AdvancedCopy Manager 16 Express 16 / Storage Cruiser 16 / ETERNUS SF FUJITSU Storage · 2020-04-03 · まえがき本書の目的本ドキュメントは、以下の製品の導入時・運用時にトラブルが発生した場合の対処方法を説明しています。

ESF16-Troubleshoot-152020年4月

FUJITSU StorageETERNUS SF Express 16 / Storage Cruiser 16 / AdvancedCopy Manager 16

トラブルシューティングガイド

まえがき

本書の目的本ドキュメントは、以下の製品の導入時・運用時にトラブルが発生した場合の対処方法を説明しています。

・ FUJITSU Storage ETERNUS SF Express 16 (全レベルが対象)

・ FUJITSU Storage ETERNUS SF Storage Cruiser 16 (全レベルが対象)

・ FUJITSU Storage ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16 (全レベルが対象)

本書の表記についてオペレーティングシステム

正式名称略称

Microsoft(R) Windows Server(R) 2019 StandardMicrosoft(R) Windows Server(R) 2019 Datacenter

Windows Server 2019 Windows


Windows Server 2016

Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 R2 StandardMicrosoft(R) Windows Server(R) 2012 R2 Datacenter

Windows Server 2012 R2


Windows Server 2012

Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 FoundationMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 StandardMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 EnterpriseMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Datacenter

Windows Server 2008 R2

Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard (32-bit)(64-bit)Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard without Hyper-V(TM) (32-bit)(64-bit)Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise (32-bit)(64-bit)Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise without Hyper-V(TM) (32-bit)(64-bit)Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter (32-bit)(64-bit)Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter without Hyper-V(TM) (32-bit)(64-bit)

Windows Server 2008

Windows(R) 10 HomeWindows(R) 10 ProWindows(R) 10 Mobile

Windows 10

Windows(R) 8.1Windows(R) 8.1 Pro

Windows 8.1

Windows(R) 8Windows(R) 8 Pro

Windows 8

Windows(R) 7 Home BasicWindows(R) 7 Home PremiumWindows(R) 7 ProfessionalWindows(R) 7 EnterpriseWindows(R) 7 Ultimate

Windows 7

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 8 (for Intel64) RHEL8 Linux

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 7 (for Intel64) RHEL7

- i -

正式名称略称

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6 (for Intel64)

RHEL6

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for Intel64)

RHEL5

SUSE(R) Linux Enterprise Server 15 for AMD64 & Intel64 SUSE Linux EnterpriseServer 15

SUSE(R) Linux Enterprise Server 12 for AMD64 & Intel64 SUSE Linux EnterpriseServer 12

Oracle Solaris 11 Solaris 11 SolarisまたはSolaris OS

Oracle Solaris 10 Solaris 10

HP-UX 11i v3 HP-UX

AIX(R) V7.1 AIX

VMware vSphere(R) 6 VMware vSphere 6 VMware

Oracle SolarisはSolaris、Solaris Operating System、Solaris OSと記載することがあります。

FUJITSU Storage ETERNUS

正式名称略称

FUJITSU Storage ETERNUS DX60 S5FUJITSU Storage ETERNUS DX100 S5FUJITSU Storage ETERNUS DX200 S5

- ETERNUS DX S5 series ETERNUS DXseriesまたはETERNUS ディスクアレイFUJITSU Storage ETERNUS DX500 S5

FUJITSU Storage ETERNUS DX600 S5FUJITSU Storage ETERNUS DX900 S5

-


- ETERNUS DX S4 series


-

FUJITSU Storage ETERNUS DX8900 S4 ETERNUS DX8000 S4 series




-


ETERNUS DX8000 S3 series







- ii -

正式名称略称

FUJITSU Storage ETERNUS AF150 S3FUJITSU Storage ETERNUS AF250 S3FUJITSU Storage ETERNUS AF650 S3

ETERNUS AF S3 series ETERNUS AF オールフラッシュアレイ

FUJITSU Storage ETERNUS AF250 S2FUJITSU Storage ETERNUS AF650 S2

ETERNUS AF S2 series

FUJITSU Storage ETERNUS AF250FUJITSU Storage ETERNUS AF650

ETERNUS AF series

FUJITSU Storage ETERNUS DX200F -

FUJITSU Storage ETERNUS LT20 S2FUJITSU Storage ETERNUS LT40 S2FUJITSU Storage ETERNUS LT60 S2FUJITSU Storage ETERNUS LT140FUJITSU Storage ETERNUS LT260FUJITSU Storage ETERNUS LT270 S2

ETERNUS テープライブラリ

文中における個々の装置の表記では、"FUJITSU Storage"を省略しています。

ソフトウェア製品

正式名称略称

Windows(R) Internet Explorer(R) Internet Explorer

Mozilla(R) Firefox(R) Firefox

Google Chrome(TM) Chrome

Microsoft(R) Windows Server(R) Failover Clustering WSFC

Microsoft(R) Exchange Server Exchange Server

Microsoft(R) SQL Server(R) SQL Server

VMware(R) ESX(R) VMware ESX

VMware(R) ESXi(TM) VMware ESXi

VMware(R) vCenter(TM) Server VMware vCenter ServerまたはvCenter Server

Veeam(R) Backup & Replication(TM) Veeam

FUJITSU Software Symfoware Server Enterprise Extended EditionFUJITSU Software Symfoware Server Enterprise Edition

Symfoware

FUJITSU Software PRIMECLUSTER GDFUJITSU Software PRIMECLUSTER GDS

PRIMECLUSTER GD

マニュアル

正式名称略称

FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopyManager クイックリファレンス

ETERNUS SF クイックリファレンス

FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopyManager リリース情報

ETERNUS SF リリース情報

FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopyManager 導入ガイド

ETERNUS SF 導入ガイド

FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopyManager 移行ガイド

ETERNUS SF 移行ガイド

- iii -

正式名称略称

FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopyManager Webコンソール説明書

ETERNUS SF Webコンソール説明書

FUJITSU Storage ETERNUS SF Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager クラスタ適用ガイド

ETERNUS SF クラスタ適用ガイド

FUJITSU Storage ETERNUS SF Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager 運用ガイド VMware vSphere Virtual Volumes編

ETERNUS SF 運用ガイド VMware vSphereVirtual Volumes編

FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopyManager メッセージ説明書

ETERNUS SF メッセージ説明書

FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser イベント説明書 ETERNUS SF イベント説明書

FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopyManager 用語集

ETERNUS SF 用語集

その他の表記

－ ETERNUS SF Webコンソールを、“Webコンソール”と表記します。

－本ドキュメントにおいて、特別な断り書きがない場合の「ETERNUS ディスクアレイ」には、ETERNUS AF オールフラッシュアレイおよびETERNUS DX200F オールフラッシュアレイを含みます。ただし、以下の機能は、ETERNUS AF オールフラッシュアレイおよびETERNUS DX200F オールフラッシュアレイを未サポートです。

- 装置の省電力運用

- 装置のNAS運用

以下の機能は、ETERNUS DX200F オールフラッシュアレイを未サポートです。

- 複数階層(2階層以上)でのストレージ自動階層制御運用

輸出管理規制について本ドキュメントを輸出または第三者へ提供する場合は、お客様が居住する国および米国輸出管理関連法規等の規制をご確認のうえ、必要な手続きをおとりください。

商標について

・ Microsoft、Windows、Windows Server、またはその他のマイクロソフト製品の名称および製品名は、米国MicrosoftCorporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。

・ UNIXは、米国およびその他の国におけるThe Open Groupの登録商標です。

・ OracleとJavaは、Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。

・ Linuxは、Linus Torvalds氏の登録商標です。

・ Red Hat、RPMは、米国およびそのほかの国において登録されたRed Hat, Inc.の商標です。

・ HP-UXは、Hewlett-Packard Companyの米国およびその他の国における登録商標です。

・ AIXは、International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

・ VMware、VMwareロゴ、Virtual SMPおよびvMotionは、VMware, Inc.の米国およびその他の国における登録商標または商標です。

・その他の会社名および製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。

出版年月および改版履歴

- iv -

版数年月改版内容

15版 2020年 4月以下の項を追加。

・ ETERNUS NR1000 seriesの情報変更操作がswsag0018メッセージで失敗する (2.1.30項)

・ FCスイッチに対する操作が完了しない (2.3.7項)

・ VVOLデータストアがオンラインにならない (2.3.11項)

・ Linux環境でPostgresのエラーメッセージがsyslogに出力される (2.3.41項、2.4.49項)

・クラスタ環境でstgxfwcmmodsrvコマンドがswstf5016メッセージで失敗する(Linux版、Solaris版) (2.4.15項)

14版 2019年11月以下の節を追加。

・ ETERNUS SF Manager(Linux版)のインストール中にPulseAudio機能の警告メッセージが出力される (1.22節)

以下の節の記事を修正。

・ Windows環境でETERNUS SF製品のインストールに失敗する (1.9節)

13版 2019年4月以下の項を追加。

・ SNMPトラップを受信できない(Windows環境) (2.2.3項)

・ SNMPトラップを受信できない(Windows環境) (2.3.16項)

・ Copy Control ModuleのコマンドがSTXC1002メッセージで失敗する (2.4.18項)

以下の項の記事を修正。

・ ETERNUS ディスクアレイへのライセンス登録が失敗する (2.1.16項)

・ ETERNUS ディスクアレイの登録時、パスワードに使用できない記号がある (2.1.26項)

12版 2018年4月以下の節/項を追加。

・ Windows環境でSystemwalker Centric Manager 32bit版へのイベント連携が失敗する (2.3.37)

・ Linux環境でSDXオブジェクトのバックアップ/レプリケーションがswst0740/swsrp0740/swst0635メッセージで失敗する (2.4.46)

以下の記事を修正。

・ Copy Control ModuleのコマンドがSTXC1903メッセージで失敗する (2.4.19)

11版 2017年12月以下の節/項を追加。

・ ETERNUS SF ManagerまたはAdvancedCopy Manager Copy Control ModuleのWindows Server2008へのインストールに失敗する (1.12)

・ ETERNUS SF Manager(Windows版)のサービスの開始に失敗する (1.21)

・レプリケーショングループにレプリケーションペアを追加できない (2.1.28)

・レプリケーショングループの状態によって、操作できないアクションがある (2.1.29)

以下の節/項に記事を追加。

・ ETERNUS SF Manager(Windows版)のインストール中にメッセージが出力されインストールに失敗する (1.11)

・ Storage Cruiserエージェント(Windows版)またはAdvancedCopy Managerエージェント(Windows版)のアンインストール中にダイアログが表示される (1.17)

・異常な性能情報が表示される (2.3.20)

以下の項の記事を修正。

- v -

版数年月改版内容・ VVOLアクセスパスを設定できない (2.1.27)

10版 2017年5月以下の記事を追加。

・コピーペアを作成できない (2.1.12)

・アドバンスト・コピーを実行/キャンセルできない (2.1.13)

・アドバンスト・コピーを実行していたボリュームを削除できない(アクションペインの[削除]がグレーアウトされている) (2.1.14)

・ FCスイッチにおいて、メッセージが空欄のイベントが表示される (2.3.5)

・ FCスイッチに対する情報更新処理が完了しない (2.3.6)

・ストレージ自動階層制御が階層化ポリシーに設定した時刻に動作しない (2.3.29)

・ Solaris環境でETERNUS Multipath Driverのイベントメッセージを表示できない (2.3.36)

・バックアップウィザード(for Exchange Server)を実行すると、esgui04007メッセージが表示される (2.4.45)


・ライセンスの登録に失敗する (1.8)


・ ETERNUS SF Manager(Linux版)のインストールに失敗する (1.13)

・ ETERNUS SF Manager(Linux版)のデーモンの起動/停止に失敗する (1.19)

・ VVOLアクセスパスを設定できない (2.1.24)

・シン・プロビジョニングボリュームの作成処理が、ssmgr3428メッセージで失敗する (2.2.2、2.3.30)

・ VVOLアクセスパスの設定がssmgr3489メッセージ(詳細メッセージIDはED2B2)で失敗する(2.3.7)

・ Windows環境でクラスタシステムのフェイルバックが失敗する (2.3.32、2.4.44)

以下の記事を削除。

・ swsrpvssbackup_exchangeコマンドがswsrp4719メッセージで失敗する (8版での2.4.24)


・ Storage Cruiserエージェントを導入したサーバの装置登録がesccs02015メッセージで失敗する(2.3.29)


・ CFX2000 series、PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)のポートがWebコンソールに表示されない (2.3.28)

・仮想マシンバックアップがvmlink00052メッセージで失敗する (2.4.34)

・クローンバックアップからのリストアがvmlink00052メッセージで失敗する (2.4.35)

・コピーグループ数に比例して、ETERNUS SF Manager Tomcatデーモン/サービスのCPU使用率が高くなる (2.4.44)


・ AdvancedCopy Manager Copy Control Module(Linux/Solaris版)の旧バージョンレベルのデータをバックアップ/リストアできない (1.17)

・ Internet Explorer 8でファイルのダウンロードが失敗する (2.1.4)

- vi -

版数年月改版内容・ ETERNUS ディスクアレイの登録時、パスワードに使用できない記号がある (2.1.23)

・ Hyper-Vホストの登録/再読込みがesccs02015で失敗する (2.3.2)

・ vSphere Web ClientでVVOLデータストアが表示されない (2.3.8)

・クローンバックアップからリストアした後に、Linuxの仮想マシンでネットワークを使用できない (2.4.33)


・ Webコンソールの装置検索で装置を検出できない (1.2)

・ ETERNUS SF Managerのクラスタ構築時にストレージの登録でesgui01005のエラーとなる(1.5)

・仮想サーバのすべてのIPアドレスが表示されない (2.3.6)

・ ETERNUS ディスクアレイのトラップ監視ができない (2.3.14)

・異常な性能情報が表示される (2.3.17)

5版 2015年3月以下を追加。

・ライセンスの登録に失敗する(1.8)

・ ETERNUS SF Storage CruiserからETERNUS ディスクアレイに対する操作がssmgr3489メッセージ(詳細メッセージIDはED180)で失敗する(2.3.4)

・ VVOLデータストアの空き容量が十分あるにも関わらず、VVOLデータストアの容量不足が原因で仮想マシンの作成に失敗する(2.3.6)

・ VMware vSphere High Availability環境で、VVOLデータストアを削除できない(2.3.7)

・仮想マシンの作成、または削除に失敗した後にVirtual Volumeが残る(2.3.8)

・ VMware vSphere Virtual Volumes環境で、複数の仮想マシンに対して同時に操作を実施した場合、操作が失敗する(2.3.9)

・ VMware vSphere Virtual Volumes環境で、その他のトラブルが発生する(2.3.10)

・クローンバックアップからリストアした後に、Windowsの仮想マシンが起動しない(2.4.32)

以下を修正。

・ VMware社の表記に合わせ、VMware Virtual VolumesをVMware vSphere Virtual Volumesに変更しました(全体)。

・ VMware vSphere(R) 6についての情報を追加しました(まえがきの「本書の表記について」)。


・クラスタ環境でETERNUS SF Manager(Windows版)をバージョンアップした後に設定の再読み込みを行うと、ssmgr3489で失敗する(1.6)

・サーバのデバイスの削除でesccs00191のエラーが発生する場合がある(2.1.16)

・ NAS環境のバックアップ設定が失敗する(2.1.20)

・共有フォルダの削除が失敗する(2.1.21)

・「第2章運用時のトラブルシューティング」に「2.2 ETERNUS SF Express」を追加しました。

・ NASボリュームのスナップショット採取が失敗する(2.2.1、2.3.19)

・登録したサーバの状態がUnknownと表示される(2.3.2)

・異常な性能情報が表示される(2.3.9)

- vii -

版数年月改版内容・帯域制限を行っているRECパスの状態がErrorとなる(2.3.18)

・クラスタ環境でAdvancedCopy ManagerのSymfowareログを監視できてしまう(2.4.15)

以下を修正。

・ Windows環境でETERNUS SF製品のインストールに失敗する(1.8)

・ ETERNUS SF Manager(Windows版)のインストール中にメッセージが出力されインストールに失敗する(1.10)


・ ETERNUS SF Manager(Windows版)のインストール中にメッセージが出力されインストールに失敗する

・コピーグループに関する操作がグレーアウトされる

・ FCスイッチの削除の操作で無応答になる場合がある

・性能管理機能の動作状態がErrorとなる

・ Copy Control Moduleのコマンドが、STXC1903で失敗する

・ VMware仮想マシンの自動バックアップ/リストアスクリプトでの仮想マシンのリストア時にスクリプトがエラー終了する

以下を修正。

・ ETERNUS SF Web コンソールの装置検索で装置を検出できない

・ ETERNUS SF Web コンソールの装置検索でesgui01013のエラーになる

・ ETERNUS ディスクアレイへのライセンス登録が失敗する

・ ETERNUS ディスクアレイのトラップ監視ができない


・ Windows環境でETERNUS SF製品のインストールに失敗する

・ NASインターフェースの作成失敗時、冗長化ポートがActive/Standbyとなる

初版 2014年1月 -

お願い

・本ドキュメントの内容を、無断でほかに転載しないようお願いします。

・本ドキュメントは、予告なしに変更されることがあります。

著作権表示Copyright 2014-2020 FUJITSU LIMITED

- viii -

目　次第1章導入時のトラブルシューティング.........................................................................................................................................1

1.1 Webコンソールのサーバ登録に時間がかかる....................................................................................................................... 11.2 Webコンソールの装置検索で装置を検出できない............................................................................................................... 11.3 Webコンソールの装置検索でesgui01013のエラーになる.....................................................................................................11.4 Webコンソールの装置検索でswsag0105のエラーになる..................................................................................................... 21.5 ETERNUS SF Managerのクラスタ構築時にストレージの登録でesgui01005のエラーとなる................................................21.6 クラスタ環境でETERNUS SF Manager(Windows版)をバージョンアップした後に設定の再読み込みを行うと、ssmgr3489で

失敗する............................................................................................................................................................................ 21.7 ライセンスの登録時に、メッセージが表示され失敗する................................................................................................... 31.8 ライセンスの登録に失敗する................................................................................................................................................. 31.9 Windows環境でETERNUS SF製品のインストールに失敗する................................................................................................. 41.10 ETERNUS SF Managerのインストール中にメッセージが出力されインストールに失敗する............................................. 51.11 ETERNUS SF Manager(Windows版)のインストール中にメッセージが出力されインストールに失敗する........................ 61.12 ETERNUS SF ManagerまたはAdvancedCopy Manager Copy Control ModuleのWindows Server 2008へのインストールに失敗す

る........................................................................................................................................................................................71.13 ETERNUS SF Manager(Solaris版)のインストール中にメッセージが出力されインストールに失敗する............................ 71.14 ETERNUS SF Manager(Linux版)のインストールに失敗する.................................................................................................. 81.15 ETERNUS SF Manager(Solaris版)のアンインストール中にメッセージが出力されアンインストールに失敗する............. 81.16 サーバの登録/変更操作が失敗する...................................................................................................................................... 91.17 Storage Cruiserエージェント(Windows版)またはAdvancedCopy Managerエージェント(Windows版)のアンインストール中

にダイアログが表示される.............................................................................................................................................. 91.18 AdvancedCopy Manager Copy Control Module(Windows版)の旧バージョンレベルのデータをリストアできない........... 101.19 AdvancedCopy Manager Copy Control Module(Linux/Solaris版)の旧バージョンレベルのデータをバックアップ/リストアで

きない.............................................................................................................................................................................. 111.20 ETERNUS SF Manager(Linux版)のデーモンの起動/停止に失敗する....................................................................................121.21 ETERNUS SF Manager(Windows版)のサービスの開始に失敗する.......................................................................................121.22 ETERNUS SF Manager(Linux版)のインストール中にPulseAudio機能の警告メッセージが出力される............................. 13

第2章運用時のトラブルシューティング.......................................................................................................................................142.1 Webコンソール...................................................................................................................................................................... 14

2.1.1 Internet ExplorerでWebコンソールにログインできない............................................................................................... 142.1.2 Internet Explorer 8で画面が遷移しない..........................................................................................................................142.1.3 Internet Explorer 8でWebコンソールの[システム]-[システム設定]を選択すると"セキュリティ強化の構成によってブ

ロックされています。"と表示される.................................................................................................................... 142.1.4 Internet Explorer 8でファイルのダウンロードが失敗する........................................................................................... 142.1.5 Webコンソールの操作時に画面が遷移しない.............................................................................................................. 152.1.6 Windows Server 2008またはWindows Server 2008 R2のInternet Explorerで画面が正しく動作しない..........................152.1.7 Windows Server 2012のInternet Explorerで画面が正しく動作しない............................................................................162.1.8 新情報が表示されない................................................................................................................................................162.1.9 「設定の再読み込み」操作が失敗する......................................................................................................................... 17

2.1.9.1 ssmgr3000メッセージが表示される場合................................................................................................................ 172.1.9.2 ssmgr3212メッセージが表示される場合................................................................................................................ 172.1.9.3 ssmgr8025メッセージが表示される場合................................................................................................................ 172.1.9.4 swstf5412メッセージが表示される場合................................................................................................................. 17

2.1.10 シン・プロビジョニングプールを作成できない........................................................................................................182.1.11 コピーグループに関する操作がグレーアウトされる................................................................................................ 182.1.12 コピーペアを作成できない.......................................................................................................................................... 182.1.13 アドバンスト・コピーを実行/キャンセルできない................................................................................................... 192.1.14 アドバンスト・コピーを実行していたボリュームを削除できない(アクションペインの[削除]がグレーアウトされ

ている)..................................................................................................................................................................... 192.1.15 トラブルシューティングのエクスポートが終了しない............................................................................................ 192.1.16 ETERNUS ディスクアレイへのライセンス登録が失敗する.........................................................................................20

