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Agilent の高性能PSAスペクトラム・ アナライザと、E4406Aベクトル・シ グナル・アナライザ(VSA)は、包括 的なRF測定と変調解析の機能を備え ています。 W-CDMAHSDPAの各測定パーソナ リティではワンボタンで測定が行え、 デザインの性能、効率、コストのマ ージンやトレードオフの評価が容易 になります。 Agilent PSAシリーズ・スペクトラム・ アナライザ E4406Aベクトル・シグナル・ アナライザ W-CDMA/HSDPA/HSUPA 測定パーソナリティ 技術概要とセルフガイド・デモ オプションBAF/210

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Agilentの高性能PSAスペクトラム・アナライザと、E4406Aベクトル・シグナル・アナライザ(VSA)は、包括的なRF測定と変調解析の機能を備えています。

W-CDMA、HSDPAの各測定パーソナリティではワンボタンで測定が行え、デザインの性能、効率、コストのマージンやトレードオフの評価が容易になります。

AgilentPSAシリーズ・スペクトラム・アナライザE4406Aベクトル・シグナル・アナライザW-CDMA/HSDPA/HSUPA測定パーソナリティ

技術概要とセルフガイド・デモオプションBAF/210

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W-CDMAおよびHSDPA/HSUPAパーソナリティを使用した、デザインの評価、開発期間の短縮

複雑な3GPPでは、W-CDMAやHSDPA/HSUPA(High Speed Downlink PacketAccess/High Speed Uplink PacketAccess)測定パーソナリティの高度な復調機能が必要とされます。

● 強力な測定機能と柔軟性● 様々な機能と直感的なユーザ・インタフェースによる、トラブルシューティングとデザイン検証

● 速度、信頼性、使いやすさによる、製造の効率化

● 高確度の測定とオペレータに依存しない測定結果による、歩留まりの向上

● デジタル復調、RFパワー測定、スプリアス・サーチ、汎用高性能スペクトラム解析を1台のアナライザで提供

● ファームウェア・アップデートによる、最新の3GPP規格への対応

PSAは、強力なワンボタン測定、機能セット、および最先端の柔軟性、速度、確度、ダイナミックレンジを組み合わせることにより、最高50 GHzの高性能スペクトラム解析を実現します。さらに、W- C D M A(オプションBA F)やHSDPA/HSUPA(オプション210)の測定パーソナリティにより、P S AにW -CDMAベクトル信号解析機能を追加できます。

製造部門には、ベクトル信号解析専用器のE4406A VSAがコスト・パフォーマンスの高いプラットフォームを提供します。このVSAでもW-CDMA/HSDPA/HSUPAパーソナリティを使用できます。

W-CDMA測定パーソナリティは、3GPPリリース99からリリース6までのTSG( Technical Specifications Group)TS25.141およびTS34.121システムを解析するためのトランスミッタ測定を行

います。16QAMのダウンリンクHS-PDSCHや3GPPリリース5および6で定義された拡散係数2のアップリンクE-DPCCHのような、HSDPAやHSUAP信号の復調解析を行うには、HSDPA/HSUPA測定パーソナリティ(オプション200)が必要です。

本書の項目を以下に示します。

● 詳細な測定機能● デモ● W-CDMA/HSDPA/HSUPA測定に対するPSAシリーズの主な仕様

● オーダ情報● 関連カタログ

すべてのデモは、 P S AシリーズとE4438C ESGベクトル信号発生器を使用しますが、E4406 VSAを使用しても実行できます。[ ]で囲んだキー入力はハードキーを、{ }で囲んだキー入力は画面の右端で表示されるソフトキ-を表します。

チャネル・パワー4ページ

ACPR5ページ

HSDPA10ページ

パワー統計(CCDF)16ページ

占有帯域幅7ページ

コード・ドメイン解析

8ページ

変調精度12ページ

不連続送信9ページ

QPSK EVM13ページ

スペクトラム・エミッション・マスク

6ページPSAシリーズ・スペクトラム・アナライザ

E4406Aベクトル・シグナル・アナライザ

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測定機能 W-CDMA測定パーソナリティ(オプションBAF)

● チャネル・パワー● 隣接チャネル漏洩電力(ACPR/ACLR)● 相互変調● マルチキャリア・パワー● スペクトラム・エミッション・マスク● 占有帯域幅● コード・ドメイン解析● 変調精度(コンポジットEVM)● QPSK EVM● パワー統計(CCDF)● パワー制御(スロット・パワー、

PRACHパワー、UE位相不連続のスロット位相)

● パワー対時間

HSDPA/HSUPAオプション210は、オプションBAFに以下の機能を追加

● コード・ドメイン解析● 定義済みテスト・モデル5● HS-PDSCH 16QAM/QPSKの自動検出

● 16 QAM/QPSKの検出● 復調ビット(2進、16進)● 適応変調/コード化(AMC)への対応

● 3GPP TS25.213で定義されたDPCH/E-DPCH構成に対するパワーβの計算

● ダウンリンクのE-RGCH/E-AGCH/E-HICH解析

● SF 2のE-DPCCHおよびE-DPDCHの復調

● 変調精度● E V M環境でのH S D P Aおよび

HSUPA信号のサポート

まず、50Ω RFケーブルを使用して、ESGの50Ω RF出力とPSAの50Ω RF入力とを接続し、両方の測定器の電源をオンにします。

ここで、W-CDMA信号を供給するようにESGを設定します(テスト・モード1)。

デモの準備

本書のデモを行うには、ESGおよびPSAシリーズに右のオプションが必要です。また、ファームウェアを最新バージョンにアップデートしてください。(www.agilent.com/find/psa)。

