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B1FW-5967-01Z0(01) 20121ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.0 クイックリファレンス

AdvancedCopy Manager 15.0 ETERNUS SFsoftware.fujitsu.com/jp/manual/manualfiles/m120001/b1fw...まえがき 本書の目的 本マニュアルは、ストレージ基盤ソフトウェア

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  • B1FW-5967-01Z0(01)2012年1月

    ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.0

    クイックリファレンス

  • まえがき

    本書の目的

    本マニュアルは、ストレージ基盤ソフトウェア ETERNUS SF(以降、“ETERNUS SFシリーズ”と略します)の以下の製品のうち、ETERNUSSF AdvancedCopy Managerの利用にあたって導入前に検討すべき内容、導入から運用開始までの方法について説明しています。

    ・ ETERNUS SF Express(以降、“Express”と略します)

    ・ ETERNUS SF Storage Cruiser(以降、“Storage Cruiser”と略します)

    ・ ETERNUS SF AdvancedCopy Manager(以降、“AdvancedCopy Manager”と略します)

    本書の読者

    本マニュアルは、AdvancedCopy Managerの導入を検討されている方や、AdvancedCopy Managerの導入作業を初めて行う方を対象としています。

    なお、サーバ仮想化に関する一般的な知識をご理解のうえで、本マニュアルをお読みください。

    旧バージョンレベルから本バージョンレベルへバージョンアップする場合は、『ETERNUS SF バージョンアップガイド』を参照してください。

    本書の構成

    本マニュアルは、次の構成になっています。

    第1章 AdvancedCopy Managerの概要

    AdvancedCopy Managerの概要について説明します。

    第2章 導入設計

    AdvancedCopy Managerの導入に必要な作業について説明します。

    第3章 エージェント利用型運用の場合のインストールとセットアップ

    エージェント利用型バックアップで運用する場合の、インストールおよびセットアップ手順について説明します。

    第4章 エージェント利用型運用の環境構築

    エージェント利用型バックアップで運用する場合の、環境の構築について説明します。

    第5章 エージェント利用型運用の開始

    エージェント利用型バックアップの運用を開始する方法について説明します。

    第6章 エージェントレス型運用の場合のインストールとセットアップ

    エージェントレス型バックアップで運用する場合の、インストールおよびセットアップ手順について説明します。

    第7章 エージェントレス型運用の環境構築

    エージェントレス型バックアップで運用する場合の、環境の構築について説明します。

    第8章 エージェントレス型運用の開始

    エージェントレス型バックアップの運用を開始する方法について説明します。

    本書の表記について

    本マニュアルでは、製品名または製品群を以下の略称で表記します。

    オペレーティングシステム

    - i -

  • 正式名称 略称

    Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard x64 EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise x64 EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard x64 EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise x64 Edition

    Windows Server 2003 Windows

    Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard (32-bit)(64-bit)Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard without Hyper-V(TM) (32-bit)(64-bit)Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise (32-bit)(64-bit)Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise without Hyper-V(TM) (32-bit)(64-bit)Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter (32-bit)(64-bit)Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter without Hyper-V(TM) (32-bit)(64-bit)

    Windows Server 2008

    Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 FoundationMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 StandardMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 EnterpriseMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Datacenter

    Windows Server 2008R2

    Microsoft(R) Windows(R) XP Professional EditionMicrosoft(R) Windows(R) XP Home Edition

    Windows XP

    Windows Vista(R) Home BasicWindows Vista(R) Home PremiumWindows Vista(R) BusinessWindows Vista(R) EnterpriseWindows Vista(R) Ultimate

    Windows Vista

    Windows(R) 7 Home BasicWindows(R) 7 Home PremiumWindows(R) 7 ProfessionalWindows(R) 7 EnterpriseWindows(R) 7 Ultimate

    Windows 7

    Solaris(TM) 9 オペレーティングシステム Solaris 9 SolarisまたはSolaris OS

    Oracle Solaris 10 Solaris 10

    Red Hat(R) Enterprise Linux(R) AS (v.4 for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) AS (v.4 for EM64T)

    RHEL-AS4 Linux

    Red Hat(R) Enterprise Linux(R) ES (v.4 for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) ES (v.4 for EM64T)

    RHEL-ES4

    Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for Intel64)

    RHEL5

    Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6 (for Intel64)

    RHEL6

    HP-UX 11.0HP-UX 11iHP-UX 11i v2HP-UX 11i v3

    HP-UX

    AIX 5L V5.1AIX 5L V5.2AIX 5L V5.3

    AIX

    - ii -

  • 正式名称 略称

    VMware(R) Infrastructure 3 FoundationVMware(R) Infrastructure 3 StandardVMware(R) Infrastructure 3 EnterpriseVMware(R) vSphere 4 EssentialsVMware(R) vSphere 4 Essentials PlusVMware(R) vSphere 4 StandardVMware(R) vSphere 4 Standard Plus Data RecoveryVMware(R) vSphere 4 AdvancedVMware(R) vSphere 4 EnterpriseVMware(R) vSphere 4 Enterprise PlusVMware(R) vSphere 5 EssentialsVMware(R) vSphere 5 Essentials PlusVMware(R) vSphere 5 StandardVMware(R) vSphere 5 Standard Plus Data RecoveryVMware(R) vSphere 5 EnterpriseVMware(R) vSphere 5 Enterprise Plus

    VMware

    Oracle SolarisはSolaris、Solaris Operating System、Solaris OSと記載することがあります。

    富士通ストレージシステム ETERNUS、およびストレージ基盤ソフトウェア ETERNUS SFの関連製品

    正式名称 略称

    ETERNUS DX60/DX60 S2ETERNUS DX80/DX80 S2ETERNUS DX90/DX90 S2

    ― ETERNUSDX series

    ETERNUSディスクアレ

    ETERNUS DX410ETERNUS DX440

    ETERNUS DX400 series ETERNUSDX400/DX400S2 series

    ETERNUS DX410 S2ETERNUS DX440 S2

    ETERNUS DX400 S2 series

    ETERNUS DX8100ETERNUS DX8400ETERNUS DX8700

    ETERNUS DX8000 series ETERNUSDX8000/DX8000 S2series

    ETERNUS DX8100 S2ETERNUS DX8700 S2

    ETERNUS DX8000 S2 series

    ETERNUS2000ETERNUS4000ETERNUS8000

    ETERNUS DX seriesのWeb GUI ETERNUS Web GUI

    ETERNUSmgr

    ETERNUS LT20/LT20 S2ETERNUS LT40/LT40 S2ETERNUS LT60/LT60 S2ETERNUS LT220ETERNUS LT230ETERNUS LT250ETERNUS LT270

    ETERNUS テープライブラリ

    ソフトウェア製品

    正式名称 略称

    Microsoft(R) Internet Explorer(R) Internet Explorer

    Mozilla(R) Firefox(R) Firefox

    - iii -

  • 正式名称 略称

    Microsoft(R) Cluster Service MSCS

    Microsoft(R) Windows Server(R) Failover Clustering WSFC

    Microsoft(R) Exchange Server Exchange Server

    Microsoft(R) SQL Server(TM) SQL Server

    PRIMECLUSTER Global Disk Services GDS

    PRIMECLUSTER Global File Services GFS

    Symfoware Server Enterprise Extended EditionSymfoware Server Enterprise Edition

    Symfoware

    HITACHI JP1/HiCommand Dynamic Link Manager HDLM

    マニュアル

    正式名称 略称

    ETERNUS SF Express / ETERNUS SF Storage Cruiser / ETERNUS SFAdvancedCopy Manager 導入ガイド

    ETERNUS SF 導入ガイド

    ETERNUS SF Express / ETERNUS SF Storage Cruiser / ETERNUS SFAdvancedCopy Manager バージョンアップガイド

    ETERNUS SF バージョンアップガイド

    ETERNUS SF Express / ETERNUS SF Storage Cruiser / ETERNUS SFAdvancedCopy Manager Webコンソール説明書