- ix -

2.1.17 テープライブラリが検出できず登録できない............................................................................................................202.1.18 デバイスの追加で"デバイスは既に管理されています"のメッセージが出力される................................................ 212.1.19 デバイスを追加/再読込みすると時間がかかる...........................................................................................................212.1.20 サーバのデバイスの削除を実施すると、esccs00191のエラーが発生する............................................................... 212.1.21 表示される情報に文字化けが発生する....................................................................................................................... 212.1.22 NASの認証サーバ設定時、ssmgr3533メッセージが表示される................................................................................ 222.1.23 NASインターフェースの作成失敗時、冗長化ポートがActive-Standby接続となる................................................... 232.1.24 NAS環境のバックアップ設定が失敗する.................................................................................................................... 232.1.25 共有フォルダの削除が失敗する.................................................................................................................................. 232.1.26 ETERNUS ディスクアレイの登録時、パスワードに使用できない記号がある...........................................................242.1.27 VVOLアクセスパスを設定できない.............................................................................................................................. 242.1.28 レプリケーショングループにレプリケーションペアを追加できない......................................................................252.1.29 レプリケーショングループの状態によって、操作できないアクションがある.......................................................252.1.30 ETERNUS NR1000 seriesの情報変更操作がswsag0018メッセージで失敗する............................................................ 25

2.2 ETERNUS SF Express.................................................................................................................................................................262.2.1 NASボリュームのスナップショット採取が失敗する................................................................................................... 262.2.2 シン・プロビジョニングボリュームの作成処理が、ssmgr3428メッセージで失敗する........................................... 262.2.3 SNMPトラップを受信できない(Windows環境).............................................................................................................. 27

2.3 ETERNUS SF Storage Cruiser..................................................................................................................................................... 272.3.1 サーバを選択した場合の設定の再読込みに時間がかかる...........................................................................................272.3.2 Hyper-Vホストの登録/再読込みがesccs02015メッセージで失敗する.......................................................................... 282.3.3 登録したサーバの状態がUnknownと表示される.......................................................................................................... 282.3.4 FCスイッチの削除の操作で無応答になる場合がある.................................................................................................. 282.3.5 FCスイッチにおいて、メッセージが空欄のイベントが表示される............................................................................282.3.6 FCスイッチに対する情報更新処理が完了しない.......................................................................................................... 292.3.7 FCスイッチに対する操作が完了しない......................................................................................................................... 292.3.8 Storage CruiserからETERNUS ディスクアレイに対する操作がssmgr3489メッセージ(詳細メッセージIDはED180)で失敗

する.......................................................................................................................................................................... 302.3.9 仮想サーバのすべてのIPアドレスが表示されない.......................................................................................................302.3.10 VVOLアクセスパスの設定がssmgr3489メッセージ(詳細メッセージIDはED2B2)で失敗する................................... 302.3.11 VVOLデータストアがオンラインにならない............................................................................................................... 302.3.12 VVOLデータストアに十分な空き容量があっても、VVOLデータストアの容量不足が原因で仮想マシンの作成に失敗す

る.............................................................................................................................................................................. 312.3.13 vSphere Web ClientでVVOLデータストアが表示されない............................................................................................ 312.3.14 VMware vSphere High Availability環境でVVOLデータストアを削除できない..............................................................312.3.15 仮想マシンの作成/削除に失敗した後にVirtual Volumeが残る................................................................................... 322.3.16 VMware vSphere Virtual Volumes環境で複数の仮想マシンに対して同時に操作を実施した場合、操作が失敗する322.3.17 VMware vSphere Virtual Volumes環境でその他のトラブルが発生する....................................................................... 332.3.18 SNMPトラップを受信できない(Windows環境)............................................................................................................ 332.3.19 SNMPトラップを受信できない(Linux環境)................................................................................................................. 332.3.20 ETERNUS ディスクアレイのトラップ監視ができない................................................................................................ 342.3.21 Windowsサーバのマウントポイントが表示されない................................................................................................. 352.3.22 新しく作成したボリュームの性能情報を取得できない............................................................................................ 352.3.23 異常な性能情報が表示される...................................................................................................................................... 352.3.24 性能管理機能が正しく動作しない...............................................................................................................................362.3.25 性能監視間隔を指定できない...................................................................................................................................... 362.3.26 性能管理機能の動作状態がRecoveringのままで復旧しない...................................................................................... 362.3.27 性能管理機能の動作状態がErrorとなる....................................................................................................................... 362.3.28 性能管理の操作時にswsag0679またはssmgr3212メッセージが表示される............................................................. 372.3.29 ストレージ自動階層制御がswsag0652メッセージで失敗する.................................................................................. 372.3.30 ストレージ自動階層制御でTierプールの作成がエラー終了した後に同じ名前のTierプールを再作成すると、登録済み

のエラーとなる....................................................................................................................................................... 382.3.31 ストレージ自動階層制御の状態更新の操作が失敗する............................................................................................ 38

- x -

2.3.32 ストレージ自動階層制御が階層化ポリシーに設定した時刻に動作しない.............................................................. 382.3.33 帯域制限を行っているRECパスの状態がErrorとなる.................................................................................................. 382.3.34 NASボリュームのスナップショット採取が失敗する................................................................................................. 392.3.35 CFX2000 series、PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)のポートがWebコンソールに

表示されない........................................................................................................................................................... 392.3.36 Storage Cruiserエージェントを導入したサーバの装置登録がesccs02015メッセージで失敗する............................ 402.3.37 シン・プロビジョニングボリュームの作成処理が、ssmgr3428メッセージで失敗する......................................... 402.3.38 Windows環境でクラスタシステムのフェイルバックが失敗する.............................................................................. 402.3.39 Solaris環境でETERNUS Multipath Driverのイベントメッセージを表示できない.........................................................412.3.40 Windows環境でSystemwalker Centric Manager 32bit版へのイベント連携が失敗する............................................... 422.3.41 Linux環境でPostgresのエラーメッセージがsyslogに出力される................................................................................43

2.4 ETERNUS SF AdvancedCopy Manager....................................................................................................................................... 432.4.1 デバイス情報の取込みに失敗する.................................................................................................................................432.4.2 OSが複写先ボリューム("-Xgroup"オプションで複製)を認識しない............................................................................ 432.4.3 バックアップがswst0604/swsrp2604メッセージで失敗する........................................................................................ 432.4.4 swsrpstatコマンドのコピー状況で"Status"に"?????"が表示される................................................................................ 442.4.5 OPC実行時にARCserveのバックアップが失敗する........................................................................................................ 442.4.6 Backup Exec System Recoveryを使用している環境でswstdrvunsetコマンドがswst1030メッセージで失敗する.........442.4.7 ETERNUS ディスクアレイのコピーテーブルサイズの変更で"処理中にエラーが発生しました"のメッセージが出力される

..................................................................................................................................................................................452.4.8 RECの開始時にswsrp0719メッセージで失敗する.......................................................................................................... 452.4.9 swsrpmakeコマンドがswsrp0740メッセージで失敗する.............................................................................................. 452.4.10 構成管理コマンドがswstf5412メッセージで失敗する............................................................................................... 462.4.11 サービスの起動時に"0016 : stgxfws socket error."で失敗する..................................................................................... 462.4.12 WindowsのOS再起動時にイベントID:7023が出力される............................................................................................ 462.4.13 Windowsのイベントログにqdg13315uのメッセージが出力される........................................................................... 472.4.14 クラスタ環境でswstbackupコマンドがswst0624メッセージで失敗する................................................................... 472.4.15 クラスタ環境でstgxfwcmmodsrvコマンドがswstf5016メッセージで失敗する(Linux版、Solaris版)........................ 472.4.16 クラスタ環境でAdvancedCopy ManagerのSymfowareログを監視できてしまう........................................................ 492.4.17 Webコンソールまたはstgxfwcmdelsrvコマンドで管理対象サーバの情報が削除できない.......................................502.4.18 Copy Control ModuleのコマンドがSTXC2069メッセージで失敗する........................................................................... 502.4.19 Copy Control ModuleのコマンドがSTXC1002メッセージで失敗する........................................................................... 502.4.20 Copy Control ModuleのコマンドがSTXC1002またはSTXC1905メッセージで失敗する.................................................512.4.21 Copy Control ModuleのコマンドがSTXC1903メッセージで失敗する........................................................................... 522.4.22 Copy Control Moduleのコマンドがccm5004メッセージで失敗する............................................................................ 542.4.23 Copy Control Moduleのコマンドでアドバンスト・コピー状態に"?????"が出力される.............................................. 542.4.24 Copy Control Moduleで実行したコピーの進捗率が100%にならない.......................................................................... 542.4.25 stgxfwcmsetdevコマンドに時間がかかる.................................................................................................................... 542.4.26 ExchangeデータベースのバックアップのQuickOPCに時間がかかる..........................................................................552.4.27 QuickOPC運用でリストアがswsrp0634メッセージで失敗する....................................................................................552.4.28 レプリケーション運用のリストア(逆方向コピー)がswsrp2605メッセージで失敗する.......................................... 552.4.29 Hyper－Vの連携機能でリストアを実施すると、ゲストOSのVLAN ID情報が引き継がれない.................................. 562.4.30 Hyper-VのゲストOSのバックアップをCopy Control Moduleで実施するとコピー先をOSが認識できず、テープへのバ

ックアップが失敗する............................................................................................................................................ 562.4.31 VMware仮想マシンの自動バックアップ/リストアスクリプトでの仮想マシンのリストア時にスクリプトがエラー終了

する.......................................................................................................................................................................... 562.4.32 VMware SRMの「リカバリプランのテスト」または「リカバリプランの実行」がエラーコードadv0010で失敗する572.4.33 クローンバックアップからリストアした後に、Windowsの仮想マシンが起動しない............................................ 572.4.34 クローンバックアップからリストアした後に、Linuxの仮想マシンでネットワークを使用できない................... 582.4.35 仮想マシンバックアップがvmlink00052メッセージで失敗する............................................................................... 582.4.36 クローンバックアップからのリストアがvmlink00052メッセージで失敗する.........................................................582.4.37 RHEL KVMのWindowsゲストOSでExchange Server連携コマンドが失敗する...............................................................592.4.38 RHEL KVMのWindowsゲストOSでSQL Server連携コマンドが失敗する........................................................................ 59

- xi -

2.4.39 RHEL6でEC/REC運用を行っている場合、/var/log/messagesにエラーメッセージが出力される................................ 592.4.40 RHEL5のパッチの適用で、"修正適用管理簿に登録されていません"が出力され失敗する...................................... 602.4.41 Solaris版のデーモンの起動/停止コマンド、構成管理のコマンド、クラスタシステムの環境設定/解除コマンドが失敗

する.......................................................................................................................................................................... 602.4.42 RHEL6で作成したマルチパスデバイス(Device Mapper Multipathデバイス)上のパーティションがstgxfwcmsetdevコマ

ンドで検出されない................................................................................................................................................612.4.43 RHEL6で削除したマルチパスデバイス(Device Mapper Multipathデバイス)上のパーティションがstgxfwcmsetdevコマ

ンドで検出される....................................................................................................................................................612.4.44 構成管理のコマンドがswstf5013メッセージで失敗する............................................................................................612.4.45 コピーグループ数に比例して、ETERNUS SF Manager Tomcatデーモン/サービスのCPU使用率が高くなる............. 622.4.46 Windows環境でクラスタシステムのフェイルバックが失敗する.............................................................................. 622.4.47 バックアップウィザード(for Exchange Server)を実行すると、esgui04007メッセージが表示される..................... 632.4.48 Linux環境でSDXオブジェクトのバックアップ/レプリケーションがswst0740/swsrp0740/swst0635メッセージで失敗

する.......................................................................................................................................................................... 632.4.49 Linux環境でPostgresのエラーメッセージがsyslogに出力される................................................................................64

- xii -

第1章導入時のトラブルシューティング

1.1 Webコンソールのサーバ登録に時間がかかる

現象Webコンソールで、Storage Cruiserエージェントを導入したAIXのサーバを登録する際に非常に時間がかかる。さらに、当該サーバに関するHBAポート情報が正しく認識されない場合がある。

対処

・すべてのHBAポートについて、正しく結線されているか確認してください。

・結線していないHBAポートに対応するファイバーチャネルデバイスが存在する場合は、削除してください。HBAポートとファイバーチャネルデバイスの対応の確認方法は、AIXのドキュメントを参照してください。なお、サーバを再起動すると、再度本操作が必要となる場合があります。

＜作業例＞

ファイバーチャネルデバイスfcs3を使用していない場合

# /usr/sbin/rmdev -Rdl fcs3

上記に該当しない場合は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「調査資料の採取」を参照して調査資料を採取し、当社技術員(SE)に連絡してください。

1.2 Webコンソールの装置検索で装置を検出できない

現象ストレージ装置またはスイッチ装置が接続されているにもかかわらず、Webコンソールの装置検索で、当該装置を検出できない。

対処

・ストレージ装置またはスイッチ装置の、SNMPエージェント機能が稼働しているか確認してください。

・利用している製品のマネージャープログラム(ExpressマネージャーまたはStorage Cruiserマネージャー)のバージョンに応じて、ストレージ装置またはスイッチ装置のSNMPエージェント機能が使用するSNMPプロトコルのバージョンを以下のように設定にしてください。マネージャープログラムのバージョン設定するSNMPプロトコルのバージョン

16.2以前 SNMPv1プロトコル

16.3以降 SNMPv1プロトコルまたはSNMPv3プロトコル

・『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の、対象装置の「対処(FAQ)」に記載されている、装置を検出できない場合の対処方法を確認してください。

上記に該当しない場合は、利用している製品の運用ガイド(『ETERNUS SF Express 運用ガイド』または『ETERNUS SF Storage Cruiser運用ガイド』)の「調査資料の採取」を参照して調査資料を採取し、当社技術員(SE)に連絡してください。

1.3 Webコンソールの装置検索でesgui01013のエラーになる

現象Webコンソールの装置検索で、esgui01013のエラーとなる。

- 1 -

対処ストレージ登録画面のストレージ装置のユーザー名およびパスワードに、以下の情報を入力してください。

・ ETERNUS DX60/DX80/DX90, DX400 series, DX8000 series、ETERNUS LT250/LT270の場合管理者権限のユーザー名とパスワード

・上記以外のETERNUS ディスクアレイの場合Softwareロールのユーザー名とパスワード

1.4 Webコンソールの装置検索でswsag0105のエラーになる

現象Webコンソールの装置検索で、swsag0105のエラーとなる。

対処SNMPコミュニティー名をpublic以外で使用しETERNUS ディスクアレイにSlave CMのIP設定がされている場合、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ETERNUS ディスクアレイの登録」の「手順3 - IPアドレスを検索し登録する場合」を参照して、装置を登録してください。

1.5 ETERNUS SF Managerのクラスタ構築時にストレージの登録でesgui01005のエラーとなる

現象

ETERNUS SF Managerのクラスタ構築時に、『ETERNUS SF クラスタ適用ガイド』および『ETERNUS SF 導入ガイド』を参照し、ストレージ装置を登録([ストレージの追加]ボタンを選択したあと、[検出]ボタンを選択)したが、装置が存在しているにもかかわらず、esgui01005のエラーとなる。

対処ETERNUS ディスクアレイ側のSNMPエージェントの設定で、クラスタシステムの論理IPアドレス、およびクラスタシステムを構成する各物理ノードのIPアドレスからのアクセスの許可を設定してください。

1.6 クラスタ環境でETERNUS SF Manager(Windows版)をバージョンアップした後に設定の再読み込みを行うと、ssmgr3489で失敗する

現象以下の条件でマイクロソフトフェールオーバークラスタ環境を構築し、ETERNUS SF Manager (Windows版)をバージョンアップしたあとに「設定の再読み込み」を行うと、ssmgr3489で失敗する。

1. ETERNUS SF Manager 16.0(Windows版)または16.1(Windows版)でクラスタ環境を構築

2. 手順1のあと、ETERNUS SF Managerのバージョンアップを実施

対処ストレージ管理の詳細設定ファイルを退避して、Storage Cruiserマネージャーの環境設定を行い、ストレージ管理の詳細設定ファイルを復元することで対処します。対処は以下の手順で実施してください。

1. フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務を停止します。ただし、ETERNUS SF Managerで使用していた共有ディスクはプライマリノードでオンラインにしてください。

- 2 -

2. プライマリノードで、以下に示すストレージ管理の詳細設定ファイルを任意の作業用ディレクトリ(例: c:\temp)にコピーしてください。

ファイル名: <共有ディスク(注1)>\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\sanma.conf

3. プライマリノードで、Storage Cruiserマネージャーの環境設定ディレクトリと作業用ディレクトリの配下にあるすべてのファイルを、共有ディスクにコピーします。エクスプローラなどを使用して、Storage Cruiserマネージャーの以下のディレクトリを共有ディスクにコピーしてください。

コピー元ディレクトリコピー先ディレクトリ

<インストール時の環境設定ディレクトリ(注2)>\ESC\Manager\etc <共有ディスク(注1)>\ESC\Manager\etc

<インストール時の作業用ディレクトリ(注2)>\ESC\Manager\var <共有ディスク(注1)>\ESC\Manager\var

4. 手順2でコピーしたストレージ管理の詳細設定ファイルを共有ディスクの以下へコピーします。

ファイル名: <共有ディスク(注1)>\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\sanma.conf

作業後は、手順2で作業用ディレクトリにコピーしたファイルは削除しても問題ありません。

5. フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務を起動します。

注1: 手順1でのETERNUS SF Managerで使用していた共有ディスク注2: クラスタセットアップ前の、ETERNUS SF Manager 16.0または16.1のインストール時に指定したディレクトリ

1.7 ライセンスの登録時に、メッセージが表示され失敗する

現象ETERNUS Web GUIでライセンスの登録をすると以下のメッセージが表示され失敗する。

・処理中にエラーが発生しました。詳細情報入力されたアドバンスト・コピーライセンスが正しくありません。

・ライセンスキーが無効です。

対処ETERNUS SF Managerのライセンスの登録をETERNUS Web GUIで実施していることが原因です。ライセンスの登録は、Webコンソールで実施してください。

1.8 ライセンスの登録に失敗する

現象1

ライセンスの登録が、以下のエラーメッセージで失敗する。

・コマンドを利用したとき

ERROR:1012:License ID, Serial Number, or License Key is incorrect.

・ Webコンソールを利用したとき

esgui02002 指定されたライセンスキーに誤りがあります。License = "licenseName" Code = 1012

または

esgui02002 The specified license key is incorrect. License = "licenseName" Code = 1012

- 3 -

現象1の対処

指定した情報(ライセンスID、シリアル番号、ライセンスキー)に、不正なものがあります。指定した情報が正しいか確認してください。

・指定した情報が誤っていた場合正しい情報を指定して、ライセンスの登録を再実施してください。

・指定した情報が正しい場合不正なライセンスキーを取得している可能性があります。ライセンスキー取得時にメールで通知されたシリアル番号が、装置のシリアル番号と一致しているか確認してください。一致していない場合は、不正なライセンスキーが取得されています。御社担当の弊社営業に連絡して、正しいライセンスキーの再発行を依頼してください。正しいライセンスキーを取得したあと、ライセンスの登録を再実施してください。

現象2

Windows環境において、ライセンスの登録が、以下のエラーメッセージで失敗する。

・コマンドを利用したとき

ERROR:1030:The specified IP address or host name cannot be found on network.

または

ERROR:1032:Registration of license information failed.

・ Webコンソールを利用したとき

esgui02003 指定されたデバイスをネットワーク内で検出できません。License = "licenseNname" Code = 1030

または

esgui02003 The specified device cannot be found in the network. License = "licenseNname" Code = 1030

または

esgui02011 装置のライセンス登録に失敗しました。 License = "licenseName" Code = 1032

または

esgui02011 Registration of license information failed. License = "licenseName" Code = 1032

現象2の対処

運用管理サーバとETERNUS ディスクアレイの名前を解決できるようにDNSサーバに登録するか、hostsファイルに装置のIPアドレスとホスト名を定義してください。

1.9 Windows環境でETERNUS SF製品のインストールに失敗する

現象Windows環境において、次のどれかのプログラムのインストール中に以下のメッセージを含むダイアログが出力され、インストールに失敗することがあります。

・ ETERNUS SF Manager

・ Storage Cruiserエージェント

・ AdvancedCopy Managerエージェント

Error 1330.A file that is required cannot be installed because the cabinet file cabinetFileName has an invalid digital signature.This may indicate that the cabinet file is corrupt. Error 266 was returned by WinVerifyTrust.