製品タイプ モデル番号 必要なオプション

ESGベクトル信号発生器 E4438C 503、504、または506:少なくとも3GHzの周波数レンジ601または602:ベースバンド・ジェネレータ400:3GPP W-CDMA-FDDパーソナリティ418:HSDPA over W-CDMA(このセルフガイド・デモでは必要ありません。)

Signal Studioソフトウェア N7600A HSDPA/HSUPA付き3GPP W-CDMA(このセルフガイド・デモでは必要ありません)

PSAシリーズ・ E4440A/E4443A/E4445A/ B7J:デジタル復調ハードウェアスペクトラム・アナライザ E4446A/E4447A/E4448A(ファーム BAF:W-CDMA測定パーソナリティ

ウェア・リビジョンA.09以降) 210:HSDPA/HSUPA測定パーソナリティ

手順 キー入力

ESGの操作:

キャリア周波数を1.92 GHzに設定 [Preset][Frequency][1.92]{GHz}

振幅を-20 dBmに設定 [Amplitude][-20]{dBm}

W-CDMAモードを選択 [Mode]{W-CDMA}{Arb W-CDMA}

W-CDMAテスト・モード1を選択 {W-CDMA Select}{Test Models}{Test Model 1 w/16 DPCH}

W-CDMA変調をオン {W-CDMA On}

RF出力をオン [RF On]

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チャネル・パワー

チャネル・パワー測定は指定された帯域幅(3GPP W-CDMA規格にしたがって、デフォルトは5 MHz)内のチャネル・パワーと、パワー・スペクトル密度(PSD)(dBm/Hz単位)を測定します。

下記のチャネル・パワー測定パラメータを制御できます。

● 積分帯域幅(デフォルトは5 MHz)● チャネル・パワー・スパン(デフォルトは6 MHz)

● トレース・アベレージの回数(デフォルトは200)

● データ・ポイント表示、64~65536(デフォルトは512)

● トリガ・ソース:フリーラン、外部フロントパネル、外部リアパネル(デフォルトはフリーラン)

手順 キー入力

PSAの操作:

工場プリセットに設定 [System]{Power On/Preset}{Preset Type}{Factory}(E4406A VSAではこのステップをスキップ)

アナライザをW-CDMAモードに設定。 [Preset][Mode]{W-CDMA}モード・メニューに{W-CDMA}が表示されていない場合は{More}を押す。

中心周波数を1.92 GHzに設定 [Preset][FREQUENCY][1.92]{GHz}

送信機デバイスを選択 [Mode Setup]{Radio}{Device BTS}

チャネル・パワー測定をオン。 [MEASURE]{Channel Power}スペクトラム・チャネル幅を示す白いバーと、下に測定値が表示されます。(図1)

図1.チャネル・パワー

これは、PSAのワンボタン・チャネル・パワー測定のデモです。

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隣接チャネル漏洩電力(ACPR)

送信機のチャネル・リーケージを減らせば、同時に送信できるチャネル数が増加し、基地局の効率が改善されます。ACPRは3GPP規格ではACLR(AdjacentChannel Leakage Power Ratio)と呼ばれ、隣接チャネルのパワーを、送信パワーを基準にして測定したものです。この規格は、送信チャネルと隣接チャネルの両方のパワーを、ロールオフ・ファクタが0.22のルート・ナイキスト・フィルタ(RRC)を通して測定する必要があります。

● 3つのモード(FFT、掃引、高速)でACPRを測定

● 積分帯域幅を調整可能● 最大5つのチャネル・オフセットを選択可能

● チャネル・オフセット周波数を選択可能

● 絶対リミットと相対リミットの調整・表示

● 棒グラフまたはスペクトラムによる表示

● ルート・ナイキスト・フィルタの挿入と、フィルタのα値の変更が可能

手順 キー入力

PSAの操作:

ACPR測定をオン [MEASURE]{ACPR}

スペクトラム表示をオン [Trace/View]{Spectrum}

スペクトラム画面を拡大。 スペクトラム画面が緑で強調表示されるまで他の測定でも、ウィンドウを拡大する場合は [Next Window]、次に[Zoom]このステップを行います。

1つのオフセット対のリミットを調整。 [Meas Setup]{Ofs & Limits}{Rel Lim(Car)}信号がリミット条件を満たさないと、右上の緑のPASS [-90]{dBc}インジケータが赤いFAILに変わるのを確認します。

2つのオフセットを追加 {Offset}{C}{Offset Freq On}{Offset}{D}{Offset Freq On}

表付きの棒グラフに戻る(図2)。 [Trace/View]{Bar Graph}[Zoom]表を確認します。

図2.マルチ・オフセットのACPR

ここでは、ACPR測定を行い、オフセットとリミットをカスタマイズします。

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スペクトラム・エミッション・マスク

3GPP規格のスペクトラム・エミッション・マスク測定は、様々な周波数オフセットでの、種々のパワー・リミットと測定帯域幅(分解能帯域幅)が必要です。図3は、キャリアからの周波数オフセットに対するパワー密度の仕様を表しています(3GPP W-CDMA TS 25.104v.6.9.0(2005-06)から抜粋)。PSAを使用すれば、この規格で要求される多くの測定を簡単に行えます。

手順 キー入力

PSAの操作:

スペクトラム・エミッション・マスク測定をオン。 [MEASURE]{Spectrum Emission Mask}上のウィンドウでマスクとトレースを、下のウィンドウで測定値の表を確認します。