    ETERNUS SF Webコンソール説明書

    ETERNUS SF Express / ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編

    ETERNUS SF 運用ガイド Copy ControlModule編

    ETERNUS SF Storage Cruiser / ETERNUS SF AdvancedCopy Managerクラスタ適用ガイド

    ETERNUS SF クラスタ適用ガイド

    ETERNUS SF Express / ETERNUS SF Storage Cruiser / ETERNUS SFAdvancedCopy Manager メッセージ説明書

    ETERNUS SF メッセージ説明書

    ETERNUS SF Express / ETERNUS SF Storage Cruiser イベント説明書 ETERNUS SF イベント説明書

    ETERNUS SF Express / ETERNUS SF Storage Cruiser / ETERNUS SFAdvancedCopy Manager 用語集

    ETERNUS SF 用語集

    その他の表記

    - 本マニュアルで「ETERNUS4000」とだけ表記している場合、ETERNUS4000 モデル80、100は含みません。

    輸出管理規制表記

    本ドキュメントを輸出または提供する場合は、外国為替、外国貿易法、米国輸出管理関連法規などの規制をご確認のうえ、必要な手

    続きをおとりください。

    商標について

    ・ Windows、Windows Server、Windows XP、Windows Vista、Windows 7またはその他のマイクロソフト製品の名称および製品名は、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。

    ・ UNIXは、米国およびその他の国におけるオープン・グループの登録商標です。

    ・ OracleとJavaは、Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。

    ・ Linuxは、Linus Torvalds氏の米国およびその他の国における登録商標または商標です。

    - iv -

  • ・ Red Hat, RPMおよびRed Hatをベースとしたすべての商標とロゴは、Red Hat, Incの米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。

    ・ HP-UXは、Hewlett-Packard Company社の登録商標です。

    ・ IBM、AIX、AIX 5LおよびDB2は、International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における商標です。

    ・ VMware、VMwareロゴ、Virtual SMPおよびVMotionはVMware, Incの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

    ・ Systemwalkerは、富士通株式会社の登録商標です。

    ・ その他の会社名および製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。

    出版年月および改版履歴

    2012年 1月 初版2012年 1月 第2版

    お願い

    ・ 本マニュアルの内容を、無断でほかに転載しないようお願いします。

    ・ 本マニュアルは、予告なしに変更されることがあります。

    著作権表示

    Copyright 2012 FUJITSU LIMITED

    マニュアル体系と読み方

    マニュアル体系

    Express、Storage Cruiser、AdvancedCopy Managerのマニュアル体系は、以下のとおりです。

    読む

    時期

    対象マニュアル

    (略称)

    対象製品(注)説明

    EXP SC ACM

    導入前 クイックリファレンス ○ ○ ○ 製品固有マニュアルです。以下のものがあります。

    ・ Express クイックリファレンス

    ・ Storage Cruiser クイックリファレンス

    ・ AdvancedCopy Manager クイックリファレンス

    概説書 - - ○ 製品固有マニュアルです。

    導入 導入ガイド ○ 製品共通マニュアルです。

    クラスタ適用ガイド - ○ 製品共通マニュアルです。

    バージョンアップガイド ○ 製品共通マニュアルです。

    運用 運用ガイド ○ ○ ○ 製品固有マニュアルです。以下のものがあります。

    ・ Express 運用ガイド

    ・ Storage Cruiser 運用ガイド

    ・ Storage Cruiser 運用ガイド Optimizationオプション編

    ・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)

    - v -

  • 読む

    時期

    対象マニュアル

    (略称)

    対象製品(注)説明

    EXP SC ACM

    ・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)

    ・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Linux版)

    ・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(HP-UX版)

    ・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(AIX版)

    ・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド テープサーバオプション編

    運用ガイド Copy ControlModule編

    ○ - ○ 製品共通マニュアルです。

    Webコンソール説明書 ○ 製品共通マニュアルです。

    随時 イベント説明書 ○ - 製品共通マニュアルです。

    メッセージ説明書 ○ 製品共通マニュアルです。

    用語集 ○ 製品共通マニュアルです。

    注: 「EXP」はExpressを、「SC」はStorage Cruiserを、「ACM」はAdvancedCopy Managerを指します。

    マニュアルの読み方

    Express、Storage Cruiser、AdvancedCopy Managerのマニュアルは、以下の表を参考に目的・用途に合わせてお読みください。

    目的・用途 対象

    製品

    (注)

    マニュアル名称 主な記載項目 読み方

    製品の概要、運

    用・使用するうえで

    の基礎知識を得

    る。

    EXP ・ Express クイックリファレンス ・ 製品の概要

    ・ 導入判断基準

    ・ インストールから運用開始までに必要な作業の概要

    実際に製品を運用するた

    めに、必要な基礎知識や

    導入判断基準を知りたい

    場合に、お読みください。

    SC ・ Storage Cruiser クイックリファレンス ・ 製品の概要

    ・ 導入判断基準

    ・ インストールから運用開始までに必要な作業の概要

    ACM ・ AdvancedCopy Manager クイックリファレンス

    ・ 製品の概要

    ・ 導入判断基準

    ・ インストールから運用開始までに必要な作業の概要

    ・ AdvancedCopy Manager 概説書 ・ 主な機能

    ・ 連携できるアプリケーション

    ・ ETERNUS ディスクアレイのアドバンスト・コピーの処

    理概要

    製品のバージョン

    レベルアップを判

    断する。

    共通 ・ ETERNUS SF バージョンアップガイド

    ・ 旧バージョンレベルからの非互換情報

    ・ バージョンレベルアップ時の注意事項

    旧バージョンレベルから

    バージョンレベルアップし

    たい場合に、お読みくだ

    さい。

    - vi -

  • 目的・用途 対象

    製品

    (注)

    マニュアル名称 主な記載項目 読み方

    ・ バージョンレベルアップの作業の流れ

    製品をインストール

    して、正しく動作で

    きるようにする。

    導入目的に応じて

    システム環境を設

    定する。

    共通 ・ ETERNUS SF 導入ガイド ・ 動作環境

    ・ インストール手順

    ・ セットアップ手順

    ・ アンインストール手順

    製品のインストール手順、

    導入目的に応じたセット

    アップ手順などを知りたい

    場合に、お読みください。

    SC、ACM

    ・ ETERNUS SF クラスタ適用ガイド ・ サポートしているクラスタソフトウェア

    ・ クラスタシステムでのインストール手順

    ・ クラスタシステムでのセットアップ手順

    ・ クラスタシステムでのアンインストール手順

    製品をクラスタシステムに

    インストールする場合に、

    お読みください。

    構築したシステム

    を運用・操作する。

    EXP ・ Express 運用ガイド ・ ソフトウェアの起動・停止方法

    ・ 装置の監視方法

    ・ ストレージ装置内のデータのバックアップ・リストア方

    ・ システム構成変更時に必要な作業と製品の保守方

    システムの起動・停止、運

    用状況の把握・監視操作

    方法、バックアップ・リスト

    ア方法などのシステムの

    運用方法を知りたい場合

    に、お読みください。

    SC ・ Storage Cruiser 運用ガイド ・ ソフトウェアの起動・停止方法

    ・ 装置の監視方法

    ・ システム構成変更時に必要な作業と製品の保守方

    ・ コマンドリファレンス

    ・ Storage Cruiser 運 用 ガ イ ドOptimizationオプション編

    ・ 運用環境の構築方法

    ・ 運用状況の監視方法

    ・ システム構成変更時に必要な作業と製品の保守方

    ・ コマンドリファレンス

    EXP、ACM

    ・ ETERNUS SF 運用ガイド CopyControl Module編

    ・ ソフトウェアの起動・停止方法

    ・ ストレージ装置内のデータのバックアップ・リストア方

    ACM ・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)

    ・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)

    - vii -

  • 目的・用途 対象

    製品

    (注)

    マニュアル名称 主な記載項目 読み方

    ・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Linux版)

    ・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(HP-UX版)

    ・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(AIX版)