- 4 -

対処プログラムをインストールするサーバをインターネットに接続した状態でインストールするか、以下の手順でセキュリティ証明書ファイルを更新してからインストールしてください。

1. インターネットに接続できるPCで以下のURLを開きます。

https://www.symantec.com/theme/roots/

2. VeriSign Root Packageの項目にある「Download a root package」のリンクからroots.zipファイルをダウンロードします。

3. ダウンロードしたroots.zipファイルを展開して、プログラムをインストールするサーバに以下のセキュリティ証明書ファイルをコピーします。

\VeriSign Root Certificates\VeriSign Universal Root CA\VeriSign Universal Root Certification Authority.cer

以降の手順は、プログラムをインストールするサーバで実施します。

4. スタートメニューを開き、[ファイル名を指定して実行]をクリックします。

5. [名前]に"mmc.exe"と入力し、[OK]ボタンをクリックしてマイクロソフト管理コンソールを起動します。

6. ユーザーアカウント制御のダイアログが表示された場合は、許可する、または、管理者ユーザーで認証します。

7. 起動されたウィンドウで、[ファイル]－[スナップインの追加と削除]を開きます。

8. [利用できるスナップイン]の中で"証明書"を選択して[追加]をクリックします。

9. [コンピュータアカウント]を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

10. [ローカルコンピュータ]を選択し、[完了]ボタンをクリックします。

11. [選択されたスナップイン]に"証明書(ローカルコンピュータ)"が追加されたことを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

12. マイクロソフト管理コンソールのウィンドウで、次の場所を開きます。

[コンソールルート] - [証明書 (ローカルコンピュータ)] - [信頼されたルート証明機関] - [証明書]

13. メニューで[操作]－[すべてのタスク]－[インポート]を実行します。

14. 開かれたウィザードで、[次へ]ボタンをクリックします。

15. [ファイル名]で[参照]ボタンをクリックし、手順3でコピーした証明書ファイルを選択します。[次へ]ボタンをクリックします。

16. [証明書をすべて次のストアに配置する]が選択され、[証明書ストア]に"信頼されたルート証明機関"が表示されていることを確認し、[次へ]ボタンをクリックします。

17. [完了]ボタンをクリックします。

18.「正しくインポートされました。」のメッセージが表示されるので、該当の証明書が追加されたことを確認します。

1.10 ETERNUS SF Managerのインストール中にメッセージが出力されインストールに失敗する

現象

ETERNUS SF Managerのインストール時に、以下のメッセージが出力されインストールに失敗する。

ERROR:Since following product exists, cannot be installed:Symfoware Server

- 5 -

条件サーバでSymfowareが起動している。

対処以下のSymfowareのプロセスを停止した状態で、ETERNUS SF Managerをインストールしてください。インストールしたあと、停止したSymfowareのプロセスを起動してください。

・ Symfoware/RDB

・ WebDBtools

・ RDA-SV

1.11 ETERNUS SF Manager(Windows版)のインストール中にメッセージが出力されインストールに失敗する

現象1

ETERNUS SF Managerのインストール時に、以下のメッセージが出力されインストールに失敗する。

システムの内部エラーにより、リポジトリの作成に失敗しました。再実行しても、問題が解決しない場合は、富士通技術員(SE)に連絡してください。

現象1の対処

ETERNUS SF Managerインストール先ドライブのUsersグループのアクセス権限を確認してください。以下の権限が付与されていなかった場合は、権限を付与してインストールを再実行してください。

・フォルダの作成/データの追加

現象2

ETERNUS SF Manager 16.5のインストール時に、以下のメッセージが出力されインストールに失敗する。

サービスの開始に失敗しました。サービス名:ETERNUS SF Manager Postgres Service

現象2の条件

・ OSがWindowsである。かつ、

・ほかの製品で、以下の範囲のバージョンのPostgresサービスを起動している

－ Postgres 9.5.0～9.5.4

－ Postgres 9.4.0～9.4.9

現象2の対処

以下の手順を実施してください。

・新規インストールの場合

1. インストール先サーバで動作しているPostgresのサービスを停止します。

2. ETERNUS SF Managerをインストールします。

3. インストールが完了したあと、緊急修正T013975XP-01以降を適用します。

4. 手順1で停止したPostgresのサービスを開始します。

- 6 -

・アップグレードインストールの場合

1. インストール先サーバで動作しているPostgresのサービスを停止します。

2. バージョン16.5の『ETERNUS SF 移行ガイド』の「トラブルシューティング」の章を参照して、アップグレードインストールが異常終了した場合の手順を実行します。

3. アップグレードインストールが完了したあと、緊急修正T013975XP-01以降を適用します。

4. 手順1で停止したPostgresのサービスを開始します。

1.12 ETERNUS SF ManagerまたはAdvancedCopy Manager Copy ControlModuleのWindows Server 2008へのインストールに失敗する

現象

Windows Server 2008環境へのETERNUS SF ManagerまたはAdvancedCopy Manager Copy Control Moduleのインストール時に、以下のエラーメッセージを出力してインストールが失敗する。

システムの内部エラーにより、ショートカットの作成に失敗しました。再実行しても、問題が解決しない場合は、当社技術員(SE)に連絡してください。

条件

・ ETERNUS SF Manager 16.5の新規インストールを実行する。または、

・ ETERNUS SF Manager 15.xの16.5へのアップグレードインストールを実行する。または、

・ AdvancedCopy Manager Copy Control Module 16.5の新規インストールを実行する。または、

・ AdvancedCopy Manager Copy Control Module 15.xの16.5へのアップグレードインストールを実行する

対処以下の手順を実施してください。

・ ETERNUS SF Manager 16.5を新規にインストールする場合

一旦、ETERNUS SF Manager 16.4を新規にインストールしたあと、16.5へアップグレードしてください。

・ ETERNUS SF Manager 15.xを16.5へアップグレードする場合

一旦、ETERNUS SF Manager 15.xを16.4へアップグレードしたあと、16.5へアップグレードしてください。

・ AdvancedCopy Manager Copy Control Module 16.5を新規にインストールする場合

一旦、AdvancedCopy Manager Copy Control Module 16.4を新規にインストールしたあと、16.5へアップグレードしてください。

・ AdvancedCopy Manager Copy Control Module 15.xを16.5へアップグレードする場合

一旦、AdvancedCopy Manager CCM 15.xを16.4へアップグレードしたあと、16.5へアップグレードしてください。

参考

ETERNUS SF Express 16.4 / Storage Cruiser 16.4 / AdvancedCopy Manager 16.4のDVD-ROM媒体の入手方法は、当社技術員(SE)まで問い合わせてください。

1.13 ETERNUS SF Manager(Solaris版)のインストール中にメッセージが出力されインストールに失敗する

- 7 -

現象ETERNUS SF Managerのインストール時に、以下のどちらかのメッセージが出力されインストールに失敗する。

・ ERROR : Failed to create a RDB dictionary and RDB directory file.

・ ERROR : Failed to create a log management file.

対処環境変数LD_LIBRARY_PATH_64の値に"/opt/FSUNrdb2b/lib"を設定した状態で、ETERNUS SF Managerをインストールしてください。

1.14 ETERNUS SF Manager(Linux版)のインストールに失敗する

現象Linux環境において、ETERNUS SF Manager 16.2のインストール時に、以下のメッセージを含むエラーメッセージが複数行出力され、インストールが失敗する。

そのようなファイルやディレクトリはありません

条件

・ OSがRed Hat Enterprise Linux 5 (for Intel64)またはRed Hat Enterprise Linux 6 (for Intel64)である。かつ、

・以下のどれかの製品がインストールされている

－ ServerView Operation Manager V7.02以降

－ ServerView Agents V7.00以降

－ ServerView Agentless Service V7.00以降

対処

/usr/lib/systemd/systemディレクトリの影響で、ETERNUS SF Manager 16.2の一部のプログラムだけがインストールされていて不完全な状態です。このため、以下の手順を実施してください。

1. /usr/lib/systemd/systemディレクトリの名前を、任意の名前に変更します。

2. サーバの環境をETERNUS SF Manager 16.2のインストール前の状態に戻すため、ETERNUS SF Manager 16.2をアンインストールします。

アンインストール手順は、バージョン16.2の『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのアンインストール」を参照してください。

3. ETERNUS SF Manager 16.2を再インストールします。

インストール手順は、バージョン16.2の『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのインストール」を参照してください。

1.15 ETERNUS SF Manager(Solaris版)のアンインストール中にメッセージが出力されアンインストールに失敗する

現象

ETERNUS SF Managerのアンインストール時に、以下のどちらかのメッセージが出力されアンインストールに失敗する。

・ ERROR : Failed to delete the RDB archive log file.

・ ERROR : Failed to activate RDB.

- 8 -

対処環境変数LD_LIBRARY_PATH_64の値に"/opt/FSUNrdb2b/lib"を設定した状態で、ETERNUS SF Managerをアンインストールしてください。

1.16 サーバの登録/変更操作が失敗する

現象以下のどちらかの場合、Webコンソールにおいて、サーバの登録/変更操作が失敗する。

・サーバの登録画面で[このサーバにAdvancedCopy Managerを使用]に[はい]を選択し、IPアドレス欄にIPv6形式でIPアドレスを指定したあと、サーバを登録する。

・ IPv6アドレスで登録済みのサーバに対して、サーバの変更画面で[このサーバにAdvancedCopy Managerを使用]に[はい]を選択してサーバを変更する。

対処

AdvancedCopy Managerのstgxfwcmdispsrvコマンドを使用して、運用管理サーバのIPアドレスを確認してください。コマンドの使用方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager運用ガイド』の「stgxfwcmdispsrv(サーバ情報表示コマンド)」を参照してください。

運用管理サーバのIPアドレスがIPv4だけの場合は、Webコンソールのサーバの登録/変更操作を実施する前に、『ETERNUS SFAdvancedCopy Manager運用ガイド』の「運用管理サーバのIPアドレスの変更」を参照して、運用管理サーバのIPアドレスをIPv6に変更、またはIPv6のIPアドレスを追加してください。

上記に該当しない場合は、操作履歴の操作詳細画面に出力されているメッセージの対処に従ってください。

1.17 Storage Cruiserエージェント(Windows版)またはAdvancedCopyManagerエージェント(Windows版)のアンインストール中にダイアログが表示される

現象

Storage Cruiserエージェント(Windows版)またはAdvancedCopy Managerエージェント(Windows版)のアンインストール中に確認のダイアログが表示され、ボタンの選択が必要になることがある。

条件1

Exchange Server 2013をインストールしている。

条件1の対処

ダイアログに次の内容が表示されます。

・ダイアログの内容

使用中のファイル現在使用中で、更新が必要なファイルがあります。次のアプリケーションは、このセットアップで更新が必要なファイルを使用しています。このアプリケーションを終了して、[再試行]をクリックして続行してください。

・ボタン

[再試行]、[無視]、[終了]

ダイアログが出ている状態のままで、Exchange Health Manager Serviceサービスを停止させて、[再試行]ボタンをクリックし、アンインストールを完了させてください。Exchange Server 2013に集約修正(CU1以上)を適用すると、本現象を回避できます。

- 9 -

条件2

イベントビューアを起動している。

条件2の対処

ダイアログに次の内容が表示されます。

・ダイアログの内容

使用中のファイル更新が必要なファイルが現在使用中になっています。

・ボタン

[OK]、[キャンセル]

[キャンセル]ボタンをクリックしてアンインストールを中断したあと、起動中のイベントビューアを閉じてください。そのあと、アンインストールを再実行してください。

1.18 AdvancedCopy Manager Copy Control Module(Windows版)の旧バージョンレベルのデータをリストアできない

現象『ETERNUS SF 移行ガイド』で説明しているAdvancedCopy Manager Copy Control Module 15.x(Windows版)からのバージョンアップの手順は、以下のとおりである。

a. esfccmpreinst.bat(クラスタ運用の場合は、esfccmpreinst_cluster.bat)で環境設定ファイルのバックアップ

b. バージョンアップインストール

c. esfccmpostinst.batまたはesfccmpostinst_cluster.batで環境設定ファイルのリストア(復元)

手順cの環境設定ファイルのリストア処理で以下のメッセージが出力されリストアできない場合がある。

An invalid argument was specified.Specify directory name using any characters other than the following symbols and blank. "|:*?/.<>,%&^=!;()

対処以下の2つの手順を実施することで、esfccmpreinst.bat(クラスタ運用の場合は、esfccmpreinst_cluster.bat)でバックアップした旧バージョンレベルのデータをesfccmpostinst.batでリストアする代わりに、環境設定ファイルをリストア(復元)できます。この処理はリストアを成功させるために行う対処手順ではありませんので、この手順のあとにリストアのコマンド実行は不要です。なお、$BAK_DIR、$INS_DIR、$ENV_DIR、$TMP_DIR、$SHARE_DL、$SHARE_TOPの意味は以下のとおりです。

変数説明

$BAK_DIR 旧版資材のバックアップ時に指定したディレクトリ

$INS_DIR AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」(初期値はC:\ETERNUS_SF)

$ENV_DIR AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleをインストールしたときの「環境設定ディレクトリ」(初期値はC:\ETERNUS_SF)

$TMP_DIR AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleをインストールしたときの「作業用ディレクトリ」(初期値はC:\ETERNUS_SF)

$SHARE_DL AdvancedCopy Manager Copy Control Module共有データ用共有ディスクのドライブレター

$SHARE_TOP AdvancedCopy Manager Copy Control Module共有データ用共有ディスクの「環境設定ディレクトリ」および「作業用ディレクトリ」が格納されているディレクトリ

- 10 -

1. エクスプローラなどで、以下のコピー元のディレクトリをコピー先のディレクトリに上書きでコピーします。クラスタ運用の場合は、プライマリノードおよびセカンダリノードで実施してください。

コピー元のディレクトリコピー先のディレクトリ

$BAK_DIR\esf_manager_backup\CCM\local\ETC\etc $ENV_DIR\CCM\etc

$BAK_DIR\esf_manager_backup\CCM\local\VAR\var $TMP_DIR\CCM\var

なお、クラスタ運用の場合、プライマリノードでは、以下のディレクトリについても上書きコピーを実施してください。

コピー元のディレクトリコピー先のディレクトリ

$BAK_DIR\esf_manager_backup\CCM\shdisk_c\SHARE_MNT_ETCディレクトリ配下のすべての資材

$SHARE_DL:$SHARE_TOP\etc

$BAK_DIR\esf_manager_backup\CCM\shdisk_c\SHARE_MNT_VARディレクトリ配下のすべての資材

$SHARE_DL:$SHARE_TOP\var

2. 以下のコマンドを実行して、旧バージョンレベルで登録していたライセンス情報をリストアしてください。クラスタ運用の場合は、プライマリノードおよびセカンダリノードで実施してください。

$INS_DIR\LM\bin\esflm restore $BAK_DIR\ esf_manager_backup\LM\esflmbkup

1.19 AdvancedCopy Manager Copy Control Module(Linux/Solaris版)の旧バージョンレベルのデータをバックアップ/リストアできない

現象『ETERNUS SF 移行ガイド』で説明しているAdvancedCopy Manager Copy Control Module 15.x(Linux/Solaris版)からのバージョンアップ手順で使用するコマンドを実行すると、以下のメッセージが出力され、環境設定ファイルのバックアップ/リストアに失敗する。

ERROR: Environment to execute command is wrong.

条件

・ AdvancedCopy Manager Copy Control Module 15.x (Linux版またはSolaris版)がインストールされている。かつ、

・ AdvancedCopy Managerエージェントがインストールされている。かつ、

・ AdvancedCopy Manager Copy Control Module 16.0/16.1/16.2への移行手順において、以下のコマンドを実行して環境設定ファイルをバックアップ/リストアする。

－ esfccmpreinst.sh

－ esfccmpreinst_cluster.sh

－ esfccmpostinst.sh

－ esfccmpostinst_cluster.sh


1.『ETERNUS SF 移行ガイド』の「バージョンアップインストール前の作業」または「バージョンアップインストール後の作業」の手順でマウントしたDVD-ROMのすべての内容を、任意のディレクトリにコピーします。

- 11 -

2. <コピー先ディレクトリ>/Manager_unix/vuptools/esfccmpreinst_exec.shファイルの99行目を、以下のように編集します。編集後は、強制書込みで保存してください。

編集前: $PKGINFO_Q "FJSVswstf"編集後: $PKGINFO_Q "FJSVssmgr"

3. <コピー先ディレクトリ>/Manager_unix/vuptools/esfccmpostinst_exec.shファイルの101行目を、以下のように編集します。編集後は、強制書込みで保存してください。

編集前: $PKGINFO_Q "FJSVswstf"編集後: $PKGINFO_Q "FJSVssmgr"

4. AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleの運用環境のバックアップ/リストアを実施します。実施時は、コピー先のesfccmpreinst.shおよびesfccmpostinst.shを、『ETERNUS SF 移行ガイド』に記載の手順に沿って実行してください。

1.20 ETERNUS SF Manager(Linux版)のデーモンの起動/停止に失敗する

現象Linux環境において、ETERNUS SF Manager 16.2のデーモンを起動/停止しようとすると、以下のメッセージを含むエラーメッセージが複数行出力され、デーモンの起動/停止に失敗する。

そのようなファイルやディレクトリはありません

条件

・ OSがRed Hat Enterprise Linux 5 (for Intel64)またはRed Hat Enterprise Linux 6 (for Intel64)である。かつ、

・ ETERNUS SF Manager 16.2がインストールされている。かつ、

・以下のどれかの製品がインストールされている。かつ、

－ ServerView Operation Manager V7.02以降

－ ServerView Agents V7.00以降

－ ServerView Agentless Service V7.00以降

・以下のどれかのコマンドを実行する

－ startesf.sh

－ start-webservice.sh

－ stopesf.sh

－ stop-webservice.sh

対処

/usr/lib/systemd/systemディレクトリの名前を、任意の名前に変更してください。

1.21 ETERNUS SF Manager(Windows版)のサービスの開始に失敗する

現象Windows環境において、ETERNUS SF Manager Postgres Serviceの開始時に以下のメッセージがシステムのアプリケーションログに出力されて、サービスの開始に失敗する。

FATAL: could not create shared memory segment

- 12 -

条件

・ OSがWindowsである。かつ、

・ ETERNUS SF Manager 16.5をインストールしている。かつ、

・ほかの製品で、以下の範囲のバージョンのPostgresサービスを起動している

－ Postgres 9.5.0～9.5.4

－ Postgres 9.4.0～9.4.9

対処緊急修正T013975XP-01以降を適用してください。

1.22 ETERNUS SF Manager(Linux版)のインストール中にPulseAudio機能の警告メッセージが出力される

現象

ETERNUS SF Manager(Linux版)のインストール中に、以下の警告メッセージが出力される。

W: [pulseaudio] authkey.c: Failed to open cookie file '/home/esfpostgres/.config/pulse/cookie'W: [pulseaudio] authkey.c: Failed to load authentication key '/home/esfpostgres/.config/pulse/cookie'W: [pulseaudio] authkey.c: Failed to open cookie file '/home/esfpostgres/.pulse-cookie'W: [pulseaudio] authkey.c: Failed to load authentication key '/home/esfpostgres/.pulse-cookie'

対処

ETERNUS SF Managerプログラムのインストールおよび動作に影響はないため、対処は不要です。上記の警告メッセージは無視してください。

- 13 -

第2章運用時のトラブルシューティング

2.1 Webコンソール

2.1.1 Internet ExplorerでWebコンソールにログインできない

現象Internet ExplorerでWebコンソールのログイン画面を表示し、[ログイン]ボタンをクリックしても、"ロード中"と表示されたまま画面が遷移せず、ログインできない。

対処Internet Explorerで「互換表示機能」が無効になっているか確認してください。確認方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「Internet Explorerの互換表示の設定」を参照してください。有効になっている場合は、マニュアルの手順に従って無効に設定し、Internet Explorerを一度すべて閉じて、再起動してから、Webコンソールへログインしてください。なお、再ログイン時に、強制ログインの確認ダイアログが表示された場合、[OK]ボタンをクリックしてそのままログインしてください。

2.1.2 Internet Explorer 8で画面が遷移しない

現象Internet Explorer 8上のWebコンソールで画面遷移すると、画面がLoadingのまま遷移しない。

対処Internet Explorer 8の修正プログラム(KB976662)を適用してください。修正プログラムの詳細は、以下のURLを参照してください。

https://support.microsoft.com/kb/976662

2.1.3 Internet Explorer 8でWebコンソールの[システム]-[システム設定]を選択すると"セキュリティ強化の構成によってブロックされています。"と表示される

現象

Internet Explorer 8でWebコンソールの[システム]－[システム設定]を選択すると、以下のメッセージが表示される。

セキュリティ強化の構成によってブロックされています。

対処『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「HTTPS通信」を実施してください。

2.1.4 Internet Explorer 8でファイルのダウンロードが失敗する

現象Internet Explorer 8を使用して、ETERNUS SFシステムが保持している性能情報のエクスポートや調査資料採取など、ファイルのダウンロードを伴う処理を実行すると、以下のメッセージが表示される。

- 14 -

このインターネットのサイトを開くことができません。要求されたサイトが使用できないか、見つけることができません。後でもう一度やり直してください。

対処本現象はInternet Explorer 8の問題であり、Microsoftサポートから情報公開されています。詳細は、以下のURLを参照してください。

https://support.microsoft.com/kb/323308

2.1.5 Webコンソールの操作時に画面が遷移しない

現象Webコンソールを操作したときに、画面がLoadingのまま遷移しない。

対処以下の操作をしてください。

1. 運用管理サーバが起動していること、および運用管理サーバとWebブラウザの端末の間のネットワークが正常につながっていることを確認します。

2. Webブラウザの[閉じる]ボタンをクリックして、ブラウザを閉じます。

3. しばらく待ってから、再度Webブラウザを開き、Webコンソールにアクセスします。

4. ログイン画面が表示されることを確認します。ログイン画面が表示されない場合、手順2からやり直します。

5. ログイン画面からログインし、操作を再開します。

2.1.6 Windows Server 2008またはWindows Server 2008 R2のInternet Explorerで画面が正しく動作しない

現象

Windows Server 2008またはWindows Server 2008 R2でInternet Explorerを利用してWebコンソールを操作したが、以下のどれかの現象が発生することがある。

・画面遷移中に、画面がLoadingのままとなり遷移しない。

・リンク、メニュー、タブ、ボタン、チェックボックス、ラジオボタンが作動しない。

・ツールチップが消えない。

・ボタンや入力フィールド(プルダウン、テキストボックスなど)が有効にならない。

・日付指定のカレンダーをクリックしても、日付が画面に反映されない。

・ダイアログの右上の[X]ボタンをクリックしても、ダイアログが閉じない。

対処

Internet Explorerの「セキュリティ情報」の「IE ESCの構成」がオフかを確認し、オンになっている場合は、以下の操作でオフに設定してください。なお、設定するサーバ上のセキュリティ強度が下がるため、作業完了後は、手順4の設定でオンに戻すことを推奨します。

1. Internet Explorerのすべてのインスタンスを閉じます。

2. [スタート]メニューから[サーバマネージャー]を起動します。

3. [セキュリティ情報]の[IE ESCの構成]をクリックします。

- 15 -

4. 設定するユーザー(管理者またはユーザー)の[オフ]をクリックします。

5. [OK]ボタンをクリックします。

2.1.7 Windows Server 2012のInternet Explorerで画面が正しく動作しない

現象Windows Server 2012でInternet Explorerを利用してWebコンソールを操作したが、以下のどれかの現象が発生することがある。

・画面遷移中に、画面がLoadingのままとなり遷移しない。

・リンク、メニュー、タブ、ボタン、チェックボックス、ラジオボタンが作動しない。

・ツールチップが消えない。

・ボタンや入力フィールド(プルダウン、テキストボックスなど)が有効にならない。

・日付指定のカレンダーをクリックしても、日付が画面に反映されない。

・ダイアログの右上の[X]ボタンをクリックしても、ダイアログが閉じない。

対処サーバの「IE セキュリティ強化の構成」が無効かを確認し、無効になっていない場合は、以下の操作で無効に設定してください。なお、設定するサーバ上のセキュリティ強度が下がるため、作業完了後は、手順5の設定でオンに戻すことを推奨します。

1. Internet Explorerのすべてのインスタンスを閉じます。

2. [サーバーマネージャー]を起動します。

3. 左のパネルで[ローカルサーバー]を選択し、該当サーバのプロパティーを表示します。

4. [IE セキュリティ強化の構成]を参照して、[有効]が表示されている場合、[有効]をクリックします。

5. 設定するユーザー(管理者またはユーザー)の[オフ]をクリックします。

6. [OK]ボタンをクリックします。

2.1.8 新情報が表示されない

現象装置の構成を変更したが、Webコンソールで対象装置の新情報が表示されない。

対処Webコンソールで「設定の再読み込み」を実施してください。「設定の再読み込み」は、以下のどれかで操作してください。

・ストレージ > [設定の再読み込み]

・ストレージ > [ディスクアレイ] > [設定の再読み込み]

・ネットワーク > [設定の再読み込み]

・ネットワーク > [スイッチ] > [設定の再読み込み]

・サーバ > [設定の再読み込み]

・サーバ > [サーバ] > [設定の再読み込み]

- 16 -

2.1.9 「設定の再読み込み」操作が失敗する

2.1.9.1 ssmgr3000メッセージが表示される場合

現象ETERNUS ディスクアレイに対する「設定の再読み込み」操作が、以下のメッセージで失敗する。

ERROR:ssmgr3000:Unexpected error has occurred.