表示する値の種類を選択。 [Display]、{Abs Peak Pwr & Freq}または選択した種類に応じて、下の表で測定値が変化するのを {Rel Peak Pwr & Freq}または{Integrated Power}確認します。 を選択

カスタマイズ可能なオフセットとリミットを表示。 [Meas Setup]{Offset/Limits}{More}{Limits}5組のオフセットの測定パラメータやリミット値をカスタマイズできます(図4)。

測定インターバル(最大10 ms)を設定、ディテクタ・ [Meas Setup]{Meas Interval}、ノブを回すタイプ(アベレージまたはピーク)を選択 ([(]または[*])、{More}、{Detector}をトグル

図3.スペクトラム・エミッション・マスクのW-CDMA規格(TS 25.104 v.6.9.0(2005-06)から)

図4.スペクトラム・エミッション・マスク

ここでは、スペクトラム・エミッション・マスク測定と、カスタマイズ可能な機能のいくつかを紹介します。

PSA測定では、マスク・リミットは画面上の緑のトレースで示されています。 キャリアからの周波数間隔Df(MHz)

30 k

Hzでのパワー密度(

dBm)

1 M

Hzでのパワー密度(

dBm)

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占有帯域幅

3GPP規格では、占有帯域幅(OBW)とは、全チャネル・パワーの99%を含む帯域幅を表し、送信W-CDMA信号の占有帯域幅を5 MHz以下と規定しています。

● 様々なFFTウィンドウを選択可能(フラットトップ、ユニフォーム、ハニング、ハミング、ガウシアン、ブラックマン)

● 占有帯域幅のアラームを設定可能● スパンと分解能帯域幅を選択可能

手順 キー入力

PSAの操作:

占有帯域幅を測定(図5) [MEASURE]{Occupied BW}

図5.占有帯域幅

この測定では、表示されたスパンの全パワーが測定されます。その後、スパンの上限と下限でそれぞれパワーの0.5%を占める部分まで、右端と左端から内側へパワーが測定されます。その差が、占有帯域幅となります。3GPP規格にしたがって、PSAはデフォルトのPASS/FAIL値を5 MHzに設定します。

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コード・ドメイン解析

コード・ドメイン解析測定では、様々な測定結果が得られます。コード・ドメイン・パワー解析では、コード・チャネルの信号パワーを全信号パワーでノーマライズして測定します。この測定により、各コード・チャネルが適切なレベルにあるかどうかを検証できます。また、コード化からRFセクションまでの、送信機の問題を特定できます。例えば、増幅器の非線形性などの問題は、コード・ドメイン・パワーの不適切な分布として現れます。

● ピークEVM、RMS EVM、位相/振幅誤差、全パワー、チャネル・パワーの測定

● パラメータを調整してデータを再復調可能:0~511のコード・チャネルの選択、7.5 ks/s~960 ks/sのシンボル・レートの設定

● 複数の同期オプション:C P I C H、SCH、シンボル・ベース、STTDのアンテナ2 CPICH、ダウンリンク用のTSTDのSCHアンテナ1または2

● プリアンブルの署名検出とPRACHメッセージ同期、アップリンク用のDPCCH同期

● 定義済みテスト・モデルによる解析のスピードアップ

● パワー・グラフ/指標、CDP/CDEグラフ、I/Qエラー、コード・ドメインの4分割、復調ビットの表示

● デフォルト長を1フレームまたは1スロットにした高速解析

● キャプチャ・インターバルと、8/16フレームによるより詳細な解析

● 圧縮モード、バースト/DTX、閉ループ・ダイバーシティ用の高度なシンボル解析

● 捕捉データの共有による、詳細な解析とトラブルシューティング

手順 キー入力

PSAの操作:

コード・ドメイン測定をオン。 [MEASURE]{More}{Code Domain}この測定は、PSAがアクティブ・チャネルを識別する間、数秒かかります。

特定のチャネルのパワーとレートをモニタ。 [Marker][125][Enter]アクティブ・チャネルは赤で表示され、コード・チャネルの幅はそのチャネルのデータ・レートに比例します。

ズーム(図6)。 [Span]、ノブを回すこの機能はチャネル幅を拡大して表示します。最大スパンのまま次のステップに移ります。

図6.コード・ドメイン・パワー

ここでは、コード・ドメイン解析を使用してW-CDMA信号を解析します。

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不連続送信コード・チャネルの振幅は、送信時に変動することがあります。これを不連続送信(DTX)と呼びます。その結果、一部のビットが損失したり、復調が難しくなります。W-CDMAは損失ビットをXで置き換えてこれに対処するので、オペレータはどのビットが失われたかが分かります。

[Meas Setup]の下の{Symbol Analysis}キーの下のDTX/Burst Detect ONを選択します。これにより、キャプチャ・インターバル内のコード・チャネルの任意のDTXまたはバースト・オフ期間の検出が容易になります。図7は、復調されたビットにどのようにXが使用されているかを示しています。図8は、復調されたビット内のXによるPICHパワー・オフ期間を示しています。

3GPP規格では、圧縮モード信号は送信時にいくつかのパワーオフ・スロットを持っています。このパワーオフ期間により、コード・ドメインでのアクティブ・チャネルの検出が阻害されます。アクティブ・チャネルとして識別されないと、tDPCH(DPCHのCPICHからのタイミング・オフセット)が検出できません。これはコード・チャネルのスロット境界を正しく識別できないことを意味し、結果として復調ビットとコード・チャネル・パワーが影響を受けます。この場合は、tDPCHを手動で設定すると、スロット境界を調整して圧縮モードの信号を正しく調べることができます。