    ・ システム構成変更時に必要な作業と製品の保守方

    ・ コマンドリファレンス

    ・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド テープサーバオプション編

    ・ ソフトウェアの起動・停止方法

    ・ ストレージ装置内のデータのテープ媒体へのバック

    アップ・リストア方法

    ・ システム構成変更時に必要な作業と製品の保守方

    ・ コマンドリファレンス

    共通 ・ ETERNUS SF Webコンソール説明書

    ・ 動作環境

    ・ 画面構成の説明

    Webコンソールを理解したい場合に、お読みくだ

    さい。

    出力されたメッセー

    ジに対して、対処

    する。

    共通 ・ ETERNUS SF メッセージ説明書 ・ メッセージとその意味

    ・ パラメーター(可変情報)の意味

    ・ システムの処理

    ・ 対処方法

    出力されたメッセージに

    対して、具体的な対処方

    法を調べる場合に、お読

    みください。

    出力されたイベント

    に対して、対処す

    る。

    EXP、SC

    ・ ETERNUS SF イベント説明書 ・ イベントが発生した事象

    ・ 対処方法

    出力されたイベントに対し

    て、具体的な対処方法を

    調べる場合に、お読みく

    ださい。

    重要な用語や、製

    品固有の用語を調

    べる。

    共通 ・ ETERNUS SF 用語集 ・ 製品固有の用語とその説明

    ・ マニュアルを読むときに必要な専門用語とその説明

    ・ 同義語および関連語

    ・ 略語の正式名称

    マニュアルを読むときに必

    要な専門用語、製品固有

    の用語の意味や略語の

    正式名称がわからない場

    合に、お読みください。

    注: 「EXP」はExpressを、「SC」はStorage Cruiserを、「ACM」はAdvancedCopy Managerを指します。

    - viii -

  • 目 次

    第1章 AdvancedCopy Managerの概要.....................................................................................................................................11.1 機能概要.............................................................................................................................................................................................11.2 製品体系.............................................................................................................................................................................................11.3 利用できるハードウェアとミドルウェア.................................................................................................................................................2

    1.3.1 利用できるストレージ装置............................................................................................................................................................21.3.2 利用できるデバイス......................................................................................................................................................................21.3.3 連携できるアプリケーション..........................................................................................................................................................2

    1.4 運用形態.............................................................................................................................................................................................3

    第2章 導入設計.........................................................................................................................................................................52.1 運用方式の決定..................................................................................................................................................................................52.2 エージェント利用型運用の導入設計.................................................................................................................................................6

    2.2.1 利用機能の選択...........................................................................................................................................................................62.2.2 運用管理サーバの決定...............................................................................................................................................................72.2.3 導入に必要な情報の収集...........................................................................................................................................................7

    2.3 エージェントレス型運用の導入設計...................................................................................................................................................82.3.1 CCMサーバの決定......................................................................................................................................................................82.3.2 インストールするプログラムの決定..............................................................................................................................................92.3.3 アドバンスト・コピー制御方式の決定...........................................................................................................................................92.3.4 導入に必要な情報の収集.........................................................................................................................................................11

    第3章 エージェント利用型運用の場合のインストールとセットアップ............................................................................................133.1 ETERNUS SF Managerのインストール.............................................................................................................................................133.2 ETERNUS SF Managerのセットアップ..............................................................................................................................................133.3 AdvancedCopy Managerエージェントのインストール.......................................................................................................................143.4 AdvancedCopy Managerエージェントのセットアップ........................................................................................................................15

    第4章 エージェント利用型運用の環境構築...............................................................................................................................164.1 バックアップ機能/リストア機能を利用する運用環境の構築............................................................................................................164.2 レプリケーション機能を利用する運用環境の構築...........................................................................................................................174.3 設定情報のバックアップ....................................................................................................................................................................18

    第5章 エージェント利用型運用の開始.......................................................................................................................................195.1 バックアップ機能/リストア機能を利用する運用の開始....................................................................................................................19

    5.1.1 バックアップの実行.....................................................................................................................................................................195.1.2 処理状況の確認と処理のキャンセル........................................................................................................................................19

    5.2 レプリケーション機能を利用する運用の開始...................................................................................................................................195.2.1 レプリケーションの実行..............................................................................................................................................................195.2.2 処理状況の確認と処理のキャンセル........................................................................................................................................20

    第6章 エージェントレス型運用の場合のインストールとセットアップ.............................................................................................216.1 AdvancedCopy Manager CCMのインストール..................................................................................................................................216.2 AdvancedCopy Manager CCMのセットアップ..................................................................................................................................22

    第7章 エージェントレス型運用の環境構築................................................................................................................................247.1 アクセスボリュームの設定.................................................................................................................................................................247.2 ストレージ装置の登録.......................................................................................................................................................................247.3 コピーグループの作成......................................................................................................................................................................247.4 コピーペアの登録..............................................................................................................................................................................257.5 設定情報のバックアップ....................................................................................................................................................................25

    第8章 エージェントレス型運用の開始.......................................................................................................................................268.1 アドバンスト・コピーの実行................................................................................................................................................................268.2 処理状況の確認と処理のキャンセル...............................................................................................................................................26

    - ix -

  • 第1章 AdvancedCopy Managerの概要本章では、AdvancedCopy Managerの概要について説明します。

    1.1 機能概要AdvancedCopy Managerは、ETERNUS ディスクアレイのアドバンスト・コピー機能を利用するストレージ管理ソフトウェアです。アドバンスト・コピー機能は、ある時点の業務ボリュームのデータを、別のボリュームに短時間でコピーできます。

    信頼性の高い高速バックアップおよび高速レプリケーションを実現することを目的に、AdvancedCopy Managerでは以下の機能を提供しています。

    ・ アドバンスト・コピー機能

    - スナップショット型高速コピー

    - 同期型高速コピー

    ・ バックアップ機能/リストア機能

    ・ レプリケーション機能

    ・ AdvancedCopy Manager Copy Control Module(以降、“AdvancedCopy Manager CCM”と略します)を使用したバックアップ機能

    ポイント

    AdvancedCopy Managerでは、「Webコンソール」と呼ぶ、WebブラウザからAdvancedCopy Manager運用環境を監視・管理できる機能を提供しています。

    Webコンソールの動作環境や画面説明は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』を参照してください。

    参照

    AdvancedCopy Managerの特長や主な機能の詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 概説書』の「AdvancedCopy Managerの概要」を参照してください。

    1.2 製品体系AdvancedCopy Managerは、以下のプログラムから構成されています。

    表1.1 AdvancedCopy Managerを構成するプログラムと、動作するOS

    項番 プログラム名 機能概要動作するOS

    Windows Solaris Linux HP-UX AIX

    1 ETERNUS SF Manager ストレージシステムのデータ管理 ○ ○ ○ × ×

    2AdvancedCopy Managerエージェント

    バックアップおよびレプリケーショ

    ンを管理○ ○ ○ ○ ○

    3AdvancedCopy Managerテープマネージャー

    テープ媒体へのバックアップを管

    理× ○ × × ×

    4AdvancedCopy Manager CopyControl Module

    AdvancedCopy Managerエージェントを使用せずに、アドバンスト・

    コピーを管理

    ○ ○ ○ × ×

    - 1 -

  • 本マニュアルでは、ETERNUS SF Managerを導入したサーバを“運用管理サーバ”、AdvancedCopy Manager Copy ControlModule(以降、“AdvancedCopy Manager CCM”と略します)を導入したサーバを“CCMサーバ”と記述します。また、運用管理サーバまたはCCMサーバが管理するサーバを“管理対象サーバ”と記述します。

    ポイント

    ETERNUS SF Managerの導入後、ETERNUS SF ManagerをAdvancedCopy Managerマネージャーとしてセットアップすることで、AdvancedCopy Managerを利用可能になります。各プログラムが動作するOSのバージョンレベルの詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「動作環境」を参照してください。

    参考

    AdvancedCopy Managerテープマネージャーを導入するには、オプション製品の「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager テープサーバオプション」が必要です。