対処

ETERNUS ディスクアレイに対して、ETERNUS Web GUIまたはETERNUS CLIでRAIDグループ容量拡張を実施していないか確認してください。RAIDグループ容量拡張を実施している場合、その完了を待ってから再実施してください。問題が解決しない場合は、『ETERNUS SF メッセージ説明書』の当該メッセージの「システム管理者の処置」を参照して対処してください。


現象ETERNUS ディスクアレイに対する「設定の再読み込み」操作が、以下のメッセージで失敗する。

ERROR:ssmgr3212:It failed in the setting or the information acquisition of the storage device.code=60 STXS7004 ERROR Failed to communicate with the device. [IP address=xx.xx.xx.xx]

対処

ETERNUS Web GUIを利用して、ETERNUS ディスクアレイの「ファイアーウォール設定」の「Maintenance Secure接続」を許可してください。許可することで1372/tcpポートが利用可能となり、処理が正常に行われます。


現象ETERNUS ディスクアレイ、FCスイッチ、サーバ、またはテープライブラリに対する「設定の再読み込み」操作が、以下のメッセージで失敗する。

SEVERE:ssmgr8025:Unexpected error has been detected: CruiserService#refreshDevice

対処「設定の再読み込み」操作を再実施してください。

問題が解決しない場合は、『ETERNUS SF メッセージ説明書』の当該メッセージの「システム管理者の処置」を参照して対処してください。

2.1.9.4 swstf5412メッセージが表示される場合

現象運用管理サーバがWindows Server 2012で、サービスrmiswstfまたはsemswstfのポート番号/プロトコル名が正しく設定されているにもかかわらず、サーバに対する「設定の再読み込み」操作が、swstf5412メッセージで失敗する。

- 17 -

対処以下の操作/コマンドが実行中でないことを確認後、対象サーバに対する「設定の再読み込み」操作を再実施してください。なお、サーバの設定の再読込み実行中は、以下の操作またはコマンドを実行しないでください。

・ Webコンソールにおける、ほかのサーバやストレージなどの「設定の再読み込み」

・ AdvancedCopy Managerの以下の構成管理コマンドstgxfwcmdispsrv, stgxfwcmaddsrv, stgxfwcmdeldev, stgxfwcmdelsrv,stgxfwcmdispdev, stgxfwcmdisppat, stgxfwcmmodsrv,stgxfwcmsetdev

2.1.10 シン・プロビジョニングプールを作成できない

現象Webコンソールでシン・プロビジョニングプールの作成中に、以下のエラーとなり、作成できない。

ERROR:ssmgr3414:The RAID group cannot be made by combining specified disks

対処シン・プロビジョニングプールを作成するディスクにSED(Self Encrypting Drive)を選択した場合、暗号化に「Yes」が指定されているときは「No」に変更してください。

2.1.11 コピーグループに関する操作がグレーアウトされる

現象コピーグループ詳細画面で"コピー方向"等に"???"が表示される場合、グレーアウトされて操作できない。

対処コピーグループ詳細画面で"コピー方向"等に"???"が表示される場合は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager運用ガイド CopyControl Module編』の「アドバンスト・コピー状態に"???"が出力された場合の対処方法」を参照して対処を行ってください。

なお、Webコンソールより、"接続形態"を"ボリュームからのアクセス"または"ネットワークからのアクセス"に設定したあと、"リモートパートナー(REC)として利用"に変更した場合にも、"???"が表示され、グレーアウトされます。その場合は、「アドバンスト・コピー状態に"???"が出力された場合の対処方法」の"原因"欄が「コピーグループに定義されているETERNUS ディスクアレイを削除し、リモートETERNUS ディスクアレイとして再登録されました。」の"対処"を実行してください。

2.1.12 コピーペアを作成できない

現象Webコンソールでのコピーペアの作成が、以下のエラーで失敗する。

esccs02015 An error occurred while executing the operation.

対処運用管理サーバにおいて、AdvancedCopy Manager CCMに関する管理情報をコマンドで変更した場合、Webコンソールと不整合が発生している可能性があります。以下の手順で対処してください。

1. 作成しようとしたコピーペアがWebコンソールに表示されているか、確認します。

2. 表示されている場合は、管理情報の不整合を取り除くために、以下の手順を実施します。

a. acpair addコマンドで、対象のコピーペアを作成します。

b. Webコンソールで、対象のコピーペアのボリュームが存在するストレージ装置に対して[設定の再読み込み]を実施します。

- 18 -

表示されていない場合は、調査資料を採取し、当社技術員(SE)に連絡してください。

2.1.13 アドバンスト・コピーを実行/キャンセルできない

現象Webコンソールでアドバンスト・コピーの実行やコピーペアのコピーセッションのキャンセルを実行すると、以下のエラーになる。

esccs02170 The operation could not be executed on the specified copy group.

または

ccm4005 The specified copy pair was not found. copy group=copyGroup, pair=copyPair

対処運用管理サーバにおいて、AdvancedCopy Manager CCMに関する管理情報をコマンドで変更した場合、Webコンソールと不整合が発生している可能性があります。以下の手順で対処してください。

1. acgroup detailコマンドの出力結果にコピーグループやコピーペアが表示されるか、確認します。

2. 表示されない場合は、以下の手順を実施します。

a. acgroup createコマンドやacpair addコマンドで、コピーグループやコピーペアを作成します。

b. Webコンソールで、対象のコピーペアのボリュームが存在するストレージ装置に対して[設定の再読み込み]を実施します。

表示された場合は、調査資料を採取し、当社技術員(SE)に連絡してください。

2.1.14 アドバンスト・コピーを実行していたボリュームを削除できない(アクションペインの[削除]がグレーアウトされている)

現象

acgroup removeコマンドまたはacpair removeコマンドを実行したあと、アドバンスト・コピーを実行していたボリュームを削除しようとしても、アクションペインの[削除]がグレーアウトされているため、削除操作を実施できない。

対処以下の手順で対処してください。

1. ETERNUS Web GUIで、対象のボリュームを削除します。

2. Webコンソールで、対象のボリュームが存在していたストレージ装置に対して[設定の再読み込み]を実施します。

2.1.15 トラブルシューティングのエクスポートが終了しない

現象Webコンソールで、トラブルシューティングのエクスポートが終了せずに、以下のメッセージが表示されたまま画面が遷移しない。

エクスポート中。しばらくお待ちください


1. Webブラウザの[閉じる]ボタンをクリックしてWebブラウザを閉じます。

- 19 -

2. 運用管理サーバにログインします。

3. esfsnapコマンドを実行して、トラブルシューティングの調査資料を採取します。esfsnapコマンドの詳細は、以下を参照してください。

－『ETERNUS SF Express 運用ガイド』の「esfsnap (Expressマネージャー調査資料の採取コマンド)」

－『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「esfsnap (マネージャーの調査資料採取コマンド)」

－『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「esfsnap (AdvancedCopy Managerマネージャーの調査資料採取コマンド)」

2.1.16 ETERNUS ディスクアレイへのライセンス登録が失敗する

現象esflmコマンドでETERNUS ディスクアレイへライセンスを登録すると、esflmコマンドがエラーとなり登録できない。

対処以下のインターフェース設定が有効になっていることを確認してください。

ストレージ装置名インターフェース設定

ETERNUS DX60 S2ETERNUS DX60/DX80/DX90

Telnet接続

ETERNUS DX S4 seriesETERNUS DX S3 seriesETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く)

SSH接続

ETERNUS AF オールフラッシュアレイETERNUS DX200F

2.1.17 テープライブラリが検出できず登録できない

現象Webコンソールで、テープライブラリの登録をしようとしたが、テープライブラリが検出されず登録できない。

対処テープライブラリの装置によって、登録方法が異なります。

「ETERNUS LT250/LT270以外」のテープライブラリを「ETERNUS LT250/LT270」の登録方法で実施した場合、テープライブラリは検出されません。登録するテープライブラリを確認し、以下の手順で再登録してください。

・ ETERNUS LT250/LT270の場合

1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。

2. カテゴリーペインで、[テープライブラリ]をクリックします。登録されているテープライブラリが、メインペインに表示されます。

3. アクションペインで、[テープライブラリ]の下にある[検出]をクリックします。情報入力画面が表示されます。

4. IPアドレスおよびSNMPコミュニティー名を入力して、[検出]ボタンをクリックします。

5. 情報を確認したあと、画面右下の[登録]ボタンをクリックします。

・ ETERNUS LT250/LT270以外の場合

1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。

- 20 -

2. カテゴリーペインで、[テープライブラリ(手動)]をクリックします。登録されているテープライブラリが、メインペインに表示されます。

3. アクションペインで、[テープライブラリ]の下にある[登録]をクリックします。情報入力画面が表示されます。

4. 必要な情報を入力したあと、画面右下の[登録]ボタンをクリックします。

2.1.18 デバイスの追加で"デバイスは既に管理されています"のメッセージが出力される

現象デバイスの追加で"デバイスは既に管理されています"の警告メッセージが出力される。

対処運用管理サーバで、stgxfwcmdispdev(デバイス情報表示コマンド)を実施してください。該当のデバイスが、撤去済みのサーバのデバイスだった場合、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager運用ガイド』の「管理対象サーバの情報を削除できない場合の対処」を実施してください。

2.1.19 デバイスを追加/再読込みすると時間がかかる

現象管理対象サーバがLinuxの場合、Webコンソールでデバイスを追加/再読込みすると、非常に時間がかかる。

対処管理対象サーバに接続されているETERNUS ディスクアレイの電源状態を確認してください。ETERNUS ディスクアレイの電源が入ってない場合は、ETERNUS ディスクアレイの電源を投入してください。

2.1.20 サーバのデバイスの削除を実施すると、esccs00191のエラーが発生する

現象Webコンソールでサーバのデバイスの削除を実施するときに、画面描画が完了する前にボタンを操作すると、内部処理のタイミングによってesccs00191のエラーが発生することがある。


1. ETERNUS SF Managerを再起動します。

2. エラーが発生した操作を再実施します。このとき、画面描画が完全に完了してからボタンを操作してください。

画面描画が完全に完了したあとにボタンを操作してもエラーが発生する場合は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「調査資料の採取」を参照して調査資料を採取し、当社技術員(SE)に連絡してください。

2.1.21 表示される情報に文字化けが発生する

現象Webコンソールに表示されるマウントポイントなどの情報で文字化けが発生する。文字化けが発生する情報は以下のとおり。

・サーバ情報

－サーバ名

- 21 -

－ VMwareのゲストマシン名

－ VMwareのデータストア名

・デバイス情報

－デバイス名

－デバイスのマウントポイント名

・ Symfowareのバックアップアップ運用時の情報

－ Symfowareロググループ名

－ Symfowareデータベーススペース名

対処対象となる情報にマルチバイト文字(日本語など)を使用している場合は、以下のとおり1バイト文字(半角英数字など)に変更してください。

・サーバ情報

マルチバイト文字を使用している管理対象サーバを削除し、1バイト文字(半角英数字など)に変更後、管理対象サーバを追加してください。管理対象サーバの削除は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager運用ガイド』の「管理対象サーバの削除」を参照してください。管理対象サーバの追加は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager運用ガイド』の「管理対象サーバの追加」を参照してください。

・デバイス情報

－デバイス名の場合

1バイト文字(半角英数字など)に変更後、デバイス情報の取込みを行ってください。手順は、『ETERNUS SF AdvancedCopyManager運用ガイド』の「管理対象サーバ配下のデバイス情報の取込み」を参照してください。

－マウントポイント名の場合

1バイト文字(半角英数字など)に変更後、デバイス構成の変更に関する操作を行ってください。手順は、『ETERNUS SFAdvancedCopy Manager運用ガイド』の「デバイス構成の変更」を参照してください。

・ Symfowareのバックアップアップ運用時の情報

1バイト文字(半角英数字など)に変更後、デバイス情報の取込みを行ってください。手順は、『ETERNUS SF AdvancedCopyManager運用ガイド』の「管理対象サーバ配下のデバイス情報の取込み」を参照してください。

2.1.22 NASの認証サーバ設定時、ssmgr3533メッセージが表示される

現象NASの認証サーバ設定で \ ? " ' を含むドメイン管理者パスワードを設定していた場合、以下のメッセージが表示され、設定に失敗する。

SEVERE:ssmgr3533:The specified value cannot be used for specified storage device (xxxxx).

対処ドメイン管理者パスワードに以下の半角記号が含まれている場合、Webコンソールから認証サーバの設定を行うことができません。\ ? " 'ドメイン管理者パスワードに上記半角記号が含まれていないか確認してください。使用できない半角記号が含まれている場合、以下のどちらかの対処を実施してください。

・認証サーバ上でドメイン管理者パスワードを変更し、本操作を再実行

・ ETERNUS CLIを利用して認証サーバを設定

- 22 -

ETERNUS CLIの利用方法は、『ETERNUS CLIユーザーズガイド』を参照してください。

2.1.23 NASインターフェースの作成失敗時、冗長化ポートがActive-Standby接続となる

現象以下の条件の場合、ssmgr3506メッセージが出力され、冗長化ポートに指定したNASインターフェースがActive-Standby接続で構成されます。

・ NASインターフェースを作成する。かつ、

・冗長化ポートにSingle接続のポートを指定する。かつ、

・すでに利用されているIPアドレスを指定する

対処以下の条件でNASインターフェースの作成を再実行することで、Active-Active接続で構成されます。

・正しいIPアドレスを入力する。かつ、

・冗長化ポートにActive-Standby接続のポートを指定する

2.1.24 NAS環境のバックアップ設定が失敗する

現象設定対象のNASボリュームが以下のどちらかの条件を満たしている場合、NASボリュームのバックアップ設定が失敗する。

・ NASボリューム名に以下の文字以外が使用されている場合半角英数字、マイナス(-)、アンダースコア(_)、シャープ(#)、ピリオド(.)、プラス(+)

・以下の条件をすべて満たしている場合

－運用管理サーバのOSがWindowsである

－大文字/小文字の区別だけが異なる同じ名前のNASボリュームがあり、対象のNASボリュームにバックアップ設定が行われている

対処以下の手順で、NASボリュームのバックアップ設定を再実行してください。

1. ETERNUS Web GUIで、ボリューム名を変更します。

2. 手順1の変更内容をETERNUS SFシステムに反映するために、Webコンソールでストレージの再読込みを実施します。

3. Webコンソールでボリューム名が変更されていることを確認します。

4. NASボリュームのバックアップ設定を再実行します。

2.1.25 共有フォルダの削除が失敗する

現象以下のどちらかの条件を満たしている場合、共有フォルダの削除が以下のメッセージで失敗する。

・指定した共有フォルダ配下に、ファイルまたはフォルダが存在している

・指定した共有フォルダをクライアントからアクセス中である

ERROR:ssmgr3489:Unable to execute command detail message=ED733

- 23 -

対処以下のどちらかの対処を実施したあと、再実行してください。

・指定した共有フォルダ配下に、ファイルまたはフォルダが存在しているすべてのファイルおよびフォルダを削除してください。

・指定した共有フォルダをクライアントからアクセス中である共有フォルダへのアクセスを停止してください。

2.1.26 ETERNUS ディスクアレイの登録時、パスワードに使用できない記号がある

現象WebコンソールでETERNUS ディスクアレイを登録する際に、パスワードに使用できない記号がある。

対処WebコンソールでETERNUS ディスクアレイを登録する際、パスワードに使用できる/できない記号は、以下のとおりです。

・ ETERNUS SF Manager 16.0以前を利用している場合

使用できる記号使用できない記号

! - . _ # $ & ( ) + , / @ [ ] ^ ` { | } ~ : ; < = > \ ? " ' % *

・ ETERNUS SF Manager 16.1以降を利用している場合

装置使用できる記号使用できない記号

ETERNUS DX S4 seriesETERNUS DX S3 seriesETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く)ETERNUS AF オールフラッシュアレイETERNUS DX200F

! - . _ # $ & ( ) + , / @ [ ] ̂ ̀ { | } ~ : ;< = >

\ ? " ' % *

ETERNUS DX60 S2ETERNUS DX60/DX80/DX90ETERNUS DX400 seriesETERNUS DX8000 series

! - . _ # $ & ( ) + , / @ [ ] ̂ ̀ { | } ~ : ; < = >\ ? " ' % *

注意

ETERNUS SF Managerのバージョンが16.1または16.2の場合、上記の表は、新パッチが適用されている環境での内容です。必ず、新パッチを適用してください。

パスワードに使用できない記号をETERNUS ディスクアレイのユーザーパスワードに使用している場合は、パスワードに使用できない記号が含まれないようにETERNUS ディスクアレイのユーザーパスワードを変更したあと、ETERNUS ディスクアレイを登録してください。

2.1.27 VVOLアクセスパスを設定できない

現象ETERNUS SF Managerのバージョンが16.2～16.4の範囲で、1つのHBAに対して2本以上アクセスパスが設定されている場合、VVOLアクセスパス作成ウィザードの「HBAとポートの選択」画面において、HBAの「接続ポート」欄に"connection_port_error"が表示されていて[接続]ボタンをクリックできない。

- 24 -

対処対象のHBAに設定されているアクセスパスが1本になるようにほかのアクセスパスを削除したあと、VVOLアクセスパスを再設定してください。

2.1.28 レプリケーショングループにレプリケーションペアを追加できない

現象以下の条件の場合、Webコンソールで既存のレプリケーショングループにレプリケーションペアを追加できない。

・既存のレプリケーショングループ内に存在するボリュームが属するETERNUS ディスクアレイと異なるETERNUS ディスクアレイのボリュームを、そのレプリケーショングループのレプリケーションペアに設定したいとき

対処

swsrpsetvolコマンドを使用してください。

2.1.29 レプリケーショングループの状態によって、操作できないアクションがある

現象レプリケーショングループ内のすべてのレプリケーションペアで以下の設定項目の値が一致していない場合、レプリケーショングループを指定したときに操作できないアクションが存在する(アクションボタンがグレーアウトされている)。

・設定項目

状態、トラッキング、コピー方向、転送モード、スプリットモード、コピータイプ

・操作できない機能

－ OPCの開始、停止(注)

－ ECの開始/再開、サスペンド、方向転換、停止(注)

－ RECの開始/再開、サスペンド、モードの変更、方向反転、停止(注)

注: OPC/EC/RECの停止操作は、「コピータイプ」以外の設定項目が一致していなくても、実施可能です。

対処実施したい操作を、コマンドで実行してください。

2.1.30 ETERNUS NR1000 seriesの情報変更操作がswsag0018メッセージで失敗する

現象Webコンソールにおける以下のストレージ装置のIPアドレスまたはSNMPコミュニティー名の変更操作が、swsag0018メッセージで失敗する。

・ ETERNUS NR1000F series (clustered Data ONTAP搭載)

・ ETERNUS NR1000A series

出力メッセージ

SEVERE:swsag0018:The selected IP device cannot be found.

