................................................................................................................165B.5 L-Server作成...................................................................................................................................................................................165

B.5.1 L-Serverテンプレートを利用してのL-Server作成...................................................................................................................165B.5.2 個々の仕様を指定したL-Server作成......................................................................................................................................166B.5.3 手動OSインストール.................................................................................................................................................................167B.5.4 PXEブートを利用したOSのインストール.................................................................................................................................170

B.6 クローニングイメージの採取と登録................................................................................................................................................171B.6.1 OSインストール後のL-Serverからクローニングイメージを採取する場合...............................................................................171

B.7 [OS]タブ設定..................................................................................................................................................................................173B.8 L-Serverのネットワーク冗長化とVLAN設定..................................................................................................................................173B.9 物理サーバを自動選択する方式..................................................................................................................................................177B.10 物理L-Serverを利用する場合の注意事項..................................................................................................................................178

付録C 仮想L-Server作成のための設定.................................................................................................................................180C.1 仮想L-Server作成で共通に利用する定義ファイル......................................................................................................................180

C.1.1 オーバーコミット定義ファイル..................................................................................................................................................180C.1.2 VM固有情報定義ファイル......................................................................................................................................................181C.1.3 シン・プロビジョニングにおけるリソース選択の優先順の設定...............................................................................................185C.1.4 ServerView Agentsを利用できないサーバを利用して仮想L-Serverを作成する場合の設定..............................................186C.1.5 他社サーバ上のVMware ESXiを利用して仮想L-Serverを作成する場合の設定................................................................188C.1.6 VM管理製品から通知されたメッセージを英語で出力する場合...........................................................................................190C.1.7 生存監視の定義ファイル.........................................................................................................................................................191C.1.8 OSプロパティ定義ファイル......................................................................................................................................................193

C.2 VMware...........................................................................................................................................................................................195C.2.1 定義ファイルの作成.................................................................................................................................................................196C.2.2 本製品へのリソースの登録.....................................................................................................................................................198C.2.3 リソースのリソースプールへの登録.........................................................................................................................................199C.2.4 ネットワークの自動設定...........................................................................................................................................................200C.2.5 ネットワークの手動設定...........................................................................................................................................................205

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C.2.6 L-Serverテンプレートの作成...................................................................................................................................................206C.2.7 L-Server作成............................................................................................................................................................................207C.2.8 クローニングイメージの採取....................................................................................................................................................208C.2.9 [OS]タブ設定...........................................................................................................................................................................210C.2.10 VMware利用時の注意点......................................................................................................................................................212C.2.11 オーバーコミット.....................................................................................................................................................................213

C.3 Hyper-V...........................................................................................................................................................................................217C.3.1 定義ファイルの作成.................................................................................................................................................................217C.3.2 本製品へのリソースの登録.....................................................................................................................................................217C.3.3 リソースのリソースプールへの登録.........................................................................................................................................218C.3.4 ネットワークの自動設定...........................................................................................................................................................219C.3.5 ネットワークの手動設定...........................................................................................................................................................225C.3.6 L-Serverテンプレートの作成...................................................................................................................................................231C.3.7 L-Server作成............................................................................................................................................................................232C.3.8 クローニングイメージの採取と削除.........................................................................................................................................234C.3.9 任意の言語の[地域と言語のオプション]設定で、イメージを指定したL-Serverの作成........................................................236C.3.10 [OS]タブ設定.........................................................................................................................................................................238C.3.11 Hyper-V利用時の注意点......................................................................................................................................................241C.3.12 オーバーコミット.....................................................................................................................................................................244

C.4 RHEL5-Xen....................................................................................................................................................................................248C.4.1 定義ファイルの作成.................................................................................................................................................................248C.4.2 本製品へのリソースの登録.....................................................................................................................................................249C.4.3 リソースのリソースプールへの登録.........................................................................................................................................249C.4.4 ネットワークの手動設定...........................................................................................................................................................250C.4.5 L-Serverテンプレートの作成...................................................................................................................................................252C.4.6 L-Server作成............................................................................................................................................................................252C.4.7 RHEL5-Xen利用時の注意点..................................................................................................................................................253

C.5 OVM for x86 2.2.............................................................................................................................................................................255C.5.1 定義ファイルの作成.................................................................................................................................................................255C.5.2 本製品へのリソースの登録.....................................................................................................................................................255C.5.3 リソースのリソースプールへの登録.........................................................................................................................................256C.5.4 ネットワークの手動設定...........................................................................................................................................................257C.5.5 L-Serverテンプレートの作成...................................................................................................................................................259C.5.6 L-Server作成............................................................................................................................................................................259C.5.7 クローニングイメージの採取....................................................................................................................................................259C.5.8 [OS]タブ設定...........................................................................................................................................................................260C.5.9 OVM for x86 2.2利用時の注意点..........................................................................................................................................261

C.6 RHEL-KVM....................................................................................................................................................................................264C.6.1 定義ファイルの作成.................................................................................................................................................................264C.6.2 本製品へのリソースの登録.....................................................................................................................................................267C.6.3 リソースのリソースプールへの登録.........................................................................................................................................268C.6.4 ネットワークの手動設定...........................................................................................................................................................269C.6.5 L-Serverテンプレートの作成...................................................................................................................................................271C.6.6 L-Server作成............................................................................................................................................................................271C.6.7 クローニングイメージの採取....................................................................................................................................................272C.6.8 [OS]タブ設定...........................................................................................................................................................................274C.6.9 RHEL-KVM利用時の注意点.................................................................................................................................................277C.6.10 オーバーコミット.....................................................................................................................................................................278

C.7 Solarisゾーン...................................................................................................................................................................................279C.7.1 定義ファイルの作成.................................................................................................................................................................280C.7.2 本製品へのリソースの登録.....................................................................................................................................................283C.7.3 リソースのリソースプールへの登録.........................................................................................................................................283C.7.4 ネットワークの手動設定...........................................................................................................................................................286C.7.5 L-Serverテンプレートの作成...................................................................................................................................................287C.7.6 L-Server作成............................................................................................................................................................................287C.7.7 [OS]タブ設定...........................................................................................................................................................................288C.7.8 Solarisゾーン利用時の注意点................................................................................................................................................288

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C.7.9 オーバーコミット.......................................................................................................................................................................291C.7.10 OVM for SPARCのゲストドメイン上に構築したSolarisゾーンの管理..................................................................................291

C.8 OVM for SPARC............................................................................................................................................................................292C.8.1 定義ファイルの作成.................................................................................................................................................................293C.8.2 本製品へのリソースの登録.....................................................................................................................................................295C.8.3 リソースのリソースプールへの登録.........................................................................................................................................295C.8.4 L-Serverへの関連付け............................................................................................................................................................296C.8.5 OVM for SPARC利用時の注意点.........................................................................................................................................296

C.9 Citrix XenServer.............................................................................................................................................................................300C.9.1 定義ファイルの作成.................................................................................................................................................................300C.9.2 本製品へのリソースの登録.....................................................................................................................................................303C.9.3 リソースのリソースプールへの登録.........................................................................................................................................304C.9.4 ネットワークの手動設定...........................................................................................................................................................306C.9.5 L-Serverテンプレートの作成...................................................................................................................................................307C.9.6 L-Server作成............................................................................................................................................................................307C.9.7 クローニングイメージの採取と登録.........................................................................................................................................308C.9.8 [OS]タブ設定...........................................................................................................................................................................308C.9.9 L-Serverへの関連付け............................................................................................................................................................311C.9.10 Citrix XenServer利用時の注意点.........................................................................................................................................311C.9.11 オーバーコミット.....................................................................................................................................................................312C.9.12 ゲストOSのカスタマイズ機能.................................................................................................................................................313

C.10 OVM for x86 3.2...........................................................................................................................................................................316C.10.1 定義ファイルの作成...............................................................................................................................................................316C.10.2 本製品へのリソースの登録...................................................................................................................................................316C.10.3 リソースのリソースプールへの登録.......................................................................................................................................317C.10.4 ネットワークの手動設定.........................................................................................................................................................318C.10.5 L-Serverテンプレートの作成.................................................................................................................................................320C.10.6 L-Server作成..........................................................................................................................................................................320C.10.7 クローニングイメージの採取と登録.......................................................................................................................................321C.10.8 [OS]タブ設定.........................................................................................................................................................................321C.10.9 L-Serverへの関連付け..........................................................................................................................................................321C.10.10 OVM for x86 3.2利用時の注意点......................................................................................................................................321C.10.11 オーバーコミット...................................................................................................................................................................322

付録D 物理L-Serverに対するVMホストの導入.......................................................................................................................324D.1 導入.................................................................................................................................................................................................324D.2 構成変更.........................................................................................................................................................................................326D.3 削除.................................................................................................................................................................................................326D.4 物理L-ServerにVMホストを導入する場合の注意事項.................................................................................................................326

付録E ダッシュボードのカスタマイズ....................................................................................................................................... 327E.1 ダッシュボード開発環境の構築.....................................................................................................................................................327

E.1.1 ダッシュボード開発環境のインストール..................................................................................................................................327E.1.2 ダッシュボード開発環境のセットアップ...................................................................................................................................329

E.2 ダッシュボードのカスタマイズ.........................................................................................................................................................331E.2.1 メール送信設定のカスタマイズ...............................................................................................................................................331E.2.2 しきい値のカスタマイズ............................................................................................................................................................334E.2.3 監視対象プールのカスタマイズ..............................................................................................................................................334

E.3 ダッシュボード開発環境のバックアップ・リストア............................................................................................................................337E.3.1 定義情報のバックアップ..........................................................................................................................................................337E.3.2 定義情報のリストア...................................................................................................................................................................337

E.4 ダッシュボード開発環境のアンインストール・アンセットアップ......................................................................................................338E.4.1 Interstage Business Process Manager Analyticsクライアントのアンインストール.....................................................................338E.4.2 Interstage Business Process Manager Studioのアンインストール............................................................................................338E.4.3 JRE 5.0のアンインストール......................................................................................................................................................338

E.5 イベントデータの削除タイミング変更.............................................................................................................................................339E.5.1 設定方法..................................................................................................................................................................................339

E.6 Interstage Business Process Manager Analyticsの運用管理コンソール........................................................................................339

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E.6.1 アクセス方法............................................................................................................................................................................339E.6.2 管理者パスワードの変更.........................................................................................................................................................339E.6.3 Analytics Studioユーザの作成/変更.......................................................................................................................................340E.6.4 Analyticsサーバの再起動.......................................................................................................................................................340E.6.5 データ削除定義の時間変更...................................................................................................................................................340

付録F 旧バージョンからのアップグレード................................................................................................................................341F.1 概要.................................................................................................................................................................................................341F.2 マネージャー...................................................................................................................................................................................343F.3 エージェント.....................................................................................................................................................................................355F.4 クライアント.......................................................................................................................................................................................361F.5 HBA address rename設定サービス.................................................................................................................................................361F.6 シングルサインオン環境の構築.....................................................................................................................................................362

F.6.1 ディレクトリサービス接続情報を本製品に登録.......................................................................................................................364F.6.2 登録済みのディレクトリサービス接続情報を変更...................................................................................................................364F.6.3 ServerView Operations Managerの認証局証明書の登録......................................................................................................365F.6.4 旧バージョンで利用していたディレクトリサービス内情報の移行...........................................................................................366F.6.5 ユーザーをディレクトリサービスに登録...................................................................................................................................366F.6.6 テナントとテナント管理者の移行.............................................................................................................................................368

付録G 旧バージョンからの互換について.................................................................................................................................372G.1 旧バージョンとの互換性の維持.....................................................................................................................................................372

G.1.1 オーバーコミット定義ファイル..................................................................................................................................................373G.1.2 VMプール属性表示制御定義ファイル..................................................................................................................................375G.1.3 ツリーに表示されるリソースの表示順の設定.........................................................................................................................375G.1.4 関連製品で発生したエラー表示の設定................................................................................................................................376G.1.5 利用料金計算機能の設定......................................................................................................................................................377

G.2 本バージョンとV3.1.1/V3.1.1Aの非互換情報...............................................................................................................................378G.2.1 ストレージプールへのディスクリソースの登録および移動について......................................................................................378G.2.2 RORコンソールの[リソース]タブ、物理L-Serverのシステムイメージのリストア、および仮想L-Serverのスナップショットのリスト

アについて.......................................................................................................................................................................378G.2.3 メータリングログ出力コマンド(ctchg_getmeterlog)で出力されるリソース種類の追加..........................................................379G.2.4 EMC Symmetrix DMXストレージまたはEMC Symmetrix VMAXストレージのシン・デバイスに対応するディスクリソースの表

示情報について...............................................................................................................................................................379G.2.5 ネットワークデバイスへの自動設定が失敗した場合について...............................................................................................379G.2.6 ネットワークデバイスの保守モードの解除について...............................................................................................................380G.2.7 ネットワークデバイス監視時に出力するメッセージについて.................................................................................................380G.2.8 仮想L-Server作成時に出力するメッセージについて............................................................................................................381G.2.9 L-Platform API "ListDisk"のレスポンスについて..................................................................................................................381

G.3 V3.1.0AとV3.1.1/V3.1.1Aの非互換情報......................................................................................................................................381G.3.1 L-Platformテンプレートでのリソースが登録されていないリソースプールの非表示について..............................................382G.3.2 L-Platform API "CreateLPlatform"によるL-Platform配備時のサーバ名について...............................................................382G.3.3 L-Platformテンプレートの作成・編集時に追加するサーバのNIC数について.....................................................................382

G.4 V3.1.0とV3.1.0Aの非互換情報.....................................................................................................................................................382G.4.1 Linuxマネージャーで内蔵ディスクブート、SANデータ環境の管理対象サーバを管理する場合について........................383G.4.2 エージェントのサービス数の減少...........................................................................................................................................383G.4.3 メッセージの変更について......................................................................................................................................................383

G.5 V3.0とV3.1.0の非互換情報...........................................................................................................................................................385G.5.1 メッセージの変更について......................................................................................................................................................386G.5.2 コマンド(rcxadm lserver show)出力結果の変更...................................................................................................................387G.5.3 ダッシュボード(稼動状況)で表示される日付フォーマットについて......................................................................................387G.5.4 ダッシュボード(プール状況)で表示される日付フォーマットについて...................................................................................388G.5.5 L-Platformの構成変更における、L-Serverテンプレートの設定値について.........................................................................388G.5.6 データディスクを含むクローニングイメージを指定したイメージ情報の登録について.........................................................389G.5.7 L-Platform APIでのディスク増設時の 大ディスク数について............................................................................................389

付録H イーサネット・ファブリックを利用するための設定...........................................................................................................390H.1 事前設定の実施.............................................................................................................................................................................390

- xvi -

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H.2 ネットワーク構成情報の作成..........................................................................................................................................................390H.3 ネットワークデバイスの登録...........................................................................................................................................................390H.4 ネットワーク自動設定.....................................................................................................................................................................390H.5 ポートプロファイル設定機能の定義ファイルの作成.....................................................................................................................390H.6 ネットワークリソースの登録.............................................................................................................................................................390

付録I 他製品との連携............................................................................................................................................................391I.1 BMC BladeLogic Server Automationとの連携...............................................................................................................................391

I.1.1 仮想L-Serverの作成とマイグレーションのための連携............................................................................................................391I.1.2 管理対象サーバの登録、削除、クローニング、ソフトウェア配付の連携................................................................................392

I.2 SNMPトラップ送信...........................................................................................................................................................................396I.2.1 CA SpectrumによるSNMPトラップの受信設定........................................................................................................................397

付録J ServerView Deployment Managerとの共存................................................................................................................401J.1 概要..................................................................................................................................................................................................401J.2 制限機能..........................................................................................................................................................................................402

- xvii -

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第1章 本製品の導入作業の流れ

本章では、本製品利用時の導入作業の全体の流れについて説明します。

本製品利用時の導入作業は、以下の利用者で行います。

システム運用管理者

システム全体の運用を管理します。本製品のインストールや事前設定などを行います。

OSの管理者権限が必要です。通常は、インフラ管理者とシステム運用管理者を兼任します。

インフラ管理者

サーバ、ストレージ、ネットワーク、イメージなどのICTリソースを管理します。

ICTリソースをリソースプールで一元管理し、必要に応じてICTリソースの追加や構成変更、メンテナンスを行います。

本製品では、以下のロールがインフラ管理者に相当します。

- infra_admin(インフラ管理者)

テナント管理者

テナント利用者の用途に応じて、L-Platformテンプレートを提供します。

本製品では、以下のロールがテナント管理者に相当します。

- tenant_admin(テナント管理者)

テナント利用者

L-Platformを作成し、利用します。

本製品では、以下のロールがテナント利用者に相当します。

- tenant_user(テナント利用者)

- lplatform_user(L-Platform利用者)

兼任管理者

インフラ管理者とテナント管理者の両方の役割を兼任します。

本製品では、以下のロールが兼任管理者に相当します。

- administrator(管理者)

ロールの詳細は、「設計ガイド CE」の「5.1 ロールによるアクセス制御」を参照してください。

本製品利用時の導入作業の概要は、以下のとおりです。

導入から業務アプリケーションを利用したサービス提供までの流れ

本製品の導入から業務アプリケーションを利用したサービス提供までの流れは、以下のとおりです。

- 1 -

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図1.1 導入から業務アプリケーションを利用したサービス提供までの流れ

- 2 -

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注1) ファイアーウォール(Firewall)、サーバロードバランサー(SLB)、またはL2スイッチを利用する場合に必要です。

注2) ファイアーウォール(Firewall)、またはサーバロードバランサー(SLB)を利用する場合に必要です。

導入の流れは、以下のとおりです。

表1.1 導入の流れ

作業者 作業概要 作業詳細 参照先

システ

ム運用

管理者

設計

- システム構成の設計

- ユーザーアカウントの決定

- テナントとリソースプールの決定

- 高可用性とDisaster Recoveryの決定

- サーバ環境の決定

- ネットワークの決定

- ストレージ環境の決定

- サーバ仮想化ソフトウェアの決定

「1.1 システム運用管理者

の導入作業の流れ」を参

照してください。

事前設定

- サーバ環境の設定

- ネットワーク環境の設定

- ストレージ環境の設定

- サーバ仮想化ソフトウェアの設定

- シングルサインオンの導入と決定

- 電力監視環境の決定と設定

管理サーバの構築- OSインストール

- 必須ソフトウェアインストール

マネージャーのインストー

ルおよび設定

- マネージャーのインストール

- RORコンソールのSSL通信の環境設定 (注1)- RORコンソールへのログイン

- ライセンスの設定

- ブラウザへの証明書のインポート(注2)- インフラ管理者の登録

- 定義ファイルの作成

インフラ情報の通知 - インフラ情報の通知

インフラ

管理者

インフラ情報の入手 - インフラ情報の入手 「1.2 インフラ管理者の導

入作業の流れ」を参照し

てください。

リソースの設定

- 本製品へのリソースの登録

- HBA address rename設定サービスの設定 (注4)- VMホストに対するソフトウェアのインストールとエージェントの登

録 (注5)- リソースのグローバルプールへの登録

- L-Serverテンプレートの作成

- クローニングイメージの採取と登録

ネットワークデバイスの登

- ネットワーク構成情報(XML定義)の作成

- ネットワークデバイスの自動設定のためのスクリプト作成

- ネットワークデバイスのリソース登録

- ネットワークデバイスのネットワークプール登録(注3)

グローバルテンプレートの

設定

- グローバルテンプレートの作成・公開と課金情報の登録 (注6)

テナントの設定

- テナントの作成

- テナント管理者の作成

- リソースのテナント専用プールへの登録

テナント情報の通知

- テナント管理者のユーザーIDおよびパスワード

- テナント管理者が利用できるテナントやテナントに割り当てられた

リソースの情報

- グローバルテンプレートの情報

- 3 -

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作業者 作業概要 作業詳細 参照先

- ファイアーウォールまたはサーバロードバランサーに設定するため

の情報通知 (注3)

テナント

管理者

テナント情報の入手

- 利用できるテナントおよびリソースの情報入手

- グローバルテンプレートの情報入手

- ファイアーウォールまたはサーバロードバランサーに設定するため

の情報入手 (注3)

「1.3 テナント管理者の導

入作業の流れ」を参照し

てください。

テナント固有テンプレート

の設定

- テナント固有テンプレートの参照作成、編集

- テナント固有テンプレートの公開・非公開

利用者の登録 - テナント利用者の登録

利用者情報の通知 - 利用者情報の通知

ネットワーク設定情報の通

- セグメント設定情報通知

-ファイアーウォールまたはサーバロードバランサーに設定するため

の情報通知 (注3)

注1) デフォルトでセットアップされるテスト証明書から他の証明書に置き換える場合に必要です。詳細は「第3章 RORコンソールのSSL通信の環境設定」を参照してください。

注2) テスト用のサイト証明書を利用する場合に必要です。

注3) ファイアーウォールまたはサーバロードバランサーを利用する場合に必要です。

注4) HBA address renameを利用する場合に必要です。

注5) サーバ仮想化ソフトウェアを利用する場合に必要です。

注6) 課金情報の登録は、課金を利用する場合に必要です。

業務アプリケーションを利用したサービス提供までの流れは以下のとおりです。

表1.2 業務アプリケーションを利用したサービス提供までの流れ

作業者 作業概要 作業詳細 参照先

テナント

利用者

利用者情報の入手 - 利用者情報の入手 「1.4 テナント利用者の

運用作業の流れ」を参

照してください。L-Platformの配備 - L-Platformの利用申請

- L-Platformの利用申請状況確認

業務アプリケーションの構築 - 業務アプリケーションの構築

ファイアーウォールまたはサーバ

ロードバランサーの設定 (注)- ファイアーウォールの設定

- サーバロードバランサーの設定

業務アプリケーションを利用した

サービスの提供

- 業務アプリケーションを利用したサービスの提供

注) ファイアーウォールまたはサーバロードバランサーを利用する場合に必要です。

1.1 システム運用管理者の導入作業の流れ

ここでは、システム運用管理者の導入作業の流れについて説明します。

表1.3 システム運用管理者の導入作業概要

作業概要 RORコンソールで利

用するタブ

参照先

設計 - 「本製品導入のための設計」を参照してください。

事前設定 - 「本製品導入のための事前設定」を参照してください。

管理サーバの構築 - 「1.1.2 管理サーバの構築」を参照してください。

- 4 -

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作業概要 RORコンソールで利

用するタブ

参照先

マネージャーの

インストールおよ

び設定

マネージャーのインストール - 「1.1.3 マネージャーのインストール」を参照してください。

RORコンソールへのログイン - 「1.1.4 RORコンソールへのログイン」を参照してください。

ライセンスの設定 [リソース] 「1.1.5 ライセンスの設定」を参照してください。

マネージャーのインストール後の

設定

- 「1.1.6 マネージャーのインストール後の設定」を参照して

ください。

インフラ設定情報の通知 - 「1.1.7 インフラ設定情報の通知」を参照してください。

- : RORコンソールで利用するタブはありません。

1.1.1 本製品導入のための設計および事前設定

ここでは、本製品導入のための設計および事前設定について説明します。

本製品導入のための設計

本製品を導入するために、以下の作業を実施します。

・ システム構成の決定

「設計ガイド CE」の「第4章 システム構成の設計」を参照してください。

・ ユーザーアカウントの決定と設定

「設計ガイド CE」の「第5章 ユーザーアカウントの決定」を参照してください。

・ テナントとリソースプールの決定

「設計ガイド CE」の「第6章 テナント、リソースプールの決定」を参照してください。

・ 高可用性とDisaster Recoveryの決定

「設計ガイド CE」の「第7章 高可用性とDisaster Recoveryの決定」および「DRオプション 説明書」を参照してください。

・ サーバ環境の決定

「設計ガイド CE」の「8.1 サーバ環境の決定」を参照してください。

・ ネットワーク環境の決定

「設計ガイド CE」の「第9章 ネットワーク環境の決定と設定」を参照してください。

・ ストレージ環境の決定

「設計ガイド CE」の「10.1 ストレージ環境の決定」を参照してください。

・ サーバ仮想化ソフトウェアの決定

「設計ガイド CE」の「11.1 サーバ仮想化ソフトウェアの決定」を参照してください。

・ 電力監視環境の決定

「設計ガイド CE」の「13.1 電力監視環境の決定」を参照してください。

本製品導入のための事前設定

本製品を導入するための事前設定を行います。

・ サーバ環境の設定

「設計ガイド CE」の「8.2 サーバ環境の設定」を参照してください。

・ ネットワーク環境の設定

「設計ガイド CE」の「第9章 ネットワーク環境の決定と設定」を参照してください。

- 5 -

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・ ストレージ環境の設定

「設計ガイド CE」の「10.2 ストレージ環境の設定」を参照してください。

・ サーバ仮想化ソフトウェアの設定

「設計ガイド CE」の「11.2 サーバ仮想化ソフトウェアの設定」を参照してください。

・ シングルサインオンの導入と決定

「設計ガイド CE」の「第12章 シングルサインオンの導入と決定」を参照してください。

・ 電力監視環境の設定

「設計ガイド CE」の「13.2 電力監視環境の設定」を参照してください。

1.1.2 管理サーバの構築

管理サーバを構築します。

管理サーバに対してソフトウェアをインストールします。

1. OSのインストール

2. 必須ソフトウェアのインストール

1.1.3 マネージャーのインストール

1. マネージャーをインストールします。RORコンソールにログインするためにSSL通信の環境を設定します。

2. マネージャーのインストール

本製品のマネージャーをインストールします。

詳細は、「2.1 マネージャーのインストール」を参照してください。

3. RORコンソールのSSL通信の環境設定

ブラウザからRORコンソールへアクセスする場合は、SSL通信を使用します。

SSL通信で使用される証明書を、デフォルトでセットアップされるテスト証明書から他の証明書に置き換える場合、「第3章 RORコンソールのSSL通信の環境設定」を参照してください。

テスト証明書をそのまま使用する場合、必要ありません。

1.1.4 RORコンソールへのログイン

本製品にログインします。

「第4章 RORコンソールへのログイン」および「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「第2章 ログイン、ログアウト」を参照してください。

1.1.5 ライセンスの設定

ライセンスを設定します。

詳細は、「第5章 ライセンスの設定と確認」を参照してください。

1.1.6 マネージャーのインストール後の設定

マネージャーのインストール後に、マネージャーに設定します。

1. ブラウザへの証明書のインポート

テスト用のサイト証明書を使用する場合、Webブラウザに証明書のインストールが必要です。

詳細は、「第6章 ブラウザへの証明書のインポート」を参照してください。

- 6 -

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2. インフラ管理者の登録

本製品のインストール時に作成したユーザーは、インフラ管理者とテナント管理者を兼任した、administrator (管理者)ロールが

設定されています。

このユーザーを使用して設定、運用を行うこともできますが、誤操作によってL-Platformの運用を停止させないように、新しくイン

フラ管理者のロールを設定したユーザーを登録し、そのユーザーで設定、運用を行うこともできます。

インフラ管理者のロールを設定したユーザーの登録については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「3.1 登録」を参照してください。

3. 定義ファイルの作成

定義ファイルを作成します。

詳細は、「第8章 定義ファイルの作成」を参照してください。

1.1.7 インフラ設定情報の通知

システム運用管理者は、本製品を導入するにあたって設計した内容や事前に設定した以下のインフラ設定情報をインフラ管理者に通

知します。

・ インフラ管理者が管理するハードウェア(サーバ、ストレージ、ネットワークなど)の物理的なシステム構成

- 各機器間の接続情報(接続ポート、接続形態など)

・ インフラ管理者が管理する各ハードウェア情報

- ベンダー名

- 機種名、モデル名

・ 本製品で管理するリソースの情報

本製品を利用してリソースを管理するには、本製品にリソースを登録する必要があります。

詳細は、「第9章 本製品へのリソースの登録」を参照してください。

・ L-Platformで利用するセグメント、IPアドレスなどの情報

L-Platform割り当てるセグメントやIPアドレスについては、「設計ガイド CE」の「9.1.3 業務LANとiSCSI LANの物理ネットワークの設

計」を参照してください。

・ L-Platformでファイアーウォールまたはサーバロードバランサーを利用する場合の設定情報

- ファイアーウォールのアドレス変換機能を利用する場合、アドレス変換機能で利用する仮想IPアドレス

- サーバロードバランサーを利用する場合、サーバ負荷分散機能で利用する仮想IPアドレス

1.2 インフラ管理者の導入作業の流れ

ここでは、インフラ管理者の導入作業の流れについて説明します。

L-Platformを構成するL-Serverの種別や利用するサーバハードウェア、およびL-Serverを接続するネットワークの構成によって手順が

異なります。

表1.4 インフラ管理者の導入作業概要

作業概要 RORコンソールで

利用するタブ

参照先

インフラ設定情報の入手 - 「1.2.1 インフラ設定情報の入手」を参照してください。

リソースの設定 [リソース] 「1.2.2 リソースの設定」を参照してください。

ネットワークデバイスの登録 (注1) [リソース] 「1.2.3 ネットワークデバイスの登録」を参照してください。

グローバルテンプレートの設定 [テンプレート][利用料金]

「1.2.4 グローバルテンプレートの作成・公開と課金情報の登録」を

参照してください。(注2)

テナントの設定 [テナント] 「1.2.5 テナントの設定」を参照してください。

- 7 -

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作業概要 RORコンソールで

利用するタブ

参照先

テナント情報の通知 - 「1.2.6 テナント情報の通知」を参照してください。

注1) ファイアーウォール、サーバロードバランサー、またはL2スイッチを利用する場合に必要です。

注2) 課金情報の登録は、課金を利用する場合に必要です。

1.2.1 インフラ設定情報の入手

インフラ管理者は、本製品の導入作業にあたって必要な情報をシステム運用管理者から入手します。

1.2.2 リソースの設定

RORコンソールの[リソース]タブで、リソースの設定を行います。

L-Platformを構成するL-Serverの種別や利用するサーバハードウェアによって手順が異なります。

1.2.2.1 物理L-Serverを作成する場合

ここでは、物理L-Serverを作成する場合のリソースの設定について説明します。

物理L-Serverを作成する場合のリソースの設定は、ブレードサーバとラックマウント型サーバ/タワー型サーバを利用する場合で異なり

ます。

物理L-Serverを作成する場合のリソースの設定の概要は、以下のとおりです。

表1.5 物理L-Serverを作成する場合のリソースの設定

設定項目 設定項目詳細ブレードサーバを利用する場

ラックマウント型/タワー型サー

バを利用する場合

リソースの登録

VIOMの登録 ○ ○ (注1)

ストレージ管理製品の登録 ○ ○

シャーシの登録 ○ ×

管理LANサブネットの登録(管理LANが複数

サブネットの場合)○ ○

管理対象サーバ(シャーシ内)の登録 ○ ×

管理対象サーバの登録 × ○

LANスイッチブレードの登録 ○ ×

LANスイッチブレードのVLANの手動設定 ○ (注2) ×

電力監視デバイスの設定 ○ (注3) ○ (注3)

HBA address rename設定サービスの設定 × ○ (注4)

リソースプールへ

の登録

物理サーバリソースのリソースプールへの登

録○ ○

ネットワークリソースのネットワークプールへの

登録○ ○

仮想ストレージリソースのストレージプールへ

の登録○ ○

ディスクリソースのストレージプールへの登録 ○ ○

MACアドレス、WWNのアドレスプールへの

登録○ ○

L-Serverテンプ

レートの作成L-Serverテンプレートの作成 ○ ○

- 8 -

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設定項目 設定項目詳細ブレードサーバを利用する場

ラックマウント型/タワー型サー

バを利用する場合

クローニングイメー

ジの採取と登録

インフラ管理者用L-Serverの作成 ○ ○

物理L-Serverに対するOSインストール ○ ○

物理L-Serverに対する必須ソフトウェアのイン

ストール○ ○

物理L-Serverに対するエージェントのインス

トール○ ○

物理L-Serverに対するエージェント(ダッシュ

ボード機能)のインストール○ ○

クローニングイメージの作成と登録 ○ ○

○: 必要

×: 不要

注1) VIOMがサポートしているラックマウント型サーバの場合に必要です。

注2) LANスイッチブレードのVLANの自動設定を利用しない場合だけ、必要です。

注3) 電力を監視する場合に必要です。

注4) ラックマウント型サーバで、VIOMがサポートしていないモデルの場合だけ、必要です。

1.2.2.1.1 ブレードサーバを利用する場合

ブレードサーバを利用する場合の手順は、以下のとおりです。

1. リソースの登録

必要なリソースを本製品に登録します。

詳細は、「第9章 本製品へのリソースの登録」を参照してください。

2. リソースプールへの登録

リソースをリソースプールに登録します。

詳細は、「第12章 リソースのグローバルプールへの登録」を参照してください。

3. L-Serverテンプレートの作成

L-Serverテンプレートを作成します。

詳細は、「第13章 L-Serverテンプレートの作成」を参照してください。

4. インフラ管理者用L-Serverの作成

インフラ管理者用L-Serverを作成します。

詳細は、「第14章 インフラ管理者用L-Serverの作成」を参照してください。

5. インフラ管理者用の物理L-Serverに対するソフトウェアのインストールおよびエージェントの登録

4.で作成したインフラ管理者用の物理L-Serverに対してソフトウェアをインストールしたあと、本製品にエージェントを登録します。

a. インフラ管理者用の物理L-Serverに対するOSインストール

b. インフラ管理者用の物理L-Serverに対する必須ソフトウェアのインストール

c. インフラ管理者用の物理L-Serverに対するエージェントのインストール

「2.2 エージェントのインストール」を参照してください。

d. インフラ管理者用の物理L-Serverに対するエージェント(ダッシュボード機能)のインストール

「2.3 エージェント(ダッシュボード機能)のインストール」を参照してください。

e. エージェントの登録

- 9 -

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6. クローニングイメージの作成と登録

クローニングイメージを作成して登録します。

詳細は、「第15章 クローニングイメージの採取と登録」を参照してください。

1.2.2.1.2 ラックマウントサーバおよびタワー型サーバを利用する場合

ラックマウント型サーバおよびタワー型サーバを利用する手順は、以下のとおりです。

1. リソースの登録

必要なリソースを本製品に登録します。

詳細は、「第9章 本製品へのリソースの登録」を参照してください。

2. リソースプールへの登録

リソースをリソースプールに登録します。

詳細は、「第12章 リソースのグローバルプールへの登録」を参照してください。

3. L-Serverテンプレートの作成

L-Serverテンプレートを作成します。

詳細は、「第13章 L-Serverテンプレートの作成」を参照してください。

4. インフラ管理者用L-Serverの作成

インフラ管理者用L-Serverを作成します。

詳細は、「第14章 インフラ管理者用L-Serverの作成」を参照してください。

5. インフラ管理者用の物理L-Serverに対するソフトウェアのインストールおよびエージェントの登録

4.で作成したインフラ管理者用の物理L-Serverに対してソフトウェアをインストールしたあと、本製品にエージェントを登録します。

a. インフラ管理者用の物理L-Serverに対するOSインストール

b. インフラ管理者用の物理L-Serverに対する必須ソフトウェアのインストール

c. インフラ管理者用の物理L-Serverに対するエージェントのインストール

「2.2 エージェントのインストール」を参照してください。

d. インフラ管理者用の物理L-Serverに対するエージェント(ダッシュボード機能)のインストール

「2.3 エージェント(ダッシュボード機能)のインストール」を参照してください。

e. エージェントの登録

6. クローニングイメージの作成と登録

クローニングイメージを作成して登録します。

詳細は、「第15章 クローニングイメージの採取と登録」を参照してください。

1.2.2.2 仮想L-Serverを作成する場合

ここでは、仮想L-Serverを作成する場合のリソースの設定について説明します。

仮想L-Serverを作成する場合のリソースの設定は、利用するサーバ仮想化ソフトウェアにより異なります

1.2.2.2.1 リソースの登録

必要なリソースを本製品に登録します。

仮想L-Serverを作成する場合のリソースの登録は、以下のとおりです。

詳細は、「第9章 本製品へのリソースの登録」を参照してください。

- 10 -

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表1.6 仮想L-Serverを作成する場合のリソースの登録

設定項目 設定項目詳細ブレードサーバを利用する

場合

ラックマウント型/タワー型サー

バを利用する場合

リソースの登

VM管理製品の登録 ○ (注1) ○ (注1)

サーバ管理製品の登録 × ○ (注2)

ストレージ管理製品の登録 ○ (注3) ○ (注3)

シャーシの登録 ○ ×

管理LANサブネットの登録(管理LANが複数サブネッ

トの場合)○ ○

管理対象サーバ(シャーシ内)の登録 ○ ×

管理対象サーバの登録 × ○

LANスイッチブレードの登録 ○ ×

LANスイッチブレードのVLANの手動設定 ○ (注4) ×

電力監視デバイスの設定 ○ (注5) ○ (注5)

ディスクリソースの登録 ○ (注6) ○ (注2、注6)

○: 必要

×: 不要

注1) VMWare、Hyper-V、OVM for x86 2.2、OVM for x86 3.2を利用する場合に登録します。

注2) Solarisゾーン、OVM for SPARCを利用する場合に必要です。

注3) RHEL5-Xenを利用する場合に必要です。

注4) LANスイッチブレードのVLANの自動設定を利用しない場合だけ、必要です。

注5) 利用する場合に必要です。

注6) RHEL-KVMを利用する場合に必要です。

1.2.2.2.2 VMホストに対するソフトウェアのインストールとエージェントの登録

VMホストに対してソフトウェアをインストールしたあと、本製品にエージェントを登録します。

1. VMホストに対するOSインストール

2. VMホストに対する必須ソフトウェアのインストール

3. VMホストに対するエージェントおよびエージェント(ダッシュボード機能)のインストール

「2.2 エージェントのインストール」を参照してください。

4. エージェントの登録

1.2.2.2.3 リソースのグローバルプールへの登録

リソースをグローバルプールに登録します。

仮想L-Serverを作成する場合のリソースのグローバルプールへの登録の概要は、以下のとおりです。

詳細は、「第12章 リソースのグローバルプールへの登録」を参照してください。

表1.7 仮想L-Serverを作成する場合のリソースのグローバルプールへの登録

設定項目 VMware Hyper-VOVM forx86 2.2

RHEL5-Xen KVMSolarisゾーン

OVM forSPARC

CitrixXenServer

OVM forx86 3.2

VMホストリソースのVMプールへの登録

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

ネットワークリソースの事

前設定× × ○ ○ ○ ○ × ○ ○

- 11 -

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設定項目 VMware Hyper-VOVM forx86 2.2

RHEL5-Xen KVMSolarisゾーン

OVM forSPARC

CitrixXenServer

OVM forx86 3.2

ネットワークリソースのネッ

トワークプールへの登録○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

仮想ストレージリソースの

ストレージプールへの登

○ ○ ○ ○ × × × ○ ○

ディスクリソースのストレー

ジプールへの登録× × × × ○ ○ ○ × ×

MACアドレスのアドレス

プールへの登録× × × ○ ○ × × ○ ×

○: 必要

×: 不要

1.2.2.2.4 L-Serverテンプレートの作成

L-Serverテンプレートを作成します。

詳細は、「第13章 L-Serverテンプレートの作成」を参照してください。

注意

OVM for SPARCを使用する場合、本作業は必要ありません。

1.2.2.2.5 クローニングイメージの作成と登録

クローニングイメージを作成したあと、本製品に登録します。

1. インフラ管理者用L-Serverの作成

インフラ管理者用L-Serverを作成します。

詳細は、「第14章 インフラ管理者用L-Serverの作成」を参照してください。

2. インフラ管理者用の仮想L-Serverに対するソフトウェアのインストール

1.で作成したインフラ管理者用の仮想L-Serverに対してソフトウェアをインストールします。

3. クローニングイメージの作成と登録

クローニングイメージを作成して登録します。

詳細は、「第15章 クローニングイメージの採取と登録」を参照してください。

注意

OVM for SPARCを使用する場合、本作業は必要ありません。

ポイント

Solarisゾーンを使用する場合は、BladeLogicでクローニングイメージを作成します。

詳細は、BladeLogicのマニュアルを参照してください。

- 12 -

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1.2.3 ネットワークデバイスの登録

必要に応じて、ネットワークデバイスの登録を実施します。

1. ネットワーク機器をリソース登録するために必要なネットワーク構成情報(XML定義)を作成します。

詳細は、「設計ガイド CE」の「9.4.8 ネットワーク機器をリソースとして管理する場合」を参照してください。

2. ネットワークデバイスへの自動設定および運用操作を行う場合、スクリプトの準備などを行います。

詳細は、「設計ガイド CE」の「付録F ネットワークデバイスへの自動設定および運用操作を行うための事前準備」を参照してくだ

さい。

3. ネットワーク機器をネットワークデバイスとしてリソース登録します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.7 ネットワークデバイスの登録」を参照してください。

4. ネットワークデバイスをネットワークプールに登録します。

リソース登録したネットワークデバイスの中で、種別が"Firewall"または"SLB"のネットワークデバイスについては、ネットワークプー

ルに登録します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.4 ネットワークデバイス」を参照してください。

1.2.4 グローバルテンプレートの作成・公開と課金情報の登録

グローバルテンプレートの作成・公開と課金情報の登録を実施します。

グローバルテンプレートとは、すべてのテナントで利用できるL-Platformテンプレートのことです。

1. RORコンソールの[テンプレート]タブで、L-Platformテンプレートを作成します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「8.3.1 L-Platformテンプレートの新規作成」および「8.3.2 L-Platformテンプレート

の参照作成」を参照してください。

2. 課金を利用する場合は、商品マスタメンテナンスコマンドの登録機能を利用して課金情報を登録します。

詳細は「運用ガイド CE」の「15.3.1 課金情報の登録」を参照してください。

3. RORコンソールの[テンプレート]タブで、L-Platformテンプレートを公開します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「8.3.5 L-Platformテンプレートの公開・非公開」を参照してください。

1.2.5 テナントの設定

テナントおよびテナント管理者を作成し、テナント専用プールにリソースを登録します。

1. テナントの作成

テナントを作成します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「11.3 テナントの作成」を参照してください。

2. テナント管理者の作成

テナント管理者を作成します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「11.7 利用者の登録」を参照してください。

3. リソースのテナント専用プールへの登録

リソースをテナント専用プール(ローカルプール)に登録します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第14章 リソースのリソースプールへの登録」を参照してください。

1.2.6 テナント情報の通知

インフラ管理者は、テナント管理者に対して、以下のテナント情報を通知します。

・ テナント管理者のユーザーIDおよびパスワード

- 13 -

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・ テナント管理者が利用できるテナントやテナントに割り当てられたリソースの情報

・ グローバルテンプレートの情報

ファイアーウォールまたはサーバロードバランサーを利用する場合

ファイアーウォールまたはサーバロードバランサーを利用する場合、インフラ管理者は、テナント管理者に対して、ファイアーウォール

またはサーバロードバランサーに設定するための情報を通知します。

作成するL-Platformテンプレートにファイアーウォールまたはサーバロードバランサーが含まれている場合には、次のことに留意してく

ださい。

・ L-Platformの配備後にファイアーウォールまたはサーバロードバランサーの設定が必要

テナント管理者にこの旨を説明してください。

- ファイアーウォールの設定

ファイアーウォールを利用する場合、ファイアーウォールのアドレス変換機能で利用する仮想IPアドレスの値およびその他に設

定するパラメーターとその設定値をテナント利用者に説明してください。

- サーバロードバランサーの設定

サーバロードバランサーを利用する場合、サーバロードバランサーのサーバ負荷分散機能で利用する仮想IPアドレスの値お

よびその他に設定するパラメーターとその設定値をテナント利用者に説明してください。

・ サーバロードバランサーの運用操作はルールセットを使用

運用操作時に使用するルールセットをテナント管理者に説明してください。また、ルールセットに設定するパラメーターとその設定

値、および運用操作ログをテナント管理者に説明してください。

1.3 テナント管理者の導入作業の流れ

テナント管理者の作業は、以下のとおりです。

1. テナント情報の入手

テナント管理者は、本製品の導入作業にあたって必要な情報をインフラ管理者から入手します。

2. テナント固有テンプレートの編集

テナント固有テンプレートを編集します。

テナント固有テンプレートとは、特定のテナントだけで利用できるL-Platformテンプレートのことです。

テナント固有テンプレートが必要な場合、グローバルテンプレートを基にテナント固有テンプレートを編集します。

詳細は、「操作ガイド テナント管理者編 CE」の「7.3.2 L-Platformテンプレートの参照作成」および「7.3.3 L-Platformテンプレート

の編集」を参照してください。

3. テナント固有テンプレートの公開

テナント固有テンプレートをテナント利用者に公開します。

詳細は、「操作ガイド テナント管理者編 CE」の「7.3.5 L-Platformテンプレートの公開・非公開」を参照してください。

4. テナント利用者の登録

テナント利用者を登録します。

詳細は、「操作ガイド テナント管理者編 CE」の「10.3 利用者の登録」を参照してください。

5. ネットワーク設定情報の通知

- セグメント情報の通知

テナント管理者は、L-Platformで指定するセグメント情報をテナント利用者に通知します。

- 14 -

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- ファイアーウォールまたはサーバロードバランサーに設定するための情報通知

ファイアーウォールまたはサーバロードバランサーを利用する場合、テナント管理者は、テナント利用者に対して、ファイアー

ウォールまたはサーバロードバランサーに設定するための情報を通知します。

1.で編集したL-Platformテンプレートにファイアーウォールまたはサーバロードバランサーが含まれている場合には、次のこ

とに留意してください。

- L-Platformの配備後にファイアーウォールまたはサーバロードバランサーの設定が必要

テナント利用者にこの旨を説明してください。

- ファイアーウォールの設定

ファイアーウォールを利用する場合、ファイアーウォールのアドレス変換機能で利用する仮想IPアドレスの値およびその

他に設定するパラメーターとその設定値をテナント利用者に説明してください。

- サーバロードバランサーの設定

サーバロードバランサーを利用する場合、サーバロードバランサーのサーバ負荷分散機能で利用する仮想IPアドレスの

値およびその他に設定するパラメーターとその設定値をテナント利用者に説明してください。

- サーバロードバランサーの運用操作はルールセットを使用

運用操作時に使用するルールセットをテナント利用者に説明してください。また、ルールセットに設定するパラメーター

とその設定値、および運用操作ログをテナント利用者に説明してください。

1.4 テナント利用者の運用作業の流れ

テナント利用者が業務アプリケーションを利用したサービスの提供開始までに作業する内容は、以下のとおりです。

1. L-Platformの利用申請

L-Platformを利用申請します。

詳細は、「操作ガイド テナント利用者編 CE」の「5.2 L-Platform利用申請」を参照してください。

2. L-Platformの利用申請状況確認

L-Platformの利用申請の状況を確認します。

詳細は、「操作ガイド テナント利用者編 CE」の「5.3 L-Platformの管理」を参照してください。

3. ネットワーク設定情報の入手

テナント利用者は、業務アプリケーション構築にあたって必要な情報をテナント管理者から入手します。

4. 業務アプリケーション構築

業務アプリケーションを構築します。

5. ファイアーウォールの設定

必要に応じてファイアーウォールの設定を実施します。

詳細は、「操作ガイド テナント利用者編 CE」の「5.3.8 ファイアーウォールの設定」を参照してください。

6. サーバロードバランサーの設定

必要に応じてサーバロードバランサーの設定を実施します。

詳細は、「操作ガイド テナント利用者編 CE」の「5.3.9 サーバロードバランサー(SLB)の設定」を参照してください。

7. 業務アプリケーションを利用したサービスの提供

業務アプリケーションを利用したサービスを提供します。

- 15 -

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第2章 インストール

本章では、ServerView Resource Orchestratorのインストールについて説明します。

2.1 マネージャーのインストール

ここでは、マネージャーのインストールについて説明します。

2.1.1 マネージャーのインストール【Windowsマネージャー】

ここでは、Windowsマネージャーのインストールについて説明します。

2.1.1.1 事前準備

ここでは、インストールする前に、準備と確認が必要な事項について説明します。

・ ホスト名の確認

・ システム時刻の確認

・ 排他ソフトウェアの確認

・ 必須ソフトウェアの準備と確認

・ 必須パッチの確認

・ 必要な情報の収集と確認

・ 構築条件の確認

・ 使用ポートの確認

・ アンインストール後の作業

本製品をアンインストールした環境に、本製品をインストールする場合は、アンインストール後の作業が必要です。

「20.1.5 アンインストール後の作業」を参照してください。

2.1.1.2 ソフトウェアの準備と確認

ここでは、ソフトウェアの準備と確認について説明します。

本製品をインストールする前に準備と確認が必要な項目について説明します。

ホスト名の確認

管理サーバが正しく動作するためには、ホスト名(FQDN)の設定が必要です。256文字以内のホスト名をhostsファイルに記述してく

ださい。hostsファイルには、管理サーバのIPアドレスに対して、ホスト名(FQDN)、コンピュータ名の順番で設定してください。

hostsファイル

システムドライブ\Windows\System32\drivers\etc\hosts

注意

hostsファイル設定時には以下に注意してください。

- "127.0.0.1"にホスト名(FQDN)およびコンピュータ名を設定しないでください。

- "localhost"がIPv4形式(127.0.0.1)で設定されていることを確認してください。

なお、IPv6形式は設定しないでください。

- 16 -

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IPアドレスが"10.10.10.10"、ホスト名(FQDN)が"remote1.example.com"、コンピュータ名が"remote1"である管理サーバを設

定した場合

10.10.10.10 remote1.example.com remote1127.0.0.1 localhost.localdomain localhost

管理クライアントについても、管理サーバにホスト名(FQDN)でアクセスできるようにhostsファイル、またはDNSサーバによる名前

解決の設定を行ってください。

システム時刻の確認

管理サーバと管理対象サーバのシステム時刻は、同じ時刻に設定してください。

時刻が異なる場合、RORコンソールの[稼動状況]タブで正しい値を確認できません。

排他ソフトウェアの確認

本製品をインストールする前に、対象システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.5 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェア、および本

製品のマネージャーがインストールされていないか確認してください。

以下の手順で、排他ソフトウェアがインストールされていないか確認します。

1. Windowsのコントロール パネルで[プログラムの追加と削除]を開きます。

[プログラムの追加と削除]画面が表示されます。

2. 「設計ガイド CE」の「2.4.2.5 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェア、および本製品のマネージャーを示す以下が表示さ

れていないか確認します。

- "ServerView Resource Orchestrator Manager"

3. 排他ソフトウェアの名前が表示された場合、各ソフトウェアのマニュアルに記載されているアンインストール手順に従って、事前

にアンインストールしてください。

本製品の旧バージョンのマネージャーがインストールされている場合、アップグレードできます。「F.2 マネージャー」を参照して

ください。

本製品の同じバージョンのマネージャーがインストールされていて、再インストールする場合、「20.1 マネージャーのアンインス

トール」を参照してアンインストールしたあと、インストールしてください。

参考

Windows Server 2008以降の場合、Windowsのコントロール パネルで[プログラムと機能]を開いてください。

注意

・ 排他ソフトウェアをアンインストールする場合、ほかのシステム運用管理者がそのソフトウェアをインストールしていることがあるた

め、削除しても問題ないことを事前に確認してください。

必須ソフトウェアの準備と確認

本製品をインストールする前に、システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.4 必須ソフトウェア」に記載されているServerView OperationsManagerなどのソフトウェアがインストールされているか確認してください。インストールされていない場合、事前にインストールしてくだ

さい。

- 17 -

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・ Microsoft LAN Managerモジュール

本製品をインストールする前に、Microsoft LAN Managerモジュールを以下のFTPサイトから入手してください。

なお、Microsoft LAN ManagerモジュールはCPUアーキテクチャー(x86, x64)に関係なく利用できます。

URL: ftp://ftp.microsoft.com/bussys/clients/msclient/dsk3-1.exe

インストール先のアーキテクチャーによって、以下の準備を行ってください。

- Windows 32bit(x86)上にマネージャーをインストールする場合

入手したMicrosoft LAN Managerモジュールは、事前に展開しなくてもインストールできます。

入手したモジュールを、環境変数%SystemRoot%に設定されているフォルダーに配置してください。

- Windows 64bit(x64)上にマネージャーをインストールする場合

入手したモジュールを、CPUアーキテクチャー(x86)のシステム上で、事前にExpandコマンドにより展開しておく必要があります。

入手したモジュールは、CPUアーキテクチャー(x86)用であり、CPUアーキテクチャー(x64)では展開できません。

展開方法については、以下の例を参照してください。

c:\tempにdsk3-1.exeを配置した場合

>cd /d c:\temp <RETURN>>dsk3-1.exe <RETURN>>Expand c:\temp\protman.do_ /r <RETURN>>Expand c:\temp\protman.ex_ /r <RETURN>

フォルダー名やファイル名はWindowsの8.3形式(注)にしてください。

なお、展開したMicrosoft LAN Managerモジュールはマネージャーのインストール後は必要ありません。

注) ファイル名部分が 大で8文字、拡張子部分が 大で3文字とする規則です。

展開が完了した以下のモジュールを、環境変数%SystemRoot%に設定されているフォルダーに配置してください。

- PROTMAN.DOS

- PROTMAN.EXE

- NETBIND.COM

ServerView Deployment Managerをインストールしてある環境に本製品をインストールする場合、Microsoft LAN Managerモジュー

ルを入手する必要はありません。

・ ServerView Operations Managerの設定変更

ServerView Operations Manager 5.50より以前の版数を管理サーバにインストールする場合、ServerView Virtual-IO Managerのサー

ビスが起動できない場合があります。ServerView Operations Managerの設定を変更することで対処できます。

ServerView Operations Manager 5.50以降を使用する場合、本作業は不要です。

本製品のマネージャーをインストールする前に、ServerView Operations Manager(以降、SVOM) の以下のファイルを編集してくだ

さい。

ファイル

SVOMインストールフォルダー\ServerView Suite\jboss\bin\run.conf.bat

C:\Program Files (x86)\Fujitsu\ServerView Suite\jboss\bin\run.conf.bat

- 18 -

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変更箇所

rem set "JAVA_HOME=C:\opt\jdk1.6.0_13"

この行のコメントを外して、正しいJRE 1.6のパスを設定してください。

- 変更前

rem set "JAVA_HOME=C:\opt\jdk1.6.0_13"

- 変更後

set "JAVA_HOME=C:\Program Files (x86)\Java\jre6"

本製品のマネージャーをインストールした後に上記の編集を行った場合、以下の手順でSVOMのサービスを再起動してください。

1. SVOMのサービスを停止します。

a. ServerView Download Services

b. ServerView Services

c. ServerView JBoss Application Server 5.1

2. SVOMのサービスを開始します。

a. ServerView JBoss Application Server 5.1

b. ServerView Services

c. ServerView Download Services

・ SNMP Trap Serviceの設定

本製品が正しく動作するために、Windows標準のSNMP Trapサービスに対して以下の設定が必要です。

- Windowsのコントロールパネルで[管理ツール]から[サービス]を開き、[サービス]画面で、SNMP Trapサービスのスタートアップ

の種類を[手動]または[自動]に設定します。

サービスの状態を"開始"に設定します。

・ ServerView Virtual-IO Managerの設定

VIOMを使用する場合、本製品が正しく動作するために、ServerView Virtual-IO Manager for Windowsのインストール時に以下の

設定に注意してください。

- I/O仮想化オプションを利用する場合

I/O仮想化アドレス範囲の選択画面で、[Select address ranges for IO Virtualization]チェックボックスのチェックを外してくださ

い。

- I/O仮想化オプションを利用しない場合

I/O仮想化アドレス範囲の選択画面で、[Select address ranges for IO Virtualization]チェックボックスにチェックを入れ、MACア

ドレスとWWNのアドレス範囲を選択してください。

マネージャーが別に存在する場合、アドレス範囲が重複しないようにアドレス範囲を選択してください。

詳細は、ServerView Virtual-IO Manager for Windowsのマニュアルを参照してください。

・ DHCPサーバの導入

管理サーバと異なるサブネットに属する管理対象サーバを管理する場合、Windows標準のDHCP Serverを導入する必要がありま

す。

利用する機能によっては、ルータの設定が必要です。詳細は、「設計ガイド CE」の「9.2.4.2 管理LANの設定情報」を参照してくだ

さい。

- 19 -

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管理サーバと異なるサブネットに属する管理対象サーバを登録する場合、事前に管理LANサブネットの登録が必要です。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.11 管理LANサブネットの登録」を参照してください。

以下の手順で、DHCP Serverを導入します。

1. サーバの役割にDHCP Serverを追加します。

管理LANとして使用するNICのネットワーク接続にバインディングしてください。

追加方法とバインディング方法については、Windowsのマニュアルを参照してください。

2. Windowsのコントロール パネルで[管理ツール]から[サービス]を開き、[サービス]画面で、DHCP Serverサービスのスタート

アップの種類を[手動]に設定します。

3. [サービス]画面で、DHCP Serverサービスを停止します。

管理サーバがドメインに参加している場合、手順4.を行ってください。

4. DHCPサーバを承認します。

a. Windowsのコントロール パネルで[管理ツール]から[DHCP]を開き、[DHCP]画面で[操作(A)]-[承認されたサーバー

の管理(M)]を選択します。

[承認されたサーバーの管理]画面が表示されます。

b. <承認(A)>ボタンをクリックします。

[DHCP サーバーの承認]画面が表示されます。

c. [名前または IP アドレス(N)]に、管理サーバの管理IPアドレスを入力します。

d. <OK>ボタンをクリックします。

[承認の確認]画面が表示されます。

e. [名前(N)]と[IP アドレス(P)]を確認します。

f. <OK>ボタンをクリックします。

[承認されたサーバーの管理]画面の[承認された DHCP サーバー(D)]に設定されます。

・ ETERNUS SF Storage Cruiser

ESCを利用する場合、事前にファイバーチャネルスイッチの設定を行ってください。

・ BMC BladeLogic Server Automationサービスの停止【Solarisゾーン】【OVM for SPARC】

管理ツールのサービス画面で[BladeLogic Application Server]サービスを停止してください。

必須パッチの確認

本製品をインストールする前に、システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.2 必須パッチ」のマネージャーの必須パッチが適用されているか

確認してください。

必須パッチが適用されていない場合、事前に必須パッチを適用してください。

ユーザーアカウントの確認

本製品は自動で以下のユーザーアカウントを作成します。

以下のOSユーザーアカウントを利用しているアプリケーションが存在する場合は、アプリケーションに影響がないことを確認したあと、

OSユーザーアカウントを削除してください。

・ rcxdb(データベース接続用)

・ swrbadbuser(プロセス管理用のデータベースサービス起動用)

・ swrbajobuser(ジョブ実行制御のサービス起動用)

- 20 -

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シングルサインオンの準備と確認

本製品をインストールする前に、ServerView Operations Managerをインストールします。

このとき、ディレクトリサービスの設定をします。

また、証明書の準備と、ディレクトリサービスへの管理者ユーザー(特権ユーザー)の登録が必要です。

詳細は、「設計ガイド CE」の「第12章 シングルサインオンの導入と決定」を参照してください。

本製品のセットアップではマネージャーとディレクトリサーバ間で、SSLによって保護されたTCP/IPプロトコルのLDAP(LightweightDirectory Access Protocol)を使用して通信するため、事前に通信の確立が必要です。

通信の確認には、各種ツールやコマンドなどを使用してください。

・ ディレクトリサーバがMicrosoft Active Directoryの場合

証明機関から発行された証明書を右クリックし、証明書のインポートウィザードに従い、証明書をインストールしてください。

詳細は、以下のMicrosoft社のWebサイトを参照してください。

サードパーティの証明機関がSSL経由でLDAPを有効にする方法

URL: http://support.microsoft.com/kb/321051/

言語設定について

本製品では、サポート言語に合わせたプログラムをインストールするため、インストール後に言語設定(ロケール)の変更はできません。

このため、事前に運用に合わせて、言語設定(ロケール)を日本語または英語に設定してください。

言語設定(ロケール)の確認方法の例は以下のとおりです。

コントロール パネルから、[日付、時刻、地域と言語のオプション]を開き、[地域オプション]を選択します。

2.1.1.3 必要な情報の収集と確認

本製品をインストールする前に、インストール時に必要な情報の収集やシステムの状態の確認を行い、インストーラ画面で指定する情

報を決定してください。事前準備が必要な情報を以下に示します。

・ インストールフォルダー

本製品のインストールフォルダーを決定します。

ただし、リムーバブルディスク上のフォルダーは指定できません。

インストールフォルダー配下にファイルやフォルダーがないか確認してください。

インストール先のドライブに必要な空き容量があるか確認してください。

本製品で必要なディスク容量については、「設計ガイド CE」の「2.4.2.6 静的ディスク容量」と「2.4.2.7 動的ディスク容量」を参照して

ください。

・ イメージファイル格納フォルダー

イメージファイルの格納先はインストールフォルダー配下です。

格納先フォルダーを配置するドライブに必要な空き容量があるか確認してください。

必要なディスク容量については、「設計ガイド CE」の「2.4.2.7 動的ディスク容量」を参照してください。

イメージファイル格納フォルダーの変更方法については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.9 rcxadm imagemgr」を

参照してください。

・ ポート番号

ポート番号については、「2.1.1.5 使用ポートの確認」を参照してください。

・ シングルサインオンで利用するディレクトリサービスの接続情報

シングルサインオンで利用するディレクトリサービスの設定を確認します。

- 21 -

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ServerView Operations Managerに同梱されているOpenDSの場合は、以下のマニュアルを参照してください。

ServerView Operations Managerのマニュアル「ServerView Suite ServerView でのユーザ管理」の「LDAP ディレクトリサービスを使

用する ServerView ユーザ管理」

ServerView Operations Manager V6.1以降では、ディレクトリサービスとしてOpenDJが同梱されています。

以降の文中で"OpenDS"と表記されている箇所は、適宜"OpenDJ"と読み替えてください。

インストール時のパラメーター

インストール時のパラメーターについて説明します。

項番 画面 入力項目 説明

1 インストール先の選択 インストールフォルダー

本製品のインストール先のフォルダーです。 (注)

・ Windows 64bit(x64)の場合

初 期 値 : C: \ Program Files (x86) \ ResourceOrchestrator

・ Windows 32bit(x86)の場合

初期値: C:\Program Files\Resource Orchestrator

インストール先のフォルダーは、ドライブ文字と"\"を含め

て、45文字以内になります。

"\\"で開始するパス、および相対パス表記での指定はで

きません。

指定できる文字は、半角英数字および空白(" ")です。

注意

Windows Serverで64ビットOSを使用している場合、インス

トールフォルダーに以下のフォルダー名は指定できませ

ん。

・ "Program Files"フォルダー

2 特権ユーザーの作成 ユーザーアカウント名

本製品に特権ユーザーとしてログインするためのユーザー

アカウント名です。

「2.1.1.2 ソフトウェアの準備と確認」の「シングルサインオ

ンの準備と確認」でディレクトリサービスに登録したユー

ザーを指定します。

ServerView Operations Managerに同梱されている

OpenDSを利用する場合、ServerView OperationsManagerの管理者アカウント"administrator"を指定すると、

この管理者アカウントでServerView Operations Managerとシングルサインオン連携できます。

先頭文字を英字とし、半角英数字、アンダースコア("_")、ハイフン("-")およびピリオド(".")で構成された16文字以内

の文字列を指定してください。また、大文字と小文字は区

別されます。

3 管理LANの選択管理LANとして使用する

ネットワーク

管理LANとして使用するネットワークです。リストから選択

できます。

サブネットマスクの 大値は255.255.255.255(32bit mask)です。また、 小値は255.255.0.0(16bit mask)です。ただ

し、255.255.255.254は指定できません。

- 22 -

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項番 画面 入力項目 説明

4 ポート番号の設定

Interstage管理コンソールInterstage管理コンソールのポート番号です。

初期値: 12000

Webサーバ(InterstageHTTP Server)

Webサーバのポート番号です。

初期値: 80

CORBAサービス本製品が使用するCORBAサービスのポート番号です。

初期値: 8002

5 管理サーバの設定 管理サーバのFQDN

本製品が使用する認証サーバのFQDNです。認証サー

バのFQDNは、管理サーバのFQDNにしてください。

FQDNは255文字以内で、名前解決ができる必要がありま

す。

注) NTFS形式のディスクを指定してください。

2.1.1.4 構築条件の確認

以下の手順で構築条件の確認を行います。

1. 管理者権限(Administrator)でログインします。

2. インストーラを起動します。

DVD-ROM(1枚目)をセットすると、自動的にインストーラが起動します。起動しない場合、"RcSetup.exe"を実行し、インストーラを

起動してください。

3. ツールを選択し、表示された画面で"構築条件チェックツール"をクリックしてください。構築条件の確認が開始されます。

"ポートの状態"の結果で"使用されています。"と表示されたポートについて、C:\Windows\System32\drivers\etc\servicesを確

認し、本製品が使用する用途で当該ポートが使用されることを確認してください。

本製品が使用するポートの情報については、「設計ガイド CE」の「付録A ポート一覧」を参照してください。

本製品が使用する以外の用途でポートが使用されている場合、使用ポートを変更してください。

使用ポートの変更方法については、「設計ガイド CE」の「付録A ポート一覧」を参照してください。

4. 構築条件の確認が完了すると、確認結果が以下に格納されます。

C:\temp\ror_precheckresult-YYYY-MM-DD-hhmmss.txt

確認結果を参照して、エラーがないか確認します。エラーがあった場合、エラーの原因を取り除いてください。

また、確認結果のファイルは、本製品のインストールなどでは自動的に削除されません。不要になったタイミングで削除してくだ

さい。

2.1.1.5 使用ポートの確認

本製品をインストールすると、本製品で使用するポート番号がシステムのservicesファイルに自動的に設定されます。したがって、通常

はポート番号を意識する必要はありません。

本製品が使用するポート番号がほかのアプリケーションで使用されている場合、インストーラの起動時にポート番号がすでに使用され

ていることを示すメッセージが表示され、インストールが中断されます。

その場合、本製品が使用する以下のポート番号のエントリーを、ほかと重複しない番号でservicesファイルに記述し、そのあとインストー

ラを起動してください。

例 # サービス名 ポート番号/プロトコル名

nfdomain 23455/tcp

- 23 -

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nfagent 23458/tcp

rcxmgr 23460/tcp

rcxweb 23461/tcp

rcxtask 23462/tcp

rcxmongrel1 23463/tcp

rcxmongrel2 23464/tcp

rcxdb 23465/tcp

rcxmongrel3 23466/tcp

rcxmongrel4 23467/tcp

rcxmongrel5 23468/tcp

マネージャーのポート番号変更の詳細は、以下を参照してください。

・ 「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「6.2 ポート番号の変更」

・ 「運用ガイド CE」の「8.3 管理サーバのポート番号の設定」

ephemeralポート

Windowsでephemeralポート番号の範囲を変更している場合、ephemeralポートと使用するポートが競合する可能性があります。この場

合も、ポート番号を変更し、ephemeralポートの範囲に含まれない値にしてください。

ephemeralポート番号の範囲は以下のとおりです。

・ Windows 2008以降の場合

49152から65535

その他のポート

以下のポートが使用されていないこと、およびephemeralポートの範囲に含まれないことを確認してください。

以下のポートが使用されている場合や、ephemeralポートの範囲に含まれる場合は、当社技術員に連絡してください。

・ 7676

・ 8686

・ 12001

・ 23600

・ 23601

・ 23602

・ 23700

・ 28080

2.1.1.6 インストール

以下の手順で、マネージャーをインストールします。

インストールする前に、「2.1.1.1 事前準備」が行われているか確認してください。

インストール前の注意事項

ターミナルサーバがインストールされている場合、コマンド プロンプトから以下のコマンドを実行して、ターミナルサービスをインストー

ルモードに変更してください。

- 24 -

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CHANGE USER /INSTALLユーザー セッションでアプリケーションをインストールする準備が整いました。

本製品の使用ポートに対するファイアーウォール設定の無効化

ファイアーウォール設定が有効になっているシステムに本製品をインストールする場合、マネージャー、エージェント、およびクライアン

ト間の通信が問題なく行われるように、使用するポート番号のファイアーウォールを無効に設定してください。

本製品と必須ソフトウェアが使用するポート番号については、「設計ガイド CE」の「付録A ポート一覧」を参照してください。

なお、本製品のインストール時に、servicesファイルを編集してポート番号の変更を行った場合、「設計ガイド CE」の「付録A ポート一

覧」に記載されている本製品のデフォルトのポート番号を、インストールの際に変更したポート番号に読み替えてください。

インストール

以下の手順で、マネージャーをインストールします。

1. 管理者権限(Administrator)でログオンします。

マネージャーをインストールするシステムにログオンします。

ローカルコンピュータのAdministratorアカウントでログオンしてください。

2. インストーラを起動します。

DVD-ROM(1枚目)をセットすると、自動的にインストーラが起動します。起動しない場合は"RcSetup.exe"を実行し、インストーラ

を起動してください。

3. [マネージャー(Cloud Edition)のインストール]をクリックしてください。

4. 以降は、インストールウィザード画面に従って、「インストール時のパラメーター」で設計および確認したパラメーターを入力し、イ

ンストールします。

5. DVD-ROMの入れ替え要求に応じて、DVD-ROM(2枚目)とDVD-ROM(3枚目)に入れ替えてインストールを続行します。

ポイント

【Solarisゾーン】【OVM for SPARC】

MC BladeLogic Server Automationが管理サーバにインストールされている場合、および本製品インストール後にBMC BladeLogicServer Automationをインストールする場合は、以下の手順を実施してください。

1. 管理ツールのサービス画面で[Interstage data store]サービスを停止します。

2. スタートアップの種類を[自動]から[無効]に変更します。

インストール完了後、マネージャーのセットアップが必要です。詳細は、「2.1.3 セットアップ」を参照してください。

注意

・ インストールに失敗した場合、再起動後にインストールを行ったユーザーでログインし、アンインストール手順に従ってアンインス

トールしてください。

そのあと、出力されたメッセージの意味や対処方法を参考にして失敗した原因を取り除き、再インストールしてください。

・ インストール時に内部不整合があると、"The problem occurred while installing it"または"Native Installer Failure"というメッセージが

表示され、インストールに失敗します。その場合、マネージャーをアンインストール後、再インストールしてください。問題が解決し

ない場合、当社技術員に連絡してください。

・ マネージャーのアンインストールについては、「20.1.3 アンインストール【Windowsマネージャー】」を参照してください。

・ 前回のインストール失敗後のロールバックが完了していない場合、"System has some on incomplete install information. Please deletebefore this installation"というメッセージが表示され、インストールに失敗します。マネージャーをアンインストール後、再インストー

- 25 -

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ルしてください。マネージャーのアンインストールについては、「20.1.3 アンインストール【Windowsマネージャー】」を参照してくださ

い。再インストールしても問題が解決しない場合、調査資料を採取し、当社技術員に連絡してください。

・ インストール時に使用済みのポートが存在していると"ServerView Resource Orchestratorで利用するポート番号:ポート番号はすで

に使用されています"というメッセージが表示され、インストールに失敗します。その場合、当社技術員に連絡してください。

・ インストール後に以下のファイルがシステムドライブのドライブ直下に作成されます。

- F4ANsetup.log

- swinst.err

- swrba_inst.log

これらのファイルは、インストール失敗時の調査用資料です。

インストール後の注意事項

・ ターミナルサーバがインストールされている場合、コマンド プロンプトから下記のコマンドを実行して、ターミナルサービスを実行

モードに変更してください。

続けてセットアップを実行する場合は、この手順は必要ありません。

CHANGE USER /EXECUTEユーザー セッションでアプリケーションを実行する準備が整いました。

・ 以下のユーザーが追加されます。

- swrbadbuser

swrbadbuserは、プロセス管理用のデータベースサービスを起動するためのOSアカウントとして使用されます。本製品をインス

トールしている状態でこのアカウントを削除しないでください。

- swrbajobuser

swrbajobuserは、ジョブ実行制御のサービスを起動するためのOSアカウントとして使用されます。

本製品をインストールしている状態でこのアカウントを削除しないでください。

2.1.2 マネージャーのインストール【Linuxマネージャー】

ここでは、Linuxマネージャーのインストールについて説明します。

2.1.2.1 事前準備

ここでは、インストールする前に、準備と確認が必要な事項について説明します。

・ ホスト名の確認

・ システム時刻の確認

・ 排他ソフトウェアの確認

・ 必須ソフトウェアの準備と確認

・ 必須パッチの確認

・ 必須パッケージの確認

・ 必要な情報の収集と確認

・ 構築条件の確認

・ 使用ポートの確認

- 26 -

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・ アンインストール後の作業

本製品をアンインストールした環境に、本製品をインストールする場合は、アンインストール後の作業が必要です。

「20.1.5 アンインストール後の作業」を参照してください。

2.1.2.2 ソフトウェアの準備と確認

ここでは、ソフトウェアの準備と確認について説明します。

本製品をインストールする前に準備と確認が必要な項目について説明します。

ホスト名の確認

管理サーバが正しく動作するためには、ホスト名(FQDN)の設定が必要です。256文字以内のホスト名をhostsファイルに記述してく

ださい。hostsファイルには、管理サーバのIPアドレスに対して、ホスト名(FQDN)、コンピュータ名の順番で設定してください。

hostsファイル

/etc/hosts

注意

hostsファイル設定時には以下に注意してください。

- "127.0.0.1"にホスト名(FQDN)およびコンピュータ名を設定しないでください。

- "localhost"がIPv4形式(127.0.0.1)で設定されていることを確認してください。

なお、IPv6形式は設定しないでください。

IPアドレスが"10.10.10.10"、ホスト名(FQDN)が"remote1.example.com"、コンピュータ名が"remote1"である管理サーバを設

定した場合

10.10.10.10 remote1.example.com remote1127.0.0.1 localhost.localdomain localhost

管理クライアントについても、管理サーバにホスト名(FQDN)でアクセスできるようにhostsファイル、またはDNSサーバによる名前

解決の設定を行ってください。

システム時刻の確認

管理サーバと管理対象サーバのシステム時刻は、同じ時刻に設定してください。

時刻が異なる場合、RORコンソールの[稼動状況]タブで正しい値を確認できません。

排他ソフトウェアの確認

本製品をインストールする前に、対象システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.5 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェア、および本

製品のマネージャーがインストールされていないか確認してください。

以下の手順で、排他ソフトウェアがインストールされていないか確認します。

1. 「設計ガイド CE」の「2.4.2.5 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェア、および本製品のマネージャーを示す情報が表示さ

れていないか確認します。

以下のコマンドを実行して、本製品のマネージャーがインストールされているか確認してください。

- 27 -

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# rpm -q FJSVrcvmr <RETURN>

2. 排他ソフトウェアの名前が表示された場合、各ソフトウェアのマニュアルに記載されているアンインストール手順に従って、事前

にアンインストールしてください。

本製品の旧バージョンのマネージャーがインストールされている場合、アップグレードできます。「F.2 マネージャー」を参照して

ください。

本製品の同じバージョンのマネージャーがインストールされていて、再インストールする場合、「20.1 マネージャーのアンインス

トール」を参照してアンインストールしたあと、インストールしてください。

注意

・ 排他ソフトウェアをアンインストールする場合、ほかのシステム運用管理者がそのソフトウェアをインストールしていることがあるた

め、削除しても問題ないことを事前に確認してください。

・ Red Hat Enterprise Linux 5以降の標準の設定では、DVD-ROMを自動マウントする際に、DVD-ROM上のプログラムを実行できな

いように設定されています。自動マウントの設定を解除して、手動でマウントするか、DVD-ROMの内容をハードディスク上にコピー

してからインストールを開始してください。

DVD-ROMの内容をコピーした場合、本書の手順の中で"DVD-ROMマウントポイント"になっている箇所を、コピーしたディレクトリ

に読み替えてください。

必須ソフトウェアの準備と確認

本製品をインストールする前に、システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.4 必須ソフトウェア」に記載されているServerView OperationsManagerなどのソフトウェアがインストールされているか確認してください。インストールされていない場合、事前にインストールしてくだ

さい。

・ Microsoft LAN Managerモジュール

本製品をインストールする前に、Microsoft LAN Managerモジュールを以下のFTPサイトから入手してください。

なお、Microsoft LAN ManagerモジュールはCPUアーキテクチャー(x86, x64)に関係なく利用できます。

URL: ftp://ftp.microsoft.com/bussys/clients/msclient/dsk3-1.exe

入手したモジュールを、CPUアーキテクチャー(x86)のWindows上で、事前にExpandコマンドにより展開しておく必要があります。

展開方法については、以下の例を参照してください。

c:\tempにdsk3-1.exeを配置した場合

>cd /d c:\temp <RETURN>>dsk3-1.exe <RETURN>>Expand c:\temp\protman.do_ /r <RETURN>>Expand c:\temp\protman.ex_ /r <RETURN>

フォルダー名やファイル名はWindowsの8.3形式(注)にしてください。

なお、展開したMicrosoft LAN Managerモジュールはマネージャーのインストール後は必要ありません。

注) ファイル名部分が 大で8文字、拡張子部分が 大で3文字とする規則です。

展開が完了した以下のモジュールを、インストールするシステムの/tmpに配置してください。

- PROTMAN.DOS

- PROTMAN.EXE

- NETBIND.COM

- 28 -

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ServerView Deployment Managerをインストールしてある環境に本製品をインストールする場合、Microsoft LAN Managerモジュー

ルを入手する必要はありません。

・ SNMPトラップデーモンの設定

本製品が正しく動作するために、net-snmpパッケージのインストールと共に、/etc/snmp/snmptrapd.confファイルに以下の設定を追

記してください。ファイルが存在しない場合、ファイルを作成したあと、以下の設定を追記してください。

disableAuthorization yes

なお、snmptrapdを自動起動するよう設定する必要があります。

・ DHCPサーバの導入

管理サーバと異なるサブネットに属する管理対象サーバを管理する場合、Linux標準のDHCPサーバを導入する必要があります。

利用する機能によっては、ルータの設定が必要です。詳細は、「設計ガイド CE」の「9.2.4.2 管理LANの設定情報」を参照してくだ

さい。

管理サーバと異なるサブネットに属する管理対象サーバを登録する場合、事前に管理LANサブネットの登録が必要です。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.11 管理LANサブネットの登録」を参照してください。

以下の手順で、DHCPサーバを導入します。

1. dhcpパッケージをインストールします。

2. 以下のコマンドを実行し、DHCPサーバのサービス(dhcpd)の起動設定を変更します。

# chkconfig dhcpd off <RETURN>

3. 以下のコマンドを実行し、DHCPサーバのサービス(dhcpd)を停止します。

# /etc/init.d/dhcpd stop <RETURN>

・ ETERNUS SF Storage Cruiser

ESCを利用する場合、事前にファイバーチャネルスイッチの設定を行ってください。

・ BMC BladeLogic Server Automationサービスの停止【Solarisゾーン】【OVM for SPARC】

以下のコマンドを実行して、BladeLogic Server Automationのサービスを停止してください。

# /etc/init.d/blappserv stop <RETURN>

必須パッチの確認

本製品をインストールする前に、システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.2 必須パッチ」のマネージャーの必須パッチが適用されているか

確認してください。

必須パッチが適用されていない場合、事前に必須パッチを適用してください。

必須パッケージの確認

本製品をインストールする前に、システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.3 必須パッケージ」のマネージャーの必須パッケージ【Linuxマ

ネージャー】が適用されているか確認してください。

必須パッケージがインストールされていない場合、事前に必須パッケージをインストールしてください。

ユーザーアカウントの確認

本製品は自動で以下のユーザーアカウントを作成します。

以下のOSユーザーアカウントを利用しているアプリケーションが存在する場合は、アプリケーションに影響がないことを確認したあと、

OSユーザーアカウントを削除してください。

- 29 -

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・ rcxdb(データベース接続用)

・ swrbadbuser(プロセス管理用のデータベースサービス起動用)

・ swrbajobuser(ジョブ実行制御のサービス起動用)

・ rcxctdbchg(メータリング用のデータベースサービス起動用)

シングルサインオンの準備と確認

本製品をインストールする前に、ServerView Operations Managerをインストールします。

このとき、ディレクトリサービスの設定をします。

また、証明書の準備と、ディレクトリサービスへの管理者ユーザー(特権ユーザー)の登録が必要です。

詳細は、「設計ガイド CE」の「第12章 シングルサインオンの導入と決定」を参照してください。

本製品のセットアップではマネージャーとディレクトリサーバ間で、SSLによって保護されたTCP/IPプロトコルのLDAP(LightweightDirectory Access Protocol)を使用して通信するため、事前に通信の確立が必要です。

通信の確認には、各種ツールやコマンドなどを使用してください。

・ ディレクトリサーバがMicrosoft Active Directoryの場合

証明機関から発行された証明書を右クリックし、証明書のインポートウィザードに従い、証明書をインストールしてください。

詳細は、以下のMicrosoft社のWebサイトを参照してください。

サードパーティの証明機関がSSL経由でLDAPを有効にする方法

URL: http://support.microsoft.com/kb/321051/

言語設定について

本製品では、サポート言語に合わせたプログラムをインストールするため、インストール後に言語設定(ロケール)の変更はできません。

このため、事前に運用に合わせて、言語設定(ロケール)を日本語または英語に設定してください。

言語設定(ロケール)の確認方法の例は以下のとおりです。

デスクトップ画面から、[システム]-[管理]-[言語]を選択します。

システムパラメーターのチューニング(管理サーバ)【Linuxマネージャー】

インストール前に、管理サーバのシステムパラメーターのチューニングする必要があります。チューニングが必要なシステムパラメーター

とその値については、以下の表を参照してください。

ポイント

パラメーターの"種別"により、以下のように設定してください。

・ 種別が 大の場合

すでに設定されている値(初期値または以前の設定値)が表の値以上の場合は変更不要です。表の値より小さい場合は、表の値

に変更してください。

・ 種別が加算の場合

すでに設定されている値(初期値または以前の設定値)に表の値を加算してください。加算する前にシステム上限値を確認し、加

算した値がシステム上限値を超える場合は、システム上限値を設定してください。

詳細については、Linuxのマニュアルなどを参照してください。

- 30 -

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・ 共有メモリ

パラメーター 説明 値 種別

shmmax 共有メモリの 大セグメントサイズ 2684354560 大

shmall 使用可能な共有メモリの総数 655360 大

shmmni 共有メモリセグメントの 大数 113 加算

・ セマフォ

セマフォの設定値は、各パラメーター値を以下の形式で指定します。

kernel.sem = para1 para2 para3 para4

パラメーター 説明 値 種別

para1 セマフォ識別子あたりの 大セマフォ数 512 大

para2 システム全体のセマフォ数 14862 加算

para3 セマフォコールあたりの 大演算子数 50 大

para4 システム全体のセマフォ演算子数 2208 加算

・ メッセージキュー

パラメーター 説明 値 種別

msgmax メッセージの 大サイズ 16384 大

msgmnb1つのメッセージキューに保持できるメッ

セージの 大値114432 大

msgmni メッセージキューIDの 大値 1578 加算

〔チューニング作業手順〕

以下の手順でチューニング作業を実施します。

1. 以下のコマンドを使用して、現在システムに設定されている該当するパラメーターの設定値を確認します。

# /sbin/sysctl -a

# /sbin/sysctl -a

・・・

(省略)

・・・

kernel.sem = 250 32000 32 128

kernel.msgmnb = 65536

kernel.msgmni = 16

kernel.msgmax = 65536

kernel.shmmni = 4096

kernel.shmall = 4294967296

kernel.shmmax = 68719476736

・・・

(省略)

・・・

2. 上記の表を参照し、現在の設定値と比較をして、パラメーターごとに 大、加算の種別を考慮して、適切な設定値を算出しま

す。

- 31 -

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3. /etc/sysctl.confを編集します。以下の例のように編集します。

kernel.sem = 512 13325 50 1358

kernel.msgmnb = 114432

kernel.msgmni = 1041

kernel.shmmni = 4154

4. /etc/sysctl.confへ編集内容が反映されていることを、以下のコマンドで確認します。

# /bin/cat /etc/sysctl.conf

5. 以下のどちらかの方法で、4.の設定を有効にします。

- システムをリブートして設定を反映

# /sbin/shutdown -r now

- /sbin/sysctl -p を使用して設定を反映

# /sbin/sysctl -p /etc/sysctl.conf (注)

注) このコマンドを使用した場合は、リブートの必要がありません。

6. 以下のコマンドを使用して、設定したパラメーターが反映されていることを確認します。

# /sbin/sysctl -a

# /sbin/sysctl -a

・・・

(省略)

・・・

kernel.sem = 512 13325 50 1358

kernel.msgmnb = 114432

kernel.msgmni = 1041

kernel.msgmax = 65536

kernel.shmmni = 4154

kernel.shmall = 4294967296

kernel.shmmax = 68719476736

・・・

(省略)

・・・

2.1.2.3 必要な情報の収集と確認

本製品をインストールする前に、インストール時に必要な情報の収集やシステムの状態の確認を行い、インストーラ画面で指定する情

報を決定してください。事前準備が必要な情報を以下に示します。

・ インストールフォルダー

本製品のインストールフォルダーを決定します。

ただし、リムーバブルディスク上のフォルダーは指定できません。

インストールフォルダー配下にファイルやフォルダーがないか確認してください。

インストール先のドライブに必要な空き容量があるか確認してください。

- 32 -

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本製品で必要なディスク容量については、「設計ガイド CE」の「2.4.2.6 静的ディスク容量」と「2.4.2.7 動的ディスク容量」を参照して

ください。

・ イメージファイル格納フォルダー

イメージファイルの格納先はインストールフォルダー配下です。

格納先フォルダーを配置するドライブに必要な空き容量があるか確認してください。

必要なディスク容量については、「設計ガイド CE」の「2.4.2.7 動的ディスク容量」を参照してください。

イメージファイル格納フォルダーの変更方法については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.9 rcxadm imagemgr」を

参照してください。

・ ポート番号

ポート番号については、「2.1.2.5 使用ポートの確認」を参照してください。

・ シングルサインオンで利用するディレクトリサービスの接続情報

シングルサインオンで利用するディレクトリサービスの設定を確認します。

ServerView Operations Managerに同梱されているOpenDSの場合は、以下のマニュアルを参照してください。

ServerView Operations Managerのマニュアル「ServerView Suite ServerView でのユーザ管理」の「LDAP ディレクトリサービスを使

用する ServerView ユーザ管理」

ServerView Operations Manager V6.1以降では、ディレクトリサービスとしてOpenDJが同梱されています。

以降の文中で"OpenDS"と表記されている箇所は、適宜"OpenDJ"と読み替えてください。

インストール時のパラメーター

インストール時のパラメーターについて説明します。

項番 画面 入力項目 説明

1 特権ユーザーの作成 ユーザーアカウント名

本製品に特権ユーザーとしてログインするためのユーザー

アカウント名です。

「2.1.2.2 ソフトウェアの準備と確認」の「シングルサインオ

ンの準備と確認」でディレクトリサービスに登録したユー

ザーを指定します。

ServerView Operations Managerに同梱されている

OpenDSを利用する場合、ServerView OperationsManagerの管理者アカウント"administrator"を指定すると、

この管理者アカウントでServerView Operations Managerとシングルサインオン連携できます。

先頭文字を英字とし、半角英数字、アンダースコア("_")、ハイフン("-")およびピリオド(".")で構成された16文字以内

の文字列を指定してください。また、大文字と小文字は区

別されます。

2 管理LANの選択管理LANとして使用する

ネットワーク

管理LANとして使用するネットワークです。リストから選択

できます。

サブネットマスクの 大値は255.255.255.255(32bit mask)です。また、 小値は255.255.0.0(16bit mask)です。ただ

し、255.255.255.254は指定できません。

3 ポート番号の設定

Interstage管理コンソールInterstage管理コンソールのポート番号です。

初期値: 12000

Webサーバ(InterstageHTTP Server)

Webサーバのポート番号です。

初期値: 80

CORBAサービス 本製品が使用するCORBAサービスのポート番号です。

- 33 -

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項番 画面 入力項目 説明

初期値: 8002

4 管理サーバの設定 管理サーバのFQDN

本製品が使用する認証サーバのFQDNです。認証サー

バのFQDNは、管理サーバのFQDNにしてください。

FQDNは106文字以内で、名前解決ができる必要がありま

す。

注意

インストール先ディレクトリは、以下で固定されているため変更できません。

・ /opt

・ /etc/opt

・ /var/opt

・ /root/InstallShield

2.1.2.4 構築条件の確認

以下の手順で構築条件の確認を行います。

1. システムにOSの管理者(root)でログインします。

構築条件を確認する管理サーバをマルチユーザーモードで起動し、システムにrootでログインしてください。

2. 本製品の1枚目のDVD-ROMをセットします。

3. 以下のコマンドを実行してDVD-ROMをマウントします。自動マウントデーモン(autofs)によりDVD-ROMの起動マウントを行うと、

マウントオプションに"noexec"が設定されているため、インストーラの起動に失敗します。

# mount -t iso9660 -r /dev/hdc DVD-ROMマウントポイント <RETURN>

4. エージェントのインストールコマンド(RcSetup.shコマンド)を実行します。

# cd DVD-ROMマウントポイント <RETURN># ./RcSetup.sh <RETURN>

5. メニューから"Environment setup conditions check tool"を選択し、構築条件ツールを実行します。

"ポートの状態"の結果で"使用されています。"と表示されたポートについて、/etc/servicesを確認し、本製品が使用する用途で当

該ポートが使用されることを確認してください。

本製品が使用するポートの情報については、「設計ガイド CE」の「付録A ポート一覧」を参照してください。

本製品が使用する以外の用途でポートが使用されている場合、使用ポートを変更してください。

使用ポートの変更方法については、「設計ガイド CE」の「付録A ポート一覧」を参照してください。

6. 構築条件の確認が完了すると、確認結果が標準出力されます。

2.1.2.5 使用ポートの確認

本製品をインストールすると、本製品で使用するポート番号がシステムのservicesファイルに自動的に設定されます。したがって、通常

はポート番号を意識する必要はありません。

本製品が使用するポート番号がほかのアプリケーションで使用されている場合、インストーラの起動時にポート番号がすでに使用され

ていることを示すメッセージが表示され、インストールが中断されます。

- 34 -

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その場合、本製品が使用する以下のポート番号のエントリーを、ほかと重複しない番号でservicesファイルに記述し、そのあとインストー

ラを起動してください。

例 # サービス名 ポート番号/プロトコル名

nfdomain 23455/tcp

nfagent 23458/tcp

rcxmgr 23460/tcp

rcxweb 23461/tcp

rcxtask 23462/tcp

rcxmongrel1 23463/tcp

rcxmongrel2 23464/tcp

rcxdb 23465/tcp

rcxmongrel3 23466/tcp

rcxmongrel4 23467/tcp

rcxmongrel5 23468/tcp

マネージャーのポート番号変更の詳細は、以下を参照してください。

・ 「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「6.2 ポート番号の変更」

・ 「運用ガイド CE」の「8.3 管理サーバのポート番号の設定」

その他のポート

以下のポートが使用されていないこと、およびephemeralポートの範囲に含まれないことを確認してください。

以下のポートが使用されている場合や、ephemeralポートの範囲に含まれる場合は、当社技術員に連絡してください。

・ 7676

・ 8686

・ 12001

・ 23600

・ 23601

・ 23602

・ 23700

・ 28080

2.1.2.6 インストール

以下の手順で、マネージャーをインストールします。

インストールする前に、「2.1.2.1 事前準備」が行われているか確認してください。

カレントディレクトリの設定

ディスク入れ替えができなくなるため、カレントディレクトリをDVD-ROM上に設定しないでください。

シングルユーザーモードの場合の設定

シングルユーザーモードの場合、X Windowsが起動されていないため、以下のどれかが必要です。

- 35 -

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・ 仮想コンソールの切替え([Ctrl] + [Alt] + [Fn]キー操作での切替え)

・ コマンドのBG化

本製品の使用ポートに対するファイアーウォール設定の無効化

ファイアーウォール設定が有効になっているシステムに本製品をインストールする場合、マネージャー、エージェント、およびクライアン

ト間の通信が問題なく行われるように、使用するポート番号のファイアーウォールを無効に設定してください。

本製品と必須ソフトウェアが使用するポート番号については、「設計ガイド CE」の「付録A ポート一覧」を参照してください。

なお、本製品のインストール時に、servicesファイルを編集してポート番号の変更を行った場合、「設計ガイド CE」の「付録A ポート一

覧」に記載されている本製品のデフォルトのポート番号を、インストールの際に変更したポート番号に読み替えてください。

インストール

以下の手順で、マネージャーをインストールします。

1. システムにOSの管理者(root)でログインします。

本製品をインストールする管理サーバをマルチユーザーモードで起動し、システムにrootでログインしてください。

2. 本製品の1枚目のDVD-ROMをセットし、以下のコマンドを実行してDVD-ROMをマウントします。自動マウントデーモン(autofs)により、DVD-ROMの自動マウントを行うと、マウントオプションに"noexec"が設定されているため、インストーラの起動に失敗しま

す。

DVDのマウントポイントには、DVD-ROMの1枚目から3枚目まで同じ値を設定してください。

# mount -t iso9660 -r /dev/hdc DVD-ROMマウントポイント <RETURN>

3. マネージャーのインストールコマンド(RcSetup.shコマンド)を実行します。

# DVD-ROMマウントポイント/RcSetup.sh <RETURN>

4. "2. Manager(Cloud Edition) installation"を選択してください。

5. インストーラの対話指示に従って、インストールします。

「2.1.2.3 必要な情報の収集と確認」の「インストール時のパラメーター」で設計および確認したパラメーターを適宜入力します。

6. ディスク入れ替えのメッセージが出力されます。

7. 別のターミナル(Gnome端末など)を起動し、コマンドでDVD-ROMを取り出します。

# eject DVD-ROMマウントポイント <RETURN>

8. DVD-ROM(2枚目)に入れ替え、automountの完了を待ちます。

9. DVD-ROMの再マウントを行います。

# umount DVD-ROMマウントポイント <RETURN># mount -t iso9660 -r /dev/hdc DVD-ROMマウントポイント <RETURN>

10. [Enter]キーを入力してインストールを続行します。

11. DVD-ROM(3枚目)も手順8.~10.と同じ操作を行い、インストールを続行します。

ポイント

【Solarisゾーン】【OVM for SPARC】

BMC BladeLogic Server Automationが管理サーバにインストールされている場合、および本製品インストール後にBMC BladeLogicServer Automationをインストールする場合は、以下の手順を実施してください。

- 36 -

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1. OSの管理者(root)で以下のコマンドを実行して、Interstage data storeのサービスを停止します。

# /opt/FJSVena/Enabler/server/bin/enablerstop <RETURN>

2. OSの管理者(root)で以下のコマンドを実行して、Interstage data storeのサービスを無効化します。

# /sbin/chkconfig --del Enabler <RETURN>

インストール完了後、マネージャーのセットアップが必要です。詳細は、「2.1.3 セットアップ」を参照してください。

注意

・ インストール失敗時の対処

インストールに失敗した場合、OSの再起動後にインストールを行ったユーザーでログインし、アンインストール手順に従ってアンイ

ンストールしてください。

そのあと、出力されたメッセージの意味や対処方法を参考にして失敗した原因を取り除き、再インストールしてください。

・ インストール時に内部不整合があると、"The problem occurred while installing it"または"It failed in the installation"というメッセー

ジが表示され、インストールに失敗します。その場合、マネージャーをアンインストール後、再インストールしてください。問題が解

決しない場合、当社技術員に連絡してください。

・ インストール時に使用済みのポートが存在していると"The specified port number Port Number selected for ServerView ResourceOrchestrator is already used."というメッセージが表示され、インストールに失敗します。その場合、当社技術員に連絡してください。

・ インストールが途中で止まった場合は、以下の対処をしてください。

1. インストールを強制停止します。

2. アンインストールします。

「20.1 マネージャーのアンインストール」を参照してください。

アンインストール後の作業を必ず実施してください。

3. 再インストールします。

・ 以下のユーザーが追加されます。

- swrbadbuser

swrbadbuserは、プロセス管理用のデータベースサービスを起動するためのOSアカウントとして使用されます。本製品をインス

トールしている状態でこのアカウントを削除しないでください。

- swrbajobuser

swrbajobuserは、ジョブ実行制御のサービスを起動するためのOSアカウントとして使用されます。

本製品をインストールしている状態でこのアカウントを削除しないでください。

- rcxctdbchg

rcxctdbchgは、メータリング用のデータベースサービスを起動するためのOSアカウントとして使用されます。本製品をインストー

ルしている状態でこのアカウントを削除しないでください。

2.1.3 セットアップ

ここでは、マネージャーのセットアップについて説明します。

セットアップ前の注意事項

Microsoft Active Directoryをマネージャーとは別のサーバで使用する場合

Active Directoryにユーザーを自動登録するコマンド(ldifde)を使用するために、マネージャーが動作するサーバに"Active Directoryライトウェイト ディレクトリ サービス"を追加してください。

- 37 -

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以下の手順で、"Active Directory ライトウェイト ディレクトリ サービス"を追加します。

1. Windowsの[スタート]-[管理ツール]-[サーバー マネージャー]を選択します。

[サーバー マネージャー]ダイアログが表示されます。

2. [役割]-[役割の追加]-[Active Directory ライトウェイト ディレクトリ サービス]を選択します。

3. 役割の追加ウィザードに従い、確認画面で<インストール>ボタンをクリックします。

セットアップ

マネージャーのセットアップは、セットアップコマンドを実行します。

セットアップの実行は、媒体、または展開されたモジュールのどちらでも実行できます。

【Windowsマネージャー】

1. 管理者権限(Administrator)でログオンします。

マネージャーのセットアップを行うシステムにログオンします。

ローカルコンピュータのAdministratorアカウントでログオンしてください。

2. セットアップコマンドを実行します。

- 媒体から実行する場合

>インストール媒体\RcSetup.exe <RETURN>

- 展開されたモジュールから実行する場合

>インストールフォルダー\SVROR\Manager\sys\setup\RcSetup.exe <RETURN>

3. メニューからセットアップを選択し、セットアップコマンドを実行します。

4. セットアップコマンドの実行結果を確認します。

- セットアップが成功した場合

以下のメッセージが表示されます。

INFO : Resource Orchestrator Cloud Edition setup successfully.

- セットアップが失敗した場合

以下のメッセージが表示されます。

ERROR : Resource Orchestrator Cloud Edition setup failed.

注意を参照し、問題を取り除いた後に再度セットアップを実行してください。

問題が解決しない場合、当社技術員に連絡してください。

5. ディレクトリサービス接続情報を変更します。

ServerView Operations Manager V5.3 に同梱のOpenDSを利用する場合は、本製品に登録しているディレクトリサーバ管理者の

情報を変更する必要があります。

以下の手順でディレクトリサービス接続情報を変更してください。

a. マネージャーを停止します。

rcxadm mgrctl stopコマンドを使用して、マネージャーを停止します。

rcxadm mgrctl stopコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.14 rcxadm mgrctl」を参照してくだ

さい。

b. ディレクトリサービス接続情報を更新します。

rcxadm authctl modifyを使用して、ディレクトリサービス接続情報を更新します。

- 38 -

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>rcxadm authctl modify -bind "cn=Directory Manager" -passwd admin

パスワードにはディレクトリサーバ管理者のパスワードを指定してください。初期設定では"admin"が設定されています。

rcxadm authctl modifyコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.4 rcxadm authctl」を参照して

ください。

c. マネージャーを起動します。

rcxadm mgrctl startコマンドを使用して、マネージャーを起動します。

rcxadm mgrctl startコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.14 rcxadm mgrctl」を参照してく

ださい。

【Linuxマネージャー】

1. システムにOSの管理者(root)でログインします。

2. セットアップコマンドを実行します。

- 媒体から実行する場合

>インストール媒体/RcSetup.sh <RETURN>

- 展開されたモジュールから実行する場合

>/opt/FJSVrcvmr/sys/setup/RcSetup.sh <RETURN>

3. メニューからセットアップを選択し、セットアップコマンドを実行します。

4. セットアップコマンドの実行結果を確認します。

- セットアップが成功した場合

以下のメッセージが表示されます。

INFO : Resource Orchestrator Cloud Edition setup successfully.

- セットアップが失敗した場合

以下のメッセージが表示されます。

ERROR : Resource Orchestrator Cloud Edition setup failed.