また、あるコード・チャネルの詳細な情報をコード・ドメインで表示することができます。振幅誤差、位相誤差、I/Qエラー表示のEVM、シンボル・パワー対時間トレース、コード・ドメインのシンボル極座標ベクトル・プロット(4分割表示)、復調されたI/Qデータ・ビットを切り替えて表示できます。

手順 キー入力

マーカをPICHに設定 [Marker][32][Enter]

アクティブ・マーカ(32)でコード・チャネルの [Marker]{More}{Mkr→ Despread}特性を調査

I/Qシンボル・ビットを表示 [Trace/View]{Demod Bits}

選択したスロットをパワーオフ・ギャップにシフト [Meas Setup]{Meas offset}、ノブを回す([(]または[*])

ビット・フォーマットを2進(0、1)からトライステート [Meas Setup]{More}{Symbol Analysis}(0、1、X)に変更して、バースト・オフ期間を見やす {DTX/Burst Detect On/Off}くする。(図8)

図8.シンボル・パワーと復調I/Qビット

図7.復調ビットの代わりにXが使用されている例。

ここでは、マークしたコード・チャネルの特性を調べます。

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3GPPリリース5のHSDPA 手順 キー入力

ESGの操作:

W-CDMAモードを選択 [Mode]{W-CDMA}{Arb W-CDMA}

W-CDMAテスト・モデル5を選択 {W-CDMA Select}{Test Models}{Test Model 5 w/8 HSPDSCH}

W-CDMA変調をオン {W-CDMA On},

RF出力をオン [RF On]

手順 キー入力

PSAの操作:

パワー・グラフに戻る [Trace/View]{Power Graph & Metrics}

画面のXスケールを変更 [Span]{Scale/Div}[512]{Enter}

アクティブ・チャネルの検出から、8 HS-PDSCHによる [Meas Setup]{More} {Symbol Boundary} テスト・モデル5の測定に変更 {Pre-Defined Test Models} {Test Model 5 w/8 HSDPSCH}

キャプチャ・インターバルをフル・モード、 [Meas Setup]{Capture Intvl} {3 frame}3フレームに設定

測定タイプをシングルに変更 [Meas Control]{Measure Single}

特定のチャネルのパワーとレートを確認。 [Marker][140][Enter]アクティブ・チャネルは赤で表示され、コード・チャネルの幅はそのチャネルのデータ・レートに比例します(図9)

図9.キャプチャ・インターバルの設定

ここで、HSDPA信号(テスト・モデル5)を供給するようにESGを設定します。

PSAでは、様々な設定をカスタマイズできます。例えば、キャプチャ・インターバルの設定を短くすれば、高速測定が行え、長くすると詳細な測定が行えます。また、プログラム済みのテスト・モデルが内蔵され、高速測定のためにアクティブ・チャネルの検出機能をオフにすることができます。さらに、W-CDMA/HSDPAコード・チャネルに同期することができます。

ここで、HSDPA信号の捕捉オプションを調べます。

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より強力なHSDPAの解析も可能です。

● 高速測定用の定義済みテスト・モデル5

● QPSKや16 QAMなどの変調方式を自動検出

● 適応変調に対応● アップリンク用のHS-DPCCHパワーβ● 2進/16進フォーマットの復調ビット

手順 キー入力

PSAの操作:

選択したHS-PDSCHの表示に変更(140にマーカ) [Trace/View]{Code Domain(Quad view)}

マークしたコード・チャネルを逆拡散(図10)。 [Marker]{More}{Mkr ) Despread}16 QAM変調信号をシンボル極座標ベクトルで表示できます。

復調ビットに表示を変更。 [Trace/View]{Demod Bits}選択されたウィンドウを下に移動。 [Next Window}フォーマットを2進から16進に変更(図11)。 [Display]{Demod Bit Format Bin/Hex}

図10.コード・ドメイン4分割表示

図11.16進の復調ビット

ここで、コード・ドメイン解析の高度な機能を使用してHSDPA信号を解析します。

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3GPPリリース6のHSUPA

HSUPA測定機能は、PSAファームウェア・リビジョン9以降とE4406Aリビジョン10以降のオプション210で新しく追加されたものです。PSAまたはE4406AVSAに既にオプションBAF(W-CDMA)と210(HSDPA)がインストールされている場合は、最新リビジョンのファームウェアにアップグレードして、コード・ドメインでのHSUPA解析機能と変調精度測定機能を追加できます。ファームウェアのアップデートについては、以下のサイトをご覧下さい。http://www.agilent.co.jp/find/psa_firmwareおよびhttp://www.agilent.co.jp/find/e4406a_firmware

オプション210により、HSUPAに関する以下の機能が得られます。

● 拡散係数2のE-DPDCHの自動検出● 3 G P P規格の構成に基づいた E -

DPCCHパワーβ● 適応変調のサポート

HSUPAは、アップリンク・データ・レートを改善するための、3GPPリリース6で定義されたWCDMAおよびHSDPAに対する新しいテクノロジーです。また、これは、3GPP規格のE-DCHに記載されています。理論的には、これにより、E-DPCCH(E-DCH専用物理制御チャネル)とE-DPDCH(E-DCH専用物理データ・チャネル)の新しい物理チャネルが

追加され、アップリンクのデータ・レートが5.76 Mbpsに改善されます。ダウンリンクには、HSUPA用の新しい3つのチャネル(E-AGCH、E-RGCH、E-HICH)があります。