上記のメッセージは、Webコンソールの操作ログに出力されます。

- 25 -

対処上記のストレージ装置のIPアドレスとSNMPコミュニティー名は、Webコンソールで変更できません。以下の手順で変更してください。

1. 本製品から操作対象のストレージ装置を削除します。

2. ストレージ装置側の操作で、IPアドレスまたはSNMPコミュニティー名を変更します。

3. 本製品に操作対象のストレージ装置を再登録します。

2.2 ETERNUS SF Express

2.2.1 NASボリュームのスナップショット採取が失敗する

現象NASボリュームのスナップショット採取が失敗し、以下のイベントが通知される場合があります。

E 40060001 Snapshot execution was failed. NAS Volume=xxx SDV=xxx

対処以下を確認してください。

・ SDPの空き容量SDPの空き容量が不足していないか確認してください。必要なSDPの容量は、『ETERNUS SF Express 運用ガイド』の「運用管理サーバに対する事前設定」を確認してください。

・コピーテーブルサイズディスクアレイ装置のコピーテーブルサイズを見直してください。コピーテーブルサイズに設定可能な値は、装置のモデルによって異なります。詳細は、ETERNUS ディスクアレイ付属のマニュアルに記載されているコピーテーブルサイズの仕様を参照してください。コピーテーブルサイズの変更手順を、AdvancedCopy Managerのライセンスの有無別に説明します。

－ AdvancedCopy Managerのライセンスを購入している場合コピーテーブルサイズは、Webコンソールで設定します。設定方法の詳細は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「アドバンスト・コピーのコピーテーブルサイズの設定」を参照してください。

－ AdvancedCopy Managerのライセンスを購入していない場合コピーテーブルサイズは、ETERNUS Web GUIで設定します。

・上記以外他イベントを確認し、ディスクアレイ装置で異常が発生していないか確認してください。

2.2.2 シン・プロビジョニングボリュームの作成処理が、ssmgr3428メッセージで失敗する

現象シン・プロビジョニングボリュームの作成処理が、ssmgr3428のメッセージを出力して失敗する。

対処シン・プロビジョニングプールを構成するRAIDグループが故障状態です。以下の手順で対処してください。

1. Webコンソールで、シン・プロビジョニングプールの状態、およびシン・プロビジョニングプールを構成するRAIDグループの状態を確認し、故障状態のRAIDグループを特定します。

2. ハードウェアの『Web GUI オンラインヘルプ』を参照して、故障状態のRAIDグループを復旧します。

- 26 -

3. シン・プロビジョニングボリュームの作成を再実施します。

参考

シン・プロビジョニングボリュームの作成処理でssmgr3428メッセージが出力されるときは、メッセージ中にRAIDグループ番号が表示されません。

2.2.3 SNMPトラップを受信できない(Windows環境)

現象Windows版ETERNUS SF Managerを以下のようにインストールおよびセットアップした運用管理サーバで、装置からSNMPトラップを受信できないことがある。

・デフォルトのインストール先ディレクトリ(C:\ETERNUS_SF)以外のディレクトリにインストールした。かつ、

・ ETERNUS SF SNMP Trap Serviceを利用する設定でセットアップした


1. Windowsのサービス画面で、以下のサービスを停止します。この記載順に停止してください。

－ ETERNUS SF Manager Tomcat Service

－ ETERNUS SF SNMP Trap Service

2. <作業用ディレクトリ>\PIPEFILEファイルから<プログラムディレクトリ>\PIPEFILEファイルへのシンボリックリンクを作成します。

コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行してください。

> mklink <作業用ディレクトリ>\PIPEFILE <プログラムディレクトリ>\PIPEFILE

<プログラムディレクトリ>は、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。<作業用ディレクトリ>は、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「作業用ディレクトリ」です。

3. Windowsのサービス画面で、以下のサービスを開始します。この記載順に開始してください。



2.3 ETERNUS SF Storage Cruiser

2.3.1 サーバを選択した場合の設定の再読込みに時間がかかる

現象Webコンソールで、Storage Cruiserエージェントを導入したAIXのサーバについて、設定の再読込みに非常に時間がかかる。さらに、当該サーバに関するHBAポート情報が正しく認識されない場合がある。

対処

・すべてのHBAポートについて、正しく結線されているか確認してください。

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・結線していないHBAポートに対応するファイバーチャネルデバイスが存在する場合は、削除してください。HBAポートとファイバーチャネルデバイスの対応の確認方法は、AIXのドキュメントを参照してください。なお、サーバを再起動すると、再度本操作が必要となる場合があります。

＜作業例＞

ファイバーチャネルデバイスfcs3を使用していない場合

# /usr/sbin/rmdev -Rdl fcs3

上記に該当しない場合は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「調査資料の採取」を参照して調査資料を採取し、当社技術員(SE)に連絡してください。

2.3.2 Hyper-Vホストの登録/再読込みがesccs02015メッセージで失敗する

現象Hyper-Vホストの登録/再読込みを実行すると、esccs02015メッセージを出力して失敗する。

対処Hyper-VホストにUSBフラッシュメモリをマウントしている場合は、Hyper-Vホストが稼働しているサーバからUSBフラッシュメモリを一時的に取り外したあと、エラーとなった操作を再実施してください。

上記以外の場合は、『ETERNUS SF メッセージ説明書』のesccs02015メッセージの「システム管理者の処置」を参照して対処してください。

2.3.3 登録したサーバの状態がUnknownと表示される

現象ETERNUS SFシステムに登録済みのサーバをドメインへ参加させたあと、そのサーバの状態が"Unknown"と表示されることがある。

対処ドメイン参加によりサーバのホスト名が小文字から大文字に書き換わり、Storage Cruiserのマネージャーが、サーバの正しいホスト名を認識できなくなった可能性があります。サーバのドメイン参加を契機に、本現象が発生するようになったか確認してください。その場合、問題が発生しているサーバを、ETERNUS SFシステムから一旦削除したあと、大文字に書き換わったあとのホスト名を指定してETERNUS SFシステムへのサーバ登録を再実施してください。

2.3.4 FCスイッチの削除の操作で無応答になる場合がある

現象Webコンソールで、以下のファイバーチャネルスイッチを対象にして、FCスイッチの削除の操作を行うと、無応答になる場合がある。

・ ETERNUS SN200 ファイバーチャネルスイッチ

・ Brocade ファイバーチャネルスイッチ

・ PRIMERGY ファイバーチャネルスイッチブレード

対処

ETERNUS SF Managerを再起動したあと、FCスイッチの削除操作を再実施してください。

2.3.5 FCスイッチにおいて、メッセージが空欄のイベントが表示される

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現象Fabric OS v8.0以降のFCスイッチの場合、メッセージが空欄のイベントが表示されることがある。

対処対処不要なイベントのため、無視してください。イベント表示を抑止するには、snmpConfig --set mibCapabilityコマンドで、FA-TRAPのconnUnitEventTrapを"no"に設定してください。

snmpConfig --set mibCapabilityコマンドでの設定例は、以下のとおりです。

sn200:admin> snmpConfig --set mibCapabilityFE-MIB: YESSW-MIB: YES(中略)FA-TRAP (yes, y, no, n): [yes] connUnitStatusChange (yes, y, no, n): [yes] connUnitEventTrap (yes, y, no, n): [yes] no connUnitPortStatusChange (yes, y, no, n): [yes](中略)sn200:admin>

2.3.6 FCスイッチに対する情報更新処理が完了しない

現象Fabric OS v6.3以降のFCスイッチに対してログインセッションのタイムアウト値を0に設定していると、そのFCスイッチに対する設定の再読込みやアクセスパス更新などの情報取得処理が完了せず、以下の現象が発生する場合がある。

・ Webコンソールから実行した操作が"Executing"のままとなる

・イベントログの表示が更新されない


1. FCスイッチに対してtimeoutコマンドを実行して、ログインセッションのタイムアウト値をデフォルトの10分に設定します。

2. ETERNUS SF Managerのサービスを再起動します。サービスの再起動が失敗した場合は、運用管理サーバを再起動してください。

3. Webコンソールで、対象のFCスイッチに対して[設定の再読み込み]を実施します。

4. "Executing"のままとなっていた操作を再実施します。

2.3.7 FCスイッチに対する操作が完了しない

現象Fabric OS v8.2.1c以降のFCスイッチに対する操作(設定の再読込み、アクセスパスの作成、アクセスパスの更新など)が完了せず、以下の現象が発生する場合がある。

・ Webコンソールから実行した操作が"Executing"のままとなる

・イベントログの表示が更新されない

対処Fabric OS v8.2.1c以降のFCスイッチでは、FCスイッチのadminおよびuserアカウントにデフォルトのパスワードを使用できません。以下の手順を実施してください。

1. FCスイッチのadminおよびuserアカウントのパスワードを変更します。新しいパスワードは手順3で必要になるため、忘れないようにしてください。

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2. ETERNUS SF Managerのサービスを再起動します。サービスの再起動が失敗した場合は、運用管理サーバを再起動してください。

3. Webコンソールで、手順1で設定した新しいパスワードを本製品に反映します。反映方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「FCスイッチのパスワードの再設定」を参照してください。

2.3.8 Storage CruiserからETERNUS ディスクアレイに対する操作がssmgr3489メッセージ(詳細メッセージIDはED180)で失敗する

現象

Storage CruiserからETERNUS ディスクアレイに対する操作(AdvancedCopy Managerから内部的にStorage Cruiser処理が実行されたときを含む)が、ssmgr3489メッセージ(詳細メッセージIDはED180)で失敗する。

対処Flexible Tier Pool Elementマイグレーションを実施中のため、処理を実行できませんでした。『ETERNUS SF メッセージ説明書』のssmgr3568メッセージの「システム管理者の処置」を参照して対処してください。

2.3.9 仮想サーバのすべてのIPアドレスが表示されない

現象VMwareおよびHyper-Vサーバにおいて、複数のネットワークアダプターが定義されているVMゲストをStorage Cruiserを利用してVMゲスト表示した場合、IPアドレスが1つしか表示されない。

対処表示されるIPアドレスが1つだけなのは、本製品の仕様です。VMゲストに定義されているプライマリIPアドレスだけが表示されます。

2.3.10 VVOLアクセスパスの設定がssmgr3489メッセージ(詳細メッセージIDはED2B2)で失敗する

現象

VMware vSphere Virtual Volumes環境において、VVOLアクセスパスの設定がssmgr3489メッセージ(詳細メッセージIDはED2B2) を出力して失敗する。

対処ETERNUS ディスクアレイのシン・プロビジョニング機能が無効になっているため、VVOLアクセスパスを設定できません。ETERNUS ディスクアレイのシン・プロビジョニング機能を有効にしたあと、VVOLアクセスパスの設定を再実施してください。

2.3.11 VVOLデータストアがオンラインにならない

現象以下の条件を満たす運用管理サーバにインストールされているETERNUS VASA ProviderをV2.1.0以降にアップグレードした場合、VVOLデータストアがオンラインにならない。

・インストールされているStorage Cruiserのバージョンが16.2である、かつ

・マネージャープログラムにT010894WP-05以降の緊急修正が適用されていない


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1. マネージャープログラムに、以下に列挙されているすべての緊急修正を任意の順序で適用します。

－ T010894WP-05以降

－ T010908WP-04以降

－ T011238WP-01以降

－ T011246WP-01以降

－ T011372WP-01以降

2. ETERNUS VASA Providerのサービスを再起動します。

2.3.12 VVOLデータストアに十分な空き容量があっても、VVOLデータストアの容量不足が原因で仮想マシンの作成に失敗する

現象

vSphere Web Clientにて、空き容量が十分なVVOLデータストアを指定し仮想マシンの作成を実施したが、VVOLデータストアの容量不足が原因で失敗する。VVOLデータストアを構成するTierプールを確認しても、十分な空き容量があり、かつポリシーを満たすTierプールが存在する。

対処

・本現象が発生した場合の対処

仮想マシンを作成する際に指定したVVOLデータストアに対して、以下のどれかの対処を実施してください。

－ポリシーを満たし、かつもボリューム数の少ないTierプールにあるVirtual Volumeのうち、サイズが大きいVirtualVolumeを仮想マシンストレージポリシーの互換性を満たす、別のVVOLデータストアへ移行します。Virtual Volumeの移行は、VM管理者に連絡し、vSphere Web Clientからの操作で仮想マシンごとに移動してください。

－ VVOLデータストアを構成するTierプールのうち、ポリシーを満たし、かつもボリューム数が少ないTierプールに対してサブプールの容量を拡張します。

－ VVOLデータストアにポリシーを満たすTierプールを追加します。

・本現象を発生させないための運用方法

以下のどちらかで運用することにより回避してください。

[運用1]

- VVOLデータストアを構成するTierプールの容量をそろえます。かつ、

- 同じVVOLデータストアに作成する仮想マシンのディスクのサイズを同じにします。

[運用2]

1つのVVOLデータストアに、同じポリシーを満たすTierプールが存在しないようにVVOLデータストアを作成します。

2.3.13 vSphere Web ClientでVVOLデータストアが表示されない

現象Webコンソールで作成したVVOLデータストアが、vSphere Web Clientの[バッキングストレージコンテナ]に一覧表示されない。

対処vSphere Web Clientの[ストレージプロバイダ]画面で[再スキャン]ボタンをクリックしたあと、再表示してください。

2.3.14 VMware vSphere High Availability環境でVVOLデータストアを削除できない

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現象VMware vSphere High Availability(vSphere HA)環境において、仮想マシンの削除、クラスタシステムからのホストの削除、およびvSphere HAの無効化を行っても、VVOLデータストアを削除できない。

対処以下の操作手順でVVOLデータストアを削除してください。

1. まず、下記a～dの操作をvSphere Web Clientから実施します。

a. vSphere HAを無効化していない場合は無効化します。

b. 削除対象のVVOLデータストアが、1つのVMホストからマウントされている状態にします。

c. 削除対象のVVOLデータストア配下にある".vSphere-HA"フォルダを削除します。

d. 削除対象のVVOLデータストアをアンマウントします。

2. 次に、下記a～fの手順をWebコンソールから実施します。

a. グローバルナビゲーションタブで、[ストレージ]をクリックします。

b. カテゴリーペインで、[VVOL管理]をクリックします。カテゴリーペインの項目が、VVOL管理に関する項目に切り替わります。

c. カテゴリーペインで、[VVOLデータストア]をクリックします。VVOLデータストアの一覧が、メインペインに表示されます。

d. メインペインで、削除対象のVVOLデータストアのチェックボックスをチェックします。

e. アクションペインで、[VVOLデータストア]の下にある[削除]をクリックします。VVOLデータストア削除画面が表示されます。

f. 削除対象のVVOLデータストアが表示されていることを確認したあと、画面右下の[削除]ボタンをクリックします。

2.3.15 仮想マシンの作成/削除に失敗した後にVirtual Volumeが残る

現象タイムアウトなどが原因で仮想マシンの作成/削除に失敗したあとに、vSphere Web Clientからの操作で、不要な仮想マシン(Virtual Volume)を削除したにもかかわらず、Virtual Volumeが残ることがある。

対処『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「調査資料の採取」を参照して調査資料を採取し、当社技術員(SE)に連絡してください。

2.3.16 VMware vSphere Virtual Volumes環境で複数の仮想マシンに対して同時に操作を実施した場合、操作が失敗する

現象

VMware vSphere Virtual Volumes環境において、vSphere Web Clientによる操作またはvSphere CLIの操作で、複数の仮想マシンに対して同時に操作を実施した場合、指示した操作が失敗する。

[発生ケースの例]

－仮想マシンの作成

－仮想マシンのクローンの作成

－仮想マシンの起動

- 32 -

対処vSphere Web Clientによる操作またはvSphere CLIの操作は、仮想マシンごとに行い、1つの仮想マシンに対する操作の完了を待ってから、次の仮想マシンに対する操作を行ってください。

2.3.17 VMware vSphere Virtual Volumes環境でその他のトラブルが発生する

現象VMware vSphere Virtual Volumes環境で、本書に記載のないトラブルが発生する。

対処『ETERNUS VASA Provider リリースノート』を参照して対処してください。それでも解決できない場合は、次のマニュアルの記述箇所を参照して調査資料を採取し、当社技術員(SE)に連絡してください。

・『ETERNUS VASA Provider ユーザーズガイド』の「保守情報の採取」

・『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「調査資料の採取」

2.3.18 SNMPトラップを受信できない(Windows環境)

現象Windows版ETERNUS SF Managerを以下のようにインストールおよびセットアップした運用管理サーバで、装置からSNMPトラップを受信できないことがある。

・デフォルトのインストール先ディレクトリ(C:\ETERNUS_SF)以外のディレクトリにインストールした。かつ、

・ ETERNUS SF SNMP Trap Serviceを利用する設定でセットアップした


1. Windowsのサービス画面で、以下のサービスを停止します。この記載順に停止してください。



2. <作業用ディレクトリ>\PIPEFILEファイルから<プログラムディレクトリ>\PIPEFILEファイルへのシンボリックリンクを作成します。

コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行してください。

> mklink <作業用ディレクトリ>\PIPEFILE <プログラムディレクトリ>\PIPEFILE

<プログラムディレクトリ>は、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。<作業用ディレクトリ>は、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「作業用ディレクトリ」です。

3. Windowsのサービス画面で、以下のサービスを開始します。この記載順に開始してください。



2.3.19 SNMPトラップを受信できない(Linux環境)

現象運用管理サーバがLinuxの場合、運用中にすべての装置のトラップを監視できなくなることがある。

- 33 -

対処次の条件に該当する場合は、[復旧方法]に示すコマンドを実行して対処してください。

・ /var/log/messagesに以下のメッセージが出力されている場合。かつ、

snmptrapd[%d]: AgentX master agent failed to respond to ping. Attempting to re-register.

%d: デーモンのプロセスID

・上記のメッセージ出力後、/var/log/messagesに以下のメッセージが出力されていない場合。

snmptrapd[%d]: NET-SNMP version %s AgentX subagent connected

%d: デーモンのプロセスID%s: NET-SNMPのバージョン

[復旧方法]

コマンドの実行にはOSの管理者(root)権限が必要です。

1. snmpd、snmptrapd サービスを停止します。

# service snmptrapd stop# service snmpd stop

2. snmpdのロックファイルが残っているか確認し、残っている場合は削除します。

- ロックファイルの確認

# ls /var/lock/subsys/snmpd

- ロックファイルの削除

# rm /var/lock/subsys/snmpd

3. 関連サービスを起動して確認します。

- サービスの起動

# service snmpd start# service snmptrapd start

- 起動の確認

# service snmpd status# service snmptrapd status

上記の条件に該当しない場合は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「調査資料の採取」を参照して調査資料を採取し、当社技術員(SE)に連絡してください。

2.3.20 ETERNUS ディスクアレイのトラップ監視ができない

現象Storage CruiserでETERNUS ディスクアレイからのトラップを受信できない。

対処

・ Storage Cruiserマネージャーのバージョンが16.2以前の場合

ETERNUS ディスクアレイのSNMPエージェントトラップ設定で、SNMPバージョンが「v1」以外になっている場合は、SNMPバージョンを「v1」に設定してください。Storage Cruiserは、SNMPバージョン「v1」を使用します。このため、ETERNUS ディスクアレイ側のSNMPエージェントトラップ設定で、SNMPバージョンを「v2c」または「v3」に設定すると、ディスクアレイからのトラップを受信できません。

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・ Storage Cruiserマネージャーのバージョンが16.3以降の場合

ETERNUS ディスクアレイ側のSNMPエージェントトラップ設定で、SNMPバージョンを「v2c」に設定すると、ETERNUS ディスクアレイからのトラップを受信できません。ETERNUS ディスクアレイのSNMPエージェントトラップ設定で、SNMPバージョンが「v2c」になっている場合は、SNMPバージョンを「v1」または「v3」に設定してください。

2.3.21 Windowsサーバのマウントポイントが表示されない

現象Storage Cruiserエージェントを導入したWindowsサーバで、マルチパスドライバを使用して、ロードバランス運用を行っている場合、関係管理機能で当該サーバのマウントポイントが表示されないときがある。

対処ロードバランス運用をしているディスクに対して、I/O負荷がかかっている場合、当該ディスクのマウントポイントが表示されないときがあります。I/O負荷がない状態でサーバの「設定の再読み込み」を実施してください。

2.3.22 新しく作成したボリュームの性能情報を取得できない

現象ETERNUS ディスクアレイ上に新しくボリュームを作成し、性能監視をしようとしたが、新しく作成したボリュームの性能情報を取得できない。

対処『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「構成情報の更新」を参照し、性能管理機能の構成情報を更新してください。

2.3.23 異常な性能情報が表示される

現象Storage CruiserでETERNUS ディスクアレイに対して性能管理機能を利用している場合、以下の作業を実施すると、異常な性能情報が表示される。

条件1

ETERNUS ディスクアレイで以下の作業を実施する

・装置のパワーオン

・活性保守

・活性増設

・装置を構成するモジュールのリブート

条件1の対処

条件1の作業を実施すると、ETERNUS ディスクアレイにおいて再起動処理が実行されるため、Storage Cruiserは装置から正しい性能値を取得できません。上記作業期間中の性能情報は無視してください。作業期間中は一時的に異常な性能値になりますが、作業完了後は正常な性能値に戻るため、復旧操作は不要です。

条件2

ETERNUS ディスクアレイまたはWebコンソール上で以下の作業を実施する

・ボリュームを削除したあと、削除前と同じボリューム番号でボリュームを作成

- 35 -

条件2の対処

条件2の作業を実施すると、ETERNUS ディスクアレイのファームウェア障害によって、Storage Cruiserは装置から正しい性能値を取得できません。作業直後の性能情報は無視してください。一時的に異常な性能値になりますが、しばらく経過すると正常な性能値に戻るため、復旧操作は不要です。