    1.3 利用できるハードウェアとミドルウェアAdvancedCopy Managerで利用できるハードウェアとミドルウェアは、以下のとおりです。

    1.3.1 利用できるストレージ装置AdvancedCopy Managerでアドバンスト・コピー機能を利用できるストレージ装置は、以下のとおりです。

    表1.2 利用できるストレージ装置

    装置名

    ETERNUS DX seriesETERNUS2000ETERNUS4000ETERNUS8000

    1.3.2 利用できるデバイスAdvancedCopy Managerで利用できるデバイスは、ディスクパーティション(スライス)単位またはLogical Unit(ディスク)単位で管理できます。

    参照

    詳細は、管理対象サーバのOSに対応する『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「AdvancedCopy Managerにおけるサポートデバイスについて」を参照してください。

    1.3.3 連携できるアプリケーションAdvancedCopy Managerと連携できるアプリケーションは、以下のとおりです。

    - 2 -

  • 表1.3 連携できるアプリケーション

    アプリケーション名連携できる機能

    バックアップ機能/リストア機能 レプリケーション機能

    Oracle ○ ○

    SQL Server ○ ○

    Exchange Server × ○

    Symfoware ○ ×

    DB2 ○ ○

    Hyper-V × ○

    参照

    詳細は、各アプリケーションが動作するOSに対応する『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』を参照してください。

    1.4 運用形態AdvancedCopy Managerは、複数のETERNUS ディスクアレイを管理できます。また、AdvancedCopy Managerは、物理環境に加えて、サーバ仮想化環境にも対応しています。

    以下のようなシステム環境で運用できます。

    図1.1 AdvancedCopy Managerの運用構成

    AdvancedCopy Managerエージェントの導入は、「2.1 運用方式の決定」を参照して決定してください。

    - 3 -

  • クラスタシステムへの導入

    AdvancedCopy Managerの可用性を高めるには、クラスタシステムにAdvancedCopy ManagerマネージャーまたはAdvancedCopy Managerエージェントを導入し、冗長化します。

    ・ AdvancedCopy Managerマネージャーの導入

    複数のAdvancedCopy Managerマネージャーで1つの運用システムを管理することはできません。

    ・ AdvancedCopy Managerエージェントの導入

    クラスタシステムの論理ノード名(クラスタ業務ごとで一意の名称)を管理対象サーバとして登録してください。クラスタシステムを構成するノード名を管理対象サーバとして登録すると、クラスタシステムを正しく管理できません。

    参照

    クラスタシステムへの導入方法は、『ETERNUS SF クラスタ適用ガイド』を参照してください。

    - 4 -

  • 第2章 導入設計本章では、AdvancedCopy Managerの導入に必要な作業について説明します。

    ソフトウェア説明書に記載されている制限および注意事項を確認してから、本章をお読みください。

    2.1 運用方式の決定AdvancedCopy Managerでは、以下の2種類の運用形態を利用できます。

    ・ エージェント利用型運用

    ETERNUS SF ManagerおよびAdvancedCopy Managerエージェントを導入します。ETERNUS SF Managerは、AdvancedCopy Managerマネージャーとしてセットアップする必要があります。

    業務アプリケーションが動作するサーバ(以降、“業務サーバ”と記述します)のアプリケーションと連携してデータをコピーできます。コピー処理の前後でスクリプトが動作する機能を提供しているため、運用ポリシーに合わせてスクリプトをカスタマイズすることで、

    柔軟かつ最適な運用を実現できます。

    ・ エージェントレス型運用

    AdvancedCopy Manager CCMを導入します。

    AdvancedCopy ManagerマネージャーおよびAdvancedCopy Managerエージェントのインストールが不要なため、エージェント利用型運用に比べて、短時間で運用を開始できます。

    また、AdvancedCopy Manager CCMを導入したサーバですべての操作を行うため、業務サーバのOSを意識せずに運用できます。

    ディスク単位でコピーするため、パーティションやスライス単位でコピーするエージェント利用型運用に比べて、より多くの容量がコ

    ピー先の資源に必要です。

    また、業務サーバ上のアプリケーションと連携せずにデータをコピーするため、利用者が、コピー対象のデータ整合性を意識して

    運用する(例えば、データの静止点を作ってからコピーする)必要があります。

    以下の選択基準を参考に、運用形態を決定してください。

    運用形態 選択基準

    エージェント利用型運用 ・ AdvancedCopy Managerエージェントの導入によって利用可能となる機能を利用したい場合世代管理機能をもつバックアップ機能/リストア機能、業務サーバのDBMSとの連携、ボリュームシャドウコピーサービス(VSS: Volume Shadow copy Service)との連携など、エージェントレス型運用より高度な運用を行いたい場合です。

    ・ AdvancedCopy Manager テープサーバオプションを利用したい場合エージェントレス型運用では、AdvancedCopy Manager テープサーバオプションを導入できません。

    エージェントレス型運用 ・ 業務サーバの台数が多く、運用環境の構築にかかるコストを抑えたい場合や運用を早く開始したい場合

    ・ AdvancedCopy ManagerマネージャーやAdvancedCopy Managerエージェントが、業務サーバにインストールされているOSをサポートしていない場合

    ・ 業務サーバにAdvancedCopy Managerエージェントを導入できない場合例えば、運用方針により業務アプリケーション以外のソフトウェアを導入することが許されてい

    ない場合や、本製品の排他ソフトウェアがすでにインストールされている場合などです。

    ・ 業務サーバのメンテナンス作業を軽減したい場合例えば、本製品のパッチ適用作業を行いたくない場合です。

    注意

    1つの運用システムでエージェント利用型運用とエージェントレス型運用を併用できますが、併用する場合、それぞれの運用形態でコピー対象領域が重ならないように運用してください。

    - 5 -

  • 2つの運用形態でコピー対象領域が重なっていると、お互いの運用形態の操作で、ディスク内のデータを破壊してしまう可能性があります。

    参照

    AdvancedCopy Managerの排他ソフトウェアは、『ETERNUS SF 導入ガイド』の以下の箇所を参照してください。

    ・ エージェント利用型運用の場合

    「ETERNUS SF Managerの動作環境」および「AdvancedCopy Managerエージェントの動作環境」

    ・ エージェントレス型運用の場合

    「AdvancedCopy Manager CCMの動作環境」

    2.2 エージェント利用型運用の導入設計本節では、エージェント利用型運用の導入に必要な作業について説明します。

    2.2.1 利用機能の選択AdvancedCopy Managerのエージェント利用型運用は、以下の2種類の機能を提供しています。

    ・ バックアップ機能/リストア機能

    コピーしたデータを、履歴として世代管理する運用に向いている機能です。

    レプリケーション機能とは異なり、コピーしたデータをバックアップ以外の用途で使用できません。

    バックアップポリシーを定義することで、そのポリシーに従ったバックアップ運用を実現できます。

    本機能では、コピーしたデータが世代管理されます。リストア時にデータの世代番号を指定することで、どの世代のデータも簡単

    にリストアできます。

    また、AdvancedCopy Manager テープサーバオプションを追加導入すると、ディスクのデータをテープ装置に1回の操作でコピーできます。テープ装置にコピーしたデータも世代管理されます。

    なお、本機能は、データを別のETERNUS ディスクアレイにコピーする機能には未対応です。データを別のETERNUS ディスクアレイにコピーして運用する場合は、レプリケーション機能を利用してください。

    ・ レプリケーション機能

    コピーしたデータを、バックアップとは別の用途で使用する運用(例えば、実際のデータを使って業務アプリケーションを作成するなど)に向いている機能です。遠隔地を含めて、データを別のETERNUS ディスクアレイにコピーできます。

    データのレプリケーション元とレプリケーション先の資源を1つのペアとして定義し、そのペア間でデータをコピーします。レプリケーション機能には世代管理機能がないため、1つのレプリケーション元から複数のデータを作るには、複数のペアを定義する必要があります。

    なお、AdvancedCopy Manager テープサーバオプションは本機能に未対応です。AdvancedCopy Manager テープサーバオプションを利用して、ETERNUS ディスクアレイおよびテープ媒体に格納するコピーデータを一元管理する場合は、バックアップ機能/リストア機能を利用してください。