注意を参照し、問題を取り除いた後に再度セットアップを実行してください。

問題が解決しない場合、調査資料を採取し、当社技術員に連絡してください。

5. ディレクトリサービス接続情報を変更します。

ServerView Operations Manager V5.3 に同梱のOpenDSを利用する場合は、本製品に登録しているディレクトリサーバ管理者の

情報を変更する必要があります。

以下の手順でディレクトリサービス接続情報を変更してください。

a. マネージャーを停止します。

rcxadm mgrctl stopコマンドを使用して、マネージャーを停止します。

rcxadm mgrctl stopコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.14 rcxadm mgrctl」を参照してくだ

さい。

b. ディレクトリサービス接続情報を更新します。

rcxadm authctl modifyを使用して、ディレクトリサービス接続情報を更新します。

- 39 -

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>rcxadm authctl modify -bind "cn=Directory Manager" -passwd admin

パスワードにはディレクトリサーバ管理者のパスワードを指定してください。初期設定では"admin"が設定されています。

rcxadm authctl modifyコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.4 rcxadm authctl」を参照して

ください。

c. マネージャーを起動します。

rcxadm mgrctl startコマンドを使用して、マネージャーを起動します。

rcxadm mgrctl startコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.14 rcxadm mgrctl」を参照してく

ださい。

注意

セットアップに失敗する場合、以下について問題がないか確認してください。

・ アンセットアップが正しく行われていない

使用しているディレクトリサービス上から、以下のエントリーを削除してください。

- swrbaadmin

- swrbasch

- Group

・ OpenDSのLDAPポート番号が変更されている

デフォルトのポート番号に戻し、再実行してください。

・ マネージャーとディレクトリサーバ間のLDAPS通信が確立できていない

ディレクトリサービスがMicrosoft Active Directoryの場合、以下を確認してください。

- 適切な証明書が証明機関から発行されているか

- 発行された証明書が正しくインストールされているか

通信の確認には、各種ツールやldpコマンドなどを使用してください。

セットアップ後の注意事項

・ 以下のユーザーが追加されます。

【Windowsマネージャー】

- rcxctdbchg

rcxctdbchgは、メータリング用のデータベースサービスを起動するためのOSアカウントとして使用されます。本製品をインストー

ルしている状態でこのアカウントを削除しないでください。

- rcxctdbdsb

rcxctdbdsbは、ダッシュボード用のデータベースサービスを起動するためのOSアカウントとして使用されます。本製品をインス

トールしている状態でこのアカウントを削除しないでください。

【Linuxマネージャー】

- rcxctdbdsb

rcxctdbdsbは、ダッシュボード用のデータベースサービスを起動するためのOSアカウントとして使用されます。本製品をインス

トールしている状態でこのアカウントを削除しないでください。

- 40 -

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2.2 エージェントのインストール

ここでは、物理L-ServerまたはVMホストのエージェントのインストールについて説明します。

インストール先とインストールが必要なエージェントとの関係は以下のとおりです。

表2.1 インストール先とインストールが必要なエージェントとの関係

インストール先 エージェント

(Cloud Edition)エージェント

(Cloud Editionダッシュボード機能)

VMホスト

VMware ○ (注1) -

Hyper-V ○ ○

RHEL5-Xen ○ -

OVM for x86 2.2 - -

KVM ○ -

Solarisゾーン ○ ○

OVM for SPARC ○ (注2) -

OVM for x86 3.2 - -

Citrix XenServer - -

物理L-Server

Windows ○ ○

Linux ○ ○

Solaris ○ ○

注1) VMware ESXiの場合、VMとゲストOSの管理は管理サーバから直接行うため、管理対象サーバに本製品のエージェントをインス

トールする必要はありません。

ServerView ESXi CIM Providerをインストールしてください。

また、他のOSと同様に、エージェントの登録が必要です。

注2) OVM for SPARCのゲストドメインをVMホストとして登録する場合、ゲストドメインにエージェントのインストールが必要です。

インストール方法は、以下を参照してください。

・ エージェント(Cloud Edition)

- 2.2.2 インストール【Windows】【Hyper-V】

- 2.2.3 インストール【Linux】【VMware】【Xen】【KVM】【OVM for x86 2.2】

- 2.2.4 インストール【Solaris】【Solarisゾーン】【OVM for SPARC】

・ エージェント(Cloud Edition ダッシュボード機能)

- 2.3.3 インストール【Windows】【Hyper-V】

- 2.3.4 インストール【Linux】

- 2.3.5 インストール【Solaris】【Solarisゾーン】

2.2.1 事前準備

ここでは、インストールする前に、準備と確認が必要な事項について説明します。

2.2.1.1 ソフトウェアの準備と確認

ここでは、ソフトウェアの準備と確認について説明します。

- 41 -

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・ 排他ソフトウェアの確認

「排他ソフトウェアの確認」を参照してください。

・ 必須ソフトウェアの確認

「必須ソフトウェアの準備と確認」を参照してください。

・ 必須パッチの確認

「必須パッチの確認」を参照してください。

・ 必須パッケージの確認

「必須パッケージの確認【Linux】」を参照してください。

排他ソフトウェアの確認

本製品をインストールする前に、対象システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.5 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェア、および本

製品のエージェントがインストールされていないか確認してください。

以下の手順で、排他ソフトウェアがインストールされていないか確認します。

【Windows】【Hyper-V】

1. Windowsのコントロール パネルで[プログラムの追加と削除]を開きます。

[プログラムの追加と削除]画面が表示されます。

2. 「設計ガイド CE」の「2.4.2.5 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェア、および本製品のエージェントを示す情報がインス

トールされていないか確認します。

- "ServerView Resource Orchestrator Agent"

3. [プログラムの追加と削除]画面に排他ソフトウェアの名前が表示された場合、各ソフトウェアのマニュアルに記載されているアン

インストール手順に従って、事前にアンインストールしてください。

本製品の旧バージョンのエージェントがインストールされている場合、アップグレードできます。「F.3 エージェント」を参照してください。

本製品の同じバージョンのエージェントがインストールされていて、再インストールする場合、「20.2.1 アンインストール【Windows】【Hyper-V】」を参照してアンインストールしたあと、インストールしてください。

参考

Windows Server 2008以降の場合、Windowsのコントロール パネルで[プログラムと機能]を開いてください。

【Linux】

1. 「設計ガイド CE」の「2.4.2.5 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェア、および以下のコマンドを実行して、本製品のエー

ジェントがインストールされているか確認してください。

# rpm -q FJSVssagt <RETURN>

2. 排他ソフトウェアの名前が表示された場合、各ソフトウェアのマニュアルに記載されているアンインストール手順に従って、事前

にアンインストールしてください。

本製品の旧バージョンのエージェントがインストールされている場合、アップグレードできます。「F.3 エージェント」を参照してください。

本製品の同じバージョンのエージェントがインストールされていて、再インストールする場合、「20.2.2 アンインストール【Linux】

【VMware】【Xen】【KVM】【OVM for x86 2.2】」を参照してアンインストールしたあと、インストールしてください。

注意

- 排他ソフトウェアをアンインストールする場合、ほかのシステム運用管理者がそのソフトウェアをインストールしている場合が

あるため、削除しても問題ないことを事前に確認してください。

- 42 -

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- Red Hat Enterprise Linux 5以降の標準の設定では、DVD-ROMを自動マウントする際に、DVD-ROM上のプログラムを実行

できないように設定されています。自動マウントの設定を解除して、手動でマウントするか、DVD-ROMの内容をハードディス

ク上にコピーしてからインストールを開始してください。

DVD-ROMの内容をコピーした場合、本書の手順の中で"DVD-ROMマウントポイント"になっている箇所を、コピーしたディ

レクトリに読み替えてください。

【Solaris】【Solarisゾーン】

1. 「設計ガイド CE」の「2.4.2.5 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェア、および以下のコマンドを実行して、本製品のエー

ジェントがインストールされているか確認してください。

# pkginfo FJSVrcvat <RETURN>

2. 排他ソフトウェアの名前が表示された場合、各ソフトウェアのマニュアルに記載されているアンインストール手順に従って、事前

にアンインストールしてください。

本製品の旧バージョンのエージェントがインストールされている場合、アップグレードできます。「F.3 エージェント」を参照してください。

本製品の同じバージョンのエージェントがインストールされていて、再インストールする場合、「20.2.3 アンインストール【Solaris】【Solarisゾーン】【OVM for SPARC】」を参照してアンインストールしたあと、インストールしてください。

注意

排他ソフトウェアをアンインストールする場合、ほかのシステム運用管理者がそのソフトウェアをインストールしている場合がある

ため、削除しても問題ないことを事前に確認してください。

必須ソフトウェアの準備と確認

本製品をインストールする前に、システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.4 必須ソフトウェア」のソフトウェアがインストールされているか確

認してください。インストールされていない場合、事前にインストールしてください。

注意

・ ServerView Agentsの設定

PRIMERGYシリーズでは、本製品が正しく動作するために、ServerView Agentsのインストールで必要なSNMPサービスの設定を

行ってください。

SNMPサービスの設定方法については、ServerView Agentsのマニュアルを参照してください。

- SNMPコミュニティー名には、マネジメントブレードに設定してあるSNMPコミュニティー名と同じ値を設定してください。

- SNMPコミュニティー名には、Read(参照権)またはWrite(参照更新権)を設定してください。

- SNMPパケットを受け付けるホストは[すべてのホストからのSNMP パケットを受け付ける]か、[次のホストからSNMP パケットを

受け付ける]を選択し、管理サーバの管理LANのIPアドレスを設定してください。

- SNMPトラップ送信先には、管理サーバのIPアドレスを設定してください。

なお、SNMPトラップ送信先の管理サーバが複数のNICを持つ場合、管理対象サーバと接続されている側の管理LANのIPア

ドレスを設定してください。

・ "setupcl.exe"と"sysprep.exe"モジュール

Windows Server 2008とWindows Server 2012以外のWindows OSの場合、インストール時に"setupcl.exe"と"sysprep.exe"モジュー

ルの格納先の指定を行う必要があるため、本製品のインストールを開始する前に、 新版のモジュールの入手が必要です。

モジュールの入手については、「設計ガイド CE」の「2.4.2.4 必須ソフトウェア」を参照してください。

入手したモジュールは、以下の方法で展開してください。

- 43 -

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c:\tempにWindowsServer2003-KB926028-v2-x86-JPN.exeを配置した場合

>cd /d c:\temp <RETURN>>WindowsServer2003-KB926028-v2-x86-JPN.exe /x <RETURN>

展開されたフォルダー内にあるキャビネットファイル"deploy.cab"、または"deploy.cab"内に格納されている"setupcl.exe"と"sysprep.exe"モジュールをインストール時に指定してください。

なお、展開したモジュールはエージェントのインストール後は必要ありません。

必須パッチの確認

本製品をインストールする前に、システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.2 必須パッチ」のエージェントの必須パッチが適用されているか

確認してください。

必須パッチが適用されていない場合、事前に必須パッチを適用してください。

必須パッケージの確認【Linux】

本製品をインストールする前に、システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.3 必須パッケージ」のエージェントの必須パッケージ【Linux】が適

用されているか確認してください。

必須パッケージがインストールされていない場合、事前に必須パッケージをインストールしてください。

設定ファイルの確認

以下の機能を利用する場合、本製品をインストールする前にネットワークインターフェースの定義ファイルを確認し、MACアドレスへの

バインド設定があれば解除してください。

・ サーバ切替え

・ クローニング

基本ソフトウェアとしてRed Hat Enterprise Linux 4 AS/ESを使用している場合だけ行ってください。

/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethXファイル (ethXの部分は、eth0、eth1などのインターフェース名 )を参照し、ファイル内

に"HWADDR="で始まる行が含まれていないことを確認します。

"HWADDR="で始まる行が存在した場合、ネットワークインターフェースがMACアドレスにバインドされているため、その行をコメントア

ウトしてください。

管理LANのインターフェースがeth0の場合

DEVICE=eth0#HWADDR=xx:xx:xx:xx:xx:xx <- この行が存在したらコメントアウトする。

ONBOOT=yesTYPE=Ethernet

言語設定について

本製品では、サポート言語に合わせたプログラムをインストールするため、インストール後に言語設定(ロケール)の変更はできません。

このため、事前に運用に合わせて、言語設定(ロケール)を日本語または英語に設定してください。

- 44 -

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言語設定(ロケール)の確認方法の例は以下のとおりです。

・ Windowsの場合

コントロール パネルから、[日付、時刻、地域と言語のオプション]を開き、[地域オプション]を選択します。

・ Red Hat Enterprise Linux5の場合

デスクトップ画面から、[システム]-[管理]-[言語]を選択します。

Red Hat Enterprise Linux 6 の事前設定

基本ソフトウェアとしてRed Hat Enterprise Linux 6 を使用している場合だけ行ってください。

クローニングとサーバ切替えを使用する場合、以下の手順で設定ファイルを変更します。

1. 以下のコマンドを実行します。

# systool -c net <RETURN>

例 # systool -c net <RETURN>

Class = "net"

Class Device = "eth0"

Device =

"0000:01:00.0"

Class Device = "eth1"

Device =

"0000:01:00.1"

Class Device = "eth2"

Device =

"0000:02:00.0"

Class Device = "eth3"

Device =

"0000:02:00.1"

Class Device = "lo"

Class Device = "sit0"

2. コマンド出力結果の"Class Device ="のあとに表示されているデバイス名と、"Device ="のあとに表示されているPCIバス番号を

確認します。

3. 設定ファイルを修正します。

以下の設定ファイルのデバイス名とMACアドレスの対応を確認したあと、ATTR{address}=="MACアドレス"と記載されている箇

所をKERNELS=="PCIバス番号"に変更します。

該当するすべての行を修正します。

設定ファイルの格納先

/etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules

- 変更前

- 45 -

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SUBSYSTEM=="net", ACTION=="add", DRIVERS=="?*",ATTR{address}=="MACアドレス", ATTR{type}=="1", KERNEL=="eth*",NAME="デバイス名"

- 変更後

SUBSYSTEM=="net", ACTION=="add", DRIVERS=="?*",KERNELS=="PCIバス番号", ATTR{type}=="1", KERNEL=="eth*",NAME="デバイス名"

4. 管理対象サーバを再起動したあと、すべてのネットワークに対して通信できるか確認します。

2.2.1.2 必要な情報の収集と確認

本製品をインストールする前に、インストール時に必要な情報の収集やシステムの状態の確認を行い、インストーラ画面で指定する情

報を決定してください。事前準備が必要な情報を以下に示します。

・ インストールフォルダーと空き容量

本製品のインストールフォルダーを決定します。インストール先のドライブに必要な空き容量があるか確認してください。

本製品で必要なディスク容量については、「設計ガイド CE」の「2.4.2.6 静的ディスク容量」と「2.4.2.7 動的ディスク容量」を参照して

ください。

・ ポート番号

本製品をインストールすると、本製品で使用するポート番号がシステムのservicesファイルに自動的に設定されます。したがって、

通常はポート番号を意識する必要はありません。

本製品が使用するポート番号がほかのアプリケーションで使用されている場合、インストーラの起動時にポート番号がすでに使用

されていることを示すメッセージが表示され、インストールが中断されます。

その場合、本製品で使用するポート番号のエントリーを、ほかと重複しない番号でservicesファイルに記述し、そのあと、インストー

ラを起動してください。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「7.1.6 ポート番号の変更」を参照してください。

・ 管理LANとNICの状態確認

管理LANとして使用するネットワーク(IPアドレス)を決定します。

管理LAN側のNICが有効になっているか確認してください。

管理LANについては、「設計ガイド CE」の「9.1.1 管理LANのネットワークの設計」を参照してください。

【Linux】【Xen】【KVM】

管理対象サーバのネットワークインターフェース名(ethX)の数字部分を、0から始まる一連の数字にしてください。設定方法につい

ては、OSのマニュアルを参照してください。

・ イメージ操作対象のディスクの確認

システムイメージのバックアップ・リストアを行うディスクについては、「操作ガイド VE」の「16.1 概要」を参照してください。

クローニングを行うディスクについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「12.1 概要」を参照してください。

・ Windowsのボリュームライセンスの情報【Windows】

以下の機能を利用する場合、本製品をインストールする管理対象サーバのWindowsに対して、ボリュームライセンスが必要です。

購入したWindowsのライセンスが、ボリュームライセンスであるか確認してください。

- サーバ切替え(HBA address rename方式/VIOMサーバプロファイル切替え方式)

- クローニング

- サーバ交換後のリストア

- HBA address renameを利用したサーバ交換

また、クローニングを利用する場合、本製品のインストール時にボリュームライセンスに関する情報の入力が必要です。

利用するWindowsの種類に応じて、事前に以下の情報を確認してください。

- 46 -

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- Windows Server 2003の場合

プロダクトキーを確認します。

通常は購入したWindows OSのDVD-ROMと一緒にプロダクトキーも提供されます。

- Windows Server 2008以降の場合

ライセンス認証(アクティベーション)に必要な情報を確認します。

アクティベーションの方式には、キーマネジメントサービス(KMS)とマルチプルアクティベーションキー(MAK)の2種類がありま

す。どちらの方式を利用するかを確認してください。

利用する方式のアクティベーションに必要な以下の情報を確認してください。

- アクティベーション情報

表2.2 アクティベーション情報の方式と確認する情報

方式 確認する情報

KMS (注1)・ KMSホストのホスト名(FQDN)、コンピュータ名またはIPアドレス

・ ポート番号(デフォルト1688) (注2)

MAK MAKキー

注1) ドメインネームサービス(DNS)を使用してKMSホストを自動探索する場合、確認する必要はありません。

注2) ポート番号をデフォルト(1688)から変更する場合、エージェントをインストールしたあとに定義ファイルを修正してくだ

さい。詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「12.2 採取」を参照してください。

- プロキシサーバの情報

KMS方式で、KMSホストとの接続にプロキシサーバを利用する場合や、MAK方式で、Volume Activation ManagementTool(VAMT)を利用したプロキシライセンス認証を行う場合、プロキシサーバのホスト名、またはIPアドレスとポート番号を

確認してください。

- Administratorのパスワード

アクティベーションを行うために必要なため、確認してください。

- WindowsのAdministratorアカウント

Windows Server 2008以降の場合、Administratorアカウントを変更(リネーム)していないか確認してください。

変更(リネーム)している環境はサポートしていません。

2.2.2 インストール【Windows】【Hyper-V】以下の手順で、エージェントをインストールします。

インストールする前に、「2.2.1 事前準備」が行われているか確認してください。

1. Windowsに管理者権限でログオンします。

エージェントをインストールするシステムにログオンします。Administratorアカウントでログオンしてください。

2. 本製品の1枚目のDVD-ROMをセットしたときに表示される画面からインストーラを起動します。

画面に表示されている[エージェント(Cloud Edition) インストール]をクリックしてください。

3. 本製品のセットアップ画面が表示されます。

使用許諾契約など画面の内容を確認し、<はい(Y)>ボタンをクリックしてください。

4. [インストール先の選択]画面が表示されます。

表示されているフォルダーから変更しない場合、<次へ (N)>>ボタンをクリックしてください。フォルダーを変更する場合<参照(R)>ボタンをクリックし、フォルダーを変更したあと、<次へ (N)>>ボタンをクリックしてください。

注意

フォルダーを変更する際、以下に注意してください。

- 47 -

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- システムのインストールフォルダー(C:\など)を指定しないでください。

- 100文字以内の文字列を入力します。全角文字や以下の記号を含むフォルダー名は指定しないでください。

"""、"|"、":"、"*"、"?"、"/"、"."、"<"、">"、","、"%"、"&"、"^"、"="、"!"、";"、"#"、"'"、"+"、"["、"]"、"{"、"}"

- Windows Serverで64ビットOSを使用している場合、インストールフォルダーに以下のフォルダー名は指定できません。

- "%SystemRoot%\System32\"

- クローニングイメージ配付時に、Sysprepがドライブレターを初期化するため、クローニングを利用する場合、OSのシステムド

ライブにインストールすることをお勧めします。

5. [管理サーバ情報の登録]画面が表示されます。

管理サーバの管理LANのIPアドレス、および"setupcl.exe"と"sysprep.exe"モジュールが配置されているフォルダーを指定し、<次

へ (N)>>ボタンをクリックしてください。

管理サーバのIPアドレス(I)

管理サーバのIPアドレスを指定します。管理サーバが複数のIPアドレスを持つ場合、管理対象サーバと通信可能なIPアドレ

スを指定してください。

setupcl.exeとsysprep.exeモジュールが配置されているフォルダー

< 参 照 (R)> ボ タ ン を ク リ ッ ク し 、 「 2.2.1.1 ソ フ ト ウ ェ ア の 準 備 と 確 認 」 で 事 前 に 準 備 し た "deploy.cab" 、 ま た

は"setupcl.exe"と"sysprep.exe"を指定してください。

参考

Windows Server 2008以降の場合、OSにすでに設定済みの"setupcl.exe"と"sysprep.exe"が使用されるため、指定する必要は

ありません。(<参照(R)>ボタンは無効になります。)

6. [ライセンス認証情報の入力]画面が表示されます。

Windowsのボリュームライセンスのライセンス認証情報を入力します。

クローニングを利用しない場合はライセンス認証情報が不要なため、[クローニング機能を使用する]を選択せずに、<次へ (N)>>ボタンをクリックしてください。

クローニングを利用する場合、利用するWindowsの種類に応じて、「2.2.1.2 必要な情報の収集と確認」の「Windowsのボリューム

ライセンスの情報【Windows】」で設計した以下の情報を指定し、<次へ (N)>>ボタンをクリックしてください。

Windows Server 2003の場合

プロダクトキー(P)

エージェントをインストールするコンピュータのWindowsのプロダクトキーを入力します。

プロダクトキー確認(C)

確認のため、Windowsのプロダクトキーを再入力します。

Windows Server 2008以降の場合

ライセンス認証方式(L)

キーマネジメントサービス(KMS)とマルチプルアクティベーションキー(MAK)のどちらかのライセンス認証方式を選択します。

- キーマネジメントサービス(KMS)を選択した場合

KMSホスト(H)

KMSホストのホスト名、コンピュータ名またはIPアドレスを入力します。

ドメインネームサービス(DNS)を使用してKMSホストを自動探索する場合は必要ありません。

- マルチプルアクティベーションキー(MAK)を選択した場合

MAKキー(M)

エージェントをインストールするコンピュータのMAKキーを入力します。

- 48 -

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MAKキー確認(C)

確認のため、MAKキーを再入力します。

アクティベーション利用時のプロキシサーバ(S)

プロキシサーバのホスト名またはIPアドレスを入力します。

また、プロキシサーバのポート番号がある場合、ポート番号を入力します。

Administratorのパスワード(A)

エージェントをインストールするコンピュータのAdministratorのパスワードを入力します。

注意

[ライセンス認証情報の入力]画面で、[プロダクトキー]、[KMSホスト]、[MAKキー]または[アクティベーション利用時のプロキシ

サーバ]に誤った値を入力した場合、クローニングを利用できません。

正しい値を入力しているか確認してください。

7. [ファイル コピーの開始]画面が表示されます。

画面に表示されている内容に誤りがないことを確認し、<インストール (N)>>ボタンをクリックしてください。

ファイルのコピー処理が開始されます。

内容を変更する場合、<<戻る(B)>ボタンをクリックしてください。

8. 本製品のセットアップ完了画面が表示されます。

セットアップが完了した場合、セットアップ完了画面が表示されます。

<完了>ボタンをクリックし、画面を閉じてください。

注意

・ インストール失敗時の対処

システム異常やシステムダウンなどの処理異常や実行条件の誤りによるエラー、およびユーザーによる処理中断(キャンセル)が原

因でインストール処理が中断された場合、原因を取り除いたあと、以下の対処を行ってください。

- Windowsのコントロール パネルで[プログラムの追加と削除]を開き、[ServerView Resource Orchestrator Agent]が表示されて

いる場合、アンインストールしたあとに、再インストールします。

アンインストールについては、「20.2 エージェントのアンインストール」を参照してください。

参考

Windows Server 2008以降の場合、Windowsのコントロール パネルで"プログラムと機能"を開いてください。

- [ServerView Resource Orchestrator Agent]が表示されていない場合、再インストールします。

・ 本製品の使用ポートに対するファイアーウォール設定の無効化

ファイアーウォール設定が有効になっているシステムに本製品をインストールする場合、マネージャーとエージェント間の通信が問

題なく行われるように、使用するポート番号のファイアーウォールを無効に設定してください。

本製品と必須ソフトウェアが使用するポート番号については、「設計ガイド CE」の「付録A ポート一覧」を参照してください。

なお、本製品のインストール時に、servicesファイルを編集してポート番号の変更を行った場合、「設計ガイド CE」の「付録A ポート

一覧」に記載されている本製品のデフォルトのポート番号をインストールの際に変更したポート番号に読み替えてください。

・ 関連サービスのアンインストール

本製品のインストール後に、ServerView Deployment Managerをインストールする場合、または同一サブネットにServerViewDeployment Managerを配置する場合は、関連サービスをアンインストールする必要があります。

関 連 サ ー ビ ス の ア ン イ ン ス ト ー ル 方 法 に つ い て は 、 「 リ フ ァ レ ン ス ガ イ ド ( コ マ ン ド /XML 編 ) CE 」 の 「 5.1deployment_service_uninstall」を参照してください。

- 49 -

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2.2.3 インストール【Linux】【VMware】【Xen】【KVM】【OVM for x86 2.2】以下の手順で、エージェントをインストールします。

インストールする前に、「2.2.1 事前準備」が行われているか確認してください。

1. システムにOSの管理者(root)でログインします。

本製品をインストールする管理対象サーバをマルチユーザーモードで起動し、システムにrootでログインしてください。

【Xen】【KVM】

コンソールからログインしてください。

2. 本製品の1枚目のDVD-ROMをセットします。

3. 以下のコマンドを実行してDVD-ROMをマウントします。自動マウントデーモン(autofs)によりDVD-ROMの起動マウントを行うと、

マウントオプションに"noexec"が設定されているため、インストーラの起動に失敗します。

# mount -t iso9660 -r /dev/hdc DVD-ROMマウントポイント <RETURN>

4. エージェントのインストールコマンド(RcSetup.sh)を実行します。

# cd DVD-ROMマウントポイント <RETURN># ./RcSetup.sh <RETURN>

5. "4. Agent(Cloud Edition) installation"を選択してください。

6. インストーラの対話指示に従って、インストールします。

7. 接続先の管理サーバのホスト名またはIPアドレスを入力します。

注意

・ インストール失敗時の対処

インストールに失敗した場合、再起動後にインストールを行ったユーザーでログインし、アンインストール手順に従ってアンインス

トールしてください。

そのあと、出力されたメッセージの意味や対処方法を参考にして失敗した原因を取り除き、再インストールしてください。

・ 本製品の使用ポートに対するファイアーウォール設定の無効化

ファイアーウォール設定が有効になっているシステムに本製品をインストールする場合、マネージャーとエージェント間の通信が問

題なく行われるように、使用するポート番号のファイアーウォールを無効に設定してください。

【VMware】

# /usr/sbin/esxcfg-firewall -openPort 23458,tcp,in,"nfagent" <RETURN>

本製品と必須ソフトウェアが使用するポート番号については、「設計ガイド CE」の「付録A ポート一覧」を参照してください。

なお、本製品のインストール時に、servicesファイルを編集してポート番号の変更を行った場合、「設計ガイド CE」の「付録A ポート

一覧」に記載されている本製品のデフォルトのポート番号をインストールの際に変更したポート番号に読み替えてください。

・ コンソール以外からインストールした場合の対処【Xen】【KVM】

コンソール以外からログインしてインストールすると、インストール完了前に端末からのネットワーク接続が切断されて、インストール

が正常に完了したことを確認できません。コンソールからログインして管理対象サーバを再起動してください。再起動完了後、「イ

ンストール失敗時の対処」の手順に従って、再インストールしてください。

・ 関連サービスのアンインストール

本製品のインストール後に、ServerView Deployment Managerをインストールする場合、または同一サブネットにServerViewDeployment Managerを配置する場合、関連サービスをアンインストールする必要があります。

- 50 -

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関 連 サ ー ビ ス の ア ン イ ン ス ト ー ル 方 法 に つ い て は 、 「 リ フ ァ レ ン ス ガ イ ド ( コ マ ン ド /XML 編 ) CE 」 の 「 5.1deployment_service_uninstall」を参照してください。

2.2.4 インストール【Solaris】【Solarisゾーン】【OVM for SPARC】

以下の手順で、エージェントをインストールします。

インストールする前に、「2.2.1 事前準備」が行われているか確認してください。

1. システムにOSの管理者(root)でログインします。

本製品をインストールする管理対象サーバをマルチユーザーモードで起動し、システムにrootでログインしてください。

2. DVD-ROM(1枚目)をセットします。

3. エージェントのインストールコマンド(RcSetup.sh)を実行します。

# cd DVD-ROMマウントポイント <RETURN>

# ./RcSetup.sh <RETURN>

4. "2. Agent(Cloud Edition) installation"を選択してください。

5. インストーラの対話指示に従って、インストールします。

参考

OVM for SPARCのゲストドメインをVMホストとして登録する場合、ゲストドメインにエージェントのインストールが必要です。

注意

・ インストール失敗時の対処

以下のコマンドを実行し、インストールに失敗した環境からパッケージを削除し、再インストールしてください。

# cd DVD-ROMマウントポイント/DISK1/Agent/Solaris/agent <RETURN># ./rcxagtuninstall <RETURN>

・ 本製品の使用ポートに対するファイアーウォール設定の無効化

ファイアーウォール設定が有効になっているシステムに本製品をインストールする場合、マネージャーとエージェント間の通信が問

題なく行われるように、使用するポート番号のファイアーウォールを無効に設定してください。

本製品と必須ソフトウェアが使用するポート番号については、「設計ガイド CE」の「付録A ポート一覧」を参照してください。

なお、本製品のインストール時に、servicesファイルを編集してポート番号の変更を行った場合、「設計ガイド CE」の「付録A ポート

一覧」に記載されている本製品のデフォルトのポート番号をインストールの際に変更したポート番号に読み替えてください。

2.3 エージェント(ダッシュボード機能)のインストール

ここでは、エージェント(Cloud Edition ダッシュボード機能)のインストールについて説明します。

2.3.1 事前準備

ここでは、インストールする前に、準備と確認が必要な事項について説明します。

エージェント(Cloud Edition ダッシュボード機能)をインストールする前に、エージェント(Cloud Edition)をインストールしてから実行して

ください。

- 51 -

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2.3.2 排他ソフトウェアの確認

インストールする前に、対象システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.5 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェア、および本製品の

エージェント(Cloud Edition ダッシュボード機能)がインストールされていないか確認してください。

以下の手順で、排他ソフトウェアがインストールされていないか確認します。

【Windows】【Hyper-V】

1. Windowsのコントロール パネルで"プログラムの追加と削除"を開きます。

[プログラムの追加と削除]画面が表示されます。

2. 「設計ガイド CE」の「2.4.2.5 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェア、および本製品のエージェント(Cloud Edition ダッシュ

ボード機能)がインストールされていないか確認します。

3. [プログラムの追加と削除]画面に排他ソフトウェアの名前が表示された場合、各ソフトウェアのマニュアルに記載されているアン

インストールの手順に従って、事前にアンインストールしてください。

参考

Windows Server 2008以降の場合は、Windowsのコントロール パネルで"プログラムと機能"を開いてください。

【Linux】

1. 以下のコマンドを実行してパッケージがインストールされているか確認してください。

# rpm -q FJSVsqcag <RETURN>

2. インストールされていた場合はアンインストールを実行してください。

【Solaris】

1. 以下のコマンドを実行してパッケージがインストールされているか確認してください。

# pkginfo FJSVsqcag <RETURN>

2. インストールされていた場合はアンインストールを実行してください。

2.3.3 インストール【Windows】【Hyper-V】以下の手順で、エージェント(Cloud Edition ダッシュボード機能)をインストールします。

インストールする前に、「2.3.1 事前準備」が行われているか確認してください。

1. Windowsに管理者権限でログオンします。

エージェント(Cloud Edition ダッシュボード機能)をインストールするシステムにログオンします。Administratorアカウントでログオ

ンしてください。

2. 本製品が入っているDVD-ROMをセットしたときに表示される画面からインストーラを起動します。

画面に表示されている"エージェント(Cloud Edition ダッシュボード機能) インストール"をクリックしてください。

3. 本製品のインストール完了のメッセージが以下のように出力されます。

INFO : ServerView Resource Orchestrator Agent (Cloud Edition for Dashboard) was installed successfully.

4. Hyper-Vの場合、以下のコマンドを実行します。

>インストールフォルダー\RCXCTMGA\setup\dsbsetup.bat IPアドレス <RETURN>

IPアドレスには、管理対象サーバの管理LANのIPアドレスを指定します。本コマンドが完了するまでに数分かかります。

本コマンド完了後、以下のメッセージが出力されることを確認してください。

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Info: Setup completed successfully.

2.3.4 インストール【Linux】以下の手順で、エージェント(Cloud Edition ダッシュボード機能)をインストールします。

インストールする前に、「2.3.1 事前準備」が行われているか確認してください。

エージェント(Cloud Edition ダッシュボード機能)は、以下のOSにインストールする必要はありません。

・ VMWare

・ Xen/KVM

・ OVM for x86

・ SUSE Enterprise Linux Server

1. システムにOSの管理者(root)でログインします。

本製品をインストールする管理対象サーバをマルチユーザーモードで起動し、システムにrootでログインしてください。

2. 本製品が入っているDVD-ROMをセットします。

以下のコマンドを実行してDVD-ROMをマウントします。自動マウントデーモン(autofs)により、DVD-ROMの自動マウントを行うと

マウントオプションに"noexec"が設定されているため、インストーラの起動に失敗します。

# mount -t iso9660 -r /dev/hdc DVD-ROMマウントポイント <RETURN>

3. インストールコマンド(RcSetup.sh)を起動します。

# cd DVD-ROMマウントポイント <RETURN># ./RcSetup.sh <RETURN>

4. インストーラの対話指示に従って、インストールします。

画面に表示されている"Agent(Cloud Edition for Dashboard)installation"を選択してください。

5. 本製品のインストール完了のメッセージが以下のように出力されます。

INFO: ServerView Resource Orchestrator Agent (Cloud Edition for Dashboard) was installed successfully.

注意

/etc/sysconfig/networkの"HOSTNAME"に指定したホスト名が、/etc/hostsにエントリーが存在しない場合、以下のようなメッセージが出

力されます。

Hostname: 不明なホスト

事前に、/etc/hostsにホスト名が記載されていることを確認したあと、インストールを実行してください。

2.3.5 インストール【Solaris】【Solarisゾーン】

以下の手順で、エージェント(Cloud Edition ダッシュボード機能)をインストールします。

インストールする前に、「2.3.1 事前準備」されているか確認してください。

エージェント(Cloud Edition ダッシュボード機能)は、物理L-ServerまたはOracle Solarisゾーン (global zone)にインストールしてください。

Oracle Solarisゾーン (non global zone)には、インストールする必要はありません。

また、Oracle VM ゲスト上の Oracle Solarisゾーン (global zone)には、インストールする必要はありません。

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1. システムにOSの管理者(root)でログインします。

本製品をインストールする管理対象サーバをマルチユーザーモードで起動し、システムにrootでログインしてください。

2. 本製品が入っているDVD-ROMをセットします。

3. インストールコマンド(RcSetup.sh)を起動します。

# cd DVD-ROMマウントポイント <RETURN># ./RcSetup.sh <RETURN>

4. インストーラの対話指示に従って、インストールします。

画面に表示されている"Agent(Cloud Edition for Dashboard)installation"を選択してください。

5. Admin Server IP Address には、接続先の管理サーバのIPアドレスを指定します。

6. Managed Server IP Address には、管理対象サーバの管理LANのIPアドレスを指定します。

7. 本製品のインストール完了のメッセージが以下のように出力されます。

INFO: ServerView Resource Orchestrator Agent (Cloud Edition for Dashboard) was installed successfully.

【Solarisゾーン】

Oracle Solarisゾーンの場合は、インストール後に以下の手順で設定を追加してください。

8. 次のファイルのバックアップを実施します。

- /etc/opt/FJSVssqc/template.dat

- /etc/opt/FJSVssqc/collectusage.template

9. template.datファイルを変更します。

以下のファイルを開きます。

/etc/opt/FJSVssqc/template.dat

10. 以下に記述されている該当箇所にNET2を追記します。

[ATTR::OS]

GROUP="SAR,DF,NET,IOSTAT,VMSTAT,MPSTAT"

変更例を以下に示します。斜体部分が追記した情報です。

[ATTR::OS]

GROUP="SAR,DF,NET,NET2,IOSTAT,VMSTAT,MPSTAT"

11. collectusage.templateファイルを変更します。

以下のファイルを開きます。

/etc/opt/FJSVssqc/collectusage.template

12. 以下に記述されている該当箇所にNET2を追記します。

[ATTR::OS]

GROUP="SAR,DF,NET,IOSTAT,VMSTAT,MPSTAT"

変更例を以下に示します。斜体部分が追記した情報です。

[ATTR::OS]

GROUP="SAR,DF,NET,NET2,IOSTAT,VMSTAT,MPSTAT"

13. 以下の2つのコマンドを実行し、設定を反映します。

# /opt/FJSVssqc/bin/sqcRPolicy.sh

# /opt/FJSVssqc/bin/sqcSetPolicy.sh

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2.4 HBA address rename設定サービスのインストール

ここでは、HBA address rename設定サービスのインストールについて説明します。

HBA address rename設定サービスは、HBA address renameを利用する場合にだけ必要です。

詳細は、「設計ガイド CE」の「2.6 システム構成」を参照してください。

2.4.1 事前準備

ここでは、インストールする前に、準備と確認が必要な事項について説明します。

・ 排他ソフトウェアの確認

「排他ソフトウェアの確認」を参照してください。

・ 必須ソフトウェアの確認

「必須ソフトウェアの確認」を参照してください。

・ 必須パッチの確認

「必須パッチの確認」を参照してください。

・ 必須パッケージの確認

「必須パッケージの確認【Linux】」を参照してください。

2.4.1.1 ソフトウェアの準備と確認

ここでは、ソフトウェアの準備と確認について説明します。

排他ソフトウェアの確認

本製品をインストールする前に、対象システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.5 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェア、および本

製品のHBA address rename設定サービスがインストールされていないか確認してください。

以下の手順で、排他ソフトウェアがインストールされていないか確認します。

1. 以下の方法でHBA address rename設定サービスがインストールされているか確認します。

【Windows】コントロール パネルで[プログラムの追加と削除]を開き、「設計ガイド CE」の「2.4.2.5 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェ

ア、および本製品のHBA address rename設定サービスがインストールされていないことを確認します。

参考

Windows Server 2008以降またはWindows Vistaの場合、Windowsのコントロール パネルで[プログラムと機能]を開いてくださ

い。

【Linux】

以下のコマンドを実行してパッケージがインストールされているか確認してください。

# rpm -q FJSVrcvhb FJSVscw-common FJSVscw-tftpsv <RETURN>

2. 排他ソフトウェアがインストールされていた場合、各ソフトウェアのマニュアルに記載されているアンインストール手順に従って、

事前にアンインストールしてください。

必須ソフトウェアの確認

本製品をインストールする前に、システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.4 必須ソフトウェア」のソフトウェアがインストールされているか確

認してください。インストールされていない場合、事前にインストールしてください。

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必須パッチの確認

本製品をインストールする前に、システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.2 必須パッチ」のHBA address rename設定サービスの必須パッ

チが適用されているか確認してください。

必須パッチが適用されていない場合、事前に必須パッチを適用してください。

必須パッケージの確認【Linux】

本製品をインストールする前に、システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.3 必須パッケージ」のHBA address rename設定サービスの必須

パッケージ【Linux】が適用されているか確認してください。

必須パッケージがインストールされていない場合、事前に必須パッケージをインストールしてください。

2.4.1.2 必要な情報の収集と確認

本製品をインストールする前に、インストール時に必要な情報の収集やシステムの状態の確認を行い、インストーラ画面で指定する情

報を決定してください。事前準備が必要な情報を以下に示します。

・ インストールフォルダーと空き容量

本製品のインストールフォルダーを決定します。インストール先のドライブに必要な空き容量があるか確認してください。

本製品で必要なディスク容量については、「設計ガイド CE」の「2.4.2.6 静的ディスク容量」と「2.4.2.7 動的ディスク容量」を参照して

ください。

2.4.2 インストール【Windows】以下の手順で、HBA address rename設定サービスをインストールします。

インストールする前に、「2.4.1 事前準備」が行われているか確認してください。

1. Windowsに管理者権限でログオンします。

HBA address rename設定サービスをインストールするシステムにログオンします。Administratorアカウントでログオンしてくださ

い。

2. 本製品の1枚目のDVD-ROMをセットしたときに表示される画面からインストーラを起動します。

画面に表示されている"HBA address rename設定サービス インストール"をクリックしてください。

参考

画面が起動しない場合、DVD-ROMドライブ配下にある"RcSetup.exe"を起動してください。

3. 本製品のセットアップ画面が表示されます。

使用許諾契約など画面の内容を確認し、<はい(Y)>ボタンをクリックしてください。

4. [インストール先の選択]画面が表示されます。

表示されているフォルダーから変更しない場合、<次へ (N)>>ボタンをクリックしてください。フォルダーを変更する場合、<参照

(R)>ボタンをクリックし、フォルダーを変更したあと、<次へ (N)>>ボタンをクリックしてください。

注意

フォルダーを変更する際、以下に注意してください。

- システムのインストールフォルダー(C:\など)を指定しないでください。

- 56 -

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- 100文字以内の文字列を入力します。全角文字や以下の記号を含むフォルダー名は指定しないでください。

"""、"|"、":"、"*"、"?"、"/"、"."、"<"、">"、","、"%"、"&"、"^"、"="、"!"、";"、"#"、"'"、"+"、"["、"]"、"{"、"}"

- Windows Serverで64ビットOSを使用している場合、インストールフォルダーに以下のフォルダー名は指定できません。

- "%SystemRoot%\System32\"

- "Program Files"を含むフォルダー名(デフォルト"C:\Program Files (x86)"を除く)

5. [ファイル コピーの開始]画面が表示されます。

画面に表示されている内容に誤りがないことを確認し、<インストール (N)>>ボタンをクリックしてください。

ファイルのコピー処理が開始されます。

内容を変更する場合、<<戻る(B)>ボタンをクリックしてください。

6. 本製品のセットアップ完了画面が表示されます。

HBA address rename設定サービスの起動設定を完了したあとすぐに行う場合、[はい、今すぐ開始します。]チェックボックスに

チェックを入れてください。

<完了>ボタンをクリックし、画面を閉じてください。

- チェックボックスにチェックを入れていた場合

画面を閉じたあとにHBA address rename設定サービスが起動します。

- チェックボックスにチェックを入れていない場合

「第10章 HBA address rename設定サービスの設定」を参照し、HBA address rename設定サービスを起動してください。

注意

・ インストール失敗時の対処

システム異常やシステムダウンなどの処理異常や実行条件の誤りによるエラー、およびユーザーによる処理中断(キャンセル)が原

因でインストール処理が中断された場合、原因を取り除いたあと、以下の対処を行ってください。

- Windowsのコントロール パネルで[プログラムの追加と削除]を開き、[ServerView Resource Orchestrator HBA address renamesetup service]が表示されている場合、アンインストールしたあとに、再インストールします。

アンインストールについては、「20.4 HBA address rename設定サービスのアンインストール」を参照してください。

参考

Windows Server 2008以降またはWindows Vistaの場合、Windowsのコントロール パネルで"プログラムと機能"を開いてくださ

い。

- [ServerView Resource Orchestrator HBA address rename setup service]が表示されていない場合、再インストールします。

2.4.3 インストール【Linux】以下の手順で、HBA address rename設定サービスをインストールします。

インストールする前に、「2.4.1 事前準備」が行われているか確認してください。

1. システムにOSの管理者(root)でログインします。

本製品をインストールする管理対象サーバをマルチユーザーモードで起動し、システムにrootでログインしてください。

2. 本製品の1枚目のDVD-ROMをセットします。

3. 以下のコマンドを実行してDVD-ROMをマウントします。自動マウントデーモン(autofs)によりDVD-ROMの起動マウントを行うと、

マウントオプションに"noexec"が設定されているため、インストーラの起動に失敗します。

- 57 -

Page 76: Cloud Edition V3.1.1 ServerView Resource …software.fujitsu.com/jp/manual/manualfiles/m130020/j2x...設定環境の保存について説明します。 第20章 アンインストール

# mount -t iso9660 -r /dev/hdc DVD-ROMマウントポイント <RETURN>

4. インストールコマンド(RcSetup.sh)を実行します。

# cd DVD-ROMのマウントポイント <RETURN># ./RcSetup.sh <RETURN>

5. インストーラの指示に従って、インストールします。

注意

・ インストール失敗時の対処

以下のコマンドを実行し、インストールに失敗した環境からパッケージを削除し、再インストールしてください。

# cd DVD-ROMマウントポイント/DISK1/HBA/Linux/hbaar <RETURN># ./rcxhbauninstall <RETURN>

- 58 -

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第3章 RORコンソールのSSL通信の環境設定

ブラウザからRORコンソールへアクセスする場合は、SSL通信を使用します。

セットアップを行うと、デフォルトで自己署名証明書(以降、"テスト証明書"と記載します)を自動的に作成します。本章ではこのテスト証

明書から他の証明書に置き換える手順を説明します。

テスト証明書をそのまま使用する場合は、本章の作業は必要ありません。

注意

【VMware】【Hyper-V】

クライアントでJava(TM) Platform, Standard Edition Runtime Environment Version 7(以降JRE7と略)を利用する場合には、JRE7で強化

されたセキュリティ機能のため、L-Serverのコンソール接続機能とVM管理画面の起動機能が動作できません。

JRE7の環境でこれらの機能を使う場合には、本章の手順とは別に、「設計ガイド CE」の「付録B HTTPS通信」に記載の「Webブラウザ

への証明書のインストール」の手順に従い、管理サーバのホスト名(FQDN)に対応した証明書を作成し、Webブラウザにインストールし

てください。

その後、Webブラウザにインストールした証明書をエクスポートし、JREにインポートしてください。

3.1 認証局からの証明書の取得と登録

認証局から証明書を取得するには、以下の手順が必要です。

・ Interstage証明書環境の作成とSSL通信に使用する証明書の取得申請書の作成

・ SSL通信に使用する証明書の登録

3.1.1 Interstage証明書環境の作成とSSL通信に使用する証明書の取得申請書の作成

証明書取得申請書(CSR)の作成コマンド(以降、scsmakeenvコマンドと記述します)を使用して、Interstage証明書環境の作成、および

SSL通信に使用する証明書を取得申請するための証明書取得申請書(CSR)を作成します。

以下に作成手順および実行例を示します。

作成手順

1. 環境変数JAVA_HOMEにJDKまたはJREのインストールパスを設定します。

Linuxで必要な手順です。Windowsでは環境変数JAVA_HOMEの設定は必要ありません。

2. scsmakeenvコマンドを実行します。

【Windowsマネージャー】

scsmakeenv -n <秘密鍵のニックネーム> -f <証明書取得申請書の出力先ファイル名>

【Linuxマネージャー】

scsmakeenv -n <秘密鍵のニックネーム> -f <証明書取得申請書の出力先ファイル名> -g <Interstage証明書環境へのアクセスを

許可するグループ>

証明書取得申請書(CSR)の出力先ファイル名は、必要に応じて変更してください。

注意

scsmakeenvコマンドで指定する秘密鍵のニックネームは、認証局から取得したサイト証明書を登録するときに必要になります。

- 59 -

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参考

scsmakeenvコマンドの詳細については、「Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「第17章 SSL環

境設定コマンド」を参照してください。

3. Interstage証明書環境へアクセスするためのパスワードを入力します。

パスワードは、デフォルトの場合"changeit"です。

4. 識別名を入力します。

"What is your first and last name?"(英数字氏名)の問い合わせに、Webサーバのホスト名として証明書を申請するサーバのFQDNを指定してください。

5. 4.同様、以下の項目を入力します。

- organizational unit(英数字組織単位名)

- organization(英数字組織名)

- City or Locality(市区町村名)

- State or Province(都道府県名)

- country code(国名)

6. 入力した値を確認します。

入力した値で証明書取得申請書を作成する場合は[yes]を、入力し直す場合には、[no]を入力してください。

7. 証明書取得申請書(CSR)を認証局に送付し、証明書の発行を依頼します。

scsmakeenvコマンドが正常に終了すると、証明書取得申請書(CSR)がscsmakeenvコマンドの-fオプションで指定した申請書の出

力先ファイル名に出力されます。そのファイルを認証局に送付し、証明書の発行を依頼してください。なお、依頼方法は認証局

に従ってください。

【Windowsマネージャー】

以下の設定値を使って、コマンドの実行例を示します。

・サイト証明書のニックネーム:SERVERCERT

・申請書の出力先ファイル名:C:\temp\ssocert.txt

・英数字氏名:rormanager.example.com

・英数字組織単位名:FUJITSU TOKYO

・英数字組織名:FUJITSU

・市区町村名:Shinjuku

・都道府県名:Tokyo

・国名:jp

C:\>scsmakeenv -n SERVERCERT -f C:\temp\ssocert.txt

Password:

Input X.500 distinguished names.

What is your first and last name?

[Unknown]: rormanager.example.com

What is the name of your organizational unit?

[Unknown]: FUJITSU TOKYO

What is the name of your organization?

[Unknown]: FUJITSU

What is the name of your City or Locality?

[Unknown]: Shinjuku

What is the name of your State or Province?

[Unknown]: Tokyo

What is the two-letter country code for this unit?

- 60 -

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[Un]: jp

Is <CN=rormanager.example.com, OU=FUJITSU TOKYO, O=FUJITSU, L=Shinjuku, ST=Tokyo,C=jp> correct?

[no]: yes

SCS: 情報: scs0101: CSR(証明書取得申請書)を作成しました。<C:\temp\ ssocert.txt>

C:\>

【Linuxマネージャー】

以下の設定値を使って、コマンドの実行例を示します。

・サイト証明書のニックネーム:SERVERCERT

・申請書の出力先ファイル名:/tmp/ssocert.txt

・Interstage証明書環境へのアクセスを許可するグループ:iscertg

・英数字氏名:rormanager.example.com

・英数字組織単位名:FUJITSU TOKYO

・英数字組織名:FUJITSU

・市区町村名:Shinjuku

・都道府県名:Tokyo

・国名:jp

実行例では、“iscertg”によるアクセス権限が設定されたInterstage証明書環境を新規に作成し、証明書取得申請書を作成しています。

必要に応じてInterstage証明書環境にアクセス権限を設定してください。

実行例では、Bourneシェルを使用しています。

# JAVA_HOME=/opt/FJSVawjbk/jdk5;export JAVA_HOME

# scsmakeenv -n SERVERCERT -f /tmp/ssocert.txt -g iscertg

Password:

Input X.500 distinguished names.

What is your first and last name?

[Unknown]: rormanager.example.com

What is the name of your organizational unit?

[Unknown]: FUJITSU TOKYO

What is the name of your organization?

[Unknown]: FUJITSU

What is the name of your City or Locality?

[Unknown]: Shinjuku

What is the name of your State or Province?

[Unknown]: Tokyo

What is the two-letter country code for this unit?

[Un]: jp

Is <CN=rormanager.example.com, OU=FUJITSU TOKYO, O=FUJITSU, L=Shinjuku, ST=Tokyo,C=jp> correct?

[no]: yes

UX:SCS: 情報: scs0101: CSR(証明書取得申請書)を作成しました。</tmp/ssocert.txt>

UX:SCS: 情報: scs0180: Interstage証明書環境の所有グループを設定しました。

#

注意

Interstage証明書環境のパスワードの入力が要求されるので、Interstage証明書環境のパスワードを入力してください。変更していなけ

れば、デフォルトの"changeit"となっています。

3.1.2 SSL通信に使用する証明書の登録

認証局から発行されたサイト証明書と、その証明書の発行者である認証局証明書を取得し、証明書・CRL登録コマンド(以降、scsenterコマンドと記述します)を使用して登録します。

- 61 -

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参考

認証局によっては、中間認証局証明書の登録が必要な場合があります。詳細については、「Interstage Application Server セキュリティ

システム運用ガイド」の「第10章 Interstage証明書環境の構築と利用」の「10.3.3 証明書・CRLの登録」を参照してください。

テスト用サイト証明書を作成した場合、本作業は必要ありません。

作成手順

1. 環境変数JAVA_HOMEにJDKまたはJREのインストールパスを設定します。

2. scsenterコマンドで認証局の証明書を登録します。

scsenter -n <認証局の証明書のニックネーム> -f <認証局の証明書>

参考

scsenterコマンドの詳細については、「Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「第17章 SSL環境設

定コマンド」を参照してください。

3. Interstage証明書環境へアクセスするためのパスワードを入力します。

scsmakeenvコマンドで指定したInterstage証明書環境にアクセスするためのパスワードを入力します。

4. scsenterコマンドでサイト証明書を登録します。

scsenter -n <サイト証明書のニックネーム> -f <サイト証明書> -o

認証局から取得したサイト証明書を登録する場合に、scsmakeenvコマンドで秘密鍵に指定したニックネームを指定してください。

なお、サイト証明書の登録には、-oオプションを必ず指定してください。

5. Interstage証明書環境へアクセスするためのパスワードを入力します。

scsmakeenvコマンドで指定したInterstage証明書環境にアクセスするためのパスワードを入力します。

【Windowsマネージャー】

以下の設定値を使って、コマンドの実行例を示します。

・認証局の証明書:C:\temp\ca-cert.cer

・認証局の証明書のニックネーム:CACERT

・サイト証明書:C:\temp\server-cert.cer

・サイト証明書のニックネーム:SERVERCERT

取得した認証局の証明書およびサイト証明書のファイル名は、必要に応じて変更してください。

C:\>scsenter -n CACERT -f C:\temp\ca-cert.cer

Password:

証明書がキーストアに追加されました。

SCS: 情報: scs0104: 証明書を登録しました。

C:\>scsenter -n SERVERCERT -f C:\temp\server-cert.cer -o

Password:

証明書応答がキーストアにインストールされました。

SCS: 情報: scs0104: 証明書を登録しました。

C:\>

【Linuxマネージャー】

以下の設定値を使って、コマンドの実行例を示します。

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・認証局の証明書:/tmp/ca-cert.cer

・認証局の証明書のニックネーム:CACERT

・サイト証明書:/tmp/server-cert.cer

・サイト証明書のニックネーム:SERVERCERT

取得した認証局の証明書およびサイト証明書のファイル名は、必要に応じて変更してください。

実行例では、Bourneシェルを使用しています。

# JAVA_HOME=/opt/FJSVawjbk/jdk5;export JAVA_HOME

# scsenter -n CACERT -f /tmp/ca-cert.cer

Password:

証明書がキーストアに追加されました。

UX:SCS: 情報: scs0104: 証明書を登録しました。

# scsenter -n SERVERCERT -f /tmp/server-cert.cer -o

Password:

証明書応答がキーストアにインストールされました。

UX:SCS: 情報: scs0104: 証明書を登録しました。

#

3.2 SSL定義の変更

登録した証明書をもとに、SSL定義を変更します。

1. Interstage管理コンソールを起動します。

a. Webブラウザを起動します。

b. Interstage管理コンソールのURLを指定します。

以下にURLの形式を示します。

(SSL暗号化通信を使用しない場合)

http://[ホスト名]:[ポート番号]/IsAdmin/

(SSL暗号化通信を使用する場合)

https://[ホスト名]:[ポート番号]/IsAdmin/

c. Interstage管理コンソールにログインします。

2. SSLの定義を変更します。

[システム]-[セキュリティ]-[SSL]-[RCX-SSL]タブを選択してください。

以下の項目を設定し、[適用]ボタンをクリックしてください。

設定項目 設定値

サイト証明書のニックネーム 「3.1 認証局からの証明書の取得と登録」で、Interstage証明書環境にサイト証明書を

登録した際に指定したニックネームを選択してください。登録したサイト証明書は

Interstage管理コンソールの[システム]-[セキュリティ]-[証明書]-[サイト証明書]画面で

参照できます。

3. Webサーバを再起動します。

[Interstage管理コンソール]-[Interstage Application Server]-[システム]-[サービス]-[Webサーバ]-[一覧]を選択します。

以下のWebサーバを一度停止してから起動してください。

- RCXCT-acnt

- RCXCF-API

- RCXCT-ext

- RCXCT-ext2

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3.3 ServerViewSSO認証サーバへの証明書のインポート

ServerViewSSO認証サーバへ証明書をインポートする方法について説明します。

1. 登録した証明書の情報をエクスポートします。

以下のコマンドを使って登録した証明書の情報をエクスポートします。

scsexppfx -n <証明書のニックネーム> -f <エクスポートファイル名>

コマンドに指定するパラメーターは、以下のとおりです。

設定項目 設定値

証明書のニックネーム 「3.1 認証局からの証明書の取得と登録」で、Interstage証明書環境にサイト証明書を登

録した際に指定したニックネームを選択してください。

登録したサイト証明書はInterstage管理コンソールの[システム]-[セキュリティ]-[証明書]-[サイト証明書]画面で参照できます。

エクスポートファイル名 手順2のインポートで使用するテンポラリファイルの名前を指定します。

2. 証明書の情報を認証サーバへインポートします。

以下のコマンドを使用して、証明書の情報を認証サーバへインポートします。

【Windowsマネージャー】

- ServerView Operations Manager V6.1以降の場合

JDK6インストールフォルダー\bin\keytool.exe -importkeystore -srckeystore <エクスポートファイル名> -destkeystore

"<ServerView Suiteインストールフォルダー>\jboss\standalone\svconf\pki\cacerts" -srcstoretype PKCS12

- ServerView Operations Manager V6.1より前のバージョンの場合

JDK6インストールフォルダー\bin\keytool.exe -importkeystore -srckeystore <エクスポートファイル名> -destkeystore

"<ServerView Suiteインストールフォルダー>\jboss\server\serverview\conf\pki\cacerts" -srcstoretype PKCS12

【Linuxマネージャー】

- ServerView Operations Manager V6.1以降の場合

JDK6インストールディレクトリ/bin/keytool -importkeystore -srckeystore <エクスポートファイル名> -

destkeystore /opt/fujitsu/ServerViewSuite/jboss/standalone/svconf/pki/cacerts -srcstoretype PKCS12

- ServerView Operations Manager V6.1より前のバージョンの場合

JDK6インストールディレクトリ/bin/keytool -importkeystore -srckeystore <エクスポートファイル名> -

destkeystore /opt/fujitsu/ServerViewSuite/jboss/server/serverview/conf/pki/cacerts -srcstoretype PKCS12

3. エクスポートファイルを削除します。

手順2で指定したエクスポートファイルを削除します。

【Windowsマネージャー】

下記のコマンドの画面入力で使用します。

・証明書のニックネーム:testCert

・エクスポートファイル名: c:\work\isas.p12

C:\>scsexppfx -n testCert -f c:\work\isas.p12

Password:<Interstage証明書環境のパスワード>

PKCS#12 Password:<exportする証明書のパスワード> ← 下記のコマンドのパラメーターで使用します。

Retype:<exportする証明書のパスワード>

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C:\>cd C:\Program Files (x86)\Java\jre6\bin

C:\Program Files (x86)\Java\jre6\bin>keytool.exe -importkeystore -srckeystore c:\work\isas.p12 -destkeystore "C:\Program

Files (x86)\Fujitsu\ServerView Suite\jboss\standalone\svconf\pki\cacerts" -srcstoretype PKCS12

Enter destination keystore password:<jbossの証明書作成環境のパスワード:デフォルトはchangeit>

Enter source keystore password:<exportした時のパスワード> ← 上記のコマンドで指定したパスワードを指定します。

del c:\work\isas.p12

【Linuxマネージャー】

下記のコマンドの画面入力で使用します。

・証明書のニックネーム:testCert

・エクスポートファイル名:/tmp/isas.p12

# scsexppfx -n testCert -f /tmp/isas.p12

Password:<Interstage証明書環境のパスワード>

PKCS#12 Password:<exportする証明書のパスワード>← 下記のコマンドのパラメーターで使用します。

Retype:<exportする証明書のパスワード>

# cd /usr/java/jre1.6.0_02/bin

# ./keytool -importkeystore -srckeystore /tmp/isas.p12 -destkeystore /opt/fujitsu/ServerViewSuite/jboss/standalone/svconf/

pki/cacerts -srcstoretype PKCS12

Enter destination keystore password:<jbossの証明書作成環境のパスワード:デフォルトはchangeit>

Enter source keystore password:<exportした時のパスワード> ← 上記のコマンドで指定したパスワードを指定します。

# rm /tmp/isas.p12

#

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第4章 RORコンソールへのログイン

ここでは、RORコンソールの起動と終了について説明します。

事前準備

RORコンソールにログインするために事前準備が必要です。

「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「第2章 ログイン、ログアウト」を参照してください。

起動

RORコンソールへの接続方法について説明します。

事前にWebブラウザの"信頼済みサイト"にRORコンソールのURLを追加してください。

管理クライアントでWebブラウザを起動し、RORコンソールのURLを指定して接続します。

ポート番号を変更している場合、変更した番号を指定してください。

RORコンソールの接続を行うと、ログイン画面が表示されます。

シングルサインオン認証がすでに行われている場合、ログイン画面を表示せずに、RORコンソールを起動できます。

シングルサインオンについては、「設計ガイド CE」の「第12章 シングルサインオンの導入と決定」を参照してください。

URL: https://管理サーバのFQDN:23461/

Windowsにマネージャーをインストールした環境の場合、[スタート]-[すべてのプログラム(P)]-[Resource Orchestrator]-[RORコンソー

ル]を選択しても、RORコンソールを起動できます。

参考

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「第2章 ログイン、ログアウト」を確認してください。

ログイン

起動後、表示されたログイン画面で以下の項目を入力し、<ログイン>ボタンをクリックします。

ログインに成功すると、RORコンソールが表示されます。

・ ユーザーID

・ パスワード

RORコンソールにログインできない場合、環境構築に失敗している可能性があります。

マネージャーを停止し、シングルサインオン環境を再構築してください。

シングルサインオン再構築の詳細は、「運用ガイド CE」の「8.10 シングルサインオンの再設定」を参照してください。

ログアウト

ログアウトするには、グローバルヘッダーの"ログアウト"をクリックし、表示された確認ダイアログで、<OK>ボタンをクリックします。

注意

・ ログアウトをせずにWebブラウザを閉じるなどした場合、次回ログイン時に正しくユーザー認証が行われず、直接ログイン状態にな

る場合があります。

終了する場合、正しくログアウトしてください。

・ 複数のWebブラウザで動作しているRORコンソールが存在する場合、それらのログインセッションも切断されることがあります。

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終了

Webブラウザを閉じて終了します。

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第5章 ライセンスの設定と確認

ライセンスの設定

本製品を利用する場合、ライセンスの設定が必要です。

以下の手順で、ライセンスを設定します。

1. 本製品にログインしたあと、[リソース]タブを選択し、メニューから[ツール]-[ライセンス]を選択し、表示されたダイアログで、<登録

>ボタンをクリックします。

[ライセンスの登録]ダイアログが表示されます。

2. [ライセンスの登録]ダイアログで、登録するライセンスキーを入力します。

3. <OK>ボタンをクリックします。

ライセンスが登録されます。

注意

Cloud Editionのライセンスを適用したあと、マネージャーを再起動してください。

ライセンスの確認

以下の手順で、登録されているライセンスを確認します。

1. 本製品にログインしたあと、[リソース]タブを選択し、メニューから[ツール]-[ライセンス]を選択し、表示されたダイアログで、ライセ

ンス名をクリックします。

[ライセンスの詳細]ダイアログが表示されます。

注意

・ "ライセンス数"に"-"が表示されている場合、該当するライセンスは購入した数と同じ台数のエージェントを利用できます。

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第6章 ブラウザへの証明書のインポート

テスト用のサイト証明書を使用する場合、Webブラウザに証明書のインストールが必要です。

RORコンソールにログインし、[アカウント]ダイアログを開いた状態で下記の操作をしてください。

本操作をしない場合、RORコンソールのL-Platformで申請プロセスを使用した[回送画面]ダイアログを表示できません。

なお、本節で説明している"証明書"は、"サーバ証明書"を指しています。

ポイント

・ 本操作を行う前に、ライセンスの設定が完了している必要があります。ライセンスの設定については、「第5章 ライセンスの設定と確

認」の「ライセンスの設定」を参照してください。

・ 複数の管理クライアントを利用する場合は、すべての管理クライアントで本操作をしてください。

1. [証明書]ダイアログを表示します。

アドレスバーの"証明書のエラー"をクリックすると、"証明書は信頼できません"または"証明書は無効です"と表示されます。

ダイアログの下にある"証明書の表示"をクリックします。

2. [証明書]ダイアログの"発行先"と"発行者"が、証明書作成時に指定したIPアドレスまたはホスト名(FQDN)になっているかを確認

します。

3. [証明書]ダイアログで<証明書のインストール(I)>ボタンをクリックします。

4. [証明書のインポートウィザード]ダイアログが表示されます。

<次へ(N)>ボタンをクリックしてください。

5. "証明書をすべて次のストアに配置する(P)"を選択し、<参照(R)>ボタンをクリックします。

6. [証明書ストアの選択]ダイアログが表示されます。

"信頼されたルート証明機関"を選択し、<OK>ボタンをクリックします。

7. <次へ(N)>ボタンをクリックします。

8. "信頼されたルート証明機関"が指定されているか確認し、<完了>ボタンをクリックします。

9. Webブラウザを再起動します。

注意

・ OSがWindows 7以降の場合、OSのセキュリティポリシーによっては、RORコンソールのURLを信頼済みサイトに登録する必要があ

ります。

・ Webブラウザに指定するURLには、証明書の作成時に指定したIPアドレスまたはホスト名(FQDN)を入力してください。証明書と異

なるURLを入力した場合、証明書の警告が表示されます。

警告が表示される例を以下に示します。

- ホスト名(FQDN)で作成した証明書に対して、IPアドレスを指定したURLでアクセスした場合

- 管理サーバに複数のIPアドレスが存在し、証明書に指定したものと異なるIPアドレスを指定したURLでアクセスした場合

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第7章 インフラ管理者の登録

本製品のインストール時に作成したユーザーは、インフラ管理者とテナント管理者を兼任した、administrator (管理者)ロールが設定さ

れています。

このユーザーを使用して設定、運用を行うこともできますが、誤操作によってL-Platformの運用を停止させないように、新しくインフラ管

理者のロールを設定したユーザーを登録し、そのユーザーで設定、運用を行うこともできます。

インフラ管理者のロールを設定したユーザーの登録については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「3.1 登録」を参

照してください。

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第8章 定義ファイルの作成

本章では、本製品を利用するために必要な定義ファイルの作成について説明します。

定義ファイルの設定

本製品の機能を利用する場合、事前に定義ファイルの作成が必要なことがあります。

注意

Windowsのメモ帳を使用してUTF-8のテキストを編集し保存すると、ファイルの先頭3バイトにByte Order Mark(BOM)が格納され、ファ

イルの1行目に記載した情報が正しく解析されません。メモ帳を使用する場合、2行目から情報を記述してください。

ファイル名にユーザーグループ名が含まれている定義ファイルの場合、テナントを削除したあと、その定義ファイルも削除してください。

定義ファイルを削除しなかった場合、削除したテナントと同じ名前のテナントが再度作成された際に、削除しなかった定義ファイルが使

用されます。

定義ファイルの格納先

定義ファイルは以下の場所に作成します。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

物理L-Serverの作成に必要な定義ファイル

物理L-Serverを作成する場合、SANストレージのポート組合せ定義ファイルの作成が必要です。

詳細は、「B.1.1 SANストレージのポート組合せ定義ファイルの作成」を参照してください。

その他、物理L-Serverを作成する場合に必要な機能と定義ファイル一覧は、「表8.1 定義ファイルが必要な機能一覧(物理L-Server/仮想L-Server共通)」および「表8.2 定義ファイルが必要な機能一覧(物理L-Server)」を参照してください。

仮想L-Serverの作成に必要な定義ファイル

仮想L-Serverを作成する場合に必要な機能と定義ファイル一覧は、「表8.1 定義ファイルが必要な機能一覧(物理L-Server/仮想L-Server共通)」および「表8.3 定義ファイルが必要な機能一覧(仮想L-Server)」を参照してください。

ネットワークの自動設定に必要な定義ファイル

ネットワークの自動設定を行う場合に必要な定義ファイル一覧は、「表8.12 定義ファイルが必要な機能一覧(ネットワーク)」を参照して

ください。

なお、自動設定の対象となるネットワークデバイスは、本製品にリソース登録されているネットワーク機器が対象となります。

ネットワーク機器のリソース登録については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.7 ネットワークデバイスの登録」を

参照してください。

8.1 定義ファイル(物理L-Server/仮想L-Server共通)物理L-Server、仮想L-Server共通の定義ファイルは、以下のとおりです。

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表8.1 定義ファイルが必要な機能一覧(物理L-Server/仮想L-Server共通)機能 定義ファイル名 参照先

構成定義情報のバックアップ先を変更する

場合manager_backup.rcxprop

「運用ガイド VE」の「9.2 バックアップ」を参照

してください。

シン・プロビジョニングにおけるリソース選

択の優先順を設定する場合 (注)storage.rcxprop

「B.1 定義ファイルの作成」と「C.1 仮想L-Server作成で共通に利用する定義ファイル」

を参照してください。

L-Server作成時の[基本情報]タブおよび

[サーバ]タブの初期値、およびL-Serverに関する動作を変更する場合

l_server.rcxprop「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理)CE」の「17.8.1 導入」を参照してください。

注) シン・プロビジョニングの属性が設定されたストレージプールと設定されていないストレージプールが共存する場合です。

8.2 定義ファイル(物理L-Server)物理L-Serverの定義ファイルは、以下のとおりです。

表8.2 定義ファイルが必要な機能一覧(物理L-Server)

機能 定義ファイル名 参照先

SANス

トレージ

を利用

する場

すべてのストレージ装置で必要

な設定storage_portset.rcxprop

「B.1.1 SANストレージのポート組合せ定義ファイ

ルの作成」を参照してください。

ETERNUSストレージを利用す

る場合の設定storage.rcxprop 「B.1 定義ファイルの作成」を参照してください。

ダイナミックLUNミラーリングを

利用する場合の設定storage_mirroring.rcxprop 「B.1 定義ファイルの作成」を参照してください。

ストレージ自動階層制御におけ

るリソース選択の優先順の設定

を利用する場合

storage.rcxprop 「B.1 定義ファイルの作成」を参照してください。

EMCストレージを利用する場合

の設定emcpath.conf

「B.1 定義ファイルの作成」を参照してください。

以下の場所に格納してください。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\sys\usm\etc

【Linuxマネージャー】

/opt/FJSVrcvmr/sys/usm/etc

FalconStor NSSが動作する

Storage Serverを利用する場合

の設定

fspath.conf

「B.1 定義ファイルの作成」を参照してください。

以下の場所に格納してください。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\sys\usm\etc

【Linuxマネージャー】

/opt/FJSVrcvmr/sys/usm/etc

予備サーバの切替えポリシーとサーバモデ

ルの互換性を変更する場合spare_server_config.rcxprop

「運用ガイド CE」の「17.1.1 L-Serverの高可用

性」を参照してください

LANスイッチブレードでIBPモードを利用

する場合vnetwork_ibp.rcxprop

「設計ガイド CE」の「D.4 ネットワークの事前準

備」を参照してください。

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機能 定義ファイル名 参照先

OSのイメージ配付時にNICの冗長化やタ

グVLANなどの設定を自動で行う場合net_info.conf

このファイルは、自動的に生成されるファイルで

す。

詳細は「B.8 L-Serverのネットワーク冗長化と

VLAN設定」を参照してください。

L-Serverテンプレートでモデル名を指定せ

ずに物理L-Serverを作成する場合server_spec.rcxprop 「B.1 定義ファイルの作成」を参照してください。

物理サーバごとにFC搭載数または、実装

位置が異なる場合fc_connection_pattern 「B.1 定義ファイルの作成」を参照してください。

L-Serverの生存監視

Physical.rcxprop

alive_monitoringディレクトリ配下に配

置します。

「B.1 定義ファイルの作成」を参照してください。

IBPを利用する場合 vnetwork_ibp.rcxprop「B.1.9 管理LAN用のアップリンクセット定義ファ

イル」を参照してください。

iSCSIを利用する場合

・ ユーザーグループ

iscsi_ ユ ー ザ ー グ ル ー プ

名.rcxprop

・ システム共通

iscsi.rcxprop

「B.1.10 iSCSIネットワーク定義ファイル」を参照

してください。

FalconStorを利用する場合 fspath.conf「B.1.11 FalconStor NSS用定義ファイル」を参照

してください。

8.3 定義ファイル(仮想L-Server共通)仮想L-Server共通の定義ファイルは、以下のとおりです。

表8.3 定義ファイルが必要な機能一覧(仮想L-Server)

機能 定義ファイル名 参照先

OSに対するパラメーター設定を簡略化す

る場合

・ ユーザーグループごと

os_setting_ ユーザーグループ

名.rcxprop

・ システム共通

os_setting.rcxprop

【VMware】

「C.2 VMware」を参照してください。

【Hyper-V】

「C.3 Hyper-V」を参照してください。

【OVM for x86 2.2】

「C.5 OVM for x86 2.2」を参照してください。

【Solarisゾーン】

「C.7 Solarisゾーン」を参照してください。

本製品が保持するVMホストのIPアドレスと

VM管理製品が保持するVMホストのIPア

ドレスが、一致しない場合

vmhost_ip_addresses.rcxprop「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理)CE」の「5.2 VM管理製品の登録」を参照して

ください。

VM固有情報定義ファイル

・ ユーザーグループごと

vm_ユーザーグループ名_VM種

別.rcxprop

・ システム共通

vm_VM種別.rcxprop

「C.1 仮想L-Server作成で共通に利用する定

義ファイル」を参照してください。

- 73 -

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機能 定義ファイル名 参照先

vm_propディレクトリ配下に配置し

ます。

ServerView Agentsを利用できないサーバ

を用いて仮想L-Serverを作成する場合server_spec.rcxprop

「C.1 仮想L-Server作成で共通に利用する定

義ファイル」を参照してください

L-Serverの生存監視

【Windowsマネージャー】

\alive_monitoring\vm_VM種

別.rcxprop

【Linuxマネージャー】

/alive_monitoring/vm_VM種

別.rcxprop

「C.1 仮想L-Server作成で共通に利用する定

義ファイル」を参照してください。

注意

L-PlatformでLinux OSの仮想サーバを配備する場合には、os_setting.rcxpropに仮想サーバのDNS検索パスを設定しておく必要があ

ります。

8.3.1 定義ファイル(VMware)VMwareの定義ファイルは、以下のとおりです。

表8.4 定義ファイルが必要な機能一覧(VMware)

機能 定義ファイル名 参照先

分散仮想ネットワーク(vDS)を利用する場

合(ポートグループとVLAN IDの関連付け)

vnetwork_vmware.rcxprop「設計ガイド CE」の「E.1 VMware」を参照して

ください。

vds_dc

「設計ガイド CE」の「E.1 VMware」を参照して

ください。

以下の場所に格納してください。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\vm

VMware DRS/DPM用の電源制御を行う場

合vm.rcxprop

「C.2.1 定義ファイルの作成」を参照してくださ

い。

業務LANに接続している管理クライアント

から仮想L-Serverのコンソールに接続する

場合

vm_console.rcxprop「C.2.1 定義ファイルの作成」を参照してくださ

い。

8.3.2 定義ファイル(Hyper-V)Hyper-Vの定義ファイルは、以下のとおりです。

表8.5 定義ファイルが必要な機能一覧(Hyper-V)

機能 定義ファイル名 参照先

OSの[地域と言語のオプション]の設定が英

語になるSCVMMの障害(KB978336)を回

避する場合

kb978336_scvmm.rcxprop「C.3.9 任意の言語の[地域と言語のオプショ

ン]設定で、イメージを指定したL-Serverの作

成」を参照してください。

- 74 -

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機能 定義ファイル名 参照先

ユーザーグループごとにクローニングイメー

ジの格納先を制限する場合

・ ユーザーグループごと

library_share_ユーザーグループ

名_deny.conf

・ システム共通

library_share_deny.conf

「C.3.8 クローニングイメージの採取と削除」を

参照してください。

クローニングイメージ削除時に、ほかのテ

ンプレートと依存関係のない関連ファイル

を同時に削除する場合

delete_image_all_files_scvmm

「C.3.8 クローニングイメージの採取と削除」を

参照してください。

以下の場所に格納してください。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\vm

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/vm

ローカライズ版Windowsや、クライアントOSからイメージ採取したクローニングイメージ

を指定してL-Serverを作成する場合

・ ユーザーグループごと

image_admin_hyperv_ユーザー

グループ名.rcxprop

・ システム共通

image_admin_hyperv.rcxprop

「C.3.10 [OS]タブ設定」を参照してください。

ネットワーク設定の自動化をサポートする

VMホストの構成パターンとは異なる物理

ネットワークアダプターの番号を使用する

場合のネットワーク設定

vnetwork_hyperv.rcxprop「C.3.5 ネットワークの手動設定」を参照してく

ださい。

VM管理製品から通知されたメッセージを

英語で出力する場合vm.rcxprop

「C.1.6 VM管理製品から通知されたメッセー

ジを英語で出力する場合」を参照してくださ

い。

System Center 2012 Virtual MachineManagerに複数のMACアドレスプールが

存在する場合

・ テナントごと

scvmm_mac_pool_ テ ナ ン ト

名.rcxprop

・ システム共通

scvmm_mac_pool.rcxprop

「C.3.5 ネットワークの手動設定」を参照してく

ださい。

8.3.3 定義ファイル(RHEL5-Xen)RHEL5-Xenの定義ファイルは、以下のとおりです。

表8.6 定義ファイルが必要な機能一覧(RHEL5-Xen)

機能 定義ファイル名 参照先

PRIMECLUSTER GDSの共有クラスの構

成を変更する場合storage_vmhost.rcxprop

「C.4.1 定義ファイルの作成」を参照してくださ

い。

仮想ブリッジとVLAN IDの関連付け vnetwork_rhelxen.rcxprop「C.4.4 ネットワークの手動設定」を参照してく

ださい。

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8.3.4 定義ファイル(OVM for x86 2.2)OVM for x86 2.2の定義ファイルは、以下のとおりです。

表8.7 定義ファイルが必要な機能一覧(OVM for x86 2.2)

機能 定義ファイル名 参照先

仮想ブリッジとVLAN IDの関連付け vnetwork_oraclevm.rcxprop「C.5.4 ネットワークの手動設定」を参照してく

ださい。

VM管理ソフトウェアへのSSLアクセス指定 ovmm.rcxprop「C.5.9 OVM for x86 2.2利用時の注意点」を

参照してください。

8.3.5 定義ファイル(RHEL-KVM)RHEL-KVMの定義ファイルは、以下のとおりです。

表8.8 定義ファイルが必要な機能一覧(RHEL-KVM)

機能 定義ファイル名 参照先

仮想ブリッジとVLAN IDの関連付け vnetwork_rhelkvm.rcxprop 「C.6.4 ネットワークの手動設定」を参照してく

ださい。

仮想L-Serverに対して以下の操作を実施

する際に、ディスクの内容の消去を選択す

る場合

・ 仮想L-Serverの削除

・ 仮想L-Serverのディスクの削減

・ クローニングイメージの削除

storage.rcxprop 「C.6.1 定義ファイルの作成」を参照してくださ

い。

VMホスト用に確保される、以下の資源量

を設定する場合

・ CPU容量

・ メモリ容量

host_config_RHEL-KVM.rcxprop 「C.6.1 定義ファイルの作成」を参照してくださ

い。

8.3.6 定義ファイル(Solarisゾーン)Solarisゾーンの定義ファイルは、以下のとおりです。

表8.9 定義ファイルが必要な機能一覧(Solarisゾーン)

機能 定義ファイル名 参照先

管理対象とするSolarisゾーンのリソースプー

ルを"pool_resource"以外にしたい場合

container_resource.rcxprop 「C.7.1 定義ファイルの作成」を参照してく

ださい。

VMホスト用に予約されるメモリ容量を指定

したい場合

global_zone_reserved_memory.rcxprop 「C.7.1 定義ファイルの作成」を参照してく

ださい。

ネットワークインターフェースとVLAN IDの

関連付け

vnetwork_solariscontainer.rcxprop 「C.7.4 ネットワークの手動設定」を参照して

ください。

OVM for SPARCが動作しているSolaris OSをSolarisゾーンとしてVMホスト登録したい

場合

sparc_vm.rcxprop 「C.7.1 定義ファイルの作成」を参照してく

ださい。

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8.3.7 定義ファイル(OVM for SPARC)OVM for SPARCの定義ファイルは、以下のとおりです。

表8.10 定義ファイルが必要な機能一覧(OVM for SPARC)

機能 定義ファイル名 参照先

構成情報保存の実行可否定義 sparc_vm.rcxprop 「C.8.1 定義ファイルの作成」を参照してくだ

さい。

8.3.8 定義ファイル(OVM for x86 3.2) 表8.11 定義ファイルが必要な機能一覧(OVM for x86 3.2)

機能 定義ファイル名 参照先

VM管理ソフトウェアへのSSLポート指定 ovmm.rcxprop 「C.10.1 定義ファイルの作成」を参照してく

ださい。

8.4 定義ファイル(ネットワーク)ネットワークの定義ファイルは、以下のとおりです。

表8.12 定義ファイルが必要な機能一覧(ネットワーク)

機能 定義ファイル名 参照先

ブレードサーバを利用するときにネッ

トワーク自動設定のデフォルト構成以

外のNICを利用する場合

【Windowsマネージャー】

\nicdefctl\model\シャーシモデル名_プロダクト名.xml

\nicdefctl\host\VMホスト名.xml

【Linuxマネージャー】

/nicdefctl/model/シャーシモデル名_プロダクト名.xml

/nicdefctl/host/VMホスト名.xml

「リファレンスガイド (コマンド/XML編)CE」の「15.11 サーバNIC定義」を参照

してください。

VMwareを利用するときにサービスコ

ンソールとポートグループが同じ場合

でもL-Serverを配備する場合

vnetwork_excluded_vmware.rcxprop 「リファレンスガイド (コマンド/XML編)CE」の「15.12 VMware除外ポートグ

ループ定義ファイル」を参照してくださ

い。

ネットワークデバイスへの自動設定を

行う場合

unm_provisioning.rcxprop 「設計ガイド CE」の「F.7 ネットワークデ

バイスへの自動設定および運用操作

の定義ファイル」を参照してください。

ネットワーク機器設定ファイル管理機

能を利用する場合

unm_mon.rcxprop 「設計ガイド CE」の「9.4.8.3 ネットワー

クデバイスの管理機能の定義ファイル」

を参照してください。

ポートプロファイル設定機能を利用す

る場合

cfabric_portprofile_networkresource.rcxprop 「設計ガイド CE」の「9.4.8.4 ポートプロ

ファイル設定機能の定義ファイル」を参

照してください。

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第9章 本製品へのリソースの登録

ここでは、本製品で使用するリソースの登録、変更、削除について説明します。

事前にマネージャーのインストールが完了している必要があります。

本製品で管理できるリソースについては、「9.1 リソース登録の必要性」を参照してください。

L-Serverの種別や利用するサーバの種別で登録が必要なリソースが異なります。

必要なリソースについては、「9.1 リソース登録の必要性」を参照してください。

L-Serverごとのリソースの登録順序と登録方法については、「9.2 リソースの登録順序と登録方法」を参照してください。

参考

・ ユーザーアカウントについて

セットアップ時に、新たにユーザーアカウントを作成したい場合、およびパスワードや権限レベルの変更などを行いたい場合は、

「運用ガイド CE」の「第3章 ユーザーアカウントの管理」を参照してください。

・ 管理サーバのバックアップについて

環境構築後、およびリソースの登録、変更、削除後は、管理サーバをバックアップすることをお勧めします。

バックアップについては、「運用ガイド CE」の「10.1.2 管理サーバのオフラインバックアップ」および「10.1.3 管理サーバのオンライ

ンバックアップ」を参照してください。

9.1 リソース登録の必要性

ここでは、リソース登録の必要性について説明します。

L-Serverの種別、および利用するサーバの種別で登録が必要なリソースが異なります。

表9.1 登録が必要なリソース一覧

本製品に登録できるリソースサーバ種別ごとに登録する必要性

物理L-Server 仮想L-Server

VIOM ○ (注1、注2) ×

VM管理製品 × ○ (注3)

サーバ管理製品 × ○ (注4)

ストレージ管理製品 ○ ○ (注5、注6)

シャーシ ○ (注1)

管理対象サーバ ○

LANスイッチブレード ○ (注1)

仮想ストレージリソース ○ (注7) ○ (注8)

ディスクリソース ○ (注9) ○ (注4、注10)

ネットワークデバイスリソース ○ (注11)

ネットワークリソース ○

アドレスセットリソース ○ ○ (注5、注6、注10)

物理イメージリソース ○ (注12) ×

仮想イメージリソース × ○ (注12)

電力監視デバイス ○ (注13)

○: 必要

×: 不要

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注1) ブレードサーバの場合に登録します。

注2) VIOMがサポートしているラックマウント型サーバの場合に登録します。

注3) VMWare、Hyper-V、OVM for x86 2.2、OVM for x86 3.2を利用する場合に登録します。

注4) Solarisゾーン、OVM for SPARCを利用する場合に必要です。

注5) RHEL5-Xenを利用する場合に登録します。

注6) Citrix XenServerを利用する場合に登録します。

注7) RAIDグループやアグリゲートなどの仮想ストレージリソースを利用する場合に登録します。

注8) データストアなどの仮想ストレージリソースを利用する場合に登録します。

注9) LUNなど事前に作成したディスクリソースを利用する場合に登録します。

注10) RHEL-KVMを利用する場合に登録します。

注11) ファイアーウォール、サーバロードバランサーおよびL2スイッチを利用する場合に登録します。

注12) 事前に作成したイメージを利用する場合に登録します。

注13) 電力監視を行う場合に登録します。

9.2 リソースの登録順序と登録方法

ここでは、リソースの登録順序と登録方法について説明します。

L-Serverの種別、および利用するサーバの種別で登録が必要なリソースが異なります。

物理L-Serverを導入する場合

・ ブレードサーバを利用する場合

「B.2.1 ブレードサーバを利用する場合」を参照してください。

・ ブレードサーバ以外を利用する場合

「B.2.2 ブレードサーバ以外を登録する場合」を参照してください。

仮想L-Serverを利用する場合

【VMware】

「C.2.2 本製品へのリソースの登録」を参照してください。

【Hyper-V】

「C.3.2 本製品へのリソースの登録」を参照してください。

【Xen】

「C.4.2 本製品へのリソースの登録」を参照してください。

【OVM for x86 2.2】

「C.5.2 本製品へのリソースの登録」を参照してください。

【KVM】

「C.6.2 本製品へのリソースの登録」を参照してください。

【Solarisゾーン】

「C.7.2 本製品へのリソースの登録」を参照してください。

【OVM for SPARC】

「C.8.2 本製品へのリソースの登録」を参照してください。

【Citrix Xen】

「C.9.2 本製品へのリソースの登録」を参照してください。

【OVM for x86 3.2】

「C.10.2 本製品へのリソースの登録」を参照してください。

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第10章 HBA address rename設定サービスの設定

本章では、HBA address rename設定サービスの設定について説明します。

ポイント

以下の手順は、ラックマウント型サーバおよびタワー型サーバを利用して物理L-Serverを作成する場合だけ必要です。

ただし、VIOMがサポートしているラックマウント型サーバの場合はVIOMで管理できます。

本製品では、WWNの代わりに、サーバの運用に合わせたWWNをサーバ側に設定し、サーバ側でI/O制御を可能にするI/O仮想化技

術(HBA address rename)を取り入れています。

HBA address renameは、管理対象サーバの電源ON時に、管理サーバから管理対象サーバのHBAのWWNを設定することで実現し

ています。このWWNは電源をOFFにするまで管理対象サーバ内で保持されます。

管理サーバの異常や管理LANに接続するNICの故障などが原因で管理サーバと管理対象サーバが通信できない場合、管理対象

サーバのHBAにWWNが設定されなくなるため、停止した管理対象サーバの電源をONにしても起動できません。

本サービスを利用すると、このような場合でも管理対象サーバを起動できます。本サービスは管理サーバ以外のサーバで動作させ、

管理サーバと同様に、管理対象サーバのHBAにWWNを設定します。

HBA address renameの設定は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.5.2 HBA address renameの設定」を参照してく

ださい。

HBA address renameを利用する場合、HBA address rename設定サービスを起動してください。

以下の手順で、HBA address rename設定サービスの設定を行います。

1. [HBA address rename設定サービス]ダイアログを表示します。

【Windows】[スタート]-[すべてのプログラム(P)]-[Resource Orchestrator]-[HBA address rename設定サービス]を選択します。

【Linux】

デスクトップ環境で以下のコマンドを実行してください。

# nohup /opt/FJSVrcvhb/bin/rcxhbactl start& <RETURN>

[HBA address rename設定サービス]ダイアログが表示されます。

2. 以下の項目を設定します。

状態

本サービスの状態が表示されます。停止中の場合は[停止中]、動作中の場合は[動作中]と表示されます。

管理サーバのIPアドレス

管理サーバのIPアドレスを入力します。

ポート番号

管理サーバと通信するためのポート番号を入力します。インストール時のポート番号は23461です。

管理サーバの"rcxweb"のポート番号を変更している場合、変更した番号を指定してください。

最新同期時刻

管理サーバとの 新同期時刻が表示されます。

本サービスと管理サーバとの間で、管理対象サーバの情報を同期した 新時刻になります。

3. 以下のどれかのボタンをクリックします。

- 本サービスを起動する場合

<起動>ボタンをクリックします。

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- 本サービスを停止する場合

<停止>ボタンをクリックします。

- 操作をキャンセルする場合

<キャンセル>ボタンをクリックします。

管理サーバの電源をOFFにし、業務サーバが正常に起動することで、本サービスが正しく動作することを確認できます。

ポイント

Linux環境でグラフィカルモードが使用できない場合、HBA address rename設定サービスの初回起動後のサービスの停止、起動、状

態確認は、service rcvhb {stop | start | status} コマンドで行えます。

正常に動作している場合は下記のように表示されます。

# service rcvhb status

rservice is running...

pxeservice is running...

SystemcastWizard TFTP service is running...

注意

本サービスには、以下の注意事項があります。

・ 常に[動作中]の状態にしてください。

・ 1台の管理サーバに対して1台のサーバだけで起動してください。

・ 起動と停止には、OSの管理者権限が必要です。

・ マネージャーがインストールされたサーバでは動作しません。

・ 管理サーバとHBA address rename設定サービスを設定したサーバは、同一セグメントの管理LANに配置する必要があります。

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第11章 VMホストに対するソフトウェアのインストールとエージェントの登録

本章では、VMホストに対するソフトウェアのインストールとエージェントの登録について説明します。

ポイント

物理L-Serverに対しては、L-Server作成後にOS、必須ソフトウェア、エージェントのインストールを行うため、本章の手順は必要ありませ

ん。次に進んでください。

VMホストに対して、以下の順序で、ソフトウェアのインストールとエージェントの登録を行います。

エージェントを登録すると、エージェントをインストールしたVMホストがサーバリソースツリー上に表示されます。エージェントがインス

トール済みの管理対象サーバを登録した場合、自動的に登録されるため、本手順を行う必要はありません。

OS、必須ソフトウェア、エージェントの各ソフトウェアのうち、すでにインストール済みのものについては、再インストールする必要はあり

ません。次に進んでください。

1. OSのインストール

a. 管理対象サーバにOSをインストールします。

b. 管理LANを設定します。

「設計ガイド CE」の「9.2.5 管理対象サーバへの設定情報」で定義した管理対象サーバの管理用IPアドレス、関連するネッ

トワークマスク、デフォルトゲートウェイを設定します。

ストレージをマルチパスで利用する場合

- VMホストにマルチパスドライバをインストールします。VMホストについては、標準でインストール済みのマルチパスドライバ

があれば使用します。

- SANブートとHBA address renameを使用する場合、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.5.2 HBA addressrenameの設定」の「2. HBA address renameの設定」を参照し、HBAポート数にHBA address renameで利用するHBAの使用

パス数を設定します。

サーバが自動的に再起動され、マルチパスで起動されます。

- SANブートとVIOMを使用する場合、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.1.1 VIOMサーバプロファイル

の登録」の手順を参照し、ServerView Virtual-IO Manager Web UI上でサーバプロファイルの設定を行います。

設定後にサーバを起動すると、マルチパスで起動されます。

- SANブートとESCを使用する場合、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「8.1 ETERNUS SF Storage Cruiser連携時のWWN情報の設定」の手順を参照し、HBAの使用パス数と各HBAのWWNとターゲットCAのWWNとAffinityGroupを設定します。また、OSの設定とOBPの設定をマルチパス用に修正します。

設定後にサーバを起動すると、マルチパスで起動されます。

注意

エージェントの登録が完了すると、管理対象サーバに設定したサーバ名(コンピュータ名【Hyper-V】またはシステムノード名

【Solaris】【Solarisゾーン】【VMware】【Xen】【KVM】【Citrix Xen】【OVM for x86 2.2】【OVM for x86 3.2】【OVM for SPARC】)が表示されます。

サーバ名には以下の文字列を指定してください。

【Hyper-V】

半角英数字、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された63文字以内の文字列を指定します。

数字だけの文字列は使用できません。

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【VMware】【Xen】【KVM】【Citrix Xen】

半角英数字、および以下の半角記号で構成された64文字以内の文字列を指定します。

"%"、"+"、","、"-"、"."、"/"、":"、"="、"@"、"_"、"~"

【Solaris】【Solarisゾーン】【OVM for SPARC】

先頭文字を英字とし、半角英数字、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された24文字以内の文字列を指定します。

ただし、ほかのサーバと通信することを考慮して、RFC(Request For Comment)952で規定されている以下の文字で構成すること

をお勧めします。

- 半角英数字

- ハイフン("-")

VMホスト、VMゲストのホスト名には、重複しない名前を設定することをお勧めします。重複している場合、コマンドによる操作が

できなくなります。

【Solaris】【Solarisゾーン】【OVM for SPARC】

OSがSolaris 11の場合で、かつインストール時にユーザーアカウントを作成した場合、rootは役割として登録されます。このため、

rootアカウントでは直接ログインできません。いったんユーザーアカウントでログインしたあと、suコマンドでrootになる必要があり

ます。

Solaris 10以前のように、rootアカウントで直接ログインできるように変更する場合、rootで以下を実行してください。この場合、rootは役割からrootユーザーになります。

rolemod -K type=normal root <RETURN>

rootアカウントでSSH接続を使用し、VMホストと通信できることを確認してください。

通信ができない場合、設定を変更してください。詳細は、基本ソフトウェアのマニュアルを参照してください。

2. 必須ソフトウェアのインストール

管理対象サーバの必須ソフトウェアをインストールします。

必須ソフトウェアについては、「設計ガイド CE」の「2.4.2.4 必須ソフトウェア」を参照してください。

注意

BMC BladeLogic RSCD Agentをインストールするとき、BladeLogicに管理対象サーバを追加します。

このとき管理対象サーバの管理IPアドレスを指定して追加してください。

3. エージェントのインストール

「2.2 エージェントのインストール」を参照してください。

4. エージェントの登録

対象サーバが起動した状態で、RORコンソールからエージェントを登録します。

【Solarisゾーン】【OVM for SPARC】

Logical Domains Managerデーモンが有効になっている場合は、定義ファイルを設定することでSolarisゾーンとしてVMホストを

登録できます。

詳細は、「第8章 定義ファイルの作成」を参照してください。

a. RORコンソールのサーバリソースツリーで、対象のサーバを右クリックし、表示されたメニューで[登録]-[エージェント]を選

択します。

[エージェントの登録]ダイアログが表示されます。

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b. サーバOS種別(物理OS、VMホスト)を選択します。

- SPARC M10/SPARC Enterprise以外の場合

物理OSの場合

[Windows/Linux]を選択します。

VMホストの場合

[VMホスト]を選択し、VMホストのログインアカウント情報を入力します。

ここで入力するログインアカウント情報は、本製品がVMホストにログインして、情報の取得や制御を行うために使用し

ます。

- SPARC M10/SPARC Enterpriseの場合

物理OSの場合

"Solaris"を選択します。

VMホストの場合

"VMホスト"を選択し、VMホストのログインアカウント情報を入力します。

ここで入力するログインアカウント情報は、本製品がVMホストにログインして、情報の取得や制御を行うために使用し

ます。

ユーザーID

VMホストにログインするユーザーIDを入力します。

ユーザー名は、VMホストの管理者権限を持つrootを指定してください。

注意

【Solaris】【Solarisゾーン】【OVM for SPARC】

OSがSolaris 11の場合で、かつインストール時にユーザーアカウントを作成した場合、rootは役割として登録されます。

このため、rootアカウントでは直接ログインできません。いったんユーザーアカウントでログインしたあと、suコマンドで

rootになる必要があります。

Solaris 10以前のように、rootアカウントで直接ログインできるように変更する場合、rootで以下を実行してください。この

場合、rootは役割からrootユーザーになります。

rolemod -K type=normal root <RETURN>

rootアカウントでSSH接続を使用し、VMホストと通信できることを確認してください。

通信ができない場合、設定を変更してください。詳細は、基本ソフトウェアのマニュアルを参照してください。

パスワード

VMホストにログインするユーザーのパスワードを入力します。

c. <OK>ボタンをクリックします。

エージェントを通じてサーバの情報が管理サーバに取り込まれ、表示・監視が開始されます。

注意

・ エージェントを登録したサーバについて、サーバリソースツリー上のサーバの状態が"unknown"になる場合、「トラブルシューティン

グ集」の「2.2 管理対象サーバの状態が"unknown"になる場合」を参照し、対処を行ってください。

・ VMホストの場合、エージェントを登録することで、そのVMホスト上のVMゲストも自動的に登録されます。以降、そのVMホスト上

でVMゲストの作成、変更、削除、移動を行うと、その結果が自動的にサーバリソースツリーに反映されます。

RORコンソールで表示するVMゲスト名は、サーバ仮想化ソフトウェアのVM名、またはゲストOSのホスト名になります。

ゲストOSのホスト名は、サーバ仮想化ソフトウェアの製品によって出力されるタイミングが異なります。詳細は、「設計ガイド VE」の

「D.3 利用する製品別の機能」を参照してください。

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・ システムイメージのバックアップ、およびクローニングイメージの採取を使用する場合、登録完了後に、管理対象サーバを再起動

するか、「運用ガイド CE」の「2.2 エージェントの起動と停止」に記載されている関連サービスを再起動してください。

エージェントの再起動については、「運用ガイド CE」の「2.2 エージェントの起動と停止」を参照してください。

・ VMホストが稼動しているサーバに対して、[サーバOS種別]の選択リストで、[Windows/Linux]を選択した場合、物理OSとして登録

できる場合があります。(Windows Server 2008など)VMホストが稼動しているサーバが物理OSとして登録された場合、一度サーバOSを削除してから、VMホストとして再登録してくだ

さい。

- 85 -

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第12章 リソースのグローバルプールへの登録

ここでは、リソースのリソースプールへの登録について説明します。

テナント共通のクローニングイメージを作成するには、インフラ管理者用L-Serverを作成する必要があります。

インフラ管理者用L-Serverを作成するには、リソースをグローバルプールに登録する必要があります。

リソースプールへの登録が必要なリソースは、L-Serverの種別によって異なります。

表12.1 リソース種別ごとのリソースプールへの登録方法

リソースプール種別リソースプールに格納される

リソースの種別リソースプールへの登録方法

サーバ種別ごとに登録する必要性

物理L-Server 仮想L-Server

VMプール VMホストリソース

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.1 VMホス

トリソース」を参照してください。

× ○

サーバプール 物理サーバリソース

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.2 物理

サーバリソース」を参照してくださ

い。

○ ×

ストレージプール仮想ストレージリソースまた

はディスクリソース

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.5 ストレー

ジリソース」を参照してください。

○ ○

ネットワークプール

ネットワークリソースまたは

ネットワークデバイス(ファイ

アーウォールまたはサーバ

ロードバランサー)

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.3 ネット

ワークリソース」または「14.4 ネット

ワークデバイス」を参照してくださ

い。

○ ○

アドレスプール アドレスセットリソース

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.6 アドレス

セットリソース」を参照してくださ

い。

○ ○ (注1)

○: 必要

×: 不要

注1) RHEL5-Xen、RHEL-KVMまたはCitrix-Xenを利用する場合、MACアドレスの登録が必要です。これらのサーバ仮想化ソフトウェ

アでは、VMゲストのMACアドレスに対して使用の有無を管理しないため、本製品がMACアドレスを管理する必要があります

参考

リソースプールに登録されているリソースの設定変更、登録解除、および削除については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管

理) CE」の「第19章 リソースの操作」を参照してください。

12.1 物理L-Serverの場合

「B.3 リソースのリソースプールへの登録」を参照してください。

12.2 仮想L-Serverの場合

【VMware】

「C.2.3 リソースのリソースプールへの登録」を参照してください。

- 86 -

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【Hyper-V】

「C.3.3 リソースのリソースプールへの登録」を参照してください。

【Xen】

「C.4.3 リソースのリソースプールへの登録」を参照してください。

【OVM for x86 2.2】

「C.5.3 リソースのリソースプールへの登録」を参照してください。

【KVM】

「C.6.3 リソースのリソースプールへの登録」を参照してください。

【Solarisゾーン】

「C.7.3 リソースのリソースプールへの登録」を参照してください。

【OVM for SPARC】

「C.8.3 リソースのリソースプールへの登録」を参照してください。

【Citrix Xen】

「C.9.3 リソースのリソースプールへの登録」を参照してください。

【OVM for x86 3.2】

「C.10.3 リソースのリソースプールへの登録」を参照してください。

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第13章 L-Serverテンプレートの作成

ここでは、L-Serverテンプレートの作成について説明します。

L-Serverテンプレートとは、L-Serverの仕様(CPU数、メモリ容量、ディスク容量、NIC数など)を事前に定義したひな型です。

L-Serverテンプレートは以下の方法で作成できます。

ウィザード形式のGUIを利用して作成する方法

ウィザード形式のGUIを利用してL-Serverテンプレートを作成できます。

ウィザード形式のGUIについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.1 ウィザード形式のGUIによる操作」を参

照してください。

手動で作成する方法

エディタを利用してL-Serverテンプレートを作成できます。

エディタを利用したL-Serverテンプレートの編集については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.2 エディタによ

る編集」を参照してください。

- 88 -

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第14章 インフラ管理者用L-Serverの作成

ここでは、インフラ管理者用L-Serverの作成について説明します。

インフラ管理者用L-Serverとは、テナント管理者とテナント利用者からは利用できず、インフラ管理者だけが利用できるL-Serverです。

通常のL-Serverは、テナント管理者とテナント利用者だけが利用できます。

以下の目的で作成されます。

・ クローニングイメージをインフラ管理者が採取する場合

「第15章 クローニングイメージの採取と登録」を参照してください。

・ 物理L-ServerにVMホストを導入する場合

「付録D 物理L-Serverに対するVMホストの導入」を参照してください。

・ L-Server上にVM管理製品などのインフラ管理の目的で利用するソフトウェアをインストールする場合

物理L-Serverを作成する場合

「B.5 L-Server作成」を参照してください。

仮想L-Serverを作成する場合

【VMware】

「C.2.7 L-Server作成」を参照してください。

【Hyper-V】

「C.3.7 L-Server作成」を参照してください。

【Xen】

「C.4.6 L-Server作成」を参照してください。

【OVM for x86 2.2】

「C.5.6 L-Server作成」を参照してください。

【KVM】

「C.6.6 L-Server作成」を参照してください。

【Solarisゾーン】

「C.7.6 L-Server作成」を参照してください。

【Citrix Xen】

「C.9.6 L-Server作成」を参照してください。

【OVM for x86 3.2】

「C.10.6 L-Server作成」を参照してください。

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第15章 クローニングイメージの採取と登録

ここでは、L-Serverのクローニングイメージを採取し、登録する方法について説明します。

OSがLinuxの場合

Redhat Enterprise Linux 6では、MACアドレスの情報が/etc/udev/rules.d/70persistent-net.rulesにも登録されます。

イメージ採取を行う前に、/etc/udev/rules.d/70persistent-net.rulesの仮想ネットワークインターフェースの定義情報を削除してください。

OSがWindowsの場合

クローニングイメージの採取は、本製品がSysprepを利用して実行しています。

アクティベーションの方式にMAKライセンス認証を使用している場合、以下のOSではSysprepの実行回数が累積で3回までに制限さ

れます。

・ Windows Server 2008

・ Windows Server 2008 R2

・ Windows Vista

・ Windows 7

クローニングイメージを配付したL-Serverからのクローニングイメージの採取は、4回以上行えません。

クローニングイメージの採取は、クローニングイメージ採取専用のL-Serverを作成して採取してください。

クローニングイメージ採取の運用方法

クローニングイメージ採取の運用は、以下の方法で行います。

図15.1 運用サーバを変更しない場合(1)

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図15.2 運用サーバを変更しない場合(2)

15.1 物理L-Serverの場合

物理L-Serverから採取する場合

「B.6 クローニングイメージの採取と登録」を参照してください。

物理サーバで事前に作成済みのクローニングイメージをイメージプールに登録する場合

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.7.2 物理イメージリソース」を参照してください。

15.2 仮想L-Serverの場合

仮想L-Serverから採取する場合

【VMware】

「C.2.8 クローニングイメージの採取」を参照してください。

【Hyper-V】

「C.3.8 クローニングイメージの採取と削除」を参照してください。

【OVM for x86 2.2】

「C.5.7 クローニングイメージの採取」を参照してください。

【KVM】

「C.6.7 クローニングイメージの採取」を参照してください。

【Citrix Xen】

「C.9.7 クローニングイメージの採取と登録」を参照してください。

【OVM for x86 3.2】

「C.10.7 クローニングイメージの採取と登録」を参照してください。

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VM管理製品で事前に作成済みのイメージ(テンプレート)をイメージプールに登録する場合

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.7.1 仮想イメージリソース」を参照してください。

ポイント

以下の場合、Sysprepは実行され累積回数に含まれます。

・ VMwareでテンプレートを使用したゲストOSのカスタマイズ

・ SCVMMでテンプレートを作成

「第15章 クローニングイメージの採取と登録」の「クローニングイメージ採取の運用方法」を参照して運用を行ってください。

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第16章 L-Platformテンプレートの作成

ここでは、L-Platformテンプレートの作成について説明します。

L-Platformテンプレートとは、複数階層のシステム構成、およびOSの論理構成を事前に定義したものです。

L-Platformテンプレートを指定することで、L-Platformを簡単に作成できます。

L-Platformテンプレートの作成は、RORコンソールの[テンプレート]タブで操作します。

[テンプレート]タブの詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「第8章 テンプレート」を参照してください。

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第17章 テナント、テナント管理者、テナント利用者の作成

テナント、テナント管理者、およびテナント利用者を作成します。

詳細は、「1.2.5 テナントの設定」を参照してください。なお、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「第11章 テナント」も参考にしてくだ

さい。

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第18章 導入後の環境設定

本章では、導入後の環境設定について説明します。

18.1 メールの設定

メールの設定について説明します。

本製品が送信するメールには、以下の5種類があります。

ポイント

5種類のメールの設定に関して、SMTPサーバのホスト名とポート番号、および送信元メールアドレスについては、RORコンソールのセッ

トアップウィザードから一括定義できます。また、セットアップウィザードから定義した場合、メール送信機能は有効として、SMTPサーバ

への認証はなしとして、合わせて定義されます。

セットアップウィザードの詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「3.1 セットアップウィザード」を参照してください。

・ テナント管理から送信されるメール

テナント管理者がテナント管理を実施する設定にした場合に有効になります。

利用者の追加や変更などの操作をした場合、その旨を同一テナント内のテナント管理者、テナント利用者およびテナントのメール

アドレスに対して通知します。

・ L-Platform管理画面から送信されるメール

テナント管理者およびテナント利用者がL-Platform管理画面を使用して、L-Platform利用申請、L-Platform構成変更およびL-Platform解約した際に、テナント管理者およびテナント利用者に処理の完了や失敗を通知します。

・ 利用料金計算機能から送信されるメール

課金の利用料金計算機能を使用する場合に有効になります。

テナントごとの1か月分の利用料金を、利用料金ファイルとして送付先メールアドレスに送付します。

・ 申請プロセスから送信されるメール

申請プロセスを有効にする設定にした場合に有効になります。L-Platform管理画面からのL-Platform利用申請、L-Platform構成変

更およびL-Platform解約に対して、以下が通知されます。

- テナント管理者およびテナント利用者へ申請受理、申請否決、申請却下の通知

- テナント管理者に対する承認依頼、申請却下の通知

- インフラ管理者に対する審査依頼の通知

・ ダッシュボードから送信されるメール

ダッシュボードのアラート機能を使用する場合に有効になります。

リソースプールの使用率がしきい値を超えた際に、ダッシュボードのメール送信設定で指定したメールアドレスに対して通知しま

す。

18.1.1 マネージャーの停止

メールの設定をする前に、マネージャーを停止してください。

停止方法については、「運用ガイド CE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

18.1.2 テナント管理から送信されるメールの設定

利用者の追加や変更などの操作をした場合、同一テナント内のテナント管理者、テナント利用者、およびテナントのメールアドレスに

対して通知するために、動作環境ファイルを修正します。

- 95 -

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portal.propertiesの設定

メール情報を設定する手順は以下のとおりです。

1. 以下の動作環境ファイルを開きます。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\RCXCTMG\SecurityManagement\conf\portal.properties

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVctsec/conf/portal.properties

2. 動作環境ファイルの以下の項目を設定します。

設定項目 説明

sendmail.smtp SMTPサーバのホスト名またはIPアドレスを設定します。

sendmail.smtp.port SMTPサーバのポート番号を設定します。インストール時には"25"が設定されます。

sendmail.fromAddress 送信元メールアドレスを設定します。

設定例を以下に示します。

…略

# sendmail

sendmail.smtp = smtp.example.com

sendmail.smtp.port = 25

sendmail.fromAddress = [email protected]

…略

注意

・ portal.propertiesファイルを編集する場合には、sendmail.smtp、sendmail.smtp.port、sendmail.fromAddress以外の設定項目を変更

しないでください。

・ portal.properties フ ァ イ ル を 編 集 す る 前 に 編 集 前 の フ ァ イ ル を 退 避 し て く だ さ い 。 sendmail.smtp 、 sendmail.smtp.port、sendmail.fromAddress以外の設定項目を変更した場合には、退避したファイルを元に戻してください。

18.1.3 L-Platform管理画面から送信されるメールの設定

テナント管理者およびテナント利用者がL-Platform管理画面を使用して、L-Platform利用申請、L-Platform構成変更、およびL-Platform解約した際に、利用者に対して処理の完了や失敗をメールで通知するために、L-Platform管理の動作環境ファイルを修正します。

mail_config.xmlの設定

メール情報を設定する手順は、以下のとおりです。

1. 以下の動作環境ファイルを開きます。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\RCXCFMG\config\mail_config.xml

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVcfmg/config/mail_config.xml

2. 動作環境ファイルの以下の項目を設定します。

設定項目 説明

enable-email メール送信機能を有効にするためにtrueを設定します。

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設定項目 説明

smtp-host SMTPサーバのホスト名またはIPアドレスを設定します。

smtp-port SMTPサーバのポート番号を設定します。インストール時は"25"が設定されます。

from-email 送信元メールアドレスを設定します。

from-name 送信元の名前を設定します。テナント管理から送信されるメールの名前と合わせるためには"システム運

用管理者"を設定します。

show-password 配備したサーバの初期パスワードをメールに記載するかどうかを設定します。

記載する場合はtrueを、記載しない場合はfalseを設定します。

設定がない場合は追加してください。

設定例を以下に示します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<!DOCTYPE properties SYSTEM "http://java.sun.com/dtd/properties.dtd">

<properties>

<entry key="enable-email">true</entry>

…略

<entry key="smtp-host">smtp.example.com</entry>

<entry key="smtp-port">25</entry>

…略

<entry key="from-email">[email protected]</entry>

<entry key="from-name">システム運用管理者</entry>

…略

<entry key="show-password">true</entry>

</properties>

注意

・ mail_config.xmlファイルを編集する場合には、enable-email、smtp-host、smtp-port、from-email、from-name、show-password以外

の設定項目を変更しないでください。

・ mail_config.xmlファイルを編集する前に編集前のファイルを退避してください。enable-email、smtp-host、smtp-port、from-email、from-name、show-password以外の設定項目を変更した場合には、退避したファイルを元に戻してください。

18.1.4 利用料金計算機能から送信されるメールの設定

テナントごとの1か月分の利用料金を、利用料金ファイルとして送付先メールアドレスに送付するために、動作環境ファイルを修正しま

す。

accounting.propertiesの設定

メール情報を設定する手順は以下のとおりです。

1. 以下の動作環境ファイルを開きます。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\RCXCTMG\Charging\conf\accounting.properties