条件3

ETERNUS ディスクアレイで以下の作業を実施する

・ RAIDマイグレーション

・無停止ストレージマイグレーション

条件3の対処

条件3の処理が完了すると、ETERNUS ディスクアレイ内でボリュームの切替えが行われるために装置から正しい性能値を取得できません。処理完了後の性能情報は無視してください。一時的に異常な性能値になりますが、しばらく経過すると正常な性能値に戻るため、復旧操作は不要です。

2.3.24 性能管理機能が正しく動作しない

現象ETERNUS DX80 S2/DX90 S2, DX400 S2 series, DX8000 S2 seriesに対する性能管理機能が、ssmgr3212でエラー終了する。

対処ETERNUS Web GUIを利用して、ETERNUS ディスクアレイの「ファイアーウォール設定」の「Maintenance Secure接続」を許可してください。これにより、1372/tcpポートが利用可能となり、処理が正常に行われます。

2.3.25 性能監視間隔を指定できない

現象[性能管理の開始]画面で、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「監視間隔設定」に記載されている監視間隔を指定できない。

対処算出されるLogicalVolume数に応じた監視間隔を指定してください。LogicalVolume数は、“[ 大監視ボリュームNo.] - [ 小監視ボリュームNo.] + 1”で算出されます。

2.3.26 性能管理機能の動作状態がRecoveringのままで復旧しない

現象ETERNUS ディスクアレイで性能管理機能を利用している場合、動作状態がRecoveringのままで復旧しない。

対処ETERNUS ディスクアレイやネットワークが異常な状態であれば正しい状態に復旧してください。復旧により動作状態は、Monitoringに変わります。ETERNUS ディスクアレイやネットワークが正常であるにもかかわらず動作状態がRecoveringの場合は、ETERNUS SF Managerを再起動してください。再起動後、対象装置に対して[設定の再読込み]を実施することで正しい状態が表示されます。

2.3.27 性能管理機能の動作状態がErrorとなる

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現象ETERNUS ディスクアレイが以下の状態のとき、性能管理機能で消費電力・温度の性能情報を取得すると、性能管理機能の動作状態がErrorとなる場合がある。

・ ETERNUS ディスクアレイの起動直後

・ ETERNUS ディスクアレイのマスタCMの切替え直後

対処以下の手順を実施して、性能監視を停止、開始してください。

1. 性能監視の設定内容を記録します。《記録する設定内容》

－性能情報を取得する間隔(秒)

－性能監視対象( 小LUN_V、大LUN_V)

2. 性能監視を停止します。『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「性能管理停止指示」を参照してください。

3. 手順1で記録した設定内容を基に、性能監視を開始します。『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「性能管理指示」および「監視間隔設定」を参照してください。

2.3.28 性能管理の操作時にswsag0679またはssmgr3212メッセージが表示される

現象性能管理の以下の操作を実施した場合に、メッセージ「swsag0679 予期しないエラーが発生しました。」または「ssmgr3212 ストレージ装置の、設定または情報取得に失敗しました。エラーコード=xxx, 詳細=yyy」が表示される。

・性能監視の開始指示

・性能監視の停止指示

・性能管理設定の変更


対象装置：ETERNUS DX80 S2/DX90 S2, DX400 S2 series, DX8000 S2 series

1. Webコンソールから対象装置のアカウントを再設定します。

2. 対象装置に対する性能管理の設定(監視ボリュームの範囲、監視間隔)を確認します。

3. ETERNUS SF Managerを再起動します。

4. 性能監視を停止します。

5. 手順2で確認した設定内容で性能監視を開始します。

2.3.29 ストレージ自動階層制御がswsag0652メッセージで失敗する

現象対象装置およびネットワーク環境が正常にもかかわらず、ストレージ自動階層制御の処理がswsag0652でエラーとなる。

対処対象装置のアカウント情報が、登録時から変更されている可能性があります。『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ETERNUS ディスクアレイにアクセスできるアカウント情報の設定/変更」の手順を実行してください。

- 37 -

2.3.30 ストレージ自動階層制御でTierプールの作成がエラー終了した後に同じ名前のTierプールを再作成すると、登録済みのエラーとなる

現象ストレージ自動階層制御でTierプールの作成がSTXS7004メッセージを出力してエラー終了したあとに同じ名前でTierプールを再作成すると、登録済みのエラーとなる。

対処STXS7004でエラー終了した場合、装置内だけにTierプールが作成された可能性があります。指定したTierプールが作成されているかをETERNUS Web GUIで確認してください。

・作成されていた場合

作成されたTierプールを装置から削除したあと、WebコンソールからTierプールを再作成してください。Tierプールの削除には、ETERNUS CLIを利用します。ETERNUS CLIの利用方法は、『ETERNUS CLIユーザーズガイド』を参照してください。

・作成されていない場合

『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド Optimization機能編』の「調査資料の採取」を参照して調査資料を採取し、当社技術員(SE)に連絡してください。

2.3.31 ストレージ自動階層制御の状態更新の操作が失敗する

現象ETERNUS ディスクアレイに対して、ストレージ自動階層制御の「状態更新」の操作が、以下のメッセージで失敗する。

ERROR:ssmgr3402:Failed to set or obtain the information for the storage device. Error code=10, detail message=STXS1032 ERROR The specified function parameter format is invalid. [function parameter name=volume, function parameter value=null]

対処

ETERNUS Web GUIで対象のETERNUS ディスクアレイにタイプが「Temporary」のボリュームが存在するか確認してください。存在する場合、装置の担当保守技術員(CE)に連絡してください。タイプが「Temporary」のボリュームに関する対処が完了してから、再操作してください。

2.3.32 ストレージ自動階層制御が階層化ポリシーに設定した時刻に動作しない

現象ストレージ自動階層制御の対象となっているストレージ装置の時刻を基に階層化ポリシーを設定した場合、設定した時刻にストレージ自動階層制御が動作しないことがある。

対処ストレージ装置の時刻と運用管理サーバの時刻がずれていることが原因です。ストレージ自動階層制御は、運用管理サーバの時刻に基づいて動作します。このため、運用管理サーバの時刻に基づいて、階層化ポリシーを設定してください。

2.3.33 帯域制限を行っているRECパスの状態がErrorとなる

現象RECパスの設定において、帯域制限の制限値に帯域幅より小さい数値を設定した場合、RECパスの状態が"Error"となることがある。

- 38 -

対処帯域制限の制限値に帯域幅より小さい数値を設定した場合、RECパスの状態が"Error"となります。帯域制限の制限値に指定できる値は、システム環境やリモートコピーによるデータ通信量に依存します。RECパスの状態が"Error"となった場合、以下の見直しを実施してください。

・ RECパスの接続タイプの変更(注)

・帯域制限の制限値

・ RECコピー方式の変更(注)

注: 変更方法は、ハードウェアのマニュアル『ETERNUS Web GUI ユーザーズガイド(設定編)』を参照してください。

2.3.34 NASボリュームのスナップショット採取が失敗する

現象NASボリュームのスナップショット採取が失敗し、以下のイベントが通知される場合がある。

E 40060001 Snapshot execution was failed. NAS Volume=xxx SDV=xxx

対処以下を確認してください。

・ SDPの空き容量SDPの空き容量が不足していないか確認してください。必要なSDPの容量は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「運用管理サーバに対する事前設定」を確認してください。

・コピーテーブルサイズディスクアレイ装置のコピーテーブルサイズを見直してください。コピーテーブルサイズに設定可能な値は、装置のモデルによって異なります。詳細は、ETERNUS ディスクアレイ付属のマニュアルに記載されているコピーテーブルサイズの仕様を参照してください。コピーテーブルサイズの変更手順を、AdvancedCopy Managerのライセンスの有無別に説明します。

－ AdvancedCopy Managerのライセンスを購入している場合コピーテーブルサイズは、Webコンソールで設定します。設定方法の詳細は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「アドバンスト・コピーのコピーテーブルサイズの設定」を参照してください。

－ AdvancedCopy Managerのライセンスを購入していない場合コピーテーブルサイズは、ETERNUS Web GUIで設定します。

・上記以外他イベントを確認し、ディスクアレイ装置で異常が発生していないか確認してください。

2.3.35 CFX2000 series、PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)のポートがWebコンソールに表示されない

現象

CFX2000 seriesまたはPRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)を利用するアクセスパスを設定/削除した場合、CFX2000 seriesまたはPRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)の「ポートの一覧」に表示されないポートがある。

対処CFX2000 seriesまたはPRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)に対して、「設定の再読み込み」操作を実施してください。

- 39 -

2.3.36 Storage Cruiserエージェントを導入したサーバの装置登録がesccs02015メッセージで失敗する

現象マルチパスドライバ(MPxIO)環境において、Storage Cruiserエージェントを導入したサーバの装置登録がesccs02015メッセージを出力して失敗する。

対処Storage Cruiserは、1つのサーバ側HBAポートから複数のストレージ側CAポートに論理パスが設定されているシステム構成をサポートしていません。そのシステム構成になっていないか確認してください。そのシステム構成になっている場合は、1つのサーバ側HBAポートからは1つのストレージ側CAポートだけに論理パスが設定されているシステム構成になるようにゾーニング/ホストアフィニティを設定したあと、Storage Cruiserエージェントを導入したサーバを装置登録してください。

2.3.37 シン・プロビジョニングボリュームの作成処理が、ssmgr3428メッセージで失敗する

現象シン・プロビジョニングボリュームの作成処理が、ssmgr3428のメッセージを出力して失敗する。

対処シン・プロビジョニングプールを構成するRAIDグループが故障状態です。以下の手順で対処してください。

1. Webコンソールで、シン・プロビジョニングプールの状態、およびシン・プロビジョニングプールを構成するRAIDグループの状態を確認し、故障状態のRAIDグループを特定します。

2. ハードウェアの『Web GUI オンラインヘルプ』を参照して、故障状態のRAIDグループを復旧します。

3. シン・プロビジョニングボリュームの作成を再実施します。

参考

シン・プロビジョニングボリュームの作成処理でssmgr3428メッセージが出力されるときは、メッセージ中にRAIDグループ番号が表示されません。

2.3.38 Windows環境でクラスタシステムのフェイルバックが失敗する

現象Windowsのクラスタ環境で、運用系から待機系へフェイルオーバした場合、その後の待機系から運用系へのフェイルバックが失敗するときがある。

対処本現象の発生契機は、クラスタシステムにおける汎用サービスのプロセス強制停止です。運用系の運用管理サーバで、以下の手順を実施したあと、待機系から運用系へのフェイルバックを再実施してください。

1. netstat -anoコマンドを実行して、24917/tcpのポートを使用しているプロセスIDを特定します。

コマンド出力結果の[ローカルアドレス]カラムから":24917"を含む行を見つけてください。その行の[PID]カラムに表示されている値がプロセスIDです。

- 40 -

ポイント

24917/tcpのポートは、ストレージ自動階層制御が内部通信で使用するポートのデフォルト値です。ポート番号を変更していた場合は、変更後のポート番号を使用しているプロセスIDを特定してください。

コマンド出力結果の[ローカルアドレス]カラムに":24917"を含む行が存在しない場合は、手順2以降の実施は不要です。『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「調査資料の採取」を参照して調査資料を採取し、当社技術員(SE)に連絡してください。

2. Windowsタスクマネージャーを使用して、手順1で特定したプロセスIDを持つプロセス(java.exe)を停止します。

3. Windowsタスクマネージャーに「ETERNUS SF Manager Postgres Service」のプロセス(postgres.exe)が表示されている場合は、そのプロセスを停止します。

ポイント

postgres.exeプロセスが2つ以上存在する場合は、すべてのpostgres.exeプロセスを停止してください。

参考

以下の契機でクラスタシステムが運用系から待機系へフェイルオーバした際は、運用系の運用管理サーバで上記の手順を実施することで、本現象を回避できます。

・汎用サービスのプロセス強制停止が発生する契機

－リソースのオフライン操作が行われた場合

－リソースDLLのデッドロックが検出された場合

－クラスタサービスが強制停止された場合(予期しない停止やNIC無効化によって、ノード間通信が失われた場合など)

2.3.39 Solaris環境でETERNUS Multipath Driverのイベントメッセージを表示できない

現象

ETERNUS SF Storage Cruiser 16.0 ～ 16.4(Solaris版)において、ETERNUS Multipath Driverのイベントメッセージを表示できない。

対処『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「SNMPトラップXML定義ファイル説明」を参考にして、対象のSNMPトラップXML定義ファイルに、必要な定義を追加してください。

・ SNMPトラップXML定義ファイル名

－運用管理サーバ(Storage Cruiserマネージャー側): 1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_21.xml

－管理対象サーバ(Storage Cruiserエージェント側): 1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_21.xml

・追加する定義内容

<TrapType type="ST14" flag="001111" cf="1000" level="W" msg="%s (%s)"> <ARG index="0" VBIndex="2" /> <ARG index="1" VBIndex="6" /> <MSG line="2" key=".*NOTICE: mplb.*I/O path failed\..*" /> <VAL index="2" ref="[^/]*(/pci.*)$" /></TrapType><TrapType type="ST15" flag="001111" cf="1000" level="W" msg="%s">

- 41 -

<ARG index="0" VBIndex="2" /> <MSG key=".*WARNING: mplb.*I/O Lun degraded, no more.*" /></TrapType><TrapType type="ST16" flag="001111" cf="1000" level="W" msg="%s (%s)"> <ARG index="0" VBIndex="2" /> <ARG index="1" VBIndex="6" /> <MSG line="2" key=".*NOTICE: mplb.*I/O Lun degraded\..*" /> <VAL index="2" ref="[^/]*(/pci.*)$" /></TrapType>

2.3.40 Windows環境でSystemwalker Centric Manager 32bit版へのイベント連携が失敗する

現象以下の条件を満たす場合、本ソフトウェアからSystemwalker Centric Manager 32bit版へのイベント連携が失敗する。

・運用管理サーバのOSがWindowsである。かつ、

・運用管理サーバにインストールされているStorage Cruiserマネージャーのバージョンが16.3～16.6のどれかである。かつ、

・運用管理サーバにインストールされているSystemwalker Centric Manager-M EE/SE 32bit版へのイベント連携を行う。

対処

・ Storage Cruiserマネージャーのバージョンが16.6の場合

緊急修正T014272XP-01以降を適用してください。

・ Storage Cruiserマネージャーのバージョンが16.3～16.5の場合

レジストリパスを作成することで対処できます。以下の手順でレジストリパスを作成してください。

1. [スタート]－[ファイル名を指定して実行]で"regedit"を実行し、レジストリエディタを開きます。

2. 以下のレジストリパスに移動します。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\MpWalker\CurrentVersion]

3. 移動した先の"DM PathName"を右クリックし、[修正]を選択します。

4. ポップアップが起動するため、その中の"値のデータ"に入力されているパスを記録します。

5. [キャンセル]をクリックしてポップアップを閉じます。

6. 以下のレジストリパスに移動します。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\MpWalker\CurrentVersion]

7. [編集]－[新規]－[文字列値]を選択すると、右側に新規に入力可能な欄ができます。欄内に"DM PathName"と入力します。

8. 手順7で作成した"DM PathName"を右クリックし、[修正]を選択します。

9. ポップアップが起動するため、その中の"値のデータ"の欄に手順4で、記録したパスを入力します。

10. [OK]を選択してポップアップを閉じ、レジストリエディタを終了します。

11. Storage Cruiserマネージャーを再起動します。

ポイント

上記の手順で作成したレジストリパスは、Storage Cruiserマネージャーのアンインストール時やバージョンレベルアップ時、またはSystemwalker Centric Managerのアンインストール時やバージョンレベルアップ時に自動で削除されません。それらの

- 42 -

製品のアンインストールやバージョンレベルアップによって、作成したレジストリパスが不要になった場合は、手動で"DMPathName"を削除してください。

2.3.41 Linux環境でPostgresのエラーメッセージがsyslogに出力される

現象運用管理サーバのOSがLinuxの場合、以下のエラーメッセージが定期的にシステムログに出力される。

ERROR: null value in column "tier_pool_name" violates not-null constraint

対処本現象は、運用管理サーバでLinuxのHugepages機能を利用する設定になっている場合に発生します。以下のどちらかの対処を実施してください。

・ ETERNUS SF ManagerとHugepages機能を利用するソフトウェアが1台のサーバに同居しないように、運用環境を分ける

・ Hugepagesメモリの使用状況を確認して、Hugepages機能の設定にETERNUS SF Managerで使用するメモリ量を追加する

運用管理サーバのOSがHugepages機能を利用する設定になっていると、ETERNUS SF ManagerはHugepagesメモリを使用します。Hugepagesメモリは物理メモリから確保されるため、ETERNUS SF Managerで使用するメモリ量を追加することによって物理メモリが不足する場合は、物理メモリを増設してください。

ETERNUS SF Managerが使用するメモリ量は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。Hugepagesメモリの使用状況の確認方法やメモリ量の追加方法は、OSのマニュアルを参照してください。

2.4 ETERNUS SF AdvancedCopy Manager

2.4.1 デバイス情報の取込みに失敗する

現象Symfoware Server Advanced Backup Controllerを利用したSymfowareのバックアップ運用を行おうとしたが、管理対象サーバ配下のデバイス情報の取込み処理に失敗する。

対処対象のSymfowareデータベースを起動してから、管理対象サーバ配下のデバイス情報の取込み処理を再実行してください。

2.4.2 OSが複写先ボリューム("-Xgroup"オプションで複製)を認識しない

現象Solaris OSで複製した複写先ボリューム(swsrpmake(複製作成コマンド)で"-Xgroup"オプションを指定して実行)を認識しない。

対処"-Xgroup"オプションで複製を作成した場合、グループ内の複写元ボリューム/複写先ボリュームの整合性が確保されていないため、OSで認識できないことがあります。グループ内の複写元ボリューム/複写先ボリュームの整合性を確保して複製を作成してください。

2.4.3 バックアップがswst0604/swsrp2604メッセージで失敗する

現象「swst0604/swsrp2604 指定したボリュームは他処理で使用中です。ボリューム名＝xxxxxx」が出力され、バックアップが失敗する。

- 43 -

対処以下のどちらかを実施してください。

・コピーコマンド実施時に、強制終了またはシステムダウンなどによりコピー処理が中断された場合

エラーが出力されたサーバに対してswstsrsemtch(資源整合コマンド)を実施してください。なお、サーバ間レプリケーションの場合、両サーバで実施してください。

・上記以外の場合

該当ボリュームに対して、ほかのコマンドまたはWebコンソールで操作してないか確認し、処理中の場合は、処理の終了を待ってコマンドを再実行してください。

2.4.4 swsrpstatコマンドのコピー状況で"Status"に"?????"が表示される

現象ハードウェア障害の発生以外で、swsrpstat(運用状況表示コマンド)のコピー状況で"Status"に"?????"が表示される。

対処バックアップソフト(ARCserveなど)が、該当ボリュームに対しバックアップ処理を行っていないか確認してください。処理中の場合は、処理の終了を待ってコマンドを再実行してください。

2.4.5 OPC実行時にARCserveのバックアップが失敗する

現象ARCserveでバックアップ中にOPCを実行すると、ボリュームシャドウコピーサービスのバックアップの処理が中止されることにより、ARCserveのバックアップが失敗し、イベントログにメッセージが出力される。

例

・出力例1

このシャドウコピーのシャドウコピーの記憶域を含む[フォルダ名:A]のマウントが強制的に解除されたため、[フォルダ名：B]のシャドウコピーが中止しました。

・出力例2

このシャドウコピーのシャドウコピーの記憶域を含む[ボリューム Z: ]のマウントが強制的に解除されたため、[ボリューム V: ]のシャドウコピーが中止しました。

対処ボリュームシャドウコピーサービスのバックアップの処理が中止されることで、ARCserveのバックアップが失敗します。ARCserveのバックアップ処理が行われていないときに、OPCを実行してください。

2.4.6 Backup Exec System Recoveryを使用している環境でswstdrvunsetコマンドがswst1030メッセージで失敗する

現象

Backup Exec System Recoveryを使用している環境で、swstdrvunset(ドライブの解除コマンド)を実施すると、以下のメッセージが出力され、ドライブの解除に失敗する。

swst1030 The drive could not be locked. Drive Letter=XX:, Error=5(FSCTL_LOCK_VOLUME)

- 44 -

対処該当のドライブを使用するプロセスを特定し、プロセスを停止してください。プロセスの特定方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager運用ガイド』の「ボリュームロックエラー調査機能について」を参照してください。

2.4.7 ETERNUS ディスクアレイのコピーテーブルサイズの変更で"処理中にエラーが発生しました"のメッセージが出力される

現象

ETERNUS Web GUIでコピーテーブルサイズを小さくした場合、"処理中にエラーが発生しました"、"OPC実行中のため、処理を中止しました。"などのメッセージが出力される。

対処実行中のすべてのアドバンスト・コピーセッションを解除してから、テーブルサイズを変更してください。

2.4.8 RECの開始時にswsrp0719メッセージで失敗する

現象REC - QuickOPCのカスケードコピーにおいて、RECセッションを解除後、RECを開始したとき、以下のエラーで失敗する。

swsrp0719 EC cannot be run. Error=26(SCSI command busy.)