理論的なビット・レート実効コード化レート データ・チャネルの数/拡散係数(SF)

1 @ SF4 2 @ SF4 2 @ SF2 2 @ SF42 @ SF2

1/2 480 kbps 960 kbps 1920 kbps 2880 kbps

3/4 720 kbps 1440 kbps 2880 kbps 4320 kbps

4/4 950 kbps 1920 kbps 3840 kbps 5760 kbps

図12. HSUPAアップリンクのコード・ドメイン解析

図13.拡散係数2(1920 ksps)の

E-DPDCHのシンボル解析

これらは、Agilent ESG E4438CとN7600A Signal Studioソフトウェアを使用して作成した、HSUPA信号のサンプル・スクリーン・ショットです。1.92 GHzで-20 dBmのDPCCH、E-DPCCH、4 E-DPDCHが含まれています。

詳細は、以下のサイトをご覧ください。www.agilent.co.jp/find/signal_generators

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変調精度(コンポジットEVM)

Q

I

振幅誤差 (I/Q振幅エラー)

測定 信号

理想信号 (基準)

位相誤差 (I/Q位相エラー)

エラー・ベクトル

ø

13

変調精度を効果的に測定する方法は、測定信号と理想信号を比較することです。図12は、理想変調信号と実際の変調信号との間の振幅と位相の差の指標である、エラー・ベクトルを説明したものです。エラー・ベクトルの二乗平均平方根(rms)を計算し、理想信号の平均パワーの平方根のパーセントとして表したものが、エラー・ベクトル振幅(EVM)です。EVMは一般的な変調品質の指標として、デジタル通信で広く使用されています。

コンポジットEVMは、マルチコード・チャネル信号のEVMの指標です。この指標は、マルチチャネル信号送信機の品質評価、拡散/スクランブリング・エラーの検出、ベースバンド・セクションとRFセクションの間の問題の検出、信号に大きな干渉を引き起こすエラーの解析などに役立ちます。

CDMAベースの方式の動作は相関に依存し、これらの方式ではロー(r)というパラメータが使用されます。rは、全パワーに対する相関パワーの指標です。相関パワーは、周波数、位相、時間オフセットを除去して補正された測定信号と理想基準信号との間で相互相関を行うことにより計算されます。未相関のパワーは受信機への干渉として現れます。

図14.エラー・ベクトル

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変調精度の主な機能を以下に示します。

● ピークCDE、位相、振幅、周波数誤差の測定

● キャプチャ・インターバルを最大15スロットに拡大することによる、3GPPリリース6への対応

● キャプチャ・サマリ・テーブルとAvg/Peak表示

● テスト・モデルに準拠● 個々のコード・チャネルをパイロット・チャネルにそろえて位相誤差を改善するマルチチャネル評価

● 複数の同期オプション:C P I C H、SCH、シンボル・ベース、STTDのアンテナ2 CPICH、ダウンリンク用のTSTDのSCHアンテナ1または2

● デュアル・アンテナ測定用のSTTD(Space Time Transmit Diversity)測定

● プリアンブルの署名検出とPRACHメッセージ同期、アップリンク用のDPCCH同期

● 低レベル信号測定用プリアンプ・オプション

● 捕捉信号をI/Q極座標グラフ、I/Qエラー、コード・ドメイン・パワー、Peak/Avg指標、スロットCDE/EVMで表示

● 捕捉データの共有による、詳細な解析とトラブルシューティング

オプション210 HSDPA/HSUPAがインストールされている場合は、同じ測定機能を、ダウンリンクとアップリンクの両方に対してHSDPAおよびHSUPAに設定した信号に適用できます。

手順 キー入力

PSAの操作:

変調精度測定をオン(図15)。 [MEASURE]{More}{Mod Accuracy}[Meas Control]{Measure Single}

右側にI/Q極座標ベクトル画面、左側に定量データが表示されます。

振幅誤差、位相誤差、EVMのプロットを表示(図16) [Trace/View]{I/Q Error}

図15.HSDPA信号の変調精度

図16.15スロットでの振幅誤差、位相誤差、EVMのエラー・プロット

ここでは、HSDPAダウンリンク信号に対する変調精度測定の様々な使用方法を紹介しています。

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手順 キー入力

PSAの操作:

コード・ドメイン・パワーを表示してチャネル・ [Trace/View]{Code Domain Power}パワーとCDEをチェックします。Zoomキーを使用して [Next Window][Zoom]表示を拡大し、リストをスクロールできます(図17)。 [Display]{Next Page}または{Scroll Down}

Peak/Avg指標を表示し、アベレージング期間での [Trace/View]{Peak/Avg Metrics}ワースト値をモニタできます。

捕捉した15スロットの結果サマリ・テーブルを表示 [Trace/View]{Capture Time Summary}します。捕捉期間での平均は最下段で、15スロットでの不良結果は黄色で表示されます。

スロット・ベースのトレースで、EVM、ピークCDE、 [Trace/View]{Slot CDE/EVM}周波数誤差を表示します(図18)。

15

図17.変調精度測定のコード・ドメイン・パワーのリスト

図18.EVM、ピークCDE、周波数誤差のスロット・ベースのトレース

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パワー統計(CCDF)

CCDF(相補累積分布関数)はピーク-平均パワー比(PAR)対確率のプロットで、信号のパワー統計の特性を表します。増幅器は高いACPR性能を維持するとともに、信号が持つ高PARに対応できる必要があるので、CCDFはW-CDMA基地局用のパワー・アンプをデザインする際の重要なツールとなります。マルチキャリア・パワー・アンプのデザインでは、複雑さがさらに増加します。