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVctchg/conf/accounting.properties

2. 動作環境ファイルの以下の項目を設定します。

設定項目 説明

sendmail.smtp SMTPサーバのホスト名またはIPアドレスを設定します。

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設定項目 説明

sendmail.smtp.port SMTPサーバのポート番号を設定します。インストール時は"25"が設定されます。

sendmail.fromAddress 送信元メールアドレスを設定します。

設定例を以下に示します。

…略

# Mail Information

sendmail.smtp = smtp.example.com

sendmail.smtp.port = 25

sendmail.fromAddress = [email protected]

…略

注意

・ accounting.propertiesファイルを編集する場合には、sendmail.smtp、sendmail.smtp.port、sendmail.fromAddress以外の設定項目を

変更しないでください。

・ accounting.propertiesファイルを編集する前に編集前のファイルを退避してください。 sendmail.smtp、 sendmail.smtp.port、sendmail.fromAddress以外の設定項目を変更した場合には、退避したファイルを元に戻してください。

18.1.5 マネージャーの起動

「18.1.2 テナント管理から送信されるメールの設定」および「18.1.3 L-Platform管理画面から送信されるメールの設定」で実施したメー

ルの設定を有効にするために、マネージャーを起動してください。

起動方法については、「運用ガイド CE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

18.1.6 申請プロセスから送信されるメールの設定

申請プロセスからメールを送信するためには、管理サーバにメールサーバおよびメール送信者の情報を登録する必要があります。

注意

申請プロセスから送信されるメールの設定を実施する場合、マネージャーが起動されている必要があります。起動されていない場合は

起動してください。

起動方法については、「運用ガイド CE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

メールサーバおよびメール送信者の情報の登録

システム運用管理者でログインし、以下の手順で、管理サーバにメールサーバおよびメール送信者を登録します。

1. メール送信時にSMTPサーバへの認証を実施する場合には、SMTPサーバの認証に使用するユーザーのパスワードを暗号化

します。以下のコマンドにより、パスワードを暗号化します。

メール送信時にSMTPサーバへの認証を実施しない場合には、本手順は不要です。

【Windowsマネージャー】

> インストールフォルダー\IBPM\client\samples\configuration\EncryptPassword.bat -e "パスワード"

-------ENCRYPTED PASSWORD-------

暗号化パスワード

【Linuxマネージャー】

# /opt/FJSVibpm/client/samples/configuration/EncryptPassword.sh -e "パスワード"

-------ENCRYPTED PASSWORD-------

暗号化パスワード

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2. メールサーバおよびメール送信者の定義ファイルを準備します。

以下の2種類のファイルを作成します。ファイルは任意の場所に作成できます。

1. SMTPサーバの設定ファイル(smtpserver.conf)

以下の項目を設定します。

項目名 説明 初期値

SMTPServerHost メールの送信に利用するSMTPサーバのホスト名または

IPアドレスを指定します。

localhost

SMTPServerPort メールの送信に利用するSMTPサーバのポート番号を指

定します。

25

SMTPUserName メール送信時にSMTPサーバへの認証に使用するユー

ザーの名前を指定します。

メール送信時にSMTPサーバへの認証を実施しない場

合は"\"(エンマークおよび半角空白)を指定します。

なし

SMTPPassword メール送信時にSMTPサーバへの認証に使用するユー

ザーのパスワードを指定します。

メール送信時にSMTPサーバへの認証を実施しない場

合は"\"(エンマークおよび半角空白)を指定します。

なし

メール送信時にSMTPサーバへの認証を実施する場合の設定例を以下に示します。

SMTPServerHost=swrba.mail.server

SMTPServerPort=25

SMTPUserName=swrbamailuser

SMTPPassword=暗号化パスワード

メール送信時にSMTPサーバへの認証を実施しない場合の設定例を以下に示します。

SMTPServerHost=swrba.mail.server

SMTPServerPort=25

SMTPUserName=\ (注)

SMTPPassword=\ (注)

注)\のあとには、必ず半角空白を入れてください。

2. メール送信者の設定ファイル(emailaddress.conf)

以下の項目を設定します。

項目名 説明 初期値

ServerEmailAddress メールに付与されるメールの送信者(fromアドレス)をメー

ルアドレスの形式で指定します。

[email protected]

設定例を以下に示します。

[email protected]

3. メールサーバおよびメール送信者の情報を登録します。メールサーバの定義およびメール送信者の定義にそれぞれ登録しま

す。

【Windowsマネージャー】

> インストールフォルダー\IBPM\server\deployment\bin\importProperties.bat smtpserver.conf プロセス管理用のデータベー

スアクセスアカウント プロセス管理用のデータベースアクセスアカウントのパスワード

【Linuxマネージャー】

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# /opt/FJSVibpm/server/deployment/bin/importProperties.sh smtpserver.conf プロセス管理用のデータベースアクセスアカウ

ント プロセス管理用のデータベースアクセスアカウントのパスワード

注意

プロセス管理用のデータベースアクセスアカウントおよびプロセス管理用のデータベースアクセスアカウントのパスワードには、イ

ンストール時に"swrbadb"が設定されます。

4. メール送信者の登録

メール送信者を登録します。

【Windowsマネージャー】

> インストールフォルダー\IBPM\server\deployment\bin\importProperties.bat emailaddress.conf プロセス管理用のデータベー

スアクセスアカウント プロセス管理用のデータベースアクセスアカウントのパスワード Default

【Linuxマネージャー】

# /opt/FJSVibpm/server/deployment/bin/importProperties.sh emailaddress.conf プロセス管理用のデータベースアクセスアカ

ウント プロセス管理用のデータベースアクセスアカウントのパスワード Default

後に必ず"Default"オプションを指定してください。

注意

プロセス管理用のデータベースアクセスアカウントおよびプロセス管理用のデータベースアクセスアカウントのパスワードには、イ

ンストール時に"swrbadb"が設定されます。

5. マネージャーを再起動します。

設定した情報を反映させるために、マネージャーを再起動します。

再起動の方法については、「運用ガイド CE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

18.1.7 ダッシュボードから送信されるメールの設定

ダッシュボードのアラート機能を使用する場合は、Interstage Business Process Manager Analyticsの運用管理コンソールを使って、ダッ

シュボードのアラート機能が使用するメールを設定します。

なお、ダッシュボードのアラート機能を使用する場合は、ダッシュボードのメール送信を設定する必要があります。ダッシュボードのメー

ル送信設定については、「E.2.1 メール送信設定のカスタマイズ」を参照してください。

SMTPサーバ情報の設定

メール情報を設定する手順は以下のとおりです。

1. 運用管理コンソールに接続し、ログインします。詳細は「E.6.1 アクセス方法」を参照してください。

2. 左ペインの[BPM Analytics システム]-[システム設定]-[メール環境]をクリックします。

3. 表示された"SMTPサーバ情報"の設定を環境に合わせて変更し、[変更]をクリックします。

以下の項目を設定します。

設定項目 説明

SMTPサーバアドレス SMTPサーバのホスト名またはIPアドレスを設定します。

SMTPポート番号 SMTPサーバのポート番号を設定します。インストール時は"25"が設定されます。

送信元メールアドレス 送信元メールアドレスを設定します。

4. Analytics サーバを再起動します。詳細は「E.6.4 Analyticsサーバの再起動」を参照してください。

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注意

・ 初期パスワードは、必ず変更してください。パスワードはInterstage Business Process Manager Analyticsの運用管理コンソールを

使って変更します。詳細は「E.6.2 管理者パスワードの変更」を参照してください。

・ 運用管理コンソールでは、パスワード設定、SMTPサーバ情報の変更、およびInterstage Business Process Manager Analyticsサー

バの再起動以外の操作はしないでください。

18.2 申請プロセスの設定

申請プロセスの設定について説明します。

申請プロセスを利用する場合は、以下の設定が必要です。

・ 申請プロセスの審査者の登録

・ 申請プロセスの設定の変更方法

・ 使用する申請プロセスの変更方法

18.2.1 申請プロセスの審査者の登録

インフラ管理者または兼任管理者を申請プロセスの審査者として登録する方法を説明します。

申請プロセスを利用する場合は、すべてのインフラ管理者および兼任管理者をディレクトリサービスのIflowUsersグループに追加しま

す。申請プロセスの審査者はディレクトリサーバにLDIFファイルを使用して登録します。申請プロセスの審査者は以下の手順で登録し

ます。

1. インフラ管理者または兼任管理者を作成します。

2. インフラ管理者または兼任管理者をIflowUsersグループにメンバーとして追加します。

注意

- IflowUsersグループに登録されていないインフラ管理者および兼任管理者は、申請プロセスにおける審査はできません。ま

た、IflowUsersグループに登録されていないインフラ管理者および兼任管理者が、RORコンソールから[申請一覧]タブを選

択した場合、以下のエラーメッセージが表示されます。

エラーメッセージ : ユーザ認証に失敗しました。

- 本製品のインストール時に作成される特権ユーザー(兼任管理者)はIflowUsersグループに登録されていないため、IflowUsersグループに追加してください。

- メールアドレスが設定されていない場合は、審査依頼メールおよびエラー発生時の保留通知メールが送信されません。

- IflowUsersグループにインフラ管理者または兼任管理者が一人も登録されていない場合には、利用者によるサービス利用

申請時の[回送画面]画面からの回送後に以下のエラーメッセージが表示されます。

PCS1002

申請の処理中に問題が発生しました。

インフラ管理者にお問い合わせください。

18.2.1.1 インフラ管理者/兼任管理者の作成

以下の手順で、すべてのインフラ管理者と兼任管理者を登録します。

1. ディレクトリサービスにユーザー情報が登録されているか確認します。登録されていない場合、ユーザー情報を登録してくださ

い。

2. RORコンソールの[リソース]タブのメニューから、[設定]-[ユーザーアカウント]を選択します。

[ユーザーアカウント]ダイアログが表示されます。

- 101 -

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3. <登録>ボタンをクリックします。

[ユーザーアカウントの登録]ダイアログが表示されます。

以下の情報を設定します。

ユーザーID

ディレクトリサービスに登録されているユーザーIDと同じ文字列を指定します。

メールアドレス

ユーザーのメールアドレスを指定します。

半角英数字と記号で構成された64文字以内の文字列を指定します。

ユーザーグループ

ユーザーアカウントに設定するユーザーグループを、作成済みのユーザーグループから選択します。

申請プロセスの審査者として登録する場合は、"supervisor"ユーザーグループを選択します。

アクセス範囲/ロール(省略可)

アクセス範囲

ユーザーアカウントに設定するアクセス範囲を選択します。

ロール

ユーザーアカウントに設定するロールを選択します。

ラベル(省略可)

ユーザーアカウントのラベルを入力します。

日本語(半角カナを含む)、半角文字に関係なく32文字以内の文字列を入力します。

コメント(省略可)

コメントを入力します。

日本語(半角カナを含む)、半角文字に関係なく256文字以内の文字列を入力します。

4. <OK>ボタンをクリックします。

ユーザーアカウントが作成されます。

本製品からのユーザー登録操作で、ディレクトリサービスにもユーザーを登録する運用をする場合は、ディレクトリサービス操作定義

ファイル(ldap_attr.rcxprop)の設定を確認してから、rcxadm user create コマンドを使用してください。ディレクリサービス操作定義ファイ

ルの詳細は、「運用ガイド CE」の「8.6.1 テナント管理・アカウント管理の設定」を参照してください。rcxadm user createコマンドについて

は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「7.1 rcxadm user」を参照してください。

18.2.1.2 インフラ管理者/兼任管理者をIflowUsersグループに追加

インフラ管理者または兼任管理者をIflowUsersグループにメンバーとして追加する手順は、以下のとおりです。

OpenDSの場合

1. LDIFファイルの作成

LDIFファイルのサンプルを編集することによって作成します。以下にLDIFファイルの例を示します。

# Add manager to IflowUsers

dn: cn=IflowUsers,ou=group,dc=fujitsu,dc=com

changetype: modify

add: member

member: cn=manager,ou=users,dc=fujitsu,dc=com

2. ldapmodifyコマンドの実行

OpenDSのldapmodifyコマンドを実行する前に環境変数JAVA_HOMEにJava SE 6のパスを設定してください。

【Windowsマネージャー】

- 102 -

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作成したLDIFファイルを指定し、ldapmodifyコマンドを実行します。

OpenDSインストールフォルダー\bat\ldapmodify.bat" -p <ポート番号> -f <ldifファイル> -D <管理者ユーザーDN> -w <パスワー

ド>

以下に実行例を示します。

c:\> c:\Program Files (x86)\Fujitsu\ServerView Suite\opends\bat\ldapmodify -p 1473 -f c:\ldif\adduser2group.ldif -D

"cn=Directory Manager" -w admin

Processing MODIFY request for cn=IflowUsers,ou=group,dc=fujitsu,dc=com

MODIFY operation successful for DN cn=IflowUsers,ou=group,dc=fujitsu,dc=com

【Linuxマネージャー】

作成したLDIFファイルを指定し、ldapmodifyコマンドを実行します。

# OpenDSインストールディレクトリ/bin/ldapmodify" -p <ポート番号> -f <ldifファイル> -D <管理者ユーザーDN> -w <パスワー

ド>

以下に実行例を示します。

# /opt/fujitsu/ServerViewSuite/opends/bin/ldapmodify -p 1473 -D "cn=Directory Manager" -f /tmp/ldif/

adduser2group.ldif -w admin

Processing MODIFY request for cn=IflowUsers,ou=group,dc=fujitsu,dc=com

MODIFY operation successful for DN cn=IflowUsers,ou=group,dc=fujitsu,dc=com

注意

- コマンド入力行では、途中で改行を入れないで1行で入力してください。

- ディレクトリサービスのポート番号、管理者用DN、および管理者用DNのパスワードには、インストール時に設定した値を入

力してください。

Active Directoryの場合

1. スタートメニューから[コントロールパネル]-[管理ツール]-[Active Directory ユーザーとコンピュータ]を起動します。

2. Active Directoryドメインコントローラが管理しているドメイン名を選択します。

3. 組織単位(OU)"Group"の"IflowUsers"を右クリックし、[プロパティ]を選択します。

4. [メンバ]タブを選択し、[追加]ボタンをクリックします。

5. [ユーザー、連絡先、コンピュータまたはグループの選択]画面が表示されます。[選択するオブジェクト名を入力してください]の欄に上の表の"所属するメンバー"を入力し、[OK]ボタンをクリックします。所属するメンバーが複数ある場合は、セミコロン(;)で区

切ってください。

6. グループのプロパティ画面に戻りますので、所属するメンバーが正しく追加されていることを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

18.2.2 マネージャーの停止

申請プロセスの設定をする前に、マネージャーを停止してください。

停止方法については、「運用ガイド CE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

18.2.3 申請プロセスの設定の変更方法

申請プロセスを利用するかどうかの設定を変更する方法について説明します。

申請プロセスの設定の変更

申請プロセスを利用するかどうかの設定を変更する手順は以下のとおりです。

- 103 -

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ポイント

申請プロセスの設定変更は、RORコンソールのセットアップウィザードからも設定できます。

セットアップウィザードでは、本項と「18.2.4 使用する申請プロセスの変更方法」で説明している6つの項目を、3項目にまとめて表示し

ています。セットアップウィザードの項目がチェックされていない場合、対応する本項の項目には"false"が、チェックされている場合は"true"が設定されます。

セットアップウィザードの詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「3.1 セットアップウィザード」を参照してください。

1. 以下のファイルを開きます。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\RCXCTMG\MyPortal\config\custom_config.xml

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVctmyp/config/custom_config.xml

2. 以下の項目を設定します。

設定項目 説明

enable-create-workflow L-Platform利用申請時に、申請プロセスを利用する場合はtrueを、申請プロセス

を利用しない場合はfalseを指定します。インストール時は"false"が設定されます。

enable-reconfigure-workflow L-Platform構成変更時に、申請プロセスを利用する場合はtrueを、申請プロセス

を利用しない場合はfalseを指定します。インストール時は"false"が設定されます。

enable-return-workflow L-Platform解約時に、申請プロセスを利用する場合はtrueを、申請プロセスを利

用しない場合はfalseを指定します。インストール時は"false"が設定されます。

workflow-mode 申請プロセス機能を利用する場合は"1"を、申請プロセス機能を利用しない場合

は"0"を指定します。インストール時は"0"が設定されています。

注意

workflow-modeの値が"0"の場合は、RORコンソールの[申請一覧]タブは表示されません。

設定例を以下に示します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<properties>

…略

<entry key="workflow-mode">1</entry>

<entry key="enable-create-workflow">true</entry>

<entry key="enable-reconfigure-workflow">true</entry>

<entry key="enable-return-workflow">true</entry>

…略

</properties>

18.2.4 使用する申請プロセスの変更方法

使用する申請プロセスを変更する方法について説明します。

使用する申請プロセスの変更

使用する申請プロセスの変更手順は以下のとおりです。

- 104 -

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ポイント

申請プロセスの変更は、RORコンソールのセットアップウィザードからも設定できます。

セットアップウィザードでは「18.2.3 申請プロセスの設定の変更方法」と本項で説明している6つの項目を、3項目にまとめて表示してい

ます。本項の項目には、セットアップウィザードでチェックされた項目の内容に対応した定義が設定されます。セットアップウィザードの

項目がチェックされていない場合は、対応する「18.2.3 申請プロセスの設定の変更方法」の設定が"false"となるため、対応する本項の

設定は無効になります。

セットアップウィザードの詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「3.1 セットアップウィザード」を参照してください。

1. 以下のファイルを開きます。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\RCXCTMG\MyPortal\config\application_process.properties

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVctmyp/config/application_process.properties

2. 以下の項目を設定します。

設定項目 設定値

ServiceCreate_processName L-Platform利用申請時に、承認および審査を実施する場合は"Default"を、承認

だけを実施する場合は"ApproverOnly"を、審査だけを実施する場合

は"JudgeOnly"を入力します。インストール時は"Default"が設定されます。

ServiceChange_processName L-Platform構成変更時に、承認および審査を実施する場合は"Default"を、承認

だけを実施する場合は"ApproverOnly"を、審査だけを実施する場合

は"JudgeOnly"を入力します。インストール時は"Default"が設定されます。

ServiceReturn_processName L-Platform解約時に、承認および審査を実施する場合は"Default"を、承認だけ

を実施する場合は"ApproverOnly"を、審査だけを実施する場合は"JudgeOnly"を入力します。インストール時は"Default"が設定されます。

設定例を以下に示します。

…略

ServiceCreate_applicationId=ctmgApplication

ServiceCreate_processName=Default

ServiceChange_applicationId=ctmgApplication

ServiceChange_processName=Default

ServiceReturn_applicationId=ctmgApplication

ServiceReturn_processName=Default

…略

18.2.5 マネージャーの起動

「18.2.3 申請プロセスの設定の変更方法」および「18.2.4 使用する申請プロセスの変更方法」で実施した申請プロセスの設定を有効に

するために、マネージャーを起動してください。

起動方法については、「運用ガイド CE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

18.3 ダッシュボードのカスタマイズ

ダッシュボードのカスタマイズについては、「付録E ダッシュボードのカスタマイズ」を参照してください。

18.4 仮想サーバのホスト名設定

- 105 -

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注意

仮想サーバのホスト名設定方式は、必ず運用開始前に設定してください。運用開始後に属性の切り替えはできません。

本製品では、配備する仮想サーバのホスト名(コンピュータ名)に、以下のように自動生成した名前を設定しています。

VXXXXXXXXXNNNN

XXXXXXXXX: 任意の9桁の英数字(L-Platform IDの一部)

NNNN: 0001から始まる4桁の連番

上記のホスト名を、実際のサーバとの対応付けをわかりやすくするために設定方法の変更が可能です。

選択できる設定方法は以下のとおりです。

設定方式

番号

設定方法 説明

1 自動生成 従来機能になります。

2 サーバ名 RORコンソールで利用者が"サーバ名"に指定した文字列をホスト名に設定します。

3 プレフィックス

+連番

プレフィックスを指定し、末尾に連番を付加した文字列をホスト名に設定します。

4 テナント名+連番 利用者のテナント名の末尾に連番を付加した文字列をホスト名に設定します。

18.4.1 設定方法

ポイント

仮想サーバのホスト名設定は、RORコンソールのセットアップウィザードからも設定できます。

セットアップウィザードの詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「3.1 セットアップウィザード」を参照してください。

以下の手順を実施して、設定方法を指定してください。

1. 定義ファイルをエディタで開きます。

定義ファイルは、以下に格納されています。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\RCXCFMG\config\vsys_config.xml

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVcfmg/config/vsys_config.xml

2. 定義ファイルの以下の項目を設定します。

キー名 設定範囲 内容

hostname-method 1~4 ホスト名の設定方式を指定します。

省略した場合は、"1"となります。

番号は設定方法の表の設定方式番号に対応しています。

hostname-header 1~8文字の任意の文字列

(注)ホスト名に設定するプレフィックスを指定します。

hostname-methodに"3"を指定した場合だけ有効です。

省略した場合は、"VM-"となります。

hostname-digits 1~7 ホスト名に設定する連番の桁数を指定します。

- 106 -

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キー名 設定範囲 内容

hostname-methodに"3"または"4"を指定した場合だけ有効

です。

省略した場合は、"7"となります。

hostname-check yes/no ホスト名の重複チェックを実施するかどうかを指定します。

hostname-methodに"2"を指定した場合だけ有効です。

yes:配備されているサーバに同じホスト名が存在している場

合、配備エラーにする。

no:同じホスト名が存在していてもエラーにしない。

省略した場合は、"yes"となります。

注) 設定可能文字は、英数字またはハイフン("-")です。ただし数字だけは不可です。

設定例は以下のとおりです。

<properties version="1.0">

:

<entry key="hostname-method">3</entry>

<entry key="hostname-header">HOST-</entry>

<entry key="hostname-digits">4</entry>

3. ファイルを保存します。

4. マネージャーを再起動します。

マネージャーの再起動については、「運用ガイド CE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

18.4.2 設定方式

自動生成

以下のホスト名が自動生成されます。

VXXXXXXXXXNNNN

XXXXXXXXX: 任意の9桁の英数字(システムIDの一部)

NNNN: 0001から始まる4桁の連番

本動作は、従来通りの動作となります。

サーバ名

利用者が"サーバ名"に設定した文字列が、そのままホスト名に設定されます。

サーバ名に指定可能な文字は以下に制限されます。

大文字列長 15文字

設定可能文字 英数字またはハイフン("-")

ただし、数字だけは不可

上記以外の文字列を指定した場合、配備はエラーになります。

"hostname-check"に"yes"を指定した場合、配備済みのサーバと重複したサーバ名を指定すると配備エラーとなります。(他のテナ

ントのサーバと重複している場合でもエラーとなります。)

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注意

- ホスト名を設定することができるのは、"新規のL-Platform利用申請時"だけです。

"配備後の構成変更"でサーバ名を変更しても、ホスト名は変更されません。

- リソース名の設定方式として、L-Serverの名前にホスト名を利用する場合、Solarisゾーンのサーバには"SUNW"から始まる名前

を指定しないでください。

プレフィックス+連番

定義ファイルの"hostname-header"に指定した文字列の末尾に、"hostname-digits"に指定した桁数の連番を付加した文字列をホス

ト名に設定します。

連番は左0詰めで、1から開始されます。

次に配備するサーバに設定される連番は、"ホスト名設定の連番の一覧表示コマンド(cfmg_listhostnamecounter)"で確認することが

できます。

コマンドの詳細については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「10.5 cfmg_listhostnamecounter (ホスト名設定の連番の

一覧表示)」を参照してください。

"hostname-header"に"VM-"、"hostname-digits"に"7"を指定した場合

VM-0000001

連番がオーバーフローした場合、配備はエラーとなります。

連番は管理サーバ全体で一意となりますが、"hostname-header"に指定した文字列単位に管理されます。

オーバーフローした場合は、"ホスト名設定の連番のリセットコマンド(cfmg_resethostnamecounter)"で連番をリセットするか、"hostname-header"を変更することで、再度配備することが可能となります。

コマンドの詳細については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「10.6 cfmg_resethostnamecounter(ホスト名設定の連番の

リセット)」を参照してください。

注意

- Solarisゾーンを利用し、かつ、リソース名の設定方式として、L-Serverの名前にホスト名を利用する場合、プレフィックスに"SUNW"から始まる文字列は指定しないでください。

- プレフィックスには、英数字またはハイフン("-")を8文字以内で指定してください。ただし、数字だけのプレフィックスは不可で

す。

テナント名+連番

配備依頼したユーザーのテナント名の末尾に、"hostname-digits"に指定した桁数の連番を付加した文字列をホスト名に設定しま

す。

連番は左0詰めで、1から開始されます。

次に配備するサーバに設定される連番は、"ホスト名設定の連番の一覧表示コマンド(cfmg_listhostnamecounter)"で確認できます。

コマンドの詳細については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「10.5 cfmg_listhostnamecounter (ホスト名設定の連番の

一覧表示)」を参照してください。

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テナント名が"DIV"、"hostname-digits"に"7"を指定した場合

DIV0000001

連番がオーバーフローした場合、配備はエラーとなります。

連番はテナント名単位に管理されます。

オーバーフローした場合は、"ホスト名設定の連番のリセットコマンド(cfmg_resethostnamecounter)"で連番をリセットすることにより、

再度配備することが可能となります。

コマンドの詳細については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「10.6 cfmg_resethostnamecounter(ホスト名設定の連番の

リセット)」を参照してください。

注意

- テナント名には、英数字またはハイフン("-")だけ指定してください。ただし、数字だけのテナント名は不可です。

- セットアップウィザードでは、本設定で"テナント名+連番"を指定した場合にだけ[ホスト名の設定方式]に"テナント名+連番"の項目が表示されます。他の設定を指定した場合には"テナント名+連番"は表示されません。他の設定から"テナント名+連番"へ設定を変更する場合は、本設定(手動)を実施してください。

18.5 リソース名の設定方式の設定

ポイント

リソース名の設定方式を指定することにより、L-Platform利用申請で作成される仮想サーバの名前(L-Server名)を、以下のどれかと一

致させることができます。本設定を実施することにより、サーバの特定が容易になります。

・サーバID

・ホスト名

・サーバ名

注意

リソース名の設定方式は、必ず運用開始前に設定してください。運用開始後に方式の変更はできません。

本製品では、配備するL-Platformに対するリソース名の設定方式を、複数の方式から選択できます。

対象のリソースは以下となります。

・ フォルダー

・ L-Server

上記のリソースに対して、それぞれ以下の設定方式を選択できます。

フォルダーの名前

設定方式番号 設定文字列

1 L-Platform ID (デフォルト)

2 テナント名と連番

3 テナント名とL-Platform名

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設定方式番号 設定文字列

4 L-Platform名

L-Serverの名前

設定方式番号 設定文字列

1 サーバID (デフォルト)

2 ホスト名

3 サーバ名

18.5.1 設定方法

ポイント

リソース名の設定は、RORコンソールのセットアップウィザードからも設定できます。

セットアップウィザードの詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「3.1 セットアップウィザード」を参照してください。

以下の手順を実施して、設定方法を指定してください。

1. 定義ファイルをエディタで開きます。

定義ファイルは、以下に格納されています。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\RCXCFMG\config\vsys_config.xml

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVcfmg/config/vsys_config.xml

2. 定義ファイルの以下の項目を設定します。

キー名 設定範囲 内容

folder-name-method 1~4 フォルダー名の設定方式を指定します。

省略した場合は、"1"となります。

番号は"フォルダーの名前"の表の設定方式番号に対応し

ています。

lserver-name-method 1~3 L-Server名の設定方法を指定します。

省略した場合は、"1"となります。

番号は"L-Serverの名前"の表の設定方式番号に対応して

います。

設定例は以下のとおりです。

<properties version="1.0">

:

<entry key="folder-name-method">2</entry>

<entry key="lserver-name-method">2</entry>

3. ファイルを保存します。

- 110 -

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4. マネージャーを再起動します。

マネージャーの再起動については、「運用ガイド CE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

18.5.2 設定方式

フォルダーの名前

RORコンソールで配備するL-Platformは、フォルダーと1対1に対応しています。

フォルダーの名前の設定方式を変更することにより、RORコンソールで配備したL-Platformまたはテナントと、フォルダーの対応を取り

やすくすることができます。

L-Platform ID

配備するL-Platformに対応する、フォルダーの名前に、L-Platform IDを設定します。

L-Platform IDは、テナント名の先頭8文字に9桁のランダムな英数字を付加した文字列となります。

以下のような文字列となります。

sosiki1-WCJFRUH6L

本設定が本製品のデフォルト設定となっています。運用上、RORコンソールで配備したL-Platformと、フォルダーの対応を取る必

要がない場合には、本設定で利用することを推奨します。

テナント名と連番

配備するL-Platformに対応する、フォルダーの名前に、テナント名の先頭8文字に4桁の連番を付加した文字列を設定します。

以下のような文字列となります。

sosiki1-0001

上記の文字列は、L-Platform管理画面では表示されないため、RORコンソールで配備したL-Platformと、フォルダーの対応を取る

には、フォルダーのコメント欄に設定されるL-Platform名などを参照する必要があります。

本設定は、運用上、テナント単位にフォルダーの対応が取れればよい場合に利用することを推奨します。

注意

- 1つのテナント内で、累計で10,000以上のL-Platformの配備が想定される環境では、利用しないでください。累計10,000以上の

L-Platformの配備を実施した場合、配備は正常に実行されますが、フォルダーの名前には5桁以上の連番が付加されます。

テナント名とL-Platform名

配備するL-Platformに対応するフォルダーの名前に、テナント名の先頭8文字とL-Platform管理画面で指定したL-Platform名を連

結した文字列を設定します。

以下のような文字列となります。

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sosiki1-system1

上記のように、フォルダー名に利用者が指定したL-Platform名が含まれるため、"L-Platform ID"よりも、RORコンソールで該当のL-Platformを見つけることが容易になります。

ただし、本設定の場合、L-Platform名には、半角英数字、アンダースコア、およびハイフンだけから構成される文字列を、23文字以

内となるように指定する必要があります。

L-Platform名

配備するL-Platformのフォルダーの名前に、L-Platform申請画面で指定したL-Platform名を設定します。

フォルダー名は、利用者が指定したL-Platform名となるため、"L-Platform ID"よりも、RORコンソールのリソース画面で該当のL-Platformを見つけることが容易になります。

ただし、本設定の場合、L-Platform名には、先頭半角英数字で、半角英数字、アンダースコア、およびハイフンのみから構成され

る文字列を、32文字以内で指定する必要があります。

運用上、L-Platform名に日本語を指定する必要がない場合は、本設定で利用することを推奨します。

L-Serverの名前

本製品で配備するサーバは、L-Serverと対応しています。

L-Serverの名前の設定方式を変更することにより、RORコンソールで配備したサーバと、L-Serverの対応を取りやすくすることができま

す。

サーバID

配備するサーバに対応する、L-Serverの名前に、サーバIDを設定します。

サーバIDは、L-Platform IDに4桁の連番を付加した文字列となります。

以下のような文字列となります。

sosiki1-WCJFRUH6L-S-0001

サーバIDは、L-Platform管理画面では表示されないため、RORコンソールで配備したサーバとL-Serverの対応を取るには、IPアド

レスなどを参照する必要があります。

本設定が、本製品のデフォルト設定となっています。運用上、RORコンソールで配備したサーバと、L-Serverの対応を取る必要が

ない場合などは、本設定で利用することを推奨します。

ホスト名

配備するサーバに対応するL-Serverの名前に、ホスト名(コンピュータ名)を設定します。

ホスト名は、VMwareなどのサーバ仮想化ソフトウェアの操作画面やゲストOS上でも参照可能なため、本製品とサーバ仮想化ソフト

ウェアの間でサーバの対応を取る必要がある場合などに、本設定で利用することを推奨します。

サーバ名

配備するサーバに対応するL-Serverの名前に、L-Platform管理画面で指定したサーバ名を設定します。

本製品で配備したサーバとL-Serverの対応を取る必要がある場合などに、本設定で利用することを推奨します。

ただし、本設定の場合、サーバ名には、先頭半角英数字で、半角英数字、アンダースコア、およびハイフンだけから構成される64文字以内の文字列を指定する必要があります。

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注意

Solarisゾーンのサーバには"SUNW"から始まる名前を指定しないでください。

18.6 オーバーコミット機能の設定

オーバーコミットとは、サーバに実装されているCPUやメモリのリソース量よりも、多くのリソースをゲストOSに対して仮想的に割り当てら

れる機能です。

CPUおよびメモリに対して、以下を設定します。

項目名 内容 サーバ仮想化ソフトウェア

VMware Hyper-V RHEL-KVM

Solaris ゾー

CPU性能 仮想サーバのCPU性能 ○ ○ ○ ○

CPU予約性能 仮想サーバのCPU予約性能 ○ ○ × ×

[VMware]CPUシェア

[Hyper-V]CPU割当優先度

複数の仮想マシンが競合した場合、CPU性能の配分を決める相対的な配分比

○ ○ × ×

メモリ容量 仮想サーバのメモリ容量 ○ ○ ○ ○

[VMware]メモリ予約容量

[Hyper-V]起動メモリ容量

仮想サーバのメモリ予約容量 ○ ○ × ×

[VMware]メモリシェア

[Hyper-V]メモリ割当優先度

複数の仮想マシンが競合した場合、メモ

リのサイズの配分を決める相対的な配分

○ ○ × ×

○:設定可能

×:項目なし

注意

・ オーバーコミットを有効にする場合は、本製品で利用する、物理サーバ以外のすべてのL-Serverテンプレートに対して、オーバー

コミットの設定を有効にする必要があります。

ただし、オーバーコミットを有効に設定した場合は、オーバーコミット無効のL-Serverテンプレートを選択して配備した場合でも、

オーバーコミット有効の設定で配備されます。

・ オーバーコミット有効の仮想サーバは、起動時にリソースを消費するため、CPU予約性能やメモリ予約容量の設定が、OSの起動

に 低限必要な容量に満たない場合、リソース不足で起動に失敗する場合があります。

・ オーバーコミットの有効または無効は、必ず運用開始前に設定してください。運用開始後に属性の切り替えはできません。

ポイント

オーバーコミットに関する記事については、以下も合わせて参照してください。

・ 「操作ガイドインフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第15章 L-Serverテンプレートの操作」

- 113 -

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・ 「操作ガイドインフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「20.2 作成」

・ 「運用ガイド CE」の「8.7.1 概算料金の表示機能の設定」

・ 「運用ガイド CE」の「8.7.4 利用料金計算機能の設定」

・ 「運用ガイド CE」の「8.8 稼動状況のサーバ一覧の設定」

利用方法

オーバーコミット機能を利用する場合は、以下の手順を実施してください。

1. L-Serverテンプレートの登録

L-Serverテンプレートの作成・登録方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第15章 L-Serverテン

プレートの操作」を参照してください。

2. 定義ファイルの設定

ポイント

オーバーコミット機能の設定は、RORコンソールのセットアップウィザードからも設定できます。

セットアップウィザードの詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「3.1 セットアップウィザード」を参照してください。

a. 本製品の定義ファイルをエディタで開きます。

定義ファイルは、以下に格納されています。

【Windowsマネージャー】

[vsys_config.xml]

インストールフォルダー\RCXCFMG\config\vsys_config.xml

[managerview_config.xml]

インストールフォルダー\RCXCTMG\MyPortal\config\managerview_config.xml

【Linuxマネージャー】

[vsys_config.xml]

/etc/opt/FJSVcfmg/config/vsys_config.xml

[managerview_config.xml]

/etc/opt/FJSVctmyp/config/managerview_config.xml

b. 定義ファイルの以下の項目を設定します。

[vsys_config.xml]

キー名 内容

over-commit no : オーバーコミット無効(デフォルト値)

yes: オーバーコミット有効

設定例は以下のとおりです。

- 114 -

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<properties version="1.0">

:

<entry key="over-commit">yes</entry>

[managerview_config.xml]

キー名 内容

enable-overcommit false: オーバーコミット無効(デフォルト値)

true : オーバーコミット有効

c. ファイルを保存します。

d. マネージャーを再起動します。

マネージャーの再起動については、「運用ガイド CE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

3. VMプールの設定

オーバーコミットを有効にした場合、L-Platformの配備に利用するすべてのVMプールに対して、オーバーコミットを利用する設

定をします。

VMプールの設定については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第20章 リソースプールの操作」を参照して

ください。

18.7 L-Platform APIの環境設定の変更

以下の手順で、環境設定ファイルを編集します。

1. L-Platform APIの設定ファイルを編集します。

エディタで以下のファイルを開きます。

[command_config.xml]

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\RCXCFMG\config\command_config.xml

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVcfmg/config/command_config.xml

以下の値を設定します。

l_platform-api-protcol:<L-Platform APIと通信するためのプロトコル> (注)

l_platform-api-host:<L-Platform APIが動作するサーバのホスト名またはIPアドレス>

l_platform-api-port:<L-Platform APIが動作するポート番号>

l_platform-api-uri :<L-Platform APIが動作するパス>

注)デフォルトはhttpsが設定されています。変更の必要がある場合に、設定してください。

設定例は以下のとおりです。

<entry key="l_platform-api-protocol">https</entry><entry key="l_platform-api-host">localhost</entry><entry key="l_platform-api-port">8014</entry><entry key="l_platform-api-uri">/cfmgapi/endpoint</entry>

- 115 -

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18.8 RHEL5-Xenを利用する場合の設定

サーバ仮想化ソフトウェアにRHEL5-Xenを利用する場合、仮想サーバに割り当てるMACアドレスのデフォルト値を設定する必要があ

ります。

RHEL5-Xenを利用する場合は、以下の手順を実施してください。

1. 設定ファイルをエディタで開きます。

設定ファイルは、以下に格納されています。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\RCXCFMG\config\vsys_config.xml

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVcfmg/config/vsys_config.xml

2. 定義ファイルの以下の項目を設定します。

キー名 内容

default-macaddress リソース管理に登録したMACアドレスセットリソースの名前

3. ファイルを保存します。

4. マネージャーを再起動します。

マネージャーの再起動については、「運用ガイド CE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

注意

サーバ仮想化ソフトウェアにRHEL5-Xenを利用する場合は、本設定は必須となります。

本設定を実施しなかった場合、L-Platformの利用申請はエラーとなり、L-Platformを作成できません。

18.9 物理L-Serverのシステムディスク設定

L-Platform画面から配備する物理L-Serverのシステムディスクに、既存ディスクを利用する場合の設定変更方法について説明します。

ポイント

物理L-Serverのシステムディスク設定は、RORコンソールのセットアップウィザードからも設定できます。

セットアップウィザードの詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「3.1 セットアップウィザード」を参照してください。

注意

既存ディスクの利用有無は、必ず運用開始前に設定してください。運用開始後に変更はできません。

利用方法

物理L-Serverのシステムディスクに、既存ディスクを利用する場合は、以下の手順を実施してください。

1. 定義ファイルをエディタで開きます。

定義ファイルは、以下に格納されています。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\RCXCFMG\config\vsys_config.xml

- 116 -

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【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVcfmg/config/vsys_config.xml

2. 定義ファイルの以下の項目を設定します。

キー名 内容

existing-disk-mode no: 既存ディスクを利用しない (デフォルト)

yes: 既存ディスクを利用する

設定例は以下のとおりです。

<properties version="1.0">

:

<entry key="existing-disk-mode">yes</entry>

3. ファイルを保存します。

4. マネージャーを再起動します。

マネージャーの再起動については、「運用ガイド CE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

18.10 マネージャーの再起動に関する設定

マネージャーのサービスは、システムの安定運用を実施するため、デフォルトで毎日3時45分に再起動されます。

再起動に関する設定は運用形態に応じて変更できます。

設定方法は、「運用ガイド CE」の「付録A 運用時の留意点」のマネージャーの再起動を参照してください。

18.11 マネージャーの処理の多重度の変更

マネージャーでは、複数の処理を同時に実行する際、メモリ使用量の観点から、同時に実行できる数に上限を設けています。

使用環境によって、処理の同時実行数の上限を変更できます。

設定方法は、「運用ガイド CE」の「付録A 運用時の留意点」のマネージャーの処理の多重度の変更を参照してください。

18.12 許諾の編集

L-Platform管理画面で表示される許諾文の編集方法について説明します。

18.12.1 L-Platform利用申請時の利用許諾の編集

ここでは、L-Platform利用申請時に表示される利用許諾の編集方法について説明します。

利用許諾を編集するには、以下のファイルを編集します。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\RCXCTMG\MyPortal\config\license\create\default

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVctmyp/config/license/create/default

- 117 -

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注意

・ ファイルが存在しない場合、L-Platform利用申請時の利用許諾画面が表示されません。ファイルは削除しないでください。

・ 利用許諾を編集した場合は、編集後のファイルのバックアップを採取してください。

設定内容

ファイルに利用許諾を記載します。

・ ファイルの文字コードはUTF-8としてください。

・ 文字数が10000文字以上の場合、利用許諾画面の表示に時間がかかる場合があります。

・ ファイルには初期値として以下が記載されています。必要に応じて編集してご利用ください。

導入・運用する際には、以下のファイルを編集してください。

【Windows】

[本製品のインストールディレクトリ]\RCXCTMG\MyPortal\config\license\create\default

【Linux】

/etc/opt/FJSVctmyp/config/license/create/default

【記述例】

L-Platform利用申請規約

設定例

L-Platform利用規約

本L-Platformを利用するにあたって、以下の行為を行わないものとします。

・本L-Platformを私的に利用する行為

・他者になりすまして本L-Platformを利用する行為

18.12.2 L-Platform構成変更時の利用許諾の編集

ここでは、L-Platform構成変更時に表示される利用許諾の編集方法について説明します。

利用許諾を編集するには、以下のファイルを編集します。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\RCXCTMG\MyPortal\config\license\reconfigure\default

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVctmyp/config/license/reconfigure/default

注意

・ ファイルが存在しない場合、L-Platform構成変更時の利用許諾画面が表示されません。ファイルは削除しないでください。

・ 利用許諾を編集した場合は、編集後のファイルのバックアップを採取してください。

設定内容

ファイルに利用許諾を記載します。

・ ファイルの文字コードはUTF-8としてください。

- 118 -

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・ 文字数が10000文字以上の場合、利用許諾画面の表示に時間がかかる場合があります。

・ ファイルには初期値として以下が記載されています。必要に応じて編集してご利用ください。

導入・運用する際には、以下のファイルを編集してください。

【Windows】

[本製品のインストールディレクトリ]\RCXCTMG\MyPortal\config\license\reconfigure\default

【Linux】

/etc/opt/FJSVctmyp/config/license/reconfigure/default

【記述例】

構成変更申請規約

設定例

L-Platform変更規約

本L-Platformを変更するにあたって、以下の行為を行わないものとします。

・本L-Platformを私的に利用する行為

・他者になりすまして本L-Platformを変更する行為

18.12.3 L-Platform解約時の解約許諾の編集

ここでは、L-Platform解約時に表示される解約許諾の編集方法について説明します。

解約許諾を編集するには、以下のファイルを編集します。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\RCXCTMG\MyPortal\config\license\return\default

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVctmyp/config/license/return/default

注意

・ ファイルが存在しない場合、L-Platform解約時の解約許諾画面が表示されません。ファイルは削除しないでください。

・ 解約許諾を編集した場合は、編集後のファイルのバックアップを採取してください。

設定内容

ファイルに解約許諾を記載します。

・ ファイルの文字コードはUTF-8としてください。

・ 文字数が10000文字以上の場合、解約許諾画面の表示に時間がかかる場合があります。

・ ファイルには初期値として以下が記載されています。必要に応じて編集してご利用ください。

導入・運用する際には、以下のファイルを編集してください。

【Windows】

[本製品のインストールディレクトリ]\RCXCTMG\MyPortal\config\license\return\default

【Linux】

/etc/opt/FJSVctmyp/config/license/return/default

【記述例】

L-Platform解約申請規約

- 119 -

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設定例

L-Platform解約規約

本L-Platformを解約するにあたって、以下の行為を行わないものとします。

・他者になりすまして本L-Platformを解約する行為

18.13 利用者登録時の規約の編集

新規テナント利用者が登録手続きする際に、[利用者の登録]画面に表示される規約の編集方法について説明します。

規約を編集するには、以下のHTMLファイルを編集します。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\IAPS\F3FMihs\servers\FJapache\htdocs\sopdocs\pub\html\ja\cRegApply_agreement.forUse_ja.html

【Linuxマネージャー】

/var/opt/FJSVihs/servers/FJapache/htdocs/sopdocs/pub/html/ja/cRegApply_agreement.forUse_ja.html

注意

・ HTMLファイルが存在しない場合、[利用者の登録]画面が表示されません。HTMLファイルは削除しないでください。

・ 規約を編集した場合は、編集後のHTMLファイルのバックアップを採取してください。

設定内容

HTMLファイルの<body>タグ内に規約を記載します。

・ HTMLの文法にそって編集してください。

・ 編集範囲は<div>タグ内だけです。<div>タグ内以外は編集しないでください。<div>タグ内以外を編集すると利用者の追加時の

規約が正常に表示されない場合があります。

・ HTMLファイルの<div>タグ内には初期値として、以下が記載されています。必要に応じて編集してご利用ください。

<body>

<div id="iframeHeight" style="font-size:small;">

導入・運用する際には、以下のファイルを編集してください。<br>

【Windows】<br>

&nbsp;&nbsp;<本製品のインストールディレクトリ>\IAPS\F3FMihs\servers\FJapache\htdocs\sopdocs\pub\html\ja

\cRegApply_agreement.forUse_ja.html<br>

<br>

【Linux】<br>

&nbsp;&nbsp;/var/opt/FJSVihs/servers/FJapache/htdocs/sopdocs/pub/html/ja/cRegApply_agreement.forUse_ja.html<br>

<br>

【記述例】<br>

<br>

第1章 総則<br>

<br>

第1条(利用規約の適用)

本規約は、XXXXが提供するXXXXサービス(以下「本サービス」という)の使用を利用者に許諾するにあたり必要な条件を定めること

を目的とします。<br>

・<br>

・<br>

・<br>

<br>

附則<br>

- 120 -

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1.本規約は、20XX年XX月XX日から適用されます。<br><br>

</div>

</body>

設定例

<body>

<div id="iframeHeight" style="font-size:small;">

本サービスを利用するにあたって、以下の行為を行わないものとします。<br>

<br>

・本人の同意を得ることなく、または、詐欺的な手段により他者の個人情報を収集する行為<br>

・本サービスの利用しうる情報を改ざんまたは消去する行為<br>

・他者になりすまして本サービスを試用する行為<br>

<br>

附則<br>

1.本規約は、2011年11月1日から適用されます。<br><br>

</div>

</body>

- 121 -

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第19章 設定環境の保存

本章では、設定環境の保存について説明します。

構築した本製品の環境の設定情報は、予期しないトラブルに備えて保存できます。保存する場合、管理サーバのバックアップ、および

調査資料採取コマンドを使用します。

採取した資料は、トラブル発生時に採取する調査資料と併せて、原因調査に有効なため、大切に保存してください。

参照

・ 管理サーバのバックアップについては、「運用ガイド CE」の「10.1 管理サーバのバックアップ・リストア」を参照してください。

・ 調査資料採取については、「トラブルシューティング集」の「1.2 調査資料の採取 (Cloud Edition)」を参照してください。

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第20章 アンインストール

本章では、ServerView Resource Orchestratorをアンインストールする手順について説明します。

マネージャー、エージェント、およびHBA address rename設定サービスのアンインストールを以下の順番で行います。

1. マネージャーのアンインストール

「20.1 マネージャーのアンインストール」を参照してください。

2. エージェント(ダッシュボード機能)のアンインストール

「20.3 エージェント(ダッシュボード機能)のアンインストール」を参照してください。

3. エージェントのアンインストール

「20.2 エージェントのアンインストール」を参照してください。

4. HBA address rename設定サービスのアンインストール

「20.4 HBA address rename設定サービスのアンインストール」を参照してください。

本製品のマネージャーをアンインストールする場合、"アンインストールと管理(ミドルウェア)"で本製品を指定してアンインストールします。

"アンインストールと管理(ミドルウェア)"は、富士通ミドルウェア製品共通のツールです。

本製品のマネージャーは、"アンインストールと管理(ミドルウェア)"に対応しています。

本製品のマネージャーをインストールする際、 初に"アンインストールと管理(ミドルウェア)"がインストールされ、以降、"アンインストー

ルと管理(ミドルウェア)"によって、富士通ミドルウェア製品のインストールとアンインストールの制御が行われます。なお、すでに"アンイ

ンストールと管理(ミドルウェア)"がインストールされている場合、インストール処理は行いません。

アンインストールと管理(ミドルウェア)のアンインストールは、「20.5 "アンインストールと管理(ミドルウェア)"のアンインストール」を参照し

てください。

20.1 マネージャーのアンインストール

ここでは、マネージャーのアンインストールについて説明します。

以下の手順で、アンインストールを行います。

・ 事前準備

「20.1.1 事前準備」を参照してください。

・ アンセットアップ

「20.1.2 アンセットアップ」を参照してください。

・ アンインストール

「20.1.3 アンインストール【Windowsマネージャー】」または「20.1.4 アンインストール【Linuxマネージャー】」を参照してください。

20.1.1 事前準備

ここでは、アンインストールする前に、準備と確認が必要な事項について説明します。

アンインストールする前の注意事項

・ アンセットアップの実行

アンインストールする前に必ずアンセットアップを実行してください。

詳細は、「20.1.2 アンセットアップ」を参照してください。

・ 物理L-Serverのシステムイメージやクローニングイメージの確認

本製品により生成されたL-Server、および本製品で採取されたシステムイメージやクローニングイメージは削除されます。

初期値から変更している場合、イメージファイル格納ディレクトリに残ります。

- 123 -

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・ HBA address renameの確認

HBA address renameを利用している場合、マネージャーにより、管理対象サーバのHBAにWWNが設定されています。

マネージャーをアンインストールする場合、必ず以下の順番で行ってください。

1. サーバの削除 (注)

2. マネージャーのアンインストール

注) サーバの削除方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「9.2 管理対象サーバの削除」を参照し

てください。

注意

HBA address renameを利用している場合、サーバの削除を行わずにマネージャーをアンインストールすると、サーバのWWNが工

場出荷状態にリセットされません。

必ず、サーバ削除後にマネージャーをアンインストールしてください。

WWNがリセットされないまま運用した場合、ほかのサーバへ同じWWNが設定されたときに、同一ボリュームアクセスによってデー

タが破損する危険性があります。

・ 証明書の退避(コピー)

マネージャーをクラスタで運用している場合、アンインストールする前に証明書を退避(コピー)してください。

マネージャーの証明書は、以下のフォルダーに格納されています。

【Windowsマネージャー】

ドライブ名:\Fujitsu\ROR\SVROR\certificate

【Linuxマネージャー】

共用ディスクのマウント先/Fujitsu/ROR/SVROR

・ 定義ファイル

本製品を利用する際に作成した各種定義ファイルは、削除されます。

必要な場合、本製品をアンインストールする前に以下のフォルダーをほかのフォルダーに退避(コピー)してください。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/custmize_data

・ Navisphere CLIを発行する際に利用するセキュリティファイル

EMCストレージ利用時に作成したNavisphere用のセキュリティファイルは、削除されます。

必要な場合、本製品をアンインストールする前に退避(コピー)してください。

20.1.2 アンセットアップ

ここでは、マネージャーのアンセットアップ手順を以下に示します。

アンセットアップ

マネージャーのアンセットアップは、アンセットアップコマンドを実行します。

アンセットアップの実行は、媒体、または展開されたモジュールのどちらでも実行できます。

【Windowsマネージャー】

1. 管理者権限(Administrator)でログインします。

2. アンセットアップコマンドを実行します。

- 媒体から実行する場合

- 124 -

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>インストール媒体\RcSetup.exe <RETURN>

- 展開されたモジュールから実行する場合

>インストールフォルダー\SVROR\Manager\sys\setup\RcSetup.exe <RETURN>

3. メニューからアンセットアップを選択し、アンセットアップコマンドを実行します。

4. アンセットアップコマンドの実行結果を確認します。

- アンセットアップが成功した場合

以下のメッセージが表示されます。

INFO : Resource Orchestrator Cloud Edition unsetup successfully.

- アンセットアップが失敗した場合

以下のメッセージが表示されます。

ERROR : Resource Orchestrator Cloud Edition unsetup failed.

調査資料を採取し、当社技術員に連絡してください。

【Linuxマネージャー】

1. システムにOSの管理者(root)でログインします。

2. アンセットアップコマンドを実行します。

- 媒体から実行する場合

# インストール媒体/RcSetup.sh <RETURN>

- 展開されたモジュールから実行する場合

# /opt/FJSVrcvmr/sys/setup/RcSetup.sh <RETURN>

3. メニューからアンセットアップを選択し、アンセットアップコマンドを実行します。

4. アンセットアップコマンドの実行結果を確認します。

- アンセットアップが成功した場合

以下のメッセージが表示されます。

INFO : Resource Orchestrator Cloud Edition unsetup successfully.

- アンセットアップが失敗した場合

以下のメッセージが表示されます。

ERROR : Resource Orchestrator Cloud Edition unsetup failed.

調査資料を採取し、当社技術員に連絡してください。

20.1.3 アンインストール【Windowsマネージャー】

以下の手順で、マネージャーをアンインストールします。

アンインストールする前に、「20.1.1 事前準備」が行われているか確認してください。

1. Windowsに管理者権限でログオンします。

マネージャーをアンインストールするシステムにログオンします。Administratorアカウントでログオンしてください。

- 125 -

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2. 以下のコマンドを実行します。

インストールフォルダー\SWRBAM\F4ANswnc\bin\swncctrl stop <RETURN>

3. アンインストーラを起動します。Windowsの[スタート]-[すべてのプログラム(P)]-[Fujitsu]-[アンインストールと管理(ミドルウェア)]を選択します。製品名をクリックしたあと、<削除>ボタンをクリックするとアンインストール画面が起動します。

参考

本製品のサービスは自動的に停止し、削除されます。

インストール時に作成したスタートアップアカウントは自動的には削除されません。

不要な場合は削除してください。ただし、ほかの目的でも使用している場合は削除しないでください。

参考

Windowsのユーザーアカウントを削除する方法

Windowsのコントロール パネルで"管理ツール"から"コンピュータの管理"を開き、[コンピュータの管理]画面で[ローカル ユーザーとグ

ループ]-[ユーザー]を選択します。

削除するユーザーアカウントを右クリックし、表示されたメニューで[削除(D)]を選択します。

注意

・ アンインストール時は、以下のフォルダーに証明書が退避されます。マネージャーを再インストールし、同じ証明書を使用する場

合、退避された証明書を以下のフォルダーにそれぞれ保存してください。

- インストールフォルダー\SVROR\back\site\certificate

- インストールフォルダー\SVROR\back\domain\certificate

アンインストールで退避された証明書が不要な場合、手動で削除してください。

・ 本製品に適用されている修正を未適用の状態に戻してからアンインストールしてください。

・ エージェントをアンインストールせずに、マネージャーをアンインストールし、再インストールすると、アンインストール前に利用して

いたエージェントと通信できなくなります。

この場合、以前と同じマネージャーであることを示すための証明書が必要です。

インストール後、マネージャーの証明書は、以下のフォルダーに格納されています。

- インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\certificate

- インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\opt\FJSVrcxdm\certificate

アンインストール時には、以下のフォルダーに証明書が退避されます。マネージャーを再インストールし、同じ証明書を使用する場

合、退避された証明書を上記の格納先にそれぞれ保存してください。

- インストールフォルダー\SVROR\back\site\certificate

- インストールフォルダー\SVROR\back\domain\certificate

アンインストールで退避された証明書が不要な場合、手動で削除してください。

なお、マネージャーをクラスタで運用している場合、アンインストール時の事前準備に従って証明書を退避してください。

クラスタにマネージャーを再インストールし、同じ証明書を使用する場合、事前準備で退避された証明書をプライマリーノードから

上記の格納先に保存してください。

・ アンインストール後、フォルダーとファイルが残ることがあります。以下に示すフォルダー(フォルダー配下に存在するファイルやフォ

ルダーも含みます)とファイルを削除してください。

- インストールフォルダー配下(デフォルト: C:\Fujitsu\RORまたはC:\ProgramFiles(x86)\Resource Orchestrator)

- IAPS

- 126 -

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- IBPM

- IBPMA

- IBPMA_DATA

- J2EE

- SQCM

- SQC_CL

- SQC_DATA

- RCXCFMG

- RCXCFMG-upgradedata(アップグレードインストールをした場合だけ残ります)

- RCXCTMG

- RCXCTMG-upgradedata(アップグレードインストールをした場合だけ残ります)

- ROR_upgradedata(アップグレードインストールをした場合だけ残ります)

- SVROR

- SWOMGR

- SWRBAM

Systemwalker Runbook Automationをインストールしていた場合、以下のフォルダーとファイルは、Systemwalker Runbook Automationをアンインストールしたあとに削除してください。

- IAPS

- IBPM

- IJEE

- J2EE

- SWOMGR

- SWRBAM

・ ファイルがロックされているために削除に失敗することがあります。OSの再起動後に削除してください。

・ フォルダー"%SystemDrive%\ProgramData"は、隠しファイル属性のため、通常の設定ではエクスプローラに表示されません。

フォルダー内を参照する場合、フォルダー名を直接指定するか、または、エクスプローラの[整理]-[フォルダーと検索のオプション]の[表示]タブから、[ファイルとフォルダーの表示]で、"隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する"を設定してく

ださい。

・ 本製品が変更したDHCPサーバの設定情報は、アンインストール後も初期化されません。必要に応じて初期化してください。

・ 本製品のアンインストール後は、DHCPサーバのサービス(dhcpd)の自動起動が"OFF"になっており、サービスが停止しています。

・ アンインストール後、rcxloginコマンドでパスワードを保存した場合、rcxloginコマンドを実行したOSのユーザーアカウントごとに、以

下のフォルダーに保存したパスワードが残ります。再インストールする場合、削除してください。

各ユーザーのAPPDATA環境変数に設定されているフォルダー\Systemwalker Resource Coordinator\

・ アンインストール後、システムドライブのドライブ直下に以下のファイルが残ることがあります。以下に示すファイルを削除してくださ

い。

- F4ANsetup.log

- swinst.err

- swrba_inst.log

- swrba_uninst.log

- 127 -

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・ 問題が解決しない場合、調査資料を採取し、当社技術員に連絡してください。

20.1.4 アンインストール【Linuxマネージャー】

以下の手順で、マネージャーをアンインストールします。

アンインストールする前に、「20.1.1 事前準備」が行われているか確認してください。

1. システムにOSの管理者(root)でログインします。

2. 以下のコマンドを実行します。

# /opt/FJSVswnc/bin/swncctrl stop <RETURN>

3. 以下のコマンドを実行します。

# isstop -f <RETURN>

4. 以下のコマンドを実行します。

# ismngconsolestop <RETURN>

5. Interstage HTTP Serverサービスが起動中の場合、サービスを停止します。

ihsdispコマンドで、項目名"Status"の値を確認します。"Status"の値が"Running"のWebサーバが存在する場合、パラメタに-allを指定してihsstopコマンドを実行してください。

# /opt/FJSVihs/bin/ihsdisp <RETURN>

Web Server Name : FJapache

Status : Running

Configuration File: /opt/FJSVihs/servers/FJapache/conf/httpd.conf

Server Version : FJapache/10.0

Current Time : Wednesday, 13-Jun-2012 13:27:53

Start Time : Wednesday, 13-Jun-2012 13:25:54

Daemon Process ID : 11888

Child Process ID : 11894 11895 11896 11897 11898

Listening Port : [::]:80

0 requests currently being processed, 5 idle servers

# /opt/FJSVihs/bin/ihsstop -all <RETURN>

6. Interstage Java EE DASサービスが起動中の場合、サービスを停止します。

ijdasstatコマンドで"Status"の値を確認します。"Status"の値が"started"の場合、ijdasstopコマンドを実行してください。

# /opt/FJSVisjee/bin/ijdasstat <RETURN>

Name Status

---------------------------------------

Interstage Java EE DAS started

# /opt/FJSVisjee/bin/ijdasstop <RETURN>

7. Interstage Java EE Node Agentサービスが起動中の場合、サービスを停止します。

ijnastatコマンドで"Status"の値を確認します。"Status"の値が"started"の場合、ijnastopコマンドを実行してください。

# /opt/FJSVisjee/bin/ijnastat <RETURN>

Name Status

--------------------------------------

Interstage Java EE Node Agent started

# /opt/FJSVisjee/bin/ijnastop <RETURN>

- 128 -

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8. Interstageディレクトリサービスを利用している場合、Interstageディレクトリサービスのリポジトリをすべて停止します。

ireplistコマンドで起動しているリポジトリを確認し、すべてのリポジトリをirepstopコマンドで停止します。

# ireplist <RETURN>

No Repository Status

-- ---------- --------

1 rep001 Active

# irepstop -R rep001 <RETURN>

9. アンインストールコマンド(cimanager.sh)を起動します。

アンインストーラの対話指示に従って、アンインストールします。

# /opt/FJSVcir/cimanager.sh -c <RETURN>

注意

・ 本製品に適用されている修正を未適用の状態に戻してからアンインストールしてください。

・ エージェントをアンインストールせずに、マネージャーをアンインストールし、再インストールすると、アンインストール前に利用して

いたエージェントと通信できなくなります。

この場合、以前と同じマネージャーであることを示すための証明書が必要です。

インストール後、マネージャーの証明書は、以下のディレクトリに格納されています。

/etc/opt/FJSVrcvmr/opt/FJSVssmgr/current/certificate

・ アンインストール時には、以下のディレクトリに証明書が退避されます。

マネージャーを再インストールし、同じ証明書を使用する場合、退避された証明書を上記の格納先に保存してください。

/var/tmp/back/site/certificate

・ アンインストールで退避された証明書が不要な場合、手動で削除してください。

なお、マネージャーをクラスタで運用している場合、アンインストール時の事前準備に従って証明書を退避してください。

クラスタにマネージャーを再インストールし、同じ証明書を使用する場合、事前準備で退避された証明書をプライマリーノードから

上記の格納先に保存してください。

・ アンインストール後、以下のインストール先ディレクトリが残ることがあります。その場合、残ったディレクトリを手動で削除してくださ

い。

- /opt/FJSVawjbk

- /opt/FJSVctchg

- /opt/FJSVctdsb

- /opt/FJSVctmg

- /opt/FJSVctmyp

- /opt/FJSVctope

- /opt/FJSVctpw

- /opt/FJSVctsec

- /opt/FJSVena

- /opt/FJSVibpma

- /opt/FJSVisscs

- /opt/FJSVssqc

- /opt/FJSVtd (以下の注意を参照し、配下ディレクトリが削除できるか確認してください)

- /etc/opt/FJSVctchg

- 129 -

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- /etc/opt/FJSVctmg

- /etc/opt/FJSVctmyp

- /etc/opt/FJSVctope

- /etc/opt/FJSVctpw

- /etc/opt/FJSVctsec

- /etc/opt/FJSVibpma

- /etc/opt/FJSVirep

- /etc/opt/FJSVisas

- /etc/opt/FJSVisgui

- /etc/opt/FJSVisscs

- /etc/opt/FJSVod

- /etc/opt/FJSVssqc

- /var/opt/FJSVcfmg

- /var/opt/FJSVctchg

- /var/opt/FJSVctdsb

- /var/opt/FJSVctmg

- /var/opt/FJSVctmyp

- /var/opt/FJSVctsec

- /var/opt/FJSVena

- /var/opt/FJSVibpma

- /var/opt/FJSVirep

- /var/opt/FJSVisas

- /var/opt/FJSVisgui

- /var/opt/FJSVisjmx

- /var/opt/FJSVisscs

- /var/opt/FJSVssqc

- /var/opt/FJSVswrbam

- /var/opt/FJSVtd

- rootアカウントのホームディレクトリ/InstallShield

・ /opt/FJSVtd/var/IRDBは削除しないでください。

・ アンインストール後、rcxloginコマンドでパスワードを保存した場合、rcxloginコマンドを実行したOSのユーザーアカウントごとに、以

下のディレクトリに保存したパスワードが残ります。再インストールする場合、削除してください。

/各ユーザーのHOME環境変数に設定されているディレクトリ/.rcx/

・ 本製品が変更したDHCPサーバの設定情報は、本製品のアンインストール後も初期化されません。必要に応じて初期化してくださ

い。

・ 本製品のアンインストール後は、DHCPサーバのサービス(dhcpd)が停止しています。

- 130 -

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20.1.5 アンインストール後の作業

ここでは、マネージャーのアンインストール後の作業について説明します。

ディレクトリサービスに登録したユーザーを、必要に応じて削除してください。

また、ディレクトリサービスに登録されているIflowUsersグループを、必要に応じて削除してください。

20.1.5.1 Fujitsu XMLプロセッサのアンインストール【Windowsマネージャー】

ここでは、Fujitsu XMLプロセッサのアンインストールについて説明します。

注意

ほかの製品が使用していないか確認したあと、アンインストールしてください。

また、[プログラムの追加と削除]( Windows Server 2008以降の場合、[プログラムと機能])に旧バージョンのFujitsu XML プロセッサが

表示されることがあります。不要な場合、そちらもアンインストールしてください。

以下の手順で、Fujitsu XMLプロセッサをアンインストールします。

1. Administratorsグループに所属するアカウントでログインします。

2. アンインストーラを起動します。

Windowsのコントロール パネルから[プログラムの追加と削除]を起動します。

"Fujitsu XML Processor V5.2.4"を選択し、<削除>ボタンをクリックします。

参考

Windows Server 2008以降の場合、Windowsのコントロール パネルから"プログラムと機能"を開いてください。

3. アンインストール処理の継続確認メッセージが表示されます。

アンインストールを実行する場合、<OK>ボタンをクリックしてください。

実行しない場合、<キャンセル>ボタンをクリックしてください。

4. アンインストールを実行します。

プログラム削除画面が表示されます。

プログラムとレジストリーに登録していた情報などが削除されます。

20.1.5.2 SMEEのアンインストール【Linux】ここでは、SMEEのアンインストールについて説明します。

注意

ほかの製品が使用していないか確認したあと、アンインストールしてください。

以下の手順で、SMEEをアンインストールします。

1. システム上に、スーパーユーザー(root)でログインします。

2. rpmコマンドでパッケージをアンインストールします。

# rpm -e FJSVsmee <RETURN>

- 131 -

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20.1.5.3 Securecryptoライブラリランタイムのアンインストール【Linux】ここでは、Securecryptoライブラリランタイムのアンインストールについて説明します。

注意

ほかの製品が使用していないか確認したあと、アンインストールしてください。

以下の手順で、Securecryptoライブラリランタイムをアンインストールします。

1. システム上に、スーパーユーザーでログインします。

2. rpmコマンドでパッケージをアンインストールします。

# rpm -e FJSVsclr <RETURN>

20.1.5.4 アンインストール後に残るグループ

iscertgとswadminグループを作成しています。不要な場合、削除してください。

20.1.5.5 SMEEとSecurecryptoライブラリランタイムのアンインストール後の注意事項【Linux】SMEEとSecurecryptoライブラリランタイムのアンインストール後に、以下のフォルダーが残ります。ほかの製品で利用されていないか確

認し、不要な場合は手動で削除してください。

なお、これらのフォルダー配下にファイルやフォルダーが残っている場合、併せて削除してください。

・ /opt/FJSVsmee

・ /etc/opt/FJSVsclr

20.1.5.6 ServerView Operations Managerに登録した証明書の削除

ここでは、ServerView Operations Managerに登録した証明書の削除について説明します。

ServerView Operations Managerを継続して使用する場合は、登録された証明書を削除してください。

【Windowsマネージャー】

ServerView Operations Managerの認証局証明書(キーストア)は以下に格納されています。

・ ServerView Operations Manager V6.1以降の場合

ServerView Suiteインストールフォルダー\jboss\standalone\svconf\pki\cacerts

・ ServerView Operations Manager V6.1より前のバージョンの場合

ServerView Suiteインストールフォルダー\jboss\server\serverview\conf\pki\cacerts

以下に削除例を示します。

> JREインストールフォルダー\bin\keytool.exe -delete -alias 別名 -keystore "C:\Program Files (x86)\Fujitsu\ServerViewSuite\jboss\standalone\svconf\pki\cacerts"<RETURN>

Enter destination keystore password:<jbossの証明書作成環境のパスワード>

- 132 -

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別名は"testcert"または「3.3 ServerViewSSO認証サーバへの証明書のインポート」で登録した"証明書のニックネーム"を指定してく

ださい。

jbossの証明書作成環境のパスワードのデフォルトは"changeit"です。

【Linuxマネージャー】

ServerView Operations Managerの認証局証明書(キーストア)は以下に格納されています。

・ ServerView Operations Manager V6.1以降の場合

/opt/fujitsu/ServerViewSuite/jboss/standalone/svconf/pki/cacerts

・ ServerView Operations Manager V6.1より前のバージョンの場合

/opt/fujitsu/ServerViewSuite/jboss/server/serverview/conf/pki/cacerts

以下に削除例を示します。

# JREインストールディレクトリ/bin/keytool -delete -alias 別名 -keystore /opt/fujitsu/ServerViewSuite/jboss/standalone/svconf/pki/cacerts<RETURN>

Enter destination keystore password:<jbossの証明書作成環境のパスワード>

別名は"testcert"または「3.3 ServerViewSSO認証サーバへの証明書のインポート」で登録した"証明書のニックネーム"を指定してく

ださい。

jbossの証明書作成環境のパスワードのデフォルトは"changeit"です。

20.2 エージェントのアンインストール

ここでは、エージェントのアンインストールについて説明します。

エージェント(ダッシュボード機能)がインストールされている場合、エージェントのアンインストールと同時にエージェント(ダッシュボード

機能)もアンインストールされます。

20.2.1 アンインストール【Windows】【Hyper-V】以下の手順で、エージェントをアンインストールします。

1. Windowsに管理者権限でログオンします。

エージェントをアンインストールするシステムにログオンします。Administratorアカウントでログオンしてください。

2. エージェントを削除します。

Windowsのコントロール パネルで"プログラムの追加と削除"を開き、[プログラムの追加と削除]画面で、"ServerView ResourceOrchestrator Agent"を選択して削除します。

参考

Windows Server 2008以降の場合、Windowsのコントロール パネルで"プログラムと機能"を開いてください。

3. [アンインストールの確認]ダイアログが表示されます。

<OK>ボタンをクリックします。

- 133 -

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参考

本製品のサービスは自動的に停止し、削除されます。

4. アンインストールが完了すると、確認画面が表示されます。

<完了>ボタンをクリックします。

注意

- 本製品に適用されている修正は、アンインストールにより削除されます。アンインストール前に未適用の状態に戻す必要は

ありません。

ただし、エージェント(ダッシュボード機能)をインストールしている場合、修正を未適用の状態に戻してからアンインストール

してください。

- アンインストール処理がシステム異常やシステムダウンなどの処理異常によるエラー、およびユーザーによる処理中断(キャ

ンセル)が原因でアンインストール処理が中断された場合、中断原因を取り除いたあと、再度アンインストールします。

再度アンインストールしても失敗する場合、アンインストールする実行プログラムが何らかの原因で破損している可能性があ

ります。

この場合、本製品の1枚目のDVD-ROMをセットし、コマンド プロンプトを開いたあと、以下のコマンドを実行してください。

>"DVD-ROMドライブ\DISK1\Agent\Windows\agent\win\setup.exe" /z"UNINSTALL" <RETURN>

Windowsのコントロール パネルで"プログラムの追加と削除"を開き、[プログラムの追加と削除]画面で、"ServerView ResourceOrchestrator Agent"が表示されない場合、残ったフォルダーを手動で削除してください。

参考

Windows Server 2008以降の場合、Windowsのコントロール パネルで"プログラムと機能"を開いてください。

20.2.2 アンインストール【Linux】【VMware】【Xen】【KVM】【OVM for x86 2.2】以下の手順で、エージェントをアンインストールします。

1. システムにOSの管理者(root)でログインします。

本製品をアンインストールする管理対象サーバにrootでログインしてください。

2. rcxagtuninstallコマンドを実行します。

本コマンドを実行するとアンインストールが行われ、本製品のパッケージが自動的に削除されます。

# /opt/FJSVrcxat/bin/rcxagtuninstall <RETURN>

アンインストールが正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。

INFO : ServerView Resource Orchestrator Agent was uninstalled successfully.

アンインストールが失敗すると、以下のメッセージが表示されます。

ERROR : Uninstalling パッケージ名 was failed.

参考

本製品のアンインストーラを起動すると、本製品のサービスは自動的に停止されます。

- 134 -

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3. アンインストールが失敗した場合、メッセージ中に表示されるパッケージをrpmコマンドで削除し、手順1.からやり直してください。

# rpm -e パッケージ名 <RETURN>

注意

・ UpdateAdvisor(ミドルウェア)のコマンドを任意の場所で実行するためにPATH変数を設定している場合、本製品に適用されている

修正はアンインストールにより削除されるため、アンインストール前に未適用の状態に戻す必要はありません。

ただし、以下の場合には、修正を未適用の状態に戻してからアンインストールしてください。

- PATH変数を設定していない

- エージェント(ダッシュボード機能)をインストールしている

・ アンインストール後、以下のインストール先ディレクトリとファイルが残ることがあります。その場合、残ったディレクトリとファイルを手

動で削除してください。

ディレクトリ

- /opt/FJSVnrmp

- /opt/FJSVrcxat

- /opt/FJSVrcximg

- /opt/FJSVrcxkvm

- /opt/FJSVssagt

- /opt/FJSVssqc

- /opt/systemcastwizard

- /etc/opt/FJSVnrmp

- /etc/opt/FJSVrcxat

- /etc/opt/FJSVssagt

- /etc/opt/FJSVssqc

- /var/opt/systemcastwizard

- /var/opt/FJSVnrmp

- /var/opt/FJSVrcxat

- /var/opt/FJSVssagt

- /var/opt/FJSVssqc

ファイル

- /boot/clcomp2.dat

- /etc/init.d/scwagent

- /etc/scwagent.conf

20.2.3 アンインストール【Solaris】【Solarisゾーン】【OVM for SPARC】

以下の手順で、エージェントをアンインストールします。

1. システムにOSの管理者(root)でログインします。

本製品をアンインストールする管理対象サーバにrootでログインしてください。

- 135 -

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2. rcxagtuninstallコマンドを実行します。

本コマンドを実行することでアンインストールが行われ、本製品のパッケージが自動的に削除されます。

# /opt/FJSVrcvat/bin/rcxagtuninstall <RETURN>

アンインストールが正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。

INFO : ServerView Resource Orchestrator Agent was uninstalled successfully.

アンインストールが失敗すると、以下のメッセージが表示されます。

ERROR : Uninstalling パッケージ名 was failed.

参考

本製品のアンインストーラを起動すると、本製品のサービスは自動的に停止されます。

アンインストールが失敗した場合、メッセージ中に表示されるパッケージをpkgrmコマンドで削除し、手順1.からやり直してください。

# pkgrm パッケージ名 <RETURN>

注意

・ UpdateAdvisor(ミドルウェア)のコマンドを任意の場所で実行するためにPATH変数を設定している場合、本製品に適用されている

修正はアンインストールにより削除されるため、アンインストール前に未適用の状態に戻す必要はありません。

ただし、以下の場合には、修正を未適用の状態に戻してからアンインストールしてください。

- PATH変数を設定していない

- エージェント(ダッシュボード機能)をインストールしている

・ アンインストール後、以下のインストール先ディレクトリが残ることがあります。その場合、残ったディレクトリを手動で削除してくださ

い。

- /opt/FJSVrcvat

- /opt/FJSVssqc

- /etc/opt/FJSVrcvat

- /etc/opt/FJSVssqc

- /var/opt/FJSVrcvat

- /var/opt/FJSVssqc

20.3 エージェント(ダッシュボード機能)のアンインストール

ここでは、エージェント(ダッシュボード機能)のアンインストールについて説明します。

20.3.1 アンインストール【Windows】【Hyper-V】エージェント(ダッシュボード機能)は、エージェントアンインストール時にアンインストールされます。

注意

・ 本製品に適用されている修正を未適用の状態に戻してからアンインストールしてください。

- 136 -

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・ アンインストール処理がシステム異常やシステムダウンなどの処理異常によるエラー、およびユーザーによる処理中断(キャンセ

ル)が原因でアンインストール処理が中断された場合、中断原因を取り除いたあと、再度アンインストールします。

20.3.2 アンインストール【Linux】エージェント(ダッシュボード機能)は、エージェントアンインストール時にアンインストールされます。

注意

・ 本製品に適用されている修正を未適用の状態に戻してからアンインストールしてください。

・ エージェント(ダッシュボード機能)がインストールされている場合は、同時にアンインストールされます。

・ アンインストール後、以下のインストール先ディレクトリとファイルが残ることがあります。その場合、残ったディレクトリとファイルを手

動で削除してください。

- ディレクトリ

- /opt/systemcastwizard

- /opt/FJSVnrmp

- /opt/FJSVrcvat

- /opt/FJSVssagt

- /opt/FJSVssqc

- /etc/opt/FJSVnrmp

- /etc/opt/FJSVrcvat

- /etc/opt/FJSVssagt

- /etc/opt/FJSVssqc

- /var/opt/systemcastwizard

- /var/opt/FJSVnrmp

- /var/opt/FJSVrcvat

- /var/opt/FJSVssagt

- /var/opt/FJSVssqc

- ファイル

- /boot/clcomp2.dat

- /etc/init.d/scwagent

- /etc/scwagent.conf

20.3.3 アンインストール【Solaris】【Solarisゾーン】

エージェント(ダッシュボード機能)は、エージェントアンインストール時にアンインストールされます。

注意

・ 本製品に適用されている修正を未適用の状態に戻してからアンインストールしてください。

・ アンインストール後、以下のインストール先ディレクトリが残ることがあります。その場合、残ったディレクトリを手動で削除してくださ

い。

- /opt/FJSVrcvat

- 137 -

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- /opt/FJSVssqc

- /etc/opt/FJSVrcvat

- /etc/opt/FJSVssqc

- /var/opt/FJSVrcvat

- /var/opt/FJSVssqc

20.4 HBA address rename設定サービスのアンインストール

ここでは、HBA address rename設定サービスのアンインストールについて説明します。

20.4.1 アンインストール【Windows】以下の手順で、HBA address rename設定サービスをアンインストールします。

1. Windowsに管理者権限でログオンします。

HBA address rename設定サービスをアンインストールするシステムにログオンします。Administratorアカウントでログオンしてくだ

さい。

2. HBA address rename設定サービスを削除します。

Windowsのコントロール パネルで"プログラムの追加と削除"を開き、[プログラムの追加と削除]画面で、"ServerView ResourceOrchestrator HBA address rename setup service"を選択して削除します。

参考

Windows Server 2008以降またはWindows Vistaの場合、Windowsのコントロール パネルで"プログラムと機能"を開いてくださ

い。

3. [アンインストールの確認]ダイアログが表示されます。

<OK>ボタンをクリックします。

参考

本製品のサービスは自動的に停止し、削除されます。

4. アンインストールが完了すると、確認画面が表示されます。

<完了>ボタンをクリックします。

注意

・ 本製品に適用されている修正はアンインストールにより削除されます。

アンインストール前に未適用の状態に戻す必要はありません。

・ アンインストール処理がシステム異常やシステムダウンなどの処理異常によるエラー、およびユーザーによる処理中断(キャンセ

ル)が原因でアンインストール処理が中断された場合、中断原因を取り除いたあと、再度アンインストールします。

再度アンインストールしても失敗する場合、アンインストールする実行プログラムが何らかの原因で破損している可能性があります。

この場合、本製品の1枚目のDVD-ROMをセットし、コマンド プロンプトを開いたあと、以下のコマンドを実行してください。

>"DVD-ROMドライブ\DISK1\HBA\Windows\hbaar\win\setup.exe" /z"UNINSTALL" <RETURN>

- 138 -

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Windowsのコントロール パネルで"プログラムの追加と削除"を開き、[プログラムの追加と削除]画面で、"ServerView ResourceOrchestrator HBA address rename setup service"が表示されない場合、残ったフォルダーを手動で削除してください。

参考

Windows Server 2008以降またはWindows Vistaの場合、Windowsのコントロール パネルで"プログラムと機能"を開いてください。

20.4.2 アンインストール【Linux】以下の手順で、HBA address rename設定サービスをアンインストールします。

1. システムにOSの管理者(root)でログインします。

本製品をアンインストールする管理対象サーバにrootでログインしてください。

2. rcxhbauninstallコマンドを実行します。

# /opt/FJSVrcvhb/bin/rcxhbauninstall <RETURN>

アンインストーラを起動すると、アンインストールする前に、本製品のサービスを自動的に停止することを示す以下のメッセージが

出力されます。

Any Resource Orchestrator service that is still running will be stopped and removed.Do you want to continue ? [y,n,?,q]

本製品のサービスを停止してアンインストールする場合は"y"、しない場合は"n"を入力します。

"n"、"q"を入力した場合、アンインストールが中断されます。

"?"を入力した場合、入力方法の説明が表示されます。

3. "y"を入力すると、アンインストールが開始されます。

アンインストールが正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。

INFO : ServerView Resource Orchestrator HBA address rename setup service was uninstalled successfully.

アンインストールが失敗すると、以下のメッセージが表示されます。

ERROR : Uninstalling "パッケージ名" was failed

4. アンインストールが失敗した場合、メッセージ中に表示されるパッケージをrpmコマンドで削除し、手順1.からやり直してください。

# rpm -e パッケージ名 <RETURN>

注意

・ UpdateAdvisor(ミドルウェア)のコマンドを任意の場所で実行するためにPATH変数を設定している場合、本製品に適用されている

修正はアンインストールにより削除されるため、アンインストール前に未適用の状態に戻す必要はありません。

PATH変数を設定していない場合、修正を未適用の状態に戻してからアンインストールしてください。

・ アンインストール後、以下のインストール先ディレクトリが残ることがあります。その場合、残ったディレクトリを手動で削除してくださ

い。

- /opt/FJSVrcvhb

- /opt/FJSVscw-common

- /opt/FJSVscw-tftpsv

- /etc/opt/FJSVrcvhb

- 139 -

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- /etc/opt/FJSVscw-common

- /etc/opt/FJSVscw-tftpsv

- /var/opt/FJSVrcvhb

- /var/opt/FJSVscw-common

- /var/opt/FJSVscw-tftpsv

20.5 "アンインストールと管理(ミドルウェア)"のアンインストール

ここでは、"アンインストールと管理(ミドルウェア)"のアンインストールについて説明します。

注意

・ 本製品をアンインストールする場合、"アンインストールと管理(ミドルウェア)"で本製品を指定してアンインストールしてください。

・ "アンインストールと管理(ミドルウェア)"は、本製品以外の富士通ミドルウェア製品情報も含めて管理しています。"アンインストール

と管理(ミドルウェア)"のアンインストールは、運用上で必要な場合を除き行わないでください。

誤ってアンインストールした場合、以下の手順に従って、再インストールしてください。

【Windows】

1. Windowsに管理者権限でログオンします。

2. DVD-ROM(1枚目)をセットします。

3. インストールコマンドを実行します。

>DVD-ROMドライブ\DISK1\CIR\cirinst.exe <RETURN>

【Linux】

1. システムにスーパーユーザー(root)でログインします。

2. DVD-ROM(1枚目)をセットします。

3. 以下のコマンドを実行してDVD-ROMをマウントします。

自動マウントデーモン(autofs)により、DVD-ROMの自動マウントを行うとマウントオプションに"noexec"が設定されているた

め、インストーラの起動に失敗します。

# mount -t iso9660 -r /dev/hdc DVD-ROMマウントポイント <RETURN># cd DVD-ROMマウントポイント <RETURN>

4. インストールコマンドを実行します。

# ./DISK1/CIR/cirinst.sh <RETURN>

【Solaris】

1. システムにスーパーユーザー(root)でログインします。

2. DVD-ROM(1枚目)をセットします。

3. インストールコマンドを実行します。

# ./DISK1/CIR/cirinst.sh <RETURN>

- 140 -

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参考

"アンインストールと管理(ミドルウェア)"をアンインストールする場合、以下の手順を行ってください。

1. "アンインストールと管理(ミドルウェア)"を起動してほかの富士通ミドルウェア製品が残っていないか確認します。

起動方法は以下のとおりです。

【Windows】[スタート]-[すべてのプログラム]-[Fujitsu]-[アンインストールと管理(ミドルウェア)]を選択します。

【Linux】【Solaris】

# /opt/FJSVcir/cimanager.sh -c <RETURN>

注意

コマンドのパスに空白を含めると起動に失敗します。空白が含まれているディレクトリを指定しないでください。

2. インストールされている富士通ミドルウェア製品がない場合、以下のアンインストールコマンドを実行します。

【Windows】

>%SystemDrive%\FujitsuF4CR\bin\cirremove.exe <RETURN>

【Linux】【Solaris】

# /opt/FJSVcir/bin/cirremove.sh <RETURN>

3. "本ソフトウェアは富士通製品共通のツールです。本当に削除しますか?[y/n]:"と表示されたら、"y"を入力して継続します。数秒

でアンインストールが完了します。

4. アンインストール完了後、以下のディレクトリおよびその配下のファイルを削除します。

【Windows】%SystemDrive%FujitsuF4CR%ProgramData%\Fujitsu\FujitsuF4CR(Windows Server 2008およびWindows Server 2012の場合)%ALLUSERSPROFILE%\Application Data\Fujitsu\FujitsuF4CR(Windows Server 2003の場合)

【Linux】【Solaris】/var/opt/FJSVcir

- 141 -

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付録A Systemwalker Centric ManagerまたはETERNUS SFStorage Cruiserと共存させる場合の注意事項

ここでは、本製品とSystemwalker Centric ManagerまたはETERNUS SF Storage Cruiserを共存させる場合の注意事項について説明し

ます。

インストール【Linuxマネージャー】

マネージャーをインストールしたサーバで以下の製品を使用する場合、製品間でSNMPトラップを共用するために、ServerViewトラップ

転送プログラム(trpsrvd)が必要です。

・ Systemwalker Centric Manager (運用管理サーバと部門管理サーバ)

・ ETERNUS SF Storage Cruiser Manager 14.1以前

ServerViewトラップ転送プログラムは、UDPポート162番で受信したSNMPトラップをほかのUDPポート番号宛に転送することを目的とし

たプログラムです。

一部のバージョンのServerView Operations Managerには、ServerViewトラップ転送プログラムが同梱されています。その場合、ServerViewOperations Managerのマニュアルを参照してServerViewトラップ転送プログラムをインストールしてください。

ServerViewトラップ転送プログラムがServerView Operations Managerに同梱されていない場合、以下のWebサイトからダウンロードし、

添付されているドキュメントを参照してインストールしてください。

URL: http://www.fmworld.net/cgi-bin/drviasearch/drviadownload.cgi?DRIVER_NUM=F1007434

ServerViewトラップ転送プログラムをインストール後に、以下の設定を行ってください。

1. OSの管理者(root)でログインします。

2. /etc/servicesファイルを編集し、以下の行を追加します。

mpwksttr-trap 49162/udp

3. /usr/share/SMAWtrpsv/conf/trpsrvtargetsファイルを編集し、49162ポートを追加します。

編集前

######################################################################### Copyright (C) Fujitsu Siemens Computers 2007# All rights reserved# Configuration File for trpsrv (SMAWtrpsv)########################################################################

# Syntax# port [(address | -) [comment]]

# examples# 8162# 9162 - test# 162 145.25.124.121

編集後

######################################################################### Copyright (C) Fujitsu Siemens Computers 2007# All rights reserved# Configuration File for trpsrv (SMAWtrpsv)########################################################################

- 142 -

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# Syntax# port [(address | -) [comment]]

# examples# 8162# 9162 - test# 162 145.25.124.121

#UDPポート 49162番に転送します。

49162

4. システムを再起動します。

旧バージョンからのアップグレード

・ V2.1.3以前のマネージャーをアップグレードする場合

【Windowsマネージャー】

V2.1.3以前のマネージャーによってインストールされたSNMPトラップサービス(SystemWalker MpWksttrサービス)は、本製品のアッ

プグレードによって削除されます。

SystemWalker MpWksttrサービスは、以下の製品が共存する環境で共用されるため、本製品のアップグレードによってSystemWalkerMpWksttrサービスが削除された場合、以下の製品のマニュアルを参照し、SystemWalker MpWksttrサービスのインストールとセッ

トアップを行ってください。

- Systemwalker Centric Manager(運用管理サーバと部門管理サーバ)

- ETERNUS SF Storage Cruiser Manager 14.1以前

【Linuxマネージャー】

V2.1.3以前のマネージャーによってインストールされたSNMPトラップサービス(SystemWalker MpWksttrサービス)は、本製品のアッ

プグレードによって削除されます。

SystemWalker MpWksttrサービスは、以下の製品が共存する環境で共用されるため、本製品のアップグレードによってSystemWalkerMpWksttrサービスが削除された場合、以下の製品のマニュアルを参照し、SystemWalker MpWksttrサービスのインストールとセッ

トアップを行ってください。

- Systemwalker Centric Manager(運用管理サーバと部門管理サーバ)

また、上記の製品が存在せず、かつ以下の製品が共存する環境でV2.1.3以前のマネージャーをアップグレードする場合、

SystemWalker MpWksttrサービスがアップグレード後も存在しますが、SystemWalker MpWksttrサービスは必要ありません。

- ETERNUS SF Storage Cruiser Manager 14.1以降

この場合、OSの管理者(root)で以下のコマンドを実行し、SystemWalker MpWksttrサービスを削除してください。

# rpm -e FJSVswstt <RETURN>

- 143 -

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付録B 物理L-Server作成のための設定

ここでは、物理L-Serverを作成する場合の設定について説明します。

前提条件

物理L-Serverを作成する場合、VIOMまたはHBA address renameを利用したI/O仮想化が必要です。

VIOMとHBA address renameの利用は、物理L-Serverを構築する管理対象サーバのハードウェアによって異なります。

・ ブレードサーバ

VIOMを利用します。

・ ラックマウント型サーバ

HBA address renameを利用します。

ただし、VIOMがサポートしているラックマウント型サーバの場合、VIOMで管理します。

上記以外のサーバを管理する場合は構築済みの物理サーバとL-Serverを関連付けしてください。構築済みの物理サーバとL-Serverの関連付けについては「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第18章 構築済みの物理サーバまたは仮想マシンとL-Serverの関連付け」を参照してください。

また、物理サーバの構成情報(CPUコア総数、CPU周波数、メモリ容量など)を定義ファイルに記述する必要があります。

詳細は、「第8章 定義ファイルの作成」を参照してください。

B.1 定義ファイルの作成

ここでは、定義ファイルの作成について説明します。

物理L-Serverを利用する場合、定義ファイルの設定が必要なことがあります。

SANストレージを利用する場合

・ ストレージ共通

「B.1.1 SANストレージのポート組合せ定義ファイルの作成」を参照してください。

・ ETERNUSストレージを利用する場合

「B.1.2 ESCで管理されている仮想ストレージリソース名、ディスクリソース名の形式の選択」を参照してください。

- ストレージプールにシン・プロビジョニング属性を設定する場合

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「20.2 作成」を参照してください。

ROR V2.3またはROR V3.0の管理サーバからアップグレードし、オーバーコミット機能の設定方法の移行手順をしていない場

合、「G.1.1 オーバーコミット定義ファイル」を参照してください。

- シン・プロビジョニングおよびストレージ自動階層制御におけるリソース選択の優先順の設定を利用する場合

「B.1.3 シン・プロビジョニングおよびストレージ自動階層制御におけるリソース選択の優先順の設定」を参照してください。

- ダイナミックLUNミラーリングを利用する場合

「B.1.4 ダイナミックLUNミラーリングにおけるミラーリング定義ファイルの作成」を参照してください。

・ EMCストレージを利用する場合

「B.1.5 EMCストレージ用定義ファイル」を参照してください。

・ FalconStor NSSが動作するStorage Serverを利用する場合

「B.1.11 FalconStor NSS用定義ファイル」を参照してください。

・ 物理サーバごとにFC搭載数または、実装位置が異なる場合

「B.1.7 物理サーバごとのFC搭載数および実装位置の設定」を参照してください。

- 144 -

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L-Serverテンプレートでモデル名を指定せずに物理L-Serverを作成する場合

「B.1.6 L-Serverテンプレートでモデル名を指定せずに物理L-Serverを作成する場合の設定」を参照してください。

生存監視を利用する場合

「B.1.8 生存監視の定義ファイル」を参照してください。

B.1.1 SANストレージのポート組合せ定義ファイルの作成

事前に以下の定義ファイルを作成し、L-Serverのディスクにアクセスする場合に利用されるストレージ装置の、ポートの組合せを定義します。

本製品はSANストレージのポート組合せ定義ファイルを元にストレージ装置のポートにLUNマスキングを設定します。

ストレージ装置がETERNUSの場合、ファイバーチャネルスイッチのゾーニングもSANストレージのポート組合せ定義ファイルを元に設

定します。

ストレージ装置を追加し、ストレージソースをリソースプールに追加する場合も、以下のファイルを定義します。

ストレージ装置が、NetApp FASストレージ、またはFalconStor NSSが動作するStorage Serverの場合は本定義ファイルを作成する必要

はありません。

定義ファイルを編集した場合の、マネージャーの再起動は必要ありません。

定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイルの名前

storage_portset.rcxprop

定義ファイルの書式

1行に1台のストレージの情報を以下の形式で行頭から記述します。改行して記述はできません。

storage_unit_ipaddr,"portX:portY","portX:portY",...