図2.1 例：RECを含むカスケードコピー運用でのエラー

条件

REC - QuickOPCでカスケードコピーを行っている。

対処ご利用のETERNUS ディスクアレイではサポートされていない構成です。RECのコピー先にセッションが残っている場合は、そのセッションを解除したあと、RECのセッションを再開してください。

2.4.9 swsrpmakeコマンドがswsrp0740メッセージで失敗する

現象swsrpmake(複製作成コマンド)を実施すると、以下のメッセージが出力され失敗する。

- 45 -

swsrp0740 アドバンスト・コピー機能を利用できません。エラーコード＝59 setup is inadequate

対処ディスクアレイ装置のコピーテーブルサイズの見直しをしてください。コピーテーブルサイズが、ディスクアレイ装置の大値に設定してある場合は、倍率の変更をしてください。コピーテーブルサイズの詳細は、使用するディスクアレイ装置のマニュアルを参照してください。

2.4.10 構成管理コマンドがswstf5412メッセージで失敗する

現象運用管理サーバがWindows Server 2012の場合、サービスrmiswstfまたはsemswstfのポート番号とプロトコル名が正しく設定されているにもかかわらず、以下の構成管理コマンドがswstf5412メッセージを表示して失敗する。stgxfwcmdispsrv, stgxfwcmaddsrv, stgxfwcmdeldev, stgxfwcmdelsrv,stgxfwcmdispdev, stgxfwcmdisppat, stgxfwcmmodsrv, stgxfwcmsetdev

対処以下の操作とコマンドが実行中ではないことを確認してから、再度、失敗したコマンドを実行してください。なお、コマンドの実行中は、以下の操作とコマンドを実行しないでください。

・ Webコンソールにおける、ほかのサーバやストレージなどの「設定の再読み込み」

・ AdvancedCopy Managerの以下の構成管理コマンドstgxfwcmdispsrv, stgxfwcmaddsrv, stgxfwcmdeldev, stgxfwcmdelsrv,stgxfwcmdispdev, stgxfwcmdisppat, stgxfwcmmodsrv, stgxfwcmsetdev

2.4.11 サービスの起動時に"0016 : stgxfws socket error."で失敗する

現象サービスの起動時に、"0016 : stgxfws socket error. iReturn=113, errno=10013."で失敗する。

対処AdvancedCopy Managerが利用する通信用ポートが、Windowsのエフェメラルポートの範囲内(Windows Server 2003の場合、1024～5000)です。エフェメラルポートの範囲内のポート番号を指定した場合、ほかのソフトウェアで同じポートが利用される可能性があります。AdvancedCopy Managerで使用するポート番号は、5001以降(Windows Server 2003の場合)を使用してください。

2.4.12 WindowsのOS再起動時にイベントID:7023が出力される

現象Windows OSシャットダウン後、OSを再起動するとイベントログに、以下のメッセージが出力される。

・イベントID: 7023

・ソース名: Service Control Manager

・メッセージ: SymfoWARE RDA RDBSWSTF サービスは、次のエラーで終了しました: このメディアは書き込み禁止になっています。

対処対処は不要です。メッセージは無視してください。SymfoWARE RDA RDBSWSTFサービスは、Windows Server 2008 R2の環境では使用しないサービスです。エラーは、AdvancedCopy Managerに影響ありません。

- 46 -

2.4.13 Windowsのイベントログにqdg13315uのメッセージが出力される

現象Windowsのイベントログに"qdg13315u:RDB構成パラメタファイルの定義種別'RDBLOGMANAGE'に指定したパスが正しくないかまたは入出力障害が発生しました"のメッセージが出力される。

対処対処は不要です。メッセージは無視してください。AdvancedCopy Managerに同梱のSymfowareに対して、外部製品または手動でrdbprtコマンドを実行した場合、"RDBNAME"にRDBシステム名が指定されていないため、メッセージが出力される場合があります。AdvancedCopy Managerへの影響はありません。

2.4.14 クラスタ環境でswstbackupコマンドがswst0624メッセージで失敗する

現象クラスタ環境で、swstbackup(バックアップ実行コマンド)が、"swst0624 環境設定が行なわれていません"を出力して失敗する。

対処クラスタ運用時は、環境変数SWSTGNODEを設定したあと、コマンドを実行してください。『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「バックアップ管理のコマンド」の"クラスタの場合"に記載されているコマンドを実施する場合は、環境変数SWSTGNODEに論理ノード名を設定してください。

2.4.15 クラスタ環境でstgxfwcmmodsrvコマンドがswstf5016メッセージで失敗する(Linux版、Solaris版)

現象クラスタ環境の運用管理サーバ(Linux版またはSolaris版)で、-nオプションに運用管理サーバの論理ノード名を指定して実行したstgxfwcmmodsrv(サーバ情報変更コマンド)が、以下のエラーメッセージを出力して失敗する。

swstf5016 サーバのデータ取得中に通信エラーが発生しました

対処本製品に運用管理サーバ上のローカル業務用サーバ情報を登録することで、発生事象を回避できます。運用管理サーバ上のローカル業務用サーバとは、クラスタ運用の運用管理サーバ上でローカルディスク(クラスタ運用していないディスク)を使用して運用するためのサーバです。ローカル業務用サーバはフェイルオーバーしません。

運用管理サーバのプライマリノードで、以下を実施してください。

1. 本製品にローカル業務用サーバ情報が登録されているか確認します。

オプションを指定せずにstgxfwcmdispsrv(サーバ情報表示コマンド)を実行してください。

例

以下は、運用管理サーバの物理IPアドレスが192.0.2.20の場合の、それぞれのコマンド表示例です。

－運用管理サーバの物理IPアドレスを持つサーバの情報が表示されたとき

# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmdispsrvServer Server-Type Tape OS-Type OS-Version Version IP-Address Port-NumberManager Management-Server --- Linux 3.10.0-1062.el7 V16.8 192.0.2.10 11000Srv Server --- Linux 3.10.0-1062.el7 V16.8 192.0.2.20 1226agent Server --- Linux 3.10.0-1062.el7 V16.8 192.0.2.30 1226

- 47 -

－運用管理サーバの物理IPアドレスを持つサーバの情報が表示されなかったとき

# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmdispsrvServer Server-Type Tape OS-Type OS-Version Version IP-Address Port-NumberManager Management-Server --- Linux 3.10.0-1062.el7 V16.8 192.0.2.10 11000agent Server --- Linux 3.10.0-1062.el7 V16.8 192.0.2.30 1226

運用管理サーバの物理IPアドレスを持つサーバの情報が表示された場合は、本手順では発生事象を回避できません。『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「調査資料の採取」を参照して調査資料を採取し、当社技術員(SE)に連絡してください。

運用管理サーバの物理IPアドレスを持つサーバの情報が表示されなかった場合は、手順2へ進んでください。

2. 一時的に、本製品にローカル業務用サーバ情報を登録します。

a. startオペランドを指定してstgfwcomコマンドを実行し、ローカル業務用通信デーモンを起動します。

例

以下は、コマンド実行例です。

# /opt/FJSVswstf/bin/stgfwcom startstgxfws daemon for AdvancedCopy Manager has been successfully started !!#

b. -iオプションに運用管理サーバの物理IPアドレスを指定してstgxfwcmaddsrv(サーバ情報追加コマンド)を実行し、本製品にローカル業務用サーバ情報を登録します。

例

以下は、運用管理サーバの物理IPアドレスが192.0.2.20の場合のコマンド表示例です。

# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmaddsrv -i 192.0.2.20 -p 1226stgxfwcmaddsrv completed#

c. stgxfwcmdispsrv(サーバ情報表示コマンド)を実行し、本製品にローカル業務用サーバ情報が登録されたことを確認します。

例

以下は、運用管理サーバの物理IPアドレスが192.0.2.20の場合のコマンド表示例です。

# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmdispsrvServer Server-Type Tape OS-Type OS-Version Version IP-Address Port-NumberManager Management-Server --- Linux 3.10.0-1062.el7 V16.8 192.0.2.10 11000Srv Server --- Linux 3.10.0-1062.el7 V16.8 192.0.2.20 1226agent Server --- Linux 3.10.0-1062.el7 V16.8 192.0.2.30 1226

3. エラーとなったstgxfwcmmodsrv(サーバ情報変更コマンド)を再実行します。

例

以下は、運用管理サーバの論理ノード名が"Manager"の場合のコマンド実行例です。

- 48 -

# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmmodsrv -n Managerstgxfwcmmodsrv completed#

コマンドの終了ステータスにかかわらず、手順4へ進んでください。なお、コマンドが異常終了した場合は、手順4を実施したあと、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「調査資料の採取」を参照して調査資料を採取し、当社技術員(SE)に連絡してください。

4. 本製品から、手順2で登録したローカル業務用サーバ情報を削除します。

a. stgxfwcmdelsrv(サーバ情報削除コマンド)を実行して、手順2で登録したローカル業務用サーバ情報を削除します。

例

以下は、手順2で登録したローカル業務用サーバの名前が"Srv"のときのコマンド実行例です。

# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmdelsrv -n Srvstgxfwcmdelsrv completed#

b. stgxfwcmdispsrv(サーバ情報表示コマンド)を実行し、本製品からローカル業務用サーバ情報が削除されていることを確認します。

例

以下は、手順2で登録したローカル業務用サーバの名前が"Srv"のときのコマンド表示例です。

# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmdispsrvServer Server-Type Tape OS-Type OS-Version Version IP-Address Port-NumberManager Management-Server --- Linux 3.10.0-1062.el7 V16.8 192.0.2.10 11000agent Server --- Linux 3.10.0-1062.el7 V16.8 192.0.2.30 1226

c. stopオペランドを指定してstgfwcomコマンドを実行し、ローカル業務用通信デーモンを停止します。

例

以下は、コマンド実行例です。

# /opt/FJSVswstf/bin/stgfwcom stopstgxfws daemon for AdvancedCopy Manager has been successfully stopped !!#

2.4.16 クラスタ環境でAdvancedCopy ManagerのSymfowareログを監視できてしまう

現象クラスタ環境の運用管理サーバで、Symfoware Serverメッセージ監視ツールなどを利用して、AdvancedCopy Managerが内部データベースとして使用するSymfowareのログを監視している場合、クラスタ切替え後に、切替え前の運用管理サーバのログも監視できてしまう。なお、AdvancedCopy ManagerのSymfowareのログは、共用ディスクに配置しており、クラスタを構成するノード間で同じファイルにロギングしている。

対処AdvancedCopy Managerが内部データベースとして使用するSymfowareのログ監視は不要です。監視対象から除外してください。

- 49 -

2.4.17 Webコンソールまたはstgxfwcmdelsrvコマンドで管理対象サーバの情報が削除できない

現象

Webコンソールまたはstgxfwcmdelsrv(サーバ情報削除コマンド)で管理対象サーバの情報を削除できず以下のエラーとなる。

・バックアップ運用の場合

swst0706指定したサーバには業務ボリュームあるいはバックアップボリュームが存在しています。ノード名＝[XXXX]

・レプリケーション運用の場合

swsrp2706指定したサーバには複製元または複製先ボリュームが存在しています。サーバ名＝[XXXX]

条件以下のどれかの場合。

・ AdvancedCopy Managerの管理対象サーバでOSがハードウェア故障などで起動せず、故障後の運用で使用していない

・ AdvancedCopy Managerの管理対象サーバの削除手順を行わずサーバを撤去した

・ AdvancedCopy Managerの管理対象サーバの削除手順を行わずに、管理対象サーバのOSを再インストールした

対処『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager運用ガイド』の「管理対象サーバの情報を削除できない場合の対処」を実施してください。

2.4.18 Copy Control ModuleのコマンドがSTXC2069メッセージで失敗する

現象Copy Control Moduleのコマンドを実行すると、「STXC2069 ERROR A copy table is not set.」のエラーとなる。

対処ETERNUS Web GUIでコピーテーブルを設定してから、Copy Control Moduleのコマンドを再実行してください。


現象以下の環境でCopy Control Moduleのコマンドを実行すると、「STXC1002 ERROR Invalid logical volume name. Volumename=(volumeName).」のエラーとなる。

・ OS環境がSolaris 11 11/11以降である。かつ

・コマンド実行対象のETERNUS ディスクアレイを以下の方法で運用している

－ SAN経由コピー制御機能で運用している、かつ

－ 16Gまたは32GのEmulex社製HBAにアクセスボリュームを接続している

対処『ETERNUS SF メッセージ説明書』のSTXC1002メッセージを参照して、STXC1002のエラーが発生する状況に当てはまるかどうか確認してください。

- 50 -

・当てはまる場合

STXC1002メッセージの「システム管理者の処置」に従って対処してください。

・当てはまらない場合

以下のどれかのエラーメッセージが発生する状況であった可能性があります。発生する可能性のあるメッセージは、操作対象の状態や操作内容によって異なります。

状況発生する可能性のあるメッセージ

ETERNUS ディスクアレイの状態またはETERNUS ディスクアレイへの接続状態が正常でない

STXC1004、STXC1028、STXC1108、STXC1109、STXC1204、STXC1209、STXC1212、STXC1220、STXC1222、STXC1223、STXC1224、STXC1250、STXC3012

Storage Cluster機能を利用しており、Storage Clusterの状態が正常でない

STXC3013、STXC3016

操作対象のコピーセッションの状態が正常でない

コンカレントOPCの開始を実行しようとした

STXC1025、STXC1026、STXC1029、STXC1032、STXC1033、STXC3000、STXC3003

リストアを実行しようとした STXC1031

コピー操作を実行しようとした STXC1003、STXC1005、STXC1006、STXC1007、STXC1104、STXC3001、STXC3004、STXC3008、STXC3015

実行できないコピーペアまたはボリュームを指定した STXC1102、STXC3010、STXC3014、STXC3017、STXC3018

上記の表を参考に『ETERNUS SF メッセージ説明書』を参照して、コマンド実行時の状況に当てはまるエラーメッセージがあるか確認してください。

当てはまるエラーメッセージがある場合は、そのエラーメッセージの「システム管理者の処置」に従って対処してください。ただし、通信の問題やコピーセッションの状態などの一時的な要因でエラーが発生していた場合は、すでに問題が解決している可能性があります。この場合は、コマンドを再実行しても問題がない状態であることを確認したあと、コマンドを再実行してください。

上記の対処で問題が解決しない場合は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「調査資料の採取」を参照して調査資料を採取し、当社技術員(SE)に連絡してください。

2.4.20 Copy Control ModuleのコマンドがSTXC1002またはSTXC1905メッセージで失敗する

現象

REC運用で、コピーペアの追加時にコピー元の論理ボリュームが、acgroup create(コピーグループの作成コマンド)の-remoteオプションに指定したETERNUS ディスクアレイのボリュームの場合、Copy Control Moduleのコマンドで以下のエラーとなる場合がある。

・ SAN経由コピー制御機能による運用時

STXC1002 ERROR Invalid logical volume name. Volume name=(volumeName).

・ LAN経由コピー制御機能による運用時

STXC1905 ERROR Unable to connect to the ETERNUS Disk storage system. [disk array=boxID]

- 51 -

対処以下を実施してください。

1. acgroup detail(コピーグループの詳細表示コマンド)を実行し、「Disk Array Name」のETERNUS ディスクアレイが、起動していることを確認します。

2. 確認後、コピーグループ内のすべてのコピーペアに対し、コピー元の論理ボリュームが、acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定したETERNUS ディスクアレイのボリュームとなるように、ペアを再登録(ペアの削除・追加)します。

3. 再度、Copy Control Moduleのコマンドを実行します。


現象Copy Control Moduleのコマンドが、以下のエラーとなる場合がある。

STXC1903 ERROR The LAN interface management service is not running.

対処サーバを起動してから初めてのCopy Control Moduleのコマンド実行でエラーが発生した場合は、Copy Control Moduleで使用するポート番号(デフォルトは32002)と、他製品で使用しているポート番号が競合している可能性があります。ポート番号が競合している場合は、他製品またはCopy Control Moduleで使用するポート番号を変更して、ポート番号の競合を解消してください。上記に該当しない場合は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「調査資料の採取」を参照して調査資料を採取し、当社技術員(SE)に連絡してください。

Copy Control Moduleのポート番号の変更手順は、次のとおりです。

・非クラスタシステムの場合

1. サービスを停止します。

a. ETERNUS SF Managerをインストールしている場合、ETERNUS SF Managerのサービスを停止します。

Windowsの場合

以下のサービスを停止してください。"ETERNUS SF Manager Tomcat Service"

Solaris, Linuxの場合

以下のシェルスクリプトを実行してください。/opt/FJSVesfcm/bin/stopesf.sh

b. 以下のコマンドを実行して、Copy Control Moduleの管理サービスを停止します。

Windowsの場合

$INS_DIR\CCM\bin\acservice stop -lan$INS_DIR: インストール時の「プログラムディレクトリ」


/opt/FJSVccm/bin/acservice stop -lan

2. 以下の定義ファイルの内容を変更します。

- ファイル名

Windowsの場合

$ENV_DIR\CCM\etc\stxc.ini$ENV_DIR: インストール時の「環境設定ディレクトリ」


- 52 -

/etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxc.ini

- 変更箇所

ssh_port_numberにポート番号を指定してください。

例

ポート番号を35000に変更する場合ssh_port_number=35000

3. サービスを開始します。ETERNUS SF Managerをインストールしている場合、ETERNUS SF Managerのサービスを開始します。

Windowsの場合

以下のサービスを開始してください。"ETERNUS SF Manager Tomcat Service"


以下のシェルスクリプトを実行してください。/opt/FJSVesfcm/bin/startesf.sh

・クラスタシステムの場合

1. 業務を停止します。

- ETERNUS SF Managerをインストールしている場合運用管理サーバ業務を停止します。

- AdvancedCopy Manager CCMをインストールしている場合CCMサーバ業務を停止します。停止方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager運用ガイド Copy Control Module編』を参照してください。

2. 以下の定義ファイルの内容を変更します。

- ファイル名

Windowsの場合

$SHARE_DL:$SHARE_TOP\etc\stxc.ini$SHARE_DL: 共有データ用共有ディスクの「ドライブ文字」$SHARE_TOP: 共有データ用共有ディスクの「格納先ディレクトリ」


$SHARE_MNT/etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxc.ini$SHARE_MNT: 共有データ用共有ディスクの「マウントポイント」

- 変更箇所

ssh_port_numberにポート番号を指定してください。

例

ポート番号を35000に変更する場合ssh_port_number=35000

3. 業務を開始します。

- ETERNUS SF Managerをインストールしている場合運用管理サーバ業務を開始します。

- 53 -

- AdvancedCopy Manager CCMをインストールしている場合CCMサーバ業務を開始します。開始方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager運用ガイド Copy Control Module編』を参照してください。

2.4.22 Copy Control Moduleのコマンドがccm5004メッセージで失敗する

現象REC運用で、Copy Control Moduleのコマンドが以下のメッセージを出力して失敗する。

ccm5004 Operation failed. function=STXCopyEC.RESUME, message=out of sequence.

対処

RECがサスペンド状態のときに、Copy Control Moduleのコマンドを実行してください。

2.4.23 Copy Control Moduleのコマンドでアドバンスト・コピー状態に"?????"が出力される

現象

Copy Control Moduleのコマンドを実行したが、アドバンスト・コピーの状態に"?????"と表示される。

対処以下を実施してください。

1.『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「アドバンスト・コピー状態に“?????”が出力された場合の対処方法」を実施します。

2. 手順1で解決できない場合、コピーグループ内のすべてのコピーペアに対し、コピー元の論理ボリュームが、acgroupcreate (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定したETERNUS ディスクアレイのボリュームとなるように、ペアの再登録(ペアの削除および追加)をします。

3. Copy Control Moduleのコマンドを再実行します。

2.4.24 Copy Control Moduleで実行したコピーの進捗率が100%にならない

現象Copy Control Moduleから実行しているOPC/QuickOPCの物理コピー進捗率が100%にならない。

対処acopc queryコマンドを-progressオプションなしで実行し、"Copy Phase"欄を確認してください。以下の状態になっていれば物理コピーは完了しています。

・ OPCの場合Not set: コピー処理が行われていません。

・ -QuickOPCの場合Tracking: 物理コピー完了、トラッキング処理中を示します。

2.4.25 stgxfwcmsetdevコマンドに時間がかかる

現象管理対象サーバがLinuxの場合、stgxfwcmsetdev(デバイス情報取得/反映コマンド)で、デバイスの情報取得に非常に時間がかかる。

- 54 -

対処管理対象サーバに接続されているETERNUS ディスクアレイの電源状態を確認してください。ETERNUS ディスクアレイの電源が入ってない場合は、ETERNUS ディスクアレイの電源を投入してください。

2.4.26 ExchangeデータベースのバックアップのQuickOPCに時間がかかる

現象VSSHP 2.0以降の場合、ExchangeデータベースのバックアップをQuickOPCで設定しても、差分コピーが動作せず、全面コピーになるため時間がかかる。

対処VSSHPの「バックアップディスクPool管理機能」を設定している場合は、「バックアップディスクPool管理ファイル」をリネームまたは削除してください。「バックアップディスクPool管理機能」と「バックアップディスクPool管理ファイル」は、『ETERNUS VSS Hardware Provider ユーザーズガイド』を参照してください。

2.4.27 QuickOPC運用でリストアがswsrp0634メッセージで失敗する

現象QuickOPC運用で、リストアが以下のメッセージを出力して失敗する。

swsrp0634 OPCが実行できません。エラーコード＝26 SCSI command busy

対処リストア(逆方向コピー)を行う場合、QuickOPCのセッションが残っている状態で、swsrpmake(複製作成コマンド)に、-Tオプションを指定して実行すると本エラーを出力し失敗します。swsrpmake(複製作成コマンド)に、-Tオプションを指定せずに、リストア(逆方向コピー)を実施してください。

2.4.28 レプリケーション運用のリストア(逆方向コピー)がswsrp2605メッセージで失敗する

現象レプリケーション運用のリストア(逆方向コピー)が、以下のメッセージを出力して失敗する。

swsrp2605 指定したボリュームの組み合わせはレプリケーション運用中ではありません。

対処

swsrpvolinfo(複製ボリューム情報表示コマンド)を実施し、該当のボリュームの設定情報を確認してください。Copy(コピー方向)がbi-direction(双方向コピー可能)になっていない場合は、コピーペアの設定を削除し、該当のボリュームを双方向コピー可能な設定にし、コピーペアを再作成してください。