● 基準トレースを設定し、ガウシアン雑音トレースと比較

● 測定帯域幅と測定間隔の選択● トリガ・ソースの選択:フレーム、バースト、外部、フリーラン、ビデオ

手順 キー入力

PSAの操作:

CCDFを測定(図19)。 [MEASURE]{More}{Power Stat CCDF}黄色のラインは入力信号、青い基準ラインはガウシアン雑音のCCDFを表します。

図19.CCDF

ここでは、W-CDMAのCCDFが簡単に測定できることを紹介します。

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1. 詳細な仕様は、スペクトラム・アナライザのデータ・シート(カタログ番号5980-1284J)をご覧ください。

PSAシリーズの主な仕様1

W-CDMA/HSDPA測定パーソナリティ下記の仕様は、E4443A/45A/40Aのみに適用されます。E4446AおよびE4448Aは同様ですが、性能は保証されていません。

製造環境のための3GPP TS 25.141基地局要件への適合性注記:95%と記された許容差は、95%の信頼性で測定結果が得られることを意味します。100%と記された許容差は、100%のリミット・テストの測定結果から得られることを意味します。100%のリミット・テストのみが製品保証の対象となります。

副節 項目 3GPP要件のテスト 測定器の測定器の許容差 許容差(2002-06)

6.2.1 最大出力パワー 0.7 dB(95%) 0.28 dB(95%)(0.71 dB、100%)

6.2.2 CPICHパワー確度 0.8 dB(95%) 0.29 dB(95%)

6.3.4 周波数誤差 12 Hz(95%) 10 Hz(100%)

6.4.2 パワー制御ステップ(テスト・モード2)

1 dBステップ 0.1 dB(95%) 0.03 dB(95%)0.5 dBステップ 0.1 dB(95%) 0.03 dB(95%)10回の1 dBステップ 0.1 dB(95%) 0.03 dB(95%)10回の0.5 dBステップ 0.1 dB(95%) 0.03 dB(95%)

6.4.3 パワー・ダイナミック・レンジ 1.1 dB(95%) 0.50 dB(95%)

6.4.4 全パワー・ダイナミック・レンジ 0.3 dB(95%) 0.015 dB(95%)

6.5.1 占有帯域幅 100 kHz(95%) 38 kHz(95%)

6.5.2.1 スペクトラム・エミッション・ 1.5 dB(95%) 0.59 dB(95%)マスク

6.5.2.2 ACLR5 MHzオフセット 0.8(95%) 0.22 dB(100%)10 MHzオフセット 0.8(95%) 0.22 dB(100%)

6.5.3 スプリアス・エミッションf<3 GHz 1.5~2.0 dB(95%) 0.65 dB(100%)3 GHz<f<4 GHz 2.0 dB(95%) 1.77 dB(100%)4 GHz<f<12.6 GHz 4.0 dB(95%) 2.27 dB(100%)

6.7.1 EVM 2.5%(95%) 1.0%(95%)

6.7.2 ピーク・コード・ドメイン誤差 1.0 dB(95%) 1.0 dB(公称値)

チャネル・パワー

RF入力での最小パワー -70 dBm(公称値)

絶対パワー確度

手動設定ミキサ・レベル ±0.71 dB(±0.19 dB、代表値)

自動減衰 ±0.80 dB(±0.25 dB、代表値)

隣接チャネル漏洩電力(ACPR、ACLR)

RF入力での最小パワー -27 dBm(公称値)

ダイナミックレンジ(積分帯域幅3.84MHz)

5 MHzオフセット -74.5 dB(公称値)

10 MHzオフセット -82 dB(公称値)

ACPR確度

無線機 オフセット周波数

MS(UE) 5 MHz ±0.12 dB(ACPR-30~-36 dBc)

MS(UE) 10 MHz ±0.17 dB(ACPR-40~-46 dBc)

BTS 5 MHz ±0.22 dB(ACPR-42~-48 dBc)

BTS 10 MHz ±0.22 dB(ACPR-47~-53 dBc)

BTS 5 MHz ±0.17 dB(-48 dBc、非干渉ACPR)

相互変調

RF入力での最小キャリア・パワー -30 dBm(公称値)

3次インターセプト

CF=1 GHz +7.2 dB

CF=2 GHz +7.5 dB

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PSAシリーズの主な仕様(続き)

マルチキャリア・パワー

入力での最小キャリア・パワー -12 dBm(公称値)

ACLRダイナミックレンジ、2キャリア

5 MHzオフセット -70 dB(公称値)

10 MHzオフセット -75 dB(公称値)

ACLR確度、2キャリア ±0.38 dB(公称値)

スペクトラム・エミッション・マスク

RF入力での最小パワー -20 dBm(公称値)

ダイナミックレンジ、相対値

2.515 MHzオフセット -86.7 dB(-88.9 dB、代表値)

1980 MHz領域 -80.7 dB(-83.0 dB、代表値)

感度、絶対値

2.515 MHzオフセット -97.9 dBm(-99.9 dBm、代表値)

1980 MHz領域 -81.9 dBm(-83.9 dBm、代表値)

確度、相対値

表示=絶対ピーク・パワー ±0.14 dB

表示=相対ピーク・パワー ±0.56 dB

占有帯域幅

RF入力での最小パワー -40 dBm(公称値)

周波数確度 0.2%(公称値)

コード・ドメイン

コード・ドメイン・パワー

RF入力での最小パワー

プリアンプ・オフ -75 dBm(公称値)

プリアンプ・オン -102 dBm(公称値)