定義ファイルの指定項目

- ETERNUSストレージの場合

storage_unit_ipaddr

ESCで管理しているETERNUSストレージの運用管理用LANポートのIPアドレスを指定します。

同一IPアドレスを複数行で指定した場合、 初に定義した行が有効になります。

ポートセット

L-Serverのディスクにアクセスする場合に利用されるETERNUSストレージのFC-CAポートの組合せを、FC-CAポートのWWPNで表したものです。

FC-CAポートの組合せをコロン(":")で区切られた2つのWWPN(16桁の16進形式)で指定します。 大64個の組合せを指定

できます。

ETERNUSストレージのコントローラー故障時に、L-Serverが利用しているFC-CAポートが両方閉塞することを避けるため

に、同じコントローラー配下のFC-CAポートを2つ組み合わせないでください。

ファイバーチャネルケーブルを接続しないFC-CAポートのWWPNは指定できません。

すでに定義したWWPNは、ほかのポートセットに指定できません。

LUNマスキングとゾーニングは以下のHBAとストレージ装置のポートの組合せで設定されます。HBAとストレージ装置の

ポート間のファイバーチャネルケーブルが接続されているか確認してください。

- HBA Port1と1つ目に定義したストレージ装置のポート

- HBA Port2と2つ目に定義したストレージ装置のポート

- 145 -

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ポイント

本製品は、以下の順にアクセスパスを定義します。

- portXで定義したストレージ装置のポートとHBA Port1

- portYで定義したストレージ装置のポートとHBA Port2

注意

HBA address renameがWWNを割り当てるHBA Portの順番は、サーバハードウェアの種別によって、異なる場合がありま

す。

「設計ガイド CE」の「C.2 HBA address rename設定時のWWNの割当て順序」を参照してください。

- EMC CLARiXストレージまたはEMC VNXストレージの場合

storage_unit_ipaddr

EMC CLARiXストレージまたはEMC VNXストレージのSPのIPアドレスを指定します。

同一IPアドレスを複数行で指定した場合、 初に定義した行が有効になります。

ポートセット

L-Serverのディスクにアクセスする場合に利用されるEMC CLARiXストレージまたはEMC VNXストレージのSPポートの組

合せを、SPポート名で表したものです。

SPポートの組合せをコロン(":")で区切られた2つのSPポート名で指定します。 大64個の組合せを指定できます。

1つのL-Serverで利用するFC本数が1本または4本の場合、この定義ファイルは利用せず、「B.1.7 物理サーバごとのFC搭

載数および実装位置の設定」に記述されている定義ファイルを利用してください。

ここで指定する2つのポートは、異なるSP配下のSPポートにしてください。EMC CLARiXストレージまたはEMC VNXストレー

ジのSPが故障したとき、同じSP配下のSPポートを指定していると、L-Serverが利用しているSPポートが両方使用できなくな

ることがあります。

ファイバーチャネルケーブルを接続しないSPポートは指定できません。

すでに定義したSPポート名は、ほかのポートセットに指定できません。

- EMC Symmetrix DMXストレージまたはEMC Symmetrix VMAXストレージの場合

storage_unit_ipaddr

EMC Symmetrix DMXストレージまたはEMC Symmetrix VMAXストレージのSymmetrix IDを指定します。

同一Symmetrix IDを複数行で指定した場合、 初に定義した行が有効になります。

ポートセット

L-Serverのディスクにアクセスする場合に利用される、EMC Symmetrix DMXストレージまたはEMC Symmetrix VMAXスト

レージのポートの組合せを、ディレクター番号 + ポート番号で表したものです。

ポートの組合せをコロン(":")で区切られた2つのポートで指定します。 大1個の組合せを指定できます。

ここで指定する2つのポートは、異なるディレクター配下のポートにしてください。EMC Symmetrix DMXストレージまたは

EMC Symmetrix VMAXストレージのディレクターが故障したとき、同じディレクター配下のポートを指定していると、L-Serverが利用しているポートが両方使用できなくなることがあります。

ファイバーチャネルケーブルを接続しないポートは指定できません。

すでに定義したディレクター番号 + ポート番号は、ほかのポートセットに指定できません。

以下の場合には、この定義ファイルは使用せず、「B.1.7 物理サーバごとのFC搭載数および実装位置の設定」に記述され

ている定義ファイルを利用してください。

- L-Serverから2組以上のダイレクタのポートを使用する場合

- 1つのL-Serverで利用するFC本数が1本または4本の場合

- 146 -

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- ストレージを利用するL-Server数が多い場合

定義ファイルの例を以下に示します。

・ ETERNUSストレージを利用した場合

192.168.1.24,"500000E0D00C7006:500000E0D00C7086","500000E0D00C7086:500000E0D00C7087"

・ EMC CLARiXストレージまたはEMC VNXストレージを利用した場合

192.168.1.24,"SPAPort0:SPBPort0","SPAPort1:SPBPort1"

・ EMC Symmetrix DMXストレージまたはEMC Symmetrix VMAXストレージを利用した場合

000192601264,"07GPort1:08GPort1"

B.1.2 ESCで管理されている仮想ストレージリソース名、ディスクリソース名の形式の選択

ESCで管理されている仮想ストレージリソース名、ディスクリソース名の形式を選択できます。定義ファイルを編集した場合、マネージャー

を再起動してください。

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

storage.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行に1つの設定項目を記述します。各行は、以下の形式で記述します。

指定項目 = 指定値

定義ファイルの指定項目

ETERNUS_VOLUME_NAME_TO_DISK_NAME

ESCで管理されているディスクリソース名の形式を選択します。

- 指定値に"true"を指定した場合

ディスクリソース名はESCのLUNのエイリアス名になります。エイリアス名の形式がディスクリソース名の形式として不適切な

場合、本製品が自動的にエイリアス名に準拠したディスクリソース名を設定します。また、"true"が指定されていても、ESCが

エイリアス名をサポートしていない場合、ディスクリソース名はETERNUSのIPアドレス、RAIDグループ番号、ボリューム番号

を連結した名前になります。

- 指定値に"false"を指定した場合

ディスクリソース名はETERNUSのIPアドレス、RAIDグループ番号、ボリューム番号を連結した名前になります。

- 指定しない場合

"false"が設定されます。

- 147 -

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注意

仮想ストレージから切り出され保存されたディスクの場合、指定値が"true"でもETERNUSのLUNのエイリアス名はディスクリソー

ス名に反映されません。

ETERNUS_RAIDGROUP_NAME_TO_VSTORAGE_NAME

ESCで管理されている仮想ストレージリソース名の形式を選択します。

- 指定値に"true"を指定した場合

仮想ストレージリソース名はESCのRAIDグループ名になります。RAIDグループ名の形式が仮想ストレージリソース名の形

式として不適切な場合、本製品が自動的にRAIDグループ名に準拠した仮想ストレージリソース名を設定します。また、"true"が指定されていても、ESCがRAIDグループ名をサポートしていない場合、仮想ストレージリソース名はESCのIPアドレス、

RAIDグループ番号を連結した名前になります。

- 指定値に"false"を指定した場合

仮想ストレージリソース名はESCのIPアドレス、RAIDグループ番号を連結した名前になります。

- 指定しない場合

"false"が設定されます。

定義ファイルの例を以下に示します。

ETERNUS_VOLUME_NAME_TO_DISK_NAME = trueETERNUS_RAIDGROUP_NAME_TO_VSTORAGE_NAME = true

B.1.3 シン・プロビジョニングおよびストレージ自動階層制御におけるリソース選択の優先順の設定

以下は、シン・プロビジョニングの属性が設定されたストレージプールに登録できます。

・ ストレージ自動階層制御のFTRP、FTV

・ シン・プロビジョニングのTPP、TPV

シン・プロビジョニングの属性が設定されたストレージプールと設定されていないストレージプールが、同じ優先度で存在する状況下

で、L-Server作成時またはディスク増設時のリソース選択で自動選択を指定した場合、どちらのストレージプールのリソースを優先する

かを設定できます。

定義ファイルを編集した場合、マネージャーを再起動してください。

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

storage.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行に1つの設定項目を記述します。各行は、以下の形式で記述します。

- 148 -

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指定項目 = 指定値

定義ファイルの指定項目

SELECT_THIN_PROVISIONING_POOL_FIRST

シン・プロビジョニングの属性が設定されたストレージプールと設定されていないストレージプールが同じ優先度で存在する場

合、ストレージリソースの自動選択で、どちらのストレージプールのリソースを優先するかを指定します。

- 指定値に"true"を指定した場合

シン・プロビジョニングの属性が設定されたストレージプールを優先します。

- 指定値に"false"を指定した場合

シン・プロビジョニングの属性が設定されていないストレージプールを優先します。

- 指定しない場合

"false"が設定されます。

定義ファイルの例を以下に示します。

SELECT_THIN_PROVISIONING_POOL_FIRST = true

B.1.4 ダイナミックLUNミラーリングにおけるミラーリング定義ファイルの作成

ダイナミックLUNミラーリングを利用する場合、ミラーリング定義ファイルを作成して、複製したボリュームを作成するETERNUSストレー

ジを設定してください。

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

storage_mirroring.rcxprop

定義ファイルの形式

1行に1つの仮想ストレージの情報を以下の形式で行頭から記述します。改行して記述はできません。

local_storage_ipaddr,virtual_storage_type,local_storage_number,remote_storege_boxid,remote_storage_number,copy_group

定義ファイルの指定項目

local_storage_ipaddr

ディスクリソースを自動作成するローカルサイトのETENUSストレージのIPアドレスを指定してください。

virtual_storage_type

仮想ストレージの種別を指定します。

RAIDグループの場合は、"RAID"を指定してください。

TPPの場合は、"TPP"を指定してください。

- 149 -

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local_storage_number

ローカルサイトのETERNUSストレージでディスクリソースを切出すRAIDグループ又はTPPの番号を指定してください。

番号は、先頭に0xを付加した4桁の16進数で指定してください。

remote_storege_boxid

複製したボリュームを作成するリモート側のETERNUSストレージのBOX-IDを指定してください。

BOX-IDは、ETERNUSのWeb GUIの"アドバンスト・コピー経路状態表示"で確認してください。

remote_storage_number

リモートサイトのETERNUSストレージで複製したボリュームを作成するRAIDグループ又はTPPの番号を指定してください。

番号は、先頭に0xを付加した4桁の16進数で指定してください。

copy_group

筐体間コピーを設定する際に作成するコピーグループの名前を指定してください。

定義ファイルの例を以下に示します。

192.168.1.24,RAID,0x0011,00ETERNUSDXLS2ET092DD#####LN4521132A09##,0x0022,group1192.168.1.24,TPP,0x0033,00ETERNUSDXLS2ET092DD#####LN4521132A09##,0x0044,group2

B.1.5 EMCストレージ用定義ファイル

EMC Navisphere ManagerまたはEMC Solutions Enablerをストレージ管理製品として登録する場合、EMCストレージ用定義ファイルに

Navisphere CLIまたはSYMCLIのインストールフォルダーを指定する必要があります。

EMCストレージ用定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\sys\usm\etc

【Linuxマネージャー】

/opt/FJSVrcvmr/sys/usm/etc

EMCストレージ用定義ファイル名

emcpath.conf

EMCストレージ用定義ファイルの書式

EMCストレージ用定義ファイルの書式は以下のとおりです。

EMC Navisphere Managerをストレージ管理製品として登録する場合、naviseccliで始まる行を変更してください。

naviseccli=Navisphere CLIのインストールフォルダー

EMC Solutions Enablerをストレージ管理製品として登録する場合、symcliで始まる行を変更してください。

symcli=SYMCLIのインストールフォルダー

【Windows】ファイルセパレーターには"\\"を使用してください。secfilepathで始まる行は変更しないでください。

【Windows】

- 150 -

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naviseccli=C:\\Program Files\\EMC\\Navisphere CLIsecfilepath=..\\..\\..\\etc\\storage\\emcsymcli=C:\\Program Files\\EMC\\SYMCLI\\bin

【Linux】

naviseccli=/opt/Navisphere/binsecfilepath=/etc/opt/FJSVrcvmr/storage/emcsymcli=/opt/symcli/bin

B.1.6 L-Serverテンプレートでモデル名を指定せずに物理L-Serverを作成する場合の設定

L-Serverテンプレートでモデル名を指定せずに物理L-Serverを作成するには、事前に定義ファイルを作成し、構成情報(CPUコア総

数、CPU周波数、メモリ容量など)を定義したあとで、管理対象サーバを登録します。

以下の場合、定義ファイル作成後にハードウェア情報を本製品に再設定します。

・ 定義ファイルを作成する前に、対象のサーバを本製品に登録した場合

・ 本製品に登録済みのサーバに対して、定義ファイルに記述した構成情報(CPUコア総数、CPU周波数、メモリ容量など)を変更す

る場合

詳細は、「運用ガイド CE」の「第9章 ハードウェア保守」を参照してください。

注意

定義ファイルに記述した値と、実際のサーバの構成情報が異なる場合、物理L-Serverの作成または起動に失敗する、または誤った

CPUとメモリ情報で物理サーバが配備される可能性があります。

必ず、定義ファイルに記述した値と、実際のサーバの構成情報が同じか確認してください。

定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

server_spec.rcxprop

文字コード

【Windowsマネージャー】

Shift-JIS

【Linuxマネージャー】

UTF-8

改行コード

【Windowsマネージャー】

CR/LF

【Linuxマネージャー】

LF

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定義ファイルの形式

- 定義ファイルの1行目は、必ず以下を記述します。

ServerSpec,V1.1

- 定義ファイルでは、1行に1台のサーバの構成情報(CPUコア総数、CPU周波数、メモリ容量、カード情報など)を、カンマ(",")区切りで記述します。

2台以上のサーバを定義する場合、改行して記述します。

各行は、以下の形式で記述します。

model_name, cpu_core_count, cpu_clock, memory_size, cpu_type[, cardinfo]または

physical_server, cpu_core_count, cpu_clock, memory_size, cpu_type[, cardinfo]

- データとカンマ(",")間に空白があっても無視されます。

同じ物理サーバの構成情報(CPUコア総数、CPU周波数、メモリ容量など)を重複して記述した場合、先に記述されているもの

が採用されます。

- コメントは、先頭文字をシャープ("#")で記述します。

定義ファイルの指定項目

model_name

管理対象サーバのモデル名を記述します。

先頭文字を"["、終端文字を"]"として記述します。

リソース詳細画面の基本情報に表示されるモデル名を記載します。

physical_server

管理対象サーバ登録時に入力する、物理サーバ名を記述します。

先頭文字を英字とし、半角英数字とハイフン("-")で構成された15文字以内の文字列で記述します。

cpu_core_count

物理CPUコア総数を記述します。

0~999までの整数を半角数字で記述します。

"0"を記述した場合、リソース詳細画面の基本情報にはハイフン("-")が表示され、物理L-Serverは作成できません。

cpu_clock

CPU周波数を記述します。

0~999999までの整数を半角数字で記述します。

メガヘルツを単位とし、1GHzは1000MHzとして記述します。

"0"を記述した場合、リソース詳細画面の基本情報にはハイフン("-")が表示され、物理L-Serverは作成できません。

memory_size

メモリの総サイズを記述します。

0~999999999までの整数を半角数字で記述します。

メガバイトを単位とし、1GBは1024MBとして記述します。

"0"を記述した場合、リソース詳細画面の基本情報にはハイフン("-")が表示され、物理L-Serverは作成できません。

cpu_type

CPUタイプを記述します。

カンマ(",")を除く、半角英数字および記号がASCII文字(0x20~0x2bおよび0x2d~0x7e)で構成された64文字以内の文字列で

記述します。

省略した場合、画面にはハイフン("-")が表示されます。

cardinfo

サーバに搭載されているカード情報を記述します。

なお、カード情報は省略できます。省略した場合、以下のハード構成になります。

- 152 -

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[RX200S7]: Onboard LAN1, OnboardLAN2, PCISlot1 (LAN) 2Port, PCISlot2 (FC) 2Port, PCISlot3 (FC) 2Port[RX300S7]: Onboard LAN1, OnboardLAN2, PCISlot1 (LAN) 2Port, PCISlot2 (LAN) 2Port, PCISlot3 (FC) 2Port,PCISlot4 (FC) 2Port

カードごとに以下の形式で記述します。また、各カード情報の区切り文字には、セミコロン(";")を使用します。

- カード種別

以下のカード種別を記述します。

- "LAN"

- "FC"

- "CNA"

上記以外の文字を記述した場合、カード情報は無効になります。

- スロット種別

スロット種別を記述します。

以下のとおり、スロット種別は0~9までの整数を半角数字で記述します。

- "0": Onboard

- "1"~"9": PCIのスロット番号

- ポート番号

ポート番号を記述します。ポート番号はハイフン("-")のあとに1~9までの整数を半角数字で記述します。

- 管理LANかどうかの判定フラグ

管理LANで使用するLANカードの場合、管理LANと判別するために"**"または"*"を記述します。

管理LANで使用するカード以外の場合、記述しません。

カード種別が"LAN"または"CNA"の場合に有効です

- プライマリーの管理LANのカード: "*"と記載します。

- セカンダリーの管理LANのカード: "**"と記載します。

- 管理LAN以外のカード: 何も記載しない。

定義ファイルの例を以下に示します。

ServerSpec,V1.1

############################################################################ server_spec.rcxprop##All Rights Reserved, Copyright(C) FUJITSU LIMITED 2012############################################################################# [model_name], cpu_core_count, cpu_clock, memory_size, cpu_type, cardinfo# physical_server, cpu_core_count, cpu_clock, memory_size, cpu_type, cardinfo#

server001, 8, 3160, 4096, Intel(R) Xeon(R)server002, 8, 2660, 12288, Intel(R) Xeon(R),LAN0-1*:LAN0-2**:LAN1-1:LAN1-2:FC2-1:FC2-2[PRIMERGY RX300 S7], 2, 2000, 65536, Intel(R) Xeon(R),LAN0-1*:LAN0-2**:LAN1-1:LAN1-2:FC2-1:FC2-2server004, 4, 4000, 4096, Intel(R) Xeon(R) Processor E5501

- 153 -

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B.1.7 物理サーバごとのFC搭載数および実装位置の設定

物理サーバごとにFC搭載数または、実装位置が異なる場合、事前に"FC接続パターン"を作成し、物理サーバごとのFC搭載数および

実装位置を定義します。

ストレージ装置が以下の場合に設定できます。

・ EMC CLARiXストレージまたはEMC VNXストレージ

・ EMC Symmetrix DMXストレージ

・ EMC Symmetrix VMAXストレージ

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\fc_connection_pattern

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/fc_connection_pattern

定義ファイルの名前

拡張子を.rcxpropとし、任意のファイル名で配置します。ただし、ファイル名は以下の文字列で定義します。

先頭半角英数字で、半角英数字、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された64文字以内の文字列

定義ファイルの形式

"FC構成パターン"ファイルは,異なるシステムのパターンごとに作成します。

NUM_OF_FC=FC使用本数

BOOT_FC_PORT =["HBA番号", "HBA番号"]STORAGE_X="ストレージ筐体識別子","HBA番号","target port番号"

定義ファイルの指定項目

NUM_OF_FC (省略不可)

使用したいFC本数を指定します。指定可能な本数は 1, 2, 4です。

BOOT_FC_PORT

サーバ側の実搭載されているHBA番号を指定します。

拡張スロット順でソートした全ポートをシーケンシャルで番号を割り当てます。

HBA番号を指定することで、任意の FCポートをBootパスとして2つまで設定できます。

HBA番号を記載した順番に優先度付けされて設定されます。

なお、NUM_OF_FCで指定した値未満の番号だけ指定できます。

NUM_OF_FC指定値 HBA番号の有効範囲

4 0~3

2 0~1

1 0

STORAGE_X(省略不可)

接続しているストレージ筐体の数だけ定義します。ただし、Xは0から99までの10進数で、0から順番に記載する必要があります。

"ストレージ筐体識別番号"

ストレージの筐体識別番号を指定します。

- 154 -

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"HBA番号"

使用するサーバ側のFCPortの組をコロン( ":") 区切りで定義します。

"target port番号"

ストレージ側のFCPortの組を":" 区切りで定義します。

STORAGE_Xごとに、別々の "HBA番号" を指定することで、1つの物理サーバから2つのStorage筐体への論理パスが設定

できます。

ただし、ストレージの筐体識別番号が重複している場合、先に定義したものが有効になります。

注意

・ FC接続パターンのファイル名は以下の操作を行ったあとは変更できません。

- FC接続パターンを指定したL-Serverテンプレートのインポートした場合

- FC接続パターンを指定した定義状態の物理L-Serverの電源起動を行った場合

- FC接続パターンを指定した物理L-Serverを作成した場合

・ FC接続パターンファイルの内容は以下の場合だけ変更できます。

FC接続パターンを指定した物理L-Serverが定義状態の場合

定義ファイルの例を以下に示します。

・ 2パスの場合(ブートパス1本)

NUM_OF_FC = "2"BOOT_FC_PORT=["1"]STORAGE_1="000192601264","0:1","07GPort1:08GPort1"

・ 2パスの場合(ブートパス2本)

NUM_OF_FC = "2"BOOT_FC_PORT=["0", "1"]STORAGE_1="000192601264","0:1","07GPort1:08GPort1"

・ 4パスの場合(1筐体の場合)

NUM_OF_FC = "4"BOOT_FC_PORT=["1", "2"]STORAGE_1="000192601264","0:1:2:3","07GPort1:08GPort1:09GPort1:10GPort1"

・ 4パスの場合(2筐体の場合)

NUM_OF_FC = "4"BOOT_FC_PORT=["1", "2"]STORAGE_1="000192601264","0:1","07GPort1:08GPort1"STORAGE_2="000192601265","2:3","09GPort1:10GPort1"

- 155 -

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B.1.8 生存監視の定義ファイル

生存監視を利用する場合、定義ファイルを作成し、生存監視のパラメーターを指定してください。このパラメーターはシステムで一意の

設定になります。

物理L-Serverの生存監視では、OSのPing応答を利用して物理L-Serverに対応するOSのハングアップを監視します。

Ping監視については、「導入ガイド VE」の「第8章 監視情報の設定」を参照してください。

定義ファイルの格納場所

デフォルトの値が記載されたファイルがインストール時に配置されます。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\alive_monitoring

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/alive_monitoring

定義ファイル名

Physical.rcxprop

ファイル名の大文字・小文字の変更は許容されます。

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行に1つの設定項目を記述します。各行は、以下の形式で記述します。

指定項目=指定値

コメントは、先頭文字をシャープ("#")で記述します。

定義ファイルの指定項目

timeout

Ping監視のタイムアウト秒数を指定します。

5~3600の範囲の整数を設定します。単位は秒です。

デフォルトは"600"が指定されています。

recovery

異常検出時のリカバリー処理を指定します。

以下のどれかを指定します。

- reboot (リブート)

- force_reboot (強制リブート)

- switchover (サーバ切替え)

- reboot_and_switchover (リブート + 切替え)

- force_reboot_and_switchover (強制リブート + 切替え)

デフォルトは"reboot_and_switchover"が指定されています。

"switchover"または"force_reboot_and_switchover"を指定する場合、物理L-Server作成時にサーバ冗長化の設定を有効にして

ください。

reboot

リカバリー処理のリブートを行う回数を指定します。

1~3の範囲の整数を指定します。単位は秒です。

デフォルトは"1"が指定されています。

定義ファイルの例を以下に示します。

- 156 -

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timeout = "600"recovery = "reboot_and_switchover"reboot = "1"

注意

定義ファイルを変更したあと、作成済みのL-Serverに変更内容を適用する場合、rcxadm lserver modifyコマンドを実行してください。

B.1.9 管理LAN用のアップリンクセット定義ファイル

IBPを利用する場合、業務LANおよび管理LANの、IBPのアップリンクセットを事前に作成する必要があります。

物理L-Serverの場合、VIOMを使用して業務LANと管理LANの、IBPのアップリンクセットを事前に作成する必要があります。

管理LAN用のアップリンクセット定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\vnetwork_ibp.rcxprop

管理LAN用のアップリンクセット定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとに以下のように記述してください。

キー = 値

表B.1 定義ファイルの指定項目一覧

項目 キー 値 備考

IBP環境の有無 support_ibp_mode・ true

・ false

以下のどちらかを指定します。

・ LANスイッチブレードをIBPファームウェアで動

作させている環境の場合

"true"を指定します。

・ 上記以外の場合

"false"を指定します。

省略時は、"false"が設定されます。

管理LANの指

external_admin_net_name

管理LANのアップリン

クセット名ibp_modeが"true"の場合に有効です。

B.1.10 iSCSIネットワーク定義ファイル

iSCSIを利用する場合、iSCSIネットワーク定義ファイルを作成します。

事前に以下の定義ファイルを作成し、iSCSIブートで利用するネットワーク情報を定義します。

iSCSIブートの操作(rcxadm iscsictl)で登録するiSCSIブート情報と関係します。

事前に、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.4.2 iSCSIブート情報」を参照してください。

定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

- 157 -

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・ ユーザーグループ

iscsi_ユーザーグループ名.rcxprop

・ システム共通

iscsi.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとに定義する項目を記述します。以下の形式で記述します。

変数 = 値

コメントは、先頭文字をシャープ("#")で記述します。

定義ファイルの指定項目 表B.2 iSCSIブートのネットワーク定義ファイルの指定項目

変数 意味 値

server_model.モデル

名.boot_nic

サーバモデル名とiSCSIでブートするNICを指定します。NICは

複数指定できます。

・ BX620

・ BX920

・ BX922

・ BX924

・ BX960

なお、デフォルトはアスタリスク("*")を指定します。

以下の形式で指定します。

NIC[index]

indexは"1"から始まる整数です。

例 #Server Section

server_model.BX922.boot_nic = NIC1

server_model.BX924.boot_nic = NIC1,NIC2

server_model.*.boot_nic = NIC1,NIC2

server_model.RX300. boot_nic = NIC1,NIC2

B.1.11 FalconStor NSS用定義ファイル

FalconStor NSSをストレージ管理製品として登録する前に、本定義ファイルにSAN Client CLIのインストールフォルダーを指定する必

要があります。

定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\sys\usm\etc

【Linuxマネージャー】

/opt/FJSVrcvmr/sys/usm/etc

定義ファイル名

fspath.conf

定義ファイルの書式

FalconStor NSS用定義ファイルの書式は以下のとおりです。

iscli = SAN Client CLIのインストールフォルダー

- 158 -

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【Windows】ファイルセパレーターには"\\"を使用してください。

【Windowsマネージャー】

iscli= C:\\Program Files\\FalconStor\\IPStor\\client

【Linuxマネージャー】

iscli=/usr/ipstor/bin

B.2 本製品へのリソースの登録

ここでは、本製品へのリソースの登録について説明します。

・ ブレードサーバを利用する場合

「B.2.1 ブレードサーバを利用する場合」を参照してください。

・ ブレードサーバ以外を利用する場合

「B.2.2 ブレードサーバ以外を登録する場合」を参照してください。

B.2.1 ブレードサーバを利用する場合

ブレードサーバを利用して物理L-Serverを作成する場合のリソース登録について説明します。

以下の手順で登録します。

1. VIOM連携の登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.1 VIOM連携の登録」を参照してください。

注意

VIOMのサーバプロファイルの登録は必要ありません。

物理L-Serverを作成すると、VIOMのサーバプロファイルは自動で作成されます。

2. ストレージ管理製品の登録

ストレージ管理製品を登録すると、セットアップの事前準備で事前に作成したRAIDグループやアグリゲートなどが仮想ストレー

ジリソースとして本製品に自動的に登録されます。

本製品にストレージ管理製品を登録する場合、rcxadm storagemgr registerを実行します。

rcxadm storagemgr registerコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.17 rcxadm storagemgr」を参照

してください。

3. シャーシの登録

4. 「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.1 シャーシの登録」を参照してください。

5. 管理対象サーバ(シャーシ内)の登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.2 ブレードサーバの登録」または「5.5.1 ラックマウント型サーバとタワー

型サーバの登録」を参照してください。

管理LANのNICを冗長化し、かつ物理サーバを登録する場合、登録操作中の[サーバの登録]ダイアログで、[管理LANのNICを冗長化する]チェックボックスにチェックを入れてください。

物理L-Server作成時にIPアドレスを直接指定する場合、管理対象サーバに同じIPアドレスを設定しないでください。

物理L-Serverに割り当てる物理サーバ以外で同じIPアドレスを設定している管理対象サーバがある場合、以下の操作がエラー

になります。

- 物理L-Serverの作成

- 159 -

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- 定義だけ作成済みの物理L-Serverの起動

注意

デフォルトのNICを使用しない場合、物理サーバ登録時に管理LANのNICを指定してください。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.2 ブレードサーバの登録」の「[管理LANのNICを変更する]チェックボックス」を参照してください。

6. LANスイッチブレードの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.3 LANスイッチブレードの登録」と「5.13 LANスイッチの登録」を参照し

てください。

7. ネットワークデバイスリソースの登録

ネットワークデバイスリソースの登録については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.7.2 ネットワークデバイ

スの登録」を参照してください。

8. 電力監視デバイスの登録(利用する場合)

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.10 電力監視デバイスの登録」を参照してください。

ネットワークリソース、アドレスセットリソースは、リソースを作成する際にリソースプールを指定して登録します。

「B.3 リソースのリソースプールへの登録」を参照してください。

B.2.2 ブレードサーバ以外を登録する場合

ブレードサーバ以外のサーバを利用して物理L-Serverを作成する場合のリソース登録について説明します。

以下の手順で登録します。

1. VIOM連携の登録、またはHBA address renameの設定

VIOMがサポートしているラックマウント型サーバの場合、VIOMで管理します。

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.1 VIOM連携の登録」を参照してください。

それ以外のラックマウント型サーバおよびタワー型サーバの場合、HBA address renameを設定します。

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.5.2 HBA address renameの設定」を参照してください。

2. ストレージ管理製品の登録

rcxadm storagemgr registerコマンドを実行します。

rcxadm storagemgr registerコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.17 rcxadm storagemgr」を参照

してください。

ストレージ管理製品を登録すると、仮想ストレージリソース、および事前に作成したディスクリソースは自動的に認識されます。

3. 管理対象サーバの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.5.1 ラックマウント型サーバとタワー型サーバの登録」を参照してくださ

い。

管理LANのNICを冗長化し、かつ物理サーバを登録する場合、登録操作中の[サーバの登録]ダイアログで、[管理LANのNICを冗長化する]チェックボックスにチェックを入れてください。

物理L-Server作成時にIPアドレスを直接指定する場合、管理対象サーバに同じIPアドレスを設定しないでください。

物理L-Serverに割り当てる物理サーバ以外で同じIPアドレスを設定している管理対象サーバがある場合、以下の操作がエラー

になります。

- 物理L-Serverの作成

- 定義だけ作成済みの物理L-Serverの起動

4. ネットワークデバイスリソースの登録

ネットワークデバイスリソースの登録については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.7.2 ネットワークデバイ

スの登録」を参照してください。

- 160 -

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5. 電力監視デバイスの登録(利用する場合)

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.10 電力監視デバイスの登録」を参照してください。

ネットワークリソース、アドレスセットリソースは、リソースを作成する際にリソースプールを指定して登録します。

「B.3 リソースのリソースプールへの登録」を参照してください。

B.3 リソースのリソースプールへの登録

ここでは、リソースのリソースプールへの登録について説明します。

以下の手順でリソースをリソースプールへ登録します。

1. 物理サーバリソースの登録

物理サーバをサーバプールに登録します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.2 物理サーバリソース」を参照してください。

2. ネットワークリソースの登録

L-Server作成時にネットワークリソースと接続すると、L-Serverが動作する物理サーバに対して、LANスイッチブレードが自動設

定されます。イメージを指定した場合、IPアドレスが設定されます。

詳細は、「B.3.1 ネットワーク自動設定」を参照してください。

a. RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のネットワークプールを右クリックし、[ネットワークリソース作成]を選択

します。

新規に作成する場合は、続いて[新規]を選択します。

登録済みの管理LANサブネットを利用して作成する場合は、続いて[管理LANサブネットから]を選択します。

[ネットワークリソースの作成]ダイアログが表示されます。

b. ネットワークリソース作成に必要な項目を入力します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.3 ネットワークリソース」を参照してください。

注意

物理L-Serverの配備先がPRIMERGY BX920シリーズまたはBX922シリーズのサーバで、かつLANスイッチブレード PY-SWB104(PG-SW109)またはPY-SWB101(PG-SW201)をCB1とCB2に搭載して利用する場合、NIC1とNIC2だけ使用できます。

3. ネットワークデバイスリソースの登録

ネットワークデバイスリソースの登録については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.4 ネットワークデバイ

ス」を参照してください。

4. ストレージリソースの登録

利用するストレージリソースによって手順が異なります。

- 仮想ストレージリソースまたは事前に作成したディスクリソースを利用する場合

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.5 ストレージリソース」を参照してください。

- iSCSIブートを利用する場合

iSCSIブートの操作コマンド(rcxadm iscsictl register)を実行して登録します。

rcxadm iscsictl registerコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.10 rcxadm iscsictl」を参照してく

ださい。

5. アドレスセットリソースの登録

WWNとMACアドレスに対して、アドレスセットリソースの作成およびアドレスプールへの登録が必要です。

WWNとMACアドレスをアドレスプールに登録するには、rcxadm addrset createコマンドを実行します。

rcxadm addrset createコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.1 rcxadm addrset」を参照してくださ

い。

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B.3.1 ネットワーク自動設定

L-Server作成時にネットワークリソースと接続すると、L-Serverが動作するブレードサーバに対して、LANスイッチブレードが自動設定

されます。

イメージを指定した場合、IPアドレスが設定されます。

管理LANと異なるサブネットのIPアドレスを指定してください。

ラックマウント型サーバまたはタワー型サーバに対しては、ネットワークリソースの接続だけ行います。

ただし、物理L-Server作成時にRed Hat Enterprise Linuxのイメージを指定する場合、IPアドレスの自動設定は対応していません。

L-Serverへのイメージ配付後に、IPアドレスを手動で設定してください。

本製品でネットワーク設定の自動化をサポートする物理サーバ(ブレードサーバ)の構成

本製品でネットワーク設定の自動化をサポートする物理サーバ(ブレードサーバ)の構成(サーバブレード、ネットワークリソースの外部

接続ポート指定、LANスイッチブレード、物理ネットワークアダプター番号の対応関係)を、以下の表に示します。この表では、サーバ

ブレード機種、外部接続ポートの指定、使用するLANスイッチブレードの組合せによって、物理ネットワークアダプター番号の指定で

きる範囲を示します。

表B.3 物理サーバ(ブレードサーバ)の構成(PRIMERGY BX900 S1シャーシの場合)

サーバブレード外部接続ポートの指定

(LANスイッチブレードの搭載位置)使用するLANスイッチブレード

物理ネットワークアダプ

ター番号

BX920 S1BX920 S2BX920 S3BX922 S2BX924 S3

CB1およびCB2または外部接続ポート指定なし

PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)

1~4

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB104(PG-SW109) (注1)PY-CNB101 (注2)

1,2

CB3およびCB4

PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)

5~8

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB104(PG-SW109)PY-CNB101

5,6

BX924 S2

CB1およびCB2または外部接続ポート指定なし

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)PY-SWB104(PG-SW109)

1,2

CB3およびCB4

PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)

3~6

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB104(PG-SW109)PY-CNB101

3,4

BX960 S1

CB1およびCB2または外部接続ポート指定なし

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)PY-SWB104(PG-SW109)

1,2,11,12

CB3およびCB4 (注3)

PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)

3~6

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB104(PG-SW109)PY-CNB101

3,4

注1) PY-SWB104(PG-SW109)をCB1およびCB2に搭載する場合、PY-SWB104(PG-SW109)のダウンリンクポートの通信速度を1Gbpsに設定してください。設定方法については、該当するハードウェアのマニュアルを参照してください。

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注2) PY-CNB101をCB1およびCB2に搭載する場合、サーバブレードとしてBX920 S2およびBX924 S3だけサポートします。

注3) LAN拡張カードを拡張スロット1に搭載する構成だけサポートします。

表B.4 物理サーバ(ブレードサーバ)の構成(PRIMERGY BX400 S1シャーシの場合)

サーバブレード外部接続ポートの指定

(LANスイッチブレードの搭載位置)使用するLANスイッチブレード

物理ネットワークアダ

プター番号

BX920 S2BX920 S3BX922 S2BX924 S3

CB1およびCB2(注1)または外部接続ポート指定な

PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)

1~8

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB104(PG-SW109) (注2)PY-CNB101 (注3)

1,2,5,6

BX924 S2CB1およびCB2(注1)または外部接続ポート指定な

PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)

1~6

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB104(PG-SW109)

1~4

注1) CB1およびCB2には、同一機種のLANスイッチブレードを搭載してください。

注2) PY-SWB104(PG-SW109)をCB1およびCB2に搭載する場合、PY-SWB104(PG-SW109)のダウンリンクポートの通信速度を1Gbpsに設定してください。設定方法については、該当するハードウェアのマニュアルを参照してください。

注3) PY-CNB101をCB1およびCB2に搭載する場合、サーバブレードとしてBX920 S2およびBX924 S3だけサポートします。

上記のネットワークリソースを割り当てるL-ServerのNIC番号が、物理サーバの物理ネットワークアダプターの番号に対応します。

物理ネットワークアダプターの番号は、LANスイッチブレードの詳細画面で確認できます。

LANスイッチブレードがIBPモードの場合、ネットワークリソースを割り当てるL-ServerのNICは、外部接続ポートを指定しない場合(内部

ネットワーク)と同様に指定してください。

PRIMERGY BX900 S1シャーシで、以下の構成例に対する物理サーバ(ブレードサーバ)の構成を図に示します。

表B.5 構成例

サーバブレード BX920 S2

外部接続ポートの指定 CB1およびCB2

使用するLANスイッチブレードPY-SWB103(PG-SW112)

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図B.1 物理サーバ(ブレードサーバ)の構成(PRIMERGY BX900 S1シャーシの場合)

B.3.2 ネットワーク手動設定

物理サーバの構成パターンとは異なる物理ネットワークアダプターの番号を使用する場合、以下の手順でネットワークリソースを作成

してください。

・ GUIの場合

1. RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のネットワークプールを右クリックし、[ネットワークリソース作成]を選択し

ます。

新規に作成する場合は、続いて[新規]を選択します。

登録済みの管理LANサブネットを利用して作成する場合は、続いて[管理LANサブネットから]を選択します。

[ネットワークリソースの作成]ダイアログが表示されます。

2. ネットワークリソース作成に必要な項目を入力します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.3 ネットワークリソース」を参照してください。

また、[設定済みの仮想スイッチを利用]チェックボックスにチェックを入れ、ネットワークリソースを作成します。

・ コマンドの場合

1. ネットワークリソースを定義したXMLファイルを作成します。

このとき、Networkタグにauto="false"を指定します。

ネットワークリソースを定義したXMLファイルの作成、およびNetworkタグについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編)CE」の「15.5 ネットワークリソース」を参照してください。

2. 手順1.で作成したXMLファイルを指定して、rcxadm network createコマンドを実行します。

参照

・ ネットワークリソースを定義したXMLファイルの作成、およびNetworkタグについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」

の「15.5 ネットワークリソース」を参照してください。

・ rcxadm networkコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.9 rcxadm network」を参照してください。

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B.4 L-Serverテンプレートの作成

ここでは、L-Serverテンプレートの作成について説明します。

L-Serverテンプレートは、以下の方法で作成できます。

・ ウィザード形式のGUIを利用して作成する方法

ウィザード形式のGUIを利用してL-Serverテンプレートを作成できます。

ウィザード形式のGUIについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.1 ウィザード形式のGUIによる操作」を

参照してください。

・ 手動で作成する方法

以下の手順でL-Serverテンプレートを作成します。

1. L-Serverテンプレートのエクスポート

本製品に標準で用意されているサンプルのL-Serverテンプレートをエクスポートします。

L-Serverテンプレートのエクスポートについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.2.1 エクスポート」

を参照してください。

2. L-Serverテンプレートの編集

手順1.で出力されたL-Serverテンプレートをエディターなどで編集します。

物理L-ServerのL-Serverテンプレートについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.2.1 物理L-Serverテンプ

レート」を参照してください。

3. L-Serverテンプレートのインポート

手順2.で編集したL-Serverテンプレートをインポートします。

L-Serverテンプレートのインポートについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.2.3 インポート」を参

照してください。

B.5 L-Server作成

ここでは、物理L-Serverの作成について説明します。

物理L-Serverは、以下の方法で作成できます。

・ L-Serverテンプレートを利用してのL-Server作成

「B.5.1 L-Serverテンプレートを利用してのL-Server作成」を参照してください。

・ 個々の仕様を指定したL-Server作成

「B.5.2 個々の仕様を指定したL-Server作成」を参照してください。

・ PXEブートを利用したOSのインストール

「B.5.4 PXEブートを利用したOSのインストール」を参照してください。

[基本情報]タブで、イメージを指定してL-Serverを作成する場合、[OS]タブで設定パラメーターを入力すると、L-Server作成時にOSに

対してパラメーターを設定できます。詳細は、「B.7 [OS]タブ設定」を参照してください。

詳細は、以下を参照してください。

B.5.1 L-Serverテンプレートを利用してのL-Server作成

・ クローニングイメージが存在しない場合または既存のクローニングイメージを利用しない場合

1. L-Serverテンプレートを利用したL-Serverの作成

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.1 L-Serverテンプレートを利用したL-Serverの作成」を参照してL-Serverを作成してください。

この場合、以下のように設定してください。

- イメージは[指定なし]を選択してください。

- 165 -

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- FCパスの[シングルパスモード]チェックボックスにチェックが入っているか確認してください。

- イメージの"指定なし"を選択すると、FCパスの[シングルパスモード]チェックボックスには自動的にチェックが入ります。

2. OSの手動インストール

「B.5.3 手動OSインストール」を参照してください。

3. マルチパスドライバのインストール(SANとのパスをマルチパスにする場合)

L-ServerとSANとの間のパスをマルチパスにする場合、L-Serverに対してマルチパスドライバをインストールします。

マルチパスドライバのインストールは、マルチパスドライバのマニュアルを参照してください。

4. L-Serverの停止

L-Serverの停止方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.1.2 停止」を参照してください。

5. L-ServerのSANのパス状態変更

以下の手順で、L-ServerのSANのパスの状態を変更します。

a. オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[仕様]を選択します。

[L-Serverの仕様変更]ダイアログが表示されます。

b. FCパスの[シングルパスモード]チェックボックスのチェックを外します。

c. <OK>ボタンをクリックします。

6. L-Serverの起動

L-Serverの起動方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.1.1 起動」を参照してください。

7. エージェントのインストール

OSのインストール後に本製品のエージェントをインストールして、エージェントを登録する必要があります。

エージェントのインストールについては、「2.2 エージェントのインストール」を参照してください。

8. エージェント登録

以下の手順で、L-Serverとして使用しているサーバのエージェントを登録します。

a. オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで [登録]-[エージェント]を選択しま

す。

b. <OK>ボタンをクリックします。

[エージェントの登録]ダイアログが表示されます。

c. <OK>ボタンをクリックします。

・ 既存のクローニングイメージを利用する場合

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.1 L-Serverテンプレートを利用したL-Serverの作成」を参照して、L-Serverを作成してください。この場合、イメージとして利用したいクローニングイメージを指定してください。

B.5.2 個々の仕様を指定したL-Server作成

・ クローニングイメージが存在しない場合、または既存のクローニングイメージを利用しない場合

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.2 個々のパラメーターを指定した物理L-Serverの作成」を参照してくださ

い。

この場合、以下のように設定してください。

- イメージは[指定なし]を選択してください。

- FCパスの[シングルパスモード]チェックボックスにチェックが入っているか確認してください。

イメージの"指定なし"を選択するとFCパスの[シングルパスモード]チェックボックスには自動的にチェックが入ります。

- 166 -

Page 185: Cloud Edition V3.1.1 ServerView Resource …software.fujitsu.com/jp/manual/manualfiles/m130020/j2x...設定環境の保存について説明します。 第20章 アンインストール

そのあと、「B.5.1 L-Serverテンプレートを利用してのL-Server作成」の手順2.~8.を実行してください。

・ 既存のクローニングイメージを利用する場合

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.2 個々のパラメーターを指定した物理L-Serverの作成」を参照してくださ

い。

この場合、以下のように設定してください。

- イメージは、配付するクローニングイメージを指定してください。

- FCパスの[シングルパスモード]チェックボックスのチェックが外れているか確認してください。

イメージを指定するとFCパスの[シングルパスモード]チェックボックスは自動的にチェックが外れた状態になります。

[OS]タブの設定については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.2.5 [OS]タブ」を参照してください。

B.5.3 手動OSインストール

導入時に必要なOS、アプリケーションをインストールします。

手動でのOSのインストールは、MB(マネジメントブレード)やiRMC(リモートマネジメントコントローラー)の画面を起動し、リモートコンソー

ルでのインストールをお勧めします。

必要に応じて、設定変更やパッチの適用を行ってください。

終了したあと、管理対象サーバが正しく動作するか確認してください。

・ クローニングイメージを採取する管理対象サーバでDHCPクライアントが有効になっているか確認してください。

・ 同じ名前のクローニングイメージは、クローニングイメージの保存世代数まで保持できます。

すでに保存世代数以上に採取されている状態で、新たにクローニングイメージの採取を行う場合、削除するクローニングイメージ

を選択してください。

クローニングイメージの保存世代数はデフォルトで3世代です。

クローニングイメージの保存世代数の変更方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「6.4 クローニン

グイメージの保存世代数の変更(物理サーバ)」を参照してください。

・ 操作対象のサーバがPRIMEQUESTのサーバの場合、対象サーバに設定されているブートオプションとBIOSに設定されている

ブートオプションの設定がLegacy bootになっていることを確認してください。

どちらかの設定がUEFIである場合、Legacy bootに変更してから処理を行ってください。

ブートオプションの変更方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「7.1.10 ブートオプションの変更」を

参照してください。

【Windows】

・ NetBIOS over TCP/IPを有効にしてください。

・ ボリュームライセンスが必要です。また、本製品のエージェントをインストールする際に、ボリュームライセンスの情報を入力しておく

必要があります。

詳細は、「2.2.1.2 必要な情報の収集と確認」と「2.2.2 インストール【Windows】【Hyper-V】」を参照してください。

エージェントをインストールする際にボリュームライセンスの情報を入力しなかった場合や、インストールしたあとに修正する場合

は、利用するWindowsの種類に応じて、管理対象サーバ上で以下のライセンス情報定義ファイルを編集してください。

- Windows Server 2003の場合

インストールフォルダー\Agent\scw\SeparateSetting\sysprep\sysprep.inf

以下の1行を編集し、プロダクトキーを修正してください。

ProductID=Windowsのプロダクトキー (注1)

注1) 5桁の値をハイフン("-")で5つつないだもの

- 167 -

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ProductID=11111-22222-33333-44444-55555

注意

プロダクトキーの値や形式に誤りがあった場合、採取したクローニングイメージの配付がエラーになります。定義ファイルを編

集した際は、値に誤りがないことを十分に確認してください。

- Windows Server 2008以降の場合

インストールフォルダー\Agent\scw\SeparateSetting\ipadj\activation.dat

定義ファイルの[ActivationInfo]セクションに1行ごとに"パラメーター = 値"という形式で記述してください。

パラメーターについては、以下の表を参照してください。

表B.6 定義ファイルの構成

方式 パラメーター 値

KMS

.cmd.remotescript.1.params.kmscheck (必須)

KMSホストの検索方法です。

以下のどちらかの値を選択します。

・ AUTO

自動探索です。

・ MANUAL

KMSホストを指定します。

"MANUAL" を 選 択 し た 場 合 、 .cmd.remotescript.1.params.kmsnameを必ず設定してください。

.cmd.remotescript.1.params.kmsname

KMSホストのホスト名(FQDN)、コンピュータ名、またはIP アドレ

スです。

.cmd.remotescript.1.params.kmsport

KMSホストのポート番号です。省略時は"1688"になります。

MAK.cmd.remotescript.1.params.makkey (必須)

MAKキーです。

共通

.cmd.remotescript.1.params.ieproxy

プロキシサーバのホスト名(FQDN)とポート番号をコロン(":")でつないだものです。

.cmd.remotescript.1.params.password

Administratorのパスワードです。

以前設定していた場合、暗号化された文字列が記載されてい

ます。

修正する場合、平文で書き換えたあとに次の"encrypted=yes"の行を削除し、例に記載する暗号化手順を行ってください。

本パラメーターが指定されていない場合、パスワードは初期化

されます。

encryptedAdministratorのパスワードの暗号化状態です。

"yes"の場合、暗号化されています。

この行がある場合、rcxadm deployctlコマンドは動作しません。

- KMS(自動探索)の場合

- 168 -

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[ActivationInfo].cmd.remotescript.1.params.kmscheck=AUTO.cmd.remotescript.1.params.ieproxy=proxy.activation.com:8080.cmd.remotescript.1.params.password=PASSWORD

- KMS(手動設定)の場合

[ActivationInfo].cmd.remotescript.1.params.kmscheck=MANUAL.cmd.remotescript.1.params.kmsname=fujitsu.activation.com.cmd.remotescript.1.params.kmsport=4971.cmd.remotescript.1.params.ieproxy=proxy.activation.com:8080.cmd.remotescript.1.params.password=PASSWORD

- MAKの場合

[ActivationInfo].cmd.remotescript.1.params.makkey=11111-22222-33333-44444-55555.cmd.remotescript.1.params.ieproxy=proxy.activation.com:8080.cmd.remotescript.1.params.password=PASSWORD

Administratorのパスワードを変更した場合、以下のコマンドを実行してください。定義ファイルの .cmd.remotescript.1.params.passwordパラメーターに記述されているパスワードが暗号化された文字列に変更され、暗号化したことを示

す"encrypted=yes"の行が追加されます。

詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.8 rcxadm deployctl」を参照してください。

>"インストールフォルダー\Agent\bin\rcxadm" deployctl passwd -encrypt <RETURN>

- MAKの場合(暗号文)

[ActivationInfo].cmd.remotescript.1.params.makkey=11111-22222-33333-44444-55555.cmd.remotescript.1.params.ieproxy=proxy.activation.com:8080.cmd.remotescript.1.params.password=xyz123456encrypted=yes

【Windows】

・ 物理L-Serverの場合、「設計ガイド CE」の「9.1.1 管理LANのネットワークの設計」と「9.1.3 業務LANとiSCSI LANの物理ネットワー

クの設計」で決定したラックマウント型サーバまたはタワー型サーバの場合のNIC番号を添字として指定します。

ラックマウント型サーバの背面の一番左側のNIC番号を"1"と決定した場合、ここでは"ローカルエリア接続1"を指定してください。

【Linux】

・ 物理L-Serverの場合、「設計ガイド CE」の「9.1.1 管理LANのネットワークの設計」と「9.1.3 業務LANとiSCSI LANの物理ネットワー

クの設計」で決定したラックマウント型サーバまたはタワー型サーバの場合のNIC番号から1を引いた値を添字として指定します。

ラックマウント型サーバの背面の一番左側のNIC番号を"1"と決定した場合、ここでは"eth0"を指定してください。

- 169 -

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参考

ネットワークインターフェース名の添え字と、ラックサーバの背面のNICの番号をそろえる方法の例を示します。

詳細はOSのマニュアルを参照してください。

・ RedHat Enterprise Linux

ラックサーバの背面のNICのMACアドレスを/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethX

ファイルのHWADDRに設定します。

・ SLES

udevを使用します。

B.5.4 PXEブートを利用したOSのインストール

ここでは、PXEブートを利用したOSのインストール方法について説明します。

PXEブートを利用したOSのインストールは、以下の手順で行います。

注意

PXEブートを利用する場合、VIOMが必要です。

1. [サーバ]タブのブートモードで[ネットワークブート(PXE)]と[PXEブート用ネットワーク]を選択して物理L-Serverを作成します。

[サーバ]タブの設定については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.2 個々のパラメーターを指定した物理

L-Serverの作成」を参照してください。

この場合、以下のように設定してください。

- ブートモードはネットワークブート(PXE)を指定してください。

- PXEブート用のネットワークリソースを選択してください。

- イメージは[指定なし]を選択してください。

- FCパスの[シングルパスモード]チェックボックスにチェックが入っているか確認してください。

- イメージの[指定なし]を選択すると、FCパスの[シングルパスモード]チェックボックスには自動的にチェックが入ります。

2. PXEブート用サーバのDHCPサービスの設定で、該当する物理L-ServerがPXEブートするように変更します。

3. PXEブートを利用して物理L-ServerにOSをインストールします。

4. OSをインストールしたあと、物理L-Serverを停止します。

5. [L-Serverの仕様変更]ダイアログで[ブートモード]を[PXEブート用ネットワーク]から[通常]に変更します。

6. PXEブート用サーバのDHCPサービスの設定で、該当する物理L-ServerがPXEブートしないように変更します。

7. L-Serverを起動します。

L-Serverの起動方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.1.1 起動」を参照してください。

8. マルチパスドライバをインストールします。

L-ServerとSANとの間のパスをマルチパスにする場合、L-Serverにマルチパスドライバをインストールします。

マルチパスドライバのインストールについては、マルチパスドライバのマニュアルを参照してください。

9. L-Serverを停止します。

L-Serverの停止方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.1.2 停止」を参照してください。

10. L-ServerのSANのパス状態を変更します。

以下の手順で、L-ServerのSANのパス状態を変更します。

- 170 -

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a. オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[仕様]を選択します。

[L-Serverの仕様変更]ダイアログが表示されます。

b. FCパスの[シングルパスモード]チェックボックスのチェックを外し、<OK>ボタンをクリックします。

11. L-Serverを起動します。

L-Serverの起動方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.1.1 起動」を参照してください。

12. エージェントをインストールします。

OSのインストール後に本製品のエージェントをインストールして、エージェントを登録する必要があります。

エージェントのインストールについては、「2.2 エージェントのインストール」を参照してください。

13. エージェントを登録します。

以下の手順で、L-Serverとして使用しているサーバのエージェントを登録します。

a. オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューから[登録]-[エージェント]を選択して<OK>ボタンをクリックします。

[エージェントの登録]ダイアログが表示されます。

b. <OK>ボタンをクリックします。

B.6 クローニングイメージの採取と登録

クローニングイメージの採取には以下の2つの方法があります。

・ OSインストール後のL-Serverからクローニングイメージを採取する場合

「B.6.1 OSインストール後のL-Serverからクローニングイメージを採取する場合」を参照してください。

・ 物理サーバで事前に作成済みのクローニングイメージをイメージプールに登録する場合

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.7.2 物理イメージリソース」を参照してください。

クローニングイメージ採取対象のサーバでNICの二重化が行われている場合、解除してからクローニングイメージを採取してください。

マルチパスドライバをインストールした状態で採取してください。

B.6.1 OSインストール後のL-Serverからクローニングイメージを採取する場合

OSインストール後のL-Serverからクローニングイメージを採取します。

1. L-Serverの停止

L-Serverの停止方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.1.2 停止」を参照してください。

2. クローニングイメージの採取

RORコンソールの[リソース]タブのオーケストレーションツリーで、「第14章 インフラ管理者用L-Serverの作成」で作成したL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで、[クローニング]-[採取]を選択します。

[クローニングイメージの採取]ダイアログが表示されます。

必要な項目を設定します。

クローニングイメージは、指定したイメージプールに格納されます。

クローニングイメージの採取の詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.5.1 採取・登録」を参照してください。

注意

・ 管理LAN上でServerView Deployment Managerを使用する場合、この機能は使用できません。ServerView Deployment Managerのクローニング機能を使用してください。詳細は、「導入ガイド VE」の「付録B ServerView Deployment Managerとの共存」を参照し

てください。

- 171 -

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・ クローニングでは、管理対象サーバのBIOSで認識された1台目のディスク(起動ディスク)の内容だけが、採取の対象になります。

2台目以降のディスク(データディスク)の内容はクローニングできません。ほかのバックアップソフトウェアや、ストレージ装置のコピー

機能を利用して、データを採取・配付してください。

なお、1台目のディスクに複数の領域(Windowsのドライブ、Linuxのパーティション)を設定している場合、すべてのパーティション

がクローニングの対象になります。

表B.7 クローニング対象の例

ディスク Windowsのドライブ名 クローニング対象

1台目C: ○

E: ○

2台目D: ×

F: ×

・ クローニングイメージの採取では、管理対象サーバを再起動するため、業務を停止する必要があります。

・ 先頭のパーティションは、基本パーティションである必要があります。

・ 以下のファイルシステムの場合にクローニングイメージを採取できます。なお、LVM(Logical Volume Manager)を使用しているファ

イルシステムは使用できません。

- NTFS

- EXT3

- EXT4

- LinuxSwap

・ 管理対象サーバがWindows Server 2012で、かつ1つ目の起動ディスクにReFSのデータ領域が混在している場合、クローニングイ

メージを採取できません。

・ クローニングイメージを採取する管理対象サーバと配付する管理対象サーバで、以下の条件を満たしている必要があります。

- モデル名が同じである

- オプションカードおよび拡張ボードとその搭載位置など、ハードウェア構成が同じである

- 「設計ガイド CE」の「8.2.7 管理対象サーバのBIOS設定」に従って同じBIOS設定がされている

- LAN、SANの接続が同じ冗長化方式、冗長パス数で、同一のネットワーク装置やストレージ装置にアクセスできる

なお、カスケード接続されたLANスイッチやファイバーチャネルスイッチは、1台の装置とみなします。

・ クローニングと連携して、アプリケーションの設定は自動で行えません。

必要に応じてクローニング操作の前後に、手動でアプリケーションの設定を行ってください。

・ システムイメージのバックアップ、リストア、クローニングイメージの採取は同時に4つの処理まで実行できます。5つ以上の処理が要

求された場合、実行中の処理が完了するまで待機状態になります。

なお、バックアップ・リストア方式によるサーバ切替え・切戻し中に実行されるリストア処理も待機状態になります。バックアップ・リス

トア方式の自動リカバリ、および手動切替えを利用する場合、同時に実行するシステムイメージのバックアップ・リストア、およびク

ローニングイメージの採取・配付の処理数は3つまでにしてください。

・ クローニングイメージの採取または配付のあと、OS起動時に外部サーバなどへ接続処理が必要なソフトウェアが正しく起動しない

場合があります。

その場合、採取したあとOSを再起動してください。

・ 管理対象サーバのWatchdog(一定時間OSが応答しない状態をハングと検出して、自動的にリセットまたは電源OFFする機能)が有

効になっていると、クローニング中に自動的にリセットまたは電源OFFになることがあります。

クローニングを行う前に、設定を無効にしてください。

詳細は、管理対象サーバのマニュアルを参照してください。

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・ アクティベーションの方式にMAKライセンス認証を使用している場合、以下のOSではSysprepの実行回数が累積で3回までに制限

されます。

- Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2

- Microsoft(R) Windows Server(R) 2008

Sysprepはイメージ指定のL-Server作成時、またはクローニングイメージ採取時に実行されるため、クローニングイメージの採取とイ

メージ指定のL-Server作成を4回以上行えません。そのためクローニングイメージを配付したL-Serverからクローニングイメージを採

取せず、専用のマスタサーバからを採取することをお勧めします。

・ ソフトウェア・イニシエータを利用してiSCSI接続している場合、データが破損する危険性があるため、クローニングイメージの採取・

配付は行わないでください。

データディスクを使用する場合、ハードウェア・イニシエータを使用してください。

B.7 [OS]タブ設定

L-Server作成時にOSに設定パラメーターを入力します。[基本情報]タブでイメージを指定した場合だけ有効です。初回起動時に設定

処理が動作します。

イメージ名を指定しない場合、入力する必要はありません。

表B.8 設定項目一覧

指定項目 項目の説明

ホスト名・コンピュータ名

ホスト名またはコンピュータ名を入力します。

【Windows】半角英数字、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された63文字以内の文字列を指

定します。数字だけの文字列は使用できません。

【Linux】

半角英数字、ハイフン("-")、ピリオド(".")およびアンダースコア("_")で構成された64文字以内の

文字列を指定します。

なお、L-Server名にアンダースコア("_")を使用している場合、ハイフン("-")に置き換えられます。

基本情報が未指定の場合も、上記と同様に、L-Server名を変換して設定されます。

B.8 L-Serverのネットワーク冗長化とVLAN設定

本製品は、Red Hat Enterprise Linuxのイメージを指定する場合の業務LANのIPアドレス設定や、サーバのNIC冗長化やタグVLANな

どのOSの設定は行いません。

L-Server作成後のOS起動時に、これらのネットワーク設定を行うようスクリプトを事前に設定した状態で採取したイメージを使用して、L-Server作成後に自動的に設定されるようにしてください。

この場合、以下のようなスクリプトを用意して、OS起動時に1回だけスクリプトが起動されるようにした状態でイメージを採取します。

ネットワーク情報ファイルに記載された内容に従ってNIC冗長化ソフトウェア(Windows Intel PROSet/Linux bondingなど)を動作させ、

以下の設定を行います。

・ NIC冗長化

・ タグVLANの設定

・ IPアドレスの設定

ネットワーク情報ファイルの仕様については、「ネットワーク情報ファイル」を参照してください。

- 173 -

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ネットワーク情報ファイル

物理L-Serverの、冗長化されるNICおよび設定されるタグVLANについて記載されたファイルです。物理L-Server作成時に、自動的に

物理L-Serverに転送されます。また、物理L-Serverを作成したあと、rcxadm lserver setupコマンドを実行すると、物理L-Serverにネット

ワーク情報ファイルが転送されます。

ネットワーク情報ファイルの格納先

【Windows】インストールフォルダー\Agent\etc\net

【Linux】

/etc/opt/FJSVrcxat/net/

ネットワーク情報ファイルのファイル名

net_info.conf

文字コード

UTF-8

改行コード

【Windows】CR/LF

【Linux】

LF

ネットワーク情報ファイルの書式

フォーマットは以下のとおりです。

表B.9 ネットワーク情報ファイルの指定項目一覧

変数 意味 値

NIC[index]_MacAddress NICのMACアドレス (注)コロン(":")区切りの16進数表記のMACアド

レス

Groups冗長化されたNICのグループの

リスト空白区切りのグループの番号

Group[index]_NetworkLinksグループに割り当てられた

NetworkLinkのリスト空白区切りのNetworkLinkIndex

Group[index]_[NetworkLinkIndex]_Nicsグループを構成するNICのリス

ト空白区切りのNIC番号

Group[index]_[NetworkLinkIndex]_IpAddress

グループのIPアドレス

ピリオド(".")区切りのIPv4アドレス

Group[index]_[NetworkLinkIndex]_Netmask

グループのネットマスク

Group[index]_[NetworkLinkIndex]_DNSServer

グループのDNSアドレス

【Windows】

Group[index]_[NetworkLinkIndex]_DefaultGateway

デフォルトゲートウェイ

Group[index]_[NetworkLinkIndex]_Vlanid

グループに割り付けられた

NetLinkのVLANID2~4094

Group[index]_[NetworkLinkIndex]_VlanMode

タグつきVLAN、またはタグなし

VLANの指定taggedまたはuntagged

Group[index]_[NetworkLinkIndex]_ExtParams_[ParamName]

グループの追加パラメーター

[ParamName]には、L-Server作ユーザーが指定したパラメーター値

- 174 -

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変数 意味 値

成時にユーザーが指定したパ

ラメーター名が入る

SingleNics冗長化されていないシングル構

成のNICのリスト空白区切りのNIC番号

NIC [index]_NetworkLinksグループに割り当てられた

NetworkLinkのリスト空白区切りのNetworkLinkIndex

NIC[index]_[NetworkLinkIndex]_IpAddress

NICのIPアドレス

ピリオド(".")区切りのIPv4アドレス

NIC[index]_[NetworkLinkIndex]_Netmask

NICのネットマスク

NIC[index]_[NetworkLinkIndex]_DNSServer

NICのDNSアドレス【Windows】

NIC[index]_[NetworkLinkIndex]_DefaultGateway

デフォルトゲートウェイ

NIC [index]_[NetworkLinkIndex]_VlanidNICに割り付けられたNetLinkのVLANID

2~4094

NIC[index]_[NetworkLinkIndex]_VlanMode

タグつきVLANまたは、タグなし

VLANの指定taggedまたは、untagged

NIC[index]_[NetworkLinkIndex]_ExtParams_[ParamName]

NICの追加パラメーター

[ParamName]には、L-Server作成時にユーザーが指定したパ

ラメーター名が入る

ユーザーが指定したパラメーター値

DNSServer DNSサーバ【Linux】 -

Route [index]

スタティックルーティング設定

タイプ、パケット配送先アドレス

と、ネットマスク、ゲートウェイア

ドレスがカンマ区切りで指定さ

れる

・ type

destination addressのタイプ

- net ネットアドレス

- host ホストアドレス

・ destination address

パケット配送先アドレス

・ mask

ネットマスク

・ gateway address

ゲートウェイアドレス

注) VIOMで管理しないサーバの環境で物理L-Serverを使用する場合、出力されません。

参考

GLSやBondingなどのドライバ固有のパラメーターを、ネットワークを設定するスクリプトに利用する場合、以下のファイルに情報を

記載してください。

- ネットワーク単位のパラメーター(GLSやBondingの監視先IPアドレスなどを記載)

【Windows】インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\net\net_info.network resource name.conf

- 175 -

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【Linux】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/net/net_info.network resource name.conf

- L-Server単位のパラメーター(NICに設定するQoSなどを設定)

【Windows】インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\net\net_info.l_server name.conf

【Linux】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/net/net_info.l_server name.conf

L-Server配備時に、L-Server名またはL-Serverが接続しているネットワークリソース名に一致するファイルの内容を、ネットワーク情

報ファイルに連結して配備先サーバに送信します。

例 #物理サーバに実装されているNICのMAC情報リスト

NIC1_MacAddress="XX:XX:XX:XX:XX:X1"

NIC2_MacAddress="YY:YY:YY:YY:YY:Y2"

NIC3_MacAddress="XX:XX:XX:XX:XX:X3"

NIC4_MacAddress="YY:YY:YY:YY:YY:Y4"

NIC5_MacAddress="XX:XX:XX:XX:XX:X5"

NIC6_MacAddress="YY:YY:YY:YY:YY:Y6"

##############################################################

#NIC冗長化情報

##############################################################

Groups="0 1"#冗長化されているグループのリスト(番号0と1のグループが存在)

Group0_NetworkLinks="0" #グループ0にはNetworkLinkが1つ存在する(index 0 only)

Group1_NetworkLinks="0 1" #グループ1にはNetworkLinkが複数存在する(index 0 to 1)

#グループは、Group_[NICGroupIndex]_[NetworkLinkIndex]で記載される

Group0_0_Nics="1 2" #NIC1と2を束ねている

Group0_0_IpAddress="192.168.0.1"

Group0_0_Netmask="255.255.255.0"

Group0_0_DefaultGateway="192.168.0.253"

Group0_0_Vlanid=2

Group0_0_VlanMode="tagged"

Group0_0_DNSServer="ipaddress"

Group1_0_Nics="3 4" #NIC3と4を束ねている

Group1_0_IpAddress="192.168.1.1"

Group1_0_Netmask="255.255.255.0"

Group1_0_Vlanid=3

Group1_0_VlanMode="tagged"

Group1_1_Nics="3 4" #NIC3と4を束ねている

Group1_1_IpAddress="192.168.2.1"

Group1_1_Netmask="255.255.255.0"

Group1_1_VlanMode="untagged"#このグループはタグなしVLANのため、VLANIDが指定されない例

Group1_1_DNSServer="ipaddress"

##############################################################

#冗長化されていないNIC情報

##############################################################

SingleNics="5 6"#冗長化されていないNICのリスト

NIC5_NetworkLinks ="0" #NIC5にはNetworkLinkが1つ存在する(index 0 only)

NIC6_NetworkLinks ="0 1" #NIC6にはNetworkLinkが複数存在する(index 0 to 1)

NIC5_0_IpAddress="192.168.20.1"

NIC5_0_Netmask="255.255.255.0"

NIC5_0_VlanMode="untagged"#タグなしVLANのため、VLANIDは指定されない例

NIC5_0_DNSServer="ipaddress"

- 176 -

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NIC6_0_IpAddress="192.168.30.1"

NIC6_0_Netmask="255.255.255.0"

NIC6_0_VlanMode="untagged"#タグなしVLANのため、VLANIDは指定されない例

NIC6_1_IpAddress="192.168.40.1"

NIC6_1_Netmask="255.255.255.0"

NIC6_1_Vlanid=40

NIC6_1_VlanMode="tagged"#タグVLAN

NIC6_1_DNSServer="ipaddress"

Route0=net,192.168.200.0,255.255.255.0,192.168.1.254

B.9 物理サーバを自動選択する方式

以下の操作を行った場合、条件を満たす物理サーバを検索します。

・ 物理L-Serverの作成

・ 物理L-Serverの起動

・ 物理L-Serverの予備サーバ切替え

条件を満たす物理サーバの検索で、物理サーバの前提条件、および選択の優先順位について説明します。

物理サーバの前提条件

以下の条件を満たす物理サーバが選択対象になります。

・ 物理サーバの"状態"が"normal"、"warning"、"stop"である

・ サーバリソースツリーでサーバ切替えの設定がされていない

・ 物理L-Serverで指定した管理LANと、物理サーバの管理LANの情報が一致している

・ 物理L-Serverと物理サーバのサーバタイプ(ブレードサーバまたはラックマウント型サーバ)が一致している

・ ほかの物理L-Serverに使用されていない (注1)

・ 物理サーバの"CPUコア総数"、"CPUクロック数"、"メモリ容量"のすべての情報が採取できている

物理サーバの選択方法

前提条件を満たす複数の物理サーバから以下の優先順位により1つの物理サーバを選択します。

優先順位が高いものから記載します。

・ 物理L-Serverの作成

- 優先度の高いサーバプール内にあるサーバ (注2)

- 物理サーバの構成がL-Serverの定義にもっとも近いサーバ

- 停止中の他の物理L-Serverに対して、前回起動時に割り当てられていないサーバ

- 前回起動した物理サーバと同一シャーシ(ブレードサーバの場合)

- 前回起動した物理サーバ

・ 物理L-Serverの起動

- 優先度の高いサーバプール内にあるサーバ (注2)

- 物理サーバの構成がL-Serverの定義にもっとも近いサーバ

- 停止中の他の物理L-Serverに対して、前回起動時に割り当てられていないサーバ

- 177 -

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- 前回起動した物理サーバと同一シャーシ(ブレードサーバの場合)

- 前回起動した物理サーバ

・ 物理L-Serverの予備サーバ切替え

- 優先度の高いサーバプール内にあるサーバ (注2)

- 物理サーバの構成がL-Serverの定義にもっとも近いサーバ

- 停止中の他の物理L-Serverに対して、前回起動時に割り当てられていないサーバ

- 前回起動した物理サーバと同一シャーシ(ブレードサーバの場合)

- [予備サーバでの動作]に[強制OFFを許可]が設定されているサーバ (注3)

注1) 物理L-Serverの定義と、物理サーバを以下の条件で比較します。すべての条件が同等またはそれ以上の物理サーバが選択され

ます。

・ 物理L-Server作成時にモデル名を指定した場合

- "モデル名"が一致、または互換性がある

- NIC数

・ 物理L-Server作成時にCPU、メモリを指定した場合

- CPUコア総数

- CPUクロック数

- メモリ容量

- NIC数

注2) [使用するリソース]、[予備サーバのプール]が[自動選択]の場合、リソースプールの優先度が考慮されます。リソースプールの優

先度が同じ場合はランダムに選ばれます。

注3) [予備使用中の強制OFF]が有効になっている物理L-Serverが、[予備サーバ時の強制OFF]に[許可]が設定されているサーバを

利用できます。

[予備サーバの選択方法]で[性能が低いサーバも選択する]チェックボックスにチェックを入れた場合、以下のようになります。

・ 物理L-Server作成時にモデル名を指定した場合

L-Serverの定義と物理サーバのサーバモデルが一致したサーバが選択されます。

・ 物理L-Server作成時にCPU、メモリを指定した場合

構成チェックは行われません。

条件が同じ物理サーバが複数存在する場合、本製品内部の論理で選択されます。

B.10 物理L-Serverを利用する場合の注意事項

ここでは、物理L-Serverを利用する場合の注意点について説明します。

L-Serverの削除

L-Serverを削除する場合、ESCに登録しているETERNUSストレージのETERNUSmgrからログアウトしてください。

NetAppストレージをクラスタで運用し、何らかの異常により片系稼動で運用されている場合、NetAppストレージの異常を復旧させてク

ラスタ運用に戻してから操作してください。

ディスクリソースが事前に作成されたLUNと、iSCSIブートのLUNの場合、L-Serverに割り当てられているディスクリソースは、L-Serverの削除でディスク内のデータは削除されないため、ディスク内のデータを削除することをお勧めします。

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ディスク内のデータを削除する方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.5 ストレージリソース」の注意

事項を参照してください。

L-Serverのスナップショット

L-Serverのスナップショットは利用できません。

L-Serverのサーバ間の移動(マイグレーション)

L-Serverのサーバ間の移動(マイグレーション)は利用できません。

L-ServerのOSへのネットワーク設定

本製品は、サーバのNIC冗長化やタグVLANなどのOSの設定は行いません。また、Red Hat Enterprise Linuxのイメージを指定する場

合、IPアドレスの自動設定を行いません。

L-Server作成後のOS起動時に、これらのネットワーク設定を行うようスクリプトを事前に設定した状態で採取したイメージを使用して、L-Server作成後に自動的に設定されるようにしてください。

詳細は「B.8 L-Serverのネットワーク冗長化とVLAN設定」を参照してください。

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付録C 仮想L-Server作成のための設定

ここでは、仮想L-Serverを作成する場合の設定について説明します。

C.1 仮想L-Server作成で共通に利用する定義ファイル

ここでは、仮想L-Server作成で共通に利用する定義ファイルについて説明します。

L-Serverを利用する場合、定義ファイルの設定が必要なことがあります。

・ オーバーコミットを利用する場合【VMware】【Hyper-V】【KVM】【Solarisゾーン】【Citrix-Xen】【OVM for x86 3.2】

「C.1.1 オーバーコミット定義ファイル」を参照してください。

・ VM固有情報を定義する場合【VMware】【Hyper-V】【KVM】【Citrix-Xen】

「C.1.2 VM固有情報定義ファイル」を参照してください。

・ シン・プロビジョニングを利用する場合【VMware】

「C.1.3 シン・プロビジョニングにおけるリソース選択の優先順の設定」を参照してください。

・ ServerView Agentsを利用できないサーバを用いて仮想L-Serverを作成する場合

「C.1.4 ServerView Agentsを利用できないサーバを利用して仮想L-Serverを作成する場合の設定」を参照してください。

・ 他社サーバ上のVMware ESXiを利用して仮想L-Serverを作成する場合の設定【VMware】

「C.1.5 他社サーバ上のVMware ESXiを利用して仮想L-Serverを作成する場合の設定」を参照してください。

・ VM管理製品から通知されたメッセージを英語で出力する場合

「C.1.6 VM管理製品から通知されたメッセージを英語で出力する場合」を参照してください。

・ 生存監視を利用する場合【VMware】【Hyper-V】

「C.1.7 生存監視の定義ファイル」を参照してください。

・ L-Server作成時の[OS]タブ情報などの初期値を生成する場合【VMware】【Hyper-V】【KVM】【Solarisゾーン】【Citrix-Xen】

「C.1.8 OSプロパティ定義ファイル」を参照してください。

C.1.1 オーバーコミット定義ファイル

ここでは、オーバーコミット定義ファイルについて説明します。

オーバーコミットで使用するVMプールに対して、空き容量の計算方法についての初期値を変更する場合だけ、オーバーコミット定義

ファイルを編集します。

オーバーコミットで使用するVMプールの作成方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「20.2 作成」を参

照してください。

定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

参考

上記の格納場所には、定義ファイルのサンプル(pool.sample.rcxprop)が格納されています。サンプルを流用する場合、ファイルの内容

を変更したあと、ファイル名に含まれる".sample"を削除して配置してください。

- 180 -

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オーバーコミット設定ファイルの名前

pool.rcxprop

オーバーコミット設定ファイルの書式

over_commit_calculation=reserve|limit

over_commit_calculation

オーバーコミットで使用するVMプールに対して、空き容量の計算方法についての初期値を指定します。

本パラメーターで指定した値は、[プール作成]ダイアログの初期値、およびコマンド実行時に空き容量の計算方法を指定しな

かったときに使用されます。

以下のどちらかを指定します。

- 予約値で計算する場合

"reserve"を指定します。

- 上限時で計算する場合

"limit"を指定します。

以下の場合、"limit"が指定されます。

- "over_commit_calculation"の指定を省略した場合

- 無効な値を指定した場合

over_commit_calculation=reserve

ポイント

ROR V2.3またはV3.0の管理サーバからアップグレードを行い、オーバーコミット機能の設定方法の移行手順を実行していない場合、

定義ファイルを編集する必要があります。

詳細は「G.1.1 オーバーコミット定義ファイル」を参照して下さい。

C.1.2 VM固有情報定義ファイル

ユーザーが、L-Serverの作成または変更(L-Serverが定義済みの状態(defined))時に、仮想マシンに設定する情報を指定するファイル

です。

ユーザーグループごとに作成できます。

文字コードはUTF-8にしてください。

なお、パラメーターの優先度は、以下のとおりです。

L-ServerのXMLファイル > L-Serverテンプレート > 定義ファイル(ユーザーグループ) > 定義ファイル(システム共通)

定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\vm_prop

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/vm_prop

ポイント

上記の格納場所には、定義ファイルのサンプル(vm_VMTYPE.rcxprop.sample)が格納されています。サンプルを流用する場合、

ファイルの内容を変更したあと、ファイル名の"VMTYPE"をVM種別に変更し、".sample"を削除して配置してください。

- 181 -

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定義ファイル名

定義ファイルは、ユーザーグループごとのファイルと、システム共通のファイルがあります。

ユーザーグループごとの定義ファイルとシステム共通の定義ファイルでキーが重複した場合、ユーザーグループごとの定義ファイ

ルが優先されます。

- ユーザーグループ

vm_ユーザーグループ名_VM種別.rcxprop

- システム共通

vm_VM種別.rcxprop

注意

- VM種別には、VMware、Hyper-V、Oracle VM、RHEL-KVMなど、L-Server作成時に指定するVM種別の文字列を指定しま

す。なお、英字の大文字と小文字は区別されません。

- VM種別部分を英字の小文字に変換し、同じ名前のファイルが複数該当した場合、VM種別を文字コードの昇順で並び変え、

先頭のファイルが選択されます。

usergroup1_VMwareusergroup1_VMWARE -> このファイルが選択されます。

usergroup1_vmware

- VM種別に含まれる空白は、取り除いてください。

Oracle VM -> OracleVM

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとに定義する項目を記述します。各行は、以下の形式で記述します。

キー = 値

定義ファイルの指定項目

以下の項目を指定します。

表C.1 パラメーター一覧

キー 説明

processor_reserve_spec

小割当てCPUリソース量を指定します。

0~CPU性能の範囲の値を、ギガヘルツを単位として、小数第一位までで設定します。

L-ServerやL-ServerテンプレートのXMLファイルでは、"CPUReserve"で設定します。

processor_share

【VMware】

CPUリソースの配分を決める相対的な配分比を指定します。

1以上の整数を設定します。

L-ServerやL-ServerテンプレートのXMLファイルでは、"CPUShare"で設定します。

VM種別が"VMware"の場合に有効です。

- 182 -

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キー 説明

memory_reserve_size

【VMware】【Citrix-Xen】

小割当てメモリリソース量を指定します。

0~メモリ容量の範囲の値を、ギガバイトを単位として、小数第一位までで設定します。

L-ServerやL-ServerテンプレートのXMLファイルでは、"MemoryReserve"で設定します。

VM種別が"VMware"、"Citrix-Xen"の場合に有効です。

memory_share

【VMware】

メモリリソースの配分を決める相対的な配分比を指定します。

0以上の整数を設定します。

L-ServerやL-ServerテンプレートのXMLファイルでは、"MemoryShare"で設定します。

VM種別が"VMware"の場合に有効です。

processor_weight

CPUの割当て優先度を指定します。

【Hyper-V】

1~10000の範囲の整数で設定します。

【Citrix-Xen】

1~65535の範囲の整数で設定します。

L-ServerやL-ServerテンプレートのXMLファイルでは、"CPUWeight"で設定します。

VM種別が"Hyper-V"、"Citrix-Xen"の場合に有効です。

dynamic_memory

【Hyper-V】

動的メモリの設定を指定します。

・ 動的メモリを有効にする場合

"true"を指定します。

・ 動的メモリを無効にする場合

"false"を指定します。

省略時は、L-Server作成時に指定されている初期メモリ量とメモリバッファーの設定値に

より値が異なります。

・ 初期メモリ量またはメモリバッファーを設定した場合

動的メモリが有効

・ 初期メモリ量とメモリバッファーが未設定の場合

動的メモリが無効

動的メモリを無効にした場合、memory_startup_sizeとmemory_buffer_rateに指定した値

は無視されます。

VM種別が"Hyper-V"の場合に有効です。

memory_startup_size

【Hyper-V】

起動時に割り当てる初期メモリ量を指定します。

0.1~メモリ容量を設定します。

L-ServerやL-ServerテンプレートのXMLファイルでは、"StartupRAM"で設定します。

この値を仮想マシンへ設定する場合、L-ServerテンプレートまたはL-Server作成時に指

定するXMLファイルで動的メモリを有効にするか、または動的メモリを指定しないでくだ

さい。

L-Serverテンプレートが使用されておらず、L-Server作成時に指定するXMLファイルで

動的メモリが指定されていない場合、本設定値とmemory_buffer_rateの設定値の有無に

応じて動的メモリの設定が有効/無効になります。

・ 本設定値またはmemory_buffer_rateの設定値がある

動的メモリが有効

・ 本設定値とmemory_buffer_rateの設定値がない

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キー 説明

動的メモリが無効

動的メモリを無効にした場合、本設定値は無視されます。

VM種別が"Hyper-V"の場合に有効です。

memory_buffer_rate

【Hyper-V】

バッファーとして予約するメモリの割合を指定します。

5~2000の範囲の整数を、パーセントを単位として、設定します。

L-ServerやL-ServerテンプレートのXMLファイルでは、"MemoryBuffer"で設定します。

この値を仮想マシンへ設定する場合、L-ServerテンプレートまたはL-Server作成時に指

定するXMLファイルで動的メモリを有効にするか、または指定しないでください。

L-Serverテンプレートが使用されておらず、L-Server作成時に指定するXMLファイルで

動的メモリが指定されていない場合、本設定値とmemory_startup_sizeの設定値の有無

に応じて動的メモリの設定が有効/無効になります。

・ 本設定値またはmemory_startup_sizeの設定値がある

動的メモリが有効

・ 本設定値とmemory_startup_sizeの設定値がない

動的メモリが無効

動的メモリを無効にした場合、本設定値は無視されます。

VM種別が"Hyper-V"の場合に有効です。

memory_weight

【Hyper-V】

メモリの割当て優先度を指定します。

0~10000の整数を設定します。

L-ServerやL-ServerテンプレートのXMLファイルでは、"MemoryWeight"で設定します。

VM種別が"Hyper-V"の場合に有効です。

max_definable_memory_size

【KVM】

動的メモリで、KVMのVMゲストに設定できる 大メモリ量を指定します。

メモリ容量から物理サーバのメモリ容量までの範囲の値を、ギガバイトを単位として、小数

第一位まで設定します。

VMゲストのメモリ容量は、本値を上限に変動させることができます。

省略した場合には、VMホストの物理メモリ容量と同じ値になります。

VMプール内に登録されているVMホストに搭載されているメモリ容量が不均一で、本項

目を設定する場合、メモリ容量が も小さいVMホストの値以下となるように指定してくだ

さい。

なお、物理メモリ容量を超えた値を指定した場合、L-Serverの起動が失敗します。

VM種別が"KVM"の場合に有効です。

memory_hotplug

【KVM】

VMゲストに対するmemory hotplug機能の有効/無効を指定します。

・ memory hotplug機能を有効にする場合

"true"を指定します。

・ memory hotplug機能を無効にする場合

"false"を指定します。

省略時は、"true"が設定されます。なお、デフォルトは"true"です。

memory_hotplugとmax_definable_memory_sizeの設定の関係を「表C.2 memory_hotplugとmax_definable_memory_sizeの設定の関係【KVM】」に示します。

VM種別が"KVM"の場合に有効です。

- 184 -

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キー 説明

clock_offset

【KVM】

仮想マシンの仮想ハードウェアクロック(仮想CMOS)のオフセットに対して、"UTC"また

は"LOCAL"を指定します。

省略時は、"LOCAL"が設定されます。なお、デフォルトは"LOCAL"です。

VM種別が"KVM"の場合に有効です。

表C.2 memory_hotplugとmax_definable_memory_sizeの設定の関係【KVM】

memory_hotplugの設定値max_definable_memory_sizeの設定値

値を設定した場合 省略した場合

"true"、または設定を省略した

場合

大メモリ量の値を

max_definable_memory_sizeの値としま

す。

大メモリ量にホストの物理メモリ総量を

設定します。

"false"

大メモリ量の値をメモリサイズの値とし

ます。

max_definable_memory_sizeの値は無効

になります。

大メモリ量の値をメモリサイズの値とし

ます。

参照

VM固有情報定義ファイルにパラメーターを記載しなかった場合、L-Serverに対して設定される値については、「リファレンスガイド

(コマンド/XML編) CE」の「15.3.2 仮想L-Server向け定義情報(XML)」の各要素名を参照してください。

注意

リソースを割り当てたL-Serverの仕様変更を行うときは、L-Serverに設定済の値が優先されるため、本定義ファイルの設定値は反映

されません。そのようなL-Serverの仕様変更は、XMLファイルに変更する値を記載し、コマンドを実行して変更してください。

L-ServerテンプレートやL-Server作成時に各設定値を指定した場合、本定義ファイルの設定値よりも優先されます。

C.1.3 シン・プロビジョニングにおけるリソース選択の優先順の設定

シン・プロビジョニングの属性が設定されたストレージプールと設定されていないストレージプールが、同じ優先度で存在する状況下

で、L-Server作成時またはディスク増設時のリソース選択で自動選択を指定した場合、どちらのストレージプールのリソースを優先する

かを設定できます。

定義ファイルを編集した場合、マネージャーを再起動してください。

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

storage.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行に1つの設定項目を記述します。各行は、以下の形式で記述します。

- 185 -

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指定項目 = 指定値

定義ファイルの指定項目

- SELECT_THIN_PROVISIONING_POOL_FIRST

シン・プロビジョニングの属性が設定されたストレージプールと設定されていないストレージプールが同じ優先度で存在する場

合、ストレージリソースの自動選択で、どちらのストレージプールのリソースを優先するかを指定します。

- 指定値に"true"を指定した場合

シン・プロビジョニングの属性が設定されたストレージプールを優先します。

- 指定値に"false"を指定した場合

シン・プロビジョニングの属性が設定されていないストレージプールを優先します。

- 指定しない場合

"false"が設定されます。

定義ファイルの例を以下に示します。

SELECT_THIN_PROVISIONING_POOL_FIRST = true

C.1.4 ServerView Agentsを利用できないサーバを利用して仮想L-Serverを作成する場合の設定

以下のサーバではServerView Agentsを利用できないため、ハードウェアの構成情報(CPUコア総数、CPU周波数、メモリ容量など)を取得できません。

・ PRIMERGY CX1000シリーズ

・ 他社サーバ

これらのサーバ上にVM管理製品をインストールしたあと、仮想L-Serverを作成するには、事前に定義ファイルを作成し、構成情報を

定義したあと、管理対象サーバを登録する必要があります。

以下の場合、定義ファイル作成後にハードウェア情報を本製品に再設定します。

・ 定義ファイルを作成する前に、対象のサーバを本製品に登録した場合

・ 本製品に登録済みのサーバに対して、定義ファイルに記述した構成情報(CPUコア総数、CPU周波数、メモリ容量など)を変更す

る場合

詳細は、「運用ガイド CE」の「第9章 ハードウェア保守」を参照してください。

注意

定義ファイルに記述した値と、実際のサーバの構成情報が異なる場合、仮想L-Serverの作成または起動に失敗する、または誤った

CPUとメモリ情報で仮想マシンが配備される可能性があります。

必ず、定義ファイルに記述した値と、実際のサーバの構成情報が同じか確認してください。

定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

- 186 -

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【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

server_spec.rcxprop

文字コード

【Windowsマネージャー】

Shift-JIS

【Linuxマネージャー】

UTF-8

改行コード

【Windowsマネージャー】

CR/LF

【Linuxマネージャー】

LF

定義ファイルの形式

- 定義ファイルの1行目は、必ず以下を記述します。

ServerSpec,V1.0

- 定義ファイルでは、1行に1台のサーバの構成情報(CPUコア総数、CPU周波数、メモリ容量など)を、カンマ(",")区切りで記述し

ます。

2台以上のサーバを定義する場合、改行して記述します。

各行は、以下の形式で記述します。

physical_server, cpu_core_count, cpu_clock, memory_size[, cpu_type]

- データとカンマ(",")間に空白があっても無視されます。

同じ物理サーバの構成情報(CPUコア総数、CPU周波数、メモリ容量など)を重複して記述した場合、先に記述されているもの

が採用されます。

- コメントは、先頭文字をシャープ("#")で記述します。

定義ファイルの指定項目

physical_server

管理対象サーバ登録時に入力する、物理サーバ名を記述します。

cpu_core_count

物理CPUコア総数を記述します。

0~999までの整数を半角数字で記述します。

"0"を記述した場合、リソース詳細画面の基本情報にはハイフン("-")が表示され、仮想L-Serverは作成できません。

cpu_clock

CPU周波数を記述します。

0~999999までの整数を半角数字で記述します。

メガヘルツを単位とし、1GHzは1000MHzとして記述します。

"0"を記述した場合、リソース詳細画面の基本情報にはハイフン("-")が表示され、仮想L-Serverは作成できません。

memory_size

メモリの総サイズを記述します。

0~999999999までの整数を半角数字で記述します。

メガバイトを単位とし、1GBは1024MBとして記述します。

"0"を記述した場合、リソース詳細画面の基本情報にはハイフン("-")が表示され、仮想L-Serverは作成できません。

- 187 -

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cpu_type

CPUタイプを記述します。

カンマ(",")を除く、半角英数字および記号がASCII文字(0x20~0x2bおよび0x2d~0x7e)で構成された64文字以内の文字列で

記述します。

省略した場合、画面にはハイフン("-")が表示されます。

定義ファイルの例を以下に示します。

ServerSpec,V1.0

############################################################################ server_spec.rcxprop##All Rights Reserved, Copyright(C) FUJITSU LIMITED 2011############################################################################# physical_server, cpu_core_count, cpu_clock, memory_size, cpu_type#

server001, 8, 3160, 4096, Intel(R) Xeon(R)server002, 8, 2660, 12288, Intel(R) Xeon(R)server003, 2, 2000, 65536server004, 4, 4000, 4096, Intel(R) Xeon(R) Processor E5501

C.1.5 他社サーバ上のVMware ESXiを利用して仮想L-Serverを作成する場合の設定

サーバ登録の前に定義ファイルを作成し、本製品のエージェントを利用しないでVM製品をエージェントとして利用するサーバである

ことを定義する必要があります。その後のサーバ登録で、[エージェントを自動登録する]チェックボックスにチェックを入れて、VMホス

トとして登録してください。本定義を行って登録したVMホストでは、VM製品からサーバの状態やハードウェアの構成情報(CPUコア総

数、CPU周波数、メモリ容量など)を取得します。

なお、登録後に定義ファイルを変更しても、その変更は有効になりません。

注意

・ VMホスト以外の用途(予備サーバ、Windows/Linuxサーバ)では使用できません。

・ 以下の設定を行った場合でも、VM製品から取得した情報を優先して使用します。

- ServerView Agentsを利用できないサーバを利用して仮想L-Serverを作成する場合の設定

- サーバ登録時に、サーバ管理ソフトウェア(ServerView)を“使用する”と指定

・ 本定義を行って登録したVMホストでは、以下の機能が利用できません。

- サーバ切り替え

・ 一括設定の構成定義ファイルでは、セクション名[Server]の以下のセクションヘッダーのパラメーターには値を記述しないでくださ

い。値を記述した場合は登録に失敗します。

- snmp_community_name

- 188 -

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定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

ポイント

上記の格納場所には、定義ファイルのサンプル(server_control.sample.rcxprop)が格納されています。サンプルを流用する場合、

ファイルの内容を変更したあと、ファイル名に含まれる".sample"を削除して配置してください。

定義ファイル名

server_control.rcxprop

文字コード

【Windowsマネージャー】【Linuxマネージャー】

UTF-8

改行コード

【Windowsマネージャー】

CR/LF

【Linuxマネージャー】

LF

定義ファイルの形式

- 定義ファイルの1行目は、必ず以下を記述します。

ServerControl,V1.0

- 定義ファイルでは、1行に1台のサーバ名を記述します。

2台以上のサーバを定義する場合、改行して記述します。

各行は、以下の形式で記述します。

physical_server

同じ物理サーバ名を重複して記載した場合もエラーにはなりません。

- コメントは、先頭文字をシャープ("#")で記述します。

定義ファイルの指定項目

physical_server

管理対象サーバ登録時に入力する、物理サーバ名を記述します。

先頭文字を英字とし、半角英数字とハイフン("-")で構成された15文字以内の文字列で記述します。以下の物理サーバ名の記

述があっても無視されます。

- ブレードサーバ

- PRIMEQUESTのサーバ

- SPARC Enterpriseのサーバ

- SPARC M10のサーバ

- 未登録のサーバ

- 189 -

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参考

登録時に定義ファイルがない場合、または登録対象の物理サーバ名の記述がない場合は、当社機サーバとして取り扱います。

定義ファイルの例を以下に示します。

ServerControl,V1.0

############################################################################ server_control.rcxprop##All Rights Reserved, Copyright(C) FUJITSU LIMITED 2012############################################################################# physical_server#

server1server2

C.1.6 VM管理製品から通知されたメッセージを英語で出力する場合

ここでは、VM管理製品が英語以外の言語で動作している場合に、VM管理製品から通知されたメッセージを常に英語で出力する場

合について説明します。

この設定を行わない場合、VM管理製品が動作している言語でメッセージが表示されます。運用管理クライアントが動作している言語

がVM管理製品と異なる場合、正しく表示できないことがあります。

【VMware】【Hyper-V】

事前に以下の定義ファイルに値を設定すると、VM管理製品から通知されたメッセージを英語で出力できます。

定義ファイルの文字コードはUTF-8にしてください。

定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

vm.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとに以下の形式で記述します。

キー = 値

定義ファイルの指定項目

- 190 -

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表C.3 指定項目一覧

項目 キー 値 備考

VM管理製品の詳細

情報の英語出力設定detail_msg_en true|false

イベントログで表示される、VM管理製品から通知されたメッセー

ジを英語で出力させます。

・ "true"を指定した場合

英語で出力されます。

・ "false"を指定した場合

VM管理製品が動作する言語で出力されます。

省略時は、"false"が設定されます。

本設定の変更後、再起動は必要ありません。

本製品とVM管理製品で言語設定が異なる場合、"true"を指定

してください。

C.1.7 生存監視の定義ファイル

生存監視を利用する場合、定義ファイルを作成し、生存監視のパラメーターを指定してください。このパラメーターはシステムで一意の

設定になります。

仮想L-Serverの生存監視は、サーバ仮想化ソフトウェアのハートビート監視機能を利用して仮想L-Serverに対応するVMゲストのハー

トビートを監視します。

ハートビート監視機能については、サーバ仮想化ソフトウェアのマニュアルを参照してください。

【VMware】

本製品の生存監視機能では、VMware HAの"仮想マシンの監視"設定でVMゲストごとのハートビート監視設定を行います。

【Hyper-V】

本製品の生存監視機能では、MSFCの"ハートビート設定"でVMゲストごとのハートビート監視設定を行います。

注意

サーバ仮想化ソフトウェア上で生存監視の設定を変更した場合、本製品には変更が反映されません。

そのため、サーバ仮想化ソフトウェア上で生存監視の設定を変更しないでください。

定義ファイルの格納場所

デフォルトの値が記載されたファイルがインストール時に配置されます。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\alive_monitoring

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/alive_monitoring

定義ファイル名

- vm_VMware.rcxprop

- vm_Hyper-V.rcxprop

ファイル名の大文字/小文字の変更は許容されます。

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行に1つの設定項目を記述します。各行は、以下の形式で記述します。

指定項目=指定値

- 191 -

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コメントは、先頭文字をシャープ("#")で記述します。

vm_VMware.rcxpropの指定項目

min_uptime

VMwareのハートビート監視設定の"アップタイム 小値"を指定します。

0~100000の範囲の整数を指定します。単位は秒です。

デフォルトは"120"が指定されています。

failure_interval

VMwareのハートビート監視設定の"障害間隔"を指定します。

1~100000の範囲の整数を指定します。単位は秒です。

デフォルトは"30"が指定されています。

max_failures

VMwareのハートビート監視設定の"仮想マシンごとの 大リセット回数"を指定します。

1~1000の範囲の整数を指定します。

デフォルトは"3"が指定されています。

max_failure_window

VMwareのハートビート監視設定の"リセットの 大時間帯"を指定します。

-1、および1~1000の範囲の整数を指定します。単位は時間です。

-1を指定した場合、"指定なし"になります。

デフォルトは"1"が指定されています。

off_override_cluster

本製品で生存監視を無効に設定した場合に、VMwareクラスタのハートビート監視設定を上書きして、VMゲストのハートビート

監視設定を無効化するかを指定します。

VMゲストのハートビート監視設定を無効化する場合、"true"を指定します。

VMゲストのハートビート監視設定をVMwareクラスタの設定に合わせる場合、"false"を指定します。

デフォルトは"false"が指定されています。

注意

定義ファイルを変更したあと、作成済みのL-Serverに変更内容を適用する場合、rcxadm lserver modifyコマンドを実行してくださ

い。

以下のパラメーターの詳細は、VMwareのマニュアルを参照してください。

- アップタイム 小値

- 障害間隔

- 仮想マシンごとの 大リセット回数

- リセットの 大時間帯

vm_Hyper-V.rcxpropの指定項目

restart_period

MSFCのハートビート監視設定の"再起動期間"を指定します。

0~3599の範囲の整数を指定します。単位は秒です。

"retry_period_on_failure"で指定した時間より小さい値を指定してください。

デフォルトは"900"が指定されています。

restart_threshold

MSFCのハートビート監視設定の"指定期間内での再起動の試行回数"を指定します。

- 192 -

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0~4294967295の範囲を指定を指定します。

デフォルトは"1"が指定されています。

failover

MSFCのハートビート監視設定の"再起動に失敗した場合は、このサービスをアプリケーションのすべてのリソースをフェールオー

バーする"を指定します。

フェールオーバーする場合、"true"を指定します。

フェールオーバーしない場合、"false"を指定します。

デフォルトは"true"が指定されています。

retry_period_on_failure

MSFCのハートビート監視設定の"再起動の試みがすべて失敗した場合は、指定した時間 (hh:mm) 後にもう一度再起動を開始

する"を指定します。

-1、および0~1439の範囲の整数を指定します。単位は分です。

-1を指定した場合、無効になります。

0~1439を指定する場合、"restart_period"で指定した時間より大きい値を指定してください。

デフォルトは"60"が指定されています。

注意

定義ファイルを変更したあと、作成済みのL-Serverに変更内容を適用する場合、rcxadm lserver modifyコマンドを実行してくださ

い。

各パラメーターの詳細は、MSFCのマニュアルを参照してください。

C.1.8 OSプロパティ定義ファイル

事前にOSプロパティ定義ファイルに初期値を指定することで、仮想L-Server作成時の[OS]タブの情報などの初期値が生成されます。

OSプロパティ定義ファイルの文字コードはUTF-8にしてください。

ポイント

OSプロパティ定義ファイルの設定は、RORコンソールのセットアップウィザードからも設定できます。

セットアップウィザードの詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「3.1 セットアップウィザード」を参照してください。

[OS]タブについては、以下を参照してください。

【VMware】

「C.2.9 [OS]タブ設定」を参照してください。

【Hyper-V】

「C.3.10 [OS]タブ設定」を参照してください。

【KVM】

「C.6.8 [OS]タブ設定」を参照してください。

【Solarisゾーン】

「C.7.7 [OS]タブ設定」を参照してください。

【Citrix-Xen】

「C.9.8 [OS]タブ設定」を参照してください。

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

- 193 -

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定義ファイル名

定義ファイル名は、ユーザーグループごととシステム共通で利用できる定義を分けて使用できます。ユーザーグループごとの定義

ファイルとシステム共通の定義ファイルのキーが重複した場合、ユーザーグループごとの定義ファイルに記載されている値が優先

されます。

- ユーザーグループごと

os_setting_ユーザーグループ名.rcxprop

- システム共通

os_setting.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとに定義する項目を記述します。各行は、以下の形式で記述します。

キー = 値

コメントは、先頭文字をシャープ("#")で記述します。

定義ファイルの指定項目

定義ファイルで以下の項目を指定します。

表C.4 指定項目一覧

指定項目 キー 値 備考

ドメイン名workgroup_name (注1) Windows用

domain_name (注1) Linux用

DNS検索パス dns_search_path (注1) -

フルネーム full_name (注1) -

組織名 org_name (注1) -

製品キー product_key (注1) -

ライセンスモード license_mode

以下のどちらかを指定します。

・ "seat"(接続クライアント数)

・ "server"(サーバ単位:同時使用

サーバ数)

-

大接続数 license_users (注1) -

管理者パスワード admin_password (注1) -

ハードウェア時計設定 hwclock

以下のどちらかを指定します。

・ "UTC"

・ "LOCAL"

-

DNSサーバ

(WindowsでNICごとに

設定する場合) (注2)nicN_dns_addressX

半角数字(0~255)とピリオド(".")で構

成されたIPアドレスを指定します。 (注2)

DNSサーバを設定しない場合、ハイ

フン("-")を指定します。

Nには、NIC番号を指定します。

Xには、プライマリー"1"、セカン

ダリ"2"を指定します。

DNSサーバ

(Windowsですべての

NICを同一設定にする

場合)

dns_addressX半角数字(0~255)とピリオド(".")で構

成されたIPアドレスを指定します。

Xには、プライマリー"1"、セカン

ダリ"2"を指定します。

nicN_dns_addressXの指定が優

先されます。

- 194 -

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指定項目 キー 値 備考

DNSサーバ

(Linuxの場合)dns_addressX

半角数字(0~255)とピリオド(".")で構

成されたIPアドレスを指定します。

Xには、プライマリー"1"、セカン

ダリ"2"またはターシャリ"3"を指

定します。

注1) 値については、以下を参照してください。

【VMware】

「表C.12 設定項目一覧」を参照してください。

【Hyper-V】

「表C.19 設定項目一覧」を参照してください。

【KVM】

「表C.22 設定項目一覧」を参照してください。

【Solarisゾーン】

「表C.24 設定項目一覧」を参照してください。

【Citrix-Xen】

「表C.26 設定項目一覧」を参照してください。

注2) キーまたは値を省略した場合、WindowsですべてのNICを同一設定にする"dns_addressX"の値を各NICの定義として使用し

ます。

定義ファイルの例を以下に示します。

# Windows

workgroup_name = WORKGROUP

full_name = WORKNAME

org_name = WORKORGANIZATION

product_key = AAAA-BBBB-CCCC-DDDD

license_mode = server

license_users = 5

admin_password = xxxxxxxx

nic1_dns_address1 = 192.168.0.60

nic1_dns_address2 = 192.168.0.61

nic2_dns_address1 =

nic2_dns_address2 =

# Linux

domain_name = localdomain

dns_search_path = test.domain.com

hwclock = LOCAL

dns_address1 = 192.168.0.60

dns_address2 = 192.168.0.61

dns_address3 =

C.2 VMwareここでは、サーバ仮想化ソフトウェアとしてVMwareを利用する場合の設定について説明します。

・ 仮想L-Serverを作成する場合

「C.2.1 定義ファイルの作成」以降の設定を行ってください。

・ 構築済みの仮想マシンをL-Serverに関連付ける場合

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「18.4.3 仮想マシンの場合」を参照してください。

- 195 -

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・ L-Platformへの取込み

「運用ガイド CE」の「7.2.3 L-Platformへの取り込み」を参照してください。

C.2.1 定義ファイルの作成

ここでは、定義ファイルの作成について説明します。

仮想L-Serverで共通な定義ファイルは、「C.1 仮想L-Server作成で共通に利用する定義ファイル」を参照してください。

ここでは、VMware固有の定義ファイルについて説明します。

サーバ仮想化ソフトウェア定義ファイル

事前に以下の定義ファイルに値を設定すると、サーバ仮想化ソフトウェアに関する動作を変更できます。

定義ファイルの文字コードはUTF-8にしてください。

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

vm.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとに以下の形式で記述します。

キー = 値

定義ファイルの指定項目 表C.5 指定項目一覧

項目 キー 値 備考

VMwareDRS/DPM用電源

制御設定

drs_power_on_vm true|false

サーバ仮想化ソフトウェアがVMwareのとき、有効です。

・ L-Server(VMゲスト)の起動時に、VMware DRSによるL-Server(VMゲスト)のVMホスト間の移動や、VMwareDPMによるVMホストの電源ONを行う場合

"true"を指定します。

・ 上記以外の場合

"false"を指定します。

省略時は、"false"が設定されます。

本設定の変更後、再起動は必要ありません。

"true"を指定する場合、VMware DRSとVMware DPMは、以

下の設定にしてください。

・ VMware DRS

"一部自動化"または"完全自動化"

・ VMware DPM

"オフ"または"自動"

なお、"手動"を指定した場合、L-ServerとVMゲストの起動に

失敗する場合があります。

- 196 -

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項目 キー 値 備考

VMware DRS/DPMの詳細は、「設計ガイド CE」の「E.1.2サーバの事前準備」の「VMware DRS、VMware DPMを利

用する場合」を参照してください。

業務LANからのコンソール接続で設定する定義ファイル

業務LANからのコンソール接続を利用する場合、以下の定義ファイルにVMホストの接続先を設定します。

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

vm_console.rcxprop

定義ファイルの形式

1行に1つのフォルダーまたはテナント名、VMホストの物理サーバ名、およびそれに対応する接続先をカンマ(",")で区切って指定

します。

フォルダーまたはテナント名, 物理サーバ名, 接続先

定義ファイルの指定項目 表C.6 指定項目一覧

項目 説明

フォルダーまたはテナント名 フォルダー名またはテナント名をフルパス(先頭の"/"は必須)で指定します。

物理サーバ名 VMホストの物理サーバ名を指定します。

接続先管理クライアントから接続できるVMホストのIPアドレス、または管理クライアント環

境で名前解決可能なホスト名(またはFQDN)を指定します。

定義ファイル例

/, bx900-1, 192.168.10.100 (注1)/folderA, bx900-1, host1 (注2)/folderA/tenantB, bx900-1, 192.168.30.100 (注3)/folderA/tenantB, bx900-2, 192.168.30.200 (注3)

注1) ルートフォルダー(/)の定義です。全テナントでデフォルトの設定です。

注2) フォルダー(/folderA)の定義です。テナントの接続先はホスト名で指定します。

注3) テナント(/folderA/tenantB)の定義です。複数のホストを設定します。

注意

・ 1行にカンマ(",")を3つ以上記述した場合、3つ目のカンマ以降の記述は無視されます。

・ 行の先頭に"#"を記述すると、コメント行になります。

・ 定義ファイルの読込みに失敗した場合、本製品に登録されたVMホストの管理LANのIPアドレスを接続先にします。

・ フォルダーまたはテナント名、および物理サーバ名が定義ファイルの指定と一致しない場合、VMホストの管理LANのIPアドレスを

使用してコンソール接続を行います。

・ フォルダーまたはテナントで使用するVMホストが複数ある場合、同一のフォルダーまたはテナントの設定を複数行に分けて記述

します。

- 197 -

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・ フォルダーを指定した場合、配下のサブフォルダーまたはテナントにも当該設定が適用されます。

・ 配下のサブフォルダーまたはテナントを対象とした設定があり、かつ、同じ物理サーバ名の定義が存在する場合はそちらが優先さ

れます。

以下の(1)、(2)の定義が存在する場合、フォルダーまたはテナント名が"/folderA/tenantB"で物理サーバ名が"bx900-1"の仮想L-Serverでは、(2)のIPアドレスを使用してコンソール接続を行います。

(1)/folderA,bx900-1,192.168.10.100(2)/folderA/tenantB,bx900-1,192.168.20.100

・ 同一のフォルダーまたはテナントで同一の物理サーバの設定を複数行記述した場合、あとに記述した設定が有効になります。

以下の(1)、(2)の定義が存在する場合、(2)の定義が有効になります。

(1)/folderA,bx900-1,192.168.10.100(2)/folderA,bx900-1,192.168.20.100

C.2.2 本製品へのリソースの登録

ブレードサーバを利用する場合

1. VM管理製品の登録

VM管理製品を登録すると、セットアップの事前準備で事前に作成したデータストアが仮想ストレージリソースとして本製品に自

動的に登録されます。

VM管理製品の登録については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.2 VM管理製品の登録」を参照してく

ださい。

2. シャーシの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.1 シャーシの登録」を参照してください。

3. 管理対象サーバの登録(シャーシ内)

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.2 ブレードサーバの登録」を参照してください。

4. LANスイッチブレードの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.3 LANスイッチブレードの登録」を参照してください。

ネットワークデバイスリソースは、ネットワークデバイスリソース作成時にネットワークプールに指定して登録します。

ネットワークリソースは、ネットワークリソース作成時にネットワークプールを指定して登録します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第14章 リソースのリソースプールへの登録」を参照してください。

ブレードサーバ以外のサーバを利用する場合

1. VM管理製品の登録

VM管理製品を登録すると、セットアップの事前準備で事前に作成したデータストアが仮想ストレージリソースとして本製品に自

動的に登録されます。

VM管理製品の登録については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.2 VM管理製品の登録」を参照してく

ださい。

- 198 -

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2. 管理対象サーバの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.5.1 ラックマウント型サーバとタワー型サーバの登録」を参照してくださ

い。

3. LANスイッチの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.13 LANスイッチの登録」を参照してください。

ネットワークデバイスリソースは、ネットワークデバイスリソース作成時にネットワークプールに指定して登録します。

ネットワークリソースは、ネットワークリソース作成時にネットワークプールを指定して登録します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第14章 リソースのリソースプールへの登録」を参照してください。

C.2.3 リソースのリソースプールへの登録

1. VMホストリソースの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.1 VMホストリソース」を参照してください。

2. 仮想ストレージリソースの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.5 ストレージリソース」を参照してください。

3. ネットワークデバイスリソースの登録

L-Platformで利用するネットワークデバイスを作成し、種別がFirewallまたはSLBについてはネットワークプールに登録します。

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.4 ネットワークデバイス」を参照してください。

4. ネットワークリソースの登録

L-Server作成時にNICとネットワークリソースを接続すると、L-Serverが動作するVMホストに対して、ネットワークリソースの定義に

合わせた設定が自動的に行われます。

詳細は、「C.2.4 ネットワークの自動設定」を参照してください。

その際、NICは冗長構成に設定されます。NICを非冗長構成に設定する場合、「C.2.5 ネットワークの手動設定」を参照してくだ

さい。

ポイント

VMware vDSを利用する場合、分散仮想スイッチのポートグループの作成で、ポートグループに設定したVLAN IDと同じVLANIDをネットワークリソースに設定します。

ネットワークリソース作成の詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.3 ネットワークリソース」を参照してく

ださい。

参考

ネットワークリソースの自動設定については、「C.2.4 ネットワークの自動設定」を参照してください。

- VMware vDSを利用する場合

「設計ガイド CE」の「E.1.4 ネットワークの事前準備」の「分散仮想スイッチ(VMware vDS)を利用する場合」を参照してくださ

い。

- ネットワーク自動設定の選択対象から除外するポートグループ定義を利用する場合

「設計ガイド CE」の「E.1.4 ネットワークの事前準備」の「ネットワーク自動設定の選択対象から除外するポートグループ定義

を利用する場合」を参照してください。

- 199 -

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C.2.4 ネットワークの自動設定

L-Server作成時にNICとネットワークリソースを接続すると、L-Serverが動作するVMホストに対して、ネットワークリソースの定義に合わ

せた以下の設定が自動的に行われます。

・ LANスイッチブレード(ブレードサーバの場合)

LANスイッチブレードをスイッチモードまたはエンドホストモードで使用している場合、内部接続ポートにVLANが設定されます。

また、ネットワークリソースを作成するとき、以下の設定により、外部接続ポートに指定されているLANスイッチブレードのポートにタ

グVLANが自動設定されます。

- GUIの場合

[ネットワークリソースの作成]ダイアログで、[外部接続ポートに対してVLANを自動的に設定]チェックボックスにチェックを入れ

ます。

- コマンドの場合

ネットワークリソースのXML定義でvlanautosetting(外部接続ポートのVLAN自動設定)に"true"を指定してください。

・ 仮想スイッチ、ポートグループ

ネットワークリソースに対応するものがなければ自動で作成されます。その際、NICは冗長構成に設定されます。

すでに存在すれば、その仮想スイッチ、ポートグループが利用されます。

また、利用者が任意の物理NICを使用してネットワークの自動設定を行う場合、サーバNIC定義ファイルに使用する物理NICを定

義し、サーバNIC定義の物理LANセグメントをネットワークリソースから指定してください。

これにより、任意の物理NICを使用する構成でもネットワークの自動設定ができます。

サーバNIC定義ファイルで指定した物理NICの構成を本製品に反映するには、rcxadm nicdefctl commitコマンドを使用します。

さらに、ラックマウント型サーバまたはタワー型サーバでも、サーバNIC定義ファイルに使用する物理NICを定義し、サーバNIC定

義の物理LANセグメントをネットワークリソースから指定することで、任意の物理NICを使用する構成を含めてネットワークの自動設

定が行えます。

・ VMゲスト

ポートグループと接続されます。また、イメージを指定した場合、IPアドレスが自動で設定されます。

さらに、VM管理製品のクラスタ機能を利用している環境では、VMゲストのマイグレーションや、HA機能を用いた運用を可能にするた

め、クラスタを構成するすべてのVMホストに対して、LANスイッチブレード、仮想スイッチおよびポートグループが自動で設定されま

す。

ネットワークリソースの外部接続ポートに対して、タグVLANを自動設定しなかった場合、その外部接続ポートのVLAN設定は、RORコ

ンソールで行えます。サーバリソースツリーでLANスイッチを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[ネットワーク情報]を選択

してください。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.4 LANスイッチブレードのVLAN設定」を参照してください。

参照

・ サーバNIC定義については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.11 サーバNIC定義」を参照してください。

・ rcxadm nicdefctlコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.15 rcxadm nicdefctl」を参照してください。

・ LANスイッチブレードの外部接続ポートのVLAN設定については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.4 LANスイッチブレードのVLAN設定」を参照してください。

注意

・ L-Serverを作成したあと、クラスタにVMホストを追加した場合、本製品によるネットワークの自動設定は行われません。

追加したVMホストのLANスイッチブレードと仮想スイッチに対して、クラスタを構成する既存のVMホストと同じ設定をしてください。

- 200 -

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・ ゲートウェイアドレスは、実在するノードのIPアドレスを設定してください。

本製品でネットワーク設定の自動化をサポートするデフォルトのブレードサーバ構成

本製品でネットワーク設定の自動化をサポートするデフォルトのブレードサーバ構成(サーバブレード、ネットワークリソースの外部接続

ポート指定、LANスイッチブレードと物理ネットワークアダプター番号の対応関係)を、以下の表に示します。サーバNIC定義がない場

合、ネットワークの自動設定では、この表に従ってサーバブレード内の物理ネットワークアダプターが選択されます。

表C.7 ネットワーク自動設定のデフォルトのブレードサーバ構成(PRIMERGY BX900 S1/S2シャーシの場合)

サーバブレード外部接続ポートの指定

(LANスイッチブレードの搭載位置)使用するLANスイッチブレード

物理ネットワークアダプ

ター番号 (注6)

BX920 S1BX920 S2BX920 S3BX922 S2BX924 S3

CB1およびCB2または外部接続ポート指定な

PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)

3,4

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB104(PG-SW109) (注1)PY-CNB101 (注2)PY-FEB101 (注3)

1,2

CB3およびCB4

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)PY-SWB104(PG-SW109)PY-CNB101PY-FEB101 (注3)

5,6

CB5およびCB6PY-SWB104(PG-SW109)PY-CNB101PY-FEB101 (注3)

9,10

CB7およびCB8

PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)

11,12

PY-SWB101(PG-SW201) 9,10

BX924 S2

CB1およびCB2または外部接続ポート指定な

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)PY-SWB104(PG-SW109)

1,2

CB3およびCB4

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)PY-SWB104(PG-SW109)PY-CNB101PY-FEB101 (注3)

3,4

CB5およびCB6PY-SWB104(PG-SW109)PY-CNB101PY-FEB101 (注3)

7,8

CB7およびCB8

PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)

9,10

PY-SWB101(PG-SW201) 7,8

BX960 S1CB1およびCB2または外部接続ポート指定な

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)PY-SWB104(PG-SW109)

11,12

- 201 -

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サーバブレード外部接続ポートの指定

(LANスイッチブレードの搭載位置)使用するLANスイッチブレード

物理ネットワークアダプ

ター番号 (注6)

CB3およびCB4 (注4)

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)PY-SWB104(PG-SW109)PY-CNB101PY-FEB101 (注3)

3,4

CB5およびCB6 (注5)PY-SWB104(PG-SW109)PY-CNB101PY-FEB101 (注3)

7,8

CB7およびCB8 (注5)

PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)

9,10

PY-SWB101(PG-SW201) 7,8

注1) PY-SWB104(PG-SW109)をCB1およびCB2に搭載する場合、PY-SWB104(PG-SW109)のダウンリンクポートの通信速度を1Gbpsに設定してください。設定方法については、該当するハードウェアのマニュアルを参照してください。

注2) PY-CNB101をCB1およびCB2に搭載する場合、サーバブレードとしてBX920 S3およびBX924 S3だけサポートします。

注3) PY-FEB101はサーバブレードとしてBX920 S3およびBX924 S3だけサポートします。

注4) LAN拡張カードは、拡張スロット1に搭載します。

注5) LAN拡張カードは、拡張スロット2に搭載します。

注6) それぞれの物理ネットワークアダプターは、チーミングにより冗長化して使用します。

表C.8 ネットワーク自動設定のデフォルトのブレードサーバ構成(PRIMERGY BX400 S1シャーシの場合)

サーバブレード外部接続ポートの指定

(LANスイッチブレードの搭載位置)使用するLANスイッチブレード

物理ネットワークアダプ

ター番号 (注5)

BX920 S2BX920 S3BX922 S2BX924 S3

CB1およびCB2(注1)または外部接続ポート指

定なし

PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)

3,7

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB104(PG-SW109) (注2)PY-CNB101 (注3)PY-FEB101 (注4)

2,6

CB3およびCB4

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)PY-SWB104(PG-SW109)PY-CNB101PY-FEB101 (注4)

9,10

BX924 S2

CB1およびCB2(注1)または外部接続ポート指

定なし

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)PY-SWB104(PG-SW109)

2,4

CB3およびCB4

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)PY-SWB104(PG-SW109)PY-CNB101PY-FEB101 (注4)