    以下の選択基準を参考に、利用する機能を決定してください。

    提供機能 選択基準

    バックアップ機能/リストア機能 ・ コピーしたデータを、AdvancedCopy Managerで世代管理したい場合

    ・ Symfoware Advanced Backup Controllerと連携したバックアップを行いたい場合

    レプリケーション機能 ・ コピーしたデータを、バックアップとは別の用途で使用したい場合

    - 6 -

  • 提供機能 選択基準

    ・ 異なるサーバに接続されたボリューム間でコピーしたい場合

    ・ 異なるETERNUS ディスクアレイ上のボリューム間でコピーしたい場合

    ・ Microsoft Exchange Serverの資源をバックアップしたい場合バックアップ機能/リストア機能では、Microsoft Exchange Serverの資源をバックアップできません。

    ・ Hyper-VのゲストOS資源をバックアップしたい場合バックアップ機能/リストア機能では、Hyper-VのゲストOS資源をバックアップできません。

    2.2.2 運用管理サーバの決定AdvancedCopy Managerマネージャーは、Webコンソールからの要求を処理する役割をもっています。ストレージシステム環境を円滑に管理するには、ほかのソフトウェアとの干渉や物理資源の不足が発生することを避けるためにも、専用のサーバにAdvancedCopyManagerマネージャーを導入することをお勧めします。

    専用のサーバを用意できない場合は、以下の留意事項を参考に、運用管理サーバを決定してください。

    業務アプリケーションへの影響を考慮する

    業務サーバでAdvancedCopy Managerマネージャーを動作させると、業務アプリケーションとAdvancedCopy Managerマネージャーの動作が、お互いの性能に影響を及ぼすことがあります。業務アプリケーションが金融、流通、公共事業などの社会基盤を支える

    ものである場合、業務サーバへの導入には、特に慎重な判断が必要です。

    ほかのゲストOSへの影響を考慮する(サーバ仮想化環境の場合)

    サーバ仮想化環境では、1台の物理サーバ資源(CPU、メモリ、ネットワーク)を複数のゲストOSで共用するため、あるゲストOSの処理が、ほかのゲストOSの性能に影響を及ぼすことがあります。サーバ仮想化環境のゲストOSに導入する場合は、物理サーバ資源の利用状況、ゲストOSの利用用途を考慮してください。

    排他ソフトウェアを考慮する

    AdvancedCopy Managerマネージャーには、1つのサーバ上に同居できないソフトウェア(以降、“排他ソフトウェア”と記述します)が存在します。排他ソフトウェアが導入されていないサーバを選択してください。

    参照

    AdvancedCopy Managerマネージャーの排他ソフトウェアは、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。

    2.2.3 導入に必要な情報の収集AdvancedCopy Managerの導入にあたって必要な情報を、以下に示します。

    導入に必要な情報 情報収集が必要なサーバ

    インストール先サーバの情報

    ・ OS種別およびV/L

    ・ IPアドレス

    ・ クラスタ構成

    ・ ETERNUS SF Managerをインストールするサーバ

    ・ AdvancedCopy Managerエージェントをインストールするサーバ

    導入に必要なディスク容量 ・ ETERNUS SF Managerをインストールするサーバ

    ・ AdvancedCopy Managerエージェントをインストールするサーバ

    利用するポート番号の空き状況 ・ ETERNUS SF Managerをインストールするサーバ

    - 7 -

  • 導入に必要な情報 情報収集が必要なサーバ

    ・ AdvancedCopy Managerエージェントをインストールするサーバ

    運用に必要なデータベース領域の容量 ・ ETERNUS SF Managerをインストールするサーバ

    運用に必要なディスク容量、メモリ容量 ・ ETERNUS SF Managerをインストールするサーバ

    ・ AdvancedCopy Managerエージェントをインストールするサーバ

    AdvancedCopy Managerを使用するためのソフトウェアライセンス(使用権)

    サーバ単位に必要な情報ではありません。

    利用するETERNUS ディスクアレイの機種に応じたライセンスを用意してください。

    参照

    導入に必要な情報の詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の以下の箇所を参照してください。

    ・ 「ETERNUS SF Managerの動作環境」

    ・ 「AdvancedCopy Managerエージェントの動作環境」

    ・ 「ライセンスの管理」

    2.3 エージェントレス型運用の導入設計本節では、エージェントレス型運用の導入に必要な作業について説明します。

    2.3.1 CCMサーバの決定ストレージシステム環境を円滑に管理するには、ほかのソフトウェアとの干渉や物理資源の不足が発生することを避けるためにも、専用

    のサーバにAdvancedCopy Manager CCMを導入することをお勧めします。

    専用のサーバを用意できない場合は、以下の留意事項を参考に、CCMサーバを決定してください。

    業務アプリケーションへの影響を考慮する

    業務サーバでAdvancedCopy Manager CCMを動作させると、業務アプリケーションとAdvancedCopy Manager CCMの動作が、お互いの性能に影響を及ぼすことがあります。業務アプリケーションが金融、流通、公共事業などの社会基盤を支えるものである場

    合、業務サーバへの導入には、特に慎重な判断が必要です。

    ほかのゲストOSへの影響を考慮する(サーバ仮想化環境の場合)

    サーバ仮想化環境では、1台の物理サーバ資源(CPU、メモリ、ネットワーク)を複数のゲストOSで共用するため、あるゲストOSの処理が、ほかのゲストOSの性能に影響を及ぼすことがあります。サーバ仮想化環境のゲストOSに導入する場合は、物理サーバ資源の利用状況、ゲストOSの利用用途を考慮してください。

    排他ソフトウェアを考慮する

    AdvancedCopy Manager CCMには、1つのサーバ上に同居できないソフトウェアが存在します。排他ソフトウェアが導入されていないサーバを選択してください。

    参照

    AdvancedCopy Manager CCMの排他ソフトウェアは、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Manager CCMの動作環境」を参照してください。

    - 8 -

  • 2.3.2 インストールするプログラムの決定AdvancedCopy Manager CCMを導入する方法には、以下の2通りがあります。

    ・ [方法1] ETERNUS SF Managerプログラムをインストールし、ETERNUS SF Managerプログラムに含まれているAdvancedCopyManager CCMを使用する

    ・ [方法2] AdvancedCopy Manager CCMプログラムをインストールして使用する

    ポイント

    方法1では、従来のCLIに加えて、WebコンソールからもAdvancedCopy Manager CCMに関する操作ができます。しかし、以下のデメリットがあります。

    ・ プログラムをインストールするのに必要なディスクの空き容量が、方法2に比べて多くなる

    ・ 排他ソフトウェアが、方法2に比べて多くなる

    ・ Symfowareの確認が必要となる (作業を行うサーバにSymfowareが導入されている場合だけ)

    ・ データベース領域の見積りが必要となる

    上記について理解したうえで、インストールするプログラムを決定してください。

    2.3.3 アドバンスト・コピー制御方式の決定AdvancedCopy Manager CCMでは、CCMサーバからETERNUS ディスクアレイにアドバンスト・コピーを指示します。アドバンスト・コピーを指示する方法には、以下の2種類があります。

    ・ SAN経由のコピー制御(以降、“SAN経由コピー制御機能”と記述します)

    ・ LAN経由のコピー制御(以降、“LAN経由コピー制御機能”と記述します)

    SAN経由コピー制御機能およびLAN経由コピー制御機能を利用できる装置は、以下のとおりです。

    表2.1 SAN経由コピー制御機能およびLAN経由コピー制御機能を利用できる装置

    装置名

    SAN経由コピー制御機能での運用 LAN経由コピー制御機能での運用

    運用の

    可否

    対応ファームウェア版数 運用の

    可否

    対応ファームウェア版数

    ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90 ○ 全版数 × -

    ETERNUS DX80 S2/DX90 S2 ○ 全版数 ○ 全版数

    ETERNUS DX400 series ○ 全版数 × -

    ETERNUS DX400 S2 series ○ 全版数 ○ 全版数

    ETERNUS DX8000 series ○ 全版数 × -

    ETERNUS DX8000 S2 series ○ 全版数 ○ 全版数

    ETERNUS2000 モデル100, 200 ○ V10L50以降 × -

    ETERNUS4000 モデル300, 500 ○ V11L50以降 × -

    ETERNUS4000 モデル400, 600 ○ 全版数 × -

    ETERNUS8000 モデル700, 900, 1100, 2100 ○ V11L50以降 × -

    ETERNUS8000 モデル800, 1200, 2200 ○ 全版数 × -

    SAN経由コピー制御機能を利用する場合は、以下の図のように、ETERNUS ディスクアレイ内に、CCMサーバがアクセスできる論理ボリュームが必要です。この論理ボリュームを“アクセスボリューム”と呼びます。ETERNUS ディスクアレイの中の論理ボリュームを1つ、アクセスボリューム用として、CCMサーバに割り当てる必要があります。