相対パワー確度(テスト・モード2)

0~-10 dBc間のCDP ±0.015 dB

-10~-30 dBcのCDP ±0.06 dB

-30~-40 dBcのCDP ±0.07 dB

相対パワー確度

(8 HS-PDSCHによるテスト・モード5)

0~-10 dBcのCDP ±0.015 dB(公称値)

-10~-30 dBcのCDP ±0.08 dB(公称値)

-30~-40 dBcのCDP ±0.15 dB(公称値)

変調精度(コンポジットEVM)

RF入力での最小パワー -75 dBm(プリアンプ・オフ、公称値)

コンポジットEVM確度(テスト・モード4) ±1.0%

(8 HS-PDSCHでのテスト・モード5) ±1.0%(公称値)

周波数誤差確度 ±10 Hz+(トランスミッタ周波数×

周波数基準確度)

ピーク・コード・ドメイン誤差確度 ±1.0%(公称値)

QPSK EVM

RF入力での最小パワー -20 dBm(公称値)

EVM確度 ±1.0%(10%のEVM、公称値)

パワー統計CCDF

RF入力での最小キャリア・パワー -40 dBm(公称値)

ヒストグラム分解能 0.01 dB

パワー制御/パワー対時間

絶対パワー測定

確度0および-20 dBm ±0.7 dB(公称値)

確度-20~-60 dBm ±1.0 dB(公称値)

相対パワー測定確度

ステップ・レンジ±1.5 dB ±0.1 dB(公称値)

ステップ・レンジ±3.0 dB ±0.15 dB(公称値)

ステップ・レンジ±4.5 dB ±0.2 dB(公称値)

ステップ・レンジ±26.0 dB ±0.3 dB(公称値)

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PSAシリーズのオーダ情報詳細は、PSA構成ガイド(5989-2773EN)をご覧ください。

PSAシリーズ・スペクトラム・アナライザE4443A 3 Hz~6.7 GHzE4445A 3 Hz~13.2 GHzE4440A 3 Hz~26.5 GHzE4447A 3 Hz~42.98 GHzE4446A 3 Hz~44 GHzE4448A 3 Hz~50 GHz

オプションオプションを追加するには、以下のように指定してください。モデル E444xA(x=0、3、5、6、8)オプション例 E4440A-B7J

E4448A-1DS

測定パーソナリティE444xA-226 位相雑音E444xA-219 雑音指数 1DSが必要E444xA-241 フレキシブル変調解析E444xA-BAF W-CDMA B7Jが必要E444xA-210 HSDPA/HSUPA B7JおよびBAFが必要E444xA-202 GSM(EDGE付き) B7Jが必要E444xA-B78 cdma2000 B7Jは必要E444xA-214 1xEV-DV B7JおよびB78が必要E444xA-204 1xEV-DO B7Jが必要E444xA-BAC cdmaOne B7Jは必要E444xA-BAE NADC、PCD B7Jが必要E444xA-217 無線LAN 122または140が必要E444xA-211 TD-SCDMAE444xA-215 外部信号源制御E444xA-266 プログラミング・コード互換性スイートE444xA-233 内蔵メジャリング・レシーバ・パーソナリティ

ハードウェアE444xA-1DS RF内蔵プリアンプ 110と併用不可

100 kHz~3 GHzE444xA-110 RF/マイクロ波プリアンプ 1DSと併用不可

(10 MHz~PSAの上限周波数)E444xA-B7J デジタル復調ハードウェアE444xA-122 80 MHz帯域幅デジタイザ E4440A/43A/45Aのみ、

140、107、H70と併用不可E444xA-140 40 MHz帯域幅デジタイザ E4440A/43A/45Aのみ、

140、107、H70と併用不可E444xA-123 切換可能マイクロ波プリセレクタ AYZと併用不可E444xA-124 Y軸ビデオ出力E444xA-AYZ 外部ミキサ E4440A/47A/46A/48Aのみ、

123と併用不可E444xA-107 オーディオ入力100 kΩ 動作には233が必要、

122、140と併用不可E444xA-111 USBデバイス側I/OインタフェースE444xA-115 512 MBユーザ・メモリ 117と併用不可。117がインストール

されていない限り、シリアル番号のプレフィックスが≧MY4615のすべてのPSAに標準で付属。

E444xA-117 セキュア・メモリ消去 115と併用不可E4440A-BAB N型入力コネクタをAPC 3.5に変更 E4440Aのみ、E4440A-233により必要E444xA-H70 70 MHz IF出力 122、140と併用不可。

E4447Aに対して利用不可

PCソフトウェアE444xA-230 BenchLink Webリモート制御ソフトウェアEE444xA-235 広帯域デジタイザ外部校正ウィザード 122が必要。E4443A/45A/40Aのみ

アクセサリE444xA-1CM ラック・マウント・キットE444xA-1CN フロント・ハンドル・キットE444xA-1CP ハンドル付きラックマウントE444xA-1CR ラック・スライド・キットE444xA-015 6 GHzリターン・ロス測定アクセサリ・キットE444xA-045 ミリ波アクセサリ・キットE444xA-0B1 CD-ROMを含むマニュアル・セットの追加