7,8

注1) CB1およびCB2には、同一機種のLANスイッチブレードを搭載してください。

注2) PY-SWB104(PG-SW109)をCB1およびCB2に搭載する場合、PY-SWB104(PG-SW109)のダウンリンクポートの通信速度を1Gbpsに設定してください。設定方法については、該当するハードウェアのマニュアルを参照してください。

- 202 -

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注3) PY-CNB101をCB1およびCB2に搭載する場合、サーバブレードとしてBX920 S3およびBX924 S3だけサポートします。

注4) PY-FEB101はサーバブレードとしてBX920 S3およびBX924 S3だけサポートします。

注5) それぞれの物理ネットワークアダプターは、チーミングにより冗長化して使用します。

表C.9 ネットワーク自動設定のデフォルトのブレードサーバ構成(PRIMERGY BX600 S3シャーシの場合)

サーバブレード外部接続ポートの指定

(LANスイッチブレードの搭載位置)使用するLANスイッ

チブレード

物理ネットワークアダプ

ター番号 (注)

BX600 シリーズNET1およびNET2または外部接続ポート指定なし PG-SW107 3,4

NET3およびNET4 PG-SW104 7,8

注) それぞれの物理ネットワークアダプターは、チーミングにより冗長化して使用します。

上記の表の物理ネットワークアダプター番号は、サーバリソースの[リソース詳細]タブの"ネットワーク情報"で確認できます。

LANスイッチブレードがIBPモードの場合、上記の表の"外部接続ポート指定なし"の場合と同じ物理ネットワークアダプターが選択され

ます。

なお、利用者が任意の物理NICを使用してネットワークの自動設定を行う場合、サーバNIC定義ファイルに使用する物理NICを定義

し、サーバNIC定義の物理LANセグメントをネットワークリソースから指定します。

サーバNIC定義ファイルで指定した物理NICの構成を本製品に反映するには、rcxadm nicdefctl commitコマンドを使用します。これに

より、任意の物理NICを使用する構成でもネットワークの自動設定ができます。

ただし、サーバNIC定義を使用する場合、コマンドからの操作になります。

さらに、ラックマウント型サーバまたはタワー型サーバでも、サーバNIC定義ファイルに使用する物理NICを定義し、サーバNIC定義の

物理LANセグメントをネットワークリソースから指定することで、任意の物理NICを使用する構成を含めてネットワークの自動設定が行

えます。

参照

・ サーバNIC定義については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.11 サーバNIC定義」を参照してください。

・ rcxadm nicdefctlコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.15 rcxadm nicdefctl」を参照してください。

PRIMERGY BX900 S1シャーシで、以下の構成例に対するデフォルトのブレードサーバ構成を図に示します。

表C.10 構成例1

サーバブレード BX920 S2

外部接続ポートの指定 CB1およびCB2

使用するLANスイッチブレード PY-SWB103(PG-SW112)

表C.11 構成例2

サーバブレード BX920 S2

外部接続ポートの指定 "外部接続ポート指定なし"と"CB3およびCB4"の混在

使用するLANスイッチブレード PY-SWB104(PG-SW109)

- 203 -

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図C.1 構成例1のブレードサーバ構成図

- 204 -

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図C.2 構成例2のブレードサーバ構成図

C.2.5 ネットワークの手動設定

ネットワークの自動設定ではサポートしていない構成(NICの三重化、四重化など)を使用する場合、以下の手順でネットワークを設定

します。

クラスタを構成するすべてのVMホストで、同一のVLAN IDを使用するポートグループを同じ名前(大文字/小文字も含む)で作成してく

ださい。

VMware以外のサーバ仮想化ソフトウェアを同一のマネージャーで利用している場合、ほかのサーバ仮想化ソフトウェア上の、仮想ス

イッチ、仮想ネットワークおよび仮想ブリッジで使用している名前と異なるポートグループ名を設定してください。

1. 物理NICに接続された仮想スイッチを手動で作成します。

仮想スイッチの作成方法については、VMwareのマニュアルを参照してください。

2. 手順1.で作成した仮想スイッチ上に、VLAN IDが設定されたポートグループを手動で作成します。

ポートグループの作成方法については、VMwareのマニュアルを参照してください。

3. 物理NICに接続されたLANスイッチブレードに対して、ダウンリンクポートを含んだVLAN設定を行います。

a. RORコンソールのサーバリソースツリーで対象のLANスイッチを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[ネットワー

ク情報]を選択します。

[VLANの設定]ダイアログが表示されます。

b. VLANを設定します。

- 205 -

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4. ネットワークリソースを作成します。

- GUIの場合

a. 手順2.~手順3.で指定したVLAN IDを持つ[ネットワークリソースの作成]ダイアログで、[設定済みの仮想スイッチを利

用]チェックボックスにチェックを入れ、ネットワークリソースを作成します。

- コマンドの場合

a. ネットワークリソースを定義したXMLファイルを作成します。

手順2.~手順3.で指定したVLAN IDをXMLファイルに定義します。

このとき、Networkタグに、auto="false"を指定します。

b. ネットワークリソースの作成は、手順a.で作成したXMLファイルを指定して、rcxadm network createコマンドを実行しま

す。

ネットワークリソースが作成されます。

rcxadm networkコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.9 rcxadm network」を参照してく

ださい。

参照

・ ネットワークリソースを定義したXMLファイルの作成、およびNetworkタグについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」

の「15.5 ネットワークリソース」を参照してください。

・ LANスイッチブレードの外部接続ポートのVLAN設定については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.4 LANスイッチブレードのVLAN設定」を参照してください。

・ rcxadm networkコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.9 rcxadm network」を参照してください。

図C.3 ネットワーク構成図

C.2.6 L-Serverテンプレートの作成

ここでは、L-Serverテンプレートの作成について説明します。

L-Serverテンプレートは、以下の方法で作成できます。

- 206 -

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・ ウィザード形式のGUIを利用して作成する方法

ウィザード形式のGUIを利用してL-Serverテンプレートを作成できます。

ウィザード形式のGUIについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.1 ウィザード形式のGUIによる操作」を

参照してください。

・ 手動で作成する方法

以下の手順でL-Serverテンプレートを作成します。

1. L-Serverテンプレートのエクスポート

本製品に標準で用意されているサンプルのL-Serverテンプレートをエクスポートします。

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.2.1 エクスポート」を参照してください。

2. L-Serverテンプレートの編集

手順1.で出力されたL-Serverテンプレートをエディターなどで編集します。

仮想L-ServerのL-Serverテンプレートについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.2.2 仮想L-Serverテンプ

レート」を参照してください。

3. L-Serverテンプレートのインポート

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.2.3 インポート」を参照してください。

C.2.7 L-Server作成

L-Server作成は、以下の手順で行います。

1. L-Serverテンプレートを利用してのL-Server作成

a. クローニングイメージが存在しない場合、または既存のクローニングイメージを利用しない場合

1. 「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.1 L-Serverテンプレートを利用したL-Serverの作成」を参照

してL-Serverを作成してください。この場合、イメージは[指定なし]を選択してください。

2. 「手動OSインストール」を参照してOSをインストールしてください。

3. L-Server作成後にクローニングイメージを採取すると、イメージプールにクローニングイメージが格納されます。クロー

ニングイメージ採取については、「C.2.8 クローニングイメージの採取」を参照してください。

b. すでに存在するクローニングイメージを利用する場合

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.1 L-Serverテンプレートを利用したL-Serverの作成」を参照して、

L-Serverを作成してください。この場合、イメージとして利用したいクローニングイメージを指定してください。

2. 個々の仕様を指定したL-Server作成

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.3 個々のパラメーターを指定した仮想L-Serverの作成」を参照してくだ

さい。

[OS]タブの設定については、「C.2.9 [OS]タブ設定」を参照してください。

手動OSインストール

以下の手順で、OSを手動でインストールします。

1. L-Serverを停止します。

L-Serverが起動している場合、L-Serverを停止します。

L-Serverの停止については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.1.2 停止」を参照してください。

2. L-Serverにコンソールを接続します。

L-Serverにコンソールを接続します。

コンソールの接続については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.3 コンソールの利用」の「コンソール」を

参照してください。

- 207 -

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3. DVDドライブの接続を行います。

コンソール画面からDVDドライブの接続を行います。

4. L-ServerにOSを手動でインストールします。

L-Serverを起動して、OSを手動でインストールします。

手動OSインストールについては、ヴイエムウェア社の「ゲスト OS インストールガイド」の記述を参照してください。

以下のWebサイトから該当するバージョンのドキュメントを参照してください。

ゲスト OS インストールガイド

URL: http://www.vmware.com/jp/support/pubs/vs_pubs.html

OSインストール後の設定

OSをインストールしたあと、VMware Toolsをインストールします。

以下の手順で、VMware Toolsをインストールします。

1. オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで[VMツールの導入]を選択します。

確認ダイアログが表示されます。

2. <OK>ボタンをクリックします。

L-ServerにVMゲスト用のISOイメージが接続されます。

VMware Toolsについては、ヴイエムウェア社の「vSphere 基本システム管理」の、VMware Toolsの記述を参照してください。

以下のWebサイトから該当するバージョンのドキュメントを参照してください。

vSphere 基本システム管理

URL: http://www.vmware.com/jp/support/support-resources/pubs/

注意

すでにVMware ToolsのISOイメージに接続している場合、2回目以降の操作は正常に終了しますが、VMware vCenter Server上でタス

クのエラーが出力される場合があります。これは、2回目以降の操作時に、VMware vCenter Serverから通知される接続済みのエラーを

無視しているためであり、動作に問題はありません。

C.2.8 クローニングイメージの採取

ここでは、クローニングイメージの採取について説明します。

以下の手順で、クローニングイメージを採取します。

OSのインストール後に、対象のL-Serverを停止してください。

1. オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで[クローニング]-[採取]を選択します。

2. <OK>ボタンをクリックします。

クローニングイメージが採取されます。

クローニングイメージは同じ名前で世代管理できます。

VM管理製品でクローニングイメージを作成している場合、そのまま利用できます。

- 208 -

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ポイント

[クローニングイメージの採取]ダイアログで、イメージ格納先に[既定の選択肢]を指定した場合、クローニングイメージを採取するL-Serverが格納されている仮想ストレージリソースを指定したとみなされます。

L-Serverに対してWindows OSのクローニングを行う場合、Microsoft Sysprepツールが必要です。

インストールするシステムのCPUアーキテクチャー(x86, x64)やOSのバージョンに応じて入手するファイルが異なります。

なお、以下のOSはMicrosoft Sysprepを内包しているため、新たに入手する必要はありません。

・ Windows Server 2008

・ Windows Server 2008 R2

・ Windows Server 2012

・ Windows Vista

・ Windows 7

・ Windows 8

ツールの入手とインストールについては、ヴイエムウェア社の「vSphere 基本システム管理」の、Microsoft Sysprepツールの記述、およ

び以下のヴイエムウェア社のWebサイトを参照してください。

以下のWebサイトから該当するバージョンのドキュメントを参照してください。

vSphere 基本システム管理

URL: http://www.vmware.com/jp/support/support-resources/pubs/

ヴイエムウェア社のWebサイト

URL:http://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=1005593

注意

・ L-Server作成時にWindowsのイメージを指定した場合、イメージ配付時に、Microsoft社の提供するSysprepを利用して、サーバ固

有の情報が再設定されます。また、Sysprepを実行すると、ユーザー情報やOSの設定情報が初期化されます。

Sysprepについては、Microsoft社から提供されている情報を参照してください。

・ 処理実行中にマネージャーの停止や再起動を行った場合、マネージャーの起動後に、実行中の処理が再実行されます。

再実行中の処理が完了するまでは、実行対象のリソースを操作しないでください。

・ アクティベーションの方式にMAKライセンス認証を使用している場合、以下のOSではSysprepの実行回数が累積で3回までに制限

されます。

- Windows Server 2008

- Windows Server 2008 R2

- Windows Vista

- Windows 7

Sysprepはイメージ指定のL-Server作成時、またはクローニングイメージ採取時に実行されるため、クローニングイメージの採取とイ

メージ指定のL-Server作成を4回以上行えません。そのためクローニングイメージを配付したL-Serverからクローニングイメージを採

取せず、専用のマスタサーバからを採取することをお勧めします。なお、以下の場合にもSysprepは実行され、累積回数に含まれ

ます。

- VMwareでテンプレート機能を使用したゲストOSのカスタマイズを行った場合

- SCVMMでテンプレート作成を行った場合

- 209 -

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・ Windowsのイメージを指定してL-Serverを作成した場合、作成後の初回起動時、サーバ固有の情報を、Sysprepを利用して再設定

します。起動後、サーバ固有の情報を再設定したあと、サーバ仮想化ソフトウェアの管理画面からL-Serverのコンソールを開くと、

Administratorでログインした状態になります。そのため、ログオフすることをお勧めします。

・ クローニングイメージを利用して作成したL-Serverからクローニングイメージを採取する場合、以下に注意してください。

- 作成したあとで一度も起動していないL-Serverは、サーバ固有情報が設定されていないため、そのL-Serverから採取したクロー

ニングイメージを利用するとL-Serverの作成に失敗する場合があります。クローニングイメージを採取する場合、対象のL-Serverを必ず一度起動し、サーバ固有情報をL-Serverに設定してください。

C.2.9 [OS]タブ設定

L-Server作成時にOSに設定パラメーターを入力します。[基本情報]タブでイメージを指定した場合だけ有効です。

初回起動時に設定処理が動作します。イメージ名を指定しない場合、すべて入力する必要はありません。

表C.12 設定項目一覧

指定項目

Windows Linux

項目の説明入力の

必要性省略時の値

入力の必

要性省略時の値

ホスト名・コンピュー

タ名可 L-Server名 可 L-Server名

ホスト名またはコンピュータ名を入

力します。

【Windows】先頭文字を半角英数字とし、半角

英数字、およびハイフン("-")で構

成された15文字以内の文字列を

入力します。

数字だけの指定はできません。

【Linux】

先頭文字を半角英数字とし、半角

英数字、およびハイフン("-")で構

成された63文字以内の文字列を

入力します。

数字だけの指定はできません。

なお、L-Server名にアンダースコ

ア("_")およびピリオド(".")を使用

している場合、ホスト名またはコン

ピュータ名に使用できない文字の

ため、ハイフン("-")に置き換えら

れます。

基本情報が未指定の場合も、上

記と同様に、L-Server名を変換し

て設定されます。

ドメイン名 可 WORKGROUP (注1) 可 localdomain (注1)

【Windows】ワークグループ名を入力します。

ドメインに参加する設定は行えま

せん。

コンピュータ名と同じワークグルー

プ名は指定できません。

先頭文字を半角英字とし、半角英

数字、ハイフン("-")、およびピリオ

ド(".")で構成された15文字以内の

- 210 -

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指定項目

Windows Linux

項目の説明入力の

必要性省略時の値

入力の必

要性省略時の値

文字列を入力します。

ワークグループ名に入力できる文

字列については、Microsoftから

提供されている情報も確認してく

ださい。

【Linux】

ドメイン名を入力します。

先頭文字を半角英字とし、半角英

数字、ハイフン("-")、およびピリオ

ド(".")で構成された255文字以内

の文字列を入力します。

DNS検索パス 不要 - 必須 -

DNSの検索に利用する1~32767文字のドメイン名のリストを入力し

ます。ドメイン名と同じ文字を指定

できます。

複数指定する場合、区切り文字に

空白を指定します。

フルネーム 可 WORKNAME (注1) 不要 -

1~50文字のWindowsのフルネー

ムを入力します。

初期値は、OSプロパティ定義ファ

イルに定義された値が入力されま

す。

組織名 可WORKORGANIZATION (注1)

不要 -Windowsのシステムのプロパティ

に表示される組織名を1~50文字

で入力します。

製品キー 可

省略時は、以下の動作

になります。 (注1)

・ Windows Server2003では、初回の

起動時に製品キー

の入力画面が表示

されます。

・ Windows Server2008以降では、製

品キーが未登録の

状態になります。

不要 - 製品キーを入力します。

ライセンスモード 可 サーバ単位 (注1) 不要 -シート単位(接続クライアント数)/サーバ単位(同時使用サーバ数)を指定します。

大接続数 可 5 (注1) 不要 -サーバ単位(同時使用サーバ

数:server)の時に指定します。

5~9999まで指定できます。

管理者パスワード 可 - (注1) 不要 -

L-Server作成時に指定したイメー

ジの、ローカル管理者アカウント

のパスワードを設定します。

1~128文字の半角英数記号で入

力します。 (注2)

ハードウェア時計設

定不要 - 可 ローカル 以下のどちらかを指定します。

- 211 -

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指定項目

Windows Linux

項目の説明入力の

必要性省略時の値

入力の必

要性省略時の値

・ UTC

・ ローカル(LOCAL)

タイムゾーン 可マネージャーのOSと同

じタイムゾーン可

マネージャーのOSと

同じタイムゾーンOSのタイムゾーンを指定します。

注1) OSプロパティ定義ファイルに値が指定されている場合、OSプロパティ定義ファイルの値が設定されます。

注2) L-Server作成時に指定したイメージの、ローカル管理者アカウントのパスワードと異なるパスワードを指定した場合、VM管理製品

の仕様に従います。

管理者パスワードの設定については、「vSphere 基本システム管理」の仮想マシンのカスタマイズに関する記述を参照してください。

vSphere 基本システム管理

URL: http://www.vmware.com/jp/support/support-resources/pubs/

参考

OSプロパティ定義ファイル

事前にOSプロパティ定義ファイルに初期値を指定することで、L-Server作成時の[OS]タブの情報などの初期値が生成されます。

詳細は、「C.1.8 OSプロパティ定義ファイル」を参照してください。

C.2.10 VMware利用時の注意点

ここでは、VMware利用時の注意点について説明します。

CPUシェアとメモリシェアの値について

RORコンソールからCPUシェアとメモリシェアの値を1000000以上に設定した仮想L-Serverに対してvSphereClientからVMゲストを編集

すると、強制的に1000000に置き換えられる場合があります。

1000000以上の値を設定する場合、再度RORコンソールから構成変更を行ってください。

パラメーターを設定できるOSや設定するための前提条件

パラメーターを設定できるOSや、設定するための前提条件は、サーバ仮想化ソフトウェアによって異なります。

詳細は、サーバ仮想化ソフトウェアのマニュアルを参照してください。

参考

スナップショット

サーバ仮想化ソフトウェアの提供するスナップショットは、ディスクを更新した差分を記録する方式です。このため、ディスク装置が故障

した場合、スナップショットも同時に利用できなくなります。

スナップショットは、以下のようなトラブルへの対策として利用してください。

- 適用したパッチに問題があった場合の復旧

- 212 -

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- OSのパラメーター変更に問題があった場合の復旧

VMware Storage VMotion

VMware Storage VMotionを利用する場合、以下のような注意事項があります。

・ 新規に作成したデータストア(本製品では未検出)にディスクリソースを移行した場合、ディスクリソースの情報は以下のように反映

されます。

1. 新規に作成したデータストアは、定期更新により仮想ストレージリソースとして検出されます。

2. 仮想ストレージリソースとして検出されたあと、移行したディスクリソースの情報が本製品に反映されます。

・ VMware vSphere Clientでは、ディスクリソースの移行が完了したあと、データストアの 新の状態が反映されない場合があります。

データストアの更新を行うと、 新の状態が表示されます。

VMware FT

VMware FTが設定されている、仮想マシンと関連付けられたL-Serverは、以下の方法でセカンダリのVMホストの情報を確認できます。

1. オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを選択します。

[リソース詳細]タブの[サーバ冗長化]にVMware FT(セカンダリのVMホスト名)が表示されます。

VMware FT(host2)

なお、セカンダリのVMホストへの移行が発生した場合、定期更新によってセカンダリのVMホストの情報が更新されます。

VMware DPM、VMware DRS

VMware DPM、VMware DRSを利用して、L-Serverの起動時に、VMware DRSからL-ServerのVMホスト間の移動や、VMware DPMからVMホストの電源ONにする場合、「設計ガイド CE」の「E.1.2 サーバの事前準備」の「VMware DRS、VMware DPMを利用する場

合」を参照してください。

C.2.11 オーバーコミット

ここでは、L-Serverのオーバーコミットについて説明します。

オーバーコミット

本製品では、VMwareのCPUやメモリのオーバーコミットを利用できます。

VMwareのCPUやメモリのオーバーコミットとは、サーバに実装されているCPUやメモリのリソース量よりも、多くのリソースをゲストOSに

対して仮想的に割り当てられる機能のことです。

本製品では、L-Serverを作成する際に、VMwareのCPUやメモリのオーバーコミットを利用するため以下の機能を提供します。

・ CPUやメモリのオーバーコミットが設定されたL-Serverの作成

- CPU性能

仮想マシンに割り当てる 大CPUリソース量(制限)

- CPU予約性能

仮想マシンに保証される 小割当てCPUリソース量(予約)

- 213 -

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- CPUシェア

複数の仮想マシンが競合した場合、CPUリソースの配分を決める相対的な配分比(シェア)

- メモリ容量

- メモリ制限値

仮想マシンに割り当てる 大メモリリソース量(制限)

- メモリサイズ

VMホストが仮想マシンに割り当てるメモリリソース量(メモリサイズ)

本製品で作成した仮想L-Serverは、メモリ制限値とメモリサイズを同じ値に設定します。

- メモリ予約容量

仮想マシンに保証される 小割当てメモリリソース量(予約)

- メモリシェア

複数の仮想マシンが競合した場合、メモリリソースの配分を決める相対的な配分比(シェア)

・ リソースプールへのオーバーコミット属性の設定

リソースプールにもオーバーコミット属性を設定できます。オーバーコミット属性の設定やリソースプールからオーバーコミット属性

が設定されたL-Serverの作成ができます。

・ CPU予約性能やメモリ予約容量の設定値を利用したVMプールの空き容量計算

・ オーバーコミット属性をもつVMプールの、CPU空き容量とメモリ空き容量換算

オーバーコミット属性をもつVMプールに、作成済みのL-ServerのCPU予約値やメモリ割当て容量を元に、CPU空き容量とメモリ空

き容量を換算し、表示できます。

・ オーバーコミット属性をもつVMプールに対するL-Server作成可能台数の表示

オーバーコミット属性をもつVMプールに対して、L-Serverテンプレートで指定されたCPU予約値やメモリ割当て容量を元に、作成

可能なL-Server台数を表示できます。

L-Serverについては、「設計ガイド CE」の「2.2.3 L-Server」、「C.2.7 L-Server作成」、または「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管

理) CE」の「第16章 L-Serverの作成」を参照してください。

リソースプールについては、「設計ガイド CE」の「2.2.2 リソースプール」または「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第

20章 リソースプールの操作」を参照してください。

空き容量の表示またはL-Server換算表示については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「20.6 表示」を参照してく

ださい。

導入手順

以下の手順で、オーバーコミットを導入します。

1. オーバーコミット用のVMプールの作成

VMプールの作成方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第20章 リソースプールの操作」を参

照してください。

ポイント

- オーバーコミットを使用するL-Serverと使用しないL-Serverを作成する場合、オーバーコミットを使用するVMプールと使用し

ないVMプールの両方を作成する必要があります。

- ROR V2.3.0、または、V3.0.0の管理サーバからアップグレードを行い、オーバーコミット機能の設定方法の移行手順をして

いない場合、別途、定義ファイルを編集する必要があります。詳細は「G.1.1 オーバーコミット定義ファイル」を参照してくださ

い。

- 214 -

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注意

- オーバーコミットのVMプールには、オーバーコミットをサポートしているVM種別(VMware、Hyper-V、RHEL-KVM、SolarisContainers)のVMホストだけを登録してください。オーバーコミットをサポートしていないVM種別のVMホストが登録されてい

る場合、そのVMホストをほかのVMプールへ移動してください。

オーバーコミットをサポートしていないVM種別のVMホストが、オーバーコミットのVMプールに登録されている場合、その

VMホストに対して以下の操作はできません。

- L-Serverの作成

- 構築済み仮想マシンのL-Serverへの関連付け

RHEL-KVMについては、構築済み仮想マシンのL-Serverへの関連付けは未サポートです。

OVM for SPARCの仮想マシンと関連付けたL-Serverは、オーバーコミット属性が有効になります。

- ユーザーがアクセスできる範囲にオーバーコミットのVMプールが複数存在した場合、リソースプールの優先順位に関係な

く、それらのリソースプールに含まれるすべてのVMホストから、配備先のVMホストが選択されます。

- オーバーコミットで使用するVMプール内の、VMホスト上に構築された仮想マシンと関連付けたL-Serverは、オーバーコミッ

ト属性が有効になります。

2. VM固有情報定義ファイルの作成

VM固有情報定義ファイルを作成します。VM固有情報定義ファイルは、L-Serverテンプレートにオーバーコミットの値を設定せ

ず、ユーザーグループごとに異なる設定を行う場合に作成してください。

VM固有情報定義ファイルの作成については、「C.1 仮想L-Server作成で共通に利用する定義ファイル」を参照してください。

3. L-Serverテンプレートのエクスポート

L-Serverテンプレートのエクスポートについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.2.1 エクスポート」を参

照してください。

L-Serverテンプレートの操作(手順3.~手順5.)は、GUIを利用して行うこともできます。

GUIを利用したL-Serverテンプレートの操作については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.1 ウィザード

形式のGUIによる操作」を参照してください。

4. L-Serverテンプレートの編集

L-Serverテンプレートにオーバーコミットを設定します。

L-ServerテンプレートのXML定義については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.2.2 仮想L-Serverテンプレート」

に従って編集してください。

なお、VM固有情報定義ファイルを使用してオーバーコミットの各値を設定する場合、"オーバーコミットの有効/無効"以外の以

下の要素を設定しないでください。L-Serverテンプレートでオーバーコミットに関する値を設定した場合、その値が優先されま

す。

- CPU予約性能

- CPUシェア

- メモリ予約容量

- メモリシェア

参考

L-Serverテンプレート名を編集しないでインポートすると、既存のL-Serverテンプレートの内容が上書きされます。エクスポートし

た際のL-Serverテンプレートと異なる名前に変更してインポートすると、L-Serverテンプレートが追加されます。

5. L-Serverテンプレートのインポート

L-Serverテンプレートのインポートについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.2.3 インポート」を参照し

てください。

- 215 -

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6. L-Serverの作成

手順5.で作成したL-Serverテンプレートを利用してL-Serverを作成します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.1 L-Serverテンプレートを利用したL-Serverの作成」を参照して

ください。

L-Serverテンプレートを利用しない場合、コマンドを利用してL-Serverを作成します。「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管

理) CE」の「第16章 L-Serverの作成」に従ってL-ServerのXMLを編集したあと、rcxadm lserver createコマンドを実行します。

rcxadm lserverコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.6 rcxadm lserver」を参照してください。

ポイント

RORコンソールの[リソース]タブからオーバーコミットを使用するL-Serverを作成する場合、L-Serverテンプレートを指定してくだ

さい。

7. L-Serverに対するオーバーコミットの設定確認

L-Serverに対するオーバーコミットの設定を確認するには、rcxadm lserver showコマンドを実行します。

コマンドの出力結果に、"OverCommit: true"の行が含まれているか確認してください。

rcxadm lserverコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.6 rcxadm lserver」を参照してください。

注意

L-Serverの起動に失敗した場合、L-Serverの設定により方法が異なります。

以下を実行してください。

- L-Serverの設定で、[運用位置]が[起動毎に変更]の場合

L-Serverの起動を再実行してください。リソースに空き領域があるVMホストがあれば、何回か起動を行うと空き領域のある

VMホストで起動できます。

- L-Serverの設定で、[運用位置]が[固定]の場合

VMホストを自動選択しないため、L-Serverの運用位置を変更して起動するか、同じVMホスト上のほかのL-Serverを移動ま

たは停止させたあとに起動してください。

運用位置の変更については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.3 個々のパラメーターを指定した仮

想L-Serverの作成」を参照してください。

運用位置の移動については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.7 VMホスト間の移動(マイグレーショ

ン)」を参照してください。

L-Serverの仕様変更

ここでは、L-Serverの仕様変更について説明します。

L-Serverの仕様変更は、rcxadm lserver modifyコマンドを実行します。

rcxadm lserverコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.6 rcxadm lserver」を参照してください。

注意

L-Serverの仕様を変更する場合、VMホストの稼動している物理サーバのリソース(CPU数、CPU周波数、メモリ容量)がCPU予約性能、

メモリ予約容量よりも小さい場合、L-Serverの仕様変更は失敗します。

また、CPU性能やメモリ容量が、CPU予約性能やメモリ予約容量の値よりも小さくなる場合も、L-Serverの仕様変更は失敗します。

リソースを割り当てたL-Serverの仕様変更を行う際は、L-Serverに設定済みの値が優先されるため、VM固有情報定義ファイルの情報

は反映されません。そのようなL-Serverの仕様変更を行う際は、XMLに変更する値を記載し、コマンドを使用して変更してください。

- 216 -

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C.3 Hyper-Vここでは、サーバ仮想化ソフトウェアとしてHyper-Vを利用する場合について説明します。

・ 仮想L-Serverを作成する場合

「C.3.1 定義ファイルの作成」以降の設定を行ってください。

・ 構築済みの仮想マシンをL-Serverに関連付ける場合

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「18.4.3 仮想マシンの場合」を参照してください。

・ L-Platformへの取込み

「運用ガイド CE」の「7.2.3 L-Platformへの取り込み」を参照してください。

C.3.1 定義ファイルの作成

ここでは、定義ファイルの作成について説明します。

仮想L-Serverで共通な定義ファイルは、「C.1 仮想L-Server作成で共通に利用する定義ファイル」を参照してください。

C.3.2 本製品へのリソースの登録

ブレードサーバを利用する場合

1. VM管理製品の登録

VM管理製品を登録すると、セットアップの事前準備で事前に作成したCSVが仮想ストレージリソースとして本製品に自動的に

登録されます。

L-Serverの生存監視設定をする場合、本製品に登録するVM管理製品のログインアカウントには、すべてのVMホストの

Administratorsグループに所属するドメインユーザーを指定する必要があります。

VM管理製品の登録は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.2 VM管理製品の登録」を参照してください。

2. シャーシの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.1 シャーシの登録」を参照してください。

3. 管理対象サーバの登録(シャーシ内)

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.2 ブレードサーバの登録」を参照してください。

4. LANスイッチブレードの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.3 LANスイッチブレードの登録」を参照してください。

5. ネットワークの事前設定(ネットワークの手動設定の場合)

以下の場合、事前に設定が必要です。

詳細は、「事前に作成された仮想ネットワークとの接続」の「事前準備」を参照してください。

- ブレードサーバでL-Serverのネットワークを冗長化しない場合

- ブレードサーバ以外のサーバ

6. ネットワークリソース

ネットワークリソースは、ネットワークリソース作成時にネットワークプールを指定して登録します。

ネットワークリソースを事前に作成することで、L-Server作成時にNICとネットワークリソースを接続したときに、ネットワークリソース

の定義に合わせた設定が自動的に行われます。

ネットワークリソースの自動設定の詳細は、「C.3.4 ネットワークの自動設定」を参照してください。

- 217 -

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ブレードサーバ以外のサーバを利用する場合

1. VM管理製品の登録

VM管理製品を登録すると、セットアップの事前準備で事前に作成したCSVが仮想ストレージリソースとして本製品に自動的に

登録されます。

L-Serverの生存監視設定をする場合、本製品に登録するVM管理製品のログインアカウントには、すべてのVMホストの

Administratorsグループに所属するドメインユーザーを指定する必要があります。

VM管理製品の登録は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.2 VM管理製品の登録」を参照してください。

2. 管理対象サーバの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.5.1 ラックマウント型サーバとタワー型サーバの登録」を参照してくださ

い。

3. LANスイッチの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.13 LANスイッチの登録」を参照してください。

4. ネットワークの事前設定(ネットワークの手動設定の場合)

以下の場合、事前に設定が必要です。

詳細は、「事前に作成された仮想ネットワークとの接続」の「事前準備」を参照してください。

- ブレードサーバでL-Serverのネットワークを冗長化しない場合

- ブレードサーバ以外のサーバ

5. ネットワークリソース

ネットワークリソースは、ネットワークリソース作成時にネットワークプールを指定して登録します。

ネットワークリソースを事前に作成することで、L-Server作成時にNICとネットワークリソースを接続したときに、ネットワークリソース

の定義に合わせた設定が自動的に行われます。

ネットワークリソースの自動設定の詳細は、「C.3.4 ネットワークの自動設定」を参照してください。

C.3.3 リソースのリソースプールへの登録

1. VMホストリソースの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.1 VMホストリソース」を参照してください。

2. 仮想ストレージリソースの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.5 ストレージリソース」を参照してください。

3. ネットワークリソースの登録

L-Server作成時にNICとネットワークリソースを接続すると、自動的にVMゲストのNICにVLAN IDを設定し、仮想ネットワークに

接続します。

詳細は、「C.3.4 ネットワークの自動設定」を参照してください。

a. RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のネットワークプールを右クリックし、[ネットワークリソース作成]を選択

します。

新規に作成する場合は、続いて[新規]を選択します。

登録済みの管理LANサブネットを利用して作成する場合は、続いて[管理LANサブネットから]を選択します。

[ネットワークリソースの作成]ダイアログが表示されます。

b. ネットワークリソース作成に必要な項目を入力します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.3 ネットワークリソース」を参照してください。

4. ネットワークデバイスリソースの登録

L-Platformで利用するネットワークデバイスを作成し、種別がFirewallまたはSLBについてはネットワークプールに登録します。

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.4 ネットワークデバイス」を参照してください。

- 218 -

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C.3.4 ネットワークの自動設定

Hyper-V環境でのネットワークの設定は、ハードウェア(ブレードサーバやラックマウント型サーバなど)やL-Serverのネットワークを冗長

するかで異なります。

・ ブレードサーバのネットワーク自動設定

「ブレードサーバのネットワークの自動設定」を参照してください。

・ ブレードサーバでL-Serverのネットワークを冗長化しない場合

「C.3.5 ネットワークの手動設定」を参照してください。

なお、利用者がサーバNIC定義ファイルに使用する物理NICを定義し、サーバNIC定義の物理LANセグメントをネットワークリソー

スから指定すると、任意の物理NICを使用してネットワークの自動設定ができます。

これにより、任意の物理NICを使用する構成でもネットワークの自動設定ができます。

サーバNIC定義ファイルで指定した物理NICの構成を本製品に反映するには、rcxadm nicdefctl commitコマンドを使用します。

参照

- サーバNIC定義については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.11 サーバNIC定義」を参照してください。

- rcxadm nicdefctlコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.15 rcxadm nicdefctl」を参照してくださ

い。

・ ブレードサーバ以外のネットワーク設定

「C.3.5 ネットワークの手動設定」を参照してください。

ブレードサーバのネットワークの自動設定

L-Server作成時にNICとネットワークリソースを接続すると、L-Serverが動作するVMホストに対して、以下の設定が自動的に行われま

す。

・ LANスイッチブレード

LANスイッチブレードをスイッチモードまたはエンドホストモードで使用している場合、内部接続ポートにVLANが設定されます。

また、ネットワークリソースを作成するとき、以下の設定により、外部接続ポートに指定されているLANスイッチブレードのポートに

VLANが設定されます。

- GUIの場合

[ネットワークリソースの作成]ダイアログで、[外部接続ポートに対してVLANを自動的に設定]チェックボックスにチェックを入れ

ます。

- コマンドの場合

ネットワークリソースのXML定義でvlanautosetting(外部接続ポートのVLAN自動設定)に"true"を指定してください。

・ 仮想ネットワーク

業務LAN上に存在しない場合、手動で事前作成された仮想インターフェース(IntelPROSetまたはPRIMECLUSTER GLS)を使用

して、自動で作成されます。

すでに存在する場合、その仮想ネットワークが利用されます。

・ VMゲスト

VMゲストの仮想NICにVLANを設定し、仮想ネットワークと接続されます。

また、イメージを指定した場合、IPアドレスが自動で設定されます。IPアドレスの自動設定については、「操作ガイド インフラ管理者

編 (リソース管理) CE」の「16.3.1 [基本情報]タブ」の「ネットワーク(NIC)」を参照してください。

さらに、VM管理製品のクラスタ機能を利用している環境では、VMゲストのマイグレーションや、HA機能を用いた運用を可能にするた

め、クラスタを構成するすべてのVMホストに対して、LANスイッチブレード、仮想ネットワークが自動で設定されます。

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ネットワークリソースの外部接続ポートに対して、タグVLANを自動設定しなかった場合、その外部接続ポートのVLAN設定は、RORコ

ンソールで行います。サーバリソースツリーでLANスイッチを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[ネットワーク情報]を選択

してください。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.4 LANスイッチブレードのVLAN設定」を参照してください。

注意

L-Serverを作成したあと、クラスタにVMホストを追加した場合、本製品によるネットワークの自動設定は行われません。

追加したVMホストのLANスイッチブレードと仮想ネットワークに対して、クラスタを構成する既存のVMホストと同じ設定をしてください。

ブレードサーバの場合の仮想ネットワーク定義ファイル

・ ブレードサーバのネットワークを自動設定する場合

仮想ネットワーク定義ファイルを作成する必要はありません。

・ 仮想ネットワーク定義ファイルが存在し、仮想ネットワークとVLAN IDの対応が定義されていない場合

仮想ネットワークを自動的に設定します。

・ 仮想ネットワーク定義ファイルにより、仮想ネットワークとVLAN IDの対応が定義されている場合

そのVLAN IDに対応した仮想ネットワークは、事前に手動で設定されている必要があります。

詳細は、「C.3.5 ネットワークの手動設定」を参照してください。

本製品でネットワーク設定の自動化をサポートするデフォルトのブレードサーバ構成

本製品でネットワーク設定の自動化をサポートするデフォルトのブレードサーバ構成(サーバブレード、ネットワークリソースの外部接続

ポート指定、LANスイッチブレード、物理ネットワークアダプター番号の対応関係)を、以下の表に示します。サーバNIC定義がない場

合、ネットワークの自動設定では、この表に従って選択された物理ネットワークアダプターを使用して、仮想ネットワークが作成されま

す。

表C.13 ネットワーク自動設定のデフォルトのブレードサーバ構成(PRIMERGY BX900 S1/S2シャーシの場合)

サーバブレード外部接続ポートの指定

(LANスイッチブレードの搭載位置)使用するLANスイッチブレード

物理ネットワークアダプ

ター番号 (注6)

BX920 S1BX920 S2BX920 S3BX922 S2BX924 S3

CB1およびCB2または外部接続ポート指定なし

PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)

3,4

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB104(PG-SW109) (注1)PY-CNB101 (注2)PY-FEB101 (注3)

1,2

CB3およびCB4

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)PY-SWB104(PG-SW109)PY-CNB101PY-FEB101 (注3)

5,6

CB5およびCB6PY-SWB104(PG-SW109)PY-CNB101PY-FEB101 (注3)

9,10

CB7およびCB8

PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)

11,12

PY-SWB101(PG-SW201) 9,10

- 220 -

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サーバブレード外部接続ポートの指定

(LANスイッチブレードの搭載位置)使用するLANスイッチブレード

物理ネットワークアダプ

ター番号 (注6)

BX924 S2

CB1およびCB2または外部接続ポート指定なし

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)PY-SWB104(PG-SW109)

1,2

CB3およびCB4

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)PY-SWB104(PG-SW109)PY-CNB101PY-FEB101 (注3)

3,4

CB5およびCB6PY-SWB104(PG-SW109)PY-CNB101PY-FEB101 (注3)

7,8

CB7およびCB8

PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)

9,10

PY-SWB101(PG-SW201) 7,8

BX960 S1

CB1およびCB2または外部接続ポート指定なし

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)PY-SWB104(PG-SW109)

11,12

CB3およびCB4 (注4)

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)PY-SWB104(PG-SW109)PY-CNB101PY-FEB101 (注3)

3,4

CB5およびCB6 (注5)PY-SWB104(PG-SW109)PY-CNB101PY-FEB101 (注3)

7,8

CB7およびCB8 (注5)

PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)

9,10

PY-SWB101(PG-SW201) 7,8

注1) PY-SWB104(PG-SW109)をCB1およびCB2に搭載する場合、PY-SWB104(PG-SW109)のダウンリンクポートの通信速度を1Gbpsに設定してください。設定方法については、該当するハードウェアのマニュアルを参照してください。

注2) PY-CNB101をCB1およびCB2に搭載する場合、サーバブレードとしてBX920 S3およびBX924 S3だけサポートします。

注3) PY-FEB101はサーバブレードとしてBX920 S3およびBX924 S3だけサポートします。

注4) LAN拡張カードは、拡張スロット1に搭載します。

注5) LAN拡張カードは、拡張スロット2に搭載します。

注6) それぞれの物理ネットワークアダプターを使った冗長化構成で、事前に設定された仮想インターフェース上に、仮想ネットワーク

を自動設定します。仮想インターフェースは、以下のどれかの製品を使って、管理対象サーバ上に事前設定してください。

・ Intel PROSet

・ PRIMECLUSTER GLS for Windows

表C.14 ネットワーク自動設定のデフォルトのブレードサーバ構成(PRIMERGY BX400 S1シャーシの場合)

サーバブレード外部接続ポートの指定

(LANスイッチブレードの搭載位置)使用するLANスイッチブレード

物理ネットワークアダプ

ター番号(注5)

BX920 S2BX920 S3

CB1およびCB2(注1)または外部接続ポート指

定なし

PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)

3,7

- 221 -

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サーバブレード外部接続ポートの指定

(LANスイッチブレードの搭載位置)使用するLANスイッチブレード

物理ネットワークアダプ

ター番号(注5)

BX922 S2BX924 S3

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB104(PG-SW109) (注2)PY-CNB101 (注3)PY-FEB101 (注4)

2,6

CB3およびCB4

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)PY-SWB104(PG-SW109)PY-CNB101PY-FEB101 (注4)

9,10

BX924 S2

CB1およびCB2(注1)または外部接続ポート指

定なし

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)PY-SWB104(PG-SW109)

2,4

CB3およびCB4

PY-SWB101(PG-SW201)PY-SWB102(PG-SW111)PY-SWB103(PG-SW112)PY-SWB104(PG-SW109)PY-CNB101PY-FEB101 (注4)

7,8

注1) CB1およびCB2には、同一機種のLANスイッチブレードを搭載してください。

注2) PY-SWB104(PG-SW109)をCB1およびCB2に搭載する場合、PY-SWB104(PG-SW109)のダウンリンクポートの通信速度を1Gbpsに設定してください。設定方法については、該当するハードウェアのマニュアルを参照してください。

注3) PY-CNB101をCB1およびCB2に搭載する場合、サーバブレードとしてBX920 S3およびBX924 S3だけサポートします。

注4) PY-FEB101はサーバブレードとしてBX920 S3およびBX924 S3だけサポートします。

注5) それぞれの物理ネットワークアダプターを使った冗長化構成で、事前に設定された仮想インターフェース上に、仮想ネットワーク

を自動設定します。仮想インターフェースは、以下のどれかの製品を使って、管理対象サーバ上に事前設定してください。

・ Intel PROSet

・ PRIMECLUSTER GLS for Windows

表C.15 ネットワーク自動設定のデフォルトのブレードサーバ構成(PRIMERGY BX600 S3シャーシの場合)

サーバブレード外部接続ポートの指定

(LANスイッチブレードの搭載位置)使用するLANスイッ

チブレード

物理ネットワークアダプ

ター番号(注)

BX600シリーズNET1およびNET2または外部接続ポート指定なし PG-SW107 3,4

NET3およびNET4 PG-SW104 7,8

注) それぞれの物理ネットワークアダプターを使った冗長化構成で、事前に設定された仮想インターフェース上に、仮想ネットワークを

自動設定します。仮想インターフェースは、以下のどれかの製品を使って、管理対象サーバ上に事前設定してください。

・ Intel PROSet

・ PRIMECLUSTER GLS for Windows

上記の表の物理ネットワークアダプター番号は、LANスイッチブレードの詳細画面で確認できます。

管理対象サーバのMACアドレス(IPアドレス)情報は、サーバリソースの[リソース詳細]タブの[ハードウェア保守]で確認できます。

このMACアドレスの情報を元に、管理対象サーバ上で事前にIntel PROSetまたはPRIMECLUSTER GLSの設定を行ってください。

LANスイッチブレードがIBPモードの場合、上記の表の"外部接続ポート指定なし"の場合と同じ物理ネットワークアダプターを使って、

冗長化構成で事前設定された仮想インターフェース上に、仮想ネットワークが作成されます。

なお、以下の操作を行うことで、任意の物理NICを使用してネットワークの自動設定が行えます。

- 222 -

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1. サーバNIC定義を作成し、本製品に反映します。

a. サーバNIC定義の作成

ひな型ファイルを編集し、サーバNIC定義を作成します。

b. サーバNIC定義の反映

サーバNIC定義ファイルに指定した物理NICの構成を、rcxadm nicdefctl commitコマンドを実行し、本製品に反映します。

c. 反映したサーバNIC定義の確認

本製品に反映したサーバNIC定義を、rcxadm nicdefctl showコマンドを実行し、確認します。

2. ネットワークリソースを作成します。

- GUIの場合

a. RORコンソールのオーケストレーションツリーのネットワークリソースを作成するネットワークプールを右クリックし、[ネッ

トワークリソース作成]を選択します。

新規に作成する場合は、続いて[新規]を選択します。

登録済みの管理LANサブネットを利用して作成する場合は、続いて[管理LANサブネットから]を選択します。

b. [ネットワークリソースの作成]ダイアログで、"設定済みの仮想スイッチを利用"チェックボックスを外します。

c. [ネットワークリソースの作成]ダイアログで、"物理LANセグメント"の"設定"を選択します。

d. [物理LANセグメントの設定]ダイアログで、サーバNIC定義のPhysicalLANSegment nameに指定した物理LANセグメ

ント名を選択します。

- コマンドの場合

a. ネットワークリソースを定義したXMLファイルを作成します。

サーバNIC定義のPhysicalLANSegment nameに指定した物理LANセグメント名を、ネットワークリソースを定義した

XMLファイルのPhysicalLANSegmentに指定します。

このとき、Networkタグに、auto="true"を指定します。

b. ネットワークリソースを作成します。

手順a.で作成したXMLファイルを指定して、rcxadm network createコマンドを実行します。

参照

・ サーバNIC定義の詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.11 サーバNIC定義」を参照してください。

・ rcxadm nicdefctlコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.15 rcxadm nicdefctl」を参照してください。

・ ネットワークリソースの定義については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.5 ネットワークリソース」を参照してくださ

い。

・ rcxadm networkコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.9 rcxadm network」を参照してください。

注意

・ 以下の条件を満たすVMホストがある場合、そのシャーシではネットワーク設定の自動化はサポートしません。

- 外部接続ポートを指定したネットワークリソースを使用する

- ネットワーク設定の自動化をサポートするVMホストの構成パターンで使用するNICを、異なる構成で使用する仮想ネットワー

クが存在する

・ 以下の条件を満たすVMホストがある場合、ネットワーク設定の自動化はサポートしません。

- 外部接続ポートを指定しないネットワークリソースを使用する

- ネットワーク設定の自動化をサポートするVMホストの構成パターンで使用するNICを、異なる構成で使用する仮想ネットワー

クが存在する

- 223 -

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PRIMERGY BX900 S1シャーシで、以下の構成例に対するデフォルトのブレードサーバ構成を図に示します。

表C.16 構成例1

サーバブレード BX920 S2

外部接続ポートの指定 CB1およびCB2

使用するLANスイッチブレード PY-SWB103(PG-SW112)

仮想インターフェース PRIMECLUSTER GLS

表C.17 構成例2

サーバブレード BX920 S2

外部接続ポートの指定 "外部接続ポート指定なし"と"CB3およびCB4"の混在

使用するLANスイッチブレード PY-SWB104(PG-SW109)

仮想インターフェース PRIMECLUSTER GLS

図C.4 構成例1のブレードサーバ構成図

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図C.5 構成例2のブレードサーバ構成図

C.3.5 ネットワークの手動設定

以下の場合、ネットワークの手動設定を行います。

・ ネットワーク設定の自動化をサポートするVMホストの構成パターンとは異なる物理ネットワークアダプターの番号を使用する場合

「ネットワーク設定の自動化をサポートするVMホストの構成パターンとは異なる物理ネットワークアダプターの番号を使用する場合

のネットワーク設定」を参照してください。

・ ブレードサーバでL-Serverのネットワークを冗長化しない場合

「事前に作成された仮想ネットワークとの接続」を参照してください。

・ ブレードサーバ以外の環境の場合

「事前に作成された仮想ネットワークとの接続」を参照してください。

事前に手動で仮想ネットワークを設定する場合、かつHyper-V以外のサーバ仮想化ソフトウェアを同一のマネージャーで利用している

場合、ほかのサーバ仮想化ソフトウェア上の、仮想スイッチ、仮想ネットワークおよび仮想ブリッジで使用している名前と異なる名前を

設定してください。

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ネットワーク設定の自動化をサポートするVMホストの構成パターンとは異なる物理ネットワークアダプターの番号を使用する場合のネットワーク設定

上記の構成パターンとは異なる物理ネットワークアダプターの番号を使用する場合、以下の手順でネットワークを設定します。

1. クラスタを構成するすべてのVMホストで、同じ名前(大文字/小文字も含む)の仮想ネットワークを作成します。

これにより、VMホスト間でVMゲストを移動できます。System Center 2012 Virtual Machine ManagerをVM管理製品として利用し

ている場合、VMゲストの接続先の仮想ネットワークの種類は"外部"だけ使用できます。

作成方法については、SCVMMのヘルプを参照してください。

2. 同じ名前の仮想ネットワーク間が、タグVLANを利用して相互に通信できるようにLANスイッチを設定します。

RORコンソールのサーバリソースツリーで対象のLANスイッチを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[ネットワーク情

報]を選択します。

[VLANの設定]ダイアログが表示されます。

3. VLANを設定します。

4. 以下の定義ファイルに、仮想ネットワークとVLAN IDの対応を定義します。

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\vnetwork_hyperv.rcxprop

定義ファイルの書式については、「仮想ネットワーク定義ファイルの書式」を参照してください。

5. ネットワークリソースの作成

- GUIの場合

a. 手順2.~4.で指定したVLAN IDを持つ[ネットワークリソースの作成]ダイアログで、[設定済みの仮想スイッチを利用]チェックボックスにチェックを入れ、ネットワークリソースを作成します。

- コマンドの場合

a. ネットワークリソースを定義したXMLファイルを作成します。

手順2.~4.で指定したVLAN IDをXMLファイルに定義します。

このとき、Networkタグに、auto="false"を指定します。

b. ネットワークリソースの作成は、手順a.で作成したXMLファイルを指定して、rcxadm network createコマンドを実行しま

す。

ネットワークリソースが作成されます。

参照

・ LANスイッチブレードの外部接続ポートのVLAN設定については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.4 LANスイッチブレードのVLAN設定」を参照してください。

・ ネットワークリソースを定義したXMLファイルの作成、およびNetworkタグについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」

の「15.5 ネットワークリソース」を参照してください。

・ rcxadm networkコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.9 rcxadm network」を参照してください。

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図C.6 ネットワーク構成図

事前に作成された仮想ネットワークとの接続

ブレードサーバでL-Serverのネットワークを冗長化しない場合、およびブレードサーバ以外の環境では、事前に作成されている仮想

ネットワークに対して、VMゲストのNICにIPアドレスとVLAN IDを設定し、仮想ネットワークと接続する機能だけ提供します。仮想ネット

ワークは、事前に手動で設定してください。

また、事前に以下の設定が必要です。

事前準備

1. 仮想ネットワークの作成

クラスタを構成するすべてのVMホストで、同じ名前(大文字小文字も含む)の仮想ネットワークを作成します。

これにより、VMゲストをVMホスト間で移動できます。System Center 2012 Virtual Machine ManagerをVM管理製品として利用し

ている場合、VMゲストの接続先の仮想ネットワークの種類は"外部"だけ使用できます。

作成方法については、SCVMMのヘルプを参照してください。

2. 仮想ネットワークの通信の設定

同じ名前の仮想ネットワーク間が、タグVLANを利用して相互に通信できるようにLANスイッチを設定します。

a. RORコンソールのサーバリソースツリーで対象のLANスイッチを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[ネットワー

ク情報]を選択します。

[VLANの設定]ダイアログが表示されます。

b. VLANを設定します。

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3. 仮想ネットワークとVLAN IDの対応を定義

本製品の以下の定義ファイルに、仮想ネットワークとVLAN IDの対応を定義します。

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\vnetwork_hyperv.rcxprop

定義ファイルの書式については、「仮想ネットワーク定義ファイルの書式」を参照してください。

4. ネットワークリソースの作成

- GUIの場合

手順2.~3.で指定したVLAN IDを持つ[ネットワークリソースの作成]ダイアログで、[設定済みの仮想スイッチを利用]チェック

ボックスにチェックを入れ、ネットワークリソースを作成します。

- コマンドの場合

a. ネットワークリソースを定義したXMLファイルを作成します。

手順2.~3.で指定したVLAN IDをXMLファイルに定義します。

このとき、Networkタグに、auto="false"を指定します。

b. ネットワークリソースの作成は、手順a.で作成したXMLファイルを指定して、rcxadm network createコマンドを実行しま

す。

ネットワークリソースが作成されます。

参照

・ LANスイッチブレードの外部接続ポートのVLAN設定については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.4 LANスイッチブレードのVLAN設定」を参照してください。

・ rcxadm networkコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.9 rcxadm network」を参照してください。

VMゲストの仮想NIC自動設定

VMゲストの仮想NICにVLANを設定し、仮想ネットワークと接続します。

また、イメージを指定した場合、IPアドレスが自動で設定されます。IPアドレスの自動設定については、「操作ガイド インフラ管理者編

(リソース管理) CE」の「16.3.1 [基本情報]タブ」の「ネットワーク(NIC)」を参照してください。

ラックマウント型サーバまたはタワー型サーバで、ネットワークリソースを用いた仮想NICの設定と仮想ネットワークとの接続の構成例は

以下のとおりです。

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図C.7 ラックマウント型サーバまたはタワー型サーバで、ネットワークリソースを用いた仮想NICの設定と仮想ネットワークとの接続

仮想ネットワーク定義ファイルの書式

仮想ネットワーク定義ファイルは、1行ごとに以下のように記述してください。

"仮想ネットワーク名"=VLAN ID[,VLAN ID...]

VLAN IDには、1~4094が指定できます。連続した数値を指定する場合、"1-4094"のようにハイフン("-")を用いて記述してください。

"Network A"=10"Network B"=21,22,23"Network C"=100-200,300-400,500

イコール("=")やカンマ(",")の前後に空白があっても無視されます。

仮想ネットワーク名は、大文字小文字の違いを含めて正しく記述してください。

ファイルは、文字コードをUTF-8にして保存してください。

同じ仮想ネットワーク名の行が複数あった場合、すべての行の指定が有効になります。

異なる仮想ネットワーク名の行に同じVLAN IDが含まれていた場合、ファイルの先頭に近い行が有効になり、それ以降の行は無視さ

れます。

"Network D"=11"Network D"=12 (注1)"Network E"=11,15 (注2)

注1) "Network D"=11,12と記述した場合と同じになります。

注2) 11は無視されます。

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L-Serverの作成時に、NICに接続したネットワークリソースのVLAN IDに対応する定義が見つからなかった場合、エラーになります。

MACアドレスプールに関する設定

System Center 2012 Virtual Machine Managerと連携してNICを接続したL-Serverを作成する場合はNICに割り当てるMACアドレスを払

い出すためにSystem Center 2012 Virtual Machine ManagerのMACアドレスプールを使用します。

System Center 2012 Virtual Machine ManagerでMACアドレスプールを既定の状態から変更していない場合、またはHyper-V環境用

のMACアドレスプールが1つだけ存在する場合は、そのMACアドレスプールを使用します。

System Center 2012 Virtual Machine ManagerにHyper-V環境用のMACアドレスプールが存在しない場合は、MACアドレスを払い出

すMACアドレスプールをSystem Center 2012 Virtual Machine Managerから作成します。

System Center 2012 Virtual Machine ManagerにMACアドレスプールが複数存在する場合は、以下の手順で、使用するMACアドレス

プールを定義します。

1. 本製品でテナントを利用する場合の設定

System Center 2012 Virtual Machine Managerに複数のホストグループを作成している場合は、以下の手順で、ホストグループと

テナントの構成を合わせます。

1. 本製品でホストグループの数だけテナントを作成します。

2. 各ホストグループに配置されたVMホストを、対応するテナントのローカルプールに登録します。

2. L-Server作成時に使用するMACアドレスプールを定義

本製品のMACアドレスプール定義ファイルに、L-Server作成時に使用するMACアドレスプールを定義します。

また、1.で作成した各テナントごとに使用するMACアドレスプールを分ける場合は、MACアドレスプール定義ファイルに、各テナ

ントで使用するMACアドレスプールを定義します。

なお、System Center 2012 Virtual Machine Managerに複数のホストグループを作成している場合は、各テナント用の定義を作成

し、ホストグループに割り当てられたMACアドレスプールを指定します。

MACアドレスプール定義ファイルの書式については「MACアドレスプール定義ファイルの書式」を参照してください。

MACアドレスプール定義ファイルの書式

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

定義ファイル名

定義ファイル名には、テナントごととシステム共通で利用できる定義を分けて使用できます。

テナントごとの定義ファイルとシステム共通の定義ファイルが両方存在した場合、テナントごとの定義ファイルに記載されている定義

が優先されます。

- テナントごと

scvmm_mac_pool_テナント名.rcxprop

- システム共通

scvmm_mac_pool.rcxprop

文字コード

UTF-8

改行コード

CR/LF

定義設定ファイルの形式

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キー = 値

表C.18 定義ファイルの指定項目

項目 説明

キー ・ 登録されているSCVMMが一つの場合

all

・ 複数のSCVMMが登録されている場合

scvmm[SCVMMの登録名]

値 System Center 2012 Virtual Machine Managerで作成したMACアドレスプールの名前を指定します。

指定するMACアドレス名に空白が含まれる場合は、MACアドレスプール名の前後をダブルクォーテーション

( " )で囲みます。

なお、MACアドレスプールに使用できる文字種についてはSCVMMのマニュアルを参照してください。

- 登録されているSCVMMが一つの場合、または複数のSVMMが登録されており、各SCVMMで使用するMACアドレスプール

名が同じ場合

all = "MAC pool A"

- 複数のSCVMMが登録されており、各SCVMMで使用するMACアドレスプール名が異なる場合

scvmm[scvmm1] = "MAC pool A"scvmm[scvmm2] = "MAC pool B"

注意

・ 使用するVM管理製品がSystem Center Virtual Machine Manager 2008 R2の場合は定義ファイルが存在しても、無視されます。

・ Windowsのメモ帳を使用してUTF-8のテキストを編集し保存すると、ファイルの先頭3バイトにByte Order Mark(BOM)が格納される

ため、ファイルの1行目に記載した情報が正しく解析されません。メモ帳を使用する場合、2行目から情報を記述してください。

・ 行の先頭、末尾、および、イコール("=")の前後に1つ以上の空白、タブを記述することができます。

・ 行の先頭に"#"を記述した場合は、行の末尾までがコメントとみなされます。

・ 上記の形式に従って記述されていない行の内容は無視されます。

・ キーに使用する"all"、"scvmm[SCVMMの登録名]"の"scvmm"は小文字のみ有効とします。大文字のキーがある場合は無視され

ます。

・ 同一のキーが存在する場合は、 後の行に記載した定義が有効になります。

・ "all"キーと"scvmm[SCVMMの登録名]"キーが混在する場合は、"scvmm[SCVMMの登録名]"の定義が優先されます。

・ 本製品のマネージャーを再起動しなくても定義ファイルの設定が反映されます。

C.3.6 L-Serverテンプレートの作成

ここでは、L-Serverテンプレートの作成について説明します。

L-Serverテンプレートは、以下の方法で作成できます。

ウィザード形式のGUIを利用して作成する方法

ウィザード形式のGUIを利用してL-Serverテンプレートを作成できます。

- 231 -

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ウィザード形式のGUIについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.1 ウィザード形式のGUIによる操作」を参

照してください。

手動で作成する方法

以下の手順でL-Serverテンプレートを作成します。

L-Serverテンプレートのエクスポート

本製品に標準で用意されているサンプルのL-Serverテンプレートをエクスポートします。

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.2.1 エクスポート」を参照してください。

L-Serverテンプレートの編集

手順1.で出力されたL-Serverテンプレートをエディターなどで編集します。

仮想L-ServerのL-Serverテンプレートについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.2.2 仮想L-Serverテンプレート」を

参照してください。

L-Serverテンプレートのインポート

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.2.3 インポート」を参照してください。

C.3.7 L-Server作成

L-Server作成は、以下の手順で行います。

・ L-Serverテンプレートを利用してのL-Serverの作成

- クローニングイメージが存在しない場合、またはすでに存在するクローニングイメージを利用しない場合

1. 「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.1 L-Serverテンプレートを利用したL-Serverの作成」を参照して

L-Serverを作成してください。この場合、イメージは[指定なし]を選択してください。

このとき、作成したL-Serverがオーケストレーションツリーに表示されなくなることがあります。

詳細は、「注意 作成したL-Serverがオーケストレーションツリーに表示されなくなる場合」を参照してください。

また、作成されたVMゲストやクローニングイメージの詳細は、「参考 L-Server作成時に付随して作成される情報」を参照

してください。

2. 「手動OSインストール」を参照してOSをインストールしてください。

3. L-Serverの作成後にクローニングイメージを採取すると、イメージプールにクローニングイメージが格納されます。クロー

ニングイメージ採取については、「C.3.8 クローニングイメージの採取と削除」を参照してください。

- すでに存在するクローニングイメージを利用する場合

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.1 L-Serverテンプレートを利用したL-Serverの作成」を参照して、L-Serverを作成してください。この場合、イメージとして利用したいクローニングイメージを指定してください。

・ 個々の仕様を指定したL-Serverの作成

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.3 個々のパラメーターを指定した仮想L-Serverの作成」を参照してくださ

い。

[OS]タブの設定については、「C.3.10 [OS]タブ設定」を参照してください。

注意

作成したL-Serverがオーケストレーションツリーに表示されなくなる場合

作成したL-Serverに対応するVMに対してSCVMMの以下の機能を使用すると、それ以降L-Serverとして認識されずオーケストレーショ

ンツリーに表示されなくなり、L-Serverに対する処理が行えなくなります。

・ ライブラリへ保管、ライブラリからの展開

・ 新しいテンプレート

・ 本製品の管理外のクラスタノードへの移行

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また"複製"を行うと複製されたVMは、L-Serverとして認識されません。

イメージを指定してL-Serverを作成すると、OSの[地域と言語のオプション]の設定が英語になる場合

SCVMMの障害(KB978336)により、Hyper-V環境でイメージを指定してL-Serverを作成すると、作成されたL-ServerのOSの[地域と言

語のオプション]の設定が英語になります。

この問題を回避し、任意の言語設定で、イメージを指定してL-Serverを作成する方法については、「C.3.9 任意の言語の[地域と言語の

オプション]設定で、イメージを指定したL-Serverの作成」を参照してください。

SCVMMの障害(KB978336)については、Microsoft社の以下のURLを参照してください。

Microsoft社のKB978336解説ページ

URL: http://support.microsoft.com/kb/978336/

参考

L-Server作成時に付随して作成される情報

・ L-Serverとして作成されるVMゲストは、以下の構成になります。

ディスクとDVD

1本目のディスク(システムボリューム)

IDEデバイスのプライマリーチャネル(0)に接続

2本目以降のディスク

データディスクとしてSCSIアダプターに接続(注)

DVDドライブ

IDEデバイスのセカンダリチャネル(0)に接続

注) 統合サービスが提供されていないゲストOSでは利用できません。IDEアダプターに接続された起動ディスクだけ利用できま

す。

仮想ネットワークアダプタ

Hyper-VがサポートしているゲストOSでは、統合ネットワークアダプターを利用します。それ以外の場合、エミュレートされたネッ

トワークアダプターが追加されます。

Hyper-VがサポートするゲストOSは、以下のMicrosoft社のWebサイトを参照してください。

Microsoft社のWebサイト

URL: http://technet.microsoft.com/ja-JP/library/cc794868(v=ws.10).aspxURL: http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh831531.aspx

CPU種類

"1.00GHz Pentium III Xeon"または"3.60 GHz Xeon (2 MB L2 cache)" (SCVMMの初期値)が指定されます。この情報はSCVMMの内部で使用されるもので、実際のCPU性能ではありません。

また、ゲストOS内のコンピュータの情報などに表示される情報とは異なります。

・ クローニングイメージは、システムボリューム以外のデータディスクの採取/配布を選択できます。

SCVMMで作成したテンプレートを本製品のイメージプールに登録する場合、システムボリューム(IDEデバイスのプライマリーチャ

ネル(0)に接続されたディスク)が存在するVMゲストから作成したテンプレートを利用してください。

その他の構成の場合、本製品で配付するとシステムボリュームがないVMゲストになります。

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手動OSインストール

SCVMMの管理画面からDVDの接続設定を行ったあと、OSを手動でインストールしてください。

Microsoft社がHyper-V上でサポートするゲストOSを利用するには、ゲストOSに仮想ゲストサービスのインストールが必要です。

仮想ゲストサービスのインストールについては、SCVMMのヘルプを参照してください。

C.3.8 クローニングイメージの採取と削除

ここでは、クローニングイメージの採取と削除について説明します。

クローニングイメージの採取

以下の手順で、クローニングイメージを採取します。

OSのインストール後に、対象のL-Serverを停止してください。

1. オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで[クローニング]-[採取]を選択します。

2. <OK>ボタンをクリックします。

クローニングイメージは同じ名前で世代管理できます。

VM管理製品でクローニングイメージを作成している場合、そのまま利用できます。

注意

・ L-Server作成時にWindowsのイメージを指定した場合、イメージ配付時に、Microsoft社の提供するSysprepを利用して、サーバ固

有の情報が再設定されます。また、Sysprepを実行すると、ユーザー情報やOSの設定情報が初期化されます。

Sysprepについては、Microsoft社から提供されている情報を参照してください。

・ 処理実行中にマネージャーの停止や再起動を行った場合、マネージャーの起動後に、実行中の処理が再実行されます。

再実行中の処理が完了するまでは、実行対象のリソースを操作しないようにしてください。

・ アクティベーションの方式にMAKライセンス認証を使用している場合、以下のOSではSysprepの実行回数が累積で3回までに制限

されます。

- Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2

- Microsoft(R) Windows Server(R) 2008

- Microsoft(R) Windows(R) 7

- Microsoft(R) Windows Vista(R)

Sysprepはイメージ指定のL-Server作成時、またはクローニングイメージ採取時に実行されるため、クローニングイメージの採取とイ

メージ指定のL-Server作成を4回以上行えません。そのためクローニングイメージを配付したL-Serverからクローニングイメージを採

取せず、専用のマスタサーバからを採取することをお勧めします。なお、SCVMMでテンプレート作成を行った場合にもSysprepは

実行され累積回数に含まれます。

・ Windows 2000 ServerとWindows 2000 Advanced Serverがインストールされているクローニングイメージを指定してのL-Server作成

は、サポートされていません。

・ VM管理製品としてSystem Center 2012 Virtual Machine Managerを利用している場合、本製品では高可用属性のクローニングイ

メージだけ利用できます。

ポイント

イメージは、SCVMMのライブラリに格納されます。

採取したイメージを格納できる、空き容量を持つライブラリを指定してください。

- 234 -

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[クローニングイメージの採取]ダイアログで、イメージ格納先に[自動選択]を指定した場合、SCVMMに登録されているライブラリから任

意に選択されますが、SCVMMではライブラリの空き容量の管理をしていないので、イメージ採取に失敗する可能性があります。

本製品のイメージ採取は、SCVMMのテンプレートを利用しています。

L-Serverのイメージ採取を行うと本製品のイメージ名に世代番号が付加された名前でテンプレートが作成されます。また、ユーザー作

成のテンプレートをイメージとして取込みを指示した場合、そのテンプレートはイメージとして取り扱われます。

L-Serverのイメージ採取を行うには、L-Server作成先のディスクに、対象になるL-Serverと同じ大きさ(システムボリュームとすべてのデー

タディスク、スナップショットおよび構成定義ファイル)の作業領域が必要です。この作業領域は、イメージ採取が完了すると解放されま

す。

イメージ採取では、システムボリュームだけを採取するか、データディスクも含めて採取するかを選択できます。

本製品では、IDEデバイスのプライマリーチャネル(0)のバーチャルハードディスクをシステムボリュームとして扱います。

IDEのセカンダリチャネル(0)以外のDVDドライブは削除されます。イメージにDVDドライブがない場合でもL-Server作成時にIDEのセ

カンダリチャネル(0)にDVDドライブが追加されます。また、それ以外のDVDドライブがイメージに存在していても削除されます。

イメージ採取は、スナップショットが存在すると行えません。スナップショットを削除してから実行してください。またSCVMMの管理コン

ソールからチェックポイントを作成したり、Hyper-Vマネージャーからスナップショットを作成したりするとイメージ採取は失敗します。

ユーザーがSCVMMを利用して作成したSCVMMのテンプレートを本製品のイメージとして取り込んだ場合、以下のように取り扱いま

す。

・ テンプレート名がイメージ名になります。

・ IDEデバイスのプライマリーチャネル(0)のバーチャルハードディスクをシステムボリュームとして扱います。

・ システムボリューム以外のデータディスクが存在しているイメージからL-Serverを作成する場合、データディスクも含めて作成する

かどうかを選択できます。

・ システムボリュームが存在しないイメージからL-Serverを作成すると、システムボリュームが存在しないL-Serverが作成されます。

・ IDEのセカンダリ チャネル(0)以外にDVDドライブが接続されていたテンプレートを取り込んだイメージから作成したL-Serverでは、

それらのDVDドライブは削除されます。

・ DVDドライブが接続されていない構成のテンプレートを取り込んだイメージから作成したL-Serverでは、IDEのセカンダリ チャネル

(0)にDVDドライブが追加されます。

イメージ格納先のアクセス制御設定ファイルについて

事前に、イメージ格納先のアクセス制御設定ファイルに使用できないライブラリ共有パス名を指定することで、ユーザーグループごとに

クローニングイメージの格納先を制限できます。

設定ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

設定ファイル名

設定ファイル名には、ユーザーグループごととシステム共通の設定を分けて使用できます。両方のファイルが存在する場合、両方

の制限が有効になります。

- ユーザーグループごと

library_share_ユーザーグループ名_deny.conf

- システム共通

library_share_deny.conf

設定ファイルの形式

設定ファイルは、1行ごとにライブラリ共有パス名を記述します。

ライブラリ共有パス名

- 235 -

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設定ファイルの例を以下に示します。

\\rcxvmm1.rcxvmmshv.local\MSSCVMMLibrary\\rcxvmm2.rcxvmmshv.local\lib

クローニングイメージの削除

以下の手順で、クローニングイメージを削除します。

1. オーケストレーションツリーで対象のイメージプールを選択します。

[リソース一覧]タブが表示されます。

2. 削除するクローニングイメージを右クリックし、表示されたメニューで[削除]を選択します。

3. <OK>ボタンをクリックします。

クローニングイメージが削除されます。

本製品以外から構成が変更された場合など、SCVMMでのテンプレート作成要件が満たされない場合、イメージ採取処理は失敗する

可能性があります。

クローニングイメージの削除を行った場合、SCVMMのライブラリ内にある対応するテンプレートは削除されます。

このテンプレート削除処理では、SCVMM管理コンソールからのテンプレート削除処理と同様に、テンプレート定義ファイルだけを

SCVMMのライブラリから削除するため、関連ファイル(.vhd、.vfdなど)は削除されずライブラリに残ります。

関連ファイルが不要の場合、SCVMMから個別に削除してください。

参考

以下の設定ファイルを事前に作成しておくことで、クローニングイメージ削除時にほかのテンプレートと依存関係がない関連ファイルを

同時に削除できます。

設定ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\vm

設定ファイル名

delete_image_all_files_scvmm

設定ファイルの形式

設定ファイルに内容を記述する必要はありません。

SCVMM管理コンソールからの関連ファイルの削除と同様に、関連ファイルだけSCVMMのライブラリから削除するため、関連ファイル

が格納されていたフォルダーについては削除されません。

C.3.9 任意の言語の[地域と言語のオプション]設定で、イメージを指定したL-Serverの作成

以下の手順で、KB978336の障害を回避してL-Serverを作成します。

このとき作成できるL-Serverは、IPアドレス設定を行うNICが接続されたL-Serverです。

- 236 -

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1. KB978336の障害を回避するための定義ファイルを作成します。

KB978336の障害を回避するためのイメージを格納するイメージプール名、および[地域と言語のオプション]ダイアログに設定す

る言語を以下の定義ファイルに記述します。

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

定義ファイル名

kb978336_scvmm.rcxprop

定義ファイルの書式

定義ファイルは、1行ごとに以下のように記述します。

イメージプール名 = 言語指定文字列

言語指定文字列には、以下のWebサイトに記載されている言語パックの"カルチャ"を指定してください。

利用できる言語パック

URL: http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc722435(WS.10).aspx

KB978336の障害を回避して日本語を設定する場合、"ja-JP"を指定します。

"/test/ImagePool1"と"/test/ImagePool2"のイメージプールに格納されたイメージを指定して日本語表記のL-Server作成を行う

場合の、定義ファイルの例は以下のとおりです。

/test/ImagePool1=ja-JP/test/ImagePool2=ja-JP

イコール("=")の前後に空白があっても無視されます。

イメージプール名は、フルパスで指定します。

使用できる文字列は半角英数字(大文字/小文字)、アンダースコア("_")、スラッシュ("/")およびハイフン("-")です。

ファイルは、文字コードをUTF-8にして保存してください。

同じイメージプール名の行が複数あった場合、 後の行の指定が有効になります。

定義ファイルで指定した言語指定文字列は、応答ファイル内の以下の設定にも適用されます。

- InputLocale

- SystemLocale

- UILanguage

これらの設定に対して個別に異なる言語を指定できません。

2. L-Serverを作成します。

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.1 L-Serverテンプレートを利用したL-Serverの作成」または「16.3 個々の

パラメーターを指定した仮想L-Serverの作成」を参照して、L-Serverを作成してください。

参考

以下のL-Serverを作成する場合、以下の手順1.~5.を行ってください。

・ NICがないL-Server

- 237 -

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・ DHCPを利用してIPアドレスを割り当てたL-Server

1. Microsoft社のKB978336解説ページを参照し、Sysprep用応答ファイルを作成します。

2. SCVMM管理者コンソールからVMのテンプレート化を行います。

詳細は、SCVMMのヘルプを参照してください。

3. 作成したテンプレートを本製品のイメージプールに登録します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.7.1 仮想イメージリソース」を参照してください。

4. 4SCVMM管理者コンソールから、本製品のイメージに対してSCVMMテンプレートのプロパティを開いて、手順1.で作成した応

答ファイルを設定します。

5. L-Serverを作成します。

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.1 L-Serverテンプレートを利用したL-Serverの作成」または「16.3 個々の

パラメーターを指定した仮想L-Serverの作成」を参照して、L-Serverを作成してください。

このとき、イメージとして利用したいクローニングイメージに、手順3.で登録したイメージを指定してください。

C.3.10 [OS]タブ設定

L-Server作成時にOSに設定パラメーターを入力します。[基本情報]タブでイメージを指定した場合だけ有効です。

初回起動時に設定処理が動作します。イメージ名を指定しない場合、すべて入力する必要はありません。

表C.19 設定項目一覧

指定項目

Windows

項目の説明入力の必

要性省略時の値

ホスト名・コン

ピュータ名可 L-Server名

ホスト名またはコンピュータ名を入力します。

先頭文字を半角英数字とし、半角英数字、およびハイフン("-")で構成

された15文字以内の文字列を入力します。

数字だけの指定はできません。

なお、L-Server名にアンダースコア("_")およびピリオド(".")を使用してい

る場合、ホスト名またはコンピュータ名に使用できない文字のため、ハイ

フン("-")に置き換えられます。

基本情報が未指定の場合も、上記と同様に、L-Server名を変換して設

定されます。

ドメイン名 可 WORKGROUP (注)

ワークグループ名を入力します。ドメインに参加する設定は行えません。

コンピュータ名と同じワークグループ名は指定できません。

先頭文字を半角英字とし、半角英数字、ハイフン("-")、およびピリオド

(".")で構成された15文字以内の文字列を入力してください。

ワークグループ名に入力できる文字列については、Microsoftから提供

されている情報もご確認ください。

DNS検索パス 不要 -DNSの検索に利用する1~32767文字のドメイン名のリストを入力しま

す。ドメイン名と同じ文字を指定できます。

複数指定する場合、区切り文字に空白を指定します。

フルネーム 可 WORKNAME (注)

1~50文字のWindowsのフルネームを入力します。

初期値は、OSプロパティ定義ファイルに定義された値が入力されます。

以下のOS種別の場合、フルネームは設定されません。

・ Microsoft(R) Windows Server(R) 2012

・ Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2

・ Microsoft(R) Windows Server(R) 2008

・ Microsoft(R) Windows(R) 8

- 238 -

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指定項目

Windows

項目の説明入力の必

要性省略時の値

・ Microsoft(R) Windows(R) 7

・ Microsoft(R) Windows Vista(R)

組織名 可WORKORGANIZATION (注)

Windowsのシステムのプロパティに表示される組織名を1~50文字で入

力します。

以下のOS種別の場合、組織名は設定されません。

・ Microsoft(R) Windows Server(R) 2012

・ Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2

・ Microsoft(R) Windows Server(R) 2008

・ Microsoft(R) Windows(R) 8

・ Microsoft(R) Windows(R) 7

・ Microsoft(R) Windows Vista(R)

製品キー 必須 - (注) 省略できません。有効な製品キーを必ず指定してください。

ライセンスモード 不要 - ライセンスモードを指定しても、ゲストOSに設定されません。

大接続数 不要 - 大接続数を指定しても、ゲストOSに設定されません。

管理者パスワード 可 - (注)

L-Server作成時に指定したイメージの、ローカル管理者アカウントのパ

スワードと同じ値を入力します。

新しいパスワードを指定した場合、ローカル管理者アカウントのパスワー

ドが上書きされます。

1~128文字の半角英数記号で入力します。

ハードウェア時計

設定不要 -

以下のどちらかを指定します。

・ UTC

・ ローカル(LOCAL)

タイムゾーン 可マネージャーのOSと

同じタイムゾーンOSのタイムゾーンを指定します。

注) OSプロパティ定義ファイルに値が指定されている場合、OSプロパティ定義ファイルの値が設定されます。

参考

OSプロパティ定義ファイル

事前にOSプロパティ定義ファイルに初期値を指定することで、L-Server作成時の[OS]タブの情報などの初期値が生成されます。

詳細は、「C.1.8 OSプロパティ定義ファイル」を参照してください。

参考

イメージを指定してL-Serverを作成する場合のVMゲスト管理者アカウントの指定について

イメージを指定してL-Serverを作成する場合、パラメーターとして"管理者パスワード"を入力する必要があります。

入力する"管理者パスワード"は、ビルトイン管理者アカウントのAdministratorに設定されたものになりますが、ローカライズされた一部

のWindowsではアカウント名が異なる場合があります。また、Windows 7やWindows VistaなどのクライアントOSの場合、通常のインス

トールではビルトイン管理者アカウントは無効になり、管理者アカウントはインストール時にユーザーが入力して作成された管理者アカ

ウントになります。

- 239 -

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ローカライズ版WindowsやクライアントOSからイメージ採取したクローニングイメージを指定してL-Serverを作成する場合、管理者アカ

ウントとしてAdministratorを有効にしてパスワードを設定するか、"管理者パスワード"が設定されている管理者アカウント名を、以下の

記述に従い定義ファイルに記述する必要があります。

なお、定義ファイルを用いる場合、イメージの世代別に管理者IDの設定を定義できません。

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

定義ファイル名

定義ファイル名は、ユーザーグループごととシステム共通で利用できる定義を分けて使用できます。イメージに対応する管理者名

は、ユーザーグループごとの定義ファイルを先頭から検索します。該当する定義がない場合、システム共通の定義ファイルを検索

します。

定義ファイルの変更はすぐに反映され、それ以降のL-Server作成から有効になります。

- ユーザーグループごと

image_admin_hyperv_ユーザーグループ名.rcxprop

- システム共通

image_admin_hyperv.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとにイメージ名と管理者パスワードを設定するアカウント名を記述します。

イメージ名 = "管理者アカウント名"

管理者アカウント名は、ダブルクォーテーション( " )でくくって表記します。

管理者アカウント名以外に書かれた半角スペースとタブは無視されます。

イメージ名には、それ以降のワイルドカードとして作用する半角アスタリスク("*")が使用できます。半角アスタリスク("*")を指定する

ことで、文字数不定の文字列の代用として使用できます。

イメージからのL-Server作成時には、定義ファイルの先頭行から対応するイメージ名を検索し、指定されている管理者アカウント名

のアカウントに入力された"管理者パスワード"を設定します。

定義ファイルは、以下の改行コードと文字コードで作成される必要があります。

- 改行コード

CR+LF(0x0d0a)

- 文字コード

日本語環境ではShift-JIS、その他の環境ではUTF-8

定義ファイルの例を以下に示します。

- イメージ名と管理者アカウント名が1対1で指定されています。

FR_WIN2003_001 = "Administrator"EN_WIN7_001 = "root"EN_WIN7_002 = "admin"

- "FR_WIN"で始まるイメージ名に対して"Administrator"を管理者アカウント名として使用します。

FR_WIN* = "Administrator"

- 240 -

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- すべてのイメージに対して"Administrator"を管理者アカウント名として使用します。イメージ名にワイルドカード文字だけを指定

した場合、この行以降の定義は無視されます。

* = "Administrator"

C.3.11 Hyper-V利用時の注意点

ここでは、Hyper-V利用時の注意点について説明します。

パラメーターを設定できるOSや設定するための前提条件

パラメーターを設定できるOSや、設定するための前提条件は、サーバ仮想化ソフトウェアによって異なります。

詳細は、サーバ仮想化ソフトウェアのマニュアルを参照してください。

VMware ESXの管理

SCVMMでは、VMware ESXを管理できますが、本製品からSCVMMを経由した場合、Hyper-VのVMホストだけ管理できます。

Citrix(R) XenServer(R)の管理

Microsoft(R) System Center 2012 Virtual Machine Managerでは、Citrix(R) XenServer(R)を管理できますが、本製品からSCVMMを経

由した場合、Hyper-Vのホストだけ管理できます。

ディスクの増設と削減

・ データディスクは、L-ServerにSCSIディスクとして接続されます。IDEディスクとしては接続できません。

・ データディスクは、1つ目のSCSIカードに14本、2~4つ目の各SCSIカードに15本接続されます。

・ 1回の構成変更時に指定できるディスク数は、4個までです。5個以上の追加を行う場合、別途構成変更してください。

・ L-Server動作中にデータディスクを追加できますが、SCSIカードの追加が必要になった場合は動作中に追加できません。

スナップショット

本製品のスナップショットは、SCVMMのチェックポイントを利用しています。スナップショットを採取するには、VMゲストの保存先に差

分ディスクを作成する空き容量が必要です。

また、VM管理製品を使用してパススルーディスクを接続している場合、スナップショットの作成に失敗します。

スナップショットを採取した状態での運用は、以下の理由によりお勧めしません。

・ スナップショットを採取すると差分ディスクでの運用になり、性能劣化が発生します。

・ サーバ間の移動(マイグレーション)によりVMゲストがスナップショットを採取したVMホストと異なるVMホストへ移動した状態でス

ナップショットをリストアすると、SCVMM上での状態が"保存状態"になりVMが起動できなくなることがあります。この状態になった

場合、スナップショットを採取したVMホストへVMゲストを移動させてから起動させる必要があります。

・ 差分ディスクを結合するには、本製品で採取したスナップショットをすべて削除するほかに、VM管理製品を利用して作成したチェッ

クポイントをすべて削除する必要があります。差分ディスクの結合は、SCVMMにより自動的に行われますが、この処理は対象にな

るVMゲストが停止中に行われ、VMゲストの状態によっては処理時間が長くなる可能性があります。

- 241 -

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参考

サーバ仮想化ソフトウェアの提供するスナップショットは、ディスクを更新した差分を記録する方式です。このため、ディスク装置が故障

した場合、スナップショットも同時に利用できなくなります。

スナップショットは、以下のようなトラブルへの対策として利用してください。

- 適用したパッチに問題があった場合の復旧

- OSのパラメーター変更に問題があった場合の復旧

L-Serverのパラメーター詳細[基本情報]タブ

OS種別としてHyper-VがサポートしているゲストOSを指定した場合、統合ネットワークアダプターがVMに追加されます。

その他のOS種別が選択された場合、エミュレートされたネットワークアダプターが追加されます。

統合ネットワークアダプターを使用するには、ゲストOSに仮想ゲストサービスのインストールが必要です。

仮想ゲストサービスのインストールについては、SCVMMのヘルプを参照してください。

L-Serverのパラメーター詳細[サーバ]タブ

サポート外のOS種別を指定した場合、インストールやVMのゲストOSが正常に動作しない場合があります。

また、誤ったOS種別を指定するとイメージ採取、およびイメージを指定してのL-Server作成の処理が失敗する場合や、ゲストOSが一時

的に起動して入力待ちになり処理が長時間終わらない場合があります。これはパーソナライズ処理についてMicrosoft社のSysprepが

正常に処理を行えないために発生します。

一覧に表示されるOS種別は、SCVMMの管理コンソール上で指定できるゲストOS一覧を表示しています。

本製品ではユーザーの選択に制限を与えないためにすべてのゲストOS一覧をリストとして提示しますが、すべてがSCVMMでサポー

トされているわけではありません。

Hyper-VではOS種別によってはサポートされないCPU数などのサーバタイプ設定があります。間違ったOS種別とサーバタイプを選択

した場合の動作は保証されません。

また、OS種別一覧にサービスパックが表示されていなくても、サービスパック適用が必須の場合があります。

OS種別としてHyper-VがサポートしているゲストOSを指定した場合、統合ネットワークアダプターがVMに追加されます。

それ以外のOS種別が選択されたときは、エミュレートされたネットワークアダプターが追加されます。

Windows 2000 ServerとWindows 2000 Advanced Serverがインストールされているクローニングイメージを指定してのL-Server作成は、

サポートされていません。

SCVMMがサポートするゲストOSは、SCVMMのヘルプを参照してください。

Hyper-VがサポートするゲストOSは、以下のMicrosoft社のWebサイトを参照してください。

Microsoft社のWebサイト

URL: http://technet.microsoft.com/ja-JP/library/cc794868(v=ws.10).aspxURL: http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh831531.aspx

L-Serverのパラメーター詳細[ディスク]タブ

L-Server作成、および1回の構成変更時に指定できるディスク数は、4個までです。

5個以上の追加を行う場合、別途構成変更してください。

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L-Serverのパラメーター詳細[ネットワーク]タブ

統合サービスが導入されている以下のゲストOSで、IPアドレスの自動設定ができます。

・ Microsoft(R) Windows Server(R) 2012

・ Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2

・ Microsoft(R) Windows Server(R) 2008

・ Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2

・ Microsoft(R) Windows Server(R) 2003

・ Microsoft(R) Windows(R) 8

・ Microsoft(R) Windows(R) 7

・ Microsoft(R) Windows Vista(R)

・ Microsoft(R) Windows(R) XP

DVDディスク操作

L-ServerのDVDディスク操作は行えません。DVDを利用する場合、VM管理製品の機能を利用してください。

Intel PROSetを利用したブレードサーバのネットワークの自動設定

・ 本製品は、Intel PROSetのVLAN機能はサポートしていません。Intel PROSetのVLAN機能は使用しないでください。

・ SCVMMサーバにログインするユーザーアカウントは、各管理対象サーバのAdministratorグループに所属している必要がありま

す。

・ SCVMMでは、一度認識した管理対象サーバのNIC情報は、NIC情報に変更があっても更新されません。

管理対象サーバのIntel PROSetの設定を変更する場合、以下の手順で変更し、必ずSCVMMにNIC情報を再認識させてくださ

い。

1. 管理対象サーバ(Hyper-V)のデバイスマネージャーで、Intel PROSetの仮想NICを無効にします。

2. 管理サーバ(SCVMM)のSCVMM管理コンソールで対象ホストを右クリックし、[ 新の情報に更新(F)]を選択します。

3. 管理対象サーバ(Hyper-V)のデバイスマネージャーで、Intel PROSetの設定を変更し、仮想NICを有効にします。

4. 管理サーバ(SCVMM)のSCVMM管理コンソールで対象ホストを右クリックし、[ 新の情報に更新(F)]を選択します。

なお、上記の手順を行ってもSCVMMの認識する情報が反映されない場合、以下の手順で、Intel PROSetを解除し再構成してく

ださい。

1. 管理対象サーバ(Hyper-V)で、Intel PROSetのチーミング設定を解除します。

2. 管理サーバ(SCVMM)のSCVMM管理コンソールで対象ホストを右クリックし、[ 新の情報に更新(F)]を選択します。

3. 管理対象サーバ(Hyper-V)で、Intel PROSetのチーミング設定を再設定します。

4. 管理サーバ(SCVMM)のSCVMM管理コンソールで対象ホストを右クリックし、[ 新の情報に更新(F)]を選択します。

・ Intel PROSetのチーミングモードを"ALB"に設定する場合、RLB(Receive Load Balancing)機能は無効に設定してください。該当す

る構成は、Hyper-Vでサポートしていません。

・ Intel PROSetでチーミングしているNICのデバイスは、無効にしないでください。

注意

本手順が正しく行われていない場合、ネットワークの自動設定が失敗します。

- 243 -

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生存監視設定

本製品の生存監視機能は、MSFC上の仮想マシンリソースに対するハートビート設定の機能を利用しています。

ホストのOSのバージョンによって、ハートビート設定の既定値が異なります。しかし、本製品ではL-Server作成時に生存監視設定を指

定しなかった場合、既定の設定に関わらず、ハートビート設定を無効にします。

ハートビート設定機能を有効化して利用したい場合、本製品の生存監視機能を有効化してください。

参考

以下のOSでは、本設定に該当するMSFCの機能が既定で無効になっています。

・ Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2

以下のOSでは、本設定に該当するMSFCの機能が既定で有効になっています。

・ Microsoft(R) Windows Server(R) 2012

C.3.12 オーバーコミット

ここでは、L-Serverのオーバーコミットについて説明します。

オーバーコミット

本製品では、Hyper-VのCPUのオーバーコミットや動的メモリを利用できます。

Hyper-VのCPUのオーバーコミットとは、サーバに実装されているCPUのリソース量よりも、多くのリソースをゲストOSに対して仮想的に

割り当てられる機能のことです。

Hyper-Vの動的メモリとは、サーバに実装されているメモリのリソース量以内で、ゲストOSに対して効率的にメモリを割り当てられる機能

のことです。

注意

動的メモリやメモリ割当て優先度を使用する場合、VMホストは以下のどれかである必要があります。

・ Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 SP1以降

・ Microsoft(R) Windows Server(R) 2012

SCVMMは、対象のVMホストを管理できる以下のどれかである必要があります。

・ System Center Virtual Machine Manager 2008 R2 SP1以降

・ System Center 2012 Virtual Machine Manager

上記のVMホストとSCVMMが存在しない場合、動的メモリやメモリ割当て優先度を有効にするL-Serverの作成と仕様変更は失敗しま

す。

動的メモリを利用できるゲストOSは、Windowsの一部の製品に限定されます。詳細はMicrosoft社のWebサイトで確認してください。

URL: http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ff817651(WS.10).aspx

VMホストがWindows Server 2012以降の場合には、動的メモリの設定として 小メモリ値が存在しますが、本製品からは設定できません。

初期メモリ量と同じ値が設定されます。

本製品では、L-Serverを作成する際に、Hyper-VのCPUのオーバーコミットや動的メモリを利用するため以下の機能を提供します。

- 244 -

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・ CPUのオーバーコミットや動的メモリが設定されたL-Serverの作成

- CPU性能

仮想マシンに割り当てる 大CPUリソース量(制限)

- CPU割当て優先度

仮想マシンに割り当てるCPUの優先度

- メモリ容量

- 大メモリ

仮想マシンに割り当てる 大メモリリソース量(制限)

- バーチャルマシンメモリ

VMホストが仮想マシンに割り当てるメモリリソース量(メモリサイズ)

本製品で作成した仮想L-Serverは、動的メモリの設定に応じて、メモリ容量を以下のように設定します。

動的メモリが無効の場合

バーチャルマシンメモリだけ設定

動的メモリが有効の場合

大メモリだけ設定

- 動的メモリ

- 初期メモリ量

起動時に割り当てる初期メモリ量

- メモリバッファー

仮想マシンに対しバッファーとして予約する空きメモリ容量

- メモリ割当て優先度

仮想マシンに割り当てるメモリの優先度

・ リソースプールへのオーバーコミット属性の設定

リソースプールにもオーバーコミット属性を設定できます。オーバーコミット属性の設定やリソースプールからオーバーコミット属性

が設定されたL-Serverの作成ができます。

・ サーバのリソース量を超えたL-Serverの配備

サーバに実装されているCPUやメモリのリソース量を超えて、L-Serverを作成できます。

作成したL-Serverが起動できるかは、VMホスト上の空きリソース量に依存します。

・ CPU予約性能の設定値を利用したVMプールの空き容量計算

・ オーバーコミット属性をもつVMプールのCPU空き容量とメモリ空き容量換算

オーバーコミット属性をもつVMプールに、作成済みのL-ServerのCPU予約値やメモリ割当て容量を元に、CPU空き容量とメモリ空

き容量を換算し、表示できます。

・ オーバーコミット属性をもつVMプールのL-Server換算

オーバーコミット属性をもつVMプールのCPU空き容量やメモリ空き容量に、L-Serverテンプレートで指定されたCPU予約値やメモ

リ割当て容量を元に、L-Serverを換算し、表示できます。

L-Serverについては、「設計ガイド CE」の「2.2.3 L-Server」、「C.3.7 L-Server作成」、または「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース

管理) CE」の「第16章 L-Serverの作成」を参照してください。

リソースプールについては、「設計ガイド CE」の「2.2.2 リソースプール」または「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の

「第20章 リソースプールの操作」を参照してください。

空き容量の表示またはL-Server換算表示については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「20.6 表示」を参照し

てください。

- 245 -

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前提条件

管理サーバ

本製品とHyper-VとCPUのオーバーコミットおよび動的メモリとの連携機能を利用する場合、管理サーバのOSは、Windowsだけサポー

トします。

導入手順

以下の手順で、オーバーコミットを導入します。

1. オーバーコミット用のVMプールの作成

VMプールの作成方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第20章 リソースプールの操作」を参

照してください。

ポイント

「C.2.11 オーバーコミット」の「導入手順」の「1. オーバーコミット用のVMプールの作成」に記載されている「ポイント」を参照してく

ださい。

注意

「C.2.11 オーバーコミット」の「導入手順」の「1. オーバーコミット用のVMプールの作成」に記載されている「注意」を参照してくだ

さい。

2. 定義ファイルを作成します。

定義ファイル(VM固有情報定義ファイル)は、L-Serverテンプレートにオーバーコミットの値を設定せず、ユーザーグループごと

に異なる設定を行う場合に作成してください。

VM固有情報定義ファイルの作成については、「C.1 仮想L-Server作成で共通に利用する定義ファイル」を参照してください。

3. L-Serverテンプレートのエクスポート

L-Serverテンプレートのエクスポートについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.2.1 エクスポート」を参

照してください。

L-Serverテンプレートの操作(手順3.~手順5.)は、GUIを利用して行うこともできます。

GUIを利用したL-Serverテンプレートの操作については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.1 ウィザード

形式のGUIによる操作」を参照してください。

4. L-Serverテンプレートの編集

L-Serverテンプレートにオーバーコミットを設定します。

L-ServerテンプレートのXML定義については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.2.2 仮想L-Serverテンプレート」

に従って編集してください。

- オーバーコミットに関する値をL-ServerテンプレートとVM固有情報定義ファイルで設定した場合

L-Serverテンプレートで設定した値が優先されます。

- VM固有情報定義ファイルを使用してオーバーコミットの各値を設定する場合

L-Serverテンプレートには以下の要素だけを設定してください。

- オーバーコミットの有効/無効

以下の要素は、設定しないでください。

- CPU予約性能

- 246 -

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- CPU割当て優先度

- 初期メモリ量

- メモリバッファー

- メモリ割当て優先度

参考

L-Serverテンプレート名を編集せずにインポートすると、既存のL-Serverテンプレートの内容が上書きされます。エクスポートした

際のL-Serverテンプレートと異なる名前に変更してインポートすると、L-Serverテンプレートが追加されます。

L-Serverテンプレートを編集する際は、動的メモリ設定の有効/無効、初期メモリ量、メモリバッファーの組合せについて確認して

ください。

- 動的メモリが有効に設定

L-Server作成時に、初期メモリ量、メモリバッファーが有効になる

- 動的メモリが無効に設定

L-Server作成時に、初期メモリ量、メモリバッファーが無視される

5. L-Serverテンプレートのインポート

L-Serverテンプレートのインポートについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.2.3 インポート」を参照し

てください。

6. L-Serverの作成

手順5.で作成したL-Serverテンプレートを利用してL-Serverを作成します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.1 L-Serverテンプレートを利用したL-Serverの作成」を参照して

ください。

L-Serverテンプレートを利用しない場合、コマンドを利用してL-Serverを作成します。「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管

理) CE」の「第16章 L-Serverの作成」に従ってL-ServerのXMLを編集したあと、rcxadm lserver createコマンドを実行します。

詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.6 rcxadm lserver」と「15.2.2 仮想L-Serverテンプレート」を参照してくだ

さい。

ポイント

RORコンソールの[リソース]タブからオーバーコミットを使用するL-Serverを作成する場合、L-Serverテンプレートを指定してくだ

さい。

7. L-Serverに対するオーバーコミットの設定確認

L-Serverに対するオーバーコミットの設定を確認するには、rcxadm lserver showコマンドを実行します。

コマンドの出力結果に、"OverCommit: true"の行が含まれているか確認してください。

また、動的メモリ設定、初期メモリ量、メモリバッファーの組合せも確認してください。

rcxadm lserverコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.6 rcxadm lserver」を参照してください。

注意

L-Serverの起動に失敗した場合、L-Serverの設定により手順が異なります。以下の手順を実行してください。

- L-Serverの設定で、[運用位置]が[起動毎に変更]の場合

L-Serverの起動を再実行してください。リソースに空き領域があるVMホストがあれば、何回か起動を行うと空き領域のある

VMホストで起動できます。

- 247 -

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- L-Serverの設定で、[運用位置]が[固定]の場合

VMホストを自動選択しないため、L-Serverの運用位置を変更して起動するか、同じVMホスト上のほかのL-Serverを移動ま

たは停止させたあとに起動してください。

運用位置の変更については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.3 個々のパラメーターを指定した仮

想L-Serverの作成」を参照してください。

移動については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.7 VMホスト間の移動(マイグレーション)」を参照

してください。

L-Serverの仕様変更

ここでは、L-Serverの仕様変更について説明します。

L-Serverの仕様変更は、rcxadm lserver modifyコマンドを実行します。

詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.6 rcxadm lserver」を参照してください。

注意

L-Serverの仕様を変更する場合、VMホストの稼動している物理サーバのリソース(CPU数、CPU周波数、メモリ容量)がCPU予約性能、

メモリ容量よりも小さい場合、L-Serverの仕様変更は失敗します。

また、CPU性能やメモリ容量が、CPU予約性能やメモリ予約容量の値よりも小さくなる場合も、L-Serverの仕様変更は失敗します。

リソースを割り当てたL-Serverの仕様変更を行う際は、L-Serverに設定済みの値が優先されるため、VM固有情報定義ファイルの情報

は反映されません。そのようなL-Serverの仕様変更を行う際は、XMLに変更する値を記載し、コマンドを実行して変更してください。

C.4 RHEL5-Xenここでは、サーバ仮想化ソフトウェアとしてRHEL5-Xenを利用する場合について説明します。

C.4.1 定義ファイルの作成

ここでは、定義ファイルの作成について説明します。

仮想L-Serverで共通の定義ファイルは、「C.1 仮想L-Server作成で共通に利用する定義ファイル」を参照してください。

ここでは、RHEL5-Xen固有の定義ファイルについて説明します。

ストレージ接続定義ファイル

PRIMECLUSTER GDSの共有クラスのスコープに属しているVMホストの管理IPアドレスをカンマで区切り、共有クラスのスコープごと

に1行ずつ記載してください。

共有クラスの構成を変更した場合、定義ファイルを修正してください。

定義ファイルの格納先

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

storage_vmhost.rcxprop

定義ファイルの形式

vmhost_ipaddr,vmhost_ipaddr,…

- 248 -

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C.4.2 本製品へのリソースの登録

1. ストレージ管理製品の登録

VMホスト上のPRIMECLUSTER GDSをストレージ管理製品として登録します。

PRIMECLUSTER GDSの共有クラスのスコープに属しているVMホストのうち、どれか1つだけ登録します。スコープに属している

すべてのVMホストを、登録する必要はありません。

ストレージ管理製品としてPRIMECLUSTER GDSを登録すると、セットアップの事前準備で事前に作成したGDSのシングルディ

スクが仮想ストレージリソースとして本製品に自動的に登録されます。

ストレージ管理製品の登録では、rcxadm storagemgrコマンドを実行します。

rcxadm storagemgrコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.17 rcxadm storagemgr」を参照してくだ

さい。

2. 管理対象サーバ(ドメイン0)の登録

a. 管理対象サーバの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.5.1 ラックマウント型サーバとタワー型サーバの登録」を参照してく

ださい。

b. LANスイッチの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.13 LANスイッチの登録」を参照してください。

C.4.3 リソースのリソースプールへの登録

1. VMホストリソース(ドメイン0)の登録

a. RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のVMプールを右クリックし、表示されたメニューで[リソース登録]を選

択します。

[リソースの登録]ダイアログが表示されます。

b. 登録するVMホストを選択します。

c. <OK>ボタンをクリックします。

2. 仮想ストレージリソースの登録

a. RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のストレージプールを右クリックし、表示されたメニューで[リソース登

録]を選択します。

[リソースの登録]ダイアログが表示されます。

b. 登録する仮想ストレージリソースを選択します。

c. <OK>ボタンをクリックします。

3. ネットワークリソースの登録

L-Server作成時にNICとネットワークリソースを接続すると、L-Serverが動作するVMホストに対して、ネットワークリソースの定義に

合わせた設定が自動的に行われます。

詳細は、「C.4.4 ネットワークの手動設定」を参照してください。

a. RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のネットワークプールを右クリックし、[ネットワークリソース作成]を選択

します。

新規に作成する場合は、続いて[新規]を選択します。

登録済みの管理LANサブネットを利用して作成する場合は、続いて[管理LANサブネットから]を選択します。

[ネットワークリソースの作成]ダイアログが表示されます。

b. ネットワークリソース作成に必要な項目を入力します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.3 ネットワークリソース」を参照してください。

- 249 -

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4. ネットワークデバイスリソースの登録

L-Platformで利用するネットワークデバイスを作成し、種別がFirewallまたはSLBについてはネットワークプールに登録します。

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.4 ネットワークデバイス」を参照してください。

5. アドレスセットリソース(MACアドレス)の登録

アドレスセットリソース(MACアドレス)を作成し、アドレスプールに登録します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.6 アドレスセットリソース」を参照してください。

C.4.4 ネットワークの手動設定

事前に作成されている仮想ブリッジに対して、仮想ブリッジと接続する機能だけ提供します。仮想ブリッジは、事前に手動で設定してく

ださい。

仮想ブリッジと接続するためには、仮想ブリッジごとに異なるVLAN IDを使用します。

また、事前に以下の設定が必要です。

1. 仮想ブリッジの作成

クラスタを構成するすべてのVMホストで、同じ名前(大文字小文字も含む)の仮想ブリッジを作成します。

これにより、VMゲストをVMホスト間で移動できます。

事前に手動で仮想ブリッジを設定する場合、かつRHEL5-Xen以外のサーバ仮想化ソフトウェアを同一のマネージャーで利用し

ている場合、ほかのサーバ仮想化ソフトウェア上の、仮想スイッチ、仮想ネットワークおよび仮想ブリッジで使用している名前と異

なる名前を設定してください。

2. 仮想ブリッジの通信の設定

サーバリソースツリーでLANスイッチを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[ネットワーク情報]を選択してください。

同じ名前の仮想ブリッジ間が、タグVLANを利用して相互に通信できるようにLANスイッチを設定します。

LANスイッチブレードの外部ポートのVLAN設定は、RORコンソールから行えます。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.4 LANスイッチブレードのVLAN設定」を参照してください。

3. 仮想ブリッジとVLAN IDの対応を定義

本製品の仮想ブリッジ定義ファイルに、仮想ブリッジとVLAN IDの対応を定義します。

定義ファイルの書式については、「仮想ブリッジ定義ファイルの書式」を参照してください。

4. ネットワークリソースの作成

- GUIの場合

a. 手順2.~手順3.で指定したVLAN IDを持つ[ネットワークリソースの作成]ダイアログで、[設定済みの仮想スイッチを利

用]チェックボックスにチェックを入れ、ネットワークリソースを作成します。

- コマンドの場合

a. ネットワークリソースを定義したXMLファイルを作成します。

手順2.~手順3.で指定したVLAN IDをXMLファイルに定義します。

このとき、Networkタグに、auto="false"を指定します。

b. ネットワークリソースの作成は、手順a.で作成したXMLファイルを指定して、rcxadm network createコマンドを実行しま

す。

ネットワークリソースが作成されます。

rcxadm networkコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.9 rcxadm network」を参照してく

ださい。

Networkタグについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.5 ネットワークリソース」を参照してくださ

い。

- 250 -

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ネットワークリソースを用いた仮想NICの設定と仮想ブリッジとの接続の構成例は以下のとおりです。

図C.8 ネットワークリソースを用いた仮想NICの設定と仮想ブリッジの接続

仮想ブリッジ定義ファイルの書式

定義ファイルの格納先

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

vnetwork_rhelxen.rcxprop

定義ファイルの形式

仮想ブリッジ定義ファイルは、1行ごとに以下のように記述してください。

"仮想ブリッジ名"=VLAN ID

VLAN IDには、1~4094が指定できます。

"xenbr0"=10

イコール("=")の前後に空白があっても無視されます。

仮想ブリッジ名は、大文字小文字の違いを含めて正しく記述してください。

ファイルは、文字コードをUTF-8にして保存してください。

同じ仮想ブリッジ名の行が複数あった場合、すべての行の指定が有効になります。

異なる仮想ブリッジ名の行に同じVLAN IDが含まれていた場合、ファイルの先頭に近い行が有効になり、それ以降の行は無視されま

す。

L-Server作成時に、NICに接続したネットワークリソースのVLAN IDに対応する定義が見つからなかった場合、エラーになります。

- 251 -

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C.4.5 L-Serverテンプレートの作成

ここでは、L-Serverテンプレートの作成について説明します。

L-Serverテンプレートを利用してL-Serverを作成します。

L-Serverとは、クローニングイメージを採取するためのL-Serverです。

L-Serverテンプレートは、以下の方法で作成できます。

・ ウィザード形式のGUIを利用して作成する方法

ウィザード形式のGUIを利用してL-Serverテンプレートを作成できます。

ウィザード形式のGUIについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.1 ウィザード形式のGUIによる操作」を