    - 9 -

  • 図2.1 SAN経由コピー制御機能を利用するシステム構成例

    LAN経由コピー制御機能を利用する場合は、アクセスボリュームが不要です。

    - 10 -

  • 図2.2 LAN経由コピー制御機能を利用するシステム構成例

    参考

    「表2.1 SAN経由コピー制御機能およびLAN経由コピー制御機能を利用できる装置」に示したように、LAN経由コピー制御機能を利用できる装置は、一部の機種に限られます。異なる装置が混在する環境では、同じ操作で環境設定・運用できるSAN経由コピー制御機能の利用を推奨します。

    2.3.4 導入に必要な情報の収集AdvancedCopy Manager CCMの導入にあたって必要な情報を、以下に示します。

    導入に必要な情報

    情報収集の必要性(○:必要、×:不要)

    ETERNUS SF Managerに含まれるAdvancedCopy Manager CCMを使用

    AdvancedCopy Manager CCMを単独でインストールして使用

    インストール先サーバの情報

    ・ OS種別およびV/L

    ・ IPアドレス

    ・ クラスタ構成

    ○ ○

    導入に必要なディスク容量 ○ ○

    利用するポート番号の空き状況 ○(注1) ×

    - 11 -

  • 導入に必要な情報

    情報収集の必要性(○:必要、×:不要)

    ETERNUS SF Managerに含まれるAdvancedCopy Manager CCMを使用

    AdvancedCopy Manager CCMを単独でインストールして使用

    運用に必要なデータベース領域の容量 ○(注1) ×

    運用に必要なディスク容量、メモリ容量 ○ ○

    AdvancedCopy Managerを使用するためのソフトウェアライセンス(使用権) (注2)

    ○ ○

    注1: ETERNUS SF Managerに必要な情報です。注2: 利用するETERNUS ディスクアレイの機種に応じたライセンスを用意してください。

    参照

    導入に必要な情報の詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の以下の箇所を参照してください。

    ・ ETERNUS SF Managerに含まれるAdvancedCopy Manager CCMを使用する場合

    - 「ETERNUS SF Managerの動作環境」

    - 「ライセンスの管理」

    ・ AdvancedCopy Manager CCMを単独でインストールして使用する場合

    - 「AdvancedCopy Manager CCMの動作環境」

    - 「ライセンスの管理」

    - 12 -

  • 第3章 エージェント利用型運用の場合のインストールとセットアップ本章では、エージェント利用型運用を行う場合の、インストールおよびセットアップ手順について説明します。

    旧バージョンレベルから本バージョンレベルへバージョンアップする場合は、『ETERNUS SF バージョンアップガイド』を参照してください。

    3.1 ETERNUS SF ManagerのインストールAdvancedCopy Managerマネージャーの機能を利用するには、ETERNUS SF Managerのインストールが必要です。ETERNUS SF Managerのインストール手順の概要は、以下のとおりです。

    1. インストール対象のサーバが、ETERNUS SF Managerをインストールするハードウェア条件およびソフトウェア条件を満たしていることを確認します。

    参照

    各条件の詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。

    2. ETERNUS SF Managerをインストールします。

    参照

    作業手順は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのインストール」を参照してください。

    参照

    クラスタシステムにETERNUS SF Managerをインストールする場合は、『ETERNUS SF クラスタ適用ガイド』を参照してください。

    3.2 ETERNUS SF ManagerのセットアップETERNUS SF ManagerをAdvancedCopy Managerマネージャーとしてセットアップする手順の概要は、以下のとおりです。手順の詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのセットアップ」を参照してください。

    1. AdvancedCopy Managerを利用できるユーザーアカウントを作成・登録します。

    ユーザーアカウントに付与する権限によって、操作できる範囲が以下のように異なるので注意してください。

    ESF AdminロールOSの管理者権限

    あり なし

    あり Webコンソールおよびコマンドのどちらも使用できる

    Webコンソールだけ使用できる

    なし コマンドだけ使用できる Webコンソールおよびコマンドのどちらも使用できない

    ポイント

    - シングル・サインオンで運用しているシステムでは、作成したユーザーアカウントを、ユーザーアカウント管理機構に登録し、そのユーザーアカウントで運用管理サーバにログインできるようにしてください。

    - 13 -

  • 例えば、Windows環境において、運用管理サーバがActive Directoryドメインに所属している場合は、所属するActive Directoryドメインにユーザーアカウントを追加します。

    - AdvancedCopy Managerのコマンドは、以下のユーザーアカウントで実行可能です。

    - Windows環境の場合

    Administratorsグループに所属するローカルアカウント、または、ドメインのDomain Adminsグループに所属するドメインアカウント

    - Solaris環境またはLinux環境の場合

    OSの管理者権限をもつユーザー(rootユーザー)

    2. ファイアーウォールを設定します。

    Webコンソールを利用するPCから運用管理サーバに接続できるように、ファイアーウォールの設定をします。

    3. Webコンソールを起動し、Webコンソールから運用管理サーバにログインできることを確認します。

    参照

    使用できるWebブラウザとそのバージョン、Webコンソールの起動方法、およびログイン方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』を参照してください。

    ポイント

    「第4章 エージェント利用型運用の環境構築」以降に記載されている作業は、Webコンソールを使って操作します。このため、Webコンソールを操作できる状態になっていることを、必ず確認してください。

    4. AdvancedCopy Managerで管理するすべてのETERNUS ディスクアレイに対して、ライセンス管理機能のコマンドを使用してAdvancedCopy Managerの使用ライセンスを登録します。

    参照

    ライセンスの詳細および登録方法は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ライセンスの管理」を参照してください。

    3.3 AdvancedCopy ManagerエージェントのインストールAdvancedCopy Managerエージェントをインストールする場合の手順は、以下のとおりです。

    1. インストール対象のサーバが、AdvancedCopy Managerエージェントをインストールするハードウェア条件およびソフトウェア条件を満たしていることを確認します。

    参照

    各条件の詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Managerエージェントの動作環境」を参照してください。

    2. AdvancedCopy Managerエージェントをインストールします。

    参照

    作業手順は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Managerエージェントのインストール」を参照してください。

    - 14 -

  • 参照

    クラスタシステムにAdvancedCopy Managerエージェントをインストールする場合は、『ETERNUS SF クラスタ適用ガイド』を参照してください。

    3.4 AdvancedCopy ManagerエージェントのセットアップAdvancedCopy Managerエージェントのセットアップには、サービスやハードウェアなどの設定が必要です。設定が必要な項目と手順は、OSごとに異なります。

    『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Managerエージェントのセットアップ」を参照して、設定してください。

    - 15 -

  • 第4章 エージェント利用型運用の環境構築本章では、エージェント利用型運用の環境構築について説明します。

    4.1 バックアップ機能/リストア機能を利用する運用環境の構築本節では、バックアップ機能/リストア機能を利用する場合の、運用環境を構築する手順の概要を説明します。

    1. 管理対象サーバの登録

    運用管理サーバに、管理対象サーバを登録します。

    参照

    作業手順は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「バックアップ運用」にある「管理対象サーバの登録」を参照してください。

    2. デバイス情報の取込み

    管理対象サーバが管理する装置のデバイス情報を取り込みます。

    参照

    作業手順は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「バックアップ運用」にある「管理対象サーバ配下のデバイス情報の取込み」を参照してください。