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関連カタログ

カタログ・タイトル カタログ・タイプ カタログ番号

PSA一般

シグナル・アナライザ・セレクション・ガイド Selection Guide 5968-3413J

PSAシリーズ・スペクトラム・アナライザ Data Sheet 5980-1284J

PSA Series Configuration Guide 5989-2773EN

Self-Guided Demonstration for Spectrum Analysis Product Note 5988-0735EN

広帯域およびベクトル信号解析

PSAシリーズ・スペクトラム・アナライザ40/80 MHz帯域幅デジタイザ Technical Overview 5989-1115JA

89600ベクトル・シグナル・アナライザを使ったAgilent拡張校正 Application Note 1443 5988-7814JA

89601Aベクトル信号解析ソフトウェアを使用した Product Note 5988-5015JAPSAシリーズ・スペクトラム・アナライザのパフォーマンス・ガイド

89650S広帯域ベクトル信号解析システム Technical Overview 5989-0871JA

測定パーソナリティとアプリケーション

PSAシリーズ・スペクトラム・アナライザ位相雑音測定パーソナリティ Technical Overview 5988-3698JA

Noise Figure Measurement Personality Technical Overview 5988-7884EN

External Source Measurement Personality Technical Overview 5989-2240EN

フレキシブル・ディジタル変調解析測定パーソナリティ Technical Overview 5989-1119JAJP

PSAシリーズ・スペクトラム・アナライザGSM/EDGE測定パーソナリティ Technical Overview 5988-2389JA

PSAシリーズ・スペクトラム・アナライザcdma2000測定パーソナ Technical Overview 5988-3694JA

1xEV-DO測定パーソナリティ Technical Overview 5988-4828JA

PSAシリーズ・スペクトラム・アナライザcdmaOne測定パーソナリティ Technical Overview 5988-3695JA

PSAシリーズ・スペクトラム・アナライザ無線LAN測定パーソナリティ Technical Overview 5989-2781JAJP

PSAシリーズ・スペクトラム・アナライザNADC/PDC測定パーソナリティ Technical Overview 5988-3697JA

TD-SCDMA Measurement Personality Technical Overview 5989-0056EN

Built-in Measuring Receiver Personality / Agilent N5531S Measuring Receiver Technical Overview 5989-4795EN

スペクトラム・アナライザ用BenchLink Webリモート制御ソフトウェア Product Overview 5988-2610JA

IntuiLinkソフトウェア Data Sheet 5980-3115JA

Programming Code Compatibility Suite Technical Overview 5989-1111EN

ハードウェア・オプション

PSA Series Spectrum Analyzers Video Output (Option 124) Technical Overview 5989-1118EN

PSA Series Spectrum Analyzers, Option H70,70 MHz IF Output Product Overview 5988-5261EN

スペクトラム・アナライザの基礎

Optimizing Dynamic Range for Distortion Measurements Product Note 5980-3079EN

PSA高性能スペクトラム・アナライザ振幅確度 Product Note 5980-3080JA

PSAシリーズ:掃引解析とFFT解析 Product Note 5980-3081JA

測定の最新機能と利点 Product Note 5980-3082JA

スペクトラム解析の基礎 Application Note 150 5952-0292JAJP

Vector Signal Analysis Basics Application Note 150-15 5989-1121EN

8 Hints for Millimeter Wave Spectrum Measurements Application Note 5988-5680EN

外部導波管ミキサによるミリ波測定 Application Note 1453 5988-9414JA

E7400A EMCアナライザEMC予備試験の手引 Application Note 150-10 5968-3661J

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メモとしてお使いください

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メモとしてお使いください

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メモとしてお使いください

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サポート、サービス、およびアシスタンス

アジレント・テクノロジーが、サービスおよびサポートにおいてお約束できることは明確です。リスクを最小限に抑え、さまざまな問題の解決を図りながら、お客様の利益を最大限に高めることにあります。アジレント・テクノロジーは、お客様が納得できる計測機能の提供、お客様のニーズに応じたサポート体制の確立に努めています。アジレント・テクノロジーの多種多様なサポート・リソースとサービスを利用すれば、用途に合ったアジレント・テクノロジーの製品を選択し、製品を十分に活用することができます。アジレント・テクノロジーのすべての測定器およびシステムには、グローバル保証が付いています。アジレント・テクノロジーのサポート政策全体を貫く2つの理念が、「アジレント・テクノロジーのプロミス」と「お客様のアドバンテージ」です。

アジレント・テクノロジーのプロミス

お客様が新たに製品の購入をお考えの時、アジレント・テクノロジーの経験豊富なテスト・エンジニアが現実的な性能や実用的な製品の推奨を含む製品情報をお届けします。お客様がアジレント・テクノロジーの製品をお使いになる時、アジレント・テクノロジーは製品が約束どおりの性能を発揮することを保証します。それらは以下のようなことです。● 機器が正しく動作するか動作確認を行います。● 機器操作のサポートを行います。● データシートに載っている基本的な測定に係わるアシストを提供します。● セルフヘルプ・ツールの提供。● 世界中のアジレント・テクノロジー・サービス・センタでサービスが受けられるグローバル保証。

お客様のアドバンテージ

お客様は、アジレント・テクノロジーが提供する多様な専門的テストおよび測定サービスを利用することができます。こうしたサービスは、お客様それぞれの技術的ニーズおよびビジネス・ニーズに応じて購入することが可能です。お客様は、設計、システム統合、プロジェクト管理、その他の専門的なサービスのほか、校正、追加料金によるアップグレード、保証期間終了後の修理、オンサイトの教育およびトレーニングなどのサービスを購入することにより、問題を効率良く解決して、市場のきびしい競争に勝ち抜くことができます。世界各地の経験豊富なアジレント・テクノロジーのエンジニアが、お客様の生産性の向上、設備投資の回収率の最大化、製品の測定確度の維持をお手伝いします。

August 1, 2006

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