参照してください。

・ 手動で作成する方法

以下の手順でL-Serverテンプレートを作成します。

1. L-Serverテンプレートのエクスポート

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.2.1 エクスポート」を参照してください。

2. L-Serverテンプレートの編集

手順1.で出力されたL-Serverテンプレートをエディターなどで編集します。

L-ServerテンプレートのXML定義については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.2.2 仮想L-Serverテンプレー

ト」を参照して編集してください。

このとき、以下の項目を設定してください。

- VM種別は、"RHEL-Xen"を指定してください。

- 冗長性は、"None"を指定してください。

- 運用位置は、"Fixed"を指定してください。

3. L-Serverテンプレートのインポート

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.2.3 インポート」を参照してください。

C.4.6 L-Server作成

以下の手順で、L-Serverを作成します。

・ L-Serverテンプレートを利用して、L-Serverを作成します。

1. L-Serverテンプレートを利用して作成します。

rcxadm lserver createを実行してL-Serverを作成してください。

rcxadm lserver createコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.6 rcxadm lserver」を参照してくだ

さい。

このとき、以下の項目を設定してください。

- L-Serverテンプレート名は、事前に作成したL-Serverテンプレートの名前を指定してください。

- VMホストは、L-Serverに割り当てるVMホスト(管理OS)を指定してください。

2. OSインストール

OSの手動インストールは、仮想マシンマネージャーを利用して行います。

手動OSインストールについては、「PRIMEQUEST(1000シリーズ) RHEL5-Xen 仮想マシン機能ユーザーズマニュアル」を参

照してください。

3. クローニングイメージの採取

L-Server作成後にクローニングイメージを採取してください。クローニングイメージの採取はrcxadm image createを実行しま

す。

- 252 -

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rcxadm image createを実行するとストレージプールにクローニングイメージが格納されます。

rcxadm image createコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「4.1 rcxadm image」を参照してくださ

い。

ポイント

クローニングイメージ採取の際、イメージ格納先の指定を省略すると、採取対象のL-Serverが使用している仮想ストレージと

同じストレージプールから、仮想ストレージが自動選択されます。

・ Systemwalker Software Configuration Managerを利用してL-Serverを作成します。

詳細は、「Systemwalker Software Configuration Manager 運用ガイド」を参照してください。

このとき、イメージには、L-Server作成で採取したクローニングイメージを指定します。

注意

L-Server間でディスクを共有する場合、N台目のL-Server作成は、N-1台目のL-Serverの作成が完了したあとに、行ってください。

L-Serverを作成する際に、データの複写を伴う場合、データの複写元のL-Serverの電源をOFFにしてから行ってください。また、

データの複写を伴うL-Serverを作成している間に、データの複写元の電源操作はしないでください。

L-Serverの操作

RHEL5-Xenを利用する場合、RORコンソールを利用したL-Serverの操作はできません。

L-Serverの操作は、rcxadm lserverコマンドを利用してください。

詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.6 rcxadm lserver」を参照してください。

L-Serverの仕様変更

L-Serverの仕様変更は、rcxadm lserver modifyを実行します。

仕様変更できる項目については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.3.2 仮想L-Server向け定義情報(XML)」を参照して

ください。

仕様変更後の値は、オーケストレーションツリーの[リソース一覧]タブで確認できます。

コマンドでは、rcxadm lserver listおよびrcxadm lserver showコマンドを実行します。

詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.6 rcxadm lserver」を参照してください。

ゲストドメイン動作中のCAP値は、virsh schedinfoコマンドで確認します。

ゲストドメイン停止中のCAP値は、ドメイン構成ファイルで確認します。

詳細は、「PRIMEQUEST(1000シリーズ) RHEL5-Xen 仮想マシン機能ユーザーズマニュアル」の仮想CPUの構成情報に関する記述

を参照してください。

なお、CAP値は以下のように計算されます。

CAP値 = ((指定したCPUクロック数GHz × 1000) × CPU数 × 100) / 物理CPUクロック数MHz

C.4.7 RHEL5-Xen利用時の注意点

ここでは、RHEL5-Xen利用時の注意点について説明します。

必須ソフトウェア

RHEL5-Xenを利用する場合、Systemwalker Software Configuration Managerが必要です。

- 253 -

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管理サーバ

管理対象サーバとしてRHEL5-Xenを利用する場合、管理サーバのOSは、Linuxだけサポートします。

管理対象サーバ

管理対象サーバとしてRHEL5-Xenを利用する場合、RHEL5-Xen以外の環境を管理対象サーバとして利用できません。

L-ServerのOS

管理対象サーバとしてRHEL5-Xenを利用する場合、L-ServerのOSは、Linuxだけサポートします。

スナップショット

RHEL5-Xenの場合、スナップショットは利用できません。

L-Serverのスナップショットは、PRIMECLUSTER GDSを利用して採取してください。

仮想ストレージ名の"-"より前の部分がPRIMECLUSTER GDSのクラス名、後の部分がシングルディスク名に対応しています。

ディスクリソース名がボリューム名に対応しています。

スナップショットについては、PRIMECLUSTER GDSのマニュアルを参照してください。

VM種別の表示

RORコンソールでは、RHEL5-XenのVMホスト、およびVMゲストのVM種別は"Xen"と表示されます。

共有ディスクの表示

RORコンソールでは、複数のL-Serverで共有しているディスクリソースについて、割当て先L-Serverの情報は1つのL-Serverに関する情

報だけ表示されます。

ディスクの共有情報は、rcxadm disk showコマンドで確認してください。

L-Server換算表示

リソースの空き容量、および[L-Server作成可能台数]で表示される容量は以下のように計算されます。

CPUの空き容量、および[L-Server作成可能台数]

リソース総容量 × 80% - (L-Serverで使用中のリソースの合計)

リソースの増設

VMホスト、仮想ストレージおよびネットワークを増設する場合、「C.4.2 本製品へのリソースの登録」および「C.4.3 リソースのリソースプー

ルへの登録」と同じ流れで行います。

ハードウェア保守

Systemwalker Software Configuration Manager上で、サーバの故障を検知した場合、RORコンソールを起動し、故障したサーバを特

定してください。なお、サーバのハードウェア交換の詳細は、「運用ガイド CE」の「第9章 ハードウェア保守」を参照してください。

性能情報収集用ディレクトリ

リソースを登録すると、性能監視を行うために必要なディレクトリおよびファイルを登録したサーバ上に作成します。

詳細は、「C.6.9 RHEL-KVM利用時の注意点」を参照してください。

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C.5 OVM for x86 2.2ここでは、サーバ仮想化ソフトウェアとしてOVM for x86 2.2を利用する場合について説明します。

C.5.1 定義ファイルの作成

ここでは、定義ファイルの作成について説明します。

仮想L-Serverで共通な定義ファイルは、「C.1 仮想L-Server作成で共通に利用する定義ファイル」を参照してください。

C.5.2 本製品へのリソースの登録

1. VM管理製品(Oracle VM Manager)の登録

VM管理製品を登録すると、セットアップの事前準備で事前に作成したストレージリポジトリが仮想ストレージリソースとして本製品

に自動的に登録されます。

以下の手順で、VM管理製品を登録します。

a. RORコンソールのメニューから[設定]-[登録]-[管理製品(OVM Manager)]を選択します。

[管理製品(OVM Manager)]ダイアログが表示されます。

b. 以下の項目を設定します。

管理製品名

管理対象にするVM管理製品の名前を入力します。

先頭文字を英字とし、半角英数字とハイフン("-")で構成された15文字以内の文字列を入力します。

動作位置

登録するVM管理製品が動作している場所を選択します。

- 本製品の管理サーバの場合

[管理サーバ上]を指定します。

- 本製品の管理サーバ以外の場合

[他のサーバ上]を指定します。

IPアドレスの入力欄に、VM管理製品が動作しているサーバのIPアドレスを入力します。

デフォルトは、"管理サーバ上"が選択されています。

IPアドレス

VM管理製品のIPアドレスを入力します。動作位置に"管理サーバ上"を指定した場合、管理サーバのIPアドレスが表

示された状態のまま、入力できない状態になります。

ピリオド(".")を使用して入力します。

ユーザーID

VM管理製品を制御するためのユーザーIDを入力します。

半角英数字と記号(ASCII文字(0x20-0x7e))で構成された128文字以内の文字列を入力します。

管理者以上の権限を持つユーザーIDを指定してください。

パスワード

VM管理製品を制御するためのパスワードを入力します。

半角英数字と記号(ASCII文字(0x20-0x7e))で構成された128文字以内の文字列を入力します。

c. <OK>ボタンをクリックします。

VM管理製品が登録されます。

- 255 -

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2. 管理対象サーバ(ドメイン0)の登録

a. シャーシの登録(ブレードサーバの場合)

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.1 シャーシの登録」を参照してください。

b. 管理対象サーバの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.2 ブレードサーバの登録」または「5.5.1 ラックマウント型サーバと

タワー型サーバの登録」を参照してください。

c. LANスイッチブレードの登録(ブレードサーバの場合)またはLANスイッチの登録(ラックマウント型サーバの場合)

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.3 LANスイッチブレードの登録」または「5.13 LANスイッチの登

録」を参照してください。

3. ネットワークリソース

ネットワークリソースは、ネットワークリソース作成時にネットワークプールを指定して登録します。

ネットワークリソースを事前に作成することで、L-Server作成時にNICとネットワークリソースを接続したとき、ネットワークリソースの

定義に合わせた設定が自動的に行われます。

ネットワークリソースの自動設定については、「C.5.4 ネットワークの手動設定」を参照してください。

C.5.3 リソースのリソースプールへの登録

1. VMホストリソース(ドメイン0)の登録

a. RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のVMプールを右クリックし、表示されたメニューで[リソース登録]を選

択します。

[リソース登録]ダイアログが表示されます。

b. 登録するVMホストを選択します。

c. <OK>ボタンをクリックします。

2. 仮想ストレージリソースの登録

a. RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のストレージプールを右クリックし、表示されたメニューで[リソース登

録]を選択します。

[リソース登録]ダイアログが表示されます。

b. 登録する仮想ストレージリソースを選択します。

c. <OK>ボタンをクリックします。

3. ネットワークリソースの登録

L-Server作成時にNICとネットワークリソースを接続すると、L-Serverが動作するVMホストに対して、ネットワークリソースの定義に

合わせた設定が自動的に行われます。

詳細は、「C.5.4 ネットワークの手動設定」を参照してください。

a. RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のネットワークプールを右クリックし、[ネットワークリソース作成]を選択

します。

新規に作成する場合は、続いて[新規]を選択します。

登録済みの管理LANサブネットを利用して作成する場合は、続いて[管理LANサブネットから]を選択します。

[ネットワークリソースの作成]ダイアログが表示されます。

b. ネットワークリソース作成に必要な項目を入力します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.3 ネットワークリソース」を参照してください。

4. ネットワークデバイスリソースの登録

L-Platformで利用するネットワークデバイスを作成し、種別がFirewallまたはSLBについてはネットワークプールに登録します。

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.4 ネットワークデバイス」を参照してください。

- 256 -

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C.5.4 ネットワークの手動設定

事前に作成されている仮想ブリッジに対して、仮想ブリッジと接続する機能だけ提供します。仮想ブリッジは、事前に手動で設定してく

ださい。

仮想ブリッジと接続するためには、仮想ブリッジごとに異なるVLAN IDを使用します。

また、事前に以下の設定が必要です。

1. 仮想ブリッジの作成

クラスタを構成する場合、すべてのVMホストで、同じ名前(大文字小文字も含む)の仮想ブリッジを作成します。これにより、VMゲストをVMホスト間で移動できます。

事前に手動で仮想ブリッジを設定する場合、かつOVM for x86 2.2以外のサーバ仮想化ソフトウェアを同一のマネージャーで利

用している場合、ほかのサーバ仮想化ソフトウェア上の、仮想スイッチ、仮想ネットワークおよび仮想ブリッジで使用している名前

と異なる名前を設定してください。

2. 仮想ブリッジの通信の設定

サーバリソースツリーでLANスイッチを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[ネットワーク情報]を選択してください。

同じ名前の仮想ブリッジ間が、タグVLANを利用して相互に通信できるようにLANスイッチを設定します。

LANスイッチブレードの外部ポートのVLAN設定は、RORコンソールから行えます。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.4 LANスイッチブレードのVLAN設定」を参照してください。

3. 仮想ブリッジとVLAN IDの対応を定義

本製品の仮想ブリッジ定義ファイルに、仮想ブリッジとVLAN IDの対応を定義します。

定義ファイルの書式については、「仮想ブリッジ定義ファイルの書式」を参照してください。

4. ネットワークリソースの作成

- GUIの場合

a. 手順2.~手順3.で指定したVLAN IDを持つ[ネットワークリソースの作成]ダイアログで、[設定済みの仮想スイッチを利

用]チェックボックスにチェックを入れ、ネットワークリソースを作成します。

- コマンドの場合

a. ネットワークリソースを定義したXMLファイルを作成します。

手順2.~手順3.で指定したVLAN IDをXMLファイルに定義します。

このとき、Networkタグに、auto="false"を指定します。

b. ネットワークリソースの作成は、手順a.で作成したXMLファイルを指定して、rcxadm network createコマンドを実行しま

す。

ネットワークリソースが作成されます。

rcxadm networkコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.9 rcxadm network」を参照してく

ださい。

Networkタグについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.5 ネットワークリソース」を参照してくださ

い。

ネットワークリソースを用いた仮想NICの設定と仮想ブリッジとの接続の構成例は以下のとおりです。

- 257 -

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図C.9 ネットワークリソースを用いた仮想NICの設定と仮想ブリッジの接続

仮想ブリッジ定義ファイルの書式

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

vnetwork_oraclevm.rcxprop

定義ファイルの形式

仮想ブリッジ定義ファイルは、1行ごとに以下のように記述してください。

"仮想ブリッジ名"=VLAN ID

VLAN IDには、1~4094が指定できます。

"xenbr0"=10

イコール("=")の前後に空白があっても無視されます。

仮想ブリッジ名は、大文字小文字の違いを含めて正しく記述してください。

ファイルは、文字コードをUTF-8にして保存してください。

異なる仮想ブリッジ名の行に同じVLAN IDが含まれていた場合、ファイルの先頭に近い行が有効になり、それ以降の行は無視されま

す。

- 258 -

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"xenbr4"=11"xenbr5"=11 (注)

注) 無視されます。

L-Server作成時に、NICに接続したネットワークリソースのVLAN IDに対応する定義が見つからなかった場合、エラーになります。

C.5.5 L-Serverテンプレートの作成

1. L-Serverテンプレートのエクスポート

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.2.1 エクスポート」を参照してください。

2. L-Serverテンプレートの編集

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.2.2 編集」を参照してください。

3. L-Serverテンプレートのインポート

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.2.3 インポート」を参照してください。

C.5.6 L-Server作成

以下の手順で、L-Serverを作成します。

1. L-Serverテンプレートを利用してのL-Server作成

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.1 L-Serverテンプレートを利用したL-Serverの作成」を参照して、L-Serverを作成してください。

この場合、イメージとして利用したいクローニングイメージを指定してください。

2. 個々の仕様を指定したL-Server作成

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.3 個々のパラメーターを指定した仮想L-Serverの作成」を参照してくだ

さい。

[OS]タブの設定については、「C.5.8 [OS]タブ設定」を参照してください。

手動OSインストール

OSの手動インストールは、VM管理製品から行います。

手動OSインストールについては、オラクル社の「Oracle VM Serverユーザーズ・ガイド」の仮想マシンの生成に関する記述を参照してく

ださい。

以下のWebサイトから該当するバージョンのドキュメントを参照してください。

URL: http://www.oracle.com/technology/global/jp/documentation/vm.html

C.5.7 クローニングイメージの採取

ここでは、クローニングイメージの採取について説明します。

以下の手順で、クローニングイメージを採取します。

OSのインストール後に、対象のL-Serverを停止してください。

1. RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで[クローニング]-[採取]を選

択します。

- 259 -

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2. <OK>ボタンをクリックします。

クローニングイメージは同じ名前で世代管理できます。

VM管理製品でクローニングイメージを作成している場合、そのまま利用できます。

DVDドライブの設定

作成するL-Serverには、配付するイメージと同じDVDドライブが設定されます。イメージにDVDドライブが存在しない場合、L-ServerにDVDドライブは作成されません。

C.5.8 [OS]タブ設定

OVM for x86 2.2では、[OS]タブの値を指定しても設定されません。

ただし、OSプロパティ定義ファイルにコンソールパスワードを指定する必要があります。

OSプロパティ定義ファイル

Oracle VM ManagerでVMゲストを作成するには、Oracle VM ManagerからVMゲストのコンソールに接続するための、コンソールパス

ワードを指定する必要があります。コンソールパスワードは、事前にOSプロパティ定義ファイルに指定する必要があります。OSプロパ

ティ定義ファイルの文字コードはUTF-8にしてください。

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

定義ファイル名は、ユーザーグループごととシステム共通で利用できる定義を分けて使用できます。ユーザーグループごとの定義

ファイルとシステム共通の定義ファイルのキーが重複した場合、ユーザーグループごとの定義ファイルに記載されている値が優先

されます。

- ユーザーグループごと

os_setting_ユーザーグループ名.rcxprop

- システム共通

os_setting.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとに定義する項目を記述します。各行は、以下の形式で記述します。

キー = 値

コメントは、先頭文字をシャープ("#")で記述します。

定義ファイルの指定項目

定義ファイルで以下の項目を指定します。それ以外のキーの指定は無視されます。

表C.20 指定項目一覧

指定項目 キー 値 備考

コンソールパスワード console_password半角英数字、アンダースコア("_")で構

成された1~24文字の文字列を指定し

ます。

コンソールを表示するために

必要なパスワードを指定しま

す。

- 260 -

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定義ファイル例

定義ファイルの例を以下に示します。

# group Aconsole_password = xxxxxxxx

C.5.9 OVM for x86 2.2利用時の注意点

ここでは、OVM for x86 2.2利用時の注意点について説明します。

パラメーターを設定できるOSや設定するための前提条件

パラメーターを設定できるOSや、設定するための前提条件は、サーバ仮想化ソフトウェアによって異なります。

詳細は、サーバ仮想化ソフトウェアのマニュアルを参照してください。

VMホストの機能について

仮想マシン・サーバーの機能が利用できないVMホストは、VMプールに登録しないでください。

登録した場合、L-Server作成時に使用するVMホストを省略したときに、使用するVMホストとして選択される場合があります。

VMプールに登録し、L-Server作成時に使用するVMホストとして選択しても、L-Serverの作成が失敗します。

スナップショット

OVM for x86 2.2を利用する場合、スナップショットは利用できません。

L-Server作成

L-Server作成時、作成したVMゲストのPreferred Serverに配備先のVMホストを設定します。

L-Serverのディスク

電源ON状態でディスクを削減できません。

L-Serverのネットワーク(NIC)

1つ以上のネットワークを定義する必要があります。

L-ServerのCPU性能

L-ServerのCPU性能は、1GHz未満の値を指定しないでください。

サーバ間の移動(マイグレーション)

電源ON状態でのサーバ間の移動を行った場合、電源OFF時に移動元のサーバへ再移動する場合があります。

その場合、電源OFF状態でサーバ間の移動を行ったあと、電源をONにしてください。

L-Serverの実体がHVM(Hardware Virtualized Machine)の場合

データディスクをSCSIディスクとして接続するため、準仮想化ドライバのインストールが必要です。

- 261 -

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準仮想化ドライバをインストールしていない場合、OSがディスクを認識できない場合があります。

VM管理ソフトウェアへのSSLアクセス指定方法

管理コンソールからVM管理ソフトウェアを起動する際に、SSL有効のURLに接続するか、SSL無効のURLに接続するか指定できま

す。Oracle VM Managerの設定で、Oracle VM Managerへのアクセス時にSSLを有効にしている場合、以下の定義ファイルを作成する

必要があります。定義ファイルの文字コードはUTF-8にしてください。

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

ovmm.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルは、以下の形式で記述します。

キー = 値

定義ファイルの指定項目

定義ファイルで以下の項目を指定します。それ以外のキーの指定は無視されます。

表C.21 指定項目一覧

指定項目 キー 値 備考

SSLの有効/無効 ssl

"vmm_ip[:port][,vmm_ip[:port]...]"

vmm_ip: SSL有効のVM管理製品のIPアドレス

port: SSL有効のVM管理製品のポート番号

ポート番号を省略した場合、デフォル

トのポート番号(4443)が設定されま

す。

定義ファイル例

定義ファイルの例を以下に示します。

# Oracle VM Managerssl = 192.168.2.2:4443,192.168.2.3:4443

検出される仮想ストレージリソースの数と名前

VMホストに複数のストレージリポジトリが接続されている場合でも、仮想ストレージリソースはVMホストごとに1つだけ検出されます。

表示される仮想ストレージリソースの名前は、VMホストのルートストレージリポジトリのパス名(/var/ovs/mount)を除いた文字列となりま

す。

D1567B83A58D41FEB28FB8897801C7ED

仮想ストレージリソースの空き容量

VMホストに複数のストレージリポジトリが接続されている場合、情報を更新する時点で空き容量が も多いストレージリポジトリが、仮

想ストレージリソースの空き容量として表示されます。

- 262 -

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そのため、L-Server作成で作成した仮想ディスク容量に比例して減少しない場合があります。

仮想ストレージリソースの総容量

表示されません。

仮想ストレージリソースの使用済の容量

表示されません。

L-Serverから採取したクローニングイメージ

クローニングイメージは、以下のテンプレート名でOracle VM Managerに格納されます。

"クローニングイメージ名[_index]@世代番号"

ただし、Oracle VM Managerのテンプレート編集画面では、テンプレート名に"@"を含めることができません。本製品で採取したテンプ

レート情報をOracle VM Managerで編集する場合、テンプレート名に"@"を含まないように修正してください。

VMホストの状態について

VMホストが起動していて、かつ、xendデーモンが起動していない場合でも、VMホストの状態は、"normal"と表示されます。VMホスト

の状態が"normal"で、L-Serverの操作に失敗する場合、VMホストから以下のコマンドを実行して、xendデーモンの状態を確認し、起

動していない場合は起動させてください。

・ xendデーモンの状態確認

>service xend status <RETURN>

・ xendデーモンの起動

>service xend start <RETURN>

Oracle VM Managerで複数のサーバプールを管理している場合

L-Serverの作成、またはディスク増設を行う場合、以下の条件を満たすイメージ、VMホスト、仮想ストレージを指定する必要がありま

す。

・ イメージとVMホストは同一サーバプールに所属している

・ 作成するディスクは、VMホストが認識している仮想ストレージである

イメージ、VMホストが属するサーバプールは、Oracle VM Managerで確認してください

・ イメージ

"Virtual Machine Templates"リストの"Server Pool Name"

・ VMホスト

"Servers"リストの"Server Pool Name"

VMホストが認識している仮想ストレージの名前は、ルートストレージリポジトリのパス名(/var/ovs/mount)を除いた文字列になります。

ルートストレージリポジトリは、VMホストにログインして以下のコマンドを実行すると確認できます。

# ls -l /OVS <RETURN>

- 263 -

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lrwxrwxrwx 1 root root 47 Apr 11 23:15 /OVS -> /var/ovs/mount/D1567B83A58D41FEB28FB8897801C7ED

C.6 RHEL-KVMここでは、サーバ仮想化ソフトウェアとしてRHEL-KVMを利用する場合について説明します。

C.6.1 定義ファイルの作成

ここでは、定義ファイルの作成について説明します。

仮想L-Serverで共通な定義ファイルは、「C.1 仮想L-Server作成で共通に利用する定義ファイル」を参照してください。

仮想L-Serverに対するディスクの内容消去の選択【KVM】

RHEL-KVMの仮想L-Serverに対して以下の操作をする場合、ディスクの内容の消去について選択できます。

定義ファイルを編集する場合、マネージャーを再起動してください。

・ L-Serverの削除

・ L-Serverのディスクの削減

・ クローニングイメージの削除

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

storage.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行に1つの設定項目を記述します。各行は、以下の形式で記述します。

指定項目 = 指定値

定義ファイルの指定項目

CLEAN_VM_GUEST_DISK_RESOURCE

RHEL-KVMの仮想L-Serverに対して以下の操作をする場合、ディスクの内容の消去について選択できます。

- L-Serverの削除

- L-Serverのディスクの削減

- クローニングイメージの削除

- 指定値に以下の値を設定した場合

- "true"を指定した場合

ディスクの内容のデータ消去を実施します。

- "false"を指定した場合

ディスクの内容のデータ消去を実施しません。

- 264 -

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- 指定しない場合

"false"が設定されます。

定義ファイルの例を以下に示します。

CLEAN_VM_GUEST_DISK_RESOURCE = true

注意

指定値に"true"を指定した場合、以下の注意事項があります。

- RHEL-KVMの仮想L-Serverの削除などの実行時間が長くなります。ディスク数やディスクサイズにより実行時間は変化しま

す。

- ディスクの消去開始時はメッセージ22502がイベントログに出力されます。

ディスクの内容の消去中は、ディスクリソースのステータスは"unknown"になります。

内容の消去が完了するとメッセージ22503がイベントログに出力され、ディスクリソースのステータスが"normal"になります。

内容の消去に失敗した場合、メッセージ42504がイベントログに出力されます。ディスクリソースのステータスは"unknown"から変化しません。

VMホスト用に確保される資源量を設定する定義ファイル【KVM】

VMホスト用に確保される資源量の設定をする場合、以下の定義ファイルに設定します。

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

host_config_RHEL-KVM.rcxprop

定義ファイルの形式

1行に、以下のようにカンマ(",")で区切って指定します。

ALL,設定範囲,メモリ容量の設定,CPU容量の設定

または

設定範囲種別,設定範囲,メモリ容量の設定,CPU容量の設定

定義ファイルの指定項目

指定項目一覧は以下のとおりです。

・ システム全体の指定をする場合

項目 説明 備考

ALL 全体を指定するための識別子

メモリ容量 設定値

・ 単位: GB

・ 小数点一位まで

・ 0以降

・ 単位指定必要なし。

- 265 -

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項目 説明 備考

CPU容量 {設定値}{単位}

・ 単位

- パーセント指定: %

- 物理コア数指定: core

・ 設定値

- %の場合

- 整数値だけ

- 0~100

- 物理コア数の場合

- 整数値だけ

- 0以降

・ 単位指定必須。

・ パーセント指定において、100%は

VMホスト全体を100%とします。

なお、VMホスト全体とは、物理CPU性能値×物理CPUコア数です。

・ テナント別、プール別、物理サーバ別に指定する場合

・ 項目 説明 備考

設定範囲種別 設定範囲を指定するための識別子。

以下が指定できます。

・ テナントを指定する場合

TENANT

・ プールを指定する場合

POOL

・ 物理サーバを指定する場合

PHYSICAL_SERVER

設定範囲 以下が指定できます。

・ テナントを指定する場合

リソースフォルダー名を含めたテナント名

・ プールを指定する場合

リソースフォルダー名、テナント名含めたプール名

・ 物理サーバを指定する場合

物理サーバ名

メモリ容量 システム全体のメモリ容量と同様に設定します。

CPU容量 システム全体のCPU容量と同様に設定します。

定義ファイルの例を以下に示します。

ALL,3,10%

TENANT,/hoge_FLODER/HOGE_TENANT,4,20%

- 266 -

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POOL,/hoge/VMPool,3,1core

POOL,/TENANT_1/hoge_pool,,20%

PHYSICAL_SERVER,bx600_1,1

PHYSICAL_SERVER,bx900_1,4,3core

注意

・ コメント行について

行の先頭が("#")である場合、コメント行とみなします。

また、空白(" ")、タブ記号、改行だけの行もコメント行とみなします。

なお、コメント行はスキップします。

・ 同一定義が複数あった場合、 後に記載されている定義を採用します。

・ VMプールに未登録のKVMホストであっても、物理サーバ指定であれば、設定できます。

・ メモリ容量を定義しない場合、カンマ(",")とカンマ(",")の間に何も定義しないようにしてください。

POOL,/VMPool,,3core

・ CPU容量を定義しない場合、何も記載しないでください。

POOL,/VMPool,1

C.6.2 本製品へのリソースの登録

ブレードサーバを利用する場合

1. シャーシの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.1 シャーシの登録」を参照してください。

2. 管理対象サーバ(ホスト)の登録

利用する管理対象サーバによって異なります。

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4 ブレードサーバを利用する場合」を参照してください。

3. LANスイッチブレードの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.3 LANスイッチブレードの登録」を参照してください。

ネットワークデバイスリソースは、ネットワークデバイスリソース作成時にネットワークプールに指定して登録します。

ネットワークリソースは、ネットワークリソース作成時にネットワークプールを指定して登録します。

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第5章 リソースの登録」を参照してください。

ブレードサーバ以外を利用する場合

1. 管理対象サーバ(ホスト)の登録

- 267 -

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利用する管理対象サーバによって異なります。

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.5 ラックマウント型サーバとタワー型サーバを利用する場合」を参照してくださ

い。

1. LANスイッチの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.13 LANスイッチの登録」を参照してください。

ネットワークデバイスリソースは、ネットワークデバイスリソース作成時にネットワークプールに指定して登録します。

ネットワークリソースは、ネットワークリソース作成時にネットワークプールを指定して登録します。

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第5章 リソースの登録」を参照してください。

C.6.3 リソースのリソースプールへの登録

1. VMホストリソース(ホスト)の登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.1 VMホストリソース」を参照してください。

2. ディスクリソース(rawデバイスまたはパーティション)の登録

VMホストが認識しているrawデバイスまたはパーティションをディスクリソースとして登録します。

仮想L-Serverに対応するVMゲストをマイグレーションする場合、複数のVMホストから共有されているrawデバイスまたはパーティ

ションを、共有定義されたディスクリソースとして登録してください。

クローニングイメージを格納する、複数のVMホストから共有されているrawデバイスまたはパーティションを、共有定義されたディ

スクリソースとして登録してください。

ディスクリソースの登録は、rcxadm disk registerコマンドを実行します。

rcxadm disk registerコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.3 rcxadm disk」を参照してください。

ディスクリソースの登録には、未登録のディスクリソース情報が記述されたXMLファイルが必要です。

XMLファイルの定義については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.4.1 ディスクリソース【KVM】」を参照してくだ

さい。

XMLファイルの作成を補助するコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.24 rcxvmdisk」と「5.25rcxvmdiskagt」を参照してください。

ポイント

1つのVMホストで使用できるディスクリソースは、1つのストレージプールに登録するようにしてください。ディスクリソースが複数

のストレージプールに分散していると、L-Serverの作成が失敗する場合があります。

3. ネットワークリソースの登録

L-Server作成時にNICとネットワークリソースを接続すると、L-Serverが動作するVMホストに対して、ネットワークリソースの定義に

合わせた設定が自動的に行われます。

詳細は、「C.6.4 ネットワークの手動設定」を参照してください。

- RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のネットワークプールを右クリックし、[ネットワークリソース作成]を選択し

ます。

新規に作成する場合は、続いて[新規]を選択します。

登録済みの管理LANサブネットを利用して作成する場合は、続いて[管理LANサブネットから]を選択します。

- [ネットワークリソースの作成]ダイアログが表示されます。

- ネットワークリソース作成に必要な項目を入力します。詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.3ネットワークリソース」を参照してください。

4. ネットワークデバイスリソースの登録

L-Platformで利用するネットワークデバイスを作成し、種別がFirewallまたはSLBについてはネットワークプールに登録します。

- 268 -

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「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.4 ネットワークデバイス」を参照してください。

5. アドレスセットリソース(MACアドレス)の登録

アドレスセットリソース(MACアドレス)を作成し、アドレスプールに登録します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.6 アドレスセットリソース」を参照してください。

C.6.4 ネットワークの手動設定

事前に作成されている仮想ブリッジに対して、仮想ブリッジと接続する機能だけ提供します。仮想ブリッジは、事前に手動で設定してく

ださい。

仮想ブリッジと接続するためには、仮想ブリッジごとに異なるVLAN IDを使用します。

また、事前に以下の設定が必要です。

1. 仮想ブリッジの作成

本製品が管理するVMホストで、同じ名前(大文字小文字も含む)の仮想ブリッジを作成します。

これにより、VMゲストをVMホスト間で移動できます。

仮想ブリッジを設定するとき、RHEL-KVM以外のサーバ仮想化ソフトウェアを同一マネージャーで利用している場合、ほかの

サーバ仮想化ソフトウェア上の、仮想スイッチ、仮想ネットワークおよび仮想ブリッジで使用している名前と異なる名前を設定して

ください。

2. 仮想ブリッジの通信の設定

サーバリソースツリーでLANスイッチを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[ネットワーク情報]を選択してください。

同じ名前の仮想ブリッジ間が、タグVLANを利用して相互に通信できるようにLANスイッチを設定します。

LANスイッチブレードの外部ポートのVLAN設定は、RORコンソールから行えます。

詳細は、「設計ガイド CE」の「9.3.6 管理対象のブレードシステムのLANスイッチブレードへの事前設定」を参照してください。

3. 仮想ブリッジとVLAN IDの対応を定義

本製品の仮想ブリッジ定義ファイルに、仮想ブリッジとVLAN IDの対応を定義します。

定義ファイルの書式については、「仮想ブリッジ定義ファイルの書式」を参照してください。

4. ネットワークリソースの作成

- GUIの場合

a. 手順2.~手順3.で指定したVLAN IDを持つ[ネットワークリソースの作成]ダイアログで、[設定済みの仮想スイッチを利

用]チェックボックスにチェックを入れ、ネットワークリソースを作成します。

- コマンドの場合

a. ネットワークリソースを定義したXMLファイルを作成します。

手順2.~手順3.で指定したVLAN IDをXMLファイルに定義します。

このとき、Networkタグに、auto="false"を指定します。

b. ネットワークリソースの作成は、手順a.で作成したXMLファイルを指定して、rcxadm network createコマンドを実行しま

す。

ネットワークリソースが作成されます。

rcxadm networkコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.9 rcxadm network」を参照してく

ださい。

Networkタグは、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.5 ネットワークリソース」を参照してください。

ネットワークリソースを用いた仮想NICの設定と仮想ブリッジとの接続の構成例は以下のとおりです。

- 269 -

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図C.10 ネットワークリソースを用いた仮想NICの設定と仮想ブリッジの接続

仮想ブリッジ定義ファイルの書式

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

vnetwork_rhelkvm.rcxprop

定義ファイルの形式

仮想ブリッジ定義ファイルは、1行ごとに以下のように記述してください。

"仮想ブリッジ名"=VLAN ID

VLAN IDには、1~4094が指定できます。

"br0"=10

イコール("=")の前後に空白があっても無視されます。

仮想ブリッジ名は、大文字小文字の違いを含めて正しく記述してください。

ファイルは、文字コードをUTF-8にして保存してください。

同じ仮想ブリッジ名の行が複数あった場合、すべての行の指定が有効になります。

異なる仮想ブリッジ名の行に同じVLAN IDが含まれていた場合、ファイルの先頭に近い行が有効になり、それ以降の行は無視されま

す。

L-Server作成時に、NICに接続したネットワークリソースのVLAN IDに対応する定義が見つからなかった場合、エラーになります。

- 270 -

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C.6.5 L-Serverテンプレートの作成

L-Serverテンプレートを利用して、クローニングイメージを採取するためのL-Serverを作成します。

1. L-Serverテンプレートのエクスポート

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.2.1 エクスポート」を参照してください。

2. L-Serverテンプレートの編集

L-ServerテンプレートのXML定義については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.2 L-Serverテンプレート」を参照

して編集してください。

このとき、以下の項目を設定してください。

- VM種別は、[RHEL-KVM]を指定してください。

- 冗長性は、"None"を指定してください。

- 運用位置は、"Fixed"を指定してください。

3. L-Serverテンプレートのインポート

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.2.3 インポート」を参照してください。

C.6.6 L-Server作成

以下の方法で、L-Serverを作成します。

・ L-Serverテンプレートを利用したL-Serverの作成

- クローニングイメージが存在しない場合、または既存のクローニングイメージを利用しない場合

1. 「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.1 L-Serverテンプレートを利用したL-Serverの作成」を参照し

て、L-Serverを作成してください。

この場合、イメージは[指定なし]を選択してください。

2. OSインストール

OSの手動インストールは、仮想マシンマネージャーを利用して行います。

手動OSインストールについては、「Red Hat Enterprise Linux 6 Virtualization Administration Guide」を参照してください。

Red Hat Enterprise Linux 6 Virtualization Administration Guide

URL: http://docs.redhat.com/docs/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/6/html/Virtualization_Administration_Guide/index.html

Red Hat Enterprise Linuxのマニュアルが集約されている以下のURLからも参照できます。

URL: http://www.redhat.com/docs/manuals/enterprise/RHEL-6-manual/index.html

3. クローニングイメージの採取

L-Serverの作成後にクローニングイメージを採取すると、イメージプールにクローニングイメージが格納されます。

クローニングイメージの採取については、「C.6.7 クローニングイメージの採取」を参照してください。

- 既存のクローニングイメージを利用する場合

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.1 L-Serverテンプレートを利用したL-Serverの作成」を参照して、L-Serverを作成してください。この場合、イメージとして利用するクローニングイメージを指定してください。

・ 個々の仕様を指定したL-Serverの作成

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.3 個々のパラメーターを指定した仮想L-Serverの作成」を参照してくださ

い。

[OS]タブの設定については、「C.6.8 [OS]タブ設定」を参照してください。

- 271 -

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注意

・ OSをインストールしていない仮想L-Serverは、電源を入れるとVMホストの搭載物理メモリ量と同量のメモリを確保します

・ OS種別がLinuxのクローニングイメージを使用する場合、ゲストOSのシステムボリュームがLVM構成でないことを確認してくださ

い。

C.6.7 クローニングイメージの採取

ここでは、クローニングイメージの採取について説明します。

以下の手順で、クローニングイメージの採取を行います。

OSのインストール後に、対象のL-Serverを停止してください。

1. オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで[クローニング]-[採取]を選択します。

2. <OK>ボタンをクリックします。

クローニングイメージが採取されます。

クローニングイメージは同じ名前で世代管理できます。

ポイント

クローニングイメージ採取の際、イメージ格納先の指定を省略すると、採取対象のL-Serverが使用しているディスクと同じストレー

ジプールから、VMホストからアクセス可能なディスクが自動選択されます。

作成するL-ServerのOSにおいてIPアドレスやホスト名を自動設定する場合、使用するクローニングイメージのOS種別によって、事前準

備や条件が違いますので、以下に従ってください。

・ OS種別がLinuxのクローニングイメージを使用する場合

以下の条件を満たしてください。

- ゲストOSのSELinuxの設定が"disabled"であること

- ゲストOSのシステムボリュームがLVM構成でないこと

- ゲストOSの起動時に、ゲストOSのNetwork Managerが起動しないように設定すること

・ OS種別がLinux(SELinux)のクローニングイメージを使用する場合

以下の条件を満たしてください。

- ゲストOSのシステムボリュームがLVM構成でないこと

- ゲストOSの起動時に、ゲストOSのNetwork Managerが起動しないように設定すること

- 事前準備

仮想L-Serverが配備されるVMホストに、以下に記載されているパッケージをインストールしてください。

「設計ガイド CE」の「2.4.2.3 必須パッケージ」の「表2.39 Red Hat Enterprise Linux 6のエージェントの必須パッケージ【Linux】

【KVM】」に記載されている「【KVM】OS種別がLinux(SELinux)のクローニングイメージを使用する場合に必要」

・ OS種別がWindowsのクローニングイメージを使用する場合

- OS自動設定機能をサポートするエージェントの版数

- Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.2

- Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.3

- OS自動設定機能をサポートするOS版数

- Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2

- 272 -

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上記以外はOSタブに入力しても設定されません。

- 事前準備

以下の事前準備を行ってください。

- 仮想L-Serverが配備されるVMホストに、以下に記載されているパッケージをインストールしてください。

「設計ガイド CE」の「2.4.2.3 必須パッケージ」の「表2.39 Red Hat Enterprise Linux 6のエージェントの必須パッケージ【Linux】

【KVM】」に記載されている「【KVM】OS種別がWindowsのクローニングイメージを使用する場合に必要」

クローニングイメージを採取するL-Serverに、Windows用のvirtioドライバ(Windowsに仮想デバイスを認識させるためのド

ライバ)をインストールしてください。

virtioドライバは、メモリやネットワーク、ディスクI/Oに関するものがあります。

RedHatからメモリとディスクI/Oに関連したドライバが提供されている場合、必ずインストールしてください。

詳細は、「Red Hat Enterprise Linux 6 Virtualization Host Configuration and Guest Installation Guide」の以下を参照してく

ださい。

Chapter 9. Installing a fully-virtualized Windows guestChapter 10. KVM Para-virtualized Drivers

URL:

http://docs.redhat.com/docs/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/6/html/

Virtualization_Host_Configuration_and_Guest_Installation_Guide/index.html

Red Hat Enterprise Linuxのマニュアルが集約されている以下のURLからも参照できます。

URL:

http://www.redhat.com/docs/manuals/enterprise/RHEL-6-manual/index.html

- クローニングイメージを採取するL-Serverにおいて、以下のようにレジストリを編集してください。

値の名称 データ型 値

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WindowsNT\CurrentVersion\Winlogon\DefaultPassword

REG_SZ Administratorのパスワード (注)

注) 必ず、Administratorのパスワードを入力してください。

Administrator権限をもつほかのユーザーIDのパスワードを入力した場合、OSの自動設定ができません。

なお、上記のレジストリを編集するツールが、本製品のDVD-ROM(1枚目)の以下に格納されています。

ツールの格納場所

/DISK1/Common/kvm_windows_setting

ツールのファイル名

passwd_for_cloning.bat

以下の手順で、ツールを実行してください。

1.クローニングイメージを採取するL-Serverのフォルダーにツールを格納します。

2.コマンドプロンプトを管理者として実行します。

3.コマンドプロンプト上でツールを実行します。

パスワードを入力するためのプロンプトが表示されます。

4.Administratorのパスワードを入力します。

上記のレジストリに、入力したパスワードが設定されます。

C:\> passwd_for_cloning.bat

OSの自動設定処理を行う際に、本製品が以下のレジストリを編集します。

- 273 -

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値の名称

- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\ RunOnce

- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WindowsNT\CurrentVersion\Winlogon\AutoAdminLogon

- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WindowsNT\CurrentVersion\Winlogon\DefaultUserName

また、本製品が以下のレジストリを読み取ります。

値の名称

- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProductName

- HKEY_LOCAL_MACHINE \ SYSTEM \ ControlSet001 \ Control \ SessionManager \ Environment\PROCESSOR_ARCHITECTURE

参考

クローニングイメージを採取するL-ServerのOSの中にあらかじめ存在する応答ファイルは、本製品においてOSの自動設

定機能で使用しません。

注意

・ L-Server作成時にWindowsのイメージを指定した場合、イメージ配付時に、Microsoft社の提供するSysprepを利用して、サーバ固

有の情報が再設定されます。また、Sysprepを実行すると、ユーザー情報やOSの設定情報が初期化されます。

Sysprepについては、Microsoft社から提供されている情報を参照してください。

・ 処理実行中にマネージャーの停止や再起動を行った場合、マネージャーの起動後に、実行中の処理が再実行されます。

再実行中の処理が完了するまでは、実行対象のリソースを操作しないようにしてください。

・ イメージのOSがWindows Server 2008など、アクティベーションの方式にMAKライセンス認証を使用している場合、Sysprepの実行

回数は累積で3回までに制限されます。Sysprepはイメージ指定のL-Server作成時に実行されるため、クローニングイメージの採取

とイメージ指定のL-Server作成を4回以上行えません。そのためクローニングイメージを配付したL-Serverからクローニングイメージ

を採取せず、専用のマスタサーバからを採取することをお勧めします。

・ Windowsのイメージを指定してL-Serverを作成した場合、作成後の初回起動時、サーバ固有の情報を、Sysprepを利用して再設定

します。起動後、サーバ固有の情報を再設定した後、L-Serverのコンソールを開くと、Administratorでログインした状態になります。

そのため、ログオフすることをお勧めします。

・ クローニングイメージを利用して作成したL-Serverからクローニングイメージを採取する場合、以下に注意してください。

作成したあとで一度も起動していないL-Serverは、サーバ固有情報が設定されていないため、そのL-Serverから採取したクローニ

ングイメージを利用するとL-Serverの作成に失敗する場合があります。

クローニングイメージを採取する場合、対象のL-Serverを必ず一度起動し、サーバ固有情報をL-Serverに設定してください。

参考

クローニングイメージを格納したディスクリソースは、"ディスク詳細情報"で確認できる"構成情報"の"割当て"が"割当て済"、かつ"L-Server情報"に情報がない状態になります。

また、クローニングイメージ採取時に、クローニングイメージを格納するディスクリソース名をコメントに入力します。これにより、イメージ

プールの"リソース一覧"の各リソースの"コメント"で、クローニングイメージとディスクリソースの対応関係を確認できます。

C.6.8 [OS]タブ設定

L-Server作成時にOSに設定パラメーターを入力します。[基本情報]タブでイメージを指定した場合だけ有効です。

初回起動時に設定処理が動作します。イメージ名を指定しない場合、すべて入力する必要はありません。

- 274 -

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[サーバ]タブのOS種別が"Linux"、"Windows"、または"Linux(SELinux)"の場合は入力できますが、"Other"の場合は入力できません。

以下の場合、[OS]タブの設定はできません。

・ ホストOSのSELinuxの設定が"Enable"である

・ ゲストOSのシステムボリュームがLVMである

表C.22 設定項目一覧

指定項目

Linux/Linux(SELinux) Windows

項目の説明入力の

必要性省略時の値

入力の

必要性省略時の値

ホスト名・コンピュータ

名可 L-Server名 可 L-Server名

ホスト名またはコンピュータ名を入力しま

す。

【Windows】先頭文字を半角英数字とし、半角英数字、

およびハイフン("-")で構成された15文字

以内の文字列を入力します。

数字だけの指定はできません。

【Linux】

先頭文字を半角英数字とし、半角英数字、

およびハイフン("-")で構成された63文字

以内の文字列を入力します。

数字だけの指定はできません。

ドメイン名 可localdomain(注1)

可WORKGRO

UP (注1)

【Linux】

ドメイン名を入力します。

先頭文字を半角英字とし、半角英数字、

ハイフン("-")、およびピリオド(".")で構成さ

れた255文字以内の文字列を入力します。

【Windows】ワークグループ名を入力します。ドメインに

参加する設定はできません。

コンピュータ名と同じワークグループ名は

指定できません。

先頭文字を半角英字とし、半角英数字、

ハイフン("-")、およびピリオド(".")で構成さ

れた15文字以内の文字列を入力してくだ

さい。

ワークグループ名に入力できる文字列に

ついては、Microsoftから提供されている情

報もご確認ください。

DNS検索パス 可 - 不要 -DNSの検索に利用する1~32767文字のド

メイン名のリストを入力します。ドメイン名と

同じ文字を指定できます。

フルネーム 不要 - 可WORKNAM

E (注1)

1~50文字のWindowsのフルネームを入

力します。

初期値は、OSプロパティ定義ファイルに定

義された値が入力されます。

組織名 不要 - 可

WORKORGANIZATION

(注1)

Windowsのシステムのプロパティに表示さ

れる組織名を1~50文字で入力します。

製品キー 不要 - 可 - (注1) 製品キーを入力します。

ライセンスモード 不要 - 不要 -ライセンスモードを指定してもゲストOSに

設定されません。

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指定項目

Linux/Linux(SELinux) Windows

項目の説明入力の

必要性省略時の値

入力の

必要性省略時の値

大接続数 不要 - 不要 -大接続数を指定してもゲストOSに設定

されません。

管理者パスワード 不要 - 可 - (注1)

L-Server作成時に指定したイメージの、

ローカル管理者アカウントのパスワードを

設定します。

新しいパスワードを指定した場合、ローカ

ル管理者アカウントのパスワードが上書き

されます。

1~128文字の半角英数記号で入力しま

す。

ハードウェア時計設定 不要 ローカル 不要 -

以下のどちらかを指定します。

・ UTC

・ ローカル(LOCAL)

本項目を設定しても、ゲストOSには反映さ

れません。

タイムゾーン 可

マネージャーの

OSと同じタイム

ゾーン

マネージャー

のOSと同じタ

イムゾーン

OSのタイムゾーンを指定します。

注1) OSプロパティ定義ファイルに値が指定されている場合、OSプロパティ定義ファイルの値が設定されます。

注2) クローニングイメージのOS種別がWindowsの場合、以下に記載されているOSの版数だけ[OS]タブやOSプロパティ定義ファイル

の値を自動設定できます。

「C.6.7 クローニングイメージの採取」の「OS種別がWindowsのクローニングイメージを使用する場合」の「OS自動設定機能をサポート

するOS版数」

参考

OSプロパティ定義ファイル

事前にOSプロパティ定義ファイルに初期値を指定することで、L-Server作成時の[OS]タブの情報などの初期値が生成されます。

詳細は、「C.1.8 OSプロパティ定義ファイル」を参照してください。

L-Serverの操作

L-Serverの操作は、RORコンソールまたはrcxadm lserverコマンドを利用します。

RORコンソールを利用したL-Serverの操作については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第17章 L-Serverの操

作」を参照してください。

rcxadm lserverコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.6 rcxadm lserver」を参照してください。

L-Serverの仕様変更

L-Serverの仕様変更は、RORコンソールまたはrcxadm lserver modifyコマンドを利用します。

仕様変更できる項目については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第17章 L-Serverの操作」を参照してください。

仕様変更後の値は、オーケストレーションツリーの[リソース一覧]タブで確認できます。

コマンドでは、rcxadm lserver listおよびrcxadm lserver showコマンドを実行します。

詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.6 rcxadm lserver」を参照してください。

- 276 -

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C.6.9 RHEL-KVM利用時の注意点

ここでは、RHEL-KVM利用時の注意点について説明します。

VM種別の表示

RORコンソールでは、RHEL-KVMのVMホスト、およびVMゲストのVM種別は"RHEL-KVM"と表示されます。

スナップショット

RHEL-KVMを利用する場合、スナップショットは利用できません。

ゲストOSの自動設定

RHEL-KVMを利用する場合、ゲストOSの自動設定は、OS種別がLinuxおよびWindowsの場合に利用できます。

注意

OS種別がWindowsの場合、以下に記載されているOSの版数だけOSの自動設定が利用できます。

「C.6.7 クローニングイメージの採取」

・ OS種別がWindowsのクローニングイメージを使用する場合

- OS自動設定機能をサポートするOS版数

ディスクの削減、およびL-Serverの削除

定義ファイルによって仮想L-Serverに対するディスクの内容消去を有効にした場合を除いて、仮想L-Server用のディスクリソースは、

ディスクの削減、およびL-Serverの削除でディスク内のデータは削除されません。

そのため、ディスク内のデータを削除することをお勧めします。

ディスク内のデータを削除する方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.5 ストレージリソース」の注意

事項を参照してください。

定義ファイルの指定方法については、「C.6.1 定義ファイルの作成」を参照してください。

ホストOSのスワップ領域の設定

ホストOSのスワップ領域の設定の目安は、VMホストの搭載メモリ量の2倍です。

ホストOSのスワップ領域の確保が不十分な場合、仮想L-Serverの起動に失敗する可能性があります。

スワップ領域の確保が難しい場合、ゲストOSのカーネルパラメーター(/proc/sys/vm/overcommit_memory)を設定することで、仮想L-Serverのメモリ領域不足による起動失敗を回避できます。

詳細は、「Red Hat Enterprise Linux 6 Virtualization Administration Guide」の以下を参照してください。

・ Chapter 6. Overcommitting with KVM

URL: http://docs.redhat.com/docs/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/6/html/Virtualization_Administration_Guide/index.html

Red Hat Enterprise Linuxのマニュアルが集約されている以下のURLからも参照できます。

URL: http://www.redhat.com/docs/manuals/enterprise/RHEL-6-manual/index.html

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L-Serverのライブマイグーションの前提条件

仮想L-Serverのライブマイグーションを実施する前に、本製品では事前に構成をチェックします。

条件に満たない場合、ライブマイグレーションが失敗します。事前に構成を確認してからライブマイグレーションを実施してください。

仮想L-Serverのライブマイグーションの前提条件は、「設計ガイド CE」の「E.5.2 サーバの事前準備」を参照してください。

L-Serverのライブマイグーションのための設定

本製品のRHEL-KVM環境では、仮想L-ServerのライブマイグレーションでSSHを使用します。

マネージャーでL-Serverをライブマイグレーションする各ホスト間に、設定が必要です。

詳細は、「設計ガイド CE」の「E.5.2 サーバの事前準備」を参照してください。

注意

KVMのvirsh migrateコマンドを使用してライブマイグレーションを行う場合、--undefinesourceと--persistentオプションの2つを指定してく

ださい。

2つのオプションを指定せずに実行した場合、移動先および移動元VMホスト上で同一VMゲストが存在する状態になる可能性があり

ます。この状態で本製品からVMゲストの電源をオンにできません。同じVMゲストが複数のVMホスト上に存在した状態でVMゲストの

二重起動を防ぐためです。

電源をオンにする場合、virshコマンドを使用し、同一VMゲストが複数存在しないようにしてください。

virshコマンドは、「Virtualization Administration Guide」の以下を参照してください。

・ Chapter 14. Managing guests with virsh

URL: http://docs.redhat.com/docs/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/6/html/Virtualization_Administration_Guide/index.html

Red Hat Enterprise Linuxのマニュアルが集約されている以下のURLからも参照できます。

URL: http://www.redhat.com/docs/manuals/enterprise/RHEL-6-manual/index.html

L-Server換算表示

リソースの空き容量、および[L-Server作成可能台数]で表示される容量は以下のように計算されます。

CPUの空き容量、および[L-Server作成可能台数]

リソース総容量 - (VMホストで占有される資源量の合計 + L-Serverで使用中のリソースの合計)

性能情報収集用ディレクトリ

リソースを登録すると、性能監視を行うために必要なディレクトリおよびファイルが登録したサーバ上に作成されます。

ディレクトリおよびファイルが作成される場所は、以下のとおりです(同じディレクトリ配下に同じ名称のファイルが存在する場合は上書

きされます)。

/{リソース登録時に指定したUser IDのホームディレクトリ}/dsa_temp_*

リソースを削除するまでは、上記のディレクトリを削除しないでください。

ディレクトリを削除すると、性能情報が収集されなくなります。ディレクトリを削除してしまった場合は、マネージャーを再起動してください。

リソースを削除したときに、上記のディレクトリは自動的に削除されません。手動で削除してください。

C.6.10 オーバーコミット

ここでは、L-Serverのオーバーコミットについて説明します。

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オーバーコミット

本製品では、RHEL-KVMのCPUとメモリのオーバーコミットを利用できます。

RHEL-KVMのCPUとメモリのオーバーコミットとは、サーバに実装されているCPUやメモリのリソース量よりも多くのリソースをゲストOSに対して仮想的に割り当てられる機能のことです。

本製品ではL-Serverを作成する際に、RHEL-KVMでオーバーコミットを利用するための以下の機能を提供します。

・ リソースプールへのオーバーコミット属性の設定

リソースプールにオーバーコミット属性を設定できます。オーバーコミット属性を設定したL-Serverテンプレートを使用することで、

オーバーコミットが設定されたリソースプールから、オーバーコミット属性が設定されたL-Serverが作成されます。

・ サーバのリソース量を超えたL-Serverの配備

サーバに実装されているCPUやメモリのリソース量を超えて、L-Serverを作成できます。

作成したL-Serverが起動できるかは、VMホスト上の空きリソース量に依存します。

導入手順

1. オーバーコミット用のVMプールの作成

VMプールの作成方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第20章 リソースプールの操作」を参

照してください。

ポイント

「C.2.11 オーバーコミット」の「導入手順」の「1. オーバーコミット用のVMプールの作成」に記載されている「ポイント」を参照してく

ださい。

注意

「C.2.11 オーバーコミット」の「導入手順」の「1. オーバーコミット用のVMプールの作成」に記載されている「注意」を参照してくだ

さい。

2. VM固有情報定義ファイルの作成

VM固有情報定義ファイルを作成します。VM固有情報定義ファイルは、L-Serverテンプレートにオーバーコミットの値を設定し

ないで、ユーザーグループごとに異なる設定をする場合に作成してください。

VM固有情報定義ファイルの作成については、「C.1 仮想L-Server作成で共通に利用する定義ファイル」を参照してください。

これ以降の、L-Serverテンプレートの編集作業、L-Serverの作成と確認作業については、「C.2.11 オーバーコミット」の手順.3以降と同

じ作業を行ってください。ただし、参照先に記載されているL-ServerテンプレートやVM固有情報定義ファイルに設定できる値は、VM種別ごとに異なるため、KVMに応じた値に読み替えて設定してください。

注意

KVMの管理アプリケーションの制約により、VMで使用しているメモリ容量がRORコンソールに反映されるまで数分かかることがありま

す。

C.7 Solarisゾーン

ここでは、サーバ仮想化ソフトウェアとしてSolarisゾーンを利用する場合の設定について説明します。

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・ 仮想L-Serverを作成する場合

「C.7.1 定義ファイルの作成」以降の設定を行ってください。

・ 構築済みの仮想マシンをL-Serverに関連付ける場合

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「18.4.3 仮想マシンの場合」を参照してください。

・ L-Platformへの取込み

「運用ガイド CE」の「7.2.3 L-Platformへの取り込み」を参照してください。

ポイント

VMホストとしてSolaris11ゾーンを利用する場合、構築済みの仮想マシンとL-Serverの関連付けについてサポートします。

C.7.1 定義ファイルの作成

ここでは、定義ファイルの作成について説明します。

仮想L-Serverで共通な定義ファイルは、「第8章 定義ファイルの作成」を参照してください。

ここでは、Solarisゾーン固有の定義ファイルについて説明します。

管理対象のリソースプール定義ファイル

本製品では、"pool_resource"という名前のSolarisゾーンリソースプールを管理対象とします。

管理対象のSolarisゾーンリソースプールを変更する場合、事前にMANAGED_POOLと、VMホストの管理IPアドレスのどちらか、また

は両方を定義ファイルに指定します。

MANAGED_POOLの指定と、VMホストの管理IPアドレスの指定が両方ある場合、VMホストの管理IPアドレスの指定値を優先します。

定義ファイルの文字コードはUTF-8にしてください。

定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

ポイント

上記の格納場所には、定義ファイルのサンプル(container_resource.sample.rcxprop)が格納されています。

サンプルを流用する場合、ファイルの内容を変更したあと、ファイル名に含まれる".sample"を削除して配置してください。

定義ファイル名

container_resource.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとに定義する項目を記述します。各行は、以下の形式で記述してください。

キー = 値

同じVMホストの設定を重複して記述した場合、先に記述されているものが採用されます。

表C.23 定義ファイルの指定項目

キー 説明

MANAGED_POOL本製品で管理対象とするVMホスト(大域ゾーン)全体で共通

のリソースプールを利用する場合に指定します。

- 280 -

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キー 説明

VMホストの管理IPアドレス本製品で管理対象とするVMホスト(大域ゾーン)ごとのリソー

スプールを定義します。

管理対象とするVMホストに合致する定義がない場合、"pool_resource"という名前のリソースプールを管理対象とします。

注意

・ 運用中に本定義を変更した場合、または、Solarisゾーン環境でリソースプール名の変更を行った場合は、本製品でのリソース容

量の計算や表示も変更します。運用中の変更は行わないでください。

・ VMホストのIPアドレスを変更した場合、定義ファイルも合わせて修正してください。

・ 行の先頭に"#"を記述すると、コメント行になります。

VMホスト予約メモリ容量定義ファイル

Solarisゾーンの大域ゾーン用に、予約するメモリ容量を定義します。

メモリ容量の空きリソースを計算・表示する際に、本定義ファイルで指定した、VMホストの予約メモリ量を利用します。

定義ファイルの文字コードはUTF-8にしてください。

定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

参考

上記の格納場所には、定義ファイルのサンプル(global_zone_reserved_memory.rcxprop.sample)が格納されています。

サンプルを流用する場合、ファイルの内容を変更したあと、ファイル名に含まれる".sample"を削除して配置してください。

定義ファイル名

global_zone_reserved_memory.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとに定義する項目を記述します。各行は、以下の形式で記述してください。

キー = 値

同じキーを複数行に記載した場合、 後に記載した行の定義が有効になります。

定義ファイルの指定項目

以下の項目を指定できます。

キー 説明

ALLRORで管理対象とするVMホスト(global_zone)で、共通に使用する予約メモリ容

量を指定します。

整数を半角数字で記述します。単位はMBです。

VMホストの管理IPアドレス指定したIPアドレスが設定されたVMホスト(global_zone)の予約メモリ容量を指

定します。

- 281 -

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キー 説明

整数を半角数字で記述します。単位はMBです。

本設定は、ALLで設定した値より優先されます。

注意

・ 運用中に本定義を変更した場合、本製品でのリソース容量の計算・表示も変更されます。

・ VMホストのIPアドレスを変更した場合、本定義ファイルを修正してください。

・ 本定義ファイルに有効な値が指定されていない場合、global zoneに設定されているcapped-memoryの値を指定しているとみなします。

global zoneにcapped-memoryを設定していない場合、0を指定しているとみなします。

Solarisゾーン有効化定義ファイル

Logical Domains Managerデーモンの有効/無効に関わらず、SolarisゾーンとしてVMホストを登録するかを定義します。

定義ファイルの格納場所

【Windows】インストールフォルダー\Manager\etc\customize_data

【Linux】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

参考

上記の格納場所には、定義ファイルのサンプル(sparc_vm.rcxprop.sample)が格納されています。

サンプルを流用する場合、ファイルの内容を変更したあと、ファイル名に含まれる".sample"を削除してください。

定義ファイル名

sparc_vm.rcxprop

文字コード

UTF-8

改行コード

【Windowsマネージャー】

CR/LF

【Linuxマネージャー】

LF

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとに定義する項目を記述します。各行は、以下の形式で記述してください。

キー=値

定義ファイルの指定項目

以下の項目を指定できます。

キー 説明

ALWAYS_ZONE

Logical Domains Managerデーモンの有効/無効に関わらず、SolarisゾーンとしてVMホストを登録

するかを指定します。

・ "true"を指定した場合

- 282 -

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キー 説明

Logical Domains Managerデーモンの有効/無効に関わらず、SolarisゾーンとしてVMホストを

登録します。

・ "false"を指定した場合

Logical Domains Managerデーモンの有効/無効に応じてVMホストを登録します。

Logical Domains Managerデーモンの有効/無効に関わらず、SolarisゾーンとしてVMホストを登録する場合

ALWAYS_ZONE=true

注意

- 2行以上記載した場合、 下行の設定が有効になります。

- イコール("=")の前後に含まれるスペースおよび半角空白、タブは無視されます。

- 定義は、大文字小文字の違いを含めて正しく記述してください。

- Windowsのメモ帳を使用してUTF-8のテキストを編集し保存すると、ファイルの先頭3バイトにByte Order Mark(BOM)が格納さ

れ、ファイルの1行目に記載した情報が正しく解析されません。メモ帳を使用する場合、2行目から情報を記述してください。

- 本製品のマネージャーを再起動しなくても定義ファイルの設定が反映されます。

C.7.2 本製品へのリソースの登録

サーバ管理製品の登録

サーバ管理製品としてBMC BladeLogic Server Automationを登録します。登録前に事前設定を行ってください。

事前設定については、「I.1 BMC BladeLogic Server Automationとの連携」を参照してください。

サーバ管理製品の登録については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.12 BMC BladeLogic Server Automationの登録」を参照してください。

管理対象サーバ(大域ゾーン)の登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.9 SPARC M10/SPARC Enterpriseを利用する場合」を参照してください。

C.7.3 リソースのリソースプールへの登録

以下の手順でリソースをリソースプールに登録します。

1. VMホストリソース(大域ゾーン)の登録

a. RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のVMプールを右クリックし、表示されたメニューで[リソース登録]を選

択します。

[リソース登録]ダイアログが表示されます。

b. 登録するVMホストを選択します。

c. <OK>ボタンをクリックします。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.1 VMホストリソース」を参照してください。

- 283 -

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ポイント

- L-Platformで複数のL-Serverを同時に配備する場合、同時に配備するL-Serverの数とVMプール内のVMホストの数を合わ

せてください。

- 同じネットワークリソースを利用するL-Platformが複数ある場合、L-Platformごとに異なるVMプールを作成してください。

2. ディスクリソースの登録

非大域ゾーンで利用するディスクをディスクリソースとして登録します。

仮想L-Serverに対応する非大域ゾーンをマイグレーションする場合、複数の大域ゾーンから共有されているディスクを、共有定

義されたディスクリソースとして登録してください。

ディスクリソースの登録は、rcxadm disk registerコマンドを実行します。

rcxadm disk registerコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.3 rcxadm disk」を参照してください。

ディスクリソースの登録には、未登録のディスクリソース情報が記述されたXMLファイルが必要です。

XMLファイルの定義については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.4.3 ディスクリソース【Solarisゾーン】」を参照

してください。

XMLファイルの作成を補助するコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.24 rcxvmdisk」と「5.25rcxvmdiskagt」を参照してください。

3. ネットワークリソースの登録

L-Server作成時にNICとネットワークリソースを接続すると、L-Serverが動作するVMホストに対して、ネットワークリソースの定義に

合わせた設定が自動的に行われます。

詳細は、「C.7.4 ネットワークの手動設定」を参照してください。

取り込む予定のVMゲストのNICが接続しているネットワークのVLANとサブネットの情報を確認します。VLANとサブネットの組

み合わせに対応するネットワークリソースがすでに存在している場合には、本設定は必要ありません。存在しない場合、以下の

手順で新たにネットワークリソースを作成してください。

a. RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のネットワークプールを右クリックし、[ネットワークリソース作成]を選択

します。

新規に作成する場合は、続いて[新規]を選択します。

登録済みの管理LANサブネットを利用して作成する場合は、続いて[管理LANサブネットから]を選択します。

[ネットワークリソースの作成]ダイアログが表示されます。

b. ネットワークリソース作成に必要な項目を入力します。

- VLAN ID

VLAN を使用している場合、その値を設定してください。使用していない場合、作成済みの他のネットワークリソース

が使用しておらず、今後も利用する予定のないVLAN IDを任意に指定してください。

- 外部接続ポート

何も指定しないでください。

- 詳細設定

設定しないでください。

L-ServerへのNIC情報の追加については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.6 rcxadm lserver」を参照してくださ

い。

4. ネットワークデバイスリソースの登録

L-Platformで利用するネットワークデバイスを作成します。ネットワークデバイスの種別がFirewallまたはSLBの場合、ネットワーク

プールに登録します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.4 ネットワークデバイス」を参照してください。

- 284 -

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5. 仮想イメージリソースの登録

L-Server作成時に使用する仮想イメージリソースをリソースプールに登録します。

事前に、BladeLogicの仮想パッケージを作成し、本製品に登録する必要があります。

a. BladeLogicの仮想パッケージの作成

BladeLogicのコンソールから、以下のフォルダーにBladeLogicの仮想パッケージを作成します。

デポ/ROR/Solaris/vm/container

仮想パッケージ名は、先頭文字を半角英字(大文字/小文字)とし、半角英数字(大文字/小文字)とアンダースコア("_")で構

成された32文字以内の文字列を入力します。

詳細は、当社技術員に連絡してください。

ポイント

- パッケージの作成には、サーバ管理製品の登録時に作成された仮想パッケージをコピーする方法と、使用せずに新

規に作成する方法があります。

以下のいずれかの方法で作成してください。

新規に作成する場合

仮想パッケージに以下の項目を設定したあと、必要に応じて設定を追加してください。

[全般設定]- ゾーン名: zone- ゾーンパス: /zone- リソースプール: pool_resource- ホストの再起動での自動設定: チェックなし

- 作成後にゾーンを起動: チェックなし

- プロセッサの設定: デフォルト

- メモリの設定: デフォルト

[ネットワーク設定]- IPタイプ: 排他

[ZFSデータセット]- UFSだけをファイルシステムとして使用できます。本項目は指定しないでください。

[継承パッケージ ディレクトリ]- ゾーンタイプ: 完全ルート

[カスタム属性]- zone.cpu-capはL-Serverの作成および変更時に再設定されます。

コピーする場合

以下に格納されているBladeLogicの仮想パッケージからコピーしてください。

デポ/ROR/Solaris/vm/container/template/Zones

これらの仮想パッケージには、「新規に作成する場合」に記載されている、動作に必要な 小限のパラメーターが設

定されています。環境に合わせてパラメーターを修正してください。

また、仮想パッケージは本製品にサーバ管理製品を登録したときに追加されます。

- 作成したイメージをSolarisゾーンのVMホストに配備する場合、そのVMホスト以外でも利用できます。

b. BladeLogicの仮想パッケージの本製品への登録

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.5.1 採取・登録」を参照してください。

c. 仮想イメージリソースをリソースプールに登録

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.7.1 仮想イメージリソース」を参照してください。

- 285 -

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C.7.4 ネットワークの手動設定

L-Server(非大域ゾーン)に割り当てるネットワークインターフェースは、ネットワークリソースによって指定されます。そのため、ネットワー

クリソースと大域ゾーンのネットワークインターフェースを事前に関連付けておく必要があります。

ネットワークリソースに関連付けることができる大域ゾーンのネットワークインターフェースは一つだけです。複数の大域ゾーンのネット

ワークインターフェースがある場合、それぞれにネットワークリソースを作成してください。

また、排他的IP設定を利用する場合、大域ゾーンのネットワークインターフェースは、一つの非大域ゾーンにだけ割り当てなければな

りません。ネットワークリソースを一つのL-Serverにだけ指定してください。

大域ゾーンのネットワークインターフェースとネットワークリソースを関連付けるために、識別子としてVLAN IDを使用します。大域ゾー

ンのネットワークインターフェースごとに異なるVLAN IDを使用してください。

なお、VLAN IDを識別子として使用していますが、VLANの設定は行われません。VLANの設定が必要である場合は事前に設定して

ください。

事前に以下の設定が必要です。

1. ネットワークインターフェースの確認

本製品が管理するVMホスト(大域ゾーン)で、VMゲストに使用するネットワークインターフェースが、使用されていないことを確認

します。

VMゲスト(非大域ゾーン)をVMホスト間(大域ゾーン)で移動する場合は、移動先と移動元で同じ名前のネットワークインターフェー

スであることを確認してください。

ネットワークインターフェースを設定するとき、Solarisゾーン以外のサーバ仮想化ソフトウェアを同一マネージャーで利用している

場合、ほかのサーバ仮想化ソフトウェア上の、仮想スイッチ、仮想ネットワークおよび仮想ブリッジで使用している名前と異なる名

前であることを確認します。

2. ネットワークインターフェースとVLAN IDの対応を定義

本製品の仮想ネットワーク定義ファイルに、ネットワークインターフェースとVLAN IDの対応を定義します。

定義ファイルの書式については、「仮想ネットワーク定義ファイルの書式」を参照してください。

3. ネットワークリソースの作成

- GUIの場合

手順2.で指定したVLAN IDを持つネットワークリソースを作成します。

このとき、[ネットワークリソースの作成]ダイアログで、[設定済みの仮想スイッチを利用]チェックボックスにチェックを入れま

す。

- コマンドの場合

ネットワークリソースを定義したXMLファイルを作成します。

手順2.で指定したVLAN IDをXMLファイルに定義します。

このとき、Networkタグに、auto="false"を指定します。

ネットワークリソースの作成は、手順a.で作成したXMLファイルを指定して、rcxadm network createコマンドを実行します。

ネットワークリソースが作成されます。

rcxadm networkコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.9 rcxadm network」を参照してくださ

い。

Networkタグは、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.5 ネットワークリソース」を参照してください。

仮想ネットワーク定義ファイルの書式

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

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定義ファイル名

vnetwork_solariscontainer.rcxprop

定義ファイルの形式

ネットワーク定義ファイルは、1行ごとに以下のように記述してください。

"ネットワークインターフェース名"=VLAN ID

VLAN IDには、1~4094が指定できます。

"bge1"=10

イコール("=")の前後に空白があっても無視されます。

ネットワークインターフェース名は、大文字小文字の違いを含めて正しく記述してください。

ファイルは、文字コードをUTF-8にして保存してください。

異なるネットワークインターフェース名の行に同じVLAN IDが含まれていた場合、ファイルの先頭に近い行が有効になり、それ以降の

行は無視されます。

L-Server(非大域ゾーン)作成時に、ネットワークリソースのVLAN IDに対応する定義が見つからなかった場合、エラーになります。

C.7.5 L-Serverテンプレートの作成

ここでは、L-Serverテンプレートの作成について説明します。

L-Serverテンプレートは、以下の方法で作成できます。

・ ウィザード形式のGUIを利用して作成する方法

ウィザード形式のGUIを利用してL-Serverテンプレートを作成できます。

ウィザード形式のGUIについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.1 ウィザード形式のGUIによる操作」を

参照してください。

・ 手動で作成する方法

以下の手順でL-Serverテンプレートを作成します。

1. L-Serverテンプレートのエクスポート

本製品に標準で用意されているサンプルのL-Serverテンプレートをエクスポートします。

L-Serverテンプレートのエクスポートについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.2.1 エクスポート」

を参照してください。

2. L-Serverテンプレートの編集

手順1.で出力されたL-Serverテンプレートをエディターなどで編集します。

仮想L-ServerのL-Serverテンプレートについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.2.2 仮想L-Serverテンプ

レート」を参照してください。

3. L-Serverテンプレートのインポート

L-Serverテンプレートのインポートについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.2.3 インポート」を参

照してください。

C.7.6 L-Server作成

以下の手順で、L-Serverを作成します。

この場合、イメージとして利用したいクローニングイメージを指定してください。

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1. L-Serverテンプレートを利用してのL-Server作成

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.1 L-Serverテンプレートを利用したL-Serverの作成」を参照して、L-Serverを作成してください。

2. 個々の仕様を指定したL-Server作成

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.3 個々のパラメーターを指定した仮想L-Serverの作成」を参照してください。

[OS]タブの設定については、「C.7.7 [OS]タブ設定」を参照してください。

非大域ゾーンに設定されるcap値は、L-ServerのCPU性能とCPU数から計算します。

計算式は以下の通りです。

cap値 = CPU性能(GHz) × CPU数 / 物理CPUの性能(GHz) × 100

C.7.7 [OS]タブ設定

L-Server作成時にOSに設定パラメーターを入力します。

L-Server作成の中で、非大域ゾーンを起動して設定します。

Oracle Solaris ゾーンの場合、下記のパラメーターだけ反映されます。

その他のパラメーターは指定しても無視されます。

表C.24 設定項目一覧

指定項目

Solaris

項目の説明入力の

必要性省略時の値

ホスト名 可 L-Server名 ホスト名を入力します。

非大域ゾーンのホスト名に複数のNICを作成する場合は、2番目以

降のNICに以下の形式で設定されます。

指定したホスト名-枝番

半角英数字、およびハイフン("-")で構成された21文字以内の文字列

を入力します。

先頭と末尾の文字にはハイフン("-")を指定できません。

なお、L-Server名にアンダースコア("_")およびピリオド(".")を使用し

ている場合、ホスト名またはコンピュータ名に使用できない文字のた

め、ハイフン("-")に置き換えられます。

基本情報が未指定の場合も、上記と同様に、L-Server名を変換して

設定されます。

管理者パスワード 可 - (注) L-Serverの管理者パスワードを設定します。

1~255文字の半角英数記号を入力します。

注) OSプロパティ定義ファイルに値が指定されている場合、OSプロパティ定義ファイルの値が設定されます。

参考

OSプロパティ定義ファイル

事前にOSプロパティ定義ファイルに初期値を指定することで、L-Server作成時の[OS]タブの情報などの初期値が生成されます。

詳細は、「C.1.8 OSプロパティ定義ファイル」を参照してください。

C.7.8 Solarisゾーン利用時の注意点

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本製品の管理対象のSolarisゾーンリソースプール

本製品では、1大域ゾーンあたり1つのSolarisゾーンリソースプールを対象としてリソース管理します。

対象のリソースプールは変更できます。

詳細は、「C.7.1 定義ファイルの作成」を参照してください。

Solarisゾーンでの非大域ゾーンの名前について

本製品で管理する非大域ゾーンの名前は、一意性を持つように設定してください。

複数の非大域ゾーンの名前を同じ名前にした状態でL-Serverとして管理する場合、同名の非大域ゾーンの一部だけをL-Serverとして

管理しないでください。すべてをL-Serverとして管理するか、すべてをL-Serverとして管理しないか、どちらかにしてください。

複数の非大域ゾーンの名前が同じで、一部の非大域ゾーンだけをL-Serverとして管理した場合、誤って同一の非大域ゾーンと認識さ

れる可能性がありますので注意してください。

Solarisゾーンでuuidが変化する操作について

本製品では、uuidを使って非大域ゾーンを管理しています。

Solarisゾーンでは、OSに対しuuidを設定しているため、非大域ゾーンへのOSの再インストールや、非大域ゾーンの起動する大域ゾー

ンの変更といった操作をすると、非大域ゾーンのuuidが変化します。uuidが変化した場合、L-Serverとして管理しているかどうかによっ

て動作が異なります。

・ L-Serverとして管理していない非大域ゾーンの場合

uuidが変化する操作をすると、uuidが変化した非大域ゾーンが、新しい非大域ゾーンとして認識されます。その結果、非大域ゾー

ンに設定したラベル、コメント、および、ホームポジションの設定がクリアされた状態になりますので、再度設定してください。

・ L-Serverとして管理している非大域ゾーンの場合

uuidが変化する操作をすると、uuidが変化した非大域ゾーンが検出された際、非大域ゾーンの名前で同一かどうかが判断されま

す。同一と判断された場合、uuid変化前に設定した設定値がそのまま引き継がれます。

同名の非大域ゾーンが複数ある場合など、同一と判断されなかった場合は、新しい非大域ゾーンとして認識されます。この場合、

L-Serverとの関連付けや、L-Platformへの取り込みが再度必要です。

L-PlatformからL-Serverを解除し、L-Serverを削除したあと、L-Serverとの関連付けを行い、L-Platformへ取り込んでください。

L-PlatformからL-Serverの解除は、「運用ガイド CE」の「7.2.3.3 L-Serverの解除」を参照してください。

L-Serverの削除は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.4 削除」を参照してください。

L-Platformへの取り込みは、「運用ガイド CE」の「7.2.3 L-Platformへの取り込み」を参照してください。

マイグレーション操作について

本製品では、非大域ゾーンを大域ゾーン間で移行する機能(コールドマイグレーションのみ)を提供しています。この機能は、以下の操

作をすることで実現しています。

前提

- 移行する非大域ゾーンが停止していること。

- 移行元、移行先のサーバのシステム環境は、同一であること。

処理内容

1. 移行元で、非大域ゾーンを切り離します。

ここでは、zoneadm detachを行っています。

2. 移行元の大域ゾーンで、非大域ゾーンのゾーンパスにマウントされていたディスクを、アンマウントします。

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3. 移行先の大域ゾーンで、非大域ゾーンの使用するゾーンパスに、vfstabの定義に従ってディスクをマウントします。

非大域ゾーンの使用するゾーンパスは、登録したディスクリソースの定義に従います。

4. 移行先の大域ゾーンで、非大域ゾーンを作成します。

5. 移行先の大域ゾーンで、非大域ゾーンを接続します。

ここでは、zoneadm attachを、-uオプションを付けて行っています。

このとき、以下の点から通常運用時の操作は推奨しません。危険性を考慮したうえで、実施してください。

- ディスクリソースや大域ゾーンの設定が誤っている場合、移行先のサーバで誤ったディスクを使って非大域ゾーンを接続しよう

とします。結果、非大域ゾーンのデータが壊れたり、非大域ゾーンが消えたりします。

- マイグレーション操作に失敗した場合、操作前の状態に自動的にロールバックしません。

移動先、移動元の大域ゾーンにログインして復旧してください。

この時、移動先から順に復旧するようにしてください。移動元から復旧すると、両方の大域ゾーンからディスクにアクセスし、デー

タが壊れてしまう可能性があります。

L-ServerのCPU性能とCPU数について

L-ServerのCPU性能とCPU数が、非大域ゾーンに設定されたcap値から算出したCPU性能とCPU数と異なる場合、cap値から算出され

たCPU性能とCPU数で、L-ServerのCPU性能とCPU数を更新します。

ただし、L-ServerのCPU性能とCPU数から算出したcap値と、非大域ゾーンに設定されたcap値が同じ場合、L-ServerのCPU性能とCPU数は更新されず、元の値のままになります。

非大域ゾーンのcap値を変更したときのL-ServerのCPU性能とCPU数について

非大域ゾーンのcap値を増加させたとき、L-ServerのCPU性能が、cap値から算出したCPU性能ではなく、cap値を変更する前の値のま

まになる場合があります。

本現象が発生した場合、cap値をさらに1増加させてください。これにより、L-ServerのCPU性能が変わったことを確認したあと、本来の

cap値に変更してください。

L-Serverの仕様変更について

L-Serverの仕様変更でCPU性能を0.1GHz増やし、CPU数を変えなかったとき、L-Serverの設定値だけが変更され、非大域ゾーンのcap値が変更されないままになる場合があります。

確実にcap値を変更するためには、0.2GHz以上変更するようにしてください。

複数の大域ゾーンから共有されているLUNについて

複数の大域ゾーンからLUN共有されている、かつ、仮想L-Serverが使用するゾーンパスに対応しているLUNを、他の大域ゾーンから

マウントしないでください。当該LUNに対応するディスクを使う仮想L-Serverを配備したときに、LUNへのアクセスが競合し、データが破

損する可能性があります。

非大域ゾーンの課金

非大域ゾーンに対して、CPUおよびメモリをメータリング、利用料金機能の対象とする場合、非大域ゾーン構築時に以下の設定を行う

必要があります。

メータリング、利用料金機能を使用しない場合、またはCPUおよびメモリを課金対象にしない場合は必要ありません。

表C.25 非大域ゾーン構築時の設定項目

課金対象 必要な設定

CPU CPUシェア設定を行う

メモリ メモリキャッピングの設定を行う

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なお、CPUシェア、メモリキャッピングについては、OS付属のドキュメントを参照してください。

C.7.9 オーバーコミット

ここでは、L-Serverのオーバーコミットについて説明します。

オーバーコミット

本製品では、SolarisゾーンのCPUとメモリのオーバーコミットを利用できます。

SolarisゾーンのCPUとメモリのオーバーコミットとは、サーバに実装されているCPUやメモリのリソース量よりも多くのリソースをゲストOSに対して仮想的に割り当てられる機能のことです。

本製品では、L-Serverを作成する際に、Solarisゾーンでオーバーコミットを利用するための以下の機能を提供します。

・ リソースプールへのオーバーコミット属性の設定

リソースプールにオーバーコミット属性を設定できます。オーバーコミット属性を設定したL-Serverテンプレートを使用することで、

オーバーコミットが設定されたリソースプールから、オーバーコミット属性が設定されたL-Serverが作成されます。

・ サーバのリソース量を超えたL-Serverの配備

サーバに実装されているCPUやメモリのリソース量を超えて、L-Serverを作成できます。

作成したL-Serverが起動できるかは、VMホスト上の空きリソース量に依存します。

導入手順

1. オーバーコミット用のVMプールの作成

VMプールの作成方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第20章 リソースプールの操作」を参

照してください。

ポイント

「C.2.11 オーバーコミット」の「導入手順」の「1. オーバーコミット用のVMプールの作成」に記載されている「ポイント」を参照してく

ださい。

注意

「C.2.11 オーバーコミット」の「導入手順」の「1. オーバーコミット用のVMプールの作成」に記載されている「注意」を参照してくだ

さい。

これ以降の、L-Serverテンプレートの編集作業、L-Serverの作成と確認作業については、「C.2.11 オーバーコミット」の手順.3以降と同

じ作業を行ってください。ただし、参照先に記載されているL-ServerテンプレートやVM固有情報定義ファイルに設定できる値は、VM種別ごとに異なります。Solarisゾーンでは、L-Serverテンプレートにオーバーコミットを設定する以外に、指定できる値はありません。

C.7.10 OVM for SPARCのゲストドメイン上に構築したSolarisゾーンの管理

本製品では、OVM for SPARCのゲストドメイン上に構築したSolarisゾーン環境も管理することができます。

OVM for SPARCのゲストドメイン上に構築したSolarisゾーン環境を管理する場合、Solarisゾーン環境を構築したゲストドメインをVMホ

ストとして登録する必要があります。

本製品への導入手順は以下の通りです。

1. OVM for SPARCの制御ドメインに対するソフトウェアのインストール

OVM for SPARCの制御ドメインに対して、ソフトウェアおよび本製品のエージェントをインストールします。

以下を参照してください。

- 291 -

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- 「2.2.1 事前準備」

- 「2.2.4 インストール【Solaris】【Solarisゾーン】【OVM for SPARC】」

2. OVM for SPARCのサーバ登録

OVM for SPARCのサーバを登録します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.9 SPARC M10/SPARC Enterpriseを利用する場合」を参照して

ください。

3. OVM for SPARCのゲストドメイン上の大域ゾーンの構築

Oracle社のドキュメントを参照して構築してください。

4. OVM for SPARCのゲストドメインに対するソフトウェアのインストール

OVM for SPARCのゲストドメインに対して、ソフトウェアおよび本製品のエージェントをインストールします。

以下を参照してください。

- 「2.2.1 事前準備」

- 「2.2.4 インストール【Solaris】【Solarisゾーン】【OVM for SPARC】」

- 「設計ガイド CE」の「E.6.2 サーバの事前準備」

5. ゲストドメインのリソースの登録

ゲストドメインをVMホストとして登録すると、ゲストドメイン上に作成した非大域ゾーンがVMゲストとして表示されます。

ゲストドメインのOSが起動していることを確認したあと、VMホストとして登録します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.9.3 Oracle VM for SPARCのゲストドメインのVMホスト登録」を

参照してください。

6. リソースのリソースプールへの登録

OVM for SPARCのゲストドメインをVMプールに登録します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.1 VMホストリソース」を参照してください。

7. ネットワークリソースの登録

ネットワークリソースを登録します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.3 ネットワークリソース」を参照してください。

8. ストレージリソースの登録

ストレージリソースを登録します。

非大域ゾーンのマイグレーションを行う場合に必要です。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.5 ストレージリソース」を参照してください。

9. L-Serverへの関連付け

OVM for SPARCのゲストドメイン上の非大域ゾーンとL-Serverの関連付けを行うことで、構築済みのOVM for SPARCのゲストド

メイン上の非大域ゾーンを仮想L-Serverとして管理し、L-Platformへ取り込めます。

詳細は、「運用ガイド CE」の「7.2.3 L-Platformへの取り込み」を参照してください。

OVM for SPARCのゲストドメインをVMホストとして登録する場合、本製品での操作において注意点があります。

詳細は、「C.8.5 OVM for SPARC利用時の注意点」を参照してください。

C.8 OVM for SPARCここでは、サーバ仮想化ソフトウェアとしてOVM for SPARCを利用する場合の設定について説明します。

・ 構築済みの仮想マシンをL-Serverに関連付ける場合

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「18.4.3 仮想マシンの場合」を参照してください。

・ L-Platformへの取込み

「運用ガイド CE」の「7.2.3 L-Platformへの取り込み」を参照してください。

- 292 -

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ポイント

OVM for SPARCは、以下の機能についてサポートします。

・ 構築済みの仮想マシンとL-Serverの関連付け

・ L-Serverの解除

・ 電源操作

・ 仕様変更、基本情報の変更

・ ディスクの増設と削減

・ L-Serverのサーバ間の移動(マイグレーション)

・ L-Platformへの取込み(注)

注) ゲストドメイン上にSolarisゾーンを構築し、該当ゲストドメインをVMホストとして登録した場合、そのゲストドメインと関連付けられた

仮想L-Serverは、L-Platformへ取り込めません。

C.8.1 定義ファイルの作成

ここでは、定義ファイルの作成について説明します。

仮想L-Serverで共通な定義ファイルは、「第8章 定義ファイルの作成」を参照してください。

Logical Domains Managerデーモンの有効/無効に応じてVMホストを登録するように、Solarisゾーン有効化定義ファイルを設定します。

詳細は、「C.7.1 定義ファイルの作成」を参照してください。

構成情報保存の実行可否定義ファイル

VMゲストの構成に変更があった場合、VMゲストの構成情報を自動的に保存するかどうかを定義します。

本定義ファイルの範囲は、すべてのVMホストになります。

構成情報の自動保存の契機になる操作は、以下のとおりです。

・ 本製品から以下の操作を実行した場合

- VMゲスト/仮想L-Serverの電源操作(電源ON/電源OFF/強制電源OFF/リブート/強制リブート)

- VMゲスト/仮想L-Serverのサーバ間移動

- 仮想L-Serverの仕様変更(CPU数、メモリサイズ)

- 仮想L-Serverのディスク増設/減設

・ 制御ドメイン上でゲストドメインに対して以下の操作を実行した場合

- ゲストドメインの作成/削除

- リソースのbind/unbind

- ゲストドメインのstop/start

- 仮想CPU数、メモリサイズの変更

- 仮想ディスクの追加/削除

- ゲストドメインの移行

定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

- 293 -

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参考

上記の格納場所には、定義ファイルのサンプル(sparc_vm.rcxprop.sample)が格納されています。

サンプルを流用する場合、ファイルの内容を変更したあと、ファイル名に含まれる".sample"を削除してください。

定義ファイル名

sparc_vm.rcxprop

文字コード

UTF-8

改行コード

【Windowsマネージャー】

CR/LF

【Linuxマネージャー】

LF

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとに定義する項目を記述します。各行は、以下の形式で記述してください。

キー=値

コメントは、先頭文字をシャープ("#")で記述します。

定義ファイルの指定項目

以下の項目を指定できます。

キー 説明

OVM_AUTO_SAVE_CONFIG

VMゲストの構成情報を自動的に保存するかどうかを指定します。

・ "true"を指定した場合

VMゲストの構成情報を自動的に保存します。

・ "false"を指定した場合

VMゲストの構成情報を自動的に保存しません。

VMゲストの構成情報を自動的に保存する場合

OVM_AUTO_SAVE_CONFIG=true

注意

- 2行以上記載した場合、 下行の設定が有効になります。

- イコール("=")の前後に含まれるスペースおよび半角空白、タブは無視されます。

- 定義は、大文字小文字の違いを含めて正しく記述してください。

- 以下に該当する場合は、trueを指定した場合と同じ動作になります。

- 定義を省略した場合

- 定義にtrue/false以外の値を指定した場合

- 294 -

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- Windowsのメモ帳を使用してUTF-8のテキストを編集し保存すると、ファイルの先頭3バイトにByte Order Mark(BOM)が格納さ

れ、ファイルの1行目に記載した情報が正しく解析されません。メモ帳を使用する場合、2行目から情報を記述してください。

- 本製品のマネージャーを再起動しなくても定義ファイルの設定が反映されます。

C.8.2 本製品へのリソースの登録

管理対象サーバの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.9 SPARC M10/SPARC Enterpriseを利用する場合」を参照してください。

サーバ管理製品の登録

サーバ管理製品としてBMC BladeLogic Server Automationを登録します。登録前に事前設定を行ってください。

事前設定については、「I.1 BMC BladeLogic Server Automationとの連携」を参照してください。

サーバ管理製品の登録については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.12 BMC BladeLogic Server Automationの登録」を参照してください。

C.8.3 リソースのリソースプールへの登録

1. VMホストリソースの登録

a. RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のVMプールを右クリックし、表示されたメニューで[リソース登録]を選

択します。

[リソース登録]ダイアログが表示されます。

b. 登録するVMホストを選択します。

c. <OK>ボタンをクリックします。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.1 VMホストリソース」を参照してください。

2. ディスクリソースの登録

VMホストが認識しているrawデバイスまたはパーティションをディスクリソースとして登録します。

仮想L-Serverに対応するVMゲストをマイグレーションする場合、複数のVMホストから共有されているrawデバイスまたはパーティ

ションを、共有定義されたディスクリソースとして登録してください。

ディスクリソースの登録は、rcxadm disk registerコマンドを実行します。

rcxadm disk registerコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.3 rcxadm disk」を参照してください。

ディスクリソースの登録には、未登録のディスクリソース情報が記述されたXMLファイルが必要です。

XMLファイルの定義については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.4.4 ディスクリソース【OVM for SPARC】」を

参照してください。

制御ドメインのみでI/Oドメインを使わずVMホストにrawデバイスまたはパーティションを認識させている場合は、rcxvmdiskコマン

ドとrcxvmdiskagtコマンドでXMLファイルの作成を簡易化できます。

rcxvmdiskコマンドとrcxvmdiskagtコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.24 rcxvmdisk」と

「5.25rcxvmdiskagt」を参照してください。

3. ネットワークリソースの登録

a. RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のネットワークプールを右クリックし、表示されたメニューで[リソース作

成]を選択します。

[ネットワークリソースの作成]ダイアログが表示されます。

b. ネットワークリソース作成に必要な項目を入力します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.3 ネットワークリソース」を参照してください。

- 295 -

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C.8.4 L-Serverへの関連付け

OVM for SPARCでは、構築済みの仮想サーバとL-Serverの関連付けを行うことで、構築済みの仮想サーバをL-Serverとして管理し、

L-Platformに取り込めます。

詳細は、「運用ガイド CE」の「7.2.3 L-Platformへの取り込み」を参照してください。

C.8.5 OVM for SPARC利用時の注意点

ドメインの起動時のOS自動起動設定

L-Serverの起動時にOSを自動で起動する場合は、ゲストドメインのauto-boot?変数に"true"を指定してください。

L-ServerのCPU性能、CPU数の表示について

L-ServerのCPU数は、ドメインに設定されたCPUスレッド数をもとに計算し、コア単位で表示します。

L-ServerのCPU性能は、VMホストのCPU性能とCPUスレッド数をもとに計算します。

計算式は以下のとおりです。

・ CPU数 = スレッド数 / 1コアあたりのスレッド数 (小数点以下切り上げ)

・ CPU性能 = (スレッド数 × 物理サーバのCPU性能) / (1コアあたりのスレッド数 × CPU数)

CPU性能が2.8GHz、1コア8スレッドのVMホスト上に、2コア(16スレッド)を割り当てたL-Serverを作成した場合

CPU数 = 16 / 8 = 2 (個)CPU性能 = (16 × 2.8) / (8 × 2) = 2.8 (GHz)

CPU性能が2.8GHz、1コア8スレッドのVMホスト上に、12スレッドを割り当てたL-Serverを作成した場合

CPU数 = 12 / 8 = 1.5 ≒ 2 (個)CPU性能 = (12 × 2.8) / (8 × 2) = 2.1 (GHz)

予約値で換算する設定が行われていた場合のCPU容量、メモリ容量の値

予約値で換算するように設定されていた場合、仮想マシンで使用中のCPU容量、メモリ容量は、上限値で換算するように設定されて

いる場合と同じ値です。

L-Server換算表示について

OVM for SPARCのVMホストでは、VMホストの換算数は0です。

L-Serverのディスク情報表示について

デバイスパスには識別情報(ID番号)が表示されます。

L-Serverの電源操作について

OVM for SPARCが機能をサポートしていない場合、L-Serverを停止、リブートすることができません。

仮想マシンの状態に応じて、仮想マシンを直接操作するか、強制停止、強制リブートを使用してください。

本製品からVMゲストの電源操作を実行した場合、リソースの結合(bind)/結合解除(unbind)も併せて実行します。

- 296 -

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・ VMゲストの起動時

リソースを結合(bind)します。

・ VMゲストの停止/強制停止時

リソースを結合解除(unbind)します。

・ VMゲストのリブート/強制リブート時

リソースの結合(bind)/結合解除(unbind)は実行しません。

オーバーコミットについて

オーバーコミットで使用するVMプールに、OVM for SPARCのVMホストを登録しないでください。

オーバーコミットで使用するVMプール内の、OVM for SPARCのVMホスト上の仮想マシンとL-Serverの関連付けを行った場合、VMホストが登録されているVMプールのオーバーコミット属性がL-Serverに設定されます。

I/Oドメインについて

本製品では、I/OドメインをVMゲストとして検出します。

I/Oドメインは電源操作を行うとほかのゲストドメインに影響を与える可能性があります。

また、I/OドメインはL-Serverと関連付けずに管理することをお勧めします。

L-ServerやL-Platformとして管理した結果、I/Oドメインをほかのゲストドメインと混同し、誤って操作することを避けるためです。

VMホストのCPU数について

VMホストのCPU数には制御ドメインで認識しているコア数が表示されます。

L-Serverのディスク増設について

本製品からディスクの増設を実行した場合、ゲストドメインに割り当てられる仮想ディスク名は、以下のように設定されます。

vdiskN

Nにはディスク増設時に指定したディスク番号(0-63)が入ります。

マイグレーション操作について

L-Serverのサーバ間の移動(マイグレーション)を行う場合、L-Serverが検出しているすべてのディスクにディスクリソースが関連付いて

いる必要があります。また、以下の条件を満たすものが移動先の候補になります。

・ L-Serverに割当て済みのディスクリソースを共有しているVMホスト

・ VMホストに対する予備サーバの設定が同一のVMホスト

以下のどちらかの方法でL-Serverを指定したVMホストへ移動した場合、移動後のL-Serverは、ディスクリソースと関連付いていない状

態、またはディスク情報が更新されない状態になる場合があります。

・ RORコンソールのサーバツリーからのサーバ間の移動

・ コマンドを使用し、移動先のVMホストを指定したサーバ間の移動

また、OVM for SPARCの仕様として、ゲストドメインに割り当てられているディスクが移動元および移動先のVMホストで共有されてい

るかはチェックされません。

そのため、以下のディスクの共有設定を確認してください。

- 297 -

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・ ゲストドメインに割り当てられているすべてのディスクが、移動先の制御ドメインと共有設定になっていること

・ 移動元と移動先の制御ドメインにおいて、ディスクサービスおよびボリューム名が同一名で登録されていること

共有されていないディスクを割り当てた状態でサーバ間移動を行っても成功する場合がありますが、その後の動作は保障されません。

サーバ間の移動後には制御ドメイン上で"ldm add-spconfig"コマンドを実行し、サービスプロセッサへ構成情報を保存する必要があり

ます。これにより、VMホストを再起動した場合でも構成が保持されます。

本製品では、マイグレーションしたVMゲストを検出した場合に構成情報を自動的に保存します。本製品における構成情報の自動保

存を無効にする場合、「C.8.1 定義ファイルの作成」に記載されている構成情報保存の実行可否定義ファイルの設定を無効にしてくだ

さい。

サーバ間移動中にVMホストがダウンした場合、VMゲストが2重起動する場合があります。

これを防止するためにVMゲストのauto-boot設定をfalseにして構成情報を保存してください。自動起動を抑止した状態でサーバ間移

動を行います。

なお、OVM for SPARCの仕様として、マイグレーションの実行中はほかのゲストドメインに対する操作は一切実行できません。

そのため、マイグレーション実行中にほかのVMゲストまたはL-Serverに対する操作を実行した場合、異常終了する可能性があります。

L-ServerのCPU性能値について

本製品では、VMホストのCPU性能値を基に仮想L-ServerのCPU性能値を計算します。

そのため、仮想L-ServerのCPU数が同じときでも、VMホストのCPU性能値により仮想L-ServerのCPU性能は異なる場合があります。

ゲストドメインの仮想L-Serverへの関連付けについて

ゲストドメイン上にSolarisゾーンを構築し、該当ゲストドメインをVMホストとして登録した場合、そのゲストドメインと関連付けられた仮想

L-Serverは、L-Platformへ取り込めません。

また、ゲストドメイン上にSolarisゾーンを構築した仮想L-Serverは、システム全体を管理する管理者(supervisorまたは兼任管理者)が管

理するようにしてください。

ゲストドメイン上にSolarisゾーンを構築した仮想L-Serverに対して以下の操作を行った場合、Solarisゾーン上に構築したnon global zoneにも影響するため、影響範囲を確認したうえで操作してください。

・ 電源操作

・ サーバ間の移動(マイグレーション)

・ 仕様変更

・ ディスクの削除

ゲストドメイン上にSolarisゾーンを構築した仮想L-Serverは、一括電源制御の対象外にすることをお勧めします。

ゲストドメイン上にSolarisゾーンを構築した環境で一括電源制御を使用する場合、ゲストドメイン上にSolarisゾーンを構築した仮想L-Serverの電源起動優先度は、そのSolarisゾーン上に構築した仮想L-Serverの優先度よりも高くなるように設定してください。

なお、電源制御はVM管理製品の機能を利用しているため、電源制御が失敗した場合はそれぞれのL-Serverに対して電源を操作し

てください。

仮想L-Serverの仕様変更で、Solarisゾーン上に構築したすべてのnon global zoneの資源量よりも多い資源をゲストドメインに割り当て

てください。

Solarisゾーン上に構築したすべてのnon global zoneの資源量よりも少ない資源を割り当てた場合、以下の現象が発生する可能性があ

ります。

・ non global zoneが起動できなくなる

・ non global zoneの性能が劣化する

- 298 -

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構成情報の保存について

VMゲストまたはL-Serverに対して本製品から以下の操作を実行した場合は、サービスプロセッサに構成情報を保存する必要がありま

す。

・ 電源操作(電源ON/電源OFF/強制電源OFF)

構成情報の自動保存を利用する場合は、リブート/強制リブートの実行後にも構成情報が保存されます。

これは、構成情報の自動保存では、VMゲストまたはL-Serverの状態変化を契機として構成情報の保存を実行するためです。

・ サーバ間移動

・ 仕様変更(CPU数、メモリサイズ)

・ ディスクの増設/減設

本製品では、上記の操作に伴い構成情報を自動的に保存します。

また、制御ドメイン上でゲストドメインに対して下記操作を実行した場合も、本製品から構成情報を自動的に保存します。

・ ゲストドメインの作成/削除

・ リソースのbind/unbind

・ ゲストドメインのstop/start

・ 仮想CPU数、メモリサイズの変更

・ 仮想ディスクの追加/削除

・ ゲストドメインの移行

手動で構成情報を保存する場合は、「C.8.1 定義ファイルの作成」に記載されている構成情報保存の実行可否定義ファイルの定義値

をfalseに設定し、制御ドメイン上で"ldm add-spconfig"コマンドを実行してください。

構成情報の自動保存を利用する場合は以下の点に注意してください。

・ 構成情報の自動保存は、サーバの定期更新において変更を検出した場合に実行されるため、操作が完了してから構成情報が保

存されるまでにタイムラグが生じます。

また、VMホスト上でゲストドメインに対する状態、構成の変更操作を直接実行した場合も、サーバの定期更新により変更を検出す

るため、構成情報が自動保存されます。

ただし、構成情報が保存されるまでにタイムラグがあります。このため、VMホスト上でゲストドメインを直接操作する場合は、構成情

報の自動保存を無効にし、手動で構成情報を保存することをお勧めします。

・ マイグレーションしたVMゲストまたはL-Serverを検出した場合、移動元および移動先のVMホストで構成情報の保存が実行されま

す。

構成情報の自動保存では、[current]状態の構成情報に 新の構成情報を上書きします。ただし、[current]状態の構成情報が存

在しない場合は[next poweron]状態の構成情報を上書きします。

・ 更新対象の構成情報としてfactory-defaultが選択された場合(factory-defaultが[current]または[next poweron]状態の場合)は構成

情報を保存しません。

・ 本製品では 新の構成情報を一時的に保存するためにconfig_tmpという名前の構成情報を作成します。そのため、config_tmpと

いう名前の構成情報は作成しないでください。

・ SPARC M10ではfactory-defaultを含めて 大8個まで構成情報を保存可能です。

ただし、本製品ではconfig_tmpという構成情報を一時的に作成するため、構成情報はfactory-defaultを含めて7個までしか作成し

ないでください。

・ 構成情報の名前にシングルクォート(')は使用できません。更新対象となる構成情報の名前にシングルクォート(')が含まれる場合は

構成情報を保存しません。

・ OVM for SPARCの仕様として、マイグレーションの実行中は構成情報を保存できません。そのため、マイグレーションを連続で実

行した場合、 後に実行したマイグレーションが完了するまで構成情報が保存されません。

- 299 -

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・ 構成情報の保存とVMホストに対する操作が同時に実行されると、構成情報の保存に失敗する場合があります。

その場合は、メッセージ番号 41127のメッセージがイベントログに出力されますので、構成情報を保存し直してください。復旧手順

については「メッセージ集」の「3.1.1 411XX系」を参照してください。

VMホストの電源操作を実行する場合は、構成情報の自動保存を無効にし、手動で構成情報を保存したあとに電源操作を実行す

ることをお勧めします。

CPU動的リソース管理機能について

本製品から仮想L-ServerのCPU数を変更した場合、CPUをコア単位で割り当てます。

そのため、CPU動的リソース管理機能(CPU Dynamic Resource Management)は使用できなくなります(注)。

CPU動的リソース管理機能を使用する場合は、制御ドメイン上でゲストドメインのCPU数をスレッド単位で割り当てる必要があります。

また、利用料金計算機能を使用している場合、CPU動的リソース管理機能により動的に変更されたCPU数に合わせて、利用料金が集

計されます。

注) CPU動的リソース管理機能はCPU数をスレッド単位で変動させます。CPUをコア単位で割り当てた場合は、CPUをスレッド単位で

変動させることができないため、CPUの動的管理機能は使用できません。詳細については、OVM for SPARCのマニュアルを参照して

ください。

複数のドメイン間でシステムディスク以外のディスクを共有する場合について

以下の構成の場合、ディスクを共有している2台目以降のドメインと仮想L-Serverを関連付けることはできません。

・ 複数のドメインで共有するシステムディスク以外のディスクを仮想ディスクサービスに登録している

C.9 Citrix XenServerここでは、サーバ仮想化ソフトウェアとしてCitrix XenServerを利用する場合について説明します。

C.9.1 定義ファイルの作成

ここでは、定義ファイルの作成について説明します。

仮想L-Serverで共通な定義ファイルは、「第8章 定義ファイルの作成」を参照してください。

ここでは、Citrix-Xen固有の定義ファイルについて説明します。

ゲストOSのカスタマイズ機能をサポートしている、マネージャーおよびゲストOSについては、「C.9.12 ゲストOSのカスタマイズ機能」を参

照してください。

ゲストOSカスタマイズ定義ファイル

ゲストOSのカスタマイズ機能を使用する場合、以下の定義ファイルを設定します。

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\Manager\etc\customize_data

定義ファイル名

os_customize_citrixxen.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとに以下の形式で記述します。