    3. バックアップ運用を行うサーバの環境設定

    どのサーバでバックアップ運用を行うかを宣言します。

    参照

    作業手順は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「バックアップ運用」にある「バックアップ運用を行うサーバの環境設定」を参照してください。

    4. ボリューム用途の設定

    手順2(デバイス情報の取込み)で取り込んだボリュームのうち、AdvancedCopy Managerで管理するボリュームに用途を設定します。ボリュームごとに、以下のどちらかの用途を設定してください。

    - 業務ボリューム

    バックアップ対象(データのコピー元)のボリュームです。

    - バックアップボリューム

    バックアップ先(データのコピー先)のボリュームです。

    参照

    作業手順は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「バックアップ運用」にある「デバイスの運用種別設定」を参照してください。

    5. バックアップポリシーの設定

    手順4(ボリューム用途の設定)で登録したすべての業務ボリュームに、以下のバックアップポリシーを設定します。

    - 保存世代数

    - 16 -

  • - 間隔日数

    参照

    作業手順は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「バックアップ運用」にある「バックアップポリシーの設定」を参照してください。

    6. 前後処理スクリプトのカスタマイズ

    バックアップの前後に特殊な処理を追加したい場合は、バックアップの前後処理スクリプトをカスタマイズします。

    参照

    作業手順は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「バックアップ/リストアの前後処理」を参照してください。

    4.2 レプリケーション機能を利用する運用環境の構築本節では、レプリケーション機能を利用する場合の、運用環境を構築する手順の概要を説明します。

    1. 管理対象サーバの登録

    運用管理サーバに管理対象サーバを登録します。

    参照

    作業手順は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「レプリケーション運用」にある「管理対象サーバの登録」を参照してください。

    2. デバイス情報の取込み

    管理対象サーバが管理する装置の情報を取り込みます。

    参照

    作業手順は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「レプリケーション運用」にある「管理対象サーバ配下のデバイス情報の取込み」を参照してください。

    3. レプリケーション対象ボリュームの設定

    レプリケーション対象の複製元ボリュームおよび複製先ボリュームを設定します。

    参照

    作業手順は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「レプリケーション運用」にある「複製元ボリューム/複製先ボリュームの設定」を参照してください。

    4. 前後処理スクリプトのカスタマイズ

    以下のどちらかに該当する運用の場合は、レプリケーションの前後処理スクリプトをカスタマイズします。

    - レプリケーションの前後に特殊な処理を追加する場合

    - レプリケーション前後処理の標準の動作を変更する場合

    - 17 -

  • 参照

    作業手順は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「レプリケーションの前後処理」を参照してください。

    4.3 設定情報のバックアップ運用管理サーバの故障やデータ破壊などに備えるため、AdvancedCopy Managerの設定情報をバックアップします。

    参照

    作業手順は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「データベースの保守」を参照してください。

    - 18 -

  • 第5章 エージェント利用型運用の開始本章では、エージェント利用型運用を開始する方法について説明します。

    5.1 バックアップ機能/リストア機能を利用する運用の開始AdvancedCopy Managerのバックアップ機能/リストア機能を利用して、データをバックアップする方法を説明します。

    5.1.1 バックアップの実行アドバンスト・コピーを実行して、業務ボリュームのデータをバックアップします。

    バックアップ先のボリュームは、自動的に選択されます。

    なお、「デバイスマップファイル」と呼ぶファイルを利用することで、バックアップ元ボリュームとバックアップ先ボリュームの関係を明確に

    定義することもできます。

    参照

    ・ 作業手順は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「バックアップ運用」にある、以下の箇所を参照してください。

    - 「スナップショット型高速バックアップの実行」

    - 「同期型高速バックアップの実行」

    ・ デバイスマップファイルの詳細は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「バックアップ運用」にある「デバイスマップファイルの準備」を参照してください。

    5.1.2 処理状況の確認と処理のキャンセル状況に応じて、実行されているアドバンスト・コピーの処理状況の確認や処理のキャンセルを実施します。

    参照

    作業手順は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「バックアップ運用」にある「バックアップ履歴の管理」を参照してください。

    5.2 レプリケーション機能を利用する運用の開始AdvancedCopy Managerのレプリケーション機能を利用して、データをコピーする方法を説明します。

    5.2.1 レプリケーションの実行アドバンスト・コピーを実行して、複製元ボリュームのデータを複製先ボリュームにコピーします。

    レプリケーション機能で作成したコピーデータは、バックアップ用途にも使用できます。

    - 19 -

  • 参照

    作業手順は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「レプリケーション運用」にある、以下の箇所を参照してください。

    ・ 「スナップショット型レプリケーションの実行」

    ・ 「同期型レプリケーションの実行」

    5.2.2 処理状況の確認と処理のキャンセル状況に応じて、実行されているアドバンスト・コピーの処理状況の確認や処理のキャンセルを実施します。

    参照

    作業手順は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「レプリケーション運用」にある、以下の箇所を参照してください。

    ・ 「スナップショット型レプリケーションの実行」

    ・ 「同期型レプリケーションの実行」

    ・ 「運用の停止」

    - 20 -

  • 第6章 エージェントレス型運用の場合のインストールとセットアップ本章では、エージェントレス型運用を行う場合の、インストールおよびセットアップ手順について説明します。

    旧バージョンレベルから本バージョンレベルへバージョンアップする場合は、『ETERNUS SF バージョンアップガイド』を参照してください。

    6.1 AdvancedCopy Manager CCMのインストールAdvancedCopy Manager CCMを導入するには、「2.3.2 インストールするプログラムの決定」に記載した2通りのインストール方法があります。

    ETERNUS SF Managerプログラムに含まれているAdvancedCopy Manager CCMを使用する場合

    ETERNUS SF Managerをインストールしてください。ETERNUS SF Managerのインストール手順の概要は、以下のとおりです。

    1. インストール対象のサーバが、ETERNUS SF Managerをインストールするハードウェア条件およびソフトウェア条件を満たしていることを確認します。

    参照

    各条件の詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。

    2. ETERNUS SF Managerをインストールします。

    参照

    作業手順は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのインストール」を参照してください。

    AdvancedCopy Manager CCMプログラムをインストールして使用する場合

    AdvancedCopy Manager CCMをインストールしてください。AdvancedCopy Manager CCMのインストール手順の概要は、以下のとおりです。

    1. インストール対象のサーバが、AdvancedCopy Manager CCMをインストールするハードウェア条件およびソフトウェア条件を満たしていることを確認します。

    参照

    各条件の詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Manager CCMの動作環境」を参照してください。

    2. AdvancedCopy Manager CCMをインストールします。

    参照

    作業手順は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Manager CCMのインストール」を参照してください。

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  • 6.2 AdvancedCopy Manager CCMのセットアップAdvancedCopy Manager CCMのセットアップ手順の概要は、以下のとおりです。

    ETERNUS SF Managerプログラムに含まれているAdvancedCopy Manager CCMを使用する場合

    ETERNUS SF Managerを、AdvancedCopy Manager CCMを利用できるようにセットアップします。セットアップ手順の概要は、以下のとおりです。

    手順の詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのセットアップ」を参照してください。

    1. AdvancedCopy Manager CCMを利用できるユーザーアカウントを作成・登録します。

    ユーザーアカウントに付与する権限によって、操作できる範囲が以下のように異なるので注意してください。

    ESF AdminロールOSの管理者権限

    あり なし

    あり Webコンソールおよびコマンドのどちらも使用できる

    Webコンソールだけ使用できる

    なし コマンドだけ使用できる Webコンソールおよびコマンドのどちらも使用できない

    ポイント

    - シングル・サインオンで運用しているシステムでは、作成したユーザーアカウントを、ユーザーアカウント管理機構に登録し、そのユーザーアカウントで運用管理サーバ(CCMサーバを兼ねます)にログインできるようにしてください。例えば、Windows環境において、運用管理サーバがActive Directoryドメインに所属している場合は、所属するActive Directoryドメインにユーザーアカウントを追加します。

    - AdvancedCopy Manager CCMのコマンドは、以下のユーザーアカウントで実行可能です。

    - Windows環境の場合

    Administratorsグループに所属するローカルアカウント、または、ドメインのDomain Adminsグループに所属するドメインアカウント

    - Solaris環境またはLinux環境の場合

    OSの管理者権限をもつユーザー(rootユーザー)