・ Webコンソールで双方向可能に設定する場合

コピーグループの作成で「このグループでデバイス間の双方向コピーを有効にする」にチェックを入れる。

・ swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)で双方向可能に設定する場合

－サーバ内レプリケーションオプションの-uを指定しない。※-uを指定すると一方向のみのコピーになります。

- 55 -

－サーバ間レプリケーション-oオプションのオペランドでBOTH(複製元サーバと複製先サーバの両方を操作サーバに設定します)を指定する。

2.4.29 Hyper－Vの連携機能でリストアを実施すると、ゲストOSのVLAN ID情報が引き継がれない

現象

Hyper－Vの連携機能でリストアを実施すると、ゲストOSのVLAN ID情報が引き継がれない。

対処Hyper-V連携機能のリストアを実施した場合、Hyper-Vの仕様により、ゲストOSのVLANの設定情報は引き継がれません。リストア後に手動でVLAN設定を行ってください。

2.4.30 Hyper-VのゲストOSのバックアップをCopy Control Moduleで実施するとコピー先をOSが認識できず、テープへのバックアップが失敗する

現象

Hyper-VのゲストOSのシステムバックアップをCopy Control Moduleで、Logical UnitからPartitionで実施し、コピー先をARCserveでバックアップを行うと、OSがディスクを認識できず失敗する。

対処Copy Control Module(CCM)でコピーする前にコピー先をNTFSフォーマットなど行っている場合、CCMでコピー実施後にOSがディスクを認識できなくなるため、テープへのバックアップが失敗します。CCMでLogical Unit から Partitionへコピーを実施した場合、コピー先のディスクはRAWデバイスに変換されます。これは、OSの仕様どおりの動作となるため、CCMのコピーが正常に終了していれば、ディスクのオフライン→オンライン、またはOSの再起動でディスクは、RAWデバイスとして認識されます。RAWデバイスとして認識されたのを確認後、テープへのバックアップを実施してください。

2.4.31 VMware仮想マシンの自動バックアップ/リストアスクリプトでの仮想マシンのリストア時にスクリプトがエラー終了する

現象

VMware仮想マシンの自動バックアップ/リストア(スクリプト)を使用して仮想マシンをリストアすると、以下のメッセージがログに出力されてスクリプトがエラー終了する。

## ERROR ## : failed to delete datastore for restore. Datastore-Name

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対処[本現象が発生した場合のシステムの状態]

－仮想マシンのリストアは成功しています。

－ vCenter Serverがデータストアの一覧表示の更新に失敗してエラー終了しています。

[本現象が発生した場合の対処]

以下の手順で対処してください。

1. vSphere Clientにて、各ESXiサーバのデータストアの表示を更新して、新の状態にしてください。

2. リストアされた仮想マシンが正常に起動できることを確認してください。

[追加でエラーメッセージが表示される場合の対処]

本現象のメッセージに続けて以下のメッセージがログに出力される場合には、vCenter Serverの障害(KB:2055137)により本現象が発生した可能性があります。再発防止のため、vCenter Server 5.1Update 1a以降のバージョンにアップデートすることを推奨します。

## ERROR ## : mm/dd/yyyy hh:mm:ss xx Remove-Datastore The vSphere HA agent on host 'hostname' failed to quiesce file activity on datastore '/vmfs/volumes/volume id'. To proceed with the operation to unmount or remove a datastore, ensure that the datastore is accessible, the host is reachable and its vSphere HA agent is running.

2.4.32 VMware SRMの「リカバリプランのテスト」または「リカバリプランの実行」がエラーコードadv0010で失敗する

現象

VMware SRMの「リカバリプランのテスト」または「リカバリプランの実行」がエラーコードadv0010で失敗する。

対処RECの転送モードを確認してください。"同期モード"または"Consistencyモード"以外の場合は、"同期モード"または "Consistencyモード"に設定してください。詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager Adapter for VMware SRM ユーザーズガイド』で確認してください。

2.4.33 クローンバックアップからリストアした後に、Windowsの仮想マシンが起動しない

現象

VMware vSphere Virtual Volumes環境で、クローンバックアップからリストアしたあとに、vSphere Web Clientの仮想マシンコンソールに以下のメッセージが出力されて仮想マシンが起動しない。仮想マシンがWindowsの場合に発生する。

Status: 0xc000000e (または 0xc0000225)Info: The selected entry could not be loaded because the application is missing or corrupt (注)

注: メッセージはOSバージョンによって異なる場合があります。

対処VMware社から公開されている以下のKnowledge Baseに従って対処してください。

http://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=2105596

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2.4.34 クローンバックアップからリストアした後に、Linuxの仮想マシンでネットワークを使用できない

現象

VMware vSphere Virtual Volumes環境で、クローンバックアップからリストアしたあとに、Linuxの仮想マシンでネットワークを使用できない。

対処クローンバックアップからのリストアでは、リストア先の仮想マシンが新規に作成されます。また、新規作成する仮想マシンのネットワークアダプターには、元の仮想マシンとの重複を避けるために、新しいMACアドレスが自動的に割り当てられます。Linuxは、ネットワークアダプターのMACアドレスを、システム構成ファイルでネットワーク設定として保持しています。クローンバックアップからのリストア後にLinuxでネットワークを利用するには、元のネットワークアダプターのMACアドレスを新しいMACアドレスに書き換える必要があります。

VMware社から公開されている以下のKnowledge Baseに従って対処してください。

http://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=2093503

2.4.35 仮想マシンバックアップがvmlink00052メッセージで失敗する

現象VMware vSphere Virtual Volumes環境で、仮想マシンバックアップが以下のメッセージを出力して失敗する。

vmlink00052 An unexpected error occurred during operation of vCenter Server.Content of error : The object cannot be acquired from vCenter server. Error Code = 115

対処

・仮想マシンバックアップの自動実行で本エラーが出力された場合

仮想マシンバックアップの、手動実行の結果または次回の自動実行の結果を確認してください。現象が連続して発生する場合は、vCenter Serverを再起動したあと、操作を再実行してください。

・仮想マシンバックアップの手動実行で本エラーが出力された場合

操作を再実行してください。現象が連続して発生する場合は、vCenter Serverを再起動したあと、操作を再実行してください。

2.4.36 クローンバックアップからのリストアがvmlink00052メッセージで失敗する

現象

VMware vSphere Virtual Volumes環境で、クローンバックアップからのリストアが以下のメッセージを出力して失敗する。

vmlink00052 An unexpected error occurred during operation of vCenter Server.Content of error : Connection refused to vCenter Server. Error Code = 41

対処

VMware vSphere(VMware vCenter ServerおよびVMware ESXi)のアップデート/パッチを確認し、新のアップデート/パッチを適用したあと、再実行してください。

現象が再発する場合は、バックアップ元の仮想マシンのリソース設定において、[すべてのゲストメモリを予約(すべてロック)]項目の設定状況を確認してください。この項目が有効になっている状態でクローンバックアップを取得した場合、クローン

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バックアップからのリストアが失敗する可能性があります。クローンバックアップの取得は、この項目を無効に設定した状態で実施してください。

2.4.37 RHEL KVMのWindowsゲストOSでExchange Server連携コマンドが失敗する

現象RHEL KVMのWindowsゲストOSでExchange Server連携コマンドを実行したが、swsrp2663のエラーとなる。

対処RHEL KVMのWindowsゲストOSでは、Exchange Server連携コマンドを使用できません。RHEL KVMのWindowsゲストOSで使用できる機能は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「利用できる機能」を参照してください。上記に該当しない場合は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「調査資料の採取」を参照して調査資料を採取し、当社技術員(SE)に連絡してください。

2.4.38 RHEL KVMのWindowsゲストOSでSQL Server連携コマンドが失敗する

現象RHEL KVMのWindowsゲストOSでバックアップ管理機能用のSQL Server連携コマンドを実行したが、swst0772のエラーとなる。

対処RHEL KVMのWindowsゲストOSでSQL Server連携コマンドを使用する場合は、レプリケーション管理機能用コマンドを使用してください。上記に該当しない場合は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「調査資料の採取」を参照して調査資料を採取し、当社技術員(SE)に連絡してください。

2.4.39 RHEL6でEC/REC運用を行っている場合、/var/log/messagesにエラーメッセージが出力される

現象以下の環境・条件で、/var/log/messagesに「Sense Key : Illegal Request, ASC=0x26, ASCQ=0x9b」のエラーメッセージが出力されることがある。

環境

・ RHEL6の場合、かつ、

・以下のデバイスを利用している場合

－ by-id形式

－ by-path形式

－互換形式

条件

・ EC、RECの開始または再開

・ EC、RECのコピー状況の参照(初期コピー状態、差分コピー状態の場合だけエラーメッセージが出力される)

対処

RHEL6上で、以下を実施してください。

- 59 -

1. /lib/udev/rules.d/60-persistent-storage.rulesの以下の行を変更します。

修正前：KERNEL!="xvd*|sr*", OPTIONS+="watch"修正後：KERNEL!="xvd*|sr*|sd*", OPTIONS+="watch"

2. OS(RHEL6)を再起動します。

2.4.40 RHEL5のパッチの適用で、"修正適用管理簿に登録されていません"が出力され失敗する

現象

RHEL5のパッチの適用で、「対象製品またはコンポーネントがインストールされていないか、修正適用管理簿に登録されていません。」のメッセージが出力されパッチの適用に失敗する。

条件

・ RHEL5 (for x64)でAdvancedCopy Manager 64bit版の場合。かつ、

・ RHEL5 (for x86)、AdvancedCopy Manager 32bit版のパッチを適用しようとした場合。

対処

AdvancedCopy Manager 64bit版に、AdvancedCopy Manager 32bit版の修正は適用できません。正しいパッチを適用してください。

2.4.41 Solaris版のデーモンの起動/停止コマンド、構成管理のコマンド、クラスタシステムの環境設定/解除コマンドが失敗する

現象デーモンの起動/停止コマンド、構成管理のコマンド、クラスタシステムの環境設定/解除コマンドを実行すると、以下のメッセージが出力されコマンドが失敗する。

・ ACMデーモンの起動コマンド(startacm)SymfoWARE/RDB for AdvancedCopy Manager failed to start

・ ACMデーモンの停止コマンド(stopacm)SymfoWARE/RDB for AdvancedCopy Manager failed to stop

・ RDBデーモンの起動/停止コマンド(stgdbcom)SymfoWARE/RDB for AdvancedCopy Manager failed to startSymfoWARE/RDB for AdvancedCopy Manager failed to stop

・リポジトリ更新領域の使用率確認コマンド(stgdbloginf)ERROR: Failed to fetch archive log status.

・リポジトリデータの移行コマンド(stgrepocnv)ERROR : Failed to activate RDB.

・データベース退避コマンド(stgdbdmp)ERROR : Failed to activate RDB.

・データベース復旧コマンド(stgdbrcv)ERROR : RDB dictionary recovery failed.

・データベース統合セットアップコマンド(stgdbset)ERROR : Failed to create a RDB dictionary and RDB directory file.ERROR : Failed to create a log management file.

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・リポジトリの設定の解除(stgdbunset)ERROR : Failed to delete the RDB archive log file.ERROR : Failed to activate RDB.

・クラスタシステムのリポジトリ機能の環境設定/環境解除コマンド(StgDbSetup)ERROR : Failed to create a RDB dictionary and RDB directory file.ERROR : Failed to create a log management file.

対処環境変数LD_LIBRARY_PATH_64の値に"/opt/FSUNrdb2b/lib"を設定し、コマンドを再実行してください。

2.4.42 RHEL6で作成したマルチパスデバイス(Device Mapper Multipathデバイス)上のパーティションがstgxfwcmsetdevコマンドで検出されない

現象管理対象サーバにおいて、partedコマンドを使用し、マルチパスデバイス(Device Mapper Multipathデバイス)上にパーティションを作成したあと、運用管理サーバでstgxfwcmsetdev(デバイス情報取得/反映コマンド)を実行しても、作成したパーティションが検出デバイスとして表示されない。

対処管理対象サーバにおいて、partedコマンドの版数をparted-2.1-19以降にし、マルチパスデバイスのパーティションを再作成してください。その後、運用管理サーバでstgxfwcmsetdev(デバイス情報取得/反映コマンド)を実行してください。

2.4.43 RHEL6で削除したマルチパスデバイス(Device Mapper Multipathデバイス)上のパーティションがstgxfwcmsetdevコマンドで検出される

現象管理対象サーバにおいて、partedコマンドを使用し、マルチパスデバイス(Device Mapper Multipathデバイス)上のパーティションを削除したあと、運用管理サーバでstgxfwcmsetdev(デバイス情報取得/反映コマンド)を実行しても、削除したパーティションが検出デバイスとして表示される。

対処管理対象サーバにおいて、以下のどちらかを実施してください。

・ OS(RHEL6)の再起動

・削除したパーティションを指定して、dmsetup removeコマンドを実行

上記を実施したあと、運用管理サーバでstgxfwcmsetdev(デバイス情報取得/反映コマンド)を実行してください。

2.4.44 構成管理のコマンドがswstf5013メッセージで失敗する

現象運用管理サーバのOSがLinuxまたはSolarisの場合、以下の構成管理のコマンドを実行する、またはWebコンソールの[サーバ]タブで「設定の再読み込み」を行うと、swstf5013メッセージを表示して失敗する。

stgxfwcmdispsrv、stgxfwcmaddsrv、stgxfwcmdeldev、stgxfwcmdelsrv、stgxfwcmdispdev、stgxfwcmdisppat、stgxfwcmmodsrv、stgxfwcmsetdev

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対処AdvancedCopy Managerのデーモンを起動した画面、または".profile"などOS起動時に読み込まれるファイル内に、環境変数RDBNAMEが設定されているか確認してください。環境変数RDBNAMEが設定されている場合、環境変数値ではなく、環境変数RDBNAMEそのものを削除してください。その後、AdvancedCopy Managerのデーモンを停止し、起動してください。

AdvancedCopy Managerのデーモンの停止/起動方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「デーモンの起動と停止」を参照してください。

2.4.45 コピーグループ数に比例して、ETERNUS SF Manager Tomcatデーモン/サービスのCPU使用率が高くなる

現象

ETERNUS SFシステムに作成したコピーグループ数に比例して、ETERNUS SF Manager Tomcatデーモン/サービスのCPU使用率が高くなる。

対処コピーグループを作成すると、ETERNUS SFシステムは、バックグラウンドでコピーグループの状態反映を行います。このため、作成済みのコピーグループ数に比例して、ETERNUS SF Manager Tomcatデーモン/サービスのCPU使用率が高くなります。ETERNUS SF Manager Tomcatデーモン/サービスのCPU使用率が高くなりすぎないようにしたい場合は、コピーグループを統合するなどして、コピーグループ数を減らしてください。

2.4.46 Windows環境でクラスタシステムのフェイルバックが失敗する

現象Windowsのクラスタ環境で、運用系から待機系へフェイルオーバした場合、その後の待機系から運用系へのフェイルバックが失敗するときがある。

対処本現象の発生契機は、クラスタシステムにおける汎用サービスのプロセス強制停止です。運用系の運用管理サーバで、以下の手順を実施したあと、待機系から運用系へのフェイルバックを再実施してください。

1. netstat -anoコマンドを実行して、24917/tcpのポートを使用しているプロセスIDを特定します。

コマンド出力結果の[ローカルアドレス]カラムから":24917"を含む行を見つけてください。その行の[PID]カラムに表示されている値がプロセスIDです。

ポイント

24917/tcpのポートは、ETERNUS SF Managerが内部通信で使用するポートのデフォルト値です。ポート番号を変更していた場合は、変更後のポート番号を使用しているプロセスIDを特定してください。

コマンド出力結果の[ローカルアドレス]カラムに":24917"を含む行が存在しない場合は、手順2以降の実施は不要です。『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「調査資料の採取」を参照して調査資料を採取し、当社技術員(SE)に連絡してください。

2. Windowsタスクマネージャーを使用して、手順1で特定したプロセスIDを持つプロセス(java.exe)を停止します。

3. Windowsタスクマネージャーに「ETERNUS SF Manager Postgres Service」のプロセス(postgres.exe)が表示されている場合は、そのプロセスを停止します。

ポイント

postgres.exeプロセスが2つ以上存在する場合は、すべてのpostgres.exeプロセスを停止してください。

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参考

以下の契機でクラスタシステムが運用系から待機系へフェイルオーバした際は、運用系の運用管理サーバで上記の手順を実施することで、本現象を回避できます。

・汎用サービスのプロセス強制停止が発生する契機

－リソースのオフライン操作が行われた場合

－リソースDLLのデッドロックが検出された場合

－クラスタサービスが強制停止された場合(予期しない停止やNIC無効化によって、ノード間通信が失われた場合など)

2.4.47 バックアップウィザード(for Exchange Server)を実行すると、esgui04007メッセージが表示される

現象

Webコンソールでバックアップウィザード(for Exchange Server)を実行すると、以下のエラーメッセージが表示される。

esgui04007 サーバ(serverName)は、ETERNUS SFに登録されていません。サーバが登録されていることを確認してください。

対処ウィザードを中断し、serverName に出力されたサーバをETERNUS SF Managerに登録してください。そのあと、ウィザードを再実行してください。ETERNUS SF Managerへのサーバの登録方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』および『ETERNUSSFAdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』を参照してください。

serverName に出力されたサーバがバックアップサーバの場合、ETERNUS SF Managerに登録されているバックアップサーバのサーバ名がVSSHPに登録されているバックアップサーバのホスト名と異なっている可能性があります。ETERNUS SF Managerに登録されているバックアップサーバのサーバ名が、VSSHPに登録されているバックアップサーバのホスト名と、大文字・小文字の区別を含めて一致しているか確認してください。一致していない場合は、VSSHPに登録されているバックアップサーバのホスト名に合わせて、バックアップサーバをETERNUS SF Managerに再登録してください。そのあと、ウィザードを再実行してください。VSSHPに登録されているバックアップサーバのホスト名は、メールボックスサーバでVSSHPのstxvchkcommu(通信環境確認コマンド)を実行することで確認できます。コマンドの詳細は、『ETERNUS VSS Hardware Providerユーザーズガイド』の「通信環境確認コマンド(stxvchkcommu)」を参照してください。

2.4.48 Linux環境でSDXオブジェクトのバックアップ/レプリケーションがswst0740/swsrp0740/swst0635メッセージで失敗する

現象

SDXオブジェクトに対するバックアップ/レプリケーションの処理が、以下のどれかのエラーメッセージを出力して失敗する。

swst0740 アドバンスト・コピー機能を利用できません。エラーコード＝2(invalid logical volume name.)

または

swsrp0740 アドバンスト・コピー機能を利用できません。エラーコード＝2(invalid logical volume name.)

または

swst0635 空バックアップボリュームを取得できません。

条件

・ OSがRHEL7またはRHEL6である。かつ

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・ SDXオブジェクトのバックアップまたはレプリケーションを行っている。かつ、

・ SDXオブジェクトの運用単位がスライス単位である。かつ、

・コピー元またはコピー先のボリュームが通常デバイスである。かつ、

・通常デバイスのデバイス名形式としてudevデバイス名を使用している。

対処

AdvancedCopy Managerが内部で実行しているPRIMECLUSTER GDのsdxinfoコマンドによって、Linuxのudev機構が管理するby-idファイルのうち、PRIMECLUSTER GDに登録されていないディスクのby-idファイルが一時的に存在しなくなることがあります。このため、処理対象のボリュームが見つからず、バックアップ/レプリケーションの処理が失敗することがあります。登録したudevデバイスのby-idファイルが存在することを確認したあと、エラー終了したコマンドを再実行してください。

本現象は、OSを起動してからそのOS上でAdvancedCopy Managerのバックアップ/レプリケーション運用を始めるまでの間に、PRIMECLUSTER GDのsdxinfoコマンドを1回実行しておくことで回避できます。なお、ここで実行するsdxinfoコマンドの表示内容は、無視していただいて構いません。

sdxinfoコマンドの詳細は、PRIMECLUSTER GDのマニュアルを参照してください。

2.4.49 Linux環境でPostgresのエラーメッセージがsyslogに出力される

現象運用管理サーバのOSがLinuxの場合、以下のエラーメッセージが定期的にシステムログに出力される。

ERROR: null value in column "tier_pool_name" violates not-null constraint

対処本現象は、運用管理サーバでLinuxのHugepages機能を利用する設定になっている場合に発生します。以下のどちらかの対処を実施してください。

・ ETERNUS SF ManagerとHugepages機能を利用するソフトウェアが1台のサーバに同居しないように、運用環境を分ける

・ Hugepagesメモリの使用状況を確認して、Hugepages機能の設定にETERNUS SF Managerで使用するメモリ量を追加する

運用管理サーバのOSがHugepages機能を利用する設定になっていると、ETERNUS SF ManagerはHugepagesメモリを使用します。Hugepagesメモリは物理メモリから確保されるため、ETERNUS SF Managerで使用するメモリ量を追加することによって物理メモリが不足する場合は、物理メモリを増設してください。

ETERNUS SF Managerが使用するメモリ量は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。Hugepagesメモリの使用状況の確認方法やメモリ量の追加方法は、OSのマニュアルを参照してください。

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AdvancedCopy Manager 16 Express 16 / Storage Cruiser 16 / ETERNUS SF FUJITSU Storage · 2020-04-03 · まえがき 本書の目的 本ドキュメントは、以下の製品の導入時・運用時にトラブルが発生した場合の対処方法を説明しています。

AdvancedCopy Manager 16 Express 16 / Storage Cruiser 16 / ETERNUS SF FUJITSU Storage · 2020-04-03 · まえがき本書の目的本ドキュメントは、以下の製品の導入時・運用時にトラブルが発生した場合の対処方法を説明しています。