キー = 値

- 300 -

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同じキーを複数行に記載した場合、 後に記載した行の定義が有効になります。

定義ファイルの指定項目

以下の項目を指定できます。

キー 値 説明

Citrix XenServerのリソースプー

ル名、またはプールマスタの管理

LANのIPアドレス

VCDを格納するためのストレー

ジリポジトリ名

VCDを格納するためのストレージリポジトリ名を記載しま

す。ゲストOSのカスタマイズを行う場合は、必ず指定して

ください。

注意

- CitrixXen上のプールマスタのXenServerに対して1行記載します。

- 以下のどちらかが定義ファイルに存在しない場合はエラーになります。

- Citrix XenServerのリソースプールに対応するキー

- プールマスタの管理LANのIPアドレスに対応するキー

- ファイルの文字コードはUTF-8にしてください。

- 行頭に"#"を指定した場合、コメント行とみなされ無視されます。

- 定義ファイルに以下の両方が定義されている場合は、リソースプール名が定義された行が有効になります。

- Citrix XenServerのリソースプール名

- 上記のリソースプールに属するプールマスタの管理LANのIPアドレス

- 以下の定義が複数あった場合、 後に記載された行の定義が有効になります。

- 同じリソースプール名

- 同じプールマスタのIPアドレス

- リソースプール名およびストレージリポジトリ名には、イコール("=")、アンダースコア("_")、およびシングルクォーテーション(')は使用できません。

カスタマイズ可能なOS種別定義ファイル

ゲストOSのカスタマイズ機能を使用する場合、以下の定義ファイルにカスタマイズ可能なOS種別を定義します。

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\Manager\etc\customize_data

定義ファイル名

customizable_os_type_citrixxen.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとに以下の形式で記述します。

OS種別

- OS種別は、XenServerのVMゲストのOS種別を記載します。

- 行頭に"#"を指定した場合、コメント行とみなされ無視されます。

- 空行は無視されます。

- ファイルの文字コードは、UTF-8にしてください。

- 301 -

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- 1行ごとに先頭から改行コードまでを1つのOS種別として扱います。

- 同じOS種別の行が複数あった場合、すべての行の指定が有効になります。

ポイント

OS種別は、XenServerのテンプレートのOS種別を記載します。

以下のコマンドでOS種別を取得できます。詳細は、Citrix社のWebサイトの該当する製品マニュアルを参照してください。

>xe vm-param-get uuid=テンプレートのUUID param-name=os-version param-key=name <RETURN>

Citrix社のWebサイト

URL: http://support.citrix.com/product/xens/

OS種別の変換定義ファイル

本製品では、L-ServerのOS種別(Windows/Linux)を、VM管理製品から取得される情報を基に判定しています。

しかし、一部のVM管理製品においてOS種別が正しく取得できないことがあります。その結果、本製品での処理が正しく行われない場

合があります。

Windows OSまたはLinux OSを使用しているL-Serverの詳細情報において、OS種別に"Windows"または"Linux"の文字列が含まれな

い場合は、本定義ファイルを編集してください。

本定義ファイルに、L-Serverの詳細情報に表示されているOS種別の一部と、正しいOS種別名を関連付けることにより、指定したOS種

別のL-Serverとして処理を行います。

なお、Windows OSの場合、クライアントOSかサーバOSかの判定を行っています。Windows ServerのOSを使用していて、かつ本定義

ファイルにOS種別が正しく表示されない場合は、"Server"という文字列を含む正しいOS種別を定義してください。

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\Manager\etc\customize_data

定義ファイル名

convert_os_type.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとに以下の形式で記述します。

"L-Serverの詳細情報のOS種別"="正しいOS種別"

- OS種別は、L-Serverの詳細情報のOS種別を記載します。

- 行頭に"#"を指定した場合、コメント行とみなされ無視されます。

- 空行は無視されます。

- ファイルの文字コードは、UTF-8にしてください。

- 同じ"L-Serverの詳細情報のOS種別"の行が複数あった場合、 初に定義された行だけが有効になります。

- "正しいOS種別"には、半角英数字を指定します。

- "L-Serverの詳細情報のOS種別"に記載された大文字、小文字は区別されません。

- "L-Serverの詳細情報のOS種別"に記載された文字列がクライアントOSかサーバOSかの判定は、部分一致で行われます。

定義ファイル例

以下は、L-Serverの詳細情報に表示されるOS種別"Microsoft"を、正しいOS種別"Microsoft Windows Server 2008 Standard Edition"に変換する場合の例です。

- 302 -

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"Microsoft"="Microsoft Windows Server 2008 Standard Edition"

C.9.2 本製品へのリソースの登録

ここでは、本製品へのリソースの登録について説明します。

ブレードサーバを利用する場合

1. VMホストをストレージ管理製品として登録します。

Citrix XenServer上のプールに属しているVMホストのうち、どれか1つだけ登録します。プールに属しているすべてのVMホスト

を登録する必要はありません。

ストレージ管理製品としてVMホストを登録すると、ストレージの事前設定で事前に作成したストレージリポジトリが仮想ストレージ

リソースとして本製品に自動的に登録されます。

ストレージ管理製品の登録では、rcxadm storagemgrコマンドを実行します。

rcxadm storagemgrコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.17 rcxadm storagemgr」を参照してくだ

さい。

2. シャーシの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.1 シャーシの登録」を参照してください。

3. 管理対象サーバの登録(シャーシ内)

管理対象サーバを登録すると、セットアップの事前準備で事前に作成したストレージリポジトリが仮想ストレージリソースとして本

製品に自動的に登録されます。また、登録した管理対象サーバがプールマスタの場合、事前に作成したテンプレートが仮想ク

ローニングイメージとして本製品に自動的に登録されます。

管理対象サーバの登録については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.2 ブレードサーバの登録」を参照

してください。

4. LANスイッチブレードの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.3 LANスイッチブレードの登録」を参照してください。

ネットワークリソースは、ネットワークリソース作成時にネットワークプールを指定して登録します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第14章 リソースのリソースプールへの登録」を参照してください。

ブレードサーバ以外のサーバを利用する場合

1. VMホストをストレージ管理製品として登録します。

Citrix XenServer上のプールに属しているVMホストのうち、どれか1つだけ登録します。プールに属しているすべてのVMホスト

を登録する必要はありません。

ストレージ管理製品としてVMホストを登録すると、ストレージの事前設定で事前に作成したストレージリポジトリが仮想ストレージ

リソースとして本製品に自動的に登録されます。

ストレージ管理製品の登録では、rcxadm storagemgrコマンドを実行します。

rcxadm storagemgrコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.17 rcxadm storagemgr」を参照してくだ

さい。

2. 管理対象サーバの登録

管理対象サーバを登録すると、セットアップの事前準備で事前に作成したストレージリポジトリが仮想ストレージリソースとして本

製品に自動的に登録されます。また、登録した管理対象サーバがプールマスタの場合、事前に作成したテンプレートが仮想ク

ローニングイメージとして本製品に自動的に登録されます。

管理対象サーバの登録については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.5.1 ラックマウント型サーバとタワー

型サーバの登録」を参照してください。

- 303 -

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3. LANスイッチの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.13 LANスイッチの登録」を参照してください。

ネットワークリソースは、ネットワークリソース作成時にネットワークプールを指定して登録します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第14章 リソースのリソースプールへの登録」を参照してください。

C.9.3 リソースのリソースプールへの登録

ここでは、リソースのリソースプールへの登録について説明します。

登録が必要なリソースについては、「第12章 リソースのグローバルプールへの登録」を参照してください。

以下の手順でリソースをリソースプールに登録します。

1. VMホストリソースの登録

a. RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のVMプールを右クリックし、表示されたメニューで[リソース登録]を選

択します。

[リソース登録]ダイアログが表示されます。

b. 登録するVMホストを選択します。

c. <OK>ボタンをクリックします。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.1 VMホストリソース」を参照してください。

注意

Citrix XenServer上のリソースプール内に存在するすべてのVMホストは、本製品に対し、管理対象サーバとして登録してくださ

い。また、これらのVMホストは、すべてVMプールに登録してください。

2. ストレージリソースの登録

L-Server作成時に使用する仮想ストレージリソースをリソースプールに登録します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.5 ストレージリソース」を参照してください。

シン・プロビジョニングを利用する場合は以下のように設定します。

シン・プロビジョニングの属性が設定されたストレージプールにNFSのストレージリポジトリを仮想ストレージリソースとして登録す

ることで、仮想ストレージの容量計算をシン・プロビジョニングとして計算します。

ストレージプールに対するシン・プロビジョニング属性の設定方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理)CE」の「20.2 作成」を参照してください。

ストレージプールの容量表示及び、空き容量の計算方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「20.6表示」を参照してください。なお、"VMwareのデータストア"は、"Citrix XenServerのストレージリポジトリ"に読み替えてください。

注意

NFSのストレージリポジトリをシン・プロビジョニングの属性が設定されていないストレージプールに仮想ストレージリソースとして

登録すると、必要な容量をすべて割り当てたとして容量計算を行うため、使用できる容量が実際の空き容量より少なくなります。

NFS以外のストレージリポジトリをシン・プロビジョニングの属性が設定されているストレージプールに仮想ストレージリソースとし

て登録すると、必要な容量を確保してディスクリソースを仮想L-Serverに割り当てます。

3. ネットワークリソースの登録

4. ネットワークデバイスリソースの登録

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5. アドレスセットリソースの登録

Citrix XenServerを利用する場合、アドレスプールにMACアドレスの登録が必要です。VMゲストのMACアドレスに対して使用の

有無を管理する範囲が狭い(Citrix XenServerのリソースプール内での一意性のみ管理する)ため、本製品がMACアドレスを管

理する必要があります。

6. 本製品で利用する仮想クローニングイメージとして登録するテンプレートの作成

OSがインストールされたテンプレートを作成します。以下の手順を実施してください。

a. 新規VMゲスト作成

b. a.で作成したVMゲストに対するOSインストール

c. XenServerToolsのインストール

d. 作成したVMゲストからテンプレート作成

7. 仮想イメージリソースの登録

L-Server作成時に使用する仮想イメージリソースをリソースプールに登録します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.7.1 仮想イメージリソース」を参照してください。

ポイント

仮想イメージリソースは、本製品に登録されたCitrix XenServerのプールマスタから情報取得します。プールマスタが登録されて

いない場合は、プールマスタをVMホストとして登録してください。登録後、しばらく待ってから登録操作を行ってください。

VMゲストのカスタマイズ機能を利用する場合は、上記の手順に加え、以下の手順が必要です。

1. Citrix XenServerのストレージリポジトリの作成

VCD媒体の格納先になるCitrix XenServerのストレージリポジトリ、およびストレージリポジトリに登録するWindows共有フォルダー

を作成します。

詳細は、「C.9.12 ゲストOSのカスタマイズ機能」の「XenServerのストレージリポジトリについて」を参照してください。

2. カスタマイズ機能を使用するための定義ファイルの作成

カスタマイズ機能を使用するために以下の定義ファイルを作成します。

- ゲストOSカスタマイズ定義ファイル

- カスタマイズ可能なOS種別定義ファイル

詳細は、「C.9.1 定義ファイルの作成」を参照してください。

3. L-Serverの作成

以下のどちらかの方法でL-Serverを作成します。

- 構築済みの仮想マシンのL-Serverへの関連付け

- イメージを指定してのL-Server作成

4. カスタマイズツールのインストール

作成したL-ServerのゲストOS上にカスタマイズツールをインストールします。

インストール手順の詳細は、「C.9.12 ゲストOSのカスタマイズ機能」の「カスタマイズツールの導入と削除について」を参照してく

ださい。

5. カスタマイズ用のクローニングイメージの採取

カスタマイズ指定でクローニングイメージを採取します。

このとき、指定するゲストOSのシステムの種類は、以下の手順で確認します。

a. ゲストOSにログインします。

b. システムの種類を確認します。

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C.9.4 ネットワークの手動設定

XenServer上に作成されているネットワークに対して、仮想NICと接続する機能を提供します。

XenServer上のネットワークは、事前に手動で設定してください。XenServerに作成されたネットワークと仮想NICを接続するためには、

XenServerのネットワークごとに異なるVLAN IDを使用します。また、事前に以下の設定が必要です。

1. XenServerのネットワークの作成

L-Serverがネットワークに接続するために、VMホスト上でネットワークの作成が必要です。

クラスタを構成するすべてのVMホストで、同じ名前(大文字小文字も含む)のネットワークを作成します。これにより、VMゲストを

VMホスト間で移動できます。

XenServerのネットワークを設定するとき、Citrix XenServer以外のサーバ仮想化ソフトウェアを同一のマネージャーで利用してい

る場合、ほかのサーバ仮想化ソフトウェア上の仮想スイッチ、仮想ネットワークおよび仮想ブリッジで使用している名前と異なる名

前を設定してください。

XenServerへのネットワークの作成方法については、Citrix XenServerのマニュアルを参照して下さい。

2. XenServerのネットワークの通信の設定

サーバリソースツリーでLANスイッチを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[ネットワーク情報]を選択してください。

同じ名前のXenServerに作成されたネットワーク間が、タグVLANを利用して相互に通信できるようにLANスイッチを設定します。

LANスイッチブレードの外部ポートのVLAN設定は、RORコンソールから行えます。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.4 LANスイッチブレードのVLAN設定」を参照してください。

3. XenServerに作成されたネットワークとVLAN IDの対応を定義

本製品の仮想ネットワーク定義ファイルに、XenServerに作成されたネットワークとVLAN IDの対応を定義します。

定義ファイルの書式については、「仮想ネットワーク定義ファイルの書式」を参照してください。

4. ネットワークリソースの作成

- GUIの場合

手順2.~手順3.で指定したVLAN IDを持つネットワークリソースを作成します。この時[ネットワークリソースの作成]ダイアロ

グで、[設定済みの仮想スイッチを利用]チェックボックスにチェックを入れます。

- コマンドの場合

a. ネットワークリソースを定義したXMLファイルを作成します。手順2.~手順3.で指定したVLAN IDをXMLファイルに定

義します。このとき、Networkタグに、auto="false"を指定します。

b. ネットワークリソースの作成は、手順a.で作成したXMLファイルを指定して、rcxadm network createコマンドを実行しま

す。

rcxadm networkコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.9 rcxadm network」を参照してくださ

い。

Networkタグについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.5 ネットワークリソース」を参照してください。

仮想ネットワーク定義ファイルの書式

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

vnetwork_citrixxen.rcxprop

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定義ファイルの形式

仮想ネットワーク定義ファイルは、1行ごとに以下のように記述してください。

"XenServerに作成したネットワーク名"=VLAN ID

VLAN IDには、1~4094が指定できます。

"MyVMNetwork"=10

- イコール("=")の前後に空白があっても無視されます。

- ネットワーク名は、大文字小文字の違いを含めて正しく記述してください。

- ファイルは、文字コードをUTF-8にして保存してください。

- 同じネットワーク名の行が複数あった場合、すべての行の指定が有効になります。

- 異なるネットワーク名の行に同じVLAN IDが含まれていた場合、ファイルの先頭に近い行が有効になり、それ以降の行は無視

されます。

- L-Server作成時に指定されたネットワークリソースのVLAN IDに対応する定義が見つからなかった場合、エラーになります。

C.9.5 L-Serverテンプレートの作成

ここでは、L-Serverテンプレートの作成について説明します。

L-Serverテンプレートは、以下の方法で作成できます。

・ ウィザード形式のGUIを利用して作成する方法

ウィザード形式のGUIを利用してL-Serverテンプレートを作成できます。

ウィザード形式のGUIについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.1 ウィザード形式のGUIによる操作」を

参照してください。

・ 手動で作成する方法

以下の手順でL-Serverテンプレートを作成します。

1. L-Serverテンプレートのエクスポート

本製品に標準で用意されているサンプルのL-Serverテンプレートをエクスポートします。

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.2.1 エクスポート」を参照してください。

2. L-Serverテンプレートの編集

手順1.で出力されたL-Serverテンプレートをエディターなどで編集します。

仮想L-ServerのL-Serverテンプレートについては、「仮想L-Serverテンプレート」を参照してください。

3. L-Serverテンプレートのインポート

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.2.3 インポート」を参照してください。

C.9.6 L-Server作成

ここでは、L-Server作成について説明します。

L-Server作成は、以下の手順で行います。

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・ L-Serverテンプレートを利用してのL-Server作成

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.1 L-Serverテンプレートを利用したL-Serverの作成」を参照してL-Serverを作成してください。

・ 個々の仕様を指定したL-Server作成

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.3 個々のパラメーターを指定した仮想L-Serverの作成」を参照してください。

注意

以下のL-Server作成はサポートしていません。

・ クローニングイメージを指定しない仮想L-Serverの作成

・ データディスクを含むクローニングイメージ指定の仮想L-Serverの作成

手動OSインストール

L-Server作成後にOSをインストールします。

C.9.7 クローニングイメージの採取と登録

以下の手順で、クローニングイメージを採取します。

OSのインストール後に、対象のL-Serverを停止してください。

1. RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで[クローニング]-[採取]を選

択します。

2. <OK>ボタンをクリックします。

クローニングイメージは同じ名前で世代管理できます。

VM管理製品でクローニングイメージを作成している場合、そのまま利用できます。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.5.1 採取・登録」を参照してください。

注意

本製品では、Citrix XenServerのテンプレートを仮想イメージリソースとして利用します。ただし、デフォルトで提供されているテンプレー

トのように、ディスクを持たないテンプレートは仮想イメージリソースとして利用できません。

また、テンプレートにはOSインストールし、XenServerToolsをインストールした状態で作成してください。

C.9.8 [OS]タブ設定

L-Server作成時にOSに設定パラメーターを入力します。[基本情報]タブでイメージを指定した場合だけ有効です。

L-Server作成中に設定処理が動作します。イメージ名を指定しない場合、すべて入力する必要はありません。

表C.26 設定項目一覧

指定項目入力の

必要性省略時の値 項目の説明

ホスト名・コンピュータ名 可 L-Server名

ホスト名またはコンピュータ名を入力します。

先頭文字を半角英数字とし、半角英数字、およびハイフン("-")で構

成された15文字以内の文字列を入力します。

数字だけの指定はできません。

なお、L-Server名にアンダースコア("_")およびピリオド(".")を使用し

ている場合、ホスト名またはコンピュータ名に使用できない文字のた

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指定項目入力の

必要性省略時の値 項目の説明

め、ハイフン("-")に置き換えられます。

基本情報が未指定の場合も、上記と同様に、L-Server名を変換して

設定されます。

ドメイン名 可WORKGROUP (注)

ワークグループ名を入力します。ドメインに参加する設定は行えませ

ん。

先頭文字を半角英字とし、半角英数字、ハイフン("-")、およびピリオ

ド(".")で構成された15文字以内の文字列を入力します。

DNS検索パス 不要 - DNS検索パスを指定しても、ゲストOSに設定されません。

フルネーム 不要 - フルネームを指定しても、ゲストOSに設定されません。

組織名 不要 - 組織名を指定しても、ゲストOSに設定されません。

製品キー 必須 - (注) 省略できません。有効な製品キーを必ず指定してください。

ライセンスモード 不要 - ライセンスモードを指定しても、ゲストOSに設定されません。

大接続数 不要 - 大接続数を指定しても、ゲストOSに設定されません。

管理者パスワード 可 - (注)

L-Server作成時に指定したイメージの、ローカル管理者アカウントの

パスワードと同じ値を入力します。

新しいパスワードを指定した場合、ローカル管理者アカウントのパス

ワードが上書きされます。

1~128文字の半角英数記号で入力します。

ハードウェア時計設定 不要 - ハードウェア時計設定を指定しても、ゲストOSに設定されません。

タイムゾーン 可

マネージャーの

OSと同じタイム

ゾーン

OSのタイムゾーンを指定します。

注) OSプロパティ定義ファイルに値が指定されている場合、OSプロパティ定義ファイルの値が設定されます。

参考

OSプロパティ定義ファイル

事前にOSプロパティ定義ファイルに初期値を指定することで、L-Server作成時の[OS]タブの情報などの初期値が生成されます。

詳細は、「C.1.8 OSプロパティ定義ファイル」を参照してください。

参考

イメージを指定してL-Serverを作成する場合のVMゲスト管理者アカウントの指定について

イメージを指定してL-Serverを作成する場合、パラメーターとして"管理者パスワード"を入力する必要があります。

入力する"管理者パスワード"は、ビルトイン管理者アカウントのAdministratorに設定されたものになりますが、ローカライズされた一部

のWindowsではアカウント名が異なる場合があります。また、Windows 7やWindows VistaなどのクライアントOSの場合、通常のインス

トールではビルトイン管理者アカウントは無効になり、管理者アカウントはインストール時にユーザーが入力して作成された管理者アカ

ウントになります。

ローカライズ版WindowsやクライアントOSからイメージ採取したクローニングイメージを指定してL-Serverを作成する場合、管理者アカ

ウントとしてAdministratorを有効にしてパスワードを設定するか、"管理者パスワード"が設定されている管理者アカウント名を、以下の

記述に従い定義ファイルに記述する必要があります。

なお、定義ファイルを用いる場合、イメージの世代別に管理者IDの設定を定義できません。

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定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

定義ファイル名

定義ファイル名は、ユーザーグループごととシステム共通で利用できる定義を分けて使用できます。イメージに対応する管理者名

は、ユーザーグループごとの定義ファイルを先頭から検索します。該当する定義がない場合、システム共通の定義ファイルを検索

します。

定義ファイルの変更はすぐに反映され、それ以降のL-Server作成から有効になります。

- ユーザーグループごと

image_admin_citrixxen_ユーザーグループ名.rcxprop

- システム共通

image_admin_citrixxen.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとにイメージ名と管理者パスワードを設定するアカウント名を記述します。

イメージ名 = "管理者アカウント名"

管理者アカウント名は、ダブルクォーテーション( " )でくくって表記します。

管理者アカウント名以外に書かれた半角スペースとタブは無視されます。

イメージ名には、それ以降のワイルドカードとして作用する半角アスタリスク("*")が使用できます。半角アスタリスク("*")を指定する

ことで、文字数不定の文字列の代用として使用できます。

イメージからのL-Server作成時には、定義ファイルの先頭行から対応するイメージ名を検索し、指定されている管理者アカウント名

のアカウントに入力された"管理者パスワード"を設定します。

定義ファイルは、以下の改行コードと文字コードで作成される必要があります。

- 改行コード

CR+LF(0x0d0a)

- 文字コード

日本語環境ではShift-JIS、その他の環境ではUTF-8

定義ファイルの例を以下に示します。

- イメージ名と管理者アカウント名が1対1で指定されています。

FR_WIN2003_001 = "Administrator"EN_WIN7_001 = "root"EN_WIN7_002 = "admin"

- "FR_WIN"で始まるイメージ名に対して"Administrator"を管理者アカウント名として使用します。

FR_WIN* = "Administrator"

- すべてのイメージに対して"Administrator"を管理者アカウント名として使用します。イメージ名にワイルドカード文字だけを指定

した場合、この行以降の定義は無視されます。

* = "Administrator"

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C.9.9 L-Serverへの関連付け

L-Serverへの関連付けについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第18章 構築済みの物理サーバまたは仮想

マシンとL-Serverの関連付け」を参照してください。

C.9.10 Citrix XenServer利用時の注意点

Citrix XenServer上のリソースプールについて

Citrix XenServer上のリソースプール内に存在するすべてのVMホストは、本製品に対し、管理対象サーバとして登録してください。ま

た、これらのVMホストは、すべてVMプールに登録してください。

仮想イメージリソースとして利用するテンプレートについて

本製品では、Citrix XenServerのテンプレートを仮想イメージリソースとして利用します。ただし、デフォルトで提供されているテンプレー

トのように、ディスクを持たないテンプレートは仮想イメージリソースとして利用できません。

また、テンプレートにはOSインストールし、XenServerToolsをインストールした状態で作成してください。

VMゲストのデバイス2,3について

VMゲストのデバイス2,3は、CD/DVDドライブ等のためにディスクでは利用しません。Citrix XenServerを直接操作し、デバイス2,3にディ

スクを接続した場合は、管理外のディスクとして検出します。

そのVMゲストを仮想L-Serverに取り込んだ場合、その仮想L-Serverに対してはディスクの操作(追加、削除)が行えません。

また、ゲストOSのカスタマイズ機能を利用して仮想L-Serverを作成する場合、指定するクローニングイメージのデバイス2は使用しない

でください。

VM管理製品でイメージ(テンプレート)を作成する場合

イメージ名にシングルクォーテーション(')は使用しないでください。

本製品でのメモリに関する用語とCitrix XenServerでのメモリに関する用語の対応について

本製品でのメモリに関する用語とCitrix XenServerでのメモリに関する用語は、以下のように対応付けられます。

本製品の仮想L-Serverのパラメーター Citrix XenServerのVMゲストのパラメーター

大メモリ容量 静的 大メモリ量(memory-static-max)

メモリ容量 動的 大メモリ量(memory-dynamic-max)

メモリ予約容量 動的 小メモリ量(memory-dynamic-min)

なし 静的 小メモリ量(memory-static-min)

L-Serverを作成した場合のメモリ容量について

本製品でL-Serverを作成した場合、Citrix XenServerのVMゲストの静的 大メモリ量は、動的 大メモリ量と同じ値で設定します。ま

た、静的 小メモリ量は、0で設定します。動的 大メモリ量、または、静的 小メモリ量を変更したい場合は、Citrix XenServerを直接

操作し、設定変更してください。

L-Serverを作成した場合の最大CPU数について

本製品でL-Serverを作成した場合、 大CPU数は、指定したCPU数と同じ値で設定します。 大CPU数を変更したい場合は、CitrixXenServerを直接操作し、設定変更してください。

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VMゲストのHome Serverの設定について

Citrix XenServerでは、VMゲストの電源OFF時は特定のVMホストに管理されない状態となります。そのため、本製品では電源OFFの

VMゲストは、Home Serverの設定に従って管理するVMホストを特定します。Home Serverの設定がない場合、VMゲストを電源OFFす

ると、本製品の管理外になりますので注意してください。

そのVMゲストに関連している仮想L-Serverは、unknown状態となり、削除以外の操作が実施できなくなります。そのVMゲストについて

は、Citrix XenServerからVMゲストの電源をONにし、仮想L-Serverの状態がnormalになったことを確認したあと、操作を実施してくださ

い。

Citrix XenServerの高可用性機能について

リソースプールを利用する場合、リソースプールの高可用性機能を有効にしてください。

高可用性機能が設定されていない場合、プールマスタが通信できない状態になると、リソースプール内のVMホスト、VMゲストの情報

更新や操作が行えない状態になります。VMゲストの状態が 新化されなくなった場合や、VMホスト、VMゲストに対する操作が成功

しない場合、プールマスタの状態を確認してください。プールマスタと通信できない場合、通信できるように復旧するか、プールマスタ

を別のVMホストに変更してください。

詳細は、サーバ仮想化ソフトウェアのマニュアルを参照してください。

VMメンテナンスモードについて

Citrix XenServerの場合、プールマスタとして設定されているVMホストに対してVMメンテナンスモードは設定できません。

VMメンテナンスモードを設定する場合、プールマスタを同じリソースプール内の別のVMホストに変更してください。

ゲストOSのカスタマイズ機能で利用するWindowsの共有フォルダーについて

本製品はSystem権限で動作しています。このため、本製品がインストールされたサーバ以外のサーバに、Windowsの共有フォルダー

を作成する場合、共有フォルダーをSystem権限でアクセスできるようにしてください。

C.9.11 オーバーコミット

ここでは、L-Serverのオーバーコミットについて説明します。

オーバーコミット

本製品では、Citrix-XenのCPUとメモリのオーバーコミットを利用できます。

Citrix-XenのCPUとメモリのオーバーコミットとは、サーバに実装されているCPUやメモリのリソース量よりも多くのリソースをゲストOSに

対して仮想的に割り当てられる機能のことです。

本製品ではL-Serverを作成する際に、Citrix-Xenでオーバーコミットを利用するための以下の機能を提供します。

・ リソースプールへのオーバーコミット属性の設定

リソースプールにオーバーコミット属性を設定できます。オーバーコミット属性を設定したL-Serverテンプレートを使用することで、

オーバーコミットが設定されたリソースプールから、オーバーコミット属性が設定されたL-Serverが作成されます。

・ サーバのリソース量を超えたL-Serverの配備

サーバに実装されているCPUやメモリのリソース量を超えて、L-Serverを作成できます。

作成したL-Serverが起動できるかは、VMホスト上の空きリソース量に依存します。

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導入手順

1. オーバーコミット用のVMプールの作成

VMプールの作成方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第20章リソースプールの操作」を参照

してください。

ポイント

「C.2.11 オーバーコミット」の「導入手順」の「1. オーバーコミット用のVMプールの作成」に記載されている「ポイント」を参照してく

ださい。

注意

「C.2.11 オーバーコミット」の「導入手順」の「1. オーバーコミット用のVMプールの作成」に記載されている「注意」を参照してくだ

さい。

2. VM固有情報定義ファイルの作成

VM固有情報定義ファイルを作成します。VM固有情報定義ファイルは、L-Serverテンプレートにオーバーコミットの値を設定し

ないで、ユーザーグループごとに異なる設定をする場合に作成してください。

VM固有情報定義ファイルの作成については、「C.1 仮想L-Server作成で共通に利用する定義ファイル」を参照してください。

これ以降の、L-Serverテンプレートの編集作業、L-Serverの作成と確認作業については、「C.2.11 オーバーコミット」の手順.3以降と同

じ作業を行ってください。ただし、参照先に記載されているL-ServerテンプレートやVM固有情報定義ファイルに設定できる値は、VM種別ごとに異なるため、Citrix-Xenに応じた値に読み替えて設定してください。

C.9.12 ゲストOSのカスタマイズ機能

ここでは、Citrix XenのゲストOSのカスタマイズ機能について説明します。

Citrix Xenには、ゲストOSのカスタマイズ機能がないため、本製品独自の機能を利用してゲストOSのカスタマイズを行います。ゲストOSのカスタマイズ機能は、VMゲストOS上にインストールするカスタマイズツールにより、Sysprepを制御して実現しています。

本機能は、下記のマネージャーとゲストOSで使用できます。

サポート外のRORマネージャ、および、ゲストOSでカスタマイズ機能が実行された場合はエラーとなります。

対象 サポート範囲

マネージャー「設計ガイド CE」の「2.4.2.1 基本ソフトウェア」の「表

2.10 【Windowsマネージャー】」を参照してください。

ゲストOS

Microsoft(R) Windows Vista(R)Microsoft(R) Windows(R) 7Microsoft(R) Windows(R) 8Microsoft(R) Windows Server(R) 2008Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2Microsoft(R) Windows Server(R) 2012

注意

ゲストOSに英語版のMicrosoft Windows Server 2008を利用している場合、OS種別が正しく取得できない場合があります。OS種別の

変換定義ファイルを利用することで、正しいOS種別を設定できます。

カスタマイズ機能の動作原理について

カスタマイズ機能は、カスタマイズツールを利用して実現しています。

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カスタマイズツールは、ゲストOSで動作するWindowsサービスです。VMゲストに接続される仮想CDイメージファイル(VCD媒体)の指

示に従い、Windows OSのSysprepやミニセットアップの制御を行います。

このVCD媒体は本製品により作成されます。

カスタマイズツールは以下の制御を行います。

・ Windows OSのSysprepの制御

クローニングイメージ採取時にVCD媒体を介して、Sysprepの制御を行います。

・ Windows OSのミニセットアップの制御

イメージ指定のL-Server作成時にVCD媒体を介してカスタマイズ情報を渡すなど、Windows OSのミニセットアップ関連処理の制

御を行います。

図C.11 カスタマイズ機能の動作原理

VCD媒体について

VCD媒体は、本製品によって自動的にXenServerのストレージリポジトリに作成され、VMゲストに接続されます。

このため、XenServerのストレージリポジトリや定義ファイルは、事前に作成する必要があります。

定義ファイルの詳細については、「C.9.1 定義ファイルの作成」を参照してください。

XenServerのストレージリポジトリについて

XenServerのストレージリポジトリがVCD媒体の格納場所です。カスタマイズ機能を利用する場合、事前に作成する必要があります。

ストレージリポジトリは、以下の点に注意して作成してください。

・ ストレージリポジトリは、Citrix XenServer上のリソースプール、またはプールマスタに対して1つ作成する

・ ストレージリポジトリの種類はISO形式で、格納先はWindows共有フォルダを指定する

・ 共有フォルダーは、ストレージリポジトリごとに1つ作成する

・ 共有フォルダーは、マネージャーをインストールしたサーバからアクセスできる環境に作成する

・ 共有フォルダーのアクセス権限は、本製品のアカウントの読込み/書込み(Read/Write)権限にする

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・ 作成方法の詳細は、Citrix社のウェブサイトの該当する製品マニュアルを参照する

Citrix社のWebサイト

http://support.citrix.com/product/xens/

カスタマイズツールのサービス名について

カスタマイズツールをインストールした場合、ゲストOSに以下の名前でサービスが登録されます。

Resource Orchestrator windows guest customize tool

カスタマイズツールの導入と削除について

カスタマイズツールのインストールとアンインストールの手順について説明します。

・ カスタマイズツールのインストール

1. カスタマイズツールをゲストOS上の適当なフォルダーにコピーします。

マネージャー配下のツール格納フォルダーを、フォルダーごとゲストOS上のコピー先フォルダーにコピーします。

ツール格納フォルダーは以下になります。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\Manager\opt/FJSVrcxmr/sys/winguestcustomizetool

コピー先フォルダーは、コピー先をC:\tempとした場合、c:\temp\winguestcustomizetoolになります。

2. コマンドプロンプトをローカルの管理者権限で起動します。

3. カレントをカスタマイズツールが格納されたコピー先フォルダーに変更します。

>cd コピー先フォルダー名 <RETURN>

4. カスタマイズツールをインストールします。

>winguesttool.exe -install <RETURN>

5. インストールが完了したあと、コピー先フォルダーを削除します。

>rmdir /s コピー先フォルダー名 <RETURN>

・ カスタマイズツールのアンインストール

1. コマンドプロンプトをローカルの管理者権限で起動します。

2. カレントをマネージャー配下のツール格納フォルダーに変更します。

>cd "%ProgramFiles%\Fujitsu\Resource Orchestrator\WinGuestCustomizeTool" <RETURN>

3. カスタマイズツールをアンインストールします。

>winguesttool.exe -remove <RETURN>

4. カスタマイズツールのインストールフォルダーを削除します。

アンインストールが正常に終了した場合は、以下のフォルダーを削除します。

>rmdir /s "%ProgramFiles%\Fujitsu\Resource Orchestrator\WinGuestCustomizeTool" <RETURN>

ほかにサービスやツールがインストールされていなければ、以下のフォルダーも削除します。

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>rmdir /s "%ProgramFiles%\Fujitsu\Resource Orchestrator" <RETURN>>rmdir /s "%ProgramFiles%\Fujitsu" <RETURN>

C.10 OVM for x86 3.2ここでは、サーバ仮想化ソフトウェアとしてOVM for x86 3.2を利用する場合について説明します。

C.10.1 定義ファイルの作成

ここでは、定義ファイルの作成について説明します。

仮想L-Serverで共通な定義ファイルは、「第8章 定義ファイルの作成」を参照してください。

OVM for x86 3.2固有の定義ファイルは以下のとおりです。

VM管理ソフトウェアへのSSLポート指定方法

Oracle VM ManagerのSSLポートを設定します。管理コンソールからVM管理ソフトウェアを起動する際に使用します。

Oracle VM Manager V3.2.1では必須です。

定義ファイルの文字コードはUTF-8にしてください。

定義ファイルの格納先

【Windows】インストールフォルダー\Manager\etc\customize_data

【Linux】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

ovmm.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルは、以下の形式で記述します。

キー = 値

定義ファイルの指定項目

定義ファイルで以下の項目を指定します。それ以外のキーの指定は無視されます。

指定項目一覧

指定項目 キー 値 備考

SSLの有効/無効 ssl"vmm_ip[:port][,vmm_ip[:port]...]"vmm_ip: VM管理製品のIPアドレス

port: VM管理製品のポート番号

ポート番号を省略した場合、デフォ

ルトのポート番号(7002)が設定さ

れます。

定義ファイル例

定義ファイルの例を以下に示します。

# Oracle VM Managerssl = 192.168.2.2:7002,192.168.2.3:7002

C.10.2 本製品へのリソースの登録

ここでは、本製品へのリソースの登録について説明します。

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ブレードサーバを利用する場合

1. VM管理製品の登録

VM管理製品を登録すると、セットアップの事前準備で事前に作成したストレージリポジトリが仮想ストレージリソースとして本製品

に自動的に検出されます。また、事前に作成したテンプレートが仮想クローニングイメージとして本製品に自動的に検出されま

す。

VM管理製品の登録については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.2 VM管理製品の登録」を参照してく

ださい。

2. シャーシの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.1 シャーシの登録」を参照してください。

3. 管理対象サーバの登録(シャーシ内)

管理対象サーバの登録については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.2 ブレードサーバの登録」を参照

してください。

4. LANスイッチブレードの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.3 LANスイッチブレードの登録」を参照してください。

ネットワークリソースは、ネットワークリソース作成時にネットワークプールを指定して登録します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第14章 リソースのリソースプールへの登録」を参照してください。

ブレードサーバ以外のサーバを利用する場合

1. VM管理製品の登録

VM管理製品を登録すると、セットアップの事前準備で事前に作成したストレージリポジトリが仮想ストレージリソースとして本製品

に自動的に検出されます。また、事前に作成したテンプレートが仮想クローニングイメージとして本製品に自動的に検出されま

す。

VM管理製品の登録については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.2 VM管理製品の登録」を参照してく

ださい。

2. 管理対象サーバの登録

管理対象サーバの登録については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.5.1 ラックマウント型サーバとタワー

型サーバの登録」を参照してください。

3. LANスイッチの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.13 LANスイッチの登録」を参照してください。

ネットワークリソースは、ネットワークリソース作成時にネットワークプールを指定して登録します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第14章 リソースのリソースプールへの登録」を参照してください。

C.10.3 リソースのリソースプールへの登録

ここでは、リソースのリソースプールへの登録について説明します。

登録が必要なリソースについては、「第12章 リソースのグローバルプールへの登録」を参照してください。

以下の手順でリソースをリソースプールに登録します。

1. VMホストリソースの登録

a. RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のVMプールを右クリックし、表示されたメニューで[リソース登録]を選

択します。

[リソース登録]ダイアログが表示されます。

b. 登録するVMホストを選択します。

c. <OK>ボタンをクリックします。

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詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.1 VMホストリソース」を参照してください。

2. ストレージリソースの登録

L-Server作成時に使用する仮想ストレージリソースをリソースプールに登録します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.5 ストレージリソース」を参照してください。

ポイント

- L-Server作成時に使用する仮想イメージリソースが格納されているストレージリポジトリを仮想ストレージリソースとして登録し

て下さい。

- Oracle VM Managerのサーバプール内のVMホストからアクセス可能なストレージリポジトリが複数ある場合は、同一のスト

レージプールに登録することを推奨します。ただし、Oracle VM Managerで複数のサーバプールで共有されているストレー

ジリポジトリは、グローバルプールに登録することを推奨します。

- ストレージプールに登録する仮想ストレージは、テナントに登録されるすべてのVMホストからアクセスできるように設定してく

ださい。

L-Server作成時に割り当てるディスクリソースのプロビジョニング属性は以下のとおりです。ただし、プロビジョニング属性は画面

に表示されません。

- シン・プロビジョニングの属性が設定されたストレージプールに登録された仮想ストレージリソースからディスクリソースを自動

生成する場合、シン・フォーマットを設定してディスクリソースとして仮想L-Serverに割り当てます。

- シン・プロビジョニングの属性が設定されていないストレージプールに登録された仮想ストレージリソースからディスクリソース

を自動生成する場合、シック・フォーマットを設定してディスクリソースとして仮想L-Serverに割り当てます。

ストレージプールに対するシン・プロビジョニング属性の設定方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理)CE」の「20.2 作成」を参照してください。

3. ネットワークリソースの登録

4. ネットワークデバイスリソースの登録

5. 本製品で利用する仮想クローニングイメージとして登録するテンプレートの作成

OSがインストールされたテンプレートを作成します。以下の手順を実施してください。

a. 新規VMゲスト作成

b. a.で作成したVMゲストに対するOSインストール

c. Paravirtual (PV) Driver がある場合、それをインストール

d. 作成したVMゲストからテンプレート作成

6. 仮想イメージリソースの登録

L-Server作成時に使用する仮想イメージリソースをリソースプールに登録します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.7.1 仮想イメージリソース」を参照してください。

C.10.4 ネットワークの手動設定

事前に作成されている仮想マシン・ネットワークに対して、仮想NICと接続する機能を提供します。

仮想マシン・ネットワークは、事前に手動で設定してください。仮想マシン・ネットワークと仮想NICを接続するためには、仮想マシン・

ネットワークごとに異なるVLAN IDを使用します。また、事前に以下の設定が必要です。

1. 仮想マシン・ネットワークの作成

L-Serverがネットワークに接続するために、VMホスト上でネットワークの作成が必要です。

仮想マシン・ネットワーク名に使える文字は「英大文字、英小文字、数字およびアンダースコア("_")」だけです。

クラスタを構成するすべてのVMホストで、同じ名前(大文字小文字も含む)のネットワークを作成します。これにより、VMゲストを

VMホスト間で移動できます。

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仮想マシン・ネットワークを設定するとき、OVM for x86 3.2以外のサーバ仮想化ソフトウェアを同一のマネージャーで利用してい

る場合、ほかのサーバ仮想化ソフトウェア上の、仮想スイッチ、仮想ネットワークおよび仮想ブリッジで使用している名前と異なる

名前を設定してください。

仮想マシン・ネットワークの作成方法については、OVM for x86 3.2のマニュアルを参照して下さい。

2. 仮想マシン・ネットワークの通信の設定

サーバリソースツリーでLANスイッチを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[ネットワーク情報]を選択してください。

同じ名前の仮想マシン・ネットワーク間が、タグVLANを利用して相互に通信できるようにLANスイッチを設定します。

LANスイッチブレードの外部ポートのVLAN設定は、RORコンソールから行えます。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.4 LANスイッチブレードのVLAN設定」を参照してください。

3. 仮想マシン・ネットワークとVLAN IDの対応を定義

本製品の仮想ネットワーク定義ファイルに、仮想マシン・ネットワークとVLAN IDの対応を定義します。

定義ファイルの書式については、「仮想ネットワーク定義ファイルの書式」を参照してください。

4. ネットワークリソースの作成

- GUIの場合

手順2.~手順3.で指定したVLAN IDを持つネットワークリソースを作成します。この時[ネットワークリソースの作成]ダイアロ

グで、[設定済みの仮想スイッチを利用]チェックボックスにチェックを入れます。

- コマンドの場合

a. ネットワークリソースを定義したXMLファイルを作成します。手順2.~手順3.で指定したVLAN IDをXMLファイルに定

義します。このとき、Networkタグに、auto="false"を指定します。

b. ネットワークリソースの作成は、手順a.で作成したXMLファイルを指定して、rcxadm network createコマンドを実行しま

す。

rcxadm networkコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.9 rcxadm network」を参照してくださ

い。

Networkタグについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.5 ネットワークリソース」を参照してください。

仮想ネットワーク定義ファイルの書式

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

vnetwork_ovmforx86.rcxprop

定義ファイルの形式

仮想ネットワーク定義ファイルは、1行ごとに以下のように記述してください。

"仮想マシン・ネットワーク名"=VLAN ID

VLAN IDには、1~4094が指定できます。

"MyVMNetwork"=10

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- イコール("=")の前後に空白があっても無視されます。

- 仮想マシン・ネットワーク名は、大文字小文字の違いを含めて正しく記述してください。

- ファイルは、文字コードをUTF-8にして保存してください。

- 同じ仮想マシン・ネットワーク名の行が複数あった場合、すべての行の指定が有効になります。

- 異なる仮想マシン・ネットワーク名の行に同じVLAN IDが含まれていた場合、ファイルの先頭に近い行が有効になり、それ以降

の行は無視されます。

- L-Server作成時に指定されたネットワークリソースのVLAN IDに対応する定義が見つからなかった場合、エラーになります。

C.10.5 L-Serverテンプレートの作成

ここでは、L-Serverテンプレートの作成について説明します。

L-Serverテンプレートは、以下の方法で作成できます。

・ ウィザード形式のGUIを利用して作成する方法

ウィザード形式のGUIを利用してL-Serverテンプレートを作成できます。

ウィザード形式のGUIについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.1 ウィザード形式のGUIによる操作」を

参照してください。

・ 手動で作成する方法

以下の手順でL-Serverテンプレートを作成します。

1. L-Serverテンプレートのエクスポート

本製品に標準で用意されているサンプルのL-Serverテンプレートをエクスポートします。

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.2.1 エクスポート」を参照してください。

2. L-Serverテンプレートの編集

手順1.で出力されたL-Serverテンプレートをエディターなどで編集します。

仮想L-ServerのL-Serverテンプレートについては、「仮想L-Serverテンプレート」を参照してください。

3. L-Serverテンプレートのインポート

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「15.2.3 インポート」を参照してください。

C.10.6 L-Server作成

ここでは、L-Server作成について説明します。

L-Server作成は、以下の手順で行います。

・ L-Serverテンプレートを利用してのL-Server作成

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.1 L-Serverテンプレートを利用したL-Serverの作成」を参照してL-Serverを作成してください。

・ 個々の仕様を指定したL-Server作成

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.3 個々のパラメーターを指定した仮想L-Serverの作成」を参照してください。

注意

以下のL-Server作成はサポートしていません。

・ クローニングイメージを指定しない仮想L-Serverの作成

・ データディスクを含むクローニングイメージ指定の仮想L-Serverの作成

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・ クローニングイメージの指定かつパーソナライズを指定した仮想L-Server作成

手動OSインストール

L-Server作成後にOSをインストールします。

C.10.7 クローニングイメージの採取と登録

以下の手順で、クローニングイメージを採取します。

OSのインストール後に、対象のL-Serverを停止してください。

1. RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで[クローニング]-[採取]を選

択します。

2. <OK>ボタンをクリックします。

クローニングイメージは同じ名前で世代管理できます。

VM管理製品でクローニングイメージを作成している場合、そのまま利用できます。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.5.1 採取・登録」を参照してください。

C.10.8 [OS]タブ設定

OVM for x86 3.2では、[OS]タブの設定はできません。

C.10.9 L-Serverへの関連付け

L-Serverへの関連付けについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第18章 構築済みの物理サーバまたは仮想

マシンとL-Serverの関連付け」を参照してください。

C.10.10 OVM for x86 3.2利用時の注意点

物理CPUの割り当て(pin)について

本製品から物理CPUの割り当て(pin)は行いません。必要に応じてOracle VMを直接操作し、設定してください。その際、L-Serverの電

源ON時に起動するVMホストが変更された場合、物理CPUの割り当て設定が解除されるため、L-Serverの運用位置は、"Fixed"を推奨

します。

L-Server作成時の作成先ストレージリポジトリについて

本製品では、仮想クローニングイメージを用いてL-Serverを作成する場合、仮想クローニングイメージが格納されているストレージリポ

ジトリにL-Serverを作成します。

仮想クローニングイメージ採取時の格納先ストレージリポジトリについて

本製品では、L-Serverから仮想クローニングイメージを採取する場合、L-Serverが格納されているストレージリポジトリに仮想クローニン

グイメージを格納します。

Oracle VMのバージョンアップについて

本製品でOracle VM V2.2環境を管理していた場合、Oracle VMのバージョンをV3.2.1へアップデートすると、同一サーバとして管理で

きません。バージョンアップしたサーバを新たなサーバとして登録したうえで、既存VMゲストをL-Serverとして取り込むことで再度L-Serverとして管理してください。

L-Server作成した場合の最大CPU数について

本製品でL-Server作成した場合、 大CPU数は、指定したCPU数と同じ値で設定します。 大CPU数を変更したい場合は、Oracle VMを直接操作し、設定変更してください。

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L-Server作成した場合の最大メモリ容量について

本製品でL-Server作成した場合、 大メモリ容量は、指定したメモリサイズと同じ値で設定します。 大メモリ容量を変更したい場合

は、Oracle VMを直接操作し、設定変更してください。

CPU性能値の指定について

物理サーバのCPU性能の10%未満の値を指定した場合、10%の値に切り上げられます。

そのため、1GHz以上の値を設定することをお勧めします。

VMゲストのデバイス1について

本製品では、VMゲストの デバイス1 はCD-ROMドライブとして使用します。データディスクは デバイス2 以降に設定してください。

検出される仮想ストレージリソースの数と名前

VMホストに接続されている仮想ストレージリソースがすべて検出されます。

表示される仮想ストレージリソースの名前は、Oracle VM Manager上に表示されているストレージリポジトリ名です。

C.10.11 オーバーコミット

ここでは、L-Serverのオーバーコミットについて説明します。

オーバーコミット

本製品では、OVM for x86 3.2のCPUとメモリのオーバーコミットを利用できます。

OVM for x86 3.2のCPUとメモリのオーバーコミットとは、サーバに実装されているCPUやメモリのリソース量よりも多くのリソースをゲスト

OSに対して仮想的に割り当てられる機能のことです。

本製品ではL-Serverを作成する際に、OVM for x86 3.2でオーバーコミットを利用するための以下の機能を提供します。

・ リソースプールへのオーバーコミット属性の設定

リソースプールにオーバーコミット属性を設定できます。オーバーコミット属性を設定したL-Serverテンプレートを使用することで、

オーバーコミットが設定されたリソースプールから、オーバーコミット属性が設定されたL-Serverが作成されます。

・ サーバのリソース量を超えたL-Serverの配備

サーバに実装されているCPUやメモリのリソース量を超えて、L-Serverを作成できます。

作成したL-Serverが起動できるかは、VMホスト上の空きリソース量に依存します。

導入手順

1. オーバーコミット用のVMプールの作成

VMプールの作成方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第20章リソースプールの操作」を参照

してください。

ポイント

「C.2.11 オーバーコミット」の「導入手順」の「1. オーバーコミット用のVMプールの作成」に記載されている「ポイント」を参照してく

ださい。

注意

「C.2.11 オーバーコミット」の「導入手順」の「1. オーバーコミット用のVMプールの作成」に記載されている「注意」を参照してくだ

さい。

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これ以降の、L-Serverテンプレートの編集作業、L-Serverの作成と確認作業については、「C.2.11 オーバーコミット」の手順.3以降と同

じ作業を行ってください。ただし、参照先に記載されているL-ServerテンプレートやVM固有情報定義ファイルに設定できる値は、VM種別ごとに異なります。OVM for x86 3.2では、L-Serverテンプレートにオーバーコミットを設定する以外に、指定できる値はありません。

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付録D 物理L-Serverに対するVMホストの導入

ここでは、物理L-ServerにVMホストを導入する方法について説明します。

VMホストを物理L-Serverに導入することで、以下のメリットがあります。

・ サーバ、ストレージ、ネットワークの設定の簡易化

VMホストを物理L-Serverに導入すると、物理サーバに導入する場合よりも以下の設定を簡易化できます。

- I/O仮想化などのサーバの設定

- LUN maskingなどのストレージの設定

- LANスイッチブレードなどのネットワークの設定

・ DR

仮想L-ServerのDRを行うためには、物理L-ServerにVMホストを導入する必要があります。

注意

RHEL-KVMの環境では利用できません。

D.1 導入

ここでは、物理L-ServerにVMホストを導入する方法について説明します。

1. 物理L-Server作成の事前設定

物理L-Server作成に必要な事前設定を行います。

詳細は、以下を参照してください。

- 「設計ガイド CE」の「D.2 サーバの事前準備」

- 「設計ガイド CE」の「D.3 ストレージの事前準備」

- 「設計ガイド CE」の「D.4 ネットワークの事前準備」

- 「付録B 物理L-Server作成のための設定」

2. リソースフォルダーの作成

VMホストを導入する物理L-Serverを配置するためのリソースフォルダーを作成します。

リソースフォルダーの作成は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「21.2 作成」を参照してください。

注意

Basicモードの場合、誤って削除されることを防止するために、VMホストを導入する物理L-Serverを配置するリソースフォルダー

を作成して、テナント管理者からアクセスできないように設定してください。

詳細は、「設計ガイド CE」の「5.1 ロールによるアクセス制御」を参照してください。

3. 物理L-Serverの作成

作成したリソースフォルダー配下にVMホストを導入する物理L-Serverを作成します。

物理L-Serverの作成は、「B.5 L-Server作成」を参照してください。

注意

- VMホストを導入した物理L-Serverに対するクローニングイメージの採取と配付はできません。

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- L-Serverの業務LAN用のNICにはネットワークリソースを接続せず、"not connected"の状態で利用してください。

ポイント

Auto Deployを使用してVMホストを構築する場合、以下の手順を行ってください。

- "イメージの配付"には、"配付しない"を指定してください。

- "ブートモード"には、"ネットワークブート(PXE)"を指定してください。

4. VMホストのインストール

作成した物理L-ServerにVMホストをインストールします。

Auto Deployを使用してVMホストを構築する場合、Auto Deployで使用するDHCPサーバに物理L-Serverの管理NICのMACア

ドレスと管理IPアドレスを予約し、L-Serverを起動します。

このときの管理NICのMACアドレスには、VIOMで設定している仮想MACアドレスを指定してください。

詳細は、それぞれのサーバ仮想化ソフトウェアのマニュアルを参照してください。

5. エージェントのインストール

VMホストに本製品のエージェントおよびServerView Agentsをインストールします。

Auto Deployを使用してVMホストを構築する場合、本手順は必要ありません。

エージェントのインストールは、「2.2 エージェントのインストール」を参照してください。

ポイント

VMware ESXを利用する場合、エージェントとして、本製品のエージェントおよびServerView for VMwareエージェントをインス

トールしてください。

VMware ESXiを利用する場合、エージェントとして、ServerView ESXi CIM Providerをインストールしてください。

6. VMホストのネットワーク設定

仮想L-Server 作成時に仮想スイッチの自動設定を行う場合は、事前に本製品がネットワーク設定の自動化をサポートする構成

となっているか確認してください。

詳細は、「C.2.4 ネットワークの自動設定」を参照してください。

7. VMホストの登録

VM管理製品にVMホストを登録します。

詳細は、それぞれのサーバ仮想化ソフトウェアのマニュアルを参照してください。

8. VM管理製品の登録

本製品にVM管理製品を登録します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.2 VM管理製品の登録」を参照してください。

9. エージェントの登録

VMホストを導入する物理L-Serverのエージェントを登録します。エージェントの登録は、以下の手順で実行します。

a. オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで[登録]-[エージェント]を選択します。

b. 表示された[エージェントの登録]ダイアログで、<OK>ボタンをクリックします。

10. VMプールへの登録

VMホストをVMプールに登録します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.1 VMホストリソース」を参照してください。

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D.2 構成変更

VMホストは、物理L-Serverと同じように構成変更できます。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.2 変更」を参照してください。

D.3 削除

VMホストの削除は、以下の手順で実行します。

1. VMホストの登録解除

VMプールからVMホストの登録を解除します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「19.4 登録解除」を参照してください。

2. VMホストの電源停止

VMホストの電源を停止します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.1.2 停止」を参照してください。

3. 物理L-Serverの削除

VMホストを導入した物理L-Serverを削除します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.4 削除」を参照してください。

D.4 物理L-ServerにVMホストを導入する場合の注意事項

ここでは、物理L-ServerにVMホストの導入する際の注意点について説明します。

クローニングイメージの採取および配付

クローニングイメージは、採取および配付できません。

Auto Deployを使用してVMホストを構築した場合

構築したVMホストに対するバックアップ/リストアはできません。

VMホストがVMware vSphere 4以降の場合

物理L-ServerにインストールするVMホストがVMware vSphere 4以降の場合、以下の点に注意してください。

・ バックアップ/リストア機能は利用できません。

・ L-Serverの冗長化を利用する場合、Windowsが動作するL-Serverとの間で、同じ予備サーバのプールを指定できません。

・ 物理サーバの用途変更を利用する場合、Windowsが動作するL-Serverとの間で、同じ物理サーバを切り替えて利用できません。

・ データストアとして利用されているディスクについてストレージの運用系/待機系の切替えを実施した場合、VMware vCenter Server上で、既存の署名を使用したVMFS データストアのマウントを実施してください。

VMware ESXiの場合

生存監視機能はサポートしていません。

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付録E ダッシュボードのカスタマイズ

ダッシュボードでは、グローバルプールの使用率がしきい値を超えた場合に、メールで通知するアラート機能を提供しています。

アラート情報を変更することで、以下の設定をカスタマイズできます。

・ メール送信設定

・ しきい値

・ 監視対象プール

アラート情報をカスタマイズするにはダッシュボード開発環境が必要になります。ここではダッシュボード開発環境の構築手順と、アラー

ト情報の変更方法を説明します。

ポイント

本製品が提供しているサンプルのアラート情報を複写・編集することでアラート情報を変更できます。サンプルのアラート情報には、し

きい値が"90%"、監視対象プールが"すべてのグローバルプール"の情報が設定されています。

E.1 ダッシュボード開発環境の構築

ダッシュボードをカスタマイズするには、ダッシュボード開発環境が必要になります。ダッシュボード開発環境の構築について説明しま

す。

導入の流れは次のようになります。

1. ダッシュボード開発環境のインストール

2. ダッシュボード開発環境のセットアップ

注意

ダッシュボード開発環境はWindows環境にだけ構築できます。Linux版の場合はダッシュボード開発環境用にWindowsクライアントマ

シンを別に用意して構築します。

E.1.1 ダッシュボード開発環境のインストール

ダッシュボード開発環境のインストール手順について説明します。

注意

・ 以下の手順でインストールするInterstage Business Process Manager Studio および Interstage Business Process Manager AnalyticsStudioは、本製品に同梱されているものを使用してください。単体製品のInterstage Business Process Manager および InterstageBusiness Process Manager Analytics に含まれるStudioは使用できません。

・ Linux版をお使いの場合、ダッシュボード開発環境用に用意したWindowsクライアントマシン上で作業してください。

始めに、本製品のDVD-ROM(3枚目)をコンピュータのDVD-ROMドライブにセットします。

次に以下の手順でインストールしてください。

◆JRE 5.0のインストール

ダッシュボード開発環境を管理サーバと異なるマシンに導入する場合は、始めにJRE 5.0をインストールします。

1. 以下のファイルを手動で実行します。

【Windowsマネージャー】

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DVD-ROMドライブ:\DISK3\Studio\Windows\RCXCTMG\Disc1\ja\autorun.exe

【Linuxマネージャー】

DVD-ROMドライブ:\DISK3\Studio\Windows\RCXCTMG\Disc1\ja\autorun.exe

2. [インストール]をクリックします。

3. [カスタムインストール]を選択して、[次へ]をクリックします。

4. インストール先をデフォルトから変更する必要がある場合は、次の[インストール先の選択]でインストール先のフォルダーを変更

します。[次へ]をクリックします。

5. インストール機能の選択では[JRE-JBKプラグイン]-[5.0]だけをチェックし、ほかのチェックをはずします。 [次へ]をクリックします。

6. インストール内容を確認して[インストール]をクリックします。

7. インストールが終了したら、[完了]ボタンをクリックします。

◆Interstage Business Process Manager Studioのインストール

Interstage Business Process Manager Studioをインストールします。

1. 以下のファイルを手動で実行します。

【Windowsマネージャー】

DVD-ROMドライブ:\DISK3\Studio\Windows\RCXCTMG\Disc2\setup.exe

【Linuxマネージャー】

DVD-ROMドライブ:\DISK3\Studio\Windows\RCXCTMG\Disc2\setup.exe

排 他 ソ フ ト ウ ェ ア で あ る Systemwalker Runbook Automation Studio 、 Interstage Business Process Manager Studio forSystemwalker、または単体製品のInterstage Business Process Manager Studioがインストール済の場合、以下のダイアログが表

示されます。

その場合、排他ソフトウェアのアンインストール後にダッシュボード開発環境を構築するか、別のWindowsマシンにダッシュボー

ド開発環境を構築してください。

2. [Next]をクリックします。

3. インストールフォルダーを変更する必要がある場合には[Change]をクリックして変更します。[Next]をクリックします。

4. JDKあるいはJREフォルダーが正しく設定されていることを確認します。正しく設定されていない場合には次のどちらかを設定し

て[Next]をクリックします。

- インストールフォルダー\IAPS\JDK5 (注)

- JRE5.0をインストールしたときに指定したインストールフォルダー\JBKDI\jre5

注)ダッシュボード開発環境を管理サーバと同一のマシンに導入する場合は以下となります。

インストールフォルダー\IAPS\JDK6

5. [UDDI Search URL]には何も入力せずに[Next]をクリックします。

6. [Next]をクリックします。

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7. インストールが終了したら、[Finish]をクリックします。

◆Interstage Business Process Manager Analytics Studioのインストール

Analytics Studioをインストールします。

1. 以下のファイルを手動で実行します。

【Windowsマネージャー】

DVD-ROMドライブ:\DISK3\Manager_Extended\Windows\Install\RCXCTMG\Disc3\IBPMM\setup.exe

【Linuxマネージャー】

DVD-ROMドライブ:\DISK3\Manager_Extended\Linux\Install\RCXCTMG\Disc3\autorun.exe

2. 【Windowsマネージャー】[クライアント]を指定して、Interstage Business Process Manager Analyticsクライアントをインストールしま

す。

管理サーバとの同居環境の場合、クライアントにチェックを入れて[次へ]をクリックしてください。

[サーバ]に入っているチェックは外さないでください。

3. [インストールの確認]画面で[Analytics Studioプラグインのインストール先]がInterstage Business Process Manager Studio のイン

ストールフォルダー\binになっていることを確認して、[変更しない]の選択のまま[次へ]をクリックします。インストールが開始され

ます。

[Analytics Studioプラグインのインストール先]がInterstage Business Process Manager Studio のインストールフォルダー\bin と異

なるときは、[変更する]を選択し[次へ]をクリックした後に正しいインストール先を指定してください。

管理サーバとの同居環境の場合には上記で説明した[インストールの確認]画面は表示されません。ウィザードに従って進むと画

面が表示されるので、[次へ]をクリックします。インストールが開始されます。

4. インストールが終了したら、[完了]ボタンをクリックします。

E.1.2 ダッシュボード開発環境のセットアップ

1. 管理サーバへの接続を設定します。

a. [Windowsスタートメニュー]-[Interstage Business Process Manager Studio]-[Studio]をクリックします。

b. ワークスペースフォルダーの確認画面が表示されるので、必要に応じてフォルダーを変更し、[OK]ボタンをクリックしてくだ

さい。

c. [ウィンドウ]メニューの[パースペクティブを開く]を選択し、[Analytics Studio]をクリックします。

d. [接続先モニタリングサーバ]の欄に管理サーバのIPアドレスとポート番号を入力し、[OK]ボタンをクリックします。(管理サー

バと同一マシンの場合は“localhost”も指定可能です)

- 329 -

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2. [サーバより定義を取得]ボタンをクリックして、サーバから定義を取得します(初期アカウントおよび初期パスワード: bpm)。

初期パスワードについては、必ず変更してください。変更方法は、Interstage Business Process Manager Analyticsの運用管理コ

ンソールにログインして変更をします。詳細は「E.6.3 Analytics Studioユーザの作成/変更」を参照してください。

3. [編集モード]が"シングルユーザモード"になっていない場合、画面左上[編集モードの変更]アイコンをクリックします。

[はい]ボタンをクリックすると、処理が始まります。

- 330 -

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E.2 ダッシュボードのカスタマイズ

カスタマイズできる項目は次のとおりです。

・ メール送信設定

送信先メールアドレス、メールの件名や本文を設定できます。

・ しきい値

リソースプールの使用率のしきい値を設定できます。

・ 監視対象プール

以下のどれかの条件で、監視するリソースプールを指定できます。

- 特定のリソースプールのグローバルプール

VMプール(CPU)、VMプール(メモリ)、ストレージプール、ネットワークプール、サーバプール、アドレスプールのどれかを指定

します。

- 特定のプール名のグローバルプール

任意のプール名を指定します。

注意

カスタマイズできるのは、上記に記載したものだけです。チャートやダッシュボード定義のその他のカスタマイズや新規作成はサポート

していません。

「E.2.3 監視対象プールのカスタマイズ」におけるエディタビューの[条件]設定では、"@global"の条件を削除したり変更したりしないで

ください。

E.2.1 メール送信設定のカスタマイズ

メール送信設定のカスタマイズ手順を説明します。必ずメールの送信設定をしてください。

必要に応じて、しきい値の変更および監視対象プールをカスタマイズしてください。

参考

ダッシュボードの導入直後は、メールを送信しない設定になっています。アラート情報をメールで通知するため、必ずメールを送信す

る設定にしてください。また、メールを使用するためには、メールサーバの設定が必要です。メールサーバの設定については、「18.1.7ダッシュボードから送信されるメールの設定」を参照してください。

1. ダッシュボード開発環境の[定義]ビューの定義ツリーの[アラート]を展開します。

2. 表示されるアラート定義一覧から、[Sample Alert (Use rate)]を右クリックして、[定義を複製]を選択します。

- 331 -

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3. 複製された[Copy_Sample Alert (Use rate)]をダブルクリックして、定義を開きます。

4. アラートルール名を、[Copy_Sample Alert (Use rate)]から、適切な名前に変更します。

5. アラートルール名の下の[有効]チェックボックスをONにします。

6. 必要に応じて使用率のしきい値をカスタマイズします。使用率のしきい値をカスタマイズについては、「E.2.2 しきい値のカスタマ

イズ」を参照してください。

7. 必要に応じて監視対象プールをカスタマイズします。監視対象プールのカスタマイズについては、「E.2.3 監視対象プールのカ

スタマイズ」を参照してください。

8. エディタビューの右上にある[アクション]内の[Copy_E-mail]を選択します。

9. [メールアドレス]に、アラートメールの送信先メールアドレスを指定します。デフォルトで指定されているメールアドレ

ス"admin@localhost"は削除してください。

アラートメールはBCC(Blind Carbon Copy)で送信されるため、メールの受信者には送信先メールアドレスは通知されません。ま

た、メールサーバの設定によりメールの受信者(toアドレス)には"undisclosed-recipients:;"と表示される場合があります。

以下の項目は、必要に応じて修正します。

- [アクション名]:[Copy_E-mail]から適切な名前に変更します。

- [件名]:デフォルトは"${EVENT.VALUE,Pool} exceeded threshold"です。

例)/VMHostPool exceeded threshold.

- [本文]:デフォルトは以下のとおりです。

- アラート名:${ALERT.NAME}

- アラート発生日時:${ALERT.OCCURRENCETIME}

- プール名:${EVENT.VALUE,Pool}

- リソースタイプ:${EVENT.VALUE,RscTYPE}

- 使用率:${EVENT.VALUE,Availability}%

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件名および本文では、以下のアラートのパラメーターが使用できます。

変数 意味 例

${ALERT.NAME} アラートルール名 Alert(Use rate) CPU

${ALERT.OCCURRENCETIME} アラートが発生した日 October 14, 2011 13:05:45

${EVENT.VALUE,Pool} しきい値を超えたグローバル

プール名

/VMHostPool

${EVENT.VALUE,RscTYPE} リソースタイプ CPU

${EVENT.VALUE,Availability} 使用率 35.5%

10. [保管]アイコンをクリックします。

11. [定義]ビューのツールバーから[サーバへアップロード]アイコンをクリックします。

12. [アップロードと同時に定義を反映する]にはチェックを付けずに[OK]ボタンをクリックします。

13. [閉じる]をクリックします。

14. Analyticsサーバを再起動します。詳細は「E.6.4 Analyticsサーバの再起動」を参照してください。

- 初期パスワードは、必ず変更してください。パスワードは、Interstage Business Process Manager Analyticsの運用管理コンソー

ルを使って変更します。詳細は「E.6.2 管理者パスワードの変更」を参照してください。

- 333 -

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- 運用管理コンソールでは、パスワード設定および上述のInterstage Business Process Manager Analyticsサーバの再起動以

外の操作はしないでください。

E.2.2 しきい値のカスタマイズ

しきい値のカスタマイズ手順を説明します。

1. エディタビューの[条件]で条件ツリーから条件を右クリックし[編集]を選択します。次の例では、[[Availability]が90以上]を選択し

ます。Availabilityは使用率のことです。

2. [右辺条件]のラジオボタンで[固定値]を選択し、入力フィールドにしきい値として使用する値を入力します。[左辺条件]は変更で

きません。

[演算子]のドロップダウンリストから[以上]または[を超える]を選択します。

注意

しきい値はグローバルプールの1日平均の使用率に対して設定されます。そのため、ある時点の使用率がしきい値を超えた場

合でも、すぐにはアラート情報が送付されない場合があります。

3. [OK]ボタンをクリックします。

E.2.3 監視対象プールのカスタマイズ

監視対象プールのカスタマイズ手順を説明します。

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1. エディタビューの[条件]で条件ツリーから[かつ]を右クリックし[新規追加(条件値)]を選択します。

2. 追加された[ が と等しい]を右クリックして、[編集]を選択します。

3. 条件設定画面で、以下を設定します。

- "特定のリソースタイプのプール"のアラートを設定する場合

以下の条件を設定します。VMプール(CPU)、VMプール(メモリ)、ストレージプール、ネットワークプール、サーバプールお

よびアドレスプールのどれかについて、しきい値を監視できます。

(左辺条件)

- [属性]のラジオボタンを選択

- ドロップダウンで[RscTYPE]を選択

(右辺条件)

- [固定値]のラジオボタンを選択

- データ型で[文字列型]を選択

- アラートを設定する以下のどれかのリソースタイプを入力

・VMプール(CPU)の場合:CPU

・VMプール(メモリ)の場合:MEMORY

・ストレージプールの場合:STORAGE

・ネットワークプールの場合:NETWORK

・サーバプールの場合:SERVERPOOL

・アドレスプールの場合:ADDRESS

(演算子)

- ドロップダウンで[と等しい]を選択

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上記の条件を設定して、[OK]ボタンをクリックします。以下の条件が設定されます。

- "特定のプール名のプール"のアラートを設定する場合

以下の条件を設定します。しきい値を監視するプール名を指定できます。

(左辺条件)

- [属性]のラジオボタンを選択

- ドロップダウンで[Pool]を選択

(右辺条件)

- [固定値]のラジオボタンを選択

- データ型で[文字列型]を選択

- アラートを設定するプール名を入力指定

(演算子)

- ドロップダウンで[と等しい]を選択

上記の条件を設定して、[OK]ボタンをクリックします。以下の条件が設定されます。

- 336 -

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4. [OK]ボタンをクリックします。

E.3 ダッシュボード開発環境のバックアップ・リストア

ダッシュボード開発環境のバックアップとリストアとは、ダッシュボード開発環境で編集中の定義情報をバックアップし、リストアすること

を指します。

以降では定義情報のバックアップとリストアの手順を説明します。

E.3.1 定義情報のバックアップ

次の手順で、定義情報をバックアップします。

1. ダッシュボード開発環境が起動している場合には終了します。

2. ダッシュボード開発環境で使用しているワークスペースのフォルダーをそのまま別の場所にコピーします。コピーされたワークス

ペースフォルダーがバックアップとなります。

E.3.2 定義情報のリストア

次の手順で、定義情報をリストアします。

1. ダッシュボード開発環境が起動している場合には終了します。

2. ダッシュボード開発環境で使用しているワークスペースフォルダーが存在する場合には削除します。

3. ダッシュボード開発環境で使用しているワークスペースフォルダーの場所に、バックアップしたワークスペースフォルダーをコピー

します。

4. ダッシュボード開発環境を起動します。

5. [編集を開始]アイコンをクリックします。

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E.4 ダッシュボード開発環境のアンインストール・アンセットアップ

アンインストールすることで、ダッシュボード開発環境を削除します。アンインストールの流れは次のようになります。

1. Interstage Business Process Manager Analyticsクライアントのアンインストール

2. Interstage Business Process Manager Studioのアンインストール

3. JRE 5.0のアンインストール

E.4.1 Interstage Business Process Manager Analyticsクライアントのアンインストール

【Windowsマネージャー】

ダッシュボード開発環境と管理サーバを同一マシンにインストールしている場合には、以下の手順でダッシュボード開発環境をアンイ

ンストールしてください。

1. [コントロールパネル]-[プログラムの追加と削除]の一覧より[Interstage Business Process Manager Analytics]を選択して[変更]ボタンをクリックします。

2. [機能の選択]ダイアログで[クライアント]のチェックを外し、[次へ]をクリックします。

3. [クライアント]機能を削除する確認ダイアログが表示されるので、[はい]をクリックしアンインストールを実行します。

4. アンインストール完了後に、ダッシュボード開発環境の作業領域を削除します。以下のフォルダーを削除してください。

<Interstage Business Process Manager Studio起動時に選択したworkspace>\Interstage BPM Analytics

ダッシュボード開発環境を管理サーバと異なるマシンにインストールしている場合には、【Linuxマネージャー】と同じ手順でダッシュ

ボード開発環境をアンインストールしてください。

【Linuxマネージャー】

1. [コントロールパネル]-[プログラムの追加と削除]の一覧より[Interstage Business Process Manager Analytics」を選択して[削除]ボタンをクリックします。

2. 確認ダイアログに従ってアンインストールを実行します。

3. アンインストール完了後に、ダッシュボード開発環境の作業領域を削除します。以下のディレクトリを削除してください。

<Interstage Business Process Manager Studio起動時に選択したworkspace>\Interstage BPM Analytics

注意

管理サーバとダッシュボード開発環境を同じマシンに構築している状態で、管理サーバとダッシュボード開発環境の両方をアンインス

トールする場合は、管理サーバのアンインストール時にInterstage Business Process Manager Analyticsのクライアントも同時にアンイン

ストールされるため、本節の作業は必要ありません。

E.4.2 Interstage Business Process Manager Studioのアンインストール

1. [コントロールパネル]-[プログラムの追加と削除]の一覧より[Interstage Business Process Manager Studio]を選択して[削除]ボタン

をクリックします。

2. 確認ダイアログに従ってアンインストールを実行します。

E.4.3 JRE 5.0のアンインストール

ダッシュボード開発環境を管理サーバと同一マシンに導入した場合は、本作業は不要です。

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1. [コントロールパネル]-[プログラムの追加と削除]の一覧より[Interstage Application Server V9.3.0 Client Package]を選択して[削除]ボタンをクリックします。

2. 確認ダイアログに従ってアンインストールを実行します。

E.5 イベントデータの削除タイミング変更

ダッシュボードが表示するデータ(イベントデータ)は特定のタイミングで、データをまとめています。まとまったデータについては、決まっ

た時間に削除します。

削除する時間に、毎回サーバを停止させるなどでサービスが動作していなかった場合、データが削除されず、不要なデータが溜まっ

てしまいます。

そのような場合、以下の手順を沿って、適切な時間に変更してください。

E.5.1 設定方法

1. 運用管理コンソールに接続し、ログインします。詳細は「E.6.1 アクセス方法」を参照してください。

2. 運用管理コンソールの[データ移行定義名] のCTDSB002 ~ CTDSB004を選択し、「実行スケジュール」を表示し、変更したい

時間を選択し、[変更]ボタンをクリックしてください。詳細は「E.6.5 データ削除定義の時間変更」を参照してください。

初期設定頻度および時刻

時刻

CTDSB001 :毎日 03:51 (予約 未使用)

CTDSB002 :毎日 02:51

CTDSB003 :毎日 01:51

CTDSB004 :毎月 1日 00:51

3. 変更したい時間を選択し[変更]ボタンをクリックしてください。

注意

特に設定変更を必要としない場合、変更しないでください。

初期設定は、 適と考える時刻を設定しています。

E.6 Interstage Business Process Manager Analyticsの運用管理コンソール

Interstage Business Process Manager Analyticsの運用管理コンソールにログインするには、運用管理コンソールに接続し、ログインしま

す(初期パスワード: bpm)。

運用管理コンソールでは、本節および「18.1.7 ダッシュボードから送信されるメールの設定」で示す操作以外はしないででください。

E.6.1 アクセス方法

Webブラウザから以下のURLにアクセスして、Interstage Business Process Manager Analyticsの運用管理コンソールを起動してくださ

い。

http://<管理サーバのFQDN>/ibpmm/BPMAdminTool.do

E.6.2 管理者パスワードの変更

Interstage Business Process Manager Analyticsの運用管理コンソールにログインするためのパスワードです。

パスワードは、セキュリティポリシーに基づいて安全に運用する必要があります。

インストール時の初期値は、"bpm"です。

以下の手順で、管理者パスワードを変更します。

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1. 管理コンソールにログイン後、左ペインの[BPM Analyticsシステム]をクリックします。

2. 右ペインの[パスワード変更]タブをクリックし、[現在のパスワード]と[新しいパスワード]、[新しいパスワード(確認用)]を入力し、[変更]をクリックします。

E.6.3 Analytics Studioユーザの作成/変更

Analytics Studioを利用して、Analyticsサーバに運用設定をアップロードする場合には、このユーザが認証対象となります。

Analytics Studio ユーザとして、ユーザID/パスワード(bpm/bpm)が、デフォルトで設定されています。

以下の手順で、Analytics Studioユーザを作成および変更します。

1. 管理コンソールにログイン後、左ペインの[BPM Analyticsシステム]-[システム設定]-[Analytics Studio認証]をクリックします。

2. 右ペインの[ユーザ一覧]タブをクリックし、既存のユーザを編集するか、[新規作成]タブをクリックし新規のユーザを作成します。

E.6.4 Analyticsサーバの再起動

以下の手順で、Analyticsサーバを再起動します。

1. 管理コンソールにログイン後、左ペインの[BPM Analyticsシステム]-[サーバ管理]-[BPM Analytics Server]をクリックします。

2. 右ペインの[停止]をクリックします。

3. "状態"が"停止"になったことを確認後、[起動]をクリックします。

4. "状態"が"起動"になったことを確認します。

E.6.5 データ削除定義の時間変更

以下の手順で、ダッシュボードのデータを定期的に削除する時間を変更します。

1. 管理コンソールにログイン後、左ペインの[BPM Analyticsシステム]-[システム設定]-[データ移行]をクリックします。

2. 右ペインの[データ移行定一覧]タブをクリックし、[データ移行定義名]から時間を変更したい定義名を、クリックします。

3. [実行スケジュール [open/close]]をクリックします。

4. 変更する時間を設定し、[変更]をクリックします。

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付録F 旧バージョンからのアップグレード

ここでは、以下の環境のアップグレードについて説明します。

・ 旧バージョンのServerView Resource Coordinator VE(以降、RCVE)で構築していた環境を、本バージョンのServerView ResourceOrchestrator Cloud Edition(以降、ROR CE)の環境へアップグレードする方法

・ 旧バージョンのServerView Resource Orchestrator(以降、ROR)で構築していた環境を、本バージョンのROR CEの環境へアップグ

レードする方法

・ 旧バージョンのServerView Resource Orchestrator Express(以降、ROR Express)で構築していた環境を、本バージョンのROR CEの環境へアップグレードする方法

・ 旧バージョンのServerView Resource Orchestrator Virtual Edition(以降、ROR VE)で構築していた環境を、本バージョンのROR CEの環境へアップグレードする方法

・ 旧バージョンのROR CEで構築していた環境を、本バージョンのROR CEの環境へアップグレードする方法

・ 本バージョンのROR Expressで構築していた環境を、本バージョンのROR CEの環境へアップグレードする方法

・ 本バージョンのROR VEで構築していた環境を、本バージョンのROR CEの環境へアップグレードする方法

F.1 概要

ここでは、以下のアップグレードの概要について説明します。

サポート範囲

本製品がサポートする、マネージャーとエージェント、およびHBA address rename設定サービスの組合せは以下のとおりです。

マネージャーエージェント HBA address rename設定サービス

V2.1.0以降 V3.1 V2.1.0以降 V3.1

V3.1 ○ (*1) ○ × ○

○: サポート

×: 未サポート

*1: 本バージョンのマネージャーと旧バージョンのエージェントを組み合わせて利用する場合、旧バージョンのエージェントの機能範囲

だけ利用できます。

旧バージョンからのアップグレード可否については、以下のとおりです。

【Windowsマネージャー】

旧製品 本製品アップグレード

可否参照先

ROR V2.3 ROR CE V3.1.1 ○「アップグレードインストールによるアップグレー

ド」を参照してください。

ROR Express V3.0 ROR CE V3.1.1 ○「アップグレードインストールによるアップグレー

ド」を参照してください。

ROR Express V3.1.0 ROR CE V3.1.1 ○「アップグレードインストールによるアップグレー

ド」を参照してください。

ROR Express V3.1.1 ROR CE V3.1.1 ○「本バージョンのROR Express/ROR VEからRORCEへのアップグレード」を参照してください。

ROR VE V3.0 ROR CE V3.1.1 ○「アップグレードインストールによるアップグレー

ド」を参照してください。

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旧製品 本製品アップグレード

可否参照先

ROR VE V3.1.0 ROR CE V3.1.1 ○「アップグレードインストールによるアップグレー

ド」を参照してください。

ROR VE V3.1.1 ROR CE V3.1.1 ○「本バージョンのROR Express/ROR VEからRORCEへのアップグレード」を参照してください。

ROR CE V3.0 ROR CE V3.1.1 ○「アップグレードインストールによるアップグレー

ド」を参照してください。

ROR CE V3.1.0 ROR CE V3.1.1 ○「アップグレードインストールによるアップグレー

ド」を参照してください。

【Linuxマネージャー】

旧製品 本製品アップグレード

可否参照先

RCVE V2.2.2 ROR CE V3.1.1 ○「アップグレードインストールによるアップグレー

ド」を参照してください。

ROR V2.2.2 ROR CE V3.1.1 ○「アップグレードインストールによるアップグレー

ド」を参照してください。

ROR Express V3.0 ROR CE V3.1.1 ○「アップグレードインストールによるアップグレー

ド」を参照してください。

ROR Express V3.1.0 ROR CE V3.1.1 ○「アップグレードインストールによるアップグレー

ド」を参照してください。

ROR Express V3.1.1 ROR CE V3.1.1 ○「本バージョンのROR Express/ROR VEからRORCEへのアップグレード」を参照してください。

ROR VE V3.0 ROR CE V3.1.1 ○「アップグレードインストールによるアップグレー

ド」を参照してください。

ROR VE V3.1.0 ROR CE V3.1.1 ○「アップグレードインストールによるアップグレー

ド」を参照してください。

ROR VE V3.1.1 ROR CE V3.1.1 ○「本バージョンのROR Express/ROR VEからRORCEへのアップグレード」を参照してください。

○: サポート

-: 対象外

注意

RCVE V2.2.2からROR VE V3.1.1にアップグレードしたあとで、ROR VE V3.1.1からROR CE V3.1.1へのアップグレードはできません。

アップグレードインストールによるアップグレード

本製品のインストーラによって、対象の旧バージョンから本バージョンへのアップグレードを自動的に行えます。

旧バージョンから本バージョンへのアップグレードインストールによるアップグレードは、マネージャー、エージェント、HBA address rename設定サービスのアップグレードの順番でアップグレードを行ってください。

本バージョンのROR Express/ROR VEからROR CEへのアップグレード

本製品のインストーラによって、本バージョンのROR ExpressおよびROR VEからROR CEへのアップグレードを自動的に行えます。

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本バージョンのROR ExpressおよびROR VEからROR CEへのアップグレードは、マネージャー、エージェント、HBA address rename設定サービスのアップグレードの順番でアップグレードを行い、必要なエージェント台数分、Cloud Editionライセンスを適用してください。

ライセンス登録については、「第5章 ライセンスの設定と確認」を参照してください。

F.2 マネージャー

ここでは、マネージャーのアップグレードについて説明します。

マネージャーをクラスタで運用している場合、アップグレードインストールによる移行はできません。「マネージャーの再インストールお

よび一括設定機能による移行」を行ってください。

ポイント

・ 旧版との互換性を維持した動作に変更する場合、「G.1 旧バージョンとの互換性の維持」を参照し、各設定を行ってください。

【Windowsマネージャー】

・ 旧バージョンのServerView Resource Orchestratorで構築していた環境を、本バージョンのServerView Resource Orchestrator CloudEditionの環境へアップグレードした場合、本製品のマニュアルの"インストールフォルダー\SVROR\Manager"を"インストールフォ

ルダー\Manager"に読み替えてください。

移行資産

マネージャー上で移行の対象になる資産は以下のとおりです。

・ 本製品の設定情報(旧バージョン環境で構築された本製品の設定情報)

・ 証明書

・ システムイメージとクローニングイメージ(イメージファイル格納フォルダー配下のファイル)

また、アップグレードインストールによる移行では、以下の資産も移行対象になります。

・ ポート番号の設定

・ 消費電力データ

・ イベント連携のバッチファイル/スクリプトファイル

アップグレードインストールにより、システムイメージとクローニングイメージ以外の移行資産が下記のフォルダーに作成され、退避されます。

システムイメージとクローニングイメージについては、旧バージョンのインストールフォルダーをそのまま使用します。

アップグレードが完了するまで、以下のフォルダーは決して削除しないでください。

【Windowsマネージャー】

32bit(x86)の場合

ドライブ名\Program Files\RCVE-upgradedata64bit(x64)の場合

ドライブ名\Program Files (x86)\RCVE-upgradedataシステムドライブ\swrbaworkインストールフォルダー\RCXCFMG-upgradedataインストールフォルダー\RCXCTMG-upgradedata

【Linuxマネージャー】

/var/opt/RCVE-upgradedata/var/opt/backupscwdir

注意

システムドライブ\swrbaworkと/var/tmp/swrbaworkに、下記フォルダーの容量の合計に100MBを加算した空き容量が必要です。

- 343 -

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【Windowsマネージャー】

・ システムドライブ\SWRBADB

・ インストールフォルダー\SWRBAM

・ インストールフォルダー\IAPS

・ インストールフォルダー\SWOMGR

【Linuxマネージャー】

・ /var/opt/FJSVJMCMN

・ /var/opt/FJSVJOBSC

・ /var/opt/FJSVMJS

・ /var/opt/FJSVcmdba

・ /var/opt/FJSVcmdbi

・ /var/opt/FJSVcmdbm

・ /var/opt/FJSVejb

・ /var/opt/FJSVena

・ /var/opt/FJSVes

・ /var/opt/FJSVextp

・ /var/opt/FJSVftlo

・ /var/opt/FJSVfwseo

・ /var/opt/FJSVfwtco

・ /var/opt/FJSVihs

・ /var/opt/FJSVirep

・ /var/opt/FJSVirepc

・ /var/opt/FJSVisas

・ /var/opt/FJSVisgui

・ /var/opt/FJSVisjmx

・ /var/opt/FJSVisscs

・ /var/opt/FJSVj2ee

・ /var/opt/FJSVjmcal

・ /var/opt/FJSVjms

・ /var/opt/FJSVjmweb

・ /var/opt/FJSVjs2su

・ /var/opt/FJSVjs5

・ /var/opt/FJSVlnkbs

・ /var/opt/FJSVod

・ /var/opt/FJSVots

・ /var/opt/FJSVporb

・ /var/opt/FJSVshnsk

・ /var/opt/FJSVshs

- 344 -

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・ /var/opt/FJSVssoac

・ /var/opt/FJSVssoaz

・ /var/opt/FJSVssocm

・ /var/opt/FJSVssofs

・ /var/opt/FJSVssosv

・ /var/opt/FJSVstem

・ /var/opt/FJSVsvmon

・ /var/opt/FJSVswaic

・ /var/opt/FJSVswnc

・ /var/opt/FJSVswrbac

・ /var/opt/FJSVswrbam

・ /var/opt/FJSVtd

・ /etc/opt/FJSVMJS

・ /etc/opt/FJSVcmdba

・ /etc/opt/FJSVcmdbm

・ /etc/opt/FJSVejb

・ /etc/opt/FJSVes

・ /etc/opt/FJSVextp

・ /etc/opt/FJSVftlo

・ /etc/opt/FJSVihs

・ /etc/opt/FJSVirep

・ /etc/opt/FJSVisas

・ /etc/opt/FJSVisgui

・ /etc/opt/FJSVisjmx

・ /etc/opt/FJSVisscs

・ /etc/opt/FJSVj2ee

・ /etc/opt/FJSVjms

・ /etc/opt/FJSVjs2su

・ /etc/opt/FJSVjs5

・ /etc/opt/FJSVlnkbs

・ /etc/opt/FJSVod

・ /etc/opt/FJSVots

・ /etc/opt/FJSVporb

・ /etc/opt/FJSVsclr

・ /etc/opt/FJSVshnsk

・ /etc/opt/FJSVshs

・ /etc/opt/FJSVssoac

・ /etc/opt/FJSVssoaz

- 345 -

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・ /etc/opt/FJSVssofs

・ /etc/opt/FJSVssosv

・ /etc/opt/FJSVsvmon

・ /etc/opt/FJSVswaic

・ /etc/opt/FJSVswnc

・ /etc/opt/FJSVswrbac

・ /etc/opt/FJSVswrbam

・ /etc/opt/FJSVtd

事前準備

アップグレードする前に、以下の準備と確認を行ってください。

・ 本バージョンのマネージャーが動作可能な環境であるか確認してください。

動作環境については、「設計ガイド CE」の「2.4 ソフトウェア環境」と「2.5 ハードウェア環境」を参照してください。

特にメモリ容量は注意してください。

・ 何らかの原因でアップグレードが異常終了した場合の復旧に備え、システムのバックアップを行ってください。

・ 管理対象サーバの管理LANのNICをGLSによって冗長化している場合、プライマリーインターフェースで管理LANを活性化してく

ださい。

・ アップグレード完了後の確認のため、VMゲストが存在するVMホストを登録している場合、事前にRORコンソールからすべてのVMゲストが表示されているか確認、記録してください。

・ サーバ切替えの設定を行っている場合、予備サーバに切り替わった状態ではアップグレードできません。アップグレード作業を開

始する前に復旧させてください。復旧方法については、旧バージョンの「運用ガイド VE」のサーバ切替えの記事を参照してくださ

い。

・ ETERNUS SF Storage Cruiser ManagerまたはETERNUS SF AdvancedCopy Managerをインストールしている場合、それぞれのサー

ビスまたはデーモンを停止してください(ライセンスを登録していない場合でもサービスは起動しています)。停止方法については、

各製品のマニュアルを参照してください。

・ 以下のポートが使用されていないことを確認してください。ポートが使用されている場合、当社技術員に連絡してください。

- 7676

- 8015

- 8686

- 12001

- 23600

- 23601

- 23602

- 23700

- 28080

・ BMC BladeLogic Server Automationのサービスを使用している場合は停止してください。

【Windowsマネージャー】

停止方法については、「2.1.1.2 ソフトウェアの準備と確認」の「必須ソフトウェアの準備と確認」を参照してください。

【Linuxマネージャー】

停止方法については、「2.1.2.2 ソフトウェアの準備と確認」の「必須ソフトウェアの準備と確認」を参照してください。

- 346 -

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アップグレードインストールによるアップグレード

本バージョンへのアップグレードは、本製品のインストーラによるアップグレードインストールを利用できます。

以下の手順で、アップグレードを行ってください。

注意

・ アップグレード作業が完了するまで、マネージャー、エージェント、その他機器のハードウェア設定、および構成を変更しないでく

ださい。

・ アップグレードインストール時は、旧バージョンのインストールフォルダー、および配下のフォルダーやファイルを、コマンド プロン

プト、エクスプローラまたはエディタなどで参照しないでください。

参照している場合、アップグレードインストールが失敗します。

アップグレードインストールに失敗した場合、参照を中止して再度アップグレードインストールを実行してください。

・ アップグレードインストールに失敗した場合、事前準備でバックアップしたシステムをリストアして、再度アップグレードインストール

を実行してください。

再度アップグレードインストールを実行しても問題が解決しない場合、当社技術員に連絡してください。

・ アップグレード前の状態に復旧する場合、事前準備でバックアップしたシステムをリストアしてください。

・ アップグレードインストールにより、旧バージョンに適用されていた修正は削除されます。

【Linuxマネージャー】

UpdateAdvisor(ミドルウェア)のコマンドを任意の場所で実行するためにPATH変数を設定していない場合、旧バージョンに適用さ

れていた修正は削除されますが、製品情報とコンポーネント情報が削除されません。UpdateAdvisor(ミドルウェア)のマニュアルを

参照し、修正適用管理簿から製品情報とコンポーネント情報を削除してください。

・ マネージャーをクラスタで運用している場合、アップグレードインストールによる移行はできません。再インストールおよび一括設定

機能による移行を行ってください。

・ アップグレードインストール時に使用済みのポートが存在していると以下のメッセージが表示され、アップグレードインストールに失

敗します。その場合は、当社技術員に連絡してください。

【Windowsマネージャー】

ServerView Resource Orchestratorで利用するポート番号:ポート番号はすでに使用されています。

【Linuxマネージャー】

The specified port number Port Number selected for ServerView Resource Orchestrator is already used.