    2. ファイアーウォールを設定します。

    Webコンソールを利用するPCから運用管理サーバに接続できるように、ファイアーウォールの設定をします。

    3. Webコンソールを起動し、Webコンソールから運用管理サーバにログインできることを確認します。

    参照

    使用できるWebブラウザとそのバージョン、Webコンソールの起動方法、およびログイン方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』を参照してください。

    4. AdvancedCopy Manager CCMで管理するすべてのETERNUS ディスクアレイに対して、ライセンス管理機能のコマンドを使用してAdvancedCopy Managerの使用ライセンスを登録します。

    参照

    ライセンスの詳細および登録方法は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ライセンスの管理」を参照してください。

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  • AdvancedCopy Manager CCMプログラムをインストールして使用する場合

    AdvancedCopy Manager CCMのセットアップ手順の概要は、以下のとおりです。手順の詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Manager CCMのセットアップ」を参照してください。

    1. AdvancedCopy Manager CCMのコマンドを実行できるユーザーアカウントを作成・登録します。

    AdvancedCopy Manager CCMのコマンドは、Administrator権限をもつユーザーまたはAdministratorsグループに所属するユーザーだけ実行可能です。この条件を満たすユーザーアカウントを作成・登録してください。

    ポイント

    シングル・サインオンで運用しているシステムでは、作成したユーザーアカウントを、ユーザーアカウント管理機構に登録し、その

    ユーザーアカウントでCCMサーバにログインできるようにしてください。例えば、CCMサーバがActive Directoryドメインに所属している場合は、所属するActive Directoryドメインにユーザーアカウントを追加します。

    2. AdvancedCopy Manager CCMで管理するすべてのETERNUS ディスクアレイに対して、ライセンス管理機能のコマンドを使用してAdvancedCopy Managerの使用ライセンスを登録します。

    参照

    ライセンスの詳細および登録方法は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ライセンスの管理」を参照してください。

    参考

    AdvancedCopy Manager CCMプログラムをインストールした場合は、WebコンソールからAdvancedCopy Manager CCMの機能を操作できません。したがって、Webコンソールを操作できるユーザーの登録、およびファイアーウォールの設定は、不要です。

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  • 第7章 エージェントレス型運用の環境構築本章では、エージェントレス型運用の環境構築について説明します。

    7.1 アクセスボリュームの設定CCMサーバからETERNUS ディスクアレイに対して、SAN経由コピー制御機能でアドバンスト・コピーを指示する場合は、ETERNUSディスクアレイごとに本設定を実施します。

    SAN経由コピー制御機能を利用する場合は、「図2.1 SAN経由コピー制御機能を利用するシステム構成例」のように、ETERNUS ディスクアレイ内に、CCMサーバがアクセスできる論理ボリュームが必要です。この論理ボリュームを“アクセスボリューム”と呼びます。ETERNUS ディスクアレイの中の論理ボリュームを1つ、アクセスボリューム用として、CCMサーバに割り当ててください。

    参照

    作業手順は、『ETERNUS SF 運用ガイド Copy Control Module編』の「アクセスボリュームの設定」を参照してください。

    7.2 ストレージ装置の登録AdvancedCopy Manager CCMでアドバンスト・コピーを行うETERNUS ディスクアレイを、AdvancedCopy Manager CCMに登録します。登録には、以下の情報が必要です。

    ・ ETERNUS ディスクアレイの名前

    ・ ETERNUS ディスクアレイのIPアドレス

    ・ ETERNUS ディスクアレイにアクセスできるユーザー名とパスワード

    ・ 「7.1 アクセスボリュームの設定」で設定したアクセスボリューム (SAN経由コピー制御機能を利用する場合だけ)

    参照

    作業手順は、『ETERNUS SF 運用ガイド Copy Control Module編』の「ETERNUS ディスクアレイの登録」を参照してください。

    7.3 コピーグループの作成コピーグループを作成します。

    コピー元およびコピー先の論理ボリュームを定義した文字列を“コピーペア”、コピーペアをグループ化したものを“コピーグループ”と

    呼びます。

    コピーグループの作成時は、使用するETERNUS ディスクアレイおよびアドバンスト・コピーの種類を指定します。

    参照

    作業手順は、『ETERNUS SF 運用ガイド Copy Control Module編』の「コピーグループの作成」を参照してください。

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  • 7.4 コピーペアの登録作成したコピーグループに、コピーペアを登録します。

    コピーペアの登録には、以下の情報が必要です。

    ・ コピー元のETERNUS ディスクアレイ名

    ・ コピー元の論理ボリューム番号

    ・ コピー先のETERNUS ディスクアレイ名

    ・ コピー先の論理ボリューム番号

    参照

    作業手順は、『ETERNUS SF 運用ガイド Copy Control Module編』の「コピーペアの追加」を参照してください。

    7.5 設定情報のバックアップCCMサーバの故障やデータ破壊などに備えるため、AdvancedCopy Manager CCMの設定情報をバックアップします。

    参照

    作業手順は、『ETERNUS SF 運用ガイド Copy Control Module編』の「環境設定ファイルのバックアップ」を参照してください。

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  • 第8章 エージェントレス型運用の開始本章では、エージェントレス型運用を開始する方法について説明します。

    8.1 アドバンスト・コピーの実行アドバンスト・コピーを実行して、業務ボリュームのデータをバックアップします。

    参照

    作業手順は、『ETERNUS SF 運用ガイド Copy Control Module編』の「アドバンスト・コピーの実行」を参照してください。

    8.2 処理状況の確認と処理のキャンセル状況に応じて、実行されているアドバンスト・コピーの処理状況の確認や処理のキャンセルを実施します。

    参照

    作業手順は、『ETERNUS SF 運用ガイド Copy Control Module編』の「アドバンスト・コピーの実行」を参照してください。

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    表紙まえがきマニュアル体系と読み方目 次第1章 AdvancedCopy Managerの概要1.1 機能概要1.2 製品体系1.3 利用できるハードウェアとミドルウェア1.3.1 利用できるストレージ装置1.3.2 利用できるデバイス1.3.3 連携できるアプリケーション

    1.4 運用形態

    第2章 導入設計2.1 運用方式の決定2.2 エージェント利用型運用の導入設計2.2.1 利用機能の選択2.2.2 運用管理サーバの決定2.2.3 導入に必要な情報の収集

    2.3 エージェントレス型運用の導入設計2.3.1 CCMサーバの決定2.3.2 インストールするプログラムの決定2.3.3 アドバンスト・コピー制御方式の決定2.3.4 導入に必要な情報の収集

    第3章 エージェント利用型運用の場合のインストールとセットアップ3.1 ETERNUS SF Managerのインストール3.2 ETERNUS SF Managerのセットアップ3.3 AdvancedCopy Managerエージェントのインストール3.4 AdvancedCopy Managerエージェントのセットアップ

    第4章 エージェント利用型運用の環境構築4.1 バックアップ機能/リストア機能を利用する運用環境の構築4.2 レプリケーション機能を利用する運用環境の構築4.3 設定情報のバックアップ

    第5章 エージェント利用型運用の開始5.1 バックアップ機能/リストア機能を利用する運用の開始5.1.1 バックアップの実行5.1.2 処理状況の確認と処理のキャンセル

    5.2 レプリケーション機能を利用する運用の開始5.2.1 レプリケーションの実行5.2.2 処理状況の確認と処理のキャンセル

    第6章 エージェントレス型運用の場合のインストールとセットアップ6.1 AdvancedCopy Manager CCMのインストール6.2 AdvancedCopy Manager CCMのセットアップ

    第7章 エージェントレス型運用の環境構築7.1 アクセスボリュームの設定7.2 ストレージ装置の登録7.3 コピーグループの作成7.4 コピーペアの登録7.5 設定情報のバックアップ

    第8章 エージェントレス型運用の開始8.1 アドバンスト・コピーの実行8.2 処理状況の確認と処理のキャンセル