・ アップグレード前のインストールフォルダーが46文字以上の場合、アップグレードインストールによる移行はできません。再インス

トールおよび一括設定機能による移行を行ってください。

1. アップグレードインストール

【Windowsマネージャー】

「2.1.1.6 インストール」のインストールの手順1.から手順5.およびポイントを参照して、本製品のインストーラを実行します。

本製品のセットアップ画面が表示されます。使用許諾契約などの内容を確認し、<次へ(N)>ボタンをクリックしてください。

旧バージョンから引き継ぐ設定内容が表示されるので確認し、<確認>をクリックしてください。アップグレードインストールが開始

されます。

【Linuxマネージャー】

「2.1.2.6 インストール」のインストールの手順1.から手順11.およびポイントを参照して、本製品のインストーラを実行します。

使用許諾契約などの内容を確認し、"y"を入力してください。

旧バージョンから引き継ぐ設定内容が表示されるので確認し、"y"を入力してください。アップグレードインストールが開始されま

す。

2. アップグレードインストール終了後の再起動

アップグレードインストールが終了したあと、アップグレードを完了させるためにシステムを再起動します。

- 347 -

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3. オーバーコミット機能の設定方法の移行

ROR V3.1.0以降では、オーバーコミット機能の設定方法が、旧バージョンから異なるため、設定方法を移行する必要があります。

ROR V2.3.0またはROR V3.0.0の管理サーバからアップグレードインストールを行った場合、以下のコマンドを実行し、設定情報

を移行してください。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxmigrate_oc

【Linuxマネージャー】

/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxmigrate_oc

rcxmigrate_ocコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.2 rcxmigrate_oc」を参照してください。

注意

本手順を行わない場合、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第20章 リソースプールの操作」では、オーバー

コミットを利用するVMプールの設定ができません。旧バージョンと同様に、オーバーコミット定義ファイルを編集して設定してく

ださい。

詳細は「G.1.1 オーバーコミット定義ファイル」を参照してください。

4. シングルサインオン環境の構築

以下の製品からCloud Editionへアップグレードインストールを行った場合、"シングルサインオン環境の構築"が必要です。

- 旧バージョンのROR

- 旧バージョンのROR Express

- 旧バージョンのROR VE

- 本バージョンのROR Express

- 本バージョンのROR VE

本手順以降は、「F.6 シングルサインオン環境の構築」を参照し、シングルサインオン環境を構築してください。

ROR V3.0.0 CEからCloud Editionへアップグレードした場合、この手順は必要ありません。

5. L-Serverテンプレートの移行

ROR V2.3.0の管理サーバからアップグレードインストールを行った場合、以下のコマンドを実行し、物理L-Serverのテンプレート

を移行してください。

a. 移行が必要な物理L-Serverテンプレートを確認します。

TYPEがPhysicalになっているテンプレートのうち、NICSが'-'と表示されるものが移行対象になります。なお、rcxadm templateコマンドの詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「8.1 rcxadm template」を参照してください。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm template list

【Linuxマネージャー】

/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm template list

NAME TYPE SPEC/MODEL DISKS NICS

---- ---- ---------- ----- ----

sample_large Virtual 2.0GHz,2,4.0GB 40.0GB,40.0GB 2

sample_medium Virtual 2.0GHz,1,2.0GB 40.0GB 1

sample_physical Physical "PRIMERGY BX922 S2" 40.0GB -

sample_small Virtual 1.0GHz,1,1.0GB 20.0GB 1

b. 移行対象の物理L-Serverのテンプレートをエクスポートします。

以降は、テンプレート名がsample_physicalの場合の例です。

なお、samplefile.xmlは任意の出力ファイル名を指定してください。

- 348 -

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【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm template export -name sample_physical -file samplefile.xml

【Linuxマネージャー】

/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm template export -name sample_physical -file samplefile.xml

c. 手順b.で出力したファイルを編集します。NumOfNICタグを1以上の値(以下の例は2)に設定します。また、NICsタグが存

在しない場合、NICsタグも記載します。

なお、NICタグとNICIndexタグが表示されている場合、対処は必要ありません。

<LServerTemplate name='sample_physical' label='sample of physical template'

id='xxxxxx'>

<ServerType>Physical</ServerType>

<Model>PRIMERGY BX922 S2</Model>

<Disks>

<Disk type='FC'>

<DiskIndex>0</DiskIndex>

<DiskSize>40.0</DiskSize>

</Disk>

</Disks>

<NICs>

<NumOfNIC>2</NumOfNIC>

</NICs>

<Policy>

<Redundancy>None</Redundancy>

</Policy>

</LServerTemplate>

注意

Windowsのメモ帳を使用してUTF-8のテキストを編集し保存すると、ファイルの先頭3バイトにByte Order Mark(BOM)が格

納されるため、ファイルの1行目に記載した情報が正しく解析されません。メモ帳を使用する場合、2行目から情報を記述

してください。

d. 編集したファイルを上書きインポートします。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm import -file samplefile.xml -force

【Linuxマネージャー】

/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm import -file samplefile.xml -force

e. 移行した物理L-Serverテンプレートに対してNICSが1以上の値で表示されることを確認します。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm template list

【Linuxマネージャー】

/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm template list

NAME TYPE SPEC/MODEL DISKS NICS

---- ---- ---------- ----- ----

sample_large Virtual 2.0GHz,2,4.0GB 40.0GB,40.0GB 2

sample_medium Virtual 2.0GHz,1,2.0GB 40.0GB 1

sample_physical Physical "PRIMERGY BX922 S2" 40.0GB 2

sample_small Virtual 1.0GHz,1,1.0GB 20.0GB 1

6. バックアップ

管理サーバのバックアップ・リストア機能を使う場合は、アップグレードインストール完了時の資源を保存するため、オフラインバッ

クアップを採取してください。また、オンラインバックアップ機能を使う場合は、ベースバックアップを採取してください。

- 349 -

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管理サーバのバックアップ・リストアについては、「運用ガイド CE」の「10.1 管理サーバのバックアップ・リストア」を参照してくださ

い。

注意

・ エージェントのアップグレードを行わずに、システムイメージのバックアップ、およびクローニングイメージの採取を使用する場合、

マネージャーのアップグレード完了後に管理対象サーバを再起動するか、関連サービスを再起動してください。

関連サービスの再起動については、「運用ガイド CE」の「2.2 エージェントの起動と停止」を参照してください。

・ アップグレード前にシングルサインオンの導入と設定をしていない場合、シングルサインオンの導入と設定が必要です。

シングルサインオンの導入と設定については、「設計ガイド CE」の「第12章 シングルサインオンの導入と決定」を参照してください。

・ Service Quality Coordinatorと連携している場合は、以下の作業を実施し、設定してください。

「Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書」の「1.17 ServerView Resource Orchestratorとの連携」

マネージャーの再インストールおよび一括設定機能による移行

以下の場合は一括設定の構成定義ファイルの読込み(インポート)、および構成定義ファイルの書出し(エクスポート)を利用して行いま

す。

・ RCVEマネージャーから、本バージョンへのROR CEへの移行

・ クラスタで運用しているRCVEマネージャーから本バージョンへのROR CEマネージャーへの移行

・ クラスタで運用しているROR VEマネージャーから本バージョンへのROR CEマネージャーへの移行

・ 移行前のインストールフォルダーが46文字以上の場合

以下の手順で、マネージャーの再インストールおよび一括設定機能による移行を行ってください。

参照

一括設定については、以下のマニュアルを参照してください。

【RCVE】

・ 「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「第7章 一括設定」

・ 「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「付録D 一括設定用の構成定義ファイル(CSV形式)」

【ROR VE V3.0.0】

・ 「ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition V3.0.0 操作ガイド」の「第6章 一括設定」

・ 「ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition V3.0.0 操作ガイド」の「付録A 一括設定用の構成定義ファイル(CSV形式)」

また、マネージャーを一括設定機能により移行する場合は、以下の事前準備と確認を行ってください。

・ 一括設定機能による移行完了後の確認のため、VMゲストが存在するVMホストを登録している場合は、RORコンソールからすべ

てのVMゲストが表示されているか確認、記録してください。

・ サーバ切替えの設定を行っている場合、予備サーバに切り替わった状態では一括設定機能による移行はできません。一括設定

機能による移行作業を開始する前に復旧させてください。

復旧方法については以下のマニュアルを参照してください。

【RCVE】

- 「ServerView Resource Coordinator VE 運用ガイド」の「第10章 サーバ切替え」

【ROR VE V3.0.0】

- 「ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition V3.0.0 運用ガイド」の「第10章 サーバ切替え」

- 350 -

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・ 以下の情報は、移行されません。一括設定機能による移行時に再設定が必要です。

RCコンソール、または、RORコンソールから設定情報を記録してください。

- ユーザーアカウント情報

- 各管理対象サーバのエージェントの登録状態、および保守モードの設定状態

- 予備サーバ設定

- Oracle VM for SPARCゲストドメインのエージェント登録情報

・ 消費電力データ

電力監視を行っている場合、採取した消費電力データは移行されません。

必要な場合は消費電力データをCSV形式で出力し保存してください。

出力方法については、以下のマニュアルを参照してください。

【RCVE】

- 「ServerView Resource Coordinator VE 運用ガイド」の「13.2 消費電力データの出力」

【ROR VE V3.0.0】

- 「ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition V3.0.0 運用ガイド」の「13.2 消費電力データの出力」

注意

一括設定機能による移行作業が完了するまで、マネージャー、エージェント、その他機器のハードウェア設定、および構成を変更しな

いでください。

1. 保守モードの設定

RCVEマネージャーのRCコンソール、またはROR VEのRORコンソールから、すべての管理対象サーバを保守モードに設定し

てください。

2. 構成定義ファイルの書出し(エクスポート)

一括設定を利用し、構成定義ファイルをCSV形式で出力します。エクスポート中は、本製品のほかの操作を実行しないでください。

出力方法については、以下のマニュアルを参照してください。

【RCVE】

- 「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「第7章 一括設定」

【ROR VE V3.0.0】

- 「ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition V3.0.0 操作ガイド」の「第6章 一括設定」

3. 移行資産の退避(コピー)

a. 証明書の退避(コピー)を行ってください。

以下のフォルダーまたはディレクトリを退避(コピー)してください。

- RCVEのWindowsマネージャー

インストールフォルダー\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\certificateインストールフォルダー\Manager\etc\opt\FJSVrcxdm\certificateインストールフォルダー\Manager\sys\apache\conf\ssl.crtインストールフォルダー\Manager\sys\apache\conf\ssl.key

- ROR VEのWindowsマネージャー

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\certificateインストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\opt\FJSVrcxdm\certificateインストールフォルダー\SVROR\Manager\sys\apache\conf\ssl.crtインストールフォルダー\SVROR\Manager\sys\apache\conf\ssl.key

- 351 -

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- RCVEおよびROR VEのLinuxマネージャー

/etc/opt/FJSVrcvmr/opt/FJSVssmgr/current/certificate/etc/opt/FJSVrcvmr/sys/apache/conf/ssl.crt/etc/opt/FJSVrcvmr/sys/apache/conf/ssl.key

b. 採取したシステムイメージ、クローニングイメージが格納されているフォルダーをインストールフォルダーとイメージファイル

格納フォルダー配下以外の場所に退避(コピー)してください。

デフォルトのイメージファイル格納フォルダーを使用している場合は以下のフォルダーまたはディレクトリを退避(コピー)してください。

- RCVEのWindowsマネージャー

インストールフォルダー\ScwPro\depot\Cloneimg

- ROR VEのWindowsマネージャー

インストールフォルダー\SVROR\ScwPro\depot\Cloneimg

- RCVEおよびROR VEのLinuxマネージャー

/var/opt/FJSVscw-deploysv/depot/CLONEIMG

デフォルトから変更している場合、変更先の"Cloneimg"フォルダーまたは"CLONEIMG"ディレクトリを退避(コピー)してく

ださい。

c. 以下のファイルを退避(コピー)してください。

- ポート番号の設定

【Windowsマネージャー】

システムドライブ\WINDOWS\system32\drivers\etc\services

【Linuxマネージャー】

/etc/services

- イベント連携バッチファイル/スクリプトファイル

RCVEのWindowsマネージャー

インストールフォルダー\Manager\etc\trapop.bat

ROR VEのWindowsマネージャー

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\trapop.bat

Linuxマネージャー

/etc/opt/FJSVrcvmr/trapop.sh

注意

- マネージャーをクラスタで運用している場合、上記のフォルダーまたはディレクトリは共有ディスク上に配置されています。配

下のファイル、フォルダーまたはディレクトリが正しく退避(コピー)されているか確認してください。

なお、退避(コピー)先は共有ディスク上のフォルダーまたはディレクトリでも問題ありませんが、マネージャーのクラスタサー

ビスのセットアップ時に作成した、"RCoordinator"配下、または"SVROR"以外の場所を指定してください。

- マネージャーをクラスタで運用している場合、フォルダーまたはディレクトリの退避(コピー)はプライマリーノードで実行してく

ださい。

- システムイメージ、クローニングイメージを退避(コピー)する前に、ディスク容量を確認してください。システムイメージ、クロー

ニングイメージのディスク容量については、以下のマニュアルを参照してください。

【RCVE】

- 「ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド」の「1.1.2.5 動的ディスク容量」

【ROR VE V3.0.0】

- 「ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition V3.0.0 導入ガイド」の「1.4.2.5 動的ディスク容量」

システムイメージ、クローニングイメージが格納されているフォルダーが存在しない場合、この手順は必要ありません。

- 352 -

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4. 旧製品または旧バージョンのマネージャーのアンインストール

「ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド」または、「ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition V3.0.0 インストールガイド」参照し、マネージャーをアンインストールしてください。

マネージャーをクラスタで運用している場合は、以下のマニュアルを参照し、クラスタサービスの削除、およびマネージャーをア

ンインストールしてください。

【RCVE】

- 「ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド」の「付録B マネージャーのクラスタ運用設定・削除」

【ROR VE V3.0.0】

- 「ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition V3.0.0 インストールガイド」の「付録B マネージャーのクラスタ運用設定・

削除」

注意

- 「ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド」または、「ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition V3.0.0インストールガイド」に事前準備に記載されている"サーバの削除"は行わないでください。

HBA address renameを利用している管理対象サーバを削除した場合、マネージャーのアップグレード完了後に管理対象

サーバの再起動が必要です。

- マネージャーをアンインストールすると、ユーザーアカウントの情報も削除されます。手順6.を参照してRORコンソールから再

設定してください。

5. 本バージョンのマネージャーのインストール

本バージョンのマネージャーをインストールします。

インストールについては、「2.1 マネージャーのインストール」を参照してください。

注意

マネージャーインストール時の[管理LANの選択]画面では、RCVEマネージャーと同一の管理LANを指定してください。

マネージャーのインストール後、以下の手順で、手順3.で退避(コピー)した証明書とイメージファイル格納フォルダーを復元して

ください。

a. マネージャーを停止します。

マネージャーの停止方法については、「運用ガイド CE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

b. 退避(コピー)したイメージファイル格納フォルダーをインストール時に指定したフォルダーに復元します。

デフォルトのイメージファイル格納フォルダーを使用している場合、以下のフォルダーまたはディレクトリに復元してくださ

い。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\ScwPro\depot\Cloneimg

【Linuxマネージャー】

/var/opt/FJSVscw-deploysv/depot/CLONEIMG

デフォルトから変更している場合、変更先のフォルダーに復元してください。

イメージファイル格納フォルダーを退避していない場合、この手順は必要ありません。

c. 退避(コピー)した証明書を、マネージャーのインストールフォルダーに復元します。

以下のフォルダーまたはディレクトリに復元してください。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\certificateインストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\opt\FJSVrcxdm\certificate

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インストールフォルダー\SVROR\Manager\sys\apache\conf\ssl.crtインストールフォルダー\SVROR\Manager\sys\apache\conf\ssl.key

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/opt/FJSVssmgr/current/certificate/etc/opt/FJSVrcvmr/sys/apache/conf/ssl.crt/etc/opt/FJSVrcvmr/sys/apache/conf/ssl.key

d. 事前準備で退避した情報を復元します。

- ポート番号の設定

退避した情報に従って、ポート番号を変更してください。

ポート番号の変更方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「6.2 ポート番号の変更」を参

照してください。

ポート番号をデフォルトから変更していない場合、この手順は必要ありません。

- イベント連携のバッチファイル/スクリプトファイル

以下のファイルを置き換えて復元してください。

【Windows】インストールフォルダー\Manager\etc\trapop.bat

【Linux】

/etc/opt/FJSVrcvmr/trapop.sh

e. マネージャーを起動します。

マネージャーの起動方法と停止方法については、「運用ガイド CE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してくださ

い。

6. ユーザーアカウントの設定

事前準備で記録した情報に従って、RORコンソールから、ユーザーアカウントの設定を行います。

ユーザーアカウントの設定については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第3章 インフラ管理者のユーザー

設定」を参照してください。

7. 構成定義ファイルの編集

マネージャーで構築していた環境に応じて、手順2.でエクスポートした構成定義ファイル(CSV形式)を編集します。

すべてのリソースの操作欄を"new"に変更してください。

構成定義ファイル(CSV形式)の編集方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「付録B 一括設定用

の構成定義ファイル(CSV形式)」を参照してください。

注意

予備サーバ情報が設定されている場合、以下の方法で予備サーバ情報の設定を削除してください。

- "SpareServer"セクションで、"operation"をハイフン("-")にしてください。

8. 本バージョン環境の構築

構成定義ファイルの読込み(インポート)を行い、本バージョンの環境を構築します。

以下の手順で、本バージョン環境の構築を行ってください。

a. 構成定義ファイルの読込み(インポート)

編集が完了した構成定義ファイルの読込み(インポート)を行います。

読込み方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「10.2 構成定義ファイルの読込み(インポー

ト)」を参照してください。

b. エージェントの登録

RORコンソールから、事前準備で記録した情報に従って、エージェントを登録します。エージェントの登録は、管理対象

サーバのOSが起動した状態で行ってください。

エージェントの登録については、「第11章 VMホストに対するソフトウェアのインストールとエージェントの登録」を参照して

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ください。

エージェントの登録完了後、RORコンソールからすべてのVMホストが表示されているか確認してください。VMゲストが存

在するVMホストを登録している場合、すべてのVMゲストが表示されているか確認してください。

c. 予備サーバ情報の設定

RORコンソールから、事前準備で記録した情報に従って、予備サーバ情報を登録します。

予備サーバ情報の登録については、「操作ガイド VE」の「18.2 サーバ切替えの設定」を参照してください。

d. ラベル、コメントおよび連絡先情報の登録

ラベル、コメント、および連絡先情報を登録していた場合、手順7.で"new"に変更した構成定義ファイル(CSV形式)の操作

欄をハイフン("-")に戻し、[Memo]セクションに含まれるリソースの操作欄を"new"に変更してください。

構成定義ファイル(CSV形式)の編集方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「付録B 一括

設定用の構成定義ファイル(CSV形式)」を参照してください。

編集が完了したら、構成定義ファイルの読込み(インポート)を行います。

読込み方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「10.2 構成定義ファイルの読込み(インポー

ト)」を参照してください。

9. 保守モードの設定

事前準備で記録した情報に従って、一括設定機能による移行を行う前に保守モードに設定していた管理対象サーバを、保守

モードに設定してください。

保守モードの設定については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「付録C 保守モード」を参照してください。

10. マネージャーのセットアップ

マネージャーのセットアップを実行する前に、シングルサインオンの設定がされているかの確認が必要です。

シングルサインオンの設定については、「設計ガイド CE」の「第12章 シングルサインオンの導入と決定」を参照してください。

マネージャーのセットアップについては、「2.1.3 セットアップ」を参照してください。

本バージョンのROR CEマネージャーへの一括設定機能による移行完了後、マネージャーのセットアップが必要です。

11. ライセンスの登録

RORコンソールにアクセスし、Cloud Editionのライセンスを登録してください。

ライセンスの登録については、「第5章 ライセンスの設定と確認」のライセンスの設定を参照してください。

ブラウザからRORコンソールにアクセスする場合は、SSL通信を使用します。

SSL通信で使用される証明書を、デフォルトでセットアップされるテスト証明書から他の証明書に置き換える場合、「第3章 RORコンソールのSSL通信の環境設定」を参照してください。

注意

・ エージェントのアップグレードを行わずに、システムイメージのバックアップ、およびクローニングイメージの採取を使用する場合、

マネージャーの再インストールおよび一括設定機能による移行完了後に管理対象サーバを再起動するか、関連サービスを再起

動してください。

関連サービスの再起動については、「運用ガイド CE」の「2.2 エージェントの起動と停止」を参照してください。

・ Service Quality Coordinatorと連携している場合は、以下の作業を実施し、設定してください。

「Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書」の「1.17 ServerView Resource Orchestratorとの連携」

F.3 エージェント

ここでは、エージェントのアップグレードについて説明します。

なお、マネージャーを本バージョンにアップグレードしても、エージェントのアップグレードは必須ではありません。必要に応じてアップ

グレードを行ってください。

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移行資産

アップグレードする前に、エージェント上で移行の対象になる資産は以下のとおりです。

・ ネットワークパラメーター自動設定機能の定義ファイル(ネットワークパラメーター自動設定機能を利用している場合)

【Windows】【Hyper-V】

インストールフォルダー\Agent\etc\event_scriptフォルダー

インストールフォルダー\Agent\etc\ipaddr.confファイル

インストールフォルダー\Agent\etc\FJSVrcx.confファイル

【Linux】【VMware】【Xen】【KVM】

/etc/opt/FJSVrcxat/event_scriptディレクトリ

/etc/opt/FJSVnrmp/lan/ipaddr.confファイル

/etc/FJSVrcx.confファイル

【Solaris】移行資産はありません。

アップグレードインストールにより移行資産と作業用ファイルが、以下のフォルダーに格納されます。アップグレードが完了するまで、以

下のフォルダーは削除しないでください。

【Windows】【Hyper-V】

32bit(x86)の場合

ドライブ名\Program Files\RCVE-upgradedata64bit(x64)の場合

ドライブ名\Program Files (x86)\RCVE-upgradedata

【Linux】【VMware】【Xen】【KVM】

/var/opt/RCVE-upgradedata

【Solaris】/var/opt/RCVE-upgradedata

事前準備

アップグレードする前に、以下の準備と確認を行ってください。

・ 本バージョンのエージェントが動作可能な環境であるか確認してください。

動作環境については、「設計ガイド CE」の「2.4 ソフトウェア環境」と「2.5 ハードウェア環境」を参照してください。

・ 何らかの原因でアップグレードが異常終了した場合の復旧に備え、移行資産に記載しているフォルダーとファイルをエージェント

のインストールフォルダー以外の場所に退避(コピー)してください。

アップグレードインストールによるアップグレード

RCVE V2.1.0以降から本バージョンへのアップグレードは、 本製品のインストーラによるアップグレードインストールを利用できます。

以下の手順に従い、アップグレードを行うすべての管理対象サーバで、旧バージョンのエージェントから本バージョンのエージェントへ

のアップグレードを行います。

エージェント(ダッシュボード機能)がインストールされている管理対象サーバは、エージェントのアップグレードインストールを行うことに

より、エージェント(ダッシュボード機能)も同時にアップグレードされます。

注意

・ アップグレードが完了するまで、本製品のほかの操作を実行しないでください。

・ エージェントのアップグレードは、マネージャーのアップグレード後に行ってください。

・ アップグレードインストールに失敗した場合、失敗した原因を取り除き、再度アップグレードインストールを実行してください。再度

アップグレードインストールを実行しても問題が解決しない場合、当社技術員に連絡してください。

・ アップグレードインストール時は、旧バージョンのインストールフォルダー、および配下のフォルダーやファイルを、コマンド プロン

プト、エクスプローラまたはエディタなどで参照しないでください。

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参照している場合、アップグレードインストールが失敗します。

アップグレードインストールに失敗した場合、参照を中止して再度アップグレードインストールを実行してください。

・ アップグレードを中止し、旧バージョンを復旧する場合、旧バージョンのエージェントを再インストール後、事前準備でバックアップ

した情報を元に戻してください。

復旧する場合、旧バージョンまたは本バージョンのエージェントがインストールされている場合、アンインストールしてください。

復旧後、移行資産を退避したフォルダーが存在する場合は削除してください。

・ アップグレードインストールにより、旧バージョンに適用されていた修正は削除されます。

【Linux】

UpdateAdvisor(ミドルウェア)のコマンドを任意の場所で実行するためにPATH変数を設定していない場合、旧バージョンに適用さ

れていた修正は削除されますが、製品情報とコンポーネント情報が削除されません。UpdateAdvisor(ミドルウェア)のマニュアルを

参照し、修正適用管理簿から製品情報とコンポーネント情報を削除してください。

1. アップグレードインストール

【Windows】【Hyper-V】

「2.2.2 インストール【Windows】【Hyper-V】」を参照して、本製品のインストーラを実行します。

本製品のセットアップ画面が表示されます。使用許諾契約などの内容を確認し、<はい(Y)>ボタンをクリックしてください。

旧バージョンから引き継ぐ設定内容が表示されるので確認し、<インストール(I)>をクリックしてください。アップグレードインストー

ルが開始されます。

【Linux】【VMware】【Xen】【KVM】

「2.2.3 インストール【Linux】【VMware】【Xen】【KVM】【OVM for x86 2.2】」を参照して、本製品のインストーラを実行します。

使用許諾契約などの内容を確認し、"y"を入力してください。

旧バージョンから引き継ぐ設定内容が表示されるので確認し、"y"を入力してください。アップグレードインストールが開始されま

す。

注意

- エージェントのアップグレード後は、RORコンソールで、アップグレードした管理対象サーバが正しく表示されるか確認してく

ださい。

- エージェントのアップグレード後は、システムイメージとクローニングイメージを更新することをお勧めします。

2. 保守モードの設定

管理対象サーバにサーバ切替えの設定が行われている場合、保守モードに設定してください。

または、管理対象サーバが予備サーバに設定されている場合、本サーバを予備サーバとして設定している管理対象サーバを、

保守モードに設定してください。

3. ネットワークパラメーター自動設定機能の定義ファイルの退避(コピー)

クローニングイメージ配付時のネットワークパラメーター自動設定機能を使用している場合、以下のフォルダーとファイルを、エー

ジェントのインストールフォルダー以外の場所に退避(コピー)します。

【Windows】【Hyper-V】

インストールフォルダー\Agent\etc\event_scriptフォルダー

インストールフォルダー\Agent\etc\ipaddr.confファイル

インストールフォルダー\Agent\etc\FJSVrcx.confファイル

【Linux】【VMware】【Xen】【KVM】

/etc/opt/FJSVrcxat/event_scriptディレクトリ

/etc/opt/FJSVnrmp/lan/ipaddr.confファイル

/etc/FJSVrcx.confファイル

4. ネットワークパラメーター自動設定機能の定義ファイルの復元

クローニングイメージ配付時のネットワークパラメーター自動設定機能を使用している場合、手順3.で退避(コピー)した定義ファ

イルを復元します。手順3.を行っていない場合、本手順は必要ありません。

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a. エージェントを停止します。

エージェントの停止方法については、「運用ガイド CE」の「2.2 エージェントの起動と停止」を参照してください。

b. 定義ファイルを復元します。

手順3.で退避(コピー)したフォルダーとファイルを本バージョンのインストールフォルダーである以下の場所に復元します。

【Windows】【Hyper-V】

インストールフォルダー\Agent\etc\event_scriptフォルダー

インストールフォルダー\Agent\etc\ipaddr.confファイル

インストールフォルダー\Agent\etc\FJSVrcx.confファイル

【Linux】【VMware】【Xen】【KVM】

/etc/opt/FJSVrcxat/event_scriptディレクトリ

/etc/opt/FJSVnrmp/lan/ipaddr.confファイル

/etc/FJSVrcx.confファイル

c. エージェントを起動します。

エージェントの起動方法については、「運用ガイド CE」の「2.2 エージェントの起動と停止」を参照してください。

5. エージェント(ダッシュボード機能)をセットアップします。

以下のコマンドを実行します。

【Windows】【Hyper-V】

> インストールフォルダー\RCXCTMGA\setup\dsbsetup.bat IPアドレス <RETURN>

【Linux】

# /opt/FJSVssqc/setup/dsbsetup.sh IPアドレス <RETURN>

IPアドレスには、管理対象サーバの管理LANのIPアドレスを指定します。本コマンドが完了するまでに数分かかります。

【Solaris】

コマンドを実行する必要はありません。

6. 保守モードの解除

手順2.で保守モードに設定した管理対象サーバの保守モードを解除してください。

注意

・ エージェントのアップグレード後は、RORコンソールで、アップグレードした管理対象サーバが正しく表示されるか確認してくださ

い。

・ エージェントのアップグレード後は、システムイメージとクローニングイメージを更新することをお勧めします。

エージェントの再インストールおよび一括設定機能による移行

以下の手順に従い、一括設定機能による移行を行うすべての管理対象サーバで、旧バージョンのエージェントから本バージョンのエー

ジェントへの移行を行います。

注意

・ 一括設定機能による移行が完了するまで、本製品のほかの操作を実行しないでください。

・ エージェントの移行は、マネージャーの一括設定機能による移行後に行ってください。

・ クローニングイメージ配付時のネットワークパラメーター自動設定機能を使用している場合、旧バージョンのエージェントと本バー

ジョンのエージェントのインストールフォルダーを同じにしてください。

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1. 保守モードの設定

- 管理対象サーバにサーバ切替えの設定が行われている場合

保守モードに設定してください。

- 管理対象サーバが予備サーバに設定されている場合

本サーバを予備サーバとして設定している管理対象サーバを、保守モードに設定してください。

2. ネットワークパラメーター自動設定機能の定義ファイルの退避(コピー)

クローニングイメージ配付時のネットワークパラメーター自動設定機能を使用している場合、以下のフォルダーとファイルを、エー

ジェントのインストールフォルダー以外の場所に退避(コピー)します。

【Windows】【Hyper-V】

インストールフォルダー\Agent\etc\event_scriptフォルダー

インストールフォルダー\Agent\etc\ipaddr.confファイル

インストールフォルダー\Agent\etc\FJSVrcx.confファイル

【Linux】【VMware】【Xen】【KVM】

/etc/opt/FJSVrcxat/event_scriptディレクトリ

/etc/opt/FJSVnrmp/lan/ipaddr.confファイル

/etc/FJSVrcx.confファイル

3. 旧バージョンのRORのエージェントのアンインストール

「ServerView Resource Orchestrator ユーザーズガイド」を参照し、エージェントをアンインストールしてください。

4. ROR CEのエージェントのインストール

ROR CEのエージェントをインストールします。

インストールについては、「2.2 エージェントのインストール」を参照してください。

5. ネットワークパラメーター自動設定機能の定義ファイルの復元

クローニングイメージ配付時のネットワークパラメーター自動設定機能を使用している場合、手順2.で退避(コピー)した定義ファ

イルを復元します。手順2.を行っていない場合、本手順は必要ありません。

a. エージェントを停止します。

エージェントの停止方法については、「運用ガイド CE」の「2.2 エージェントの起動と停止」を参照してください。

b. 定義ファイルを復元します。

手順2.で退避(コピー)したフォルダーとファイルを本バージョンのインストールフォルダーである以下の場所に復元します。

【Windows】【Hyper-V】

インストールフォルダー\Agent\etc\event_scriptフォルダー

インストールフォルダー\Agent\etc\ipaddr.confファイル

インストールフォルダー\Agent\etc\FJSVrcx.confファイル

【Linux】【VMware】【Xen】【KVM】

/etc/opt/FJSVrcxat/event_scriptディレクトリ

/etc/opt/FJSVnrmp/lan/ipaddr.confファイル

/etc/FJSVrcx.confファイル

c. エージェントを起動します。

エージェントの起動方法については、「運用ガイド CE」の「2.2 エージェントの起動と停止」を参照してください。

6. エージェント(ダッシュボード機能)をセットアップします。

以下のコマンドを実行します。

【Windows】【Hyper-V】

> インストールフォルダー\RCXCTMGA\setup\dsbsetup.bat IPアドレス <RETURN>

【Linux】

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# /opt/FJSVssqc/setup/dsbsetup.sh IPアドレス <RETURN>

IPアドレスには、管理対象サーバの管理LANのIPアドレスを指定します。本コマンドが完了するまでに数分かかります。

【Solaris】

コマンドを実行する必要はありません。

7. 保守モードの解除

手順1.で保守モードに設定した管理対象サーバの保守モードを解除してください。

注意

・ エージェントの移行後は、RORコンソールで、アップグレードした管理対象サーバが正しく表示されることを確認してください。

・ エージェントの移行後は、システムイメージとクローニングイメージを更新することをお勧めします。

ServerView Update ManagerまたはServerView Update Manager Expressによるアップグレード

RCVE V2.2.2以降から本バージョンへのアップグレードは、ServerView Update ManagerまたはServerView Update Manager Expressによるアップグレードインストールを利用できます。

アップデート手順は、ServerView Update ManagerおよびServerView Update Manager Expressのマニュアルを参照してください。

注意

・ ServerView Update Managerでアップデートを行う場合、アップデート対象のサーバがServerView Operations Managerで管理され

ている必要があります

・ ServerView Update ManagerまたはServerView Update Manager ExpressでサポートしているOS、ハードウェアだけアップデートで

きます。

・ LinuxまたはVMwareの場合、インストールされているServerView Agentsの版数がV5.01.08以上である必要があります。

・ アップグレードが完了するまで、本製品のほかの操作を実行しないでください。

・ エージェントのアップグレードは、マネージャーのアップグレード後に行ってください。

・ アップグレードインストールに失敗した場合、失敗した原因を取り除き、再度アップグレードインストールを実行してください。再度

アップグレードインストールを実行しても問題が解決しない場合、当社技術員に連絡してください。

・ アップグレードインストール時は、旧バージョンのインストールフォルダー、および配下のフォルダーやファイルを、コマンドプロンプ

ト、エクスプローラまたはエディタなどで参照しないでください。参照している場合、アップグレードインストールが失敗します。

・ アップグレードインストールに失敗した場合、参照を中止して再度アップグレードインストールを実行してください。

・ アップグレードを中止し、旧バージョンを復旧する場合、旧バージョンのエージェントを再インストール後、事前準備でバックアップ

した情報を元に戻してください。

復旧する場合、旧バージョンまたは本バージョンのエージェントがインストールされている場合、アンインストールしてください。

復旧後、移行資産を退避したフォルダーが存在する場合は削除してください。

・ アップグレードインストールにより、旧バージョンに適用されていた修正は削除されます。

【Linux】

・ UpdateAdvisor(ミドルウェア)のコマンドを任意の場所で実行するためにPATH変数を設定していない場合、旧バージョンに適用さ

れていた修正は削除されますが、製品情報とコンポーネント情報が削除されません。UpdateAdvisor(ミドルウェア)のマニュアルを

参照し、修正適用管理簿から製品情報とコンポーネント情報を削除してください。

・ エージェントのアップグレード後は、RORコンソールで、アップグレードした管理対象サーバが正しく表示されることを確認してくだ

さい。

・ エージェントのアップグレード後は、システムイメージとクローニングイメージを更新することをお勧めします。

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F.4 クライアント

ここでは、マネージャーのアップグレード後に、クライアント側で必要な作業について説明します。

本バージョンのクライアントは、Webブラウザを利用します。

マネージャーのアップグレード後、RORコンソールへ接続する前に、Webブラウザのキャッシュ(インターネット一時ファイル)を削除する

必要があります。

以下の手順で、Webブラウザのキャッシュを削除します。

1. [ツール(T)]-[インターネット オプション(O)]を選択します。

[インターネット オプション]ダイアログが表示されます。

2. [インターネット オプション]ダイアログで、[全般]タブを選択します。

3. "閲覧の履歴"の<削除(D)>を選択します。

[閲覧の履歴の削除]ダイアログが表示されます。

4. [閲覧の履歴の削除]ダイアログで、[インターネット一時ファイル(T)]チェックボックスにチェックを入れ、ほかのチェックボックスの

チェックを外します。

5. <削除(D)>ボタンをクリックします。

Webブラウザのキャッシュが削除されます。

F.5 HBA address rename設定サービス

ここでは、HBA address rename設定サービスのアップグレードについて説明します。

移行資産

HBA address rename設定サービスについては、旧バージョンから本バージョンへ移行する資産はありません。

事前準備

アップグレードする前に、以下の準備と確認を行ってください。

・ 本バージョンのエージェントが動作可能な環境であるか確認してください。

動作環境については、「設計ガイド CE」の「2.4 ソフトウェア環境」と「2.5 ハードウェア環境」を参照してください。

アップグレードインストールによるアップグレード

RCVE V2.2.2以降から本バージョンへのアップグレードは、本製品のインストーラによるアップグレードインストールを利用できます。以

下の手順で、アップグレードを行ってください。

注意

・ アップグレードが完了するまで、本製品のほかの操作を実行しないでください。

・ HBA address rename設定サービスのアップグレードは、マネージャーのアップグレード後に行ってください。

・ アップグレードインストールに失敗した場合、失敗した原因を取り除き、再度アップグレードインストールを実行してください。再度

アップグレードインストールを実行しても問題が解決しない場合、当社技術員に連絡してください。

・ アップグレードインストール時は、旧バージョンのインストールフォルダー、および配下のフォルダーやファイルを、コマンド プロン

プト、エクスプローラまたはエディタなどで参照しないでください。

参照している場合、アップグレードインストールが失敗します。

アップグレードインストールに失敗した場合、参照を中止して再度アップグレードインストールを実行してください。

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・ アップグレードを中止し、旧バージョンを復旧する場合、旧バージョンのHBA address rename設定サービスを再インストールしてく

ださい。

復旧する場合、旧バージョンまたは本バージョンのHBA address rename設定サービスがインストールされている場合は、アンインス

トールしてください。

・ アップグレードインストールにより、旧バージョンに適用されていた修正は削除されます。

【Linux】

UpdateAdvisor(ミドルウェア)のコマンドを任意の場所で実行するためにPATH変数を設定していない場合、旧バージョンに適用さ

れていた修正は削除されますが、製品情報とコンポーネント情報が削除されません。UpdateAdvisor(ミドルウェア)のマニュアルを

参照し、修正適用管理簿から製品情報とコンポーネント情報を削除してください。

1. アップグレードインストール

【Windows】「2.4.2 インストール【Windows】」を参照して、本製品のインストーラを実行します。

本製品のセットアップ画面が表示されます。使用許諾契約などの内容を確認し、<はい(Y)>ボタンをクリックしてください。

旧バージョンから引き継ぐ設定内容が表示されるので確認し、<インストール(I)>をクリックしてください。アップグレードインストー

ルが開始されます。

【Linux】

「2.4.3 インストール【Linux】」を参照して、本製品のインストーラを実行します。

本製品のセットアップ画面が表示されます。使用許諾契約などの内容を確認し、"y"を入力してください。

アップグレードインストールを実行するか確認するメッセージが表示されます。

実行する場合は"y"を入力してください。アップグレードインストールが開始されます。

2. 本製品のセットアップ完了画面が表示されます【Windows】

HBA address rename設定サービスの起動設定を完了したあとすぐに行う場合、[はい、今すぐ実行します。]チェックボックスに

チェックを入れてください。

<完了>ボタンをクリックし、画面を閉じてください。チェックボックスにチェックを入れていた場合、画面を閉じたあとにHBA addressrename設定サービスが起動します。

3. HBA address rename設定サービスを起動します

【Windows】手順2.でHBA address rename設定サービスを起動していない場合、「第10章 HBA address rename設定サービスの設定」を参照

し、HBA address rename設定サービスを起動してください。

【Linux】

「第10章 HBA address rename設定サービスの設定」を参照し、HBA address rename設定サービスを起動してください。

F.6 シングルサインオン環境の構築

旧バージョンから本バージョンへアップグレードする場合の、シングルサインオン環境の構築手順を説明します。

旧バージョンの認証方式によって、構築手順に違いがあります。以下の表を参照してください。

旧バージョンの認証方式

a. ServerView Resource Coordinator VE(以降、RCVE)で内部認証

(シングルサインオンによる認証をしない)

b. RCVEでシングルサインオンによる認証

c. RORで内部認証

d. RORでディレクトリサービスによる認証

e. RORでシングルサインオンによる認証

f. ROR VEで内部認証

g. ROR VEでシングルサインオンによる認証

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表F.1 旧バージョンからのシングルサインオン環境構築手順

番号 構築手順 a b c d e f g

1 本製品インストール ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

2 管理者(特権ユーザー)の登録 ○ - ○ - - ○ -

3 ディレクトリサービス接続情報を本製品に登録 ○ - ○ - - ○ -

4 登録済みのディレクトリサービス接続情報を変更 - ○ - ○ ○ - ○

5 ServerView Operations Managerの認証局証明書の登録 ○ - ○ ○

(注)- ○ -

6 セットアップ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

7 RORコンソールにログイン ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

8 ライセンスの設定 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

9 旧バージョンで利用していたディレクトリサービス内情報の移行 - ○ - ○ ○ - -

10 ユーザーをディレクトリサービスに登録 ○ - ○ - - ○ -

11 テナントとテナント管理者の移行 - - ○ ○ ○ ○ -

12 インストール後の設定 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

13 ブラウザへの証明書のインポート ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

○: 必要、- : 不要

注) ディレクトリサービスとして、個別に構築したOpenDSまたはActive Directoryを使用する場合に必要な手順です。

1. 本製品インストール

「付録F 旧バージョンからのアップグレード」を参照してください。

2. 管理者(特権ユーザー)の登録

「設計ガイド CE」の「12.3 管理者の登録」を参照してください。

3. ディレクトリサービス接続情報を本製品に登録

「F.6.1 ディレクトリサービス接続情報を本製品に登録」を参照してください。

4. 登録済みのディレクトリサービス接続情報を変更

「F.6.2 登録済みのディレクトリサービス接続情報を変更」を参照してください。

5. ServerView Operations Managerの認証局証明書の登録

「F.6.3 ServerView Operations Managerの認証局証明書の登録」を参照してください。

6. セットアップ

マネージャーのセットアップをします。「2.1.3 セットアップ」を参照してください。

7. RORコンソールにログイン

「第4章 RORコンソールへのログイン」を参照してください。

8. ライセンスの設定

「第5章 ライセンスの設定と確認」を参照してください。

9. 旧バージョンで利用していたディレクトリサービス内情報の移行

「F.6.4 旧バージョンで利用していたディレクトリサービス内情報の移行」を参照してください。

10. ユーザーをディレクトリサービスに登録

「F.6.5 ユーザーをディレクトリサービスに登録」を参照してください。

11. テナントとテナント管理者の移行

「F.6.6 テナントとテナント管理者の移行」を参照してください。

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12. インストール後の設定

RORコンソールのSSL通信環境設定、メールの設定、申請プロセスの設定をしてください。

設定方法は、「第3章 RORコンソールのSSL通信の環境設定」および「第18章 導入後の環境設定」を参照してください。

13. ブラウザへの証明書のインポート

「第6章 ブラウザへの証明書のインポート」を参照してください。

F.6.1 ディレクトリサービス接続情報を本製品に登録

シングルサインオンで利用するディレクトリサービス接続情報を本製品に登録します。

以下の手順で、ディレクトリサービス接続情報を本製品に登録します。

1. マネージャーを停止します。

rcxadm mgrctl stopコマンドを使用して、マネージャーを停止します。

rcxadm mgrctl stopコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.14 rcxadm mgrctl」を参照してください。

2. シングルサインオンで利用するディレクトリサービス接続情報を登録します。

rcxadm authctl syncコマンドを使用して、ディレクトリサービス接続情報を登録します。

rcxadm authctl syncコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.4 rcxadm authctl」を参照してください。

3. マネージャーを起動します。

rcxadm mgrctl startコマンドを使用して、マネージャーを起動します。

rcxadm mgrctl startコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.14 rcxadm mgrctl」を参照してください。

F.6.2 登録済みのディレクトリサービス接続情報を変更

登録済みのディレクトリサービス接続情報を、ディレクトリサービスによる認証から、シングルサインオン運用に変更します。

また、旧バージョンで使用していたディレクトリサービスの接続情報を変更します。

1. マネージャーを停止します。

rcxadm mgrctl stopコマンドを使用して、マネージャーを停止します。

rcxadm mgrctl stopコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.14 rcxadm mgrctl」を参照してください。

2. ディレクトリサービス接続情報を変更します。

rcxadm authctl syncコマンドを使用して、ディレクトリサービス接続情報を変更します。

rcxadm authctl syncコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.4 rcxadm authctl」を参照してください。

>rcxadm authctl sync

3. ServerView Operations Manager V5.3 に同梱のOpenDSを利用する場合は、手順2で変更したディレクトリサーバ管理者の情報

をさらに変更する必要があります。

rcxadm authctl modifyコマンドを使用して、ディレクトリサービス接続情報を更新します。

>rcxadm authctl modify -bind "cn=Directory Manager" -passwd admin

パスワードにはディレクトリサーバ管理者のパスワードを指定してください。初期設定では"admin"が設定されています。

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4. マネージャーを起動します。

rcxadm mgrctl startコマンドを使用して、マネージャーを起動します。

rcxadm mgrctl startコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.14 rcxadm mgrctl」を参照してください。

F.6.3 ServerView Operations Managerの認証局証明書の登録

以下の手順で、認証局証明書を本製品に登録します。

1. マネージャーを停止します。

rcxadm mgrctl stopコマンドを使用して、マネージャーを停止します。

rcxadm mgrctl stopコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.14 rcxadm mgrctl」を参照してください。

2. 更新対象の証明書を確認します。

rcxadm authctl diffcert<RETURN>

ServerView Operations Managerの認証局証明書(キーストア)と本製品に登録されている認証局証明書(キーストア)との証明書

の差分の別名が表示されます。

【Windowsマネージャー】

>C:\Fujitsu\ROR\SVROR\Manager\bin\rcxadm authctl diffcertsvs_cmsldaphost.fujitsu.com

【Linuxマネージャー】

# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm authctl diffcertsvs_cmsldaphost.fujitsu.com

3. 証明書を更新します。

以下のコマンドを実行します。

rcxadm authctl refreshcert -alias alias <RETURN>

aliasには手順2で確認した証明書の別名を指定します。

本製品にインポートする証明書が複数存在する場合は、対象の証明書分、本手順を繰り返し実行してください。

【Windowsマネージャー】

>C:\Fujitsu\ROR\SVROR\Manager\bin\rcxadm authctl refreshcert -alias svs_cms <RETURN>

【Linuxマネージャー】

# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm authctl refreshcert -alias svs_cms <RETURN>

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4. 証明書の差分を確認します。

手順2を再度実行し、更新した証明書が表示されないことを確認してください。

5. マネージャーを起動します。

rcxadm mgrctl startコマンドを使用して、マネージャーを起動します。

rcxadm mgrctl startコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.14 rcxadm mgrctl」を参照してください。

F.6.4 旧バージョンで利用していたディレクトリサービス内情報の移行

ServerView Resource Orchestrator V2.3.0で、ディレクトリサービスによるユーザー管理を行っていた場合、ディレクトリサーバ内のリソー

ス情報を、本製品の管理情報に移行します。

以下の情報を移行します。

・ ユーザーグループ情報と所属するユーザー

ユーザー情報は、ディレクトリサーバと本製品管理情報の両方に、同じ名前で登録されている必要があります。本製品にログイン

する際には、シングルサインオンによる認証を行います。ユーザーパスワードは、シングルサインオンで利用するディレクトリサービ

スで管理します。

・ ロール定義

・ アクセス範囲とロール

移行には、rcxadm authctl exportコマンドを使用します。OSの管理者で実行します。rcxadm authctl exportコマンドの詳細は、「リファレ

ンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.4 rcxadm authctl」を参照してください。

F.6.5 ユーザーをディレクトリサービスに登録

ディレクトリサービスにユーザーを登録します。

Active Directoryを利用する場合

1. 本製品に登録されているユーザー情報をLDIF形式でエクスポートします。

>rcxadm user list -format ldif > myusers.ldif <RETURN>

2. 手順1.でエクスポートしたユーザー情報のldifファイルを、実際の環境に合わせて修正します。

各エントリーのベース名部分を、Active Directoryのベース名に合わせて修正します。

3. 手順2.で修正したldifファイルを、ldifdeコマンドを実行してActive Directoryに登録します。

>ldifde -i -e -k -t 636 -f myusers.ldif <RETURN>

ldifdeコマンドについては、Active Directoryのドキュメントを参照してください。

登録したユーザーのパスワードは、以下の値に初期化されています。

rcxuser@123

- 366 -

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4. 手順3.で登録したユーザーのパスワードを適切な値に変更します。Active Directoryの機能を利用し、変更してください。

5. ServerView Operations Managerとシングルサインオン運用をする場合、ServerView Operations Managerにもユーザー定義が必

要です。ServerView Operations Managerのユーザー定義の追加については、以下のマニュアルを参照してシングルサインオン

の設定をしてください。

- 「ServerView Suite ServerView でのユーザ管理」の「ServerView ユーザ管理の Microsoft Active Directory への統合」の記

OpenDSを利用する場合

1. 本製品に登録されているユーザー情報とユーザーグループ情報をLDIF形式でエクスポートします。

>rcxadm user list -format ldif > myusers.ldif <RETURN>

Active Directory用のldifファイルが出力されます。

2. 手順1.でエクスポートしたユーザー情報のldifファイルを、OpenDS用に修正します。

a. 各エントリーのベース名部分を、ディレクトリサービスのベース名に合わせて修正します。

b. 以下の属性を削除します。

- samAccountName

- userAccountControl

- unicodePwd

c. ユーザーのエントリーに以下の属性を追加します。

- sn

- uid(cn属性の値と同じにします。)

- userPassword

d. objectclass属性の値を修正します。

- "user"を"inetOrgPerson"に修正します。

e. "cn=ユーザー名,cn=Users,dc=fujitsu,dc=com"の"cn=Users"を"ou=Users"に修正します。

- 編集前(Active Directory用のldifファイル)

# User

dn: cn=user01,cn=Users,dc=example,dc=local # cn=Usersをou=Usersに修正します。

changetype: add

objectclass: user # objectclass: inetOrgPersonに修正します。

cn: user01

samAccountName: user01 # この行を削除します。

userAccountControl: 512 # この行を削除します。

unicodePwd:: IgByAGMAeAB1AHMAZQByAEAAMQAyADMAIgA= # この行を削除します。

# sn,uid,およびuserPassword属性を追加

します。

- 編集後(OpenDS用のldifファイル)

- 367 -

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# User

dn: cn=user01,ou=Users,dc=fujitsu,dc=com

changetype: add

objectclass: inetOrgPerson

cn: user01

sn: user01

uid: user01

userPassword: mypassword

3. ディレクトリサービスのクライアント機能を利用して、手順3.で修正したldifファイルをディレクトリサービスに登録します。

OpenDSのldapmodifyコマンドを実行する前に環境変数JAVA_HOMEにJava SE 6のパスを設定してください。

コマンドの詳細は、各ディレクトリサービスのドキュメントを参照してください。

【Windows】

>"OpenDSインストールフォルダー\bat\ldapmodify.bat" -p ポート番号 -f ldifファイル -D 管理者ユーザー

DN -w パスワード <RETURN>

【Linux】

# "OpenDSインストールフォルダー/bin/ldapmodify" -p ポート番号 -f ldifファイル -D 管理者ユーザーDN-w パスワード <RETURN>

OpenDSへのユーザー登録には、SSL通信は必要ありません。ServerView Operations Manager に同梱されているOpenDSでは、

SSL通信をしない場合のポート番号の初期値は、"1473" です。

ServerView Operations Managerに同梱されているOpenDSの接続設定内容は、ServerView Operations Manager の README、

および、マニュアル「ServerView Suite ServerViewでのユーザ管理」を参照してください。

>"C:\Program Files\Fujitsu\ServerView Suite\opends\bat\ldapmodify.bat" -p 1473 -f myusers.ldif -D"cn=Directory Manager" -w admin -c <RETURN>

4. ServerView Operations Managerとシングルサインオン運用をする場合、ServerView Operations Managerに定義されているユー

ザーを本製品のユーザー情報として設定します。

ユーザー情報の登録については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第3章 インフラ管理者のユーザー設

定」を参照してください。

5. 本製品のユーザーがServerView Operations Managerにログインする場合、ServerView Operations Managerにもユーザー定義

が必要です。詳細は、「設計ガイド CE」の「12.2.3 ServerView Operations Manager画面起動時のシングルサインオン」を参照し

てください。

F.6.6 テナントとテナント管理者の移行

V3.0からの移行

旧バージョンのテナント、テナント管理者およびテナント利用者はそのまま移行されます。ここでの移行操作は不要です。

V2.3からの移行

V2.3で運用していたテナントおよびテナント内のL-Serverはテナント管理ロールで操作することはできません。

V2.3で運用していたテナントをテナント管理ロールで操作するには、テナントが格納されている階層によって下記のどちらかの手順で

移行してください。

- 368 -

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移行が不要な場合は、兼任ロールを使用して操作してください。また、複数のテナントを1つのユーザーで操作する場合も兼任ロール

を使用する必要があります。

・ オーケストレーションツリーの直下にテナントが格納されている場合

1. ユーザーグループを作成します。

テナント名と同じ名前で、かつアクセス範囲にテナント名、ロールにtenant_admin(テナント管理者)が設定されたユーザーグ

ループが必要です。

以下のコマンドを実行して、ユーザーグループを作成します。

>rcxadm usergroup create -name テナント名 -role テナント名=tenant_admin <RETURN>

すでにテナント名と同じ名前のユーザーグループが存在する場合、以下のコマンドを実行してユーザーグループを変更し

ます。

>rcxadm usergroup modify -name テナント名 -role テナント名=tenant_admin <RETURN>

rcxadm usergroupコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「7.2 rcxadm usergroup」を参照してくだ

さい。

2. テナント情報を変更します。

V2.3で運用していたテナントは、RORコンソールの[テナント]タブに表示されます。

[テナント情報の変更]画面を利用して、以下の情報を設定します。

- 表示名

- メールアドレス

[テナント情報の変更]画面については、「操作ガイドCE インフラ管理者編」の「11.4 テナント情報の変更」を参照してくださ

い。

3. 「共通の手順」を実行します。

・ オーケストレーションツリーの直下以外にテナントが格納されている場合

新たに作成したテナントにテナントの資産を移行します。

移行対象テナントの資産

- ユーザー(テナント管理者、テナントオペレーター、テナント監視者として運用するユーザー)

- テナントのローカルプール内のリソース

- L-Server

以下の手順で、テナントとテナント管理者を移行します。

1. テナントを作成します。

RORコンソールの[テナント]タブで、新たにテナントを作成します。

2. リソースを移動します。

RORコンソールの[リソース]タブで、移行するテナント内の以下のリソースを移動します。L-Serverが起動している場合は停

止してからリソースを移動してください。

- ローカルプール内のリソース

新たに作成したテナントのローカルプールまたはグローバルプールに移動します。

- L-Server

新たに作成したテナントに移動します。

3. 「共通の手順」を実行します。

- 369 -

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4. 移行前のテナントを削除します。

rcxadm tenant deleteコマンドを使用して移行前のテナントを削除します。

>rcxadm tenant delete -name /OldTenant <RETURN>

共通の手順

1. テナントのユーザーを変更します。

移行するテナントのテナント管理者、テナントオペレーター、およびテナント監視者として運用するユーザーに対して、適切なロー

ルを割り当てます。

以下の手順で、ユーザーにロールを割り当てます。

a. ユーザー情報をXML形式で、ファイルに出力します。

>rcxadm user list -format xml > myusers.xml

rcxadm userコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「7.1 rcxadm user」を参照してください。

b. XMLファイルを編集します。

テナント管理者、テナントオペレーター、およびテナント監視者として運用するユーザーだけを残し、他のユーザー情報を

XMLファイルから削除します。

テナント管理ロールを割り当てるように定義します。

また、以下の情報を追加します。

- メールアドレス

- 氏名(名)

- 氏名(姓)

- フリガナ(名)

- フリガナ(姓)

テナント管理ユーザーのXML定義については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.8.1 テナント管理ロール

およびテナント利用者ロール」を参照してください。

ユーザー"taro"に、テナント"NewTenant"のテナント管理者ロールを割り当てるXML定義例

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>

<Users>

<User name="taro">

<Roles>

<Role name="tenant_admin">

<Scopes>

<Scope>NewTenant</Scope>

</Scopes>

</Role>

</Roles>

<MailAddress>[email protected]</MailAddress>

<ActualName>

<FirstName>taro</FirstName>

<LastName>fujitsu</LastName>

<FirstNameKana>タロウ</FirstNameKana>

<LastNameKana>フジツウ</LastNameKana>

</ActualName>

- 370 -

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</User>

</Users>

c. rcxadm userコマンドに、編集したXMLファイルを指定して、ユーザーに対して、テナント管理ロールを割り当てます。

>rcxadm user modify -file my_tenantadmins.xml

2. L-ServerをL-Platformへ取り込みます。

cfmg_importlserverコマンドを使用してL-ServerをL-Platformへ取り込みます。

>cfmg_importlserver -user taro -org NewTenant -lserver /NewTenant/lserverA

詳細は「運用ガイド CE」の「7.2.3.2 L-Serverの取り込み」を参照してください。

- 371 -

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付録G 旧バージョンからの互換について

ここでは、旧バージョンからの互換性について説明します。

旧バージョンとの互換性の維持

旧バージョンとの互換性の維持について説明します。

旧バージョンからの非互換情報

旧バージョンと本バージョンの非互換について説明します。

本バージョン

本章において、本バージョンとは以下の状態を指します。

- V3.1.1にマネージャーの緊急修正T007664LP-05【Linuxマネージャー】を適用した状態

- V3.1.1Aにマネージャーの緊急修正T007664LP-05【Linuxマネージャー】を適用した状態

- V3.1.1にマネージャーの緊急修正T007676WP-07【Windowsマネージャー】を適用した状態

- V3.1.1Aにマネージャーの緊急修正T007676WP-07【Windowsマネージャー】を適用した状態

V3.1.0A

V3.1.0Aは、V3.1.0に以下の緊急修正を適用した状態も含みます。

- マネージャーの緊急修正 T007218LP-02【Linuxマネージャー】

- マネージャーの緊急修正 T007141WP-01【Windowsマネージャー】

参照先

旧バージョンからの非互換情報は、以下を参照してください。

・ 本バージョンとV3.1.1/V3.1.1Aの非互換情報

「G.2 本バージョンとV3.1.1/V3.1.1Aの非互換情報」を参照してください。

・ V3.1.0AとV3.1.1/V3.1.1Aの非互換情報

「G.3 V3.1.0AとV3.1.1/V3.1.1Aの非互換情報」を参照してください。

・ V3.1.0とV3.1.0Aの非互換情報

「G.4 V3.1.0とV3.1.0Aの非互換情報」を参照してください。

・ V3.0とV3.1.0の非互換情報

「G.5 V3.0とV3.1.0の非互換情報」を参照してください。

G.1 旧バージョンとの互換性の維持

ここでは、旧バージョンとの互換性の維持について説明します。

・ G.1.1 オーバーコミット定義ファイル

・ G.1.2 VMプール属性表示制御定義ファイル

・ G.1.3 ツリーに表示されるリソースの表示順の設定

・ G.1.4 関連製品で発生したエラー表示の設定

・ G.1.5 利用料金計算機能の設定

- 372 -

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G.1.1 オーバーコミット定義ファイル

ここでは、オーバーコミット定義ファイルについて説明します。

オーバーコミット定義ファイルでは、以下の設定を行います。

・ オーバーコミットで使用するVMプールの設定

・ オーバーコミットで使用するVMプールに対する空き容量の計算方法の指定

・ ストレージプールに対するシン・プロビジョニング属性の設定

ポイント

本機能はServerView Resource Orchestrator V2.3とV3.0の互換性を目的としています。旧バージョンからの互換以外では使用しない

でください。

また、将来のバージョンでは提供されなくなる可能性があるため、以下の手順で新しい指定形式に移行してください。

・ オーバーコミット属性設定の移行

1. rcxmigrate_ocコマンドを実行します。

rcxmigrate_ocコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.2 rcxmigrate_oc」を参照してください。

2. 定義ファイルから、以下のキーと値を削除します。

- over_commit

- over_commit_calculate_by_reserve_value

・ シン・プロビジョニング属性設定の移行

1. 定義ファイルから、以下のキーと値を削除します。

- thin_provisioning

定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイルの名前

pool.rcxprop

定義ファイルの書式

over_commit=pool1,pool2,...over_commit_calculate_by_reserve_value=true|falsethin_provisioning=pool1,pool2,...

over_commit

オーバーコミットで使用するVMプールを指定します。

VMプール名は、複数指定できます。複数指定する場合、カンマ(",")区切りで指定してください。

階層化されたVMプール名は、絶対パスで指定してください。

オーケストレーションツリー直下のVMプールは、VMプール名だけ指定してください。

over_commit=VMPool,/folder1/VMPool

- 373 -

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ポイント

オーバーコミットを使用するL-Serverと使用しないL-Serverを作成する場合、オーバーコミットで使用するVMプールと使用しな

いVMプールの両方を作成する必要があります。

定義ファイルの編集後は、RORコンソールの[リソース]タブで、リソースプールのリソース詳細表示やリソースプールの一覧表示

を行い、リソースプールの属性に反映されていることを確認します。

over_commit_calculate_by_reserve_value

オーバーコミットで使用するVMプールに対する空き容量の計算方法を指定します。

以下のどちらかを指定できます。

- 予約値で換算する場合

"true"を指定します。

- 上限値で換算する場合

"false"を指定します。

以下の場合、"false"が指定されます。

- "over_commit_calculate_by_reserve_value"の指定を省略した場合

- 無効な値を指定した場合

over_commit_calculate_by_reserve_value=true

thin_provisioning

シン・プロビジョニングの属性を設定するストレージプール名を設定します。

ストレージプールは複数指定できます。複数指定する場合、カンマ(",")区切りで指定します。

階層化されたストレージプールは、フォルダー名も含めて絶対パスで指定します。

オーケストレーションツリーの直下のストレージプールは、ストレージプール名だけ指定します。

thin_provisioning=StoragePool,/folder/StoragePool

注意

ストレージプールのシン・プロビジョニング属性の設定は、ストレージプールを作成した時点で決まります。

ストレージプール作成時に設定された定義ファイルを読み込み、thin_provisioningキーが指定されている場合、シン・プロビジョ

ニングの属性が設定されたストレージプールとして作成されます。

thin_provisioningキーが指定されていない場合、シン・プロビジョニングの属性が設定されていないストレージプールとして作成

されます。

ストレージプールの作成後、以下の操作を実行しても、作成済みのストレージプールのシン・プロビジョニング属性の設定また

は設定解除はできません。

- thin_provisioningキーの値の変更

- ストレージプール名の変更

- 374 -

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シン・プロビジョニングの属性が設定されたストレージプールを作成する場合、事前に設定ファイルのthin_provisioningキーに、

作成予定のストレージプール名を指定しておく必要があります。

G.1.2 VMプール属性表示制御定義ファイル

ここでは、VMプール属性表示制御定義ファイルについて説明します。

ポイント

本機能は、ROR V3.0.0との互換性を目的としています。

ROR V3.0.0からアップグレードを行った場合、rcxadm pool list -extend attributesコマンドの実行に対して、V3.0.0との互換性を維持す

るため、VMプール属性表示制御定義ファイルが作成されます。

VMプールの"ATTRIBUTES"項目を表示する場合は、VMプール属性表示制御定義ファイルの削除を行ってください。

定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイルの名前

cli_notlist_oc.rcxprop

- 定義ファイルが存在する場合

rcxadm pool list -extend attributesコマンドの実行時、VMプールの"ATTRIBUTES"項目は表示されません。

- 定義ファイルが存在しない場合

rcxadm pool list -extend attributesコマンドの実行時、VMプールの"ATTRIBUTES"項目は表示されます。

G.1.3 ツリーに表示されるリソースの表示順の設定

ここでは、RORコンソールの[リソース]タブにおける、ツリーの表示順の設定方法について説明します。

RORコンソール[リソース]タブのツリーにおいて、V3.1.0では、旧バージョンと異なり、名前の昇順でリソースが表示されます。

旧バージョンと同様に、リソースの登録順または作成順で表示させる場合、以下の定義ファイルを設定してください。

定義ファイル格納場所

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイルの名前

gui_config.rcxprop

定義ファイルの書式

RESOURCE_TREE_SORT_ORDER=RESOURCE_TREE_ORDER

定義ファイルの指定項目

RESOURCE_TREE_ORDER

同一リソース種別での表示順序を指定します。

- 375 -

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name

リソースの名前の昇順で表示されます。

registered

リソースの登録順または作成順で表示されます。

注意

・ 定義ファイルを編集したあと、設定を有効にするためには、マネージャーの再起動を行います。

・ サーバツリーに表示されるブレードサーバなど、一部のリソースの表示順序は変更できません。

G.1.4 関連製品で発生したエラー表示の設定

ここでは、関連製品で発生したエラーの表示/非表示の設定方法について説明します。

コマンドにおいて、関連製品に対する操作でエラーが発生した場合、関連製品名やエラーメッセージなどが表示されます。旧バージョ

ンと同様に、関連製品のエラーを表示しない場合、以下の定義ファイルを設定してください。

注意

ファイルの文字コードはUTF-8にしてください。

Windowsのメモ帳を使用してUTF-8のテキストを編集し保存すると、ファイルの先頭3バイトにByte Order Mark(BOM)が格納され、ファ

イルの1行目に記載した情報が正しく解析されません。メモ帳を使用する場合、2行目から情報を記述してください。

定義ファイル格納場所

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

参考

上記の格納場所には、定義ファイルのサンプル(product_report.rcxprop.sample)が格納されています。

サンプルを流用する場合、ファイルの内容を変更したあと、ファイル名に含まれる".sample"を削除して配置してください。

定義ファイルの名前

product_report.rcxprop

定義ファイルの書式

定義ファイルでは、1行ごとに以下の形式で記述します。

項目名=値

定義ファイルの指定項目 表G.1 指定項目一覧

項目名 説明

product_report 各リソースに対する操作の結果を取得する際に(コマンドの実行も含む)、返却する情報

を従来互換とするか、否かを指定します。

・ true新形式

- 376 -

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項目名 説明

・ false従来形式

従来互換モードにする場合には、falseを指定します。

省略時は、trueが設定され、新形式で情報を返却します。

また、値が不正な場合は、新形式で情報を返却します。

product_report_for_cli コマンドのエラー出力を、従来互換とするか、否かを指定します。

なお、product_reportがfalseの場合、その値が優先され、本設定値に関わらず従来形式

で出力されます。

・ true新形式

・ false従来形式

コマンドのエラー出力に関連製品の情報を出力しない場合には、falseを指定します。

省略時は、trueが設定され、新形式で出力します。

また、値が不正な場合は、新形式で出力します。

G.1.5 利用料金計算機能の設定

ここでは、利用料金計算機能の設定について説明します。

V3.1.0またはV3.1.0AからV3.1.1にアップグレードした場合、アップグレード前の設定が維持されるため、アップグレード後の利用料金

計算機能を使いたい場合は、以下の設定をしてください。

定義ファイル格納場所

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\RCXCTMG\Charging\conf

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVctchg/conf/

定義ファイルの名前

accounting.properties

定義ファイルの書式

定義ファイルでは、1行ごとに以下の形式で記述します。

accounting.calculate.sys.disk=yesgui.identifier.server=namegui.identifier.disk=name

定義ファイルの指定項目 表G.2 指定項目一覧

項目名 説明

accounting.calculate.sys.disk V3.1.1では、L-Serverイメージとは別に、システムディスクの単価の設定および利用料

金の集計ができます。L-Serverイメージとは別に、システムディスクを課金する場合は、

以下の行を追加してください。

accounting.calculate.sys.disk=yes

なお、L-Serverイメージの商品にシステムディスクの単価を含めて運用している環境で、

V3.1.1の設定に切り替える場合、システムディスクが2重に課金されないように、商品単

- 377 -

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項目名 説明

価の適用期間およびテナントの締め日に注意して商品単価の設定を変更してください。

商品単価の設定の変更については、「運用ガイド CE」の「15.3.2 課金情報の変更」を

参照してください。

gui.identifier.server V3.1.1では、利用料金詳細画面に仮想サーバまたは物理サーバの識別情報として、

内部IDではなくL-Platform管理で指定したサーバ名を表示できます。サーバ名を表示

する場合は、以下の行を追加してください。

gui.identifier.server=name

gui.identifier.disk V3.1.1では、利用料金詳細画面にデータディスク容量の識別情報として、内部IDでは

なくL-Platform管理で指定したディスク名を表示できます。ディスク名を表示する場合

は、以下の行を追加してください。

gui.identifier.disk=name

注意

定義ファイルの設定を有効にするためには、マネージャーを再起動します。マネージャーの起動については、「運用ガイド CE」の「2.1マネージャーの起動と停止」を参照してください。

G.2 本バージョンとV3.1.1/V3.1.1Aの非互換情報

ここでは、本バージョンとV3.1.1/V3.1.1Aの非互換情報について説明します。

G.2.1 ストレージプールへのディスクリソースの登録および移動について

変更内容

ストレージプールの属性により、以下の場合はストレージプールへのディスクリソースの登録および移動が実行できませんでした。

・ シン・プロビジョニング属性のディスクリソースを、シン・プロビジョニング属性が設定されていないストレージプールへ登録および移

動する。

・ シック・プロビジョニング属性のディスクリソースを、シン・プロビジョニング属性が設定されたストレージプールへ登録および移動す

る。

本バージョンでは、上記の操作が可能になりました。

対処方法

プログラムなどからrcxadm pool registerコマンドまたはrcxadm pool moveコマンドを呼び出している場合、プログラムなどの対応が必要

になる場合があります。

G.2.2 RORコンソールの[リソース]タブ、物理L-Serverのシステムイメージのリストア、および仮想L-Serverのスナップショットのリストアについて

変更内容

RORコンソールでL-Serverのリストアを行う際、現在のシステム情報が失われる旨の警告メッセージを表示します。

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対処方法

RORコンソールの[リソース]タブで、L-Serverのリストアを行った際に表示されるダイアログに、現在のシステム情報が失われる旨の警

告メッセージが表示されます。

表示される警告メッセージの内容を確認し、以下のチェックボックスにチェックを入れます。

・ 物理L-Serverの場合: [システムイメージをリストアする。]

・ 仮想L-Serverの場合: [スナップショットをリストアする。]

G.2.3 メータリングログ出力コマンド(ctchg_getmeterlog)で出力されるリソース種類の追加

変更内容

メータリングログの出力対象リソースに仮想L-Serverのスナップショットを追加します。

影響

メータリングログ出力コマンド(ctchg_getmeterlog)を利用して出力するメータリングログのリソースの種類にスナップショットが追加されます。

スナップショットのメータリングログは、構成資源種別(resource_type)の項目の値が"snapshot"で出力されます。

対処方法

コマンドの出力結果をプログラムなどで解析している場合、追加された情報を読み飛ばすなどの対応が必要です。

G.2.4 EMC Symmetrix DMXストレージまたはEMC Symmetrix VMAXストレージのシン・デバイスに対応するディスクリソースの表示情報について

変更内容

EMC Symmetrix DMXストレージまたはEMC Symmetrix VMAXストレージのシン・デバイスに対応するディスクリソースの属性

(ATTRIBUTES)を"Thin"と表示するように変更しました。

・ V3.1.1の場合

ディスクリソースの属性(ATTRIBUTES)を"Thick"と表示します。

・ 本バージョンの場合

ディスクリソースの属性(ATTRIBUTES)を"Thin"と表示します。

対処方法

rcxadm disk list -verboseコマンドまたはrcxadm disk showコマンドの出力結果をプログラムなどで解析している場合、プログラムなどで

情報を読み替える対応が必要です。

G.2.5 ネットワークデバイスへの自動設定が失敗した場合について

変更内容

ネットワークデバイスへの自動設定失敗時のネットワークデバイスの挙動を以下のように変更しました。

・ V3.1.1/V3.1.1Aの場合

ネットワークデバイスへの自動設定時にスクリプトの実行に失敗したネットワークデバイスにおいて、ネットワーク構成情報のネット

ワークデバイスへの自動設定(AutoConfiguration)を対象外(false)に変更します。

当該ネットワークデバイスの装置状態と保守モードは変更しません。

- 379 -

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・ 本バージョンの場合

ネットワークデバイスへの自動設定時にスクリプトの実行に失敗したネットワークデバイスおよび冗長構成を組むネットワークデバイ

スにおいて、それらのネットワークデバイスの装置状態を"error"に変更し、保守モードに設定します。

ネットワーク構成情報のネットワークデバイスへの自動設定(AutoConfiguration)は変更しません。

対処方法

ネットワークデバイスへの自動設定失敗の対処後に、保守モードの解除の操作を行なってください。

G.2.6 ネットワークデバイスの保守モードの解除について

変更内容

ネットワークデバイスの装置状態が"unknown"の場合、保守モードは解除しないように変更しました。

・ V3.1.1/V3.1.1Aの場合

装置状態が"unknown"のネットワークデバイスに対して保守モードの解除の操作を行った場合、保守モードは解除されます。

・ 本バージョンの場合

装置状態が"unknown"のネットワークデバイスに対して保守モードの解除の操作を行った場合、保守モードは解除されません。

対処方法

ネットワークデバイスの装置状態が"unknown"の場合、装置状態が"normal"になるように対処後、保守モード解除の操作を行ってくだ

さい。

G.2.7 ネットワークデバイス監視時に出力するメッセージについて

変更内容

ネットワークデバイスの監視時に出力するメッセージを変更しました。

・ V3.1.1/V3.1.1Aの場合

ネットワークデバイスの状態変化を検出した場合、以下のメッセージが出力されます。

- 22780 : unm-mon:Node status of nodeid is changed to status

- 42780 : unm-mon:Node status of nodeid is changed to status

- 62780 : unm-mon:Node status of nodeid is changed to status (cause)

・ 本バージョンの場合

ネットワークデバイスの状態変化を検出した場合、以下のメッセージが出力されます。

- 22780 : Status of nodeid has changed to status

- 42780 : Status of nodeid has changed to status (cause)

- 62780 : Status of nodeid has changed to status (cause)

対処方法

他の監視製品において本製品が出力する当該メッセージの監視を行っている場合、監視対象のメッセージの変更が必要です。

また、お客様が作成しているシステムの運用ガイドに変更前のメッセージが記載されていた場合、運用ガイドを改版する必要がありま

す。

- 380 -

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G.2.8 仮想L-Server作成時に出力するメッセージについて

変更内容

以下の操作時に、複数のディスクを定義したL-Serverに対して、L-Serverの一部のディスクに割り当てるディスクリソースが存在しない

場合に、出力されるメッセージおよび可変文字列を変更しました。

・ KVMの仮想L-Serverを含むL-Platformの申請

・ KVMの仮想L-Serverの作成・起動

・ V3.1.1/V3.1.1Aの場合

L-Serverの一部のディスクに割り当てるディスクリソースが不足している場合、以下のメッセージが出力されます。

- FJSVrcx:ERROR:67154:obj:not found

・ 本バージョンの場合

L-Serverの一部のディスクに割り当てるディスクリソースが不足している場合、以下のメッセージが出力されます。

- FJSVrcx:ERROR:62514:Selectable VM host not found. (detail)

- FJSVrcx:ERROR:62517:Specified VM host is not available. (detail)

また、detailに出力される情報が変更されます。

- V3.1.1/V3.1.1Aの場合

no sharable datastore found

- 本バージョンの場合

no sharable datastore or disk found

対処方法

他の監視製品において本製品が出力する当該メッセージの監視を行っている場合、監視対象のメッセージの変更が必要です。

また、お客様が作成しているシステムの運用ガイドに変更前のメッセージが記載されていた場合、運用ガイドを改版する必要がありま

す。

G.2.9 L-Platform API "ListDisk"のレスポンスについて

変更内容

L-Platform API "ListDisk"のレスポンスに含まれるタグ名を変更しました。

・ V3.1.1/V3.1.1Aの場合

VDisksが返却されます。

・ 本バージョンの場合

disksが返却されます。

対処方法

L-Platform API "ListDisk"のレスポンスを解析するプログラム等を作成されている場合、上記のタグ名の変更が影響しないかご確認く

ださい。

G.3 V3.1.0AとV3.1.1/V3.1.1Aの非互換情報

ここでは、V3.1.0AとV3.1.1の非互換情報について説明します。

- 381 -

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G.3.1 L-Platformテンプレートでのリソースが登録されていないリソースプールの非表示について

変更内容

L-Platformテンプレートの作成時、リソースが登録されていないリソースプールが、以下の項目の選択肢に表示されていました。

・ サーバのVMプールまたはサーバプール(予備サーバのプール)

・ サーバのシステムディスクのストレージプール

・ サーバのデータディスクのストレージプール

V3.1.1では、リソースが登録されていないリソースプールが、選択肢に表示されなくなりました。

対処方法

リソースプールにリソースを登録した後、L-Platformテンプレートを作成してください。

G.3.2 L-Platform API "CreateLPlatform"によるL-Platform配備時のサーバ名について

変更内容

CreateLPlatformを使用したL-Platformの配備では、テンプレート内でサーバ名が重複していた場合でも、テンプレートで指定された名

前で配備していました。

また、配備後のL-Platform内でサーバ名が重複した場合、以下の不具合がありました。

・ イベントログに表示されたサーバの特定が困難

・ 構成変更時にサーバ名の変更が必要

本バージョンでは、CreateLPlatformのサーバ名チェックの強化で、L-Platformテンプレート内でサーバ名が重複して指定されていた場

合は、サーバ名の末尾に連番を付与して配備するようになりました。

対処方法

L-Platformテンプレートに設定されたサーバ名で配備する場合は、L-Platformテンプレート内で一意のサーバ名を指定してください。

G.3.3 L-Platformテンプレートの作成・編集時に追加するサーバのNIC数について

変更内容

L-Platformテンプレートの新規作成、参照作成および編集時には、追加するサーバのNICは、イメージ情報の 大NIC数分割り当て

られた状態で配置されていました。

V3.1.1では、追加するサーバのNICは、1個割り当てられた状態で配置されるようになりました。

対処方法

大NIC数分割り当てるようにするには、サーバをクリックし、[NIC追加]ボタンをクリックしてNICを追加してください。

G.4 V3.1.0とV3.1.0Aの非互換情報

ここでは、V3.1.0とV3.1.0Aの非互換情報について説明します。

- 382 -

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G.4.1 Linuxマネージャーで内蔵ディスクブート、SANデータ環境の管理対象サーバを管理する場合について

変更内容

Linuxマネージャーで内蔵ディスクブート、SANデータ環境の管理対象サーバを管理する場合、V3.1まではブートエージェントの変更

は不要でした。

本バージョンの場合で、以下の構成に該当する場合、イメージ操作前にブートエージェントの変更が必要です。

・ 内蔵ディスクブート、SANデータ環境でSANデータが物理WWNまたはVIOMで構成されている環境

影響

旧版からアップグレードを行った場合に、ブートエージェントの変更を行わないと、アップグレード前に正しく動作していたイメージ操作

が、データディスクに対して処理を実行する場合があります。またはイメージ操作がエラーになります。

対処方法

以下のコマンドでブートエージェントをDR-DOSに変更してから、イメージ操作を行ってください。

#/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm server set -name physical server -attr bootagt=dos <RETURN>

G.4.2 エージェントのサービス数の減少

変更内容

管理対象サーバがXenServer6の場合、エージェント上で下記サービスが動作しません。

・ Deployment Agent

影響

エージェントのプロセス監視を行っている場合、Deployment Agentが停止していると誤判断します。

対処方法

プロセス監視の対象からDeployment Agentを削除してください。

G.4.3 メッセージの変更について

V3.1.0から、以下の場合に出力されるメッセージを変更しました。

・ L-Serverおよびリソースプールの操作時

・ ネットワークデバイスの監視時

・ ネットワークデバイスのインポート処理

L-Serverおよびリソースプールの操作時

・ 仮想L-Serverを含むL-Platformの申請、仮想L-Serverの作成、定義情報、基本情報または仕様変更において、XMLタグに対する

指定値に誤りがあった場合に出力されるメッセージ、または、L-Serverテンプレートのインポートにおいて、XMLタグに対する指定

値に誤りがあった場合に出力されるメッセージ

- V3.1.0の場合

- FJSVrcx:ERROR:65910:The value of item, value, is invalid.

- 383 -

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- V3.1.0Aの場合

- itemの内容が変更されます。

・ 仮想L-Serverを含むL-Platformの申請、仮想L-Serverの作成、定義情報または仕様変更において、仮想L-ServerのVM種別に対

して、未サポートのXMLタグが指定された場合に出力されるメッセージ、または、リソースプールへのリソース登録において、プー

ル種別に対して未サポートのオプションを指定した場合に出力されるメッセージ

- V3.1.0の場合

- FJSVrcx:ERROR:67280:obj:function not supported. detail

- V3.1.0Aの場合

detailの内容が変更されます。

・ 仮想L-Serverを含むL-Platformの申請、仮想L-Serverの作成、定義情報の変更、ディスク増設および起動において、指定されたリ

ソースがリソースプールに存在しない場合に出力されるメッセージ

- V3.1.0の場合

- FJSVrcx:ERROR:67154:obj:not found

- V3.1.0Aの場合

- FJSVrcx:ERROR:62553:no AddressType found in targets

・ 仮想L-Serverを含むL-Platformの申請、または、仮想L-Serverの作成において、指定されたリソースプール配下に使用可能なMACアドレスリソースが存在しない場合に出力されるメッセージ

- V3.1.0の場合

- FJSVrcx:ERROR:67154:obj:not found

- V3.1.0Aの場合

- FJSVrcx:ERROR:62553:no AddressType found in targets

または

- FJSVrcx:ERROR:62554:AddressType:no more addresses available in targets

・ 仮想L-Serverを含むL-Platformの申請、仮想L-Serverの作成、または、定義情報の変更において、クローニングイメージの指定が

なく、イメージ指定時のディスク配付設定が指定(disk=all)された場合に出力されるメッセージ

- V3.1.0の場合

- FJSVrcx:ERROR:67280:obj:function not supported. detail

- V3.1.0Aの場合

- FJSVrcx:ERROR:62537:obj cannot be specified because of condition. detail

・ リソースプールの作成において、プール種別に対して未サポートのオプションを指定した場合に出力されるメッセージ

- V3.1.0の場合

- FJSVrcx:ERROR:67280:obj:function not supported. detail

- V3.1.0Aの場合

- FJSVrcx:ERROR:62538:obj1 cannot be specified for obj2. detail

・ リソースプールへのリソース登録において、すでにリソースプールに登録済のリソースを指定した場合に出力されるメッセージ

- V3.1.0の場合

- FJSVrcx:ERROR:67155:type obj:already exists

- V3.1.0Aの場合

- objの内容が変更されます。

- 384 -

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・ リソースプールへのリソース登録において、登録できない状態のリソースを指定した場合に出力されるメッセージ

- V3.1.0の場合

- FJSVrcx:ERROR:67154:obj:not found

- V3.1.0Aの場合

- FJSVrcx:ERROR:62537:obj cannot be specified because of condition. detail

・ リソースプールへのリソース登録において、リソース種別とプール種別の組み合わせが不適切な場合に出力されるメッセージ

- V3.1.0の場合

- FJSVrcx:ERROR:67280:obj:function not supported. detail

- V3.1.0Aの場合

- FJSVrcx:ERROR:62551:The specified obj1 and obj2 do not matched. detail

ネットワークデバイスの監視時

V3.1.0からネットワークデバイスの監視時に出力されるメッセージを変更しました。

・ ネットワークデバイスの監視においてポート状態の変化を検知した場合に出力されるメッセージ

- V3.1.0の場合

- FJSVrcx:WARNING:42781:device:Port port_name status change from prev_status to cur_status has been detected

- V3.1.0Aの場合

- FJSVrcx:INFO:22784:device:Port port_name status change from prev_status to cur_status has been detected

ネットワークデバイスのインポート処理

ネットワークデバイスのインポート処理において、指定したネットワークデバイスがすべて登録済であった場合のメッセージを変更しまし

た。

・ ネットワークデバイスのインポート処理において、指定したネットワークデバイスがすべて登録済であった場合に出力されるメッセー

- V3.0の場合

FJSVrcx:INFO:25901:Import has not been performed.

- V3.1.0Aの場合

FJSVrcx:INFO:22781:Import has not been performed because all specified network devices have already been registered.

対処方法

・ 外部製品を用いて、本製品のメッセージ(番号または本文)の監視を行っている場合、監視対象のメッセージの追加が必要です。

・ ユーザーが作成する運用ガイドに変更前のメッセージが記載されていた場合、運用ガイドを改版する必要があります。

G.5 V3.0とV3.1.0の非互換情報

ここでは、V3.0とV3.1.0の非互換情報について説明します。

- 385 -

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G.5.1 メッセージの変更について

変更内容

V3.0から、L-Serverの操作時に出力されるメッセージを変更しました。

・ 物理L-Serverを含むL-Platformの申請、または、物理L-Serverの作成において、MacAddressが確保できなかった場合に出力され

るメッセージ

- V3.0の場合

- FJSVrcx:ERROR:65910:The value of MacAddress, value, is invalid.

- FJSVrcx:ERROR:67154:MacAddress:not found

- V3.1.0の場合

- FJSVrcx:ERROR:62552:value is outside range of targets

- FJSVrcx:ERROR:62553:no AddressType found in targets

- FJSVrcx:ERROR:62554:AddressType:no more addresses available

・ 物理L-Serverを含むL-Platformの申請、または、物理L-Serverの作成において、WWNAddressが確保できなかった場合に出力さ

れるメッセージ

- V3.0の場合

- FJSVrcx:ERROR:67133:remained amount of WWN address:out of range

- V3.1.0の場合

- FJSVrcx:ERROR:62552:value is outside range of targets

- FJSVrcx:ERROR:62553:no AddressType found in targets

- FJSVrcx:ERROR:62554:AddressType: no more addresses available

・ 物理L-Serverを含むL-Platformの申請、または、物理L-Serverの作成において、指定されたシステムディスクが存在しなかった場

合に出力されるメッセージ

- V3.0の場合

- FJSVrcx:ERROR:67154:System Disk:not found

- V3.1.0の場合

- FJSVrcx:ERROR:62549:obj1 not specified for obj2. (detail)

・ 物理L-Serverを含むL-Platformの起動、または、物理L-Serverの起動において、指定されたリソースにアクセス権がない場合に出

力されるメッセージ

- V3.0の場合

- FJSVrcx:ERROR:67280:obj:start not supported. The resources used are permission denied.

- V3.1.0の場合

- FJSVrcx:ERROR:62548:obj1 access rights not possessed for obj2. (detail)

・ 物理L-Serverを含むL-Platformの申請、起動、または、物理L-Serverの作成、起動において、物理サーバがない場合に出力され

るメッセージ

- V3.0の場合

- FJSVrcx:ERROR:65911:Specified resource PhysicalServer not found.

- V3.1.0の場合

- FJSVrcx:ERROR:62532:resource not found in target. (detail)

- FJSVrcx:ERROR:62533:resource matching conditions not found in target. (detail)

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・ 構築済みの仮想マシンと仮想L-Serverの関連付けにおいて、仮想L-Serverの作成先からVMホストに対してアクセス権がない場合

に出力されるメッセージ

- V3.0の場合

- FJSVrcx:ERROR:67154:TargetServer id=id:not found

- V3.1.0の場合

- FJSVrcx:ERROR:62547:obj access rights not possessed. (detail)

・ 仮想L-Serverを含むL-Platformの起動、または、仮想L-Serverの起動において、指定されたリソースにアクセス権がない場合に出

力されるメッセージ

- V3.0の場合

- FJSVrcx:ERROR:67280:obj:start not supported. The resources used are permission denied.

- V3.1.0の場合

- FJSVrcx:ERROR:62548:obj1 access rights not possessed for obj2. (detail)

なお、コマンドで操作した場合、コマンドを実行したコマンドプロンプトやターミナルにメッセージが出力されます。

対処方法

・ 外部製品を用いて、本製品のメッセージ(番号または本文)の監視を行っている場合、監視対象のメッセージの追加が必要です。

・ ユーザーが作成する運用ガイドに変更前のメッセージが記載されていた場合、変更後のメッセージも追記し改版する必要がありま

す。

G.5.2 コマンド(rcxadm lserver show)出力結果の変更

変更内容

・ rcxadm lserver show で出力される情報に、VMHostPoolおよびStoragePool[num]の行が追加されます。ただし、リソースの割当て

状況により、出力されない場合があります。

・ rcxadm lserver show -format xml で出力される情報に、以下のタグが追加されます。ただし、リソースの割当て状況により、出力さ

れない場合があります。

- Currentタグ内に、Pool タグ

- Diskタグ内に、Currentタグ。およびその配下に、Pool タグ

・ rcxadm lserver show で出力される情報で、ディスク容量が不明なVM種別(Solaris Containers)の場合、DiskSizeが"-"になります。

影響

コマンドの出力結果を、プログラムなどで解析している場合、解析処理が失敗する場合があります。

対処方法

コマンドの出力結果を、プログラムなどで解析している場合は、追加された情報を読み飛ばすなどの対応が必要です。

なお、Text形式の出力結果を解析する場合、行単位で必要な項目を抽出する処理を行う必要がありますが、そのような解析を行って

いるユーザー環境の場合だけ対応が必要です。

G.5.3 ダッシュボード(稼動状況)で表示される日付フォーマットについて

変更内容

ダッシュボード(稼動状況)で表示される日付フォーマットを変更しました。

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V3.0では、yyyy/mm/ddの形式でした。

V3.1では、yyyy-mm-ddの形式になりました。

なお、CSVファイルに出力される日付フォーマットも変更しました。

影響

CSVファイルに出力された日付を利用している場合は、処理が失敗する場合があります。

対処方法

CSVファイルに出力された日付を利用している場合は、変更が必要です。

G.5.4 ダッシュボード(プール状況)で表示される日付フォーマットについて

変更内容

ダッシュボード(プール状況)で表示される日付フォーマットを変更しました。

V3.0では、yyyy/mm/ddの形式でした。

V3.1では、yyyy-mm-ddの形式になりました。

なお、CSVファイルに出力される日付フォーマットも変更しました。

影響

CSVファイルに出力された日付を利用している場合は、処理が失敗する場合があります。

対処方法

CSVファイルに出力された日付を利用している場合は、変更が必要です。

G.5.5 L-Platformの構成変更における、L-Serverテンプレートの設定値について

変更内容

L-Platformの構成変更における、L-Serverテンプレートの設定値の扱いを変更しました。

V3.0では、配備後のL-Platformの構成変更において、以下の設定値が異なるタイプ(L-Serverテンプレート)に変更した場合でも、L-Serverの設定値には反映されませんでした。

・ 生存監視

・ 冗長性

・ サーバの自動解放

V3.1では、配備後のL-Platformの構成変更において、上記の設定値が異なるタイプ(L-Serverテンプレート)に変更した場合、L-Serverの設定値に反映されます。

対処方法

以下の項目の設定値が同一であるL-Serverテンプレートを登録し直してください。

また、サーバのスペック値だけ変更したい場合は、以下の項目の設定値が同一であるサーバのタイプを選択して、L-Platformの構成

変更を実施してください。

・ 生存監視

・ 冗長性

・ サーバの自動解放

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G.5.6 データディスクを含むクローニングイメージを指定したイメージ情報の登録について

変更内容

データディスクを含むクローニングイメージを指定したL-Platformテンプレートのイメージ情報を登録した場合、V3.0では、システムディ

スクだけの構成でイメージ情報が登録されていました。

V3.1では、データディスクが含まれた構成でイメージ情報が登録されます。

対処方法

・ インフラ管理者の場合

クローニングイメージ採取元のL-Serverからデータディスクを削除して、クローニングイメージを再度採取してください。採取し直し

たクローニングイメージを指定して、イメージ情報を登録し直してください。

・ テナント管理者の場合

データディスクが含まれた構成で配備した後、L-Platform管理画面で、データディスクを含まない指定でクローニングイメージを採

取してください。すると、システムディスクだけの構成でイメージ情報が自動で登録されます。

G.5.7 L-Platform APIでのディスク増設時の最大ディスク数について

変更内容

L-Platform APIから、AttachDiskまたはCreateDiskを利用してディスクを増設する際、サーバに設定された 大ディスク数が0の場合で

も、ディスクを1つ増設できていました。

大ディスク数が0の場合、ディスクを増設できないように修正しました。

対処方法

大ディスク数を0に設定したイメージ情報を利用して作成したサーバに対し、ディスク増設を期待している場合は、イメージ情報を編

集して 大ディスク数を1以上の値に変更してください。

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付録H イーサネット・ファブリックを利用するための設定

ここでは、ネットワークデバイスとしてイーサネット・ファブリックを利用する場合の設定について説明します。

H.1 事前設定の実施

「設計ガイドCE」の「9.2.3 管理対象のネットワーク機器への設定情報」を参照し、イーサネット・ファブリックに対し事前設定を実施して

ください。

H.2 ネットワーク構成情報の作成

「設計ガイドCE」の「9.4.8.1 ネットワーク構成情報(XML定義)の作成」を参照し、ネットワーク構成情報(XML定義)を作成してください。

H.3 ネットワークデバイスの登録

rcxadm netdeviceコマンドによりネットワークデバイスの登録を実施してください。

rcxadm netdeviceコマンドについては「リファレンスガイド(コマンド/XML編)CE」の「3.8 rcxadm netdevice」を参照してください。

また登録後は、イーサネット・ファブリックが提供する機能を利用し、環境をバックアップしてください。

このバックアップは故障などによるイーサネット・ファブリックの機器交換を行う場合、復元用の環境として利用できます。

環境のバックアップ方法については、イーサネット・ファブリックのマニュアルを参照してください。

H.4 ネットワーク自動設定

イーサネット・ファブリック使用時、仮想L-Serverにおいてポートプロファイルのマイグレーション機能(以降AMPPと表記)を利用できま

す。本製品では、AMPPのパラメーターとして、VLANをサポートします。AMPPにより仮想L-Serverのマイグレーションと連動して、イー

サネット・ファブリックスイッチのポート設定がマイグレーション先のサーバに隣接しているイーサネット・ファブリックスイッチの物理ポー

トに対し自動的に移動します。

ネットワークリソース作成時、ポートプロファイル設定が有効であるイーサネット・ファブリックに対しVLANポートプロファイルが作成され

ます。

VLANポートプロファイルは、ネットワークデバイスの登録時にテナントと仮想ファブリック(VFAB)の関連付けを指定してある場合、指

定されたVFABに対して作成されます。関連付けの指定が無い場合、デフォルトVFABに対して作成されます。

また、仮想L-Server作成時、仮想L-ServerのNICとVLANポートプロファイルの関連付けが行われます。これによりマイグレーション先

サーバ上の仮想L-Serverが通信を行うときに、当該イーサネット・ファブリックのサーバ接続用ポートにVLANが設定されます。

H.5 ポートプロファイル設定機能の定義ファイルの作成

当該装置に対し手動で設定したポートプロファイルを、本製品のポートプロファイル設定機能で使用する場合、「設計ガイドCE」の

「9.4.8.4 ポートプロファイル設定機能の定義ファイル」を参照し、定義ファイルを作成してください。

H.6 ネットワークリソースの登録

イーサネット・ファブリックを使用する場合、ネットワークリソースに外部接続ポート設定が必要です。外部接続ポートとしてイーサネット・

ファブリックのCIRポートを指定します。

「操作ガイド インフラ管理者編(リソース管理)CE」の「14.3 ネットワークリソース」を参照し、ネットワークリソースを作成してください。

Converged FabricでデフォルトVFAB以外の仮想ファブリック(VFAB)を使用する場合は、テナントごとにプールが必要です。

「設計ガイドCE」の「6.6 リソースプールごとのテナント分離の考え方」および、「H.1.3 仮想ファブリック」を参照してください。

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付録I 他製品との連携

ここでは、本製品と他製品の連携について説明します。

I.1 BMC BladeLogic Server Automationとの連携

ここでは、本製品とBMC社のサーバ運用自動化ソフトウェアBMC BladeLogic Server Automationの連携について説明します。

連携ソフトウェア

本製品は、BMC BladeLogic Server Automation Suite 8.0以降のソフトウェアと連携できます。

注意

仮想L-Serverの作成とマイグレーションのための連携には、BMC BladeLogic Server Automation Suite 8.2以降のソフトウェアが必要で

す。

I.1.1 仮想L-Serverの作成とマイグレーションのための連携

機能概要

連携によって、以下のことが実現できます。

・ 仮想L-Serverの作成【Solarisゾーン】

BMC BladeLogic Server Automationをサーバ管理製品として本製品に登録することで、仮想L-Serverを作成できます。

・ 仮想L-Serverの操作【Solarisゾーン】【OVM for SPARC】

BMC BladeLogic Server Automationをサーバ管理製品として本製品に登録することで、仮想L-Serverのサーバ間の移動(マイグ

レーション)などの操作ができます。

機能詳細

・ 仮想L-Serverの作成

仮想L-Serverの設計は、「設計ガイド CE」の「E.6 Solarisゾーン」を参照してください。

仮想L-Serverの作成は、「C.7 Solarisゾーン」を参照してください。

・ 仮想L-Serverの操作

仮想L-Serverの操作については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第17章 L-Serverの操作」を参照してくださ

い。

BMC BladeLogic Server Automationの導入

BMC BladeLogic Server Automationのマニュアルに従い、BMC BladeLogic Server Automationの導入作業を行ってください。本製品

との連携に関する留意事項を以下に示します。

・ 導入の順序

本製品とBMC BladeLogic Server Automationの導入作業に順序関係はありません。そのため、どちらの製品を先に導入しても問

題ありません。

・ マネージャーの導入

本製品のマネージャーと、BMC BladeLogic Server AutomationのマネージャーであるApplication Serverは、同一のサーバに導入

することも、別々のサーバに導入することもできます。

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注意

BMC BladeLogic Server Automationをサーバ管理製品として本製品に登録する場合、同一サーバに導入することをお勧めしま

す。ただし、本製品のマネージャーをクラスタ運用する場合、別々のサーバに導入してください。

・ 連携の必須コンポーネント

本製品のマネージャーとApplication Serverを別々のサーバに導入する場合、本製品のマネージャーを導入するサーバ上にBMCBladeLogic Server Automationコンソールを導入してください。

設定手順

BMC BladeLogic Server Automationをインストールしたあと、管理サーバ上で以下の設定を行ってください。詳細は、当社技術員に連

絡してください。

1. ユーザーの作成

本製品と連携するためのユーザーを作成します。

ユーザー名は"ServerAdmin"とします。

"ServerAdmin"ユーザーのロールには、"BLAdmins"ロールを設定してください。

2. 認証ファイルの作成

bl_gen_blcli_user_infoコマンドを使用して、1.で作成したユーザーの認証ファイルを作成します。

作成するファイルのパスと名前は以下のとおりです。

パス

【Windows】BladeLogicのインストールフォルダー\user

【Linux】

/opt/bmc/bladelogic/user

名前

user_info.dat

3. 認証プロファイルの作成

"server-profile"という名前の認証プロファイルを作成します。

認証方法には"SRP"を指定してください。

4. 接続確認

Windowsの場合は"Administrator"、Linuxの場合は"root"で管理サーバにログインします。

BladeLogicのコンソールを起動し、Application Serverへ接続します。

I.1.2 管理対象サーバの登録、削除、クローニング、ソフトウェア配付の連携

機能概要

連携によって、以下のことが実現できます。

・ 管理対象サーバの登録、削除の連携

本製品で管理対象サーバの登録、削除を行うことで、自動的にBMC BladeLogic Server Automationへの管理対象サーバの登

録、削除が行われます。本製品とBMC BladeLogic Server Automationで同一環境のサーバを管理対象にする場合、この連携が

サーバの登録作業の負担を軽減します。

・ クローニングとソフトウェア配付の連携

本製品のクローニングとBMC BladeLogic Server Automationのソフトウェア配付の機能を連携させることで、クローニングによって

導入したサーバにソフトウェアを配付できます。この連携が、クローニングイメージに含めて配付できないソフトウェア(MACアドレス

のような動作環境の固有情報を導入時に保持するようなソフトウェアなど)を管理対象サーバに導入する作業の負担を軽減します。

- 392 -

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機能詳細

・ 共通事項

- 連携によって実行するBMC BladeLogic Server Automationの処理と処理結果は、RORコンソールの進捗状況に本製品で実

行する処理に含めて表示されます。

- 処理が実行される順序は、本製品の処理が先行します。本製品の処理が正常に終了しなかった場合、BMC BladeLogic ServerAutomationの処理は実行されません。

- 本製品の処理が正常に終了し、BMC BladeLogic Server Automationが正常に終了しなかった場合、RORコンソールの進捗

状況では異常として表示されます。

- BMC BladeLogic Server Automationの処理における処理異常の内容は、BMC BladeLogic Server AutomationのServerAutomationコンソールで確認し、BMC BladeLogic Server Automationのマニュアルに従って対処してください。

・ 管理対象サーバの登録の連携

- 本製品でエージェントの自動登録を伴う管理対象サーバの登録を実行する際に、BMC BladeLogic Server Automationに対す

るサーバの登録が自動的に行われます。

- サーバの登録時にエージェントを自動登録しない場合、連携は動作しません。サーバの登録後にエージェントを登録すること

で、BMC BladeLogic Server Automationに対するサーバの登録が自動的に行われます。

- BMC BladeLogic Server Automationに登録されるサーバ名は、OSに設定されているコンピュータ名(Windowsの場合)または

ホスト名(Linuxの場合)が使用されます。

- 本製品の処理が正常に終了し、BMC BladeLogic Server Automationの処理が正常に終了しなかった場合、RORコンソールの

進捗状況では異常として表示されます。その場合、本製品へのサーバの登録は物理サーバの登録までが完了し、エージェン

トの登録は未完了の状態になるため、問題を取り除いたあと、エージェントを再登録してください。

・ 管理対象サーバの削除の連携

- 本製品で管理対象サーバの削除を実行する際に、BMC BladeLogic Server Automationに対するサーバの削除が自動的に行

われます。

- 本製品の処理が正常に終了し、BMC BladeLogic Server Automationの処理が正常に終了しなかった場合、RORコンソールの

進捗状況では異常として表示されます。その場合、本製品のサーバ削除は完了しているため、BMC BladeLogic ServerAutomationのサーバ削除は、Server Automationコンソールから行ってください。

・ クローニングとソフトウェア配付の連携

- BMC BladeLogic Server Automationでソフトウェア配付用のバッチジョブを事前に作成することで、ソフトウェア配付に関する

設定が行われます。

- 本製品でクローニングイメージを配付したあと、対象のサーバをBMC BladeLogic Server Automationに自動的に登録すると共

に、BMC BladeLogic Server Automationに設定したソフトウェア配付用のバッチジョブを実行します。

- 本製品の処理が正常に終了し、BMC BladeLogic Server Automationの処理が正常に終了しなかった場合、RORコンソールの

進捗状況では異常として表示されます。その場合、本製品でのイメージ配付は完了しているため、ソフトウェア配付はBMCBladeLogic Server Automationのバッチジョブを実行し、完了させてください。

BMC BladeLogic Server Automationの導入

BMC BladeLogic Server Automationのマニュアルに従い、BMC BladeLogic Server Automationの導入作業を行ってください。本製品

との連携に関する留意事項を以下に示します。

・ 導入の順序

本製品とBMC BladeLogic Server Automationの導入作業には順序関係はありません。そのため、どちらの製品を先に導入しても

問題ありません。

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・ マネージャーの導入

本製品のマネージャーとBMC BladeLogic Server AutomationのマネージャーであるApplication Serverは、同一のサーバに導入

することも、別々のサーバに導入することもできます。

注意

BMC BladeLogic Server Automationをサーバ管理製品として本製品に登録する場合は、同一サーバに導入することをお勧めしま

す。ただし、本製品のマネージャーをクラスタ運用する場合は、別々のサーバに導入してください。

・ 連携の必須コンポーネント

本製品のマネージャーとApplication Serverを別々のサーバに導入する場合、本製品のマネージャーを導入するサーバ上にBMCBladeLogic Server Automationコンソールを導入してください。

設定手順

連携は、本製品の処理のあとに、連携用のスクリプトを通してBMC BladeLogic Server Automationの機能を実行することで実現しま

す。連携を利用する前に以下の手順で、BMC BladeLogic Server Automationの設定と連携用スクリプトの設定を行ってください。

共通設定

・ BMC BladeLogic Server Automationに対する設定

1. 管理対象サーバの名前解決用の設定を行います。

BMC BladeLogic Server Automationでは、サーバ名を指定してサーバを登録します。そのため、登録されるサーバ名が

Application Serverから名前解決できるように、事前にDNSまたはhostsファイルを設定してください。

注意

本製品のクローニングを使用してサーバを構築する場合、サーバに設定されるサーバ名は[クローニングイメージの配付]ダイアログの"配付後のサーバ名"で設定できます。

"配付後のサーバ名"に設定するサーバ名がApplication Serverから名前解決できないと、BMC BladeLogic Server Automationとの連携処理が失敗します。

上記の問題を防ぐため、"配付後のサーバ名"には解決できるサーバ名を設定してください。

2. Server AutomationコンソールでApplication Serverに接続し、証明書を取得します。すでに証明書を取得している場合、この

手順は必要ありません。

【Windows】OSにAdministratorでログインした状態でApplication Serverに接続してください。

注意

Windowsの言語バージョンによっては、ビルトインアカウントである管理者ユーザーの名前が"Administrator"ではない場合

があります。その場合、お使いの環境に応じて管理者ユーザー名を読み替えてください。

【Linux】

OSにrootでログインした状態でApplication Serverに接続してください。

3. プロパティ辞書で、サーバのプロパティとして"CLONING_DEPLOY"という名前の整数型のプロパティを作成し、既定値を

"0"にします。

4. [サーバ]ワークスペースに"CLONING_DEPLOY"という名前のサーバスマートグループを作成します。スマートグループ作

成時に表示される画面の一致条件欄で、以下の一致条件を設定してください。

- 選択リストで"サーバ"を選択し、"CLONING_DEPLOY"と入力します。

- 選択リストで"等しい"を選択し、"1"と入力します。

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・ 本製品に対する設定

1. 連携用のスクリプトの拡張子を変更します。

連携用のスクリプトは以下の場所にあります。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\scripts

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/scripts

利用する機能に合わせて"sample"となっているファイルの拡張子を、"bat"に変更してください。

表I.1 連携用スクリプト一覧

機能 ファイル名(拡張子を除く)

サーバの登録 post_register_server

サーバの削除 post_delete_server

クローニングイメージの配付 post_cloning_deploy

2. Application Serverへの接続設定

連携用のスクリプトと同じフォルダーにある"blenv.bat"という名前のファイルを編集し、Application Serverへの接続情報に合

わせて、以下に示す変数に指定されている値を書き換えてください。

変数 意味

PROFILE Application Serverに接続するための認定プロファイル名

ID 連携用のバッチジョブを実行する権限のあるユーザー名

PASSWD 上記ユーザーに対するパスワード

注意

- "blenv.bat"には、Application Serverへの接続情報が含まれるため、以下の対策で接続情報を保護してください。

- 管理サーバをセキュリティ的に保護する。

- 連携用に使用するBMC BladeLogic Server Automationユーザーの権限を、連携用バッチジョブを実行するだけの権

限に留める。

【Windows】

- "blenv.bat"の中で設定されている以下のパスは、Windowsの言語バージョンによっては存在しない場合があります。そ

の場合、使用している環境のビルトイン管理者ユーザー名や、アプリケーションデータの格納フォルダーに応じて書き換

えてください。

set BL_SSO_TRUSTED_CERT_KEYSTORE_FILE="C:\Documents and Settings\Administrator\Application Data\BladeLogic\client_keystore.pkcs12.PEM"

クローニングとソフトウェア配付を連携する場合に必要な設定

本製品に対して、以下を設定してください。

連携用のスクリプト"post_cloning_deploy.bat"を編集し、BMC BladeLogic Server Automationで作成したソフトウェア配付用のバッチジョ

ブを指定してください。

以下に示す変数に指定されている値を書き換えてください。

変数 意味

JOB_GROUP ジョブフォルダー名

JOB_NAME バッチジョブ名

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注意事項

連携用のスクリプトはマネージャーのアンインストール時に保存されません。そのため、必要に応じてバックアップしてください。

I.2 SNMPトラップ送信

ここでは、本製品のイベントの内容を、SNMPトラップとして他製品に送信する機能について説明します。

機能概要

本製品が送信するSNMPトラップを他製品(運用管理製品など)で受信することで、他製品のコンソールから本製品の主なイベントを監

視できます。この機能により、他製品のコンソールを中心として監視を行っている運用環境で、本製品のコンソールを常時表示させて

おく必要がなくなるため、監視コンソールを一元化できます。

機能詳細

・ 送信先として登録したサーバに対してSNMPv1トラップを送信します。送信先のサーバの登録、変更および削除は、rcxadm eventctlコマンドを使用します。

コマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド編) VE」の「5.7 rcxadm eventctl」を参照してください。

・ 本製品から送信するSNMPトラップは、本製品の動作内容を示すものになります。なお、本製品が管理対象にしているリソースの

状態変更やリソース内部で発生するイベントは、リソース自体からSNMPトラップが送信されます。

・ SNMPトラップの送信対象になるイベントは以下のとおりです。

FJSVrcx:INFO:21143:operation:startedFJSVrcx:INFO:21144:operation:completedFJSVrcx:INFO:21145:operation:cancelledFJSVrcx:ERROR:61143:operation:failedFJSVrcx:ERROR:61144:operation:rollback failed

・ SNMPトラップで通知される本製品のイベントの詳細は、RORコンソールのイベントログによって確認してください。

設定手順

本製品のSNMPトラップを他製品で受信するための設定手順について説明します。

ここでは、SNMPトラップを受信する製品の導入と、その製品でSNMPトラップを受信するためのSNMPトラップサービスやポートなどの

基本的な設定が行われていることを前提にしています。

1. SNMPトラップを受信する製品にSNMPコミュニティー名を設定します。

SNMPコミュニティー名には、半角英数字、ハイフン("-")およびアンダースコア("_")で構成された32文字以内の文字列を入力し

ます。

2. SNMPトラップを受信する製品で、本製品のMIBファイルを読み込みます。

本製品のSNMPトラップを定義するMIBファイルは、管理サーバの以下のフォルダーに配置されています。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\mibs\RCVE-Event-Trap-MIB.mib

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/mibs/RCVE-Event-Trap-MIB.mib

3. 本製品のrcxadm eventctl addコマンドで送信先のサーバを登録します。

変更手順

以下の手順で、SNMPトラップの送信先を変更します。

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1. 本製品のrcxadm eventctl deleteコマンドで変更対象の送信先サーバの情報を削除します。

2. 本製品のrcxadm eventctl addコマンドで変更後の送信先のサーバを登録します。

削除手順

本製品のrcxadm eventctl deleteコマンドで削除対象の送信先サーバの情報を削除します。

動作確認

以下の手順で、SNMPトラップ送信先が正しく登録されているか確認してください。

1. RORコンソールで任意の管理対象サーバを保守モードに設定します。

a. RORコンソールのサーバリソースツリーで、保守モードに設定するサーバ(またはサーバ上の物理OS)を右クリックし、表示

されたメニューで[保守モード]-[設定]を選択します。

[保守モードの設定]ダイアログが表示されます。

b. <OK>ボタンをクリックします。

2. 管理対象サーバの保守モードを解除します。

a. RORコンソールのサーバリソースツリーで、保守モードに設定したサーバ(またはサーバ上の物理OS)を右クリックし、表示

されたメニューで[保守モード]-[解除]を選択します。

[保守モードの解除]ダイアログが表示されます。

b. <OK>ボタンをクリックします。

この操作によって、以下の4つのイベントがSNMPトラップとして登録したサーバに送信されます。送信先が正しく登録できていれば、

SNMPトラップを受信する製品で本製品のSNMPトラップの受信が確認できます。

なお、SNMPトラップがどのように表示されるかは製品に依存されます。

イベント OID

FJSVrcx:INFO:21143: setting maintenance mode:started 1.3.6.1.4.1.211.4.1.3.55.100.1.2.1.21143

FJSVrcx:INFO:21144: setting maintenance mode:completed 1.3.6.1.4.1.211.4.1.3.55.100.1.2.1.21144

FJSVrcx:INFO:21143: releasing maintenance mode:started 1.3.6.1.4.1.211.4.1.3.55.100.1.2.1.21143

FJSVrcx:INFO:21144: releasing maintenance mode:completed 1.3.6.1.4.1.211.4.1.3.55.100.1.2.1.21144

SNMPトラップの受信が確認できない場合、rcxadm eventctlコマンドによって意図した送信先が登録されているか確認してください。登

録内容に問題がない場合、ネットワークやSNMPトラップを受信する製品の設定に問題がないか確認してください。問題を取り除いた

あと、再度上記の操作を行い、本製品のSNMPトラップが受信できるか確認してください。

I.2.1 CA SpectrumによるSNMPトラップの受信設定

ここでは、CA Spectrumで本製品のSNMPトラップを受信する設定の概要について説明します。

「I.2 SNMPトラップ送信」と併せて参考にしてください。

CA Spectrumの詳細は、CA Spectrumのマニュアルを参照してください。

連携ソフトウェア

本マニュアル記事は、CA Spectrum Infrastructure Manager r9.1.2を元に記載しています。

CA Spectrum Infrastructure Managerのバージョンによっては、記事中に示す用語や手順に多少の違いがあります。

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CA Spectrumの導入

CA Spectrumのマニュアルに従って、CA Spectrumの導入作業を行ってください。

本製品との連携に関する留意事項を以下に示します。

・ 導入の順序

本製品とCA Spectrumの導入作業には順序関係はありません。そのため、どちらの製品を先に導入しても問題ありません。

・ マネージャーの導入

【Windowsマネージャー】

本製品のマネージャーとCA SpectrumのマネージャーであるSpectroSERVERは、同一サーバに導入できません。

本製品のマネージャーとCA Spectrumのマネージャーは、別々のサーバに導入してください。

【Linuxマネージャー】

本製品のマネージャーとCA SpectrumのマネージャーであるSpectroSERVERは、同一サーバにも、別々のサーバにも導入できま

す。ただし、同一サーバに導入する場合、「事前準備」に記載されている設定が必要です。

事前準備

本製品のマネージャーを導入した管理サーバを、CA Spectrumの管理対象として登録してください。

【Linuxマネージャー】

本製品のマネージャーとSpectroSERVERを同一サーバに導入する場合、本製品とCA SpectrumでSNMPトラップを共用するために、

ServerViewトラップ転送プログラム(trpsrvd)が必要です。

ServerViewトラップ転送プログラムは、UDPポート162番で受信したSNMPトラップをほかのUDPポート番号あてに転送することを目的と

したプログラムです。

一部のバージョンのServerView Operations Managerには、ServerViewトラップ転送プログラムが同梱されています。その場合、ServerViewOperations Managerのマニュアルを参照してServerViewトラップ転送プログラムをインストールしてください。

ServerViewトラップ転送プログラムがServerView Operations Managerに同梱されていない場合、以下のWebサイトからダウンロードし、

添付されているドキュメントを参照してインストールしてください。

URL: http://www.fmworld.net/cgi-bin/drviasearch/drviadownload.cgi?DRIVER_NUM=F1007434

ServerViewトラップ転送プログラムをインストール後に、以下の設定を行ってください。

1. OSの管理者(root)でログインします。

2. SpectroSERVERのSNMPトラップ受信ポートを162以外のポートに変更します。

ポート番号は、以下のファイルを編集することで変更できます。

{SpectroSERVERのインストールフォルダー}/CC/.vnmrc

ポート番号を9162に変更する設定例:

snmp_trap_port=9162

3. SpectroSERVERを再起動します。

4. /usr/share/SMAWtrpsv/conf/trpsrvtargetsファイルを編集し、SpectroSERVERのSNMPトラップ受信ポートを追加します。

編集前

######################################################################### Copyright (C) Fujitsu Siemens Computers 2007# All rights reserved# Configuration File for trpsrv (SMAWtrpsv)########################################################################

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# Syntax# port [(address | -) [comment]]

# examples# 8162# 9162 - test# 162 145.25.124.121

編集後(SpectroSERVERのSNMPトラップ受信ポートを9162にする場合)

######################################################################### Copyright (C) Fujitsu Siemens Computers 2007# All rights reserved# Configuration File for trpsrv (SMAWtrpsv)########################################################################

# Syntax# port [(address | -) [comment]]

# examples# 8162# 9162 - test# 162 145.25.124.121

#UDPポート 9162番に転送します。

9162

5. システムを再起動します。

設定手順

ここでは、CA Spectrumで本製品のSNMPトラップを受信し、CA SpectrumのコンソールであるOneClickでイベントメッセージを確認する

ための設定手順について説明します。

各手順の詳細は、CA Spectrumのマニュアルを参照してください。

1. CA SpectrumのMIB Toolsを起動します。

2. "Navigation"パネルの<Add MIB>ボタンをクリックします。

[MIB Tools: Add MIB]ダイアログが表示されます。

3. <Browse>ボタンをクリックし、本製品のMIBファイルを選択します。

4. <Compile>ボタンをクリックします。

[MIB Tools: Add MIB]ダイアログの"Compiler"に表示されるメッセージで、MIBファイルのコンパイルが成功したか確認してくだ

さい。

5. <Add & Close>ボタンをクリックします。

MIB Toolsの"Navigation"パネルに、読み込んだMIBが表示されます。

6. "Navigation"パネルから本製品のMIBを選択し、"Contents"パネルの表示を[Map]タブに切り替えます。

7. "Trap Support"に表示されているトラップを選択し、<Information>ボタンをクリックすることで、トラップの詳細を確認できます。

8. "Trap Support"に表示されているトラップを選択し、<Map Traps>ボタンをクリックします。

[MIB Tools: Assign Trap Alarms]ダイアログが表示されます。

9. "Alarm Severity"の"set"をクリックし、トラップに対するアラームの重度を指定できます。

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10. <OK>ボタンをクリックします。

[MIB Tools: Trap Support Results]ダイアログが表示され、処理の結果が確認できます。

11. <Close>ボタンをクリックします。

MIB Toolsの"Trap Support"でトラップに対してイベントコードが割り当てられていることが確認できます。

12. "Trap Support"でトラップを選択し、<Edit Traps>ボタンをクリックします。

Event Configurationアプリケーションがスタートします。

13. "Navigation"パネルで、トラップに割り当てられたイベントコードを選択します。

14. "Contents"パネルの"Event Message"で、トラップを受信した際のイベントメッセージが表示されます。

メッセージはCA Spectrumが指定する書式に従って編集できます。

書式については、CA Spectrumのマニュアルを参照してください。

15. メッセージを変更した場合、Event Configurationアプリケーションのメニューから[Save All]または[Save Selected]を選択し、設定

を保存します。

上記の設定を行ったあと、「I.2 SNMPトラップ送信」に記載されている動作確認を行ってください。

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付録J ServerView Deployment Managerとの共存

ここでは、本製品とServerView Deployment Managerを同一ネットワークで使用する手順について説明します。

J.1 概要

本製品とServerView Deployment Managerは、管理対象サーバと同一サブネットまたは同一サーバで使用できます。以下の構成の場

合、ServerView Deployment Managerは本製品のバックアップ・リストアやクローニングなどの代わりに使用できます。

図J.1 システム構成例(同一サブネットの場合)

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図J.2 システム構成例(同一サーバの場合)

J.2 制限機能

同一ネットワーク内での共存構成では、以下の本製品の機能を使用できません。

・ バックアップ・リストア

・ クローニング

・ I/O仮想化(HBA address rename)

・ サーバ切替え(バックアップ・リストア方式、HBA address rename方式)

VIOM方式のサーバ切替えは本製品で使用できます。

上記の制限機能の代わりに以下のServerView製品の使用をお勧めします。

・ ServerView Deployment Manager(バックアップ・リストア、クローニング)

・ ServerView Virtual-IO Manager(I/O仮想化)

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